JP6561541B2 - 送信装置及び無線通信システム - Google Patents

送信装置及び無線通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP6561541B2
JP6561541B2 JP2015077580A JP2015077580A JP6561541B2 JP 6561541 B2 JP6561541 B2 JP 6561541B2 JP 2015077580 A JP2015077580 A JP 2015077580A JP 2015077580 A JP2015077580 A JP 2015077580A JP 6561541 B2 JP6561541 B2 JP 6561541B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
data
dummy
secret data
modem
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015077580A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016197835A (ja
Inventor
秀文 山浦
秀文 山浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2015077580A priority Critical patent/JP6561541B2/ja
Publication of JP2016197835A publication Critical patent/JP2016197835A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6561541B2 publication Critical patent/JP6561541B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

本発明は、送信装置、並びに該送信装置及び受信装置を備えた無線通信システムに関する。
一般に、無線通信システムでは、無線通信で利用する通信方式として、変復調方式や搬送波周波数等が標準で定められている。通信方式には、変復調方式や搬送波周波数が切り替え可能なものもあるが、通常、これらの通信方式は予め決められた変復調方式や搬送波周波数の中から通信品質等に応じて適宜選択するものである。
すなわち、一般的な無線通信システムでは、無線通信に利用する変復調方式や搬送波周波数等が決まっているため、第三者によって送信装置と受信装置間で送受信している無線信号が傍受される可能性がある。その場合、該傍受された無線信号に信号処理や解析を施すことで通信内容が盗聴されるおそれがある。
そのような第三者による盗聴を困難にして、通信中の傍受されたくないデータ(秘匿データ)の秘匿性を向上させるための手法が、例えば特許文献1や2で提案されている。
特許文献1には、変復調方式及び搬送波周波数を、所定の時間毎やパケット単位で切り替えることで、第三者による盗聴を困難にした技術が記載されている。また、特許文献1には、送信装置から受信装置へ次に利用する変復調方式や搬送波周波数を示す情報を暗号化して送信することで、送信装置及び受信装置で利用する変復調方式や搬送波周波数を一致させることが記載されている。さらに、特許文献1には、秘匿データと共にダミーデータを同時に送信することで、第三者による秘匿データの盗聴を困難にすることが記載されている。
特許文献2には、時分割多元接続方式を採用した無線通信システムにおいて、データの送信に利用する通信スロット及び搬送波周波数を切り替えることで、第三者による盗聴を困難にした技術が記載されている。
特開2004−336720号公報 特開2008−011159号公報
上述した特許文献1や2に記載された技術によれば、変復調方式や搬送波周波数、あるいは通信スロットを切り替えることで、第三者が傍受するのに必要な情報を低減できるため、秘匿データの耐傍受性を向上させることができる。
また、秘匿データと共にダミーデータを同時に送信すれば、該秘匿データが第三者に傍受されても、同時に傍受されるダミーデータとの判別が困難であるため、第三者による秘匿データの盗聴を困難にできる。
しかしながら、複数の無線系統を利用して秘匿データ及びダミーデータを送信する構成は、無線通信に利用する周波数帯域を広い帯域幅で保持する必要があるという課題がある。
本発明は上述したような背景技術の問題を解決するためになされたものであり、秘匿データの耐傍受性や秘匿性を維持しつつ、無線通信に利用する周波数帯域幅を低減できる送信装置及び無線通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の送信装置は、入力データを変調し、所定の搬送波周波数の無線信号として出力する第1のモデム及び前記無線信号を電波として放射する第1のアンテナ装置を含む複数の送信系統と、
入力された秘匿データを前記送信系統の少なくとも一つへ出力し、ダミーデータを、前記秘匿データを出力した前記送信系統とは異なる他の送信系統へ出力する経路切替及びダミー出力部と、
前記秘匿データ及び前記ダミーデータの送信に用いる変調方式及び搬送波周波数の組み合わせパターンを生成するパターン発生部と、
前記パターン発生部で生成された組み合わせパターンにしたがって前記経路切替及びダミー出力部に前記秘匿データ及び前記ダミーデータを出力する送信系統を指示し、前記モデムが実施する変調方式及び送信に用いる搬送波周波数を指示する第1の制御部と、
を有し、
前記送信系統の数が2であり、
前記第1のモデムは、
実施する変調方式及び搬送波周波数を、前記制御部からの指示にしたがって予め設定された所定の期間で切り替え、
前記第1の制御部は、
前記変調方式及び伝送速度を制御することで前記秘匿データ及び前記ダミーデータの送信に用いる帯域幅を制限し、
前記複数の送信系統を用いて前記秘匿データ及び前記ダミーデータを同時に送信する構成である。
または、入力データを変調し、所定の搬送波周波数の無線信号として出力する第1のモデム及び前記無線信号を電波として放射する第1のアンテナ装置を含む複数の送信系統と、
入力された秘匿データを前記送信系統の少なくとも一つへ出力し、ダミーデータを、前記秘匿データを出力した前記送信系統とは異なる他の送信系統へ出力する経路切替及びダミー出力部と、
前記秘匿データ及び前記ダミーデータの送信に用いる変調方式及び搬送波周波数の組み合わせパターンを生成するパターン発生部と、
前記パターン発生部で生成された組み合わせパターンにしたがって前記経路切替及びダミー出力部に前記秘匿データ及び前記ダミーデータを出力する送信系統を指示し、前記モデムが実施する変調方式及び送信に用いる搬送波周波数を指示する第1の制御部と、
を有し、
前記送信系統の数が3以上であり、
前記第1のモデムは、
実施する変調方式及び搬送波周波数を、前記制御部からの指示にしたがって予め設定された所定の期間で切り替え、
前記第1の制御部は、
前記変調方式及び伝送速度を制御することで前記秘匿データ及び前記ダミーデータの送信に用いる帯域幅を制限し、
前記複数の送信系統を用いて前記秘匿データ及び前記ダミーデータを同時に送信し、
前記秘匿データまたは前記ダミーデータのいずれか一方を2つの送信系統を用いて送信する期間を設ける構成である。
一方、本発明の無線通信システムは、
上記送信装置と、
前記送信装置から送信された無線信号を受信する第2のアンテナ装置、及び前記第2のアンテナ装置で受信された無線信号を所定の周波数帯のベースバンド信号へダウンコンバートすると共に指示された復調方式で復調して前記送信装置から無線信号として同時に送信された秘匿データまたはダミーデータを再生する第2のモデムを含む受信系統を複数備え、
前記複数の受信系統で再生された前記秘匿データまたは前記ダミーデータのうち、前記秘匿データを抽出して出力する信号判定部、
前記送信装置で用いられた変調方式及び搬送波周波数に対応する復調方式及びコンバージョン周波数の組み合わせパターンを生成するパターン発生部、並びに
前記パターン発生部で生成された組み合わせパターンにしたがって前記秘匿データを再生する受信系統を前記信号判定部へ指示すると共に、前記モデムに、前記無線信号に施す復調方式及びコンバージョン周波数を指示する第2の制御部を有し、
前記第2の制御部
前記受信系統毎に用いる復調方式及びコンバージョン周波数を、前記パターン発生部で生成された組み合わせパターンに基づいて所定の期間で切り替える受信装置と、
を有する構成である。
本発明によれば、秘匿データの耐傍受性や秘匿性を維持しつつ、無線通信に利用する周波数帯域幅を低減できる。
秘匿データ及びダミーデータの送信に用いる搬送波周波数を切り替える様子を示す模式図である。 秘匿データ及びダミーデータの送信に用いる変調方式を切り替える様子を示す模式図である。 秘匿データ及びダミーデータの送信に用いる他の変調方式を切り替える様子を示す模式図である。 本発明の送信装置の一構成例を示すブロック図である。 本発明の受信装置の一構成例を示すブロック図である。 秘匿データ及びダミーデータの送信に用いる変調方式、搬送波周波数及び送信系統数の切り替え例を示す模式図である。
次に本発明について図面を用いて説明する。
本発明では、秘匿データと共にダミーデータを同時に送信する。ここで、秘匿データ及びダミーデータの送受信に利用する通信方式としては、周波数分割多元接続(Frequency-Division Multiple Access:FDMA)方式のように、複数の搬送波周波数を利用する通信方式と、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMA)方式のように、同一の搬送波周波数を利用する通信方式とに大別できる。
そこで、FDMA方式のように、複数の搬送波周波数を利用する(または利用可能な)通信方式の場合、図1に示すように秘匿データ及びダミーデータの送信に用いる搬送波周波数を予め設定した所定の期間(単位時間毎あるいは通信毎)で切り替える。さらに、図2に示すように秘匿データ及びダミーデータの送信に用いる変復調方式を予め設定した所定の期間(単位時間毎あるいは通信毎)で切り替える。
一方、CDMA方式のように、同一の搬送波周波数を利用する通信方式の場合、秘匿データ及びダミーデータの変調に用いる拡散符号を予め設定した所定の期間(単位時間毎あるいは通信毎)で切り替える。この場合、図3に示すよう秘匿データの送信電波とダミーデータの送信電波とが重なることで、見かけ上の電波形状が変更される。
図4は本発明の送信装置の一構成例を示すブロック図であり、図5は本発明の受信装置の一構成例を示すブロック図である。
図4に示すように、本発明の送信装置は、端末装置11、経路切替及びダミー出力部12、複数のモデム13、複数の電力増幅器14、複数のアンテナ装置15、制御部16及びパターン発生部17を有する構成である。
図4に示すように、本発明の送信装置は、モデム13、電力増幅器14及びアンテナ装置15を含む送信系統10を複数備える。各送信系統10は、同一特性のモデム13、電力増幅器14及びアンテナ装置15で構成されていてもよく、異なる特性のモデム13、アンテナ装置14及び電力増幅器15で構成されていてもよい。電力増幅器14及びアンテナ装置15は、複数の搬送波周波数帯の無線信号が送信可能な構成でもよく、特定の搬送波周波数帯で最適に動作する構成でもよい。モデム13は、複数の変調方式のうち、指定された変調方式で入力データの変調が可能な構成である。また、モデム13は、複数の搬送波周波数のうち、入力データを指定された搬送波周波数の無線信号に変換可能な構成である。図4は、送信装置が、モデム13、電力増幅器14及びアンテナ装置15を含む送信系統10を3つ備える構成例を示しているが、送信系統10の数は2以上であればいくつでもよい。
端末装置11は、図4に示す送信装置を利用するユーザが使用する機器であり、通信対象であるユーザデータ等の秘匿データを出力する。端末装置11は、例えばプログラムにしたがって処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、メモリ、入力装置、出力装置等を備えた情報処理装置(コンピュータ)で実現できる。
なお、端末装置11は、送信装置に含まれる必要はなく、送信装置から独立した構成でもよい。
経路切替及びダミー出力部12は、制御部16の指示にしたがって、端末装置11からの秘匿データをいずれかの送信系統10(モデム13)へ出力する。また、経路切替及びダミー出力部12は、ダミーデータを生成し、該ダミーデータを、秘匿データを出力した送信系統10とは異なる送信系統(モデム13)10へ出力する。秘匿データまたはダミーデータを出力する送信系統は1つである必要はなく、複数であってもよい。
モデム13は、入力された秘匿データまたはダミーデータを、制御部16の指示にしたがって、指定された変調方式で変調すると共に、指定された搬送波周波数の無線信号へアップコンバートして出力する。モデム13は、例えば周知の周波数シンセサイザ及びアップコンバータを備え、周波数シンセサイザの発振周波数を変えることで、秘匿データ及びダミーデータを異なる搬送波周波数の無線信号へアップコンバート可能な構成である。モデム13による変調方式としては、振幅変調(AM)、位相変調(PM)、周波数変調(FM)等のアナログ変調、振幅シフトキーイング(ASK)、位相シフトキーイング(PSK)、周波数シフトキーイング(FSK)等のデジタル変調、直交振幅変調(QAM)、直交波周波数分割多重(OFDM)等の様々な方式が考えられる。これらの変調方式は、上記FDMA方式のように複数の搬送波周波数を利用可能である。また、モデム13による変調方式としては、上記CDMA方式で用いるスペクトラム拡散もある。モデム13は、例えば異なる変調方式を実現する複数の変調用のIC(Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等を備え、入力データの変調に用いるIC、DSP、FPGA等を切り替えることで変調方式を切り替えればよい。
電力増幅器14は、モデム13から出力された無線信号を送信に必要な電力まで増幅する。電力増幅器14で増幅された無線信号はアンテナ装置15から電波として放射される。モデム13から送信に必要な電力で無線信号が出力されている場合、電力増幅器14は無くてもよい。
制御部16は、経路切替及びダミー出力部12による秘匿データ及びダミーデータの出力先の切り替え動作、並びにモデム13による変調方式や搬送波周波数の切り替え動作を制御する。
パターン発生部17は、秘匿データ及びダミーデータの送信に用いる送信系統10毎の変調方式及び搬送波周波数の組み合わせパターンを生成する。制御部16は、パターン発生部17で生成された組み合わせパターンにしたがって、秘匿データ及びダミーデータを出力する送信系統10を経路切替及びダミー出力部12に指示する。また、制御部16は、パターン発生部17で生成された組み合わせパターンにしたがって、秘匿データまたはダミーデータに施す変調方式、並びに秘匿データ及びダミーデータの送信に用いる搬送波周波数を各モデム13に指示する。制御部16、パターン発生部17、並びに経路切替及びダミー出力部12は、例えばプログラムにしたがって処理を実行するCPUやDSP、メモリ等を備えた情報処理装置(コンピュータ)、または情報処理用のICで実現できる。
図5に示すように、本発明の受信装置は、端末装置21、信号判定部22、複数のモデム23、複数の無線信号受信部24及び複数のアンテナ装置25、制御部26及びパターン発生部27を有する構成である。本発明の受信装置は、図4に示した送信装置から送信された無線信号を受信し、該無線装置が送信に用いた変調方式及び搬送波周波数に対応する復調処理及びダウンコンバート処理を実施して秘匿データ及びダミーデータを再生する。
図5に示すように、本発明の受信装置は、モデム23、無線信号受信部24及びアンテナ装置24を含む受信系統20を複数備える。各受信系統20は、同一特性のモデム23、無線信号受信部24及びアンテナ装置25で構成されていてもよく、異なる特性のモデム23、無線信号受信部24及びアンテナ装置25で構成されていてもよい。無線信号受信部24及びアンテナ装置25は、複数の搬送波周波数帯の無線信号が受信可能な構成でもよく、特定の搬送波周波数帯で最適に動作する構成でもよい。モデム23は、複数の復調方式のうち、指定された復調方式で入力された無線信号の復調が可能な構成である。また、モデムは、複数の搬送波周波数の無線信号を所定の周波数帯のベースバンド信号に変換可能な構成である。図5は、受信装置が、モデム23、無線信号受信部24及びアンテナ装置25を含む受信系統20を3つ備える構成例を示しているが、受信系統20の数は2以上であればいくつでもよい。
端末装置21は、図5に示す受信装置を利用するユーザが使用する機器であり、通信対象であるユーザデータ等の秘匿データを受信する。端末装置21は、例えばプログラムにしたがって処理を実行するCPU、メモリ、入力装置、出力装置等を備えた情報処理装置(コンピュータ)等で実現できる。
なお、端末装置21は、受信装置に含まれる必要はなく、受信装置から独立した構成でもよい。
アンテナ装置25は、送信装置から送信された無線信号を受信する。アンテナ装置25で受信された無線信号は無線信号受信部24により増幅されて出力される。無線信号受信部24は、受信した無線信号から所定の搬送波周波数帯の無線信号を抽出するフィルタ及び該無線信号を増幅する低雑音アンプ等を備えている。アンテナ装置25から十分な電力の無線信号が得られる場合、無線信号受信部24は無くてもよい。
モデム23は、制御部26の指示にしたがって、無線信号受信部24から出力された無線信号を所定の周波数帯のベースバンド信号へダウンコンバートする。また、モデム23は、複数の復調方式のうち、制御部26が指示する復調方式で無線信号の復調が可能な構成である。モデム23は、例えば周知の周波数シンセサイザ及びダウンコンバータを備え、周波数シンセサイザの発振周波数を変えることで、異なる搬送波周波数の無線信号を所定の周波数帯のベースバンド信号に変換することが可能である。モデム23による復調方式は、図4に示した送信装置で実施する変調方式に対応した復調方式である。モデム23は、例えば異なる復調方式を実現する複数の復調用のIC、DSP、FPGA等を備え、無線信号の復調に用いるIC、DSP、FPGA等を切り替えることで復調方式を切り替えればよい。
信号判定部22は、複数のモデム23から出力された秘匿データ及びダミーデータのうち、制御部26の指示にしたがって秘匿データを抽出し、端末装置21へ出力する。
制御部26は、信号判定部22による秘匿データの抽出動作、並びにモデム23による復調方式やコンバージョン周波数の切り替え動作を制御する。
パターン発生部27は、秘匿データ及びダミーデータの復調に用いる、受信系統20毎の復調方式及び搬送波周波数(コンバージョン周波数)の組み合わせパターンを生成する。制御部26は、パターン発生部27で生成された組み合わせパターンにしたがって、無線信号に施す復調方式やコンバージョン周波数を各モデム23に指示する。また、制御部26は、パターン発生部27で生成された組み合わせパターンにしたがって、信号判定部22に秘匿データを出力するモデムを指示し、該モデム23で再生された秘匿データを端末装置21へ出力させる。
制御部26、パターン発生部27及び信号判定部22は、例えばプログラムにしたがって処理を実行するCPUやDSP、メモリ等を備えた情報処理装置(コンピュータ)、または情報処理用のICで実現できる。
なお、図4は送信装置の構成例を示し、図5は受信装置の構成例を示しているが、図4及び図5に示した構成を組み合わせることで、送信装置及び受信装置の両方の機能を備えた通信機器を実現してもよい。その場合、図4及び図5に示した電力増幅器14及び無線信号受信部24をそれぞれ備え、経路切替及びダミー出力部12、並びに信号判定部22の機能を共通の回路で実現すればよい。本発明の無線通信システムは、図4に示した送信装置及び図5に示した受信装置を備え、該送信装置と受信装置間で秘匿データ及びダミーデータを送受信する構成であればよい。すなわち、本発明の無線通信システムには、上記通信機器間で秘匿データ及びダミーデータを送受信する構成も含まれる。
このような構成において、上述したように秘匿データとダミーデータとを同時に送信する構成では、無線通信に利用する周波数帯域を広い帯域幅で保持する必要がある。そこで、本発明では、秘匿データ及びダミーデータの同時送信に利用する送信系統10の数や帯域幅を制限する。さらに、本発明では、秘匿データやダミーデータの送信に利用する変調方式や搬送波周波数を予め設定した所定の期間(単位時間毎あるいは通信毎)で切り替える。
秘匿データ及びダミーデータの送信に利用する送信系統10の数は、一方を秘匿データの送信に用い、他方をダミーデータの送信に用いるため、最も少ない場合で2となる。但し、常に一方の送信系統10を秘匿データの送信に用い、他方の送信系統10をダミーデータの送信に用いると、第三者に秘匿データが傍受される可能性を否定できない。そのため、本発明では、予め設定した所定の期間(単位時間毎あるいは通信毎)で秘匿データやダミーデータの送信に用いる送信系統10毎の変調方式及び搬送波周波数を切り替える。秘匿データ及びダミーデータの送信に用いる帯域幅は、例えば選択する変調方式や伝送速度によって制御できる。
本発明では、秘匿データまたはダミーデータのいずれか一方を、2つの送信系統10を用いて送信する期間を設けてもよい。その場合、送信装置が備える送信系統10及び受信装置が備える受信系統20は3以上であることが望ましい。秘匿データまたはダミーデータの送信に用いる送信系統10は、パターン発生部17で生成された組み合わせパターンにしたがって、制御部16が決定すればよい。
なお、秘匿データ及びダミーデータは、常に両方を送信する必要はなく、秘匿データのみを一つまたは複数の送信系統10を用いて送信する期間、あるいはダミーデータのみを一つまたは複数の送信系統10を用いて送信する期間を設けてもよい。
図6は、秘匿データ及びダミーデータの送信に用いる変調方式、搬送波周波数及び送信系統数の切り替え例を示す模式図である。
図6に示す例では、時刻t=tにおいて、搬送波周波数をfとする周波数帯でダミーデータを変調方式1で送信し、搬送波周波数をfとする周波数帯で、ダミーデータよりも広い帯域幅となる変調方式2で秘匿データを送信している。また、時刻t=tにおいて、搬送波周波数をfとする周波数帯で秘匿データを変調方式3で送信し、搬送波周波数をfとする周波数帯で、秘匿データと同程度の帯域幅となる変調方式4でダミーデータを送信している。また、時刻t=tにおいて、搬送波周波数をfとする周波数帯で秘匿データを変調方式5で送信し、搬送波周波数をfとする周波数帯で、秘匿データと同程度の帯域幅となる変調方式6でダミーデータを送信し、さらに搬送波周波数をfとする周波数帯で、秘匿データよりも狭い帯域幅となる変調方式7でダミーデータを送信している。
秘匿データ及びダミーデータの送信に用いる送信系統10、並びに変調方式及び搬送波周波数は、例えば共通鍵を用いて送信装置及び受信装置がそれぞれ決定すればよい。このように共通鍵を用いれば、秘匿データやダミーデータを送信する送信系統10の変調方式や搬送波周波数と、該秘匿データやダミーデータを受信する受信系統20の復調方式やコンバージョン周波数とを対応させることができる。共通鍵としては、周知の一方向性関数(例えば、MD5等のハッシュ関数)、該一方向性関数で計算する値を配列した数値表がある。その場合、送信装置及び受信装置は、同じ数値表及び一方向性関数を用いて得られる値(計算値)に基づき、送受信に用いる変復調方式や搬送波周波数の組み合わせパターンを順次生成すればよい。
一方向性関数で計算する値を配列した数値表は、送信装置及び受信装置でそれぞれ備える必要はなく、一方向性関数で計算する値(入力情報)は組み合わせパターン生成時に送信装置から受信装置へ通知してもよい。その場合、入力情報は、周知の共通鍵や公開鍵を用いて暗号化して通知してもよく、暗号化せずに通知してもよい。
送信装置が生成する組み合わせパターンには、送信系統10毎に用いる変調方式及び搬送波周波数、並びに秘匿データやダミーデータの送信に用いる送信系統10を識別する情報が含まれる。また、受信装置が生成する組み合わせパターンには、受信系統20毎に用いる復調方式及びコンバージョン周波数、並びに秘匿データやダミーデータを受信する受信系統20を識別する情報が含まれる。
組み合わせパターンは、予め送信装置と受信装置の時刻を同期させておき、例えば、予め決められたパターンの切り替え時刻、あるいはその直前に、送信装置及び受信装置が各々のパターン発生部17及び27を用いて生成すればよい。
パターンの切り替え時刻は、予め決めておく必要はなく、切り替え間隔をランダムに変更してもよい。その場合、例えば送信装置から受信装置へ予め次のパターンの切り替え時刻を通知すればよい。送信装置から受信装置へ通知するパターンの切り替え時刻は、次の切り替え時刻のみに限定されるものではなく、複数の切り替え時刻を同時に通知してもよい。
組み合わせパターンは、パターンの切り替え時刻に生成する必要はなく、それ以前に生成して保存しておいてもよい。例えば、受信装置は、送信装置から次のパターンの切り替え時刻が通知された時点で、パターン発生部27を用いて次の組み合わせパターンを生成して保存してもよい。その場合、受信装置は、組み合わせパターンの生成完了を示す応答メッセージを送信装置へ返送し、送信装置は、該応答メッセージを受信した時点で、パターン発生部17を用いて次の組み合わせパターンを生成することが考えられる。
パターン発生部17及び27は、例えばパターンの切り替え時刻毎に、数値表から数値を順次読み出して一方向性関数で計算し、予め備える変換テーブルを用いて一方向性関数による算出値に対応する組み合わせパターンを選択すればよい。一方向性関数へ入力する値は、数値表から取得する必要はなく、周知の乱数生成器を用いて生成してもよい。
本発明によれば、秘匿データやダミーデータの同時送信に利用する送信系統10の数や帯域幅を制限するため、使用する周波数帯域を節約できる。さらに、本発明では、送信に利用する変調方式や搬送波周波数を予め設定した所定の期間(単位時間毎、通信毎、あるいなランダムな間隔)で切り替えるため、第三者による秘匿データの傍受を困難にできる。
したがって、秘匿データの耐傍受性や秘匿性を維持しつつ、無線通信に利用する周波数帯域幅を低減できる。
10 送信系統
11、21 端末装置
12 経路切替及びダミー出力部
13、23 モデム
14 電力増幅器
15、25 アンテナ装置
16、26 制御部
17、27 パターン発生部
20 受信系統
22 信号判定部
24 無線信号受信部

Claims (3)

  1. 入力データを変調し、所定の搬送波周波数の無線信号として出力する第1のモデム及び前記無線信号を電波として放射する第1のアンテナ装置を含む複数の送信系統と、
    入力された秘匿データを前記送信系統の少なくとも一つへ出力し、ダミーデータを、前記秘匿データを出力した前記送信系統とは異なる他の送信系統へ出力する経路切替及びダミー出力部と、
    前記秘匿データ及び前記ダミーデータの送信に用いる変調方式及び搬送波周波数の組み合わせパターンを生成するパターン発生部と、
    前記パターン発生部で生成された組み合わせパターンにしたがって前記経路切替及びダミー出力部に前記秘匿データ及び前記ダミーデータを出力する送信系統を指示し、前記モデムが実施する変調方式及び送信に用いる搬送波周波数を指示する第1の制御部と、
    を有し、
    前記送信系統の数が2であり、
    前記第1のモデムは、
    実施する変調方式及び搬送波周波数を、前記制御部からの指示にしたがって予め設定された所定の期間で切り替え、
    前記第1の制御部は、
    前記変調方式及び伝送速度を制御することで前記秘匿データ及び前記ダミーデータの送信に用いる帯域幅を制限し、
    前記複数の送信系統を用いて前記秘匿データ及び前記ダミーデータを同時に送信する送信装置。
  2. 入力データを変調し、所定の搬送波周波数の無線信号として出力する第1のモデム及び前記無線信号を電波として放射する第1のアンテナ装置を含む複数の送信系統と、
    入力された秘匿データを前記送信系統の少なくとも一つへ出力し、ダミーデータを、前記秘匿データを出力した前記送信系統とは異なる他の送信系統へ出力する経路切替及びダミー出力部と、
    前記秘匿データ及び前記ダミーデータの送信に用いる変調方式及び搬送波周波数の組み合わせパターンを生成するパターン発生部と、
    前記パターン発生部で生成された組み合わせパターンにしたがって前記経路切替及びダミー出力部に前記秘匿データ及び前記ダミーデータを出力する送信系統を指示し、前記モデムが実施する変調方式及び送信に用いる搬送波周波数を指示する第1の制御部と、
    を有し、
    前記送信系統の数が3以上であり、
    前記第1のモデムは、
    実施する変調方式及び搬送波周波数を、前記制御部からの指示にしたがって予め設定された所定の期間で切り替え、
    前記第1の制御部は、
    前記変調方式及び伝送速度を制御することで前記秘匿データ及び前記ダミーデータの送信に用いる帯域幅を制限し、
    前記複数の送信系統を用いて前記秘匿データ及び前記ダミーデータを同時に送信し、
    前記秘匿データまたは前記ダミーデータのいずれか一方を2つの送信系統を用いて送信する期間を設ける送信装置。
  3. 請求項1または2に記載の送信装置と、
    前記送信装置から送信された無線信号を受信する第2のアンテナ装置、及び前記第2のアンテナ装置で受信された無線信号を所定の周波数帯のベースバンド信号へダウンコンバートすると共に指示された復調方式で復調して前記送信装置から無線信号として同時に送信された秘匿データまたはダミーデータを再生する第2のモデムを含む受信系統を複数備え、
    前記複数の受信系統で再生された前記秘匿データまたは前記ダミーデータのうち、前記秘匿データを抽出して出力する信号判定部、
    前記送信装置で用いられた変調方式及び搬送波周波数に対応する復調方式及びコンバージョン周波数の組み合わせパターンを生成するパターン発生部、並びに
    前記パターン発生部で生成された組み合わせパターンにしたがって前記秘匿データを再生する受信系統を前記信号判定部へ指示すると共に、前記モデムに、前記無線信号に施す復調方式及びコンバージョン周波数を指示する第2の制御部を有し、
    前記第2の制御部
    前記受信系統毎に用いる復調方式及びコンバージョン周波数を、前記パターン発生部で生成された組み合わせパターンに基づいて所定の期間で切り替える受信装置と、
    を有する無線通信システム。
JP2015077580A 2015-04-06 2015-04-06 送信装置及び無線通信システム Active JP6561541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015077580A JP6561541B2 (ja) 2015-04-06 2015-04-06 送信装置及び無線通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015077580A JP6561541B2 (ja) 2015-04-06 2015-04-06 送信装置及び無線通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016197835A JP2016197835A (ja) 2016-11-24
JP6561541B2 true JP6561541B2 (ja) 2019-08-21

Family

ID=57358529

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015077580A Active JP6561541B2 (ja) 2015-04-06 2015-04-06 送信装置及び無線通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6561541B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006180549A (ja) * 2002-02-28 2006-07-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 通信装置及び通信方法
JP4623992B2 (ja) * 2003-04-18 2011-02-02 パナソニック株式会社 送信装置ならびに受信装置
JP2008011159A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Kyocera Corp 通信システム、基地局装置、移動端末及び通信制御方法
US8630271B2 (en) * 2006-10-06 2014-01-14 Nec Corporation Communication device, communication system, communication method and communication program
JP2010041446A (ja) * 2008-08-06 2010-02-18 Sanyo Electric Co Ltd 無線装置及び信号変調方法
JP5585092B2 (ja) * 2009-10-22 2014-09-10 ソニー株式会社 無線伝送システム、無線通信装置
US8612743B2 (en) * 2011-07-26 2013-12-17 The Boeing Company Wireless network security

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016197835A (ja) 2016-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10491261B1 (en) Multi carrier frequency modulation spread spectrum communication system
CN101518008B (zh) 用于使用基于符号的随机化正交频分多路复用(ofdm)传送数据的系统和方法
KR100915769B1 (ko) 무선 통신 시스템에서 오버-더-에어 통신의 암호화를 위한방법 및 장치
CN101518007B (zh) 用于使用其中选定副载波开启或关闭的基于符号的随机化正交频分多路复用(ofdm)来传送数据的系统和方法
CN101518006B (zh) 用于向多载波通信信号应用频域扩展的系统和方法
JP4323669B2 (ja) データ伝送装置及びデータ伝送方法
JP3987858B2 (ja) 無線通信システム、無線送信装置、無線受信装置及び無線通信方法
CN101518005A (zh) 用于使用应用频域扩展的基于符号的随机化正交频分多路复用(ofdm)来传送数据的系统和方法
JP4878626B2 (ja) 伝送方法、伝送システム及び受信装置
JP2004135302A5 (ja)
WO2007049768A1 (ja) 送信機、通信システム及び送信方法
CN107949991A (zh) 一种信号发送或接收方法和设备
WO2019088694A1 (ko) 무선 통신 시스템에서 시퀀스의 초기값을 결정하기 위한 방법 및 이를 위한 장치
WO2016169414A1 (zh) 一种多用户信息处理方法及装置
JP2012529246A (ja) 信号を増幅及び送信する方法及び装置
JP2012165252A (ja) 送信機、受信機および通信システム
EP2015491A1 (en) Wireless communication base station device in multiple-carrier communication and wireless communication method
JP6561541B2 (ja) 送信装置及び無線通信システム
JP2020061754A (ja) 波形選択フィルタを用いた通話システム、通信端末
JP2003318999A (ja) 変調回路、復調回路及び無線装置
JPWO2016088820A1 (ja) 無線基地局、親局装置、子局装置、および制御方法
JP2914446B1 (ja) チャネル配置方法と送信及び受信装置と通信システム
JPS63296424A (ja) スペクトラム拡散通信装置
JP2008042249A (ja) 移動通信システム、基地局装置、および通信方法
JP6497825B2 (ja) 通信装置及び通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181218

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6561541

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150