JP6566306B2 - 芳香族転換反応用触媒及び芳香族炭化水素の製造方法 - Google Patents

芳香族転換反応用触媒及び芳香族炭化水素の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、芳香族転換反応用触媒及び芳香族炭化水素の製造方法に関する。
芳香族炭化水素は、種々の化学製品の原料となり、工業分野から生活関連分野に至るまで広く利用されている。その中でも、キシレン類は、ポリエステルの原料となるテレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸などを製造する出発原料として、極めて重要な化合物である。これらのキシレン類は、例えば、ゼオライトを含む触媒を用いたトルエンのトランスアルキル化、不均化反応などによって製造される(例えば、下記特許文献1及び2を参照)。また、炭素数9以上の単環芳香族類は、分解反応によって工業的に有用なベンゼン、トルエン、キシレン類への変換が可能である(例えば、下記特許文献2を参照)。
トルエンの不均化反応で生成する生成物中には構造異性体であるp−キシレン、o−キシレン、m−キシレンが存在する。中でもp−キシレンは、ポリエチレンテレフタレートのモノマー原料であるテレフタル酸の製造原料として有用である。
特許第2641522号公報 特許第3785815号公報
ところで、目的とする芳香族炭化水素を効率よく製造するうえで、芳香族炭化水素の転換反応における原料の転化率と目的物の選択率とが重要とされている。選択率については、例えば、生成物中の目的物の純度が上がることで分離工程を省くことができる。しかし、高い選択率の領域においては選択率の上昇に対して転化率の低下が著しい傾向にある。
本発明は、芳香族炭化水素の転換反応における転化率を高めることができる高活性な芳香族転換反応用触媒及びそれを用いる芳香族炭化水素の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するべく鋭意検討した結果、特定の金属と、特定のゼオライトを含む担体に特定の金属を担持させた触媒が、トルエンやクメンなどのアルキル基を有する芳香族炭化水素の転換反応において、他の触媒に比べて高い転化率が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、MFI型ゼオライトを含有する担体及び該担体に担持されたニッケルを含み、アルキル基を有する芳香族炭化水素のトランスアルキレーション反応に用いられる、芳香族転換反応用触媒を提供する。
本発明の芳香族転換反応用触媒によれば、アルキル基を有する芳香族炭化水素のトランスアルキレーション反応を高い転化率で行うことができる。
上記芳香族転換反応用触媒において、転化率向上の観点から、上記ニッケルの含有量は、上記MFI型ゼオライトの含有量100質量部に対し、1.5〜12質量部であることが好ましい。
上記MFI型ゼオライトは、転化率向上の観点から、ケイ素/アルミニウムモル比が10〜30であることが好ましい。
上記アルキル基を有する芳香族炭化水素のトランスアルキレーション反応は、トルエンの不均化反応であってもよい。
本発明はまた、MFI型ゼオライトを含有する担体と、該担体に担持されたニッケルと、を含み、アルキル基を有する芳香族炭化水素の脱アルキル反応に用いられる、芳香族転換反応用触媒を提供する。
本発明の芳香族転換反応用触媒によれば、アルキル基を有する芳香族炭化水素の脱アルキル反応を高い転化率で行うことができる。
上記芳香族転換反応用触媒において、転化率向上の観点から、上記ニッケルの含有量は、上記MFI型ゼオライトの含有量100質量部に対し、1.5〜7質量部であることが好ましい。
上記MFI型ゼオライトは、転化率向上の観点から、ケイ素/アルミニウムモル比が10〜30であることが好ましい。
上記アルキル基を有する芳香族炭化水素の脱アルキル反応は、クメンの分解反応であってもよい。
本発明はまた、アルキル基を有する芳香族炭化水素が含まれる原料を、上記本発明に係る芳香族転換反応用触媒に接触させて、上記芳香族炭化水素のトランスアルキレーション反応をするステップを備える芳香族炭化水素の製造方法を提供する。
本発明はまた、アルキル基を有する芳香族炭化水素が含まれる原料を、上記本発明に係る芳香族転換反応用触媒に接触させて、上記芳香族炭化水素の脱アルキル反応をするステップを備える芳香族炭化水素の製造方法を提供する。
本発明によれば、芳香族炭化水素の転換反応における転化率を高めることができる高活性な芳香族転換反応用触媒及びそれを用いる芳香族炭化水素の製造方法を提供することができる。
本実施形態の芳香族転換反応用触媒は、MFI型ゼオライトを含有する担体及び該担体に担持されたニッケルを含む。
本実施形態の芳香族転換反応用触媒は、アルキル基を有する芳香族炭化水素のトランスアルキレーション反応に用いることができる(以下、「本実施形態の第1の触媒」という場合もある)。
本実施形態の芳香族転換反応用触媒は、アルキル基を有する芳香族炭化水素の脱アルキル反応に用いることができる(以下、「本実施形態の第2の触媒」という場合もある)。
本実施形態で用いられるMFI型ゼオライトは、International Zeolite Association(国際ゼオライト学会)で規定されているMFI型ゼオライトを意味する。MFI型ゼオライトとしては、例えば、ZSM−5、TS−1、TSZ、SSI−10、USC−4、NU−4等を用いることができる。このようなMFI型ゼオライトを用いることで、パラ置換芳香族炭化水素、特にはp−キシレンを高収率で製造することができる。転化率向上の点で、ZSM−5を用いることが好ましい。
MFI型ゼオライトのケイ素/アルミニウムモル比(Si/Alモル比)は、10〜30が好ましく、11〜14.5がより好ましく、11〜13がさらに好ましく、11.5〜12がさらにより好ましい。ケイ素/アルミニウムモル比が10より小さい場合は、MFI構造を安定的に保持することが難しくなる傾向にあり、一方、30より大きい場合は、反応活性点である酸量が少なくなり、反応活性が低下する傾向にある。
MFI型ゼオライトは、転化率向上の点で、粒径が100μm以下であることが好ましく、10μm以下であることがより好ましく、1μm以下であることがさらに好ましい。
担体としては、上記MFI型ゼオライトをそのまま用いてもよく、本発明の効果を損なわない範囲で、アルミナ、シリカ、ジルコニア、ゼオライトなどを含む無機バインダー、炭化系、炭化水素系、高分子系の化合物を含む有機バインダーと混合することもできる。また、担体は転動造粒法、押し出し成形法、打錠成形法などによって成形されていてもよい。
本実施形態においては、担体におけるMFI型ゼオライトの含有量が、担体全量を基準として、50〜100質量%であることが好ましく、80〜100質量%であることがより好ましく、90〜100質量%であることがさらに好ましい。
本実施形態において担体にニッケルを担持する方法は、特に限定されるものではなく、公知の方法を適用することにより容易に行うことができる。例えば、イオン交換法、含浸法、混合法が挙げられ、これらのうち、イオン交換法及び含浸法が好ましく、ニッケルの含有量を任意に調製しやすいという観点から、含浸法が特に好ましい。
含浸法としては、吸着法、ポアフィリング法、incipient wetness法、蒸発乾固法、スプレー法が挙げられる。これらの方法は特に限定されるものではないが、操作の容易性から、ポアフィリング法、蒸発乾固法が好ましい方法として挙げられる。
ニッケルの出発物質は、適宜選択することができるが、通常、硝酸塩、硫酸塩、塩化物、酢酸塩、ギ酸塩を用いることができる。具体的には、硝酸ニッケル6水和物、硫酸ニッケル6水和物、塩化ニッケル6水和物、酢酸ニッケル4水和物、ギ酸ニッケル2水和物等が挙げられる。
本実施形態の芳香族転換反応用触媒におけるニッケルの含有量は、転化率向上の観点から、上記MFI型ゼオライトの含有量100質量部に対し、1.5〜12質量部であることが好ましく、3〜12質量部であることがより好ましく、5〜7質量部であることがさらに好ましい。
なお、上記の含有割合は、触媒の元素含有量をICP法等により測定することにより求めることができる。
本実施形態に係る芳香族転換反応用触媒の形態については特に制限はなく、粉末、球形、リング状、タブレット状、又は円筒状などに成形することができる。
本実施形態に係る芳香族転換反応用触媒は、アルキル基を有する芳香族炭化水素のトランスアルキレーション反応や、アルキル基を有する芳香族炭化水素の脱アルキル反応に用いることができる。トランスアルキレーション反応としては、例えば、トルエンの不均化反応、トルエンとトリメチルベンゼンのメチル基交換反応等の芳香族炭化水素同士の反応が挙げられる。脱アルキル反応としては、例えば、クメンの分解反応、トリメチルベンゼンの分解反応、メチルエチルベンゼンの分解反応等の芳香族炭化水素の側鎖が分解する反応が挙げられる。
次に、本実施形態に係る芳香族転換反応用触媒を用いた本実施形態に係る芳香族炭化水素の製造方法について説明する。
本実施形態に係る芳香族炭化水素の製造方法の一態様は、アルキル基を有する芳香族炭化水素が含まれる原料を、上述した本実施形態に係る芳香族転換反応用触媒に接触させて、上記芳香族炭化水素のトランスアルキレーション反応をするステップを備える。
本実施形態に係る芳香族炭化水素の製造方法の他の態様は、アルキル基を有する芳香族炭化水素が含まれる原料を、上述した本実施形態に係る芳香族転換反応用触媒に接触させて、上記芳香族炭化水素の脱アルキル反応をするステップを備える。
アルキル基を有する芳香族炭化水素としては、炭素数7以上の単環芳香族炭化水素が挙げられ、具体的には、トルエン、クメン、トリメチルベンゼン、メチルエチルベンゼン、n−プロピルベンゼン、ジエチルベンゼン、テトラメチルベンゼン等が挙げられる。
トランスアルキレーション反応の場合は、原料がトルエン、又は炭素数9以上の単環芳香族炭化水素を含むことが好ましい。不均化反応の場合は、原料がトルエンを含むことが好ましい。脱アルキル化反応の場合は、原料が炭素数9以上の単環芳香族炭化水素を含むことが好ましい。ただし、原料には、トルエン及び炭素数9以上の単環芳香族炭化水素以外の芳香族炭化水素が含まれていてもよい。
本実施形態において、原料中のアルキル基を有する芳香族炭化水素の含有量は、目的とする芳香族炭化水素(例えば、キシレン類)の収率向上の観点から、50〜100質量%が好ましく、90〜100質量%がより好ましく、95〜100質量%がさらに好ましい。
トランスアルキレーション反応をするステップ及び脱アルキル反応をするステップにおいては、原料を、液空間速度(LHSV)が好ましくは0.01h−1以上、より好ましくは0.1h−1以上、好ましくは20h−1以下、より好ましくは10h−1以下で供給して本実施形態に係る芳香族転換反応用触媒と接触させることができる。
反応温度は、好ましくは200℃以上、より好ましくは230℃以上、さらに好ましくは250℃以上とすることができ、好ましくは550℃以下、より好ましくは530℃以下、さらに好ましくは510℃以下とすることができる。反応温度が低すぎると、芳香族炭化水素の活性化が不充分であることなどから、原料である芳香族炭化水素の転化率が低くなる傾向にあり、一方、反応温度が高すぎると、エネルギーを多く消費してしまうことに加え、触媒寿命が短くなる傾向がある。
トランスアルキレーション反応をするステップ及び脱アルキル反応をするステップにおいては、窒素やヘリウムのような不活性ガスやコーキングを抑制するための水素を流通、又は加圧してもよい。
圧力は、好ましくは大気圧以上、より好ましくは0.1MPaG以上、さらに好ましくは0.5MPaG以上とすることができ、好ましくは20MPaG以下、より好ましくは10MPaG以下、さらに好ましくは5MPaG以下とすることができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに制限されるものではない。
[触媒の調製]
(触媒E−1)
ビーカーに、飽和給水させたNH−ZSM−5(東ソー製、ケイ素/アルミニウムモル比=11.9、平均粒径:1μm)を1g、及び硝酸ニッケル6水和物を0.09g入れ、更にイオン交換水100cmを加え、ホットプレート上で撹拌しながら加熱し、80℃にて蒸発乾固させた。その後、100℃で12時間乾燥させ、触媒E−1を得た。
(触媒E−2)
硝酸ニッケル6水和物を0.18gとした以外は触媒E−1と同様の操作をして、触媒E−2を得た。
(触媒E−3)
硝酸ニッケル6水和物を0.22gとした以外は触媒E−1と同様の操作をして、触媒E−3を得た。
(触媒E−4)
硝酸ニッケル6水和物を0.27gとした以外は触媒E−1と同様の操作をして、触媒E−4を得た。
(触媒E−5)
硝酸ニッケル6水和物を0.31gとした以外は触媒E−1と同様の操作をして、触媒E−5を得た。
(触媒E−6)
硝酸ニッケル6水和物を0.36gとした以外は触媒E−1と同様の操作をして、触媒E−6を得た。
(触媒E−7)
硝酸ニッケル6水和物を0.40gとした以外は触媒E−1と同様の操作をして、触媒E−7を得た。
(触媒E−8)
硝酸ニッケル6水和物を0.45gとした以外は触媒E−1と同様の操作をして、触媒E−8を得た。
(触媒E−9)
硝酸ニッケル6水和物を0.52gとした以外は触媒E−1と同様の操作をして、触媒E−9を得た。
(触媒E−10)
ビーカーに、飽和給水させたNH−ZSM−5(水澤化学製、ケイ素/アルミニウムモル比=15.0、平均粒径:1μm)を2g、及び硝酸ニッケル6水和物を0.59g入れ、更にイオン交換水100cmを加え、ホットプレート上で撹拌しながら加熱し、80℃で蒸発乾固をさせた。その後、100℃で12時間乾燥させ、触媒E−10を得た。
(触媒CE−1)
NH−ZSM−5(東ソー製、ケイ素/アルミニウムモル比=11.9、平均粒径:1μm)をそのまま使用した。
(触媒CE−2)
硝酸ニッケル6水和物の代わりに、硝酸銀0.26gを加えた以外は触媒E−1と同様の操作をして、触媒CE−2を得た。
(触媒CE−3)
硝酸ニッケル6水和物の代わりに、テトラアンミン白金塩化物0.41gを加えた以外は触媒E−1と同様の操作をして、触媒CE−3を得た。
(触媒CE−4)
硝酸ニッケル6水和物の代わりに、硝酸コバルト6水和物0.18gを加えた以外は触媒E−1と同様の操作をして、触媒CE−4を得た。
(触媒CE−5)
硝酸ニッケル6水和物の代わりに、7モリブデン酸アンモニウム4水和物0.25gを加えた以外は触媒と同様の操作をして、触媒CE−5を得た。
(触媒CE−6)
硝酸ニッケル6水和物の代わりに、テトラアンミンパラジウム塩化物0.15gを加えた以外は触媒と同様の操作をして、触媒CE−6を得た。
(触媒CE−7)
ビーカーに、飽和給水させたシリカ(JRC−SiO−10)を1g入れ、硝酸ニッケル6水和物を0.31g加えた。そこにイオン交換水100cmを加え、ホットプレート上で撹拌しながら加熱し、80℃で蒸発乾固をさせた。その後、100℃で12時間乾燥させ、触媒CE−7を得た。
[触媒の物性]
上記で得られた触媒について以下の物性を表1〜6にまとめる。
(金属/4配位Alの測定)
29Al−NMRにより全Al中の4配位Alの割合を求め、金属含有量及びアルミニウム含有量から、金属/4配位Alの値を求めた。
(金属イオン交換率)
NH−ZSM−5上のNHイオンが金属イオンに置き換わった割合を意味する。
(金属担持量(質量%))
表に示す金属担持量(質量%)は、担体(金属イオンを含まないMFI型ゼオライト触媒)の質量を基準とした金属の質量割合を意味する。なお、比較例7は、シリカの質量を基準としたNi金属の質量割合である。
[トルエンの不均化]
(参考例1〜3、実施例4〜5、参考例6〜10、及び比較例1〜7)
上記のようにして調製した触媒を、内径4mmのステンレス管を用いた固定床流通式反応装置に0.1g充填した。大気圧、6.0cm/分のH流通下、500℃で1時間前処理した後、全圧1.5MPa、6.0cm/分のH流通下、400℃の条件にて、無脈流ポンプを用いて0.0261cm/分の流速でトルエンを供給して、トルエンの不均化反応を実施した。なお、トルエンは反応管の入口で蒸発させた。生成物の捕集は、氷浴のヘキサントラップで行い、1,4−ジイソプロピルベンゼンを内部標準物質として、生成物をガスクロマトグラフィーで分析した。カラムとしては、Xylene Master(長さ50m、内径0.32mm)を使用した。なお、トルエン転化率は以下のようにして求めた。結果を表1〜4に示す。
トルエン転化率(mol%)=100−[出口でのトルエン回収量(mol)]/[出口での全芳香族化合物の検出量(mol)]×100
Figure 0006566306
Figure 0006566306
Figure 0006566306
Figure 0006566306
[クメンの脱アルキル化]
参考例11、実施例12〜14、参考例15〜17、及び比較例8)
触媒1mgを、内径4mmのガラス管にグラスウールで挟むように詰めた。電気炉内に反応管をセットし、60cm/分のHe流通下で500℃で1時間の前処理を行った。反応管を200℃まで冷却し、反応管上部の注入口からクメン2.87×10−5molを注入した。出口をガスクロマトグラフに直結し、炎イオン化検出器(FID)で生成物を分析した。なお、クメン転化率は以下のようにして求めた。
クメン転化率(mol%)=100−[クメンのGC検出強度]/[全出口有機物のGC検出強度合計]×100
Figure 0006566306

Figure 0006566306

表1〜4に示されるように、触媒E−1〜E−10によれば、トルエン転化率を高めることができることが分かる。また、表5〜6に示されるように、触媒E−1〜2、4〜8によれば、クメン転化率を高めることができることが分かる。

Claims (5)

  1. MFI型ゼオライトを含有する担体及び該担体に担持されたニッケルを含み、アルキル基を有する芳香族炭化水素のトランスアルキレーション反応に用いられ、
    前記アルキル基を有する芳香族炭化水素のトランスアルキレーション反応が、トルエンの不均化反応であり、
    前記MFI型ゼオライトのケイ素/アルミニウムモル比が11〜13であり、
    前記ニッケルの含有量が、前記MFI型ゼオライトの含有量100質量部に対し、5〜7質量部である、芳香族転換反応用触媒。
  2. MFI型ゼオライトを含有する担体と、該担体に担持されたニッケルと、を含み、アルキル基を有する芳香族炭化水素の脱アルキル反応に用いられ、
    前記MFI型ゼオライトのケイ素/アルミニウムモル比が11〜13であり、
    前記ニッケルの含有量が、前記MFI型ゼオライトの含有量100質量部に対し、3.6〜7質量部であり、
    前記アルキル基を有する芳香族炭化水素の脱アルキル反応が、クメンの分解反応である、芳香族転換反応用触媒。
  3. 前記担体における前記MFI型ゼオライトの含有量が90〜100質量%である、請求項2に記載の芳香族転換反応用触媒。
  4. トルエンが含まれる原料を、請求項1に記載の触媒に接触させて、前記トルエンの不均化反応をするステップ、を備える、芳香族炭化水素の製造方法。
  5. クメンが含まれる原料を、請求項又はに記載の触媒に接触させて、前記クメンの分解反応をするステップ、を備える、芳香族炭化水素の製造方法。
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