JP6561891B2 - バーコード領域検知装置、バーコード読み取りシステム、バーコード領域検知方法及びプログラム - Google Patents
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Description
特許文献1には、関連する技術として、バーコードを読み取る技術が開示されている。
本発明の第一の実施形態によるバーコード読み取りシステムについて説明する。
本発明の第一の実施形態によるバーコード読み取りシステム1は、図1に示すように、搬送制御装置200と、画像取得カメラ300と、バーコード領域検知装置400と、バーコードリーダ500と、区分先決定機600と、を備える。
画像取得カメラ300が取得した濃淡画像データは、例えば、0〜255の256階調の濃淡を示す複数の画素で構成される画像を示す画像データである。階調は、0が黒を示し、数値が255に近づくにつれて画像が明るくなる(白に近づく)ことを示す。
なお、画像取得カメラ300が取得した濃淡画像データは、原画像を示す原画像データである。以下、画像取得カメラ300が取得した濃淡画像データを「原画像データ」と記載する。
本発明の第一の実施形態によるバーコード領域検知装置400は、図2に示すように、エッジ画像生成部402と、直交エッジ画像生成部403と、ブロック平均処理部404と、ブロック差分処理部405と、最小値フィルタ部406と、処理回数判定部407と、画像間引き処理部430と、バーコード領域絞り込み部401と、繰り返し判定部420と、バーコード領域合成部440と、領域座標出力部450と、を備える。
エッジ画像生成部402は、取得した原画像データが示す原画像における注目画素a(i,j)とその注目画素a(i,j)に隣接する8つの画素の合計9つの画素について、隣接する8つの画素のうちの2つを結ぶ複数のベクトルのうち注目画像a(i,j)の一部を通過する8つのベクトル1〜ベクトル8のそれぞれに対してエッジ画像を示すエッジ画像データを生成する。なお、エッジ画像とは、次に示すように、階調の差に基づいて生成される画像のことである。
8つのベクトルは、例えば、図3に示すように、二次元の原画像上の注目画素a(i,j)を中心とする8つの方向(原画像における所定の方向)を向くベクトルである。具体的には、8つのベクトルは、画素a(i−1,j)から画素a(i+1,j)へ向かうベクトル1、画素a(i−1,j)から画素a(i+1,j+1)へ向かうベクトル2、画素a(i−1,j−1)から画素a(i+1,j+1)へ向かうベクトル3、画素a(i−1,j−1)から画素a(i,j+1)へ向かうベクトル4、画素a(i,j−1)から画素a(i,j+1)へ向かうベクトル5、画素a(i+1,j−1)から画素a(i,j+1)へ向かうベクトル6、画素a(i+1,j−1)から画素a(i−1,j+1)へ向かうベクトル7、画素a(i+1,j)から画素a(i−1,j+1)へ向かうベクトル8である。
エッジ画像生成部402は、図3に示すベクトル1に対してエッジ画像データを生成する場合、「画素a(i−1,j)の階調と画素a(i+1,j)の階調との差の絶対値」を算出し、算出した絶対値をベクトル1に対するエッジ画像における画素a(i,j)の階調とする。具体的には、画素a(i−1,j)の階調が203であり画素a(i+1,j)の階調が105である場合、エッジ画像生成部402は、差の絶対値として98を算出する。同様に、エッジ画像生成部402は、原画像におけるすべての画素を注目画素a(i,j)として、上述の絶対値を算出し、すべての画素に対する絶対値(階調の差)を算出し、ベクトル1に対するエッジ画像データを生成する。なお、階調の差が大きいということは、白と黒の差が大きい、すなわち、エッジがはっきりし、エッジ強度が強いことを意味する。
エッジ画像生成部402は、ベクトル1に対する上述のエッジ画像データの生成と同様に、ベクトル2〜ベクトル8のそれぞれに対してエッジ画像データを生成する。
なお、階調の差分は、白と黒の差、すなわち、エッジ強度を示す。
例えば、最小値フィルタ部406は、ブロック平均差分画像データを3×3のブロックを示す3×3ブロックデータごとに分割する。最小値フィルタ部406は、3×3ブロックデータのそれぞれに対して、最小値フィルタの処理を行う。具体的には、最小値フィルタ部406は、図4(a)に示す数値の階調の差分(エッジ強度)を有する3×3ブロックデータに対して最小値フィルタの処理を行う場合、図4(b)に示すように、3×3のブロックの中心のブロックに対して、隣接する8つのブロックそれぞれが示すエッジ強度のうち最小のエッジ強度(図4に示すエッジ強度の場合、ブロック1のエッジ強度30)を適用する。したがって、最小値フィルタ部406が行う処理は、エッジ強度の強いブロックがエッジ強度の弱いブロックに囲まれて孤立している場合に、エッジ強度の強いブロックを、エッジ強度の弱いブロックに置き替えて、3×3ブロックデータを生成する処理である。
具体的には、画像間引き処理部430は、処理回数判定部407が画像データ処理が1回目であると判定した場合、例えば、図5(a)に示す原画像における画素を縦方向に2分の1間引き、横方向に2分の1間引いて、原画像において残った画素を最も近い画素どうしを結合させて図5(b)に示す間引き後画像を示す間引き後画像データを生成する。
なお、本発明の実施形態において「間引く」とは、所定のアルゴリズムに基づいて決定した画素それぞれに対して画像データ処理を行わないことをいう。また、本発明の実施形態において、「間引く」画素は、画像において1つの行を構成する画素の集合体、または、画像において1つの列を構成する画素の集合体の単位で所定のアルゴリズムに基づいて決定される。
画像合成部408は、エッジ強度の比較結果に基づいて、エッジ強度の強いブロックを選択し、選択したブロックを用いて合成画像を示す合成画像データを生成する。
二値化部409は、合成画像におけるブロックが示すエッジ強度がしきい値が示すエッジ強度以上であるか否かを判定する。
二値化部409は、合成画像におけるブロックが示すエッジ強度がしきい値が示すエッジ強度以上であると判定した場合、合成画像におけるそのブロックをエッジ強度が強いことを示す有効ブロック“1(有効ブロック)”に変換する。
また、二値化部409は、合成画像におけるブロックが示すエッジ強度がしきい値が示すエッジ強度未満であると判定した場合、合成画像におけるそのブロックをエッジ強度が弱いことを示す無効ブロック“0(無効ブロック)”に変換する。
二値化部409は、合成画像における各ブロックを有効ブロックまたは無効ブロックに変換して、ブロック変換画像を示すブロック変換画像データを生成する。
例えば、二値化部409は、ベクトル2について、図7に示すブロック変換画像を示すブロック変換画像データを生成する。
なお、図7ではベクトル2についてのブロック変換画像であることを明確にするために、ベクトル2の方向の一直線上位置するブロックを有効ブロックまたは無効ブロックに変換した例を示している。しかしながら、実際には、図7に示すブロック変換画像において、白い四角で示されたブロックについても“1(有効ブロック)”または“0(無効ブロック)”の何れかに変換されている。
例えば、射影変換部410は、図7で示したブロック変換画像の複数のブロックに対して、図8に示すように、所定の方向の一線上に位置するブロックごとにY軸方向の座標を同一とする変換を行った画像である射影変換画像を示す射影変換画像データを生成する。
なお、図8において、斜線が付与されたブロックは、図7で示したブロック変換画像において存在しないブロックであり、画像データ処理の対象としないブロックである。
例えば、図9に示すエリアAである場合、最小矩形探索部414は、外接矩形R1の面積を「ΔX×ΔY」と算出する。
最小矩形探索部414は、すべてのエリアそれぞれに対して、算出した重心を中心としてエリアを1度ずつ回転させ、エリアのX軸方向の最小座標と最大座標、Y軸方向の最小座標と最大座標を四角形の頂点とする外接矩形の面積を算出する。
最小矩形探索部414は、すべてのエリアそれぞれに対して、算出した外接矩形の面積のうち最も小さい面積となる外形矩形の回転角度とそのときの外接矩形の領域とを特定する。
バーコード領域合成部440は、比較した結果、バーコード領域が他のバーコード領域を包含している場合には、包含されているバーコード領域を棄却する。
ここでは、図10に示すバーコード読み取りシステム1の処理フローについて説明する。
ユーザは、郵便物100の配送を手配する。
配送業者は、バーコード読み取りシステム1に郵便物100を供給する。
画像取得カメラ300がステップS2の処理により取得した画像は、原画像である。
バーコード領域検知装置400は、取得した原画像データを解析する(ステップS3)。
バーコード領域検知装置400は、解析結果に基づいて、バーコード領域の候補を特定する(ステップS4)。
バーコード領域検知装置400は、特定した1つ以上のバーコード領域の候補の位置を含むバーコード領域情報をバーコードリーダ500に送信する。
バーコードリーダ500は、受信したバーコード領域情報に基づいてバーコード領域の候補のそれぞれに対してバーコードを読み取る処理を行う(ステップS5)。
バーコードリーダ500は、読み取ることのできたバーコードに含まれる住所の情報を特定する(ステップS6)。
バーコードリーダ500は、特定した住所を示す住所情報を区分先決定機600に送信する。
区分先決定機600は、区分先別に分かれた複数の容器700の中から受信した住所の情報に応じた容器700を決定する(ステップS7)。
ここでは、図11A〜図11Bに示すバーコード領域検知装置400の処理フローについて説明する。
そして、取得した原画像データが示す原画像における注目画素a(i,j)とその注目画素a(i,j)に隣接する8つの画素の合計9つの画素について、隣接する8つの画素のうちの2つを結ぶ複数のベクトルのうち注目画像a(i,j)の一部を通過する8つのベクトル1〜ベクトル8のうちの1つに対してエッジ画像データを生成する(ステップS11)。
エッジ画像生成部402は、画像取得カメラ300から原画像データを取得する。
エッジ画像生成部402は、取得した原画像データが示す原画像における注目画素a(i,j)とその注目画素a(i,j)に隣接する8つの画素の合計9つの画素について、隣接する8つの画素のうちの2つを結ぶ複数のベクトルのうち注目画像a(i,j)の一部を通過する8つのベクトル1〜ベクトル8のそれぞれに対してエッジ画像データを生成する。
エッジ画像生成部402は、図3で示したベクトル1に対してエッジ画像を示すエッジ画像データを生成する場合、「画素a(i−1,j)の階調と画素a(i+1,j)の階調との差分の絶対値」を算出し、算出した絶対値をベクトル1に対するエッジ画像における画素a(i,j)の階調とする。具体的には、画素a(i−1,j)の階調が203であり画素a(i+1,j)の階調が105である場合、エッジ画像生成部402は、差の絶対値として98を算出する。同様に、エッジ画像生成部402は、原画像におけるすべての画素を注目画素a(i,j)として、上述の絶対値を算出し、すべての画素に対する絶対値(階調の差分)を算出し、ベクトル1に対するエッジ画像データを生成する。
具体的には、直交エッジ画像生成部403は、上述のベクトル1に直交するベクトルにおける始点と終点の画素どうしで階調の差分の絶対値を求め、エッジ画像データと同様に直交エッジ画像データを生成する。
ブロック平均処理部404は、エッジ画像データにおいて8×8画素を1ブロックとし、1ブロックごとの階調の平均値を求める処理を行い、複数のブロック平均画像を示すブロック平均画像データを生成する(ステップS13)。なお、ブロック平均処理部404は、8×8画素から成る1ブロックの階調の平均値を1画素として生成する。ブロック平均処理部404が行うこの処理により、ブロック平均画像全体のサイズは、縦方向及び横方向のそれぞれについて8分の1に縮小される。
ここで、8×8画素のサイズは、バーコードの高さを超えず、バーコードの複数のバーを含むサイズである。バーコードの一例を図12に示す。図12において、符号Hは、バーコードの高さを示している。また、符号Wは、バーの幅を示している。
なお、バーコードのサイズは未知ではあるが、画像上のバーコードの大きさはある程度想定できる。そのため、複数のバーを部分的に含むようなブロックのサイズを決定することができる。ここでは、ブロックのサイズの一例として8×8画素としている。
なお、ブロック差分処理部405が生成したブロック平均差分画像データは、1つのブロックにおいてバーコードのバーの外形を多く含む場合に階調の差分の大きい(エッジ強度の強い)ブロックが連続する画像のデータとなる。また、ブロック差分処理部405が生成したブロック平均差分画像データは、1つのブロックにおいて文字のようにさまざまな方向にエッジを持つ場合に階調の差分の大きい(エッジ強度の強い)ブロックが不連続な画像のデータとなる。また、ブロック差分処理部405が生成したブロック平均差分画像データは、どの方向にも強いエッジを持たない階調の差分が平坦な場合に階調の差分の小さいブロックが連続する画像のデータとなる。
具体的には、最小値フィルタ部406は、ブロック平均差分画像データを3×3のブロックを示す3×3ブロックデータごとに分割する。最小値フィルタ部406は、3×3ブロックデータのそれぞれに対して、最小値フィルタの処理を行う。具体的には、最小値フィルタ部406は、図4(a)で示した数値の階調の差分(エッジ強度)を有する3×3ブロックデータに対して最小値フィルタの処理を行う場合、図4(b)で示したように、3×3のブロックの中心のブロックに対して、隣接する8つのブロックそれぞれが示すエッジ強度のうち最小のエッジ強度(図4で示したエッジ強度の場合、ブロック1のエッジ強度30)を適用する。したがって、最小値フィルタ部406が行う処理は、エッジ強度の強いブロックがエッジ強度の弱いブロックに囲まれて孤立している場合に、エッジ強度の強いブロックを、エッジ強度の弱いブロックに置き替えて、3×3ブロックデータを生成する処理である。
具体的には、画像間引き処理部430は、処理回数判定部407が画像データ処理が1回目であると判定した場合、例えば、図5(a)で示した原画像における画素を縦方向に2分の1間引き、横方向に2分の1間引いて、原画像において残った画素を最も近い画素どうしを結合させて図5(b)で示した間引き後画像を示す間引き後画像データを生成する。
画像間引き処理部430は、ステップS11の処理に戻す。
画像合成部408は、エッジ強度の比較結果に基づいて、エッジ強度の強いブロックを選択し、選択したブロックを用いて合成画像を示す合成画像データを生成する(ステップS19)。
画像合成部408は、生成した合成画像データを二値化部409に送信する。
バーコードは、バー幅の異なるバーで構成されている。最も幅の狭いバーと最も幅の広いバーとでは、バーコードの規格にもよるが、バーの幅は約2〜4倍異なる。上記のステップS11〜ステップS16の処理は、最も幅の狭いバーと最も幅の広いバーの両方に対して同時に有効な処理ではない。そこで、画像解像度にもよるが、例えば、原画像を使用して最も幅の狭いバーに対応し、間引き後画像を使用して最も幅の広いバーに対応するためにステップS17〜ステップS19の処理を行っている。
二値化部409は、画像合成部408が生成した合成画像が示す各ブロックにおけるエッジ強度と所定のしきい値が示すエッジ強度とを比較する。
二値化部409は、合成画像におけるブロックが示すエッジ強度がしきい値が示すエッジ強度以上であると判定した場合、合成画像におけるそのブロックをエッジ強度が強いことを示す有効ブロック“1(有効ブロック)”に変換する。
また、二値化部409は、合成画像におけるブロックが示すエッジ強度がしきい値が示すエッジ強度未満であると判定した場合、合成画像におけるそのブロックをエッジ強度が弱いことを示す無効ブロック“0(無効ブロック)”に変換する。
例えば、二値化部409は、ベクトル2について、図7で示したブロック変換画像を示すブロック変換画像データを生成する。
二値化部409は、生成したブロック変換画像データを射影変換部410に送信する。
射影変換部410は、二値化部409が生成したブロック変換画像データを、エッジ画像生成部402が生成したエッジ画像に対応する8つのベクトル1〜ベクトル8のうち対象としている1つのベクトルが示す方向と、原画像データが示す直交する二軸で表される二次元の原画像における一方の軸方向と他方の軸方向とに基づいて射影変換し、射影変換画像を示す射影変換画像データを生成する(ステップS21)。
例えば、射影変換部410は、図7で示したブロック変換画像の複数のブロックに対して、図8で示したように、所定の方向の一線上に位置するブロックごとにY軸方向の座標を同一とする変換を行った画像である射影変換画像を示す射影変換画像データを生成する。
有効ブロック群生成部411は、例えば、図3で示したベクトル2の方向について、注目ブロックは図7で示したように斜め下方に向かって並んで存在する。
ベクトル2の方向に基づいて射影変換された画像が図8で示した画像である。
有効ブロック群生成部411は、射影変換後の画像上で、同じ走査線上にある有効ブロックを接続するため、図8で示した注目ブロックの行において隣接する有効ブロック同士を接続して1つの有効ブロック群とした有効ブロック群データを生成する。
例えば、図8で示した射影変換画像の場合、統合ブロック生成部412は、同一の行で距離が近い有効ブロック群どうしである有効ブロック群aと有効ブロック群bのデータを統合して統合ブロックを示す統合ブロックデータを生成する。
統合ブロック生成部412は、統合ブロックデータを生成する処理をすべての行について行う。
なお、エリア生成部413が行うこの処理は、一種のラベリング処理である。
例えば、図9に示すエリアAである場合、最小矩形探索部414は、外接矩形R1の面積を「ΔX×ΔY」と算出する。
最小矩形探索部414は、すべてのエリアそれぞれに対して、算出した重心を中心としてエリアを例えば−45度〜+45度の範囲で1度ずつ回転させ、エリアのX軸方向の最小座標と最大座標、Y軸方向の最小座標と最大座標を四角形の頂点とする外接矩形の面積を算出する。
最小矩形探索部414は、すべてのエリアそれぞれに対して、算出した外接矩形の面積のうち最も小さい面積となる外形矩形の回転角度とそのときの外接矩形の領域とを特定する(ステップS25)。
なお、最小矩形探索部414は、最小矩形の傾きが「8方向の範囲角度(180度÷8)+誤差」の範囲内すなわち対象とするベクトルが示す向きに対して−15度〜+15度程度であった場合、その回転角度はバーコード領域を特定する回転角度であると判定する。
また、最小矩形探索部414は、回転角度が対象とするベクトルが示す向きに対して−15度〜+15度程度の範囲から外れた場合、その回転角度はバーコード領域を特定する回転角度ではないと判定する。
この4つの条件の1つ目は、結合すべき領域の回転角度は同じ方向(平行)であることを示す。
この4つの条件の2つ目は、1つ目の条件を満たしていても、隣接する別のバーコードのように平行であるが段違いである場合に結合しないようにする条件である。
この4つの条件の3つ目は、近隣する雑音領域を結合しないように、所定以上の距離の差がある場合には結合しないようにする条件である。
この4つの条件の4つ目は、同一のバーコードでないものどうしを結合しないようにするための条件である。
画像サイズ復元部417は、結合領域データが示す結合領域に含まれるブロックのサイズ原画像が示すブロックのサイズに変更して復元結合領域を示す復元結合領域データを生成する(ステップS28)。
画像サイズ復元部417は、生成した復元結合領域データを領域座標取得部418に送信する。
領域座標取得部418は、画像サイズ復元部417が生成した復元結合領域データが示す復元結合領域の面積を取得する(ステップS29)。
領域座標取得部418は、取得した復元結合領域の面積を示す情報を領域座標評価部419に送信する。
領域座標評価部419は、領域座標取得部418が取得した復元結合領域の面積と想定されるバーコードの面積とを比較する。
領域座標評価部419は、比較結果に基づいて、復元結合領域の面積と想定されるバーコードの面積の差が所定の面積の差の範囲内にあるか否かを判定する(ステップS30)。
領域座標出力部450は、バーコード領域合成部440が内包された小さいバーコード領域を棄却した後のバーコード領域と、対応する回転角度とをバーコードリーダ500に送信する(ステップS35)。
本発明を実際の大型郵便物に対して適用した例を図14、図15、図16に示す。図15が原画像、図14が8つのベクトル1〜ベクトル8のそれぞれに対して生成したエリアデータが示すエリアを示す画像であり、検知した領域を実線で囲っている。図16はバーコードの検知結果を示す画像で、バーコード領域を実線で表している。検出した領域は封筒上の2つのバーコードを囲っており、この領域座標を目安に、後段のバーコード認識処理を容易に自動実行できる。
本発明の第一の実施形態によるバーコード読み取りシステム1において、バーコード領域検知装置400は、画像間引き処理部430、ブロック差分処理部405(エッジ強度算出部)、バーコード領域絞り込み部401と、を備える。画像間引き処理部430は、原画像データが示す直交する二軸で表される二次元の原画像における一方の軸方向と他方の軸方向のそれぞれに対して画素を間引いた、間引き後画像データを生成する。ブロック差分処理部405は、原画像を区分けした複数のブロックそれぞれにおけるエッジ強度と、間引き後画像を区分けした複数のブロックそれぞれにおけるエッジ強度とを算出する。バーコード領域絞り込み部401は、原画像におけるブロックのエッジ強度と、間引き後画像におけるブロックのエッジ強度とを各画像の対応する位置のブロック間でそれぞれ比較する。バーコード領域絞り込み部401は、各画像の対応する位置において強いエッジ強度を示すブロックを選択する。バーコード領域絞り込み部401は、各画像の対応する位置において選択した原画像または間引き後画像におけるブロックを有する画像を示す合成画像データと、原画像データとに基づいて、バーコードが存在するバーコード領域を特定する。
本発明の第二の実施形態によるバーコード領域検知装置について説明する。
本発明の第二の実施形態によるバーコード領域検知装置400は、本発明の最小構成のバーコード領域検知装置である。
本発明の第二の実施形態によるバーコード領域検知装置400は、図17に示すように、少なくとも、画像間引き処理部430、エッジ強度算出部405、バーコード領域絞り込み部401と、を備える。
バーコード領域絞り込み部401は、各画像の対応する位置において強いエッジ強度を示すブロックを選択する。
バーコード領域絞り込み部401は、各画像の対応する位置において選択した原画像または間引き後画像におけるブロックを有する画像を示す合成画像データと、原画像データとに基づいて、バーコードが存在するバーコード領域を特定する。
100・・・郵便物
200・・・搬送制御装置
300・・・画像取得カメラ
400・・・バーコード領域検知装置
402・・・エッジ画像生成部
403・・・直交エッジ画像生成部
404・・・ブロック平均処理部
405・・・ブロック差分処理部(エッジ強度算出部)
406・・・最小値フィルタ部
407・・・処理回数判定部
408・・・画像合成部
409・・・二値化部
410・・・射影変換部
411・・・有効ブロック群生成部
412・・・統合ブロック生成部
413・・・エリア生成部
414・・・最小矩形探索部
415・・・領域統合判断部
416・・・分離領域結合部
417・・・画像サイズ復元部
418・・・領域座標取得部
419・・・領域座標評価部
420・・・繰り返し判定部
430・・・画像間引き処理部
440・・・バーコード領域合成部
450・・・領域座標出力部
500・・・バーコードリーダ
600・・・区分先決定機
700・・・容器
Claims (9)
- 原画像データが示す直交する二軸で表される二次元の原画像における一方の軸方向と他方の軸方向のそれぞれに対して画素を間引いた、間引き後画像データを生成する画像間引き処理部と、
前記原画像を区分けした複数のブロックそれぞれにおけるエッジ強度と、前記間引き後画像を区分けした複数のブロックそれぞれにおけるエッジ強度とを算出するエッジ強度算出部と、
前記原画像におけるブロックのエッジ強度と、前記間引き後画像におけるブロックのエッジ強度とを各画像の対応する位置のブロック間でそれぞれ比較し、前記各画像の対応する位置において強いエッジ強度を示すブロックを選択し、前記各画像の対応する位置において選択した原画像または間引き後画像におけるブロックを有する画像を示す合成画像データと、前記原画像データとに基づいて、バーコードが存在するバーコード領域を特定するバーコード領域絞り込み部と、
を備えるバーコード領域検知装置。 - 前記バーコード領域絞り込み部は、
前記合成画像データの生成に用いられた複数のブロックのうち隣接する所定しきい値以上のエッジ強度を示す有効ブロックそれぞれを一つの領域と判定し、その領域に含まれる複数のブロックである有効ブロック群を示す有効ブロック群データを生成し、
生成した前記有効ブロック群データに基づいて、前記バーコード領域を特定する、
請求項1に記載のバーコード領域検知装置。 - 前記バーコード領域絞り込み部は、
前記原画像における前記所定の方向の仮想線上に位置し、かつ、前記一方の軸方向に対して距離が近い前記有効ブロック群それぞれを統合して統合ブロックを示す統合ブロックデータを生成し、
生成した前記統合ブロックデータに基づいて、前記バーコード領域を特定する、
請求項2に記載のバーコード領域検知装置。 - 前記バーコード領域絞り込み部は、
前記他方の軸方向に対して隣接する前記統合ブロックそれぞれを統合してバーコード候補エリアを示すエリアデータを生成し、
生成した前記エリアデータに基づいて、前記バーコード領域を特定する、
請求項3に記載のバーコード領域検知装置。 - 前記バーコード領域絞り込み部は、
前記バーコード候補エリアのそれぞれについて、重心を算出し、
前記バーコード候補エリアを前記重心を中心に所定の回転角度で回転させ、
回転させるごとに前記バーコード候補エリアを囲む前記他方の軸方向に平行な2辺と前記一方の軸方向に平行な2辺とを有する四角形を特定して当該四角形の面積を算出し、
算出した四角形の面積のうち最も面積の小さい四角形を特定し、
特定した四角形の領域と対応する回転角度を示す情報をバーコードリーダに送信する、
請求項4に記載のバーコード領域検知装置。 - 前記バーコード領域絞り込み部は、
前記合成画像データの生成に用いられた複数のブロックのすべてに対して、所定の方向の一線上に位置するブロックごとに前記他方の軸方向の座標を同一とする変換を行う、
請求項1から請求項5の何れか一項に記載のバーコード領域検知装置。 - 請求項1から請求項6の何れか一項に記載のバーコード領域検知装置と、
前記バーコード領域検知装置が特定したバーコード領域のバーコード読み取るバーコードリーダと、
を備えるバーコード読み取りシステム。 - 原画像データが示す直交する二軸で表される二次元の原画像における一方の軸方向と他方の軸方向のそれぞれに対して画素を間引いた、間引き後画像データを生成することと、
前記原画像を区分けした複数のブロックそれぞれにおけるエッジ強度と、前記間引き後画像を区分けした複数のブロックそれぞれにおけるエッジ強度とを算出することと、
前記原画像におけるブロックのエッジ強度と、前記間引き後画像におけるブロックのエッジ強度とを各画像の対応する位置のブロック間でそれぞれ比較し、前記各画像の対応する位置において強いエッジ強度を示すブロックを選択し、前記各画像の対応する位置において選択した原画像または間引き後画像におけるブロックを有する画像を示す合成画像データと、前記原画像データとに基づいて、バーコードが存在するバーコード領域を特定することと、
を含むバーコード領域検知方法。 - コンピュータに、
原画像データが示す直交する二軸で表される二次元の原画像における一方の軸方向と他方の軸方向のそれぞれに対して画素を間引いた、間引き後画像データを生成することと、
前記原画像を区分けした複数のブロックそれぞれにおけるエッジ強度と、前記間引き後画像を区分けした複数のブロックそれぞれにおけるエッジ強度とを算出することと、
前記原画像におけるブロックのエッジ強度と、前記間引き後画像におけるブロックのエッジ強度とを各画像の対応する位置のブロック間でそれぞれ比較し、前記各画像の対応する位置において強いエッジ強度を示すブロックを選択し、前記各画像の対応する位置において選択した原画像または間引き後画像におけるブロックを有する画像を示す合成画像データと、前記原画像データとに基づいて、バーコードが存在するバーコード領域を特定することと、
を実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016072640A JP6561891B2 (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | バーコード領域検知装置、バーコード読み取りシステム、バーコード領域検知方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016072640A JP6561891B2 (ja) | 2016-03-31 | 2016-03-31 | バーコード領域検知装置、バーコード読み取りシステム、バーコード領域検知方法及びプログラム |
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JP (1) | JP6561891B2 (ja) |
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-
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