JP6567164B2 - 仮想機械配管の共同開発システムおよび共同開発方法 - Google Patents

仮想機械配管の共同開発システムおよび共同開発方法 Download PDF

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Description

本開示は、全般的にいえば、コンピュータ支援設計(CAD)、視覚化および製造システム、製品データマネージメント(PDM)システム、製品ライフサイクルマネージメント(PLM)システム、ならびに製品および他の項目のデータを生成および管理するために用いられる同等のシステム(これらをまとめて製品システムと称する)に関する。
背景
PLMシステムには、製品構造の設計を容易にするコンポーネントを含めることができる。かかるコンポーネントは、改善によって恩恵を受けることができる。
概要
多様に開示された実施形態には、3次元(3D)の仮想機械配管システムを共同開発するために用いることができるシステムおよび方法が含まれている。1つの例によれば、システムは少なくとも1つのプロセッサを有することができ、このプロセッサは、少なくとも1つの入力デバイスを介して供給される入力に応答して、複数の要素から成る1つのセットにより構成された配管経路の設計を生成し、この配管経路に対応する分散型配管パスをデータストアに格納させる。分散型配管パスを、2つの終端要素を指定するデータと、複数の配管パスリンクとによって構成することができ、これらの配管パスリンクは、複数の中間要素間の接続、および各終端要素と複数の中間要素のうち個々の1つとの間の接続を指定する。これに加え、少なくとも1つのプロセッサを以下のようにコンフィギュレーションすることができる。すなわち、データストアに格納された分散型配管パスと、分散型配管パスの配管パスリンクにより指定された終端要素および中間要素の物理的構造を表すデータとに少なくとも部分的に基づき、配管経路の3D表現をディスプレイデバイスに出力させるように、コンフィギュレーションすることができる。
別の例によれば、少なくとも1つのプロセッサのオペレーションによって実施される様々なアクションを、1つの方法に含めることができる。かかる方法は、以下を含むことができる。すなわち、少なくとも1つのプロセッサのオペレーションによって、少なくとも1つの入力デバイスを介して供給される入力に応答して、複数の要素から成る1つのセットにより構成された配管経路の設計を生成し、この配管経路に対応する分散型配管パスをデータストアに格納させ、この分散型配管パスを、2つの終端要素を指定するデータと、複数の中間要素間の接続、および各終端要素と複数の中間要素のうち個々の1つとの間の接続を指定する複数の配管パスリンクとによって、構成することができる。この方法は、以下を含むこともできる。すなわち、少なくとも1つのプロセッサのオペレーションによって、データストアに格納された分散型配管パスと、分散型配管パスの配管パスリンクにより指定された終端要素および中間要素の物理的構造を表すデータとに少なくとも部分的に基づき、配管経路の3D表現をディスプレイデバイスに出力させる。
さらに別の例は、(たとえばストレージデバイスにおけるソフトウェアコンポーネントなどのように)実行時に少なくとも1つのプロセッサに上述の方法を実施させる実行可能な命令によってコーディングされた、非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体を含むことができる。
これまでの記載は、以下の詳細な説明を当業者がよりよく理解できるよう、本開示の技術的特徴をどちらかといえば大雑把に略述したものである。各請求項の要旨を成す本開示のその他の特徴および利点については、以下で述べることにする。当業者であれば理解できるように、当業者は開示された着想および特定の実施形態を、本開示と同じ目的を成し遂げるための変更または他の構造の設計のベースとして、ただちに使用することができる。さらに当業者であれば、かかる等価の構造が最も広い形態での本開示の着想および範囲を逸脱しないことを理解するであろう。
以下の発明の詳細な説明に入る前に、本明細書全体を通して用いられる可能性のあるいくつかの用語や表現について、ここで定義しておくのがよいと思われる。たとえば用語「含む」および「有する」ならびにそれらの派生語は、制限なく含有を意味する。単数形である「1つの」および「前記の」は複数形も同様に含むことを意図しており、このことは文脈によって明らかにそうではないことを指さないかぎりあてはまる。さらにここで用いられる用語「および/または」は、関連する一覧項目のうちの1つまたは複数のありとあらゆる可能な組み合わせのことを指し、かつそれらを包含するものである。用語「または」は、文脈によって明らかに別のことを指さないかぎり、「および/または」の意味を含む。表現「に関連づけられた」および「それに関連づけられた」ならびにそれらの派生語は、含む、中に含まれている、相互接続されている、含有する、中に含有されている、に接続されている、または、と接続されている、に結合されている、または、と結合されている、と通信可能である、と共同する、交互配置する、並置する、に近接している、に結び付けられている、または、と結び付けられている、有する、を所有している、または同等のものを意味することができる。
同様に、様々な要素、機能またはアクションを表すために、ここでは「第1の」、「第2の」、「第3の」といった用語が使われる場合もあるが、これらの用語によってそれらの要素、機能またはアクションが限定されるものではない。むしろこれらの数形容詞は、それぞれ異なる要素、機能またはアクションを互いに区別するために用いられる。たとえば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の要素、機能またはアクションを、第2の要素、機能またはアクションと称してもいいし、同様に第2の要素、機能またはアクションを、第1の要素、機能またはアクションと称してもよい。
これらに加え、1つまたは複数の機能またはプロセスを実施するように「プロセッサがコンフィギュレーションされている」といった表現は、ソフトウェア、ファームウェアおよび/または結線された回路を介して、それらの機能またはプロセスを実施するように、プロセッサの動作がコンフィギュレーションされている、ということを意味することができる。たとえば、ある機能/プロセスを実施するようにコンフィギュレーションされたプロセッサを、その機能/プロセスをプロセッサに実行させるようにプログラミングされたソフトウェア/ファームウェアを能動的に実行するプロセッサに対応するものとすることができ、またはその機能/プロセスを実施するためにプロセッサにより実行されるように使用可能なメモリまたはストレージデバイス内に、ソフトウェア/ファームウェアを有するプロセッサに対応するものとすることができる。さらにここで述べておくと、1つまたは複数の機能またはプロセスを実施するように「コンフィギュレーションされている」プロセッサを、それらの機能またはプロセスを実施するために特別に製造されたまたは「配線された」プロセッサ回路に対応するものとすることもできる(たとえばASICまたはFPGA設計)。さらに、1つの機能よりも多くの機能を実施するようにコンフィギュレーションされた1つの要素(たとえば1つのプロセッサ)の前に記載された「少なくとも1つの」なる表現を、各々が機能を実行する1つまたは複数の要素(たとえばプロセッサ)に対応させることができ、また、1つまたは複数の種々の機能のうちそれぞれ異なる1つの機能を個々に実施する2つまたはそれよりも多くの要素(たとえばプロセッサ)に対応させることもできる。
用語「に隣接する」は、ある要素が別の要素と相対的に近いが、その要素とは接触していないこと、または文脈により明らかに別のことを指していないかぎり、その要素が別の部分と接触していないこと、を意味する。
いくつかの用語および表現に対する定義は、本明細書全体にわたって規定されるものであり、当業者であれば理解できるように、かかる定義は、大部分の事例ではないにしても数多くの事例において、ここで定義した用語および表現の以前の使用にも将来の使用にも適用される。いくつかの用語は、幅広い種類の実施形態を含むことができるけれども、添付の特許請求の範囲は、それらの用語を特定の実施形態に明確に限定している場合もある。
3D仮想機械配管システムの共同開発を容易にする例示的なシステムを示す機能ブロック図である。 例示的なパイプライン機械配管システムのイメージを示す図である。 単一のパイプライン配管経路を有する例示的な機械配管システムの3D表現を示す図である。 パイプライン配管経路のCADアセンブリファイルの一例を概略的に示す図である。 例示的な機械配管経路の概略的表現を示す図である。 例示的な機械配管経路について分散型配管パスを含むことができるオブジェクトおよびデータレコードを示す図である。 例示的な機械配管経路について分散型配管パスを含むことができるオブジェクトおよびデータレコードを示す図である。 2つのパイプライン配管経路を含む改訂された機械配管システムの3D表現を示す図である。 元の機械配管システムと改訂された機械配管システムの複数の分散型配管パスについて、データストア内のオブジェクトセットを示す図である。 分散型配管パスに加えられる可能性のある例示的な改訂を示す図である。 分散型配管パスに加えられる可能性のある例示的な改訂を示す図である。 分散型配管パスに加えられる可能性のある例示的な改訂を示す図である。 論理的配管設計パスの一例を示す図である。 3D仮想機械配管システムの共同開発を容易にする例示的な方法を示すフローチャートである。 1つの実施形態を実現可能なデータ処理システムを示すブロック図である。
詳細な説明
次に、機械配管システムを開発するためのシステムおよび方法に属する様々な技術について、図面を参照しながら説明する。それらの図中、同様の構成要素は全体を通じて同じ参照符号によって表されている。本明細書において本開示の基本原理を記述するために、以下で説明する図面および種々の実施形態が用いられているが、これらは例示の目的で用いたにすぎず、いかなるかたちであっても本開示の範囲の限定を意図したものではない。当業者であれば理解できるように、本開示の基本原理を、適切に構成された任意の装置において実現することができる。ここで理解されたいのは、特定のシステム要素によって実行されるものと記載された機能を、複数の要素によって実施することができる、という点である。同様にたとえば、複数の要素によって実行されるものと記載された機能を実施するように、1つの要素をコンフィギュレーションしてもよい。本願の数多くの革新的な着想について、例示的かつ非限定的な実施形態を参照しながら説明する。
図1を参照すると、仮想機械配管システムの共同開発を容易にする例示的なシステム100が示されている。システム100は少なくとも1つのプロセッサ102を含むことができ、このプロセッサは、本明細書で説明する種々の特徴を実施するために、メモリ106から1つまたは複数のアプリケーションソフトウェアコンポーネント104を実行するように、コンフィギュレーションされている。共同開発を実施するアプリケーションソフトウェアコンポーネント104は、1つまたは複数の要素から成る1つの独立したアプリケーションに相応するものとすることができ、かつ/または他の機能を実行するソフトウェアに統合/含めることができる。
たとえば、本明細書で説明する特徴を実施する上述のアプリケーションソフトウェアコンポーネント104を、CAD/CAM/CAE(コンピュータ支援設計/コンピュータ支援製造/コンピュータ支援工学)ソフトウェア、および/またはPLMソフトウェアならびに建築用ソフトウェア、および/または機械配管システムの開発に用いることのできる他のタイプのソフトウェアに相応させることができ、またはそれらに組み込むことができる。仮想機械配管システムの共同開発のために、本明細書で説明する機能の少なくともいくつかを含むように適合可能なPLMソフトウェアおよび/またはCAD/CAM/CAEソフトウェアの一例として、Siemens Product Lifecycle Management Software Inc. (Plano, Texas)から市販されているTeamcenter PLMおよび/またはNX suites of applicationsが挙げられる。
既述のシステムは、少なくとも1つの(表示画面などのような)ディスプレイデバイス108と、少なくとも1つの入力デバイス110とを含むことができる。たとえばプロセッサは、PC、ノートブックコンピュータ、ワークステーション、サーバ、タブレット、モバイルフォン、または他の任意のタイプのコンピュータシステムの一部分として含まれるものとすることができる。ディスプレイデバイスはたとえば、LCDディスプレイ、モニタおよび/またはプロジェクタを含むことができる。入力デバイスはたとえば、マウス、ポインタ、タッチスクリーン、タッチパッド、ドローイングタブレット、トラックボール、ボタン、キーパッド、キーボード、ゲームコントローラ、カメラ、ジェスチャ動作をキャプチャするモーションセンシングデバイス、または本明細書書で説明する入力を供給可能な他の任意のタイプの入力デバイスを含むことができる。同様にタブレットなどのデバイスのためにもプロセッサ102を、入力デバイスとディスプレイデバイスの双方として用いられるタッチスクリーンを含むハウジング内に組み込むことができる。さらに、(ゲームコントローラなどのような)いくつかの入力デバイスは、異なる複数のタイプの入力デバイス(アナログスティック、dパッドおよびボタン)を含むことができる、という点も理解されたい。
同様にここで述べておくと、本明細書で説明するプロセッサを、本明細書で説明するディスプレイデバイスおよび入力デバイスとは離れた場所にあるサーバ内に配置してもよい。かかる例によれば、既述のディスプレイデバイスおよび入力デバイスを、クライアントデバイス内に含めてもよく、このクライアントデバイスは、(インターネットを含むことのできる)有線または無線のネットワークを介してサーバ(および/またはサーバ上で実行される仮想マシン)と通信する。いくつかの実施形態によれば、かかるクライアントデバイスはたとえば、入力デバイスからサーバへ入力を送信し、かつサーバから視覚情報を受信してディスプレイデバイスにより表示する目的で、リモートデスクトップアプリケーションを実行することができ、またはサーバと共にリモートデスクトッププロトコルを実行することができる。かかるリモートデスクトッププロトコルの例として、Teradici社のPCoIP、Microsoft社のRDPおよびRFBプロトコルが挙げられる。かかる例によれば、本明細書で説明するプロセッサを、サーバの物理的プロセッサにおいて実行される仮想マシンの仮想プロセッサに対応させることができる。
いくつかの例示的な実施形態によれば、システムはさらにデータストア112を含むことができる。データストアは、(1つの構造の要素および各要素間の関係を指定する)オブジェクトデータ114、CADデータ116(たとえば要素の構造の3Dの物理的形状およびコンフィギュレーションを指定するCADファイルなど)、および機械配管システムの開発に役立つ可能性のある他の任意のデータを含むことができる。本明細書で説明する1つまたは複数のデータストアとして使用することのできるデータベースの例として、Oracle, Microsoft SQL Serverまたはデータレコードを格納するように動作する他の任意のタイプのデータストアが挙げられる。
これに加え、既述のアプリケーションソフトウェアコンポーネント104は、ディスプレイデバイス108を介して、インタラクティブなグラフィカルユーザインタフェース(GUI)118を生成することができる。ユーザはGUIを用いて、少なくとも1つの配管経路120およびこの配管経路を有する要素を含む機械配管システムの三次元(3D)表現を生成、変更および表示することができる。さらにGUIを用いて、配管経路(ならびに他の構造)を含む機械配管システムのためのオブジェクトデータ114およびCADデータ116に対応するデータを、データストア112に格納することができ、かつデータストア112から取り出すことができる。たとえば既述のGUI 118は、データストアに格納されたオブジェクトおよびCADデータを介して機械配管システムを設計および閲覧しながら使用するための、CADソフトウェアのGUIを含むことができる。
図2には、ある船舶の船体に組み込まれている例示的な機械配管システム200のイメージが描かれている。かかる機械配管システムは、複数のパイプライン配管経路202,204,206,208を含むことができ、これらは(タンクやエンジンなどのような)設備214を接続するパイプ210,212またはダクトといった要素を通して、流体(たとえば水、油、燃料、ガスおよび他の化学物質)の流れを生じさせる。かかるパイプライン配管経路には、継手216(たとえばフランジ/エルボ/T字管)およびそれらのパイプラインの構造において用いられるインライン設備(たとえばバルブ/ポンプ)などのような要素も含むことができる。これらに加えパイプライン配管経路には、センサ(たとえば温度計/圧力計)および様々な場所でパイプラインに取り付けまたは適用可能なインシュレーションを含むことができる。さらに配管経路周囲の周辺環境スペースは、壁、床218、手すり220、支持部材、および他の構造を含むことができる。海洋、航空宇宙、プラントおよびエネルギーといったいくつかの産業においては、配管システムの設計が、新たな船舶、ロケット、ビルディング、化学プラントまたは原子力エネルギープラントのための設計活動全体のうち、かなりの割合を占める可能性がある。
図3には、単一のパイプライン配管経路324を有する機械配管システム326の物理的構造の3D表現300が示されている。この3D表現300を、既述の少なくとも1つのプロセッサにおいて実行されるCADソフトウェアを含むアプリケーションソフトウェアコンポーネントを介して、ディスプレイデバイスにより出力することができる。この例の場合、配管経路には、ポンプ302およびタンク322などのような装備品に相応する2つの終端要素が含まれている。これら2つの終端要素の間に複数の中間要素が存在しており、これらは2つの終端要素間で流体を連通させることができる。この例によれば中間要素に含まれるのは、第1のフランジ304、第1のパイプ306、第1のエルボ308、第2のパイプ310、第2のフランジ312、第3のフランジ314、第3のパイプ316、第2のエルボ318、さらに複数の付加的な要素320である。
かかる構造を、配管アセンブリCADファイルを用いて管理することができる。図4には、図3に示したパイプライン配管経路324のかかるCADファイル400の概略的表現が示されている。単一のCADファイルは個々のCADデータ402〜422を含むことができ、これらのデータによって、図3に示した機械配管経路324の個々の物理的要素302〜322各々について、3Dビジュアル表現がそれぞれ定義される。この例では、配管アセンブリCADファイル400は、パイプラインの形状を具体的に定義する別個のワイヤフレームパス424を含むことができる。CADファイル400内のパイプラインの3D要素の個々のCADデータ402〜422を、このファイル内でワイヤフレームパスに沿ったポジションに関連づけることができる。したがってCADソフトウェアは、ファイルをオープンしてパイプライン配管アセンブリのレンダリングを生成することができ、その際、ワイヤフレームパスと関連づけられた3D要素各々がレンダリングされ、レンダリングされた要素がファイル内で指定されたとおりにワイヤフレームに沿って特定のポジションに配置される。
ここで理解されたいのは、かかる配管アセンブリの改訂中、ワイヤフレームパスを変更する目的で、配管アセンブリCADファイル400をロックしなければならない場合もあり、そうなった場合には他のユーザに対しアクセスが阻止される、ということである。それぞれ異なるアプリケーション(たとえばそれぞれ異なる船舶設計)のために、(たとえば第2のタンクを含む)変更されたパスを有する機械配管システムの第2のコンフィギュレーションが必要とされるならば、配管アセンブリCADファイルの改訂バージョンを生成することができ、これには変更されたパスの付加的な要素および/または変更された要素が含まれる。かかる改訂CADファイルは、変更されていない要素すべての複製を含むこともできる(配管システムに対し若干の改訂がなされただけであれば、それらが要素の大半となり得る)。
複数のユーザが、かかる機械配管システムのそれぞれ異なる部位を改訂する必要があるときに、フレキシビリティを高める目的で、図1に示されているように、データストア112に格納されている分散型配管パス122を生成および操作するように、1つの実施形態を構成することができる。このアプローチによれば、既述の配管アセンブリCADファイルの場合のように、制御要素において定義される明示的なワイヤフレーム配管パスは存在し得ない。その代わりに、分散型配管パス122は、データストア112に格納されたデータにおいて個々に相互にリンクされている要素自体のコンフィギュレーションに、(レンダリング時に)ダイナミックに基づく動的形状を有することができる。配管パスを定義するためのかかる分散型アプローチによって、複数の大規模な機械配管システムを同時に設計できるようになり、ユーザが配管パスの形状を明示的に管理しなくてもよくなる。むしろ、設計変更は要素自体に対して実施され、パスはそれらの要素から構成された結果として生じることになる。
たとえば図1を参照すると、システム100の少なくとも1つのプロセッサ102は、第1および第2のコンピュータシステム(たとえばワークステーション)それぞれに含まれている第1および第2のプロセッサを含むことができる。(たとえばCADソフトウェアを含む)アプリケーションソフトウェアコンポーネントの第1および第2のインスタンスを以下のように実行するように、これらのプロセッサ各々をコンフィギュレーションすることができる。すなわち、第1および第2のコンピュータシステムによってそれぞれ異なるユーザが同時に、配管経路における要素のそれぞれ異なるサブセットをロードして、これに設計変更を加え、分散型配管パスに対する相応の変更を同じデータストアに格納できるようにするのである。
1つの実施形態によれば、分散型配管パスを定義する個々の要素を、(PLMシステムのリレーショナルデータベースなどのような)データストア112内に個々のビジネスオブジェクトとして格納されたコンポーネントおよびコンポーネントに対する改訂に対応させることができる。要素各々は、それら固有の独立したライフサイクルを有することができ、部品表においてコンフィギュレーション可能である。本明細書で説明する配管システムのビジネスオブジェクトを管理するために使用可能なPLMフレームワークの例として、2013年9月12日公開の米国特出願公開第2013238508号明細書(US Publication No. 2013238508)を挙げることができる。ここでこの文献を参照したことにより、その開示内容全体が本明細書に取り込まれたものとする。
いくつかの例示的な実施形態によれば、分散型配管パスをデータとしてデータストアに格納するために、データストアは(テーブルなどのような)複数のデータ構造を含むことができ、それら複数のデータ構造をひとまとめにして使用することにより、分散型配管パスを生成(および決定)するために使用すべき関係を格納することができる。図5には、例示的な配管経路500の概略的表現が示されており、これを既述の分散型配管パスによるデータとして表すことができる。この例の場合、配管経路500は、2つの終端要素502、508(RDE1/A,RDE2/A)と、これらの終端要素に接続されかつ相互に接続された2つの中間要素504,506(SDE1/A,SDE2/A)とを含んでいる。この例によれば、2つの終端要素を(既述のポンプやタンクなどの)装備に相応するものとすることができ、中間要素をフランジ、パイプまたは他のパイプライン部品に相応するものとすることができる。
図6は、図5に示した配管経路500のための分散型配管パス600の一例を示す。この図には、データストアに格納された1つまたは複数のテーブルおよびテーブルレコードにより表すことのできる上位レベルのオブジェクトセット610によって、分散型配管パスが示されている。この例によれば、分散型配管パスの終端要素502,508(RDE1/A,RDE2/A)を指定する配管パスグループ602(G1)を格納するように、データストアをコンフィギュレーションすることができる。これに加え、分散型配管パスに含めるべき要素ペア間の関連づけを定義する配管パスリンク604,606,608(L1,L2,L3)を格納するように、データストアをコンフィギュレーションすることができる。かかる要素ペアは、終端要素502,508(RDE1/A,RDE2/A)と、1つまたは複数の(一般的にはもっと多くの)中間要素504,506(SDE1/A,SED2/A)とを含むことができる。リンク604,606,608(L1,L2,L3)各々は、これらが関連づけられた特定の配管パスグループ602(G1)を指定することもできる。
したがって、このような既述のデータから分散型配管パスを再生成するために、所望の機械配管経路500の配管パスグループ602(G1)およびこの配管パスグループに関連づけられた配管パスリンク604,606,608(L1,L2,L3)を、データストアから取り出すように、(CADソフトウェアなどのような)アプリケーションソフトウェアコンポーネントをコンフィギュレーションすることができる。アプリケーションソフトウェアは、取り出されたこのデータを使用して、分散型配管パスの終端要素502,508(RDE1/A,RDE2/A)と、中間要素504,506(SDE1/A,SDE2/A)とを決定することができる。
決定された要素各々についてアプリケーションソフトウェアコンポーネントは、これらの要素の物理的構造の3D表現を生成するために使用可能な相応のCADデータ(CADファイルなど)をデータストアから取り出すように、動作することもできる。いくつかの例示的な実施形態によればデータストアは、CADファイルなどのCADデータをデータストアのデータレコードに格納することができる。ただし他の実施形態において、データストアを以下のような分散型システムに対応させることができる、ということを理解されたい。すなわちこの分散型システムは、リレーショナルデータベースとファイルサーバとを含み、この場合、リレーショナルデータベースに格納されたCADデータが、ファイルサーバ(または他のタイプのデータストア)から取り出す特定のCADファイルを指定するのである。さらにいくつかの例示的な実施形態によれば、配管経路の個々の要素各々についてCADデータを別個のCADファイルおよび/またはデータレコードに配置できる、ということを理解されたい。しかしながら他のコンフィギュレーションによれば、それぞれ異なる要素のCADデータを、同じCADファイルおよび/またはCADデータレコードから別個に取り出すことができる。
これに加え配管パスリンクは、指定された要素ペアのCADデータ中、いずれのオブジェクト(たとえば終端、ポート、接続ポイント)を互いに接続すべきであるのかを指定する情報(たとえばハンドルデータ)を含むことができる。例示的なアプリケーションソフトウェアコンポーネントは、要素のCADデータおよび配管パスリンクにおけるデータに応答して、機械配管経路500の3D表現をディスプレイデバイスを介してダイナミックにレンダリングすることができる。ここでアプリケーションソフトウェアは、配管経路の仮想3D表現をダイナミックに組み立てるために、配管パスリンクと、(要素のいずれの部分を互いに接続するのかを指定する)ハンドルデータと、要素のCADデータ中で定義された要素のコンフィギュレーション/形状とに基づき、いずれの要素をロードし、いずれの場所にそれらの要素を配置し、いずれの場所で要素ペアを接続するのか、を決定する。配管パスリンクがPLMシステムのデータストアに格納されている例示的な実施形態によれば、かかる配管パスリンクを、(たとえばCADソフトウェアを含むことができる)既述のアプリケーションソフトウェアコンポーネントによって管理されるPLMシステムに格納されたオブジェクトに相応するものとすることができる。
図7には、図5に示した機械配管経路500の分散型配管パス600を格納する目的で、PLMシステムのデータストア内の複数のテーブルに格納可能なデータレコード700の一部分のセットが示されている。この例によれば、既述の配管パスグループ602(G1)を接続グループレコード702に格納することができ、この接続グループレコード702によって、終端要素のデータストアに格納されたコンポーネントレコード704,706に対する特定の参照を介して、2つの既述の終端要素(RDE1/A,RDE2/A)が指定される。かかるコンポーネントレコードは、要素の物理的構造の3D表現のレンダリングに用いるために、特定のCADデータを(データストア内の他のレコードに対する関連づけを介して)参照することができる。
この例の場合にも、既述の配管パスリンク604,606,608(L1,L2,L3)を、複数の関連づけられたリンクレコードの組み合わせとして、データストアに格納することができる。かかる関連づけられたリンクレコードは、グループレコード702を参照するグループリンクレコード708,710,712を含むことができる。さらにかかる関連づけられたリンクレコードは、リンク要素レコード714〜724(リンクL1,L2,L3ごとに2つ)を含むこともでき、これらのリンク要素レコード714〜724は、データストアに格納された終端コンポーネント(RDE1/A,RDE2/A)のコンポーネントレコード704,706に対する特定の参照と、中間コンポーネント(SDE1/A,SDE2/A)のコンポーネント参照726,728とを介して、分散型配管パスの要素すべてをそれぞれ指定する。
分散型配管パスの要素が、アプリケーションソフトウェアコンポーネントによって(たとえばCADソフトウェアなどによって)コンフィギュレーションされてロードされる場合には、配管パスリンクのハンドルデータを処理して、ランタイム3Dジオメトリ制約ネットワークをメモリに生成することができる。このネットワークによってアプリケーションソフトウェアコンポーネントは、(GUIを介した)要素とのユーザインタラクションを、形状およびポジションの変化に変換することができ、さらに各要素間の配管パスリンクに対する変更を捕捉することもできる。
生成/消去/更新されたすべての配管パスリンクおよびCADデータを、アプリケーションソフトウェアコンポーネントによってPLMシステムのデータストアに戻して存続させることができる(すなわち格納することができる)。次いでユーザは、分散型配管パスの接続された複数の要素から成るそのつど一時的な任意の集合(たとえばサブセット)を、アプリケーションソフトウェアコンポーネントにロードすることができ、設計変更を加えることができる。それらの要素は、上述のようにデータストア内に分散されているので、アプリケーションソフトウェアコンポーネントは、分散型配管パス全体ではなくその一部の部位のみをロードして操作することができる。
ただしここで理解されたいのは、分散型配管パスの一部の部位だけが1つまたは複数の設計変更を有する場合に、分散型配管パスのうちロードされていない他の部位に対し、かかる設計変更が影響を及ぼす可能性もあるし、または及ぼさない可能性もある、ということである。設計変更により分散型配管パスの他の部位に及ぼされた可能性のある影響を評価するために、配管パスリンクの例示的な実施形態は整合性データを含むことができる。たとえばアプリケーションソフトウェアコンポーネントを、データストア内の関連づけられたリンクレコードに(最終変更日時などのような)整合性データを格納するように、コンフィギュレーションすることができる。この場合、ロードされた要素のうち1つまたは複数の要素に対する何らかの設計変更によって、何らかの2つの要素間のリンクが無効とされ、したがって設計変更とロードされなかった要素との間の整合性について分散型配管パスの評価が必要とされるか否かを、上述の整合性データを使用して判定することができる。
以下でさらに詳しく述べるように、リンクにより指定された要素ペアのうちの一方が、アプリケーションソフトウェアコンポーネントよって改訂された場合には、配管パスリンクについてかかる整合性データが変化する可能性がある。配管パスリンクにおける整合性情報の比較によって、上述のアプリケーションソフトウェアコンポーネントは、以下のように動作することができる。すなわち、リンクおよび対応する要素のすべてが動作する機械配管構造を定義し続けている、ということを検証するために、分散型配管パスの再評価がいつ必要になり得るのかを決定し、定義し続けていないのであれば、いくつかの要素に加えられた変更に合わせて要素に対し付加的に改訂が必要になり得ることを、ユーザにフラグで通知するのである。
図8には、図3に示した機械配管システム326の改訂により生成可能な機械配管システム818の物理的構造の3D表現800が示されている。この第2の改訂はたとえば、配管システムが必要とされる周辺環境スペースの異なるバリエーションに対して、必要とされる可能性がある。たとえば図3に示した配管システム326を、第1のタイプの船舶の船体に関するものすることができる一方、図8に示した配管システム818を、第2のタイプの船舶のための、上述の船体の1つのバリエーションに関するものとすることができる。
この改訂によれば、(図3に示した)単一のパイプライン配管経路324が、アプリケーションソフトウェアコンポーネントを介して、2つのパイプライン配管経路814,816を含むように変更されている。これら2つのパイプライン配管経路814,816は、ポンプ302の共通の終端要素から出発しているが、これらは分岐して2つの異なる終端要素のところに別々に延在し、これら2つの異なる終端要素は元の第1のタンク322および新たな第2のタンク812を個々に含んでいる。
この改訂をアプリケーションソフトウェアコンポーネントによって達成する目的で、ユーザは、両方のバリエーションに適用可能な元の配管システム326のできるかぎり多くの部分を維持する、ということを選択できる。したがって両方の配管経路814,816は、ポンプ302と、第1のフランジ304から第2のフランジ314までの中間要素とを維持することができる。同様に元の第2のエルボ318、第1のタンク322および付加的な中間要素320も、新たな改訂において維持することができる。しかしながら第2の配管経路816に合わせるために、(図3に示した)元の第3のパイプ316を、(第2のタイプの船舶についてのみ)それよりも短い2つの新たな第7および第8のパイプ802,806およびそれらの間のT字管804から成るセットと置き換えることができる。次いで、第2の配管経路816をT字管804から継続させることができ、ユーザはアプリケーションソフトウェアコンポーネントを使用して、第9のパイプ808と複数の付加的な中間要素810と第2のタンク812とを追加することができる。
この例によれば、ユーザが新たな配管システム818を生成するときに、アプリケーションソフトウェアコンポーネントは、第1および第2の経路814,816各々のための新たな分散型配管パスに対応する新たなデータオブジェクトおよび相応のデータレコードを、データストア内に生成するように動作可能である。かかる新たな分散型配管パスは、元の配管経路324から変更されないまま存続している配管パスリンクのデータオブジェクトを含むことができる。ただしかかる新たな分散型配管パスは、新たな中間要素802〜810と新たな終端要素812すべての接続に関する新たなリンク、ならびに古い中間要素(たとえば第3のフランジ314および第2のエルボ318)と新たな中間構造(第7および第8のパイプ802,806)との間の接続に関する新たなリンクを含むことになる。
図9には、データストアに格納可能なオブジェクトセットが示されており、これは以下のような例示的手法を示している。すなわちこれによれば、図3に示した元の配管システム324の単一のパイプライン配管経路324と、図8に示した新たな配管システム818の2つのパイプライン配管経路814,816の双方を表現できるように、分散型配管パス900を組織化することができる。
この例の場合、データストアを、図3および図8に示された要素を表現する各オブジェクト間の配管パスリンク902〜926(L1〜L19)を格納するためのものとすることができる。また、データストアを、図3および図8に示したパイプライン配管経路324,814,816に対応する3つの配管パスグループ928,930,932(G1,G2,G3)を格納するためのものとすることができる。リンク902〜912(L1〜L6)は3つの経路すべてに共通であり、したがってこれらのリンクを、データストアに格納されるためのものである3つのグループ928,930,932(G1,G2,G3)すべてに関連づけることができる。リンク918,920(L15,L16)は、(図8に示した)2つの新しい方の経路814,816に共通であり、データストア内においてグループ930,932(G2,G3)のみに関連づけることができる。ただしリンク914,916(L7,L8)はたとえば、第1の配管パスグループ928(G1)のみに関連づけることができる。同様にリンク922,924(L17,L18)は、第2の配管パスグループ930(G2)のみに関連づけることができる。さらに同様にリンク926(L19)は、第3の配管パスグループ932(G3)のみに関連づけることができる。
(図8に示した)配管システム818のために新たなデータを追加することに伴い、第1のタイプの船舶にとっては有効であっても、第2のタイプの船舶にとっては有効でないというように、(図3に示した)元の配管システム326の「有効性」が縮小される可能性がある。その結果、第3のパイプ316などのような要素のためのデータは、第1のタイプの船舶にしか適用できない可能性がある一方、新たな配管システムの要素のために追加されたデータ(たとえば第2のタンク812)は、第2のタイプの船舶のためにしか適用できない可能性がある。同様に、両方の設計は多くの要素と配管パスリンクを共有しているにもかかわらず、第2の配管システム812の追加によっても、元の配管システム326を再確認する必要がない場合もある。このような結果が生じる理由は、元の要素のいずれも改訂されてはおらず、元の配管システム326のための分散型配管パスの配管パスリンクのいずれも無効にはならず、またはデータストアに対する新たな配管システム812の追加と不整合になることがないからである。
オブジェクトをデータストアに格納するためのこの例示的なフレームワークは、高水準の同時設計活動のサポートすることができる。たとえば船舶などのような大規模な製品の場合、配管システムはその全長にわたり広がっている可能性がある。この例示的なフレームワークによれば、複数のユーザ(たとえば設計エンジニア)が互いに干渉し合うことなく同時に3D設計に取り組むことができる。さらにこの例示的なフレームワークによれば、ある1人のユーザは、多数の設計バリエーション間で共有されている要素をロードする必要なく、ある1つの特定のバリエーションに固有の設計部位に取り組むこともできる。
これらの特徴を実施するため、例示的なアプリケーションソフトウェアコンポーネントによってシステムの一部の部位を「ゾーン」によって、またはサブシステムによって、種々のユーザに対して分散させることができ、これによって複数のユーザが設計中の配管パスの一部分に含まれるべき要素を細分化できるようになる。たとえば、図3に示した既述の配管経路324を、第1の船体設計に関連づけることができる一方、図8に示した第2および第3の配管経路814,816を、第2の船体設計に関連づけることができる。この例示的なフレームワークによって、それぞれ異なるユーザが、第2の船体の第2および第3の配管経路に関連づけられた種々の要素をロードすることができ、その際に第3のユーザが第1の船体と第2の船体の双方に共通する要素をロードおよび改訂する能力が排除されることがない。かかる特徴によって、データ管理および設計変更の検証にかかるコストを低減することができ、したがって生産性が高まり、かつ製品開発プロセスのコスト全体を低減することができる。
1つの例示的な実施形態によれば、既述のアプリケーションソフトウェアコンポーネントを、ユーザがGUI(たとえばCADソフトウェアのGUIなど)を介して、設計中のパイプライン配管経路に関してデータストアに格納された分散型配管パスを生成および変更できるように、コンフィギュレーションすることができる。かかるソフトウェアによってユーザは、配管経路について名称および説明を規定することができ、さらにどの終端要素が進路の境界を成すのかを定義することができる。これに加えソフトウェアによってユーザは、データストアに格納されたCADデータに基づき画面を通して、各終端要素間に3D表現を有する中間要素をグラフィックで挿入および/または描画することができる。図3および図8には、設計中の配管経路の要素について表示可能なかかる3D表現の例示的な表示が描かれている。同様にこのソフトウェアは、終端要素と中間要素の選択および配置に応答して、データストアにデータレコードとして格納されるオブジェクトとして、既述の配管パスグループおよびリンクを生成することもできる。
以降の時点で、アプリケーションソフトウェアコンポーネントによってユーザは、配管パスの要素のすべてまたは一部分をロードすることができ、このケースではアプリケーションソフトウェアコンポーネントは、データストア内のデータに応答して、画面を介して配管パスの要素の3D表現を再生成することができる。アプリケーションソフトウェアコンポーネントによってユーザはさらに、いくつかの要素の外観たとえばそれらのサイズや形状などを変更することができ、それを配管パスの改訂バージョンとしてデータストアに戻して保存することができる。かかる改訂が生成された場合、アプリケーションソフトウェアコンポーネントは以下のように動作することができる。すなわち、それらの要素に対する改訂に関して新たなオブジェクトを生成してデータストアに格納し、さらに配管パスの以前のバージョンから変更されていない要素のいずれかに戻るように、改訂された新たな要素を接続する新たな配管パスリンクを生成するのである。
ただし既述のようにユーザは、複数の要素から成る1つのサブセットだけを配管パスの元のバージョンからロードして変更する、ということを選択してもよい。ロードされたかかる要素に対する改訂は、ロードされていない配管パスの要素の外観に影響を及ぼすかもしれないし、または及ぼさないかもしれない。図10〜図12に示されている例示的なプロセスにおいて、かかる改訂を既述のアプリケーションソフトウェアコンポーネントによって処理することができる。
たとえば図10には、図6に示した分散型配管パス600のオブジェクトに対応する上位レベルのオブジェクトセット1000が示されている。この例によればユーザは、アプリケーションソフトウェアコンポーネントを使用して、終端要素502(RDE1/A)のみをロードし、この要素に対し改訂を加えて、改訂された終端要素1002(RDE1/B)を生成する、ということを選択できる。この図の場合、実線のブロックはロードされた要素を表す一方、破線のブロックはロードされていない要素を示す。第1の中間要素504(SDE1/A)はロードされていないので、第1の配管パスリンク604(L1)は、改訂された第1の中間要素1002(SDE1/B)と整合しないおそれのある接続を、または問題を引き起こすおそれのある接続を、表す可能性がある。たとえば、第1の中間要素が改訂された終端要素と物理的に接続される個所であるポートの一部分が動かされてしまった可能性があり、したがって中間要素の目下の形状および/または長さであると、改訂された第1の終端要素と第2の中間要素506(SDE2/A)の双方に接続できない可能性がある。
第1のリンク604(L1)が有効である(すなわち接続された要素ペア間で整合している)か否かを検証するためには、改訂された第1の終端要素1002(RDE1/B)と、第1の中間要素504(SDE1/A)の両方とも、ユーザがアプリケーションソフトウェアコンポーネント(たとえばCADソフトウェア)にロードすることが必要となる可能性がある。これが実施されたならば、ソフトウェアコンポーネントは、改訂された第1の終端要素と第1の中間要素の双方に関連づけられたリンクについて最終変更日時を比較するように動作可能である。この例の場合には、改訂が加えられたときに第1の終端要素だけしかロードされなかったので、改訂された第1の終端要素に関連づけられた第1のリンクの最終変更日時は、第1の中間要素に関連づけられた第1のリンクの最終変更日時よりも新しい、ということになる。アプリケーションソフトウェアコンポーネントは、より新しい日時を検出し、改訂された第1の終端要素と第1の中間要素との間の接続を有効にしなければならない可能性がある、という何らかの視覚的インジケータをGUIに供給させるように、動作することができる。
図11には、第1の改訂された終端要素1002(RDE1/B)と中間要素504(SDE1/A)の双方が、アプリケーションソフトウェアコンポーネントにロードされた後の、分散型配管パスのオブジェクトの例1100が示されている。ただしここでは、第2の中間要素506(SDE2A)はロードされていないままである。この例によればユーザは、改訂された第1の終端要素と第1の中間要素との間のリンクが良好である、ということを検証することができ、第1のリンク604(L1)を更新させることができ、その結果、それらの最終日時が等しくなり、それらの要素間で整合性のある良好な接続を表すことになる。
同様にこの例によればユーザは、第1の中間要素504(SDE1/A)を改訂し(たとえばそれが長くなるようにし)、それにより改訂された第1の中間要素1102(SDE1/B)が生成される、ということも選択できる。この場合、改訂された第1の終端要素1002(RDE1/B)と、改訂された第1の中間要素(SDE1/B)の両方がロードされるので、ユーザはこれらの要素間の接続を検証することができ、第1のリンク604(L1)の最終変更日時が一致して、良好な接続を表すことになる。ただし、第2の中間要素506(SDE2/A)はロードされないので、第2のリンク606(L2)は有効であるかもしれないし、有効でないかもしれない。よって、第2のリンクを有効にするために、ユーザは第2の中間要素506(SDE2/A)をロードすることができる。
図12には、改訂された第1の終端要素1002(RDE1/B)と、改訂された第1の中間要素1102(SDE1/B)と、第2の中間要素506(SDE2/A)が、アプリケーションソフトウェアコンポーネントにロードされた後の、分散型配管パスのオブジェクトの例1200が示されている。この例によればユーザは、改訂された第1の中間要素と第2の中間要素との間のリンクが整合性について問題を有している(たとえば整列されていない)、という判定を下すことができる。このためユーザは、第2の中間要素を改訂して、改訂された第1の中間要素1102(SDE1/B)と両立性のある改訂された第2の中間要素1202(SDE2/B)を生成する、ということを選択できる。アプリケーションソフトウェアコンポーネントの1つの例示的な実施形態は、(最終変更日時の不一致を介して)第2のリンク606(L2)が良好でないことを検出し、かつ(第2のリンクの一部である)第2の中間要素が改訂されたことを検出するように、動作可能である。この判定に応答して、改訂された第1の中間要素1102(SDE1/B)と改訂された第2の中間要素1202(SDE2/B)との間に、新たな第4のリンク1204(L4)を自動的に生成するように、アプリケーションソフトウェアコンポーネントをコンフィギュレーションすることができる。
なお、アプリケーションソフトウェアコンポーネントによってユーザは1つの配管パスを、1つまたは複数の改訂された要素を含む改訂された新たな配管パスとして保存できる、ということを理解されたい。この状況において、改訂された何らかの新たな要素と、改訂されていない(元の配管パスにも存続している)古い要素との間に、新たな配管パスリンクを自動的に生成するように、アプリケーションソフトウェアコンポーネントをコンフィギュレーション可能である。
大規模なプロジェクトであると、それぞれ異なるユーザが1つの構造のそれぞれ異なる設計範囲の設計を担当する場合もある、ということを理解されたい。たとえば設計マネージャは、上位レベルにおいて、機械配管経路の汎用的なコンポーネントの論理的表現に対応する論理的設計を指定することができ、論理的設計の実装に必要とされる固有の3D構造の設計に関する詳細を、他のユーザに任せることができる。既述のアプリケーションソフトウェアコンポーネントの1つの例示的な実施形態は、以下のようなコンポーネントを含むことができる。すなわちこのコンポーネントによってユーザは(入力デバイスによる入力を介して)、(論理的デザイナコンポーネントによる)論理的配管経路と、(3D CADソフトウェアコンポーネントによる)論理的経路のための3D機械設計の双方を、生成できるようになる。
図13には、GUIからの出力1300の一例が示されている。この出力は、アプリケーションソフトウェアコンポーネントにより生成可能であり、このアプリケーションソフトウェアコンポーネントを用いて生成された論理的配管設計1302に相応する。かかる論理的設計を、図3に示したパイプライン配管経路324に対応する論理的経路のためのものとすることができる。かかる論理的設計により、2Dシンボルおよびグラフィックスを介してたとえば、ポンプ1304などのような第1の装備、タンク1306などのような第2の装備、およびそれらの間の汎用的な接続1308(C1/A)に対する要求を、幅広く定義することができる。かかる論理的設計1302をデータストアに保存するように、アプリケーションソフトウェアコンポーネントをコンフィギュレーションすることができる。アプリケーションソフトウェアコンポーネントの一部分を介して物理的パイプライン配管経路324を設計するユーザは、論理的設計1302をテンプレートおよび/またはチェックリストとして使用して、論理的設計を達成するために必要とされるコンポーネントの形状を指定する物理的設計において、論理的設計から上位レベルの特徴のすべてを、捕捉することができる。
アプリケーションソフトウェアのいくつかの例示的な実施形態によれば、ユーザは、データストアに分散型配管パスとして格納された物理的要素(すなわちデータオブジェクト)と、論理的設計において指定された対応する論理的コンポーネントと間の関連づけを、データストアに格納することによって、論理的設計が達成されたことを指示することもできる。アプリケーションソフトウェアコンポーネントは、論理的コンポーネントと物理的要素との間のかかる相互関係を使用することができ、それによってユーザは、ある1つのプロジェクトのために設計作業の検討および検証を実施するときに、対応する論理的設計コンポーネントの対応する物理的設計要素を選択および閲覧することができる。
次に図14を参照しながら、種々の例示的な方法について呈示し説明する。これらの方法を、1つのシーケンス内で実施される一連のアクションとして説明するけれども、これらの方法はこのシーケンスの順序によって限定されるものではない、という点を理解されたい。たとえばいくつかのアクションを、ここで説明するのとは異なる順序で生じさせてもよい。これに加え、あるアクションを他のアクションと同時に生じさせてもよい。しかもいくつかの事例においては、ここで説明する方法を実現するために、すべてのアクションが必要とされるわけでもない。
ここで特に述べておきたいのは、本開示には、完全に機能的なシステムおよび/または一連のアクションに関連した説明が含まれているけれども、当業者であれば理解できるように、本開示におけるメカニズムおよび/または説明するアクションの少なくとも一部分は、機械で使用可能な、コンピュータで使用可能な、またはコンピュータで読み取り可能な、非一時的な媒体内に含まれるコンピュータにより実行可能な命令として、任意の種類の形態で配布可能であり、さらに本開示は、そのような配布物を実際に実行するために、特定のタイプの命令または信号担体または記憶媒体が使用されようとも、等しく適用される。機械で使用可能/読み取り可能またはコンピュータで使用可能/読み取り可能な非一時的媒体の例を以下に挙げておく:ROM、EPROM、磁気テープ、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、SSD、フラッシュメモリ、CD、DVDおよびブルーレイディスク。コンピュータで実行可能な命令として、ルーチン、サブルーチン、プログラム、アプリケーション、モジュール、ライブラリ、実行スレッド、および/またはこれらと同等のもの、を挙げることができる。さらに、方法のアクションの結果を、コンピュータ読み取り可能媒体に記憶することができ、ディスプレイデバイスに表示することができ、および/または同等のことを実施することができる。
図14を参照すると、ここには仮想機械配管の共同開発を容易にする方法1400が示されている。この方法を、ステップ1402から開始させることができ、この方法は、少なくとも1つのプロセッサのオペレーションによって実施される複数のアクションを含むことができる。これらのアクションは、以下のようなアクション1404を含んでいる。すなわちこのアクション1404は、少なくとも1つの入力デバイスを介して供給される入力に応答して、複数の要素から成る1つのセットにより構成された配管経路の設計を生成し、この配管経路に対応する分散型配管パスをデータストアに格納させる。この例によれば、分散型配管パスを、2つの終端要素を指定するデータと、複数の配管パスリンクとによって構成することができ、これらの配管パスリンクによって、複数の中間要素間の接続、および各終端要素と複数の中間要素のうち個々の1つの中間要素との間の接続が指定される。
これに加えてこの方法は、以下のようなアクション1406を含むことができる。すなわちこのアクション1406は、データストアに格納された分散型配管パスと、分散型配管パスの配管パスリンクにより指定された終端要素および中間要素の物理的構造を表すデータとに少なくとも部分的に基づき、配管経路の3D表現をディスプレイデバイスに出力させる。ステップ1408において、この方法を終了させることができる。
さらにこの方法1400は、システム100に関してこれまで説明してきた他のアクションおよび特徴を含むことができる、ということを理解されたい。たとえば、終端要素と中間要素の物理的構造を表すデータは、CADデータを含むことができる。さらにこの方法は、以下を含むことができる。すなわちプロセッサが、分配型配管パスの少なくともいくつかの要素に対応するデータからCADデータをロードし、それによって、配管パスリンクとCADデータの少なくとも一部分に少なくとも部分的に基づき、配管経路の3D表現の少なくとも一部分が形成されるように統合されて配置された、ロードされた複数の要素から成る物理的構造の3D表現を、ディスプレイデバイスに出力させるようにする。
同様にこの方法は、以下を含むことができる。すなわち、プロセッサがメモリ内で3Dジオメトリ制約ネットワークを形成し、この制約ネットワークを介して配管経路の要素の形状およびおポジションを、少なくとも1つの入力デバイスを介した入力によって変更可能である。さらにこの方法は、以下を含むことができる。すなわちプロセッサが、要素に対する変更に基づき各要素間の配管パスリンクを生成、消去および/または更新し、配管パスリンクとCADデータとに対する変更をデータストアに格納する。
いくつかの例示的な実施形態によれば、この方法は以下を含むことができる。すなわちプロセッサが、配管経路の複数の要素から成る1つのサブセットのCADデータをロードしてそれに設計変更を加え、その際、配管経路の要素すべてのCADデータをメモリにロードする必要がない。同様にこの方法は、以下を含むことができる。すなわち設計変更により、設計変更とロードされなかった要素との間の整合性について配管経路の評価が必要とされるか否かを表す各配管パスリンクにおけるデータを、プロセッサがデータストアに格納する。さらにこの方法は、以下を含むことができる。すなわち、設計変更により整合性について配管経路の評価が必要とされるか否かを表すデータストア内の配管パスリンクにおけるデータに少なくとも部分的に基づき、何らかの2つの要素間の配管パスリンクが無効であるか否かを判定する。
かかるアクションによってこの例示的な方法は、以下のようなアクションを実施することができる。すなわちそれらのアクションによれば、第1および第2のプロセッサが、配管経路の複数の要素から成るそれぞれ異なるサブセットを同時にロードして、それらに設計変更を加え、分散型配管経路に対する相応の変更を同じデータストアに格納するのである。
これに加えいくつかの例示的な実施形態によれば、CADデータは、分散型配管パスのリンクによって指定された中間要素と終端要素の各々について個々に、CADファイルを含むことができる。さらにこれに加え、各配管パスリンクはハンドルデータを含むことができ、このハンドルデータによって、各配管パスリンクにおいて指定された要素ペアについて、CADデータ中のいずれのCADオブジェクトが互いに接続されるのか、が指定される。
既述のこの例によればこの方法は、以下を含むことができる。すなわち、配管経路の仮想3D表現をダイナミックに組み立てるために、配管パスリンクにおいて指定された要素ペアと、配管パスリンクに含まれるハンドルデータと、配管パスリンクにより指定された要素のCADデータ中で定義された要素のコンフィギュレーションとに基づき、いずれの要素をロードし、いずれの場所にそれらの要素を配置して、いずれの場所で要素ペアを接続するのか、を決定するのである。
同様にこの例示的な方法は、以下を含むことができる。すなわちプロセッサは、少なくとも1つの入力デバイスを介して供給される入力に応答して、配管経路の実装に使用するための論理的コンポーネントを指定する配管経路の論理的表現の設計を生成する。これに加えこの方法は、以下を含むことができる。すなわちプロセッサは、少なくとも1つの入力デバイスを介して供給される入力に応答して、論理的コンポーネントと、分散型配管パスにより指定された終端要素および中間要素との関連づけにより達成される論理的表現を表すデータを、データストアに格納する。
既述のように、これら上述のアクションを介して設計中の配管経路は、パイプライン装備の形態の各終端要素間で流体を移動させるパイプラインを含むことができる。設計が生成されてデータストアに格納されると、例示的な方法はさらに、設計された配管経路を使用するアクションを実施することができる。
かかるアクションとして、(データストア内の分散型配管パスとCADデータとに基づき)製品図面および/またはBOMの生成を挙げることができる。この場合、BOMによって、船舶、航空機、ビルディングまたは他の構造物などのような物理的構造上に/物理的構造内に配管経路を構築するために使用可能な特定のコンポーネント(およびそれらの量)が指定される。かかる製品図面および/またはBOMを、プリンタによって紙に印刷することができ、Microsoft ExcelファイルまたはAcrobat PDFなどのような電子形態で生成することができ、ディスプレイデバイスを介して表示することができ、電子メールで通信することができ、データストアに格納することができ、あるいはそうでなければ、設計された配管経路に対応するパイプラインを構築するため個人が使用可能な形態で、生成することができる。さらにこの方法は、製品図面および/またはBOMに基づき、個人が手動でパイプライン配管経路を構築する、ということを含むことができる。
既述のように、(配管経路を手動で構築する上述のアクション以外)これらの方法に関連づけられたアクションを、1つまたは複数のプロセッサによって実行することができる。かかる1つまたは複数のプロセッサを、1つまたは複数のデータ処理システムに含めることができ、このデータ処理システムはたとえば、上述のアクションが1つまたは複数のプロセッサによって実施されるように動作するソフトウェアコンポーネントを実行する。1つの例示的な実施形態によれば、かかるソフトウェアコンポーネントを、Java, JavaScript, Python, C, C#, C++などのようなソフトウェア環境/言語/フレームワークにおいて、またはここで説明したアクションおよび特徴を実行するようにコンフィギュレーションされたコンポーネントおよびグラフィカルユーザインタフェースを生成可能な他の任意のソフトウェアツールにおいて、記述することができる。
図15には、データ処理システム1500(コンピュータシステムとも称する)のブロック図が示されている。このシステムに、たとえば本明細書で説明したプロセスを実行するためにソフトウェアまたは他の何らかの手段によって動作がコンフィギュレーションされたPLM、CADおよび/または他のシステムの一部分として、1つの実施形態を実装することができる。この図に描かれたデータ処理システムは、少なくとも1つのプロセッサ1502(たとえばCPU)を含んでおり、これを1つまたは複数のブリッジ/コントローラ/バス1504(たとえばノースブリッジ、サウスブリッジ)と接続することができる。バス1504の1つとして、PCI Expressバスなどのような1つまたは複数のI/Oバスを挙げることができる。図示の例によれば、様々なバスに接続されるものとして、メインメモリ1506(RAM)およびグラフィックスコントローラ1508を挙げることができる。グラフィックスコントローラ1508を、1つまたは複数のディスプレイデバイス1510と接続することができる。同様にここで述べておきたいのは、いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のコントローラ(たとえばグラフィックス、サウスブリッジ)を(同じチップまたはダイにおける)CPUと統合できる、という点である。CPUアーキテクチャの例には、IA−32、x86−64およびARMプロセッサアーキテクチャが含まれる。
1つまたは複数のバスに接続される他の周辺機器として、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、セルラネットワークおよび/または他の有線または無線のネットワーク1514と接続するように動作する通信コントローラ1512(イーサネットコントローラ、WiFiコントローラ、セルラコントローラ)、または通信機器を挙げることができる。
種々のバスに接続されるさらに別のコンポーネントとして、1つまたは複数のI/Oコントローラ1516、たとえばUSBコントローラ、ブルートゥースコントローラ、および/または(スピーカおよび/またはマイクロフォンと接続される)専用オーディオコントローラなどを挙げることができる。同様に、様々な周辺機器を(種々のUSBポートを介して)USBコントローラに接続することができる、という点も理解されたい。それらの周辺機器として、入力デバイス1518(たとえばキーボード、マウス、タッチスクリーン、トラックボール、ゲームパッド、カメラ、マイクロフォン、スキャナ、モーションセンシングデバイス)、出力デバイス1520(たとえばプリンタ、スピーカ)、あるいは入力を供給するまたはデータ処理システムからの出力を受信するように動作する他の任意のタイプのデバイスが挙げられる。さらに、入力デバイスまたは出力デバイスと呼ばれる多くのデバイスが、入力を供給することができ、かつデータ処理システムとの通信の出力を受信することができる、という点を理解されたい。さらに理解されたいのは、I/Oコントローラ1516に接続される他の周辺ハードウェア1522として、データ処理システムと通信するようにコンフィギュレーションされた任意のタイプのデバイス、機械またはコンポーネントを挙げることができる、という点である。
種々のバスに接続される付加的なコンポーネントとして、1つまたは複数のストレージコントローラ1524(たとえばSATA)を挙げることができる。ストレージコントローラをストレージデバイス1526と接続することができ、たとえば1つまたは複数のストレージドライブ、および/または機械で使用可能または機械で読み取り可能な任意の適切な非一時的ストレージ媒体とすることができる任意の対応するリムーバル媒体、などと接続することができる。例として挙げられるのは、不揮発性デバイス、揮発性デバイス、リードオンリーデバイス、書き込み可能デバイス、ROM、EPROM、磁気テープストレージ、フロッピーディスクドライブ、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ(SSD)、フラッシュメモリ、光ディスクドライブ(CD、DVD、ブルーレイ)、および他の公知の光学的、電気的、または磁気的なストレージデバイスドライブおよび/またはコンピュータ媒体である。いくつかの例によれば、SSDなどのようなストレージデバイスを、PCI ExpressバスなどのようなI/Oバス1504へ、ダイレクトに接続することもできる。
本開示の1つの実施形態によるデータ処理システムとして、オペレーティングシステム1528、ソフトウェア/ファームウェア1530、およびデータストア1532(これらをストレージデバイス1526および/またはメモリ1506に記憶させることができる)を挙げることができる。かかるオペレーティングシステムは、コマンドラインインタフェース(CLI)シェルおよび/またはグラフィカルユーザインタフェース(GUI)シェルを採用することができる。GUIシェルは、複数のディスプレイウィンドウをグラフィカルユーザインタフェースにおいて同時に表示させることができ、各ディスプレイウィンドウによって、それぞれ異なるアプリケーションに対するインタフェースが提供され、または同じアプリケーションの異なるインスタンスに対するインタフェースが提供される。マウスまたはタッチスクリーンなどのようなポインティングデバイスによって、ユーザはグラフィカルユーザインタフェースのカーソルまたはポインタを操作することができる。この場合、カーソル/ポインタのポジションを変更することができ、かつ/または、望ましいレスポンスを生じさせるために、マウスボタンのクリックまたはタッチスクリーンのタッチといったイベントを発生させることができる。データ処理システムにおいて使用することのできるオペレーティングシステムの例として、Microsoft Windows, Linux, UNIX, iOSおよびAndroidオペレーティングシステムを挙げることができる。同様にデータストアの例として、データファイル、データテーブル、リレーショナルデータベース(たとえばOracle, Microsoft SQL Server)、データベースサーバー、またはプロセッサによって取り出し可能なデータを格納することができる任意の他の構造および/またはデバイスも挙げられる。
通信コントローラ1512を(データ処理システム1500の一部ではない)ネットワーク1514に接続することができ、このネットワークを、インターネットを含め当業者に周知の任意のパブリックまたはプライベートのデータ処理システムネットワークまたはそれらのネットワークの組み合わせとすることができる。データ処理システム1500はネットワーク1514を介して、(やはりデータ処理システム1500の一部ではない)サーバ1534などのような1つまたは複数の他のデータ処理システムと通信することができる。ただし、1つの択一的なデータ処理システムを、分散システムの一部として実装された複数のデータ処理システムに対応させることができ、そのような分散システムにおいて、複数のデータ処理システムに対応づけられた複数のプロセッサを、1つまたは複数のネットワークコネクションを介して通信状態にすることができ、それらのプロセッサは、単一のデータ処理システムによって実施されるものとして説明したタスクを、共同で実施することができる。よって、1つのデータ処理システムについて言及するときには、かかるシステムを、ネットワークを介して互いに通信状態にある分散システム内に構築された複数のデータ処理システム全体にわたって実装されたものとしてもよい、という点を理解されたい。
なお、用語「コントローラ」とは、このデバイスがハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらのうち少なくとも2つの何らかの組み合わせとして実現されていようが、少なくとも1つのオペレーションをコントロールする任意のデバイス、システムまたはそれらの一部分のことを意味する。さらにここで述べておきたいのは、いずれかの特定のコントローラと結び付けられた機能を、ローカルであろうとリモートであろうと、集中させてもよいし分散させてもよい、という点である。
これらに加え、データ処理システムを、仮想マシンアーキテクチャまたはクラウド環境において仮想マシンとして実装することができる、という点を理解されたい。たとえばプロセッサ1502および付随するコンポーネントを、1つまたは複数のサーバの仮想マシン環境において実行される1つの仮想マシンに対応させることができる。仮想マシンアーキテクチャの例として挙げられるのは、VMware ESCi, Microsoft Hyper- V, Xenおよび KVMである。
当業者であれば理解できるように、データ処理システムについて図示したハードウェアを、特定の実装形態に合わせて変更することができる。たとえばこの例におけるデータ処理システム1500を、コンピュータ、ワークステーションおよび/またはサーバに対応させることができる。ただしここで理解されたいのは、データ処理システムの択一的な実施形態を、相応のコンポーネントまたは択一的なコンポーネントによってコンフィギュレーションすることができる、という点であり、たとえば携帯電話、タブレット、コントローラボード、またはデータを処理しかつデータ処理システム、コンピュータ、プロセッサおよび/または本明細書で説明したコントローラのオペレーションと対応づけられた、本明細書で説明した機能および特徴を実施するように動作する他の任意のシステムの形態として、コンフィギュレーションすることができる。図示されている実施例は、例示目的で示されているにすぎず、本開示に関して構造上の制限を意図したものではない。
本明細書で用いた用語「コンポーネント」および「システム」は、ハードウェア、ソフトウェアまたはハードウェアとソフトウェアの組み合わせを包含することを意図している。したがってたとえば、システムまたはコンポーネントをプロセス、プロセッサ上で実行されるプロセス、またはプロセッサとすることができる。これらに加え、コンポーネントまたはシステムを、単一のデバイス上に局所化してもよいし、複数のデバイスにわたって分散させてもよい。
同様に、ここで用いられているプロセッサは、データを処理するためにハードウェア回路、ソフトウェアおよび/またはファームウェアを介してコンフィギュレーションされた任意の電子デバイスに相応する。たとえば、本明細書で説明したプロセッサを、マイクロプロセッサ、CPU、FPGA、ASIC、あるいは、コントローラボード、コンピュータ、サーバ、携帯電話、および/または他の任意のタイプの電子デバイスを有することができるデータ処理システムにおいてデータを処理可能である他の任意の集積回路(IC)または他のタイプの回路、のうちの1つまたは複数(またはこれらの組み合わせ)に対応させることができる。
さらに当業者に理解できるとおり、簡単かつ明瞭にするため、本発明による使用に適したあらゆるデータ処理システムの構造およびオペレーションを、本明細書においてすべて描いたまたは説明したわけではない。そうではなく、データ処理システムのうち、本発明に特有のところだけを、または本発明の理解に必要なところだけを描いて説明したにすぎない。データ処理システム1500の構造およびオペレーションのその他の部分は、この分野で周知の現在行われている様々な実装形態および実施手法の任意のものに適合させることができる。
これまで本発明の実施例について詳しく説明してきたが、当業者であれば理解できるように、最も広い形態で開示した本発明の着想および範囲を逸脱することなく、様々な変更、置き換え、変形ならびに本明細書で開示した改善を行うことができる。
本願の記載内容のいずれも、何らかの特定の部材、ステップまたは機能が特許請求の範囲に含まれなければならない必須の要素である、という趣旨で読まれるべきではなく、本発明の範囲は、特許付与された請求項によってのみ定められるものである。しかも、厳密な語「のための手段」の次に分詞が続かないのであれば、これらの請求項のいずれも、ミーンズ・プラス・ファンクション・クレーム(means plus function claim)の構造が適用されることを意図したものではない。

Claims (15)

  1. 仮想機械配管システムの共同開発システム(100)であって、
    該システム(100)は、少なくとも1つのプロセッサ(102)を有しており、該少なくとも1つのプロセッサ(102)は、少なくとも1つの入力デバイス(110)を介して供給される入力に応答して、複数の要素から成る1つのセットにより構成された配管経路(120)の設計を生成し、該配管経路に対応する分散型配管パス(122)をデータストア(112)に格納させるように、コンフィギュレーションされており、前記分散型配管パスは、2つの終端要素(502,508)と、複数の配管パスリンク(604,606)を指定するデータから成り、前記配管パスリンクは、複数の中間要素(504,506)間の接続、および各終端要素と前記中間要素のうちのそれぞれ1つとの間の接続を指定し、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、前記データストアに格納された前記分散型配管パスと、該分散型配管パスの前記配管パスリンクにより指定された前記終端要素および前記中間要素の物理的構造(116)を表すデータとに少なくとも部分的に基づき、前記配管経路の三次元(3D)表現(800)をディスプレイデバイス(108)に出力するように、コンフィギュレーションされている、
    仮想機械配管システムの共同開発システム(100)。
  2. 前記終端要素および前記中間要素の物理的構造を表す前記データは、コンピュータ支援設計(CAD)データを含み、
    前記システムは、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令を有するアプリケーションソフトウェアコンポーネントを含み、該アプリケーションソフトウェアコンポーネントによって前記プロセッサは、前記分散型配管パスの少なくともいくつかの要素に対応するCADデータを前記データストアからロードして、前記配管パスリンクと前記CADデータの少なくとも一部分に少なくとも部分的に基づき、前記配管経路の前記3D表現の少なくとも一部分を形成するために統合されて配置されたロードされた前記要素の物理的構造の3D表現を、前記ディスプレイデバイスが出力するようにし、
    前記アプリケーションソフトウェアコンポーネントは、前記システムのメモリ(106)内に3Dジオメトリ制約ネットワークを形成するように、コンフィギュレーションされており、該3Dジオメトリ制約ネットワークを介して、前記少なくとも1つの入力デバイスを介した入力によって、前記配管経路の要素の形状およびポジションを変更可能であり、
    前記アプリケーションソフトウェアコンポーネントは、前記要素に対する変更に基づき前記要素間の配管パスリンクを生成、消去および/または更新し、前記配管パスリンクおよびCADデータに対する変更を前記データストアに格納するように、コンフィギュレーションされている、
    請求項1記載のシステム。
  3. 前記アプリケーションソフトウェアコンポーネントは、該アプリケーションソフトウェアコンポーネントにより前記配管経路の要素すべてのCADデータを前記メモリにロードする必要なく、前記配管経路の要素のサブセットのCADデータをロードして、該CADデータに設計変更を加えるように、コンフィギュレーションされており、
    前記アプリケーションソフトウェアコンポーネントは、前記設計変更により該設計変更とロードされなかった要素との整合性について前記配管経路の評価が必要とされるか否かを表す各配管パスリンクにおけるデータを、前記データストアに格納するように、コンフィギュレーションされている、
    請求項2記載のシステム。
  4. 前記設計変更により整合性について前記配管経路の評価が必要とされるか否かを表す前記データストア内の各配管パスリンクにおける前記データは、任意の2つの要素間の前記配管パスリンクが無効であるか否かをプロセッサが判定する際に使用するデータを含む、
    請求項3記載のシステム。
  5. 各配管パスリンクはハンドルデータを含み、該ハンドルデータは、各配管パスリンクにおいて指定された要素ペアについて、CADデータ中のいずれのCADオブジェクトが互いに接続されるのかを指定し、
    前記アプリケーションソフトウェアコンポーネントは、前記配管経路の仮想3D表現をダイナミックに組み立てるために、前記配管パスリンクにおいて指定された前記要素ペアと、前記配管パスリンクに含まれる前記ハンドルデータと、前記配管パスリンクにより指定された前記要素のCADデータ中で定義された前記要素のコンフィギュレーションとに基づき、いずれの要素をロードし、いずれの場所に当該要素を配置して、いずれの場所で要素ペアを接続するのか、を決定する、
    請求項2から4までのいずれか1項記載のシステム。
  6. 前記CADデータは、前記分散型配管パスのリンクにより指定された前記中間要素および前記終端要素各々についてそれぞれCADファイルを含み、
    前記配管経路は、パイプライン装備(214)の形態の前記終端要素間で流体を移動させるパイプライン(210)を含み、
    さらに当該システムはコンピュータシステム(100)を有しており、該コンピュータシステム(100)は、メモリ(106)と、アプリケーションソフトウェアコンポーネント(104)と、前記少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つの入力デバイスと、前記ディスプレイデバイスと、前記データストアとを含み、
    前記アプリケーションソフトウェアコンポーネントは以下の命令によって構成されており、すなわち該命令は、前記メモリに含まれ前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記少なくとも1つの入力デバイスを介した入力に応答して、前記配管経路の前記設計を生成し、前記分散型配管パスを決定して前記データストアに格納するようにする、
    請求項2から5までのいずれか1項記載のシステム。
  7. 前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つの入力デバイスを介して供給される入力に応答して、前記配管経路の論理的表現(1302)の設計を生成するように、コンフィギュレーションされており、前記論理的表現によって、前記配管経路の実装に使用するための論理的コンポーネントが指定され、
    前記プロセッサは、前記少なくとも1つの入力デバイスを介して供給される入力に応答して、前記論理的表現を表すデータを前記データストアに格納するように、コンフィギュレーションされており、前記論理的表現を表すデータは、前記論理的コンポーネントと、前記分散型配管パスにより指定された前記終端要素および前記中間要素との関連づけにより達成される、
    請求項1から6までのいずれか1項記載のシステム。
  8. 仮想機械配管システムの共同開発方法(1400)であって、
    当該方法は以下を含む、すなわち、
    少なくとも1つのプロセッサ(102)のオペレーションによって、少なくとも1つの入力デバイス(110)を介して供給される入力に応答して、複数の要素から成る1つのセットにより構成された配管経路(120)の設計を生成し、該配管経路に対応する分散型配管パス(122)をデータストア(112)に格納させるようにし、前記分散型配管パスは、2つの終端要素(502,508)と、複数の配管パスリンク(604,606,608)を指定するデータから成り、前記配管パスリンクは、複数の中間要素(504,506)間の接続、および各終端要素と前記中間要素のうちのそれぞれ1つとの間の接続を指定し、
    前記少なくとも1つのプロセッサのオペレーションによって、前記データストアに格納された前記分散型配管パスと、該分散型配管パスの前記配管パスリンクにより指定された前記終端要素および前記中間要素の物理的構造(116)を表すデータとに少なくとも部分的に基づき、前記配管経路の三次元(3D)表現(800)をディスプレイデバイス(108)に出力させる、
    仮想機械配管システムの共同開発方法(1400)。
  9. 前記終端要素および前記中間要素の物理的構造を表す前記データは、コンピュータ支援設計(CAD)データを含み、当該方法はさらに以下を含む、すなわち、
    前記少なくとも1つのプロセッサのオペレーションによって、前記分散型配管パスの少なくともいくつかの要素に対応するCADデータを前記データストアからロードして、前記配管パスリンクと前記CADデータの少なくとも一部分に少なくとも部分的に基づき、前記配管経路の前記3D表現の少なくとも一部分を形成するために統合されて配置されたロードされた前記要素の物理的構造の3D表現を、前記ディスプレイデバイスが出力するようにし、
    前記少なくとも1つのプロセッサのオペレーションによって、メモリ(106)内に3Dジオメトリ制約ネットワークを形成し、該3Dジオメトリ制約ネットワークを介して、前記少なくとも1つの入力デバイスを介した入力によって、前記配管経路の要素の形状およびポジションを変更可能であり、
    前記少なくとも1つのプロセッサのオペレーションによって、前記要素に対する変更に基づき前記要素間の配管パスリンクを生成、消去および/または更新し、前記配管パスリンクおよびCADデータに対する変更を前記データストアに格納する、
    請求項8記載の方法。
  10. 当該方法はさらに以下を含む、すなわち、
    前記少なくとも1つのプロセッサのオペレーションによって、前記配管経路の要素すべてのCADデータを前記メモリにロードする必要なく、前記配管経路の複数の要素から成る1つのサブセットのCADデータをロードし、該CADデータに設計変更を加え、
    前記少なくとも1つのプロセッサのオペレーションによって、前記設計変更により該設計変更とロードされなかった要素との間の整合性について前記配管経路の評価が必要とされるか否かを表す各配管パスリンクにおけるデータを前記データストアに格納し、
    前記少なくとも1つのプロセッサのオペレーションによって、前記設計変更により整合性について前記配管経路の評価が必要とされるか否かを表す前記データストア内の前記配管パスリンクにおける前記データに少なくとも部分的に基づき、何らかの2つの要素間の配管パスリンクが無効であるか否かを判定する、
    請求項9記載の方法。
  11. 各配管パスリンクはハンドルデータを含み、該ハンドルデータは、各配管パスリンクにおいて指定された要素ペアについて、CADデータ中のいずれのCADオブジェクトが互いに接続されるのかを指定し、当該方法はさらに以下を含む、すなわち、
    前記少なくとも1つのプロセッサのオペレーションによって、前記配管経路の仮想3D表現をダイナミックに組み立てるために、前記配管パスリンクにおいて指定された前記要素ペアと、前記配管パスリンクに含まれる前記ハンドルデータと、前記配管パスリンクにより指定された前記要素のCADデータ中で定義された前記要素のコンフィギュレーションとに基づき、いずれの要素をロードし、いずれの場所に当該要素を配置して、いずれの場所で要素ペアを接続するのか、を決定する、
    請求項9または10記載の方法。
  12. 前記CADデータは、前記分散型配管パスのリンクによって指定された前記中間要素と前記終端要素の各々についてそれぞれCADファイルを含み、前記配管経路は、パイプライン装備(214)の形態の前記終端要素間で流体を移動させるパイプライン(210)を含み、当該方法はさらに以下を含む、すなわち、
    前記分散型配管パスデータと前記CADデータとに少なくとも部分的に基づき、前記配管経路に対応するパイプラインを構築する、
    請求項9から11までのいずれか1項記載の方法。
  13. 当該方法はさらに以下を含む、すなわち、
    前記少なくとも1つのプロセッサのオペレーションよって、前記少なくとも1つの入力デバイスを介して供給される入力に応答して、前記配管経路の論理的表現(1302)の設計を生成し、前記論理的表現によって、前記配管経路の実装に使用するための論理的コンポーネントを指定し、
    前記少なくとも1つのプロセッサのオペレーションによって、前記少なくとも1つの入力デバイスを介して供給される入力に応答して、前記論理的表現を表すデータを前記データストアに格納し、前記論理的表現を表すデータは、前記論理的コンポーネントと、前記分散型配管パスにより指定された前記終端要素および前記中間要素との関連づけにより達成される、
    請求項8から12までのいずれか1項記載の方法。
  14. 前記少なくとも1つのプロセッサは、第1および第2のプロセッサを含み、当該方法はさらに以下を含む、すなわち、
    前記第1および第2のプロセッサのオペレーションによって、前記配管経路の複数の要素から成るそれぞれ異なるサブセットを同時に並行してロードして該サブセットに設計変更を加え、前記分散型配管経路に対する相応の変更を同じデータストアに格納する、
    請求項8から13までのいずれか1項記載の方法。
  15. 実行可能な命令によってコーディングされた非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体であって、前記命令が実行されると、少なくとも1つのプロセッサが請求項8から14までのいずれか1項記載の方法を実行する、
    非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体。
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