JP6566818B2 - 両軸受リール - Google Patents

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本発明は、両軸受リールに関するものである。
特許文献1に開示された両軸受リールは、スプールの回転を制動するドラグ機構と、ドラグ機構による制動力を調整するためのドラグレバーとを備えている。ドラグレバーは、リール本体の側面に揺動可能に装着されている。このドラグレバーを揺動させることによって、ドラグ機構による制動力を調整することができる。
例えば、スプールから釣糸を繰り出すときは、ドラグレバーを第1領域へ揺動させて、ドラグ機構の制動を解除する。これによって、スプールが自由回転し、釣糸が繰り出される。一方、釣糸を巻き上げる際は、ドラグレバーを第1領域から第2領域へ揺動させる。これによってドラグ機構が、スプールに所定の制動力を付与する、すなわち、スプールの回転を所定の制動力によって制動する。
この第1領域から第2領域へのドラグレバーの揺動を自動的に行うため、ハンドルからドラグレバー側に突出するレバー当接部が設けられている。ハンドルを回転させたときに、レバー当接部がドラグレバーと当接する。このため、ハンドルの回転とともに、ドラグレバーは第1領域から第2領域へと揺動することができる。なお、ドラグレバーが第2領域にあるときは、レバー当接部はドラグレバーと当接しない。
実用新案登録第3193871号公報
上記両軸受リールは、ハンドルからレバー当接部が突出しているため、釣糸がこのレバー当接部に絡んでしまうなどの問題が生じる。
本発明の課題は、釣糸が絡むことなく、ハンドルの回転に伴いドラグレバーを揺動させることのできる両軸受リールを提供することにある。
本発明のある側面に係る両軸受リールは、リール本体と、スプールと、ドラグ機構と、ドラグレバーと、係合部材とを備えている。リール本体は、第1リール本体部及び第2リール本体部を有する。スプールは、第1リール本体部と第2リール本体部との間に配置される。ドラグ機構は、スプールの回転を制動するよう構成されている。ドラグレバーは、第1領域と第2領域との間を揺動可能に第1リール本体部に取り付けられている。ドラグレバーは、ドラグ機構の制動力を調整するための部材である。係合部材は、ドラグレバーが第1領域にあるときに前記ドラグレバーから突出する。また、係合部材は、ドラグレバーが第2領域にあるときにドラグレバー内に退避する。
この構成によれば、ドラグレバーが第1領域にあるときに係合部材がドラグレバーから突出している。このため、例えば、係合部材がハンドルと係合するように突出していれば、ハンドルを回転させると、ハンドルは係合部材と係合して、ドラグレバーを揺動させることができる。そして、ドラグレバーが第2領域まで揺動すると、係合部材はドラグレバー内に退避する。このため、ハンドルと係合部材との係合が解除され、ドラグレバーの揺動が停止する。このように、本発明において係合部材をハンドルと係合するように突出させることによって、ハンドルの回転に伴いドラグレバーを揺動させることができる。そして、ドラグレバーが第2領域まで回転すると、係合部材はドラグレバー内に退避するため、釣糸が絡む問題を解消することができる。
好ましくは、ドラグレバーが第1領域にあるときスプールの回転の制動が解除され、ドラグレバーが第2領域にあるときスプールの回転が制動される。この構成によれば、スプールが自由回転するときには、係合部材が突出しており、この結果、ハンドルの回転によってドラグレバーを揺動させることができる。また、スプールの回転が制動されるときには、係合部材は退避しており、この結果、ハンドルの回転によってドラグレバーが揺動することはない。
好ましくは、第1領域と第2領域との間の第3領域において、ドラグレバーが第2領域に近付くに連れて制動力は大きくなる。この構成によれば、第1領域と第2領域との間の第3領域において制動力をより細かく設定することができる。
ところで、上述した特許文献1の両軸受リールでは、第1領域と第2領域との間の第3領域にドラグレバーがある場合、レバー当接部とドラグレバーとが干渉する。このため、ドラグレバーを第3領域に保持できない。すなわち、第2領域で設定された制動力より小さい制動力をスプールに付与した状態を維持したまま、ハンドルを回転させることができないという問題点がある。
これに対して、本願発明に係る両軸受リールは、好ましくは、ドラグレバーが第1領域から第3領域に揺動したとき、係合部材はドラグレバーから突出している。また、ドラグレバーが第2領域から第3領域に揺動したとき、係合部材はドラグレバー内に退避する。
この構成によれば、ドラグレバーが第1領域から第3領域に揺動したとき、係合部材が突出しているため、ハンドルを回転させることによって、ドラグレバーを第1領域から第2領域まで揺動させることができる。また、ドラグレバーが第2領域から第3領域に揺動したとき、係合部材が退避している。このため、ドラグレバーが第3領域にあるときであっても、ハンドルと係合部材とは係合しない。この結果、ドラグレバーを第3領域に維持したままハンドルを回転させることができる。すなわち、第2領域で設定された制動力よりも小さい制動力をスプールに付与した状態で、ハンドルを回転させることができる
好ましくは、両軸受リールは、第1リール本体部に設けられるレールをさらに備えている。係合部材は、第1端部及び第2端部を有する。第1端部は、ドラグレバーから突出又はドラグレバー内に退避する。第2端部は、レールにガイドされる。レールは、第1カム部と第2カム部とを有する。第1カム部は、第1端部をドラグレバーから突出させるように構成されている。第2カム部は、第1端部をドラグレバー内に退避させるように構成されている。
好ましくは、レールは、第1経路及び第2経路を有している。ドラグレバーが第1領域から第3領域に揺動したとき、係合部材の第2端部は第1経路を通る。また、ドラグレバーが第2領域から第3領域に揺動したとき、係合部材の第2端部は第2経路を通る。
好ましくは、レールは、第1及び第2経路と連通する第3経路と、ワンウェイ機構と、を有する。ワンウェイ機構は、第2端部が第3経路から第1経路へ移動する際は第3経路と第2経路とを封鎖するように構成される。また、ワンウェイ機構は、第2端部が第2経路から第3経路へと移動する際は第3経路と第2経路とを連通するように構成される。
好ましくは、ワンウェイ機構は、板バネである。
好ましくは、第1端部が退避する方向において係合部材に所定値以上の力が作用したときに、第1カム部は第1端部が退避する方向に移動するように構成される。
好ましくは、両軸受リールは、係合部材が退避する方向に係合部材を付勢する付勢部材をさらに備える。
好ましくは、両軸受リールは、樹脂製のカバー部材をさらに備える。カバー部材は、係合部材とドラグレバーとの間に配置される。この構成によれば、カバー部材は、係合部材とドラグレバーとが接触することを防ぐ。この結果、係合部材が金属製の場合に、係合部材が電解腐食することを防止できる。
好ましくは、両軸受リールは、ドラグレバーの揺動に伴い音を発生させる音出し機構をさらに備える。
音出し機構は、打撃ピンと、被打撃部と、付勢部とを有していてもよい。打撃ピンは、ドラグレバーから突出している。被打撃部は、リール本体に設けられ、打撃ピンと衝突する。付勢部は、打撃ピンを被打撃部に付勢する。
本発明に係る両軸受リールによれば、釣糸が絡むことなく、ハンドルの回転に伴いドラグレバーを揺動させることができる。
両軸受リールの断面図。 両軸受リールの第1リール本体部側の斜視図。 第1領域に位置するときのドラグレバーの断面図。 第2領域に位置するときのドラグレバーの断面図。 レールの斜視図。 変形例1に係るレールの斜視図。 変形例2に係るレールの斜視図。 変形例2に係るドラグレバーの断面図。 変形例4に係るカバー部材の第1カバー部の断面図。 変形例4に係るカバー部材の第2カバー部の斜視図。 変形例5に係る音出し機構の斜視図。
以下、本発明に係る両軸受リールの実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は両軸受リールの断面図である。なお、軸方向とは、スプールの回転軸が延びる方向を意味する。具体的には図1の左右方向が軸方向である。周方向とはスプールの回転軸を中心とした円の周方向を意味する。径方向とは、スプールの回転軸を中心とした円の径方向を意味する。
図1に示すように、両軸受リール100は、リール本体2、スプール3、ドラグ機構4、ドラグレバー5、及び係合部材6を備えている。また、両軸受リール100は、ハンドル7、及びレール8なども備えている。
リール本体2は、第1リール本体部21と、第2リール本体部22と、を備えている。第1リール本体部21と第2リール本体部22とは、軸方向に互いに間隔をあけて配置されている。第1リール本体部21と第2リール本体部22とは、軸方向に延びる連結部(図示省略)を介して互いに連結されている。
スプール3は、第1リール本体部21と第2リール本体部22との間に配置されている。詳細には、スプール3は、略円筒状であって軸方向に延びている。スプール3は、スプール軸30に対して相対回転可能である。具体的には、スプール3は、2つの軸受部材101を介してスプール軸30に取り付けられている。また、スプール3は、スプール軸30と一体的に軸方向に移動する。
スプール軸30は、第1リール本体部21と第2リール本体部22とによって支持されている。なお、スプール軸30は、回転不能である。例えば、スプール軸30を貫通する回り止めピン301がリール本体2と係合することによって、スプール軸30が回転しないように構成されている。
図1に示すように、ハンドル7は、スプール3を回転させるための部材であって、第1リール本体部21に回転可能に装着されている。詳細には、ハンドル7は、ハンドルアーム71と把手部72とを有する。ハンドルアーム71は、軸方向と略垂直に延びている。すなわち、ハンドルアーム71は、径方向に延びている。ハンドルアーム71の先端部に把手部72が回転可能に装着されている。ハンドルアーム71が回転すると、回転伝達機構11を介してスプール3を回転させる。
ドラグ機構4は、スプール3の回転を制動するように構成されている。詳細には、ドラグ機構4は、スプール3の自由回転を制動するように構成されている。ドラグ機構4が作動することによって、スプール3の回転がハンドル7に伝達されるとともに、ハンドル7の回転がスプール3に伝達される。ドラグ機構4は、摩擦ディスク41、及びドラグディスク42を有している。
摩擦ディスク41は、スプール3の端面に取り付けられている。詳細には、スプール3の第1リール本体部21側の端面に摩擦ディスク41が取り付けられている。摩擦ディスク41は、環状である。摩擦ディスク41は、例えば、カーボングラファイト又は繊維強化樹脂などの耐摩耗性材によって形成されている。
ドラグディスク42は、ディスク本体42a、及び制動ディスク42bを有している。ディスク本体42aは、ピニオンギア12と係合している。このため、ディスク本体42aは、ピニオンギア12と一体的に回転する。ディスク本体42aは、軸受部材102によって、スプール軸30に回転可能に支持されている。
制動ディスク42bは、ディスク本体42aに固定されている。制動ディスク42bは、摩擦ディスク41に対向するように配置されている。詳細には、制動ディスク42bの外周部が摩擦ディスク41と対向する。この制動ディスク42bが摩擦ディスク41と摩擦係合することによって、スプール3の回転を制動する。
ドラグレバー5は、第1リール本体部21に取り付けられている。ドラグレバー5は、ドラグ機構4の制動力を調整するための部材である。ドラグレバー5は、スプール軸30を中心に揺動可能である。図2に示すように、ドラグレバー5が揺動する領域は、第1領域A1、第2領域A2、及び第3領域A3を有する。第3領域A3は、周方向において第1領域A1と第2領域A2との間の領域である。すなわち、ドラグレバー5は、第1領域A1と第2領域A2との間を揺動するように構成されている。なお、ドラグレバー5は、第1及び第2領域A1,A2内でも揺動する。
ドラグレバー5が第1領域A1にあるときは、スプール3の回転の制動が解除される。詳細には、ドラグレバー5が第1領域A1にあるとき、スプール3及びスプール軸30は、コイルスプリング103によって、軸方向において第2リール本体部22側に移動する。この結果、摩擦ディスク41と制動ディスク42bとの摩擦係合が解除される。
一方、ドラグレバー5が第2領域A2及び第3領域A3にあるときは、スプール3の回転が制動される。また、ドラグレバー5を第1領域A1から遠ざかる方向に揺動させるにつれて、ドラグ機構4による制動力が大きくなる。詳細には、ドラグレバー5が第2領域A2及び第3領域A3にあるとき、スプール3及びスプール軸30は、軸方向において第1リール本体部21側に移動する。この結果、ドラグレバー5が第2領域A2に近付くにつれて、摩擦ディスク41が制動ディスク42bを押圧する力が強くなる。なお、第3領域A3のうち第1領域A1に近い部分では、ドラグ機構4による制動力が作用していなくてもよい。
係合部材6は、ドラグレバー5が第1領域A1にあるとき、ドラグレバー5から突出する。また、係合部材6は、ドラグレバー5が第2領域A2にあるとき、ドラグレバー5内に退避する。ドラグレバー5が第1領域A1から第3領域A3に揺動したとき、係合部材6は、ドラグレバー5から突出している。詳細には、ドラグレバー5が第1領域A1から第2領域A2に移動する過程において第3領域A3を通過する間、係合部材6は、ドラグレバー5から突出している。また、ドラグレバー5が第2領域A2から第3領域A3に揺動したとき、係合部材6はドラグレバー5内に退避している。詳細には、ドラグレバー5が第2領域A2から第1領域A1に移動する過程において第3領域A3を通過する間、係合部材6はドラグレバー5内に退避している。
詳細には、係合部材6は、図3及び図4に示すように、第1端部61と第2端部62とを有している。係合部材6は、L字状であり、軸方向に延びる部分と、径方向に延びる部分とを有している。この軸方向に延びる部分の端部が第1端部61であり、径方向に延びる部分の端部が第2端部62である。
第1端部61は、ドラグレバー5の揺動に伴い、ドラグレバー5から突出したり、ドラグレバー5内に退避したりする。具体的には、ドラグレバー5が第1領域A1にあるとき、第1端部61は、図3に示すように、ハンドル7と係合するようにドラグレバー5から突出している。すなわち、第1端部61は、軸方向において、ハンドル7側に突出している。このため、ハンドル7を回転させると、ハンドルアーム71が第1端部61に当接する。
ドラグレバー5が第2領域A2にあるとき、係合部材6の第1端部61は、図4に示すように、ハンドル7と係合しないようドラグレバー5内に退避している。このため、ハンドル7を回転させても、ハンドルアーム71は係合部材6の第1端部61と当接しない。なお、第1端部61は、完全にドラグレバー5内に収容されている必要は無く、ハンドル7と係合しなければ、ドラグレバー5から多少出ていてもよい。
第2端部62は、レール8にガイドされている。詳細には、第2端部62は、ドラグレバー5から径方向内側に突出しており、レール8の経路80にガイドされている。ドラグレバー5が揺動すると、この第2端部62がレール8の経路80にガイドされて軸方向に移動する。この結果、第1端部61がドラグレバー5から突出したり、ドラグレバー5内に退避したりする。
係合部材6は、付勢部材9によって、退避する方向に付勢されていてもよい。この付勢部材9は、例えばコイルスプリングである。付勢部材9は、軸方向において係合部材6がハンドル7から離れる方向に付勢している。
図2に示すように、レール8は、第1リール本体部21に設けられている。なお、レール8は、第1リール本体部21と別部材であってもよいし、第1リール本体部21と1つの部材によって形成されていてもよい。
図5はレール8の斜視図である。なお、図5において、上方にハンドル7が配置される。図5に示すように、レール8は、係合部材6の第2端部62をガイドするように構成されている。詳細には、レール8は、溝状の経路80を有している。この経路80内に第2端部62が配置されるため、第2端部62は経路80に沿って案内される。経路80は、径方向外側に向かって開口している。
詳細には、レール8は、第1経路801、第2経路802、第3経路803、第4経路804を有している。また、レール8は、第1カム部81と、第2カム部82とを有している。
第1経路801と第2経路802とは、互いに平行に延びている。第1経路801及び第2経路802は、周方向に延びている。第1経路801は、軸方向において、第2経路802よりもハンドル7側に配置されている。このため、第2端部62が第1経路801を通るとき、第1端部61がドラグレバー5から突出する。また、第2端部62が第2経路802を通るとき、第1端部61はドラグレバー5内に退避する。
第3経路803は、第1及び第2経路801,802と連通している。第3経路803は、周方向において第1経路801の延長線上に配置されている。すなわち、第3経路803は、軸方向において、第1経路801とは同じ位置に配置されており、第2経路802よりもハンドル7側に配置されている。すなわち、係合部材6の第2端部62が第3経路803にあるとき、係合部材6の第1端部61はドラグレバー5から突出している。第3経路803と第2経路802とは第1カム部81を介して連結されている。
第1カム部81は、第1端部61をドラグレバー5から突出させるように構成されている。具体的には、第1カム部81は、軸方向においてハンドル7側を向く傾斜面によって構成されている。この傾斜面は、第3経路803に近付くにつれて、ハンドル7側に近付くように傾斜している。このため、この傾斜面に沿って案内される第2端部62は、第3経路803に近付くにつれて、ハンドル7側に移動する。この結果、第1端部61は、ドラグレバー5から突出する。
第4経路804は、第1及び第2経路801,802と連通している。周方向において、第3経路803と第4経路804との間に、第1及び第2経路801,802が配置されている。第4経路804は、周方向において、第2経路802の延長線上に配置されている。すなわち、第4経路804は、軸方向において、第2経路802とは同じ位置に配置されており、第1経路801よりもハンドル7から離れた位置に配置されている。すなわち、係合部材6の第2端部62が第4経路804にあるとき、係合部材6の第1端部61はドラグレバー5内に退避している。第4経路804と第1経路801とは第2カム部82を介して連結されている。
第2カム部82は、第1端部61をドラグレバー5内に退避させるように構成されている。具体的には、第2カム部82は、軸方向において、ハンドル7と反対側を向く傾斜面によって構成されている。この傾斜面は、第4経路804に近付くにつれて、ハンドル7側から遠ざかるように傾斜している。このため、この傾斜面に沿って案内される第2端部62は、第4経路804に近付くにつれて、ハンドル7から離れる方向に移動する。この結果、第1端部61は、ドラグレバー5内に退避する。
ドラグレバー5が第1領域A1から第2領域A2に移動する過程において第3領域A3を通過する間、係合部材6の第2端部62は第1経路801を通る。すなわち、ドラグレバー5が第1領域A1、第3領域A3、第2領域A2の順で揺動すると、第2端部62は、第3経路803、第1経路801、第4経路804の順で経路80内を移動する。
ドラグレバー5が第2領域A2から第1領域A1に移動する過程において第3領域A3を通過する間、係合部材6の第2端部62は第2経路802を通る。すなわち、ドラグレバー5が第2領域A2、第3領域A3、第1領域A1の順で揺動すると、第2端部62は、第4経路804、第2経路802、第3経路803の順で経路80内を移動する。
詳細には、第3経路803と第1経路801との間に、ワンウェイ機構13が配置されている。ワンウェイ機構13は、例えば板バネである。第2端部62が第3経路803から第1経路801へ移動する際は、ワンウェイ機構13は第3経路803と第2経路802とを封鎖している。すなわち、ワンウェイ機構13は、第2端部62を第3経路803から第1経路801へと案内する。
第2端部62が第2経路802から第3経路803へと移動する際は、ワンウェイ機構13は第3経路803と第2経路802とを連通する。すなわち、ワンウェイ機構13は、第2端部62を第2経路802から第3経路803へと案内する。具体的には、第2端部62に押圧されて、ワンウェイ機構13である板バネがハンドル7側へと弾性変形し、第2経路802と第3経路803とを連通する。
第2端部62が第3経路803にあるとき、ドラグレバー5は第1領域A1に位置している。第2端部62が第4経路804にあるとき、ドラグレバー5は第2領域A2に位置している。また、第2端部62が第1又は第2経路801,802にあるとき、ドラグレバー5は、第3領域A3に位置している。
以上のように構成された両軸受リール100の動作について説明する。まず、釣糸を前方に繰り出す際は、ドラグレバー5を第1領域A1まで揺動させる。これによって、ドラグ機構4によるスプール3の制動が解除され、スプール3は自由回転可能となり、仕掛の自重によって、釣糸を繰り出し方向に回転する。また、ドラグレバー5を第1領域A1まで揺動させると、係合部材6の第2端部62が第1カム部81を介して第3経路803まで移動し、係合部材6はハンドル7側に移動する。この結果、ドラグレバー5から係合部材6の第1端部61が突出する。
次に、釣糸を巻き上げるためにハンドル7を図2の時計回りに回転させる。ハンドル7がドラグレバー5の位置にくると、ハンドルアーム71が係合部材6の第1端部61と係合する。そして、そのままハンドル7を回転させると、係合部材6の第1端部61がハンドル7と係合しているため、ドラグレバー5がハンドル7の回転に伴って第1領域A1から、第3領域A3を経由して、第2領域A2に向かって揺動する。ここで、ドラグレバー5が第3領域A3にあるとき、第2端部62は、第1経路801を通るため、第1端部61はドラグレバー5から突出した状態を維持している。すなわち、ドラグレバー5が第1領域A1から、第3領域A3を経由して、第2領域A2に移動するまで、係合部材6とハンドル7との係合が維持されている。
ドラグレバー5が第2領域A2まで揺動すると、係合部材6の第2端部62は、第2カム部82を介して第4経路804まで移動する。すなわち、係合部材6がハンドル7から離れる方向に移動し、第1端部61はドラグレバー5内に退避する。この結果、ハンドル7と係合部材6との係合が解除され、ハンドル7が回転してもドラグレバー5は揺動しなくなる。すなわち、ドラグレバー5を第2領域A2まで揺動させることができ、スプール3に予め設定された所定の制動力を付与することができる。なお、スプール3により大きな制動力を付与したい場合は、第2領域A2内でドラグレバー5をさらに揺動させる。
逆に、予め設定された所定の制動力よりも小さい制動力をスプール3に付与したい場合は、ドラグレバー5を第2領域A2から第3領域A3に揺動させる。これによって、予め設定された所定の制動力よりも小さい制動力をスプール3に付与することができる。このようにしてドラグレバー5を第2領域A2から第3領域A3に揺動させると、係合部材6の第2端部62は、第2経路802に沿って移動する。すなわち、係合部材6の第1端部61は、ドラグレバー5内に退避している。このように、ドラグレバー5を第3領域A3に位置させても、係合部材6はハンドル7と干渉しない。この結果、予め設定された所定の制動力よりも小さい制動力をスプール3に付与することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
変形例1
図6に示すように、第1カム部81は可動であってもよい。具体的には、第1カム部81は、板バネである。係合部材6の第1端部61が退避する方向において係合部材6に所定値以上の力が作用したときに、第1カム部81は第1端部61が退避する方向に移動するように構成される。具体的には、第1カム部81にハンドル7から離れる方向の力が所定値以上作用したとき、第1カム部81はハンドル7から離れる方向に移動可能である。この変形例1に係る構成によれば、ドラグレバー5を第1領域A1に戻す際に係合部材6の第1端部61が突出する位置にハンドルアーム71が位置しておりハンドルアーム71が第1端部61と干渉する場合であっても、ドラグレバー5を第1領域A1へ戻すことができる。
変形例2
上記実施形態では、レール8は、第1経路801と第2経路802とを有していたが、レール8の経路80は特にこれに限定されない。例えば、図7に示すように、第1経路801と第2経路802との間の壁がなく、第1経路801と第2経路802とが一体的に形成されていてもよい。この場合、図8に示すように、係合部材6の軸方向の位置は、ドラグレバー5に取り付けられたOリング14によって保持することができる。
変形例3
上記実施形態では、係合部材6の第1端部61が退避し始める位置は一定であるが、この第1端部61が退避し始める位置を可変としてもよい。例えば、第2カム部82を周方向に複数形成し、係合部材6の第2端部62が通る第2カム部82を選択することによって、第1端部61が退避し始める位置を可変とすることができる。
変形例4
図9〜図11に示すように、両軸受リール100は、樹脂製のカバー部材15をさらに備えていてもよい。このカバー部材15は、係合部材6をカバーしている。すなわち、カバー部材15は、係合部材6とドラグレバー5との間に配置される。これによって、係合部材6とドラグレバー5とは、互いに直接接触しない。カバー部材15は、第1カバー部15a(図9)と、第2カバー部15b(図10)とを有している。第1カバー部15aは、係合部材6の軸方向に延びる部分を覆う。第2カバー部15bは、係合部材6の径方向に延びる部分を覆う。第1カバー部15aと第2カバー部15bとは別部材である。このように、樹脂製のカバー部材15によって係合部材6をカバーしているため、係合部材6が金属製の場合であっても係合部材6の電解腐食を防止することができる。
変形例5
図11に示すように、両軸受リール100は、ドラグレバー5の揺動に伴い音を発生させる音出し機構16をさらに備えてもよい。音出し機構16は、打撃ピン161と、被打撃部162と、付勢部163とを有している。打撃ピン161は、ドラグレバー5から被打撃部162に向かって突出している。被打撃部162は、打撃ピン161が衝突する部分である。被打撃部162は、リール本体2に設けられている。より詳細には、被打撃部162は、リール本体2のうち、レール8が設けられた部材に設けられている。被打撃部162は、複数の凹部162aを有している。各凹部162aは、ドラグレバー5が揺動する方向に沿って、互いに間隔をあけて配置されている。付勢部163は、打撃ピン161を被打撃部162に付勢している。付勢部163は、例えばコイルスプリングである。打撃ピン161は、付勢部163によって被打撃部162に付勢されているため、凹部162aにおいて被打撃部162と衝突して音を出す。また、打撃ピン161は、凹部162a以外の部分に当接するとき、ドラグレバー5に後退する。すなわち、ドラグレバー5を揺動させて打撃ピン161が凹部162aに衝突する度に、音が発生する。
2 リール本体
21 第1リール本体部
22 第2リール本体部
3 スプール
4 ドラグ機構
5 ドラグレバー
6 係合部材
61 第1端部
62 第2端部
8 レール
801 第1経路
802 第2経路
803 第3経路
9 付勢部材
13 ワンウェイ機構
15 カバー部材
16 音出し機構
161 打撃ピン
162 被打撃部
163 付勢部

Claims (12)

  1. 第1リール本体部及び第2リール本体部を有するリール本体と、
    前記第1リール本体部と前記第2リール本体部との間に配置されるスプールと、
    前記スプールの回転を制動するよう構成されたドラグ機構と、
    第1領域と第2領域との間を揺動可能に前記第1リール本体部に取り付けられ、前記ドラグ機構の制動力を調整するためのドラグレバーと、
    前記ドラグレバーが前記第1領域にあるときに前記ドラグレバーから突出し、前記ドラグレバーが前記第2領域にあるときに前記ドラグレバー内に退避する係合部材と、
    前記第1リール本体部に設けられるレールと、
    を備え
    前記係合部材は、前記ドラグレバーから突出又は前記ドラグレバー内に退避する第1端部と、前記レールにガイドされる第2端部と、を有し、
    前記レールは、前記第1端部を前記ドラグレバーから突出させるように構成された第1カム部と、前記第1端部を前記ドラグレバー内に退避させるように構成された第2カム部と、を有する、
    両軸受リール。
  2. 前記ドラグレバーが前記第1領域にあるとき前記スプールの回転の制動が解除され、前記ドラグレバーが前記第2領域にあるとき前記スプールの回転が制動される、
    請求項1に記載の両軸受リール。
  3. 前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域において、前記ドラグレバーが前記第2領域に近付くに連れて前記制動力は大きくなる、
    請求項1又は2に記載の両軸受リール。
  4. 前記ドラグレバーが前記第1領域から前記第3領域に揺動したとき、前記係合部材は前記ドラグレバーから突出しており、
    前記ドラグレバーが前記第2領域から前記第3領域に揺動したとき、前記係合部材は前記ドラグレバー内に退避する、
    請求項3に記載の両軸受リール。
  5. 前記レールは、第1経路及び第2経路を有しており、
    前記ドラグレバーが前記第1領域から前記第3領域に揺動したとき、前記係合部材の第2端部は前記第1経路を通り、
    前記ドラグレバーが前記第2領域から前記第3領域に揺動したとき、前記係合部材の第2端部は前記第2経路を通る、
    請求項3又は4に記載の両軸受リール。
  6. 前記レールは、前記第1及び第2経路と連通する第3経路と、ワンウェイ機構と、を有し、
    前記ワンウェイ機構は、前記第2端部が前記第3経路から前記第1経路へ移動する際は前記第3経路と前記第2経路とを封鎖し、前記第2端部が前記第2経路から前記第3経路へと移動する際は前記第3経路と前記第2経路とを連通するように構成される、
    請求項に記載の両軸受リール。
  7. 前記ワンウェイ機構は、板バネである、
    請求項に記載の両軸受リール。
  8. 前記第1端部が退避する方向において前記係合部材に所定値以上の力が作用したときに、前記第1カム部は前記第1端部が退避する方向に移動するように構成される、
    請求項1から7のいずれかに記載の両軸受リール。
  9. 前記係合部材が退避する方向に前記係合部材を付勢する付勢部材をさらに備える、
    請求項1からのいずれかに記載の両軸受リール。
  10. 前記係合部材と前記ドラグレバーとの間に配置される樹脂製のカバー部材をさらに備える、
    請求項1からのいずれかに記載の両軸受リール。
  11. 前記ドラグレバーの揺動に伴い音を発生させる音出し機構をさらに備える、
    請求項1から10のいずれかに記載の両軸受リール。
  12. 前記音出し機構は、
    前記ドラグレバーから突出する打撃ピンと、
    前記リール本体に設けられ、前記打撃ピンと衝突する被打撃部と、
    前記打撃ピンを前記被打撃部に付勢する付勢部と、
    を有する、
    請求項11に記載の両軸受リール。
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