JP6567008B2 - 膜モジュールの運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、原水を柱状の多孔質体からなる膜エレメントでろ過することにより処理水を得る膜モジュールの運転方法に関する。
従来、この種の膜モジュールとしては、例えば図15に示すように、多孔質体からなる筒状のセル構造体111がハウジング112内に収納されているものがある。セル構造体111は、一端から他端にわたり貫通する複数のセル113を有し、セル113が上下方向となるようにハウジング112内に設けられている。
ハウジング112は、下部に、原水114を流入させるための原水流入経路115を備えている。また、ハウジング112の側面部分には、原水114をセル構造体111でろ過することにより得られる処理水116(ろ過水)を流出させるための処理水流出経路117が備えられている。
また、ハウジング112は、上端部にキャップ部118を有している。キャップ部118内には所定の空間119が形成され、キャップ部118の上面には、加圧ガス123を所定の空間119に流入させる加圧ガス流入経路120が接続されている。
これによると、原水流入経路115から流入した原水114のうち、セル構造体111の中心に位置するセル113に流入したものは、その多くが高い圧力で原水114として、セル113を通過してキャップ部118内の所定の空間119に流入する。また、セル構造体111の中心から一つ外側(外周側)に位置するセル113に流入したものは、原水114より低い圧力で少ない量の原水114として、セル113を通過してキャップ部118内の所定の空間119に流入する。
そして、原水114のうち、セル構造体111の外周に最も近いセル113(最外周のセル113)に流入したものは、略全量が原水114(セル構造体111を透過後は処理水116)としてセル構造体111の外周部を透過する。
このように、原水114の略全量がセル構造体111の外周部を透過することにより、最外周のセル113のキャップ部118側の端部から、所定の空間119側にかかる水圧が非常に低くなるため、所定の空間119内に流入した原水114が、最外周のセル113から原水114として逆流し、セル構造体111の外周部を透過して、処理水116として処理水流出経路117から取り出される。尚、上記の原水の流れは、セル構造体111の外周側に位置するセル113ほど透水率が大きい場合を示している。図15において、各矢印は、原水114および処理水116の流れを模式的に示したものである。
このようなろ過方法によると、キャップ部118内の所定の空間119に原水中の異物の一部が蓄積し、単位時間当たりにセル構造体111で捕集される異物の量が減少するため、セル113だけに着目すると、安定して長時間、連続運転することができるようになる。
また、上記のように膜モジュールを用いて原水114をろ過することにより、キャップ部118内の所定の空間119に原水114中の異物の一部が蓄積し、蓄積された異物が堆積物121となってキャップ部118内に堆積する。このため、原水114をろ過した後、以下のような逆流洗浄を行ってキャップ部118内の堆積物121を外部に排出するための操作を行う。
すなわち、図16に示すように、加圧した処理水116(ろ過水)を処理水流出経路117からハウジング112内に流入させるとともに、加圧ガス123を、加圧ガス流入経路120から所定の空間119に供給して、セル113内に流入させる。これにより、処理水116がキャップ部118内の堆積物121のうちの小さいものと共に、セル113内を上から下へ通過し、原水流入経路115に排出される。
上記のような膜モジュールは例えば下記特許文献1に記載されている。
特許第4195824号
しかしながら上記の従来形式では、図16に示した逆流洗浄において、キャップ部118内の堆積物121がセル113の内径と同等以上の大きさであると、堆積物121を十分にキャップ部118内から排出することが困難であり、逆流洗浄を行っても、堆積物121がキャップ部118内やセル113内に蓄積していき、逆流洗浄の妨げとなって、ろ過性能の低下を招くといった問題がある。
また、このような問題は、上記特許文献1のように積極的にセル113ごとの透水率を変えた場合に限定されることなく発生する。すなわち、セル構造体111の全てのセル113において、ろ過性能及び洗浄性能を均等にすることは困難であり、多少なりともセル113間でこれらの性能に差が生じてしまい、結果として堆積物121がキャップ部118内に蓄積することとなる。
本発明は、堆積物を十分に排出して、上部一次側室内に残留する堆積物の量を大幅に減少させることが可能な膜モジュールの運転方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、柱状の多孔質体からなる膜エレメントがケーシング内に収納され、
膜エレメントは、一端から他端にわたり貫通するとともに内周面を一次側とした複数の貫通流路を有し、貫通流路が上下方向となるようにケーシング内に設けられ、
ケーシングの上部に、膜エレメントの上端部が露出するとともに貫通流路と連通する上部一次側室が形成され、
ケーシングの下部に、膜エレメントの下端部が露出するとともに貫通流路と連通する下部一次側室が形成され、
原水を膜エレメントでろ過することにより処理水を得る膜モジュールの運転方法であって、
膜ろ過工程と逆圧洗浄工程と堆積物排出工程とを有し、
膜ろ過工程を行った後に逆圧洗浄工程を開始し、逆圧洗浄工程を開始してから所定時間経過すると堆積物排出工程を逆圧洗浄工程と重複して行い、堆積物排出工程を終了した後に逆圧洗浄工程を終了し、
膜ろ過工程において、原水が、下部一次側室内に供給され、デッドエンドろ過方式で膜モジュールの一次側から二次側へ透過して、処理水として膜モジュールの二次側から外部へ取り出され、
逆圧洗浄工程において、逆洗用流体が、膜モジュールの二次側から膜エレメントに供給され、膜エレメントを透過し、貫通流路を通って下部一次側室内から外部へ排出され、
堆積物排出工程において、逆洗用流体が貫通流路を通って下部一次側室内に供給されるとともに上部一次側室内に供給され、上部一次側室内の堆積物と、逆圧洗浄工程を行っている際に逆洗用流体から発生して上部一次側室内に滞留したガスとが、逆洗用流体とともに上部一次側室内から外部へ排出されるものである。
これによると、膜ろ過工程において、原水が、膜モジュールの一次側から膜エレメントの下方に供給され、貫通流路を下から上に流れながら膜エレメントを一次側から二次側へ透過し、処理水として膜モジュールの二次側から外部へ取り出される。この際、上部一次側室内に原水中の異物の一部が蓄積し、蓄積した異物が堆積物となって上部一次側室内に堆積する。
その後、逆圧洗浄工程において、逆洗用流体が、二次側から膜エレメントに供給されて膜エレメントを透過し、貫通流路を上から下に流れて、下部一次側室内から外部へ排出される。これにより、貫通流路内に付着した異物が、逆洗用流体の流れによって剥離し、逆洗用流体とともに下部一次側室内から外部へ排出され、膜エレメントが逆圧洗浄される。
逆圧洗浄工程を行っている状態で所定時間経過すると、堆積物排出工程を逆圧洗浄工程と重複して行う。これにより、逆洗用流体が貫通流路を通って下部一次側室内に供給されるとともに上部一次側室内に供給され、上部一次側室内の堆積物と、逆圧洗浄工程を行っている際に逆洗用流体から発生して上部一次側室内に滞留したガスとが、逆洗用流体とともに上部一次側室内から外部へ排出される。これにより、上部一次側室内の堆積物が通過抵抗の大きい貫通流路を上から下へ通過しなくても、堆積物を確実且つ十分に膜モジュールの外部へ排出して、上部一次側室内に残留する堆積物の量を大幅に減少させることができる。
本第2発明における膜モジュールの運転方法は、柱状の多孔質体からなる膜エレメントがケーシング内に収納され、
膜エレメントは、一端から他端にわたり貫通するとともに内周面を一次側とした複数の貫通流路を有し、貫通流路が上下方向となるようにケーシング内に設けられ、
ケーシングの上部に、膜エレメントの上端部が露出するとともに貫通流路と連通する上部一次側室が形成され、
ケーシングの下部に、膜エレメントの下端部が露出するとともに貫通流路と連通する下部一次側室が形成され、
原水を膜エレメントでろ過することにより処理水を得る膜モジュールの運転方法であって、
膜ろ過工程と一部にフラッシング工程を含む逆圧洗浄工程と堆積物排出工程とをこの順序で行い、
膜ろ過工程において、原水が、下部一次側室内に供給され、デッドエンドろ過方式で膜モジュールの一次側から二次側へ透過して、処理水として膜モジュールの二次側から外部へ取り出され、
逆圧洗浄工程において、逆洗用流体が、膜モジュールの二次側から膜エレメントに供給され、膜エレメントを透過し、貫通流路を通って下部一次側室内から外部へ排出され、
フラッシング工程において、逆圧洗浄工程を行いながら、加圧ガスが上部一次側室に供給され、逆洗用流体と加圧ガスが膜エレメントの貫通流路を通って下部一次側室内から排出され、
堆積物排出工程において、逆洗用流体が上部一次側室内に供給され、上部一次側室内の堆積物と、フラッシング工程を行ったことにより上部一次側室内に滞留したガスとが、逆洗用流体とともに上部一次側室内から外部へ排出されるものである。
本第3発明における膜モジュールの運転方法は、フラッシング工程において、加圧ガスを加圧ガス流入口から上部一次側室に供給し、
堆積物排出工程において、逆洗用流体が上部一次側室内に供給され、上部一次側室内の堆積物と上部一次側室内に滞留したガスとが逆洗用流体とともに加圧ガス流入口から上部一次側室の外部へ排出されるものである。
本第4発明における膜モジュールの運転方法は、堆積物排出工程において、逆洗用流体が、膜モジュールの二次側から膜エレメントを透過して上部一次側室内に供給され、又は膜モジュールの外部から直接上部一次側室内に供給されるものである。
以上のように本発明によると、堆積物を十分に排出して、上部一次側室内に残留する堆積物の量を大幅に減少させることができる。
本発明の第1の実施の形態における膜モジュールの断面図である。 図2におけるX−X矢視図である。 同、膜モジュールの運転方法の膜ろ過工程を示す断面図である。 同、膜モジュールの運転方法の逆圧洗浄工程を示す断面図である。 同、膜モジュールの運転方法の堆積物排出工程を示す断面図である。 同、膜モジュールの運転方法の各工程のタイムテーブルである。 同、膜モジュールの運転時間と膜差圧との関係を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態における膜モジュールの運転方法の堆積物排出工程を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態における膜モジュールの運転方法の堆積物排出工程を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態における膜モジュールの運転方法の堆積物排出工程を示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態における膜モジュールの運転方法の堆積物排出工程を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態における膜モジュールの運転方法の各工程のタイムテーブルである。 同、膜モジュールの運転方法の堆積物排出工程を逆圧洗浄工程と重複して行っているときの断面図である。 本発明の第7の実施の形態における膜モジュールの運転方法の各工程のタイムテーブルである。 従来の膜モジュールの断面図である。 同、膜モジュールの逆流洗浄を示す断面図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1,図2に示すように、1は例えば浄水処理等に使用される膜モジュールである。膜モジュール1は、ケーシング2と、ケーシング2内に収納された膜エレメント3を有している。ケーシング2は、円筒状の胴体部6と、胴体部6の上端に着脱自在に取り付けられた上部キャップ7と、胴体部6の下端に着脱自在に取り付けられた下部キャップ8とを有している。
膜エレメント3は、円柱状の多孔質体からなり、一端面から他端面にわたり貫通するとともに内周面に分離膜層を形成した複数の貫通流路11を有し、貫通流路11が上下方向となるようにケーシング2内に設けられている。尚、貫通流路11はその内周面を一次側としている。
膜エレメント3の上端部外周とケーシング2との間は円環状の上部シール部材13で全周にわたりシールされ、膜エレメント3の下端部外周とケーシング2との間は円環状の下部シール部材14で全周にわたりシールされている。
ケーシング2の上部すなわち上部キャップ7内には、膜エレメント3の上端部が露出するとともに貫通流路11と連通する上部一次側室16が形成されている。上部キャップ7の上面には、加圧ガスG1(例えば加圧空気等)を上部一次側室16内に流入させる加圧ガス流入口27が形成されている。加圧ガス流入口27には、加圧ガス供給管路28と、上部一次側室16内の堆積物40を排出する堆積物排出管路30とが、分岐して接続されている。
また、ケーシング2の下部すなわち下部キャップ8内には、膜エレメント3の下端部が露出するとともに貫通流路11と連通する下部一次側室17が形成されている。下部キャップ8の下面には原水流入口19が形成されている。原水流入口19には、原水供給管路20と、逆洗水W1(逆洗用流体の一例)を排出する逆洗水排出管路21とが、分岐して接続されている。
ケーシング2の胴体部6には、原水W2を膜エレメント3でろ過することによって得られる処理水W3(ろ過水)を排出する処理水流出口23が形成されている。処理水流出口23には、処理水排出管路24と、逆洗水W1を供給する逆洗水供給管路25とが、分岐して接続されている。
原水供給管路20と逆洗水排出管路21と処理水排出管路24と逆洗水供給管路25と加圧ガス供給管路28と堆積物排出管路30とには第1〜第6の弁31〜36が設けられている。
以下、上記膜モジュール1の運転方法を説明する。
膜モジュール1の運転方法は、図6に示すように、(1)膜ろ過工程45と(2)逆圧洗浄工程46と(3)堆積物排出工程47を有している。
(1)膜ろ過工程45では、図3に示すように、第1および第3の弁31,33を開、その他の弁32,34〜36を閉にし、原水供給管路20内の原水W2を原水流入口19から下部一次側室17に供給する。これにより、下部一次側室17の原水W2は、貫通流路11を下から上へ流れながら、デッドエンドろ過方式で膜エレメント3を一次側から二次側へ透過し、処理水W3として処理水流出口23から処理水排出管路24を流れて外部に取り出される。
(2)逆圧洗浄工程46では、図4に示すように、第2および第4の弁32,34を開、その他の弁31,33,35,36を閉にし、逆洗水供給管路25内の逆洗水W1を処理水流出口23から膜エレメント3に供給する。これにより、逆洗水W1は、膜エレメント3の外周(二次側)から内側(一次側)へ透過し、貫通流路11を上から下に流れて下部一次側室17内に流れ込み、原水流入口19から逆洗排水として逆洗水排出管路21を通って外部に排出される。
これにより、貫通流路11内に付着した異物が、逆洗水W1の流れによって剥離し、逆洗水W1とともに下部一次側室17内から原水流入口19を通り、逆洗排水として逆洗水排出管路21へ排出され、膜エレメント3が逆圧洗浄される。
その後、逆圧洗浄工程46の一部であるフラッシング工程として、さらに、第5の弁35を開く。これにより、逆洗水W1を供給しつつ、加圧ガス供給管路28内の加圧ガスG1が加圧ガス流入口27から上部一次側室16内に供給されるため、ケーシング2内に残留していた逆洗水W1が、剥離した異物と共に、加圧ガスG1によって確実に原水流入口19から逆洗水排出管路21を通って排出される。
尚、上記フラッシング工程では、第4の弁34を開いて逆洗水W1を膜エレメント3に供給している状態で、第5の弁35を開いているが、第4の弁34を閉じた状態で、第5の弁35を開いた状態としてもよい。
(3)堆積物排出工程47では、図5に示すように、第4および第6の弁34,36を開、その他の弁31〜33,35を閉にし、逆洗水供給管路25内の逆洗水W1を処理水流出口23(膜モジュール1の二次側)から膜エレメント3に供給する。これにより、逆洗水W1は、膜エレメント3の外周から内側へ透過し、貫通流路11を上向きに流れて上部一次側室16内に流れ込み、上部一次側室16内の堆積物40と共に、加圧ガス流入口27から堆積物排出管路30を通って外部に排出される。
これにより、上部一次側室16内の堆積物40が、狭くて通過抵抗の大きい貫通流路11を上から下へ通過しなくても、堆積物40を逆洗水W1と共に加圧ガス流入口27から確実且つ十分に膜モジュール1の外部へ排出して、上部一次側室16内に残留する堆積物40の量を大幅に減少させることができる。
尚、上記逆圧洗浄工程(図4参照)を行っている際に、逆洗水W1が膜エレメント3の外周(二次側)から内側(一次側)へ通過する際に伴う圧力降下により、逆洗水W1中に溶解していたガス成分が、ガス化して、膜エレメント3の表面や上部一次側室16内に集められて滞留することがある。これに対して、その後、上記堆積物排出工程(図5参照)を行うことにより、逆洗水W1が処理水流出口23から膜エレメント3の貫通流路11を通って上部一次側室16内に供給されることで、上部一次側室16内の堆積物40とガスとが逆洗水W1と共に加圧ガス流入口27から堆積物排出管路30を通って外部に排出されるため、膜モジュール1内に滞留したガスを抜き出すのに要する時間を短縮することができる。
また、上記のような膜モジュール1の運転方法において、膜ろ過工程(図3参照)と逆圧洗浄工程(図4参照)とを交互に繰り返し、所定時間が経過した場合、堆積物排出工程(図5参照)を行い、その後、再び、膜ろ過工程と逆圧洗浄工程とを交互に繰り返すことを続けてもよい。尚、この際、所定時間として、例えば一週間(すなわち168時間)程度に設定すればよい。
これによると、膜ろ過工程と逆圧洗浄工程とを交互に繰り返すにつれて、上部一次側室内の堆積物40の堆積量が次第に増加するため、逆圧洗浄工程直後の膜差圧が次第に上昇していく。
これに対して、所定時間が経過した場合、堆積物排出工程を行うことにより、上部一次側室16内の堆積物40が外部に排出される。このため、堆積物排出工程後に、膜エレメント3の全ての貫通流路11が均等に洗浄され得る状態となり、再び、膜ろ過工程と逆圧洗浄工程とを交互に繰り返した際、逆圧洗浄工程直後の膜差圧が下降し、これにより、ろ過効率が良好に保たれる。
また、膜ろ過工程と逆圧洗浄工程とを交互に繰り返し、上記両工程(すなわち膜ろ過工程と逆圧洗浄工程)の回数が所定回数に達した場合、堆積物排出工程を行い、その後、再び、膜ろ過工程と逆圧洗浄工程とを交互に繰り返すことを続けてもよい。尚、この際、所定回数として、例えば膜ろ過工程と逆圧洗浄工程を10回程度に設定すればよい。
これによると、所定回数に達した場合、堆積物排出工程を行うことにより、上部一次側室16内の堆積物40が外部に排出される。このため、堆積物排出工程後に、膜エレメント3の全ての貫通流路11が均等に洗浄され得る状態となり、再び、膜ろ過工程と逆圧洗浄工程とを交互に繰り返した際、逆圧洗浄工程直後の膜差圧が下降し、これにより、ろ過効率が良好に保たれる。
或いは、膜ろ過工程と逆圧洗浄工程とを交互に繰り返し、所定の運転パラメータが所定値に達した場合、堆積物排出工程を行い、その後、再び、膜ろ過工程と逆圧洗浄工程とを交互に繰り返すことを続けてもよい。尚、この際、所定の運転パラメータとして、例えば逆圧洗浄工程を行った直後の膜差圧を指標とし、この膜差圧が上昇して所定値に達した場合、堆積物排出工程を行ってもよい。
これによると、所定の運転パラメータ(膜差圧)が上昇して所定値に達した場合、堆積物排出工程を行うことにより、上部一次側室16内の堆積物40が外部に排出される。このため、堆積物排出工程後に、膜エレメント3の全ての貫通流路11が均等に洗浄され得る状態となり、再び、膜ろ過工程と逆圧洗浄工程とを交互に繰り返した際、逆圧洗浄工程直を行った直後の膜差圧が下降し、これにより、ろ過効率が良好に保たれる。
尚、上記のように所定の運転パラメータとして、逆圧洗浄工程を行った直後の膜差圧を指標としているが、逆圧洗浄工程を行う直前の膜差圧を指標としてもよい。
また、図7のグラフAは膜モジュール1の運転時間(日)と膜差圧との関係を示すものであり、グラフBはグラフAの一部分を拡大したものである。グラフAおよびグラフBによると、膜ろ過工程45を行っている際には、運転時間が経過するにつれて膜差圧が次第に上昇し、その後、逆圧洗浄工程46を行うことにより、膜差圧が一旦下降する。その後、再び膜ろ過工程45を行うことにより、運転時間が経過するにつれて膜差圧が次第に上昇し、その後、再び逆圧洗浄工程46を行うことにより、膜差圧が一旦下降する。このように、膜ろ過工程45と逆圧洗浄工程46とを交互に繰り返すことにより、直線Cで示すように、逆圧洗浄工程46を行った直後の膜差圧Pが次第に上昇していく。
例えば上記膜差圧Pが上昇して所定値Eに達した場合、堆積物排出工程47を行うことにより、上部一次側室16内の堆積物40が膜モジュール1の外部に排出される。このため、堆積物排出工程47の後に、再び、膜ろ過工程45と逆圧洗浄工程46とを交互に繰り返した際、直線Dで示すように、逆圧洗浄工程46を行った直後の膜差圧Pが次第に下降し、これにより、ろ過効率が良好な状態に回復する。
(第2の実施の形態)
先述した第1の実施の形態では、図5に示すように、堆積物排出工程において、流体の一例として、逆洗水W1を利用して上部一次側室16内の堆積物40を排出しているが、以下に説明する第2の実施の形態では、図8に示すように、流体の一例として、原水W2を利用して上部一次側室16内の堆積物40を排出する。
すなわち、堆積物排出工程では、第1および第6の弁31,36を開、その他の弁32〜35を閉にし、原水供給管路20内の原水W2を原水流入口19から下部一次側室17に供給する。これにより、下部一次側室17の原水W2は、膜エレメント3の貫通流路11を下から上へ流れて上部一次側室16に流れ込み、上部一次側室16内の堆積物40と共に、加圧ガス流入口27から堆積物排出管路30を通って外部に排出される。
これにより、上部一次側室16内の堆積物40が、狭くて通過抵抗の大きい貫通流路11を上から下へ通過しなくても、堆積物40を原水W2と共に加圧ガス流入口27から確実且つ十分に膜モジュール1の外部へ排出して、上部一次側室16内に残留する堆積物40の量を大幅に減少させることができる。
(第3の実施の形態)
先述した第2の実施の形態では、図8に示すように、堆積物排出工程において、流体の一例として、原水W2を利用して上部一次側室16内の堆積物40を排出しているが、以下に説明する第3の実施の形態では、図9に示すように、流体の一例として、洗浄水W4を利用して上部一次側室16内の堆積物40を排出する。
すなわち、下部キャップ8の側面には、下部一次側室17内に洗浄水W4を供給する洗浄水供給口51が形成され、洗浄水供給口51に、洗浄水供給管路52が接続されている。尚、洗浄水供給管路52には第7の弁37が設けられている。
これによると、堆積物排出工程では、第6および第7の弁36,37を開、その他の弁31〜35を閉にし、洗浄水供給管路52内の洗浄水W4を洗浄水供給口51から下部一次側室17に供給する。これにより、下部一次側室17の洗浄水W4は、膜エレメント3の貫通流路11を下から上へ流れて上部一次側室16に流れ込み、上部一次側室16内の堆積物40と共に、加圧ガス流入口27から堆積物排出管路30を通って外部に排出される。
これにより、上部一次側室16内の堆積物40が、狭くて通過抵抗の大きい貫通流路11を上から下へ通過しなくても、堆積物40を洗浄水W4と共に加圧ガス流入口27から確実且つ十分に膜モジュール1の外部へ排出して、上部一次側室16内に残留する堆積物40の量を大幅に減少させることができる。
さらに、上記のように洗浄水W4を洗浄水供給口51から下部一次側室17に供給した後、例えば加圧空気等の加圧ガスG2(流体の一例)を洗浄水供給口51から下部一次側室17に注入してもよい。これにより、加圧ガスG2が、膜エレメント3の貫通流路11を流れて上部一次側室16に流れ込み、加圧ガス流入口27から堆積物排出管路30を通って外部に排出される。このため、洗浄水W4や堆積物40が上部一次側室16内に残留していても、残留した洗浄水W4や堆積物40は加圧ガスG2と共に加圧ガス流入口27から堆積物排出管路30を通って外部に確実に排出される。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態は、第1の実施の形態の変形例であり、図10に示すように、上部一次側室16の側面すなわち上部キャップ7の側面に、堆積物40を逆洗水W1(流体の一例)とともに上部一次側室16の外部へ排出する排出開口部56が設けられている。排出開口部56には堆積物排出管路30が接続され、堆積物排出管路30には第6の弁36が設けられている。
以下、上記膜モジュール1の運転方法を説明する。
堆積物排出工程では、第4および第6の弁34,36を開、その他の弁31〜33,35を閉にし、逆洗水供給管路25内の逆洗水W1を処理水流出口23(膜モジュール1の二次側)から膜エレメント3に供給する。これにより、逆洗水W1は、膜エレメント3の外周から内側へ透過し、貫通流路11を上向きに流れて上部一次側室16内に流れ込み、上部一次側室16内の堆積物40と共に、排出開口部56から堆積物排出管路30を通って外部に排出される。
これにより、上部一次側室16内の堆積物40が、狭くて通過抵抗の大きい貫通流路11を上から下へ通過しなくても、堆積物40を逆洗水W1と共に排出開口部56から確実且つ十分に膜モジュール1の外部へ排出して、上部一次側室16内に残留する堆積物40の量を大幅に減少させることができる。
上記第4の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、逆洗水W1を利用して上部一次側室16内の堆積物40を排出開口部56から外部へ排出するが、これに限定されるものではなく、例えば、第2の実施の形態(図8参照)と同様に、原水W2を利用して上部一次側室16内の堆積物40を排出開口部56から外部へ排出してもよい。或いは、第3の実施の形態(図9参照)と同様に、洗浄水W4を利用して上部一次側室16内の堆積物40を排出開口部56から外部へ排出してもよい。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態は、図11に示すように、上部一次側室16の側面すなわち上部キャップ7の側面に、堆積物40を排出させるための洗浄水W4(流体の一例)を上部一次側室16内に供給する供給開口部60と、堆積物40を洗浄水W4とともに上部一次側室16の外部へ排出する排出開口部61とが設けられている。
尚、供給開口部60には洗浄水供給管路52が接続され、洗浄水供給管路52には第7の弁37が設けられている。また、排出開口部61には堆積物排出管路30が接続され、堆積物排出管路30には第6の弁36が設けられている。
以下、上記膜モジュール1の運転方法を説明する。
堆積物排出工程では、第6および第7の弁36,37を開、その他の弁31〜35を閉にすることにより、洗浄水供給管路52内の洗浄水W4が、供給開口部60から上部一次側室16に流れ込み、上部一次側室16内の堆積物40と共に、排出開口部61から堆積物排出管路30を通って外部に排出される。
これにより、上部一次側室16内の堆積物40が、狭くて通過抵抗の大きい貫通流路11を上から下へ通過しなくても、堆積物40を洗浄水W4と共に排出開口部61から確実且つ十分に膜モジュール1の外部へ排出して、上部一次側室16内に残留する堆積物40の量を大幅に減少させることができる。
さらに、上記のように洗浄水W4を供給開口部60から上部一次側室16に供給した後、例えば加圧空気等の加圧ガスG2(流体の一例)を、供給開口部60から上部一次側室16に注入し、排出開口部61から排出してもよい。これにより、洗浄水W4や堆積物40が上部一次側室16内に残留していても、残留した洗浄水W4や堆積物40は加圧ガスG2と共に排出開口部61から堆積物排出管路30を通って外部に確実に排出される。
また、供給開口部60が上部一次側室16の側面に形成されているため、洗浄水W4が供給開口部60から上部一次側室16内に流れ込んだ際、上部一次側室16内の堆積物40は側方から洗浄水W4を受けることになり、これにより、堆積物40が膜エレメント3の上端面から剥離し易くなる。
(第6の実施の形態)
先述した各実施の形態では、図6に示すように、膜ろ過工程45を行った後に、逆圧洗浄工程46を行い、逆圧洗浄工程46の後に堆積物排出工程47を行っているが、以下に説明する第6の実施の形態では、図12に示すように、膜ろ過工程45を行った後、堆積物排出工程47の全部を逆圧洗浄工程46と重複して行っている。
すなわち、膜ろ過工程45の終了後に逆圧洗浄工程46を行う際、先ず、図4に示すように、第2および第4の弁32,34を開、その他の弁31,33,35,36を閉にし、逆洗水供給管路25内の逆洗水W1を処理水流出口23から膜エレメント3に供給する。これにより、逆洗水W1は、膜エレメント3の外周(二次側)から内側(一次側)へ透過し、貫通流路11を上から下に流れて下部一次側室17内に流れ込み、原水流入口19から逆洗排水として逆洗水排出管路21を通って外部に排出される。
これにより、貫通流路11内に付着した異物が、逆洗水W1の流れによって剥離し、逆洗水W1とともに下部一次側室17内から原水流入口19を通り、逆洗排水として逆洗水排出管路21へ排出され、膜エレメント3が逆圧洗浄される。
尚、上記逆圧洗浄工程46を行っている際に、逆洗水W1が膜エレメント3の外周(二次側)から内側(一次側)へ通過する際に伴う圧力降下により、逆洗水W1中に溶解していたガス成分が、ガス化して、膜エレメント3の表面や逆洗水W1に連行されて膜モジュール1内に侵入し、上部一次側室16内に集められて滞留することがある。
上記逆圧洗浄工程46を行っている状態で所定時間tが経過すると、図12,図13に示すように、さらに、第6の弁36を開くことにより、堆積物排出工程47を逆圧洗浄工程46と重複して行う。
これにより、逆洗水W1は、膜エレメント3の外周(二次側)から内側(一次側)へ透過し、その一部が、貫通流路11を上から下に流れて下部一次側室17内に流れ込み、原水流入口19から逆洗排水として逆洗水排出管路21を通って外部に排出されると共に、逆洗水W1の残りが貫通流路11を上向きに流れて上部一次側室16内に流れ込み、上部一次側室16内の堆積物40と上部一次側室16内に滞留したガスとが逆洗水W1と共に加圧ガス流入口27から堆積物排出管路30を通って外部に排出される。これにより、膜モジュール1内に滞留したガスを抜き出すのに要する時間を短縮することができるとともに、上記第1〜第5の実施の形態のように逆圧洗浄工程46と堆積物排出工程47とを重複させずに行う場合に比べて、逆圧洗浄工程46と堆積物排出工程47とを合わせた時間を短縮することができる。このため、逆圧洗浄工程46を行う毎に堆積物排出工程47を行うことも可能となる。
その後、第6の弁36を閉じて堆積物排出工程47を終了する。その後、逆圧洗浄工程46(図4参照)において、第5の弁35を開くことにより、逆洗水W1を供給しつつ、加圧ガス供給管路28内の加圧ガスG1(加圧空気等)が加圧ガス流入口27から上部一次側室16内に供給されるため、ケーシング2内に残留していた逆洗水W1が、剥離した異物と共に、加圧ガスG1によって確実に原水流入口19から逆洗水排出管路21を通って排出される。このようにして所定時間だけフラッシング工程を行った後、逆圧洗浄工程46を終了する。
(第7の実施の形態)
上記第6の実施の形態では、図12に示すように、堆積物排出工程47の全部を逆圧洗浄工程46と重複して行っているが、以下に説明する第7の実施の形態では、図14に示すように、堆積物排出工程47の一部を逆圧洗浄工程46と重複して行っている。
すなわち、逆圧洗浄工程46では、図4に示すように、第2および第4の弁32,34を開、その他の弁31,33,35,36を閉にし、逆洗水供給管路25内の逆洗水W1を処理水流出口23から膜エレメント3に供給する。これにより、逆洗水W1は、膜エレメント3の外周(二次側)から内側(一次側)へ透過し、貫通流路11を上から下に流れて下部一次側室17内に流れ込み、原水流入口19から逆洗排水として逆洗水排出管路21を通って外部に排出される。
これにより、貫通流路11内に付着した異物が、逆洗水W1の流れによって剥離し、逆洗水W1とともに下部一次側室17内から原水流入口19を通り、逆洗排水として逆洗水排出管路21へ排出され、膜エレメント3が逆圧洗浄される。
この状態で所定時間経過後、さらに第5の弁35を開くことにより、逆洗水W1を供給しつつ、加圧ガス供給管路28内の加圧ガスG1(加圧空気等)が加圧ガス流入口27から上部一次側室16内に供給されるため、ケーシング2内に残留していた逆洗水W1が、剥離した異物と共に、加圧ガスG1によって確実に原水流入口19から逆洗水排出管路21を通って排出される。
このようにして所定時間だけフラッシング工程を行った後、第5の弁35を閉じ、図13,図14に示すように、さらに第6の弁36を開いて、上記のような逆圧洗浄工程46を行いながら堆積物排出工程47を重複して行う。これにより、逆洗水W1は、膜エレメント3の外周(二次側)から内側(一次側)へ透過し、その一部が、貫通流路11を上から下に流れて下部一次側室17内に流れ込み、原水流入口19から逆洗排水として逆洗水排出管路21を通って外部に排出されると共に、逆洗水W1の残りが貫通流路11を上向きに流れて上部一次側室16内に流れ込み、上部一次側室16内の堆積物40と上部一次側室16内に滞留したガスとが逆洗水W1と共に加圧ガス流入口27から堆積物排出管路30を通って外部に排出される。これにより、膜モジュール1内に滞留したガスを抜き出すのに要する時間を短縮することができるとともに、上記第1〜第5の実施の形態のように逆圧洗浄工程46と堆積物排出工程47とを重複させずに行う場合に比べて、逆圧洗浄工程46と堆積物排出工程47とを合わせた時間を短縮することができる。このため、逆圧洗浄工程46を行う毎に堆積物排出工程47を行うことも可能となる。
この状態で所定時間tが経過した後、図5,図14に示すように、第2の弁32を閉じて、逆圧洗浄工程46を終了し、引き続き堆積物排出工程47のみを行う。これにより、逆洗水W1は、膜エレメント3の外周から内側へ透過し、貫通流路11を上向きに流れて上部一次側室16内に流れ込み、上部一次側室16内の堆積物40と共に、加圧ガス流入口27から堆積物排出管路30を通って外部に排出される。
尚、上記第7の実施の形態では、逆圧洗浄工程46の一部であるフラッシング工程を行っているが、フラッシング工程を実施しなくてもよい。
上記各実施の形態では、貫通流路11の内周面に分離膜層が形成された膜エレメント3を示したが、分離膜層が別途形成されず、円柱状の多孔質体自身が分離膜の役目を果たすものであってもよい。
上記各実施の形態では、円柱状の膜エレメント3を示したが、角柱状(多角形)であってもよい。
1 膜モジュール
2 ケーシング
3 膜エレメント
11 貫通流路
16 上部一次側室
17 下部一次側室
40 堆積物
45 膜ろ過工程
46 逆圧洗浄工程
47 堆積物排出工程
56 排出開口部
60 供給開口部
61 排出開口部
G2 加圧ガス(流体)
W1 逆洗水(逆洗用流体)
W2 原水(流体)
W3 処理水(流体)
W4 洗浄水(流体)

Claims (4)

  1. 柱状の多孔質体からなる膜エレメントがケーシング内に収納され、
    膜エレメントは、一端から他端にわたり貫通するとともに内周面を一次側とした複数の貫通流路を有し、貫通流路が上下方向となるようにケーシング内に設けられ、
    ケーシングの上部に、膜エレメントの上端部が露出するとともに貫通流路と連通する上部一次側室が形成され、
    ケーシングの下部に、膜エレメントの下端部が露出するとともに貫通流路と連通する下部一次側室が形成され、
    原水を膜エレメントでろ過することにより処理水を得る膜モジュールの運転方法であって、
    膜ろ過工程と逆圧洗浄工程と堆積物排出工程とを有し、
    膜ろ過工程を行った後に逆圧洗浄工程を開始し、逆圧洗浄工程を開始してから所定時間経過すると堆積物排出工程を逆圧洗浄工程と重複して行い、堆積物排出工程を終了した後に逆圧洗浄工程を終了し、
    膜ろ過工程において、原水が、下部一次側室内に供給され、デッドエンドろ過方式で膜モジュールの一次側から二次側へ透過して、処理水として膜モジュールの二次側から外部へ取り出され、
    逆圧洗浄工程において、逆洗用流体が、膜モジュールの二次側から膜エレメントに供給され、膜エレメントを透過し、貫通流路を通って下部一次側室内から外部へ排出され、
    堆積物排出工程において、逆洗用流体が貫通流路を通って下部一次側室内に供給されるとともに上部一次側室内に供給され、上部一次側室内の堆積物と、逆圧洗浄工程を行っている際に逆洗用流体から発生して上部一次側室内に滞留したガスとが、逆洗用流体とともに上部一次側室内から外部へ排出されることを特徴とする膜モジュールの運転方法。
  2. 柱状の多孔質体からなる膜エレメントがケーシング内に収納され、
    膜エレメントは、一端から他端にわたり貫通するとともに内周面を一次側とした複数の貫通流路を有し、貫通流路が上下方向となるようにケーシング内に設けられ、
    ケーシングの上部に、膜エレメントの上端部が露出するとともに貫通流路と連通する上部一次側室が形成され、
    ケーシングの下部に、膜エレメントの下端部が露出するとともに貫通流路と連通する下部一次側室が形成され、
    原水を膜エレメントでろ過することにより処理水を得る膜モジュールの運転方法であって、
    膜ろ過工程と一部にフラッシング工程を含む逆圧洗浄工程と堆積物排出工程とをこの順序で行い、
    膜ろ過工程において、原水が、下部一次側室内に供給され、デッドエンドろ過方式で膜モジュールの一次側から二次側へ透過して、処理水として膜モジュールの二次側から外部へ取り出され、
    逆圧洗浄工程において、逆洗用流体が、膜モジュールの二次側から膜エレメントに供給され、膜エレメントを透過し、貫通流路を通って下部一次側室内から外部へ排出され、
    フラッシング工程において、逆圧洗浄工程を行いながら、加圧ガスが上部一次側室に供給され、逆洗用流体と加圧ガスが膜エレメントの貫通流路を通って下部一次側室内から排出され、
    堆積物排出工程において、逆洗用流体が上部一次側室内に供給され、上部一次側室内の堆積物と、フラッシング工程を行ったことにより上部一次側室内に滞留したガスとが、逆洗用流体とともに上部一次側室内から外部へ排出されることを特徴とする膜モジュールの運転方法。
  3. フラッシング工程において、加圧ガスを加圧ガス流入口から上部一次側室に供給し、
    堆積物排出工程において、逆洗用流体が上部一次側室内に供給され、上部一次側室内の堆積物と上部一次側室内に滞留したガスとが逆洗用流体とともに加圧ガス流入口から上部一次側室の外部へ排出されることを特徴とする請求項2に記載の膜モジュールの運転方法。
  4. 堆積物排出工程において、逆洗用流体が、膜モジュールの二次側から膜エレメントを透過して上部一次側室内に供給され、又は膜モジュールの外部から直接上部一次側室内に供給されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の膜モジュールの運転方法。
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