JP6569022B2 - 撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラム - Google Patents

撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラムに関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子の高解像度化に伴い、電子内視鏡、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、又はカメラ付きの携帯電話機等の撮像機能を有する電子機器の需要が急増している。なお、以上のような撮像機能を有する電子機器を撮像装置と称する。
MOS型の撮像素子には、光電変換素子と、この光電変換素子で発生し蓄積された電荷を保持する電荷保持部と、この電荷保持部に保持された電荷に応じた画素信号を信号線に読み出す読み出し回路とを含む画素が二次元状に配置されたものがある。このような撮像素子は、グローバルシャッタ方式の駆動とローリングシャッタ方式の駆動とを行うことが可能である。
グローバルシャッタ方式の駆動は、全ての画素の光電変換素子を同時にリセットして全ての画素で同時に露光を開始し、その後、各画素の光電変換素子に蓄積された電荷を各画素の電荷保持部に同時に転送することで全ての画素で同時に露光を終了し、その後、画素行毎に順次、電荷保持部に蓄積された電荷を画素信号に変換して信号線に読み出していくものである。
ローリングシャッタ方式の駆動は、画素行の光電変換素子をリセットしてこの画素行の露光を開始し、その後、この画素行の光電変換素子に蓄積された電荷を電荷保持部に転送してこの露光を終了し、この電荷保持部に保持された電荷に応じた画素信号を信号線に読み出す駆動を、画素行を変えながら順次行う方式である。
グローバルシャッタ方式の駆動は、露光の開始及び終了のタイミングを全ての画素で同時にすることができる。このため、ローリングシャッタ方式の駆動で課題となる動体撮像時の歪みが発生せず、動く被写体に対して高品質の撮像が可能となる。
特許文献1には、静止画記憶用の撮像時には、撮像素子をグローバルシャッタ方式で駆動する撮像装置が記載されている。この撮像装置では、撮像素子の撮像面の中央の位置から周辺に向かって画素信号を順次読み出していくことで、撮像の途中で電源が落ちた場合でも主要被写体の画像を記憶できるようにしている。
日本国特開平6−78205号公報
グローバルシャッタ方式の駆動では、画素の露光を行っている間は、この露光によって得られる撮像画像を表示することはできない。この撮像画像は、露光の終了後に、表示装置の表示面の上端側から下端側に向かって順に表示されていくことになる。しかし、利用者が注視している被写体が表示面上部に位置しているとは限らない。このため、利用者の確認したい被写体が表示面に表示されるまでには時間がかかる場合があり、この場合には被写体を見失う可能性が高くなる。
特許文献1には、グローバルシャッタ方式の駆動で得られる撮像画像信号を記憶媒体に記憶し、この記憶媒体に記憶した撮像画像信号を再生することの記載はある。しかし、撮像処理を行っている期間に撮像画像信号をリアルタイムで再生する場合のことは想定されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、グローバルシャッタ方式の駆動による撮像を行って得られる撮像画像信号のうち利用者にとって必要な部分の表示を高速に行うことを可能として被写体を見失うリスクを低減することのできる撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラムを提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、光電変換素子と、上記光電変換素子から転送される電荷を保持し上記電荷に応じた画素信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部とを含む複数の画素を有し、行方向に配列された複数の上記画素からなる画素行が上記行方向と直交する列方向に複数配列された撮像面を有する撮像素子と、上記複数の画素の各々の上記光電変換素子を同時にリセットして上記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、上記露光によって上記複数の画素の各々の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に同時に転送して上記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、上記グローバルシャッタ駆動によって上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた画素信号を上記画素行毎に順次読み出すローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御部と、一方向に並ぶ複数の表示画素からなる表示画素行が上記一方向と直交する直交方向に複数配列された表示面を有し上記表示画素行に描画する画像を上記表示面の上記直交方向の一端にある上記表示画素行からその直交方向の他端に向かって順次更新する描画更新処理を行う表示装置に、上記ローリング読み出し駆動によって上記撮像素子の上記画素から出力される画素信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示させる表示制御部と、を備え、上記撮像制御部は、上記ローリング読み出し駆動として、上記撮像面の上記列方向の両端の上記画素行同士の間にある特定の上記画素行から上記撮像面の上記列方向の一端にある上記画素行に向かって順番に上記画素信号の読み出しを行い、上記一端にある上記画素行からの上記画素信号の読み出し後に、上記撮像面の上記列方向の他端にある上記画素行から上記特定の上記画素行に向かって順番に上記画素信号の読み出しを行う第一ローリング読み出し駆動を行い、上記表示制御部は、上記表示装置に対する上記描画更新処理の開始指示を、上記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングに基づいてその開始タイミングよりも前に行い、上記開始指示が行われる描画更新タイミングは、その開始指示で開始される上記描画更新処理における上記特定の上記画素行に対応する上記表示画素行に描画される画像の更新タイミングが上記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングの予め決められた時間経過後になるタイミングである。
本発明の撮像方法は、光電変換素子と、上記光電変換素子から転送される電荷を保持し上記電荷に応じた画素信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部とを含む複数の画素を有し、行方向に配列された複数の上記画素からなる画素行が上記行方向と直交する列方向に複数配列された撮像面を有する撮像素子を用いた撮像方法であって、上記複数の画素の各々の上記光電変換素子を同時にリセットして上記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、上記露光によって上記複数の画素の各々の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に同時に転送して上記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、上記グローバルシャッタ駆動によって上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた画素信号を上記画素行毎に順次読み出すローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御ステップと、一方向に並ぶ複数の表示画素からなる表示画素行が上記一方向と直交する直交方向に複数配列された表示面を有し上記表示画素行に描画する画像を上記表示面の上記直交方向の一端にある上記表示画素行からその直交方向の他端に向かって順次更新する描画更新処理を行う表示装置に、上記ローリング読み出し駆動によって上記撮像素子の上記画素から出力される画素信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示させる表示制御ステップと、を備え、上記撮像制御ステップでは、上記ローリング読み出し駆動として、上記撮像面の上記列方向の両端の上記画素行同士の間にある特定の上記画素行から上記撮像面の上記列方向の一端にある上記画素行に向かって順番に上記画素信号の読み出しを行い、上記一端にある上記画素行からの上記画素信号の読み出し後に、上記撮像面の上記列方向の他端にある上記画素行から上記特定の上記画素行に向かって順番に上記画素信号の読み出しを行う第一ローリング読み出し駆動を行い、上記表示制御ステップでは、上記表示装置に対する上記描画更新処理の開始指示を、上記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングに基づいてその開始タイミングよりも前に行い、上記開始指示が行われる描画更新タイミングは、その開始指示で開始される上記描画更新処理における上記特定の上記画素行に対応する上記表示画素行に描画される画像の更新タイミングが上記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングの予め決められた時間経過後になるタイミングである。
本発明の撮像プログラムは、光電変換素子と、上記光電変換素子から転送される電荷を保持し上記電荷に応じた画素信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部とを含む複数の画素を有し、行方向に配列された複数の上記画素からなる画素行が上記行方向と直交する列方向に複数配列された撮像面を有する撮像素子を用いた撮像方法をコンピュータに実行させるための撮像プログラムであって、上記撮像方法は、上記複数の画素の各々の上記光電変換素子を同時にリセットして上記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、上記露光によって上記複数の画素の各々の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に同時に転送して上記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、上記グローバルシャッタ駆動によって上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた画素信号を上記画素行毎に順次読み出すローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御ステップと、一方向に並ぶ複数の表示画素からなる表示画素行が上記一方向と直交する直交方向に複数配列された表示面を有し上記表示画素行に描画する画像を上記表示面の上記直交方向の一端にある上記表示画素行からその直交方向の他端に向かって順次更新する描画更新処理を行う表示装置に、上記ローリング読み出し駆動によって上記撮像素子の上記画素から出力される画素信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示させる表示制御ステップと、を備え、上記撮像制御ステップでは、上記ローリング読み出し駆動として、上記撮像面の上記列方向の両端の上記画素行同士の間にある特定の上記画素行から上記撮像面の上記列方向の一端にある上記画素行に向かって順番に上記画素信号の読み出しを行い、上記一端にある上記画素行からの上記画素信号の読み出し後に、上記撮像面の上記列方向の他端にある上記画素行から上記特定の上記画素行に向かって順番に上記画素信号の読み出しを行う第一ローリング読み出し駆動を行い、上記表示制御ステップでは、上記表示装置に対する上記描画更新処理の開始指示を、上記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングに基づいてその開始タイミングよりも前に行い、上記開始指示が行われる描画更新タイミングは、その開始指示で開始される上記描画更新処理における上記特定の上記画素行に対応する上記表示画素行に描画される画像の更新タイミングが上記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングの予め決められた時間経過後になるタイミングである。
本発明によれば、グローバルシャッタ方式の駆動による撮像を行って得られる撮像画像信号のうち利用者にとって必要な部分の表示を高速に行うことを可能として被写体を見失うリスクを低減することのできる撮像装置、撮像方法、及び撮像プログラムを提供することができる。
本発明の撮像装置の一実施形態であるデジタルカメラ100の概略構成を示す図である。 図1に示す表示面23の概略構成を示す平面模式図である。 図1に示す撮像素子5の概略構成を示す平面模式図である。 図3に示す撮像素子5の画素61の概略構成を示す平面模式図である。 図4に示す撮像素子5の画素61のA−A線の断面模式図である。 図1に示すデジタルカメラ100の機能ブロック図である。 撮像制御部11Aによる第一ローリング読み出し駆動を説明するための模式図である。 図1に示すデジタルカメラの連写モード時の動作を示すタイミングチャートである。 図1に示すデジタルカメラ100の機能ブロックの変形例を示す図である。 図1に示すデジタルカメラ100の機能ブロックの変形例を示す図である。 図1に示すデジタルカメラ100の機能ブロックの変形例を示す図である。 図8に示す露光期間L1中の撮像面60における特定被写体の位置の一例を示す模式図である。 図8に示す露光期間L2中の撮像面60における特定被写体の位置の一例を示す模式図である。 図8に示す露光期間L3中において予測される特定被写体の移動位置の一例を示す模式図である。 図1に示すデジタルカメラ100の特定の画素行の決定方法の変形例を示す模式図である。 図1に示すデジタルカメラ100の機能ブロックの変形例を示す図である。 図16に示すデジタルカメラ100の連写モード時の動作を示すタイミングチャートである。 図16に示すデジタルカメラ100の連写モード時の別の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の撮影装置の一実施形態であるスマートフォン200の外観を示すものである。 図19に示すスマートフォン200の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の撮像装置の一実施形態であるデジタルカメラ100の概略構成を示す図である。
図1に示すデジタルカメラ100は、撮像レンズ1と、絞り2と、レンズ制御部4と、レンズ駆動部8と、絞り駆動部9と、を有するレンズ装置40を備える。
レンズ装置40は、デジタルカメラ100に着脱可能なものであってもよいし、デジタルカメラ100と一体化されたものであってもよい。
撮像レンズ1と絞り2は撮像光学系を構成し、撮像レンズ1は光軸方向に移動可能なフォーカスレンズ又はズームレンズ等を含む。撮像光学系としては焦点距離が固定となっているものであってもよい。
レンズ装置40のレンズ制御部4は、デジタルカメラ100のシステム制御部11と有線又は無線によって通信可能に構成される。
レンズ制御部4は、システム制御部11からの指令にしたがい、レンズ駆動部8を介して撮像レンズ1に含まれるフォーカスレンズを制御してフォーカスレンズの主点の位置を変更(焦点距離を変更)したり、絞り駆動部9を介して絞り2の開口量を制御したりする。
デジタルカメラ100は、更に、撮像光学系を通して被写体を撮像するCMOS型の撮像素子5を備える。
撮像素子5は、複数の画素が二次元状に配置された撮像面を有し、撮像光学系によってこの撮像面に結像される被写体像をこの複数の画素によって画素信号に変換して出力する。撮像素子5の各画素から出力される画素信号の集合を以下では撮像画像信号という。
デジタルカメラ100の電気制御系全体を統括制御するシステム制御部11は、撮像素子駆動部10を介して撮像素子5を駆動し、レンズ装置40の撮像光学系を通して撮像した被写体像を撮像画像信号として出力させる。
システム制御部11には、操作部14を通して利用者からの指示信号が入力される。
システム制御部11は、デジタルカメラ100全体を統括制御するものであり、ハードウェア的な構造は、撮像プログラムを含むプログラムを実行して処理を行う各種のプロセッサである。
各種のプロセッサとしては、プログラムを実行して各種処理を行う汎用的なプロセッサであるCPU(Central Prosessing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
これら各種のプロセッサの構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
システム制御部11は、各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ又はCPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。
更に、このデジタルカメラ100の電気制御系は、RAM(Random Accsess Memory)から構成されるメインメモリ16と、メインメモリ16へのデータ記憶及びメインメモリ16からのデータ読み出しの制御を行うメモリ制御部15と、アナログデジタル変換回路7から出力される撮像画像信号に対しデジタル信号処理を行ってJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式等の各種フォーマットにしたがった撮像画像データを生成するデジタル信号処理部17と、記憶媒体21へのデータ記憶及び記憶媒体21からのデータ読み出しの制御を行う外部メモリ制御部20と、有機EL(electroluminescence)パネル又は液晶パネル等で構成される表示面23と、表示面23の表示を制御する表示コントローラ22と、を備える。表示面23と表示コントローラ22は表示装置を構成する。
記憶媒体21は、デジタルカメラ100に内蔵されるフラッシュメモリ等の半導体メモリ又はデジタルカメラ100に着脱可能な可搬型の半導体メモリ等である。
メモリ制御部15、デジタル信号処理部17、外部メモリ制御部20、及び表示コントローラ22は、制御バス24及びデータバス25によって相互に接続され、システム制御部11からの指令によって制御される。
デジタル信号処理部17は、ハードウェア的な構造は、プログラムを実行して処理を行う上記に例示した各種のプロセッサである。
表示コントローラ22は、プログラムを実行して処理を行う上記に例示した各種のプロセッサと、表示すべき画像のデータを保持するための表示メモリとを含む。
図2は、図1に示す表示面23の概略構成を示す平面模式図である。
表示面23は、一方向である行方向Xに並ぶ複数の表示画素23Aからなる表示画素行23Bが、この行方向Xと直交する直交方向である列方向Yに複数配列された面である。
表示コントローラ22は、表示画素行23Bに描画するライン画像を表示面23の列方向Yの上端(一端)の表示画素行23Bから下端(他端)の表示画素行23Bに向かって順次更新する描画更新処理を行うことで、表示画素行23Bと同数のライン画像からなるライブビュー画像を表示面23に表示する。
図3は、図1に示す撮像素子5の概略構成を示す平面模式図である。図4は、図3に示す撮像素子5の画素61の概略構成を示す平面模式図である。図5は、図4に示す撮像素子5の画素61のA−A線の断面模式図である。
撮像素子5は、行方向Xに配列された複数の画素61からなる画素行62が、行方向Xと直交する列方向Yに複数配列された撮像面60と、撮像面60に配列された画素61を駆動する駆動回路63と、撮像面60に配列された画素行62の各画素61から信号線に読み出される画素信号を処理する信号処理回路64と、を備える。
以下では、図3において撮像面60の列方向Yの上側の端部を上端といい、撮像面60の列方向Yの下側の端部を下端という。この上端は撮像面60の一端を構成し、この下端は撮像面60の他端を構成する。
図4に示すように、画素61は、半導体基板に形成された光電変換素子61A、電荷保持部61B、電荷転送部61C、フローティングディフュージョン61D、及び読み出し回路61Eを備える。
光電変換素子61Aは、レンズ装置40の撮像光学系を通った光を受光し受光量に応じた電荷を発生して蓄積する。光電変換素子61Aは、フォトダイオード等で構成される。
電荷転送部61Cは、光電変換素子61Aに蓄積された電荷を電荷保持部61Bに転送する。電荷転送部61Cは、半導体基板内の不純物領域と、この不純物領域の上方に形成された電極とで構成される。
電荷転送部61Cを構成する電極に印加される電圧が駆動回路63によって制御されることで、光電変換素子61Aから電荷保持部61Bへの電荷の転送が行われる。
電荷保持部61Bは、光電変換素子61Aから電荷転送部61Cによって転送された電荷を保持する。電荷保持部61Bは、半導体基板内の不純物領域により構成される。
フローティングディフュージョン61Dは、電荷を信号に変換するためのものであり、電荷保持部61Bに保持された電荷が転送されてくる。
読み出し回路61Eは、フローティングディフュージョン61Dの電位に応じた信号を画素信号として信号線65に読み出す回路である。読み出し回路61Eは、駆動回路63によって駆動される。
図5に示すように、N型基板70表面にはPウェル層71が形成され、Pウェル層71の表面部には光電変換素子61Aが形成されている。
光電変換素子61Aは、N型不純物層73とこの上に形成されたP型不純物層74とによって構成されている。N型基板70とPウェル層71によって半導体基板が構成される。
Pウェル層71の表面部には、光電変換素子61Aから少し離間して、N型不純物層からなる電荷保持部61Bが形成されている。
電荷保持部61Bと光電変換素子61Aとの間のPウェル層71の領域75の上方には、図示省略の酸化膜を介して、転送電極76が形成されている。
領域75と転送電極76とが電荷転送部61Cを構成する。図4の例では、転送電極76が電荷保持部61Bの上方にまで形成されているが、転送電極76は少なくとも領域75上方に形成されていればよい。
転送電極76の電位を制御して領域75にチャネルを形成することで、光電変換素子61Aに蓄積された電荷を電荷保持部61Bに転送することができる。転送電極76の電位は駆動回路63によって制御される。
Pウェル層71の表面部には、電荷保持部61Bから少し離間して、N型不純物層からなるフローティングディフュージョン61Dが形成されている。
電荷保持部61Bとフローティングディフュージョン61Dとの間のPウェル層71の上方には、図示省略の酸化膜を介して、読み出し電極72が形成されている。
読み出し電極72の電位を制御して、電荷保持部61Bとフローティングディフュージョン61Dとの間の領域にチャネルを形成することで、電荷保持部61Bに保持された電荷をフローティングディフュージョン61Dに転送することができる。読み出し電極72の電位は駆動回路63によって制御される。
図5に示す例では、読み出し回路61Eは、フローティングディフュージョン61Dの電位をリセットするためのリセットトランジスタ77と、フローティングディフュージョン61Dの電位を画素信号に変換して出力する出力トランジスタ78と、出力トランジスタ78から出力される画素信号を選択的に信号線65に読み出すための選択トランジスタ79とによって構成されている。読み出し回路の構成は一例であり、これに限るものではない。
なお、読み出し回路61Eは、複数の画素61で共用される場合もある。
図3に示す駆動回路63は、各画素61の転送電極76、読み出し電極72、及び読み出し回路61Eを画素行62毎に独立に駆動して、画素行62に含まれる各光電変換素子61Aのリセット(光電変換素子61Aに蓄積されている電荷の排出)、この各光電変換素子61Aに蓄積された電荷に応じた画素信号の信号線65への読み出し等を行う。
また、駆動回路63は、全ての画素61の電荷転送部61Cを同時に駆動して、各画素61の光電変換素子61Aから電荷保持部61Bに電荷を同時に転送する。駆動回路63は、撮像素子駆動部10によって制御される。
光電変換素子61Aのリセットは、電荷転送部61Cを電荷が転送可能な状態とし、かつ、読み出し電極72下方の半導体基板にチャネルを形成した状態で、リセットトランジスタ77によってフローティングディフュージョン61Dをリセットすることで行われる。
なお、光電変換素子61Aに隣接させて電荷排出領域を別途設けておき、駆動回路63が、光電変換素子61Aに蓄積されている電荷をこの電荷排出領域に排出することで、光電変換素子61Aのリセットが行われる構成であってもよい。
図3に示す信号処理回路64は、画素行62の各画素61から信号線65に読み出された画素信号に対し、相関二重サンプリング処理を行い、相関二重サンプリング処理後の画素信号をデジタル信号に変換してデータバス25に出力する。信号処理回路64は、撮像素子駆動部10によって制御される。
撮像素子5の撮像面60に形成されている画素行62の総数Mは、表示面23に形成されている表示画素行23Bの総数mよりも多い。
デジタルカメラ100では、撮像面60に形成されたM個の画素行62のうち列方向Yに向かって一定間隔を空けて並ぶm個の画素行62が表示対象画素行として設定されている。以下、表示対象画素行として設定された画素行62を、表示対象画素行62とも言う。
撮像面60の上端から数えてi番目(iは1〜m)にある表示対象画素行62には、表示面23の上端から数えてi番目にある表示画素行23Bが対応付けて管理されている。
なお、総数Mと総数mが同じ場合もあり、その場合には、撮像面60の上端から数えてj番目(jは1〜M)にある表示対象画素行62には、表示面23の上端から数えてj番目にある表示画素行23Bが対応付けて管理される。
図6は、図1に示すデジタルカメラ100の機能ブロック図である。
デジタルカメラ100は、機能ブロックとして、撮像制御部11Aと、表示制御部11Bと、を備える。
システム制御部11は、撮像プログラムを含むプログラムを実行することで、撮像制御部11A及び表示制御部11Bとして機能する。
撮像制御部11Aは、撮像素子駆動部10を制御して、グローバルリセット駆動、グローバルシャッタ駆動、及びローリング読み出し駆動からなるセットを行う。このセットが行われることで、撮像素子5によって撮像された被写体像が撮像画像信号として得られる。
グローバルリセット駆動は、撮像素子5の撮像面60に形成された各画素61の光電変換素子61Aを同時にリセットして、この各画素61の露光を同時に開始する駆動である。
グローバルシャッタ駆動は、グローバルリセット駆動によって各画素61で開始された露光によりこの各画素61の光電変換素子61Aに蓄積された電荷を電荷保持部61Bに転送して、各画素61で同時に露光を終了する駆動である。
ローリング読み出し駆動は、グローバルシャッタ駆動によって各電荷保持部61Bに保持された電荷に応じた画素信号を、画素行62毎に順次読み出す駆動である。
撮像制御部11Aは、上記のローリング読み出し駆動として、撮像面60の列方向Yの両端の画素行62同士の間にある特定の画素行62から撮像面60の下端にある画素行62に向かって順番に画素信号を読み出し、撮像面60の下端にある画素行62からの画素信号の読み出し後に、撮像面60の上端にある画素行62から上記特定の画素行62に向かって順番に画素信号を読み出す第一ローリング読み出し駆動を行う。
図7は、撮像制御部11Aによる第一ローリング読み出し駆動を説明するための模式図である。
図7の例では、撮像素子5の撮像面60が、列方向Yに並ぶ8つのブロックBK1〜BK8に分割されている。これらの各ブロックには複数の画素行62が含まれる。
例えば、撮像面60のうち列方向Yの中心付近にあるブロックBK5に含まれる複数の画素行62のうち、最も撮像面60の上端側にある画素行62(つまり撮像面60の列方向Yの中心にある画素行62)が特定の画素行62として予め設定される。
撮像制御部11Aは、第一ローリング読み出し駆動を行う際には、図中の矢印R1で示されるように、まず、ブロックBK5の上端にある特定の画素行62から、撮像面60の下端に向かって順番に画素信号を読み出していく。
撮像制御部11Aは、撮像面60の下端の画素行62からの画素信号の読み出しを終了すると、図中の矢印R2で示されるように、撮像面60の上端にある画素行62から、特定の画素行62に向かって順番に画素信号を読み出していく。そして、撮像制御部11Aは、特定の画素行62に対して撮像面60の上端側に隣接する画素行62から画素信号を読み出した時点で、第一ローリング読み出し駆動を終了する。
なお、上述した特定の画素行62は、表示対象画素行の中から選択される。
図1に示すデジタル信号処理部17は、第一ローリング読み出し駆動によって撮像素子5の表示対象画素行62から順次出力される画素信号群を処理することで、この表示対象画素行62に対応する表示画素行23Bに対応したラインデータを順次生成し、生成したラインデータを表示コントローラ22に転送する。このラインデータの集合がライブビュー画像データを構成する。
図6に示す表示制御部11Bは、第一ローリング読み出し駆動によって得られたライブビュー画像データに基づくライブビュー画像を、表示コントローラ22を介して、表示面23に表示させる。
具体的には、表示制御部11Bは、表示コントローラ22による描画更新処理の開始指示を行うための垂直同期信号を生成して、この垂直同期信号を表示コントローラ22に供給する。
表示コントローラ22は、表示制御部11Bから入力される垂直同期信号が立下がると描画更新処理を開始する。すなわち、垂直同期信号が立下がると、表示コントローラ22は、表示画素行23Bを表示面23の上端から下端に向かって順次選択し、選択した表示画素行23Bに対応するラインデータに基づくライン画像を、この選択した表示画素行23Bに描画する。
表示制御部11Bは、表示コントローラ22に対する描画更新処理の開始指示のタイミングを規定する垂直同期信号の立下りタイミングを、第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングに基づいて決定する。
具体的には、表示制御部11Bは、垂直同期信号の立下りタイミングを、第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングよりも所定時間前のタイミングとする。
この所定時間は、描画更新処理における特定の画素行62に対応する表示画素行23Bの描画の更新タイミングと、第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングから予め決められた時間T1経過後のタイミングとが一致するような時間に設定される。
この時間T1は、特定の画素行62から画素信号の読み出しが開始されてこの画素信号からラインデータが生成され、この生成されたラインデータが表示コントローラ22にて受理されるまでに要する時間であり、各種プロセッサの処理能力及びデータの転送にかかる時間等によって決まる時間である。
図8は、図1に示すデジタルカメラ100の連写モード時の動作を示すタイミングチャートである。
図8において横軸は時間を示している。図8の上段には、表示制御部11Bから表示コントローラ22に供給される垂直同期信号VDが示されている。
図8の中段には、撮像素子5の各画素行62の光電変換素子61A及び電荷保持部61Bの駆動タイミングが示されている。図8の中段において、縦軸は画素行62の列方向Yの位置を示している。
図8の中段に示す直線GRは、画素行62に含まれる各光電変換素子61Aのリセットが行われるタイミングを示している。
図8の中段に示す直線GSは、画素行62に含まれる各光電変換素子61Aから電荷保持部61Bに電荷が転送されるタイミングを示している。直線GRとこの右隣の直線GSとで囲まれる期間が撮像素子5の露光期間(LV1〜LV5)を示している。
図8の中段に示す直線STは、電荷保持部61Bに電荷が保持されるタイミングを示している。
図8の中段に示す直線RO1,RO2は、電荷保持部61Bに保持された電荷に応じた画素信号が撮像素子5から出力されるタイミングを示している。
図8の下段には、表示面23の描画状態が示されている。図8の下段において、縦軸は表示面23の表示画素行23Bの列方向Yの位置を示している。
図8の下段に示す直線DRは、表示面23の表示画素行23Bに描画が行われるタイミングを示している。
撮像制御部11Aは、連写開始指示を受けると、直線GRで示されるグローバルリセット駆動を行い、全ての画素行62において同時に光電変換素子61Aのリセットを行う。これにより、全ての画素行62で同じタイミングで露光が開始する。
その後、所定の露光時間が経過すると、撮像制御部11Aは、直線GSで示されるグローバルシャッタ駆動を行う。この駆動により、全ての画素行62において同時に、光電変換素子61Aから電荷保持部61Bへの電荷の転送が行われ、直線STで示されるように電荷保持部61Bにて電荷が保持される。これにより、全ての画素行62で同じタイミングで露光が終了する。
撮像制御部11Aは、直線GSで示されるグローバルシャッタ駆動を行った後、直線RO1,RO2で示される第一ローリング読み出し駆動を行う。
この第一ローリング読み出し駆動では、撮像制御部11Aは、直線RO1で示されるように、撮像面60の特定の画素行62から撮像面60の下端に向かって画素行62を順番に選択し、選択した画素行62から画素信号を読み出す。
直線RO1による画素信号の読み出しが終了すると、撮像制御部11Aは、直線RO2で示されるように、撮像面60の上端の画素行62から特定の画素行62に向かって画素行62を順番に選択し、選択した画素行62から画素信号を読み出す。
このように、連写開始指示を受けた撮像制御部11Aは、直線GRで示されるグローバルリセット駆動、直線GSで示されるグローバルシャッタ駆動、及び直線RO1,RO2で示される第一ローリング読み出し駆動からなる第一のセットを複数回連続して行う。
これら各第一のセットにおける第一ローリング読み出し駆動で撮像素子5から出力された撮像画像信号は、デジタル信号処理部17によって処理されて撮像画像データとなり、記憶媒体21に記憶される。
表示コントローラ22は、垂直同期信号VDの立下がりのタイミングで描画更新処理を開始するが、デジタルカメラ100においては、直線RO1,RO2で示される第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングよりも上記の所定時間前に垂直同期信号VDが立ち下がる。
したがって、直線RO1で示される駆動により、表示対象画素行62から画素信号がデータバス25に出力されると、この画素信号に基づいてラインデータが生成され、このラインデータに基づくライン画像が、直線DRで示されるように、この表示対象画素行62に対応する表示画素行23Bにすぐに描画される。
その後、直線RO2で示される駆動により、表示対象画素行62から画素信号がデータバス25に出力されると、この画素信号に基づいてラインデータが生成されるが、この生成されたラインデータは表示コントローラ22内のメモリに保持される。
直線RO2で示される駆動の終了後、垂直同期信号VDが立ち下がると、直線DRで示されるように、表示コントローラ22内のメモリに保持されている複数のラインデータ(直前の直線RO2で得られたラインデータ)が、対応する表示画素行23Bに順次描画されていく。
図8には、露光期間LV1〜LV4でそれぞれ得られるライブビュー画像をlv1〜lv4で示している。
なお、ここでは撮像画像データを記憶媒体21に記憶するための連続撮像を行う場合の動作を例にしたが、ライブビュー画像を表示するための撮像を連続して行う場合の駆動タイミングチャートも図8と同様である。
また、連写開始指示がなされるまでのライブビュー画像を表示するための連続撮像時においては、撮像素子5をローリングシャッタ方式で駆動してもよい。
以上のように図1のデジタルカメラ100によれば、グローバルリセット駆動及びグローバルシャッタ駆動を行って被写体を撮像した場合に、撮像面60の列方向Yの中心付近で撮像される被写体から順にライブビュー画像の表示を開始することができる。
利用者が合焦させたい主要被写体は撮像面60の中心付近で撮像されることが多い。このため、この構成によれば、撮像の終了後に、主要被写体を表示面23にて瞬時に確認することができ、連続して撮像を行う場合の主要被写体を見失うリスクを低減することができる。
なお、第一ローリング読み出し駆動において最初に画素信号を読み出す特定の画素行62は、撮像面60の上端及び下端の間に位置するものであればよく、その列方向Yの位置は限定されるものではない。
上記の説明では、特定の画素行62を表示対象画素行としたが、特定の画素行62は表示対象画素行以外の画素行62であってもよい。
この場合には、特定の画素行62に対応する表示画素行23Bを、この特定の画素行62に対し撮像面60の下端側で最も近接する表示対象画素行62に対応する表示画素行23Bとして扱えばよい。
また、この場合には、特定の画素行62に対応する表示画素行23Bの描画更新タイミングと、その直前の第一ローリング読み出し駆動の開始されるタイミングとの間の時間T1は、第一ローリング読み出し駆動が開始されてから特定の画素行62に最も近接する上記の表示対象画素行62の画素信号が読み出され、この画素信号に基づいてラインデータが生成され、このラインデータが表示コントローラ22にて受理されるまでの時間となる。
また、以上の説明では、特定の画素行62の位置が予め1つに決められるものとしたが、この位置を手動又は自動で複数の位置の間で変えられるようにしてもよい。
図9は、図1に示すデジタルカメラ100の機能ブロックの変形例を示す図である。図9において図6と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。図9に示すデジタルカメラ100のハードウェア構成は図1と同じであるため説明は省略する。
図9に示すデジタルカメラ100は、機能ブロックとして、撮像制御部11Aと、表示制御部11Bと、特定画素行決定部11Cと、を備える。
システム制御部11は、撮像プログラムを含むプログラムを実行することで撮像制御部11A、表示制御部11B、及び特定画素行決定部11Cとして機能する。
特定画素行決定部11Cは、上記の特定の画素行62を以下の[第一の方法]〜[第四の方法]のいずれかによって決定する。
特定画素行決定部11Cは、例えば、撮像画像データの記憶のための撮像の指示(図8の例では連写指示)が行われるまでの期間は、撮像面60の列方向Yの中央にある表示対象画素行を特定の画素行62とし、この期間中に以下の方法によって、連写指示を受けた後に設定すべき特定の画素行62を決定する。
[第一の方法]
特定画素行決定部11Cは、操作部14からの入力信号に基づいて特定の画素行62を決定する。
例えば、操作部14が表示面23と一体化されたタッチパネルとする。利用者が、タッチパネルで表示面23の任意の位置をタッチすると、その位置を示す入力信号がシステム制御部11に入力される。
特定画素行決定部11Cは、このタッチされた位置にある表示画素行23Bに対応する表示対象画素行を特定の画素行62として決定する。
この方法によれば、露光期間後の第一ローリング読み出し駆動時の画素信号の読み出し開始位置を利用者が自由に設定することができる。このため、主要被写体を見失うリスクを更に低減することができる。
[第二の方法]
特定画素行決定部11Cは、撮像面60に設定された合焦対象エリアに含まれる表示対象画素行のいずれかを特定の画素行62として決定する。
デジタルカメラ100では、撮像面60に複数の合焦対象エリアが設定されている。そして、システム制御部11は、選択された合焦対象エリアによって撮像される被写体に合焦させるべく、撮像光学系に含まれるフォーカスレンズを制御して焦点調節を行う。
システム制御部11は、利用者が操作部14を操作して指定したエリアを合焦対象エリアとして選択したり、利用者によって設定されている測距モードに応じた1つ又は複数の合焦対象エリアを選択したりする。
特定画素行決定部11Cは、上記のようにしてシステム制御部11によって選択された合焦対象エリア内にある表示対象画素行のいずれか(例えば、合焦対象エリア内で最も撮像面60の上端側にある表示対象画素行)を特定の画素行62として決定する。
この構成によれば、露光期間の後、主要被写体付近から優先的にライブビュー画像の表示を開始することができる。このため、主要被写体を見失うリスクを更に低減することができる。
[第三の方法]
特定画素行決定部11Cは、表示面23における利用者の注視エリアを判定し、この注視エリアに含まれる表示画素行23Bのいずれかに対応する表示対象画素行を特定の画素行62として決定する。
特定画素行決定部11Cは、例えば表示面23付近に設置されたカメラにより撮像された利用者の顔画像を解析して利用者の視線を検出し、この視線と表示面23との交点を中心とする矩形又は円形等のエリアを注視エリアとして判定する。
この方法によれば、露光期間の後、ユーザが注視している被写体付近から優先的にライブビュー画像の表示を開始することができる。
利用者が注視している被写体は主要被写体であることが多いため、この方法によれば、主要被写体を見失うリスクを更に低減することができる。また、利用者は特別な操作を行わずにすむため、利便性を向上させることができる。
[第四の方法]
特定画素行決定部11Cは、撮像素子5によって撮像される被写体のうちの、空間周波数が予め決められた周波数閾値以上となる被写体を撮像する表示対象画素行のいずれかを特定の画素行62として決定する。
特定画素行決定部11Cは、例えば、連写開始指示がなされる直前に撮像素子5から出力された撮像画像信号に基づいて、撮像中の被写体の空間周波数を算出する。
そして、特定画素行決定部11Cは、空間周波数が周波数閾値以上となっている被写体を撮像する表示対象画素行のうち、例えば最も撮像面60の上端に近い画素行62を特定の画素行62として決定する。
この方法によれば、露光期間の後、空間周波数が高い被写体付近から優先的にライブビュー画像の表示を開始することができる。
空間周波数が高い被写体は主要被写体である可能性が高い。このため、この方法によれば、主要被写体を見失うリスクを更に低減することができる。また、利用者は特別な操作を行わずにすむため、利便性を向上させることができる。
図10は、図1に示すデジタルカメラ100の機能ブロックの変形例を示す図である。図10において図6と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。図10に示すデジタルカメラ100のハードウェア構成は図1と同じであるため説明は省略する。
図10に示すデジタルカメラ100は、機能ブロックとして、撮像制御部11Aと、表示制御部11Bと、特定画素行決定部11Dと、被写体距離測定部11Eと、を備える。
システム制御部11は、撮像プログラムを含むプログラムを実行することで、撮像制御部11A、表示制御部11B、特定画素行決定部11D、及び被写体距離測定部11Eとして機能する。
被写体距離測定部11Eは、撮像光学系付近に設けられた被写体に向けてレーザ光を出射するレーザ光源と、このレーザ光源から出射された光の反射光を検出する検出素子とを用い、この反射光の情報に基づいて、撮像素子5によって撮像されている被写体と撮像光学系との間の距離を測定する。
撮像素子5が、画素61として位相差検出用画素を含むものであれば、この位相差検出用画素によって検出される位相差に基づいて撮像中の被写体と撮像光学系の間の距離を測定することも可能である。
特定画素行決定部11Dは、撮像素子5によって撮像されている被写体のうち、撮像光学系の焦点位置(フォーカスレンズの主点の位置)から求まる被写体距離と、被写体距離測定部11Eにより実測された距離との差が予め決められた距離差閾値未満となる被写体を特定し、この被写体を撮像する表示対象画素行のいずれかを特定の画素行62として決定する。
この方法によれば、露光期間の後、合焦されている確率の高い被写体付近からライブビュー画像の表示を開始することができる。このため、主要被写体を見失うリスクを更に低減することができる。また、利用者は特別な操作を行わずにすむため、利便性を向上させることができる。
図11は、図1に示すデジタルカメラ100の機能ブロックの変形例を示す図である。図11において図9と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。図11に示すデジタルカメラ100のハードウェア構成は図1と同じであるため説明は省略する。
図11に示すデジタルカメラ100は、機能ブロックとして、撮像制御部11Aと、表示制御部11Bと、特定画素行決定部11Cと、特定画素行変更処理部11Fと、を備える。
システム制御部11は、撮像プログラムを含むプログラムを実行することで撮像制御部11A、表示制御部11B、特定画素行決定部11C、及び特定画素行変更処理部11Fとして機能する。
特定画素行変更処理部11Fは、撮像面60を列方向Yにブロック分割し、撮像素子5によって撮像される被写体のうち特定画素行決定部11Cで決定された特定の画素行62を含むブロックで撮像される特定被写体の動きを予測する。
そして、特定画素行変更処理部11Fは、この特定被写体の予測される移動位置が特定画素行決定部11Cで決定された特定の画素行62を含むブロック以外のブロックに重なると判断した場合に、特定の画素行62を、この移動位置と重なるブロック内の表示対象画素行に変更する。
図12は、図8に示す露光期間L1中の撮像面60における特定被写体の位置の一例を示す模式図である。
図13は、図8に示す露光期間L2中の撮像面60における特定被写体の位置の一例を示す模式図である。
図14は、図8に示す露光期間L3中において予測される特定被写体の移動位置の一例を示す模式図である。
図12では、ブロックBK4に含まれる表示対象画素行のいずれかが特定の画素行62として決定されており、このブロックBK4によって特定被写体H1が撮像された状態が示されている。
図13では、図12に示す状態から、次の露光期間LV2が開始された結果、特定被写体H1の位置がブロックBK5と重なる位置に移動した状態が示されている。
特定画素行変更処理部11Fは、露光期間LV1の直後の第一ローリング読み出し駆動によって得られた撮像画像信号から特定被写体H1を抽出し、露光期間LV2の直後の第一ローリング読み出し駆動によって得られた撮像画像信号においてこの特定被写体H1がどこにあるかを判定する。
そして、特定画素行変更処理部11Fは、露光期間LV1と露光期間LV2の間で、特定被写体H1が予め決められた閾値以上の移動量で移動していると判定した場合には、その移動ベクトル及び移動量に基づいて、次の露光期間LV3における特定被写体H1の移動位置を予測する。
図12及び図13に示した例では、露光期間LV3において、特定被写体H1がブロックBK6と重なる位置に移動すると予測される。この場合には、特定画素行変更処理部11Fは、ブロックBK6に含まれる表示対象画素行のいずれか(好ましくは撮像面60の上端側に最も近い表示対象画素行)を特定の画素行62とする。
このようにして特定の画素行62の変更がなされた場合には、表示制御部11Bは、変更後の特定の画素行62に対応する表示画素行23Bの画像の更新タイミングが、露光期間LV3後に行う第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングから上記時間T1経過後のタイミングとなるように、次の垂直同期信号VDの立下りタイミングを調整する。
また、このようにして特定の画素行62の変更がなされた場合には、撮像制御部11Aは、露光期間LV3の直後に行う第一ローリング読み出し駆動においては、ブロックBK6の上端の表示対象画素行62から画素信号の読み出しを行う。
以上のように、図11に示すデジタルカメラ100によれば、被写体の動きによって特定の画素行62を動的に変更することができる。このため、主要被写体が大きく動いているような場合でも、この主要被写体付近からライブビュー画像の表示を開始することができる。このため、被写体を見失うリスクを更に低減することができる。
なお、図11に示すデジタルカメラ100における特定画素行決定部10Cが、図10に示す特定画素行決定部11Dに置き換えられた構成であってもよい。
図9に示す特定画素行決定部10Cと図10に示す特定画素行決定部11Dは、それぞれ、上述した方法によって特定の画素行62を決定する前に、撮像素子5によって撮像されている被写体の動きを検出する。
そして、この動き量が予め決められた動き閾値以上となっている場合には、上述した方法によって決めた特定の画素行62よりも撮像面60の上端側に位置する表示対象画素行を、最終的な特定の画素行62として決定してもよい。
例えば、特定画素行決定部10Cと特定画素行決定部11Dは、ブロックBK4に含まれる表示対象画素行を特定の画素行62として仮決定した状態で、撮像素子5によって撮像されている被写体の動きが動き閾値以上となっている場合には、図15に示すように、ブロックBK4に隣接するブロックBK3の上端にある表示対象画素行を特定の画素行62として本決定する。
なお、撮像素子5によって撮像されている被写体の動きは、撮像範囲内において動体が存在している場合と、デジタルカメラ100の揺れ等によって撮像範囲全体が動いている場合とに生じる。
特定画素行決定部10Cと特定画素行決定部11Dは、撮像素子5から順次出力される撮像画像信号に基づく撮像画像データ同士の比較を行うことで、これら被写体の動きを検出することができる。
以上の構成によれば、被写体の動きが大きく、仮決定された特定の画素行62の上下に向かって被写体が動いてしまう場合でも、この被写体を撮像後すぐにライブビュー画像として確認できる確率を高めることができる。このため、被写体を見失うリスクを更に低減することができる。
図16は、図1に示すデジタルカメラ100の機能ブロックの変形例を示す図である。図16において図6と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。図16に示すデジタルカメラ100のハードウェア構成は図1と同じであるため説明は省略する。
図16に示すデジタルカメラ100は、機能ブロックとして、撮像制御部110Aと、表示制御部11Bと、を備える。
システム制御部11は、撮像プログラムを含むプログラムを実行することで撮像制御部110A及び表示制御部11Bとして機能する。
撮像制御部110Aは、撮像制御部11Aと同様に、グローバルリセット駆動、グローバルシャッタ駆動、及び第一ローリング読み出し駆動からなる第一のセットを行う。
また、撮像制御部110Aは、上記のローリング読み出し駆動として、第一ローリング読み出し駆動に加え、全ての電荷保持部61Bに電荷が保持された状態で、撮像面60の列方向Yの上端の画素行62から下端の画素行62に向かって順番に画素信号を読み出す第二ローリング読み出し駆動を行う。
つまり、撮像制御部110Aは、撮像制御部11Aの機能に加えて、グローバルリセット駆動、グローバルシャッタ駆動、及び第二ローリング読み出し駆動からなる第二のセットを行う。
撮像制御部110Aは、図8で説明したように上記の第一のセットを連続して行う第一の駆動モードと、上記の第一のセットと上記の第二のセットとを含む複数のセットを連続して行う第二の駆動モードとのいずれかの駆動モードで撮像素子5を駆動する。
撮像制御部110Aは、表示装置のリフレッシュレートで決まる垂直同期信号VDの立下りタイミングの間隔である表示間隔と、撮像素子5の撮像フレームレートによって決まる上記のセットの実施間隔である撮像間隔とに基づいて、第一の駆動モードで撮像素子5を駆動するか、第二の駆動モードで撮像素子5を駆動するかを決める。
具体的には、撮像制御部110Aは、表示間隔と撮像間隔が同じ値となる場合には、図8に例示した第一の駆動モードで撮像素子5を駆動する。
また、撮像制御部110Aは、表示間隔と撮像間隔が異なる値となる場合には、第二の駆動モードで撮像素子5を駆動する。
撮像制御部110Aは、第二の駆動モードでは、垂直同期信号VDの隣接する2つの立ち下がりタイミングの間において1回の第一のセットを行い、第一のセット同士の間において少なくとも1回の第二のセットを行う。
撮像制御部110Aは、この第二の駆動モードの第一のセット同士の間において行う少なくとも1回の第二のセットのいずれか1つの第二のセットでは、第二ローリング読み出し駆動を、垂直同期信号VDの立下りタイミング(描画更新タイミング)よりも予め決められた時間T2前のタイミングで開始する。
この時間T2は、第二ローリング読み出し駆動によって撮像面60の最も上端側にある表示対象画素行62から画素信号の読み出しが開始され、この画素信号からラインデータが生成され、このラインデータが表示コントローラ22にて受理されるまでに要する時間である。
また、撮像制御部110Aは、第二の駆動モードで撮像素子5を駆動する場合の第一のセットと第二のセットの実施割合(第一のセット間で行う第二のセットの回数)を、撮像間隔と表示間隔との比に基づいて、決定する。
具体的には、撮像制御部110Aは、表示間隔を撮像間隔で割った値をNとした場合に、第一のセットをN回に1回行い、第一のセットの間に第二のセットを(N−1)回行う。
図17は、図16に示すデジタルカメラ100の連写モード時の動作を示すタイミングチャートである。図17は、表示間隔と撮像間隔の比が2:1である場合(N=2)の例であり、撮像制御部110Aが第二の駆動モードで撮像素子5を駆動する場合の例を示している。
図17に示す直線GS,GR,ST,RO1,RO2,DRは、図8で説明したとおりのタイミングを示す。図17に示す直線RO3は、第二ローリング読み出し駆動によって画素信号が読み出されるタイミングを示している。
撮像制御部110Aは、垂直同期信号VDの立ち上がりよりも少し前に第二のセットを開始する。すなわち、撮像制御部110Aは、直線GRで示されるグローバルリセット駆動を行い、その後、直線GSで示されるグローバルシャッタ駆動を行い、その後、直線RO3で示される第二ローリング読み出し駆動を行う。
この第二ローリング読み出し駆動が開始されると、撮像面60の上端の画素行62から順次、露光期間LV1によって得られた画素信号が読み出され、この画素信号に基づいてラインデータが生成され、このラインデータが表示コントローラ22に入力される。
この第二ローリング読み出し駆動の開始タイミングと描画更新処理の開始タイミングとの間は時間T2である。このため、この第二ローリング読み出し駆動によって得られたラインデータに基づく画像は、表示画素行23Bにすぐに描画される。
この第二ローリング読み出し駆動が終了すると、撮像制御部110Aは、第一のセットを開始する。すなわち、撮像制御部110Aは、直線GRで示されるグローバルリセット駆動を行い、その後、直線GSで示されるグローバルシャッタ駆動を行い、その後、直線RO1,RO2で示される第一ローリング読み出し駆動を行う。
この第一ローリング読み出し駆動が開始されると、撮像面60の特定の画素行62から順次、露光期間LV2によって得られた画素信号が読み出され、この画素信号に基づいてラインデータが生成され、このラインデータが表示コントローラ22に入力される。
この第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングと特定の画素行62の描画の更新タイミングとの間は時間T1である。このため、この第一ローリング読み出し駆動によって得られたラインデータに基づく画像は、表示画素行23Bにすぐに描画される。
この第一ローリング読み出し駆動が終了すると、撮像制御部110Aは、第二のセットを開始する。以降は同様の動作が繰り返される。
以上のように、図16に示すデジタルカメラ100によれば、表示装置のリフレッシュレートと撮像フレームレートが異なる場合であっても、ライブビュー画像が、連続して行われる2回の撮像によって得られる画像の組み合わせで構成されることになる。
このため、ライブビュー画像の表示遅れを少なくして被写体を見失うリスクを低減することができる。
図18は、図16に示すデジタルカメラ100の連写モード時の動作を示すタイミングチャートである。図18は、表示間隔と撮像間隔の比が4:1である場合(N=4)の例であり、撮像制御部110Aが第二の駆動モードで撮像素子5を駆動する場合の例を示している。
図18に示す直線GS,GR,ST,RO1,RO2,RO3,DRは、図17で説明したとおりのタイミングを示す。
撮像制御部110Aは、垂直同期信号VDの立ち上がりよりも少し前に第二のセットを開始する。すなわち、撮像制御部110Aは、直線GRで示されるグローバルリセット駆動を行い、その後、直線GSで示されるグローバルシャッタ駆動を行い、その後、直線RO3で示される第二ローリング読み出し駆動を行う。
この第二ローリング読み出し駆動が開始されると、撮像面60の上端の画素行62から順次、露光期間LV1によって得られた画素信号が読み出され、この画素信号に基づいてラインデータが生成され、このラインデータが表示コントローラ22に入力される。そして、このラインデータに基づく画像がすぐに表示画素行23Bに描画される(図中の“lv1”)。
この第二ローリング読み出し駆動が終了すると、撮像制御部110Aは、再び第二のセットを開始する。すなわち、撮像制御部110Aは、直線GRで示されるグローバルリセット駆動を行い、その後、直線GSで示されるグローバルシャッタ駆動を行い、その後、直線RO3で示される第二ローリング読み出し駆動を行う。
この第二ローリング読み出し駆動が開始されると、撮像面60の上端の画素行62から順次、露光期間LV2によって得られた画素信号が読み出され、この画素信号に基づいてラインデータが生成され、このラインデータが表示コントローラ22に入力される。
そして、まだ表示が更新されていない表示画素行23Bに対応するラインデータが生成されると、このラインデータに基づく画像がすぐに表示画素行23Bに描画される(図中の“lv2”)。
この第二ローリング読み出し駆動が終了すると、撮像制御部110Aは、第一のセットを開始する。すなわち、撮像制御部110Aは、直線GRで示されるグローバルリセット駆動を行い、その後、直線GSで示されるグローバルシャッタ駆動を行い、その後、直線RO1,RO2で示される第一ローリング読み出し駆動を行う。
この第一ローリング読み出し駆動が開始されると、撮像面60の特定の画素行62から順次、露光期間LV3によって得られた画素信号が読み出され、この画素信号に基づいてラインデータが生成され、このラインデータが表示コントローラ22に入力される。
そして、このラインデータに基づく画像がすぐに表示画素行23Bに描画される(図中の“lv3”)。
この第一ローリング読み出し駆動が終了すると、撮像制御部110Aは、第二のセットを開始する。この第二のセットの第二ローリング読み出し駆動で読み出された画素信号に基づいて生成されるラインデータのうち、まだ表示が更新されていない表示画素行23Bに対応するラインデータが生成されると、このラインデータに基づく画像が、その表示画素行23Bに描画される(図中の“lv4”)。
以降は、ここまでの処理(第二のセット→第二のセット→第一のセット→第二のセット)が繰り返し行われる。
以上のように、図16に示すデジタルカメラ100によれば、表示装置のリフレッシュレートと撮像フレームレートが異なる場合であっても、ライブビュー画像が、連続して行われる複数回の撮像によって得られる画像の組み合わせで構成されることになる。このため、ライブビュー画像の表示遅れを少なくして被写体を見失うリスクを低減することができる。
次に、本発明の撮像装置の実施形態としてスマートフォンの構成について説明する。
図19は、本発明の撮影装置の一実施形態であるスマートフォン200の外観を示すものである。
図19に示すスマートフォン200は、平板状の筐体201を有し、筐体201の一方の面に表示面としての表示パネル202と、入力部としての操作パネル203とが一体となった表示入力部204を備えている。
また、この様な筐体201は、スピーカ205と、マイクロホン206と、操作部207と、カメラ部208とを備えている。なお、筐体201の構成はこれに限定されず、例えば、表示面と入力部とが独立した構成を採用したり、折り畳み構造又はスライド機構を有する構成を採用したりすることもできる。
図20は、図19に示すスマートフォン200の構成を示すブロック図である。
図20に示すように、スマートフォンの主たる構成要素として、無線通信部210と、表示入力部204と、通話部211と、操作部207と、カメラ部208と、記憶部212と、外部入出力部213と、GPS(Global Positioning System)受信部214と、モーションセンサ部215と、電源部216と、主制御部220とを備える。
また、スマートフォン200の主たる機能として、図示省略の基地局装置BSと図示省略の移動通信網NWとを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備える。
無線通信部210は、主制御部220の指示にしたがって、移動通信網NWに収容された基地局装置BSに対し無線通信を行うものである。この無線通信を使用して、音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータ等の送受信、ウェブデータ又はストリーミングデータ等の受信を行う。
表示入力部204は、主制御部220の制御により、画像(静止画像及び動画像)又は文字情報等を表示して視覚的に利用者に情報を伝達するとともに、表示した情報に対する利用者操作を検出する、いわゆるタッチパネルであって、表示パネル202と、操作パネル203と、を備える。
表示パネル202は、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro−Luminescence Display)等を表示デバイスとして用いたものである。
操作パネル203は、表示パネル202の表示面上に表示される画像を視認可能に載置され、利用者の指又は尖筆によって操作される一又は複数の座標を検出するデバイスである。このデバイスを利用者の指又は尖筆によって操作すると、操作に起因して発生する検出信号を主制御部220に出力する。次いで、主制御部220は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル202上の操作位置(座標)を検出する。
図20に示すように、本発明の撮影装置の一実施形態として例示しているスマートフォン200の表示パネル202と操作パネル203とは一体となって表示入力部204を構成しているが、操作パネル203が表示パネル202を完全に覆うような配置となっている。
係る配置を採用した場合、操作パネル203は、表示パネル202外の領域についても、利用者操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル203は、表示パネル202に重なる重畳部分についての検出領域(以下、表示領域と称する)と、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分についての検出領域(以下、非表示領域と称する)とを備えていてもよい。
なお、表示領域の大きさと表示パネル202の大きさとを完全に一致させても良いが、両者を必ずしも一致させる必要は無い。また、操作パネル203が、外縁部分と、それ以外の内側部分の2つの感応領域を備えていてもよい。さらに、外縁部分の幅は、筐体201の大きさ等に応じて適宜設計されるものである。
さらにまた、操作パネル203で採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式等が挙げられ、いずれの方式を採用することもできる。
通話部211は、スピーカ205又はマイクロホン206を備え、マイクロホン206を通じて入力された利用者の音声を主制御部220にて処理可能な音声データに変換して主制御部220に出力したり、無線通信部210あるいは外部入出力部213により受信された音声データを復号してスピーカ205から出力させたりするものである。
また、図19に示すように、例えば、スピーカ205を表示入力部204が設けられた面と同じ面に搭載し、マイクロホン206を筐体201の側面に搭載することができる。
操作部207は、キースイッチ等を用いたハードウェアキーであって、利用者からの指示を受け付けるものである。例えば、図19に示すように、操作部207は、スマートフォン200の筐体201の側面に搭載され、指等で押下されるとオンとなり、指を離すとバネ等の復元力によってオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。
記憶部212は、主制御部220の制御プログラム及び制御データ、アプリケーションソフトウェア、通信相手の名称又は電話番号等を対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、WebブラウジングによりダウンロードしたWebデータ、ダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータ等を一時的に記憶するものである。また、記憶部212は、スマートフォン内蔵の内部記憶部217と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部218により構成される。
なお、記憶部212を構成するそれぞれの内部記憶部217と外部記憶部218は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、MicroSD(登録商標)メモリ等)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の格納媒体を用いて実現される。
外部入出力部213は、スマートフォン200に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たすものであり、他の外部機器に通信等(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IEEE1394等)又はネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)(登録商標)、UWB(Ultra Wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)等)により直接的又は間接的に接続するためのものである。
スマートフォン200に連結される外部機器としては、例えば、有/無線ヘッドセット、有/無線外部充電器、有/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)、SIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カード、オーディオ・ビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオ・ビデオ機器、無線接続される外部オーディオ・ビデオ機器、有/無線接続されるスマートフォン、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、有/無線接続されるパーソナルコンピュータ、イヤホン等がある。
外部入出力部213は、このような外部機器から伝送を受けたデータをスマートフォン200の内部の各構成要素に伝達したり、スマートフォン200の内部のデータが外部機器に伝送されるようにしたりすることができる。
GPS受信部214は、主制御部220の指示にしたがって、GPS衛星ST1〜STnから送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、スマートフォン200の緯度、経度、高度からなる位置を検出する。GPS受信部214は、無線通信部210又は外部入出力部213(例えば、無線LAN)から位置情報を取得できる時には、その位置情報を用いて位置を検出することもできる。
モーションセンサ部215は、例えば、3軸の加速度センサ等を備え、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の物理的な動きを検出する。スマートフォン200の物理的な動きを検出することにより、スマートフォン200の動く方向又は加速度が検出される。係る検出結果は、主制御部220に出力されるものである。
電源部216は、主制御部220の指示にしたがって、スマートフォン200の各部に、バッテリ(図示しない)に蓄えられる電力を供給するものである。
主制御部220は、マイクロプロセッサを備え、記憶部212が記憶する制御プログラム及び制御データにしたがって動作し、スマートフォン200の各部を統括して制御するものである。また、主制御部220は、無線通信部210を通じて、音声通信又はデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能を備える。
アプリケーション処理機能は、記憶部212が記憶するアプリケーションソフトウェアにしたがって主制御部220が動作することにより実現するものである。アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部213を制御して対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能、電子メールの送受信を行う電子メール機能、又はウェブページを閲覧するウェブブラウジング機能等がある。
また、主制御部220は、受信データ又はダウンロードしたストリーミングデータ等の画像データ(静止画像又は動画像のデータ)に基づいて、映像を表示入力部204に表示する等の画像処理機能を備える。
画像処理機能とは、主制御部220が、上記画像データを復号し、この復号結果に画像処理を施して、画像を表示入力部204に表示する機能のことをいう。
さらに、主制御部220は、表示パネル202に対する表示制御と、操作部207、操作パネル203を通じた利用者操作を検出する操作検出制御を実行する。
表示制御の実行により、主制御部220は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコン又はスクロールバー等のソフトウェアキーを表示したり、あるいは電子メールを作成したりするためのウィンドウを表示する。
なお、スクロールバーとは、表示パネル202の表示領域に収まりきれない大きな画像等について、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。
また、操作検出制御の実行により、主制御部220は、操作部207を通じた利用者操作を検出したり、操作パネル203を通じて、上記アイコンに対する操作と上記ウィンドウの入力欄に対する文字列の入力を受け付けたり、あるいは、スクロールバーを通じた表示画像のスクロール要求を受け付けたりする。
さらに、操作検出制御の実行により主制御部220は、操作パネル203に対する操作位置が、表示パネル202に重なる重畳部分(表示領域)か、それ以外の表示パネル202に重ならない外縁部分(非表示領域)かを判定し、操作パネル203の感応領域又はソフトウェアキーの表示位置を制御するタッチパネル制御機能を備える。
また、主制御部220は、操作パネル203に対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行することもできる。
ジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指等によって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、あるいはこれらを組み合わせて、複数の位置から少なくとも1つについて軌跡を描く操作を意味する。
カメラ部208は、図1に示したデジタルカメラ100又はその変形例における外部メモリ制御部20、記憶媒体21、表示コントローラ22、表示面23、及び操作部14以外の構成を含む。また、カメラ部208に含まれる表示制御部11Bは、表示コントローラ22を制御してライブビュー画像の表示を行う。
カメラ部208によって生成された撮像画像データは、記憶部212に記憶したり、外部入出力部213又は無線通信部210を通じて出力したりすることができる。
図19に示すスマートフォン200において、カメラ部208は表示入力部204と同じ面に搭載されているが、カメラ部208の搭載位置はこれに限らず、表示入力部204の背面に搭載されてもよい。
また、カメラ部208はスマートフォン200の各種機能に利用することができる。例えば、表示パネル202にカメラ部208で取得した画像を表示したり、操作パネル203の操作入力のひとつとして、カメラ部208の画像を利用したりすることができる。
また、GPS受信部214が位置を検出する際に、カメラ部208からの画像を参照して位置を検出することもできる。さらには、カメラ部208からの画像を参照して、3軸の加速度センサを用いずに、或いは、3軸の加速度センサと併用して、スマートフォン200のカメラ部208の光軸方向を判断したり、現在の使用環境を判断したりすることもできる。勿論、カメラ部208からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。
その他、静止画又は動画の画像データにGPS受信部214により取得した位置情報、マイクロホン206により取得した音声情報(主制御部等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい)、モーションセンサ部215により取得した姿勢情報等を付加して記憶部212に記憶したり、外部入出力部213又は無線通信部210を通じて出力したりすることもできる。
以上のような構成のスマートフォン200においても、失敗の少ないフォーカスブラケット撮像が可能となる。
以上説明してきたように、本明細書には以下の事項が開示されている。
(1)
光電変換素子と、上記光電変換素子から転送される電荷を保持し上記電荷に応じた画素信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部とを含む複数の画素を有し、行方向に配列された複数の上記画素からなる画素行が上記行方向と直交する列方向に複数配列された撮像面を有する撮像素子と、上記複数の画素の各々の上記光電変換素子を同時にリセットして上記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、上記露光によって上記複数の画素の各々の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に同時に転送して上記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、上記グローバルシャッタ駆動によって上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた画素信号を上記画素行毎に順次読み出すローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御部と、一方向に並ぶ複数の表示画素からなる表示画素行が上記一方向と直交する直交方向に複数配列された表示面を有し上記表示画素行に描画する画像を上記表示面の上記直交方向の一端にある上記表示画素行からその直交方向の他端に向かって順次更新する描画更新処理を行う表示装置に、上記ローリング読み出し駆動によって上記撮像素子の上記画素から出力される画素信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示させる表示制御部と、を備え、上記撮像制御部は、上記ローリング読み出し駆動として、上記撮像面の上記列方向の両端の上記画素行同士の間にある特定の上記画素行から上記撮像面の上記列方向の一端にある上記画素行に向かって順番に上記画素信号の読み出しを行い、上記一端にある上記画素行からの上記画素信号の読み出し後に、上記撮像面の上記列方向の他端にある上記画素行から上記特定の上記画素行に向かって順番に上記画素信号の読み出しを行う第一ローリング読み出し駆動を行い、上記表示制御部は、上記表示装置に対する上記描画更新処理の開始指示を、上記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングに基づいてその開始タイミングよりも前に行い、上記開始指示が行われる描画更新タイミングは、その開始指示で開始される上記描画更新処理における上記特定の上記画素行に対応する上記表示画素行に描画される画像の更新タイミングが上記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングの予め決められた時間経過後になるタイミングである撮像装置。
(2)
(1)記載の撮像装置であって、上記撮像制御部は、上記グローバルリセット駆動、上記グローバルシャッタ駆動、及び上記ローリング読み出し駆動のセットを複数回連続して行い、上記複数回のセットは、上記ローリング読み出し駆動として上記第一ローリング読み出し駆動が行われる第一のセットと、上記ローリング読み出し駆動として第二ローリング読み出し駆動が行われる第二のセットとを含み、上記第二ローリング読み出し駆動は、上記撮像面の上記列方向の上記他端にある上記画素行から上記撮像面の上記列方向の上記一端にある上記画素行に向かって順番に上記画素信号を読み出す駆動であり、上記第二のセットは、上記描画更新タイミングよりも予め決められた時間前のタイミングで上記第二ローリング読み出し駆動が開始されるものを含む撮像装置。
(3)
(2)記載の撮像装置であって、上記撮像制御部は、上記複数回のセットの実施間隔と、上記描画更新処理の行われる間隔との比に基づいて、上記複数回のセットにおける上記第一のセットと上記第二のセットの割合を決定する撮像装置。
(4)
(3)記載の撮像装置であって、上記撮像制御部は、上記描画更新処理の行われる上記間隔を上記実施間隔で割った値をNとした場合に、上記第一のセットをN回に1回行い、上記第一のセットの間に上記第二のセットを(N−1)回行う撮像装置。
(5)
(1)〜(4)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、操作部からの入力信号に基づいて上記特定の上記画素行を決定する特定画素行決定部を更に備える撮像装置。
(6)
(1)〜(4)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、上記撮像面に設定された合焦対象エリアに含まれる上記画素行のいずれかを上記特定の上記画素行として決定する特定画素行決定部を更に備える撮像装置。
(7)
(1)〜(4)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、上記表示面における利用者の注視エリアを判定し、上記注視エリアに含まれる上記表示画素行のいずれかに対応する上記画素行を上記特定の上記画素行として決定する特定画素行決定部を更に備える撮像装置。
(8)
(1)〜(4)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、上記撮像素子の前方に配置される撮像光学系と上記撮像素子によって撮像されている被写体との距離を測定する被写体距離測定部と、上記撮像光学系の焦点位置から求まる被写体距離と、上記被写体距離測定部により測定された距離との差が予め決められた距離差閾値未満となる上記被写体を撮像する上記画素行のいずれかを上記特定の上記画素行として決定する特定画素行決定部と、を更に備える撮像装置。
(9)
(1)〜(4)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、上記撮像素子によって撮像される被写体のうちの空間周波数が予め決められた周波数閾値以上となる被写体を撮像する上記画素行のいずれかを上記特定の上記画素行として決定する特定画素行決定部を更に備える撮像装置。
(10)
(1)〜(9)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、上記撮像面を上記列方向に複数のブロックに分割した場合に、上記撮像素子によって撮像される被写体のうちの上記特定の上記画素行を含む上記ブロックで撮像される特定被写体の動きを予測し、上記特定被写体の予測される移動位置が上記特定の上記画素行を含む上記ブロック以外の上記ブロックに上記重なると判断した場合に、上記特定の上記画素行を、上記移動位置と重なる上記ブロック内の上記画素行に変更する特定画素行変更処理部を更に備える撮像装置。
(11)
(1)〜(9)のいずれか1つに記載の撮像装置であって、上記撮像素子によって撮像される被写体のうちの上記特定の上記画素行で撮像される特定被写体の動き量を検出し、上記動き量が予め決められた動き閾値以上の場合に、上記特定の上記画素行を、上記特定の上記画素行の上記撮像面の上記列方向の上記他端側に位置する上記画素行に変更する特定画素行変更処理部を更に備える撮像装置。
(12)
光電変換素子と、上記光電変換素子から転送される電荷を保持し上記電荷に応じた画素信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部とを含む複数の画素を有し、行方向に配列された複数の上記画素からなる画素行が上記行方向と直交する列方向に複数配列された撮像面を有する撮像素子を用いた撮像方法であって、上記複数の画素の各々の上記光電変換素子を同時にリセットして上記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、上記露光によって上記複数の画素の各々の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に同時に転送して上記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、上記グローバルシャッタ駆動によって上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた画素信号を上記画素行毎に順次読み出すローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御ステップと、一方向に並ぶ複数の表示画素からなる表示画素行が上記一方向と直交する直交方向に複数配列された表示面を有し上記表示画素行に描画する画像を上記表示面の上記直交方向の一端にある上記表示画素行からその直交方向の他端に向かって順次更新する描画更新処理を行う表示装置に、上記ローリング読み出し駆動によって上記撮像素子の上記画素から出力される画素信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示させる表示制御ステップと、を備え、上記撮像制御ステップでは、上記ローリング読み出し駆動として、上記撮像面の上記列方向の両端の上記画素行同士の間にある特定の上記画素行から上記撮像面の上記列方向の一端にある上記画素行に向かって順番に上記画素信号の読み出しを行い、上記一端にある上記画素行からの上記画素信号の読み出し後に、上記撮像面の上記列方向の他端にある上記画素行から上記特定の上記画素行に向かって順番に上記画素信号の読み出しを行う第一ローリング読み出し駆動を行い、上記表示制御ステップでは、上記表示装置に対する上記描画更新処理の開始指示を、上記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングに基づいてその開始タイミングよりも前に行い、上記開始指示が行われる描画更新タイミングは、その開始指示で開始される上記描画更新処理における上記特定の上記画素行に対応する上記表示画素行に描画される画像の更新タイミングが上記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングの予め決められた時間経過後になるタイミングである撮像方法。
(13)
(12)記載の撮像方法であって、
上記撮像制御ステップでは、上記グローバルリセット駆動、上記グローバルシャッタ駆動、及び上記ローリング読み出し駆動のセットを複数回連続して行い、上記複数回のセットは、上記ローリング読み出し駆動として上記第一ローリング読み出し駆動が行われる第一のセットと、上記ローリング読み出し駆動として第二ローリング読み出し駆動が行われる第二のセットとを含み、上記第二ローリング読み出し駆動は、上記撮像面の上記列方向の上記他端にある上記画素行から上記撮像面の上記列方向の上記一端にある上記画素行に向かって順番に上記画素信号を読み出す駆動であり、上記第二のセットは、上記描画更新タイミングよりも予め決められた時間前のタイミングで上記第二ローリング読み出し駆動が開始されるものを含む撮像方法。
(14)
(13)記載の撮像方法であって、上記撮像制御ステップでは、上記複数回のセットの実施間隔と、上記描画更新処理の行われる間隔との比に基づいて、上記複数回のセットにおける上記第一のセットと上記第二のセットの割合を決定する撮像方法。
(15)
(14)記載の撮像方法であって、上記撮像制御ステップでは、上記描画更新処理の行われる上記間隔を上記実施間隔で割った値をNとした場合に、上記第一のセットをN回に1回行い、上記第一のセットの間に上記第二のセットを(N−1)回行う撮像方法。
(16)
(12)〜(15)のいずれか1つに記載の撮像方法であって、操作部からの入力信号に基づいて上記特定の上記画素行を決定する特定画素行決定ステップを更に備える撮像方法。
(17)
(12)〜(15)のいずれか1つに記載の撮像方法であって、上記撮像面に設定された合焦対象エリアに含まれる上記画素行のいずれかを上記特定の上記画素行として決定する特定画素行決定ステップを更に備える撮像方法。
(18)
(12)〜(15)のいずれか1つに記載の撮像方法であって、上記表示面における利用者の注視エリアを判定し、上記注視エリアに含まれる上記表示画素行のいずれかに対応する上記画素行を上記特定の上記画素行として決定する特定画素行決定ステップを更に備える撮像方法。
(19)
(12)〜(15)のいずれか1つに記載の撮像方法であって、上記撮像素子の前方に配置される撮像光学系と上記撮像素子によって撮像されている被写体との距離を測定する被写体距離測定ステップと、上記撮像光学系の焦点位置から求まる被写体距離と、上記被写体距離測定ステップで測定された距離との差が予め決められた距離差閾値未満となる上記被写体を撮像する上記画素行のいずれかを上記特定の上記画素行として決定する特定画素行決定ステップと、を更に備える撮像方法。
(20)
(12)〜(15)のいずれか1つに記載の撮像方法であって、上記撮像素子によって撮像される被写体のうちの空間周波数が予め決められた周波数閾値以上となる被写体を撮像する上記画素行のいずれかを上記特定の上記画素行として決定する特定画素行決定ステップを更に備える撮像方法。
(21)
(12)〜(20)のいずれか1つに記載の撮像方法であって、上記撮像面を上記列方向に複数のブロックに分割した場合に、上記撮像素子によって撮像される被写体のうちの上記特定の上記画素行を含む上記ブロックで撮像される特定被写体の動きを予測し、上記特定被写体の予測される移動位置が上記特定の上記画素行を含む上記ブロック以外の上記ブロックに上記重なると判断した場合に、上記特定の上記画素行を、上記移動位置と重なる上記ブロック内の上記画素行に変更する特定画素行変更処理ステップを更に備える撮像方法。
(22)
(12)〜(20)のいずれか1つに記載の撮像方法であって、上記撮像素子によって撮像される被写体のうちの上記特定の上記画素行で撮像される特定被写体の動き量を検出し、上記動き量が予め決められた動き閾値以上の場合に、上記特定の上記画素行を、上記特定の上記画素行の上記撮像面の上記列方向の上記他端側に位置する上記画素行に変更する特定画素行変更処理ステップを更に備える撮像方法。
(23)
光電変換素子と、上記光電変換素子から転送される電荷を保持し上記電荷に応じた画素信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部とを含む複数の画素を有し、行方向に配列された複数の上記画素からなる画素行が上記行方向と直交する列方向に複数配列された撮像面を有する撮像素子を用いた撮像方法をコンピュータに実行させるための撮像プログラムであって、上記撮像方法は、上記複数の画素の各々の上記光電変換素子を同時にリセットして上記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、上記露光によって上記複数の画素の各々の上記光電変換素子に蓄積された電荷を上記電荷保持部に同時に転送して上記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、上記グローバルシャッタ駆動によって上記電荷保持部に保持された上記電荷に応じた画素信号を上記画素行毎に順次読み出すローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御ステップと、一方向に並ぶ複数の表示画素からなる表示画素行が上記一方向と直交する直交方向に複数配列された表示面を有し上記表示画素行に描画する画像を上記表示面の上記直交方向の一端にある上記表示画素行からその直交方向の他端に向かって順次更新する描画更新処理を行う表示装置に、上記ローリング読み出し駆動によって上記撮像素子の上記画素から出力される画素信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示させる表示制御ステップと、を備え、上記撮像制御ステップでは、上記ローリング読み出し駆動として、上記撮像面の上記列方向の両端の上記画素行同士の間にある特定の上記画素行から上記撮像面の上記列方向の一端にある上記画素行に向かって順番に上記画素信号の読み出しを行い、上記一端にある上記画素行からの上記画素信号の読み出し後に、上記撮像面の上記列方向の他端にある上記画素行から上記特定の上記画素行に向かって順番に上記画素信号の読み出しを行う第一ローリング読み出し駆動を行い、上記表示制御ステップでは、上記表示装置に対する上記描画更新処理の開始指示を、上記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングに基づいてその開始タイミングよりも前に行い、上記開始指示が行われる描画更新タイミングは、その開始指示で開始される上記描画更新処理における上記特定の上記画素行に対応する上記表示画素行に描画される画像の更新タイミングが上記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングの予め決められた時間経過後になるタイミングである撮像プログラム。
本発明によれば、グローバルシャッタ方式の駆動による撮像を行って得られる撮像画像信号のうち利用者にとって必要な部分の表示を高速に行うことを可能として被写体を見失うリスクを低減することができる。
以上、本発明を特定の実施形態によって説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、開示された発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本出願は、2017年3月22日出願の日本特許出願(特願2017−056327)に基づくものであり、その内容はここに取り込まれる。
1 撮像レンズ
2 絞り
4 レンズ制御部
5 撮像素子
60 撮像面
61 画素
61A 光電変換素子
61B 電荷保持部
61C 電荷転送部
61D フローティングディフュージョン
61E 読み出し回路
62 画素行
63 駆動回路
64 信号処理回路
65 信号線
65 信号線
70 N型基板
71 Pウェル層
72 読み出し電極
73 N型不純物層
74 P型不純物層
75 領域
76 転送電極
77 リセットトランジスタ
78 出力トランジスタ
79 選択トランジスタ
8 レンズ駆動部
9 絞り駆動部
10 撮像素子駆動部
11 システム制御部
11A,110A 撮像制御部
11B 表示制御部
11C,11D 特定画素行決定部
11E 被写体距離測定部
11F 特定画素行変更処理部
14 操作部
15 メモリ制御部
16 メインメモリ
17 デジタル信号処理部
20 外部メモリ制御部
21 記憶媒体
22 表示コントローラ
23 表示面
23A 表示画素
23B 表示画素行
24 制御バス
25 データバス
40 レンズ装置
R1,R2 読み出し方向
GS,GR,RO1,RO2,RO3,ST,DR 直線
H1 特定被写体
200 スマートフォン
201 筐体
202 表示パネル
203 操作パネル
204 表示入力部
205 スピーカ
206 マイクロホン
207 操作部
208 カメラ部
210 無線通信部
211 通話部
212 記憶部
213 外部入出力部
214 GPS受信部
215 モーションセンサ部
216 電源部
217 内部記憶部
218 外部記憶部
220 主制御部
ST1〜STn GPS衛星

Claims (23)

  1. 光電変換素子と、前記光電変換素子から転送される電荷を保持し前記電荷に応じた画素信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部とを含む複数の画素を有し、行方向に配列された複数の前記画素からなる画素行が前記行方向と直交する列方向に複数配列された撮像面を有する撮像素子と、
    前記複数の画素の各々の前記光電変換素子を同時にリセットして前記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、前記露光によって前記複数の画素の各々の前記光電変換素子に蓄積された電荷を前記電荷保持部に同時に転送して前記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、前記グローバルシャッタ駆動によって前記電荷保持部に保持された前記電荷に応じた画素信号を前記画素行毎に順次読み出すローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御部と、
    一方向に並ぶ複数の表示画素からなる表示画素行が前記一方向と直交する直交方向に複数配列された表示面を有し前記表示画素行に描画する画像を前記表示面の前記直交方向の一端にある前記表示画素行から当該直交方向の他端に向かって順次更新する描画更新処理を行う表示装置に、前記ローリング読み出し駆動によって前記撮像素子の前記画素から出力される画素信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示させる表示制御部と、を備え、
    前記撮像制御部は、前記ローリング読み出し駆動として、前記撮像面の前記列方向の両端の前記画素行同士の間にある特定の前記画素行から前記撮像面の前記列方向の一端にある前記画素行に向かって順番に前記画素信号の読み出しを行い、前記一端にある前記画素行からの前記画素信号の読み出し後に、前記撮像面の前記列方向の他端にある前記画素行から前記特定の前記画素行に向かって順番に前記画素信号の読み出しを行う第一ローリング読み出し駆動を行い、
    前記表示制御部は、前記表示装置に対する前記描画更新処理の開始指示を、前記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングに基づいて当該開始タイミングよりも前に行い、
    前記開始指示が行われる描画更新タイミングは、当該開始指示で開始される前記描画更新処理における前記特定の前記画素行に対応する前記表示画素行に描画される画像の更新タイミングが前記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングの予め決められた時間経過後になるタイミングである撮像装置。
  2. 請求項1記載の撮像装置であって、
    前記撮像制御部は、前記グローバルリセット駆動、前記グローバルシャッタ駆動、及び前記ローリング読み出し駆動のセットを複数回連続して行い、
    前記複数回のセットは、前記ローリング読み出し駆動として前記第一ローリング読み出し駆動が行われる第一のセットと、前記ローリング読み出し駆動として第二ローリング読み出し駆動が行われる第二のセットとを含み、
    前記第二ローリング読み出し駆動は、前記撮像面の前記列方向の前記他端にある前記画素行から前記撮像面の前記列方向の前記一端にある前記画素行に向かって順番に前記画素信号を読み出す駆動であり、
    前記第二のセットは、前記描画更新タイミングよりも予め決められた時間前のタイミングで前記第二ローリング読み出し駆動が開始されるものを含む撮像装置。
  3. 請求項2記載の撮像装置であって、
    前記撮像制御部は、前記複数回のセットの実施間隔と、前記描画更新処理の行われる間隔との比に基づいて、前記複数回のセットにおける前記第一のセットと前記第二のセットの割合を決定する撮像装置。
  4. 請求項3記載の撮像装置であって、
    前記撮像制御部は、前記描画更新処理の行われる前記間隔を前記実施間隔で割った値をNとした場合に、前記第一のセットをN回に1回行い、前記第一のセットの間に前記第二のセットを(N−1)回行う撮像装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    操作部からの入力信号に基づいて前記特定の前記画素行を決定する特定画素行決定部を更に備える撮像装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記撮像面に設定された合焦対象エリアに含まれる前記画素行のいずれかを前記特定の前記画素行として決定する特定画素行決定部を更に備える撮像装置。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記表示面における利用者の注視エリアを判定し、前記注視エリアに含まれる前記表示画素行のいずれかに対応する前記画素行を前記特定の前記画素行として決定する特定画素行決定部を更に備える撮像装置。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記撮像素子の前方に配置される撮像光学系と前記撮像素子によって撮像されている被写体との距離を測定する被写体距離測定部と、
    前記撮像光学系の焦点位置から求まる被写体距離と、前記被写体距離測定部により測定された距離との差が予め決められた距離差閾値未満となる前記被写体を撮像する前記画素行のいずれかを前記特定の前記画素行として決定する特定画素行決定部と、を更に備える撮像装置。
  9. 請求項1〜4のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記撮像素子によって撮像される被写体のうちの空間周波数が予め決められた周波数閾値以上となる被写体を撮像する前記画素行のいずれかを前記特定の前記画素行として決定する特定画素行決定部を更に備える撮像装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記撮像面を前記列方向に複数のブロックに分割した場合に、前記撮像素子によって撮像される被写体のうちの前記特定の前記画素行を含む前記ブロックで撮像される特定被写体の動きを予測し、前記特定被写体の予測される移動位置が前記特定の前記画素行を含む前記ブロック以外の前記ブロックに重なると判断した場合に、前記特定の前記画素行を、前記移動位置と重なる前記ブロック内の前記画素行に変更する特定画素行変更処理部を更に備える撮像装置。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記撮像素子によって撮像される被写体のうちの前記特定の前記画素行で撮像される特定被写体の動き量を検出し、前記動き量が予め決められた動き閾値以上の場合に、前記特定の前記画素行を、前記特定の前記画素行の前記撮像面の前記列方向の前記他端側に位置する前記画素行に変更する特定画素行変更処理部を更に備える撮像装置。
  12. 光電変換素子と、前記光電変換素子から転送される電荷を保持し前記電荷に応じた画素信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部とを含む複数の画素を有し、行方向に配列された複数の前記画素からなる画素行が前記行方向と直交する列方向に複数配列された撮像面を有する撮像素子を用いた撮像方法であって、
    前記複数の画素の各々の前記光電変換素子を同時にリセットして前記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、前記露光によって前記複数の画素の各々の前記光電変換素子に蓄積された電荷を前記電荷保持部に同時に転送して前記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、前記グローバルシャッタ駆動によって前記電荷保持部に保持された前記電荷に応じた画素信号を前記画素行毎に順次読み出すローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御ステップと、
    一方向に並ぶ複数の表示画素からなる表示画素行が前記一方向と直交する直交方向に複数配列された表示面を有し前記表示画素行に描画する画像を前記表示面の前記直交方向の一端にある前記表示画素行から当該直交方向の他端に向かって順次更新する描画更新処理を行う表示装置に、前記ローリング読み出し駆動によって前記撮像素子の前記画素から出力される画素信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示させる表示制御ステップと、を備え、
    前記撮像制御ステップでは、前記ローリング読み出し駆動として、前記撮像面の前記列方向の両端の前記画素行同士の間にある特定の前記画素行から前記撮像面の前記列方向の一端にある前記画素行に向かって順番に前記画素信号の読み出しを行い、前記一端にある前記画素行からの前記画素信号の読み出し後に、前記撮像面の前記列方向の他端にある前記画素行から前記特定の前記画素行に向かって順番に前記画素信号の読み出しを行う第一ローリング読み出し駆動を行い、
    前記表示制御ステップでは、前記表示装置に対する前記描画更新処理の開始指示を、前記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングに基づいて当該開始タイミングよりも前に行い、
    前記開始指示が行われる描画更新タイミングは、当該開始指示で開始される前記描画更新処理における前記特定の前記画素行に対応する前記表示画素行に描画される画像の更新タイミングが前記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングの予め決められた時間経過後になるタイミングである撮像方法。
  13. 請求項12記載の撮像方法であって、
    前記撮像制御ステップでは、前記グローバルリセット駆動、前記グローバルシャッタ駆動、及び前記ローリング読み出し駆動のセットを複数回連続して行い、
    前記複数回のセットは、前記ローリング読み出し駆動として前記第一ローリング読み出し駆動が行われる第一のセットと、前記ローリング読み出し駆動として第二ローリング読み出し駆動が行われる第二のセットとを含み、
    前記第二ローリング読み出し駆動は、前記撮像面の前記列方向の前記他端にある前記画素行から前記撮像面の前記列方向の前記一端にある前記画素行に向かって順番に前記画素信号を読み出す処理を、前記描画更新タイミングよりも前記予め決められた時間前のタイミングで開始するものである撮像方法。
  14. 請求項13記載の撮像方法であって、
    前記撮像制御ステップでは、前記複数回のセットの実施間隔と、前記描画更新処理の行われる間隔との比に基づいて、前記複数回のセットにおける前記第一のセットと前記第二のセットの割合を決定する撮像方法。
  15. 請求項14記載の撮像方法であって、
    前記撮像制御ステップでは、前記描画更新処理の行われる前記間隔を前記実施間隔で割った値をNとした場合に、前記第一のセットをN回に1回行い、前記第一のセットの間に前記第二のセットを(N−1)回行う撮像方法。
  16. 請求項12〜15のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    操作部からの入力信号に基づいて前記特定の前記画素行を決定する特定画素行決定ステップを更に備える撮像方法。
  17. 請求項12〜15のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記撮像面に設定された合焦対象エリアに含まれる前記画素行のいずれかを前記特定の前記画素行として決定する特定画素行決定ステップを更に備える撮像方法。
  18. 請求項12〜15のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記表示面における利用者の注視エリアを判定し、前記注視エリアに含まれる前記表示画素行のいずれかに対応する前記画素行を前記特定の前記画素行として決定する特定画素行決定ステップを更に備える撮像方法。
  19. 請求項12〜15のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記撮像素子の前方に配置される撮像光学系と前記撮像素子によって撮像されている被写体との距離を測定する被写体距離測定ステップと、
    前記撮像光学系の焦点位置から求まる被写体距離と、前記被写体距離測定ステップで測定された距離との差が予め決められた距離差閾値未満となる前記被写体を撮像する前記画素行のいずれかを前記特定の前記画素行として決定する特定画素行決定ステップと、を更に備える撮像方法。
  20. 請求項12〜15のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記撮像素子によって撮像される被写体のうちの空間周波数が予め決められた周波数閾値以上となる被写体を撮像する前記画素行のいずれかを前記特定の前記画素行として決定する特定画素行決定ステップを更に備える撮像方法。
  21. 請求項12〜20のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記撮像面を前記列方向に複数のブロックに分割した場合に、前記撮像素子によって撮像される被写体のうちの前記特定の前記画素行を含む前記ブロックで撮像される特定被写体の動きを予測し、前記特定被写体の予測される移動位置が前記特定の前記画素行を含む前記ブロック以外の前記ブロックに重なると判断した場合に、前記特定の前記画素行を、前記移動位置と重なる前記ブロック内の前記画素行に変更する特定画素行変更処理ステップを更に備える撮像方法。
  22. 請求項12〜20のいずれか1項記載の撮像方法であって、
    前記撮像素子によって撮像される被写体のうちの前記特定の前記画素行で撮像される特定被写体の動き量を検出し、前記動き量が予め決められた動き閾値以上の場合に、前記特定の前記画素行を、前記特定の前記画素行の前記撮像面の前記列方向の前記他端側に位置する前記画素行に変更する特定画素行変更処理ステップを更に備える撮像方法。
  23. 光電変換素子と、前記光電変換素子から転送される電荷を保持し前記電荷に応じた画素信号が読み出し回路によって読み出される電荷保持部とを含む複数の画素を有し、行方向に配列された複数の前記画素からなる画素行が前記行方向と直交する列方向に複数配列された撮像面を有する撮像素子を用いた撮像方法をコンピュータに実行させるための撮像プログラムであって、
    前記撮像方法は、
    前記複数の画素の各々の前記光電変換素子を同時にリセットして前記複数の画素の露光を開始するグローバルリセット駆動と、前記露光によって前記複数の画素の各々の前記光電変換素子に蓄積された電荷を前記電荷保持部に同時に転送して前記露光を終了するグローバルシャッタ駆動と、前記グローバルシャッタ駆動によって前記電荷保持部に保持された前記電荷に応じた画素信号を前記画素行毎に順次読み出すローリング読み出し駆動と、を行う撮像制御ステップと、
    一方向に並ぶ複数の表示画素からなる表示画素行が前記一方向と直交する直交方向に複数配列された表示面を有し前記表示画素行に描画する画像を前記表示面の前記直交方向の一端にある前記表示画素行から当該直交方向の他端に向かって順次更新する描画更新処理を行う表示装置に、前記ローリング読み出し駆動によって前記撮像素子の前記画素から出力される画素信号に基づいて生成されるライブビュー画像を表示させる表示制御ステップと、を備え、
    前記撮像制御ステップでは、前記ローリング読み出し駆動として、前記撮像面の前記列方向の両端の前記画素行同士の間にある特定の前記画素行から前記撮像面の前記列方向の一端にある前記画素行に向かって順番に前記画素信号の読み出しを行い、前記一端にある前記画素行からの前記画素信号の読み出し後に、前記撮像面の前記列方向の他端にある前記画素行から前記特定の前記画素行に向かって順番に前記画素信号の読み出しを行う第一ローリング読み出し駆動を行い、
    前記表示制御ステップでは、前記表示装置に対する前記描画更新処理の開始指示を、前記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングに基づいて当該開始タイミングよりも前に行い、
    前記開始指示が行われる描画更新タイミングは、当該開始指示で開始される前記描画更新処理における前記特定の前記画素行に対応する前記表示画素行に描画される画像の更新タイミングが前記第一ローリング読み出し駆動の開始タイミングの予め決められた時間経過後になるタイミングである撮像プログラム。
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