JP6569023B2 - 撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラム - Google Patents

撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラム

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Description

本発明は、撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラムに関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子の高解像度化に伴い、電子内視鏡、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、又はカメラ付きの携帯電話機等の撮像機能を有する電子機器の需要が急増している。なお、以上のような撮像機能を有する電子機器を撮像装置と称する。
MOS型の撮像素子には、光電変換素子と、この光電変換素子で発生し蓄積された電荷を保持する電荷保持部と、この電荷保持部に保持された電荷に応じた電圧信号を信号線に読み出す読み出し回路とを含む画素が二次元状に配置されたものがある。
このような撮像素子は、グローバルシャッタ方式の駆動とローリングシャッタ方式の駆動とを行うことが可能である。
グローバルシャッタ方式の駆動は、全ての画素の光電変換素子を同時にリセットして全ての画素で同時に露光を開始し、その後、各画素の光電変換素子に蓄積された電荷を各画素の電荷保持部に同時に転送することで全ての画素で同時に露光を終了し、その後、画素行毎に順次、電荷保持部に蓄積された電荷を画素信号に変換して信号線に読み出していく方式である。
ローリングシャッタ方式の駆動は、画素行の光電変換素子をリセットしてこの画素行の露光を開始し、その後、この画素行の光電変換素子に蓄積された電荷を電荷保持部に転送してこの露光を終了し、この電荷保持部に保持された電荷に応じた画素信号を信号線に読み出す駆動を、画素行を変えながら順次行う方式である。
特許文献1には、静止画記憶用の撮像時には、撮像素子をグローバルシャッタ方式で駆動し、ライブビュー画像表示用の撮像時には、撮像素子をローリングシャッタ方式で駆動する撮像装置が記載されている。
この特許文献1には、静止画記憶用の撮像時における電荷保持部からの画素信号の読み出し期間中に、ライブビュー画像表示用の撮像を開始することが記載されている。
日本国特開2012−129817号公報
ライブビュー画像を表示する撮像装置では、ライブビュー画像を一定間隔で更新していく。このため、ライブビュー画像表示用の撮像の終了タイミングと、ライブビュー画像の表示の更新タイミングとを同期させるべく、撮像素子の駆動条件が決められる。
一方、静止画記憶用の撮像は、電荷保持部から読み出す画素信号の数がライブビュー画像表示用の撮像に比べて多い。このため、静止画記憶用の撮像では、電荷保持部からの画素信号の読み出しに要する時間がライブビュー画像表示用の撮像に比べて長くなる。
この読み出し時間の違いにより、通常は、静止画記憶用の撮像が終了(全ての電荷保持部からの画素信号の読み出しが完了)してから、ライブビュー画像表示用の撮像を再開することが行われる。
しかし、静止画記憶用の撮像が終了してからライブビュー画像表示用の撮像を再開する方法では、ライブビュー画像を更新できない時間が長くなる場合がある。この場合、表示装置を見ながら撮像を行っているユーザにとっては、被写体を見失う可能性が高くなる。
特許文献1に記載の撮像装置では、グローバルシャッタ方式の駆動とローリングシャッタ方式の駆動とで、電荷保持部からの画素信号の読み出し時間が同じになっており、グローバルシャッタ方式の駆動において画素信号の読み出し時間が相対的に長くなる場合のことは考慮されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、記憶用の撮像が行われた後のライブビュー画像の表示の更新を高速化して被写体を見失うリスクを低減することのできる撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラムを提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、光電変換素子と、上記光電変換素子から転送される電荷を保持し上記電荷に応じた信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部と、を含む複数の画素を有し、一方向に配列された複数の上記画素からなる複数の画素行を備え、上記光電変換素子及び上記電荷保持部の電荷が上記読み出し回路の電荷排出領域に排出されることで上記光電変換素子及び上記電荷保持部の各々のリセットが行われる撮像素子と、上記複数の画素の各々の上記光電変換素子を同時にリセットして上記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、上記露光によって上記複数の画素の各々の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に同時に転送して上記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、上記グローバルシャッタ駆動によって上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記画素行毎に順次読み出す第一のローリング読み出し駆動と、露光が開始された上記画素行の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に転送して上記画素行の上記露光を終了する処理を上記画素行を変えながら順次行うローリングシャッタ駆動と、上記ローリングシャッタ駆動によって上記画素行の上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記画素行を変えながら順次読み出す第二のローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御部を備え、上記撮像制御部は、上記グローバルリセット駆動、上記グローバルシャッタ駆動、及び上記第一のローリング読み出し駆動を順次行った後、そのグローバルシャッタ駆動によって開始された上記画素の露光を上記ローリングシャッタ駆動を行って上記画素行毎に順次終了させ、その露光が終了された上記画素行の上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記第二のローリング読み出し駆動を行って読み出す第一の撮像制御を行うものである。
本発明の撮像方法は、光電変換素子と、上記光電変換素子から転送される電荷を保持し上記電荷に応じた信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部と、を含む複数の画素を有し、一方向に配列された複数の上記画素からなる複数の画素行を備え、上記光電変換素子及び上記電荷保持部の電荷が上記読み出し回路の電荷排出領域に排出されることで上記光電変換素子及び上記電荷保持部の各々のリセットが行われる撮像素子を用いた撮像方法であって、上記複数の画素の各々の上記光電変換素子を同時にリセットして上記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、上記露光によって上記複数の画素の各々の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に同時に転送して上記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、上記グローバルシャッタ駆動によって上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記画素行毎に順次読み出す第一のローリング読み出し駆動と、露光が開始された上記画素行の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に転送して上記画素行の上記露光を終了する処理を上記画素行を変えながら順次行うローリングシャッタ駆動と、上記ローリングシャッタ駆動によって上記画素行の上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記画素行を変えながら順次読み出す第二のローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御ステップを備え、上記撮像制御ステップでは、上記グローバルリセット駆動、上記グローバルシャッタ駆動、及び上記第一のローリング読み出し駆動を順次行った後、そのグローバルシャッタ駆動によって開始された上記画素の露光を上記ローリングシャッタ駆動を行って上記画素行毎に順次終了させ、その露光が終了された上記画素行の上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記第二のローリング読み出し駆動を行って読み出す第一の撮像制御を行うものである。
本発明の撮像プログラムは、光電変換素子と、上記光電変換素子から転送される電荷を保持し上記電荷に応じた信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部と、を含む複数の画素を有し、一方向に配列された複数の上記画素からなる複数の画素行を備え、上記光電変換素子及び上記電荷保持部の電荷が上記読み出し回路の電荷排出領域に排出されることで上記光電変換素子及び上記電荷保持部の各々のリセットが行われる撮像素子を用いた撮像方法をコンピュータに実行させるための撮像プログラムであって、上記撮像方法は、記複数の画素の各々の上記光電変換素子を同時にリセットして上記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、上記露光によって上記複数の画素の各々の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に同時に転送して上記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、上記グローバルシャッタ駆動によって上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記画素行毎に順次読み出す第一のローリング読み出し駆動と、露光が開始された上記画素行の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に転送して上記画素行の上記露光を終了する処理を上記画素行を変えながら順次行うローリングシャッタ駆動と、上記ローリングシャッタ駆動によって上記画素行の上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記画素行を変えながら順次読み出す第二のローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御ステップを備え、上記撮像制御ステップでは、上記グローバルリセット駆動、上記グローバルシャッタ駆動、及び上記第一のローリング読み出し駆動を順次行った後、そのグローバルシャッタ駆動によって開始された上記画素の露光を上記ローリングシャッタ駆動を行って上記画素行毎に順次終了させ、その露光が終了された上記画素行の上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記第二のローリング読み出し駆動を行って読み出す第一の撮像制御を行うものである。
本発明によれば、記憶用の撮像が行われた後のライブビュー画像の表示の更新を高速化して被写体を見失うリスクを低減することのできる撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラムを提供することができる。
本発明の撮像装置の一実施形態であるデジタルカメラ100の概略構成を示す図である。 図1に示す表示面23の概略構成を示す平面模式図である。 図1に示す撮像素子5の概略構成を示す平面模式図である。 図3に示す撮像素子5の画素61の概略構成を示す平面模式図である。 図4に示す撮像素子5の画素61のA−A線の断面模式図である。 図1に示すデジタルカメラ100の機能ブロック図である。 図1に示すデジタルカメラ100の撮像モード時の動作を示すタイミングチャートである。 図1に示すデジタルカメラ100の撮像モード時の動作の変形例を示すタイミングチャートである。 図1に示すデジタルカメラ100の撮像制御部11Aの動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示すデジタルカメラ100の機能ブロックの変形例を示す図である。 図10に示すデジタルカメラの撮像指示後の動作を説明するためのフローチャートである。 図10に示すデジタルカメラの撮像指示後の動作の変形例を説明するためのフローチャートである。 図12のステップS27の判定がYESとなる場合のタイミングチャートを示している。 図10に示すデジタルカメラ100の撮像指示後の動作の別の変形例を説明するためのフローチャートである。 本発明の撮影装置の一実施形態であるスマートフォン200の外観を示すものである。 図15に示すスマートフォン200の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の撮像装置の一実施形態であるデジタルカメラ100の概略構成を示す図である。
図1に示すデジタルカメラ100は、撮像レンズ1と、絞り2と、レンズ制御部4と、レンズ駆動部8と、絞り駆動部9と、を有するレンズ装置40を備える。
レンズ装置40は、デジタルカメラ100に着脱可能なものであってもよいし、デジタルカメラ100と一体化されたものであってもよい。
撮像レンズ1と絞り2は撮像光学系を構成し、撮像レンズ1は光軸方向に移動可能なフォーカスレンズ又はズームレンズ等を含む。
フォーカスレンズは、撮像光学系の焦点を調節するためのレンズであり、単一のレンズ又は複数のレンズで構成される。フォーカスレンズが光軸方向に移動することで、フォーカスレンズの主点の位置が光軸方向に沿って変化し、被写体側の焦点位置の変更が行われる。
なお、フォーカスレンズとしては、光軸方向の主点の位置を電気的な制御により変更することで焦点調節が可能な液体レンズが用いられてもよい。
レンズ装置40のレンズ制御部4は、デジタルカメラ100のシステム制御部11と有線又は無線によって通信可能に構成される。
レンズ制御部4は、システム制御部11からの指令にしたがい、レンズ駆動部8を介して撮像レンズ1に含まれるフォーカスレンズを制御してフォーカスレンズの主点の位置を変更(焦点距離を変更)したり、絞り駆動部9を介して絞り2の開口量を制御したりする。本明細書において絞り2のF値とは、絞り2の開口量を示す値であり、F値が大きいほど、開口量は小さいことを意味する。
デジタルカメラ100は、更に、撮像光学系を通して被写体を撮像するMOS型の撮像素子5を備える。
撮像素子5は、複数の画素が二次元状に配置された撮像面を有し、撮像光学系によってこの撮像面に結像される被写体像をこの複数の画素によって画素信号に変換して出力する。撮像素子5の各画素から出力される画素信号の集合を以下では撮像画像信号という。
デジタルカメラ100の電気制御系全体を統括制御するシステム制御部11は、撮像素子駆動部10を介して撮像素子5を駆動し、レンズ装置40の撮像光学系を通して撮像した被写体像を撮像画像信号として出力させる。
システム制御部11には、操作部14を通して利用者からの指示信号が入力される。
システム制御部11は、デジタルカメラ100全体を統括制御するものであり、ハードウェア的な構造は、撮像プログラムを含むプログラムを実行して処理を行う各種のプロセッサである。
各種のプロセッサとしては、プログラムを実行して各種処理を行う汎用的なプロセッサであるCPU(Central Prosessing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
これら各種のプロセッサの構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
システム制御部11は、各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ又はCPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。
更に、このデジタルカメラ100の電気制御系は、RAM(Random Accsess Memory)から構成されるメインメモリ16と、メインメモリ16へのデータ記憶及びメインメモリ16からのデータ読み出しの制御を行うメモリ制御部15と、撮像素子5から出力される撮像画像信号に対しデジタル信号処理を行ってJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式等の各種フォーマットにしたがった撮像画像データを生成するデジタル信号処理部17と、記憶媒体21へのデータ記憶及び記憶媒体21からのデータ読み出しの制御を行う外部メモリ制御部20と、有機EL(electroluminescence)パネル又は液晶パネル等で構成される表示面23と、表示面23の表示を制御する表示コントローラ22と、を備える。表示面23と表示コントローラ22は表示装置を構成する。
記憶媒体21は、デジタルカメラ100に内蔵されるフラッシュメモリ等の半導体メモリ又はデジタルカメラ100に着脱可能な可搬型の半導体メモリ等である。
メモリ制御部15、デジタル信号処理部17、外部メモリ制御部20、及び表示コントローラ22は、制御バス24及びデータバス25によって相互に接続され、システム制御部11からの指令によって制御される。
デジタル信号処理部17は、ハードウェア的な構造は、プログラムを実行して処理を行う上記に例示した各種のプロセッサである。
表示コントローラ22は、プログラムを実行して処理を行う上記に例示した各種のプロセッサと、表示すべき画像のデータを保持するための表示メモリとを含む。
図2は、図1に示す表示面23の概略構成を示す平面模式図である。
表示面23は、一方向である行方向Xに並ぶ複数の表示画素23Aからなる表示画素行23Bが、この行方向Xと直交する直交方向である列方向Yに複数配列された面である。
表示コントローラ22は、表示画素行23Bに描画するライン画像を表示面23の列方向Yの上端(一端)の表示画素行23Bから下端(他端)の表示画素行23Bに向かって順次更新する描画更新処理を行うことで、表示画素行23Bと同数のライン画像からなるライブビュー画像を表示面23に表示する。
図3は、図1に示す撮像素子5の概略構成を示す平面模式図である。図4は、図3に示す撮像素子5の画素61の概略構成を示す平面模式図である。図5は、図4に示す撮像素子5の画素61のA−A線の断面模式図である。
撮像素子5は、行方向Xに配列された複数の画素61からなる画素行62が、行方向Xと直交する列方向Yに複数配列された撮像面60と、撮像面60に配列された画素61を駆動する駆動回路63と、撮像面60に配列された画素行62の各画素61から信号線に読み出される画素信号を処理する信号処理回路64と、を備える。
以下では、図3において撮像面60の列方向Yの上側の端部を上端といい、撮像面60の列方向Yの下側の端部を下端という。この上端は撮像面60の一端を構成し、この下端は撮像面60の他端を構成する。
図4に示すように、画素61は、半導体基板に形成された光電変換素子61A、電荷保持部61B、電荷転送部61C、フローティングディフュージョン61D、及び読み出し回路61Eを備える。
光電変換素子61Aは、レンズ装置40の撮像光学系を通った光を受光し受光量に応じた電荷を発生して蓄積する。光電変換素子61Aは、フォトダイオード等で構成される。
電荷転送部61Cは、光電変換素子61Aに蓄積された電荷を電荷保持部61Bに転送する。電荷転送部61Cは、半導体基板内の不純物領域と、この不純物領域の上方に形成された電極とで構成される。
電荷転送部61Cを構成する電極に印加される電圧が駆動回路63によって制御されることで、光電変換素子61Aから電荷保持部61Bへの電荷の転送が行われる。
電荷保持部61Bは、光電変換素子61Aから電荷転送部61Cによって転送された電荷を保持する。電荷保持部61Bは、半導体基板内の不純物領域により構成される。
フローティングディフュージョン61Dは、電荷を信号に変換するためのものであり、電荷保持部61Bに保持された電荷が転送されてくる。
読み出し回路61Eは、フローティングディフュージョン61Dの電位に応じた信号を画素信号として信号線65に読み出す回路である。読み出し回路61Eは、駆動回路63によって駆動される。
図5に示すように、N型基板70表面にはPウェル層71が形成され、Pウェル層71の表面部には光電変換素子61Aが形成されている。
光電変換素子61Aは、N型不純物層73とこの上に形成されたP型不純物層74とによって構成されている。N型基板70とPウェル層71によって半導体基板が構成される。
Pウェル層71の表面部には、光電変換素子61Aから少し離間して、N型不純物層からなる電荷保持部61Bが形成されている。
電荷保持部61Bと光電変換素子61Aとの間のPウェル層71の領域75の上方には、図示省略の酸化膜を介して、転送電極76が形成されている。
領域75と転送電極76とが電荷転送部61Cを構成する。図4の例では、転送電極76が電荷保持部61Bの上方にまで形成されているが、転送電極76は少なくとも領域75上方に形成されていればよい。
転送電極76の電位を制御して領域75にチャネルを形成することで、光電変換素子61Aに蓄積された電荷を電荷保持部61Bに転送することができる。転送電極76の電位は駆動回路63によって制御される。
Pウェル層71の表面部には、電荷保持部61Bから少し離間して、N型不純物層からなるフローティングディフュージョン61Dが形成されている。
電荷保持部61Bとフローティングディフュージョン61Dとの間のPウェル層71の上方には、図示省略の酸化膜を介して、読み出し電極72が形成されている。
読み出し電極72の電位を制御して、電荷保持部61Bとフローティングディフュージョン61Dとの間の領域にチャネルを形成することで、電荷保持部61Bに保持された電荷をフローティングディフュージョン61Dに転送することができる。読み出し電極72の電位は駆動回路63によって制御される。
図5に示す例では、読み出し回路61Eは、フローティングディフュージョン61Dの電位をリセットするためのリセットトランジスタ77と、フローティングディフュージョン61Dの電位を画素信号に変換して出力する出力トランジスタ78と、出力トランジスタ78から出力される画素信号を選択的に信号線65に読み出すための選択トランジスタ79とによって構成されている。読み出し回路の構成は一例であり、これに限るものではない。
なお、読み出し回路61Eは、複数の画素61で共用される場合もある。
図3に示す駆動回路63は、各画素61の転送電極76、読み出し電極72、及び読み出し回路61Eを画素行62毎に独立に駆動して、画素行62に含まれる各光電変換素子61Aのリセット(光電変換素子61Aに蓄積されている電荷の排出)、この各光電変換素子61Aに蓄積された電荷に応じた画素信号の信号線65への読み出し等を行う。
また、駆動回路63は、全ての画素61の電荷転送部61Cを同時に駆動して、各画素61の光電変換素子61Aから電荷保持部61Bに電荷を同時に転送する。駆動回路63は、撮像素子駆動部10によって制御される。
光電変換素子61Aのリセットは、電荷転送部61Cを電荷が転送可能な状態とし、かつ、読み出し電極72下方の半導体基板にチャネルを形成した状態で、リセットトランジスタ77によってフローティングディフュージョン61Dをリセットすることで行われる。リセットトランジスタ77のドレイン領域が電荷排出領域を構成する。
このため、電荷保持部61Bで保持される電荷に応じた画素信号の読み出しが完了した状態であれば、その電荷保持部61Bに電荷を転送する光電変換素子61Aのリセットは可能である。
図3に示す信号処理回路64は、画素行62の各画素61から信号線65に読み出された画素信号に対し、相関二重サンプリング処理を行い、相関二重サンプリング処理後の画素信号をデジタル信号に変換してデータバス25に出力する。信号処理回路64は、撮像素子駆動部10によって制御される。
撮像素子5の撮像面60に形成されている画素行62の総数Mは、表示面23に形成されている表示画素行23Bの総数mよりも多い。
デジタルカメラ100では、撮像面60に形成されたM個の画素行62のうち列方向Yに向かって一定間隔を空けて並ぶm個の画素行62が表示対象画素行として設定されている。以下、表示対象画素行として設定された画素行62を、表示対象画素行62とも言う。
撮像面60の上端から数えてi番目(iは1〜m)にある表示対象画素行62には、表示面23の上端から数えてi番目にある表示画素行23Bが対応付けて管理されている。
図6は、図1に示すデジタルカメラ100の機能ブロック図である。
デジタルカメラ100は、機能ブロックとして、撮像制御部11Aと、表示制御部11Bと、を備える。
システム制御部11は、撮像プログラムを含むプログラムを実行することで、撮像制御部11A及び表示制御部11Bとして機能する。
撮像制御部11Aは、撮像素子駆動部10を制御して、撮像素子5をグローバルリセット駆動、グローバルシャッタ駆動、ローリングリセット駆動、ローリングシャッタ駆動、第一のローリング読み出し駆動、及び第二のローリング読み出し駆動のそれぞれで駆動する。
グローバルリセット駆動は、撮像素子5の撮像面60に形成された各画素61の光電変換素子61Aを同時にリセットして、この各画素61の露光を同時に開始する駆動である。
グローバルシャッタ駆動は、グローバルリセット駆動によって各画素61で開始された露光によりこの各画素61の光電変換素子61Aに蓄積された電荷を電荷保持部61Bに転送して、各画素61で同時に露光を終了する駆動である。
ローリングリセット駆動は、表示対象画素行62の光電変換素子61Aをリセットしてその光電変換素子61Aの露光を開始する処理を、表示対象画素行62を変えながら順次行う駆動である。
ローリングシャッタ駆動は、露光されている表示対象画素行62の光電変換素子61Aからその表示対象画素行62の電荷保持部61Bに電荷を転送してその表示対象画素行62の露光を終了する処理を、表示対象画素行62を変えながら順次行う駆動である。
第一のローリング読み出し駆動は、グローバルシャッタ駆動によって各電荷保持部61Bに保持された電荷に応じた画素信号を、画素行62毎に順次読み出す駆動である。
第二のローリング読み出し駆動は、ローリングシャッタ駆動によって表示対象画素行62の電荷保持部61Bに保持された電荷に応じた画素信号の読み出しを、表示対象画素行62を変えながら順次行う駆動である。
撮像制御部11Aは、デジタルカメラ100が撮像モードに設定されると、ローリングリセット駆動、ローリングシャッタ駆動、及び第二のローリング読み出し駆動のセットによってライブビュー画像表示用の撮像(以下、LV撮像という)を連続して行う。
そして、撮像制御部11Aは、このセットの実行中に、静止画像データの記憶媒体21への記憶のための記憶用の撮像を行う指示(以下、撮像指示という)を受けると、グローバルリセット駆動、グローバルシャッタ駆動、及び第一のローリング読み出し駆動のセットによって記憶用の撮像を行い、その後、第一の撮像制御によってLV用の撮像を行う。
第一の撮像制御は、記憶用の撮像時のグローバルシャッタ駆動によって全ての画素61の露光の終了と同時に開始された画素61の露光を、記憶用の撮像時の第一のローリング読み出し駆動の終了後にローリングシャッタ駆動を行って表示対象画素行62毎に順次終了し、このローリングシャッタ駆動によって表示対象画素行62の電荷保持部61Bに保持された電荷に応じた画素信号を、第二のローリング読み出し駆動を行って順次読み出す制御である。
図1に示すデジタル信号処理部17は、撮像制御部11Aが行う第一のローリング読み出し駆動によって撮像素子5から出力される撮像画像信号を処理して撮像画像データを生成し、この撮像画像データを記憶媒体21に記憶させる。
また、デジタル信号処理部17は、撮像制御部11Aが行う第二のローリング読み出し駆動によって撮像素子5の表示対象画素行62から順次出力される画素信号群を処理することで、この表示対象画素行62に対応する表示画素行23Bに対応したラインデータを生成し、生成したラインデータを表示コントローラ22に転送する。このラインデータの集合がライブビュー画像データを構成する。
図6に示す表示制御部11Bは、この第二のローリング読み出し駆動によって得られるライブビュー画像データに基づくライブビュー画像を、表示コントローラ22を介して、表示面23に表示させる制御を行う。
具体的には、表示制御部11Bは、表示コントローラ22による描画更新処理の開始指示を行うための表示同期信号を生成して、この表示同期信号を表示コントローラ22に供給する。
表示コントローラ22は、表示制御部11Bから入力される表示同期信号が立下がると描画更新処理を開始する。
すなわち、表示同期信号が立下がると、表示コントローラ22は、表示画素行23Bを表示面23の上端から下端に向かって順次選択し、選択した表示画素行23Bに対応するラインデータに基づくライン画像を、この選択した表示画素行23Bに描画する。
図7は、図1に示すデジタルカメラ100の撮像モード時の動作を示すタイミングチャートである。
図7において横軸は時間を示している。図7の上段には、表示制御部11Bから表示コントローラ22に供給される表示同期信号VDが示されている。
図7の中段には、撮像素子5の各画素行62の光電変換素子61A及び電荷保持部61Bの駆動タイミングが示されている。図7の中段において、縦軸は画素行62の列方向Yの位置を示している。
図7の中段に示す直線RRは、ローリングリセット駆動によって画素行62に含まれる各光電変換素子61Aのリセットが行われるタイミングを示している。
図7の中段に示す直線RSは、ローリングシャッタ駆動によって画素行62に含まれる各光電変換素子61Aの露光が終了されるタイミングを示している。
直線RRとこの右隣の直線RSとで囲まれる期間が、LV撮像時における撮像素子5の露光期間(LV1,LV2,LV4)を示している。
図7の中段に示す直線GRは、グローバルリセット駆動によって画素行62に含まれる各光電変換素子61Aのリセットが行われるタイミングを示している。
図7の中段に示す直線GSは、グローバルシャッタ駆動によって画素行62に含まれる各光電変換素子61Aから電荷保持部61Bに電荷が転送されるタイミングを示している。
直線GRと直線GSとで囲まれる期間が記憶用の撮像時における撮像素子5の露光期間EXを示している。
図7の中段に示す直線STは、電荷保持部61Bに電荷が保持されるタイミングを示している。
図7の中段に示す直線RO1は、電荷保持部61Bに保持された電荷に応じた画素信号が第一のローリング読み出し駆動によって撮像素子5から出力されるタイミングを示している。
図7の中段に示す直線RO2は、電荷保持部61Bに保持された電荷に応じた画素信号が第二のローリング読み出し駆動によって撮像素子5から出力されるタイミングを示している。
図7の下段には、表示面23の描画状態が示されている。図7の下段において、縦軸は表示面23の表示画素行23Bの列方向Yの位置を示している。
図7の下段に示す直線DRは、表示面23の表示画素行23Bに描画が行われるタイミングを示している。
撮像制御部11Aは、撮像モードに設定されると、直線RRで示されるローリングリセット駆動、直線RSで示されるローリングシャッタ駆動、及び直線RO2で示される第二のローリング読み出し駆動のセットを予め決められた間隔で繰り返し実行する。
このセットの直線RO2で示される駆動によって表示対象画素行62から画素信号が出力されると、この画素信号に基づいてラインデータが生成され、このラインデータに基づくライン画像が、この表示対象画素行62に対応する表示画素行23Bに描画される。
図7に示す“lv1”は、露光期間LV1で得られるライブビュー画像が表示される期間を示している。
図7に示す“lv2”は、露光期間LV2で得られるライブビュー画像が表示される期間を示している。
図7に示す“lv4”は、露光期間LV4で得られるライブビュー画像が表示される期間を示している。
LV撮像のための上記のセットが行われている間に撮像指示がなされると、撮像制御部11Aは、撮像指示を受けた時点で実行中の上記のセットを終了した後に、直線GRで示されるグローバルリセット駆動を行い、全ての画素行62において同時に光電変換素子61Aのリセットを行う。これにより、全ての画素行62で同じタイミングで露光が開始する。
その後、所定の露光時間が経過すると、撮像制御部11Aは、直線GSで示されるグローバルシャッタ駆動を行う。
この駆動により、全ての画素行62において同時に、光電変換素子61Aから電荷保持部61Bへの電荷の転送が行われ、直線STで示されるように電荷保持部61Bにて電荷が保持される。これにより、全ての画素行62で同じタイミングで露光が終了する。図7では、直線GRと直線GSとで囲まれる期間が記憶用の撮像のための露光期間EXとして示されている。
また、このグローバルシャッタ駆動が行われると、各光電変換素子61Aにおいて露光期間EXによって発生した電荷は電荷保持部61Bへと転送される。このため、このグローバルシャッタ駆動が行われるのと同時に、全ての光電変換素子61AのLV撮像用の露光が同時に開始される。
撮像制御部11Aは、直線GSで示されるグローバルシャッタ駆動を行った後、直線RO1で示される第一のローリング読み出し駆動を行う。
この第一のローリング読み出し駆動では、撮像制御部11Aは、撮像面60の上端から下端に向かって画素行62を順番に選択し、選択した画素行62から画素信号を読み出す。
この第一ローリング読み出し駆動で撮像素子5から出力された撮像画像信号は、デジタル信号処理部17によって処理されて撮像画像データとなり、記憶媒体21に記憶される。
直線RO1による画素信号の読み出しが終了すると、撮像制御部11Aは、直線RSで示されるローリングリセット駆動を開始する。このローリングリセット駆動により、撮像面60の上端から下端に向かって表示対象画素行62が順番に選択され、選択された表示対象画素行62の光電変換素子61Aから電荷保持部61Bに電荷が転送される。
これにより、グローバルシャッタ駆動の行われた時点で開始されたLV撮像のための露光が表示対象画素行62毎に順次終了される。図7では、直線GSとその右隣の直線RSとで囲まれる期間がLV撮像のための露光期間LV3として示されている。
露光期間LV3を終了するためのローリングリセット駆動の開始タイミングは、直線RO1で示される第一のローリング読み出し駆動の終了後に最初に訪れる表示同期信号VDの立下りタイミングに同期したタイミングとなっている。
第一のタイミングに同期した第二のタイミングとは、第一のタイミングよりも予め決められた時間前のタイミングのことを言う。
この予め決められた時間は、ローリングシャッタ駆動が開始されてからデジタル信号処理部17によって最初に生成されたラインデータが表示コントローラ22の表示メモリに記憶されるまでにかかる時間であり、各種プロセッサの処理能力及びデータの伝送時間等によって決められる。
撮像制御部11Aは、露光期間LV3を終了するためのローリングリセット駆動を開始して少しすると、直線RO2で示される第二のローリング読み出し駆動を開始する。
この第二のローリング読み出し駆動により、撮像面60において表示対象画素行62が上端側から下端側に向かって順番に選択され、選択された表示対象画素行62の電荷保持部61Bから画素信号が読み出される。
この第二のローリング読み出し駆動によって表示対象画素行62から画素信号が出力されると、この画素信号に基づいてラインデータが生成され、このラインデータに基づくライン画像が、この表示対象画素行62に対応する表示画素行23Bに描画される。
図7に示す“lv3”は、露光期間LV3で得られるライブビュー画像が表示される期間を示している。
露光期間LV3を終了させるためのローリングシャッタ駆動と、このローリングシャッタ駆動によって電荷保持部61Bに転送された電荷を画素信号に変換して読み出す第二のローリング読み出し駆動とにより第一の撮像制御が構成される。
なお、図7の例では、露光期間EXにおいて表示同期信号VDが立ち下がっているが、このタイミングでは新たなライブビュー画像データの生成が行われていない。
そのため、表示コントローラ22は、このタイミングにおいて表示面23の各表示画素行23Bに描画するライン画像を黒画像とする。これにより、表示面23は、期間lv2と期間lv3の間はブラックアウトの状態となる。
なお、表示コントローラ22は、このタイミングにおいて表示面23の各表示画素行23Bに描画されるライン画像の更新を行わず、期間lv2で表示させていたライン画像を維持する制御を行ってもよい。
第一の撮像制御の第二のローリング読み出し駆動が開始されてから少し経過すると、撮像制御部11Aは、LV撮像のための上記のセットを再開する。
以上のように、図1のデジタルカメラ100によれば、記憶用の撮像のための露光期間EXの終了と同時に、LV撮像のための露光期間LV3を開始することができる。
このため、露光期間EXの後にライブビュー画像が更新されるまでの時間(図中のブラックアウトの時間)を短縮することができ、被写体を見失うリスクを低減することができる。
なお、図7に示すように、露光期間LV3における各画素行62の露光時間は、撮像面60において上端に近いものほど短くなる。
そこで、デジタルカメラ100のデジタル信号処理部17は、第一の撮像制御の第二のローリング読み出し駆動によって得られる画素信号から生成した各ラインデータを、表示対象画素行62毎の露光期間の差による輝度差がなくなるように補正する。
具体的には、デジタル信号処理部17は、以下の式で算出されるゲイン(Gain(i))を、撮像面60の上端から数えてi番目にある表示対象画素行62に対応するラインデータの各画素データに乗じることで、上記の補正を行う。
Gain(i)=[(EXP1−EXP0)×{(m−i)/m}]/EXP0+1
上記の式において、“EXP0”は、撮像面60の最も上端側にある表示対象画素行62の露光期間LV3における露光時間を示す。“EXP1”は、撮像面60の最も下端側にある表示対象画素行62の露光期間LV3における露光時間を示す。“m”は、表示対象画素行62の総数を示す。
ここでは、撮像面60の上端から数えてm番目にある表示対象画素行62に対応するラインデータの輝度を基準にして、他のラインデータの輝度をこの基準に合わせるようにしている。
しかし、補正の方法はこれに限定されず、例えば、撮像面60の上端から数えて1番目にある表示対象画素行62に対応するラインデータの輝度を基準にして、他のラインデータの輝度をこの基準に合わせてもよい。
次に、撮像制御部11Aが、撮像指示に応じた記憶用の撮像の後に行う撮像制御として上述した第一の撮像制御に加えて、第二の撮像制御を行う例を説明する。
第二の撮像制御は、記憶用の撮像に続けて上記のセット(ローリングリセット駆動、ローリングシャッタ駆動、及び第二のローリング読み出し駆動のセット)を行うものである。
図8は、図1に示すデジタルカメラ100の撮像モード時の動作の変形例を示すタイミングチャートである。図8に示す各符号及び表記は図7と同じである。
撮像制御部11Aは、撮像モードに設定されると、直線RRで示されるローリングリセット駆動、直線RSで示されるローリングシャッタ駆動、及び直線RO2で示される第二のローリング読み出し駆動のセットを予め決められた間隔で繰り返し実行する。このセットが行われるときの動作は図7と同様である。
LV撮像のための上記のセットが行われている間に撮像指示がなされると、撮像制御部11Aは、撮像指示を受けた時点で実行中の上記のセットを終了した後に、直線GRで示されるグローバルリセット駆動を行う。その後、所定の露光時間が経過すると、撮像制御部11Aは、直線GSで示されるグローバルシャッタ駆動を行う。
撮像制御部11Aは、直線GSで示されるグローバルシャッタ駆動を行った後、直線RO1で示される第一のローリング読み出し駆動を行う。
この第一のローリング読み出し駆動で撮像素子5から出力された撮像画像信号は、デジタル信号処理部17によって処理されて撮像画像データとなり、記憶媒体21に記憶される。
直線RO1による画素信号の読み出しが終了すると、撮像制御部11Aは、直線RRで示されるローリングリセット駆動を開始し、その後、ローリングシャッタ駆動を行ってLV撮像の露光期間LV3を終了する。
露光期間LV3を終了するためのローリングシャッタ駆動の開始タイミングは、直線RO1で示される第一のローリング読み出し駆動の終了後の2回目に訪れる表示同期信号VDの立下りタイミングに同期したタイミングとなっている。
撮像制御部11Aは、第二の撮像制御の直線RSで示されるローリングシャッタ駆動を開始した後、第二のローリング読み出し駆動を行って、露光期間LV3で露光された表示対象画素行62から画素信号を読み出す。
この第二のローリング読み出し駆動によって表示対象画素行62から画素信号が出力されると、この画素信号に基づいてラインデータが生成され、このラインデータに基づくライン画像が、この表示対象画素行62に対応する表示画素行23Bに描画される。
グローバルシャッタ駆動の後に初めて行われるローリングリセット駆動と、その後に行われるローリングシャッタ駆動及び第二のローリング読み出し駆動とによって第二の撮像制御が構成される。
なお、図8の例では、露光期間LV3の開始前に表示同期信号VDが立ち下がっているが、このタイミングでは新たなライブビュー画像データの生成が行われていない。
そのため、表示コントローラ22は、このタイミングにおいて表示面23の各表示画素行23Bに描画するライン画像を黒画像とする。これにより、表示面23は、期間lv2と期間lv3の間は2フレーム分、ブラックアウトの状態となる。
図8に示す第二の撮像制御によれば、期間lv2と期間lv3の間のブラックアウトの時間が第一の撮像制御を行う場合より長くなるものの、記憶用の撮像の直後のLV撮像用の露光(露光期間LV3)を、撮像素子5の画素61から出力される画素信号が飽和しないような適正露出で実施することができ、ライブビュー画像の高品質化が期待できるといった利点を得られる。
したがって、記憶用の撮像時の撮像条件等に合わせて第一の撮像制御と第二の撮像制御を選択的に行うことで、被写体を見失うリスクの低減と、ライブビュー画像の品質向上とを両立させることができる。
図9は、図1に示すデジタルカメラ100の撮像制御部11Aの動作を説明するためのフローチャートである。
撮像指示を受けた撮像制御部11Aは、記憶用の撮像のためのグローバルシャッタ駆動の開始タイミング及びその後の第一の撮像制御を行う場合のローリングシャッタ駆動の開始タイミングの間の時間(図7に示す露光時間T1)と、記憶用の撮像を行う場合のグローバルリセット駆動時に設定される絞りのF値(以下、撮像時F値という)とに基づいて、第一の撮像制御を行う場合のLV撮像時の露出値exを算出する(ステップS1)。
図7において、撮像指示のタイミングが決まると、直線GRのタイミング、直線GSのタイミング、その直線GSの右隣の直線RSのタイミングがそれぞれ決まるため、露光時間T1を求めることができる。
次に、撮像制御部11Aは、ステップS1で求めた露出値exに基づいて、第一の撮像制御と第二の撮像制御のいずれかを選択して実行する。
具体的には、撮像制御部11Aは、露出値exが予め決められた露出閾値TH(第一の露出閾値)以上となるか否かを判定する(ステップS2)。
露出閾値THは、撮像素子5の画素61から読み出される画素信号が飽和レベルに達してしまう露出値の下限値が設定される。
そして、撮像制御部11Aは、露出値exが露出閾値TH未満となる場合(ステップS2:NO)には、図7に示すように、グローバルリセット駆動、グローバルシャッタ駆動、及び第一のローリング読み出し駆動による記憶用の撮像を行った後に、第一の撮像制御を行う(ステップS3)。
一方、撮像制御部11Aは、露出値exが露出閾値TH以上となる場合(ステップS2:YES)には、図8に示すように、グローバルリセット駆動、グローバルシャッタ駆動、及び第一のローリング読み出し駆動による記憶用の撮像を行った後に、第二の撮像制御を行う(ステップS4)。
撮像制御部11Aは、ステップS4で第二の撮像制御を行う際には、露光期間EXを終了してからローリングリセット駆動を開始するまでの間において、LV撮像が適正露出で行われるように絞りのF値及びLV撮像時の露光時間等を制御した上で、第二の撮像制御を開始する。したがって、図8の期間lv3で表示されるライブビュー画像は適正露出で撮像して得られたものとなる。
以上のように、図1のデジタルカメラ100によれば、撮像指示時に決定されている撮像時F値で第一の撮像制御を行った結果、LV撮像時における露出がオーバーとなってライブビュー画像の品質が低下する可能性があると判断される場合には、第二の撮像制御が行われる。このため、記憶用の撮像直後に表示されるライブビュー画像の表示品質低下を防ぐことができる。
図10は、図1に示すデジタルカメラ100の機能ブロックの変形例を示す図である。図10において図6と同じ構成には同一符号を付してある。
図10に示すデジタルカメラ100のハードウェア構成は、図1において、撮像素子5の複数の画素61が位相差検出用画素と通常画素を含む点のみが異なる。
位相差検出用画素は、撮像光学系の瞳領域を行方向X又は列方向Yに2分割した場合の2つの分割領域の一方を通る光を受光する第一の位相差検出用画素と、この2つの分割領域の他方を通る光を受光する第二の位相差検出用画素とを含む。
通常画素は、上記2つの分割領域のそれぞれを通る光を受光する画素である。
図10に示すデジタルカメラ100の撮像素子5は、撮像面60にあるm個の表示対象画素行62を構成する画素61の一部が、第一の位相差検出用画素と第二の位相差検出用画素になっている。
撮像素子5の撮像面60には、第一の位相差検出用画素と第二の位相差検出用画素のペアが複数離散的に配置される。
なお、撮像素子5に含まれる全ての画素61の光電変換素子61Aが例えば行方向Xに2分割され、この分割された光電変換素子61Aの一方の領域と他方の領域によって、上記の撮像光学系の2つの分割領域のそれぞれを通る光が受光される構成であってもよい。この構成の場合には、撮像素子5に含まれる全ての画素61が位相差検出用画素となる。
デジタルカメラ100は、機能ブロックとして、撮像制御部11Aと、表示制御部11Bと、合焦制御部11Cと、を備える。
システム制御部11は、撮像プログラムを含むプログラムを実行することで、撮像制御部11A、表示制御部11B、及び合焦制御部11Cとして機能する。
合焦制御部11Cは、撮像制御部11Aが行う第二のローリング読み出し駆動によって撮像素子5の位相差検出用画素から出力される画素信号に基づいて、撮像光学系の合焦制御を行う。
具体的には、合焦制御部11Cは、複数の第一の位相差検出用画素から出力される画素信号群と、この複数の第一の位相差検出用画素の各々とペアを組む第二の位相差検出用画素から出力される画素信号群との相関演算を行って位相差を算出し、この位相差に基づくデフォーカス量にしたがってフォーカスレンズの焦点調節を行う。
図11は、図10に示すデジタルカメラの撮像指示後の動作を説明するためのフローチャートである。
撮像指示を受けた撮像制御部11Aは、グローバルリセット駆動時に設定する絞りのF値(撮像時F値)が予め決められた絞り閾値F1以下であるか否かを判定する(ステップS11)。
複数の第一の位相差検出用画素で撮像される像と、複数の第二の位相差検出用画素で撮像される像との位相の差は、F値が小さいほど大きくなるため、F値が小さいほど位相差の算出精度が確保される。絞り閾値F1は、位相差の算出精度を最低限確保することのできるF値の開放側の値が設定される。
撮像制御部11Aは、撮像時F値が絞り閾値F1を超える場合(ステップS11:NO)には、グローバルリセット駆動、グローバルシャッタ駆動、及び第一のローリング読み出し駆動によって記憶用の撮像を行い、このグローバルシャッタ駆動の開始以降に絞りのF値を絞り閾値F1以下に制御する。そして、この第一のローリング読み出し駆動が終了した後に、第二の撮像制御を行う(ステップS14)。
この第二の撮像制御の第二のローリング読み出し駆動が終了すると、合焦制御部11Cは、この第二のローリング読み出し駆動によって位相差検出用画素から読み出された画素信号に基づいて合焦制御を行う(ステップS15)。
一方、撮像制御部11Aは、撮像時F値が絞り閾値F1以下の場合(ステップS11:YES)には、図7に示すように、グローバルリセット駆動、グローバルシャッタ駆動、及び第一のローリング読み出し駆動を行った後に、第一の撮像制御を行う(ステップS12)。
そして、この第一の撮像制御の第二のローリング読み出し駆動が終了すると、合焦制御部11Cは、この第二のローリング読み出し駆動によって位相差検出用画素から読み出された画素信号に基づいて合焦制御を行う(ステップS13)。ステップS13及びステップS14以降は、上述したセットが再開される。
以上のように、図10に示すデジタルカメラ100によれば、撮像時F値が位相差算出に適したものとなっている場合には第一の撮像制御によってライブビュー画像の高速表示が行われると共に、この第一の撮像制御によって得られる撮像画像信号に基づいて高速合焦制御が可能になる。
このため、例えば記憶用の撮像を連続して行う連写モードにおいては、被写体を見失うリスクを低減しながら、被写体にピントを高精度に合わせた連続撮像が可能になる。
また、図10に示すデジタルカメラ100によれば、撮像時F値が位相差算出に適したものとなっていない場合には、F値が絞り閾値F1以下に制御された状態で第二の撮像制御が行われ、この第二の撮像制御によって得られる撮像画像信号に基づいて合焦制御がなされる。
このため、位相差が誤算出される可能性を減らすことができ、合焦性能を向上させることができる。
図12は、図10に示すデジタルカメラの撮像指示後の動作の変形例を説明するためのフローチャートである。
撮像指示を受けた撮像制御部11Aは、撮像時F値が絞り閾値F1以下であるか否かを判定する(ステップS21)。
撮像制御部11Aは、撮像時F値が絞り閾値F1を超える場合(ステップS21:NO)には、記憶用の撮像のためのグローバルリセット駆動及びグローバルシャッタ駆動を行った後に、絞りのF値を絞り閾値F1以下に制御し、第一のローリング読み出し駆動が終了した後に第二の撮像制御を行う(ステップS23)。
そして、この第二の撮像制御の第二のローリング読み出し駆動が終了すると、合焦制御部11Cは、第二のローリング読み出し駆動によって位相差検出用画素から読み出された画素信号に基づいて合焦制御を行う(ステップS24)。
撮像制御部11Aは、撮像時F値が絞り閾値F1以下である場合(ステップS21:YES)には、記憶用の撮像のためのグローバルシャッタ駆動の開始タイミング及びその後の第一の撮像制御を行う場合のローリングシャッタ駆動の開始タイミングの間の時間(図7に示す露光時間T1)と、撮像時F値とに基づいて、第一の撮像制御を行う場合のLV撮像時の露出値exを算出する(ステップS22)。
次に、撮像制御部11Aは、露出値exが予め決められた露出閾値TH1(第一の露出閾値)以上となるか否かを判定する(ステップS25)。
露出閾値TH1は、撮像素子5の位相差検出用画素から読み出される画素信号が飽和レベルに達してしまう露出値の下限値が設定される。
位相差検出用画素は、通常画素に比べると、光電変換素子61Aの受光面積が小さくなっているため、画素信号が飽和しにくい。したがって、位相差検出用画素が飽和する露出条件では、通常画素も飽和する。
撮像制御部11Aは、露出値exが露出閾値TH1以上となる場合(ステップS25:YES)、すなわち、通常画素と位相差検出用画素が共に飽和する場合には、グローバルリセット駆動、グローバルシャッタ駆動、及び第一のローリング読み出し駆動による記憶用の撮像を行った後、LV撮像のための露光時間を適正露出が得られる値に制御した状態で、図8に示した第二の撮像制御を行う(ステップS26)。
ステップS26の後は、ステップS24において、ステップS26の第二の撮像制御によって得られる撮像画像信号に基づいて合焦制御が行われる。
撮像制御部11Aは、露出値exが露出閾値TH1未満となる場合(ステップS25:NO)、すなわち、少なくとも位相差検出用画素が飽和しない場合には、露出値exが予め決められた露出閾値TH2(第二の露出閾値)以上となるか否かを判定する(ステップS27)。
露出閾値TH2は、撮像素子5の通常画素から読み出される画素信号が飽和レベルに達してしまう露出値の下限値が設定される。
上述したように、通常画素は、位相差検出用画素よりも飽和しやすい。したがって、露出閾値TH2は露出閾値TH1よりも小さい値となる。
撮像制御部11Aは、露出値exが露出閾値TH2以上となる場合(ステップS27:YES)、すなわち、通常画素は飽和するが位相差検出用画素は飽和しない場合には、図7に示すように、グローバルリセット駆動、グローバルシャッタ駆動、及び第一のローリング読み出し駆動による記憶用の撮像を行った後、第一の撮像制御を行う(ステップS28)。
そして、ステップS28で開始される第一の撮像制御の第二のローリング読み出し駆動が終了すると、合焦制御部11Cは、この第二のローリング読み出し駆動によって位相差検出用画素から読み出された画素信号に基づいて合焦制御を行う(ステップS29)。
また、表示制御部11Bは、ステップS28の第一の撮像制御の第二のローリング読み出し駆動によって撮像素子5から出力される撮像画像信号に基づくライブビュー画像については、表示面23への表示を停止する制御を行う(ステップS30)。
図13は、図12のステップS27の判定がYESとなる場合のタイミングチャートの例を示している。
このタイミングチャートでは、撮像指示の後、表示制御部11Bによって生成される表示同期信号VDの周期が一時的に2倍に変更されている。これにより、第一の撮像制御の第二のローリング読み出し駆動によって生成されるライブビュー画像は表示面23に表示されなくなる。
なお、図13の“合焦制御”のブロックは、図12のステップS29の処理が行われる期間を示している。
撮像制御部11Aは、露出値exが露出閾値TH2未満となる場合(ステップS27:NO)、すなわち、通常画素と位相差検出用画素がともに飽和しない場合には、図7に示すように、グローバルリセット駆動、グローバルシャッタ駆動、及び第一のローリング読み出し駆動による記憶用の撮像を行った後、第一の撮像制御を行う(ステップS31)。
そして、ステップS31で開始される第一の撮像制御の第二のローリング読み出し駆動が終了すると、合焦制御部11Cは、この第二のローリング読み出し駆動によって位相差検出用画素から読み出された画素信号に基づいて合焦制御を行う(ステップS32)。
ステップS24、ステップS30、及びステップS32の後は、上述したLV撮像のためのセットが開始される。
以上のように、図12に示す動作例によれば、撮像時F値が位相差算出に適したものとなっていない場合(ステップS21:NO)には、F値が絞り閾値F1以下に制御された状態で第二の撮像制御が行われ、この第二の撮像制御によって得られる撮像画像信号に基づいて位相差が算出される。このため、位相差が誤算出される可能性を減らすことができ、合焦性能を向上させることができる。
また、図12に示す動作例によれば、撮像時F値は位相差算出に適しているが、位相差検出用画素と通常画素がいずれも飽和する可能性がある場合(ステップS25:YES)には、適正露出が確保された状態で第二の撮像制御が行われ、この第二の撮像制御によって得られる撮像画像信号に基づいて位相差が算出される。
このため、位相差が誤算出される可能性を減らすことができ、合焦性能を向上させることができる。また、位相差検出用画素と通常画素が飽和した状態でのLV撮像で得たライブビュー画像が表示されるのを防いで、表示品質を向上させることができる。
また、図12に示す動作例によれば、撮像時F値は位相差算出に適しており、少なくとも位相差検出用画素が飽和しないと判断される場合(ステップS25:NO)には、第一の撮像制御が行われ、この第一の撮像制御によって得られる撮像画像信号に基づいて合焦制御がなされる。このため、合焦速度を向上させることができる。
また、図12に示す動作例によれば、撮像時F値は位相差算出に適しており、かつ、通常画素は飽和してしまうが位相差検出用画素は飽和しないと判断される場合(ステップS27:YES)には、第一の撮像制御が行われ、この第一の撮像制御によるライブビュー画像の表示が停止される。このため、ライブビュー画像の品質低下を防ぐことができる。
図14は、図10に示すデジタルカメラ100の撮像指示後の動作の別の変形例を説明するためのフローチャートである。
撮像指示を受けた撮像制御部11Aは、図9のステップS1と同様に露出値exを算出する(ステップS41)。
次に、撮像制御部11Aは、露出値exが露出閾値TH2以上かつ露出閾値TH1未満となるか否かを判定する(ステップS42)。
撮像制御部11Aは、露出値exが露出閾値TH2以上かつ露出閾値TH1未満となる場合(ステップS42:YES)、すなわち、通常画素は飽和するが位相差検出用画素は飽和しない場合には、図7に示すように、グローバルリセット駆動、グローバルシャッタ駆動、及び第一のローリング読み出し駆動による記憶用の撮像を行った後、第一の撮像制御を行う(ステップS43)。
そして、ステップS43で開始される第一の撮像制御の第二のローリング読み出し駆動が終了すると、合焦制御部11Cは、この第二のローリング読み出し駆動によって位相差検出用画素から読み出された画素信号に基づいて合焦制御を行う(ステップS44)。
また、表示制御部11Bは、ステップS43で開始される第一の撮像制御の第二のローリング読み出し駆動によって撮像素子5から出力される撮像画像信号に基づくライブビュー画像については、表示面23への表示を停止する制御を行う(ステップS45)。
撮像制御部11Aは、露出値exが露出閾値TH2未満となる場合(ステップS42:NO)、すなわち、通常画素と位相差検出用画素がいずれも飽和しない場合には、図7に示すように、グローバルリセット駆動、グローバルシャッタ駆動、及び第一のローリング読み出し駆動による記憶用の撮像を行った後、第一の撮像制御を行う(ステップS46)。
ステップS46で開始される第一の撮像制御の第二のローリング読み出し駆動によって撮像素子5から出力される撮像画像信号に基づくライブビュー画像については、表示面23に表示される。
ステップS46で開始される第一の撮像制御の第二のローリング読み出し駆動が終了すると、合焦制御部11Cは、この第二のローリング読み出し駆動によって位相差検出用画素から読み出された画素信号に基づいて合焦制御を行う(ステップS47)。
ステップS45及びステップS47の後は、上述したLV撮像のためのセットが開始される。
以上のように、図14に示す動作例によれば、通常画素は飽和してしまうが位相差検出用画素は飽和しないと判断される場合には、第一の撮像制御が行われて合焦速度が確保され、この第一の撮像制御によるライブビュー画像の更新は停止される。このため、合焦速度とライブビュー画像の品質向上とを両立させることができる。
次に、本発明の撮像装置の実施形態としてスマートフォンの構成について説明する。
図15は、本発明の撮影装置の一実施形態であるスマートフォン200の外観を示すものである。
図15に示すスマートフォン200は、平板状の筐体201を有し、筐体201の一方の面に表示面としての表示パネル202と、入力部としての操作パネル203とが一体となった表示入力部204を備えている。
また、この様な筐体201は、スピーカ205と、マイクロホン206と、操作部207と、カメラ部208とを備えている。なお、筐体201の構成はこれに限定されず、例えば、表示面と入力部とが独立した構成を採用したり、折り畳み構造又はスライド機構を有する構成を採用したりすることもできる。
図16は、図15に示すスマートフォン200の構成を示すブロック図である。
図16に示すように、スマートフォンの主たる構成要素として、無線通信部210と、表示入力部204と、通話部211と、操作部207と、カメラ部208と、記憶部212と、外部入出力部213と、GPS(Global Positioning System)受信部214と、モーションセンサ部215と、電源部216と、主制御部220とを備える。
また、スマートフォン200の主たる機能として、図示省略の基地局装置BSと図示省略の移動通信網NWとを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備える。
無線通信部210は、主制御部220の指示にしたがって、移動通信網NWに収容された基地局装置BSに対し無線通信を行うものである。この無線通信を使用して、音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータ等の送受信、ウェブデータ又はストリーミングデータ等の受信を行う。
表示入力部204は、主制御部220の制御により、画像(静止画像及び動画像)又は文字情報等を表示して視覚的に利用者に情報を伝達するとともに、表示した情報に対する利用者操作を検出する、いわゆるタッチパネルであって、表示パネル202と、操作パネル203と、を備える。
表示パネル202は、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro−Luminescence Display)等を表示デバイスとして用いたものである。
操作パネル203は、表示パネル202の表示面上に表示される画像を視認可能に載置され、利用者の指又は尖筆によって操作される一又は複数の座標を検出するデバイスである。このデバイスを利用者の指又は尖筆によって操作すると、操作に起因して発生する検出信号を主制御部220に出力する。次いで、主制御部220は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル202上の操作位置(座標)を検出する。
図16に示すように、本発明の撮影装置の一実施形態として例示しているスマートフォン200の表示パネル202と操作パネル203とは一体となって表示入力部204を構成しているが、操作パネル203が表示パネル202を完全に覆うような配置となっている。
係る配置を採用した場合、操作パネル203は、表示パネル202外の領域についても、利用者操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル203は、表示パネル202に重なる重畳部分についての検出領域(以下、表示領域と称する)と、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分についての検出領域(以下、非表示領域と称する)とを備えていてもよい。
なお、表示領域の大きさと表示パネル202の大きさとを完全に一致させても良いが、両者を必ずしも一致させる必要は無い。また、操作パネル203が、外縁部分と、それ以外の内側部分の2つの感応領域を備えていてもよい。さらに、外縁部分の幅は、筐体201の大きさ等に応じて適宜設計されるものである。
さらにまた、操作パネル203で採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式等が挙げられ、いずれの方式を採用することもできる。
通話部211は、スピーカ205又はマイクロホン206を備え、マイクロホン206を通じて入力された利用者の音声を主制御部220にて処理可能な音声データに変換して主制御部220に出力したり、無線通信部210あるいは外部入出力部213により受信された音声データを復号してスピーカ205から出力させたりするものである。
また、図15に示すように、例えば、スピーカ205を表示入力部204が設けられた面と同じ面に搭載し、マイクロホン206を筐体201の側面に搭載することができる。
操作部207は、キースイッチ等を用いたハードウェアキーであって、利用者からの指示を受け付けるものである。例えば、図15に示すように、操作部207は、スマートフォン200の筐体201の側面に搭載され、指等で押下されるとオンとなり、指を離すとバネ等の復元力によってオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。
記憶部212は、主制御部220の制御プログラム及び制御データ、アプリケーションソフトウェア、通信相手の名称又は電話番号等を対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、WebブラウジングによりダウンロードしたWebデータ、ダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータ等を一時的に記憶するものである。また、記憶部212は、スマートフォン内蔵の内部記憶部217と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部218により構成される。
なお、記憶部212を構成するそれぞれの内部記憶部217と外部記憶部218は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、MicroSD(登録商標)メモリ等)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の格納媒体を用いて実現される。
外部入出力部213は、スマートフォン200に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たすものであり、他の外部機器に通信等(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IEEE1394等)又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)(登録商標)、UWB(Ultra Wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)等)により直接的又は間接的に接続するためのものである。
スマートフォン200に連結される外部機器としては、例えば、有/無線ヘッドセット、有/無線外部充電器、有/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)、SIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カード、オーディオ・ビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオ・ビデオ機器、無線接続される外部オーディオ・ビデオ機器、有/無線接続されるスマートフォン、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、イヤホン等がある。
外部入出力部213は、このような外部機器から伝送を受けたデータをスマートフォン200の内部の各構成要素に伝達したり、スマートフォン200の内部のデータが外部機器に伝送されるようにしたりすることができる。
GPS受信部214は、主制御部220の指示にしたがって、GPS衛星ST1〜STnから送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、スマートフォン200の緯度、経度、高度からなる位置を検出する。GPS受信部214は、無線通信部210又は外部入出力部213(例えば、無線LAN)から位置情報を取得できる時には、その位置情報を用いて位置を検出することもできる。
モーションセンサ部215は、例えば、3軸の加速度センサ等を備え、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の物理的な動きを検出する。スマートフォン200の物理的な動きを検出することにより、スマートフォン200の動く方向又は加速度が検出される。係る検出結果は、主制御部220に出力されるものである。
電源部216は、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の各部に、バッテリ(図示しない)に蓄えられる電力を供給するものである。
主制御部220は、マイクロプロセッサを備え、記憶部212が記憶する制御プログラム及び制御データにしたがって動作し、スマートフォン200の各部を統括して制御するものである。また、主制御部220は、無線通信部210を通じて、音声通信又はデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能を備える。
アプリケーション処理機能は、記憶部212が記憶するアプリケーションソフトウェアにしたがって主制御部220が動作することにより実現するものである。アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部213を制御して対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能、電子メールの送受信を行う電子メール機能、又はウェブページを閲覧するウェブブラウジング機能等がある。
また、主制御部220は、受信データ又はダウンロードしたストリーミングデータ等の画像データ(静止画像又は動画像のデータ)に基づいて、映像を表示入力部204に表示する等の画像処理機能を備える。
画像処理機能とは、主制御部220が、上記画像データを復号し、この復号結果に画像処理を施して、画像を表示入力部204に表示する機能のことをいう。
さらに、主制御部220は、表示パネル202に対する表示制御と、操作部207、操作パネル203を通じた利用者操作を検出する操作検出制御を実行する。
表示制御の実行により、主制御部220は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコン又はスクロールバー等のソフトウェアキーを表示したり、あるいは電子メールを作成したりするためのウィンドウを表示する。
なお、スクロールバーとは、表示パネル202の表示領域に収まりきれない大きな画像等について、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。
また、操作検出制御の実行により、主制御部220は、操作部207を通じた利用者操作を検出したり、操作パネル203を通じて、上記アイコンに対する操作と上記ウィンドウの入力欄に対する文字列の入力を受け付けたり、あるいは、スクロールバーを通じた表示画像のスクロール要求を受け付けたりする。
さらに、操作検出制御の実行により主制御部220は、操作パネル203に対する操作位置が、表示パネル202に重なる重畳部分(表示領域)か、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分(非表示領域)かを判定し、操作パネル203の感応領域又はソフトウェアキーの表示位置を制御するタッチパネル制御機能を備える。
また、主制御部220は、操作パネル203に対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行することもできる。
ジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指等によって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、あるいはこれらを組み合わせて、複数の位置から少なくとも1つについて軌跡を描く操作を意味する。
カメラ部208は、図1に示したデジタルカメラ100又はその変形例における外部メモリ制御部20、記憶媒体21、表示コントローラ22、表示面23、及び操作部14以外の構成を含む。また、カメラ部208に含まれる表示制御部11Bは、表示パネル202にライブビュー画像を表示させる制御を行う。
カメラ部208によって生成された撮像画像データは、記憶部212に記憶したり、外部入出力部213又は無線通信部210を通じて出力したりすることができる。
図15に示すスマートフォン200において、カメラ部208は表示入力部204と同じ面に搭載されているが、カメラ部208の搭載位置はこれに限らず、表示入力部204の背面に搭載されてもよい。
また、カメラ部208はスマートフォン200の各種機能に利用することができる。例えば、表示パネル202にカメラ部208で取得した画像を表示したり、操作パネル203の操作入力のひとつとして、カメラ部208の画像を利用したりすることができる。
また、GPS受信部214が位置を検出する際に、カメラ部208からの画像を参照して位置を検出することもできる。さらには、カメラ部208からの画像を参照して、3軸の加速度センサを用いずに、或いは、3軸の加速度センサと併用して、スマートフォン200のカメラ部208の光軸方向を判断したり、現在の使用環境を判断したりすることもできる。勿論、カメラ部208からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。
その他、静止画又は動画の画像データにGPS受信部214により取得した位置情報、マイクロホン206により取得した音声情報(主制御部等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい)、モーションセンサ部215により取得した姿勢情報等を付加して記憶部212に記憶したり、外部入出力部213又は無線通信部210を通じて出力したりすることもできる。
以上のような構成のスマートフォン200においても、被写体を見失うリスクを低減することができる。
以上説明してきたように、本明細書には以下の事項が開示されている。
(1)
光電変換素子と、上記光電変換素子から転送される電荷を保持し上記電荷に応じた信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部と、を含む複数の画素を有し、一方向に配列された複数の上記画素からなる複数の画素行を備え、上記光電変換素子及び上記電荷保持部の電荷が上記読み出し回路の電荷排出領域に排出されることで上記光電変換素子及び上記電荷保持部の各々のリセットが行われる撮像素子と、上記複数の画素の各々の上記光電変換素子を同時にリセットして上記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、上記露光によって上記複数の画素の各々の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に同時に転送して上記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、上記グローバルシャッタ駆動によって上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記画素行毎に順次読み出す第一のローリング読み出し駆動と、露光が開始された上記画素行の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に転送して上記画素行の上記露光を終了する処理を上記画素行を変えながら順次行うローリングシャッタ駆動と、上記ローリングシャッタ駆動によって上記画素行の上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記画素行を変えながら順次読み出す第二のローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御部を備え、上記撮像制御部は、上記グローバルリセット駆動、上記グローバルシャッタ駆動、及び上記第一のローリング読み出し駆動を順次行った後、そのグローバルシャッタ駆動によって開始された上記画素の露光を上記ローリングシャッタ駆動を行って上記画素行毎に順次終了させ、その露光が終了された上記画素行の上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記第二のローリング読み出し駆動を行って読み出す第一の撮像制御を行う撮像装置。
(2)
(1)記載の撮像装置であって、上記撮像制御部は、上記グローバルリセット駆動、上記グローバルシャッタ駆動、及び上記第一のローリング読み出し駆動を順次行った後、上記画素行の上記光電変換素子の電荷を上記電荷排出領域に排出してその光電変換素子の露光を開始する処理を上記画素行を変えながら順次行うローリングリセット駆動を行い、上記ローリングリセット駆動の開始後に、上記ローリングシャッタ駆動を開始してその露光を順次終了させ、その露光が終了された上記画素行の上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記第二のローリング読み出し駆動を行って読み出す第二の撮像制御と、上記第一の撮像制御とのいずれかを選択的に行う撮像装置。
(3)
(2)記載の撮像装置であって、上記複数の画素は、位相差検出用画素を含み、上記第二のローリング読み出し駆動によって上記位相差検出用画素から出力される信号に基づいて、上記撮像素子の前方に配置される絞り及びフォーカスレンズを含む撮像光学系の合焦制御を行う合焦制御部を更に備え、上記撮像制御部は、上記グローバルリセット駆動時の上記絞りのF値が予め決められた絞り閾値以下である場合には上記第一の撮像制御を行い、上記F値が上記絞り閾値を超えている場合には、上記グローバルシャッタ駆動の後に上記絞りのF値を上記絞り閾値以下に制御した状態で上記第二の撮像制御を行う撮像装置。
(4)
(2)記載の撮像装置であって、上記撮像制御部は、上記第一の撮像制御を行う場合の上記グローバルシャッタ駆動の開始タイミング及び上記ローリングシャッタ駆動の開始タイミングの間の時間と上記グローバルリセット駆動時に設定される上記撮像素子の前方に配置される撮像光学系に含まれる絞りのF値とに基づいて、上記第一の撮像制御を行う場合の上記グローバルシャッタ駆動により開始される上記露光時の上記撮像素子の露出値を算出し、上記露出値に基づいて、上記第一の撮像制御と上記第二の撮像制御のいずれかを選択して実行する撮像装置。
(5)
(4)記載の撮像装置であって、上記撮像制御部は、上記露出値が予め決められた第一の露出閾値未満となる場合には上記第一の撮像制御を行い、上記露出値が上記第一の露出閾値以上となる場合には上記第二の撮像制御を行う撮像装置。
(6)
(4)記載の撮像装置であって、上記複数の画素は、位相差検出用画素を含み、上記第二のローリング読み出し駆動によって上記位相差検出用画素から出力される信号に基づいて、上記撮像光学系に含まれるフォーカスレンズの合焦制御を行う合焦制御部と、上記第二のローリング読み出し駆動によって上記撮像素子の上記画素から出力される信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示装置に表示させる表示制御部と、を更に備え、上記撮像制御部は、上記露出値が第一の露出閾値以上となる場合には上記第二の撮像制御を行い、上記露出値が上記第一の露出閾値未満となる場合には上記第一の撮像制御を行い、上記表示制御部は、上記露出値が上記第一の露出閾値未満となりかつ上記第一の露出閾値よりも小さい第二の露出閾値以上となる場合には、上記第一の撮像制御における上記第二のローリング読み出し駆動によって上記撮像素子から出力される信号に基づく上記ライブビュー画像の上記表示装置への表示を停止する撮像装置。
(7)
(1)記載の撮像装置であって、上記複数の画素は、位相差検出用画素を含み、上記第二のローリング読み出し駆動によって上記位相差検出用画素から出力される信号に基づいて、上記撮像素子の前方に配置される絞り及びフォーカスレンズを含む撮像光学系の合焦制御を行う合焦制御部と、上記第二のローリング読み出し駆動によって上記撮像素子の上記画素から出力される信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示装置に表示させる表示制御部と、を更に備え、上記撮像制御部は、上記第一の撮像制御を行う場合の上記グローバルシャッタ駆動の開始タイミング及び上記ローリングシャッタ駆動の開始タイミングの間の時間と上記グローバルリセット駆動時の上記絞りのF値とに基づいて、上記第一の撮像制御を行う場合の上記グローバルシャッタ駆動により開始される上記露光時の上記撮像素子の露出値を算出し、上記表示制御部は、上記露出値が予め決められた第一露出閾値未満となりかつ上記第一の露出閾値よりも小さい第二の露出閾値以上となる場合には、上記第一の撮像制御における上記第二のローリング読み出し駆動によって上記撮像素子から出力される信号に基づく上記ライブビュー画像の上記表示装置への表示を停止する撮像装置。
(8)
光電変換素子と、上記光電変換素子から転送される電荷を保持し上記電荷に応じた信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部と、を含む複数の画素を有し、一方向に配列された複数の上記画素からなる複数の画素行を備え、上記光電変換素子及び上記電荷保持部の電荷が上記読み出し回路の電荷排出領域に排出されることで上記光電変換素子及び上記電荷保持部の各々のリセットが行われる撮像素子を用いた撮像方法であって、上記複数の画素の各々の上記光電変換素子を同時にリセットして上記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、上記露光によって上記複数の画素の各々の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に同時に転送して上記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、上記グローバルシャッタ駆動によって上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記画素行毎に順次読み出す第一のローリング読み出し駆動と、露光が開始された上記画素行の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に転送して上記画素行の上記露光を終了する処理を上記画素行を変えながら順次行うローリングシャッタ駆動と、上記ローリングシャッタ駆動によって上記画素行の上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記画素行を変えながら順次読み出す第二のローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御ステップを備え、上記撮像制御ステップでは、上記グローバルリセット駆動、上記グローバルシャッタ駆動、及び上記第一のローリング読み出し駆動を順次行った後、そのグローバルシャッタ駆動によって開始された上記画素の露光を上記ローリングシャッタ駆動を行って上記画素行毎に順次終了させ、その露光が終了された上記画素行の上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記第二のローリング読み出し駆動を行って読み出す第一の撮像制御を行う撮像方法。
(9)
(8)記載の撮像方法であって、上記撮像制御ステップでは、上記グローバルリセット駆動、上記グローバルシャッタ駆動、及び上記第一のローリング読み出し駆動を順次行った後、上記画素行の上記光電変換素子の電荷を上記電荷排出領域に排出してその光電変換素子の露光を開始する処理を上記画素行を変えながら順次行うローリングリセット駆動を行い、上記ローリングリセット駆動の開始後に、上記ローリングシャッタ駆動を開始してその露光を順次終了させ、その露光が終了された上記画素行の上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記第二のローリング読み出し駆動を行って読み出す第二の撮像制御と、上記第一の撮像制御とのいずれかを選択的に行う撮像方法。
(10)
(9)記載の撮像方法であって、上記複数の画素は、位相差検出用画素を含み、上記第二のローリング読み出し駆動によって上記位相差検出用画素から出力される信号に基づいて、上記撮像素子の前方に配置される絞り及びフォーカスレンズを含む撮像光学系の合焦制御を行う合焦制御ステップを更に備え、上記撮像制御ステップでは、上記グローバルリセット駆動時の上記絞りのF値が予め決められた絞り閾値以下である場合には上記第一の撮像制御を行い、上記F値が上記絞り閾値を超えている場合には、上記グローバルシャッタ駆動の後に上記絞りのF値を上記絞り閾値以下に制御した状態で上記第二の撮像制御を行う撮像方法。
(11)
(9)記載の撮像方法であって、上記撮像制御ステップでは、上記第一の撮像制御を行う場合の上記グローバルシャッタ駆動の開始タイミング及び上記ローリングシャッタ駆動の開始タイミングの間の時間と上記グローバルリセット駆動時に設定される上記撮像素子の前方に配置される撮像光学系に含まれる絞りのF値とに基づいて、上記第一の撮像制御を行う場合の上記グローバルシャッタ駆動により開始される上記露光時の上記撮像素子の露出値を算出し、上記露出値に基づいて、上記第一の撮像制御と上記第二の撮像制御のいずれかを選択して実行する撮像方法。
(12)
(11)記載の撮像方法であって、上記撮像制御ステップでは、上記露出値が予め決められた第一の露出閾値未満となる場合には上記第一の撮像制御を行い、上記露出値が上記第一の露出閾値以上となる場合には上記第二の撮像制御を行う撮像方法。
(13)
(11)記載の撮像方法であって、上記複数の画素は、位相差検出用画素を含み、上記第二のローリング読み出し駆動によって上記位相差検出用画素から出力される信号に基づいて、上記撮像光学系に含まれるフォーカスレンズの合焦制御を行う合焦制御ステップと、上記第二のローリング読み出し駆動によって上記撮像素子の上記画素から出力される信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示装置に表示させる表示制御ステップと、を更に備え、上記撮像制御ステップでは、上記露出値が第一の露出閾値以上となる場合には上記第二の撮像制御を行い、上記露出値が上記第一の露出閾値未満となる場合には上記第一の撮像制御を行い、上記表示制御ステップでは、上記露出値が上記第一の露出閾値未満となりかつ上記第一の露出閾値よりも小さい第二の露出閾値以上となる場合には、上記第一の撮像制御における上記第二のローリング読み出し駆動によって上記撮像素子から出力される信号に基づく上記ライブビュー画像の上記表示装置への表示を停止する撮像方法。
(14)
(8)記載の撮像方法であって、上記複数の画素は、位相差検出用画素を含み、上記第二のローリング読み出し駆動によって上記位相差検出用画素から出力される信号に基づいて、上記撮像素子の前方に配置される絞り及びフォーカスレンズを含む撮像光学系の合焦制御を行う合焦制御ステップと、上記第二のローリング読み出し駆動によって上記撮像素子の上記画素から出力される信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示装置に表示させる表示制御ステップと、を更に備え、上記撮像制御ステップでは、上記第一の撮像制御を行う場合の上記グローバルシャッタ駆動の開始タイミング及び上記ローリングシャッタ駆動の開始タイミングの間の時間と上記グローバルリセット駆動時の上記絞りのF値とに基づいて、上記第一の撮像制御を行う場合の上記グローバルシャッタ駆動により開始される上記露光時の上記撮像素子の露出値を算出し、上記表示制御ステップでは、上記露出値が予め決められた第一露出閾値未満となりかつ上記第一の露出閾値よりも小さい第二の露出閾値以上となる場合には、上記第一の撮像制御における上記第二のローリング読み出し駆動によって上記撮像素子から出力される信号に基づく上記ライブビュー画像の上記表示装置への表示を停止する撮像方法。
(15)
光電変換素子と、上記光電変換素子から転送される電荷を保持し上記電荷に応じた信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部と、を含む複数の画素を有し、一方向に配列された複数の上記画素からなる複数の画素行を備え、上記光電変換素子及び上記電荷保持部の電荷が上記読み出し回路の電荷排出領域に排出されることで上記光電変換素子及び上記電荷保持部の各々のリセットが行われる撮像素子を用いた撮像方法をコンピュータに実行させるための撮像プログラムであって、上記撮像方法は、記複数の画素の各々の上記光電変換素子を同時にリセットして上記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、上記露光によって上記複数の画素の各々の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に同時に転送して上記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、上記グローバルシャッタ駆動によって上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記画素行毎に順次読み出す第一のローリング読み出し駆動と、露光が開始された上記画素行の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に転送して上記画素行の上記露光を終了する処理を上記画素行を変えながら順次行うローリングシャッタ駆動と、上記ローリングシャッタ駆動によって上記画素行の上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記画素行を変えながら順次読み出す第二のローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御ステップを備え、上記撮像制御ステップでは、上記グローバルリセット駆動、上記グローバルシャッタ駆動、及び上記第一のローリング読み出し駆動を順次行った後、そのグローバルシャッタ駆動によって開始された上記画素の露光を上記ローリングシャッタ駆動を行って上記画素行毎に順次終了させ、その露光が終了された上記画素行の上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた信号を上記第二のローリング読み出し駆動を行って読み出す第一の撮像制御を行う撮像プログラム。
本発明によれば、記憶用の撮像が行われた後のライブビュー画像の表示の更新を高速化して被写体を見失うリスクを低減することができる。
以上、本発明を特定の実施形態によって説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、開示された発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本出願は、2017年3月24日出願の日本特許出願(特願2017−059678)に基づくものであり、その内容はここに取り込まれる。
100 デジタルカメラ
1 撮像レンズ
2 絞り
4 レンズ制御部
5 撮像素子
60 撮像面
61 画素
61A 光電変換素子
61B 電荷保持部
61C 電荷転送部
61D フローティングディフュージョン
61E 読み出し回路
62 画素行
63 駆動回路
64 信号処理回路
65 信号線
70 N型基板
71 Pウェル層
72 読み出し電極
73 N型不純物層
74 P型不純物層
75 領域
76 転送電極
77 リセットトランジスタ
78 出力トランジスタ
79 選択トランジスタ
8 レンズ駆動部
9 絞り駆動部
10 撮像素子駆動部
11 システム制御部
11A 撮像制御部
11B 表示制御部
11C 合焦制御部
14 操作部
15 メモリ制御部
16 メインメモリ
17 デジタル信号処理部
20 外部メモリ制御部
21 記憶媒体
22 表示コントローラ
23 表示面
23A 表示画素
23B 表示画素行
24 制御バス
25 データバス
40 レンズ装置
GS,GR,RS,RR,RO1,RO2,ST,DR 直線
200 スマートフォン
201 筐体
202 表示パネル
203 操作パネル
204 表示入力部
205 スピーカ
206 マイクロホン
207 操作部
208 カメラ部
210 無線通信部
211 通話部
212 記憶部
213 外部入出力部
214 GPS受信部
215 モーションセンサ部
216 電源部
217 内部記憶部
218 外部記憶部
220 主制御部
ST1〜STn GPS衛星

Claims (15)

  1. 光電変換素子と、前記光電変換素子から転送される電荷を保持し前記電荷に応じた信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部と、を含む複数の画素を有し、一方向に配列された複数の前記画素からなる複数の画素行を備え、前記光電変換素子及び前記電荷保持部の電荷が前記読み出し回路の電荷排出領域に排出されることで前記光電変換素子及び前記電荷保持部の各々のリセットが行われる撮像素子と、
    前記複数の画素の各々の前記光電変換素子を同時にリセットして前記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、前記露光によって前記複数の画素の各々の前記光電変換素子に蓄積された電荷を前記電荷保持部に同時に転送して前記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、前記グローバルシャッタ駆動によって前記電荷保持部に保持された前記電荷に応じた信号を前記画素行毎に順次読み出す第一のローリング読み出し駆動と、露光が開始された前記画素行の前記光電変換素子に蓄積された電荷を前記電荷保持部に転送して前記画素行の前記露光を終了する処理を前記画素行を変えながら順次行うローリングシャッタ駆動と、前記ローリングシャッタ駆動によって前記画素行の前記電荷保持部に保持された前記電荷に応じた信号を前記画素行を変えながら順次読み出す第二のローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御部を備え、
    前記撮像制御部は、前記グローバルリセット駆動、前記グローバルシャッタ駆動、及び前記第一のローリング読み出し駆動を順次行った後、当該グローバルシャッタ駆動によって開始された前記画素の露光を前記ローリングシャッタ駆動を行って前記画素行毎に順次終了させ、当該露光が終了された前記画素行の前記電荷保持部に保持された前記電荷に応じた信号を前記第二のローリング読み出し駆動を行って読み出す第一の撮像制御を行う撮像装置。
  2. 請求項1記載の撮像装置であって、
    前記撮像制御部は、前記グローバルリセット駆動、前記グローバルシャッタ駆動、及び前記第一のローリング読み出し駆動を順次行った後、前記画素行の前記光電変換素子の電荷を前記電荷排出領域に排出して当該光電変換素子の露光を開始する処理を前記画素行を変えながら順次行うローリングリセット駆動を行い、前記ローリングリセット駆動の開始後に、前記ローリングシャッタ駆動を開始して当該露光を順次終了させ、当該露光が終了された前記画素行の前記電荷保持部に保持された前記電荷に応じた信号を前記第二のローリング読み出し駆動を行って読み出す第二の撮像制御と、前記第一の撮像制御とのいずれかを選択的に行う撮像装置。
  3. 請求項2記載の撮像装置であって、
    前記複数の画素は、位相差検出用画素を含み、
    前記第二のローリング読み出し駆動によって前記位相差検出用画素から出力される信号に基づいて、前記撮像素子の前方に配置される絞り及びフォーカスレンズを含む撮像光学系の合焦制御を行う合焦制御部を更に備え、
    前記撮像制御部は、前記グローバルリセット駆動時の前記絞りのF値が予め決められた絞り閾値以下である場合には前記第一の撮像制御を行い、前記F値が前記絞り閾値を超えている場合には、前記グローバルシャッタ駆動の後に前記絞りのF値を前記絞り閾値以下に制御した状態で前記第二の撮像制御を行う撮像装置。
  4. 請求項2記載の撮像装置であって、
    前記撮像制御部は、前記第一の撮像制御を行う場合の前記グローバルシャッタ駆動の開始タイミング及び前記ローリングシャッタ駆動の開始タイミングの間の時間と前記グローバルリセット駆動時に設定される前記撮像素子の前方に配置される撮像光学系に含まれる絞りのF値とに基づいて、前記第一の撮像制御を行う場合の前記グローバルシャッタ駆動により開始される前記露光時の前記撮像素子の露出値を算出し、前記露出値に基づいて、前記第一の撮像制御と前記第二の撮像制御のいずれかを選択して実行する撮像装置。
  5. 請求項4記載の撮像装置であって、
    前記撮像制御部は、前記露出値が予め決められた第一の露出閾値未満となる場合には前記第一の撮像制御を行い、前記露出値が前記第一の露出閾値以上となる場合には前記第二の撮像制御を行う撮像装置。
  6. 請求項4記載の撮像装置であって、
    前記複数の画素は、位相差検出用画素を含み、
    前記第二のローリング読み出し駆動によって前記位相差検出用画素から出力される信号に基づいて、前記撮像光学系に含まれるフォーカスレンズの合焦制御を行う合焦制御部と、
    前記第二のローリング読み出し駆動によって前記撮像素子の前記画素から出力される信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示装置に表示させる表示制御部と、を更に備え、
    前記撮像制御部は、前記露出値が第一の露出閾値以上となる場合には前記第二の撮像制御を行い、前記露出値が前記第一の露出閾値未満となる場合には前記第一の撮像制御を行い、
    前記表示制御部は、前記露出値が前記第一の露出閾値未満となりかつ前記第一の露出閾値よりも小さい第二の露出閾値以上となる場合には、前記第一の撮像制御における前記第二のローリング読み出し駆動によって前記撮像素子から出力される信号に基づく前記ライブビュー画像の前記表示装置への表示を停止する撮像装置。
  7. 請求項1記載の撮像装置であって、
    前記複数の画素は、位相差検出用画素を含み、
    前記第二のローリング読み出し駆動によって前記位相差検出用画素から出力される信号に基づいて、前記撮像素子の前方に配置される絞り及びフォーカスレンズを含む撮像光学系の合焦制御を行う合焦制御部と、
    前記第二のローリング読み出し駆動によって前記撮像素子の前記画素から出力される信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示装置に表示させる表示制御部と、を更に備え、
    前記撮像制御部は、前記第一の撮像制御を行う場合の前記グローバルシャッタ駆動の開始タイミング及び前記ローリングシャッタ駆動の開始タイミングの間の時間と前記グローバルリセット駆動時の前記絞りのF値とに基づいて、前記第一の撮像制御を行う場合の前記グローバルシャッタ駆動により開始される前記露光時の前記撮像素子の露出値を算出し、
    前記表示制御部は、前記露出値が予め決められた第一露出閾値未満となりかつ前記第一の露出閾値よりも小さい第二の露出閾値以上となる場合には、前記第一の撮像制御における前記第二のローリング読み出し駆動によって前記撮像素子から出力される信号に基づく前記ライブビュー画像の前記表示装置への表示を停止する撮像装置。
  8. 光電変換素子と、前記光電変換素子から転送される電荷を保持し前記電荷に応じた信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部と、を含む複数の画素を有し、一方向に配列された複数の前記画素からなる複数の画素行を備え、前記光電変換素子及び前記電荷保持部の電荷が前記読み出し回路の電荷排出領域に排出されることで前記光電変換素子及び前記電荷保持部の各々のリセットが行われる撮像素子を用いた撮像方法であって、
    前記複数の画素の各々の前記光電変換素子を同時にリセットして前記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、前記露光によって前記複数の画素の各々の前記光電変換素子に蓄積された電荷を前記電荷保持部に同時に転送して前記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、前記グローバルシャッタ駆動によって前記電荷保持部に保持された前記電荷に応じた信号を前記画素行毎に順次読み出す第一のローリング読み出し駆動と、露光が開始された前記画素行の前記光電変換素子に蓄積された電荷を前記電荷保持部に転送して前記画素行の前記露光を終了する処理を前記画素行を変えながら順次行うローリングシャッタ駆動と、前記ローリングシャッタ駆動によって前記画素行の前記電荷保持部に保持された前記電荷に応じた信号を前記画素行を変えながら順次読み出す第二のローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御ステップを備え、
    前記撮像制御ステップでは、前記グローバルリセット駆動、前記グローバルシャッタ駆動、及び前記第一のローリング読み出し駆動を順次行った後、当該グローバルシャッタ駆動によって開始された前記画素の露光を前記ローリングシャッタ駆動を行って前記画素行毎に順次終了させ、当該露光が終了された前記画素行の前記電荷保持部に保持された前記電荷に応じた信号を前記第二のローリング読み出し駆動を行って読み出す第一の撮像制御を行う撮像方法。
  9. 請求項8記載の撮像方法であって、
    前記撮像制御ステップでは、前記グローバルリセット駆動、前記グローバルシャッタ駆動、及び前記第一のローリング読み出し駆動を順次行った後、前記画素行の前記光電変換素子の電荷を前記電荷排出領域に排出して当該光電変換素子の露光を開始する処理を前記画素行を変えながら順次行うローリングリセット駆動を行い、前記ローリングリセット駆動の開始後に、前記ローリングシャッタ駆動を開始して当該露光を順次終了させ、当該露光が終了された前記画素行の前記電荷保持部に保持された前記電荷に応じた信号を前記第二のローリング読み出し駆動を行って読み出す第二の撮像制御と、前記第一の撮像制御とのいずれかを選択的に行う撮像方法。
  10. 請求項9記載の撮像方法であって、
    前記複数の画素は、位相差検出用画素を含み、
    前記第二のローリング読み出し駆動によって前記位相差検出用画素から出力される信号に基づいて、前記撮像素子の前方に配置される絞り及びフォーカスレンズを含む撮像光学系の合焦制御を行う合焦制御ステップを更に備え、
    前記撮像制御ステップでは、前記グローバルリセット駆動時の前記絞りのF値が予め決められた絞り閾値以下である場合には前記第一の撮像制御を行い、前記F値が前記絞り閾値を超えている場合には、前記グローバルシャッタ駆動の後に前記絞りのF値を前記絞り閾値以下に制御した状態で前記第二の撮像制御を行う撮像方法。
  11. 請求項9記載の撮像方法であって、
    前記撮像制御ステップでは、前記第一の撮像制御を行う場合の前記グローバルシャッタ駆動の開始タイミング及び前記ローリングシャッタ駆動の開始タイミングの間の時間と前記グローバルリセット駆動時に設定される前記撮像素子の前方に配置される撮像光学系に含まれる絞りのF値とに基づいて、前記第一の撮像制御を行う場合の前記グローバルシャッタ駆動により開始される前記露光時の前記撮像素子の露出値を算出し、前記露出値に基づいて、前記第一の撮像制御と前記第二の撮像制御のいずれかを選択して実行する撮像方法。
  12. 請求項11記載の撮像方法であって、
    前記撮像制御ステップでは、前記露出値が予め決められた第一の露出閾値未満となる場合には前記第一の撮像制御を行い、前記露出値が前記第一の露出閾値以上となる場合には前記第二の撮像制御を行う撮像方法。
  13. 請求項11記載の撮像方法であって、
    前記複数の画素は、位相差検出用画素を含み、
    前記第二のローリング読み出し駆動によって前記位相差検出用画素から出力される信号に基づいて、前記撮像光学系に含まれるフォーカスレンズの合焦制御を行う合焦制御ステップと、
    前記第二のローリング読み出し駆動によって前記撮像素子の前記画素から出力される信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示装置に表示させる表示制御ステップと、を更に備え、
    前記撮像制御ステップでは、前記露出値が第一の露出閾値以上となる場合には前記第二の撮像制御を行い、前記露出値が前記第一の露出閾値未満となる場合には前記第一の撮像制御を行い、
    前記表示制御ステップでは、前記露出値が前記第一の露出閾値未満となりかつ前記第一の露出閾値よりも小さい第二の露出閾値以上となる場合には、前記第一の撮像制御における前記第二のローリング読み出し駆動によって前記撮像素子から出力される信号に基づく前記ライブビュー画像の前記表示装置への表示を停止する撮像方法。
  14. 請求項8記載の撮像方法であって、
    前記複数の画素は、位相差検出用画素を含み、
    前記第二のローリング読み出し駆動によって前記位相差検出用画素から出力される信号に基づいて、前記撮像素子の前方に配置される絞り及びフォーカスレンズを含む撮像光学系の合焦制御を行う合焦制御ステップと、
    前記第二のローリング読み出し駆動によって前記撮像素子の前記画素から出力される信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示装置に表示させる表示制御ステップと、を更に備え、
    前記撮像制御ステップでは、前記第一の撮像制御を行う場合の前記グローバルシャッタ駆動の開始タイミング及び前記ローリングシャッタ駆動の開始タイミングの間の時間と前記グローバルリセット駆動時の前記絞りのF値とに基づいて、前記第一の撮像制御を行う場合の前記グローバルシャッタ駆動により開始される前記露光時の前記撮像素子の露出値を算出し、
    前記表示制御ステップでは、前記露出値が予め決められた第一露出閾値未満となりかつ前記第一の露出閾値よりも小さい第二の露出閾値以上となる場合には、前記第一の撮像制御における前記第二のローリング読み出し駆動によって前記撮像素子から出力される信号に基づく前記ライブビュー画像の前記表示装置への表示を停止する撮像方法。
  15. 光電変換素子と、前記光電変換素子から転送される電荷を保持し前記電荷に応じた信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部と、を含む複数の画素を有し、一方向に配列された複数の前記画素からなる複数の画素行を備え、前記光電変換素子及び前記電荷保持部の電荷が前記読み出し回路の電荷排出領域に排出されることで前記光電変換素子及び前記電荷保持部の各々のリセットが行われる撮像素子を用いた撮像方法をコンピュータに実行させるための撮像プログラムであって、
    前記撮像方法は、
    記複数の画素の各々の前記光電変換素子を同時にリセットして前記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、前記露光によって前記複数の画素の各々の前記光電変換素子に蓄積された電荷を前記電荷保持部に同時に転送して前記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、前記グローバルシャッタ駆動によって前記電荷保持部に保持された前記電荷に応じた信号を前記画素行毎に順次読み出す第一のローリング読み出し駆動と、露光が開始された前記画素行の前記光電変換素子に蓄積された電荷を前記電荷保持部に転送して前記画素行の前記露光を終了する処理を前記画素行を変えながら順次行うローリングシャッタ駆動と、前記ローリングシャッタ駆動によって前記画素行の前記電荷保持部に保持された前記電荷に応じた信号を前記画素行を変えながら順次読み出す第二のローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御ステップを備え、
    前記撮像制御ステップでは、前記グローバルリセット駆動、前記グローバルシャッタ駆動、及び前記第一のローリング読み出し駆動を順次行った後、当該グローバルシャッタ駆動によって開始された前記画素の露光を前記ローリングシャッタ駆動を行って前記画素行毎に順次終了させ、当該露光が終了された前記画素行の前記電荷保持部に保持された前記電荷に応じた信号を前記第二のローリング読み出し駆動を行って読み出す第一の撮像制御を行う撮像プログラム。
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