JP6568428B2 - ホッパー - Google Patents

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Description

本発明は粉粒体を目的物、特にフィーダー装置へ投入供給するためのホッパーに関し、その投入供給する粉粒体を増量する際に使用して有効なホッパーに関する。
従来、粉粒体をフィーダー、それもテーブルフィーダーに投入供給する装置として、フィーダーの供給部(粉粒体を供給するパート)の上方に、ホッパーの下端を対応させる形態が知られている。
この際のホッパーの下端は本体よりも細径としたストレートな円筒状となっており、ホッパー内で、このストレートな円筒まで対象となる粉粒体が密に充填される状態となる。
投入供給される粉粒体が少量の場合、この状態でも自重で落下していくが、これが多量となると粉粒体の重量が嵩み、圧力が増大して、スムーズな自然落下が困難な状態となり、充填レベルも安定せず、精度のよい投入供給ができなくなってしまう。
そこで、フィーダーの供給部の上方に補助的に円筒状の供給部材を配し、その供給部材の上面開口にホッパーの下端を挿入する構成が考えられるが、この場合でも、粉粒体はその供給部材内で、ホッパーの下端開口より上方まで堆積してしまうことがあり、やはり、スムーズで精巧な投入供給が妨げられてしまうことがあった。
出願人は、本願発明について先行する技術文献を調査したが、格別に本願発明と関連し、類似すると思われる文献は発見できなかった。
本願発明が解決しようとする問題点は、従来のホッパーは、そのホッパー内に充填された粉粒体の荷重圧力が均等に垂直下方に向けてかかるため、その粉粒体の圧力によって自然流下が妨げられてしまい、スムーズで精巧な粉粒体の投入供給作用が実行できなくなってしまうことがあったという点である。
上記した問題点を解決するために本発明に係るホッパーは、上面開口と、下面開口を有する円筒状をし、下方部分を徐々に径を小さくした粉粒体の投入供給用のホッパーであって、前記した上面開口の中心点に対して、下面開口の中心点が平面的に見て位置をずらしてあり、前記した上面開口の縁の一点が、下面開口の縁の一点と平面と直交する直線で連結されているホッパーにおいて、前記した上面開口の径と下面開口の径の比は2:1であることを特徴としている。
また、本発明に係るホッパーは、前記した上面開口の中心点と下面開口の中心点の位置のずらした距離は、下面開口の半径距離と同等であることを特徴としている。
さらに、本発明に係るホッパーは、前記した下方部分を徐々に径を小さくして得られる斜角は平面に対して70度〜80度であることを特徴としている。
本発明に係るホッパーは上記のように構成されている。そのため、このホッパーとその内部に充填された粉粒体の重量は均一的に垂直下方に集中されることなく、負荷方向が斜下方にも分散されることとなり、重心も下方開口寄りとなる。そして、ホッパーの途中部位から下方開口にかけてテーパ面が形成されるため、前記した荷重圧力の分散と相俟って、ホッパー内の粉粒体はスムーズにこのテーパ面によって滑り落ちていくこととなり、精度のよい投入供給が可能となる。
本発明を実施したホッパーの縦断面図である。 図1中のA−A線矢視図である。 ホッパーを搭載したフィーダーの正面図である。 モーター部分の側面図である。 図3中のA−A線矢視図である。 図3中のB−B線矢視図である。
図面として示し、実施例で説明したように構成したことで実現した。
次に、本発明の好ましい実施の一例を図面を参照して説明する。図中1は粉粒体の投入供給の対象となるフィーダー装置を示している。このフィーダー装置1はディスク2上に搬送系が構成され、このディスク2はパンタグラフ状を昇降機構3上に載置されて、位置の上下調整を可能としている。この昇降機構3は基台3aとディスク2の支承台3bを有し、ハンドル3cによって駆動されるものとなっている。
また、図中4は搬送系を駆動させるためのモーターを示しており、4aは減速機構である。この減速機構と搬送系のギア群が連動され、投入供給された粉粒体を排出シュート5へ送り、目的物に対し排出する。
フィーダー装置1には上面を開口して、複数の回転する羽根体から成る粉粒体の送出機構6が設けられ、この送出機構に対して、上方から粉粒体が投入される。この送出機構6から送出された粉粒体は排出シュート5の上面へ送られ、スクレーパで余剰分は掻き取られる。
必要に応じて、排出シュート5の上面開口には粉粒体の詰りを解消するため、強制落下させるボール体等が設けられることもあるが、不要の場合はその孔はブラインドボルト7により閉塞されている。
また、前記した送出機構の上面には円筒状をした供給部材8の下面開口が対応し、その下面開口縁のフランジ8aを介し、ねじで固着されている。この供給部材8の上面開口のフランジ8bにはホッパー9の下面開口9c縁のフランジ9aが当接され、一体的に連結されている。
このホッパー9はステンレスで成形され、内外面が研磨処理されており、肉厚は2mmを想定している。ホッパー9は上面開口9bと前記した下面開口9cを有する筒状のものとなっており、この下面開口9cの径は上面開口9bの2分の1のサイズとなっている(70mm)。この上面開口9bと下面開口9cは共に円形となっており、その各々の中心点は平面的に見て、下面開口9cの半径長さ分(35mm)、位置がずらされている。
上面開口9bと下面開口9cの径と、相互の中心点のずらした長さから、図1にあって上面開口9bの最右端と下面開口9cの最右端は垂直な直線で結ばれる形態となる。
また、このホッパー9は上部9dが上面開口9と同径とした円筒となっているが、全体高さの半分より上方の位置から下部9eが形成され、この下部9eにはテーパ9fが形成され、このテーパ9fの下端は下面開口9cの縁上に亘り、その先は短い円筒9gとなっている。実施例ではこのテーパ9fは70.7°としている。この角度は、ホッパー9自体のサイズにより変更は可能である。
ホッパー9は、上記したように構成されているので、上面開口9bから内部に投入された粉粒体はテーパ9fに沿って滑り落ち、下面開口9cから投入容器8内に落下していく。大量の粉粒体がこのホッパー9内に充填されても、その粉粒体の堆積された荷重圧力は垂直方向に集中することなく、テーパ9fの存在によって分散され、上面開口9bと下面開口9cの中心点の位置が平面的にずれており、テーパ9fの相対向面は垂直となっているため、この下面開口9cに対し、粉粒体はすべり誘導されていく。
本実施例に係るホッパー9は上記のように構成されている。上記したホッパー9の有する作用は、内部に粉粒体を充填した際の全体質量の重心を下面開口9c側に寄らせる結果となる。この作用に着目すると、定重量を計測する場合の電子秤の端部にホッパー9を装備させる構成が一般的であるが、電子秤は中央寄り部分がより精度よく質量を計測するので、この重心の移行は大きな効力を発揮することとなる。
1 フィーダー装置
2 ディスク
3 昇降機構
3a 基台
3b 支承台
3c ハンドル
4 モーター
4a 減速機構
5 排出シュート
7 ブラインドボルト
8 供給部材
8a,8b フランジ
9 ホッパー
9a フランジ
9b 上面開口
9c 下面開口
9d 上部
9c 下部
9f テーパ
9g 短い円筒

Claims (3)

  1. 上面開口と、下面開口を有する円筒状をし、下方部分を徐々に径を小さくした粉粒体の投入供給用のホッパーであって、前記した上面開口の中心点に対して、下面開口の中心点が平面的に見て位置をずらしてあり、前記した上面開口の縁の一点が、下面開口の縁の一点と平面と直交する直線で連結されているホッパーにおいて、前記した上面開口の径と下面開口の径の比は2:1であることを特徴とするホッパー。
  2. 前記した上面開口の中心点と下面開口の中心点の位置のずらした距離は、下面開口の半径距離と同等であることを特徴とする請求項1に記載のホッパー。
  3. 前記した下方部分を徐々に径を小さくして得られる斜角は平面に対して70度〜80度であることを特徴とする請求項1または2に記載のホッパー。
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