JP6559435B2 - 環境認識ユニット及びそれを用いたロボット - Google Patents

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Description

本発明は、周囲の環境を認識する環境認識ユニット及びそれを備えたロボットに関する。
従来、人間と同様に、胴体である基体と、基体の上部に設けられた頭部と、基体から延設された腕体と、腕体の先端部に設けられたエンドエフェクタである手部とを備えたロボットがある。
この種ロボットとしては、エンドエフェクタにより作業を行う領域の環境を認識するために、頭部にレーザレンジファインダ(以下、「LRF」という。)等の距離センサを用いた環境認識ユニットを配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011−212818号公報
ところで、従来のロボットを人間が操作してロボットのエンドエフェクタによる作業を行う場合には、作業領域の環境認識を十分に行うために、環境認識ユニットにLRF等の距離センサだけではなくカメラを搭載したいという要望があった。
しかし、カメラを搭載する場合、カメラを冷却するために、環境認識ユニットに十分な冷却機能を持たせる必要がある。
一方、従来のロボットは、雨水等からの防水を考慮して構成されたものではない。そこで、防水性を高めるために、環境認識ユニット全体のフレームの気密性を高めたり、環境認識ユニットを用いたロボット全体をカバーで覆ったりするという方法が考えられる。
しかし、そのような防水方法を用いた場合、フレームの隙間に外部の空気を通すような従来の冷却方法を採用することができないので、フレームの内部に冷却機構を配置せねばならず、装置の大型化を招いてしまうおそれがあった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、コンパクトでありながら、十分な冷却機能と高い防水性を有する小型の環境認識ユニット及びそれを用いたロボットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の環境認識ユニットは、フレームと、フレーム内部の前方側に配置され、フレームの前方を撮像するカメラと、フレーム内部のカメラよりも後方側に配置され、カメラを制御する制御回路と、フレームの側方に配置された一対の距離センサと、フレームの内部の後方側で、制御回路に隣接するように設けられた第1冷却機構と、フレームの内部の前方側で、カメラに隣接するように設けられた第2冷却機構と、フレーム内に配置され、距離センサの動作を制御する距離センサ用制御回路とを備え、距離センサは、フレームから側方に延びる中空の支持部、支持部の先端部の下方又は上方に取り付けられた駆動部、支持部の駆動部とは反対側にヨー軸周りに回動可能に取り付けられた測定部、及び、駆動部又は測定部と距離センサ用制御回路とを電気的に接続する距離センサ用ハーネスを有し、距離センサ用ハーネスは、支持部の内部を通ってフレーム内に延びていることを特徴とする。
このように、前方をカメラにより撮像するとともに、環境認識ユニットの周囲の環境を一対の距離センサにより認識する構成したことで、環境認識ユニットを大きく動かすことなく、作業領域及び周辺領域の環境を十分に認識することができる。すなわち、このような構成を備えた本発明の環境認識ユニットでは、環境認識ユニットの回動の軸や駆動機構を小さくすることができる。
また、カメラとその制御回路を冷却するために互いに離れるように独立して配置された2つの冷却機構を採用している。これにより、本発明の環境認識ユニットは、フレームの隙間に空気を通して冷却を行う方法を採用しているものに比べて防水性が高く、内部機器の配置自由度が高くコンパクト化が容易な構造を実現している。
また、このように、距離センサ用ハーネスが支持部の内部空間を通る構成にすれば、その内部空間のフレーム側の開口部の孔は水平方向となるので、その開口部からフレームの内部に水が浸入してしまうことがなく、防水性が低下することがない。
したがって、本発明の環境認識ユニットによれば、コンパクトでありながら、十分な冷却機能と高い防水性とを実現することができる。
なお、冷却機構としては、内部に外気が通るダクトや、ラジエータ及びそれに連結され、内部に液体が流れるパイプ等、フレームの内部空間に配置し得るものであればよい。
また、本発明の環境認識ユニットにおいては、フレームの前方を照明する光源を備え、光源は、フレームの内部の第2冷却機構の前方側で、第2冷却機構に隣接するように配置されていることが好ましい。
環境認識ユニットに光源を設ける場合、その光源をカメラの周囲に配置した第2冷却機構の前方側で、第2冷却機構に隣接するように配置すれば、カメラの認識範囲を十分に照らしつつ、光源を効率良く冷却することができる。
また、本発明の環境認識ユニットにおいては、第1冷却機構又は第2冷却機構は、ダクトであり、ダクトの開口部の少なくとも1つは、フレームの下方側又は後方側に位置していることが好ましい。
冷却機構としてダクトを用いた場合、そのダクトをこのように配置すれば、ダクト内に水が流入しにくくなるので、さらに防水性を高めることができる。
また、本発明の環境認識ユニットにおいては、第1冷却機構又は第2冷却機構は、ダクトであり、ダクトの開口部とフレームとの間に取り付けられたシール機構を備えていることが好ましい。
このようなシール機構を備えれば、さらに防水性を高めることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明のロボットは、基体と、上記いずれかの環境認識ユニットと、環境認識ユニットを基体に対して回動可能に連結する連結機構を備えていることを特徴とする。
このように、上記の環境認識ユニットは、ロボットに適用することができる。特に、ロボットが人間の形態を模した二足歩行ロボットである場合には、環境認識ユニットがロボットの頭部となり、連結機構が首関節機構となる。
また、本発明のロボットにおいては、環境認識ユニットは、基体の上方に配置され、連結機構は、環境認識ユニットを基体に対してピッチ軸周り又はロール軸周りに回動可能に連結していることが好ましい。
このように、環境認識ユニットを基体の上方に配置するとともに、基体の面に対して平行な軸(ピッチ軸又はロール軸)の軸周りに回動可能に構成すれば、その軸を伝わって基体の内部に水が浸入しにくくなるので、さらに防水性を高めることができる。
また、本発明のロボットにおいては、複数の可動リンクと、各々の可動リンクを基体に対して回動可能に連結する複数の関節機構とを備え、複数の可動リンクは、基体の上部に左右一対に設けられた腕リンクと、基体の下部に左右一対に設けられた脚リンクを含み、脚リンク又は腕リンクのみによる二足歩行モードと、脚リンク及び腕リンクによる四足歩行モードとを切り替え可能であり、連結機構は、環境認識ユニットを基体に対してピッチ軸周り又はロール軸周りに回動可能となるように連結していることが好ましい。
このように、ロボットが二足歩行モードと四足歩行モードとを切り替えることができるものである場合、二足歩行モード時に基体の上部となっている面は、四足歩行モード時には基体の前面になる。
そこで、環境認識ユニットをピッチ軸周り又はロール軸周りに回動可能なものに構成すれば、いずれのモードの場合であっても、回動の軸が基体の面に対して平行な軸になるので、防水性が低下することがない。
本発明の実施形態に係るロボットの構成を模式的に示す正面図。 図1のロボットの関節機構の自由度を模式的に示す斜視図。 図1のロボットの二足歩行モードで移動している状態を示す側面図。 図1のロボットの四足歩行モードで移動している状態を示す側面図。 図1のロボットの環境認識ユニット及び首関節機構の正面図であり、5AはLRFが回動していない状態の場合、5BはLRFが回動した状態の場合を示す。 図1のロボットのカメラの撮像範囲及びライトの照射範囲を示す図であり、6Aは平面図、56は側面図を示す。 図1のロボットの環境認識ユニット及び首関節機構の平面図であり、7AはLRFの測定部が回動していない状態の場合、7Bは測定部が後方に回動した状態の場合、7Cは測定部が前方に回動した状態の場合を示す。 図1のロボットの環境認識ユニット及び首関節機構の側面図であり、8Aは環境認識ユニットが基準姿勢にある場合、8Bは環境認識ユニットが前方に傾斜した場合、8Cは環境認識ユニットが後方に傾斜した場合を示す。 図1のロボットの環境認識ユニットの第1ダクト周辺を断面として示す側面図。 図1のロボットの環境認識ユニットの第1ダクト及び第2ダクトを示す斜視図。 図1のロボットの頭部の第2ダクト周辺を断面として示す正面図。 図1のロボットの距離センサの構造の一部を断面として示す正面図。
以下、図面を参照して、本発明に係るロボットの実施形態を説明する。本実施形態のロボット1は、人型のロボットであり、二足歩行モードと四足歩行モードとを切り替えて移動可能に構成されたものである。
ただし、本発明におけるロボットは、このように構成された人型のロボットに限定されるものではなく、その他の工業用ロボット等、基体と、連結機構と、連結機構を介して基体に連結された環境認識ユニットとを備えたロボットであれば、本実施形態のロボット1とは異なる形態のロボットも含まれるものである。
まず、図1を参照して、本実施形態のロボット1の構成を説明する。
ロボット1の胴体は、上部基体10と、上部基体10の下方に配置された下部基体11と、上部基体10と下部基体11との間に設けられた腰関節機構12とで構成されている。上部基体10と下部基体11とは、人間の腰関節に対応する腰関節機構12を介して、相対的に回動可能に連結されている。
ロボット1の頭部は、周囲の環境を認識するための環境認識装置20の環境認識ユニット20aである。環境認識ユニット20aは、上部基体10の内部に配置された環境認識ユニット用制御回路20bによって制御されている。環境認識ユニット20aは、人間の首関節に対応する首関節機構21(連結機構)を介して、上部基体10に対して回動可能に連結されている。
なお、本実施形態のロボット1が人型のロボットであるので、人間の頭部に対応する環境認識ユニット20aを上部基体10の上方に設けている。しかし、本発明のロボットの環境認識ユニットは、このような構成に限定されるものではなく、ロボットの使用環境等に応じて、上部基体の上部以外の位置(例えば、上部基体の前方等)に設けてもよい。
ロボット1の左右の腕体は、上部基体10の上部左右両側から延設された一対の腕リンク30(可動リンク)である。各々の腕リンク30は、人間の肩関節に対応する肩関節機構31を介して、上部基体10に対して回動可能に連結されている。
腕リンク30は、人間の上腕に対応する第1腕リンク部30aと、人間の前腕に対応する第2腕リンク部30bと、人間の肘関節に対応する肘関節機構30cとで構成されている。第1腕リンク部30aは、肩関節機構31を介して、上部基体10に対して回動可能に連結されている。第2腕リンク部30bは、肘関節機構30cを介して、第1腕リンク部30aに対して回動可能に連結されている。第2腕リンク部30bの先端には、人間の手に対応するハンド部40が連結されている。
なお、本実施形態のロボット1では、腕体である腕リンク30を、第1腕リンク部30aと、第2腕リンク部30bと、肘関節機構30cとで構成している。しかし、本発明のロボットの腕体は、このような構成に限定されるものではなく、単一のリンク部を有するものであってもよいし、3つ以上のリンク部及び各リンク部を連結する複数の関節部を有するものであってもよい。
ハンド部40は、エンドエフェクタの一例である。このハンド部40は、人間の手首関節に対応する手首関節機構41を介して、腕リンク30の第2腕リンク部30bに対して回動可能に連結されている。本実施形態のロボット1では、ハンド部40と腕リンク30とで、マニピュレータとしてのロボットアームが構成されている。
ロボット1の左右の脚体は、下部基体11の下部から下方に延設された左右一対の脚リンク50である。各々の脚リンク50は、人間の股関節に対応する股関節機構51を介して、下部基体11に対して回動可能に連結されている。
脚リンク50(可動リンク)は、人間の大腿に対応する第1脚リンク部50aと、人間の下腿に対応する第2脚リンク部50bと、人間の膝関節に対応する膝関節機構50cとで構成されている。第1脚リンク部50aは、股関節機構51を介して、下部基体11に対して回動可能に連結されている。第2脚リンク部50bは、膝関節機構50cを介して、第1脚リンク部50aに対して回動可能に連結されている。第2脚リンク部50bの先端には、人間の足に対応する足平部60が連結されている。
なお、本実施形態のロボット1では、脚体である脚リンク50を、第1脚リンク部50aと、第2脚リンク部50bと、膝関節機構50cとで構成している。しかし、本発明のロボットの脚体は、このような構成に限定されるものではなく、単一のリンク部を有するものであってもよいし、3つ以上のリンク部及び各リンク部を連結する複数の関節部を有するものであってもよい。
足平部60は、人間の足首関節に対応する足首関節機構61を介して、脚リンク50の第2脚リンク部50bに対して、回動可能に連結されている。
次に、図2を参照して、本実施形態のロボット1の関節機構の自由度について説明する。
なお、本実施形態の説明では、各関節機構が各部材を回動させる方向は、特にことわらない限り、いずれの関節機構も連結された部材を回動させていない姿勢(以下、「基準姿勢」という。)を基準として説明する。本実施形態のロボット1の場合、基準姿勢は、ロボット1が起立した状態(上部基体10、下部基体11、各腕リンク30及び各脚リンク50をほぼ鉛直方向に伸ばした状態)となる。
また、本実施形態の説明では、ヨー軸、ピッチ軸、ロール軸は、それぞれ図2に示すように、ロボット1が基準姿勢のときにおけるロボット1の鉛直方向の軸(Z軸)、左右方向の軸(Y軸)、前後方向の軸(X軸)を意味する。この場合、ヨー軸は、上部基体10及び下部基体11の体幹軸である。
腰関節機構12は、上部基体10の下方に配置された第1腰関節機構12aと、第1腰関節機構12aと下部基体11との間に配置された第2腰関節機構12bとで構成されている。
第1腰関節機構12aは、上部基体10を、下部基体11及び第2腰関節機構12bに対してピッチ軸周りに回動可能に連結している。第2腰関節機構12bは、上部基体10及び第1腰関節機構12aを、下部基体11に対してヨー軸周りに回動可能に連結している。
首関節機構21は、環境認識ユニット20aを、上部基体10に対してピッチ軸周りに回動可能に連結している。
腕リンク30の肘関節機構30cは、人間の前腕に対応する第2腕リンク部30bを、人間の上腕に対応する第1腕リンク部30aに対してピッチ軸周りに回動可能に連結している。
肩関節機構31は、上部基体10の鉛直方向の幅及び水平方向の幅の範囲内に位置するように配置された第1肩関節機構31aと、第1肩関節機構31aの側方であって上部基体10の外側に配置された第2肩関節機構31bと、第2肩関節機構31b及び腕リンク30の第1腕リンク部30aの間に配置された第3肩関節機構31cとで構成されている。
ここで、基体の「幅」とは、鉛直方向では、通常使用される状態において、基体の最も高い位置から最も低い位置までの間を指す。同様に、水平方向では、通常使用される状態において、基体の最も前方となる位置から最も後方となる位置までの間、又は、最も右側となる位置から最も左側となる位置までの間を指す。
第1肩関節機構31aは、第2肩関節機構31bを、上部基体10に対してヨー軸周りに回動可能に連結している。第2肩関節機構31bは、第3肩関節機構31cを、第1肩関節機構31aに対してピッチ軸周り及びロール軸周りに回動可能に連結している。第3肩関節機構31cは、腕リンク30を、第2肩関節機構31bに対してヨー軸周りに回動可能に連結している。
手首関節機構41は、腕リンク30の第2腕リンク部30bのハンド部40側に配置された第1手首関節機構41aと、第1手首関節機構41aのハンド部40の間に配置された第2手首関節機構41bとで構成されている。
第1手首関節機構41aは、第2手首関節機構41bを、第2腕リンク部30bに対してヨー軸周りに回動可能に連結している。第2手首関節機構41bは、ハンド部40を、第1手首関節機構41aに対してロール軸周り及びピッチ軸周りに回動可能に連結している。
脚リンク50の膝関節機構50cは、人間の下肢に対応する第2脚リンク部50bを、人間の大腿に対応する第1脚リンク部50aに対してピッチ軸周りに回動可能に連結している。
股関節機構51は、下部基体11の下方に配置された第1股関節機構51aと、第1股関節機構51aの脚リンク50側に配置された第2股関節機構51bとで構成されている。
第1股関節機構51aは、第2股関節機構51bを、下部基体11に対してヨー軸周りに回動可能に連結している。第2股関節機構51bは、脚リンク50を、第1股関節機構51aに対してピッチ軸周り及びロール軸周りに回動可能に連結している。
足首関節機構61は、足平部60を、第2脚リンク部50bに対してピッチ軸周り及びロール軸周りに回動可能に連結している。
なお、本発明のロボットにおける腰関節機構、肩関節機構、肘関節機構、手首関節機構、膝関節機構、股関節機構、足首関節機構の構成は、上記の構成に限定されるものではなく、ロボットの用途やロボット内の関節の配置スペースに応じて、適宜変更してよい。例えば、いずれかの関節機構を省略してもよいし、上記以外の関節機構を追加してもよい。
次に、図3及び図4を参照して、本実施形態のロボット1の2つの歩行モードについて説明する。なお、図3においては、理解を容易にするために、腕リンク30を図示省略している。
なお、本実施形態の説明において、ハンド部40又は足平部60を「接地させる」とは、ハンド部40又は足平部60がロボット1に作用する力に抗する接触反力を受けるように、ハンド部40又は足平部60を外部環境に接触させることを意味する。
図3に示すように、二足歩行モードでは、一対の脚リンク50の一方の先端の足平部60を地面Aに接地させた状態(その一方の脚リンク50を支持脚とした状態)で、他方の脚リンク50の先端の足平部60を空中移動させ、さらに接地させること(その他方の脚リンク50を遊脚として動作させること)が繰り返される。この場合、脚リンク50のそれぞれの遊脚としての動作は、交互に行われる。また、図示省略した腕リンク30は、非接地状態となっている。
図4に示すように、四足歩行モードでは、腕リンク30の先端のハンド部40及び脚リンク50の先端の足平部60のうちの2つ又は3つを地面Aに接地させた状態(その2つ又は3つの腕リンク30及び脚リンク50を支持脚とした状態)で、残りの2つ又は1つのハンド部40又は足平部60を空中移動させ、さらに接地させること(その残りの2つ又は1つの腕リンク30又は脚リンク50を遊脚として動作させること)が繰り返される。この場合、遊脚として動作させる腕リンク30又は脚リンク50は、所定の規則で周期的に切り替えられる。
ただし、四足歩行モードの動作は、上記の動作に限定されるものではない。例えば、腕リンク30の先端のハンド部40及び脚リンク50の先端の足平部60のうちの1つを地面Aに接地させた状態(その1つのハンド部40又は足平部60を支持脚とした状態)で、残りの3つのハンド部40及び足平部60を空中移動させ、さらに接地させること(その残りの3つのハンド部40又は足平部60を遊脚として動作させること)を繰り返すようにすることも可能である。
また、腕リンク30の先端のハンド部40及び脚リンク50の先端の足平部60を一斉に空中に移動させて(すなわち、ロボット1をジャンプさせて)、さらに接地させることを繰り返すようにすることも可能である。
次に、図5〜図12を参照して、本実施形態のロボット1の環境認識装置20について詳細に説明する。
まず、図5〜図8を参照して、環境認識装置20の外部環境を認識するための構造について説明する。
図5に示すように、環境認識装置20は、環境認識ユニット20aと、上部基体10の内部に配置された環境認識ユニット用制御回路20b(図5では不図示。図1参照。)と、環境認識ユニット20aの下面から下方(すなわち、上部基体10)に向かって延設された首フレーム20cを有している。首フレーム20cが首関節機構21に回動可能に支持されることによって、環境認識ユニット20aは、上部基体10に対してピッチ軸(Y軸)周りに回動可能となっている。
環境認識ユニット20aは、略矩形の頭部フレーム201(フレーム)と、頭部フレーム201内部の前方側で一列に並ぶように配置された3つのカメラ202と、カメラ202の間に配置され、LED等で構成された2つのライト203(光源)と、カメラ202及びライト203を保護するために、それらの前方側で頭部フレーム201に嵌め込まれた保護ガラス204と、頭部フレーム201外部の側方に配置された左右一対のLRF205(距離センサ)と、カメラ202及びライト203の上方側に配置された投光機206とを備えている。
図6Aの平面図に示すように、環境認識ユニット20aでは、その前方の外部環境を、3つのカメラ202のうちの2つを用いて、奥行きのある画像として撮像する。具体的には、カメラ202は、3つのカメラ202のうち、紙面上で右端のカメラ202の撮像範囲ImA1と中央のカメラ202の撮像範囲ImA2とが重なる領域、及び、中央のカメラ202の撮像範囲ImA2と紙面上で左端のカメラ202の撮像範囲ImA3とが重なる領域において立体視を行う。
図6Aの平面図及び図6Bの側面図からもわかるように、ライト203は、水平方向及び鉛直方向において、カメラ202が立体視を行う領域(撮像範囲ImA1と撮像範囲ImA2とが重なる領域及び撮像範囲ImA2と撮像範囲ImA3とが重なる領域)をカバーするように、光を照射する。
なお、上記の撮像範囲ImA1,ImA2や照明範囲IlA1,IlA2は、光の照射される方向を示すための一例であり、カメラ202の撮像可能な範囲やライト203の照明可能な範囲における距離は、カメラ202及びライト203の性能によって、撮像範囲ImA1,ImA2及び照明範囲IlA1,IlA2よりも大きくなり得るものである。
また、図5に示すように、環境認識ユニット20aは、頭部フレーム201の前方側であって、カメラ202及びライト203の上方となる位置に、投光機206を備えている。投光機206は、頭部フレーム201の前方の外部環境に所定のパターン(例えば、格子模様)を投影する。環境認識装置20は、その投影されたパターンをカメラ202で撮像し、外部環境の三次元形状の認識を行う。投光機206は、カメラ202の上方に配置されているので、カメラ202と同列又は下方に配置された場合よりも、遠くまでパターンを投影できる。
なお、上記のカメラ202、ライト203、投光機206は一例であり、本発明におけるカメラは、そのようなものに限定されるものではなく、ロボット1の前方の外部環境を認識できるものであればよい。例えば、赤外線センサ等を用いてもよい。
また、本実施形態において、光源であるライト203は、実際に光を照射する照射部と排熱の必要な発光部及び制御回路とが一体として構成されており、後述する冷却機構の前方側に隣接するようにして、頭部フレーム201の内部の前方側に配置されている。
しかし、異なる構造の光源(例えば、光ファイバやプリズムを用いて発光部及び制御回路と照射部とをつなげている光源等)を用いる場合には、排熱が必要な発光部又は制御回路のみを冷却機構に隣接するように配置するようにしてもよい。その場合、発光部又は制御回路を、冷却機構の後方側や側方側に配置してもよい。
また、環境認識ユニット20aでは、その側方の外部環境を、LRF205によって認識する。ここで、LRF(レーザレンジファインダ)とは、照射したレーザ光が外部環境に反射して戻ってくるまでの時間を測定し、その時間に基づいて、外部環境までの距離を測定するものである。
なお、以下の説明においては、レーザ光の照射される範囲の一例を、レーザ光照射範囲LAとして示す。ただし、この範囲は、レーザ光の照射される方向を示すための一例であり、LRF205の測定可能な範囲における距離は、レーザ光の強度等によって、レーザ光照射範囲LAよりも大きくなり得るものである。
LRF205は、頭部フレーム201から側方に延びる支持部205aと、支持部205aの先端部の下方に取り付けられた駆動部205bと、支持部205aの先端部の上方に回動可能に取り付けられた測定部205cとを有している。
駆動部205bは、アクチュエータ等の駆動源、減速機等で構成され、その駆動力によって、測定部205cをヨー軸(Z軸)周りに回動させる(図5B,図7参照。)。
測定部205cは、レーザ光を照射するとともに、反射されたレーザ光を受光する。
図7Aに示すように、LRF205の測定部205cが回動していない状態の場合には、そのレーザ光照射範囲LAは、環境認識ユニット20aの鉛直方向において、頭部フレーム201の前後方向に平行な方向(X軸方向)になっている。
また、LRF205は、図7Bに示すように、測定部205cを後方に向けて回動させる(紙面上で左側の測定部205cを反時計回りに回動させ、紙面上で右側の測定部205cを時計回りに回動させる)ことができる。逆に、図7Cに示すように、測定部205cを前方に向けて回動させる(紙面上で左側の測定部205cを時計回りに回動させ、紙面上で右側の測定部205cを反時計回りに回動させる)こともできる。
なお、上記の説明における測定部205cの回動や図7として示した測定部205cの回動の角度は、回動途中の状態を示す一例であり、左右の測定部205cは、周囲の環境を認識するために十分な角度まで回動可能に構成されている。また、左右の測定部205cは、一方だけが独立して回動することもできるようになっている。
ところで、図8に示すように、環境認識ユニット20aは、首関節機構21によって、上部基体10に対してピッチ軸(Y軸)周りに回動可能に連結されている。具体的には、図8Aに示すような基準姿勢の状態から、図8Bに示すように環境認識ユニット20aを前方に倒した状態(人間が足元を見ている状態に対応している状態)にしたり、図8Cに示すように環境認識ユニット20aを後方に倒した状態(人間が上方を見上げている状態に対応している状態)にしたりすることができる。
また、LRF205の認識可能な範囲(すなわち、レーザ光照射範囲LAとして示した扇形の中心角)は、測定部205cの中心のY軸周りに約270°となっている。
そのため、環境認識ユニット20aでは、LRF205をヨー軸(Z軸)周りに回動させる(図7参照。)とともに、環境認識ユニット20aをピッチ軸(Y軸)周りに回動させる(図8参照)ことによって、環境認識ユニット20aのほぼ全周の外部環境を、LRF205によって認識することができる。
本実施形態のロボット1では、このようなLRF205と前方を立体視するカメラ202とを備えているので、前方のみを認識するような環境認識ユニットを有する従来のロボットに比べ、環境認識ユニットを大きく動かすことなく、作業領域及び周辺領域の環境を十分に認識することができる。すなわち、本実施形態のロボット1では、環境認識ユニット20aの回動の軸や駆動機構を、従来のロボットに比べて小さくすることができるので、それらと基体との間の隙間を小さくして、高い防水性を実現している。
また、本実施形態のロボット1では、環境認識ユニット20aを、上部基体10の上部に配置された首関節機構21を介して、ピッチ軸(Y軸)周りにのみ回動するように構成しているので(すなわち、上部基体10にヨー軸(Z軸)を直接設ける構成ではないので)、軸を伝わって上部基体10に水が浸入することがない
さらに、本実施形態のロボット1は、二足歩行モードと四足歩行モードとを切り替えることができるものであるので、二足歩行モード時にロボットの上部となっている面は、四足歩行モード時にはロボットの前面となる。しかし、ロボット1は、環境認識ユニット20aをピッチ軸周りに回動可能なものに構成しているので(すなわち、いずれのモードの場合であっても、回動の軸が上部基体10の面に対して平行な軸になるので)、軸を伝わって上部基体10に水が浸入することがない。
次に、図9〜図11を参照して、環境認識ユニット20aの冷却装置について説明する。
図9に示すように、環境認識ユニット20aは、頭部フレーム201の内部に、カメラ202及び投光機206の後方側に配置されたカメラ用制御回路207(制御回路)と、カメラ用制御回路207に隣接するように設けられた第1ダクト208(第1冷却機構)とを備えている。カメラ用制御回路207は、本発明におけるカメラであるカメラ202及び投光機206を制御するための部材である。
図10に示すように、カメラ用制御回路207は、比較的サイズが大きく、発熱量も大きい。そのため、配置するためのスペースに余裕があり、カメラ202や投光機206から離れた位置である頭部フレーム201の後方側に配置されている。
第1ダクト208は、断面が矩形の筒状の第1ダクト部208aと、第1ダクト部208aの一端側の開口部に取り付けられた第1導入用ファン208b、第1ダクト部208aの他端側の開口部に取り付けられた第1排出用ファン208cとを有している。
第1ダクト部208aには、カメラ用制御回路207が隣接するようにして配置されている。そのため、カメラ用制御回路207は、第1ダクト部208aの内部を通る空気によって十分に冷却される。
また、図9に示すように、第1導入用ファン208bは、頭部フレーム201の後方側の下方に位置し、環境認識ユニット20aの後方側から第1ダクト部208aの内部へ空気を導く。第1排出用ファン208cは、頭部フレーム201の上面側に形成されたスリット201aの下方に位置し、環境認識ユニット20aの上方に空気を排出する(図9の矢印参照。)。そのため、第1ダクト部208aの内部には、水が流入しにくい。
なお、頭部フレーム201と第1導入用ファン208b及び第1排出用ファン208cとの間には、ゴムで形成されたO−リングである第1ダクト用防水リング209(シール機構)が配置されている。この第1ダクト用防水リング209によって、頭部フレーム201と第1ダクト208との間の隙間からの頭部フレーム201の内部への水の浸入が防止されている。
図11に示すように、環境認識ユニット20aは、頭部フレーム201の内部の前方側に、カメラ202及びライト203に隣接するように配置された第2ダクト210(第2冷却機構)を備えている。また、第2ダクト210には、ライト203を制御するためのライト用制御回路211も隣接するように配置されている。
第2ダクト210は、断面が矩形の筒状の第2ダクト部210aと、第2ダクト部210aの一端側(紙面上で左側)の開口部に取り付けられた第2導入用ファン210b、第2ダクト部210aの他端側(紙面上で右側)の開口部に取り付けられた第2排出用ファン210cとを有している。
第2ダクト部210aは、一列に並ぶように配置された3つのカメラ202の中央のカメラ202を囲むように湾曲しており、その両端の開口部が頭部フレーム201の下方側に向くように、配置されている。
また、図10に示すように、第2ダクト部210aの頭部フレーム201の前方側の側面には、ライト203が取り付けられている。第2ダクト部210aの頭部フレーム201の上方側の側面には、ライト用制御回路211が取り付けられている。
第2ダクト部210aに隣接するように配置されているカメラ202や、ライト203、ライト用制御回路211は、第2ダクト部210aに隣接するように配置されているので、第2ダクト部210aの内部を通る空気によって十分に冷却される。
また、図11に示すように、第2導入用ファン210bは、頭部フレーム201の下面側に位置し、環境認識ユニット20aの前方側の下方から、第2ダクト部210aの内部へ空気を導く。第2排出用ファン210cは、第2導入用ファン210bと頭部フレーム201の下面側で並ぶように位置し、第2ダクト部210aの内部から環境認識ユニット20aの前方側の下方に空気を排出する(図11の矢印参照)。そのため、第2ダクト部210aの内部には、水が流入しにくい。また、発熱量の大きいライト用制御回路211の配置位置は、第2ダクト部210aの内部の空気の流れにおける上流側(冷却性能の高い領域)になっている。
なお、頭部フレーム201と第2導入用ファン210b及び第2排出用ファン210cとの間には、ゴムで形成されたO−リングである第2ダクト用防水リング212(シール機構)が配置されている。この第2ダクト用防水リング212によって、頭部フレーム201と第2ダクト210との間の隙間からの頭部フレーム201の内部への水の浸入が防止されている。
図12に示すように、LRF205は、頭部フレーム201から側方に延びる支持部205aと、支持部205aの先端部の下方に取り付けられた駆動部205bと、支持部205aの先端部の上方に回動可能に取り付けられた測定部205cとを有している。
支持部205a及び駆動部205bの内部には、連通路205dが形成されている。連通路205dの内部には、距離センサ用ハーネス205eが通され、その距離センサ用ハーネス205eによって、駆動部205b及び測定部205cと頭部フレーム201の内部に配置されている距離センサ用制御回路(不図示)とが電気的に接続されている。
連通路205dは、支持部205aの内部に形成されているので、頭部フレーム201側の開口部の孔は水平方向となっている。そのため、開口部から頭部フレーム201の内部に水が浸入してしまうことがない。
なお、本実施形態では、駆動部205bを支持部205aの下方に配置し、測定部205cを支持部205aの上方に配置している。しかし、駆動部205bを支持部205aの上方に配置し、測定部205cを支持部205aの下方に配置してもよい。
本実施形態のロボット1では、カメラ202及び投光機206とそれらを制御するカメラ用制御回路207を冷却するために、互いに離れるように独立して配置された第1ダクト208と第2ダクト210を採用している。これにより、環境認識ユニット20aは、頭部フレーム201の隙間に空気を通して冷却を行う方法を採用しているものに比べて防水性が高く、水冷機構等の冷却装置を採用しているものに比べて内部機器の配置自由度が高くコンパクトな構造となっている。
したがって、本実施形態のロボット1の環境認識装置20の環境認識ユニット20aは、コンパクトでありながら、十分な冷却機能と高い防水性とを持つものになっている。
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態においては、冷却機構として、第1ダクト208や第2ダクト210を用いている。しかし、本発明の冷却機構はそのような構成に限定されるものではなく、フレームの内部空間に配置し得るものであればよい。例えば、ラジエータ及びそれに連結され、内部に液体が流れるパイプで構成してもよい。
また、上記実施形態においては、一列に並ぶように配置された3つのカメラ202と、その間に配置されたライト203と、左右一対のLRF205と、それらの上方に配置された投光機206とを備えている。しかし、本発明の環境認識ユニットはそのような構成に限定されるものではない。例えば、カメラ以外のカメラや、LRF以外の距離センサを用いてもよい。また、カメラを1つだけ配置してもよいし、光源や投光機を省略してもよい。
また、上記実施形態においては、第1ダクト208の第1ダクト部208aの開口部が、環境認識ユニット20aの上方及び後方部下方に位置している。また、第2ダクト210の第2ダクト部210aの開口部が、環境認識ユニットの前方側の下方に位置している。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、それらの開口部が他の方向を向くように配置されていてもよい。
また、上記実施形態においては、頭部フレーム201と第1ダクト208及び第2ダクト210との間に、シール機構としてゴム製のO−リングである第1ダクト用防水リング209及び第2ダクト用防水リング212を配置している。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、シール機構を省略してもよい。また、省略する場合には、頭部フレームと第1ダクト及び第2ダクトとを一体的に構成することが好ましい。また、シール機構としては、ゴム製のO−リングの他、接着剤による接着、かしめ、圧入、ネジ止め等を用いて構成したものを用いてもよい。
また、上記実施形態においては、首関節機構21は、環境認識ユニット20aを、ピッチ軸周りに回動可能に連結している。しかし、本発明はそのような構成に限定されるものではなく、連結機構は、基体の上方に取り付けられ、基体の環境認識ユニット側の面に対して平行な軸を軸として回動可能となるように環境認識ユニットを、基体に連結するものであればよい。すなわち、環境認識ユニットをロール軸周りに回動可能に連結してもよい。
また、上記実施形態においては、第1ダクト208では、環境認識ユニット20aの後方側の下方から空気を導入し、上方へ空気を排出している。また、第2ダクト210では、環境認識ユニット20aの下面側の図11の紙面上で左方側から空気を導入し、右方側へ空気を排出している。しかし、本発明の第1ダクト及び第2ダクトは、そのようなものに限定されるものではなく、上方から下方へ空気が通るものであってもよいし、右方から左方へ空気が通るものであってもよい。
1…ロボット、10…上部基体、11…下部基体、12…腰関節機構、12a…第1腰関節機構、12b…第2腰関節機構、20…環境認識装置、20a…環境認識ユニット、20c…首フレーム、20b…環境認識ユニット用制御回路、21…首関節機構(連結機構)、30…腕リンク(可動リンク)、30a…第1腕リンク部、30b…第2腕リンク部、30c…肘関節機構、31…肩関節機構、31a,31d…第1肩関節機構、31b…第2肩関節機構、31c…第3肩関節機構、40…ハンド部、41…手首関節機構、41a…第1手首関節機構、41b…第2手首関節機構、50…脚リンク(可動リンク)、50a…第1脚リンク部、50b…第2脚リンク部、50c…膝関節機構、51…股関節機構、51a…第1股関節機構、51b…第2股関節機構、60…足平部、61…足首関節機構、201…頭部フレーム(フレーム)、201a…スリット、202…カメラ、203…ライト(光源)、204…保護ガラス、205…LRF(距離センサ)、205a…支持部、205b…駆動部、205c…測定部、205d…連通路、205e…距離センサ用ハーネス、206…投光機、207…カメラ用制御回路(制御回路)、208…第1ダクト(第1冷却機構)、208a…第1ダクト部、208b…第1導入用ファン、208c…第1排出用ファン、209…第1ダクト用防水リング(シール機構)、210…第2ダクト(第2冷却機構)、210a…第2ダクト部、210b…第2導入用ファン、210c…第2排出用ファン、211…ライト用制御回路、212…第2ダクト用防水リング(シール機構)、IlA1,IlA2…照明範囲、ImA1,ImA2,ImA3…撮像範囲、LA…レーザ光照射範囲、A…地面。

Claims (7)

  1. フレームと、
    前記フレーム内部の前方側に配置され、前記フレームの前方を撮像するカメラと、
    前記フレーム内部の前記カメラよりも後方側に配置され、前記カメラを制御する制御回路と、
    前記フレームの側方に配置された一対の距離センサと、
    前記フレームの内部の後方側で、前記制御回路に隣接するように設けられた第1冷却機構と、
    前記フレームの内部の前方側で、前記カメラに隣接するように設けられた第2冷却機構と
    前記フレーム内に配置され、前記距離センサの動作を制御する距離センサ用制御回路とを備え
    前記距離センサは、前記フレームから側方に延びる中空の支持部、前記支持部の先端部の下方又は上方に取り付けられた駆動部、前記支持部の前記駆動部とは反対側にヨー軸周りに回動可能に取り付けられた測定部、及び、前記駆動部又は前記測定部と前記距離センサ用制御回路とを電気的に接続する距離センサ用ハーネスを有し、
    前記距離センサ用ハーネスは、前記支持部の内部を通って前記フレーム内に延びていることを特徴とする環境認識ユニット。
  2. 請求項1に記載の環境認識ユニットであって、
    前記フレームの前方を照明する光源を備え、
    前記光源は、前記フレームの内部の前記第2冷却機構の前方側で、前記第2冷却機構に隣接するように配置されていることを特徴とする環境認識ユニット。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の環境認識ユニットであって、
    前記第1冷却機構又は前記第2冷却機構は、ダクトであり、
    前記ダクトの開口部の少なくとも1つは、前記フレームの下方側又は後方側に位置していることを特徴とする環境認識ユニット。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の環境認識ユニットであって、
    前記第1冷却機構又は前記第2冷却機構は、ダクトであり、
    前記ダクトの開口部と前記フレームとの間に取り付けられたシール機構を備えていることを特徴とする環境認識ユニット。
  5. 基体と、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の環境認識ユニットと、前記環境認識ユニットを前記基体に対して回動可能に連結する連結機構とを備えていることを特徴とするロボット。
  6. 請求項5に記載のロボットであって、
    前記環境認識ユニットは、前記基体の上方に配置され、
    前記連結機構は、前記環境認識ユニットを前記基体に対してピッチ軸周り又はロール軸周りに回動可能に連結していることを特徴とするロボット。
  7. 請求項5又は請求項6に記載のロボットであって、
    複数の可動リンクと、各々の前記可動リンクを前記基体に対して回動可能に連結する複数の関節機構とを備え、
    前記複数の可動リンクは、前記基体の上部に左右一対に設けられた腕リンクと、前記基体の下部に左右一対に設けられた脚リンクを含み、
    前記脚リンク又は前記腕リンクのみによる二足歩行モードと、前記脚リンク及び前記腕リンクによる四足歩行モードとを切り替え可能であり、
    前記連結機構は、前記環境認識ユニットを前記基体に対してピッチ軸周り又はロール軸周りに回動可能となるように連結していることを特徴とするロボット。
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