JP6557301B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、始動入賞部への遊技球の入賞に伴って当り判定が行われることを契機として当り遊技を実行可能に構成された遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、パチンコ球(遊技球)が流下可能な遊技領域が画成された遊技盤に、パチンコ球が入賞可能な始動入賞口(始動入賞部)や、図柄を変動表示して図柄変動を行う液晶式やドラム式等の図柄表示装置(表示手段)が設けられ、遊技領域を流下するパチンコ球が始動入賞口へ入賞するのを契機として、図柄表示装置の図柄変動を開始するよう構成されている。このようなパチンコ機では、始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として行われる大当り判定に当選することで、図柄表示装置に所定の大当り表示(例えば同一図柄の三つ揃等)が表示され、その結果、遊技者に有利な大当り遊技が付与される。このような大当り遊技では、特別入賞口を開閉可能に閉鎖する特別入賞装置の開閉部材が適宜の開閉パターンで開閉動作されて、特別入賞口へのパチンコ球の入賞機会が与えられ、遊技者が賞球を獲得し得るようになっている。
また、パチンコ機では、前記特別入賞装置における開閉部材の開閉パターンが大当り遊技とは異なり、該大当り遊技に比較して獲得可能な賞球数が少ない小当り遊技を設けると共に、該小当り遊技の当選確率を大当り遊技より高く設定することで、該小当り遊技によって持ち球(遊技者が遊技可能なパチンコ球)を増やして遊技の興趣を向上するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−6411号公報
前記特許文献に開示のパチンコ機では、遊技盤に設けた第1始動入賞口への入賞に基づいて大当り判定を行うと共に、第2始動入賞口への入賞に基づいて小当り判定を行うよう構成されており、このような構成では小当り遊技による効率的な持ち球の増加は望めなかった。
そこで本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、小当り遊技により効率的に持ち球を増加させて遊技の興趣を向上し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
第1始動入賞部(29,30)または第2始動入賞部(31)への遊技球の入賞を契機として当り判定を実行する当り判定手段(60a)と、前記第1始動入賞部(29,30)への入賞を契機として図柄を変動させる第1の図柄変動を行う第1表示手段(50A)と、前記第2始動入賞部(31)への入賞を契機として図柄を変動させる第2の図柄変動を行う第2表示手段(50B)と、遊技球が入賞可能な特別入賞口(33a,35a)を開閉手段(33b,35b)で開閉する特別入賞部(33,35)とを備え、前記当り判定手段(60a)が当りと判定した場合に、図柄変動の終了後に前記開閉手段(33b,35b)が特別入賞口(33a,35a)を開放する当り遊技が行われる遊技機において、
前記第1表示手段(50A)および第2表示手段(50B)の一方の表示手段(50A,50B)において図柄変動が実行されている間に、他方の表示手段(50A,50B)において図柄変動を行い得るよう構成され、
前記当り遊技には、前記当り判定手段(60a)が大当りに当選したと判定した場合に付与される大当り遊技と、前記当り判定手段(60a)での当選確率が大当りより高く設定された小当りに当選したと該当り判定手段(60a)が判定した場合に付与される小当り遊技とが設定され、
前記第1表示手段(50A)に第1の図柄変動の結果として特定の表示結果が表示された時点で実行中の第2の図柄変動が、該特定の表示結果が表示された後であって該特定の表示結果に対応する前記当り遊技が開始される前にはずれ表示で終了するよう構成され、
前記第1の図柄変動の変動時間を定めた複数の変動パターンが定められた第1の変動パターンテーブル(ST1)と、
前記第2の図柄変動の変動時間を定めた複数の変動パターンが、前記第1の変動パターンテーブル(ST1)に定められた複数の変動パターンの平均変動時間より短い平均変動時間となるよう定められた第2の変動パターンテーブル(ST2)とが設定され、
前記第1または第2始動入賞部(29,30,31)への入賞を契機として、対応する第1または第2変動パターンテーブル(ST1,ST2)から変動パターンを決定する変動パターン決定手段(60a)を備え、該変動パターン決定手段(60a)が決定した変動パターンに基づいて対応する第1または第2表示手段(50A,50B)で図柄変動が行われるよう構成され、
前記第2始動入賞部(31)への入賞を契機として前記当り判定手段(60a)が大当りに当選したと判定した場合に、前記変動パターン決定手段(60a)が前記第2の変動パターンテーブル(ST2)から決定可能な変動パターンの平均変動時間(VA2)は、前記第1表示手段(50A)に特定の表示結果が表示される第1の図柄変動の変動パターンとして前記変動パターン決定手段(60a)が前記第1の変動パターンテーブル(ST1)から決定可能な変動パターンの平均変動時間(VA1)より長く設定され、
前記第2始動入賞部(31)への入賞を契機とした当り判定で大当りに当選したと判定された場合に付与される大当り遊技には、第1種大当り遊技と、該第1種大当り遊技より遊技者にとって有利な第2種大当り遊技とが設定され、
前記第1種大当り遊技に当選した場合に第2の図柄変動の変動パターンとして前記変動パターン決定手段(60a)が決定する変動パターンの変動時間には、前記第1表示手段(50A)に特定の表示結果が表示される第1の図柄変動の変動パターンとして前記変動パターン決定手段(60a)が決定する変動パターンの変動時間より長く設定されたものが定められ、
前記第2種大当り遊技に当選した場合に前記変動パターン決定手段(60a)が決定する変動パターンの平均変動時間(VA5)は、前記第1種大当り遊技に当選した場合に前記変動パターン決定手段(60a)が決定する変動パターンの平均変動時間(VA6)より短く設定されていることを要旨とする。
これによれば、始動入賞部への入賞を契機とする小当り遊技により効率的に持ち球を増加することができる。また、第1表示手段に特定の表示結果が表示された場合に第2の図柄変動をはずれで停止させ得るので、第2始動入賞部への入賞に基づく当り判定の回数を増やして小当り遊技に当選する契機を増加させ得る。
また、第2始動入賞部への入賞に基づく当り判定で小当り遊技に当選する契機を増加させ得る。
また、遊技者に不利な第1種大当り遊技が実行されることを回避しつつ、第2始動入賞部への入賞に基づく当り判定の回数を増やして小当り遊技に当選する契機を増加させ得る。
更に、遊技者に有利な第2種大当り遊技がはずれとされる可能性を低減することで、遊技の興趣を向上し得る。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
一方の始動入賞部(29,30,31)に所定割合で遊技球が入賞する毎に、他方の始動入賞部(29,30,31)に所定割合で遊技球が入賞するよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、第2始動入賞部への入賞に基づく第2の図柄変動を停止させ得る契機を、所定割合で発生させることができる。
本発明に係る遊技機によれば、小当り遊技によって持ち球を効率的に増加させて、遊技の興趣を向上し得る。
実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤の正面図であって、遊技情報表示部を拡大して示している。 当り遊技の種類を示す説明図である。 特図入力処理の流れを示すフローチャートである。 第1特図開始処理の流れを示すフローチャートである。 図5のステップB15に続く処理の流れを示すフローチャートである。 第2特図開始処理の流れを示すフローチャートである。 図7のステップC15に続く処理の流れを示すフローチャートである。 実施例に係るパチンコ機の当り時変動停止処理の流れを示すフローチャートである。 実施例に係るパチンコ機の制御構成を示すブロック図である。 通常モード(通常状態)において特図変動パターンを決定する際に参照される通常特図変動パターンテーブルを示す説明図である。 確変モード(確変状態)において特図変動パターンを決定する際に参照される特図変動パターンテーブルを示す説明図であって、(a)は第1始動入賞口へ入賞した場合に参照される第1特図変動パターンテーブルを示し、(b)は第2始動入賞口へ入賞した場合に参照される第2特図変動パターンテーブルを示す。 別実施例に係るパチンコ機の当り時変動中断処理の流れを示すフローチャートである。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられると共に、遊技盤20の後側に、演出用の図柄(以下、飾図という)を変動表示可能な第1表示装置17が着脱し得るよう配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視可能に保護する透明部材13aで前後に開口する窓口を覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
前記前枠13には、図1に示す如く、下球受け皿15の右側方に、前記中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられる。この操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aを操作して回動量を調節することで、前記遊技盤20に形成された第1球流下領域75a(後述)をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該遊技盤20に形成された第2球流下領域75b(後述)をパチンコ球が流下する所謂「右打ち」とを打ち分け得るようになっている。また、前枠13には、窓口の外周を囲繞するようランプ装置(発光手段)18が配設されると共に、該前枠13における上部の左右の隅部に、音声や効果音を出力可能なスピーカ(音出力手段)19が配設されている。すなわち、前記ランプ装置18に設けられたLED等の発光体(図示せず)を点灯・点滅したり、前記スピーカ19から適宜の音声を出力することで、前記第1表示装置17での図柄変動演出に合わせて発光演出や音声演出を行い得るよう構成されている。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、図2に示すように、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、遊技盤20の裏側に前記第1表示装置17が着脱可能に組み付けられている。前記遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール21が配設されており、該案内レール21により画成される略円形の遊技領域75に、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品(具体的には後述する枠状装飾体25、第1始動入賞部29,30、第2始動入賞部31、第1特別入賞部33、第2特別入賞部35、球通過ゲート46等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域75の最下部位置には、該遊技領域75に打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜変更される。
ここで、実施例の前記遊技盤20には、図2に示すように、前記案内レール21で囲まれた遊技領域75の略中央で開口する装着口に、前後に開口する表示窓口25aが形成されたセンター役とも称される枠状装飾体25が取り付けられ、該枠状装飾体25の表示窓口25aを介して第1表示装置17の画像表示面17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。なお、前記遊技盤20には、前記遊技領域75内に多数の遊技釘23が設けられると共に、前記枠状装飾体25の左側方に、遊技領域75を流下するパチンコ球の接触に伴って回転する所謂「風車」とも称される回転案内部材24が回転自在に支持されており、遊技領域75を流下するパチンコ球が遊技釘23や回転案内部材24に接触することで、流下方向が不規則に変化するよう構成されている。
前記遊技盤20における第1装着口(枠状装飾体25)の下方に開設された第2装着口に、遊技領域75(第1球流下領域75a,第2球流下領域75b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1始動入賞口29aを有する左第1始動入賞部(第1特図始動入賞部)29が取り付けられている。また、遊技盤20における第2装着口の右上方の第2球流下領域75bに、上側から第3装着口、第4装着口、第5装着口、第6装着口および第7装着口が開設される。そして、第3装着口に、遊技領域75(第2球流下領域75b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1始動入賞口30aを有する右第1始動入賞部(第1特図始動入賞部)30が取り付けられ、第4装着口に、遊技領域75(第2球流下領域75b)を流下するパチンコ球が通過可能な球通過ゲート46が取り付けられ、第5装着口に、遊技領域75(第2球流下領域75b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第2始動入賞口31aを有する第2始動入賞部(第2特図始動入賞部)31が取り付けられ、第6装着口に、遊技領域75(第2球流下領域75b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第2特別入賞口35aを有する第2特別入賞部(特別入賞部)35が取り付けられ、第7装着口に、遊技領域75(第2球流下領域75b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1特別入賞口33aを有する第1特別入賞部(特別入賞部)33が取り付けられている。
(枠状装飾体25について)
前記枠状装飾体25は、前記第1装着口の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部(図示せず)と、該枠状基部に設けられて前記遊技盤20の前面より前方に突出し、前記遊技領域75と第1表示装置17の画像表示面17aを区切る庇状部25bと、該庇状部25bの後縁から外方に延出する薄板状の台板部25cとを備える(図2参照)。そして、前記枠状基部を第1装着口に挿入すると共に台板部25cを遊技盤20の前面に当接した状態で、該台板部25cをネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、枠状装飾体25が遊技盤20に取り付けられて、該枠状装飾体25の外側、具体的には庇状部25bと案内レール21との間にパチンコ球が流下する遊技領域75(第1および第2球流下領域75a,75b)が画成されるようになっている。なお、枠状装飾体25を遊技盤20に取り付けた状態で、庇状部25bの後端縁から外方に延出する台板部25cが遊技盤20の前面に沿って延在して、該台板部25cの前側をパチンコ球が通り得るようになっている。
前記枠状装飾体25の庇状部25bは、枠状装飾体25(台板部25c)の左側縁の略中間位置から上縁および右下縁に亘って連続して延在するよう設けられており、前記第1表示装置17における画像表示面17aの前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)するのを規制している。また庇状部25bは、最上部位置から左右方向に下方傾斜するよう形成されて、遊技領域75に打ち出されたパチンコ球が庇状部25b上で滞ることなく枠状装飾体25の左側方または右側方へ誘導案内されるよう形成されている。すなわち、枠状装飾体25の外側に画成される遊技領域75は、図2に示す如く、該枠状装飾体25の左側方をパチンコ球が流下する第1球流下領域75aおよび枠状装飾体25の右側方をパチンコ球が流下する第2球流下領域75bに分かれており、前記打球発射装置により遊技領域75内に向けて発射されたパチンコ球は、到達位置に応じて第1球流下領域75aか、或いは第2球流下領域75bの何れかを流下するよう構成される。そして、実施例に係るパチンコ機10では、前記第1球流下領域75aをパチンコ球が流下する場合(左打ちの場合)に、パチンコ球が第2球流下領域75bを流下する場合に較べて左第1始動入賞部29の第1始動入賞口29aにパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されると共に、該第2球流下領域75bをパチンコ球が流下する場合(右打ちの場合)に、パチンコ球が第1球流下領域75aを流下する場合に較べて第1および第2特別入賞部33,35の特別入賞口33a,35a、右第1始動入賞部30の第1始動入賞口30aや第2始動入賞部31の第2始動入賞口31aにパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されている。また、第2球流下領域75bをパチンコ球が流下する場合(右打ちの場合)に、パチンコ球が第1球流下領域75aを流下する場合に較べて球通過ゲート46をパチンコ球が通過する可能性が高くなるよう構成される。
前記枠状装飾体25には、図2に示す如く、表示窓口25aの下側(枠状装飾体25の内周下縁部)に、ステージ25dが設けられると共に、表示窓口25aの左側に、前記第1球流下領域75a(遊技領域75)に開口して該第1球流下領域75aを流下するパチンコ球を枠状装飾体25の内側(ステージ25d)に取り込む球導入部25eが設けられ、該球導入部25eがステージ25dに連通するよう構成される。そして、球導入部25eからステージ25dに通出されたパチンコ球は、ステージ25d上を左右に転動した後に、前記第1始動入賞口29aが設けられている遊技領域75に排出される。また、遊技盤20には、枠状装飾体25の表示窓口25aから前側に画像表示面43aを臨ませた第2表示装置43が設けられており、該第2表示装置43の画像表示面43aで、演出用の図柄(飾図)を変動表示する等の各種の図柄変動演出を表示し得るよう構成されている。なお、前記ランプ装置18やスピーカ19は、第2表示装置43での図柄変動演出に合わせて発光演出や音声演出を行い得るよう構成されている。
(左第1始動入賞部29について)
前記遊技盤20に配設された前記左第1始動入賞部29の第1始動入賞口29aは、遊技領域75内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、該第1始動入賞口29aは、前記遊技領域75を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成される。すなわち、左第1始動入賞部29は、パチンコ球の入賞態様が可変しない入賞部として構成されている。また左第1始動入賞部29は、前記第1始動入賞口29aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての左第1始動入賞検出センサ37を備えている。左第1始動入賞検出センサ37は、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図10参照)、該左第1始動入賞検出センサ37によるパチンコ球の検出(すなわち第1始動入賞口29aへのパチンコ球の入賞)を契機として、該メイン制御基板60の制御下に所定数の賞球が払い出されるようになっている。
(右第1始動入賞部30について)
前記遊技盤20に配設された前記右第1始動入賞部30の第1始動入賞口30aは、遊技領域75内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、該第1始動入賞口30aは、前記遊技領域75を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成される。すなわち、右第1始動入賞部30は、パチンコ球の入賞態様が可変しない入賞部として構成されている。また右第1始動入賞部30は、前記第1始動入賞口30aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての右第1始動入賞検出センサ38を備えている。右第1始動入賞検出センサ38は、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図10参照)、該右第1始動入賞検出センサ38によるパチンコ球の検出(すなわち第1始動入賞口30aへのパチンコ球の入賞)を契機として、該メイン制御基板60の制御下に所定数の賞球が払い出されるようになっている。
(第2始動入賞部31について)
前記第2始動入賞部31の第2始動入賞口31aは、開閉部材31bによって開閉するよう構成されており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド32(図10参照)の駆動に伴って開閉部材31bが第2始動入賞口31aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、第2始動入賞口31aは、始動入賞ソレノイド32を駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成される。このように、実施例では、前記第2球流下領域75bに配置された第2始動入賞部31は、パチンコ球の入賞態様を可変する開閉部材31bを備えた入賞部として構成されている。なお、開閉部材31bを閉鎖位置から開放位置に変位して第2始動入賞口31aを開放する開放条件および開閉部材31bを開放位置から閉鎖位置に変位して第2始動入賞口31aを閉鎖する閉鎖条件としては、開閉部材31bが開放位置に変位している継続時間(第2始動入賞口31aの開放時間)が挙げられるが、その他の条件を設定してもよい。
前記第2始動入賞部31は、前記第2始動入賞口31aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての第2始動入賞検出センサ39を備えている。第2始動入賞検出センサ39は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図10参照)、該第2始動入賞検出センサ39によるパチンコ球の検出(すなわち第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞)を契機として、メイン制御基板60の制御下に所定数の賞球が払い出されるようになっている。
前記始動入賞検出センサ37,38,39によるパチンコ球の検出(すなわち第1および第2始動入賞口29a,30a,31aへのパチンコ球の入賞)に伴って各種入賞情報(後述する各種乱数情報)が取得され、この取得した入賞情報に基づいて後述する特図当り抽選(大当り判定および小当り判定)が行われるよう構成されている。そして、特図当り抽選の結果に基づいて前記第1または第2表示装置17,43において図柄変動演出(図柄変動)が実行されると共に、後述する第1または第2特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示(図柄変動)が実行されるようになっている。そして、前記第1または第2特図表示部50A,50Bでの特図変動表示の結果、該第1または第2特図表示部50A,50Bに所定の当り表示(大当り表示や小当り表示)となる特図が確定停止表示されることで、遊技者に有利な当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)が付与され、当り遊技の発生に伴って前記第1特別入賞部33や第2特別入賞部35を所定の開放条件で開放する当り遊技が行われて、遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられるよう構成されている。また、第1または第2特図表示部50A,50Bでの特図変動表示に関連して、第1または第2表示装置17,43で図柄変動演出が行われ、第1または第2特図表示部50A,50Bの特図変動表示の結果に合わせて、第1または第2表示装置17,43に所定の当り表示(大当り表示や小当り表示)となる図柄組み合わせ(例えば同一飾図の3つ揃い等)で飾図が確定停止表示されるように構成されている。
(振分け部90について)
前記遊技盤20における前記右第1始動入賞部30の配設位置の上側に、遊技領域75(第2球流下領域75b)を流下するパチンコ球が入球可能な入球口90aが常に上方に開口するよう設けられた振分け部90が取り付けられている。振分け部90には、図2に示す如く、入球口90aに連通する第1通路91aおよび第2通路91bが分岐するように設けられると共に、該分岐部に、入球口90aに入球したパチンコ球を第1通路91aと第2通路91bとに所定の割合で振分ける振分け手段92が設けられている。また、第1通路91aおよび第2通路91bは、何れも第2球流下領域75bに排出口が開口するよう形成されており、第1通路91aの排出口は、パチンコ球を前記右第1始動入賞部30の第1始動入賞口30aに向けて排出する位置に設けられると共に、第2通路91bの排出口は、パチンコ球を前記第2始動入賞部31の第2始動入賞口31aに向けて排出する位置に設けられている。実施例では、第1通路91aの排出口から排出されたパチンコ球は、100%の確率で右第1始動入賞部30の第1始動入賞口30aに入賞するよう構成されると共に、第2通路91bの排出口から排出されたパチンコ球は、第2始動入賞部31の開放された第2始動入賞口31aに高い確率で入賞するよう構成されている。すなわち、実施例のパチンコ機10では、前記右打ちを行っている状況においては、第2球流下領域75bを流下するパチンコ球は、振分け部90によって右第1始動入賞部30に所定割合でパチンコ球が入賞する毎に、第2始動入賞部31に所定割合でパチンコ球が入賞し得るよう構成されている。言い替えると、右打ちの場合(第2球流下領域75bをパチンコ球が流下する場合)には、後述する第1特図変動表示(第1図柄変動演出)に対応する右第1始動入賞部30および第2特図変動表示(第2図柄変動演出)に対応する第2始動入賞部31の何れにもパチンコ球が入賞する可能性があるよう構成されている。なお、実施例では、前記振分け手段92による第1通路91aおよび第2通路91bへの振分け率は、第2通路91bへ多くのパチンコ球を振分けるよう設定されており、右打ちの場合(第2球流下領域75bをパチンコ球が流下する場合)に、右第1始動入賞部30より第2始動入賞部31へ多くのパチンコ球が入賞可能に構成されている。具体的には、第2通路91bへ複数個のパチンコ球を振分ける毎に第1通路91aに1個のパチンコ球が振分けられるよう設定される。
(第1特別入賞部33について)
前記第1特別入賞部(特別入賞部)33の第1特別入賞口(特別入賞口)33aは、第1開閉部材(開閉手段)33bによって開閉されるよう構成される。第1開閉部材33bは、駆動手段としての第1特別入賞ソレノイド34(図10参照)に連繋されて、該第1特別入賞ソレノイド34を駆動することで、第1開閉部材33bが第1特別入賞口33aへのパチンコ球の入賞を阻止する閉位置と該第1特別入賞口33aへのパチンコ球の入賞を許容する開位置との間を移動するよう構成される。また第1特別入賞部33には、前記第1特別入賞口33aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての第1特別入賞検出センサ40が配設されている。第1特別入賞検出センサ40は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図10参照)、第1特別入賞検出センサ40がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60に出力し、該メイン制御基板60の制御下に予め設定された数(実施例では15個)の賞球が払い出されるようになっている。なお、第1特別入賞部33は、第1開閉部材33bにより第1特別入賞口33aを常には閉鎖(入賞不能状態と)するよう構成され、後述する当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)の発生に伴って第1特別入賞口33aを開放(入賞可能状態と)するよう構成されている。すなわち、第1特別入賞部33は、当り遊技状態(特別遊技状態)で開放可能な入賞装置として機能する。前記第1開閉部材33bは、前記第1始動入賞部29,30の第1始動入賞口29a,30aまたは第2始動入賞部31の第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞を契機として、メイン制御基板60における当り判定(大当り判定や小当り判定)の結果として当りが発生した場合に開放されるようになっており、実施例では、メイン制御基板60における当り判定(大当り判定や小当り判定)の判定結果が当りであることによって、第1開閉部材33bを開放するための所定条件が成立するよう設定されている。
(第2特別入賞部35について)
前記第2特別入賞部(特別入賞部)35は、前記第1始動入賞部29,30の第1始動入賞口29a,30aまたは第2始動入賞部31の第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞を契機として、メイン制御基板60における大当り抽選の結果として大当りが発生した場合に、当該大当り遊技中における所定のタイミングで第2特別入賞口(特別入賞口)35aを開閉する第2開閉部材(開閉手段)35bを備えている。第2開閉部材35bは、駆動手段としての第2特別入賞ソレノイド36(図10参照)に連繋されて、該第2特別入賞ソレノイド36を駆動することで、第2開閉部材35bが第2特別入賞口35aへのパチンコ球の入賞を阻止する閉位置と該第2特別入賞口35aへのパチンコ球の入賞を許容する開位置との間を移動するよう構成される。
前記第2特別入賞部35は、前記第2特別入賞口35aに連通する入賞通路と、該入賞通路から分岐する分岐通路とを備えている。また第2特別入賞部35は、入賞通路に対する分岐通路の分岐位置に、当該入賞通路を流下するパチンコ球を分岐通路に案内し得る案内体が設けられると共に、当該案内体を作動する駆動手段としての切替えソレノイドを備えている。前記案内体は、前記入賞通路を開放する一方で分岐通路の球入口を閉鎖する第1姿勢と、分岐通路の球入口を開放する一方で入賞通路を閉鎖する第2姿勢とに変位し得るよう設けられており、切替えソレノイドの駆動に伴って案内体を第1姿勢から第2姿勢に姿勢変位することで、入賞通路を流下するパチンコ球を分岐通路に分岐させ得るようになっている。ここで、前記第2特別入賞部35は、常には案内体が第1姿勢に保持され、大当り遊技の当選に伴って後述する特定ラウンドにおいて案内体を第1姿勢から第2姿勢に姿勢変位するよう切替えソレノイドが駆動制御される。
前記第2特別入賞部35は、前記入賞通路における分岐通路の分岐位置より下流側に、該入賞通路を通過するパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての第2特別入賞検出センサ41が配設されている。また第2特別入賞部35には、分岐通路を通過するパチンコ球を検出する特定領域入球検出手段としての特定領域入球検出センサ42が設けられている。第2特別入賞検出センサ41および特定領域入球検出センサ42は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図10参照)、第2特別入賞検出センサ41または特定領域入球検出センサ42がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60に出力するよう構成される。そして、第2特別入賞検出センサ41からの検出信号の入力に基づいて、メイン制御基板60の制御下に予め設定された数(実施例では15個)の賞球が払い出されるようになっている。なお、第2特別入賞部35は、第2開閉部材35bにより第2特別入賞口35aを常には閉鎖(入賞不能状態と)するよう構成され、大当り遊技(当り遊技)中の所定のタイミング(後述する特定ラウンド)で第2特別入賞口35aを開放(入賞可能状態と)するよう構成されている。また、第2特別入賞部35では、大当り遊技の特定ラウンドにおいて第1姿勢から第2姿勢に姿勢変位された案内体を、前記特定領域入球検出センサ42がパチンコ球を検出したことを条件として第2姿勢から第1姿勢に姿勢変位するよう切替えソレノイドが駆動制御される。
ここで、実施例では、大当り遊技後の遊技状態として、遊技者に有利な特典である後述する確変状態を付与するか否かを、後述する確変大当り遊技(第2種大当り遊技)における特定ラウンドにおいて前記第2特別入賞部35における第2特別入賞口35aを開放させて、当該特定ラウンド中に該第2特別入賞口35aに入ったパチンコ球が前記特定領域入球検出センサ42で検出されるか否か(特定領域にパチンコ球が入球したか否か)により決定するよう構成されている。すなわち、確変大当り遊技における特定ラウンド(実施例では1回目のラウンド)において、第2特別入賞部35の特定領域入球検出センサ42がパチンコ球を検出した場合(すなわち特定領域にパチンコ球が入球した場合)に、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が確変状態の付与を決定するよう構成されている。また確変大当り遊技における特定ラウンドにおいて、第2特別入賞部35の特定領域入球検出センサ42がパチンコ球を検出しない場合(すなわち特定領域にパチンコ球が入球しなかった場合)は、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)が確変状態の付与を決定しない(非確変状態の付与を決定する)よう構成されている。すなわち、メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)は、大当り遊技における特定ラウンド中に特定領域入球検出センサ42がパチンコ球を検出した場合に、当該大当り遊技の終了後に確変状態を付与することを決定する特定状態付与決定手段としての機能を有している。また、実施例の第2特別入賞部35における分岐通路は、特定領域入球検出センサ42がパチンコ球を検出することで確変状態(特定状態)を付与する特定領域として機能している。
(球通過ゲート46について)
図2に示すように、前記枠状装飾体25の右側には、遊技領域75(第2球流下領域75b)を流下するパチンコ球が通過(入球)可能な球通過ゲート(普通入球部)46が設けられている。この球通過ゲート46には球通過検出センサ47(図10参照)が配設されており、該球通過ゲート46を通過するパチンコ球を球通過検出センサ47で検出するよう構成されている。球通過検出センサ47は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、該球通過検出センサ47からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわち球通過検出センサ47のパチンコ球の検出(球通過ゲート46のパチンコ球の通過))に伴って各種情報(後述する普図当り判定用乱数)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記第2始動入賞部31の始動入賞ソレノイド32が駆動制御されて開閉部材31bが開閉動作するようになっている。すなわち、実施例のメイン制御CPU60aは、球通過検出センサ47によるパチンコ球の検出(球通過ゲート46のパチンコ球の入球)を契機として、第2始動入賞部31の前記開閉部材31bを開放(第2始動入賞口31aを開放)するかを判定する普通当り判定を行う普通当り判定手段として機能している。
(遊技情報表示部Mについて)
前記遊技盤20の所定位置(実施例では、遊技領域75外の左下部位置)には、前記メイン制御CPU60aにより決定された各種の遊技情報を表示する遊技情報表示部Mが設けられており、当該遊技情報表示部Mを目視することで、遊技に必要な遊技情報を遊技者が適宜に確認し得るようになっている。ここで、実施例の遊技情報表示部Mには、図2に示す如く、前記遊技情報を表示する各遊技状態表示部として、特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56およびラウンド表示部57等が設けられている。なお、前記遊技情報表示部Mの前面は、光透過性のカバー体Maにより覆蓋保護されており、カバー体Maを介して遊技情報表示部Mに表示された各種の遊技情報を確認し得るよう構成されている。
(特図表示部50A,50Bについて)
前記特図表示部50A,50Bは、始動入賞部29,30,31(第1および第2始動入賞口29a,30a,31a)への入賞を契機として作動するものであって、実施例では、前記第1始動入賞口29a,30aへの入賞(第1始動入賞検出センサ37,38の検出)を契機として変動表示(第1の図柄変動)を開始する第1表示手段としての第1特図表示部50Aと、第2始動入賞口31aへの入賞(第2始動入賞検出センサ39の検出)を契機として変動表示(第2の図柄変動)を開始する第2表示手段としての第2特図表示部50Bとからなり、各特図表示部50A,50Bの何れも複数個(実施例では8個ずつ)の発光表示部により構成されている。そして、前記第1始動入賞口29a,30aへのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部50Aの発光表示部が順次点灯・消灯する変動表示(以下、特図変動表示という場合がある)が行われ、最終的に発光表示部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特別図柄(以下、特図という)の内の1つを表示するようになっている。また、第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部50Bの発光表示部が点灯・消灯する変動表示(以下、特図変動表示という場合がある)が行われて、最終的に発光部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するよう構成されている。なお、実施例の各発光表示部はLEDにより構成されているが、これに限らず点灯位置を適宜変更し得る形態であればよく、また、7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他特図を表示可能な表示手段を採用できる。
ここで、前記特図は、大当りまたは小当りか否かなどの内部抽選の結果を示す報知用の図柄とされ、前記各特図表示部50A,50Bでは、発光表示部の点灯位置により複数種類の特図を表示し得るようになっている。具体的には、各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る特図としては、大当りを認識し得る大当り表示(大当り図柄)としての100種類の特図と、小当りを認識し得る小当り表示(小当り図柄)としての1種類の特図と、はずれを認識し得るはずれ表示(はずれ図柄)としての1種類の特図とが各特図表示部50A,50Bに対応して夫々設定されて、特図当り抽選の結果に応じて1つの特図が決定されて、特図変動表示の結果として、決定された特図が各特図表示部50A,50Bに確定停止表示される。なお、前述した各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る大当り図柄、小当り図柄およびはずれ図柄としての特図の数は一例であって、適宜に変更することができる。そして、前記特図表示部50A,50Bの何れかに、当り表示(大当り表示および小当り表示)としての特図が表示されることで、当り表示に対応した当り遊技(大当り遊技または小当り遊技)が引き続いて遊技者に付与されるようになっている。実施例のパチンコ機10に設定された大当り遊技および小当り遊技については後で詳細に説明する。ここで、小当り抽選(小当り判定)は、大当り抽選(大当り判定)に当選しなかった場合に行なわれるようになっている(図6,図8参照)。なお、以下の説明では、第1特図表示部50Aで行われる特図変動表示を「第1特図変動表示」と称し、該第1特図変動表示の結果、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図を特図1と称する場合がある。同様に、第2特図表示部50Bで行われる特図変動表示を「第2特図変動表示」と称し、該第2特図変動表示の結果、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図を特図2と称する場合がある。
実施例のパチンコ機10では、前記第1始動入賞口29a,30aおよび第2始動入賞口31aの何れか一方の始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機とする特図変動表示(図柄変動演出)の実行中(変動中)に、他方の始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機とする特図変動表示(図柄変動演出)を並行して行い得るよう構成されている。なお、以後の説明において、一方の特図変動表示(図柄変動演出)の実行中に他方の特図変動表示(図柄変動演出)を並行して行うことを、特図変動表示(図柄変動演出)を同時に行う、または同時変動と指称する場合もある。
(特図保留について)
また、図2に示すように、前記第1始動入賞口29a,30aにパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)が機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に第1特図始動保留情報(第1始動保留情報)として記憶されるようになっている。同様に、前記第2始動入賞口31aにパチンコ球が入賞した際に取得される情報(各種乱数情報)は機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に第2特図始動保留情報(第2始動保留情報)として記憶されるようになっている。そして、前記遊技情報表示部Mに、第1特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第1特図保留表示部52が設けられると共に、第2特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された第2特図保留表示部53が設けられている。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部52,53の表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(図柄変動の回数)が報知される。
ここで、前記第1特図保留表示部52で表示される第1特図始動保留情報の保留数は、第1始動入賞口29a,30aへパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第1特図変動表示(図柄変動)が行われる毎に1減算される。同様に、前記第2特図保留表示部53で表示される第2特図始動保留情報の保留数は、第2始動入賞口31aへパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第2特図変動表示(図柄変動)が行われる毎に1減算される。なお、第1および第2特図始動保留情報の保留数には所定の上限数(実施例では何れに対しても「4」)が設定されており、該上限数まで第1および第2特図始動保留情報の保留数を夫々加算し得るよう設定されている。なお、前記第1および第2特図保留表示部52,53の夫々は、上下に並んだ複数(実施例では2つ)のLEDから構成されており、各始動保留記憶数が「1」〜「2」の場合には対応の特図保留表示部52,53が上から順に点灯し、各始動保留記憶数が「3」〜「4」の場合には対応の特図保留表示部52,53が上から順に点滅することで、保留情報の保留数を遊技者が把握し得るようになっている。
(ラウンド報知について)
実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、後述する複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定される。この大当り遊技には、規定ラウンド数が異なる複数種類のものが設定される場合があり、当選した大当り遊技の規定ラウンド数を報知するラウンド表示部57が、前記遊技情報表示部Mに設けられている。このラウンド表示部57は、複数のLED(実施例では8個)から発光表示部が構成されて、規定ラウンド数毎に点灯するLEDが定められて、LEDの点灯位置によって規定ラウンド数が報知され得るようになっている。本実施例では、大当り遊技の規定ラウンド数として、「2回」の1種類が設定されており、ラウンド表示部57において2回の規定ラウンド数に設定されたLEDが点灯することで規定ラウンド数が報知される。なお、実施例のようにパチンコ機10において設定される大当り遊技の全ての規定ラウンド数が同一である場合には、当該ラウンド表示部57を省略することができる。
(普図表示部55について)
前記遊技情報表示部Mには、複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された普図表示部55が配設されている。この普図表示部55では、前記球通過検出センサ47のパチンコ球の検出(球通過ゲート46のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普図変動表示が行われるようになっている。実施例では、上下に並んだ2つのLEDの発光態様にて2種類の普図を表示するようになっている。具体的には、上側LEDだけが点灯する発光態様および下側LEDだけが点灯する発光態様により普図を示している。なお、下側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図「0」とし、上側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図「1」とする。そして、前記普図表示部55の最終的な点灯結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。具体的には、普図当りの場合に普図表示部55に普図「1」が表示され、はずれの場合に普図「0」が表示される。すなわち、この普図当りを認識できる普図が普図当りの表示結果となり、はずれを認識できる普図が普図はずれの表示結果となる。すなわち、普図表示部55は、普図当り判定の判定結果を示す普通図柄を変動および停止表示する普通図柄表示手段である。
(普図保留表示部56について)
前記遊技情報表示部Mには、前記球通過ゲート46をパチンコ球が通過した際に取得される情報(後述する各種乱数情報)が機内部の記憶手段(メイン制御RAM60c)で始動保留情報として記憶された際に、該普図保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された普図保留表示部56が配設されており、該普図保留表示部56の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部56で表示される普図始動保留記憶数は、球通過ゲート46をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。なお、前記普図保留表示部56は、上下に並んだ複数(実施例では2つ)のLEDから構成されており、普図始動保留記憶数が1〜2の場合には普図保留表示部56が上から順に点灯し、普図始動保留記憶数が3〜4の場合には普図保留表示部56が上から順に点滅することで、普図変動表示が行われる保留数を把握し得るようになっている。
ここで、前記遊技情報表示部Mに設けられる前記特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57等は、対応する情報を表示乃至報知し得るものであれば、複数のLEDからなる発光表示部に限らず、7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の表示手段を採用できる。
(表示装置17,43について)
前記遊技盤20には、前記第1特図表示部50Aで実行される第1特図変動表示と開連する図柄変動演出が実行される前記第1表示装置17と、前記第2特図表示部50Bで実行される第2特図変動表示と開連する図柄変動演出が実行される前記第2表示装置43とが設けられている。そして、実施例のパチンコ機10では、第1および第2特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示を同時に行い得ると共に、第1および第2表示装置17,43において図柄変動演出を同時に行い得るよう構成されている。なお、以下の説明では、第1表示装置17で行われる図柄変動演出を「第1図柄変動演出」と称し、該第2表示装置43で行われる図柄変動演出を「第2図柄変動演出」と称する場合がある。
(第1表示装置17について)
前記第1表示装置17には、図2に示すように、前記飾図を変動表示可能な左第1図柄列26a,中第1図柄列26b,右第1図柄列26cの3列の図柄列が左右横並び状に設定されており、前記第1始動入賞口29a,30aへの入賞を契機として、各第1図柄列26a,26b,26cの飾図が変動開始されるようになっている。実施例の第1表示装置17には、第1図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な第1有効停止位置27が設定されており、第1図柄変動演出により、各第1図柄列26a,26b,26cの第1有効停止位置27を組み合わせた停止図柄有効ライン上に確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。すなわち、実施例の第1表示装置17には、1つの停止図柄有効ラインが設定されている。
また、前記第1表示装置17では、第1図柄変動演出が終了する前に各第1図柄列26a,26b,26cの第1有効停止位置27に飾図が一時的に仮停止表示されて、各第1図柄列26a,26b,26cの飾図が確定停止表示されることで1回の第1図柄変動演出が終了するようになっている。すなわち、第1図柄変動演出(第1特図変動表示)は、1つの始動保留情報に基づいて行われる飾図(特図1)の変動開始から確定停止までを1回として実行されるようになっている。
(第2表示装置43について)
前記第2表示装置43には、図2に示すように、前記飾図を変動表示可能な左第2図柄列44a,中第2図柄列44b,右第2図柄列44cの3列の図柄列が左右横並び状に設定されており、前記第2始動入賞口31aへの入賞を契機として、各第2図柄列44a,44b,44cの飾図が変動開始されるようになっている。実施例の第2表示装置43には、第2図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な第2有効停止位置45が設定されており、第2図柄変動演出により、各第2図柄列44a,44b,44cの第2有効停止位置45を組み合わせた停止図柄有効ラインに確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。すなわち、実施例の第2表示装置43には、1つの停止図柄有効ラインが設定されている。
また、前記第2表示装置43では、前記第1表示装置17と同様に、第2図柄変動演出が終了する前に各第2図柄列44a,44b,44cの第2有効停止位置45に飾図が一時的に仮停止表示されて、各第2図柄列44a,44b,44cの飾図が確定停止表示されることで1回の第2図柄変動演出が終了するようになっている。すなわち、第2図柄変動演出(第2特図変動表示)は、1つの始動保留情報に基づいて行われる飾図(特図2)の変動開始から確定停止までを1回として実行されるようになっている。
ここで、「変動表示」とは、前記各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cにおいて、有効停止位置27,45に表示される飾図が所定順序で変化している状態である。そして、飾図の「確定停止」とは、前記各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cにおいて有効停止位置27,45に飾図が所定の特図変動インターバル時間に亘って継続して停止表示された状態である。また、飾図の「仮停止」とは、前記各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cにおいて有効停止位置27,45に留まるよう表示された飾図が特図変動インターバル時間だけ継続して停止していない状態である。すなわち、飾図の仮停止は、有効停止位置27,45において飾図がゆれ変動状態で表示されている状態や、特図変動インターバル時間より短い時間で停止表示されている状態を含んでいる。
前記第1特図表示部50Aと第1表示装置17では、第1特図変動表示と該第1特図変動表示に関連する第1図柄変動演出が開始され、特図1と飾図とが確定停止表示される。同様に、第2特図表示部50Bと第2表示装置43では、第2特図変動表示と該第2特図変動表示に関連する第2図柄変動演出が開始され、特図2と飾図とが確定停止表示される。
また、前記第1および第2表示装置17,43の各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cにおける飾図の表示領域は、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに比較して大きな領域で構成されて、特図に比較して飾図が遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、第1または第2表示装置17,43の停止図柄有効ラインに停止表示された図柄組み合わせから大当り、小当りまたははずれを認識できる。
ここで、実施例に係る第1および第2表示装置17,43には、各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cに「0」〜「9」の10種類の数字が基本の飾図として設定されており、該基本の飾図が各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cで順番に変動表示されるようになっている。なお、飾図としては、これに限られるものではなく、任意の数字や文字、絵柄等のように、遊技者が各飾図を区別して識別し得る形態とされる。また前記飾図には、大当り遊技の終了後に確変状態(後述)を付与することを確定的に遊技者が認識可能な第1の識別図柄と、大当り遊技終了後に確変状態を付与される可能性のあることを非確定的に認識可能な第2の識別図柄に分類されている。なお、本実施形態において大当り遊技終了後に付与可能な確変状態については後で詳細に説明する。ここで、第1の識別図柄としては、基本となる飾図の中から適宜に設定しても、基本となる飾図以外に定めた特別な飾図を用いることもできる。なお、実施例においては、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の奇数図柄を第1の識別図柄とし、「0」、「2」、「4」、「6」、「8」の偶数図柄を第2の識別図柄とした例で説明する。
そして、前記第1または第2表示装置17,43における各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの有効停止位置27,45(停止図柄有効ライン)に確定停止表示された各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの飾図が当りの図柄組み合わせであった場合に、当り遊技(大当り遊技または小当り遊技)が付与されることを把握し得るようになっている。ここで、実施例では、大当りの図柄組み合わせとして、各図柄列の有効停止位置27,45に同じ飾図が確定停止表示される図柄組み合わせ(例えば、「222」、「777」等)が設定されている。この大当りを認識できる飾図の図柄組み合わせが、第1または第2表示装置17,43に表示される大当り表示となり、該大当り表示が表示された図柄変動演出の終了後に遊技者に有利な大当り遊技が付与される。また、実施例では、第1または第2表示装置17,43で変動表示される前述した基本の飾図とは別に、特殊飾図(特殊図柄)を表示し得るよう設定されており、各図柄列の有効停止位置27,45の何れか(例えば中図柄列の有効停止位置27,45)に特殊飾図が確定停止表示されることで、所定の大当り遊技または小当り遊技が付与されることを認識できるよう構成されている。この大当り遊技や小当り遊技が発生する可能性を認識できる飾図の図柄組み合わせが、第1または第2表示装置17,43に表示される当り示唆表示となる。一方で、第1または第2表示装置17,43の有効停止位置27,45に確定停止表示された全列の図柄が1つでも異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ(例えば「123」、「734」、「171」等)から、原則的には大当り遊技が付与されない「はずれ」であることを認識できる。このはずれを認識できる飾図の図柄組み合わせが、第1または第2表示装置17,43のはずれ表示となる。但し、このような3列の飾図が全て同一でない図柄組み合わせのうち、特定の図柄組み合わせを所定の演出(例えば、所定の大当り遊技や小当り遊技)が実行される契機として用いることも可能である。特定の図柄組み合わせとは、当該図柄組み合わせから遊技者が何らかの法則性や意味を認識または連想し得るものである。特定の図柄組み合わせの具体例としては、3列の飾図が連続した昇順または降順で並ぶ図柄組み合わせ(例えば、「123」、「321」)や、左の図柄列26a,44aおよび中の図柄列26b,44bの飾図が同一で、右の図柄列26c,44cの飾図の値が1つずれた図柄組み合わせ(例えば、「778」)、3列の飾図が所定の語呂合わせとなる図柄組み合わせ(例えば、「758」(名古屋))等が挙げられる。このように、特定の図柄組み合わせは、はずれ表示結果としてだけでなく当り表示結果(大当り表示結果や小当り表示結果)としても選択され得る飾図の図柄組み合わせとされる。
また、図柄変動演出において、複数の図柄列の内で、特定の図柄列(実施例では、左の図柄列26a,44aおよび右の図柄列26c,44c)に同じ飾図が停止表示され、かつ残りの図柄列(実施例では、中の図柄列26b,44b)が変動表示された表示(リーチ表示)となることで、リーチが生起されたことを遊技者が認識し得るようになっている。具体的なリーチ表示の例としては、左の図柄列26a,44aおよび右の図柄列26c,44cに同じ飾図が停止表示された図柄組み合わせ(「1↓1」、「4↓4」等)となる。なお、「↓」は変動中であることを表している。また、リーチ表示を形成する特定の図柄列(左の図柄列26a,44aおよび右の図柄列26c,44c)の飾図は、仮停止表示の状態とされ、残りの図柄列(中の図柄列26b,44b)に飾図が停止表示(仮停止表示)された後に、全ての図柄列の飾図が確定停止表示されるようになっている。
前記第1表示装置17には、第1特図表示部50Aでの第1特図変動表示の結果、表示される特図1に応じた飾図の図柄組み合わせが表示される。すなわち、第1特図表示部50Aに表示される特図1と、第1表示装置17に表示される飾図の図柄組み合わせとが夫々対応しており、第1図柄変動演出が終了すると、第1特図表示部50Aに特図1が確定停止されると共に、第1表示装置17の各第1図柄列26a,26b,26cに飾図が確定停止表示されるようになっている。なお、特図1に対する飾図の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特図1に対して複数の飾図による図柄組み合わせの中から1つの飾図による図柄組み合わせが選択されるようになっている。
前記第2表示装置43には、第2特図表示部50Bでの第2特図変動表示の結果、表示される特図2に応じた飾図の図柄組み合わせが表示される。すなわち、第2特図表示部50Bに表示される特図2と、第2表示装置43に表示される飾図の図柄組み合わせとが夫々対応しており、第2図柄変動演出が終了すると、第2特図表示部50Bに特図2が確定停止されると共に、第2表示装置43の各第2図柄列44a,44b,44cに飾図が確定停止表示されるようになっている。なお、特図2に対する飾図の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特図2に対して複数の飾図による図柄組み合わせの中から1つの飾図による図柄組み合わせが選択されるようになっている。
(確変について)
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞口へのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
確変機能は、大当り遊技中における特定ラウンドにおいて前記第2特別入賞部35の特定領域入球検出センサ42によるパチンコ球の検出(特定領域へのパチンコ球の入球)を条件として、大当り遊技(当り遊技)の終了後に大当りの抽選確率(大当り確率)を低確率(実施例では、1/19.56)から高確率(実施例では、1/7.53)に変動させる確変状態を付与可能とする機能である。なお、確変状態が付与されていない状態を非確変状態というものとする。また、前記低確率および高確率は一例であって、これに限られるものではない。実施例では、確変状態が付与される場合には、大当り遊技終了後、所定回数の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間継続して確変状態が付与される。実施例では、大当り遊技終了後、1000回の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間継続して確変状態が付与されるよう設定してある。このように、確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。なお、確変状態が付与される期間(以下、確変状態が継続する図柄変動演出(特図変動表示)の変動回数を確変回数という)としては、上記のものに限られない。例えば、確変状態が付与されてから所定条件を満たすまでの間継続して確変状態を付与し、当該所定条件を満たすことを条件に非確変状態に移行させるようにすることもでき、また次回の大当り遊技が生起されるまでの間継続して確変状態が付与されるようにすることもできる。
ここで、後述するように大当り遊技の終了後に確変状態が付与される場合は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された確変フラグに「1」が設定されると共に、確変状態が付与されない場合は該確変フラグは「0」に設定される。また、前記確変回数は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された確変回数カウンタに設定され、該カウンタの値は、図柄変動演出毎(特図変動表示毎)に1減算され、「0」になった場合は確変フラグが「0」に設定されるようになっている。
(変短状態について)
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する入賞率向上状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口31aを開放する開閉部材31bの開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお、普図当り1回についての第2始動入賞口31aを開放する開閉部材31bの開放時間を増やすに際しては、開閉部材31bの開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また開閉部材31bの開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、第2特典遊技状態を変短状態と指称するものとし、実施例の変短状態は上記(1)〜(3)を組み合わせるよう設定されている。また、変短状態が付与されていない状態を非変短状態というものとする。すなわち、変短状態は、第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞率が向上した入賞率向上状態である。
すなわち、実施例では、非変短状態において普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間が6000msに設定され、変短状態において普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間が非変短状態よりも短い520msに設定されており、変短状態の付与に伴い普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間が短縮されるようになっている。また、非変短状態における普図当り判定の当選確率が低確率(実施例では、16384/65536)に設定されると共に、変短状態における普図当り判定の当選確率が高確率(実施例では、65535/65536)に設定されており、変短状態の付与に伴い普図当り判定の当選確率が低確率から高確率に変動するようになっている。なお、実施例において、普図が確定停止表示されてから次回の普図変動が行われるまでの間(普図変動インターバル)は、500msに設定されている。また、変短状態では、非変短状態とは異なる動作パターンで開閉部材31bが開閉動作されるようになっている。具体的には、非変短状態では、普図変動表示で当選した場合(普図当りの場合)に、第2始動入賞部31の開閉部材31bが開放してから所定時間(実施例では300ms)が経過するまで開放状態を維持する開放動作を1回行う。一方で、変短状態では、普図変動表示に当選した場合(普図当りの場合)に、第2始動入賞部31の開閉部材31bは開放してから所定時間(実施例では5800ms)が経過するまで開放状態を維持する開放動作を1回行うようになっている。すなわち、変短状態では、非変短状態と比較して、第2始動入賞部31の開閉部材31bの合計開放時間が長く、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。なお、1回の普図当りにおいて第2始動入賞口31aへの入賞を許容する入賞上限数(実施例では5個)が設定されており、前記開閉部材31bを開放してからの入賞数が入賞上限個数(閉鎖条件)に達することで、開閉部材31bを閉鎖させるようになっている。
ここで、後述するように大当り遊技の終了後に変短状態が付与される場合は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された変短フラグに「1」が設定されると共に、変短状態が付与されない場合は該変短フラグは「0」に設定される。また、前記変短回数は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された変短回数カウンタに設定され、該カウンタの値は、図柄変動演出毎(特図変動表示毎)に1減算され、「0」になった場合は変短フラグが「0」に設定されるようになっている。
実施例では、大当りに当選した場合に、前記特定ラウンドにおいて前記特定領域入球検出センサ42がパチンコ球を検出して大当り遊技の終了後に確変状態を付与することをメイン制御CPU60aが決定した場合に、大当り遊技の終了後、所定回数の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間継続して変短状態を付与することをメイン制御CPU60aが決定するよう設定されている。実施例では、大当り遊技終了後、1000回の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間継続して変短状態が付与されるよう設定してある。なお、大当り遊技の特定ラウンドにおいて特定領域入球検出センサ42がパチンコ球を検出しないことによって大当り遊技の終了後に確変状態を付与しないことをメイン制御CPU60aが決定した場合は、メイン制御CPU60aは、大当り遊技の終了後に変短状態を付与しないことを決定するよう設定されている。すなわち、メイン制御CPU60aは、大当り遊技の特定ラウンド中に前記特定領域入球検出センサ42がパチンコ球を検出した場合に、入賞率向上状態(変短状態)を付与することを決定する特典付与決定手段としての機能を有している。
(大当り遊技について)
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに大当り図柄が停止表示された後に開始されるよう設定されており、大当り遊技の開始を示すオープニング演出と、オープニング演出終了後に行われる規定ラウンド数(実施例では2ラウンド)だけラウンド間インターバル時間を挟んで繰り返されるラウンド遊技と、大当り遊技の終了を示すエンディング演出とにより構成されている。前記ラウンド遊技では、発生した大当り遊技の種類に応じた開閉動作で特別入賞部33,35の開閉部材33b,35bが開閉動作して、1回のラウンド遊技において特別入賞口33a,35aに規定個数(実施例では2個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで1回のラウンド遊技が終了する。なお、大当り遊技における各ラウンド遊技の間は、所定時間だけ開閉部材33b,35bが閉鎖状態で保持されるラウンド間インターバル時間が設定されている。
ここで、前記大当り遊技の各ラウンド遊技における特別入賞部33,35の開閉部材33b,35bの開閉態様(開閉パターン)には、パチンコ球を所定間隔で連続的に発射した条件において、1回の開放動作(開放してから閉鎖するまでの動作)においてラウンド遊技に定められた規定個数(例えば2個)のパチンコ球が入賞可能な時間だけ開放を継続する長時間開放動作と、該長時間開放動作よりも開閉部材33b,35bの開放時間が短く設定された短時間開放動作とを適宜に組み合わせて構成されている。なお、実施例では、長時間開放動作において開閉部材33b,35bが最大で25秒間開放するよう設定されると共に、後述する第1短時間開放動作において開閉部材33b,35bが最大で0.06秒間開放するよう設定され、第2短時間開放動作において開閉部材33b,35bが最大で1.5秒間開放するよう設定される。また、大当り遊技のラウンド間インターバル時間は「2.0(秒)」に設定されている。
(大当り遊技の種類について)
実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類(実施例では2種類)の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、2種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、図3に示すように、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例において第1特図表示部50Aに表示可能な大当り図柄としての特図1(実施例では100種類の特図1)は、図柄A、図柄Bの2つのグループに分類されており、第1特図表示部50Aに確定停止表示された特図1が大当り図柄の場合に、その大当り図柄の種類(図柄A,B)に応じた大当り遊技が付与されるようになっている。また、実施例において第2特図表示部50Bに表示可能な大当り図柄としての特図2(実施例では100種類の特図2)は、図柄a、図柄bの2つのグループに分類されており、第2特図表示部50Bに確定停止表示された特図2が大当り図柄の場合に、その大当り図柄の種類(図柄a,b)に応じた大当り遊技が付与されるようになっている。なお、100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄Aに90種類、図柄Bに10種類が夫々振り分けられ、100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄aに90種類、図柄bに10種類が夫々振り分けられている。
(確変大当り遊技について)
図柄Aに分類された大当り図柄としての特図1が第1特図表示部50Aに表示されるか、図柄aに分類された大当り図柄としての特図2が第2特図表示部50Bに表示された場合には、大当り遊技として確変大当り遊技(第2種大当り遊技)が付与されるようになっている。確変大当り遊技は、当該確変大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、前記第1特別入賞部33の第1開閉部材33bおよび第2特別入賞部35の第2開閉部材35bを長時間開放動作させる大当り遊技として設定される。また、第2特別入賞部35の第2開閉部材35bを開放する特定ラウンド(実施例では1ラウンド)では、前記案内体が第1姿勢から第2姿勢に姿勢変位するよう設定されている。すなわち、確変大当り遊技は、特定ラウンドにおいて案内体を第2姿勢に姿勢変位することで前記特定領域にパチンコ球が入賞可能であることから、大当り遊技の終了後に高確率で確変状態が付与され得る大当り遊技として設定されている。確変大当り遊技では、大当り判定の当選時における遊技状態に関係なく、特定ラウンド(実施例では1ラウンド)において前記特定領域入球検出センサ42がパチンコ球を検出して確変状態を付与することを決定した場合には、大当り遊技終了後に、予め設定された回数の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間(実施例では1000回)、確変状態および変短状態が継続して付与されるようになっている。なお、確変状態での大当り確率が高確率(1/7.53)に設定されている実施例のパチンコ機10では、確変回数(変短回数)を1000回に設定した場合、実質的に次回の大当りが生起されるまでの間、確変状態(変短状態)が付与されることと同等となる。また、確変大当り遊技では、特定ラウンドにおいて特定領域入球検出センサ42がパチンコ球を検出しないことを条件に確変状態を付与することを決定しない場合には、変短状態を付与することを決定しないように設定されている。
前記確変大当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンドの入賞上限個数が「2個」に設定されている。また確変大当り遊技では、1回目のラウンド(特定ラウンド)では、前記第2特別入賞部35の第2開閉部材35bが長時間開放動作し、2回目のラウンドでは、第1特別入賞部33の第1開閉部材33bが長時間開放動作するよう設定される。確変大当り遊技では、全てのラウンドでの1回のラウンド時間として「25.00(秒)」が設定されており、各ラウンドにおいて前記第1開閉部材33bまたは第2開閉部材35bが最大で「25.00(秒)」の長時間に亘って開放動作(長時間開放動作)するように設定されている。
(非確変大当り遊技について)
図柄Bに分類された大当り図柄としての特図1が第1特図表示部50Aに表示されるか、図柄bに分類された大当り図柄としての特図2が第2特図表示部50Bに表示された場合には、大当り遊技として非確変大当り遊技(第1種大当り遊技)が付与されるようになっている。非確変大当り遊技は、当該非確変大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、前記第1特別入賞部33の第1開閉部材33bおよび第2特別入賞部35の第2開閉部材35bを長時間開放動作および短時間開動作させる大当り遊技として設定される。また、第2特別入賞部35の第2開閉部材35bを開放する特定ラウンド(実施例では1ラウンド)では、前記案内体が第1姿勢に保持されるよう設定されている。すなわち、非確変大当り遊技は、特定ラウンドにおいて案内体を第2姿勢に姿勢変位しないことで前記特定領域にパチンコ球が入賞不能であることから、大当り遊技の終了後に確変状態が付与され得ない大当り遊技として設定されている。
前記非確変大当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンドの入賞上限個数が「2個」に設定されている。また、非確変大当り遊技では、1回目のラウンド(特定ラウンド)では、前記第2特別入賞部35の第2開閉部材35bが第1短時間開放動作し、2回目のラウンドでは、第1特別入賞部33の第1開閉部材33bが長時間開放動作するよう設定される。すなわち、非確変大当り遊技では、1回目のラウンドでのラウンド時間として「0.06(秒)」が設定されて、該1回目のラウンドにおいて前記第2開閉部材35bが最大で「0.06(秒)」の短時間に亘って開放動作(第1短時間開放動作)する一方で、2回目のラウンドでのラウンド時間として「25.00(秒)」が設定されて、該2回目のラウンドにおいて前記第1開閉部材33bが最大で「25.00(秒)」の長時間に亘って開放動作(長時間開放動作)するよう設定されている。すなわち、非確変大当り遊技における1回目のラウンド遊技時間(0.06(秒))は、1回のラウンド遊技において、第2特別入賞口35aに入賞するパチンコ球の入賞個数が入賞上限個数を満たさないような時間に設定されている。このように、非確変大当り遊技は、1回目のラウンドでは殆ど入賞球が期待できず、確変大当り遊技よりも賞球数が少ない大当り遊技として設定される。
実施例では、確変大当り遊技(図柄A,a)の場合は、特定ラウンドにおいて案内体が第1姿勢から第2姿勢に切り替わるのに対し、非確変大当り遊技(図柄B,b)の場合は、特定ラウンドにおいて案内体が第1姿勢に保持されるように設定されている。すなわち、非確変大当り遊技(図柄B,b)は、確変状態が付与される確率が0%であるのに対し、確変大当り遊技(図柄A,a)は、非確変大当り遊技(図柄B,b)に比べて確変状態が付与される確率が高い大当り遊技として設定されている。また、確変大当り遊技および非確変大当り遊技のラウンド回数は何れも2回に設定されているが、非確変大当り遊技では実質的に1回分のラウンドでしか賞球が獲得し得ないよう設定されており、遊技者が獲得可能な賞球数の点でも確変大当り遊技は、非確変大当り遊技に比べて有利である。すなわち、確変大当り遊技(第2種大当り遊技)は、非確変大当り遊技(第1種大当り遊技)より遊技者にとって有利な大当り遊技(当り遊技)として設定されている。なお、大当り遊技の種類は、これに限られるものではなく、適宜に設定可能である。
また、大当り遊技の種類(図柄の種類)に応じて、案内体が第1姿勢と第2姿勢とに切り替わる姿勢変化パターンを変えることで、前記特定領域入球検出センサ42によるパチンコ球の検出確率を変更して、確変状態(変短状態)の付与確率が変わるように構成してもよい。また、大当り遊技の種類(図柄の種類)に係わらず、特定ラウンドにおいて案内体を第1姿勢から第2姿勢に切り替えるもとで、大当り遊技の種類(図柄の種類)に応じて第2開閉部材35bの開放パターン(開放時間等)を変えることで、特定領域入球検出センサ42によるパチンコ球の検出確率を変更することもできる。
(小当り遊技について)
次に、実施例のパチンコ機10で付与される小当り遊技について説明する。小当り遊技は、特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに小当り図柄が停止表示された後に開始されるよう設定されており、発生した小当り遊技の種類に応じた開閉動作で第1特別入賞部33の第1開閉部材33bが開閉動作した後に、小当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われるよう設定されている。ここで、小当り遊技では、パチンコ球を連続的に発射する条件において、数個のパチンコ球が入賞可能な時間だけ第1特別入賞部33の第1開閉部材33bが開放する開閉動作が行われるよう構成される。すなわち、前記小当り遊技は、前記長時間開放動作よりも開放時間が短く設定された第2短時間開放動作(短時間開放)を含んだ開放動作を第1特別入賞部33の第1開閉部材33bに行わせる当り遊技を構成している。そして、小当り遊技では、当該小当り遊技終了後の遊技状態を、小当り判定の当選時における遊技状態のまま継続させるようになっている。すなわち、小当り判定の当選時に確変状態が付与されていれば小当り遊技終了後にも確変状態が継続して付与される一方、確変状態が付与されていなければ小当り遊技終了後にも確変状態が付与されることはない。また、小当り判定の当選時に変短状態が付与されていれば小当り遊技終了後にも変短状態が継続して付与される一方、変短状態が付与されていなければ小当り遊技終了後にも変短状態が付与されることはない。更に、小当り判定で小当りに当選する小当り確率は、確変状態が付与されているか否か、および変短状態が付与されているか否かに関わらず同じに設定されている。すなわち、小当り確率は、遊技状態の変化によって変化しない。
実施例のパチンコ機10では、小当り判定に当選した場合に付与される1種類の小当り遊技が設定されており、該小当り遊技は、1回の開放時間が「1.5(秒)」に設定された開放動作を第1特別入賞部33の第1開閉部材33bに1回行わせるよう設定されている。なお、実施例では1種類の小当り遊技を設定したが、第1開閉部材33bの開放動作態様(時間や開放回数)が異なる複数種類の小当り遊技を設定してもよく、このように複数種類の小当り遊技を設定した場合は、特図表示部50A,50Bに停止表示された小当り図柄の種類に応じて小当り遊技の種類が決定されるようになっていればよい。
(遊技演出モードについて)
実施例のパチンコ機10は、前記第1および第2表示装置17,43で実行される図柄変動演出の演出内容(表示内容)が異なる複数(実施例では2つ)の遊技演出モードを備えている。ここで、遊技演出モードは、その時点での遊技状態が確変状態や変短状態であるか否かを遊技者に示唆する遊技状態示唆画像を第1および第2表示装置17,43に表示させて遊技演出を行うようになっている。そして、実施例のパチンコ機10では、所定のモード移行条件が成立することで遊技演出モードが変更され得るようになっている。ここで、実施例では、大当り遊技の発生および大当り遊技後の図柄変動演出(第1および第2特図変動表示)の変動回数(実施例では1000回)がモード移行条件とされている。
実施例に係る遊技演出モードには、メイン制御CPU60aにより確変状態および変短状態を何れも付与しないことが決定された遊技状態(非確変・非変短状態)に対応する通常モードと、確変状態および変短状態を何れも付与することが決定された遊技状態(確変・変短状態)に対応した確変モードとが設定されている。なお、遊技演出モードの種類としては、これらに限定されるものではなく、その他の遊技演出モードを設定することもできる。また、各遊技演出モード(通常モード、確変モード)の夫々において第1および第2表示装置17,43に表示される遊技状態示唆画像は1種類である必要はなく、これらの遊技演出モード毎に複数種類の遊技状態示唆画像を設定することができる。
そして、前記第1および第2表示装置17,43には、遊技演出モードに対応した内容の遊技状態示唆画像が表示されるようになっている。具体的には、遊技演出モード毎に、第1および第2表示装置17,43の飾図の背面に映し出される背景画像が異なるように設定されており、背景画像の種類から現在の遊技演出モードを遊技者が認識し得るようになっている。また、各遊技演出モードでは、第1および第2表示装置17,43で行われる図柄変動演出の演出内容(後述する特図変動パターンや演出パターン)の一部または全部が異なっており、これらの遊技演出モード毎に特有の演出が実行され得るよう設定されている。
(パチンコ機の制御構成について)
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図10に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御するメイン制御基板(メイン制御手段)60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御するサブ制御基板(サブ制御手段)65,70とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板65,70に出力されるようになっている。
また、実施例のパチンコ機10には、サブ制御基板として、遊技演出を全体的に制御する演出制御基板65と、第1および第2表示装置17,43での表示内容を制御する表示制御基板70と、パチンコ機10が備える各種ランプ装置18等の発光演出手段の発光制御を行うランプ制御基板72と、パチンコ機10が備えるスピーカ19の音出力制御を行う音制御基板73とを備えている。すなわち、メイン制御基板60が出力した制御信号(制御コマンド)に基づいて、前記演出制御基板65が表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を制御するよう構成されており、パチンコ機10で実行される各種遊技演出(図柄変動演出や発光演出、音声演出)を統括的にコントロールし得るようになっている。ここで、表示制御基板70は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、第1および第2表示装置17,43に表示される飾図(図柄)や背景画像等の図柄変動演出の表示内容を制御するよう構成される。また、ランプ制御基板72は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、パチンコ機10が備える各種発光演出手段の点灯・消灯のタイミングや、発光強度等を制御するものである。そして、音制御基板73は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づき、パチンコ機10が備える各種スピーカ19からの音声出力のタイミングや出力内容等を制御するものである。
(メイン制御基板60について)
前記メイン制御基板60は、図10に示に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記始動入賞検出センサ37,38,39、特別入賞検出センサ40,41、特定領域入球検出センサ42、球通過検出センサ47等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、第1および第2特図表示部50A,50B、第1および第2特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56等の各表示部が接続されて、各検出センサ37,38,39,47の検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、各表示部50A,50B,52,53,56,55の表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU(開放制御手段)60aには、前記第2始動入賞部31および特別入賞部33,35に設けられたソレノイド32,34,36が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド32,34,36を駆動させることで、対応する開閉部材31b,33b,35bが開閉するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、当り遊技の種類に応じた開閉態様で開閉部材33b,35bが開閉するよう前記特別入賞ソレノイド34,36を駆動制御し、開閉部材33b,35bを長時間開放動作させる長時間開放制御および開閉部材33b,35bを短時間開放動作(第1短時間開放動作または第2短時間開放動作)させる短時間開放制御(第1短時間開放制御または第2短時間開放制御)を実行するよう構成される。
メイン制御CPU60aは、第1始動入賞口29a,30aまたは第2始動入賞口31aへパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ37,38または第2始動入賞検出センサ39がパチンコ球を検出したこと)を契機として入賞情報としての判定用乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aが取得する判定用乱数(入賞情報)としては、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、特図変動パターン振分用乱数、普図当り判定用乱数、普図決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、第1または第2始動入賞検出センサ37,38,39の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じた判定用乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
前記特図当り判定用乱数は、特図変動表示(図柄変動演出)の結果として当り遊技(大当り遊技または小当り遊技)を発生するか否かの当り判定(大当り判定および小当り判定)で用いる乱数である。実施例では、特図当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全65536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。また、特図決定用乱数は、大当り判定の結果に応じて第1特図表示部50Aに確定停止表示させる特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる特図2を決定する際に用いる乱数である。ここで、実施例では、特図決定用乱数として、「0」〜「101」の全102通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。特図決定用乱数の各値には、前述したはずれを示す1種類の特図表示に対応する乱数と、小当りの当選を示す1種類の特図表示に対応する乱数と、大当りの当選を示す100種類の特図表示に対応する乱数とが設定されており、該特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定されるようになっている。すなわち、第1始動入賞検出センサ37,38の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1が特定され、第2始動入賞検出センサ39の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定される。また、前述したように、前記大当り図柄としての特図1および特図2は、大当り遊技の種類毎に分類されており、特図1または特図2が特定されることで、特図変動表示(図柄変動演出)の終了後に付与される大当り遊技の種類が特定されるようになっている。実施例では、前述したように小当り遊技は1種類が設定されていることから、前記小当り図柄としての特図1および特図2が特定されることで図柄変動演出の終了後に付与される小当り遊技も一義的に特定される。すなわち、特図決定用乱数が当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)の種類を決定する乱数としての機能を有している。また、前述したように、大当り遊技の種類毎に大当り遊技後に確変状態および変短状態が付与される可能性が定められており、特図決定用乱数が確変状態および変短状態を付与することが可能な乱数としての機能も有している。
前記特図変動パターン振分用乱数は、第1特図変動表示(第1の図柄変動)または第2特図変動表示(第2の図柄変動)が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される特図変動表示(図柄変動演出)の内容および該特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間を特定する複数の特図変動パターンから1つの特図変動パターンを決定する際に用いられる乱数である。実施例では、特図変動パターン振分用乱数として、「0」〜「250」の全251通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。
実施例のパチンコ機では、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数および特図変動パターン振分用乱数は、第1始動入賞口29a,30aまたは第2始動入賞口31aへパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ37,38または第2始動入賞検出センサ39がパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている各乱数を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。また、第1始動入賞口29a,30aへパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数は、第2始動入賞口31aへパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数と同一のものが共通で使用され、各始動入賞口29a,30a,31aへの入賞タイミングに応じた乱数を前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
また、前記メイン制御CPU60aは、前記球通過ゲート46をパチンコ球が通過したこと(より具体的には球通過検出センサ47がパチンコ球を検出したこと)を契機として通過検出情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aが球通過検出センサ47の検出を契機に取得する乱数としては、普図当り判定用乱数、普図変動パターン決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの乱数値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、球通過検出センサ47の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じて乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
また、前記球通過検出センサ47をパチンコ球が通過した際に取得される通過(入球)検出情報(各種乱数値)は、普図始動保留情報としてメイン制御RAM60cの所定の普図記憶領域(記憶領域)に一時的に記憶保持されるよう構成されている。普図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶する順序で記憶する普図記憶領域が定まっており、普図始動保留情報に基づいて前記普図表示部55で普図変動表示を実行する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で普図始動保留情報がメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。
前記普図当り判定用乱数は、普図変動の結果として第2始動入賞部31の開閉部材31bを開放して第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞を可能とする普図当り(普通当り)かを判定する普図当り判定(普通当り判定)で用いられる乱数である。実施例では、普図当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全65536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。前記普図変動パターン決定用乱数は、普図変動表示における普図変動の変動時間を定めた普図変動パターンの決定に用いる乱数である。実施例では、普図変動パターン振分用乱数として、「0」〜「8」の全9通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。そして、球通過ゲート46をパチンコ球が通過したこと(より具体的には球通過検出センサ47がパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている通過検出情報(普図当り判定用乱数および普図変動パターン決定用乱数等)を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
(判定値について)
一方、前記メイン制御ROM60bには、特図変動表示(図柄変動演出)の結果、大当りを発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて大当りか否かの判定(大当り判定)で用いる判定値であり、特図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、大当り判定値は、大当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される大当り判定値の数(実施例では、大当りの当選確率が1/7.53となる数)は、非確変状態の場合に設定される大当り判定値の数(実施例では、大当りの当選確率が1/19.56となる数)よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における大当り判定値の設定数を多くすることで、大当りが発生し易くなっている。
また、前記メイン制御ROM60bには、特図決定用判定値が記憶されている。特図決定用判定値は、大当り判定の結果が肯定の場合に、第1特図表示部50Aに確定停止表示させる大当り図柄としての特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる大当り図柄としての特図2を、特図決定用乱数を用いて決定する判定値である。ここで、実施例では、特図決定用判定値には、前述した102種類の特図決定用乱数に対応した「0」〜「101」の整数値が設定されており、特図決定用判定値の夫々に個別に特図1および特図2が対応付けられている。
また、前記メイン制御ROM60bには、特図変動表示(図柄変動演出)の結果、小当りを発生させることを示す小当り判定値が記憶されている。小当り判定値は、大当り判定の結果が否定の場合(大当りでない場合)に、前記特図当り判定用乱数を用いて小当りか否かの判定(小当り判定)で用いる判定値であり、特図当り判定用乱数の取り得る数値(実施例では「0」〜「65535」までの全65536通りの整数)の中から所定数の判定値が定められている。すなわち、特図当り判定用乱数は、大当り判定および小当り判定において使用される乱数である。なお、特図当り判定用乱数として、大当り判定用の大当り判定用乱数と、小当り判定用の小当り判定用乱数とを個別に設定することも可能である。ここで、小当り判定値は、第1始動入賞検出センサ37,38の検出を契機として入賞情報(特図当り判定用乱数)が取得されたか、第2始動入賞検出センサ39の検出を契機として入賞情報(特図当り判定用乱数)が取得されたかに応じて判定値の設定数が異なっている。具体的には、第1始動入賞検出センサ37,38の検出を契機として入賞情報(特図当り判定用乱数)が取得された場合に設定される小当り判定値の数(実施例では、小当り確率が1/19.56となる数)は、第2始動入賞検出センサ39の検出を契機として入賞情報(特図当り判定用乱数)が取得された場合に設定される小当り判定値の数(実施例では、小当り確率が1/1.15となる数)よりも少なく設定されている。すなわち、第1始動入賞検出センサ37,38の検出を契機とした場合よりも、第2始動入賞検出センサ39の検出を契機とした場合の方が、小当り遊技が発生し易く(小当り確率が高く)なっている。
ここで、前記確変状態において、前記第1始動入賞口29a,30aへの入賞に基づく当り判定において、確変大当りおよび小当りに当選する確率は、非確変大当りに当選する確率より高く設定されている。言い替えると、確変状態において第1始動入賞口29a,30aに入賞した場合に、遊技者にとって有利でない非確変大当りに当選し難く、非確変大当りに当選して確変状態が付与されなくなるのを抑制し得るようになっている。また、確変状態において、前記第2始動入賞口31aへの入賞に基づく当り判定において、大当りに当選する確率より小当りに当選する確率が高く設定されている。すなわち、確変状態において第2始動入賞口31aにパチンコ球を入賞させた場合に、非確変大当りに当選して確変状態が付与されなくなる確率より、小当り遊技が付与される確率が高く、当該確変状態において小当り遊技が付与される頻度を高くし得るようになっている。
また、前記メイン制御ROM60bには、普図変動表示の結果、普図当りを発生させることを示す普図当り判定値が記憶されている。普図当り判定値は、前記普図当り判定用乱数を用いて普図当りか否かの判定(普図当り判定)で用いる判定値であり、普図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、普図当り判定値は、普図当り判定を行う時点で前述した変短状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数(実施例では65535個)は、非変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数(実施例では1125個)よりも多く設定されている。すなわち、変短状態における普図当り判定値の設定数を多くすることで、普図当りが発生し易くなっている。
更にまた、前記メイン制御ROM60bには、変動内容を特定する複数種類の特図変動パターン(変動パターン)が記憶されており、各特図変動パターンに対応して特図変動パターン振分判定値が記憶されている。ここで、前記特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される表示内容(特図変動表示の内容、図柄変動演出の表示内容、発光演出態様、音声演出態様)の基本的なベースとなる内容を特定するものである。また、特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから特図1または特図2が確定停止表示されるまでの変動時間(特図変動表示および図柄変動演出の時間)を特定している。特図変動パターン振分判定値は、前記特図変動パターン振分用乱数を用いて特図変動パターンの決定に用いる判定値であり、特図変動パターン毎に所定の判定値が割当てられており、取得された特図変動パターン振分用乱数に対応する特図変動パターン振分判定値が割り当てられた特図変動パターンが特定されるようになっている。
前記メイン制御ROM60bに記憶される特図変動パターンには、当り用の特図変動パターンと、はずれ用の特図変動パターンとに分類されており、遊技演出モードに応じて特図変動パターン毎に特定の特図変動パターン振分判定値が定められている。なお、当り用の特図変動パターンは、大当り判定の結果が肯定の場合または小当り判定の結果が肯定の場合に決定可能な特図変動パターンである。また、はずれ用の特図変動パターンは、当り判定(大当り判定および小当り判定)の結果が否定の場合に選択される特図変動パターンである。そして、はずれ用の特図変動パターンには、リーチ演出が行われた後に最終的にはずれとするリーチはずれ特図変動パターンと、リーチを形成せずにはずれとするはずれ特図変動パターンとがある。なお、リーチ演出は、図柄変動演出においてリーチ表示となる有効図柄の図柄組み合わせが第1または第2表示装置17,43に表示されてから、当り表示(大当り表示や小当り表示)またははずれ表示となる飾図の図柄組み合わせが停止表示されるまでの間に行われる演出である。
ここで、前記リーチ演出は、当り表示が表示される可能性を示唆する演出であって、第1表示装置17や第2表示装置43に図柄変動の過程で表示されるリーチ表示を契機として行われる。なお、当り表示が表示される可能性を示唆する演出としては、リーチ演出以外に、1回の図柄組み合わせ演出において各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの飾図を複数回連続的に仮停止させる擬似連続予告演出や、飾図の変動開始から変動停止までを1回とした変動サイクルを複数回連続して実行可能とする連続予告演出(先読み予告演出)や、第1表示装置17や第2表示装置43に当り表示される可能性を示唆する予告演出や、ランプ装置18の光やスピーカ19から出力される音声により当り表示が表示される可能性を遊技者に示唆する予告演出がある。
(演出制御基板65について)
前記演出制御基板65には、演出制御CPU65aが備えられている。該演出制御CPU65aには、図10に示す如く、演出制御ROM65bおよび演出制御RAM65cが接続されている。また、演出制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
また、前記演出制御ROM65bには、表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を統括的に制御するための演出制御プログラムが記憶されている。演出制御CPU65aは、各種制御コマンドを入力すると、当該演出制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
(表示制御基板70について)
次に、図10に基づき表示制御基板70について説明する。表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、第1および第2表示装置17,43が接続されている。表示制御ROM70bには、第1および第2表示装置17,43の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
すなわち、前記第1始動入賞部29,30または第2始動入賞部31への入賞を契機として当り判定(大当りまたは小当りの判定)を実行する当り判定手段、複数種類の当り遊技の中から付与する当り遊技(大当り遊技または小当り遊技)の種類を決定する当り遊技決定手段(当り判定手段)および決定した種類の当り遊技を特図変動表示終了後(図柄変動演出終了後)に付与する当り遊技付与手段としての夫々の機能を前記メイン制御CPU60aが備えている。具体的に、実施例のメイン制御CPU60aは、第1始動入賞部29,30または第2始動入賞部31への入賞を契機として大当り判定する大当り判定手段としての機能と、該大当り判定手段の判定結果が大当りでない場合に小当り判定する小当り判定手段としての機能を備えている。メイン制御CPU60aは、前記第1始動入賞部29,30または第2始動入賞部31への入賞に基づいて、前記メイン制御ROM60bが記憶する複数の特図変動パターンから特図変動パターンを決定する特図変動パターン決定手段(変動パターン決定手段)としての機能を備えている。具体的には後述するが、特図変動パターン決定手段としてのメイン制御CPU60aは、特図変動パターンテーブルに定められた複数の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定するよう構成される。また、前記メイン制御CPU60aは、大当りが発生する確率(当り判定手段による判定結果が大当りとなる確率)が通常よりも高確率となる確変状態を付与するかを決定する確変決定手段として機能すると共に、大当り遊技終了後に確変状態を付与する確変付与手段として機能するよう構成されている。ここで、前記メイン制御CPU60aは、大当りが発生する場合(大当り判定手段の判定結果が大当りの場合)にのみ、確変状態を付与するかを判定するようになっている。
また、前記メイン制御CPU60aは、大当りが発生する場合(大当り判定手段の判定結果が大当りの場合)に、第2始動入賞口31aへパチンコ球が入賞する確率が高確率となる入賞率向上状態(変短状態)を付与するかを判定する入賞率向上状態判定手段として機能すると共に、大当り遊技終了後に決定された入賞率向上状態を付与する期間だけ変短状態を付与する変短状態付与手段としても機能している。ここで、前記メイン制御CPU60aは、大当り遊技の終了後から予め決められた回数の特図変動表示(図柄変動演出)が実行されるまでの間の期間を、入賞率向上状態付与期間として決定するようになっている。このように、前記メイン制御CPU60aは、当り判定の判定結果が当りの場合に、第1始動入賞部29,30または第2始動入賞部31への入賞に基づいて当り遊技後に遊技者に有利な特典状態(確変状態、変短状態)を付与するかを決定する特典状態決定手段としての機能を備えている。また、前記メイン制御RAM60cは、第1および第2表示装置17,43で図柄変動演出が行われている間(すなわち第1および第2特図表示部50A,50Bで特図変動表示が行われている間)に取得された入賞情報を始動保留情報として複数記憶可能な保留記憶手段として機能する。具体的に、表示手段(第1表示装置17や第1特図表示部50A)で変動表示が行われている間に第1始動入賞検出センサ37,38の検出を契機として取得される入賞情報を第1始動保留情報として記憶する第1保留記憶手段および表示手段(第2表示装置43や第2特図表示部50B)で変動表示が行われている間に第2始動入賞検出センサ39の検出を契機として取得される入賞情報を第2始動保留情報第として記憶する第2保留記憶手段として機能する。
次に、前記メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが制御プログラムに基づき実行する特図入力処理および特図開始処理について具体的に説明する。
(特図入力処理について)
特図入力処理では、図4に示すように、第1始動入賞部29,30の第1始動入賞口29a,30aにパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU60aは、第1始動入賞口29a,30aに対応する第1始動入賞検出センサ37,38がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ステップA11の判定結果が否定の場合には、ステップA15に移行する。ステップA11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第1特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA12)。ステップA12の判定結果が否定(すなわち第1特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、ステップA15に移行する。
ステップA12の判定結果が肯定(第1特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第1特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第1特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA13)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第1特図始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に設定する(ステップA14)。これにより、ステップA15に移行する。なお、実施例では、左右の第1始動入賞口29a,30aの入賞を区別することなく第1始動入賞口29a,30aへの入賞順で第1特図始動保留情報が取得されて、その保留数の上限数が4つに設定されている。
また、ステップA15では、第2始動入賞部31の第2始動入賞口31aにパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する。すなわち、ステップA15においてメイン制御CPU60aは、第2始動入賞口31aに対応する第2始動入賞検出センサ39がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ステップA15の判定結果が否定の場合には、特図入力処理を終了する。ステップA15の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第2特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA16)。ステップA16の判定結果が否定(すなわち第2特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、特図入力処理を終了する。
ステップA16の判定結果が肯定(第2特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する第2特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA17)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を第2特図始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に設定する(ステップA18)。これにより、特図入力処理が終了する。
(特図開始処理について)
次に、特図開始処理について、図5〜図8に基づき説明する。実施例のパチンコ機10では、前述したように、前記第1特図変動表示(第1図柄変動演出)および第2特図変動表示(第2図柄変動演出)を同時に行い得るよう構成されており、前記第1始動入賞部29,30への入賞に基づく第1特図開始処理と、前記第2始動入賞部31への入賞に基づく第2特図開始処理とを並行して実行し得るよう構成される。また、メイン制御CPU60aは、第1特図開始処理および第2特図開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。
(第1特図開始処理について)
第1特図開始処理では、図5に示す如く、メイン制御CPU60aは、第1特図表示部50A(第1表示装置17)において特図1が変動表示中(図柄変動演出中)であるか、または大当り遊技または小当り遊技中であるか否かを判定する(ステップB11)。そして、ステップB11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、第1特図開始処理を終了する。一方、ステップB11の判定結果が否定の場合には、第1特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップB12)、第1特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB13)。ステップB13の判定結果が否定の場合には(第1特図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、第1特図開始処理を終了する。またメイン制御CPU60aは、ステップB13の判定結果が肯定の場合には(第1特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第1特図変動表示を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが第1特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップB14)、保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている当該第1特図始動保留情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが取得する(ステップB15)。
ここで、前記メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶される第1特図記憶領域から第1特図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、第1特図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶されている第2特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を、前記第1特図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、3番目に早く記憶した第1特図始動保留情報が記憶されている第3特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を前記第2特図記憶領域に記憶させ、4番目に早く記憶した(すなわち最も新しい)第1特図始動保留情報が記憶されている第4特図記憶領域の第1特図始動保留情報(乱数)を前記第3特図記憶領域に記憶させる。すなわち、第1特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の第1特図始動保留情報の保留数に対応するように第1特図保留表示部52の表示を変更させる。
前記ステップB15の処理により第1特図始動保留情報としての各種乱数が取得されると、図6に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した特図当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する大当り判定(当り抽選)を行う(ステップB16)。なお、前述したように、非確変状態の時(低確率の時)に大当り判定の判定結果が肯定となる確率(すなわち大当り確率)は、1/19.56に設定され、確変状態の時(高確率の時)に判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、1/7.53に設定されている。そして、ステップB16における大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当りが発生する場合には)、大当りの変動であることを示す第1大当りフラグに「1」が設定される(ステップB17)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第1特図表示部50Aに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図1)を決定する(ステップB18)。
ここで、特図決定用乱数の値は、特図1の大当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に対応付けられた特図1を決定することで大当り図柄を決定することになる。また、メイン制御CPU60aは、決定した大当り図柄に応じて該大当り図柄により特定される大当り遊技後の遊技演出モード(遊技状態)を示す遊技演出モードフラグを設定する。具体的には、大当り図柄が確変状態を付与する大当り図柄の場合に確変状態を示す確変フラグを「1」に設定し、確変状態を付与しない大当り図柄の場合に確変フラグを「0」に設定する。確変フラグは、確変フラグの終了条件が満たされると、確変フラグが「0」に設定される。また、大当り図柄が変短状態を付与する大当り図柄の場合に変短状態を示す変短フラグを「1」に設定し、変短状態を付与しない大当り図柄の場合に変短フラグを「0」に設定する。変短フラグは、変短状態の終了条件が満たされると、変短フラグが「0」に設定される。このように、確変フラグおよび変短フラグにより遊技演出モードが特定される。大当り図柄(特図1)が決定されると、メイン制御CPU60aは、遊技状態に応じて後述する特図変動パターンテーブルNT,ST1を参照して、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて大当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB19)。
一方、ステップB16の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、小当りを発生させるか否かを判定する小当り判定(当り抽選)を行う(ステップB21)。実施例では、メイン制御CPU60aは、ステップB15の処理時においてメイン制御RAM60cから取得した特図当り判定用乱数の値が、小当り判定値と一致するか否かにより判定を行う。なお、前述したように、第1始動入賞検出センサ37,38の検出を契機として入賞情報(特図当り判定用乱数)が取得された場合に小当り判定の判定結果が肯定となる確率(すなわち小当り確率)は、1/19.56に設定されている。そして、ステップB21における小当り判定の判定結果が肯定の場合には(小当りが発生する場合には)、小当りの変動であることを示す第1小当りフラグに「1」が設定される(ステップB22)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第1特図表示部50Aに確定停止表示される小当り図柄となる最終停止図柄(特図1)を決定する(ステップB23)。
ここで、特図決定用乱数の値は、特図1の小当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に対応付けられた特図1を決定することで小当り図柄を決定することになる。なお、実施例のパチンコ機10では、小当り判定した時点の確変フラグおよび変短フラグの値を維持するよう設定されており、小当りの場合に確変フラグおよび変短フラグの値を変化させないよう構成されている。そして、小当り図柄(特図1)が決定されると、メイン制御CPU60aは、遊技状態に応じて後述する特図変動パターンテーブルNT,ST1を参照して、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて小当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB24)。
ステップB21の小当り判定の判定結果が否定の場合には(すなわち大当りおよび小当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、第1特図表示部50Aにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1)として決定する(ステップB25)。次に、メイン制御CPU60aは、遊技状態に応じて後述する特図変動パターンテーブルNT,ST1を参照して、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB26)。なお、ステップB26では、リーチ演出を実行しないはずれ用の特図変動パターンまたはリーチ演出を実行するリーチ用の特図変動パターンの何れかが決定される。
前記ステップB19,B24,B26において特図変動パターンを決定したメイン制御CPU60aは、演出制御基板65に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する(ステップB20)。具体的には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cが備える特図1用の第1変動タイマに、決定された特図変動パターンに定められている変動時間をセットし、特図変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドを出力し、第1変動タイマでの減算を開始して特図変動パターンで特定された変動時間の計測を開始する。これと同時に、メイン制御CPU60aは、第1特図変動表示を開始させるように第1特図表示部50Aを制御する。また、メイン制御CPU60aは、最終停止図柄となる特図1を指示するための特図1指定コマンドを出力する。そして、メイン制御CPU60aは、第1特図開始処理を終了する。その後、第1特図開始処理とは別の処理で、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示部50Aの表示内容を制御する。また、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。具体的には、前記第1変動タイマが変動時間を計時した場合(第1変動タイマの時間が「0」となった場合)に、メイン制御CPU60aは、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示部50Aの表示内容を制御すると共に、飾図の変動停止を指示し、全図柄停止コマンドを出力する。また、確変状態や変短状態の終了条件を満たした場合には、確変終了コマンドや変短終了コマンドを出力する。
(第2特図開始処理について)
次に、第2特図開始処理について説明する。第2特図開始処理は、前記第1特図開始処理と同様であって、該第2特図開始処理では、図7に示す如く、メイン制御CPU60aは、第2特図表示部50B(第2表示装置43)において特図2が変動表示中(図柄変動演出中)であるか、または大当り遊技または小当り遊技中であるか否かを判定する(ステップC11)。そして、ステップC11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、第2特図開始処理を終了する。一方、ステップC11の判定結果が否定の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップC12)、第2特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップC13)。ステップC13の判定結果が否定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、第2特図開始処理を終了する。またメイン制御CPU60aは、ステップC13の判定結果が肯定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第2特図変動表示を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが第2特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップC14)、保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている当該第2特図始動保留情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが取得する(ステップC15)。
ここで、前記メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶される第1特図記憶領域から第2特図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、第2特図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶されている第2特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を、前記第1特図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、3番目に早く記憶した第2特図始動保留情報が記憶されている第3特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を前記第2特図記憶領域に記憶させ、4番目に早く記憶した(すなわち最も新しい)第2特図始動保留情報が記憶されている第4特図記憶領域の第2特図始動保留情報(乱数)を前記第3特図記憶領域に記憶させる。すなわち、第2特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の第2特図始動保留情報の保留数に対応するように第2特図保留表示部53の表示を変更させる。
前記ステップC15の処理により第2特図始動保留情報としての各種乱数が取得されると、図8に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した特図当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する大当り判定(当り抽選)を行う(ステップC16)。なお、前述したように、非確変状態の時(低確率の時)に大当り判定の判定結果が肯定となる確率(すなわち大当り確率)は、1/19.56に設定され、確変状態の時(高確率の時)に判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、1/7.53に設定されている。そして、ステップC16における大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当りが発生する場合には)、大当りの変動であることを示す第2大当りフラグに「1」が設定される(ステップC17)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第2特図表示部50Bに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図2)を決定する(ステップC18)。
ここで、特図決定用乱数の値は、特図2の大当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に対応付けられた特図2を決定することで大当り図柄を決定することになる。また、メイン制御CPU60aは、決定した大当り図柄に応じて該大当り図柄により特定される大当り遊技後の遊技演出モード(遊技状態)を示す遊技演出モードフラグを設定する。具体的には、大当り図柄が確変状態を付与する大当り図柄の場合に確変状態を示す確変フラグを「1」に設定し、確変状態を付与しない大当り図柄の場合に確変フラグを「0」に設定する。確変フラグは、確変フラグの終了条件が満たされると、確変フラグが「0」に設定される。また、大当り図柄が変短状態を付与する大当り図柄の場合に変短状態を示す変短フラグを「1」に設定し、変短状態を付与しない大当り図柄の場合に変短フラグを「0」に設定する。変短フラグは、変短状態の終了条件が満たされると、変短フラグが「0」に設定される。このように、確変フラグおよび変短フラグにより遊技演出モードが特定される。大当り図柄(特図2)が決定されると、メイン制御CPU60aは、遊技状態に応じて後述する特図変動パターンテーブルNT,ST2を参照して、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて大当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップC19)。
一方、ステップC16の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、小当りを発生させるか否かを判定する小当り判定(当り抽選)を行う(ステップC21)。実施例では、メイン制御CPU60aは、ステップC15の処理時においてメイン制御RAM60cから取得した特図当り判定用乱数の値が、小当り判定値と一致するか否かにより判定を行う。なお、前述したように、第2始動入賞検出センサ39の検出を契機として入賞情報(特図当り判定用乱数)が取得された場合に小当り判定の判定結果が肯定となる確率(すなわち小当り確率)は、1/1.15に設定されている。そして、ステップC21における小当り判定の判定結果が肯定の場合には(小当りが発生する場合には)、小当りの変動であることを示す第2小当りフラグに「1」が設定される(ステップC22)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第2特図表示部50Bに確定停止表示される小当り図柄となる最終停止図柄(特図2)を決定する(ステップC23)。
ここで、特図決定用乱数の値は、特図2の小当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に対応付けられた特図2を決定することで小当り図柄を決定することになる。なお、実施例のパチンコ機10では、小当り判定した時点の確変フラグおよび変短フラグの値を維持するよう設定されており、小当りの場合に確変フラグおよび変短フラグの値を変化させないよう構成されている。そして、小当り図柄(特図2)が決定されると、メイン制御CPU60aは、遊技状態に応じて後述する特図変動パターンテーブルNT,ST2を参照して、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて小当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップC24)。
ステップC21の小当り判定の判定結果が否定の場合には(すなわち大当りおよび小当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、第2特図表示部50Bにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図2)として決定する(ステップC25)。次に、メイン制御CPU60aは、遊技状態に応じて後述する特図変動パターンテーブルNT,ST2を参照して、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップC26)。なお、ステップC26では、リーチ演出を実行しないはずれ用の特図変動パターンまたはリーチ演出を実行するリーチ用の特図変動パターンの何れかが決定される。
前記ステップC19,C24,C26において特図変動パターンを決定したメイン制御CPU60aは、演出制御基板65に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する(ステップC20)。具体的には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cが備える特図2用の第2変動タイマに、決定された特図変動パターンに定められている変動時間をセットし、特図変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドを出力し、第2変動タイマでの減算を開始して特図変動パターンで特定された変動時間の計測を開始する。これと同時に、メイン制御CPU60aは、第2特図変動表示を開始させるように第2特図表示部50Bを制御する。また、メイン制御CPU60aは、最終停止図柄となる特図2を指示するための特図2指定コマンドを出力する。そして、メイン制御CPU60aは、第2特図開始処理を終了する。その後、第2特図開始処理とは別の処理で、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示部50Bの表示内容を制御する。また、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。具体的には、前記第2変動タイマが変動時間を計時した場合(第2変動タイマの時間が「0」となった場合)に、メイン制御CPU60aは、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示部50Bの表示内容を制御すると共に、飾図の変動停止を指示し、全図柄停止コマンドを出力する。また、確変状態や変短状態の終了条件を満たした場合には、確変終了コマンドや変短終了コマンドを出力する。
(当り時の変動停止処理について)
実施例のパチンコ機10では、同時変動中の2つの特図変動表示(図柄変動演出)の一方が当り表示で停止表示される場合には、メイン制御CPU60aは、変動中の他方の特図変動表示(図柄変動演出)の結果をはずれ表示で終了させる当り時変動停止処理を行うよう構成されている。実施例の当り時変動停止処理では、第1始動入賞口29a,30aへの入賞を契機として実行された第1特図変動表示(第1図柄変動演出)が小当り表示(特定の表示結果)で停止表示された場合に、第2始動入賞口31aへの入賞を契機とした当り判定で当り(大当りまたは小当り)に当選した変動中の第2特図変動表示(第2図柄変動演出)に対応する当り判定の結果を強制的にはずれにすると共に、当該第2特図変動表示(第2図柄変動演出)の結果を、はずれ表示で終了(強制停止)させるよう構成されている。具体的に、第2特図変動表示が、確変大当り遊技(第2種大当り遊技)、非確変大当り遊技(第1種大当り遊技)または小当り遊技を付与する特図変動表示である場合に、メイン制御CPU60aは、第1特図変動表示の確定停止に基づいて、当り判定における当りの結果を強制的にはずれにして大当り遊技や小当り遊技が付与されることをキャンセルし、変動中の第2特図変動表示を強制的にはずれ表示で終了させるように設定されている。また、前述したように、始動入賞口29a,30a,31aへの入賞を契機とする小当り判定で当選する小当り確率は、第1始動入賞口29a,30aに入賞した場合より第2始動入賞口31aに入賞した場合の方が高く設定されており、実施例では小当り確率が高い第2特図変動表示(第2図柄変動演出)を、小当り確率が低い第1特図変動表示(第1図柄変動演出)の小当り表示での確定停止で強制停止し得るよう構成されている。また、実施例のパチンコ機10では、確変状態においてメイン制御CPU60aが第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞を契機とする大当り判定で大当りに当選する確率(大当り確率)より、該メイン制御CPU60aが第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞を契機とする小当り判定での小当りに当選する確率(小当り確率)が高く設定されている。すなわち、確変状態では、第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞を契機とする当り判定において、大当りより小当りに当選する確率が高く、確変状態において第2始動入賞口31aへ多くのパチンコ球を入賞させることで、小当り遊技が付与され易くなっている。
図9に示す当り時変動停止処理では、第1特図変動表示が小当り表示で停止した場合(ステップD11)は、第2始動入賞口31aへの入賞を契機とした当り判定の結果が肯定、すなわち当り(大当りまたは小当り)の第2特図変動表示が変動中であるか否かを判定する(ステップD12)。そして、ステップD12の判定結果が否定の場合には、メイン制御CPU60aは、当り時変動停止処理を終了する。一方、ステップD12の判定結果が肯定の場合には、変動中の第2特図変動表示における入賞情報に基づく当り判定の結果を強制的にはずれにすると共に、対応する第2特図表示部50Bにはずれ表示で特図を停止させるように該第2特図表示部50Bを制御する(ステップD13)。具体的に、メイン制御CPU60aは、ステップD12の判定結果が肯定の場合は、第2始動入賞検出センサ39の検出を契機として取得された特図当り判定用乱数の値に関係なく、第2特図表示部50Bに確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図)として決定すると共に、対応する第2変動タイマの減算を停止して該第2変動タイマの時間を「0」とする。なお、メイン制御CPU60aは、ステップD12の判定結果が肯定の場合は、小当り表示された特図1に基づく小当り遊技が開始される前に、特図2の変動を停止するよう設定されている。
すなわち、第2特図変動表示が、非確変大当り遊技(第1種大当り遊技)を付与する特図変動表示であった場合に、該第2特図変動表示を第1特図変動表示の確定停止により強制的に停止し得るよう構成されている。これにより、確変状態から非確変状態に転落するのを抑制することができるようになっている。また、第2特図変動表示を変動途中で終了することで、第2始動入賞口31aへの入賞に基づく当り判定の機会を増やすことで、小当り遊技に当選する機会を高め得るようになっている。また、第2特図変動表示が強制的にはずれ表示で停止される場合に、メイン制御CPU60aは、はずれの特図を指定する特図指定コマンドを演出制御CPU65aに出力すると共に、第2表示装置43においてはずれの飾図の図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。従って、2つの特図表示部50A,50Bにおける特図変動表示の何れもが当り表示で停止したり、当り遊技中に第2特図表示部50Bで特図変動表示が当り表示で停止するのを防止できる。
なお、実施例のパチンコ機10は、第2始動入賞口31aへの入賞を契機として実行された第2特図変動表示(第2図柄変動演出)が当り表示(大当り表示または小当り表示)で停止表示された場合に、第1始動入賞口29a,30aへの入賞を契機とした当り判定で当り(大当りまたは小当り)に当選した変動中の第1特図変動表示(第1図柄変動演出)に対応する当り判定の結果を強制的にはずれにすると共に、当該第1特図変動表示(第1図柄変動演出)の結果を、はずれ表示で終了(強制停止)させるよう構成されて、複数の当りが同時に発生するのを防止するようになっている。
(演出制御について)
次に、前記演出制御基板65で実行される処理について説明する。演出制御基板65の演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。ここで、演出制御CPU65aが選択可能な演出パターンは、遊技演出モード毎に分類されており、当該遊技演出モードにおいて選択可能な演出パターンから特図変動パターンに対応する演出パターンが選択される。また、演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて対応する第1表示装置17または第2表示装置43に最終停止表示させる各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの飾図を決定する。すなわち、演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合には、大当り表示となる飾図の図柄組み合わせとなるよう各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの飾図が決定され、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が小当り図柄の場合には、小当り表示となる飾図の図柄組み合わせとなるよう各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの飾図が決定される。
また、前記メイン制御CPU60aから出力される特図1指定コマンドおよび特図2指定コマンドに基づいて、次の図柄変動演出を実行する際に演出パターンを決定する基準となる遊技演出モード(遊技状態)を示す遊技演出モードフラグを演出制御CPU65aが設定するようになっている。具体的には、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、確変状態を付与する大当り図柄に対応する場合に確変状態を示す確変フラグを「1」に設定し、確変状態を付与しない大当り図柄に対応する場合に確変フラグを「0」に設定する。また、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、変短状態を付与する大当り図柄に対応する場合に変短状態を示す変短フラグを「1」に設定し、変短状態を付与しない大当り図柄に対応する場合に変短フラグを「0」に設定する。
そして、前記演出パターンで特定される各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの飾図の停止タイミングにおいて、各列の飾図指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。具体的には、演出制御CPU65aは、特図変動パターン指定コマンドが入力されると同時にタイマ手段(図示せず)により時間の計測を開始し、左の図柄列26a,44aの飾図の停止タイミングにおいて左飾図指定コマンドを出力し、右の図柄列26c,44cの飾図の停止タイミングにおいて右飾図指定コマンドを出力し、中の図柄列26b,44bの飾図の停止タイミングにおいて中飾図指定コマンドを出力する。
また、前記演出制御CPU65aは、特図指定コマンドで指定された停止図柄が、はずれ図柄の場合、はずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。また、演出制御CPU65aは、リーチはずれ演出用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含むはずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。一方、演出制御CPU65aは、はずれ演出用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含まないはずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。また、演出制御CPU65aは、全図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。
前記演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aが出力する特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指示された大当り図柄の種類と、確変状態および変短状態の開始および終了に係る各指定コマンドと、遊技演出モードフラグの設定値をもとに、遊技演出モードの種類を決定し、当該決定した遊技演出モードを示す値に遊技演出モードフラグを更新する。遊技演出モードフラグは、現在滞在している遊技演出モードを識別可能な情報で構成されており、演出制御RAM65cに設定される。演出制御CPU65aは、遊技演出モードフラグを更新すると、遊技演出モードを指示するモード指定コマンドを表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73等に出力する。
(表示制御について)
前記表示制御基板70では、演出パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で図柄変動演出を実行させるように第1および第2表示装置17,43を制御する。そして、表示制御CPU70aは、図柄変動演出の開始に伴って演出開始からの経過時間を計時し、計測した時間毎に演出パターンに基づいた画像が表示されるよう第1および第2表示装置17,43に映し出す画像を所定の周期毎に切り替える。そして、表示制御CPU70aは、各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの図柄停止コマンドが入力されると、対応する図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの有効停止位置27,45に飾図指定コマンドで指定された飾図を仮停止させ、全図柄停止コマンドが入力されると、各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの有効停止位置27,45に飾図指定コマンドで指示された飾図を第1および第2表示装置17,43に確定停止表示させるように第1および第2表示装置17,43の表示内容を制御し、図柄変動演出を終了させる。また、表示制御CPU70aは、モード指定コマンドが入力されると、指示された遊技演出モードに対応する背景画像を表示させる。
ここで、前記第1および第2表示装置17,43で実行される図柄変動演出の内容は、メイン制御CPU60aから出力される特図変動パターン指定コマンドまたは演出制御CPU65aから出力される演出パターン指定コマンドに応じて設定されるものであり、メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aが図柄変動演出の内容を特定する演出内容を決定する図柄変動演出決定手段としての機能を有している。
(特図変動パターンの詳細について)
次に、実施例のメイン制御ROM60bに記憶されているはずれ変動用および当り変動用(大当り用および小当り用)の特図変動パターンの詳細について説明する。
前記メイン制御CPU60aが決定可能な特図変動パターンが遊技演出モード(遊技状態)毎に定められており、遊技演出モード毎に定められた特図変動パターン(変動パターン)の種類の中からメイン制御CPU60aが1つの特図変動パターン(変動パターン)を決定することで、これらの遊技演出モード毎に特有の図柄変動(特図変動表示および図柄変動演出)が実行されるよう構成されている。具体的に、メイン制御ROM60bに設定された各特図変動パターンに対する特図変動パターン振分判定値の割当数が遊技演出モードに対応する特図変動パターンテーブル毎に定められており、各遊技演出モードにおいて参照される特図変動パターンテーブルの中から、始動入賞口29a,30a,31aへの入賞を契機として取得した特図変動パターン振分用乱数に対応する特図変動パターンをメイン制御CPU60aが決定するようになっている。
実施例のパチンコ機10では、複数種類の特図変動パターンが定められた特図変動パターンテーブルとして、前記通常モードの場合に特図変動パターン振分判定値が割り当てられる通常特図変動パターンテーブルNT、前記確変モードの場合に特図変動パターン振分判定値が割り当てられる第1特図変動パターンテーブル(第1の変動パターンテーブル)ST1および第2特図変動パターンテーブル(第2の変動パターンテーブル)ST2が設定される。
(通常特図変動パターンテーブルNTについて)
前記通常特図変動パターンテーブルNTは、通常モードにおいて前記第1始動入賞口29a,30aおよび第2始動入賞口31aへの入賞を契機としてメイン制御CPU60aが決定可能な特図変動パターンが定められたものであって、通常モードではパチンコ球が入賞した始動入賞口29a,30a,31aの種類に関係なく、通常特図変動パターンテーブルNTに定められた複数種類の特図変動パターンから1つの特図変動パターンが決定されるようになっている。
図11に示す如く、前記通常特図変動パターンテーブルNTには、前記第1または第2特図開始処理においてはずれと判定された場合にメイン制御CPU60aが決定可能な特図変動パターンとして、変動時間が10秒に設定された第1特図変動パターンP1、変動時間が20秒に設定された第2特図変動パターンP2、変動時間が30秒に設定された第3特図変動パターンP3、変動時間が60秒に設定された第4特図変動パターンP4が設定されている。そして、通常モードにおいてメイン制御CPU60aがはずれと判定した場合に、始動入賞口29a,30a,31aへの入賞を契機として取得した特図変動パターン振分用乱数と比較する特図変動パターン振分判定値が、特図変動パターンP1〜P4に割り当てられている。この特図変動パターン振分判定値の割当て数によって決まる特図変動パターンP1〜P4の選択割合は、具体的には第1特図変動パターンP1が40%、第2特図変動パターンP2が20%、第3特図変動パターンP3が30%、第4特図変動パターンP4が10%となるように、これらの特図変動パターンP1〜P4に対して特図変動パターン振分判定値が割り当てられている。
前記通常特図変動パターンテーブルNTには、第1または第2特図開始処理において大当りと判定された場合にメイン制御CPU60aが決定可能な大当り用の特図変動パターンとして、変動時間が10秒に設定された第5特図変動パターンP5、変動時間が20秒に設定された第6特図変動パターンP6、変動時間が30秒に設定された第7特図変動パターンP7、変動時間が60秒に設定された第8特図変動パターンP8が設定されている。そして、通常モードにおいてメイン制御CPU60aが大当りと判定した場合に、始動入賞口29a,30a,31aへの入賞を契機として取得した特図変動パターン振分用乱数と比較する特図変動パターン振分判定値が、特図変動パターンP5〜P8に割り当てられている。特図変動パターンP5〜P8の選択割合は、具体的には第5特図変動パターンP5が10%、第6特図変動パターンP6が30%、第7特図変動パターンP7が20%、第8特図変動パターンP8が40%となるように、これらの特図変動パターンP5〜P8に対して特図変動パターン振分判定値が割り当てられている。また、通常特図変動パターンテーブルNTには、第1または第2特図開始処理において小当りと判定された場合にメイン制御CPU60aが決定可能な小当り用の特図変動パターンとして、変動時間が20秒に設定された第9特図変動パターンP9が設定されている。そして、通常特図変動パターンテーブルNTでは、第1または第2特図開始処理において小当りと判定された場合に、始動入賞口29a,30a,31aへの入賞を契機として取得した特図変動パターン振分用乱数と比較する全ての特図変動パターン振分判定値が第9特図変動パターンP9に割り合てられており、通常モードではメイン制御CPU60aが小当りと判定した場合には第9特図変動パターンP9が決定される。なお、通常特図変動パターンテーブルNTに定められる特図変動パターンの数や種類、特図変動パターンに設定される変動時間、選択割合等は、上記のものに限られるものではなく、適宜に設定可能である。
(第1特図変動パターンテーブルST1について)
前記第1特図変動パターンテーブル(第1の変動パターンテーブル)ST1は、確変モード(確変状態)において前記第1始動入賞口29a,30aへの入賞を契機としてメイン制御CPU60aが決定可能な特図変動パターン(第1の図柄変動の変動時間を定めた特図変動パターン)が定められたものであって、確変モードにおいてパチンコ球が第1始動入賞口29a,30aに入賞した場合は、第1特図変動パターンテーブルST1に定められた複数種類の特図変動パターンから1つの特図変動パターンをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。
図12(a)に示す如く、前記第1特図変動パターンテーブルST1には、前記第1特図開始処理においてはずれと判定された場合にメイン制御CPU60aが決定可能な特図変動パターンとして、変動時間が10秒に設定された第10特図変動パターンP10、変動時間が20秒に設定された第11特図変動パターンP11、変動時間が30秒に設定された第12特図変動パターンP12、変動時間が60秒に設定された第13特図変動パターンP13が設定されている。そして、第1特図変動パターンテーブルST1では、確変モードにおいてメイン制御CPU60aがはずれと判定した場合に、第1始動入賞口29a,30aへの入賞を契機として取得した特図変動パターン振分用乱数と比較する特図変動パターン振分判定値が、特図変動パターンP10〜P13に割り当てられている。この特図変動パターン振分判定値の割当て数によって決まる特図変動パターンP10〜P13の選択割合は、具体的には第10特図変動パターンP10が40%、第11特図変動パターンP11が20%、第12特図変動パターンP12が30%、第13特図変動パターンP13が10%となるように、これら特図変動パターンP10〜P13に特図変動パターン振分判定値が割り当てられている。
また、前記第1特図変動パターンテーブルST1には、第1特図開始処理において確変大当りと判定された場合にメイン制御CPU60aが決定可能な確変大当り用の特図変動パターンとして、変動時間が0.5秒に設定された第14特図変動パターンP14が設定されている。そして、第1特図変動パターンテーブルST1では、確変モードにおいてメイン制御CPU60aが確変大当りと判定した場合に、第1始動入賞口29a,30aへの入賞を契機として取得した特図変動パターン振分用乱数と比較する全ての特図変動パターン振分判定値が第14特図変動パターンP14に割り合てられており、確変モードにおいて第1始動入賞口29a,30aへの入賞に基づいてメイン制御CPU60aが確変大当りと判定した場合には第14特図変動パターンP14が決定されるようになっている。
また、第1特図変動パターンテーブルST1には、第1特図開始処理において非確変大当りと判定された場合にメイン制御CPU60aが決定可能な非確変大当り用の特図変動パターンとして、変動時間が0.5秒に設定された第15特図変動パターンP15、変動時間が60秒に設定された第16特図変動パターンP16、変動時間が600秒に設定された第17特図変動パターンP17が設定されている。そして、第1特図変動パターンテーブルST1では、確変モードにおいてメイン制御CPU60aが非確変大当りと判定した場合に、第1始動入賞口29a,30aへの入賞を契機として取得した特図変動パターン振分用乱数と比較する特図変動パターン振分判定値が、特図変動パターンP15〜P17に割り当てられている。特図変動パターンP15〜P17の選択割合は、具体的には第15特図変動パターンP15が50%、第16特図変動パターンP16が30%、第17特図変動パターンP17が20%となるように、これら特図変動パターンP15〜P17に特図変動パターン振分判定値が割り当てられている。また、第1特図変動パターンテーブルST1には、第1特図開始処理において小当りと判定された場合にメイン制御CPU60aが決定可能な小当り用の特図変動パターンとして、変動時間が40秒に設定された第18特図変動パターンP18が設定されている。そして、第1特図変動パターンテーブルST1では、確変モードにおいてメイン制御CPU60aが小当りと判定した場合に、第1始動入賞口29a,30aへの入賞を契機として取得した特図変動パターン振分用乱数と比較する全ての特図変動パターン振分判定値が第18特図変動パターンP18に割り合てられており、確変モードにおいて第1始動入賞口29a,30aへの入賞を契機とする当り判定でメイン制御CPU60aが小当りと判定した場合には第18特図変動パターンP18が決定される。
(第2特図変動パターンテーブルST2について)
前記第2特図変動パターンテーブル(第2の変動パターンテーブル)ST2は、確変モード(確変状態)において前記第2始動入賞口31aへの入賞を契機としてメイン制御CPU60aが決定可能な特図変動パターン(第2の図柄変動の変動時間を定めた変動パターン)が定められたものであって、確変モードにおいてパチンコ球が第2始動入賞口31aに入賞した場合は、第2特図変動パターンテーブルST2に定められた複数種類の特図変動パターンから1つの特図変動パターンをメイン制御CPU60aが決定するよう構成されている。
図12(b)に示す如く、前記第2特図変動パターンテーブルST2には、前記第2特図開始処理においてはずれと判定された場合にメイン制御CPU60aが決定可能な特図変動パターンとして、変動時間が10秒に設定された第19特図変動パターンP19、変動時間が20秒に設定された第20特図変動パターンP20、変動時間が30秒に設定された第21特図変動パターンP21、変動時間が60秒に設定された第22特図変動パターンP22が設定されている。そして、第2特図変動パターンテーブルST2では、確変モードにおいてメイン制御CPU60aがはずれと判定した場合に、第2始動入賞口31aへの入賞を契機として取得した特図変動パターン振分用乱数と比較する特図変動パターン振分判定値が、特図変動パターンP19〜P22に割り当てられている。特図変動パターンP19〜P22の選択割合は、具体的には第19特図変動パターンP19が40%、第20特図変動パターンP20が20%、第21特図変動パターンP21が30%、第22特図変動パターンP22が10%となるように、これらの特図変動パターンP19〜P22に特図変動パターン振分判定値が割り当てられている。
また、前記第2特図変動パターンテーブルST2には、第2特図開始処理において確変大当りと判定された場合にメイン制御CPU60aが決定可能な確変大当り用の特図変動パターンとして、変動時間が5.0秒に設定された第23特図変動パターンP23、変動時間が10秒に設定された第24特図変動パターンP24、変動時間が30秒に設定された第25特図変動パターンP25、変動時間が60秒に設定された第26特図変動パターンP26が設定されている。そして、第2特図変動パターンテーブルST2では、確変モードにおいてメイン制御CPU60aが確変大当りと判定した場合に、第2始動入賞口31aへの入賞を契機として取得した特図変動パターン振分用乱数と比較する特図変動パターン振分判定値が、特図変動パターンP23〜P26に割り当てられている。特図変動パターンP23〜P26の選択割合は、具体的には第23特図変動パターンP23が10%、第24特図変動パターンP24が40%、第25特図変動パターンP25が10%、第26特図変動パターンP26が40%となるように、これらの特図変動パターンP23〜P26に特図変動パターン振分判定値が割り当てられている。
また、前記第2特図変動パターンテーブルST2には、第2特図開始処理において非確変大当りと判定された場合にメイン制御CPU60aが決定可能な非確変大当り用の特図変動パターンとして、変動時間が10秒に設定された第27特図変動パターンP27、変動時間が60秒に設定された第28特図変動パターンP28、変動時間が300秒に設定された第29特図変動パターンP29、変動時間が1500秒に設定された第30特図変動パターンP30が設定されている。そして、第2特図変動パターンテーブルST2では、確変モードにおいてメイン制御CPU60aが非確変大当りと判定した場合に、第2始動入賞口31aへの入賞を契機として取得した特図変動パターン振分用乱数と比較する特図変動パターン振分判定値が、特図変動パターンP27〜P30に割り当てられている。特図変動パターンP27〜P30の選択割合は、具体的には第27特図変動パターンP27が50%、第28特図変動パターンP28が30%、第29特図変動パターンP29が18%、第30特図変動パターンP30が2%となるように、これらの特図変動パターンP27〜P30に特図変動パターン振分判定値が割り当てられている。また、第2特図変動パターンテーブルST2には、第2特図開始処理において小当りと判定された場合にメイン制御CPU60aが決定可能な小当り用の特図変動パターンとして、変動時間が10秒に設定された第31特図変動パターンP31が設定されている。そして、第2特図変動パターンテーブルST2では、確変モードにおいてメイン制御CPU60aが小当りと判定した場合に、第2始動入賞口31aへの入賞を契機として取得した特図変動パターン振分用乱数と比較する全ての特図変動パターン振分判定値が第31特図変動パターンP31に割り合てられており、確変モードにおいて第2始動入賞口31aへの入賞を契機とする当り判定でメイン制御CPU60aが小当りと判定した場合には第31特図変動パターンP31が決定される。
なお、図11、図12(a),(b)に示す各特図変動パターンテーブルNT,ST1,ST2に定められる特図変動パターンの種類や数は一例であって、その種類や数はパチンコ機10に設ける演出のバリエーションに応じて適宜に増減されるものであることは云うまでもない。
ここで、各特図変動パターンテーブルNT,ST1,ST2において特図変動パターン振分判定値が割り当てられる特図変動パターンが全て異なっている必要はなく、各特図変動パターンテーブルNT,ST1,ST2において同じ特図変動パターンに対して同じ特図変動パターン振分判定値を割り当てるようにしてもよい。すなわち、各特図変動パターンテーブルNT,ST1,ST2に含まれる特図変動パターンの種類は、全て異なっている必要はなく、部分的に共通するようにすることも可能である。なお、特図変動パターンが異なるとは、該特図変動パターンで特定される特図変動表示(図柄変動演出)の内容および変動時間の一方または両方が異なっていることを指す。
実施例では、前記特図変動パターンテーブルNS,ST1,ST2に設定されている特図変動パターンについて、変動時間が30秒以下の短かいものについてショート特図変動パターンと指称し、30秒より長いものについてロング特図変動パターンと指称して区別する場合がある。
前記第2特図変動パターンテーブルST2において非確変大当り用の特図変動パターンとして、1種類のショート特図変動パターンと、3種類のロング特図変動パターンとが設定されている。なお、実施例では、第2特図変動パターンテーブルST2におけるショート特図変動パターンと、ロング特図変動パターンとの選択割合は同じになっている。また、第1特図変動パターンテーブルST1に設定された小当り用の第18特図変動パターンP18で特定される変動時間(40秒)は、第2特図変動パターンテーブルST2において非確変大当り用の特図変動パターンとして設定されるショート特図変動パターン(第27特図変動パターンP27)で特定される変動時間(10秒)より長く、該第2特図変動パターンテーブルST2において非確変大当り用の特図変動パターンとして設定されるロング特図変動パターン(第28〜第30特図変動パターンP27〜P30)で特定される変動時間(60秒,300秒,1500秒)より短かく設定されている。すなわち、第1特図変動表示と第2特図変動表示とが同時変動している状態において、第2特図変動表示が非確変大当り用のロング特図変動パターンに基づく特図変動表示であれば、該第2特図変動表示が確定停止する前に、小当り用の特図変動パターンに基づく第1特図変動表示が確定停止される可能性が高くなる。これにより、確変状態においては、非確変大当り用の特図変動パターンに基づく第2特図変動表示に対応する当り判定の結果が強制的にはずれとされて、非確変大当りに当選して確変状態が付与されなくなるのを抑え得ようになっている。言い替えると、確変状態において第2始動入賞口31aへの入賞に基づく非確変大当りの当選をキャンセルして確変状態を長く維持することができ、小当り確率が第1特図変動表示より高く設定された第2特図変動表示の変動回数を増やすことで、小当り遊技の当選機会を増やして持ち球を増加させ得るようになっている。なお、第2特図変動パターンテーブルST2に設定された小当り用の第31特図変動パターンP31は、ショート特図変動パターンに分類されており、第2始動入賞口31aへの入賞に基づく当り判定で小当りに当選した場合は短かい変動時間によって小当り遊技を短時間で多く付与し得るようになっている。
ここで、前記ショート特図変動パターンとロング特図変動パターンとを区分する境界となる前記変動時間(30秒)は一例であって、適宜に設定し得るものである。そして、第1および第2特図変動パターンテーブルST1,ST2に定められる特図変動パターンに設定される変動時間については、第2特図変動パターンテーブルST2において非確変大当り用の特図変動パターンの変動時間として、第1特図変動パターンテーブルST1に設定された小当り用の特図変動パターンの変動時間より長く設定されたものがある条件において、図12(b)に記載されたものに限らず適宜に設定可能である。
(平均変動時間について)
前記第1特図変動パターンテーブルST1に基づいて前記メイン制御CPU60aが小当り用の特図変動パターンを決定した場合の1変動当りの特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間の期待値を特定平均変動時間と指称し、該特定平均変動時間について、以下の説明において「VA1」と表す場合がある。また、前記第2特図変動パターンテーブルST2に基づいて前記メイン制御CPU60aが大当り用(確変大当り用および非確変大当り用)の特図変動パターンを決定した場合の1変動当りの特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間の期待値を大当り平均変動時間と指称し、該大当り平均変動時間について、以下の説明において「VA2」と表す場合がある。そして、前記大当り平均変動時間VA2は、特定平均変動時間VA1より長くなるよう設定されている。すなわち、確変状態において、前記第1始動入賞口29a,30aへの入賞に基づく第1特図変動表示(第1図柄変動演出)と、第2始動入賞口31aへの入賞に基づく第2特図変動表示(第2図柄変動演出)とが略同時期に変動開始した場合に、第1特図変動表示(第1図柄変動演出)が小当りに対応する第18特図変動パターンP18であれば、大当りに対応する第2特図変動表示(第2図柄変動演出)が確定停止する前に第1特図変動表示(第1図柄変動演出)が小当り表示(特定の表示結果の表示)で確定停止されて、第2特図変動表示(第2図柄変動演出)をはずれ表示で強制停止させ得る可能性が高くなるようになっている。なお、図12(a),(b)に示す第1および第2特図変動パターンテーブルST1,ST2に定められる特図変動パターンに設定される変動時間や選択割合は一例であって、VA1<VA2の関係を満たす条件において適宜に設定可能である。
前記第1特図変動パターンテーブルST1に基づいて前記メイン制御CPU60aが確変大当り用の特図変動パターンを決定した場合の1変動当りの第1特図変動表示(第1図柄変動演出)の変動時間の期待値を第1確変用平均変動時間と指称し、該第1確変用平均変動時間について、以下の説明において「VA3」と表す場合がある。また、前記第1特図変動パターンテーブルST1に基づいて前記メイン制御CPU60aが非確変大当り用の特図変動パターンを決定した場合の1変動当りの第1特図変動表示(第1図柄変動演出)の変動時間の期待値を第1非確変用平均変動時間と指称し、該第1非確変用平均変動時間について、以下の説明において「VA4」と表す場合がある。そして、前記第1確変用平均変動時間VA3は、第1非確変用平均変動時間VA4より短く設定されている。すなわち、第1特図変動パターンテーブルST1に基づいて大当り用の特図変動パターンをメイン制御CPU60aが決定する場合に、遊技者にとって有利でない非確変大当り遊技に対応する特図変動パターンの平均変動時間は、遊技者にとって有利な確変大当り遊技に対応する特図変動パターンの平均変動時間より長くなっている。
前記第2特図変動パターンテーブルST2に基づいて前記メイン制御CPU60aが確変大当り用の特図変動パターンを決定した場合の1変動当りの第2特図変動表示(第2図柄変動演出)の変動時間の期待値を第2確変用平均変動時間と指称し、該第2確変用平均変動時間について、以下の説明において「VA5」と表す場合がある。また、前記第2特図変動パターンテーブルST2に基づいて前記メイン制御CPU60aが非確変大当り用の特図変動パターンを決定した場合の1変動当りの第2特図変動表示(第2図柄変動演出)の変動時間の期待値を第2非確変用平均変動時間と指称し、該第2非確変用平均変動時間について、以下の説明において「VA6」と表す場合がある。そして、前記第2確変用平均変動時間VA5は、第2非確変用平均変動時間VA6より短く設定されている。すなわち、第2特図変動パターンテーブルST2に基づいて大当り用の特図変動パターンをメイン制御CPU60aが決定する場合に、確変大当り用の特図変動パターンの第2確変用平均変動時間VA5が、非確変大当り用の特図変動パターンの第2非確変用平均変動時間VA6より短いので、非確変大当り用の特図変動パターンに基づく第2特図変動表示が実行中に小当り用の特図変動パターンに基づく第1特図変動表示が確定停止されて該非確変大当り用の特図変動パターンに基づく第2特図変動表示に対応する当り判定の判定結果がキャンセルされる(はずれとされる)確率より、確変大当り用の特図変動パターンに基づく第2特図変動表示が実行中に小当り用の特図変動パターンに基づく第1特図変動表示が確定停止されて該確変大当り用の特図変動パターンに基づく第2特図変動表示に対応する当り判定の判定結果がキャンセル(はずれとされる)される確率は低くなる。言い替えると、遊技者にとって有利でない非確変大当り遊技より、遊技者にとって有利な確変大当り遊技がキャンセルされ難く、遊技の興趣が低下するのを抑えることができる。
また、前記特定平均変動時間VA1は、前記第2確変用平均変動時間VA5より長く、かつ前記第2確変用平均変動時間VA6より短かく設定されている(VA5<VA1<VA6)。従って、第2特図変動表示が変動中に、小当りに対応する第1特図変動表示が開始された場合に、該第2特図変動表示が確変大当りに対応する特図変動表示であれば、第1特図変動表示が確定停止する前に確変大当りに対応する第2特図変動表示が確定停止される確率が高くなる一方で、第2特図変動表示が非確変大当りに対応する特図変動表示であれば、該非確変大当りに対応する第2特図変動表示が確定停止される前に、第1特図変動表示が確定停止する確率が高くなる。これにより、遊技者にとって有利でない非確変大当り遊技は第1特図変動表示の確定停止によりキャセンルされ易く、遊技者にとって有利な確変大当り遊技は第1特図変動表示の確定停止によりキャセンルされ難くなっている。なお、図12(a),(b)に示す第1および第2特図変動パターンテーブルST1,ST2に定められる特図変動パターンに設定される変動時間や選択割合は一例であって、VA5<VA1<VA6の関係を満たす条件において適宜に設定可能である。
(実施例の作用)
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記前枠13の前面側に設けられた前記操作ハンドル16の操作レバー16aを遊技者が回転操作すると、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が前記遊技領域75内に打ち出される。このとき、前記操作レバー16aの回動量に応じてパチンコ球の打ち出し位置が変化し、打ち出し位置に応じて遊技領域75の第1球流下領域75aまたは第2球流下領域75bをパチンコ球が流下する。
前記通常モードにおいて、パチンコ球を第1球流下領域75aに向けて打ち込む左打ちを行い、該第1球流下領域75aを流下するパチンコ球が、前記左第1始動入賞口29aに入賞すると、前記第1始動入賞検出センサ37による球検出を契機として、前記メイン制御CPU60aが各種情報(各種乱数情報)を取得して、この取得した入賞情報に基づいて当り判定が行われる。
前記通常モードでは、前記当り判定の判定結果に基づいて、前記メイン制御CPU60aは該判定結果に対応するはずれ用、確変大当り用、非確変大当り用または小当り用の特図変動パターンを、前記通常特図変動パターンテーブルNTの中から決定する。そして、メイン制御CPU60aは、前記第1変動タイマに、決定された特図変動パターンに定められている変動時間を設定すると共に、図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドを出力し、第1変動タイマでの計時を開始する。メイン制御CPU60aは、当り判定の判定結果に基づいて、前記第1特図表示部50Aでの第1特図変動表示を開始させるように該第1特図表示部50Aを制御する。また、前記統括制御CPU65aは、特図変動パターン指定コマンドが入力されると、対応する演出パターンコマンドを表示制御基板70(表示制御CPU70a)に出力し、これによって前記第1表示装置17での図柄変動演出が開始される。そして、前記第1変動タイマが設定された変動時間の経過を計時すると、メイン制御CPU60aは特図指定コマンドおよび全図柄停止コマンドを出力し、これによって前記第1特図表示部50Aに予め決められた特図が停止表示されると共に第1表示装置17に飾図が対応するはずれ、確変大当り、非確変大当りまたは小当りを認識可能な組み合わせで停止表示される。第1表示装置17に大当り表示または小当り表示が表示されると、大当り遊技または小当り遊技が開始される。
前記第1始動入賞口29aへのパチンコ球の入賞を契機とした大当り判定において確変大当りに当選し、確変大当り遊技が開始されると、当該確変大当り遊技における1ラウンド(特定ラウンド)目には、前記第2特別入賞部35の第2開閉部材35bが開放されると共に、前記案内体が第1姿勢から第2姿勢に姿勢変位される。従って、パチンコ球を第2球流下領域75bに打ち込む右打ちを行うことで、該第2球流下領域75bを流下したパチンコ球が前記第2特別入賞部35に入賞した場合には特定領域に通入することとなり、当該大当り遊技後に、大当り確率が向上する確変状態(確変モード)が付与される。この確変状態では、第2球流下領域75bに配置されている第2始動入賞部31への入賞率が向上するので、右打ちを継続することで大当りし易くなる。
実施例のパチンコ機10は、図2に示す如く、前記第2球流下領域75bに右第1始動入賞部30および第2始動入賞部31が配置されているので、遊技者が「右打ち」して第2球流下領域75bを流下するパチンコ球は右第1始動入賞部30および第2始動入賞部31に入賞可能となっている。言い替えれば、実施例のパチンコ機10は、パチンコ球を打ち分けることなく右第1始動入賞部30および第2始動入賞部31にパチンコ球を入賞させることができる。すなわち、確変状態(確変モード)において、前記右第1始動入賞部30への入賞を契機とした第1特図変動表示(第1図柄変動演出)と、前記第2始動入賞部31への入賞を契機とした第2特図変動表示(第2図柄変動演出)とを同時に行い得るよう構成されているので、確変状態において同時変動が可能となる遊技性によって、他機種との差別化を図ることができる。従って、第1始動入賞部29,30への入賞または第2始動入賞部31への入賞を契機する一方の特図変動表示(図柄変動演出)のみを行うパチンコ機に比べ、当り判定(大当り判定や小当り判定)の実行回数を増加させて、当りとなる期待値を向上することができ、遊技の興趣を向上し得る。
また、実施例のパチンコ機10は、第1始動入賞部29,30への入賞を契機として取得した入賞情報に基づく第1特図変動表示(第1図柄変動演出)と、第2始動入賞部31への入賞を契機として取得した入賞情報に基づく第2特図変動表示(第2図柄変動演出)とが同時に行われる場合に、第1特図変動表示が小当り表示で停止した場合は、当該小当りに基づく小当り遊技が開始される前に、変動中の第2特図変動表示が当り(大当りまたは小当り)に基づく第2特図変動表示である場合は、該第2特図変動表示は強制的にはずれ表示で停止される。すなわち、複数の特図変動表示(図柄変動演出)を同時に行い得る構成において、複数の当りが同時に発生するのを防止することができる。
実施例のパチンコ機10は、確変状態において第2始動入賞口31aへの入賞に基づく当り判定において、大当りに当選する確率より小当りに当選する確率が高く設定されているので、右打ちを行って第2始動入賞口31aへ多くのパチンコ球を入賞させることで、小当り遊技の発生頻度を高くすることができ、小当り遊技で持ち球を増加させることができる。また、第2始動入賞口31aへの入賞に基づく当り判定において、遊技者にとって有利でない非確変大当りに当選する確率は低いので、該非確変大当りに当選してしまうことで確変状態が付与されなくなるのを抑制し得る。
また、確変状態において右第1始動入賞口30aへの入賞に基づく当り判定において、確変大当りおよび小当りに当選する確率は、非確変大当りに当選する確率より高く設定されている。従って、前記「右打ち」を行っている状況において、前記振分け部90に入球したパチンコ球が所定割合で右第1始動入賞口30aに入賞した場合は、非確変大当りに当選する確率より小当り遊技に当選する確率が高い。すなわち、右第1始動入賞口30aへの入賞に基づく第1特図変動表示と、第2始動入賞口31aへの入賞に基づく第2特図変動表示とが同時変動する状況において、第2特図変動表示の変動中に第1特図変動表示が非確変大当り表示で確定停止される可能性より小当り表示で確定停止される可能性が高い。そして、第1特図変動表示が小当り表示で確定停止されると、変動中の第2特図変動表示が当り(大当りまたは小当り)に基づく第2特図変動表示である場合は、該第2特図変動表示がはずれ表示で強制停止されて、第2始動入賞口31aへの入賞に基づく当り判定の結果はキャンセルされる。従って、変動中の第2特図変動表示が非確変大当りに対応する特図変動表示であった場合は、非確変大当り遊技が付与されることが決定されないので、確変状態が付与されなくなるのを抑制し得る。
また、実施例のパチンコ機10は、第2始動入賞部31が配置されている第2球流下領域75bに、右第1始動入賞部30および第2球流下領域75bに打ち込まれたパチンコ球を所定の割合で右第1始動入賞部30および第2始動入賞部31に振り分ける振分け部90を設けたので、第2始動入賞部31への入賞に基づく第2特図変動表示(第2図柄変動演出)をはずれ表示で強制停止させ得る契機を、所定割合で発生させることができる。すなわち、第2始動入賞部31への入賞に基づく当り判定において遊技者に有利でない非確変大当りに当選した結果をキャンセルする機会を所定の割合で発生させ得るので、遊技の興趣を向上することができる。
前記確変状態において、右第1始動入賞部30にパチンコ球が入賞した場合は、該入賞を契機とした当り判定の判定結果に基づいて、前記メイン制御CPU60aははずれ用、確変大当り用、非確変大当り用または小当り用の特図変動パターンを、前記第1特図変動パターンテーブルST1(図12(a))の中から決定する。また、確変状態において、第2始動入賞部31にパチンコ球が入賞した場合は、該入賞を契機とした当り判定の判定結果に基づいて、前記メイン制御CPU60aははずれ用、確変大当り用、非確変大当り用または小当り用の特図変動パターンを、前記第2特図変動パターンテーブルST2(図12(b))の中から決定する。
ここで、前記第2特図変動パターンテーブルST2に基づいて前記メイン制御CPU60aが大当り用の特図変動パターンを決定した場合の第2特図変動表示(第2図柄変動演出)の大当り平均変動時間VA2は、前記第1特図変動パターンテーブルST1に基づいて前記メイン制御CPU60aが小当り用の特図変動パターンを決定した場合の第1特図変動表示(第1図柄変動演出)の特定平均変動時間VA1より長くなるよう設定されている。従って、第1始動入賞口29a,30aへの入賞に基づく第1特図変動表示(第1図柄変動演出)が小当りに対応する第18特図変動パターンP18に基づくものであれば、第2特図変動表示(第2図柄変動演出)が大当りに対応する特図変動パターンに基づくものの場合には、該第2特図変動表示(第2図柄変動演出)が確定停止する前に、第1特図変動表示(第1図柄変動演出)が小当り表示で確定停止される可能性が高い。言い替えれば、第2始動入賞部31への入賞を契機とする大当りの第2特図変動表示(第2図柄変動演出)を、変動時間が経過する前に停止させて、第2始動入賞部31への入賞に基づく当り判定の実行回数を増加させることができ、小当り遊技に当選する契機を増加させ得る。
前記第2特図変動パターンテーブルST2に基づいて前記メイン制御CPU60aが非確変大当り用の特図変動パターンを決定した場合の第2特図変動表示(第2図柄変動演出)の第2非確変用平均変動時間VA6は、前記第1特図変動パターンテーブルST1に基づいてメイン制御CPU60aが小当り用の特図変動パターン(第18特図変動パターンP18)を決定した場合の特定平均変動時間VA1より長く設定されている。すなわち、非確変大当り用の特図変動パターンに基づく第2特図変動表示が変動中に、前記右第1始動入賞口30aへの入賞を契機とした小当り用の特図変動パターンに基づく第1特図変動表示が開始された場合は、第2非確変用平均変動時間VA6と特定平均変動時間VA1との関係から、非確変大当りに対応する第2特図変動表示が確定停止される前に、第1特図変動表示が確定停止する確率が高くなる。従って、第2特図変動表示に対応する当り判定の結果(非確変大当りに当選)は強制的にはずれとなり、確変状態が付与されない遊技者にとって有利でない非確変大当りに当選するのを回避して、確変状態を継続させることができる。このように、確変状態において前記第2始動入賞口31aへの入賞に基づく非確変大当りの当選をキャンセルして確変状態を長く維持することができるので、小当り確率が第1特図変動表示より高く設定された第2特図変動表示の変動回数を増やすことで、小当り遊技の当選機会を増やして持ち球を増加させることができる。
また、前記第2特図変動パターンテーブルST2に基づいて前記メイン制御CPU60aが確変大当り用の特図変動パターンを決定した場合の第2特図変動表示(第2図柄変動演出)の第2確変用平均変動時間VA5は、前記第1特図変動パターンテーブルST1に基づいてメイン制御CPU60aが小当り用の特図変動パターン(第18特図変動パターンP18)を決定した場合の特定平均変動時間VA1より短く設定されている。すなわち、確変大当り用の特図変動パターンに基づく第2特図変動表示が変動中に、前記右第1始動入賞口30aへの入賞を契機とした小当り用の特図変動パターンに基づく第1特図変動表示が開始された場合は、第2確変用平均変動時間VA5と特定平均変動時間VA1との関係から、第1特図変動表示が確定停止する前に、確変大当りに対応する第2特図変動表示が確定停止される確率が高くなる。すなわち、確変状態において第1特図変動表示と第2特図変動表示とが同時に変動可能な構成において、前記第2始動入賞口31aへの入賞に基づく遊技者にとって有利な確変大当りの当選がキャンセルされることなく確変状態が付与される可能性が高く、遊技の興趣を向上することができる。
また、確変状態において小当り確率が高い第2始動入賞口31aへの入賞を契機として決定される小当り用の特図変動パターンの変動時間は、ショート変動時間に設定されている。すなわち、単位時間当りにより多くの小当り遊技を付与することが可能となり、該小当り遊技による持ち球の増加を期待させることで、遊技の興趣を向上し得る。
(別実施例について)
次に、前記パチンコ機の別実施例について説明する。実施例では、第1特図変動表示(第1図柄変動演出)が小当り表示された場合に、変動中の第2特図変動表示(第2図柄変動演出)を強制的にはずれ表示で停止するよう構成しているのに対し、別実施例では、第1特図変動表示(第1図柄変動演出)が小当り表示された場合に、変動中の第2特図変動表示(第2図柄変動演出)を中断し、第1特図変動表示(第1図柄変動演出)の小当り表示に基づく小当り遊技の終了後に、中断していた第2特図変動表示(第2図柄変動演出)を再開するよう構成されている。
図13は、別実施例に係るパチンコ機における当り時の変動中断処理の流れを示すフローチャートである。図13に示す当り時変動中断処理では、第1特図変動表示が小当り表示で停止した場合(ステップE11)は、第2特図変動表示が変動中であるか否かを判定する(ステップE12)。そして、ステップE12の判定結果が否定の場合には、メイン制御CPU60aは、当り時変動中断処理を終了する。一方、ステップE12の判定結果が肯定の場合には、変動中の第2特図変動表示に対応する第2変動タイマの減算(変動時間の計時)を中断する(ステップE13)。なお、当り時の変動中断処理において、第2変動タイマの減算を中断している間は、メイン制御CPU60aは対応する第2特図表示部50Bでの変動を継続させると共に、特図指定コマンドや全図柄停止コマンドを出力することはなく、第2特図変動表示(第2図柄変動演出)は見かけ上継続した状態となっている。
ステップE13で第2変動タイマの減算を中断している状態で、前記メイン制御CPU60aは、小当り遊技が終了したか否かを判定する(ステップE14)。そして、ステップE14の判定結果が否定の場合には、メイン制御CPU60aは、該ステップE14の処理を繰り返す。一方、ステップE14の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、ステップE13で減算を中断した第2変動タイマの減算を再開し(ステップE15)、当り中変動中断処理を終了する。
別実施例のパチンコ機では、第1始動入賞部29,30への入賞を契機とした小当りの第1特図変動表示(第1図柄変動演出)における小当り図柄が表示中または当該小当りの第1特図変動表示(第1図柄変動演出)に基づく小当り遊技中において、第2始動入賞部31への入賞を契機とした第2特図変動表示(第2図柄変動演出)を中断し、該小当りの第1特図変動表示(第1図柄変動演出)に基づく小当り遊技の終了後に、第2特図変動表示(第2図柄変動演出)を再開するよう構成したので、第2特図変動表示(第2図柄変動演出)が確変大当りであった場合に、該確変大当りが破棄されるのを防ぐことができ、遊技者が不利益を被るのを防止し得る。
また、別実施例では、前記当り時変動中断処理によって第2変動タイマの減算が中断された第2特図変動表示(第2図柄変動演出)は、第2変動タイマの減算中断中も見かけ上は継続させている。これにより、第1始動入賞部29,30への入賞を契機とした第1特図変動表示(第1図柄変動演出)の変動中において、第2始動入賞部31の始動保留情報があるのにも関わらず、同時変動が実行されないことで、変動中の第1特図変動表示(第1図柄変動演出)が小当りであることを看破されるのを防止し得る。
なお、別実施のパチンコ機は、第2特図変動表示(第2図柄変動演出)が当り表示された場合に、変動中の第1特図変動表示(第1図柄変動演出)を中断し、第2特図変動表示(第2図柄変動演出)の当り表示に基づく当り遊技の終了後に、中断していた第1特図変動表示(第1図柄変動演出)を再開するよう構成されて、複数の当りが同時に発生するのを防止するようになっている。
(変更例)
本願発明は前述した実施例や別実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、第1特図表示部に対応する第1表示装置と、第2特図表示部に対応する第2表示装置とを設けたが、1つの表示装置の画像表示面に、第1特図表示部に対応する図柄変動演出を表示する第1表示部と第2特図表示部に対応する図柄変動演出を表示する第2表示部とを設定するよう構成してもよい。このように、1つの表示装置の画像表示面に2つの表示部を設定する構成では、特図変動表示が同時に行われないときには、一方の特図変動表示に対応する図柄変動演出を画像表示面の全体に表示し、2つの特図変動表示が同時に行われるときに画像表示面を2つの表示部に分けて各表示部で対応する図柄変動演出を同時に表示するようにすればよい。
(2) 実施例では、特定領域を有する第2特別入賞部を設け、該第2特別入賞部の特定領域にパチンコ球が入球したことを特定領域入球検出センサが検出することで、大当り遊技の終了後に確変状態を付与するよう構成したが、確変状態を付与する付与しないを、始動入賞部への入賞(始動入賞検出センサによる球検出)を契機とした当り判定により当選した大当り遊技の種類(図柄の種類)によって一義的に決定される構成であってもよい。このように、始動入賞部への入賞を契機とした当り判定により当選した大当り遊技の種類によって確変状態の付与可否を決定する構成であれば、第2特別入賞部を省略し得る。
(3) 実施例または別実施例では、第2特図変動表示を強制停止または中断する条件として、第1特図変動表示が小当り表示で確定停止した場合(第1始動入賞口29a,30aへの入賞を契機とする当り判定で小当りに当選した場合)としたが、特定の種類の大当り遊技に対応する大当り表示、特定の種類のはずれに対応するはずれ表示で第1特図変動表示が確定停止した場合とすることができる。また、第1特図変動表示を強制停止または中断する条件としても、特定の種類の大当り遊技に対応する大当り表示、特定の種類のはずれに対応するはずれ表示で第2特図変動表示が確定停止した場合とすることができる。
(4) 実施例では、小当り図柄の種類を1種類としたが、第2特図変動表示を強制停止する小当り図柄と強制停止しない小当り図柄との2種類を設定してもよい。更に、第2特図変動表示を中断する種類の小当り図柄を更に設定し、メイン制御CPUが決定した小当り図柄の種類に応じて、第2特図変動表示を強制停止しない、強制停止する、中断するの何れかを決定する構成を採用し得る。
(5) 実施例では、小当りに当選することで特図変動表示を強制的にはずれ表示で停止するようにしたが、小当りに当選した後に、特図変動表示を強制停止する、強制停止しないを抽選によって決定するようにしてもよい。
(6) 実施例において、第1特図変動表示(第1図柄変動演出)が小当り表示で停止した場合に、変動中の第2特図変動表示(第2図柄変動演出)の変動をはずれ表示で停止するタイミングは、小当り遊技が開始する前であれば、第1特図変動表示(第1図柄変動演出)が小当り表示で停止すると同時、あるいは小当り表示での停止状態で小当り遊技が開始する前のタイミングであってもよい。
(7) 実施例では、第1特図表示部に特定の表示結果(小当り表示)が表示されたことを条件として変動中の第2特図変動表示をはずれ表示で強制停止するよう構成したが、遊技盤に設けた特定入賞部にパチンコ球が入賞することを条件として第2特図変動表示をはずれ表示で強制停止する構成を採用し得る。特定入賞部について、第2始動入賞部が設けられる球流下領域(第2球流下領域)とは異なる球流下領域(第1球流下領域)に設ける構成とすることで、変動中の第2特図変動表示を強制停止させる、強制停止させないを遊技者がパチンコ球を打ち分けることで選択可能となり、遊技の興趣が向上する。
また、特定入賞部に、パチンコ球(遊技球)を検出可能な入賞検出センサを備えた複数の通路を設けると共に、特定入賞部に入賞したパチンコ球を各通路に振り分け可能な振分け手段を設け、パチンコ球が振り分けられた通路によって第2特図変動表示が強制停止されるのか中断されるのかが決まる構成を採用し得る。
(8) 実施例や別実施例では、確変状態が付与されている場合に、一方の特図変動表示(図柄変動演出)の確定停止により、変動中の他方の特図変動表示(図柄変動演出)を強制停止したり中断するようにしたが、変短状態のみが付与されている場合に、一方の特図変動表示(図柄変動演出)の確定停止により、変動中の他方の特図変動表示(図柄変動演出)を強制停止したり中断するものであってもよい。
(9) 大当り遊技として、1ラウンド目に特別入賞部(第1特別入賞部)の開閉部材(第1開閉部材)を、小当り遊技の場合と同じ開放態様で開放する種類を設け、小当り遊技と大当り遊技とを判別し難くするようにしてもよい。
(10) 第2特図変動パターンテーブルにおける全ての特図変動パターンの平均変動時間を、第1特図変動パターンテーブルにおける全ての特図変動パターンの平均変動時間より短かく設定してもよい。これによれば、第1始動入賞部への入賞を契機とする図柄変動が行われている間に、第2始動入賞部への入賞を契機として多くの当り判定を行い得るので、小当り遊技の当選確率を高めて小当り遊技による効率的な持ち球増加を図り得る。
(11) 実施例の振分け部は、入球口から入球したパチンコ球を、通路を介して遊技領域に設けられている第1始動入賞部と第2始動入賞部とに振分けるよう構成したが、入球口から入球したパチンコ球を、当該振分け部の内部に設けた第1始動入賞部と第2始動入賞部とに所定の割合で振分ける構成であってもよい。すなわち、振分け部に取り込んだパチンコ球を、遊技領域に排出することなく内部で振分ける構成を採用し得る。
(12) 実施例においてメイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、メイン制御基板とサブ制御基板(演出制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例におけるメイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に、別途制御基板を備えて、実施例のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部または一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(13) また、実施例において演出制御手段(演出制御CPU)が備える機能の全部または一部を表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段が備える機能の全部または一部を演出制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、演出制御基板(演出制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例における演出制御手段および表示制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、演出制御手段が兼用することができる。
(14) 実施例では、第1特典遊技状態が付与されている状態を確変状態としたが、これに限られるものではなく、第1特典遊技状態および第2特典遊技状態を組み合わせた状態を確変状態とすることもできる。この場合に、第1特典遊技状態および第2特典遊技状態の何れも付与されていない状態を非確変状態とすることができる。
(15) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
29 左第1始動入賞部(第1始動入賞部)
30 右第1始動入賞部(第1始動入賞部)
31 第2始動入賞部(第2始動入賞部)
33 第1特別入賞部(特別入賞部)
33a 第1特別入賞口(特別入賞口)
33b 第1開閉部材(開閉手段)
35 第2特別入賞部(特別入賞部)
35a 第2特別入賞口(特別入賞口)
35b 第2開閉部材(開閉手段)
50A 第1特図表示部(第1表示手段)
50B 第2特図表示部(第2表示手段)
60a メイン制御CPU(当り判定手段,変動パターン決定手段)
ST1 第1特図変動パターンテーブル(第1の変動パターンテーブル)
ST2 第2特図変動パターンテーブル(第1の変動パターンテーブル)
VA1 特定平均変動時間(平均変動時間)
VA2 大当り平均変動時間(平均変動時間)
VA5 第2確変用平均変動時間(平均変動時間)
VA6 第2非確変用平均変動時間(平均変動時間)

Claims (1)

  1. 第1始動入賞部または第2始動入賞部への遊技球の入賞を契機として当り判定を実行する当り判定手段と、前記第1始動入賞部への入賞を契機として図柄を変動させる第1の図柄変動を行う第1表示手段と、前記第2始動入賞部への入賞を契機として図柄を変動させる第2の図柄変動を行う第2表示手段と、遊技球が入賞可能な特別入賞口を開閉手段で開閉する特別入賞部とを備え、前記当り判定手段が当りと判定した場合に、図柄変動の終了後に前記開閉手段が特別入賞口を開放する当り遊技が行われる遊技機において、
    前記第1表示手段および第2表示手段の一方の表示手段において図柄変動が実行されている間に、他方の表示手段において図柄変動を行い得るよう構成され、
    前記当り遊技には、前記当り判定手段が大当りに当選したと判定した場合に付与される大当り遊技と、前記当り判定手段での当選確率が大当りより高く設定された小当りに当選したと該当り判定手段が判定した場合に付与される小当り遊技とが設定され、
    前記第1表示手段に第1の図柄変動の結果として特定の表示結果が表示された時点で実行中の第2の図柄変動が、該特定の表示結果が表示された後であって該特定の表示結果に対応する前記当り遊技が開始される前にはずれ表示で終了するよう構成され、
    前記第1の図柄変動の変動時間を定めた複数の変動パターンが定められた第1の変動パターンテーブルと、
    前記第2の図柄変動の変動時間を定めた複数の変動パターンが、前記第1の変動パターンテーブルに定められた複数の変動パターンの平均変動時間より短い平均変動時間となるよう定められた第2の変動パターンテーブルとが設定され、
    前記第1または第2始動入賞部への入賞を契機として、対応する第1または第2変動パターンテーブルから変動パターンを決定する変動パターン決定手段を備え、該変動パターン決定手段が決定した変動パターンに基づいて対応する第1または第2表示手段で図柄変動が行われるよう構成され、
    前記第2始動入賞部への入賞を契機として前記当り判定手段が大当りに当選したと判定した場合に、前記変動パターン決定手段が前記第2の変動パターンテーブルから決定可能な変動パターンの平均変動時間は、前記第1表示手段に特定の表示結果が表示される第1の図柄変動の変動パターンとして前記変動パターン決定手段が前記第1の変動パターンテーブルから決定可能な変動パターンの平均変動時間より長く設定され、
    前記第2始動入賞部への入賞を契機とした当り判定で大当りに当選したと判定された場合に付与される大当り遊技には、第1種大当り遊技と、該第1種大当り遊技より遊技者にとって有利な第2種大当り遊技とが設定され、
    前記第1種大当り遊技に当選した場合に第2の図柄変動の変動パターンとして前記変動パターン決定手段が決定する変動パターンの変動時間には、前記第1表示手段に特定の表示結果が表示される第1の図柄変動の変動パターンとして前記変動パターン決定手段が決定する変動パターンの変動時間より長く設定されたものが定められ、
    前記第2種大当り遊技に当選した場合に前記変動パターン決定手段が決定する変動パターンの平均変動時間は、前記第1種大当り遊技に当選した場合に前記変動パターン決定手段が決定する変動パターンの平均変動時間より短く設定されている
    ことを特徴とする遊技機。
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