JP6558789B1 - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷への電力供給を維持しつつ、異常なパルス波形が繰り返し出力される事態を防止することができる電源装置を提供する。【解決手段】電源装置2は、インバータ部8と、変圧部9と、整流部10と、インバータ制御部13とを備える。インバータ部8は、FETのブリッジ回路18と、一次電流を検出するDCCTとを有する。インバータ制御部13は、DCCTからの検出に基づいて一次電流のパルス列としての第1パルス列の相互に隣接するパルスの離間時間を検出する。そして、離間時間が所定の閾値未満であるときは、ブリッジ回路18に供給するPWMパルス信号のパルス列としての第2パルス列の相互に隣接するパルス対の一方のパルスを間引く。【選択図】図1

Description

本発明は、成膜形成装置等の負荷に電力を供給する電源装置に関する。
成膜形成装置等の負荷に高電圧を供給する電源装置は、トランスと、直流電圧源に並列接続されたブリッジ回路を構成する複数のスイッチング素子を有し、PWMパルス信号により各スイッチング素子のオン、オフが切り替えられて、トランスの一次電流を生成するインバータ部と、PWMパルス信号をインバータ部に供給して各スイッチング素子のオン、オフを切り替えるインバータ制御部と、トランスの二次電流を整流して、負荷側に出力する整流部と、一次電流の検出する一次電流検出部と、を備える。そして、一次電流検出部により検出された一次電流が目標値になるように、PWMパルス信号のデューティ比を制御している(例:特許文献1,2)。
特許文献2の電源装置は、さらに、過電流防止装置を備える。該過電流防止装置は、駆動電流が過大になると、負荷と電源との接続を遮断して、電源装置の素子が過電流で損傷するのを防止する。そして、該電源装置は、遮断期間も、インバータ部のスイッチング素子にPWMパルス信号を供給して、二次電流の生成を維持し、遮断解除後は、成膜形成装置のような負荷をもつ電源装置で通常行う煩雑なスタート処理を省略して、電源装置から負荷に遮断前の電力パルスを速やかに供給再開できるようにしている。
特開2008−253096号公報 特開2007−169710号公報
インバータ部のスイッチング素子をPWMパルス信号でオン、オフする処理では、一般にPWMコントロールICが使用される。具体的には、PWMコントロールICに、目標値に係る情報を入力し、PWMコントロールICは、該入力情報に対応するPWMパルス信号をインバータ部のスイッチング素子に出力している。
PWMコントロールICでは、情報の入力時刻から、入力情報に基づいてPWMパルス信号を生成し、出力するまでに遅延時間がある。このため、パルス幅等の入力情報のパルス信号のパルス列におけるパルスの離間時間が短くなると、遅延時間のために、PWMパルス信号において前側のパルスが該パルスの区間内に終了せず、後ろ側のパルスの区間にはみ出てしまうことが可能性として存在する。
本発明者は、なんらかの原因で二次電流のパルスが結合してしまうと、トランスの一次電流を生成するFETのブリッジ回路に供給するPWMパルス信号のデューティ比を元に戻しても、二次電流の波形が正常なパルス波形に戻らず、異常なパルス波形が繰り返されるという知見を得た。異常なパルス波形の繰り返しを継続させることは、好ましくないことは明らかである。
電源装置を運転停止して、再起動すれば、異常なパルス波形が繰り返す出力を解消することができる。しかしながら、電源装置の運転を一旦停止させると、前述の過電流発生時の駆動電流路の遮断期間に電源装置を停止するのと同様に時間を要するスタート処理が必要になってしまう。
本発明の目的は、負荷への電力供給を維持しつつ、異常なパルス波形が繰り返される出力される事態を防止することができる電源装置を提供することである。
本発明の電源装置は、
直流電圧源と、
トランスと、
前記直流電圧源に並列接続されたブリッジ回路を構成する複数のスイッチング素子を有し、PWMパルス信号により各スイッチング素子のオン、オフが切り替えられて、前記トランスの一次電流を生成するインバータ部と、
前記PWMパルス信号を前記インバータ部に供給して各スイッチング素子のオン、オフを切り替えるインバータ制御部と、
前記トランスの二次電流を整流して、負荷側に出力する整流部と、
前記一次電流のパルス波形を検出するパルス検出部と、
を備え、
前記インバータ制御部は、前記パルス検出部の検出に基づいて前記一次電流のパルス列としての第1パルス列の相互に隣接するパルスの離間時間を検出し、該離間時間が所定の閾値未満であるときは、前記PWMパルス信号のパルス列としての第2パルス列の相互に隣接するパルス対の一方のパルスを間引いて、前記インバータ部に供給することを特徴とする。
本発明によれば、インバータ制御部は、一次電流のパルス列としての第1パルス列の相互に隣接するパルスの離間時間を検出し、該離間時間が所定の閾値未満であるときは、PWMパルス信号のパルス列としての第2パルス列の相互に隣接するパルス対の一方のパルスを間引いて、インバータ部に供給する。これにより、一次電流中のパルス時間間隔が開くので、負荷への電力供給を維持しつつ、異常なパルス波形が繰り返される出力される事態を防止することができる。
好ましくは、本発明の電源装置において、前記インバータ制御部は、前記第2パルス列におけるパルスの間引き処理の継続時間が第1所定時間以上になると、前記間引き処理を解除する。
第2パルス列におけるパルスの間引き処理の継続時間としての第1所定時間は、PWMパルス信号を生成するインバータ制御部内のPWMコントロールIC等の素子をリセットするのと同様な作動となる。こうして、この構成によれば、異常波形の発生中の負荷への電力供給を維持しつつ、速やかに間引き無しの通常の処理に復帰することができる。
好ましくは、本発明の電源装置において、前記インバータ制御部は、前記間引き処理の解除後、前記パルス検出部の検出に基づいて前記一次電流に異常波形が含まれているか否かを判定し、含まれていると判定したときは、前記間引き処理を再開し、再開した前記間引き処理は前記第1所定時間より長い第2所定時間以上継続する。
異常波形の発生を解消するために、まれにではあるが、通常の第1所定時間より長くかかることがある。この構成によれば、時折り、生じる異常波形に対しても、支障なく、間引き無しの通常処理に復帰することができる。
好ましくは、本発明の電源装置は、
一端において前記整流部の一端に接続されているインダクタと、
両端においてそれぞれ前記インダクタの他端及び前記整流部の他端に接続されているキャパシタと、
前記インダクタと前記キャパシタとの接続点から出力される駆動電流を前記負荷側に導く駆動電流路に介在して、該駆動電流路の駆動電流を検出する駆動電流検出器と、
前記駆動電流検出器が検出した前記駆動電流が所定値以上になると、前記駆動電流路を一定時間、遮断し、該一定時間の経過後は遮断を解除する保護器と、
を備え、
前記インバータ制御部は、前記一定時間中は前記第2パルス列のパルスを所定の比率で間引く。
この構成によれば、インバータ制御部による間引き処理を過電流発生時にも利用することができる。
成膜形成システムの構成図。 成膜形成システムの各箇所の電気波形図。 過電流発生時の電源装置の作用の説明図。
[成膜形成システム]
図1は、成膜形成システム1の構成図である。成膜形成システム1は、電源装置2、及び電源装置2の負荷としての成膜形成装置3を備える。電源装置2は、さらに、直流電圧源7、インバータ部8、変圧部9、整流部10、LC部11、過電流保護装置12及びインバータ制御部13を備える。
直流電圧源7は、例えば、三相交流(図示せず)や単相交流(図示せず)を整流して得られる。インバータ部8は、DCCT(直流CT)とブリッジ回路18とを有する。ブリッジ回路18は、フルブリッジ型接続の4つのFET1〜4から構成される。直流電圧源7、ブリッジ回路18及びDCCTは、変圧部9の後述のトランス19の一次巻線W1と共に、変圧部9の一次電流側のループ回路を構成する。DCCTは、一次電流の値を検出する。
図示のFET1〜4は、例えばnチャネルのMOS−FETである。図1において、G1〜G4は、FET1〜4のゲートを示している。FET1〜4は、スイッチング素子の働きを有し、pチャネルのFETであってもよいし、バイポーラ型の半導体であってもよい。さらには、FETの代わりのスイッチング素子として、サイリスタが用いられてもよい。
変圧部9は、トランス19を有している。トランス19は、一次側の一次巻線W1と、二次側の二次巻線W2とを備える。整流部10は、4つのダイオードD1〜D4から構成されるブリッジ回路20を備える。ブリッジ回路20は、入力側の端子対において二次巻線W2の両端に接続されている。
LC部11は、インダクタLとキャパシタCとが直列接続されたLC回路から構成される。該LC回路は、両端において整流部10のブリッジ回路20の出力側の端子対に接続されている。キャパシタCの両端は、過電流保護装置12を経て電源装置2の出力端子26a,26bに接続されている。インダクタLとキャパシタCとの接続点24から出力端子26aまでの電流路は、駆動電流路25を形成する。
過電流保護装置12は、変流器CT、スイッチSW、抵抗R、及び保護器30を備える。変流器CTは、駆動電流路25の電流を検出する。スイッチSWは、オン、オフを切り替えられて、駆動電流路25の遮断と接続とを切り替える。抵抗Rは、十分に大きな抵抗値を有し、スイッチSWに並列接続されている。保護器30は、電流検出部としての変流器CTが検出した駆動電流Idの電流値に基づいてスイッチSWのオン、オフを切り替える。
インバータ制御部13は、入力端子33a,33b、平均化回路34、パルス波形検出部35、パルス列補正部36、比較器CP、及びCONT−IC(コントロールIC)1〜4を有する。CONT−IC1〜4は、入力情報に基づいてPWMのパルス列のパルス信号を生成するコントロールICである。以降、CONT−IC1〜4を区別しないときは、「CONT−IC」と総称する。
入力端子33aには、インバータ部8のDCCTの検出信号が入力される。該検出信号は、一次電流の各瞬間の電流値を示し、入力端子33aから平均化回路34及びパルス波形検出部35に送られる。
別の入力端子33bには、図示していないユーザ設定部から所定周波数ののこぎり波形信号が入力される。成膜形成システム1のユーザ(電源装置2を購入したユーザでもある。)は、成膜形成装置3の作動に先立ち、のこぎり波形信号のオフセット量(平均の電圧レベルのシフト量)や周波数を所望の値にユーザ設定部において設定する。入力端子33bのオフセット量や周波数等の情報は、一次電流の目標値に係る情報として比較器CPの正相側の入力端子に送られる。
平均化回路34は、DCCTの検知信号としての検出電圧のレベルを均して、平均化する。平均化された電圧レベルは、比較器CPの負相側の入力端子に送られる。比較器CPは、正相側の電圧レベルと負相側の電圧レベルとを対比し、前者が後者を上回るときは、二値論理の”1”に対応する電圧を出力し、前者が後者を下回るときは、二値論理の”0”に対応する電圧を出力する。こうして、比較器CPは、トランス19の一次電流の目標値に対応するパルス幅のパルスから成るパルス信号をパルス列補正部36に出力する。
パルス波形検出部35は、DCCTと共に、一次電流のパルス波形を検出するパルス検出部を構成する。パルス波形検出部35は、DCCTの各瞬間値の検出電流値から一次電流の波形を検出する。パルス波形検出部35の検出波形の情報は、パルス列補正部36に出力される。パルス列補正部36は、平均化回路34から入力されたパルス信号のパルス列を保護器30(符号Kを参照)及びパルス波形検出部35等からの入力情報に基づいて補正する。補正には、パルス信号のパルス列からのパルスの間引きが含まれる。間引き処理の具体的な内容については、図2以降で後述する。
パルス列補正部36は、補正したパルス信号のパルス列をCONT−ICに出力する。パルス列補正部36が補正したパルス信号のパルス列は、トランス19の一次電流を目標値に制御するときのCONT−ICの制御パルス信号に相当する。パルス列補正部36は、CONT−IC1,4の第1対のゲートG1,G4にはIC制御パルス信号Siaを送り、CONT−IC2,3の第2対のゲートG2,G4にはIC制御パルス信号Sibを送る。
入力端子33bに入力されるのこぎり波の信号の周期をTとすると、IC制御パルス信号Sia,Sibとは、パルスの占有区間がT/2ずれている(後述の図2参照)。また、これに伴い、CONT−IC1,4がIC制御パルス信号Siaに基づいて生成し、FET1,4のゲートG1,G4に出力するゲートパルス信号Sgaと、CONT−IC2,3がIC制御パルス信号Sibに基づいて生成し、FET2,3のゲートG2,G3に出力するゲートパルス信号Sgbとは、ゲートパルスの占有区間がT/2ずれることになる。
以下、IC制御パルス信号Sia,Sibとを合成したパルス信号をIC制御パルス信号Sicと呼ぶことにするとともに、IC制御パルス信号Sia,Sibとを区別しないときは、IC制御パルス信号Siで総称する。同様に、ゲートパルス信号Sgaとゲートパルス信号Sgbとを区別しないときは、ゲートパルス信号Sgで総称する。
成膜形成装置3は、筐体301、及び筐体301の内部に形成された真空室302を有する。筐体301には、真空室302に連通する導入口303及び導出口304が設けられる。成膜形成装置3を作動させるときは、図示しない真空ポンプを使って、導出口304から真空室302内の空気を排出した後、導入口303からアルゴンガス等の放電ガスが真空室302に導入する。
ターゲット電極308及び基板電極309は、真空室302内に対向して配置される。ターゲット電極308及び基板電極309は、真空室302の外の端子314a,314bに接続されている。端子314a,314bは、電源装置2の出力端子26a,26bに接続される。筐体301は、アースに接続される。ターゲット電極308及び基板電極309には、ターゲット及び基板が取り付けられる。
ターゲット電極308及び基板電極309間に高電圧パルスを印加するのに伴って、真空室302内にグロー放電317が生じる。グロー放電317は、プラズマを生成し、プラズマ中のイオンがターゲットに衝突し、ターゲットの材料の原子をはじき出す。ターゲットからはじき出された原子は、基板の表面に付着する。このようなスパッタ現象を利用して、基板の表面にターゲットの原子の膜が形成される。
[PWMパルス信号の間引き処理:異常波形防止]
図2は、成膜形成システム1の各箇所の電気波形(例:電流波形、電圧波形又は信号波形)を示している。
IC制御パルス信号Sicのパルス信号の各パルスは、各T/2の区間に収められる。各パルスの立ち上り時刻としての始端は、各区間の始端に合わせられる。各パルスの立ち下がり時刻としての終端は、各区間の終端より前にパルス幅に応じて設定される。
電力パルス信号Src1〜Src3は、種々の状況における接続点24における電圧波形である。電力パルス信号Src1〜Src3を区別しないときは、電力パルス信号Srcで総称する。
電力パルス信号Srcは、電力パルス信号SraとSrbとを合成したものである。Sraは、CONT−IC1,4がIC制御パルス信号Siaに基づいて生成したPWMパルス信号をゲートG1,G4に出力することにより接続点24において発生する電圧波形である。電力パルス信号Srbは、CONT−IC2,3がIC制御パルス信号Sibに基づいて生成したPWMパルス信号をゲートG2,G3に出力することにより接続点24において発生する電圧波形である。接続点24の実際の電圧波形は、電力パルス信号Sra,Srbの電圧波形が個々に生じず、両者を合わせた電力パルス信号Srcとなる。さらに、電力パルス信号Sraに対応する駆動電流Idと電力パルス信号Srbに対応する駆動電流Idとは、実際には逆方向であるので、電力パルス信号Sraの電圧波形と電力パルス信号Srbの電圧波形とは正負が逆であるが、図2では、説明の便宜上、両者共に、電圧の絶対値としての正の電圧波形で示している。
CONT−ICは、パルス列補正部36からのIC制御パルス信号Sicに基づいてブリッジ回路18のゲートGへのゲートパルス信号Sgを生成する。しかしながら、ゲートパルス信号Sgは、IC制御パルス信号Sicに対して遅延する。このため、IC制御パルス信号Sicのパルスの終端が各T/2の区間の終端に近付くと(図2の波線)、換言すれば、パルス波形検出部35が出力したパルス波形のパルス列としての一次電流のパルス列である第1パルス列の相互に隣接するパルスの離間時間Uが減少すると、本来は、電力パルス信号Src1で示すように、前後の電力パルスが分離していなければならないにもかかわらず、電力パルス信号Src2に示すように、前後の電力パルスが重なって、長大なパルス幅の1つのパルスになってしまうことが起こることが考えられる。
本発明者は、電力パルス信号Src2のようなことが起こると、その後、IC制御パルス信号Sicのパルス列の前後のパルスの時間間隔を増大しても、電力パルス信号Src1に復帰せず、電力パルス信号Src3のような正常波形41と異常波形42とが交互に繰り返される現象が起きるという知見を得た。このような異常波形42を継続させて、電源装置2を作動させることが好ましくないと、考えられる。
電源装置2は、異常波形42が繰り返す発生する事態に次のようにして、防止する。パルス列補正部36は、パルス波形検出部35の出力からインバータ部8における一次電流のパルス列としての第1パルス列の相互に隣接するパルスの離間時間Uを検出する。そして、離間時間Uが所定の閾値未満であると判断したときは、ゲートパルス信号Sgのパルス列としての第2パルス列の相互に隣接するパルス対の一方のパルス(図2の例では前側のパルス)を間引いて、CONT−ICに出力する。
具体的には、パルス列補正部36は、IC制御パルス信号Siaのパルスはそのまま残存させるが、IC制御パルス信号Sibのパルスは除去する。すなわち、IC制御パルス信号Sibは、パルス無しの信号でゲートG2,G3に供給される。このときのIC制御パルス信号Sic及び電力パルス信号Srcは、図2にIC制御パルス信号Six及び電力パルス信号Srxとして示されている。
パルス列補正部36は、IC制御パルス信号Sicにおけるパルスの間引き処理の継続時間が第1所定時間以上になると、間引き処理を解除する。該第1所定時間は、PWMパルス信号を生成するインバータ制御部内のPWMコントロールIC等の素子をリセットするのと同様な作動となる。こうして、該第1所定時間も負荷としての成膜形成装置3への電力供給を維持しつつ、速やかに間引き無しの通常処理に復帰することができる。
パルス列補正部36は、前述の間引き処理の解除後、パルス波形検出部35の検出に基づいて一次電流に異常波形42が含まれているか否かを判定する。そして、含まれていると判定したときは、間引き処理を再開する。再開したときは、再開した間引き処理は第1所定時間より長い第2所定時間以上継続する。
第2所定時間>第1所定時間とした理由は、一次電流中の異常波形42を解消するために、まれにではあるが、第1所定時間より長くかかることがあるからである。第2所定時間の設定により、時折り、生じる異常波形42に対しても、支障なく、間引き無しの通常処理に復帰することができる。
[PWMパルス信号の間引き処理:遮断中の電力保持]
図3は、過電流発生時の電源装置2の作用の説明図である。
変流器CTは、駆動電流路25の駆動電流Idの電流値を検出して、検出信号を保護器30に送る。時刻t1以前では、駆動電流路25の駆動電流Idが所定値I1未満にある。これにより、保護器30は、スイッチSWをオンに維持している。
真空室302における異常放電等のために、時刻t1において、駆動電流路25の駆動電流Idが所定値I1以上になると、保護器30は、スイッチSWをオンからオフに切り替える。これにより、駆動電流路25は、遮断状態になって、過電流がLC部11に向かうことが阻止される。なお、僅かの電流が抵抗Rを流れているが、成膜形成装置3における成膜は中止状態になっている。
保護器30は、時刻t1から時刻t2において、スイッチSWをオフからオンに切り替える。時刻t1−時刻t2の期間を遮断期間Wと呼ぶことにする。遮断期間Wは、一定時間に設定されている。
インバータ制御部13は、遮断期間Wも電源装置2に少ないながらも所定電力の生成を維持する。理由は、電源装置2の運転を一旦停止すると、次の再起動時に、時間を要する電源装置2のスタート処理が必要になってしまうからである。遮断期間Wの小電力の生成維持に一般的に考えられる手法は、ゲートパルス信号Sgのパルス幅をデューティ比制御により減少させることである。
これに対し、電源装置2では、パルス列補正部36による間引き処理が行われる。なお、遮断期間Wの間引き処理は、異常波形42の対策時の間引き処理とは態様が異なっている。具体的には、異常波形42の対策時では、パルス列補正部36は、CONT−IC2,3に送るIC制御パルス信号Sibのパルスを全部間引きする処理を行っていた。これに対し、遮断期間Wの間引きでは、IC制御パルス信号Sicのパルスを所定の比率で間引く。これにより、一次電流は低下し、ゲートパルス信号Sgのパルス幅をデューティ比の減少と同様の結果を得ることができる。なお、遮断期間Wに生成される二次電力はLC部11に蓄えられる。
2・・・電源装置、3・・・成膜形成装置(負荷)、7・・・直流電圧源、8・・・インバータ部、9・・・変圧部、10・・・整流部、11・・・LC部、12・・・過電流保護装置、13・・・インバータ制御部、18,20・・・ブリッジ回路、25・・・駆動電流路、30・・・保護器、34・・・平均化回路(パルス検出部)、35・・・パルス波形検出部、36・・・パルス列補正部、42・・・異常波形。

Claims (4)

  1. 直流電圧源と、
    トランスと、
    前記直流電圧源に並列接続されたブリッジ回路を構成する複数のスイッチング素子を有し、PWMパルス信号により各スイッチング素子のオン、オフが切り替えられて、前記トランスの一次電流を生成するインバータ部と、
    前記PWMパルス信号を前記インバータ部に供給して各スイッチング素子のオン、オフを切り替えるインバータ制御部と、
    前記トランスの二次電流を整流して、負荷側に出力する整流部と、
    前記一次電流のパルス波形を検出するパルス検出部と、
    を備え、
    前記インバータ制御部は、前記パルス検出部の検出に基づいて前記一次電流のパルス列としての第1パルス列の相互に隣接するパルスの離間時間を検出し、該離間時間が所定の閾値未満であるときは、前記PWMパルス信号のパルス列としての第2パルス列の相互に隣接するパルス対の一方のパルスを間引いて、前記インバータ部に供給することを特徴とする電源装置。
  2. 請求項1に記載の電源装置において、
    前記インバータ制御部は、前記第2パルス列におけるパルスの間引き処理の継続時間が第1所定時間以上になると、前記間引き処理を解除することを特徴とする電源装置。
  3. 請求項2に記載の電源装置において、
    前記インバータ制御部は、前記間引き処理の解除後、前記パルス検出部の検出に基づいて前記一次電流に異常波形が含まれているか否かを判定し、含まれていると判定したときは、前記間引き処理を再開し、再開した前記間引き処理は前記第1所定時間より長い第2所定時間以上継続することを特徴とする電源装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電源装置において、
    一端において前記整流部の一端に接続されているインダクタと、
    両端においてそれぞれ前記インダクタの他端及び前記整流部の他端に接続されているキャパシタと、
    前記インダクタと前記キャパシタとの接続点から出力される駆動電流を前記負荷側に導く駆動電流路に介在して、該駆動電流路の駆動電流を検出する駆動電流検出器と、
    前記駆動電流検出器が検出した前記駆動電流が所定値以上になると、前記駆動電流路を一定時間、遮断し、該一定時間の経過後は遮断を解除する保護器と、
    を備え、
    前記インバータ制御部は、前記一定時間中は前記第2パルス列のパルスを所定の比率で間引くことを特徴とする電源装置。
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