JP2013064547A - 調湿装置 - Google Patents

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Naotoshi Fujita
尚利 藤田
Shuji Ikegami
周司 池上
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Abstract

【課題】冷媒回路に四路切換弁を設けることなく、調湿装置の除湿運転又は加湿運転を行えるようにする。
【解決手段】調湿装置に、第1調湿室(3)の出口を室内空間に連通し且つ第2調湿室(4)の出口を室外空間に連通する第1状態と、第1調湿室(3)の出口を室外空間に連通し且つ第2調湿室(4)の出口を室内空間に連通する第2状態との少なくとも2つの状態に切換可能な出口切換部(5)と、第1調湿室(3)の入口を室外空間に連通し且つ第2調湿室(4)の入口を室内空間に連通する第1状態と、第1調湿室(3)の入口を室内空間に連通させ且つ第2調湿室(4)の入口を室外空間に連通する第2状態との少なくとも2つの状態に切換可能な入口切換部(6)とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体吸収剤によって空気の湿度調節を行う調湿装置に関するものである。
従来より、塩化リチウム水溶液等の液体吸収剤と、液体吸収剤は透過させずに水蒸気だけを透過させる透湿膜とを備えた調湿装置が知られている。そして、例えば、特許文献1には、除湿運転と加湿運転とが切換可能な調湿装置が開示されている(特許文献1の段落〔0031〕〜〔0033〕と図8を参照)。この調湿装置は、液体吸収剤が循環する循環路と、冷媒が循環して冷凍サイクルを行う冷媒回路とを備えている。
上記循環路には、室内用の調湿部と室外用の調湿部とが接続されている。室内用の調湿部では、室内へ供給される空気が流れる空気通路と液体吸収剤が流れる液体通路とが透湿膜によって仕切られている。又、室外用の調湿部では、室外へ排出される空気が流れる空気通路と液体吸収剤が流れる液体通路とが透湿膜によって仕切られている。
又、上記循環路には、室内用の調湿部から室外用の調湿部へ延びる通路に上記冷媒回路の第1熱交換器が接続され、室外用の調湿部から室内用の調湿部へ延びる通路に上記冷媒回路の第2熱交換器が接続されている。
又、上記冷媒回路には四路切換弁が接続されている。この四路切換弁により、該冷媒回路における冷媒の循環方向を可逆に切り換えることができる。上記四路切換弁が第1状態のときに冷媒の循環方向が順方向となる。この結果、第1熱交換器が凝縮器を構成して第2熱交換器が蒸発器を構成する。一方、上記四路切換弁が第2状態のときに、冷媒の循環方向が逆方向となる。この結果、第1熱交換器が蒸発器を構成して第2熱交換器が凝縮器を構成する。そして、この四路切換弁の切換動作により、調湿装置の除湿運転と加湿運転とが切り換わる。
具体的に、上述した除湿運転を行う場合には上記四路切換弁を第1状態に切り換える。すると、除湿運転時の循環路において、蒸発器で冷却された液体吸収剤が室内用の調湿部へ流入する。室内用の調湿部では、空気の水分が液体吸収剤に吸収されて該空気が除湿される。この除湿空気が空気通路を通って室内へ供給される。上記室内用の調湿部で水分を吸収した液体吸収剤は凝縮器で加熱された後に室外用の調湿部へ流入する。室外用の調湿部では、液体吸収剤の水分が空気へ放出されて該空気が加湿される。この加湿空気が空気通路を通って室外へ放出される。室外用の調湿部で水分を放出した液体吸収剤は、再び蒸発器で冷却された後で室内用の調湿部へ流入する。このように、上記循環路内を液体吸収剤が循環することにより、室内の除湿が行われる。
一方、上述した加湿運転を行う場合には上記四路切換弁を第2状態に切り換える。すると、加湿運転時の循環路において、凝縮器で加熱された液体吸収剤が室内用の調湿部へ流入する。室内用の調湿部では、液体吸収剤の水分が空気へ放出されて該空気が加湿される。この加湿空気が空気通路を通って室内へ供給される。上記室内用の調湿部で水分を放出した液体吸収剤は蒸発器で冷却された後に室外用の調湿部へ流入する。室外用の調湿部では、空気の水分が液体吸収剤に吸収されて該空気が除湿される。この除湿空気が空気通路を通って室外へ放出される。室外用の調湿部で水分を吸収した液体吸収剤は、再び凝縮器で加熱された後で室内用の調湿部へ流入する。このように、上記循環路内を液体吸収剤が循環することにより、室内の加湿が行われる。
特開平05−146627号公報
しかしながら、従来の調湿装置では、除湿運転と加湿運転とを切り換えるために冷媒回路に四路切換弁を接続している。これにより、冷媒回路の構成が複雑になってしまうという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷媒回路に四路切換弁を設けることなく、調湿装置の除湿運転又は加湿運転を行えるようにすることにある。
第1の発明は、ケーシング(20)と、上記ケーシング(20)内に少なくとも一部が収容された吸収剤回路(30)と、上記吸収剤回路(30)を循環する液体吸収剤を冷却する冷却部(46a)と、上記吸収剤回路(30)を循環する液体吸収剤を加熱する加熱部(46b)と、上記ケーシング(20)内に区画された第1及び第2の調湿室(3,4)と、上記吸収剤回路(30)に接続されて、上記冷却部(46a)で冷却された液体吸収剤が上記第1調湿室(3)を通過する空気の水分を吸収して該空気を除湿する第1調湿部(1)と、上記吸収剤回路(30)に接続されて、上記加熱部(46b)で加熱された液体吸収剤の水分を上記第2調湿室(4)を通過する空気へ放出して該空気を加湿する第2調湿部(2)と、上記第1調湿室(3)の出口を室内空間に連通し且つ上記第2調湿室(4)の出口を室外空間に連通する第1状態と、上記第1調湿室(3)の出口を室外空間に連通し且つ上記第2調湿室(4)の出口を室内空間に連通する第2状態との少なくとも2つの状態に切換可能な出口切換部(5)とを備えていることを特徴としている。
第1の発明では、上記吸収剤回路(30)内を液体吸収剤が循環することにより、上記第1調湿部(1)で第1調湿室(3)を流れる空気が除湿され、上記第2調湿部(2)で第2調湿室(4)を流れる空気が加湿される。そして、この第1の発明では、上記出口切換部(5)により、各調湿部(1,2)の下流側に係る空気の流れを変更する。
上記出口切換部(5)を第1状態に切り換えると、上記第1調湿部(1)の除湿空気が室内空間へ供給されて上記第2調湿部(2)の加湿空気が室外空間へ排出される。これにより、室内空間が除湿される。一方、上記出口切換部(5)を第2状態に切り換えると、上記第2調湿部(2)の加湿空気が室内空間へ供給されて上記第1調湿部(1)の除湿空気が室外空間へ排出される。これにより、室内空間が加湿される。
第2の発明は、第1の発明において、上記第1調湿室(3)の入口を室外空間に連通し且つ上記第2調湿室(4)の入口を室内空間に連通する第1状態と、上記第1調湿室(3)の入口を室内空間に連通させ且つ上記第2調湿室(4)の入口を室外空間に連通する第2状態との少なくとも2つの状態に切換可能な入口切換部(6)を備えていることを特徴としている。
第2の発明では、上記入口切換部(6)により、各調湿部(1,2)の上流側に係る空気の流れを変更する。上記入口切換部(6)を第1状態に切り換えると、室外空気が第1調湿部(1)へ導入されて室内空気が第2調湿部(2)へ導入される。一方、上記入口切換部(6)を第2状態に切り換えると、室外空気が第2調湿部(2)へ導入されて室内空気が第1調湿部(1)へ導入される。
ここで、上記出口切換部(5)が第1状態(除湿運転)のときに、上記入口切換部(6)を第1状態に切り換えると、室外空気が第1調湿部(1)へ導入されて除湿された後で、その除湿された空気が室内空間へ導入される。一方、上記出口切換部(5)が第2状態(加湿運転)のときに、上記入口切換部(6)を第2状態に切り換えると、室外空気が第2調湿部(2)へ導入されて加湿された後で、その加湿された室外空気が室内空間へ導入される。
第3の発明は、第2の発明において、上記出口切換部(5)は、上記第1状態と、上記第2状態と、上記第1及び第2調湿室(3,4)の出口を閉鎖する第3状態との少なくとも3つの状態に切換可能に構成され、上記入口切換部(6)は、上記第1状態と、上記第2状態と、上記第1及び第2調湿室(3,4)の入口を閉鎖する第3状態との少なくとも3つの状態に切換可能に構成される一方、上記吸収剤回路(30)における液体吸収剤の循環が停止したときに、上記空気側の出口切換部(5)及び上記空気側の入口切換部(6)が、共に第3状態に設定されることを特徴としている。
第3の発明では、上記吸収剤回路(30)内を液体吸収剤が循環していないときに、上記出口切換部(5)及び上記入口切換部(6)が共に第3状態に設定され、第1及び第2調湿室(3,4)が室内空間及び室外空間から遮断される。
第4の発明は、ケーシング(20)と、上記ケーシング(20)内に少なくとも一部が収容された吸収剤回路(30)と、上記吸収剤回路(30)を循環する液体吸収剤を冷却する冷却部(46a)と、上記吸収剤回路(30)を循環する液体吸収剤を加熱する加熱部(46b)と、共に上記ケーシング(20)内に区画されて、該ケーシング(20)内に流入した空気を室内空間へ供給する給気通路(3a)及び上記ケーシング(20)内に流入した空気を室外空間へ排出する排気通路(4a)と、上記吸収剤回路(30)に接続されて、上記冷却部(46a)で冷却した液体吸収剤が流入すると該液体吸収剤が上記給気通路(3a)の空気の水分を吸収し、上記加熱部(46b)で加熱した液体吸収剤が流入すると該液体吸収剤の水分を上記給気通路(3a)の空気へ放出する第1調湿部(1)と、上記吸収剤回路(30)に接続されて、上記冷却部(46a)で冷却した液体吸収剤が流入すると該液体吸収剤が上記排気通路(4a)の空気の水分を吸収し、上記加熱部(46b)で加熱した液体吸収剤が流入すると該液体吸収剤の水分を上記排気通路(4a)の空気へ放出する第2調湿部(2)と、上記吸収剤回路(30)に接続されて、上記加熱部(46b)と上記第2調湿部(2)と上記冷却部(46a)と上記第1調湿部(1)との順で液体吸収剤が循環する第1状態と、該第1状態と逆方向に液体吸収剤が循環する第2状態に切換可能な切換部(32)とを備えていることを特徴としている。
第4の発明では、上記切換部(32)により、上記吸収剤回路(30)を流れる液体吸収剤の循環方向を変更する。上記切換部(32)を第1状態に切り換えると、上記加熱部(46b)で加熱された液体潤滑剤が上記第2調湿部(2)へ流入し、上記冷却部(46a)で冷却された液体潤滑剤が上記第1調湿部(1)へ流入する。この結果、上記第2調湿部(2)で上記排気通路(4a)の空気が加湿され、上記第1調湿部(1)で上記給気通路(3a)の空気が除湿される。
一方、上記切換部を第2状態に切り換えると、上記冷却部(46a)で冷却された液体潤滑剤が上記第2調湿部(2)へ流入し、上記加熱部(46b)で加熱された液体潤滑剤が上記第1調湿部(1)へ流入する。この結果、上記第2調湿部(2)で上記排気通路(4a)の空気が除湿され、上記第1調湿部(1)で上記給気通路(3a)の空気が加湿される。
第5の発明は、第4の発明において、上記切換部(32)は、上記吸収剤回路(30)内で液体吸収剤の循環方向を可逆に切換可能な四路切換弁であることを特徴としている。
第5の発明では、上記四路切換弁(32)により、上記吸収剤回路(30)を流れる液体吸収剤の循環方向を可逆に切り換えることができるようになる。
第6の発明は、第4の発明において、上記切換部(32)は、上記吸収剤回路(30)内で液体吸収剤を循環させるとともに循環方向を可逆に切換可能な可逆転ポンプ(32)であることを特徴としている。
第6の発明では、上記可逆転ポンプ(32)により、上記吸収剤回路(30)を流れる液体吸収剤の循環方向を可逆に切り換えることができるようになる。
本発明によれば、上記出口切換部(5)により、各調湿部(1,2)の下流側の空気の流れを変更することができ、上記出口切換部(5)が第1状態のときに上記第1調湿部(1)の除湿空気を室内空間へ供給し、上記出口切換部(5)が第2状態のときに上記第2調湿部(2)の加湿空気を室内空間へ供給することが可能となる。このように、上記出口切換部(5)を第1状態又は第2状態に切り換えることにより、上記調湿装置(10)の運転状態を除湿運転又は加湿運転に切り換えることができる。
また、上記第2の発明によれば、上記入口切換部(6)により、各調湿部(1,2)の上流側の空気の流れを変更することができる。そして、上記出口切換部(5)とともに上記入口切換部(6)を第1状態に切り換えると、室外空気を第1調湿部(1)へ導入して除湿した後で、その除湿した空気を室内空間へ供給することができる。又、上記出口切換部(5)とともに上記入口切換部(6)を第2状態に切り換えると、室外空気を第2調湿部(2)へ導入して加湿した後で、その加湿した空気を室内空間へ供給することができる。
このように、上記出口切換部(5)とともに上記入口切換部(6)を第1状態又は第2状態に切り換えることにより、上記調湿装置(10)の除湿運転時又は加湿運転時に、常に室外空気を調湿した後で、その調湿した空気を室内空間へ供給することができる。
また、上記第3の発明によれば、上記吸収剤回路(30)内を液体吸収剤が循環していないとき、第1及び第2調湿室(3,4)を室内空間及び室外空間から遮断することができる。これにより、上記吸収剤回路(30)内を液体吸収剤が循環していないとき、液体吸収剤の濃度がむやみに変化するのを防ぐことができる。
また、上記第4の発明によれば、上記切換部(32)により、上記吸収剤回路(30)を流れる液体吸収剤の循環方向を変更することができ、上記切換部(32)が第1状態のとき第1調湿部(1)が吸湿部となって上記給気通路(3a)の空気を除湿し、上記切換部(32)が第2状態のとき第1調湿部(1)が放湿部となって上記給気通路(3a)の空気を加湿する。このように、上記切換部(32)を第1状態又は第2状態に切り換えることにより、上記調湿装置(10)の運転状態を除湿運転又は加湿運転に切り換えることができる。
また、上記第5の発明によれば、上記四路切換弁(32)を第1状態に設定すると除湿運転を行うことができ、上記四路切換弁(32)を第2状態に設定すると加湿運転を行うことができる。
また、上記第6の発明によれば、上記可逆転ポンプ(32)を正回転で運転すると除湿運転を行うことができ、上記可逆転ポンプ(32)を逆回転で運転すると加湿運転を行うことができる。
図1は、前面側から見た実施形態1の調湿装置をケーシングの一部を省略して示す斜視図である。 図2は、実施形態1の調湿用モジュールをその一部を省略して図示した概略斜視図である。 図3aは、実施形態1に係る調湿装置の除湿運転時の回路図である。 図3bは、実施形態1に係る調湿装置の加湿運転時の回路図である。 図4は、実施形態1に係る調湿装置の入口切換部及び出口切換部における第1状態を示す図である。 図5は、実施形態1に係る調湿装置の入口切換部及び出口切換部における第2状態を示す図である。 図6は、実施形態1に係る調湿装置の入口切換部及び出口切換部における第3状態を示す図である。 図7は、前面側から見た実施形態2の調湿装置をケーシングの一部を省略して示す斜視図である。 図8は、実施形態2に係る除湿運転時の調湿装置の回路図である。 図9は、実施形態2に係る加湿運転時の調湿装置の回路図である。 図10は、実施形態2の変形例に係る調湿装置の回路図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
本発明の実施形態1について説明する。実施形態1の調湿装置(10)は、そのケーシング内を流れる空気の流れ方向を切り換えることで、除湿運転及び加湿運転の切換を可能にしている。まず、この調湿装置(10)の構造について説明した後、空気の流れ方向を切り換える切換部について説明する。尚、ここでの説明で用いる「上」「下」「左」「右」「前」「後」「手前」「奥」は、特にことわらない限り、調湿装置(10)を前面側から見た場合の方向を意味している。
〈調湿装置の構成〉
上記調湿装置(10)は、ケーシング(20)と第1及び第2の調湿用モジュール(調湿部)(1,2)と冷媒回路(35)と吸収剤回路(30)とを備えている。
−ケーシング−
上記ケーシング(20)は、やや扁平で高さが比較的低い直方体状に形成されている。このケーシング(20)では、図1における左手前の面(即ち、前面)を形成する部分が前面パネル部(11)となり、同図における右奥の面(即ち、背面)を形成する部分が背面パネル部(12)となっている。また、このケーシング(20)では、同図における左奥の側面を形成する部分が第1側面パネル部(13)となり、同図における右手前の側面を形成する部分が第2側面パネル部(14)となっている。
ケーシング(20)には、外気吸込口(21)、給気口(22)、内気吸込口(23)、及び排気口(24)が形成されている。外気吸込口(21)及び内気吸込口(23)は、前面パネル部(11)の中央部に開口している。この前面パネル部(11)の下側部分に上記外気吸込口(21)が配置され、この前面パネル部(11)の上側部分に上記内気吸込口(23)が配置されている。上記給気口(22)は、第1側面パネル部(13)における背面パネル部(12)側の端部付近に開口している。上記排気口(24)は、背面パネル部(12)における第2側面パネル部(14)側の端部付近に開口している。
又、ケーシング(20)の内部空間には、上流側仕切板(15)と下流側仕切板(16)と中央仕切板(17)とが設けられている。これらの仕切板(15〜17)は、何れもケーシング(20)の底板に立設されており、ケーシング(20)の内部空間をケーシング(20)の底板から天板に亘って区画している。
上流側仕切板(15)及び下流側仕切板(16)は、前面パネル部(11)及び背面パネル部(12)と平行に配置されている。ケーシング(20)の内部空間において、上流側仕切板(15)は前面パネル部(11)寄りに配置され、下流側仕切板(16)は背面パネル部(12)寄りに配置されている。中央仕切板(17)は、上流側仕切板(15)と下流側仕切板(16)の間の空間を左右に区画している。
ケーシング(20)内では、上流側仕切板(15)と前面パネル部(11)の間の空間が、1枚の仕切板(18)で上下2つの空間に仕切られている。上下に仕切られたこの空間は、上側の空間が内気側通路(26a)を構成し、下側の空間が外気側通路(26b)を構成している。尚、内気側通路(26a)は、内気吸込口(23)に接続されたダクトを介して室内空間と連通している。又、外気側通路(26b)は、外気吸込口(21)に接続されたダクトを介して室外空間と連通している。
下流側仕切板(16)と背面パネル部(12)との間の空間が、複数の仕切板(19)で2つの空間に仕切られている。これらの空間は、左上側の空間が給気側通路(25a)を構成し、右下側の空間が排気側通路(25b)を構成している。尚、給気側通路(25a)は、給気口(22)に接続されたダクトを介して室内空間と連通している。又、排気側通路(25b)は、排気口(24)に接続されたダクトを介して室外空間と連通している。
上記給気側通路(25a)には給気ファン(28)が収容され、上記排気側通路(25b)には排気ファン(29)が収容されている。給気ファン(28)及び排気ファン(29)は、何れも遠心型の多翼ファン(いわゆるシロッコファン)である。これらのファン(28,29)は、ファンロータとファンケーシングとファンモータとを備えている。図示しないが、ファンロータは、ファンケーシングに収容され、ファンモータによって駆動される。
上流側仕切板(15)と下流側仕切板(16)の間の空間は、中央仕切板(17)によって左右に区画されている。左右に仕切られたこの空間は、中央仕切板(17)の左側の空間が第1調湿室(3)を構成し、中央仕切板(17)の右側の空間が第2調湿室(4)を構成する。そして、上記第1調湿室(3)に第1調湿用モジュール(1)が収容され、上記第2調湿室(4)に第2調湿用モジュール(2)が収容されている。
−調湿用モジュール−
調湿用モジュール(1,2)は、液体吸収剤によって空気の湿度を調節するためのものである。この調湿用モジュール(1,2)は、図2に示すように、複数の内側部材(60)と、一つの外側ケース(50)と、二つの伝熱部材(46)とを備えている。
各内側部材(60)は、両端が開口した中空の直方体状に形成されている。この内側部材(60)は、支持枠(61)と該支持枠(61)の側面を覆う透湿膜(62)とを備えている。この透湿膜(62)は、液体吸収剤を透過させずに水蒸気を透過させる膜である。この透湿膜(62)としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン、四ふっ化エチレン樹脂)等のフッ素樹脂から成る疎水性多孔膜を用いることができる。
外側ケース(50)は中空の直方体状に形成され、この外側ケース(50)の側板(53,54)には複数の通風孔(56)が形成されている。この外側ケース(50)には、複数の通風孔(56)と同数の内側部材(60)が収容されている。内側部材(60)は、それぞれの側面を覆う透湿膜(62)が互いに向かい合う姿勢で、外側ケース(50)の長手方向に一列に配列されている。そして、内側部材(60)は、その開口部(63)が側板(53,54)の通風孔(56)と重なるように、外側ケース(50)に固定される。
内側部材(60)の内側の空間は、外側ケース(50)の通風孔(56)を介して外部と連通しており、空気が流れる空気通路(42)となっている。空気通路(42)では、調湿装置(10)の第1調湿室(3)又は第2調湿室(4)を流れる空気が流通する。
また、内側部材(60)の外側で且つ外側ケース(50)の内側の空間は、液体吸収剤が流れる吸収剤通路(41)となっている。吸収剤通路(41)では、吸収剤回路(30)を循環する液体吸収剤が流通する。従って、透湿膜(62)は、その表面が空気通路(42)を流れる空気と接触し、その裏面が吸収剤回路(30)を流れる液体吸収剤と接触する。
伝熱部材(46)は、複数本の伝熱管(70)と、一つの第1ヘッダ(71)と、一つの第2ヘッダ(72)とを備えている。各伝熱管(70)は、内部が複数の流路に仕切られたアルミニウム製の多穴扁平管である。複数の伝熱管(70)は、それぞれの平坦面が互いに向かい合う姿勢で、互いに一定の間隔をおいて一列に配置されている。第1ヘッダ(71)は一列に配置された各伝熱管(70)の上端に接合され、第2ヘッダ(72)は一列に配置された各伝熱管(70)の下端に接合されている。
外側ケース(50)内において、二つの伝熱部材(46)は、その一方が第1の側板(53)寄りに配置され、他方が第2の側板(54)寄りに配置されている。また、各伝熱部材(46)の伝熱管(70)は、隣り合う内側部材(60)の間に一本ずつ配置され、この伝熱管(70)の表面が吸収剤通路(41)を流れる液体吸収剤と接触する。
−冷媒回路−
図3a又は図3bに示すように、上記冷媒回路(35)は、圧縮機(36)と第2調湿用モジュール(2)の伝熱部材(46)と膨張弁(37)と第1調湿用モジュール(1)の伝熱部材(46)とが冷媒配管で接続されてなる閉回路である。この冷媒回路(35)内には冷媒が封入されている。そして、上記圧縮機(36)の駆動によって上記冷媒回路(35)内を冷媒が循環することにより、該冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。尚、この冷媒回路(35)には、冷媒の循環方向を可逆に切換可能な四路切換弁が接続されていない。このため、冷媒の循環方向は一方向のみとなり、第2調湿用モジュール(2)の伝熱部材(46)が凝縮器(加熱部)(46b)を構成し、第1調湿用モジュール(1)の伝熱部材(46)が蒸発器(冷却部)(46a)を構成する。
この冷媒回路(35)は、ケーシング(20)内に収容されている。そして、上記圧縮機(36)は、上記ケーシング(20)の給気側通路(25a)に配置されて上記吸収剤回路(30)が有する液循環ポンプ(31)の側方に位置している(図1を参照)。
−吸収剤回路−
上記吸収剤回路(30)は、第1調湿用モジュール(1)の吸収剤通路(41)と第2調湿用モジュール(2)の吸収剤通路(41)と液循環ポンプ(31)とが液配管で接続されてなる閉回路である。この吸収剤回路(30)内には液体吸収剤として塩化リチウム水溶液が充填され、この液体吸収剤が液循環ポンプ(31)の駆動によって上記吸収剤回路(30)内を循環する。
ここで、第1調湿用モジュール(1)の伝熱部材(46)が蒸発器となって液体吸収剤を冷却するため、第1調湿用モジュール(1)は吸湿部となる。又、第2調湿用モジュール(2)の伝熱部材(46)が凝縮器となって液体吸収剤を加熱するため、第2調湿用モジュール(2)は放湿部となる。このことから、上記第1調湿室(3)を通過する空気は第1調湿用モジュール(1)で除湿され、上記第2調湿室(4)を通過する空気は第2調湿用モジュール(2)で加湿される。
この吸収剤回路(30)は上記ケーシング(20)内に収容されている。第1調湿用モジュール(1)は上記ケーシング(20)の第1調湿室(3)に配置され、第2調湿用モジュール(2)は上記ケーシング(20)の第2調湿室(4)に配置され、上記液循環ポンプ(31)は上記ケーシング(20)の給気側通路(25a)に配置されている(図1を参照)。
〈空気流れの切換構造〉
上記ケーシング(20)内には、複数の開閉式ダンパ(5a〜5d、6a〜6d)が設けられている。これらのダンパ(5a〜5d、6a〜6d)を適宜開閉することにより、第1及び第2の調湿用モジュール(1,2)を通過する空気の流れを切り換える。
《出口切換部》
上記ケーシング(20)の下流側仕切板(16)には、上述したダンパが4つ設けられている。これら4つのダンパ(5a〜5d)が出口切換部(5)を構成する。各ダンパ(5a〜5d)は、概ね横長の長方形状に形成されている。尚、図4から図6のダンパ(5a〜5d、6a〜6d)は簡略化して示している。
具体的に、図4に示すように、下流側仕切板(16)のうち給気側通路(25a)に面する部分(上側部分)で中央仕切板(17)よりも左側に第1給気側ダンパ(5a)が取り付けられ、中央仕切板(17)よりも右側に第2給気側ダンパ(5b)が取り付けられる。
また、下流側仕切板(16)のうち排気側通路(25b)に面する部分(下側部分)では、中央仕切板(17)よりも左側に第1排気側ダンパ(5c)が取り付けられ、中央仕切板(17)よりも右側に第2排気側ダンパ(5d)が取り付けられる。これら4つのダンパ(5a〜5d)の開閉により、上記ケーシング(20)内の空気の流れを3つの状態に切換可能である。
−出口切換部の第1状態−
出口切換部(5)の第1状態は、図4に示すように、第1給気側ダンパ(5a)が開状態となって第2給気側ダンパ(5b)が閉状態となり、且つ第1排気側ダンパ(5c)が閉状態となって第2排気側ダンパ(5d)が開状態となる。これにより、第1調湿室(3)の出口と給気側通路(25a)とが連通状態となり、第2調湿室(4)の出口と排気側通路(25b)とが連通状態となる。
この結果、第1調湿用モジュール(1)で除湿された空気は室内空間へ供給され、第2調湿用モジュール(2)で加湿された空気は室外空間へ排出される。
−出口切換部の第2状態−
出口切換部(5)の第2状態は、図5に示すように、第1給気側ダンパ(5a)が閉状態となって第2給気側ダンパ(5b)が開状態となり、且つ第1排気側ダンパ(5c)が開状態となって第2排気側ダンパ(5d)が閉状態となる。これにより、第1調湿室(3)の出口と排気側通路(25b)とが連通状態となり、第2調湿室(4)の出口と給気側通路(25a)とが連通状態となる。
この結果、第2調湿用モジュール(2)で加湿された空気は室内空間へ供給され、第1調湿用モジュール(1)で除湿された空気は室外空間へ排出される。
−出口切換部の第3状態−
出口切換部(5)の第3状態は、図6に示すように、4つのダンパ(5a〜5d)が全て閉状態となる。これにより、第1調湿室(3)及び第2調湿室(4)の出口側が閉鎖される。この第3状態は、上記吸収剤回路(30)の液循環ポンプ(31)と上記冷媒回路(35)の圧縮機(36)とが停止したときに行われる。
《入口切換部》
上記ケーシング(20)の上流側仕切板(15)には、上述したダンパが4つ設けられている。これら4つのダンパ(6a〜6d)が入口切換部(6)を構成する。各ダンパ(6a〜6d)は、出口切換部(5)のダンパと同様に、概ね横長の長方形状に形成されている。
具体的に、図4に示すように、上流側仕切板(15)のうち内気側通路(26a)に面する部分(上側部分)で中央仕切板(17)よりも左側に第1内気側ダンパ(6a)が取り付けられ、中央仕切板(17)よりも右側に第2内気側ダンパ(6b)が取り付けられる。
また、上流側仕切板(15)のうち外気側通路(26b)に面する部分(下側部分)では、中央仕切板(17)よりも左側に第1外気側ダンパ(6c)が取り付けられ、中央仕切板(17)よりも右側に第2外気側ダンパ(6d)が取り付けられる。これら4つのダンパ(6a〜6d)の開閉により、上記ケーシング(20)内の空気の流れを3つの状態に切換可能である。
−入口切換部の第1状態−
入口切換部(6)の第1状態は、図4に示すように、第1外気側ダンパ(6c)が開状態となって第2外気側ダンパ(6d)が閉状態となり、且つ第1内気側ダンパ(6a)が閉状態となって第2内気側ダンパ(6b)が開状態となる。これにより、第1調湿室(3)の入口と外気側通路(26b)とが連通状態となり、第2調湿室(4)の入口と内気側通路(26a)とが連通状態となる。
この結果、室外空間の空気は第1調湿用モジュール(1)へ供給され、室内空間の空気は第2調湿用モジュール(2)へ供給される。
−入口切換部の第2状態−
入口切換部(6)の第2状態は、図5に示すように、第1外気側ダンパ(6c)が閉状態となって第2外気側ダンパ(6d)が開状態となり、且つ第1内気側ダンパ(6a)が開状態となって第2内気側ダンパ(6b)が閉状態となる。これにより、第1調湿室(3)の入口と内気側通路(26a)とが連通状態となり、第2調湿室(4)の入口と外気側通路(26b)とが連通状態となる。
この結果、室外空間の空気は第2調湿用モジュール(2)へ供給され、室内空間の空気は第1調湿用モジュール(1)へ供給される。
−入口切換部の第3状態−
入口切換部(6)の第3状態は、図6に示すように、4つのダンパ(6a〜6d)が全て閉状態となる。これにより、第1調湿室(3)及び第2調湿室(4)の入口側が閉鎖される。この第3状態は、上記出口切換部(5)と同様に、上記吸収剤回路(30)の液循環ポンプ(31)と上記冷媒回路(35)の圧縮機(36)とが停止したときに行われる。
〈調湿装置の運転動作〉
実施形態1の調湿装置(10)は、2つの運転モード(除湿運転、加湿運転)と停止モードとを選択的に実行可能である。
−除湿運転−
この除湿運転では、図3aに示すように、取り込んだ室外空気(OA)を除湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(RA)を加湿してから排出空気(EA)として室外へ排出する。
具体的に、上記出口切換部(5)及び上記入口切換部(6)が、共に第1状態に切り換えられる。その後、上記給気ファン(28)、上記排気ファン(29)、上記圧縮機(36)、及び上記液循環ポンプ(31)が起動する。上記給気ファン(28)の起動により、室外空気が外気側通路(26b)、第1調湿室(3)の第1調湿用モジュール(1)の空気通路(42)、及び給気側通路(25a)を通って室内空間へ供給される。又、上記排気ファン(29)の起動により、室内空気が内気側通路(26a)、第2調湿室(4)の第2調湿用モジュール(2)の空気通路(42)、及び排気側通路(25b)を通って室外空間へ排出される。
上記圧縮機(36)の起動により、上記冷媒回路(35)内の冷媒が循環し、該冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。このとき、上述したように上記第1調湿用モジュール(1)の伝熱部材(46)が蒸発器(46a)となり、上記第2調湿用モジュール(2)の伝熱部材(46)が凝縮器(46b)となる。
上記液循環ポンプ(31)の起動により、上記第1調湿用モジュール(1)と上記第2調湿用モジュール(2)との間で液体吸収剤が循環する。液循環ポンプ(31)から吐出された液体吸収剤は、第2調湿用モジュール(2)の吸収剤通路(41)へ流入する。この吸収剤通路(41)へ流入した液体吸収剤は、凝縮器(46b)を流れる冷媒によって加熱される。
一方、第2調湿用モジュール(2)の空気通路(42)には、室内から室外へ向かう空気が流れている。第2調湿用モジュール(2)では、液体吸収剤に含まれる水の一部が水蒸気となって透湿膜(62)を透過し、空気通路(42)を流れる空気に付与される。空気に付与された水蒸気は、空気と共に室外へ排出される。このように、第2調湿用モジュール(2)では、吸収剤通路(41)の液体吸収剤に含まれる水の一部が、透湿膜(62)を透過して空気に付与される。従って、第2調湿用モジュール(2)では、吸収剤通路(41)を通過する間に液体吸収剤の濃度が濃くなる。
第2調湿用モジュール(2)から流出した高濃度の液体吸収剤は、第1調湿用モジュール(1)の吸収剤通路(41)へ流入する。この吸収剤通路(41)へ流入した液体吸収剤は、蒸発器(46a)を流れる冷媒によって冷却される。一方、第1調湿用モジュール(1)の空気通路(42)には、室外から室内へ向かう空気が流れている。第1調湿用モジュール(1)では、この空気に含まれる水蒸気が透湿膜(62)を透過し、吸収剤通路(41)を流れる液体吸収剤に吸収される。第1調湿用モジュール(1)の空気通路(42)を通過する間に除湿された空気は、その後に室内へ供給される。このように、第1調湿用モジュール(1)では、空気通路(42)の空気に含まれる水蒸気の一部が、透湿膜(62)を透過して液体吸収剤に吸収される。従って、第1調湿用モジュール(1)では、吸収剤通路(41)を通過する間に液体吸収剤の濃度が薄くなる。
第1調湿用モジュール(1)から流出した低濃度の液体吸収剤は、液循環ポンプ(31)へ吸い込まれ、第2調湿用モジュール(2)へ向けて再び送り出される。このように、吸収剤回路(30)内を液体吸収剤が循環することによって、上記調湿装置(10)の除湿運転が行われる。
尚、上記出口切換部(5)を第1状態とし上記入口切換部(6)を第2状態にすることで、室内空気(RA)を除湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、室外空気を(OA)を加湿してから排出空気(EA)として室外へ排出することが可能である。
−加湿運転−
この加湿運転では、図3bに示すように、取り込んだ室外空気(OA)を加湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、取り込んだ室内空気(RA)を除湿してから排出空気(EA)として室外へ排出する。
具体的に、上記出口切換部(5)及び上記入口切換部(6)が、共に第2状態に切り換えられる。その後、上記給気ファン(28)、上記排気ファン(29)、上記圧縮機(36)、及び上記液循環ポンプ(31)が起動する。上記給気ファン(28)の起動により、室外空気が外気側通路(26b)、第2調湿室(4)の第2調湿用モジュール(2)の空気通路(42)、及び給気側通路(25a)を通って室内空間へ供給される。又、上記排気ファン(29)の起動により、室内空気が内気側通路(26a)、第1調湿室(3)の第1調湿用モジュール(1)の空気通路(42)、及び排気側通路(25b)を通って室外空間へ排出される。
上記圧縮機(36)の起動により、上記冷媒回路(35)内の冷媒が循環し、該冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。これにより、上述したように上記第1調湿用モジュール(1)の伝熱部材(46)が蒸発器(46a)となり、上記第2調湿用モジュール(2)の伝熱部材(46)が凝縮器(46b)となる。
上記液循環ポンプ(31)の起動により、上記第1調湿用モジュール(1)と上記第2調湿用モジュール(2)との間で液体吸収剤が循環する。液循環ポンプ(31)から吐出された液体吸収剤は、第2調湿用モジュール(2)の吸収剤通路(41)へ流入する。この吸収剤通路(41)へ流入した液体吸収剤は、凝縮器(46b)を流れる冷媒によって加熱される。
一方、第2調湿用モジュール(2)の空気通路(42)には、室外から室内へ向かう空気が流れている。第2調湿用モジュール(2)では、液体吸収剤に含まれる水の一部が水蒸気となって透湿膜(62)を透過し、空気通路(42)を流れる空気に付与される。空気に付与された水蒸気は、空気と共に室内へ供給される。このように、第2調湿用モジュール(2)では、吸収剤通路(41)の液体吸収剤に含まれる水の一部が、透湿膜(62)を透過して空気に付与される。従って、第2調湿用モジュール(2)では、吸収剤通路(41)を通過する間に液体吸収剤の濃度が濃くなる。
第2調湿用モジュール(2)から流出した高濃度の液体吸収剤は、第1調湿用モジュール(1)の吸収剤通路(41)へ流入する。この吸収剤通路(41)へ流入した液体吸収剤は、蒸発器(46a)を流れる冷媒によって冷却される。一方、第1調湿用モジュール(1)の空気通路(42)には、室内から室外へ向かう空気が流れている。第1調湿用モジュール(1)では、この空気に含まれる水蒸気が透湿膜(62)を透過し、吸収剤通路(41)を流れる液体吸収剤に吸収される。第1調湿用モジュール(1)の空気通路(42)を通過する間に除湿された空気は、その後に室外へ排出される。このように、第1調湿用モジュール(1)では、空気通路(42)の空気に含まれる水蒸気の一部が、透湿膜(62)を透過して液体吸収剤に吸収される。従って、第1調湿用モジュール(1)では、吸収剤通路(41)を通過する間に液体吸収剤の濃度が薄くなる。
第1調湿用モジュール(1)から流出した低濃度の液体吸収剤は、液循環ポンプ(31)へ吸い込まれ、第2調湿用モジュール(2)へ向けて再び送り出される。このように、吸収剤回路(30)内を液体吸収剤が循環することによって、上記調湿装置(10)の加湿運転が行われる。
尚、上記出口切換部(5)を第2状態とし上記入口切換部(6)を第1状態にすることで、室内空気(RA)を加湿してから供給空気(SA)として室内へ供給し、室外空気を(OA)を除湿してから排出空気(EA)として室外へ排出することが可能である。
−実施形態1の効果−
上記実施形態1によれば、上記出口切換部(5)により、各調湿用モジュール(1,2)の下流側の空気の流れを変更することができ、上記出口切換部(5)が第1状態のときに上記第1調湿用モジュール(1)の除湿空気を室内空間へ供給し、上記出口切換部(5)が第2状態のときに上記第2調湿用モジュール(2)の加湿空気を室内空間へ供給することが可能となる。このように、上記出口切換部(5)を第1状態又は第2状態に切り換えることにより、上記調湿装置(10)の運転状態を除湿運転又は加湿運転に切り換えることができる。
また、上記実施形態1によれば、上記入口切換部(6)により、各調湿用モジュール(1,2)の上流側の空気の流れを変更することができる。そして、上記出口切換部(5)とともに上記入口切換部(6)を第1状態に切り換えると、室外空気を第1調湿用モジュール(1)へ導入して除湿した後で、その除湿した空気を室内空間へ供給することができる。又、上記出口切換部(5)とともに上記入口切換部(6)を第2状態に切り換えると、室外空気を第2調湿用モジュール(2)へ導入して加湿した後で、その加湿した空気を室内空間へ供給することができる。
このように、上記出口切換部(5)とともに上記入口切換部(6)を第1状態又は第2状態に切り換えることにより、上記調湿装置(10)の除湿運転時又は加湿運転時に、常に室外空気を調湿した後で、その調湿した空気を室内空間へ供給することができる。
また、上記実施形態1によれば、上記吸収剤回路(30)内を液体吸収剤が循環していないとき、第1及び第2調湿室(3,4)を室内空間及び室外空間から遮断することができる。これにより、上記吸収剤回路(30)内を液体吸収剤が循環していないとき、液体吸収剤の濃度がむやみに変化するのを防ぐことができる。
《発明の実施形態2》
本発明の実施形態2について説明する。実施形態2の調湿装置(10)は、その吸収剤回路(30)を流れる液体吸収剤の循環方向を切り換えることで、除湿運転及び加湿運転の切換を可能にしている。以下、実施形態1と同じ部分については説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
−ケーシング−
図7に示すように、実施形態2に係る調湿装置(10)のケーシング(20)は、上述した実施形態1とは違い、出口切換部(5)と入口切換部(6)とが設けられていない。上記ケーシング(20)の内部は、中央仕切板(17)で左右2つの空間に仕切られている。左右に仕切られたこれらの空間は、左側の空間が第1調湿室(3)を構成し、右側の空間が第2調湿室(4)を構成する。
尚、第1調湿室(3)は、外気吸込口(21)に接続されたダクトを介して室外空間と連通し、給気口(22)に接続されたダクトを介して室内空間と連通している。又、第2調湿室(4)は、内気吸込口(23)に接続されたダクトを介して室内空間と連通し、排気口(24)に接続されたダクトを介して室外空間と連通している。そして、第1調湿室(3)には第1調湿用モジュール(1)及び給気ファン(28)が収容され、第2調湿室(4)には第2調湿用モジュール(2)及び排気ファン(29)が収容されている。
従って、室外空気は上記第1調湿室(3)の第1調湿用モジュール(1)を通過した後で室内へ供給され、室内空気は上記第2調湿室(4)の第2調湿用モジュール(2)を通過した後で室外へ供給される。上述した実施形態1とは違い、空気通路が切り換わることはない。
−吸収剤回路−
上述した実施形態1の調湿用モジュール(1,2)は、上記外側ケース(50)に内側部材(60)及び伝熱部材(46)が設けられていたが、実施形態2の調湿用モジュールには内側部材(60)のみが設けられている。そして、上記吸収剤回路(30)には、図8又は図9に示すように、第1調湿用モジュール(1)、第2調湿用モジュール(2)、及び液循環ポンプ(31)の他に、上記冷媒回路(35)の凝縮器(46b)及び蒸発器(46a)が接続されている。尚、凝縮器(46b)及び蒸発器(46a)は、共に冷媒通路及び吸収剤通路を有して、冷媒通路を流れる冷媒と吸収剤通路を流れる液体吸収剤とが熱交換するように構成されている。上記凝縮器(46b)では、冷媒によって液体吸収剤が加熱されて、上記蒸発器(46a)では、冷媒によって液体吸収剤が冷却される。
又、上記吸収剤回路(30)には四路切換弁(32)が接続されている。この四路切換弁(32)が切換部を構成する。この四路切換弁(32)は4つのポートを有し、第1ポート(P1)及び第2ポート(P2)が連通して第3ポート(P3)及び第4ポート(P4)が連通する第1状態と、第1ポート(P1)及び第3ポート(P3)が連通して第2ポート(P2)及び第4ポート(P4)が連通する第2状態とに切り換え可能である。
そして、上記第1ポート(P1)に上記液循環ポンプ(31)の吐出端が接続され、上記第2ポート(P2)に上記凝縮器(46b)の吸収剤通路の一端が接続され、上記第3ポート(P3)に第1調湿用モジュール(1)における吸収剤通路(41)の一端が接続され、上記第4ポート(P4)に上記液循環ポンプ(31)の吸入端が接続されている。
又、上記凝縮器(46b)の吸収剤通路の他端が第2調湿用モジュール(2)における吸収剤通路(41)の一端に接続され、第2調湿用モジュール(2)における吸収剤通路(41)の他端が上記蒸発器(46a)の吸収剤通路の一端に接続されている。又、上記蒸発器(46a)の吸収剤通路の他端が第1調湿用モジュール(1)における吸収剤通路(41)の他端に接続されている。
上記四路切換弁(32)が第1状態のとき、上記液循環ポンプ(31)から吐出された液体吸収剤は、凝縮器(46b)、第2調湿用モジュール(2)、蒸発器(46a)、及び第1調湿用モジュール(1)の順で各々を通過した後、上記液循環ポンプ(31)へ吸入される。上記液循環ポンプ(31)へ吸入された液体吸収剤は、再び凝縮器(46b)へ向かって吐出される。このようにして、上記吸収剤回路(30)を液体吸収剤が循環する。
一方、上記四路切換弁(32)が第2状態のとき、上述した第1状態とは逆方向へ液体吸収剤が循環する。つまり、上記液循環ポンプ(31)から吐出された液体吸収剤は、第1調湿用モジュール(1)、蒸発器(46a)、第2調湿用モジュール(2)、及び凝縮器(46b)の順で各々を通過した後、上記液循環ポンプ(31)へ吸入される。上記液循環ポンプ(31)へ吸入された液体吸収剤は、再び第1調湿用モジュール(1)へ向かって吐出される。このようにして、上記吸収剤回路(30)を液体吸収剤が循環する。
〈調湿装置の運転動作〉
実施形態2の調湿装置(10)は、2つの運転モード(除湿運転、加湿運転)を選択的に実行可能である。
−除湿運転−
この除湿運転では、図8に示すように、上記四路切換弁(32)が第1状態に切り換えられる。その後、上記給気ファン(28)、上記排気ファン(29)、上記圧縮機(36)、及び上記液循環ポンプ(31)が起動する。上記給気ファン(28)の起動により、室外空気が第1調湿室(3)の第1調湿用モジュール(1)を通って室内空間へ供給される。又、上記排気ファン(29)の起動により、室内空気が第2調湿室(4)の第2調湿用モジュール(2)を通って室外空間へ排出される。
上記圧縮機(36)の起動により、上記冷媒回路(35)内の冷媒が循環し、該冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。これにより、上記蒸発器(46a)で液体吸収剤が冷却されて、上記凝縮器(46b)で液体吸収剤が加熱される。
上記液循環ポンプ(31)の起動により、上記凝縮器(46b)と上記第2調湿用モジュール(2)と上記蒸発器(46a)と上記第1調湿用モジュール(1)との順で液体潤滑剤が循環する。上記凝縮器(46b)で加熱された液体潤滑剤が上記第2調湿用モジュール(2)へ流入する。
この第2調湿用モジュール(2)の空気通路(42)には、室内から室外へ向かう空気が流れている。第2調湿用モジュール(2)では、液体吸収剤に含まれる水の一部が水蒸気となって透湿膜(62)を透過し、空気通路(42)を流れる空気に付与される。空気に付与された水蒸気は、空気と共に室外へ排出される。このように、第2調湿用モジュール(2)では、吸収剤通路(41)の液体吸収剤に含まれる水の一部が、透湿膜(62)を透過して空気に付与される。つまり、第2調湿用モジュール(2)が放湿部となる。従って、第2調湿用モジュール(2)では、吸収剤通路(41)を通過する間に液体吸収剤の濃度が濃くなる。
第2調湿用モジュール(2)から流出した高濃度の液体吸収剤は、上記蒸発器(46a)によって冷却された後、上記第1調湿用モジュール(1)へ流入する。
この第1調湿用モジュール(1)の空気通路(42)には、室外から室内へ向かう空気が流れている。第1調湿用モジュール(1)では、この空気に含まれる水蒸気が透湿膜(62)を透過し、吸収剤通路(41)を流れる液体吸収剤に吸収される。第1調湿用モジュール(1)の空気通路(42)を通過する間に除湿された空気は、その後に室内へ供給される。このように、第1調湿用モジュール(1)では、空気通路(42)の空気に含まれる水蒸気の一部が、透湿膜(62)を透過して液体吸収剤に吸収される。つまり、第1調湿用モジュール(1)が吸湿部となる。従って、第1調湿用モジュール(1)では、吸収剤通路(41)を通過する間に液体吸収剤の濃度が薄くなる。
第1調湿用モジュール(1)から流出した低濃度の液体吸収剤は、液循環ポンプ(31)へ吸い込まれ、第2調湿用モジュール(2)へ向けて再び送り出される。このように、吸収剤回路(30)内を液体吸収剤が循環することによって、上記調湿装置(10)の除湿運転が行われる。
−加湿運転−
この加湿運転では、図9に示すように、上記四路切換弁(32)が第2状態に切り換えられる。その後、上述した除湿運転と同様に、上記給気ファン(28)、上記排気ファン(29)、上記圧縮機(36)、及び上記液循環ポンプ(31)が起動する。上記給気ファン(28)の起動により、室外空気が第1調湿室(3)の第1調湿用モジュール(1)を通って室内空間へ供給される。又、上記排気ファン(29)の起動により、室内空気が第2調湿室(4)の第2調湿用モジュール(2)を通って室外空間へ排出される。
上記圧縮機(36)の起動により、上記冷媒回路(35)内の冷媒が循環し、該冷媒回路(35)で冷凍サイクルが行われる。これにより、上記蒸発器(46a)で液体吸収剤が冷却されて、上記凝縮器(46b)で液体吸収剤が加熱される。
上記液循環ポンプ(31)の起動により、上述した除湿運転とは違い、上記第1調湿用モジュール(1)と上記蒸発器(46a)と上記第2調湿用モジュール(2)と上記凝縮器(46b)との順で液体潤滑剤が循環する。上記凝縮器(46b)で加熱された液体潤滑剤が上記液循環ポンプ(31)から吐出されて上記第1調湿用モジュール(1)へ流入する。
この第1調湿用モジュール(1)の空気通路(42)には、室外から室内へ向かう空気が流れている。第1調湿用モジュール(1)では、液体吸収剤に含まれる水の一部が水蒸気となって透湿膜(62)を透過し、空気通路(42)を流れる空気に付与される。空気に付与された水蒸気は、空気と共に室内へ供給される。このように、第1調湿用モジュール(1)では、吸収剤通路(41)の液体吸収剤に含まれる水の一部が、透湿膜(62)を透過して空気に付与される。つまり、上記第1調湿用モジュール(1)が放湿部となる。従って、第1調湿用モジュール(1)では、吸収剤通路(41)を通過する間に液体吸収剤の濃度が次第に薄くなる。
第1調湿用モジュール(1)から流出した高濃度の液体吸収剤は、上記蒸発器(46a)によって冷却された後、上記第2調湿用モジュール(2)へ流入する。
この第2調湿用モジュール(2)の空気通路(42)には、室内から室外へ向かう空気が流れている。第2調湿用モジュール(2)では、この空気に含まれる水蒸気が透湿膜(62)を透過し、吸収剤通路(41)を流れる液体吸収剤に吸収される。第2調湿用モジュール(2)の空気通路(42)を通過する間に除湿された空気は、その後に室外へ放出される。このように、第2調湿用モジュール(2)では、空気通路(42)の空気に含まれる水蒸気の一部が、透湿膜(62)を透過して液体吸収剤に吸収される。つまり、上記第2調湿用モジュール(2)が吸湿部となる。従って、第2調湿用モジュール(2)では、吸収剤通路(41)を通過する間に液体吸収剤の濃度が薄くなる。
第2調湿用モジュール(2)から流出した低濃度の液体吸収剤は、液循環ポンプ(31)へ吸い込まれ、第1調湿用モジュール(1)へ向けて再び送り出される。このように、吸収剤回路(30)内を液体吸収剤が循環することによって、上記調湿装置(10)の加湿運転が行われる。
−実施形態2の効果−
上記実施形態2によれば、上記四路切換弁(32)により、上記吸収剤回路(30)を流れる液体吸収剤の循環方向を変更することができ、上記四路切換弁(32)が第1状態のとき第1調湿用モジュール(1)が吸湿部となって上記給気通路(3a)の空気を除湿し、上記切換部(32)が第2状態のとき第1調湿用モジュール(1)が放湿部となって上記給気通路(3a)の空気を加湿する。このように、上記四路切換弁(32)を第1状態又は第2状態に切り換えることにより、上記調湿装置(10)の運転状態を除湿運転又は加湿運転に切り換えることができる。
−実施形態2の変形例−
図10に示す実施形態2の変形例では、上記実施形態2とは違い、上記四路切換弁(32)をなくすとともに、液循環ポンプが可逆転ポンプで構成されている。上記可逆転ポンプが正回転のときに上記調湿装置(10)で除湿運転が行われ(図10の実線矢印)、上記可逆転ポンプが逆回転のときに上記調湿装置(10)で加湿運転が行われる(図10の破線矢印)。このように、この可逆転ポンプにより、上記吸収剤回路(30)を流れる液体吸収剤の循環方向を変更することができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、上記吸収剤回路(30)の全体が上記ケーシング(20)内に収容されていたが、これに限定されず、例えば複数の調湿装置が1つの吸収剤回路(30)で接続されている場合には、上記調湿装置に吸収剤回路(30)の一部が収容されていてもよい。この場合であっても、本発明と同様の効果を得ることができる。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、液体吸収剤によって空気の湿度調節を行う調湿装置について有用である。
1 第1調湿用モジュール(第1調湿部)
2 第2調湿用モジュール(第2調湿部)
3 第1調湿室
4 第2調湿室
5 出口切換部
6 入口切換部
10 調湿装置
15 上流側仕切板
16 下流側仕切板
20 ケーシング
21 外気吸込口
22 給気口
23 内気吸込口
24 排気口
28 給気ファン
29 排気ファン
30 吸収剤回路
31 液循環ポンプ
35 冷媒回路
36 圧縮機
46a 蒸発器(冷却部)
46b 凝縮器(加熱部)

Claims (6)

  1. ケーシング(20)と、
    上記ケーシング(20)内に少なくとも一部が収容された吸収剤回路(30)と、
    上記吸収剤回路(30)を循環する液体吸収剤を冷却する冷却部(46a)と、
    上記吸収剤回路(30)を循環する液体吸収剤を加熱する加熱部(46b)と、
    上記ケーシング(20)内に区画された第1及び第2の調湿室(3,4)と、
    上記吸収剤回路(30)に接続されて、上記冷却部(46a)で冷却された液体吸収剤が上記第1調湿室(3)を通過する空気の水分を吸収して該空気を除湿する第1調湿部(1)と、
    上記吸収剤回路(30)に接続されて、上記加熱部(46b)で加熱された液体吸収剤の水分を上記第2調湿室(4)を通過する空気へ放出して該空気を加湿する第2調湿部(2)と、
    上記第1調湿室(3)の出口を室内空間に連通し且つ上記第2調湿室(4)の出口を室外空間に連通する第1状態と、上記第1調湿室(3)の出口を室外空間に連通し且つ上記第2調湿室(4)の出口を室内空間に連通する第2状態との少なくとも2つの状態に切換可能な出口切換部(5)と、
    を備えていることを特徴とする調湿装置。
  2. 請求項1において、
    上記第1調湿室(3)の入口を室外空間に連通し且つ上記第2調湿室(4)の入口を室内空間に連通する第1状態と、上記第1調湿室(3)の入口を室内空間に連通させ且つ上記第2調湿室(4)の入口を室外空間に連通する第2状態との少なくとも2つの状態に切換可能な入口切換部(6)を備えていることを特徴とする調湿装置。
  3. 請求項2において、
    上記出口切換部(5)は、上記第1状態と、上記第2状態と、上記第1及び第2調湿室(3,4)の入口を閉鎖する第3状態との少なくとも3つの状態に切換可能に構成され、
    上記入口切換部(6)は、上記第1状態と、上記第2状態と、上記第1及び第2調湿室(3,4)の出口を閉鎖する第3状態との少なくとも3つの状態に切換可能に構成される一方、
    上記吸収剤回路(30)における液体吸収剤の循環が停止したときに、上記空気側の出口切換部(5)及び上記空気側の入口切換部(6)が、共に第3状態に設定されることを特徴とする調湿装置。
  4. ケーシング(20)と、
    上記ケーシング(20)内に少なくとも一部が収容された吸収剤回路(30)と、
    上記吸収剤回路(30)を循環する液体吸収剤を冷却する冷却部(46a)と、
    上記吸収剤回路(30)を循環する液体吸収剤を加熱する加熱部(46b)と、
    共に上記ケーシング(20)内に区画されて、該ケーシング(20)内に流入した空気を室内空間へ供給する給気通路(3a)及び上記ケーシング(20)内に流入した空気を室外空間へ排出する排気通路(4a)と、
    上記吸収剤回路(30)に接続されて、上記冷却部(46a)で冷却した液体吸収剤が流入すると該液体吸収剤が上記給気通路(3a)の空気の水分を吸収し、上記加熱部(46b)で加熱した液体吸収剤が流入すると該液体吸収剤の水分を上記給気通路(3a)の空気へ放出する第1調湿部(1)と、
    上記吸収剤回路(30)に接続されて、上記冷却部(46a)で冷却した液体吸収剤が流入すると該液体吸収剤が上記排気通路(4a)の空気の水分を吸収し、上記加熱部(46b)で加熱した液体吸収剤が流入すると該液体吸収剤の水分を上記排気通路(4a)の空気へ放出する第2調湿部(2)と、
    上記吸収剤回路(30)に接続されて、上記加熱部(46b)と上記第2調湿部(2)と上記冷却部(46a)と上記第1調湿部(1)との順で液体吸収剤が循環する第1状態と、該第1状態と逆方向に液体吸収剤が循環する第2状態に切換可能な切換部(32)と、
    を備えていることを特徴とする調湿装置。
  5. 請求項4において、
    上記切換部(32)は、上記吸収剤回路(30)内で液体吸収剤の循環方向を可逆に切換可能な四路切換弁であることを特徴とする調湿装置。
  6. 請求項4において、
    上記切換部(32)は、上記吸収剤回路(30)内で液体吸収剤を循環させるとともに循環方向を可逆に切換可能な可逆転ポンプであることを特徴とする調湿装置。
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