《第1の実施形態》
以下、第1の実施形態について、図1〜図7に基づいて、詳細に説明する。図1には、第1の実施形態に係る電子機器300Aの構成がブロック図にて示されている。また、図2(A)及び図2(B)は、電子機器300Aが備える撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが係合している状態(以下、係合状態と称す)を示す図であり、図2(C)及び図2(D)は、電子機器300Aが備える撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが分離している状態(以下、分離状態と称す)を示す図である。
図1に示すように、電子機器300Aは、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aと、を備える。なお、本実施形態の電子機器300Aは、ユーザが撮像ユニット100A又は表示ユニット200Aにより撮像を行うことができる「撮像モード」と、ユーザが画像データを閲覧できる「閲覧モード」とを有し、ユーザは利用するモードを適宜切り替えることができるようになっている。
(撮像ユニット100A)
撮像ユニット100Aは、係合状態において、図2(A)及び図2(B)に示すように、表示ユニット200Aが備える凹部201(図2(D)参照)に収納される。
撮像ユニット100Aは、図1に示すように、レンズ部102、レンズ駆動部104、撮像素子105、A/D(Analog/Digital)変換部106、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)108、表示部110、操作部111、記憶媒体116、メモリ118、コネクタ120、無線通信部122、及び制御部124を有する。なお、撮像ユニット100Aは、一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ、コンパクトカメラのいずれのタイプであってもよい。
レンズ部102は、ズームレンズやフォーカシングレンズを含む複数のレンズ群で構成され、後述するレリーズスイッチ(SW)114やレリーズSW214の操作に応じて被写体像を撮像素子105の撮像面に結像させる。
レンズ駆動部104は、例えばモータやアクチュエータなどを備え、ズームやフォーカシングを行うためにレンズ部102を駆動する。また、レンズ駆動部104は、操作環等を介したユーザのマニュアル操作をレンズ部102に伝達する伝達機構を有する。なお、レンズ部102およびレンズ駆動部104は、撮像ユニット100Aからの取り外しや、交換が可能であってもよい。
撮像素子105は、受光素子が撮像面に二次元配列されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等を備え、アナログ画像信号を生成する。
A/D変換部106は、撮像素子105が生成したアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換し、制御部124へ出力する。
ASIC108は、制御部124から入力されたデジタル画像信号に対して、各種の画像処理(色補間処理、階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス調整処理、画像圧縮処理、画像伸張処理など)を行う回路である。ASIC108によって処理された画像データ(例えば、サムネイル表示用データや、このサムネイル表示用データよりも解像度の高い本画像データなど)は、制御部124の制御の下、表示部110に表示されたり、記憶媒体116に記憶される。
表示部110は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)であり、撮像ユニット100Aに対する各種の設定情報や、撮像ユニット100Aを操作するための操作メニュー、アイコンなどを表示する。また、表示部110は、ASIC108の出力に基づくライブビュー画像(スルー画像)や、後述する記憶媒体116に記録されている静止画像や動画像を表示する。
操作部111は、例えば、タッチパネル112とレリーズSW114とを含む。本実施形態において、操作部111は、ユーザから撮像ユニット100Aに対する操作を受け付ける。
タッチパネル112は、表示部110上に設けられ、又は表示部110内に組み込まれ、表示部110の表面に対するユーザの接触操作を検出し、種々の情報入力を受け付ける。すなわち、ユーザは、表示部110に表示された操作メニューやアイコンに触れる動作を行うことで、撮像ユニット100Aを操作することができる。なお、タッチパネル112を後述するレリーズSW114の代わりに用いてもよい。この場合、例えば、表示部110に表示されたスルー画像への操作に応じて、被写体像がレンズ部102を介して撮像素子105の撮像面に結像される。なお、本実施形態では、タッチパネル112は、係合状態では表示ユニット200Aによって隠れてしまう(図2(B)参照)ため、分離状態においてのみ使用される。
レリーズSW114は、例えば、静止画像の撮像を指示する場合にユーザによって操作される(押される)スイッチである。なお、本実施形態では、レリーズSW114は、係合状態では表示ユニット200Aによって隠れてしまう(図2(B)参照)ため、分離状態においてのみ使用される。
記憶媒体116は、例えば、SDカードであり、静止画のデータや動画のデータを記憶する。なお、記憶媒体116は、撮像ユニット100A(不図示のカードスロットル)から着脱可能である。
メモリ118は、不揮発性の半導体メモリ(例えば、フラッシュメモリ)であり、制御部124によって実行される撮像ユニット100Aを制御するためのプログラムや各種パラメータが記憶されている。
コネクタ120は、後述する表示ユニット200Aのコネクタ220と係合可能であり、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとを電気的に接続する。これにより、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとの間で通信やデータの送受信が可能となる。本実施形態において、コネクタ120は、図2(C)に示すように、撮像ユニット100Aの筐体の側面に設けられているものとする。なお、コネクタ120を配置する位置、及び接点の数は適宜決定すればよい。
無線通信部122は、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが分離状態にあるときに、上述したコネクタ120の代わりに、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとの間の通信やデータの送受信を可能とするものである。
制御部124は、CPU(Central Processing Unit)を備え、撮像ユニット100A全体を制御する。なお、制御部124が実行する処理の詳細については後述する。
(表示ユニット200A)
表示ユニット200Aは、図1に示すように、レンズ部202、撮像素子205、A/D変換部206、ASIC208、表示部210、操作部211、記憶媒体216、メモリ218、コネクタ220、無線通信部222、プロジェクタ223、及び制御部224を有する。
レンズ部202は、ズームレンズやフォーカシングレンズを含む複数のレンズ群で構成され、後述するレリーズSW214の操作に応じて被写体像を撮像素子205が備える撮像素子の撮像面に結像させる。なお、本実施形態において、レンズ部202は、係合状態において撮像ユニット100Aに隠れてしまうため、使用されない。
撮像素子205は、受光素子が撮像面に二次元配列されたCMOSイメージセンサ等を備え、アナログ画像信号を生成する。
A/D変換部206は、撮像素子205により生成されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換し、制御部224に出力する。
ASIC208は、制御部224から入力されたデジタル画像信号に対して各種の画像処理を行う。ASIC208によって処理された画像データは、制御部224の制御の下、表示部210に表示されたり、記憶媒体216に記憶される。
表示部210は、例えば、LCDであり、係合状態において、撮像ユニット100Aに対する各種の設定情報や、撮像ユニット100Aを操作するための操作メニュー、アイコンなどを表示する。また、表示部210は、ASIC108の出力に基づくライブビュー画像(スルー画像)や、記憶媒体116あるいは記憶媒体216に記録されている静止画像や動画像を表示する。さらに、表示部210は、分離状態において、表示ユニット200Aに対する各種の設定情報や、表示ユニット200Aを操作するための操作メニュー、アイコンなどを表示する。また、表示部210は、分離状態において、撮像素子205から出力されるアナログ画像に基づくライブビュー画像(スルー画像)や、後述する記憶媒体216に記憶されている静止画像や動画像を表示する。
操作部211は、タッチパネル212及びレリーズSW214を含む。操作部211は、ユーザから、撮像ユニット100Aまたは表示ユニット200Aに対する操作を受け付ける。
タッチパネル212は、表示部210上または表示部210内に組み込まれて設けられる。タッチパネル212は、表示部210の表面に対するユーザの接触操作を検出し、種々の情報入力を受け付ける。したがって、ユーザは、表示部210に表示された操作メニューやアイコンに触れる動作を行うことで、撮像ユニット100Aまたは表示ユニット200Aを操作できる。なお、タッチパネル212を後述するレリーズSW214の代わりに用いてもよい。
レリーズSW214は、例えば、静止画像の撮像を指示する場合にユーザによって操作される(押される)スイッチである。
記憶媒体216は、例えば、SDカードであり、静止画のデータや動画のデータを記憶する。記憶媒体216は、表示ユニット200A(不図示のカードスロットル)から着脱可能である。
メモリ218は、不揮発性の半導体メモリ(例えば、フラッシュメモリ)であり、制御部224によって実行される表示ユニット200Aを制御するためのプログラムや各種パラメータを記憶する。
コネクタ220は、前述した撮像ユニット100Aのコネクタ120と係合可能であり、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとを電気的に接続する。これにより、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとの間で通信やデータの送受信が可能となる。本実施形態においては、図2(D)に示すように、コネクタ220は、撮像ユニット100Aを収納するための凹部201の側面において、コネクタ120と対応する位置に設けられているものとする。なお、コネクタ220を配置する位置、および、接点の数は、コネクタ120に合わせて適宜決定すればよい。
無線通信部222は、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが分離状態にある場合に、上述したコネクタ220の代わりに、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとの間の通信やデータの送受信を可能にする。
プロジェクタ223は、記憶媒体216に記憶されている静止画や動画をスクリーンや壁等に投影するものである。本実施形態において、プロジェクタ223は、表示ユニット200Aが備える凹部201の底面に設けられているものとする。なお、表示ユニット200Aにおいてプロジェクタ223を配置する位置は、適宜決定すればよく、例えば、凹部201の周囲の枠上に設けてもよい。
制御部224は、CPUを備え、表示ユニット200A全体を制御するとともに、表示ユニット200Aと撮像ユニット100Aとが係合状態にある場合には、制御部124との協調制御を行う。さらに、制御部124は、電子機器300Aのモード(撮像モード、閲覧モード)に応じた制御を実行する。
(表示ユニット200Aの制御部224の処理)
次に、表示ユニット200Aの制御部224が実行する処理の一例について、図3のフローチャートを用いて説明する。なお、本実施形態において、図3の処理は、電子機器300Aの電源がオンされると開始されるものとする。
図3の処理では、まず、ステップS10において、制御部224は、電子機器300Aが、「撮像モード」と「閲覧モード」のうち、「撮像モード」にあるか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合、すなわち、電子機器300Aが撮像モードにある場合、制御部224は、ステップS12に移行する。なお、撮像モードと閲覧モードとの切り換えは、撮像ユニット100Aのタッチパネル112または表示ユニット200Aのタッチパネル212の操作によってユーザが行ってもよいし、係合状態では撮像モードが設定され、分離状態では閲覧モードが設定されるように初期設定されていてもよい。また、前回電子機器300Aの電源をオフした際に使用されていたモードが、電子機器300Aの電源投入時に設定されるようにしてもよい。
ステップS12に移行すると、制御部224は、表示部210に、電子機器300Aを操作するための操作メニューやアイコンを含む画像(操作用画像)を表示する。これにより、表示部210は、タッチパネル212の操作画面として機能することとなる。なお、本実施形態においては、電子機器300Aの操作用画像には、例えば、撮像に関する各種設定を行うためのメニューアイコン210Aと、上下左右の選択操作や撮像モードや閲覧モードの切り替えを設定する十字アイコン210Bと、が含まれている(図2(A))参照)。なお、図2では、メニューアイコン210Aを1つしか図示していないが複数のメニューアイコンを表示することも可能である。
次のステップS14において、制御部224は、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが分離状態にあるか否かを判断する。撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが分離状態にあるか否かは、コネクタ120とコネクタ220とが係合しているか否かによって判断してもよいし、撮像ユニット100Aと表示ユニット200AとがそれぞれIC(Integrated Circuit)タグリーダを有する場合には、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとの通信強度(電波強度)に基づいて判断してもよい。ここでの判断が肯定された場合、すなわち、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが分離状態にある場合、制御部224は、ステップS16に移行する。なお、本実施形態においては、ステップS16に移行する場合、すなわち、撮像モードに設定され、かつ各ユニット100A、200Aが分離状態にある場合には、制御部224は、表示ユニット200Aを用いた撮像処理を実行する。
ステップS16に移行すると、制御部224は、タッチパネル212が操作されたか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合、すなわち、タッチパネル212がユーザによって操作された場合、ステップS18に移行する。そして、ステップS18において、制御部224は、ステップS16で受け付けた操作に応じた処理を表示ユニット200Aに対し実行し、ステップS20に移行する。
一方、ユーザによってタッチパネル212が操作されず、ステップS16の判断が否定された場合には、制御部224は、ステップS20に移行する。
ステップS20に移行すると、制御部224は、レリーズSW214が押されたか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合、すなわち、レリーズSW214が押された場合、制御部224は、ステップS22において、表示ユニット200Aの撮像素子205を用いて撮像を実行し、ステップS10に戻る。
一方、ユーザによってレリーズSW214が押されず、ステップS20の判断が否定された場合には、ステップS16に戻る。そして、レリーズSW214が押されるまで、ステップS16〜S20の処理を繰り返す。ただし、これに限らず、ステップS20の判断が否定された場合に、制御部224は、ステップS14に戻ることとしてもよい。
ところで、ステップS14の判断が否定された場合、すなわち、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが係合状態にある場合、制御部224は、ステップS26に移行する。なお、本実施形態においては、ステップS26に移行する場合、すなわち、撮像モードに設定され、かつ各ユニット100A、200Aが係合状態にある場合には、制御部224は、撮像ユニット100Aを用いた撮像処理を実行する。
ステップS26では、制御部224は、タッチパネル212がユーザにより操作されたか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、制御部224は、ステップS30に移行する。一方、ステップS26の判断が肯定された場合には、制御部224は、ステップS28において、タッチパネル212で受け付けた操作に対応する指示(操作指示)を、コネクタ120,220を介して、撮像ユニット100Aの制御部124に送信し、ステップS30に移行する。なお、操作指示を受信した撮像ユニット100Aの制御部124は、操作指示に基づいて撮像ユニット100Aを制御する。
ステップS26の判断が否定された後、又はステップS28の後、ステップS30に移行すると、制御部224は、レリーズSW214が押されたか否かを判断する。ここでの判断が否定される間は、制御部224は、ステップS26に戻り、ステップS26〜S30の処理・判断を繰り返す。一方、ステップS30の判断が肯定されると、制御部224は、ステップS32に移行し、撮像指示をコネクタ120,220を介して撮像ユニット100Aの制御部124に送信する。なお、撮像指示を受信した撮像ユニット100Aの制御部124は、撮像ユニット100Aの各部を制御して撮像を行う。ステップS32の処理が終了すると、制御部224は、ステップS10に戻る。
なお、図3では、ステップS30の判断が否定された場合に、制御部224が、ステップS26に戻る場合について説明したが、これに限らず、ステップS14に戻ることとしてもよい。
ところで、ステップS10の判断が否定された場合、すなわち、電子機器300Aが撮像モードになく「閲覧モード」にある場合には、制御部224は、ステップS500に移行し、閲覧モード用の制御を実行する。なお、電子機器300Aが閲覧モードにある場合に制御部224が実行する処理については、後述する。
制御部224は、ステップS500の処理が終了すると、ステップS10に戻る。このようにして、図3の処理は、電子機器300Aの電源がオフされるまで繰り返される。
(撮像ユニット100Aの制御部124の処理)
次に、撮像ユニット100Aの制御部124が実行する処理について説明する。図4は、撮像ユニット100Aの制御部124が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、本実施形態において、図4の処理は、電子機器300Aの電源がオンされると開始されるものとする。
図4の処理では、まず、ステップS50において、制御部124は、電子機器300Aが、「撮像モード」と「閲覧モード」のうち、「撮像モード」にあるか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合、すなわち、電子機器300Aが撮像モードにある場合、制御部124は、ステップS52に移行する。
ステップS52に移行すると、制御部124は、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが分離状態にあるか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合、制御部124は、ステップS54に移行する。なお、本実施形態においては、ステップS54に移行する場合、すなわち、撮像モードに設定され、かつ各ユニット100A,200Aが分離状態にある場合には、制御部124は、撮像ユニット100Aを用いた撮像処理を実行する。
ステップS54に移行すると、制御部124は、係合状態において表示ユニット200Aの表示部210に表示される操作用画像と同一の画像をほぼ同一の大きさで表示部110に表示する。例えば、本実施形態では、図2(A)に示すように、係合状態において、表示部210にメニューアイコン210A及び十字アイコン210Bが表示されるので、制御部124は、図2(C)に示すように、表示部110に、メニューアイコン210Aに対応するメニューアイコン110Aと、十字アイコン210Bに対応する十字アイコン110Bと、を表示する。これにより、係合状態におけるタッチパネル212の操作画面と、分離状態におけるタッチパネル112の操作画面とが同一となる。したがって、ユーザは、分離状態においても、係合状態と同一の操作画面(ユーザインタフェース)を用いて撮像ユニット100Aを操作できるので、撮像ユニット100Aを操作しやすく、使い勝手がよい。
ここで、ステップS54では、制御部124は、操作用画像を拡大又は縮小して表示部110に表示することとしてもよい。例えば、図5(A)、図5(B)に示すように、表示部210の画面サイズ(横寸法=La)が、表示部110の画面サイズ(横寸法=Lb)よりも大きい(La>Lb)とする。このような場合には、制御部124は、表示部210に表示されるメニューアイコン210A及び十字アイコン210Bの寸法を(Lb/La)倍に縮小して、表示部110に表示するようにしてもよい。これにより、タッチパネル212の操作画面の態様と、タッチパネル112の操作画面の態様とをほぼ同一にすることができるので、ユーザは、撮像ユニット100Aのタッチパネル112を違和感なく操作することができる。なお、表示部210に表示されるアイコンの大きさを表示部110、210の縦寸法に基づき決めてもよく、表示部110、210の画面サイズの面積比に基づき決めてもよい。
図4に戻り、ステップS56に移行すると、制御部124は、撮像ユニット100Aのタッチパネル112が操作されたか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合、ステップS58に移行し、制御部124は、ステップS56で受け付けた操作に応じた処理を撮像ユニット100Aに対し実行し、ステップS60に移行する。
一方、ステップS56の判断が否定された場合、すなわち、タッチパネル112がユーザによって操作されていない場合、制御部124は、ステップS60に移行し、レリーズSW114が押されたか否かを判断する。ここでの判断が否定される間は、ステップS56〜S60の処理・判断を繰り返すが、肯定された場合(レリーズSW114が押された場合)には、制御部124は、ステップS62において、撮像を実行し、ステップS50に戻る。
なお、図4では、制御部124は、ステップS60の判断が否定された場合にステップS56に戻ることとしているが、これに限らず、ステップS52に戻ることとしてもよい。
ところで、ステップS52の判断が否定された場合、すなわち、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが係合状態にある場合、制御部124は、ステップS64に移行する。なお、本実施形態においては、ステップS64に移行する場合、すなわち、撮像モードに設定され、かつ各ユニット100A、200Aが係合状態にある場合には、制御部124は、表示ユニット200Aからの指示に基づいて、撮像ユニット100Aを用いた撮像処理を実行する。
ステップS64では、制御部124は、表示部110の電源をオフにする。このように、表示部110の電源をオフにするのは、各ユニット100A,200Aが係合した状態では、表示部110は、表示ユニット200Aに隠れてしまいユーザに使用されないからである(図2(A),図2(B)参照)。なお、このような制御を行うことで、電力消費量を低減することができる。なお、制御部124は、ステップS64において、表示部110の電源をオフにしなくてもよい。この場合、制御部124は、表示部110を通常使用時よりも消費電力が少ない省電力モードに移行させてもよい。
次いで、ステップS66では、制御部124は、表示ユニット200Aのタッチパネル212がユーザによって操作され、表示ユニット200Aの制御部224から操作指示を受信したか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、制御部124はステップS70に移行する。一方、ステップS66の判断が肯定された場合には、ステップS68に移行し、制御部124は、受信した操作指示に応じた処理を、撮像ユニット100Aに対して実行し、ステップS70に移行する。
ステップS66の判断が否定された後、又はステップS68の後、ステップS70に移行すると、制御部124は、ユーザによってレリーズSW214が押され、表示ユニット200Aの制御部224から撮像指示を受信したか否かを判断する。ここでの判断が否定される間は、制御部124は、ステップS66に戻り、ステップS66〜S70の処理・判断を繰り返す。一方、ステップS70の判断が肯定されると、制御部224は、ステップS62に移行し、撮像を実行する。その後は、制御部124は、ステップS50に戻る。
ところで、ステップS50の判断が否定された場合、すなわち、電子機器300Aが撮像モードになく「閲覧モード」にある場合には、制御部124は、ステップS550に移行し、閲覧モード用の制御を実行し、ステップS50に戻る。このようにして、図4の処理は、電子機器300Aの電源がオフされるまで繰り返される。
(閲覧モード用の制御)
次に、電子機器300Aが閲覧モードにある場合に、撮像ユニット100Aの制御部124と表示ユニット200Aの制御部224とがそれぞれ実行する処理(図3のステップS500、図4のステップS550)の一例について図6(A)及び図6(B)のフローチャートを用いて説明する。
なお、本実施形態において、電子機器300Aが閲覧モードにある場合には、電子機器300Aが有する全画像を閲覧可能な「通常閲覧モード」のほか、ユーザ(電子機器300Aの所有者)が選択した一部の画像しか閲覧できない「プライバシーモード」を選択できるものとする。なお、「プライバシーモード」は、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが分離状態にあるときに、選択できるものとする。なお、プライバシーモードは、所有者のプライバシー保護、個人情報保護、肖像権保護などに利用される。
図6(A)は、電子機器300Aが閲覧モードにある場合に、撮像ユニット100Aの制御部124が実行する処理、すなわち、図4のステップS550の処理の詳細を示すフローチャートである。また、図6(B)は、電子機器300Aが閲覧モードにある場合に、表示ユニット200Aの制御部224が実行する処理、すなわち、図3のステップS500の処理の詳細を示すフローチャートである。
図6(B)の処理では、まず、ステップS502において、表示ユニット200Aの制御部224は、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが分離状態にあるか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合(係合状態にある場合)には、制御部224は、ステップS504に移行し、記憶媒体116及び記憶媒体216に記憶されている画像データのうち、ユーザが選択した画像データを表示部210に表示する。その後は、図6(B)の処理を終了し、図3のステップS10に戻る。
一方、ステップS502の判断が肯定された場合(分離状態にある場合)には、制御部224は、ステップS503に移行する。なお、以下の説明では、分離状態において、電子機器300Aの所有者であるユーザXが撮像ユニット100Aを保持しており、その他のユーザYが表示ユニット200Aを保持しているものとする。また、分離状態では、ユーザYは、表示ユニット200Aの記憶媒体216に格納されている画像データを閲覧できるものとする。
ステップS503では、制御部224は、「プライバシーモード」であるか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合(通常閲覧モードの場合)には、ステップS504に移行するが、肯定された場合(プライバシーモードの場合)には、ステップS505に移行する。ステップS505に移行すると、制御部224は、記憶媒体216に記憶されている画像データを撮像ユニット100Aに送信する。なお、撮像ユニット100Aに送信する画像データは、表示部210に表示される本画像よりもサイズが小さいサムネイル画像のデータ)であってもよい。また、送信する画像データは、1枚でもよいし、複数枚毎であってもよいが、本実施形態においては、記憶媒体216に記憶されている全てのサムネイル画像のデータを撮像ユニット100Aに送信するものとする。
次いで、ステップS506では、制御部224は、タッチパネル212によるユーザ操作の受け付けを禁止する。これにより、表示ユニット200Aの記憶媒体216に記憶されている画像データに対するユーザYによる操作を一時的に禁止することができる。
これに対し、撮像ユニット100Aの制御部124は、ステップS551において、表示ユニット200Aからサムネイル画像のデータを受信するまで待機している。そして、表示ユニット200Aの制御部224からサムネイル画像のデータが送信されてきた段階で、ステップS552に移行する。
ステップS552に移行すると、制御部124は、受信したサムネイル画像を表示部110に表示する(図7(A)参照)。そして、ステップS554では、制御部124は,電子機器300Aの所有者(ユーザX)から、ユーザYに閲覧を許可する画像の選択を受け付ける。本実施形態においては、制御部124は、ユーザYによる閲覧を許可する画像の選択を、タッチパネル112を介して受け付ける。例えば、図7(A)に示すように、ユーザXが、表示部110に表示されたサムネイル画像にタッチパネル112を介して触れると、画像タの下に配置されたチェックボックスがチェックされ、当該画像データの閲覧が許可される。図7(A)では、ユーザYによる閲覧を許可する画像として、IM001.jpg、IMG003.jpg、IMG004.jpg、IMG005.jpgが選択されている。なお、制御部124は、表示(閲覧)を許可する画像の選択ではなく、表示(閲覧)を禁止する画像の選択を受け付けてもよい。
次いで、ステップS556では、制御部124は、ステップS554での選択結果に基づいて制限情報を生成する。本実施形態では、制御部124は、図7(A)に示す送信ボタン110DをユーザXが押したタイミングで制限情報を生成するものとする。ここで、制御部124は、表示が許可された画像のファイル名のリストを制限情報として生成してもよい。また、表示が禁止された画像のファイル名のリストを制限情報として生成してもよい。あるいは、制御部124は、例えば、図7(B)に示すように、「ファイル名」と、「制限情報(許可/禁止)」とを関連付ける制限情報テーブルを制限情報として生成してもよい。
次いで、ステップS558では、制御部124は、生成した制限情報を、表示ユニット200Aに送信することで、図6(A)の処理を終了し、図4のステップS50に戻る。
一方、表示ユニット200Aの制御部224は、ステップS506において、ユーザからの操作受け付けを禁止した後、ステップS508において、制限情報を撮像ユニット100Aから受信するまで待機している。したがって、制御部124においてステップS558が行われた段階で、制御部224は、ステップS510に移行することになる。
ステップS510に移行すると、制御部224は、表示を許可された画像のみを表示部210に表示する。例えば、図7(A)に示すように、画像データIMG002.jpg、IMG006.jpgに対する閲覧が許可されなかった場合、制御部224は、図7(C)に示すように、IMG002.jpg、IMG006.jpg以外の画像を表示部210に表示する。
次いで、ステップS512では、制御部224は、ユーザYからのタッチパネル212を介した操作の受け付けを許可する。具体的には、ユーザYが画像を閲覧するための操作(コマ戻し/コマ送り操作や本画像の表示等)を許可するものとする。この場合、ユーザYは、閲覧を許可された画像に対する操作のみが可能となる。なお、タッチパネル212への操作入力を、コマ戻し/コマ送り、拡大/縮小、回転等に限定することで、ユーザYによる画像の改変等を防止するようにしてもよい。
上記のようにして、図6(B)の全処理が終了すると、図3のステップS10に戻る。
以上、詳細に説明したように、本第1の実施形態によれば、電子機器300Aは、操作部211としてタッチパネル212を有する表示ユニット200Aと、表示部110を有し、表示ユニット200Aに着脱可能な撮像ユニット100Aと、を備えており、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが分離している場合には、撮像ユニット100Aの制御部124は、係合状態において表示ユニット200Aの表示部210に表示される画像(タッチパネル212の操作画面)を、表示部110に表示する。これにより、係合状態でのタッチパネル212の操作画面と、分離状態でのタッチパネル112の操作画面とが同一となるので、ユーザは、分離状態においても係合状態と同一のユーザインタフェースを用いて、撮像ユニット100Aを操作できる。したがって、撮像ユニット100Aの操作性を向上することができ、ひいては電子機器300Aの使い勝手を向上することができる。
また、本第1の実施形態では、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが分離している場合に、制御部124は、撮像ユニット100Aの表示部110に、係合状態において表示ユニット200Aの表示部210に表示される操作用画像(タッチパネル212の操作画面)を縮小して表示することとしている(図5(A),図5(B)参照)。これにより、係合状態におけるタッチパネル212の操作画面の態様(操作用画像の画面に占める割合)と、分離状態におけるタッチパネル112の操作画面の態様(操作用画像の画面に占める割合)とが同一となるので、ユーザに違和感を与えないユーザインタフェースの提供が可能となる。そのため、ユーザは、分離状態においても、撮像ユニット100Aのタッチパネル112を、違和感なく操作することができる。
また、本第1の実施形態では、電子機器300Aは、撮像素子105を有し、撮像ユニット100A及び表示ユニット200Aは、撮像素子105に対して撮像指示を行うレリーズSW114及びレリーズSW214をそれぞれ備えているので、係合状態にあっても、分離状態にあっても、撮像素子105に対する撮像指示が可能である。
また、本第1の実施形態では、電子機器300Aは、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとを係合するコネクタ120,220を備え、制御部124及び制御部224は、コネクタ120,220の係合状態に応じて、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとの分離を検出するので、係合、分離を検出する特別なセンサ等を用いなくても分離状態と係合状態とに応じた適切な制御が可能である。
また、本第1の実施形態では、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが係合している場合に、撮像ユニット100Aの制御部124と表示ユニット200Aの制御部224とがコネクタ120,220を介して通信を行うようになっている。これにより、係合状態の場合には、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとの間では有線通信が行われるため、安定したデータの送受信を実行することが可能となる。
また、本第1の実施形態では、表示ユニット200Aの制御部224は、画像を表示部210に表示する前に、サムネイル画像のデータを撮像ユニット100Aに送信し、画像の表示に関する制限情報を撮像ユニット100Aから受信する。これにより、表示ユニット200Aを画像閲覧用の表示用端末として使用する場合、見られたくない画像の閲覧(表示)を制限することができる。
また、本第1の実施形態では、制御部224は、コネクタ220が撮像ユニット100Aのコネクタ120と係合していない場合に、撮像ユニット100Aに画像に関するデータを送信するので、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが分離している場合、すなわち、表示ユニット200Aが電子機器300Aの所有者以外のユーザが保持している可能性が高い場合に、表示ユニット200Aのユーザに対して、画像の閲覧を制限することができる。また、分離状態の表示ユニット200Aはビューワであるため、電子機器300Aの所有者以外のユーザYは、ビューワに特化した簡単な操作だけで画像を視認することができ、レンズ部102に触れないようにする、破損させないようにするという気遣いが不要となる。
また、本第1の実施形態では、制御部224は、表示部210に表示する本画像よりも小さいサイズのサムネイル画像のデータを撮像ユニット100Aに送信するので、画像データの送信に必要な時間を短縮することが可能となり、ひいては、画像を表示部210に表示するまでの時間を短縮することが可能となる。
また、本第1の実施形態では、制御部224は、コネクタ220とコネクタ120とが係合している場合に、コネクタ220,120を介して撮像ユニット100Aと通信を行い、コネクタ220とコネクタ120とが係合していない場合に、無線通信部222を用いて撮像ユニット100Aと無線通信を行う。これにより、コネクタ220がコネクタ120と係合している場合には、有線通信により安定したデータの送受信が可能となり、さらに、分離状態においても、無線通信により、表示ユニット200Aのユーザに対して画像の閲覧を制限することができる。
また、本第1の実施形態では、撮像ユニット100Aの制御部124は、サムネイル画像に対し制限情報を設定し、表示ユニット200Aに対して制限情報を送信する。これにより、表示ユニット200Aとは異なる端末である撮像ユニット100Aを用いて、画像の表示を制限する制限情報を設定することができるため、表示ユニット200AのユーザY(閲覧者)に閲覧を制限している画像があることを知られることなく、画像の閲覧を制限することができる。また、表示ユニット200Aの表示部には、閲覧が許可された画像のみが表示されるため、閲覧者は違和感なく表示ユニット200Aを操作して画像を閲覧することができる。
なお、上記第1の実施形態の図6の処理では、表示ユニット200Aの表示部210への画像の表示を禁止する場合について説明したが、これに限られるものではなく、例えば、プロジェクタ223による画像の投影を禁止することとしてもよい。この場合、図6(B)のステップS505において、閲覧者によってプロジェクタ223を起動する操作がなされた後、投影準備期間(起動する操作がなされてからプロジェクタ223が投影可能な状態になるまでの期間)の間に、撮像ユニット100Aにサムネイル画像のデータを送信するようにしてもよい。これにより、投影準備期間を有効に活用して、制限情報の設定や送信処理を行うことが可能となる。
また、上記第1の実施形態では、図6(B)のステップS505において、全てのサムネイル画像のデータを撮像ユニット100Aに送信した後にステップS506に移行する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、所定枚数毎(たとえば10枚)のサムネイル画像のデータを送信した段階で、ステップS506に進むようにしてもよい。この場合、ステップS508において、所定枚数分の制限情報を受信した段階でステップS510に移行するようにすればよい。また、制限情報に基づく画像を表示している間に、未送信のサムネイル画像のデータの送信処理や、制限情報の取得処理を行うこととすることで、処理の効率化を図ることとしてもよい。このようにすることで、記憶媒体216内に大量の画像データがあっても、画像が表示されるまでに費やす時間(待機時間)の発生を極力低減することができる。
また、上記第1の実施形態では、表示ユニット200Aの制御部224は、撮像ユニット100Aからの制限情報に基づいて、画像を表示部210に表示していたが、これに限定されるものではない。例えば、撮像ユニット100Aを表示ユニット200Aのリモートコントローラとして用い、表示ユニット200Aのプロジェクタ223によって投影する画像を、撮像ユニット100Aにおいて直接選択するようにしてもよい。この場合、プロジェクタ223によって画像が投影されている間に、以降に投影される予定の画像の選択を撮像ユニット100Aにおいて受け付けるようにすればよい。
なお、上記第1の実施形態では、電子機器全体に対して撮像モード又は閲覧モードが設定される場合について説明したが、これに限られるものではない。撮像ユニットと表示ユニットとの一方に設定されたモードが、他方に反映されるようにしてもよい。例えば、表示ユニットが閲覧モードに移行した場合には、撮像ユニットも閲覧モードに移行するようにしてもよい。また、例えば、撮像ユニットと表示ユニットとで、別々のモードが設定されてもよい。
なお、上記第1の実施形態では、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとは、レリーズSW114,214の操作に応じて静止画を撮像するものとしたが(図4のステップS62,図3のステップS22)、これに限られるわけではなく、レリーズSW114,214の操作に応じて、動画の撮像を開始するものとしてもよい。また、動画撮影専用のスイッチを設けてもよい。
(変形例1)
なお、上記第1の実施形態では、分離状態において、表示ユニット200AのユーザYが表示ユニット200Aの記憶媒体216に記憶されている画像を閲覧する場合について説明したが、これに限られるものではない。分離状態において、表示ユニット200Aを使用しているユーザYが撮像ユニット100Aの記憶媒体116に記憶されている画像を閲覧することとしてもよく、この場合には、図6(A)、図6(B)の処理に代えて、図8(A)、図8(B)の処理が実行されることになる。
以下、図8(A)、図8(B)の処理について説明する。
図8(B)では、まず、ステップS602において、表示ユニット200Aの制御部224が、撮像ユニット100Aと表示ユニット200Aとが分離状態にあるか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、ステップS614に移行し、制御部224は、第1の送信方法での画像データ(例えば、本画像データ及びサムネイル画像データ)の送信を撮像ユニット100Aの制御部124に対して要求する。なお、第1の送信方法とは、表示ユニット200Aのユーザが要求した画像に閲覧制限をかけずに送信する方法を意味する。ステップS614の後は、ステップS608に移行する。
一方、ステップS602の判断が肯定された場合(分離状態にある場合)には、ステップS604において、「プライバシーモード」であるか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、ステップS614に移行して、上記と同様、制御部224は、第1の送信方法での画像データ送信を撮像ユニット100Aの制御部124に対して要求する。これに対し、ステップS604の判断が肯定された場合(プライバシーモードである場合)には、ステップS605に移行し、制御部224は、第2の送信方法での画像データ(例えば、本画像データ及びサムネイル画像データ)の送信を撮像ユニット100Aの制御部124に対して要求する。なお、第2の送信方法とは、撮像ユニット100Aにおいて閲覧制限を設定して画像データを送信する方法を意味する。ステップS605の後は、ステップS606に移行する。
ステップS606に移行すると、制御部224は、上記第1の実施形態と同様、操作受付を禁止する。また、ステップS608に移行した場合には、制御部224は、撮像ユニット100から画像データ(及び制限情報)を受信するまで待機する。
ところで、撮像ユニット100Aの制御部124では、ステップS650において表示ユニット200Aの制御部224から送信要求が送信されてくるまで待機しており、送信要求を受信した段階で、ステップS651に移行する。ステップS651では、送信要求が第2の送信方法での送信要求か否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、ステップS660に移行し、制御部124は、記憶媒体116内に格納されている画像データをそのまま表示ユニット200Aの制御部224に対して送信する。一方、ステップS651の判断が肯定された場合(第2の送信方法であった場合)には、ステップS652に移行し、記憶媒体116内に格納されているサムネイル画像を撮像ユニット100Aの表示部110に表示する。
次いで、ステップS654では、図6(A)のステップS554と同様、制御部124は、閲覧を許可する画像の選択を受け付ける処理を行い、次のステップS656では、図6のステップS556と同様、制限情報の生成処理を実行する。更に、ステップS658では、制御部124は、制限情報(画像データを含む)を表示ユニット200Aの制御部224に対して送信する。なお、ステップS658では、制御部124は、閲覧制限がかけられた画像データそのものを制御部224に対して送信しないようにしてもよい。以上の処理により図8(A)の処理が終了する。
上記のようにステップS658又はS660が実行されると、図8(B)のステップS608の判断が肯定されて、ステップS610に移行する。ステップS610では、制御部224は、受信した画像ータを表示する。この場合、制御部224は、制限情報を受信している画像については、表示しないものとする。そして、ステップS612では、図6(B)のステップS512と同様、操作受付を許可する処理を実行する。これにより、図6(B)の処理が終了する。
以上のように、本変形例1では、上記のような処理を行うことで、分離状態において、撮像ユニット100Aの記憶媒体116内の画像データに閲覧制限をかけることができる。
なお、上記第1の実施形態及び変形例1では、撮像ユニット100Aを保持しているユーザが閲覧制限をかける画像を選択する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、制御部124は、予め定められたルールに基づいて、画像データの中から、閲覧を許可する画像を自動的に決定することとしてもよい。この場合のルールとしては、不図示の顔検出機能を用いて人物が含まれない画像の閲覧を許可するというルールを採用することができる。なお、ルールは、任意に設定することができる。
なお、上記のように、制御部124が不図示の顔検出機能の検出結果に基づいて自動的に閲覧を許可する画像を決定した場合には、画像を表示する前にユーザが決定結果を確認できるようにしてもよい。また、ユーザが、決定結果を変更できるようにしてもよい。
なお、上記第1の実施形態及び変形例1では、制御部224は、閲覧が許可された画像のみを表示部210に表示するものとしたが、これに限られるものではない。例えば、表示ユニット200Aにおいて、表示が禁止されている画像については、予め定められたパスワードを入力することで閲覧できるようにしてもよい。また、指紋認証等の技術を使用して、表示ユニット200Aに予め指紋が登録されているユーザに対しては、表示が禁止されている画像も閲覧を許可することとしてもよい。
なお、上記第1の実施形態及び変形例1では、制限情報が、画像の閲覧(表示)を制限する情報である場合について説明したが、これに限らず、制限情報は、例えば、画像の編集を制限する情報であってもよい。
(変形例2)
図9には、第1の実施形態の変形例2に係る電子機器300B(撮像ユニット100B、表示ユニット200B)の構成の一例がブロック図で示されている。また、図10(A)及び図10(B)には、係合状態にある電子機器300Bが示され、図10(C)及び図10(D)には、分離状態にある電子機器300Bが示されている。
本変形例2では、表示ユニット200Bの操作部211Bが、ボタンSW213と、レリーズSW214と、を有している。ボタンSW213は、表示ユニット200Bや撮像ユニット100Bに対する操作をユーザから受け付けるための操作部材であり、上記第1の実施形態のタッチパネル212の代替部材である。本変形例2では、ボタンSW213は、図10(A)に示すように、メニューボタン213Aと、十字ボタン213Bと、を含み、表示ユニット200Bの筐体の背面側かつ、表示部210の右側に設けられている。
その他の構成は、上記第1の実施形態と同様である。
表示ユニット200Bの処理は、図3の処理とほぼ同様であるが、タッチパネルに対する操作に関する処理が、ボタンSW213に対する操作に関する処理となる点が異なる。また、撮像ユニット100Bの処理は、図4の処理とほぼ同様であるが、ステップS54の処理が一部異なる。
具体的には、ステップS54では、制御部224は、メニューボタン213A及び十字ボタン213Bの画像を表示部110に表示する。例えば、図10(A)に示すように配置されているメニューボタン213A及び十字ボタン213Bの画像(メニューアイコン110A及び十字アイコン110B)を、表示ユニット200Aでの配置を再現するように表示部110に表示する(図10(C)参照)。これにより、ユーザは、分離状態においても、表示ユニット200Bに配置されていたメニューボタン213Aや十字ボタン213Bに対応するアイコンを使用して撮像ユニット100Bを操作できるので、撮像ユニット100Bを操作しやすくなる。これにより、電子機器300Bの操作性が向上することができる。なお、本変形例2において、メニューアイコン110A及び十字アイコン110Bが表示される部分については、タッチパネル112を隆起させて、ボタン部材の操作感を再現してもよい。
(変形例3)
上述した第1の実施形態及び変形例1,2では、撮像ユニットの制御部124が、表示部110の態様を表示ユニットの操作部211,211Bの態様と同一にする場合について説明したが、これに限られるものではない。以下のように、表示ユニットの制御部224が、表示部210の態様を撮像ユニットの操作部の態様と同一にすることとしてもよい。
図11には、本変形例3に係る電子機器300C(撮像ユニット100C、表示ユニット200C)の構成の一例がブロック図にて示されている。また、図12(A)及び図12(B)には、係合状態にある電子機器300Cが示され、図12(C)及び図12(D)には、分離状態にある電子機器300Cが示されている。
本変形例3では、撮像ユニット100Cの操作部111Cが、ボタンSW113と、レリーズSW114と、を有している。ボタンSW113は、撮像ユニット100Cに対する操作をユーザから受け付けるための操作部材であり、上記第1の実施形態のタッチパネル112の代替部材である。本変形例3では、ボタンSW113は、図12(C)に示すように、メニューボタン113Aと、十字ボタン113Bと、を含み、撮像ユニット100Cの筐体の背面側かつ、表示部110の右側に設けられている。
その他の構成は、上記第1の実施形態と同様である。
撮像ユニット100Cの制御部124の処理は、図4の処理とほぼ同様であるが、タッチパネルに対する操作に関する処理が、ボタンSW213に対する操作に関する処理となる点、及びステップS54の処理において、通常の画面(メニュー画面等)を表示する点が異なっている。一方、表示ユニット200Cの処理は、図3の処理とほぼ同様であるが、ステップS12の処理において、メニューボタン113A及び十字ボタン113Bの画像を表示部210に表示する点が異なっている。
このように、本変形例3によれば、電子機器300Cが、操作部111Cを有する撮像ユニット100Cと、表示部210を有し、撮像ユニット100Cに着脱可能な表示ユニット200Cと、を備え、撮像ユニット100Cと表示ユニット200Cとが分離している場合に、表示ユニット200Cが撮像ユニット100Cの操作部111Cの態様を表示部210に表示するので、ユーザは、分離状態において、係合状態と同一のユーザインタフェースを用いて、撮像ユニット100Cを操作することが可能となるため、電子機器300Cの操作性が向上し、使い勝手がよくなる。
なお、上記変形例3においては、係合状態時、撮像ユニット100Cが、表示ユニット200Cの一部(凹部201)に収納される場合について説明したが(図12(A),図12(B)参照)、これに限らず、表示ユニットが撮像ユニットの一部に収納されてもよい。例えば、図13(A)〜図13(C)に示すように、撮像ユニット100C’の背面側に凹部101を設けておき、当該凹部101に、表示ユニット200C’をスライド可能(着脱可能)に設けることとしてもよい。この場合、表示ユニット200C’の制御部224は、係合状態では、メニューボタン113A及び十字ボタン113Bの画像を表示部210には表示しないようにし(図13(A)参照)、分離状態では、メニューボタン113A及び十字ボタン113Bに対応するメニューアイコン210A及び十字アイコン210Bを表示部210に表示するようにする(図13(C)参照)。このようにすることで、上記変形例3と同様の効果を得ることが可能である。
なお、第1の実施形態及び各変形例において、撮像ユニットと表示ユニットとが分離状態にある場合、表示ユニットの表示部に表示される画像と、撮像ユニットの表示部に表示される画像とを同期させてもよい。例えば、第1の実施形態において、分離状態において撮像ユニット100Aの表示部110に表示されている操作用画像を、表示ユニット200Aの表示部210に表示させるようにしてもよい。これにより、表示ユニット200Aのユーザ(例えば、親)は、撮像ユニット100Aのユーザ(例えば、子)が撮像ユニット100Aに対して実行した操作を監視(モニタリング)することができる。あるいは、撮像ユニット100Aの表示部110に表示されているスルー画像を、表示ユニット200Aの表示部210に表示するようにしてもよい。これにより、表示ユニット200Aのユーザ(例えば、親)は、撮像ユニット100Aのユーザ(例えば、子)が撮像しようとしている被写体を、表示ユニット200Aにより確認することができる。
《第2の実施形態》
次に、第2の実施形態について説明する。図14には、第2の実施形態に係る電子機器300Dの構成の一例がブロック図にて示されている。図15(A)には、係合状態にある電子機器300Dが示され、図15(B)及び図15(C)には、分離状態にある電子機器300Dが示されている。
図14に示すように、電子機器300Dは、撮像ユニット100Dと、表示ユニット200Dとを備える。
(撮像ユニット100D)
撮像ユニット100Dは、第1の実施形態の撮像ユニット100A(図1)と比較すると分かるように、操作環126を備えている点、及びこれに伴って、レンズ駆動部104がアクチュエータ104Aと伝達機構104Bとを有している点を除き、撮像ユニット100Aと同様の構成を有している。なお、第1の実施形態の撮像ユニット100Aと同一又は同等の構成については同一の符号を付し、説明を省略するものとする。
操作環126は、レンズ部102のズーム操作に用いられる環状の部材である。ユーザによって操作環126が回転されると、伝達機構104Bを介してレンズ部102が光軸方向に沿って移動するようになっている。なお、ユーザによる操作環126の操作量は、制御部124に入力され、制御部124では、当該操作量を用いてレンズ位置の認識や焦点距離の算出等を行う。
レンズ駆動部104のアクチュエータ104Aは、制御部124の制御の下、ユーザからの入力等に基づいて、レンズ部102を駆動する。
(表示ユニット200D)
表示ユニット200Dは、第1の実施形態の表示ユニット200Aと同一の構成を有する。したがって、以下においては、表示ユニット200Dの表示ユニット200Aと同一の構成については同一の符号を付すものとする。
(処理)
次に、表示ユニット200Dの制御部224が実行する処理、及び撮像ユニット100Dの制御部124が実行する処理の一例について説明する。図16は、制御部224が実行する処理の一例を示すフローチャートであり、図17は、制御部124が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、図16及び図17では、撮像に関する処理のみを示している。本第2の実施形態では、(1)表示ユニット200Dと撮像ユニット100Dが係合状態にある場合、(2)表示ユニット200Dと撮像ユニット100Dが分離状態にあり、遠隔操作モードに設定されている場合、(3)表示ユニット200Dと撮像ユニット100Dが分離状態にあり、遠隔操作モードに設定されていない場合、のそれぞれについて説明する。なお、遠隔操作モードとは、表示ユニット200Dをリモートコントローラとして用いて撮像ユニット100Dを遠隔操作するモードであり、遠隔操作モードに設定されていない場合には、表示ユニット200Dと撮像ユニット100Dを独立して動作させる(撮像に用いる)ことができるようになっている。
なお、電子機器300Dでは、撮像ユニット100Dと表示ユニット200Dとが分離状態となったときに自動的に遠隔操作モードとなるように設定されていてもよい。この設定は、製品の出荷時や、電子機器300Dの使用開始時に設定されてもよい。また、ユーザは、電子機器300Dを使用している最中に、遠隔操作モードを設定したり、遠隔操作モードを解除したりしてもよい。
(1)係合状態の場合
この場合、図16の処理では、ステップS300の判断が否定されるため、表示ユニット200Dの制御部224は、ステップS302〜S310の処理を実行する。また、図17の処理では、ステップS400の判断が否定されるため、撮像ユニット100Dの制御部124は、ステップS402〜S410の処理を実行する。
ステップS302では、表示ユニット200Dの制御部224は、撮像ユニット100Dを操作するための操作用画像を表示部210に表示する。具体的には、図15(A)に示すように、表示部210上にメニューアイコン210A及び十字アイコン210Bを含む操作用画像を表示部210に表示する。なお、ステップS302では、図15(A)と図15(C)とを比較すると分かるように、制御部224は、表示部210にズームアイコン(図15(C)の符号210C参照)を表示しないものとする。
次いで、ステップS304では、制御部224は、タッチパネル212がユーザからの操作を受け付けたか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合、すなわち、タッチパネル212がユーザから操作を受け付けた場合、制御部224は、ステップS306において、操作指示を撮像ユニット100Dに送信し、ステップS308に移行する。一方、ステップS304の判断が否定された場合、すなわち、タッチパネル212がユーザから操作を受け付けていない場合には、ステップS308に移行する。
ステップS308では、制御部224は、レリーズSW214が押されたか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合、制御部224は、ステップS310において、撮像指示を撮像ユニット100Dに送信し、ステップS300に戻る。一方、ステップS308の判断が否定された場合、すなわち、レリーズSW214が押されていない場合には、制御部224は、ステップS304に戻る。
これに対し、撮像ユニット100Dの制御部124では、ステップS402において、表示部110の電源をオフにする。なお、ステップS402では、制御部124は表示部110を省電力モードへと切り換えてもよい。次いで、ステップS404では、表示ユニット200Dの制御部224から操作指示を受信したか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合には、ステップS406に移行し、制御部124は、操作指示に応じた処理を撮像ユニット100Dに対して実行し、ステップS408に移行する。なお、係合状態では、表示部110にズームアイコン(210C)が表示されないため、操作指示にはズーム操作は含まれないものとする。なお、ユーザは、係合状態では、操作環126を用いてズーム操作を行う。
一方、ステップS404での判断が否定された場合、すなわち、制御部224から操作指示を受信していない場合には、ステップS406を経ずに、ステップS408に移行する。
ステップS408に移行すると、制御部124は、表示ユニット200DのレリーズSW214が押され、表示ユニット200Dから撮像指示を受信したか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、制御部124は、ステップS404に戻る。一方、撮像指示を受信し、ステップS408の判断が肯定された場合には、制御部124は、ステップS410において撮像を実行し、ステップS400に戻る。
(2)分離状態で、遠隔操作モードに設定されている場合
この場合、図16の処理では、ステップS300の判断が肯定されるとともに、ステップS320の判断が肯定されるため、表示ユニット200Dの制御部224は、ステップS322〜S332、S310の処理を実行する。また、図17の処理では、ステップS400の判断が肯定されるとともに、ステップS422の判断が肯定されるため、撮像ユニット100Dの制御部124は、ステップS449〜S458、S410の処理を実行する。
ステップS322では、表示ユニット200Dの制御部224は、図15(C)に示すように、表示部210に対し、メニューアイコン210A、十字アイコン210B、及びズームアイコン210Cを含む操作用画像を表示する。これにより、ユーザは、操作環を有さない表示ユニット200Dから、撮像ユニット100Dのズーム機能に対する操作を行うことが可能となる。
次いで、ステップS324では、制御部224は、タッチパネル212がユーザからの操作を受け付けたか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合、すなわち、タッチパネル212がユーザからの操作を受け付けていない場合、制御部224は、ステップS332に移行する。一方、ユーザからの操作があり、ステップS324の判断が肯定された場合には、制御部224は、ステップS326に移行する。
ステップS326に移行すると、制御部224は、タッチパネル212が受け付けた操作がズーム操作か否か(ズームアイコン210Cが操作されたか否か)を判断する。ここでの判断が肯定された場合、制御部224は、ステップS328においてズーム指示を撮像ユニット100Dの制御部124に送信し、ステップS332に移行する。一方、ユーザによる操作がズーム操作でなく、ステップS326の判断が否定された場合には、制御部224は、ステップS330において、操作指示を撮像ユニット100Dの制御部124に送信し、ステップS332に移行する。
ステップS332に移行すると、制御部224は、レリーズSW214が押されたか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合、制御部224は、ステップS310において、撮像指示を撮像ユニット100Dの制御部124に送信し、ステップS300に戻る。一方、レリーズSW214が押されていないため、ステップS332の判断が否定された場合には、制御部224は、ステップS324に戻る。
これに対し、撮像ユニット100Dの制御部124は、ステップS449において、係合状態時に表示ユニット200Dの表示部210に表示される操作用画像と同一の画像を表示部110に表示する。
次いで、ステップS450では、制御部124は、制御部224から操作指示を受信したか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、制御部124は、ステップS458に移行するが、肯定された場合には、ステップS452に移行する。
ステップS452に移行すると、制御部124は、受信した操作指示がズーム指示であるか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合、制御部124は、ステップS454において、アクチュエータ104Aによりレンズ部102を駆動し、ステップS458に移行する。一方、ここでの判断が否定された場合、すなわち、操作指示がズーム指示ではなかった場合には、制御部124は、ステップS456において、操作指示に応じた処理を撮像ユニット100Dに対し実行し、ステップS458に移行する。
ステップS458に移行すると、制御部124は、制御部224から撮像指示を受信したか否かを判断する。ここでの判断が否定された場合には、制御部124は、ステップS450に戻る。一方、ステップS458の判断が肯定された場合、すなわち、撮像指示を受信した場合には、制御部124は、ステップS410において撮像を実行し、ステップS400に戻る。
(3)分離状態であるが、遠隔操作モードに設定されていない場合
この場合、図16の処理では、ステップS300の判断が肯定されるとともに、ステップS320の判断が否定されるため、表示ユニット200Dの制御部224は、ステップS340の処理を実行する。また、図17の処理では、ステップS400の判断が肯定されるとともに、ステップS422の判断が否定されるため、撮像ユニット100Dの制御部124は、ステップS423〜S428、S410の処理を実行する。
表示ユニット200Dの制御部224は、ステップS340において、表示ユニット200Dを操作するための画像を表示部210に表示する。
これに対し、撮像ユニット100Dの制御部124は、ステップS423において、係合状態時に表示ユニット200Dの表示部210に表示される操作用画像と同一の画像を表示部110に表示する。
次いで、ステップS424では、制御部124は、タッチパネル112が操作を受け付けたか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合、制御部124は、ステップS426において、操作に応じた処理を撮像ユニット100Dに対し実行し、ステップS428に移行する。一方、ステップS424の判断が否定された場合、制御部124は、ステップS428に移行する。
ステップS428に移行すると、制御部124は、撮像ユニット100DのレリーズSW114が押されたか否かを判断する。ここでの判断が肯定された場合には、ステップS410において制御部124が撮像を実行し、ステップS400に戻るが、判断が否定された場合には、ステップS424に戻る。
以上、詳細に説明したように、本第2の実施形態によれば、電子機器300Dは、操作部211を有する表示ユニット200Dと、表示ユニット200Dに着脱可能な撮像ユニット100Dと、を備えており、制御部224は、表示ユニット200Dと撮像ユニット100Dとが分離していない状態と分離している状態において、操作部211が備えるタッチパネル212の操作用画像を異ならせることとしている。具体的には、表示ユニット200Dと撮像ユニット100Dとが分離している場合に、制御部224は、撮像ユニット100Dに対するズーム操作を受け付けるためのズームアイコン210C(係合状態では表示していない)を表示部210に表示する。このように、表示ユニット200Dの表示部210にズームアイコン210Cが表示されることで、分離状態において、表示ユニット200Dから撮像ユニット100Dのズーム機能を操作することが可能となる。すなわち、分離状態において、表示ユニット200Dの操作部211を介して撮像ユニット100Dが備える機能を発揮させることができるため、電子機器300Dの使い勝手を向上することが可能である。
また、本第2の実施形態では、撮像ユニット100Dは、操作環126と、駆動部材を含むレンズ部102と、レンズ部102を駆動させるアクチュエータ104A及び伝達機構104Bと、を有し、表示ユニット200Dと撮像ユニット100Dとが分離していない場合に、レンズ部102は、操作環126を介して伝達機構104Bにより駆動され、表示ユニット200Dと撮像ユニット100Dとが分離している場合に、レンズ部102は、タッチパネル212を介してアクチュエータ104Aにより駆動されるようになっている。これにより、係合状態では、操作環126を用いた直感的なズーム操作が可能となる一方で、分離状態では、撮像ユニット100Dが備えるズーム機能を、表示ユニット200Dから遠隔操作することが可能となる。
また、本第2の実施形態では、電子機器300Dは、表示ユニット200Dと撮像ユニット100Dとが、分離している状態と分離していない状態とで、操作部211が備えるタッチパネル212の操作画面が異なっている(図15(A)、図15(C))。このように、係合状態と分離状態のそれぞれで適切な表示を行うことで、ユーザの使い勝手を向上することが可能である。
なお、上記第2の実施形態においては、遠隔操作モードにある場合に、ユーザが表示ユニット200Dのタッチパネル212を介して撮像ユニット100Dのズーム機能を操作する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、ユーザは、表示ユニット200Dのタッチパネル212を介して撮像ユニット100Dの絞りやシャッタスピードを変更することとしてもよい。
なお、上記第2の実施形態では、図17のステップS410において、撮像ユニット100Dは、レリーズSW114,214の操作に応じて静止画を撮像するものとしたが、これに限られるわけではなく、レリーズSW114,214の操作に応じて、動画の撮像を開始するものとしてもよい。
なお、上記各実施形態および各変形例においては、制御部224は、撮像ユニットと表示ユニットとが分離状態にあり、電子機器の所有者以外が表示ユニットを操作する場合に、操作できる項目(機能)に制限を設けることとしてもよい。例えば、所有者以外に対して、撮像に関する操作(撮像、絞り・露出等の操作)については許可し、再生に関する操作(再生、編集)や、ユーザの新規登録等の操作については制限を設けることとしてもよい。なお、分離状態で撮像された画像については、再生に関する操作を制限しないようにしてもよい。
また、上記各実施形態および各変形例においては、制御部124は、撮像ユニットと表示ユニットとが分離状態にあり、電子機器の所有者以外が撮像ユニットを操作する場合、操作できる項目に制限を設けてもよい。例えば、電子機器の所有者以外に対して、撮像に関する操作(撮像、絞り・露出等の操作)については許可し、再生に関する操作(再生、編集)や、ユーザの新規登録等の操作については制限するようにしてもよい。また、撮像に関する操作のうち、絞り・露出を変更する操作等について、制限するようにしてもよい。これにより、所有者が知らないうちに、自らの設定を変更されてしまう事態を防止できる。なお、分離状態で撮像された画像については、再生に関する操作は制限されないようにしてもよい。
なお、撮像ユニットと表示ユニットとが係合状態にある場合にも、電子機器の所有者以外のユーザが電子機器を操作できる項目に制限を設けてもよい。なお、上記の場合において、予め定められたパスワードの入力や、指紋認証等によって、撮像ユニット及び表示ユニットを操作者が所有者であるか否かを判断してもよい。
上述した各実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。