JP6558089B2 - 調湿装置 - Google Patents

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Description

本発明は、調湿装置に関するものである。
省エネを促進するために、例えば特許文献1に示されるような全熱交換器が提案されている。全熱交換器は、室内空気と室外空気とが混ざることなく、室内空気と室外空気との間で熱交換を行わせて空気を調湿するものであって、室内の換気に利用される。全熱交換器が換気に利用される際、全熱交換器にて熱交換された後の室内空気は室外に排出され、熱交換された後の室外空気は室内に供給される。
特開2014−134324号公報
複数の室内を含む建物において、全熱交換器を用いて各室内を調湿及び換気する場合、各室内の空気と室外空気とを、ダクトを介して全熱交換器の設置場所1カ所に集める必要がある。更に、熱交換後の室内空気を室外に排出し且つ熱交換後の室外空気を各室内に供給するためには、全熱交換器に空気を集めるためのダクトとは別のダクトも必要となる。すると、全熱交換器を用いて複数の室内を換気する際、建物内には複数本のダクトを配設することになる。空気搬送用のダクトは、直径が比較的大きいため、建物内では、ダクトの配設のために、比較的広いスペースが利用されることになる。
しかし、スペースの制約により、ダクトが配設できず、従って全熱交換器を用いた調湿装置の設置を断念せざるを得ない建物も存在する。
また、ダクトを配設するスペースがあるとしても、複数本のダクトを建物内に配設するために施工者の手間がかかり、その分工事費が高くなってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、設置場所の制約をさほど受けず且つ施工がし易い全熱交換器利用型の調湿装置を提供することである。
第1の発明は、複数の室内(2〜6)それぞれを調湿する調湿装置であって、空気と液体吸収剤との間で水分を授受し、水分の授受後の空気を室内に供給可能な少なくとも1つの給気側モジュール(11a〜11c)と、空気と上記液体吸収剤との間で水分を授受し、水分の授受後の空気を室外に排出可能な少なくとも1つの排気側モジュール(12a,12b)と、少なくとも1つの上記給気側モジュール(11a〜11c)及び少なくとも1つの上記排気側モジュール(12a,12b)を繋いでおり、内部を上記液体吸収剤が流れる吸収剤用配管(13)と、上記吸収剤用配管(13)に接続されるとともに上記給気側モジュール(11a〜11c)及び上記排気側モジュール(12a,12b)それぞれに対応して設けられ、上記液体吸収剤の流量を調節する流量調節機構(14a〜14e)と、を備え、上記給気側モジュール(11a〜11c)及び上記排気側モジュール(12a,12b)のいずれかが、複数の上記室内(2〜6)それぞれに配置され、各上記流量調節機構(14a〜14e)は、対応する上記給気側モジュール(11a〜11c)が上記室内(2〜4)に供給するべき空気量または対応する上記排気側モジュール(12a,12b)が上記室外に排出するべき空気量に応じて、対応する上記給気側モジュール(11a〜11c)または上記排気側モジュール(12a,12b)に流入する上記液体吸収剤の流量を調節することを特徴とする調湿装置である。
ここでは、複数の室内(2〜6)それぞれには、互いに吸収剤用配管(13)で接続された給気側モジュール(11a〜11c)または排気側モジュール(12a,12b)が配置されている。給気側モジュール(11a〜11c)及び排気側モジュール(12a,12b)は、設置された位置にて空気を取り込み、液体吸収剤によって当該空気を調湿する。即ち、液体吸収剤を媒体として、各モジュール(11a〜11c,12a,12b)が吸い込んだ空気の調湿が行われる。そのため、各室内(2〜6)の空気(RA)及び室外の空気(OA)を一カ所に空気を集めるためのダクト、及び、調湿後の空気(SA)を各室内(2〜6)に送るためのダクトを配設せずに済む。なお、吸収剤用配管(13)は、一般的にはダクトよりも径が小さい。従って、ダクトを含む調湿装置よりも、設置場所の制約が緩和される。また、ダクトを配設する必要がないため、ダクトを含む調湿装置よりも、施工がし易くなる
また、各モジュール(11a〜11c,12a,12b)への液体吸収剤の流入量の調節によって、各モジュール(11a〜11c,12a,12b)の動作を制御することが可能となる。例えば、給気側モジュール(11a〜11c)への液体吸収剤の流入量を増やすことで、室内(2〜4)への空気の供給量を多くしたり、給気側モジュール(11a〜11c)への液体吸収剤の流入量を減らすことで、室内(2〜4)への空気の供給量を少なくしたりすることができる。
の発明は、第の発明において、少なくとも1つの上記給気側モジュール(11a〜11c)及び少なくとも1つの上記排気側モジュール(12a,12b)のうち、室内(2〜4)への空気(SA)の供給を停止するモジュール又は室外への空気(EA)の排出を停止するモジュールがある場合、そのモジュールに対応する上記流量調節機構(14a〜14e)は、該モジュールへの上記液体吸収剤の流入を停止させることを特徴とする調湿装置である。
これにより、動作を行わないモジュール(11a〜11c,12a,12b)に、無駄に液体吸収剤が流れることを防ぐことができる。
の発明は、第の発明または第の発明において、少なくとも1つの上記給気側モジュール(11a〜11c)のうち空気(SA)を室内(2〜4)に供給するモジュールがある場合、少なくとも1つの上記排気側モジュール(12a,12b)は空気(EA)を室外に排出することを特徴とする調湿装置である。
これにより、給気側モジュール(11a〜11c)は、室内(2〜4)に空気(SA)を供給する際、確実に全熱回収を行うことができる。
の発明は、第1の発明から第の発明のいずれか1つにおいて、上記排気側モジュール(12a,12b)は複数であって、上記吸収剤用配管(13)に接続されており、上記給気側モジュール(11a〜11c)から流出した上記液体吸収剤が各上記排気側モジュール(12a,12b)に流入するように上記液体吸収剤を流す第1ポンプ(15a)と、を更に備えることを特徴とする調湿装置である。
これにより、液体吸収剤は、給気側モジュール(11a〜11c)から排気側モジュール(12a,12b)へと確実に送られる。
の発明は、第1の発明から第の発明のいずれか1つにおいて、上記給気側モジュール(11a〜11c)は複数であって、上記吸収剤用配管(13)に接続されており、上記排気側モジュール(12a,12b)から流出した上記液体吸収剤が各上記給気側モジュール(11a〜11c)に流入するように上記液体吸収剤を流す第2ポンプ(15b)と、を更に備えることを特徴とする調湿装置である。
これにより、液体吸収剤は、排気側モジュール(12a,12b)から給気側モジュール(11a〜11c)へと確実に送られる。
本発明によれば、ダクトを含む調湿装置よりも、設置場所の制約が緩和されると共に施工がし易くなる。また、各モジュール(11a〜11c,12a,12b)への液体吸収剤の流入量の調節によって、各モジュール(11a〜11c,12a,12b)の動作を制御することが可能となる。
また、上記第の発明によれば、動作を行わないモジュール(11a〜11c,12a,12b)に、無駄に液体吸収剤が流れることを防ぐことができる。
また、上記第の発明によれば、確実に全熱回収を行うことができる。
また、上記第の発明によれば、液体吸収剤は、給気側モジュール(11a〜11c)から排気側モジュール(12a,12b)へと確実に送られる。
また、上記第の発明によれば、液体吸収剤は、排気側モジュール(12a,12b)から給気側モジュール(11a〜11c)へと確実に送られる。
図1は、本実施形態に係る調湿装置を建物に設置した状態を示す図である。 図2は、図1に係る建物の間取りと、各室内に設置されたモジュールで構成された吸収剤回路を概略的に示す図である。 図3は、給気側モジュール及び排気側モジュールの構成を概略的に示す図である。 図4は、図2において、動作を停止しているモジュールが存在する状態を表した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
≪実施形態1≫
<概要>
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る調湿装置(10)は、複数の室内(2,3,4,5,6)を有する1つの建物(1)内に設置されている。特に、調湿装置(10)は、給気系と排気系とが1つの筐体内に収納されている一体型ではなく、別々に設けられた給気系のモジュールと排気系のモジュールとを有する分離型である。本実施形態では、給気側モジュール(11a,11b,11c)及び排気側モジュール(12a,12b)のいずれかが各室内(2〜6)の天井や壁面に設置されており、これによって調湿装置(10)は、各室内(2〜6)の湿度を調節することができる。
なお、図2では、建物(1)が、3つの住居(2,3,4)、1つの洗面所(5)、1つの廊下(6)を複数の室内として含む場合を例示する。
<構成>
調湿装置(10)は、複数の給気側モジュール(11a〜11c)と、複数の排気側モジュール(12a,12b)と、これらのモジュール(11a〜11c,12a,12b)同士を繋ぐ吸収剤用配管(13)とを備える。吸収剤用配管(13)の内部には、液体吸収剤が流れている。
更に、調湿装置(10)は、各モジュール(11a〜11c,12a,12b)に対し1つずつ対応するようにして設けられた流量調節弁(14a,14b,14c,14d,14e)(流量調節機構に相当)と、2つのポンプ(15a,15b)とを有する。給気側モジュール(11a〜11c)、排気側モジュール(12a,12b)、流量調節弁(14a〜14e)及びポンプ(15a,15b)は、吸収剤用配管(13)に接続されており、これによって、液体吸収剤が循環する吸収剤回路(18)が形成されている(図2参照)。
−給気側モジュール及び排気側モジュール−
本実施形態に係る給気側モジュール(11a〜11c)及び排気側モジュール(12a,12b)は、液膜式の調湿モジュールにて構成されている。なお、給気側モジュール(11a〜11c)及び排気側モジュール(12a,12b)は、同様の構成である。
図3に示すように、給気側モジュール(11a〜11c)及び排気側モジュール(12a,12b)は、主として、2つのヘッダ部(22,23)と、両ヘッダ部(22,23)の間に介設される複数の調湿配管(24)とを有する。各ヘッダ部(22,23)は、吸収剤用配管(13)と接続されており、これによって吸収剤回路(18)と繋がっている。両ヘッダ部(22,23)の間には、調湿配管(24)の周囲を通過する空気通路(25)が複数形成される。
各調湿配管(24)は、図3の上下方向、つまりは一方のヘッダ部(22)から他方のヘッダ部(23)にかけて延びており、且つ図3の点線矢印で示す空気の流れ方向に沿って延びているが、図3の幅(W)(図3の左右方向)は比較的狭い。つまり、調湿配管(24)は扁平形状である。調湿配管(24)の内部では、液体吸収剤が実線矢印の方向、つまりは一方のヘッダ部(22)から他方のヘッダ部(23)へと流れる。なお、図3では、複数の調湿配管(24)が、液体吸収剤の流れ方向及び空気の流れ方向に垂直な方向(幅(W)方向である図3の左右方向)に沿って、所定距離を隔てて積層されている場合を例示している。積層方向の端に位置する調湿配管(24)の隣には、所定距離を隔てて壁板(21a,21b)が位置している。壁板(21a,21b)は、樹脂等で構成され、両ヘッダ部(22,23)の間において調湿配管(24)と概ね平行となるように介設されている。
調湿配管(24)は、その外周面が透湿膜(24a)で構成され、その内部に液体吸収剤が流れる吸収剤通路(26)を形成している。透湿膜(24a)は、液体吸収剤を透過させずに水蒸気を透過させる膜である。透湿膜(24a)としては、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン、四フッ化エチレン樹脂)等のフッ素樹脂から成る疎水性多孔膜を用いることができる。調湿配管(24)は、空気通路(25)を流れる空気と吸収剤通路(26)を流れる液体吸収剤との間で水分の授受を行う。
特に、上記構成を有する給気側モジュール(11a〜11c)は、図2に示すように、空気の給気対象となる室内(2〜4)それぞれに1台ずつ設置されている。給気側モジュール(11a〜11c)は、室外空気(OA)を吸い込むと、これが空気通路(25)を流れる間に室外空気(OA)と液体吸収剤との間での水分の授受を行わせて、当該空気(OA)を除湿または加湿する。給気側モジュール(11a〜11c)は、水分の授受後の空気、つまりは除湿または加湿後の空気(SA)を、当該モジュール(11a〜11c)が設置されている室内(2〜4)に供給する(給気動作)ことが可能となっている。
上記構成を有する排気側モジュール(12a,12b)は、空気の排気対象となる室内(5,6)それぞれに1台ずつ設置されている。排気側モジュール(12a,12b)は、室内空気(RA)を吸い込むと、これが空気通路(25)を流れる間に室内空気(RA)と液体吸収剤との間で水分の授受を行わせて、当該空気(RA)を除湿または加湿する。排気側モジュール(12a,12b)は、水分の授受後の空気(EA)を室外に排出する(排気動作)ことが可能となっている。
なお、本実施形態の調湿装置(10)は、給気側モジュール(11a〜11c)のみまた排出側モジュール(12a,12b)のみが動作を行っている状態は採らない。1台でも給気側モジュール(11a〜11c)が除湿動作または加湿動作を行っている間、動作を行っている少なくとも1台の排気側モジュール(12a,12b)が存在する。つまり、複数の給気側モジュール(11a〜11c)のうち、空気(SA)を室内(2,3,4)に供給しているモジュールがある場合には、複数の排気側モジュール(12a,12b)のうちの任意のモジュールは、空気(EA)を室外に排出している。これは、吸収剤回路(18)の構成上、任意のモジュールが除湿動作や加湿動作を行うためには、他のモジュールが再生動作を行うことが必要のためである。
−吸収剤用配管−
吸収剤用配管(13)は、一般的なダクト(空気用配管)よりも小径であって、例えばダクト径の約5分の1の直径を有する。吸収剤用配管(13)は、図2に示すように、各給気側モジュール(11a〜11c)から流出した液体吸収剤を各排気側モジュール(12a,12b)に流入させるための第1配管(13a)と、各排気側モジュール(12a,12b)から流出した液体吸収剤を各給気側モジュール(11a〜11c)に流入させるための第2配管(13b)とを有する。
−流量調節弁−
流量調節弁(14a〜14e)は、吸収剤回路(18)を流れる液体吸収剤の流量を調節するためのものであって、開状態または閉状態のいずれかを採り得る電磁弁で構成されている。図2に示すように、各流量調節弁(14a〜14e)は、吸収剤用配管(13)における第1配管(13a)及び第2配管(13b)のうち、各給気側モジュール(11a〜11c)及び各排気側モジュール(12a,12b)に液体吸収剤が流入する側に設けられている。具体的に、各給気側モジュール(11a〜11c)に対応する流量調節弁(14a〜14c)は、第2配管(13b)に設けられ、各排気側モジュール(12a,12b)に対応する流量調節弁(14d,14e)は、第1配管(13a)に設けられている。
特に、各流量調節弁(14a〜14c)は、対応する各給気側モジュール(11a〜11c)が室内(2〜4)に供給するべき空気(SA)の量(給気量)に応じて、対応する各給気側モジュール(11a〜11c)に流入する液体吸収剤の流量を調節する。各流量調節弁(14d,14e)は、対応する各排気側モジュール(12a,12b)が室外に排気するべき空気(EA)の量(排気量)に応じて、対応する各排気側モジュール(12a,12b)に流入する液体吸収剤の流量を調節する。
例えば、図4に示すように、給気側モジュール(11a〜11c)のうち給気を行うモジュール(11a,11b)がある場合(給気量が存在する場合)、当該モジュール(11a,11b)に対応する流量調節弁(14a,14b)それぞれは開状態を採る。給気側モジュール(11a〜11c)のうち給気を停止するモジュール(11c)がある場合(給気量がゼロの場合)、当該モジュール(11c)に対応する流量調節弁(14c)は閉状態を採る。図4には図示していないが、同様に、排気側モジュール(12a,12b)のうち排気を行うモジュールがある場合(排気量が存在する場合)、当該モジュールに対応する流量調節弁(14d,14e)は開状態を採る。排気側モジュール(12a,12b)のうち排気を行わないモジュールがある場合(排気量がゼロの場合)、当該モジュールに対応する流量調節弁(14d,14e)は閉状態を採る。
これにより、開状態の流量調節弁(14a〜14e)は、対応するモジュール(11a〜11c,12a,12b)に液体吸収剤を流入させるため、当該モジュール(11a〜11c,12a,12b)は、空気の除湿や加湿を行うことができる。閉状態の流量調節弁(14a〜14e)は、対応するモジュール(11a〜11c,12a,12b)への液体吸収剤の流入を停止させため、当該モジュール(11a〜11c,12a,12b)は、空気の除湿や加湿を行わなくなる。
上述した各流量調節弁(14a〜14e)の採る開状態または閉状態の制御は、図示しない制御部によって行われる。
なお、流量調節弁(14a〜14e)は、電磁弁に代えて、開度の大小が制御できる電動弁等によって構成されても良い。例えば、液体吸収剤の流入量が増えたモジュール(11a〜11c,12a,12b)では、除湿能力または加湿能力が高まり、給気量または排気量は増加する。逆に、液体吸収剤の流入量が減少したモジュール(11a〜11c,12a,12b)では、除湿能力または加湿能力が弱まり、給気量または排気量は減少する。それ故、電動弁で構成された流量調節弁(14a〜14e)の開度の大小を制御することで、モジュール(11a〜11c,12a,12b)毎の除湿能力または加湿能力の大小を制御することができる。
−ポンプ−
ポンプ(15a,15b)は、第1配管(13a)に接続された第1ポンプ(15a)と、第2配管(13b)に接続された第2ポンプ(15b)とを有する。
具体的に、図2に示すように、第1ポンプ(15a)は、給気側モジュール(11a〜11c)から流出した液体吸収剤が第1配管(13a)にて合流した後、合流後の液体吸収剤が各排気側モジュール(12a,12b)に分配して流れるように、第1配管(13a)における排気側モジュール(12a,12b)側に吐出する。第2ポンプ(15b)は、排気側モジュール(12a,12b)から流出した液体吸収剤が第2配管(13b)にて合流した後、合流後の液体吸収剤が各給気側モジュール(11a〜11c)に分配して流れるように、第2配管(13b)における給気側モジュール(11a〜11c)側に吐出する。
<吸収剤回路の動作>
調湿装置(10)は、各室内(2〜6)の給気側モジュール(11a〜11c)及び排気側モジュール(12a,12b)を用いて、室外の空気(OA)を調湿して室内(2〜4)へ供給するのと同時に室内(5,6)の空気(RA)を室外へ排出する、いわゆる換気動作を行う。室内(2〜4)に供給される空気(SA)に着目すると、上記換気動作では、当該空気(SA)が除湿された空気である除湿運転、当該空気(SA)が加湿された空気である加湿運転のいずれかが行われる。
以下では、除湿運転及び加湿運転それぞれでの吸収剤回路(18)の動作について、図2を用いて説明する。なお、説明の便宜上、流量調節弁(14a〜14e)は全て開状態である場合を例に採る。
−除湿運転−
この場合、第1ポンプ(15a)及び第2ポンプ(15b)は運転し、液体吸収剤は、吸収剤回路(18)内を循環する。
第2ポンプ(15b)を流出した液体吸収剤は、吸収剤用配管(13)の第2配管(13b)及び流量調節弁(14a〜14c)を介して各給気側モジュール(11a〜11c)に流入する。流入した液体吸収剤は、各給気側モジュール(11a〜11c)の調湿配管(24)を流れる。その際、給気側モジュール(11a〜11c)では、室外から吸い込まれて空気通路(25)を流れる空気(OA)中の水分が、調湿配管(24)の透湿膜(24a)を介して液体吸収剤へ吸収される。液体吸収剤へ水分を付与して除湿された空気(SA)は、対応する給気側モジュール(11a〜11c)の設置場所である室内(2〜4)それぞれに供給される。
一方、給気側モジュール(11a〜11c)の調湿配管(24)にて空気から吸湿した液体吸収剤は、低濃度の状態となっている。この状態の液体吸収剤は、各給気側モジュール(11a〜11c)から流出すると、第1配管(13a)を流れ、途中で合流する。合流した液体吸収剤は、第1ポンプ(15a)を流れた後、各排出側モジュール(12a,12b)に向けて分流される。分流された液体吸収剤は、流量調節弁(14d,14e)を介して各排気側モジュール(12a,12b)に流入する。流入した液体吸収剤は、各排気側モジュール(12a,12b)の調湿配管(24)を流れる。その際、排気側モジュール(12a,12b)では、液体吸収剤中の水分が、室内(5,6)から吸い込まれて空気通路(25)を流れる空気(RA)に放出される。液体吸収剤から放湿された空気(EA)は、室外へと排出される。
排気側モジュール(12a,12b)の調湿配管(24)にて空気に水分を放出した液体吸収剤は、高濃度の状態となっている。この状態の液体吸収剤は、各排気側モジュール(12a,12b)から流出すると、第2配管(13b)にて合流し、第2ポンプ(15b)を流れる。その後は、各給気側モジュール(11a〜11c)に流入する動作以降が繰り返される。
−加湿運転−
この場合、第1ポンプ(15a)及び第2ポンプ(15b)は運転し、液体吸収剤は、吸収剤回路(18)内を循環する。吸収剤回路(18)内における液体吸収剤の循環方向は、除湿運転と同様である。
第2ポンプ(15b)を流出した液体吸収剤は、吸収剤用配管(13)の第2配管(13b)及び流量調節弁(14a〜14c)を介して各給気側モジュール(11a〜11c)に流入する。流入した液体吸収剤は、各給気側モジュール(11a〜11c)の調湿配管(24)を流れる。その際、給気側モジュール(11a〜11c)では、液体吸収剤中の水分が、室外から吸い込まれて空気通路(25)を流れる空気(OA)に放出される。液体吸収剤から放湿されて加湿された空気(SA)は、対応する給気側モジュール(11a〜11c)の設置場所である室内(2〜4)それぞれに供給される。
一方、給気側モジュール(11a〜11c)の調湿配管(24)にて水分を放出した液体吸収剤は、高濃度の状態となっている。この状態の液体吸収剤は、各給気側モジュール(11a〜11c)から流出すると、第1配管(13a)を流れ、途中で合流する。合流した液体吸収剤は、第1ポンプ(15a)を流れた後、各排出側モジュール(12a,12b)に向けて分流される。分流された液体吸収剤は、流量調節弁(14d,14e)を介して各排気側モジュール(12a,12b)に流入する。流入した液体吸収剤は、各排気側モジュール(12a,12b)の調湿配管(24)を流れる。その際、排気側モジュール(12a,12b)では、室内(5,6)から吸い込まれて空気通路(25)を流れる空気(RA)中の水分が、調湿配管(24)の透湿膜(24a)を介して液体吸収剤へ吸収される。液体吸収剤へ水分を付与した空気(EA)は、室外に排出される。
排気側モジュール(12a,12b)の調湿配管(24)にて空気から吸湿した液体吸収剤は、低濃度の状態となっている。この状態の液体吸収剤は、各排気側モジュール(12a,12b)から流出すると、第2配管(13b)にて合流し、第2ポンプ(15b)を流れる。その後は、各給気側モジュール(11a〜11c)に流入する動作以降が繰り返される。
<効果>
本実施形態では、複数の室内(2〜6)それぞれには、吸収剤用配管(13)で接続された給気側モジュール(11a〜11c)または排気側モジュール(12a,12b)が配置されている。給気側モジュール(11a〜11c)及び排気側モジュール(12a,12b)は、設置された位置にて空気を取り込み、液体吸収剤によって当該空気を調湿する。即ち、液体吸収剤を媒体として、各モジュール(11a〜11c,12a,12b)が吸い込んだ空気の調湿が行われる。そのため、各室内(2〜6)の空気(RA)及び室外の空気(OA)を一カ所に空気を集めるためのダクト、及び、調湿後の空気(SA)を各室内(2〜6)に送るためのダクトを配設せずに済む。なお、吸収剤用配管(13)は、一般的にはダクトよりも径が小さい。従って、ダクトを含む調湿装置よりも、設置場所の制約が緩和される。また、ダクトを配設する必要がないため、ダクトを含む調湿装置よりも、施工がし易くなる。
また、吸収剤用配管(13)には、各モジュール(11a〜11c,12a,12b)に対応して液体吸収剤の流量調節弁(14a〜14e)が設けられている。流量調節弁(14a〜14e)は、対応する給気側モジュール(11a〜11c)が室内(2〜4)に供給するべき空気量、または、対応する排気側モジュール(12a,12b)が上記室外に排出するべき空気量に応じて、対応するモジュール(11a〜11c,12a,12b)に流入する液体吸収剤の流量を調節する。つまり、各モジュール(11a〜11c,12a,12b)への液体吸収剤の流入量の調節によって、各モジュール(11a〜11c,12a,12b)の動作を制御することが可能となる。
特に、複数のモジュール(11a〜11c,12a,12b)のうち、室内(2〜4)への空気(SA)の供給を停止する給気側モジュール(11a〜11c)又は室外への空気(EA)の排出を停止する排気側モジュール(12a,12b)がある場合、そのモジュールに対応する流量調節弁(14a〜14e)は、該モジュールへの液体吸収剤の流入を停止させる。これにより、動作を行わないモジュールに、無駄に液体吸収剤が流れることを防ぐことができる。
また、少なくとも1つの給気側モジュール(11a〜11c)が動作する場合、少なくとも1つの排気側モジュール(12a,12b)も動作する。これにより、給気側モジュール(11a〜11c)は、室内(2〜4)に空気(SA)を供給する際、確実に全熱回収を行うことができる。
また、吸収剤用配管(13)には、第1ポンプ(15a)が接続されている。これにより、液体吸収剤は、給気側モジュール(11a〜11c)から排気側モジュール(12a,12b)へと確実に送られる。
また、吸収剤用配管(13)には、第2ポンプ(15b)が接続されている。これにより、液体吸収剤は、排気側モジュール(12a,12b)から給気側モジュール(11a〜11c)へと確実に送られる。
≪その他の実施形態≫
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記給気側モジュール(11a〜11c)及び上記排気側モジュール(12a,12b)は、透湿膜(24a)を有する液膜式モジュールの構造に限定されずとも良い。
第1ポンプ(15a)及び第2ポンプ(15b)は、必ずしも設けられなくても良いし、いずれか一方が設けられていても良い。上述したように、各モジュール(11a〜11c,12a,12b)を液体吸収剤が流れることによって、液体吸収剤には濃度差が生じるが、この濃度差によって液体吸収剤が吸収剤回路(18)を循環できる場合があるからである。
給気側モジュール(11a〜11c)及び排気側モジュール(12a,12b)の数は、上記実施形態に限定されず、いずれのモジュールも少なくとも1つ設けられていれば良い。給気側モジュール(11a〜11c)の数が排気側モジュール(12a,12b)の数よりも多かったり、またはその逆であってもよい。
流量調節弁(14a〜14e)は、必ずしも各モジュール(11a〜11c,12a,12b)に対応して設けられなくても良い。例えば、流量調節弁(14a〜14e)は、少なくとも1つのモジュール(11a〜11c,12a,12b)に対応して設けられていてもよい。また、流量調節弁(14a〜14e)の設置位置は、各モジュール(11a〜11c,12a,12b)の液体吸収剤の流入側ではなく、流出側であってもよい。
動作を行う給気側モジュール(11a〜11c)がある場合に、同時に動作を行う排気側モジュール(12a,12b)の数は、複数であってもよいし1つであってもよい。
以上説明したように、本発明は、複数の室内の調湿を行う調湿装置について有用である。
10 調湿装置
11a,11b,11c 給気側モジュール
12a,12b 排気側モジュール
13 吸収剤用配管
14a,14b,14c,14d,14e 流量調節弁(流量調節機構)
15a 第1ポンプ
15b 第2ポンプ

Claims (5)

  1. 複数の室内(2〜6)それぞれを調湿する調湿装置であって、
    空気と液体吸収剤との間で水分を授受し、水分の授受後の空気を室内に供給可能な少なくとも1つの給気側モジュール(11a〜11c)と、
    空気と上記液体吸収剤との間で水分を授受し、水分の授受後の空気を室外に排出可能な少なくとも1つの排気側モジュール(12a,12b)と、
    少なくとも1つの上記給気側モジュール(11a〜11c)及び少なくとも1つの上記排気側モジュール(12a,12b)を繋いでおり、内部を上記液体吸収剤が流れる吸収剤用配管(13)と、
    上記吸収剤用配管(13)に接続されるとともに上記給気側モジュール(11a〜11c)及び上記排気側モジュール(12a,12b)それぞれに対応して設けられ、上記液体吸収剤の流量を調節する流量調節機構(14a〜14e)と、
    を備え、
    上記給気側モジュール(11a〜11c)及び上記排気側モジュール(12a,12b)のいずれかが、複数の上記室内(2〜6)それぞれに配置され
    各上記流量調節機構(14a〜14e)は、対応する上記給気側モジュール(11a〜11c)が上記室内(2〜4)に供給するべき空気量または対応する上記排気側モジュール(12a,12b)が上記室外に排出するべき空気量に応じて、対応する上記給気側モジュール(11a〜11c)または上記排気側モジュール(12a,12b)に流入する上記液体吸収剤の流量を調節する
    ことを特徴とする調湿装置。
  2. 請求項において、
    少なくとも1つの上記給気側モジュール(11a〜11c)及び少なくとも1つの上記排気側モジュール(12a,12b)のうち、室内(2〜4)への空気(SA)の供給を停止するモジュール又は室外への空気(EA)の排出を停止するモジュールがある場合、そのモジュールに対応する上記流量調節機構(14a〜14e)は、該モジュールへの上記液体吸収剤の流入を停止させる
    ことを特徴とする調湿装置。
  3. 請求項または請求項において、
    少なくとも1つの上記給気側モジュール(11a〜11c)のうち空気(SA)を室内(2〜4)に供給するモジュールがある場合、少なくとも1つの上記排気側モジュール(12a,12b)は空気(EA)を室外に排出する
    ことを特徴とする調湿装置。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1項において、
    上記排気側モジュール(12a,12b)は複数であって、
    上記吸収剤用配管(13)に接続されており、上記給気側モジュール(11a〜11c)から流出した上記液体吸収剤が各上記排気側モジュール(12a,12b)に流入するように上記液体吸収剤を流す第1ポンプ(15a)と、
    を更に備える
    ことを特徴とする調湿装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれか1項において、
    上記給気側モジュール(11a〜11c)は複数であって、
    上記吸収剤用配管(13)に接続されており、上記排気側モジュール(12a,12b)から流出した上記液体吸収剤が各上記給気側モジュール(11a〜11c)に流入するように上記液体吸収剤を流す第2ポンプ(15b)と、
    を更に備える
    ことを特徴とする調湿装置。
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