JP6562244B2 - 車両用灯具 - Google Patents
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Description
車両用照明装置が設けられた車両用灯具は、機能に応じて異なる明るさの光を出射したり、機能に応じて所望の色の光を規定の領域に出射したりする。
例えば、ポジションランプまたはデイタイムランニングランプ(DRL;Daylight Running Lamp)が設けられた車両用灯具は、白色の光を出射する。この場合、デイタイムランニングランプが設けられた車両用灯具から出射する光は、ポジションランプが設けられた車両用灯具から出射する光よりも明るい。
また、ブレーキランプが設けられた車両用灯具は、赤色の光を規定の領域に出射する。ターンシグナルランプが設けられた車両用灯具は、アンバーの光を規定の領域に出射する。
この場合、発光ダイオード同士の間の距離により、所望の色の光が照射される領域を規定することができる。
ところが、所望の色の光が照射される領域を規定するために、発光ダイオード同士の間の距離が長くなれば、車両用照明装置、ひいては車両用灯具が大型化するおそれがある。 そこで、所望の色の光が照射される領域を規定することができ、且つ、小型化を図ることができる車両用灯具の開発が望まれていた。
この車両用灯具によれば、所望の色の光が照射される領域を規定することができ、且つ、小型化を図ることができる。
この様にすれば、傾斜面を反射部とすることができるので、構造の簡素化を図ることができる。
この様にすれば、傾斜面を反射部とすることができるので、構造の簡素化を図ることができる。
この様にすれば、配光パターンの多様化を図ることができる。
この様にすれば、用途の拡大を図ることができる。
本実施の形態に係る車両用灯具100としては、例えば、自動車に設けられるフロントコンビネーションライト(例えば、デイタイムランニングランプ、ポジションランプ、ターンシグナルランプなどが適宜組み合わされたもの)や、リアコンビネーションライト(例えば、ストップランプ、テールランプ、ターンシグナルランプ、バックランプ、フォグランプなどが適宜組み合わされたもの)などを例示することができる。
なお、以下においては、一例として、車両用灯具100が自動車に設けられるフロントコンビネーションライトである場合を説明する。ただし、車両用灯具100は、自動車に設けられるフロントコンビネーションライトに限定されるわけではない。車両用灯具100は、自動車や鉄道車両などに設けられ、複数種類の色の光を選択的に出射するものであればよい。
図1に示すように、車両用灯具100には、車両用照明装置1、筐体101、カバー102、配光部103a(第1配光部の一例に相当する)、配光部103b(第2配光部の一例に相当する)、リフレクタ104およびシール部材105が設けられている。
筐体101の底面には、車両用照明装置1の収納部11が挿入される取付孔101aが設けられている。
取付孔101aの周縁には、収納部11に設けられた凸部14が挿入される凹部が設けられている。
なお、筐体101に取付孔101aが直接設けられる場合を例示したが、取付孔101aを有する取付部材が筐体101に設けられていてもよい。
この様な取り付け方法は、ツイストロックと呼ばれている。
カバー102は、レンズなどの機能を有するものとすることができる。
配光部103bには、後述する第2発光部22bから出射した光Lb(第2の色の光の一例に相当する)が入射する。
配光部103aおよび配光部103bは、例えば、図示しない保持部材により、筐体101に固定することができる。
リフレクタ104には、配光部103aから出射した光La、および配光部103bから出射した光Lbが入射する。
リフレクタ104は、配光部103aから出射した光Laと、配光部103bから出射した光Lbとを反射する。
配光部103a、配光部103b、およびリフレクタ104は、協働して、所定の配光パターンを形成する。
後述するように、リフレクタ104が設けられない場合には、配光部103aおよび配光部103bにより所定の配光パターンを形成する。
なお、リフレクタ104を設けるようにすれば、配光パターンの多様化を図ることができる。
配光部103a、配光部103b、およびリフレクタ104に関する詳細は後述する。
シール部材105は、ゴムやシリコーン樹脂などの弾性を有する材料から形成することができる。
また、シール部材105の弾性力により、凸部14が筐体101に押し付けられる。そのため、車両用照明装置1が、筐体101から脱離するのを抑制することができる。
図3は、発光モジュール20を例示するための模式斜視図である。
図2に示すように、車両用照明装置1には、本体部10、発光モジュール20、ソケット30、および給電部40が設けられている。
本体部10には、収納部11、フランジ部12、フィン13、および凸部14が設けられている。
基板21は、凹部11aの底面の上に設けられている。基板21の発光部22が設けられる側とは反対の側の面は、凹部11aの底面と接触している。
すなわち、収納部11のフランジ部12側とは反対側の端部には、発光モジュール20が設けられている。
また、複数の給電端子41が、凹部11aの底面から突出している。複数の給電端子41は、凹部11aの底面とは接触していない。
フィン13は、フランジ部12の面から突出して複数設けられている。複数のフィン13は、板状を呈し、放熱フィンとして機能する。
凸部14の数や配設位置には特に限定はない。
車両用照明装置1の保持を安定させるためには、3つ以上の凸部14が設けられることが好ましい。図2に例示をしたものの場合には、4つの凸部14が設けられている。
そのため、熱を外部に放出することを考慮して、本体部10を熱伝導率の高い材料から形成することが好ましい。
本体部10は、例えば、アルミニウムなどの金属や、高熱伝導性樹脂などから形成することができる。
高熱伝導性樹脂は、例えば、PET(polyethylene terephthalate)やナイロン等の樹脂に、熱伝導率の高い炭素などからなる繊維や粒子を混合させたものである。
そのため、本体部10は、高熱伝導性樹脂から形成することが好ましい。
また、収納部11、フランジ部12、フィン13、および凸部14は、一体成形することができる。
なお、収納部11、フランジ部12、フィン13、および凸部14を別々に形成し、これらを接合することもできる。収納部11、フランジ部12、フィン13、および凸部14を別々に形成する場合には、これらを同じ材料から形成することもできるし、これらを異なる材料から形成することもできる。
基板21の材料や構造には特に限定はない。例えば、基板21は、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどの無機材料(セラミックス)、紙フェノールやガラスエポキシなどの有機材料などから形成することができる。また、基板21は、金属板の表面を絶縁材料で被覆したものから形成することもできる。なお、金属板の表面を絶縁材料で被覆する場合には、絶縁材料は、有機材料からなるものであってもよいし、無機材料からなるものであってもよい。
また、基板21は、単層であってもよいし、多層であってもよい。
配線パターン24は、基板21の両方の面に設けることもできるが、製造コストを低減させるためには、基板21の一方の面に設けるようにすることが好ましい。
配線パターン24には、入力端子24aが設けられている。
入力端子24aは、複数設けられている。入力端子24aには、給電端子41が電気的に接続されている。
そのため、発光部22は、配線パターン24を介して、給電端子41と電気的に接続されている。
発光部22は、配線パターン24に設けられる側とは反対側の面(上面)に図示しない電極を有したものとすることができる。なお、図示しない電極は、配線パターン24に設けられる側の面(下面)と、配線パターン24に設けられる側とは反対側の面(上面)とに設けられていてもよいし、どちらかの面のみに設けられていてもよい。
図4は、発光部22を例示するための模式斜視図である。
第1発光部22aは、発光素子22cと、発光素子22cの光の出射面に設けられた蛍光体部22daを有する。
第2発光部22bは、発光素子22cと、発光素子22cの光の出射面に設けられた蛍光体部22dbを有する。
発光素子22cは、例えば、発光ダイオード、有機発光ダイオード、レーザダイオードなどとすることができる。
蛍光体部22da、22dbは、発光素子22cから出射された光により励起され蛍光を放射する蛍光体を含む。
蛍光体部22da、22dbは、例えば、蛍光体を含むテープとすることができる。この場合、テープ状の蛍光体部22da、22dbは、発光素子22cの光の出射面に貼り付けられる。
例えば、第1発光部22aが白色の光を出射する場合には、発光素子22cは青色発光ダイオード、蛍光体部22daは黄色の蛍光を放射する蛍光体を含むものとすることができる。
この場合、発光素子22cから出射した青色の光と、蛍光体から放射された黄色の光とが混ざり合うことで、白色の光が第1発光部22aから出射する。
なお、青色の光と黄色の光の割合は、蛍光体の量で制御することができる。
例えば、黄色の蛍光を放射する蛍光体の量を多くして、発光素子22cから出射した青色の光の大部分を黄色の光に変換すれば、第1発光部22aから黄色の光が出射するようにすることができる。
この場合、発光素子22cから出射した青色の光の大部分を赤色の光、またはアンバーの光に変換して、第2発光部22bから赤色の光、またはアンバーの光が出射するようにすることができる。
例えば、赤色の光を出射する発光ダイオード、黄緑色の光を出射する発光ダイオード、青色の光を出射する発光ダイオード、緑色の光を出射する発光ダイオードなどをそのまま用いることもできる。
例えば、デイタイムランニングランプ、ポジションランプ、バックランプなどには、白色の光が用いられる。
ストップランプ、テールランプなどには、赤色の光が用いられる。
ターンシグナルランプなどには、アンバーの光が用いられる。
フォグランプなどには、黄色の光が用いられる。
また、装飾用のランプには様々な色の光が用いられる。
また、発光部22の数、大きさ、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく、車両用照明装置1の大きさや用途などに応じて適宜変更することができる。
制御部23は、第1発光部22aおよび第2発光部22bのいずれか一方に光を出射させる。この場合、制御部23は、第1発光部22aから光を出射させる場合には第2発光部22bから光を出射させない。制御部23は、第2発光部22bから光を出射させる場合には第1発光部22aから光を出射させない。
例えば、第1発光部22aが白色の光を出射する場合には、デイタイムランニングランプまたはポジションランプとして用いることができる。デイタイムランニングランプとして用いる場合には、制御部23は、第1発光部22aから出射する光の光束が300ルーメン程度となるように制御する。ポジションランプとして用いる場合には、制御部23は、第1発光部22aから出射する光の光束が50ルーメン程度となるように制御する。
第2発光部22bが赤色の光を出射する場合には、ストップランプまたはテールランプとして用いることができる。ストップランプとして用いる場合には、制御部23は、第2発光部22bから出射する光の光束が100ルーメン程度となるように制御する。テールランプとして用いる場合には、制御部23は、第2発光部22bから出射する光の光束が10ルーメン程度となるように制御する。
この様にすれば、用途の拡大を図ることができる。
なお、明るさの切り換え数や、明るさの程度は例示をしたものに限定されるわけではない。
その他、必要に応じて所望の回路部品を適宜設けることができる。
枠部26は、例えば、PBT(polybutylene terephthalate)やPC(polycarbonate)などの樹脂や、セラミックスなどから形成することができる。
なお、酸化チタンの粒子に限定されるわけではなく、第1発光部22aおよび第2発光部22bから出射した光に対する反射率が高い材料からなる粒子を混合させるようにすればよい。
また、枠部26は、例えば、白色の樹脂から形成することもできる。
また、第1発光部22aおよび第2発光部22bから車両用照明装置1の正面側に向けて出射された光の一部であって封止部27の上面(封止部27と外気との界面)で全反射した光は、枠部26の中央部26a側の側壁面26bで反射して、再び車両用照明装置1の正面側に向けて出射される。
すなわち、枠部26は、リフレクタの機能を併せ持つものとすることができる。なお、枠部26の形態は、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
なお、封止部27は、第1発光部22aおよび第2発光部22bのそれぞれを覆うように設けることもできる。その様にすれば、例えば、第1発光部22aから出射した光が、第2発光部22bの光を入射させる配光部103bに入射するのを抑制することができる。
封止部27は、例えば、枠部26の中央部26aに樹脂を充填することで形成することができる。
また、封止部27は、例えば、第1発光部22aおよび第2発光部22bのそれぞれに、シリコーン樹脂などをドーム状に盛りつける(ポッティング)ことで形成することもできる。
樹脂の充填や盛りつけは、例えば、ディスペンサなどの液体定量吐出装置を用いて行うことができる。
そのため、外力や、車両用照明装置1が設けられた環境に含まれる水分や硫黄を含むガスなどが、第1発光部22a、第2発光部22b、および枠部26の中央部26aに配置された配線パターン24などに接触するのを抑制することができる。その結果、車両用照明装置1に対する信頼性を向上させることができる。また、配線パターン24に含まれる銀と硫黄とが反応するのを抑制することができる。
接合部28は、膜状を呈し、枠部26と、基板21と、の間に設けられている。
接合部28は、例えば、シリコーン系接着剤やエポキシ系接着剤が硬化することで形成されたものとすることができる。
図5に示すように、ソケット30には、本体部30a、めす型端子30b、および配線30cが設けられている。
本体部30aは、樹脂などの絶縁材料から形成されている。本体部30aの側壁には、凸部30a1が設けられている。本体部10に設けられた凹部に凸部30a1を嵌め合わせることで、ソケット30が本体部10に保持される。
めす型端子30bの一方の端部は、本体部30aの一方の端面に露出している。本体部30aの一方の端面に露出しているめす型端子30bの端部には、給電端子41が嵌め合わされる。
めす型端子30bの他方の端部には、配線30cが電気的に接続されている。
配線30cには、図示しない電源などが電気的に接続される。
そのため、ソケット30を給電端子41に嵌め合わせることで、図示しない電源などと、発光部22とが電気的に接続される。
ソケット30は、例えば、接着剤などを用いて本体部10側の要素に接合することができる。
給電端子41は、複数設けられている。
給電端子41は、線状を呈し、金属などの導電性材料から形成されている。
複数の給電端子41は、保持部42を貫通して延びている。
保持部42の他方の端部から突出した給電端子41は、めす型端子30bと嵌め合わされる。
なお、2つの給電端子41を例示したが、給電端子41の数や形状などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
この場合、高熱伝導性樹脂には、炭素などの導電性を有する物質を樹脂に混合させたものがある。そのため、高熱伝導性樹脂には導電性を有するものがある。
導電性を有する高熱伝導性樹脂や金属からなる本体部10の場合には、本体部10と、給電端子41とが接触すると短絡が生ずることになる。
そのため、本体部10と給電端子41との間に、絶縁性を有する材料から形成された保持部42が設けられている。
ここで、自動車に設けられる車両用照明装置1の場合には、使用環境の温度が、−40℃〜85℃となる。そのため、本体部10の材料である高熱伝導性樹脂の線膨張係数と、保持部42の材料である樹脂の線膨張係数とがなるべく近い値となることが好ましい。この様にすれば、車両用照明装置1が、温度変化の大きな環境において用いられたとしても、本体部10と保持部42との間において発生する熱応力を低減させることができる。
この場合、高熱伝導性樹脂に含まれる樹脂を用いて保持部42を形成することができる。
例えば、高熱伝導性樹脂が炭素からなる繊維や粒子をPETに混合させたものである場合には、PETを用いて保持部42を形成することができる。
図6は、配光部103a、配光部103b、およびリフレクタ104について例示するための模式断面図である。
図6に示すように、配光部103aは柱状を呈している。配光部103aの一方の端面103a1は、第1発光部22aの光の出射面と対峙している。端面103a1には、第1発光部22aから出射した第1の色の光Laが入射する。
配光部103aの他方の端面103a2は、傾斜面となっている。端面103a2は、配光部103aの先端に向かうに従い車両用照明装置1の中心軸1aから離れる方向に傾斜している。また、端面103a2は、光Laの入射角θaが臨界角以上となるように傾斜している。
そのため、第1発光部22aから出射した光Laは、配光部103aの内部を伝播して、端面103a2において全反射する。全反射した光Laは、リフレクタ104に向けて出射する。
すなわち、端面103a2は、反射部となっている。
リフレクタ104における光Laの入射位置は、リフレクタ104に対する端面103a2の位置と端面103a2の傾斜角度により変化させることができる。
配光部103bの他方の端面103b2は、傾斜面となっている。端面103b2は、配光部103bの先端に向かうに従い車両用照明装置1の中心軸1aから離れる方向に傾斜している。また、端面103b2は、光Lbの入射角θbが臨界角以上となるように傾斜している。
そのため、第2発光部22bから出射した光Lbは、配光部103bの内部を伝播して、端面103b2において全反射する。全反射した光Lbは、リフレクタ104に向けて出射する。
すなわち、端面103b2は、反射部となっている。
リフレクタ104における光Lbの入射位置は、リフレクタ104に対する端面103b2の位置と端面103b2の傾斜角度により変化させることができる。
反射層は、例えば、アルミニウムなどの金属、白色の樹脂、酸化チタンの粒子を含む樹脂などの反射率の高い材料を含むのとすることができる。
反射層を設けるようにすれば、入射角θa、θbが臨界角未満であっても、光La、Lbを全反射させることができる。そのため、リフレクタ104における光La、Lbの入射位置の設定が容易となる。
車両用灯具100の外部における光La、Lbの照射位置、照射範囲の大きさや形状などは、リフレクタ104における光La、Lbが入射する位置、光La、Lbが入射する位置におけるリフレクタ104の反射面の形状などにより変化させることができる。
なお、リフレクタ104は、必ずしも必要ではなく、配光部103aおよび配光部103bにより、所定の配光パターンを形成することもできる。
また、配光部103aと配光部103bが分離している場合を例示したが、配光部103aと配光部103bが反射層を介して接合されていてもよい。反射層は、例えば、反射率の高い材料から形成することもできるし、配光部103a、103bの屈折率よりも低い屈折率を有する材料から形成することもできる。
また、制御部23は、第1発光部22aおよび第2発光部22bのいずれか一方に光を出射させる。そのため、例えば、第1発光部22aから光Laを出射させる際には、隣接する第2発光部22bは点灯しないので、第2発光部22bからの熱が第1発光部22aに加わることがない。
そのため、第1発光部22aと第2発光部22bとの間の距離を短くすることができる。
その結果、車両用照明装置1の小型化を図ることができる。
図7に示すように、配光部103cをさらに設けることもできる。
配光部103cは柱状を呈している。配光部103cの一方の端面103c1は、第3発光部22eの光の出射面と対峙している。端面103c1には、第3発光部22eから出射した第3の色の光Lcが入射する。
配光部103cの他方の端面103c2は、配光部103cの中心軸に直交する面となっている。
第3発光部22eから出射した光Lcは、配光部103cの内部を伝播して、端面103c2から車両用灯具100の外部に向けて出射する。
配光部103cの側壁には、反射部103c3を設けることができる。反射部103c3は、例えば、配光部103cの側壁に微細な凹凸を設けたり、配光部103cの側壁に反射率の高い材料を含む層を設けたり、配光部103cの側壁に配光部103cの屈折率よりも低い屈折率を有する材料を含む層を設けたりすることで形成することができる。
端面103c2を傾斜面とする場合には、端面103c2において全反射した光Lcは、リフレクタ104に向けて出射する。
例えば、第3発光部22eは、発光素子22cと、発光素子22cの光の出射面に設けられた蛍光体部を有するものとすることができる。第3発光部22eに設けられる蛍光体部は、蛍光体部22da、22dbに含まれる蛍光体とは異なる蛍光体を含むものとすることができる。
図8に示すように、配光部123aの一方の端面123a1は、第1発光部22aの光の出射面と対峙している。端面123a1には、第1発光部22aから出射した第1の色の光Laが入射する。
配光部123aは、例えば、屈曲した柱状体、湾曲した柱状体などとすることができる。
配光部123aの側壁の一部には、反射部123a2が設けられている。
反射部123a2は、例えば、配光部123aの側壁に微細な凹凸を設けたり、配光部123aの側壁に反射率の高い材料を含む層を設けたり、配光部123aの側壁に配光部123aの屈折率よりも低い屈折率を有する材料を含む層を設けたりすることで形成することができる。
なお、配光部123aを、直線状の柱状体とし、柱状体の側壁の反射部123a2が設けられていない領域から車両用灯具100の外部に向けて光Laを出射するようにしてもよい。
配光部123bは、例えば、屈曲した柱状体、湾曲した柱状体などとすることができる。
配光部123bの側壁の一部には、反射部123b2が設けられている。
反射部123b2は、例えば、配光部123bの側壁に微細な凹凸を設けたり、配光部123bの側壁に反射率の高い材料を含む層を設けたり、配光部123bの側壁に配光部123bの屈折率よりも低い屈折率を有する材料を含む層を設けたりすることで形成することができる。
なお、配光部123bを、直線状の柱状体とし、柱状体の側壁の反射部123b2が設けられていない領域から車両用灯具100の外部に向けて光Lbを出射するようにしてもよい。
図9は、他の実施形態に係る発光モジュール120を例示するための模式斜視図である。
前述した発光モジュール20においては、COB方式を用いて、発光部22を配線パターン24の上に実装している。
これに対して、発光モジュール120においては、PLCC(Plastic Leaded Chip Carrier)型の発光部122を配線パターン24の上に実装している。
発光部122は、前述した第1の色の光Laを出射する第1発光部22aと、第1の色とは異なる第2の色の光Lbを出射する第2発光部22bとを有する。
第1発光部22aは、外囲器122aに設けられた凹部122bの内部に設けられている。第1発光部22aは、凹部122bの内部に露出するリード122cに電気的に接続されている。
第2発光部22bは、外囲器122aに設けられた凹部122bの内部に設けられている。第2発光部22bは、凹部122bの内部に露出するリード122cに電気的に接続されている。
また、外囲器122aの材料を樹脂とする場合には、酸化チタンなどの粒子を混合して、第1発光部22aおよび第2発光部22bから出射した光に対する反射率を向上させることができる。
なお、酸化チタンの粒子に限定されるわけではなく、第1発光部22aおよび第2発光部22bから出射した光に対する反射率が高い材料からなる粒子を混合させればよい。
また、外囲器122aは、例えば、白色の樹脂から形成することもできる。
また、第1発光部22aおよび第2発光部22bから車両用照明装置1の正面側に向けて出射された光の一部であって封止部127の上面(封止部127と外気との界面)で全反射した光は、凹部122bの側壁で反射して、再び車両用照明装置1の正面側に向けて出射する。
リード122cの他方の端部側は、外囲器122aの凹部122bが開口する側とは反対の側の面(下面)に向けて折り曲げられている。リード122cは、例えば、Jベンド型のリードとすることができる。
リード122cの凹部122bの内部に露出する部分は、第1発光部22aおよび第2発光部22bのそれぞれと電気的に接続されている。
リード122cの外囲器122aの下面に向けて折り曲げられている部分は、配線パターン24と電気的に接続されている。
そのため、第1発光部22aおよび第2発光部22bのそれぞれは、リード122cを介して配線パターン24と電気的に接続されている。
封止部127は、例えば、外囲器122aの凹部122bに樹脂を充填することで形成することができる。樹脂の充填は、例えば、ディスペンサなどの液体定量吐出装置を用いて行うことができる。
例えば、第1発光部22aに代えて、発光素子22cのみを外囲器122aの凹部122bの内部に設け、蛍光体部22daに含まれる蛍光体を封止部127に含ませることができる。
また、第2発光部22bに代えて、発光素子22cのみを外囲器122aの凹部122bの内部に設け、蛍光体部22dbに含まれる蛍光体を封止部127に含ませることができる。
そのため、第1発光部22aと第2発光部22bとの間の距離を短くすることができる。そのため、車両用照明装置1の小型化、ひいては車両用灯具100の小型化が容易となる。
Claims (5)
- 第1の発光素子と、前記第1の発光素子を覆う第1の封止部と、を有し、第1の色の光を出射する第1発光部と;
第2の発光素子と、前記第2の発光素子を覆い、前記第1の封止部と離隔させて設けられた第2の封止部と、を有し、第2の色の光を出射する第2発光部と;
直線状に延びる柱状を呈し、一方の端面には前記第1発光部から出射した前記第1の色の光が入射し、他方の端面には前記第1の色の光を反射する反射部を有する第1配光部と;
直線状に延びる柱状を呈し、前記第1配光部と隙間を介して並べて設けられ、一方の端面には前記第2発光部から出射した前記第2の色の光が入射し、他方の端面には前記第2の色の光を反射する反射部を有する第2配光部と;
前記第1発光部および前記第2発光部のいずれか一方に光を出射させる制御部と;
を具備した車両用灯具。 - 前記第1配光部の前記他方の端面は、傾斜面となっている請求項1記載の車両用灯具。
- 前記第2配光部の前記他方の端面は、傾斜面となっている請求項1または2に記載の車両用灯具。
- 前記第1配光部から出射した光と、前記第2配光部から出射した光と、を反射するリフレクタをさらに具備した請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両用灯具。
- 前記制御部は、前記第1発光部および前記第2発光部の少なくともいずれかから出射する光の明るさをさらに制御する請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両用灯具。
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