JP6273238B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、始動条件の成立を契機とした当り判定で当りの場合に当り遊技を実行可能な遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、パチンコ球(遊技球)が流下可能な遊技領域が画成された遊技盤に、パチンコ球が入賞可能な始動入賞口(始動入賞部)や、図柄を変動表示して図柄変動を行う液晶式やドラム式等の図柄表示装置(表示手段)が設けられ、遊技領域を流下するパチンコ球が始動入賞口へ入賞するのを契機として、図柄表示装置の図柄変動を開始するよう構成されている(例えば、特許文献1参照)。このようなパチンコ機では、始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として行われる大当り判定に当選することで、図柄表示装置に所定の大当り表示(例えば同一図柄の三つ揃等)が表示され、その結果、遊技者に有利な大当り遊技が付与される。このような大当り遊技では、特別入賞口を開閉可能に閉鎖する特別入賞装置の開閉部材が適宜の開閉パターンで開閉動作されて、特別入賞口へのパチンコ球の入賞機会が与えられ、遊技者が賞球を獲得し得るようになっている。
特開2005−304932号公報
前記パチンコ機では、大当り時の制御内容が異なる通常遊技モードと特定遊技モードとを設定し、両遊技モードを所定条件で移行することで、遊技が単調となるのを抑制している。しかしながら、遊技モードが通常遊技モードと特定遊技モードとの間で移行するだけでは、遊技の興趣を向上することは望めず、新なた遊技性が求められている。
そこで本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、新たな遊技性によって興趣を向上し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明は、
始動条件の成立を契機として当り判定する当り判定手段(60a)を備え、前記当り判定手段(60a)が当りと判定した場合に当り遊技を実行するよう構成された遊技機において、
遊技領域(75)を流下する遊技球の入賞により前記始動条件が成立する始動入賞部(30,31)と、
前記始動条件の成立を契機として図柄を変動させる図柄変動を行う表示手段(50A,50B)と、
前記始動条件の成立を契機として前記表示手段(50A,50B)で行われる図柄変動の変動時間を定めた変動パターンとして変動時間が異なる複数の変動パターンから何れかを決定する変動パターン決定手段(60a)と、
前記当り判定手段(60a)が当りと判定した場合に、第1の特定の当り遊技、第2の特定の当り遊技、第3の特定の当り遊技を含む複数種類の当り遊技から何れかを決定する当り遊技種類決定手段(60a)を備え、
通常遊技モード(MA)と、該通常遊技モード(MA)より有利な第1特定遊技モード(M1)および第2特定遊技モード(M2)との複数種類の遊技モードを有し、
前記通常遊技モード(MA)において前記当り遊技種類決定手段(60a)が当り遊技として第1の特定の当り遊技を決定した場合には、該第1の特定の当り遊技後に前記第1特定遊技モード(M1)になり、
前記第1特定遊技モード(M1)において前記当り遊技種類決定手段(60a)が当り遊技として決定した当り遊技の種類に応じて、当り遊技後に前記通常遊技モード(MA)、第1特定遊技モード(M1)または第2特定遊技モード(M2)の何れかになるよう構成され、
前記第2特定遊技モード(M2)において前記当り遊技種類決定手段(60a)が当り遊技として決定した当り遊技の種類に応じて、当り遊技後に第2特定遊技モード(M2)に維持されるか、または前記第1特定遊技モード(M1)になり得るよう構成されると共に、前記第2特定遊技モード(M2)において前記当り遊技種類決定手段(60a)が当り遊技として決定した当り遊技の種類に関わらず、当り遊技後に前記通常遊技モード(MA)になり難いよう構成され、
前記当り判定手段(60a)が当りと判定した場合は、前記変動パターン決定手段(60a)が決定した変動パターンに基づいて前記表示手段(50A,50B)で図柄変動が行われた後に、当り遊技が実行されるよう構成され、
前記変動パターン決定手段(60a)が変動パターンを決定する変動パターン群として、第1特定変動パターン群(PT3,PT4)および第2特定変動パターン群(PT5,PT6)が設定され、
前記変動パターン決定手段(60a)は、前記第1特定遊技モード(M1)では第1特定変動パターン群(PT3,PT4)から変動パターンを決定すると共に、前記第2特定遊技モード(M2)では第2特定変動パターン群(PT5,PT6)から変動パターンを決定するよう構成され、
前記第1特定変動パターン群(PT3,PT4)および第2特定変動パターン群(PT5,PT6)は、該第1特定変動パターン群(PT3,PT4)および第2特定変動パターン群(PT5,PT6)から前記変動パターン決定手段(60a)が変動パターンを決定した場合の平均変動時間(VBZ,VCZ)が略同じに設定され、
前記遊技領域(75)に投入された遊技球の数に対する賞球の数の割合である出球率は、前記第1特定遊技モード(M1)および第2特定遊技モード(M2)で略同じに設定され
前記第2特定遊技モード(M2)を報知するランプ装置(18)を備え
前記ランプ装置(18)は、前記第2特定遊技モード(M2)において、前記当り遊技種類決定手段(60a)が当り遊技として第2または第3の特定の当り遊技を決定した場合には、点灯態様を特有の点灯態様に変化させることで、他の遊技モード(Ma,M1)に移行することなく第2特定遊技モード(M2)に維持されることを報知するよう構成され、
前記ランプ装置(18)は、前記通常遊技モード(MA)または第1特定遊技モード(M1)において、前記当り遊技種類決定手段(60a)が当り遊技として第3の特定の当り遊技を決定した場合には、点灯態様を特有の点灯態様に変化させることで第2特定遊技モード(M2)に移行することを報知すると共に、該第2特定遊技モード(M2)中は常に特有の点灯態様を維持するよう構成したことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、第2特定遊技モードの状態では、当り遊技の種類に関わらず、いきなり通常遊技モードになり難いので、有利な特定遊技モードであることを期待して遊技を継続することができ、今までにない斬新な遊技性によって興趣を高めることができる。また、通常遊技モードになり難い第2特定遊技モードを報知することで、遊技者は安心して遊技を楽しむことができる。
また、第1特定遊技モードと第2特定遊技モードとで変動パターンの平均変動時間が略同じであるので、図柄変動の種類によっては何れの特定遊技モードであるのかを認識させ難くすることができる。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記ランプ装置(18)は、遊技モードが第2特定遊技モード(M2)から第1特定遊技モード(M1)になることを報知するよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、第2特定遊技モードから第1特定遊技モードになることを報知することで、通常遊技モードになる可能性を認識して遊技を行うことができる。
本願には、次のような技術的思想が含まれている。
前記第2特定遊技モード(M2)において前記当り遊技種類決定手段(60a)が当り遊技として特殊な当り遊技を決定した場合には、該特殊な当り遊技後に前記第1特定遊技モード(M1)になると共に、前記第1特定遊技モード(M1)において前記当り遊技種類決定手段(60a)が当り遊技として前記特殊な当り遊技を決定した場合には、該特殊な当り遊技後に前記通常遊技モード(MA)になるよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、同じ特殊な当り遊技に当った場合に、第2特定遊技モードから第1特定遊技モードになると共に、第1特定遊技モードから通常遊技モードになるよう構成したので、当った当り遊技の種類に対する興味を高めて、興趣を向上し得る。
請求項に記載の発明では、
前記表示手段は、前記第1始動入賞部(30)への入賞を契機として図柄を変動させる図柄変動を行う第1表示手段(50A)と、前記第2始動入賞部(31)への入賞を契機として図柄を変動させる図柄変動を行う第2表示手段(50B)とからなり、
前記第1表示手段(50A)および第2表示手段(50B)の一方の表示手段(50A,50B)において図柄変動が実行されている間に、他方の表示手段(50B,50A)において図柄変動を行い得るよう構成され、
一方の始動入賞部(30,31)への入賞を契機として当り遊技が行われる場合に、該当り遊技が開始される前に他方の始動入賞部(31,30)への入賞を契機とした当り判定の結果を強制的にはずれにすると共に該他方の図柄変動の結果をはずれ表示で終了させるよう構成され
前記始動条件の成立を契機として、演出用表示手段(17,43)で実行される演出の内容を特定する複数種類の演出パターンから演出パターンを決定する演出パターン決定手段(65a)を備え、
前記演出パターン決定手段(65a)は、前記第1特定遊技モード(M1)および第2特定遊技モード(M2)では、複数種類の演出パターンからなる共通演出パターン群から演出パターンを決定するよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、複数の図柄変動を同時に行い得る構成において、複数の当りが同時に発生するのを防止することができる。
また、演出用表示手段で実行される演出によって第1特定遊技モードであるか第2特定遊技モードであるかを特定することはできず、特定遊技モードの種類を推測する遊技性によって興趣を向上し得る。
請求項に記載の発明では、
前記始動入賞部として、第1始動入賞部(30)および第2始動入賞部(31)が設けられ、
前記第1始動入賞部(30)への遊技球の入賞を契機として取得した入賞情報を始動保留情報として上限数まで記憶可能な始動記憶手段(60c)を備え、
前記変動パターン決定手段(60a)が変動パターンを決定する変動パターン群として、第1通常変動パターン群(PT1)および第2通常変動パターン群(PT2)が設定され、
前記変動パターン決定手段(60a)は、前記通常遊技モード(MA)において前記第1始動入賞部(30)への入賞を契機として前記始動記憶手段(60c)に記憶した始動保留情報に基づいて前記第1通常変動パターン群(PT1)から変動パターンを決定すると共に、前記通常遊技モード(MA)において前記第2始動入賞部(31)への入賞を契機として前記第2通常変動パターン群(PT2)から変動パターンを決定するよう構成され、
前記始動記憶手段(60c)が記憶可能な始動保留情報の上限数+1をKとして、前記第2通常変動パターン群(PT2)に設定された最長の変動パターンに定められる変動時間は、前記第1通常変動パターン群(PT1)に設定された最長の変動パターンに定められる変動時間のK倍に設定され、
前記変動パターン決定手段(60a)は、前記通常遊技モード(MA)において前記第2始動入賞部(31)への入賞を契機として前記当り判定手段(60a)が当りと判定した場合には、前記第2通常変動パターン群(PT2)から変動時間が最短の変動パターンを決定するよう構成されたことを要旨とする。
これによれば、通常遊技モードでは、第2始動入賞部への入賞を契機とした図柄変動中に、第1始動入賞部への入賞を契機とした図柄変動が複数回行われることがあり、両始動入賞部に基づく図柄変動の態様の違いを明確にし得る。また、第2始動入賞部への入賞で当った場合には、速やかに当り遊技を付与して興趣が低下するのを防ぐことができる。
また、始動保留情報の保留数が上限数ある状態で、第2通常特図変動パターン群の最長の特図変動パターンに基づく図柄変動が開始された場合に、全ての始動保留情報に基づく図柄変動が終了するまでの間、第2始動入賞部への入賞を契機とした1つの第2通常特図変動パターンに基づく図柄変動を継続して行うことができる。
本発明に係る遊技機によれば、新たな遊技性によって興趣を向上し得る。
実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤の正面図であって、遊技情報表示部を拡大して示している。 当り遊技の種類を示す説明図である。 第1特図入力処理の流れを示すフローチャートである。 第1特図開始処理の流れを示すフローチャートである。 図5のステップB15に続く処理の流れを示すフローチャートである。 第2特図入力・開始処理の流れを示すフローチャートである。 実施例に係るパチンコ機の当り時変動停止処理の流れを示すフローチャートである。 実施例に係るパチンコ機の制御構成を示すブロック図である。 実施例に係るパチンコ機のモード移行の流れを示す説明図である。 通常遊技モードにおいて特図変動パターンを決定する際に参照される通常特図変動パターン群を示す説明図であって、(a)は第1通常特図変動パターン群を示し、(b)は第2通常特図変動パターン群を示す。 第1特定遊技モードにおいて特図変動パターンを決定する際に参照される特定特図変動パターン群を示す説明図であって、(a)は第1種第1特定特図変動パターン群を示し、(b)は第2種第1特定特図変動パターン群を示す。 第2特定遊技モードにおいて特図変動パターンを決定する際に参照される特定特図変動パターン群を示す説明図であって、(a)は第1種第2特定特図変動パターン群を示し、(b)は第2種第2特定特図変動パターン群を示す。 遊技モードと演出モードとの関係を示す説明図である。 特図変動パターンと演出パターン群との関係を示す説明図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられると共に、遊技盤20の後側に、図柄を変動表示可能な演出用表示手段としての第1表示装置(第1演出用表示手段)17が着脱し得るよう配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視可能に保護する透明部材13aで前後に開口する窓部13bを覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
前記前枠13には、図1に示す如く、下球受け皿15の右側方に、前記中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられる。この操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aを操作して回動量を調節することで、前記遊技盤20に形成された第1球流下経路75a(後述)をパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該遊技盤20に形成された第2球流下経路75b(後述)をパチンコ球が流下する所謂「右打ち」とを打ち分け得るようになっている。また、前枠13には、窓部13bの外周を囲繞するようランプ装置(発光手段)18が配設されると共に、該前枠13における上部の左右の隅部に、音声や効果音を出力可能なスピーカ(音出力手段)19が配設されている。すなわち、前記ランプ装置18に設けられたLED等の発光体(図示せず)を点灯・点滅したり、前記スピーカ19から適宜の音声を出力することで、前記第1表示装置17での図柄変動演出に合わせて発光演出や音声演出を行い得るよう構成されている。
(遊技盤20について)
前記遊技盤20は、図2に示すように、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、遊技盤20の裏側に前記第1表示装置17が着脱可能に組み付けられている。前記遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール21が配設されており、該案内レール21により画成される略円形の遊技領域75に、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品(具体的には後述する枠状装飾体25、第1始動入賞部30、第2始動入賞部31、特別入賞部33、球通過ゲート46等)が前側から取り付けられると共に、遊技領域75の最下部位置には、該遊技領域75に打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。なお、前記装着口の形成数は、遊技盤20に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜変更される。
ここで、実施例の前記遊技盤20には、図2に示すように、前記案内レール21で囲まれた遊技領域75の略中央で開口する装着口に、前後に開口する開口部25aが形成されたセンター役とも称される枠状装飾体25が取り付けられ、該枠状装飾体25の開口部25aを介して第1表示装置17の画像表示面17aが遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。なお、前記遊技盤20には、前記遊技領域75内に多数の遊技釘23が設けられると共に、前記枠状装飾体25の左側方に、遊技領域75を流下するパチンコ球の接触に伴って回転する所謂「風車」とも称される回転案内部材24が回転自在に支持されており、遊技領域75を流下するパチンコ球が遊技釘23や回転案内部材24に接触することで、流下方向が不規則に変化するよう構成されている。
前記遊技盤20における第1装着口(枠状装飾体25)の下方に開設された第2装着口に、遊技領域75(第1球流下経路75a,第2球流下経路75b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第1始動入賞口30aを有する第1始動入賞部(始動入賞部,第1特図始動入賞部)30が取り付けられている。また、遊技盤20における第2装着口の右上方の第2球流下経路75bに、上側から第4装着口、第5装着口および第6装着口が開設される。そして、第4装着口に、遊技領域75(第2球流下経路75b)を流下するパチンコ球が通過可能な球通過ゲート46が取り付けられ、第5装着口に、遊技領域75(第2球流下経路75b)を流下するパチンコ球が入賞可能な特別入賞口33aを有する特別入賞部(特別入賞部)33が取り付けられ、第6装着口に、遊技領域75(第2球流下経路75b)を流下するパチンコ球が入賞可能な第2始動入賞口31aを有する第2始動入賞部(始動入賞部,第2特図始動入賞部)31が取り付けられている。
(枠状装飾体25について)
前記枠状装飾体25は、前記第1装着口の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部(図示せず)と、該枠状基部に設けられて前記遊技盤20の前面より前方に突出し、前記遊技領域75と第1表示装置17の画像表示面17aを区切る庇状部25bと、該庇状部25bの後縁から外方に延出する薄板状の台板部25cとを備える(図2参照)。そして、前記枠状基部を第1装着口に挿入すると共に台板部25cを遊技盤20の前面に当接した状態で、該台板部25cをネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、枠状装飾体25が遊技盤20に取り付けられて、該枠状装飾体25の外側、具体的には庇状部25bと案内レール21との間にパチンコ球が流下する遊技領域75(第1および第2球流下経路75a,75b)が画成されるようになっている。なお、枠状装飾体25を遊技盤20に取り付けた状態で、庇状部25bの後端縁から外方に延出する台板部25cが遊技盤20の前面に沿って延在して、該台板部25cの前側をパチンコ球が通り得るようになっている。
前記枠状装飾体25の庇状部25bは、枠状装飾体25(台板部25c)の左側縁の略中間位置から上縁および右下縁に亘って連続して延在するよう設けられており、前記第1表示装置17における画像表示面17aの前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)するのを規制している。また庇状部25bは、最上部位置から左右方向に下方傾斜するよう形成されて、遊技領域75に打ち出されたパチンコ球が庇状部25b上で滞ることなく枠状装飾体25の左側方または右側方へ誘導案内されるよう形成されている。すなわち、枠状装飾体25の外側に画成される遊技領域75は、図2に示す如く、該枠状装飾体25の左側方をパチンコ球が流下する第1球流下経路(球流下経路)75aおよび枠状装飾体25の右側方をパチンコ球が流下する第2球流下経路(球流下経路)75bに分かれており、前記打球発射装置により遊技領域75内に向けて発射されたパチンコ球は、到達位置に応じて第1球流下経路75aか、或いは第2球流下経路75bの何れかを流下するよう構成される。そして、実施例に係るパチンコ機10では、前記第1球流下経路75aをパチンコ球が流下する場合(左打ちの場合)に、パチンコ球が第2球流下経路75bを流下する場合に較べて第1始動入賞部30の第1始動入賞口30aにパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されると共に、該第2球流下経路75bをパチンコ球が流下する場合(右打ちの場合)に、パチンコ球が第1球流下経路75aを流下する場合に較べて第1および第2特別入賞部33の特別入賞口33aや第2始動入賞部31の第2始動入賞口31aへパチンコ球が入賞する可能性が高くなるよう構成されている。また、第2球流下経路75bをパチンコ球が流下する場合(右打ちの場合)に、パチンコ球が第1球流下経路75aを流下する場合に較べて球通過ゲート46をパチンコ球が通過する可能性が高くなるよう構成されている。
前記枠状装飾体25には、図2に示す如く、開口部25aの下側(枠状装飾体25の内周下縁部)に、ステージ25dが設けられると共に、開口部25aの左側に、前記第1球流下経路75a(遊技領域75)に開口して該第1球流下経路75aを流下するパチンコ球を枠状装飾体25の内側(ステージ25d)に取り込む球導入部25eが設けられ、該球導入部25eがステージ25dに連通するよう構成される。そして、球導入部25eからステージ25dに通出されたパチンコ球は、ステージ25d上を左右に転動した後に、前記第1始動入賞口30aが設けられている遊技領域75に排出される。また、遊技盤20には、枠状装飾体25の開口部25aから前側に画像表示面43aを臨ませた演出用表示手段としての第2表示装置(第2演出用表示手段)43が設けられており、該第2表示装置43の画像表示面43aで各種の図柄変動演出を表示し得るよう構成されている。
(第1始動入賞部30について)
前記遊技盤20に配設された前記第1始動入賞部30の第1始動入賞口30aは、遊技領域75内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、該第1始動入賞口30aは、前記遊技領域75を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成される。すなわち、第1始動入賞部30は、パチンコ球の入賞態様が可変しない入賞部として構成されている。また第1始動入賞部30は、前記第1始動入賞口30aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての第1始動入賞検出センサ38を備えている。第1始動入賞検出センサ38は、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図9参照)、該第1始動入賞検出センサ38によるパチンコ球の検出(すなわち第1始動入賞口30aへのパチンコ球の入賞)を契機として、該メイン制御基板60の制御下に所定数(実施例では3個)の賞球が払い出されるようになっている。
(第2始動入賞部31について)
前記第2始動入賞部31の第2始動入賞口31aは、始動口用開閉部材31bによって開閉するよう構成されており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド32(図9参照)の駆動に伴って始動口用開閉部材(開閉手段)31bが第2始動入賞口31aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、第2始動入賞口31aは、始動入賞ソレノイド32を駆動することでパチンコ球の入賞確率(入賞のし易さ)を可変し得るよう構成される。このように、実施例では、前記第2球流下経路75bに配置された第2始動入賞部31は、パチンコ球の入賞態様を可変する始動口用開閉部材31bを備えた入賞部として構成されている。なお、始動口用開閉部材31bは、後述する普図当り判定が肯定された場合を開放条件として閉鎖位置から開放位置に変位して第2始動入賞口31aを開放する。また、始動口用開閉部材31bを開放位置から閉鎖位置に変位して第2始動入賞口31aを閉鎖する閉鎖条件としては、始動口用開閉部材31bが開放位置に変位している継続時間(第2始動入賞口31aの開放時間)が挙げられるが、その他の条件を設定してもよい。
前記第2始動入賞部31は、前記第2始動入賞口31aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての第2始動入賞検出センサ39を備えている。第2始動入賞検出センサ39は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図9参照)、該第2始動入賞検出センサ39によるパチンコ球の検出(すなわち第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞)を契機として、メイン制御基板60の制御下に所定数(実施例では2個)の賞球が払い出されるようになっている。
前記始動入賞検出センサ38,39によるパチンコ球の検出に伴って(すなわち第1および第2始動入賞口30a,31aへのパチンコ球の入賞による始動条件の成立を契機に)各種入賞情報(後述する各種乱数情報)が取得され、この取得した入賞情報に基づいて後述する特図当り抽選(当り判定)が行われるよう構成されている。そして、特図当り抽選の結果に基づいて前記第1または第2表示装置17,43において図柄変動演出(図柄変動)が実行されると共に、後述する第1または第2特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示(図柄変動)が実行されるようになっている。そして、前記第1または第2特図表示部50A,50Bでの特図変動表示の結果、該第1または第2特図表示部50A,50Bに所定の大当り表示(当り表示)となる特図が確定停止表示されることで、遊技者に有利な大当り遊技(当り遊技)が付与され、大当り遊技の発生に伴って前記特別入賞部33を所定の開放条件で開放する大当り遊技が行われて、遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられるよう構成されている。また、第1または第2特図表示部50A,50Bでの特図変動表示に関連して、第1または第2表示装置17,43で図柄変動演出が行われ、第1または第2特図表示部50A,50Bの特図変動表示の結果に合わせて、該第1または第2表示装置17,43に所定の大当り表示(当り表示)となる図柄組み合わせ(例えば同一飾図の3つ揃い等)で飾図が確定停止表示されるように構成されている。
(特別入賞部33について)
前記特別入賞部(特別入賞部)33の特別入賞口(特別入賞口)33aは、特別開閉部材(開閉手段)33bによって開閉されるよう構成される。特別開閉部材33bは、駆動手段としての特別入賞ソレノイド34(図9参照)に連繋されて、該特別入賞ソレノイド34を駆動することで、特別開閉部材33bが特別入賞口33aへのパチンコ球の入賞を阻止する閉位置と該特別入賞口33aへのパチンコ球の入賞を許容する開位置との間を移動するよう構成される。また特別入賞部33には、前記特別入賞口33aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ40が配設されている。特別入賞検出センサ40は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図9参照)、特別入賞検出センサ40がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60に出力し、該メイン制御基板60の制御下に予め設定された数(実施例では12個)の賞球が払い出されるようになっている。なお、特別入賞部33は、特別開閉部材33bにより特別入賞口33aを常には閉鎖(入賞不能状態と)するよう構成され、後述する大当り遊技(当り遊技)の発生に伴って特別入賞口33aを開放(入賞可能状態と)するよう構成されている。すなわち、特別入賞部33は、大当り遊技状態(特別遊技状態)で開放可能な入賞装置として機能する。前記特別開閉部材33bは、前記第1始動入賞部30の第1始動入賞口30aまたは第2始動入賞部31の第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞を契機(始動条件の成立を契機)として、メイン制御基板60における大当り判定(当り判定)の結果として当りが発生した場合に開放されるようになっており、実施例では、メイン制御基板60における大当り判定(当り判定)の判定結果が当りであることによって、特別開閉部材33bを開放するための所定条件が成立するよう設定されている。
(遊技情報表示部Mについて)
前記遊技盤20の所定位置(実施例では、遊技領域75外の左下部位置)には、前記メイン制御CPU60aにより決定された各種の遊技情報を表示する遊技情報表示部Mが設けられており、当該遊技情報表示部Mを目視することで、遊技に必要な遊技情報を遊技者が適宜に確認し得るようになっている。ここで、実施例の遊技情報表示部Mには、図2に示す如く、前記遊技情報を表示する各遊技状態表示部として、特図表示部50A,50B、特図保留表示部52、普図表示部55、普図保留表示部56およびラウンド表示部57等が設けられている。なお、前記遊技情報表示部Mの前面は、光透過性のカバー体Maにより覆蓋保護されており、カバー体Maを介して遊技状態表示部Mに表示された各種の遊技情報を確認し得るよう構成されている。
(特図表示部50A,50Bについて)
前記特図表示部50A,50Bは、始動入賞部30,31(第1および第2始動入賞口30a,31a)への入賞を契機(始動条件の成立を契機)として作動するものであって、実施例では、前記第1始動入賞口30aへの入賞(第1始動入賞検出センサ38の検出)を契機として変動表示(図柄を変動させる図柄変動)を開始する第1表示手段としての第1特図表示部50Aと、第2始動入賞口31aへの入賞(第2始動入賞検出センサ39の検出)を契機として変動表示(図柄を変動させる図柄変動)を開始する第2表示手段としての第2特図表示部50Bとからなり、各特図表示部50A,50Bの何れも複数個(実施例では8個ずつ)の発光表示部により構成されている。そして、前記第1始動入賞口30aへのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部50Aの発光表示部が順次点灯・消灯する変動表示(以下、特図変動表示という場合がある)が行われ、最終的に発光表示部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特別図柄(以下、特図という)の内の1つを表示するようになっている。また、第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部50Bの発光表示部が点灯・消灯する変動表示(以下、特図変動表示という場合がある)が行われて、最終的に発光部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するよう構成されている。なお、実施例の各発光表示部はLEDにより構成されているが、これに限らず点灯位置を適宜変更し得る形態であればよく、また、7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他特図を表示可能な表示手段を採用できる。
ここで、前記特図は、大当りか否かなどの内部抽選の結果を示す報知用の図柄とされ、前記各特図表示部50A,50Bでは、発光表示部の点灯位置により複数種類の特図を表示し得るようになっている。具体的には、各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る特図としては、大当りを認識し得る大当り表示(大当り図柄)としての100種類の特図と、はずれを認識し得るはずれ表示(はずれ図柄)としての1種類の特図とが各特図表示部50A,50Bに対応して夫々設定されて、特図当り抽選の結果に応じて1つの特図が決定されて、特図変動表示の結果として、決定された特図が各特図表示部50A,50Bに確定停止表示される。なお、前述した各特図表示部50A,50Bにおいて表示し得る大当り図柄およびはずれ図柄としての特図の数は一例であって、適宜に変更することができる。そして、前記特図表示部50A,50Bの何れかに、大当り表示としての特図が表示されることで、大当り表示に対応した大当り遊技が引き続いて遊技者に付与されるようになっている。実施例のパチンコ機10に設定された大当り遊技については後で詳細に説明する。なお、以下の説明では、第1特図表示部50Aで行われる特図変動表示を「第1特図変動表示」と称し、該第1特図変動表示の結果、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図を特図1と称する場合がある。同様に、第2特図表示部50Bで行われる特図変動表示を「第2特図変動表示」と称し、該第2特図変動表示の結果、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図を特図2と称する場合がある。また、実施例のパチンコ機10では、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bの一方で特図変動表示(図柄変動)を実行している間に、他方でも特図変動表示(図柄変動)を実行し得るよう構成されており、このように両特図表示部50A,50Bで並行して特図変動表示を実行することを、同時変動という場合がある。
(特図保留について)
また、図2に示すように、前記第1始動入賞口30aにパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)が機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に特図始動保留情報(始動保留情報)として記憶されるようになっている。そして、前記遊技情報表示部Mに、特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された特図保留表示部52が設けられている。すなわち、前記特図保留表示部52の表示内容によって、保留されている特図変動表示の回数(図柄変動の回数)が報知される。
ここで、前記特図保留表示部52で表示される特図始動保留情報の保留数は、第1始動入賞口30aへパチンコ球が入賞することで1加算されると共に、第1特図変動表示(図柄変動)が行われる毎に1減算される。なお、特図始動保留情報の保留数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで特図始動保留情報の保留数を加算し得るよう設定されている。特図保留表示部52は、上下に並んだ複数(実施例では2つ)のLEDから構成されており、始動保留記憶数が「1」〜「2」の場合には特図保留表示部52が上から順に点灯し、始動保留記憶数が「3」〜「4」の場合には特図保留表示部52が上から順に点滅することで、保留情報の保留数を遊技者が把握し得るようになっている。なお、実施例のパチンコ機10では、第2始動入賞口31aにパチンコ球が入賞した際に取得される情報(各種乱数情報)は機内部の記憶手段に記憶保留されないよう構成されている。すなわち、実施例のパチンコ機10では、第1始動入賞口30aへの入賞に基づく特図変動表示(図柄変動演出)を上限まで保留する一方で、第2始動入賞口31aへの入賞に基づく特図変動表示(図柄変動演出)は保留しないようになっている。
(ラウンド報知について)
実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、後述する複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定される。この大当り遊技には、規定ラウンド数が異なる複数種類のものが設定されており、当選した大当り遊技の規定ラウンド数を報知するラウンド表示部57が、前記遊技情報表示部Mに設けられている。このラウンド表示部57は、複数のLED(実施例では8個)から発光表示部が構成される。本実施例では、大当り遊技の規定ラウンド数として、「2回」および「8回」の2種類が設定されており、規定ラウンド数毎に点灯するLEDが定められて、LEDの点灯位置に応じて規定ラウンド数が報知されるようになっている。なお、パチンコ機10において設定される大当り遊技の全ての規定ラウンド数が同一である場合には、当該ラウンド表示部57を省略することができる。
ここで、前記特図保留表示部52、ラウンド表示部57等は、対応する情報を表示乃至報知し得るものであれば、複数のLEDからなる発光表示部に限らず、7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の表示手段を採用できる。
(表示装置17,43について)
前記遊技盤20には、前記第1特図表示部50Aで実行される第1特図変動表示と関連する図柄変動演出が実行される前記第1表示装置17と、前記第2特図表示部50Bで実行される第2特図変動表示と関連する図柄変動演出が実行される前記第2表示装置43とが設けられている。そして、実施例のパチンコ機10では、第1および第2特図表示部50A,50Bにおいて特図変動表示を同時に行い得ると共に、第1および第2表示装置17,43において図柄変動演出を同時に行い得るよう構成されている。なお、以下の説明では、第1表示装置17で行われる図柄変動演出を「第1図柄変動演出」と称し、該第2表示装置43で行われる図柄変動演出を「第2図柄変動演出」と称する場合がある。
(第1表示装置17について)
前記第1表示装置17には、図2に示すように、前記飾図を変動表示可能な左第1図柄列26a,中第1図柄列26b,右第1図柄列26cの3列の図柄列が左右横並び状に設定されており、前記第1始動入賞口30aへの入賞を契機として、各第1図柄列26a,26b,26cの飾図が変動開始されるようになっている。実施例の第1表示装置17には、第1図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な第1有効停止位置27が設定されており、第1図柄変動演出により、各第1図柄列26a,26b,26cの第1有効停止位置27を組み合わせた停止図柄有効ライン上に確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。すなわち、実施例の第1表示装置17には、1つの停止図柄有効ラインが設定されている。
また、前記第1表示装置17では、第1図柄変動演出が終了する前に各第1図柄列26a,26b,26cの第1有効停止位置27に飾図が一時的に仮停止表示されて、各第1図柄列26a,26b,26cの飾図が確定停止表示されることで1回の第1図柄変動演出が終了するようになっている。すなわち、第1図柄変動演出(第1特図変動表示)は、1つの始動情報(始動保留情報)に基づいて行われる飾図(特図1)の変動開始から確定停止までを1回として実行されるようになっている。
(第2表示装置43について)
前記第2表示装置43には、図2に示すように、前記飾図を変動表示可能な左第2図柄列44a,中第2図柄列44b,右第2図柄列44cの3列の図柄列が左右横並び状に設定されており、前記第2始動入賞口31aへの入賞を契機として、各第2図柄列44a,44b,44cの飾図が変動開始されるようになっている。実施例の第2表示装置43には、第2図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な第2有効停止位置45が設定されており、第2図柄変動演出により、各第2図柄列44a,44b,44cの第2有効停止位置45を組み合わせた停止図柄有効ラインに確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。すなわち、実施例の第2表示装置43には、1つの停止図柄有効ラインが設定されている。
また、前記第2表示装置43では、前記第1表示装置17と同様に、第2図柄変動演出が終了する前に各第2図柄列44a,44b,44cの第2有効停止位置45に飾図が一時的に仮停止表示されて、各第2図柄列44a,44b,44cの飾図が確定停止表示されることで1回の第2図柄変動演出が終了するようになっている。すなわち、第2図柄変動演出(第2特図変動表示)は、1つの始動情報に基づいて行われる飾図(特図2)の変動開始から確定停止までを1回として実行されるようになっている。
ここで、「変動表示」とは、前記各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cにおいて、有効停止位置27,45に表示される飾図が所定順序で変化している状態である。そして、飾図の「確定停止」とは、前記各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cにおいて有効停止位置27,45に飾図が所定の特図変動インターバル時間に亘って継続して停止表示された状態である。また、飾図の「仮停止」とは、前記各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cにおいて有効停止位置27,45に留まるよう表示された飾図が特図変動インターバル時間だけ継続して停止していない状態である。すなわち、飾図の仮停止は、有効停止位置27,45において飾図がゆれ変動状態で表示されている状態や、特図変動インターバル時間より短い時間で停止表示されている状態を含んでいる。
前記第1特図表示部50Aと第1表示装置17では、第1特図変動表示と該第1特図変動表示に関連する第1図柄変動演出が開始され、特図1と飾図とが確定停止表示される。同様に、第2特図表示部50Bと第2表示装置43では、第2特図変動表示と該第2特図変動表示に関連する第2図柄変動演出が開始され、特図2と飾図とが確定停止表示される。
また、前記第1および第2表示装置17,43の各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cおける飾図の表示領域は、第1特図表示部50Aおよび第2特図表示部50Bに比較して大きな領域で構成されて、特図に比較して飾図が遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、第1または第2表示装置17,43の停止図柄有効ラインに停止表示された図柄組み合わせから大当りまたははずれを認識できる。
ここで、実施例に係る第1および第2表示装置17,43には、各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cに「0」〜「9」の10種類の数字が基本の飾図として設定されており、該基本の飾図が各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cで順番に変動表示されるようになっている。なお、飾図としては、これに限られるものではなく、任意の数字や文字、絵柄等のように、遊技者が各飾図を区別して識別し得る形態とされる。また前記飾図には、大当り遊技の終了後に確変状態(後述)を付与することを確定的に遊技者が認識可能な第1の識別図柄と、大当り遊技終了後に確変状態を付与される可能性のあることを非確定的に認識可能な第2の識別図柄に分類されている。なお、本実施形態において大当り遊技終了後に付与可能な確変状態については後で詳細に説明する。ここで、第1の識別図柄としては、基本となる飾図の中から適宜に設定しても、基本となる飾図以外に定めた特別な飾図を用いることもできる。なお、実施例においては、「1」、「3」、「5」、「7」、「9」の奇数図柄を第1の識別図柄とし、「0」、「2」、「4」、「6」、「8」の偶数図柄を第2の識別図柄とした例で説明する。
そして、前記第1または第2表示装置17,43における各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの有効停止位置27,45(停止図柄有効ライン)に確定停止表示された各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの飾図が大当りの図柄組み合わせであった場合に、大当り遊技が付与されることを把握し得るようになっている。ここで、実施例では、大当りの図柄組み合わせとして、各図柄列の有効停止位置27,45に同じ飾図が確定停止表示される図柄組み合わせ(例えば、「222」、「777」等)が設定されている。この大当りを認識できる飾図の図柄組み合わせが、第1または第2表示装置17,43に表示される大当り表示となり、図柄変動演出の終了後に遊技者に有利な大当り遊技が付与される。また、実施例では、第1または第2表示装置17,43で変動表示される前述した基本の飾図とは別に、特殊飾図(特殊図柄)を表示し得るよう設定されており、各図柄列の有効停止位置27,45の何れか(例えば中図柄列の有効停止位置27,45)に特殊飾図が確定停止表示されることで、所定の大当り遊技が付与されることを認識できるよう構成されている。この大当り遊技が発生する可能性を認識できる飾図の図柄組み合わせが、第1または第2表示装置17,43に表示される当り示唆表示となる。一方で、第1または第2表示装置17,43の有効停止位置27,45に確定停止表示された全列の図柄が1つでも異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ(例えば「123」、「734」、「171」等)から、原則的には大当り遊技が付与されない「はずれ」であることを認識できる。このはずれを認識できる飾図の図柄組み合わせが、第1または第2表示装置17,43のはずれ表示となる。但し、このような3列の飾図が全て同一でない図柄組み合わせのうち、特定の図柄組み合わせを所定の演出(例えば、所定の大当り遊技)が実行される契機として用いることも可能である。特定の図柄組み合わせとは、当該図柄組み合わせから遊技者が何らかの法則性や意味を認識または連想し得るものである。特定の図柄組み合わせの具体例としては、3列の飾図が連続した昇順または降順で並ぶ図柄組み合わせ(例えば、「123」、「321」)や、左の図柄列26a,44aおよび中の図柄列26b,44bの飾図が同一で、右の図柄列26c,44cの飾図の値が1つずれた図柄組み合わせ(例えば、「778」)、3列の飾図が所定の語呂合わせとなる図柄組み合わせ(例えば、「758」(名古屋))等が挙げられる。このように、特定の図柄組み合わせは、はずれ表示結果としてだけでなく大当り表示結果としても選択され得る飾図の図柄組み合わせとされる。
また、図柄変動演出において、複数の図柄列の内で、特定の図柄列(実施例では、左の図柄列26a,44aおよび右の図柄列26c,44c)に同じ飾図が停止表示され、かつ残りの図柄列(実施例では、中の図柄列26b,44b)が変動表示された表示(リーチ表示)となることで、リーチが生起されたことを遊技者が認識し得るようになっている。具体的なリーチ表示の例としては、左の図柄列26a,44aおよび右の図柄列26c,44cに同じ飾図が停止表示された図柄組み合わせ(「1↓1」、「4↓4」等)となる。なお、「↓」は変動中であることを表している。また、リーチ表示を形成する特定の図柄列(左の図柄列26a,44aおよび右の図柄列26c,44c)の飾図は、仮停止表示の状態とされ、残りの図柄列(中の図柄列26b,44b)に飾図が停止表示(仮停止表示)された後に、全ての図柄列の飾図が確定停止表示されるようになっている。
前記第1表示装置17には、第1特図表示部50Aでの第1特図変動表示の結果、表示される特図1に応じた飾図の図柄組み合わせが表示される。すなわち、第1特図表示部50Aに表示される特図1と、第1表示装置17に表示される飾図の図柄組み合わせとが夫々対応しており、第1図柄変動演出が終了すると、第1特図表示部50Aに特図1が確定停止されると共に、第1表示装置17の各第1図柄列26a,26b,26cに飾図が確定停止表示されるようになっている。なお、特図1に対する飾図の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特図1に対して複数の飾図による図柄組み合わせの中から1つの飾図による図柄組み合わせが選択されるようになっている。
前記第2表示装置43には、第2特図表示部50Bでの第2特図変動表示の結果、表示される特図2に応じた飾図の図柄組み合わせが表示される。すなわち、第2特図表示部50Bに表示される特図2と、第2表示装置43に表示される飾図の図柄組み合わせとが夫々対応しており、第2図柄変動演出が終了すると、第2特図表示部50Bに特図2が確定停止されると共に、第2表示装置43の各第2図柄列44a,44b,44cに飾図が確定停止表示されるようになっている。なお、特図2に対する飾図の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特図2に対して複数の飾図による図柄組み合わせの中から1つの飾図による図柄組み合わせが選択されるようになっている。
(球通過ゲート46について)
図2に示すように、前記枠状装飾体25の右側には、遊技領域75(第2球流下経路75b)を流下するパチンコ球が通過(入球)可能な球通過ゲート(入球部)46が設けられている。この球通過ゲート46には球通過検出センサ47(図9参照)が配設されており、該球通過ゲート46を通過するパチンコ球を球通過検出センサ47で検出するよう構成されている。球通過検出センサ47は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており、該球通過検出センサ47からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわち球通過検出センサ47のパチンコ球の検出(球通過ゲート46のパチンコ球の通過))に伴って各種情報(後述する普図当り判定用乱数)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選、開放可否判定)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記第2始動入賞部31の始動入賞ソレノイド32が駆動制御されて始動口用開閉部材31bが開閉動作するようになっている。すなわち、実施例のメイン制御CPU60aは、球通過検出センサ47によるパチンコ球の検出(球通過ゲート46のパチンコ球の入球)を契機として、第2始動入賞部31の前記始動口用開閉部材31bを開放(第2始動入賞口31aを開放)するかを判定する普通当り判定(開放可否判定)を行う普通当り判定手段(開放可否判定手段)として機能している。なお、実施例では、メイン制御CPU60aは、後述する複数種類の遊技モードMA,M1,M2の種類に関係なく一定の割合(実施例では略100%)で第2始動入賞口31aを開放すると判定(肯定判定)するよう構成されている。
(普図表示部55について)
前記遊技情報表示部Mには、複数のLED(実施例では2個)から発光表示部が構成された普図表示部55が配設されている。この普図表示部55では、球通過検出センサ47のパチンコ球の検出(球通過ゲート46のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普図変動表示が行われるようになっている。実施例では、上下に並んだ2つのLEDの発光態様にて2種類の普図を表示するようになっている。具体的には、上側LEDだけが点灯する発光態様および下側LEDだけが点灯する発光態様により普図を示している。なお、下側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図「0」とし、上側LEDだけが点灯することにより示される普図を普図「1」とする。そして、前記普図表示部55の最終的な点灯結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。具体的には、普図当りの場合に普図表示部55に普図「1」が表示され、はずれの場合に普図「0」が表示される。すなわち、この普図当りを認識できる普図が普図当りの表示結果となり、はずれを認識できる普図が普図はずれの表示結果となる。すなわち、普図表示部55は、普図当り判定の判定結果を示す普通図柄を変動および停止表示する普通図柄表示手段である。
(普図保留表示部56について)
前記遊技情報表示部Mには、前記球通過ゲート46をパチンコ球が通過した際に取得される情報(後述する各種乱数情報)が機内部の記憶手段(メイン制御RAM60c)で始動保留情報として記憶された際に、該普図保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例1では2個)から発光表示部が構成された普図保留表示部56が配設されており、該普図保留表示部56の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部56で表示される普図始動保留記憶数は、球通過ゲート46をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。なお、前記普図保留表示部56は、上下に並んだ複数(実施例1では2つ)のLEDから構成されており、普図始動保留記憶数が1〜2の場合には普図保留表示部56が上から順に点灯し、普図始動保留記憶数が3〜4の場合には普図保留表示部56が上から順に点滅することで、普図変動表示が行われる保留数を把握し得るようになっている。
(確変について)
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞口へのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り確率(当り確率)を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
確変機能は、確定停止表示された大当り図柄(特図1または特図2)の種類が予め定めた確変図柄(特定図柄)であることを条件として、大当り遊技の終了後に大当りの抽選確率(大当り確率)が低確率(実施例では、1/72.10)から高確率(実施例では、1/72.02)に変動させる確変状態を付与する機能である。なお、確変状態が付与されていない状態を非確変状態というものとする。大当り遊技終了後に確変状態が付与される大当りが確変大当りであり、確変状態が付与されない大当りが非確変大当りとなる。このように、確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当り遊技が生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。なお、実施例では、確変状態(高確率)と非確変状態(低確率)とで大当り確率は略同じに設定されている。また、実施例では、確変状態が付与される大当り遊技の場合には、大当り遊技終了後、所定回数の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間継続して確変状態が付与される。実施例では、大当り遊技終了後、次回の大当り遊技が生起されるまでの間継続して確変状態が付与されるよう設定されている。なお、確変状態が付与される期間(以下、確変状態が継続する図柄変動演出(特図変動表示)の変動回数を確変回数という)としては、上記のものに限られない。例えば、確変状態が付与されてから所定条件を満たすまでの間継続して確変状態を付与し、当該所定条件を満たすことを条件に非確変状態に移行させるようにすることもできる。また、大当り遊技終了後の確変回数を有限の数(例えば100回)に設定することもできる。更に、図柄変動演出(特図変動表示)毎に非確変状態に移行させるかを、始動入賞部へのパチンコ球の入賞を契機に取得する乱数に基づいて判定(転落抽選)し、転落抽選に当選することを条件に非確変状態に移行させるようにすることもできる。
ここで、後述するように大当り遊技の終了後に確変状態が付与される場合は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された確変フラグに「1」が設定されると共に、確変状態が付与されない場合は該確変フラグは「0」に設定される。
(変短状態について)
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する(入賞し易くなる)入賞容易状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口31aを開放する始動口用開閉部材31bの開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお普図当り1回についての第2始動入賞口31aを開放する始動口用開閉部材31bの開放時間を増やすに際しては、始動口用開閉部材31bの開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また始動口用開閉部材31bの開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、第2特典遊技状態を変短状態と指称するものとし、実施例の変短状態は上記(1)〜(3)を組み合わせて設定されている。また、変短状態が付与されていない状態を非変短状態というものとする。すなわち、変短状態は、第2始動入賞口31aへパチンコ球が入賞し易くなった入賞容易状態である。
実施例では、非変短状態において普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間が250msに設定され、変短状態において普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間が非変短状態よりも短い240msに設定されており、変短状態の付与に伴い普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間が短縮されるようになっている。また、非変短状態における普図当り確率が低確率(実施例では、65534/65536)に設定されると共に、変短状態における普図当り確率が高確率(実施例では、65535/65536)に設定されており、変短状態の付与に伴い普図当り確率が低確率から高確率に変動するようになっている。なお、実施例では、変短状態と非変短状態とで普図変動表示の変動時間および普図当り確率は、夫々略同じに設定されている。また、変短状態が付与された状態と、変短状態が付与されていない状態とでの始動口用開閉部材31bの開閉動作の動作パターンについても同じに設定されている。すなわち、実施例のパチンコ機10では、始動口用開閉部材31bの動作態様からは、変短状態であるか非変短状態であるかを認識し得ないようになっている。なお、実施例において、普図が確定停止表示されてから次回の普図変動が行われるまでの間(普図変動インターバル)は、500msに設定されている。
なお、1回の普図当りにおいて第2始動入賞口31aへの入賞を許容する入賞上限数(実施例では2個)が設定されており、前記始動口用開閉部材31bを開放してからの入賞数が入賞上限個数(閉鎖条件)に達することで、始動口用開閉部材31bを閉鎖させるようになっている。
実施例では、大当り判定に当選した時点における遊技モードおよび大当り図柄(特図1または特図2)の種類に応じて、変短状態が付与される場合と付与されない場合がある。なお、遊技モードおよび大当り図柄の種類による変短状態の付与の有無については、後述する遊技モードおよび大当り遊技の説明に関連して説明する。なお、後述するように大当り遊技の終了後に変短状態が付与される場合は、メイン制御RAM60cの記憶領域に設定された変短フラグに「1」が設定されると共に、変短状態が付与されない場合は該変短フラグは「0」に設定される。
ここで、前述したように、前記確変状態および変短状態は、遊技者にとっての有利度合が、これら確変状態および変短状態が付与されていない状態より高い状態であり、実施例のパチンコ機10では、該確変状態および変短状態が遊技者に付与可能な付与特典として設定される。
(大当り遊技について)
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに大当り図柄が停止表示された後に開始されるよう設定されており、大当り遊技の開始を示すオープニング演出と、オープニング演出終了後に行われる規定ラウンド数(実施例では2ラウンドまたは8ラウンド)だけラウンド間インターバル時間を挟んで繰り返されるラウンド遊技と、大当り遊技の終了を示すエンディング演出とにより構成されている。前記ラウンド遊技では、発生した大当り遊技の種類に応じた開閉動作で特別入賞部33の特別開閉部材33bが開閉動作して、1回のラウンド遊技において特別入賞口33aに規定個数(例えば9個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで1回のラウンド遊技が終了する。なお、大当り遊技における各ラウンド遊技の間は、所定時間だけ特別開閉部材33bが閉鎖状態で保持されるラウンド間インターバル時間が設定されている。すなわち、大当り遊技では、前記特別開閉部材33bが各大当り遊技の規定ラウンド数以上の開閉動作を行う。
ここで、前記大当り遊技の各ラウンド遊技における特別入賞部33の特別開閉部材33bの開閉態様(開閉パターン)は、パチンコ球を連続的に発射する条件において、1回の開放動作(開放してから閉鎖するまでの動作)においてラウンド遊技に定められた規定個数のパチンコ球が入賞可能な時間だけ開放を継続する長時間開放動作で構成されている。
(大当り遊技の種類について)
実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類(実施例では6種類)の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、6種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、図3に示すように、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例において第1特図表示部50Aに表示可能な大当り図柄としての特図1は、図柄A、図柄B、図柄Cの3つのグループに分類されており、第1特図表示部50Aに確定停止表示された特図1が大当り図柄の場合に、その大当り図柄の種類(図柄A,B,C)に応じた大当り遊技が付与されるようになっている。また、実施例において第2特図表示部50Bに表示可能な大当り図柄としての特図2は、図柄d、図柄e、図柄fの3つのグループに分類されており、第2特図表示部50Bに確定停止表示された特図2が大当り図柄の場合に、その大当り図柄の種類(図柄d,e,f)に応じた大当り遊技が付与されるようになっている。なお、大当り図柄としての特図1は、図柄Aが決定される割合が14%で、図柄Bが決定される割合が66%で、図柄Cが決定される割合が20%となるように振り分けられ、大当り図柄としての特図2は、図柄dが決定される割合が10%で、図柄eが決定される割合が70%で、図柄fが決定される割合が20%となるように振り分けられている。
(第1の大当り遊技について)
図柄Aに分類された大当り図柄としての特図1が第1特図表示部50Aに表示された場合には、大当り遊技として第1の大当り遊技(特定の当り遊技)が付与されるようになっている。第1の大当り遊技は、当該第1の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第1の大当り遊技の終了後に確変状態が付与されると共に変短状態は付与されない大当り遊技として設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された場合に、第1の大当り遊技の終了後、次回大当りまでの間に亘って確変状態が継続して付与されるよう設定されている。また、第1の大当り遊技(図柄A)は、「左打ち」による前記第1始動入賞部30へのパチンコ球の入賞を契機とした大当り判定において、メイン制御CPU60aが当りと判定した場合に付与される可能性のある大当り遊技である。
前記第1の大当り遊技は、規定ラウンド数が「8回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンドの入賞上限個数が「9個」に設定されている。また、第1の大当り遊技では、全てのラウンドにおいて、前記特別入賞部33の特別開閉部材33bが長時間開放動作するよう設定される。第1の大当り遊技では、全てのラウンドでの1回のラウンド時間として「25.00(秒)」が設定されており、各ラウンドにおいて前記特別開閉部材33bが最大で「25.00(秒)」の長時間に亘って開放動作(長時間開放動作)するように設定されている。
(第2の大当り遊技について)
図柄Bに分類された大当り図柄としての特図1が第1特図表示部50Aに表示された場合には、大当り遊技として第2の大当り遊技(非特定の当り遊技)が付与されるようになっている。第2の大当り遊技は、当該第2の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第2の大当り遊技の終了後に確変状態が付与されると共に変短状態は付与されない大当り遊技として設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、図柄B(第2の大当り遊技)が決定された場合に、第2の大当り遊技の終了後、次回大当りまでの間に亘って確変状態が継続して付与されるよう設定されている。また、第2の大当り遊技(図柄B)は、「左打ち」による前記第1始動入賞部30へのパチンコ球の入賞を契機とした大当り判定において、メイン制御CPU60aが当りと判定した場合に付与される可能性のある大当り遊技である。
前記第2の大当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンドの入賞上限個数が「9個」に設定されている。また、第2の大当り遊技では、全てのラウンドにおいて、前記特別入賞部33の特別開閉部材33bが長時間開放動作するよう設定される。第2の大当り遊技では、全てのラウンドでの1回のラウンド時間として「25.00(秒)」が設定されており、各ラウンドにおいて前記特別開閉部材33bが最大で「25.00(秒)」の長時間に亘って開放動作(長時間開放動作)するように設定されている。
(第3の大当り遊技について)
図柄Cに分類された大当り図柄としての特図1が第1特図表示部50Aに表示された場合には、大当り遊技として第3の大当り遊技(非特定の当り遊技)が付与されるようになっている。第3の大当り遊技は、当該第3の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第3の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が何れも付与されない大当り遊技として設定されている。また、第2の大当り遊技(図柄C)は、「左打ち」による前記第1始動入賞部30へのパチンコ球の入賞を契機とした大当り判定において、メイン制御CPU60aが当りと判定した場合に付与される可能性のある大当り遊技である。
前記第3の大当り遊技は、規定ラウンド数が「2回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンドの入賞上限個数が「9個」に設定されている。また、第3の大当り遊技では、全てのラウンドにおいて、前記特別入賞部33の特別開閉部材33bが長時間開放動作するよう設定される。第3の大当り遊技では、全てのラウンドでの1回のラウンド時間として「25.00(秒)」が設定されており、各ラウンドにおいて前記特別開閉部材33bが最大で「25.00(秒)」の長時間に亘って開放動作(長時間開放動作)するように設定されている。
(第4の大当り遊技について)
図柄dに分類された大当り図柄としての特図2が第2特図表示部50Bに表示された場合には、大当り遊技として第4の大当り遊技が付与されるようになっている。第4の大当り遊技は、当該第4の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第4の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が何れも付与される大当り遊技として設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、図柄d(第4の大当り遊技)が決定された場合に、第4の大当り遊技の終了後、次回大当りまでの間に亘って確変状態および変短状態が継続して付与されるよう設定されている。また、第4の大当り遊技(図柄d)は、「右打ち」による前記第2始動入賞部31へのパチンコ球の入賞(特定の始動条件の成立)を契機とした大当り判定において、メイン制御CPU60aが当りと判定した場合に付与される可能性のある大当り遊技である。
前記第4の大当り遊技は、規定ラウンド数が「8回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンドの入賞上限個数が「9個」に設定されている。また、第4の大当り遊技では、全てのラウンドにおいて、前記特別入賞部33の特別開閉部材33bが長時間開放動作するよう設定される。第4の大当り遊技では、全てのラウンドでの1回のラウンド時間として「25.00(秒)」が設定されており、各ラウンドにおいて前記特別開閉部材33bが最大で「25.00(秒)」の長時間に亘って開放動作(長時間開放動作)するように設定されている。
(第5の大当り遊技について)
図柄eに分類された大当り図柄としての特図2が第2特図表示部50Bに表示された場合には、大当り遊技として第5の大当り遊技が付与されるようになっている。第5の大当り遊技は、当該第5の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第5の大当り遊技の終了後に確変状態が付与される大当り遊技として設定されている。また第5の大当り遊技は、後述するように、大当り判定の判定結果が肯定判定であった時点における遊技モードの種類に応じて、第5の大当り遊技の終了後に変短状態が付与される場合と付与されない場合とがある大当り遊技として設定されている。具体的に、実施例では、図3に示すように、大当り判定の判定結果が肯定判定であった時点における遊技モードの種類に関係なく、第5の大当り遊技の終了後、次回大当りまでの間に亘って確変状態が継続して付与されるよう設定されている。また、大当り判定の判定結果が肯定判定であった時点における遊技モードが通常遊技モードMAまたは第1特定遊技モードM1である場合は、第5の大当り遊技の終了後、変短状態が付与されないのに対し、大当り判定の判定結果が肯定判定であった時点における遊技モードが第2特定遊技モードM2である場合は、第5の大当り遊技の終了後、次回大当りまでの間に亘って変短状態が継続して付与されるよう設定されている。なお、第5の大当り遊技(図柄e)は、「右打ち」による前記第2始動入賞部31へのパチンコ球の入賞(特定の始動条件の成立)を契機とした大当り判定において、メイン制御CPU60aが当りと判定した場合に付与される可能性のある大当り遊技である。
前記第5の大当り遊技は、規定ラウンド数が「8回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンドの入賞上限個数が「9個」に設定されている。また第5の大当り遊技では、全てのラウンドにおいて、前記特別入賞部33の特別開閉部材33bが長時間開放動作するよう設定される。第5の大当り遊技では、全てのラウンドでの1回のラウンド時間として「25.00(秒)」が設定されており、各ラウンドにおいて前記特別開閉部材33bが最大で「25.00(秒)」の長時間に亘って開放動作(長時間開放動作)するように設定されている。
(第6の大当り遊技について)
図柄fに分類された大当り図柄としての特図2が第2特図表示部50Bに表示された場合には、大当り遊技として第6の大当り遊技(特殊な当り遊技)が付与されるようになっている。第6の大当り遊技は、当該第6の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第6の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が何れも付与されない大当り遊技として設定されている。また、第6の大当り遊技(図柄f)は、「右打ち」による前記第2始動入賞部31へのパチンコ球の入賞(特定の始動条件の成立)を契機とした大当り判定において、メイン制御CPU60aが当りと判定した場合に付与される可能性のある大当り遊技である。
前記第6の大当り遊技は、規定ラウンド数が「8回」に設定された大当り遊技であって、各ラウンドの入賞上限個数が「9個」に設定されている。また、第6の大当り遊技では、全てのラウンドにおいて、前記特別入賞部33の特別開閉部材33bが長時間開放動作するよう設定される。第6の大当り遊技では、全てのラウンドでの1回のラウンド時間として「25.00(秒)」が設定されており、各ラウンドにおいて前記特別開閉部材33bが最大で「25.00(秒)」の長時間に亘って開放動作(長時間開放動作)するように設定されている。
(遊技モードについて)
実施例のパチンコ機10は、遊技が行われる制御条件が異なる複数種類の遊技モードMA,M1,M2が設けられている。実施例では、前記メイン制御CPU60aの制御下に遊技が行われる際の制御条件として、前記大当り確率(高確率、低確率)、普図当り確率(低確率、高確率)および特図変動パターンを決定する際に参照する特図変動パターン群の種類が定められて、これら大当り確率、普図当り確率および特図変動パターン群の組み合わせが異なる遊技モードMA,M1,M2が定められている(図10参照)。言い替えると、メイン制御CPU60aが、大当り判定する際の大当り確率を高確率(確変状態)とするか低確率(非確変状態)とするかの設定、普図当り判定する際の普図当り確率を高確率(変短状態)とするか低確率(非変短状態)とするかの設定、および特図変動パターンを決定する際に参照する特図変動パターン群の種類を設定することで、遊技モードMA,M1,M2が設定されるといえる。そして、メイン制御CPU60aが、大当り判定する際の大当り確率の決定、普図当り判定する際の普図当り確率の決定や特図変動パターンを決定する際に参照する特図変動パターン群の種類の決定により、遊技モードMA,M1,M2が決定される。実施例では、大当り確率、普図当り確率や特図変動パターン群の決定によって遊技モードMA,M1,M2が決定されて異なる遊技モードMA,M1,M2となることを、遊技モードMA,M1,M2が移行すると指称する場合がある。そして、実施例では、遊技モードMA,M1,M2は、大当り遊技の発生を契機として移行するようになっており、該大当り遊技の発生が遊技モードMA,M1,M2の移行条件(モード移行条件)の成立となる。
実施例のパチンコ機10では、遊技者にとっての有利度合が前記制御条件の違いによって異なる遊技モードとして、通常遊技モードMAおよび特定遊技モードM1,M2が設けられており、該特定遊技モードM1,M2は、通常遊技モードMAより遊技者にとって有利度合が高く設定されている。また実施例では、特定遊技モードM1,M2に、第1特定遊技モードM1と第2特定遊技モードM2とが設定され、第1特定遊技モードM1と第2特定遊技モードM2とは、有利度合が略等しくなるよう設定されている。すなわち、遊技モードにおける遊技者にとっての有利度合いの大小関係は、通常遊技モードMA<第1特定遊技モードM1≒第2特定遊技モードM2という関係となる。なお、第1特定遊技モードM1と第2特定遊技モードM2との有利度合に差を設けることもできる。
(通常遊技モードMAについて)
図10は、各遊技モードMA,M1,M2において設定される制御条件および大当り遊技の種類に基づく遊技モードMA,M1,M2の変遷を示す説明図である。通常遊技モードMAには、制御条件は異なるものの、遊技者にとっての有利度合は略等しい第1通常遊技モードMA−1および第2通常遊技モードMA−2が設けられている。なお、図10では、各遊技モードMA,M1,M2において推奨される打ち方(「左打ち」または「右打ち」)を行う場合において、大当り遊技の種類による遊技モードの移行先を太線で示し、イレギュラーな打ち方において、大当り遊技の種類による遊技モードの移行先を細線で示している。
(第1通常遊技モードMA−1について)
図10に示す如く、第1通常遊技モードMA−1は、遊技状態が確変状態(大当り確率が高確率)でかつ非変短状態であって、後述する第1特図開始処理および第2特図入力・開始処理に際し、前記メイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する場合に、通常特図変動パターン群PT1,PT2から特図変動パターンを決定するよう設定されている。言い替えると、確変状態は付与されているが変短状態は付与されていない状態で、特図変動パターンを通常特図変動パターン群PT1,PT2からメイン制御CPU60aが決定する状態が第1通常遊技モードMA−1である。なお、通常特図変動パターン群PT1,PT2の詳細については後述する。
(第2通常遊技モードMA−2について)
図10に示す如く、第2通常遊技モードMA−2は、遊技状態が非確変状態(大当り確率が低確率)でかつ非変短状態であって、第1特図開始処理および第2特図入力・開始処理に際し、前記メイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する場合に、通常特図変動パターン群PT1,PT2から特図変動パターンを決定するよう設定されている。言い替えると、確変状態および変短状態の何れも付与されていない状態で、特図変動パターンを通常特図変動パターン群PT1,PT2からメイン制御CPU60aが決定する状態が第2通常遊技モードMA−2である。すなわち、第1通常遊技モードMA−1と第2通常遊技モードMA−2とでは、確変状態の有無のみが異なっている。そして、前述したように、実施例では確変状態が付与されている状態と付与されていない状態での大当り確率は略同じに設定されているので、第1通常遊技モードMA−1と第2通常遊技モードMA−2との有利度合は等しい。
(第1特定遊技モードM1について)
前記第1特定遊技モードM1には、制御条件は異なるものの、遊技者にとっての有利度合は略等しい第1種第1特定遊技モードM1−Aおよび第2種第1特定遊技モードM1−Bが設けられている。
(第1種第1特定遊技モードM1−Aについて)
図10に示す如く、第1種第1特定遊技モードM1−Aは、遊技状態が確変状態(大当り確率が高確率)でかつ非変短状態であって、第1特図開始処理および第2特図入力・開始処理に際し、前記メイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する場合に、第1特定特図変動パターン群PT3,PT4から特図変動パターンを決定するよう設定されている。言い替えると、確変状態は付与されているが変短状態は付与されていない状態で、特図変動パターンを第1特定特図変動パターン群PT3,PT4からメイン制御CPU60aが決定する状態が第1種第1特定遊技モードM1−Aである。なお、第1特定特図変動パターン群PT3,PT4の詳細については後述する。
(第2種第1特定遊技モードM1−Bについて)
図10に示す如く、第2種第1特定遊技モードM1−Bは、遊技状態が非確変状態(大当り確率が低確率)でかつ非変短状態であって、第1特図開始処理および第2特図入力・開始処理に際し、前記メイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する場合に、第1特定特図変動パターン群PT3,PT4から特図変動パターンを決定するよう設定されている。言い替えると、確変状態および変短状態の何れも付与されていない状態で、特図変動パターンを第1特定特図変動パターン群PT3,PT4からメイン制御CPU60aが決定する状態が第2種第1特定遊技モードM1−Bである。すなわち、第1種第1特定遊技モードM1−Aと第2種第1特定遊技モードM1−Bとでは、確変状態の有無のみが異なっている。そして、前述したように、実施例では確変状態が付与されている状態と付与されていない状態での大当り確率は略同じに設定されているので、第1種第1特定遊技モードM1−Aと第2種第1特定遊技モードM1−Bとの有利度合は等しい。
(第2特定遊技モードM2について)
図10に示す如く、第2特定遊技モードM2は、遊技状態が確変状態(大当り確率が高確率)でかつ変短状態であって、第1特図開始処理および第2特図入力・開始処理に際し、前記メイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する場合に、第2特定特図変動パターン群PT5,PT6から特図変動パターンを決定するよう設定されている。言い替えると、確変状態および変短状態が何れも付与されている状態で、特図変動パターンを第2特定特図変動パターン群PT5,PT6から特図変動パターンをメイン制御CPU60aが決定する状態が第2特定遊技モードM2である。なお、第2特定特図変動パターン群PT5,PT6の詳細については後述する。
ここで、前記各遊技モードMA,M1,M2における出球率について説明する。なお、出球率とは、大当り遊技状態以外の通常遊技状態において、前記遊技領域75に打ち込まれた(投入された)パチンコ球の数(N)に対する賞球の数(M)の割合(M/N)である。より具体的には、単位時間に遊技領域75に打ち込まれたパチンコ球の数と、該単位時間に前記特別入賞口33a以外のパチンコ機10が備える入賞口30a,31aにパチンコ球が入賞して払い出された賞球の数の割合である。前記通常遊技モードMA(MA−1,MA−2)の出球率は約19%で、第1特定遊技モードM1(M1-A,M1-B)および第2特定遊技モードM2の出球率は夫々約90%に設定されている(図3参照)。すなわち、第1特定遊技モードM1および第2特定遊技モードM2の出球率の有利度合は違わない一方で、通常遊技モードMAより特定遊技モードM1,M2の方が出球率では有利度合が高く設定されている。
(遊技モードMA,M1,M2の変遷について)
次に、前記遊技モードMA,M1,M2の大当り遊技(図柄)の発生を契機とした変遷について、図10を参照して説明する。
(通常遊技モードMAの場合)
前記通常遊技モードMA(MA−1,MA−2)において、大当り遊技として特定の大当り遊技(特定の当り遊技、第1の特定の当り遊技)が決定された場合に、前記第1特定遊技モードM1に移行するよう設定されている。具体的に、実施例では、第1の大当り遊技(図柄Aに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合に、当該第1の大当り遊技の終了後には第1特定遊技モードM1における第1種第1特定遊技モードM1−Aに移行するようメイン制御CPU60aが前記制御条件を決定するよう構成されている。すなわち、実施例では、通常遊技モードMAにおいて、第1の大当り遊技(図柄A)が決定された場合は、当該通常遊技モードMAより有利度合の高い第1特定遊技モードM1における第1種第1特定遊技モードM1−Aに大当り遊技後に移行するよう構成されている。すなわち、実施例では、第1の大当り遊技が、通常遊技モードMAから当該通常遊技モードMAより有利度合の高い第1特定遊技モードM1(M1−A)へ遊技モードを移行させる第1の特定の大当り遊技として設定される。
また、前記通常遊技モードMA(MA−1,MA−2)において、第5の大当り遊技(図柄eに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合に、当該第5の大当り遊技の終了後には第1特定遊技モードM1における第1種第1特定遊技モードM1−Aに移行するようメイン制御CPU60aが前記制御条件を決定するよう構成されている。すなわち、実施例では、第5の大当り遊技が、通常遊技モードMAから当該通常遊技モードMAより有利度合の高い第1特定遊技モードM1(M1−A)へ遊技モードを移行させる第2の特定の大当り遊技として設定される
また、前記通常遊技モードMA(MA−1,MA−2)において、大当り遊技として第の特定の大当り遊技が決定された場合に、前記第2特定遊技モードM2に移行するよう設定されている。具体的に、実施例では、第4の大当り遊技(図柄dに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合に、当該第4の大当り遊技の終了後には第2特定遊技モードM2に移行するようメイン制御CPU60aが前記制御条件を決定するよう構成されている。すなわち、実施例では、通常遊技モードMAにおいて、第4の大当り遊技(図柄d)が決定された場合は、当該通常遊技モードMAより有利度合の高い第2特定遊技モードM2に大当り遊技後に移行するよう構成されている。言い替えると、第4の大当り遊技が、通常遊技モードMAから当該通常遊技モードMAより有利度合の高い第2特定遊技モードM2へ遊技モードを移行させる第3の特定の大当り遊技として設定されている。
前記通常遊技モードMA(MA−1,MA−2)においては、大当り遊技として特定の大当り遊技でない、非特定の大当り遊技である前記第2,3または第6の大当り遊技(図柄B,Cまたは図柄fに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合に、当該第2,3または第6の大当り遊技の終了後の遊技モードは通常遊技モードMAに維持されるようにメイン制御CPU60aが前記制御条件を設定するよう構成されている。具体的に、第1通常遊技モードMA−1において、前記第2の大当り遊技(図柄Bに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合は、当該第2の大当り遊技の終了後の遊技モードは第1通常遊技モードMA−1に維持され、第2通常遊技モードMA−2において、第3または第6の大当り遊技(図柄Cまたは図柄fに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合は、当該第3または第6の大当り遊技の終了後の遊技モードは第2通常遊技モードMA−2に維持されるようにメイン制御CPU60aが前記制御条件を設定するよう構成されている。なお、第1通常遊技モードMA−1において、第3または第6の大当り遊技(図柄Cまたは図柄fに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合は、当該第3または第6の大当り遊技の終了後の遊技モードは、通常遊技モードMAにおける第2通常遊技モードM2に移行し、第2通常遊技モードMA−2において、第2の大当り遊技(図柄Bに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合は、当該第2の大当り遊技の終了後の遊技モードは、通常遊技モードMAにおける第1通常遊技モードMA−1に移行するようにメイン制御CPU60aが前記制御条件を決定するよう構成されている。
ここで、前記第4の大当り遊技は、前記第2始動入賞部31への入賞を契機として当選する可能性のある大当り遊技であって、実施例のパチンコ機10の盤面構成では、「右打ち」で発生する可能性がある大当り遊技であり、「左打ち」では発生する可能性のない大当り遊技である。また、後述するように、通常遊技モードMAにおいて第2始動入賞口31aへの入賞を契機としてメイン制御CPU60aが参照する第2通常特図変動パターン群PT2に含まれるはずれ用の特図変動パターンで特定される変動時間は、該通常遊技モードMAにおいて第1始動入賞口30aへの入賞を契機としてメイン制御CPU60aが参照する第1通常特図変動パターン群PT1に含まれるはずれ用の特図変動パターンで特定される変動時間より極めて長く設定されており、通常遊技モードMAにおいて「右打ち」によって第2始動入賞口31aへの入賞を狙うメリットが少なく、該通常遊技モードMAでは「左打ち」によって遊技が行われる(通常遊技モードMAでは、「左打ち」が推奨される打ち方となる)。すなわち、通常遊技モードMAにおいて推奨される打ち方である「左打ち」で遊技を行っている状況では、前記第1始動入賞口30aへの入賞を契機としてメイン制御CPU60aが大当り判定で当りと判定し、図柄Aに対応する第1の大当り遊技を決定した場合に、当該第1の大当り遊技の終了後には通常遊技モードMAより遊技者にとって有利度合の高い第1特定遊技モードM1(M1−A)に移行するようになっている。
(第1特定遊技モードM1の場合)
前記第1特定遊技モードM1において、大当り遊技として前記第1または第2の特定の大当り遊技が決定された場合は、当該第1または第2の特定の大当り遊技の終了後には第1特定遊技モードM1を維持する一方で、大当り遊技として前記第3の特定の大当り遊技が決定された場合は、当該第3の特定の大当り遊技の終了後には第2特定遊技モードM2に移行するようにメイン制御CPU60aが前記制御条件を設定するよう構成されている。具体的に、実施例では、第1種第1特定遊技モードM1−Aにおいて、第1または第5の大当り遊技(図柄A,eに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合に、当該第1または第5の大当り遊技の終了後には第1種第1特定遊技モードM1−Aを維持すると共に、該第1種第1特定遊技モードM1−Aにおいて、第4の大当り遊技(図柄dに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合には、当該第4の大当り遊技の終了後に第2特定遊技モードM2に移行するようメイン制御CPU60aが前記制御条件を決定するよう構成されている。また、第1種第2特定遊技モードM1−Bにおいて、第1または第5の大当り遊技(図柄A,eに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合に、当該第1または第5の大当り遊技の終了後には第1種第1特定遊技モードM1−Aに移行するようメイン制御CPU60aが前記制御条件を決定すると共に、該第2種第1特定遊技モードM1−Bにおいて、第4の大当り遊技(図柄dに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合には、当該第4の大当り遊技の終了後に第2特定遊技モードM2に移行するようメイン制御CPU60aが前記制御条件を決定するよう構成されている。
また、第1特定遊技モードM1においては、大当り遊技として特定の大当り遊技でない、非特定の大当り遊技である前記第2,3または第6の大当り遊技(図柄B,Cまたは図柄fに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合に、当該第2,3または第6の大当り遊技の終了後の遊技モードは通常遊技モードMAに移行されるようにメイン制御CPU60aが前記制御条件を決定するよう構成されている。具体的に、第1種第1特定遊技モードM1−Aおよび第2種第1特定遊技モードM1−Bの何れにおいても、第2の大当り遊技(図柄Bに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合には、当該第2の大当り遊技の終了後の遊技モードは通常遊技モードMAにおける第1通常遊技モードMA−1に移行され、第3または第6の大当り遊技(図柄Cまたは図柄fに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合には、当該第3または第6の大当り遊技の終了後の遊技モードは通常遊技モードMAにおける第2通常遊技モードMA−2に移行される。すなわち、第1特定遊技モードM1においては、メイン制御CPU60aが決定した大当り遊技の種類に応じて、当該第1特定遊技モードM1を維持する場合、有利度合が同等の第2特定遊技モードM2または有利度合が低い通常遊技モードMA(MA−1,MA−2)に移行する場合がある。
ここで、第1特定遊技モードM1では、前述したように、特定の大当り遊技に当選した場合は、当該第1特定遊技モードM1より有利度合が低くなる遊技モード(通常遊技モードMA)には移行しないものの、非特定の大当り遊技に当選した場合には、当該第1特定遊技モードM1より有利度合が低くなる遊技モード(通常遊技モードMA)に移行するようになっている。言い替えると、第1特定遊技モードM1では、当選した大当りの種類(メイン制御CPU60aが決定した大当り遊技(図柄)の種類)によって有利度合が低くなる遊技モード(通常遊技モードMA)に移行する可能性があり、有利度合が低くなる遊技モードに移行すること、すなわち転落するかもしれないスリルを味わいながら遊技を行い得るようになっている。
(第2特定遊技モードM2の場合)
前記第2特定遊技モードM2において、大当り遊技として第2または第3の特定の大当り遊技が決定された場合は、当該第2または第3の特定の大当り遊技の終了後には第2特定遊技モードM2を維持する一方で、大当り遊技として第1の特定の大当り遊技が決定された場合は、当該第1の特定の大当り遊技の終了後には第1特定遊技モードM1に移行するようにメイン制御CPU60aが前記制御条件を設定するよう構成されている。具体的に、実施例では、第2特定遊技モードM2において、第4または第5の大当り遊技(図柄d,eに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合に、当該第4または第5の大当り遊技の終了後には第2特定遊技モードM2を維持すると共に、該第2特定遊技モードM2において、第1の大当り遊技(図柄Aに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合には、当該第1の大当り遊技の終了後に第1特定遊技モードM1に移行するようメイン制御CPU60aが前記制御条件を決定するよう構成されている。より具体的には、第2特定遊技モードM2において、第1の大当り遊技(図柄Aに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合には、当該第1の大当り遊技の終了後に第1特定遊技モードM1における第1種第1特定遊技モードM1−Aに移行する。
また、前記第2特定遊技モードM2においては、第6の大当り遊技(図柄fに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合には、当該第6の大当り遊技の終了後に第1特定遊技モードM1に移行するようメイン制御CPU60aが前記制御条件を決定するよう構成されている。具体的には、第2特定遊技モードM2においては、第6の大当り遊技(図柄fに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合には、当該第6の大当り遊技の終了後に第1特定遊技モードM1における第2種第1特定遊技モードM1−Bに移行するようメイン制御CPU60aが前記制御条件を決定するよう構成されている。すなわち、第6の大当り遊技は、当該第6の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定したときの遊技モードの種類によって、大当り遊技の終了後に移行される遊技モードが異なる特殊な大当り遊技(特殊な当り遊技)として設定されている。そして、第2特定遊技モードM2においては、大当り遊技として特定の大当り遊技でない、非特定の大当り遊技である前記第2または第3の大当り遊技(図柄B,Cに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合に、当該第2または第3の大当り遊技の終了後の遊技モードは通常遊技モードMAに移行されるようにメイン制御CPU60aが前記制御条件を決定するよう構成されている。なお、第2特定遊技モードM2において第2の大当り遊技(図柄Bに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合には、当該第2の大当り遊技の終了後の遊技モードは通常遊技モードMAにおける第1通常遊技モードMA−1に移行され、第3の大当り遊技(図柄Cに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合には、当該第3の大当り遊技の終了後の遊技モードは通常遊技モードMAにおける第2通常遊技モードMA−2に移行される。
ここで、第2特定遊技モードM2において、大当りに当選した場合に、当該第2特定遊技モードM2より有利度合が低い通常遊技モードMAに移行される前記第2および第3の大当り遊技は、前記第1始動入賞部30への入賞を契機として当選する可能性のある大当り遊技であって、実施例のパチンコ機10の盤面構成では、「左打ち」で発生する可能性がある大当り遊技であり、「右打ち」では発生する可能性のない大当り遊技である。すなわち、第2特定遊技モードM2においては、「右打ち」で遊技を行っている状況では第2および3の大当り遊技に当選することはなく、第2特定遊技モードM2において発生した大当り遊技によっていきなり有利度合の低い通常遊技モードMAに移行して遊技者を落胆させることがないよう構成されている。なお、変短状態が付与される第2特定遊技モードM2では、前記球通過ゲート46および第2始動入賞部31が配置される第2球流下経路75bへパチンコ球を打ち出す「右打ち」が推奨される打ち方であり、該推奨される打ち方で遊技を行っている限りは、当該第2特定遊技モードM2からは、いきなり有利度合の低い通常遊技モードMAに移行しないようになっている。また、実施例では、第2特定遊技モードM2においては、「右打ち」で遊技を行っている状況で第2始動入賞口31aへの入賞を契機として発生する可能性のある全ての大当り遊技(第4〜第6の大当り遊技)の終了後には、当該第2特定遊技モードM2を維持するか、または第2特定遊技モードM2と有利度合が同等の第1特定遊技モードM1(第2種第1特定遊技モードM1−A)に移行するかであるので、「右打ち」を行っている限りは、どの大当りに当選したとしても遊技者にとっての有利度合が変わることはなく、安心感をもって遊技を行うことができる。言い替えると、第2特定遊技モードM2において、第2始動入賞部31への入賞による特定の始動条件の成立を契機としてメイン制御CPU60aが大当り遊技を決定する状況においては、通常遊技モードMAに移行しないようになっている。すなわち、第2特定遊技モードM2においては、「左打ち」で遊技(イレギュラーな打ち方での遊技)を行う場合にのみ大当り遊技後に通常遊技モードMAに移行する可能性があるので、該第2特定遊技モードM2は、「右打ち」で遊技を行っている状況では大当り遊技の種類に関わらず、大当り遊技後に通常遊技モードMAに移行し難い遊技モードとして設定されている。
なお、第2特定遊技モードM2において、第1の大当り遊技(図柄Aに対応する大当り遊技)をメイン制御CPU60aが決定した場合には、当該第1の大当り遊技の終了後に第1特定遊技モードM1における第1種第1特定遊技モードM1−Aに移行するようメイン制御CPU60aが前記制御条件を決定するよう構成されている。
ここで、前述したように、第2特定遊技モードM2は、「右打ち」で遊技を行っている状況では、発生した大当り遊技によっていきなり有利度合の低い通常遊技モードMAに移行することのない遊技モードとして設定されており、当該パチンコ機10において設定されている遊技モードとしては遊技者にとって最も好ましい遊技モードといえる。そこで、実施例のパチンコ機10では、第2特定遊技モードM2を報知手段で報知し得るよう構成されている。実施例では、報知手段としてランプ装置18が用いられ、該ランプ装置18の点灯態様を、他の遊技モードMA,M1から第2特定遊技モードM2に移行する際に特有の点灯態様に変化させることで、第2特定遊技モードM2を報知し得るようになっている。具体的には、通常遊技モードMAおよび第1特定遊技モードM1において前記第4の大当り遊技に当選した場合に、演出制御CPU65aの制御下にランプ装置18の点灯態様を特有の点灯態様に変化させる。なお、ランプ装置18での点灯態様の変化は、モード移行時のみ行い、第2特定遊技モードM2では有利度合が同等の第1特定遊技モードM1での点灯態様と同じとしてもよく、または第2特定遊技モードM2中は常に特有の点灯態様を維持して第2特定遊技モードM2に滞在していることを報知することもできる。
また、第2特定遊技モードM2において第4または第5の大当り遊技に当選した場合に、演出制御CPU65aの制御下にランプ装置18の点灯態様を特有の点灯態様に変化させることで、他の遊技モードMA,M1に移行することなく第2特定遊技モードM2が維持されることを報知するようにしてもよい。なお、報知手段としては、ランプ装置18に限らず、前記スピーカ19や表示装置17,43を用いることができ、他の遊技モードMA,M1から第2特定遊技モードM2に移行する際に特有の効果音をスピーカ19から出力したり、表示装置17,43で特有の演出を表示することで、第2特定遊技モードM2に移行することを報知することができる。
また、実施例のパチンコ機10では、第2特定遊技モードM2から第1特定遊技モードM1に移行する際にも別の特有の点灯態様に変化させることで、第2特定遊技モードM2から第1特定遊技モードM1へ移行することを報知し得るようになっている。具体的には、第2特定遊技モードM2において前記第1または第6の大当り遊技に当選した場合に、演出制御CPU65aの制御下にランプ装置18の点灯態様を別の特有の点灯態様に変化させる。これにより、遊技者に第1特定遊技モードM1に移行することを知らせ、次に大当りに当選した場合には通常遊技モードMAに転落する可能性があることを認識させるようにすることができる。
(演出モードについて)
実施例のパチンコ機10は、前記第1および第2表示装置17,43で実行される図柄変動演出の演出内容(表示内容)が異なる複数(実施例では3つ)の演出モードを備えている。ここで、演出モードは、その時点での遊技モードMA,M1,M2を遊技者に示唆する遊技状態示唆画像を第1および第2表示装置17,43に表示させて遊技演出を行うようになっている。そして、実施例のパチンコ機10では、遊技モードMA,M1,M2の移行条件が成立(実施例では大当り遊技の発生)することで演出モードが変更されるようになっている。
実施例に係る演出モードには、図14に示す如く、前記通常遊技モードMAに対応する通常演出モードNA、第1特定遊技モードM1に対応する第1特定演出モードN1−A,N1−Bおよび第2特定遊技モードM2に対応する第2特定演出モードN2が設定されている。なお、第1特定演出モードN1−A,N1−Bには、第1種第1特定遊技モードM1−Aに対応する第1種第1特定演出モードN1−Aおよび第2種第1特定遊技モードM1−Bに対応する第2種第1特定演出モードN1−Bが設定されている。また、前述したように、各遊技モードMA,M1,M2に対応して、特図変動表示(図柄変動演出)の演出内容および変動時間を特定する特図変動パターンを決定するために参照する特図変動パターン群PT1,PT2,PT3,PT4,PT5が設定されていることから、該遊技モードMA,M1,M2に対応する各演出モードに対しても特図変動パターン群PT1,PT2,PT3,PT4,PT5が対応している。なお、演出モードの種類としては、これらに限定されるものではなく、その他の演出モードを設定することもできる。また、各演出モード(通常演出モード、第1特定演出モード、第2特定演出モード)の夫々において第1および第2表示装置17,43に表示される遊技状態示唆画像は1種類である必要はなく、これらの演出モード毎に複数種類の遊技状態示唆画像を設定することができる。
そして、第1および第2表示装置17,43には、演出モードに対応した内容の遊技状態示唆画像が表示されるようになっている。実施例では、第1および第2表示装置17,43の飾図の背面に映し出される背景画像や図柄変動演出の内容が、通常演出モードNAと特定演出モードN1−A,N1−B,N2とで異なる一方で、第1特定演出モードN1−Bと第2特定演出モードN2とでは、第1および第2表示装置17,43の飾図の背面に映し出される背景画像や図柄変動演出の内容によっては識別し得ないよう構成されている。すなわち、第1および第2表示装置17,43の飾図の背面に映し出される背景画像の種類や図柄変動演出の内容から、現在の遊技モードが、通常遊技モードMAであるか特定遊技モードM1,M2であるかを遊技者が識別し得る一方で、該背景画像や図柄変動演出の内容によっては現在の遊技モードが、第1特定遊技モードM1(M1−B)であるか第2特定遊技モードM2であるかを識別し得ないようになっている。なお、第1特定遊技モードM1(M1−B)と第2特定遊技モードM2とを識別し得ないようにする構成については後述する。
(パチンコ機の制御構成について)
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図9に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御するメイン制御基板(メイン制御手段)60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御するサブ制御基板(サブ制御手段)65,70とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板65,70に出力されるようになっている。
また、実施例のパチンコ機10には、サブ制御基板として、遊技演出を全体的に制御する演出制御基板65と、第1および第2表示装置17,43での表示内容を制御する表示制御基板70と、パチンコ機10が備える各種ランプ装置18等)の発光制御を行うランプ制御基板72と、パチンコ機10が備えるスピーカ19の音出力制御を行う音制御基板73とを備えている。すなわち、メイン制御基板60が出力した制御信号(制御コマンド)に基づいて、前記演出制御基板65が表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を制御するよう構成されており、パチンコ機10で実行される各種遊技演出(図柄変動演出や発光演出、音声演出)を統括的にコントロールし得るようになっている。ここで、表示制御基板70は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、第1および第2表示装置17,43に表示される図柄(飾図)や背景画像等の図柄変動演出の表示内容を制御するよう構成される。また、ランプ制御基板72は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づいて、パチンコ機10が備える各種発光演出手段の点灯・消灯のタイミングや、発光強度等を制御するものである。そして、音制御基板73は、演出制御基板65から出力された制御信号(制御コマンド)に基づき、パチンコ機10が備える各種スピーカ19からの音声出力のタイミングや出力内容等を制御するものである。
(メイン制御基板60について)
前記メイン制御基板60は、図9に示に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記始動入賞検出センサ38,39、特別入賞検出センサ40、球通過検出センサ47等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、第1および第2特図表示部50A,50B、特図保留表示部52、普図表示部55、普図保留表示部56等の各表示部が接続されて、各始動検出センサ38,39,47の検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、各表示部50A,50B,55の表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU(開放制御手段)60aには、前記第2始動入賞部31および特別入賞部33に設けられたソレノイド32,34が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド32,34を駆動させることで、対応する開閉部材31b,33bが開閉するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、大当り遊技の種類に応じた開閉態様で特別開閉部材33bが開閉するよう前記特別入賞ソレノイド34を駆動制御し、特別開閉部材33bを長時間開放動作させる長時間開放制御を実行するよう構成される。
メイン制御CPU60aは、第1始動入賞口30aまたは第2始動入賞口31aへパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ38または第2始動入賞検出センサ39がパチンコ球を検出したこと)を契機として入賞情報としての判定用乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aが取得する判定用乱数(入賞情報)としては、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数、特図変動パターン振分用乱数、普図当り判定用乱数、普図決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの値を所定の周期(実施例1では4ms)で更新し、更新後の値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、第1または第2始動入賞検出センサ38,39の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じた判定用乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
前記特図当り判定用乱数は、特図変動表示(図柄変動演出)の結果として大当り遊技(当り遊技)を発生するか否かの大当り判定(当り判定)で用いる乱数である。実施例では、特図当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全65536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。また、特図決定用乱数は、大当り判定の結果に応じて第1特図表示部50Aに確定停止表示させる特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる特図2を決定する際に用いる乱数である。ここで、実施例では、特図決定用乱数として、「0」〜「100」の全101通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。特図決定用乱数の各値には、前述したはずれを示す1種類の特図表示に対応する乱数と、大当りの当選を示す100種類の特図表示に対応する乱数とが設定されており、該特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定されるようになっている。すなわち、第1始動入賞検出センサ38の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第1特図表示部50Aに確定停止表示される特図1が特定され、第2始動入賞検出センサ39の検出を契機として取得される特図決定用乱数の値により、第2特図表示部50Bに確定停止表示される特図2が特定される。また、前述したように、前記大当り図柄としての特図1および特図2は、大当り遊技の種類毎に分類されており、特図1または特図2が特定されることで、特図変動表示(図柄変動演出)の終了後に付与される大当り遊技の種類が特定されるようになっている。すなわち、特図決定用乱数が大当り遊技(当り遊技)の種類を決定する乱数としての機能を有している。また、前述したように、大当り遊技の種類毎に大当り遊技後に確変状態が付与される可能性が定められており、特図決定用乱数が確変状態を付与することが可能な乱数としての機能も有している。
また、演出実行判定用乱数は、前述した大当り判定(当り判定)における判定結果が否定となった場合に(大当り遊技に当選しなかったはずれの場合に)、大当り表示が表示される可能性を示唆する演出を行うか否かの演出実行判定(リーチ判定)で用いられる乱数である。実施例では、演出実行判定用乱数として、「0」〜「238」の全239通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。
前記特図変動パターン振分用乱数は、図柄組合せ演出における演出時間を特定する複数の特図変動パターンから1つの特図変動パターンを決定する際に用いられる乱数である。実施例では、特図変動パターン振分用乱数として、「0」〜「250」の全251通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。
実施例のパチンコ機10では、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数および特図変動パターン振分用乱数は、第1始動入賞口30aまたは第2始動入賞口31aへパチンコ球が入賞したこと(より具体的には第1始動入賞検出センサ38または第2始動入賞検出センサ39がパチンコ球を検出したこと(すなわち始動条件の成立したこと))を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている各乱数を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。また、第1始動入賞口30aへパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数は、第2始動入賞口31aへパチンコ球が入賞したことを契機に取得される各乱数と同一のものが共通で使用され、各始動入賞口30a,31aへの入賞タイミングに応じた乱数を前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
また、前記メイン制御CPU60aは、前記球通過ゲート46をパチンコ球が通過したこと(より具体的には球通過検出センサ47がパチンコ球を検出したこと)を契機として通過検出情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aが球通過検出センサ47の検出を契機に取得する乱数としては、普図当り判定用乱数、普図変動パターン決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの乱数値を所定の周期(実施例では4ms)で更新し、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、球通過検出センサ47の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じて乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
また、前記球通過検出センサ47をパチンコ球が通過した際に取得される通過(入球)検出情報(各種乱数値)は、普図始動保留情報としてメイン制御RAM60cの所定の普図記憶領域(記憶領域)に一時的に記憶保持されるよう構成されている。普図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶する順序で記憶する普図記憶領域が定まっており、普図始動保留情報に基づいて前記普図表示部55で普図変動表示を実行する場合に、メイン制御RAM60cに記憶した順序で普図始動保留情報がメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。
前記普図当り判定用乱数は、普図変動の結果として第2始動入賞部31の始動用口開閉部材31bを開放して第2始動入賞口31aへのパチンコ球の入賞を可能とする普図当り(普通当り)かを判定する普図当り判定(普通当り判定)で用いられる乱数である。実施例では、普図当り判定用乱数として、「0」〜「65535」の全65536通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。前記普図変動パターン決定用乱数は、普図変動表示における普図変動の変動時間を定めた普図変動パターンの決定に用いる乱数である。実施例では、普図変動パターン振分用乱数として、「0」〜「8」の全9通りの整数値が設定されており、所定の周期(4ms)で1ずつ更新されるようになっている。そして、球通過ゲート46をパチンコ球が通過したこと(より具体的には球通過検出センサ47がパチンコ球を検出したこと)を契機として、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている通過検出情報(普図当り判定用乱数および普図変動パターン決定用乱数等)を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。
(判定値について)
一方、前記メイン制御ROM60bには、特図変動表示(図柄変動演出)の結果、大当りを発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて大当りか否かの判定(大当り判定)で用いる判定値であり、特図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、大当り判定値は、大当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される大当り判定値の数(実施例では、大当りの当選確率が1/72.02となる数)は、非確変状態の場合に設定される大当り判定値の数(実施例では、大当りの当選確率が1/72.10となる数)よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における大当り判定値の設定数を多くすることで、大当りが発生し易くなっている。但し、実施例では確変状態および非確変状態での大当り判定値の数の違いは極僅かであり、確変状態と非確変状態とで大当り確率は略同じに設定してある。
また、前記メイン制御ROM60bには、特図決定用判定値が記憶されている。特図決定用判定値は、大当り判定の結果が肯定の場合に、第1特図表示部50Aに確定停止表示させる大当り図柄としての特図1または第2特図表示部50Bに確定停止表示させる大当り図柄としての特図2を、特図決定用乱数を用いて決定する判定値である。ここで、実施例では、特図決定用判定値には、前述した101種類の特図決定用乱数に対応した「0」〜「100」の整数値が設定されており、特図決定用判定値の夫々に個別に特図1および特図2が対応付けられている。
また、前記メイン制御ROM60bには、演出実行判定値(リーチ判定値)が記憶されている。演出実行判定値は、大当り判定(当り判定)の結果が否定の場合に、大当り表示が表示装置17,43に表示される可能性を示唆するリーチ演出等の演出を実行させるか否かの演出実行判定(リーチ抽選)で用いる判定値であり、演出実行判定用乱数の取り得る数値「0」〜「238」までの全239通りの整数の中から定められている。すなわち、取得された演出実行判定用乱数の値が、設定された演出実行判定値と一致する場合に、リーチ演出等の演出を実行させることをメイン制御CPU60aが決定するようになっている。
また、前記メイン制御ROM60bには、普図変動表示の結果、普図当りを発生させることを示す普図当り判定値が記憶されている。普図当り判定値は、前記普図当り判定用乱数を用いて普図当りか否かの判定(普図当り判定)で用いる判定値であり、普図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、普図当り判定値は、普図当り判定を行う時点で前述した変短状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、変短状態のときに設定される普図当り判定値の数(実施例では65535個)は、非変短状態の場合に設定される普図当り判定値の数(実施例では65534個)よりも多く設定されている。すなわち、変短状態における普図当り判定値の設定数を多くすることで、普図当りが発生し易くなっている。但し、実施例では変短状態および非変短状態での普図当り判定値の数の違いは極僅かであり、変短状態と非変短状態とで普図当り確率は略同じに設定してある。
更にまた、前記メイン制御ROM60bには、変動内容を特定する複数種類の特図変動パターン(変動パターン)が記憶されており、各特図変動パターンに対応して特図変動パターン振分判定値が記憶されている。ここで、前記特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから確定停止表示されるまでの間に実行される表示内容(特図変動表示の内容、図柄変動演出の表示内容、発光演出態様、音声演出態様)の基本的なベースとなる内容を特定するものである。また、特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから特図1または特図2が確定停止表示されるまでの変動時間(特図変動表示および図柄変動演出の時間)を特定している。特図変動パターン振分判定値は、前記特図変動パターン振分用乱数を用いて特図変動パターンの決定に用いる判定値であり、特図変動パターン毎に所定の判定値が割当てられており、取得された特図変動パターン振分用乱数に対応する特図変動パターン振分判定値が割り当てられた特図変動パターンが特定されるようになっている。
前記メイン制御ROM60bに記憶される特図変動パターンには、当り用の特図変動パターンと、はずれ用の特図変動パターンとに分類されており、遊技モードMA,M1,M2に応じて特図変動パターン毎に特定の特図変動パターン振分判定値が定められている。なお、当り用の特図変動パターンは、大当り判定の結果が肯定の場合に決定可能な特図変動パターンである。また、はずれ用の特図変動パターンは、大当り判定(当り判定)の結果が否定の場合に選択される特図変動パターンである。そして、はずれ用の特図変動パターンには、リーチ演出が行われた後に最終的にはずれとするリーチはずれ特図変動パターンと、リーチを形成せずにはずれとするはずれ特図変動パターンとがある。なお、リーチ演出は、図柄変動演出においてリーチ表示となる有効図柄の図柄組み合わせが第1または第2表示装置17,43に表示されてから、大当り表示(当り表示)またははずれ表示となる飾図の図柄組み合わせが停止表示されるまでの間に行われる演出である。
ここで、前記リーチ演出は、当り表示が表示される可能性を示唆する演出であって、第1表示装置17や第2表示装置43に図柄変動の過程で表示されるリーチ表示を契機として行われる。なお、当り表示が表示される可能性を示唆する演出としては、リーチ演出以外に、1回の図柄変動演出において各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの飾図を複数回連続的に仮停止させる擬似連続予告演出や、飾図の変動開始から変動停止までを1回とした変動サイクルを複数回連続して実行可能とする連続予告演出(先読み予告演出)や、第1表示装置17や第2表示装置43に大当り表示される可能性を示唆する予告演出や、ランプ装置18の光やスピーカ19から出力される音声により当り表示が表示される可能性を遊技者に示唆する予告演出がある。
(演出制御基板について)
前記演出制御基板65には、演出制御CPU65aが備えられている。該演出制御CPU65aには、図9に示す如く、演出制御ROM65bおよび演出制御RAM65cが接続されている。また、演出制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
また、前記演出制御ROM65bには、表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73を統括的に制御するための演出制御プログラムが記憶されている。演出制御CPU65aは、各種制御コマンドを入力すると、当該演出制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
(表示制御基板70について)
次に、図9に基づき表示制御基板70について説明する。表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、第1および第2表示装置17,43が接続されている。表示制御ROM70bには、第1および第2表示装置17,43の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
すなわち、前記第1始動入賞部30または第2始動入賞部31への入賞(始動条件の成立)を契機として当り判定(大当り判定)を実行する当り判定手段、複数種類の当り遊技(大当り遊技)の中から付与する当り遊技(大当り遊技)の種類を決定する当り遊技種類決定手段および決定した種類の当り遊技(大当り遊技)を特図変動表示終了後(図柄変動演出終了後)に付与する当り遊技付与手段としての夫々の機能を前記メイン制御CPU60a(メイン制御基板60)が備えている。具体的に、実施例のメイン制御CPU60aは、第1始動入賞部30または第2始動入賞部31への入賞を契機として大当り判定する大当り判定手段としての機能としての機能を備えている。そして、メイン制御CPU60aは、前記第1始動入賞部30または第2始動入賞部31への入賞を契機として当り判定手段としてのメイン制御CPU60aが当りと判定した場合に、前記メイン制御ROM60bが記憶する変動時間が異なる複数の特図変動パターンから特図変動パターンを決定する特図変動パターン決定手段(変動パターン決定手段)としての機能を備えている。
前記メイン制御CPU60aは、大当りが発生する確率(当り判定手段による判定結果が大当りとなる確率)が通常よりも高確率となる確変状態を付与するかを決定する確変決定手段として機能すると共に、大当り遊技終了後に確変状態を付与する確変付与手段として機能するよう構成されている。ここで、前記メイン制御CPU60aは、大当りが発生する場合(大当り判定手段の判定結果が大当りの場合)にのみ、確変状態を付与するかを判定するようになっている。また、メイン制御CPU60aは、大当りが発生する場合(大当り判定手段の判定結果が大当りの場合)に、第2始動入賞口31aへパチンコ球が入賞する確率が高確率となる入賞容易状態(変短状態)を付与するかを判定する入賞容易状態判定手段として機能すると共に、大当り遊技終了後に決定された入賞容易状態を付与する期間だけ変短状態を付与する変短状態付与手段としても機能している。ここで、前記メイン制御CPU60aは、大当り遊技の終了後から予め決められた回数の特図変動表示(図柄変動演出)が実行されるまでの間の期間を、入賞容易状態付与期間として決定するようになっている。このように、メイン制御CPU60aは、当り判定の判定結果が当りの場合に、第1始動入賞部30または第2始動入賞部31への入賞に基づいて当り遊技後に遊技者に有利な特典状態(確変状態、変短状態)を付与するかを決定する特典状態決定手段としての機能を備えている。
また、前記メイン制御RAM60cは、第1表示装置17で図柄変動演出が行われている間(すなわち第1特図表示部50Aで特図変動表示が行われている間)に取得された入賞情報を始動保留情報として複数記憶可能な保留記憶手段として機能する。具体的に、表示手段(第1表示装置17や第1特図表示部50A)で変動表示が行われている間に第1始動入賞検出センサ38の検出を契機として取得される入賞情報を始動保留情報として記憶する保留記憶手段として機能する。更に、メイン制御CPU60aは、前記特別開閉部材33bが第1特別入賞口33aを開放するための所定条件が成立(当り判定の判定結果で当り)したことを条件として、特図変動パターン決定手段としてのメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する特図変動パターン群を切り替える変動パターン群切替え手段としての機能を有している。また、メイン制御CPU60aは、大当り遊技の発生(モード移行条件の成立)を契機として遊技モードMA,M1,M2を移行させるモード移行手段としての機能を備えている。
次に、前記メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが制御プログラムに基づき実行する特図入力処理および特図開始処理について具体的に説明する。
(第1特図入力処理について)
第1特図入力処理は、第1始動入賞部30を対象として実行される処理である。この第1特図入力処理では、図4に示すように、第1始動入賞部30の第1始動入賞口30aにパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU60aは、第1始動入賞口30aに対応する第1始動入賞検出センサ38がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ステップA11の判定結果が否定の場合には、メイン制御CPU60aは、第1特図入力処理を終了する。ステップA11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA12)。ステップA12の判定結果が否定(すなわち特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、第1特図入力処理を終了する。
ステップA12の判定結果が肯定(特図始動保留情報の保留数<4)の場合には、特図始動保留情報の保留数を1加算し、メイン制御RAM60cが記憶する特図始動保留情報の保留数を書き換える(ステップA13)。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが読み出して、当該入賞情報(乱数の値)を特図始動保留情報として保留数に対応付けたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に設定する(ステップA14)。これにより、第1特図入力処理が終了する。
(第1特図開始処理について)
第1特図開始処理は、第1始動入賞部30を対象として実行される処理であって、メイン制御CPU60aは、第1特図開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。この第1特図開始処理では、図5に示す如く、メイン制御CPU60aは、第1特図表示部50Aおよび第1表示装置17において特図1が変動表示中であるか、または大当り遊技中であるか否かを判定する(ステップB11)。そして、ステップB11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、第1特図開始処理を終了する。一方、ステップB11の判定結果が否定の場合には、特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップB12)、特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB13)。ステップB13の判定結果が否定の場合には(特図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、第1特図開始処理を終了する。またメイン制御CPU60aは、ステップB13の判定結果が肯定の場合には(特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第1特図変動表示を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップB14)、保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている当該特図始動保留情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが取得する(ステップB15)。
ここで、前記メイン制御CPU60aは、最も早く記憶した特図始動保留情報が記憶される第1特図記憶領域から特図始動保留情報(乱数)を取得する。そして、メイン制御CPU60aは、特図始動保留情報に関連付けられた乱数を取得した後、2番目に早く記憶した特図始動保留情報が記憶されている第2特図記憶領域の特図始動保留情報(乱数)を、前記第1特図記憶領域に記憶させる。同様に、メイン制御CPU60aは、3番目に早く記憶した特図始動保留情報が記憶されている第3特図記憶領域の特図始動保留情報(乱数)を前記第2特図記憶領域に記憶させ、4番目に早く記憶した(すなわち最も新しい)特図始動保留情報が記憶されている第4特図記憶領域の特図始動保留情報(乱数)を前記第3特図記憶領域に記憶させる。すなわち、特図始動保留情報は、メイン制御RAM60cに記憶された順序でメイン制御CPU60aにより読み出されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、減算後の特図始動保留情報の保留数に対応するように特図保留表示部52の表示を変更させる。
前記ステップB15の処理により特図始動保留情報としての各種乱数が取得されると、図6に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した特図当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する大当り判定(当り抽選)を行う(ステップB16)。なお、前述したように、非確変状態の時(低確率の時)に大当り判定の判定結果が肯定となる確率(すなわち大当り確率)は、1/72.10に設定され、確変状態の時(高確率の時)に判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、1/72.02に設定されている。そして、ステップB16における大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当りが発生する場合には)、大当りの変動であることを示す大当りフラグに「1」が設定される(ステップB17)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第1特図表示部50Aに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図1)を決定する(ステップB18)。ここで、特図決定用乱数の値は、特図1の大当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に対応付けられた特図1を決定することで大当り図柄を決定することになる。大当り図柄(特図1)が決定されると、メイン制御CPU60aは、後述する特図変動パターン群PT1,PT2,PT3,PT4,PT5,PT6を参照して、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB19)。
一方、ステップB16の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定する演出実行判定(リーチ判定)を行う(ステップB21)。実施例では、メイン制御CPU60aは、ステップB15の処理時においてメイン制御RAM60cから取得した演出実行判定用乱数の値が、演出実行判定値と一致するか否かにより当選判定を行う。そして、ステップB21の判定結果が肯定の場合には(リーチ演出を行う場合には)、メイン制御CPU60aは、第1特図表示部50Aにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1)として決定する(ステップB22)。次に、メイン制御CPU60aは、後述する特図変動パターン群PT1,PT2,PT3,PT4,PT5,PT6を参照して、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれリーチ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB23)。
また、ステップB21での演出実行判定の判定結果が否定の場合には(リーチ演出を行わない場合には)、メイン制御CPU60aは、第1特図表示部50Aにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図1)として決定する(ステップB24)。次に、メイン制御CPU60aは、後述する特図変動パターン群PT1,PT2,PT3,PT4,PT5,PT6を参照して、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップB25)。
前記ステップB19,B23,B25において特図変動パターンを決定したメイン制御CPU60aは、演出制御基板65に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する(ステップB20)。具体的には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cが備える特図1用の第1変動タイマに、決定された特図変動パターンに定められている変動時間をセットし、特図変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドを出力し、第1変動タイマでの減算を開始して特図変動パターンで特定された変動時間の計測を開始する。これと同時に、メイン制御CPU60aは、第1特図変動表示を開始させるように第1特図表示部50Aを制御する。また、メイン制御CPU60aは、最終停止図柄となる特図1を指示するための特図1指定コマンドを出力する。そして、メイン制御CPU60aは、第1特図開始処理を終了する。その後、第1特図開始処理とは別の処理で、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示部50Aの表示内容を制御する。また、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。具体的には、前記第1変動タイマが変動時間を計時した場合(第1変動タイマの時間が「0」となった場合)に、メイン制御CPU60aは、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示部50Aの表示内容を制御すると共に、飾図の変動停止を指示し、全図柄停止コマンドを出力する。また、確変状態の終了条件を満たした場合には、確変終了コマンドを出力する。
ここで、実施例のパチンコ機10では、前記第1特図変動表示(第1図柄変動演出)および第2特図変動表示(第2図柄変動演出)を同時に行い得るよう構成されている。また、実施例のパチンコ機10では、前述したように第2始動入賞部31への入賞に基づく第2特図変動表示(第2図柄変動演出)を保留しないよう構成されている。すなわち、実施例のパチンコ機10では、第2始動入賞部31を対象とする第2特図入力・開始処理と、前記第1始動入賞部30を対象とする第1特図入力処理および第1特図開始処理とを並行して実行し得るよう構成されている。なお、メイン制御CPU60aは、第2特図入力・開始処理を所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。
(第2特図入力・開始処理について)
第2特図入力・開始処理では、図7に示す如く、第2始動入賞部31の第2始動入賞口31aにパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップC11)。すなわち、ステップC11においてメイン制御CPU60aは、第2始動入賞口31aに対応する第2始動入賞検出センサ39がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ステップC11の判定結果が否定の場合には、メイン制御CPU60aは、第2特図入力・開始処理を終了する。ステップC11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、第2特図表示部50Bおよび第2表示装置43において特図2が変動表示中であるか、または大当り遊技中であるか否かを判定する(ステップC12)。そして、ステップC12の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、第2特図入力・開始処理を終了する。一方、ステップC12の判定結果が否定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第2特図変動表示を実行することを示す値「1」を設定する。続いて、メイン制御RAM60cから入賞情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン振分用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが取得する(ステップC13)。
前記ステップC13の処理により第2特図始動情報としての各種乱数が取得されると、図7に示すように、メイン制御CPU60aは、取得した特図当り判定用乱数の値がメイン制御ROM60bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する大当り判定(当り抽選)を行う(ステップC14)。なお、前述したように、非確変状態の時(低確率の時)に大当り判定の判定結果が肯定となる確率(すなわち大当り確率)は、1/72.10に設定され、確変状態の時(高確率の時)に判定結果が肯定となる確率(大当り確率)は、1/72.02に設定されている。そして、ステップC14における大当り判定の判定結果が肯定の場合には(大当りが発生する場合には)、大当りの変動であることを示す大当りフラグに「1」が設定される(ステップC15)。そして、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に基づき、第2特図表示部50Bに確定停止表示される大当り図柄となる最終停止図柄(特図2)を決定する(ステップC16)。ここで、特図決定用乱数の値は、特図2の大当り図柄が対応付けられていることから、メイン制御CPU60aは、取得した特図決定用乱数の値に対応付けられた特図2を決定することで大当り図柄を決定することになる。また、メイン制御CPU60aは、大当り図柄が確変状態を付与する大当り図柄の場合に確変状態を示す確変フラグを「1」に設定し、確変状態を付与しない大当り図柄の場合に確変フラグを「0」に設定する。メイン制御CPU60aは、確変状態の終了条件が満たされると、確変フラグを「0」に設定する。また、メイン制御CPU60aは、大当り図柄が変短状態を付与する大当り図柄の場合に変短状態を示す変短フラグを「1」に設定し、変短状態を付与しない大当り図柄の場合に変短フラグを「0」に設定する。メイン制御CPU60aは、変短状態の終了条件が満たされると、変短フラグを「0」に設定する。大当り図柄(特図2)が決定されると、メイン制御CPU60aは、後述する特図変動パターン群PT1,PT2,PT3,PT4,PT5,PT6を参照して、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて当り用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップC17)。
一方、ステップC14の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、メイン制御CPU60aは、リーチ演出を実行させるか否かを判定する演出実行判定(リーチ判定)を行う(ステップC16)。実施例では、メイン制御CPU60aは、ステップC13の処理時においてメイン制御RAM60cから取得した演出実行判定用乱数の値が、演出実行判定値と一致するか否かにより当選判定を行う。そして、ステップC19の判定結果が肯定の場合には(リーチ演出を行う場合には)、メイン制御CPU60aは、第2特図表示部50Bにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図2)として決定する(ステップC20)。次に、メイン制御CPU60aは、後述する特図変動パターン群PT1,PT2,PT3,PT4,PT5,PT6を参照して、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれリーチ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップC21)。
また、ステップC19での演出実行判定の判定結果が否定の場合には(リーチ演出を行わない場合には)、メイン制御CPU60aは、第2特図表示部50Bにて確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図2)として決定する(ステップC22)。次に、メイン制御CPU60aは、後述する特図変動パターン群PT1,PT2,PT3,PT4,PT5,PT6を参照して、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ用の特図変動パターンの中から1つの特図変動パターンを決定する(ステップC23)。
前記ステップC17,C21,C23において特図変動パターンを決定したメイン制御CPU60aは、演出制御基板65に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する(ステップC18)。具体的には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cが備える特図2用の第2変動タイマに、決定された特図変動パターンに定められている変動時間をセットし、特図変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する特図変動パターン指定コマンドを出力し、第2変動タイマでの減算を開始して特図変動パターンで特定された変動時間の計測を開始する。これと同時に、メイン制御CPU60aは、第2特図変動表示を開始させるように第2特図表示部50Bを制御する。また、メイン制御CPU60aは、最終停止図柄となる特図2を指示するための特図2指定コマンドを出力する。そして、メイン制御CPU60aは、第2特図入力・開始処理を終了する。その後、第2特図入力・開始処理とは別の処理で、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示部50Bの表示内容を制御する。また、メイン制御CPU60aは、前記指定した特図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。具体的には、前記第2変動タイマが変動時間を計時した場合(第2変動タイマの時間が「0」となった場合)に、メイン制御CPU60aは、決定した最終停止図柄を表示させるように第2特図表示部50Bの表示内容を制御すると共に、飾図の変動停止を指示し、全図柄停止コマンドを出力する。また、確変状態の終了条件を満たした場合には、確変終了コマンドを出力する。
ここで、前記第1特図開始処理および第2特図入力・開始処理において、メイン制御CPU60aが決定した大当り図柄(大当り遊技)の種類に応じて、該メイン制御CPU60aが、大当り図柄により特定される大当り遊技後の遊技モードMA,M1,M2を示す遊技モードフラグを設定する処理について説明する。なお、通常遊技モードMAでは、該通常遊技モードMAを示す通常遊技モードフラグが「1」に設定され、第1特定遊技モードM1では、該第1特定遊技モードM1を示す第1特定遊技モードフラグが「1」に設定され、第2特定遊技モードM2では、該第2特定遊技モードM2を示す第2特定遊技モードフラグが「1」に設定されている。
大当りに当選したときの遊技モードが通常遊技モードMAである場合に、大当り図柄が図柄A,eの場合には、通常遊技モードフラグを「0」に設定すると共に第1特定遊技モードM1を示す第1特定遊技モードフラグを「1」に設定し、大当り図柄が図柄dの場合には、通常遊技モードフラグを「0」に設定すると共に第2特定遊技モードM2を示す第2特定遊技モードフラグを「1」に設定する。また、大当りに当選したときの遊技モードが通常遊技モードMAである場合に、大当り図柄が図柄B,C,fの場合には、通常遊技モードフラグを変更しない(すなわち「1」のままとする)。
また、大当りに当選したときの遊技モードが第1特定遊技モードM1である場合に、大当り図柄が図柄B,C,fの場合には、第1特定遊技モードフラグを「0」に設定すると共に通常遊技モードMAを示す通常遊技モードフラグを「1」に設定し、大当り図柄が図柄dの場合には、第1特定遊技モードフラグを「0」に設定すると共に第2特定遊技モードM2を示す第2特定遊技モードフラグを「1」に設定する。また、大当りに当選したときの遊技モードが第1特定遊技モードM1である場合に、大当り図柄が図柄A,eの場合には、第1特定遊技モードフラグを変更しない(すなわち「1」のままとする)。なお、第1特定遊技モードM1に移行する場合において、移行する先が第1種第1特定遊技モードM1−Aの場合は第1種第1特定遊技モードフラグが「1」に設定され、移行する先が第2種第1特定遊技モードM1−Bの場合は第2種第1特定遊技モードフラグが「1」に設定される。
次に、大当りに当選したときの遊技モードが第2特定遊技モードM2である場合について説明する。すなわち、大当りに当選したときの遊技モードが第2特定遊技モードM2である場合に、大当り図柄が図柄A,fの場合には、第2特定遊技モードフラグを「0」に設定すると共に第1特定遊技モードM1を示す第1特定遊技モードフラグを「1」に設定し、大当り図柄が図柄B,Cの場合には、第2特定遊技モードフラグを「0」に設定すると共に通常遊技モードMAを示す通常遊技モードフラグを「1」に設定する。また、大当りに当選したときの遊技モードが第2特定遊技モードM2である場合に、大当り図柄が図柄d,eの場合には、第2特定遊技モードフラグを変更しない(すなわち「1」のままとする)。そして、遊技モードフラグの状態によって、メイン制御CPU60aは遊技モードMA,M1,M2を認識し得るようになっている。なお、大当りに当選したときの遊技モードが第2特定遊技モードM2である場合に、大当り図柄が図柄Aの場合は、第1特定遊技モードM1における第1種第1特定遊技モードM1−Aを示す第1種第1特定遊技モードフラグを「1」に設定し、大当り図柄が図柄fの場合は、第1特定遊技モードM1における第2種第1特定遊技モードM1−Bを示す第2種第1特定遊技モードフラグを「1」に設定する。
(当り時の変動停止処理について)
実施施のパチンコ機10では、同時変動中の2つの特図変動表示(図柄変動演出)の一方が大当り表示で停止表示される場合には、メイン制御CPU60aは、変動中の他方の特図変動表示(図柄変動演出)の結果をはずれ表示で終了させる当り時変動停止処理を行うよう構成されているので、該当り時変動停止処理について、図8を参照して説明する。
図8に示す当り時変動停止処理では、第1特図変動表示または第2特図変動表示の何れか一方の特図変動表示が大当り表示で停止した場合(ステップD11)は、他方の特図変動表示が変動中であるか否かを判定する(ステップD12)。そして、ステップD12の判定結果が否定の場合には、メイン制御CPU60aは、当り時変動停止処理を終了する。一方、ステップD12の判定結果が肯定の場合には、変動中の特図変動表示における入賞情報に基づく大当り判定の結果を強制的にはずれにすると共に、対応する特図表示部50A,50Bにはずれ表示で特図を停止させるように該特図表示部50A,50Bを制御する(ステップD13)。具体的に、メイン制御CPU60aは、ステップD12の判定結果が肯定の場合は、始動入賞検出センサ38,39の検出を契機として取得された特図当り判定用乱数の値に関係なく、特図表示部50A,50Bに確定停止表示されるはずれ図柄を最終停止図柄(特図)として決定すると共に、対応する変動タイマの減算を停止して該変動タイマの時間を「0」とする。なお、メイン制御CPU60aは、ステップD12の判定結果が肯定の場合は、一方の大当り表示された特図に基づく大当り遊技が開始される前に、他方の特図の変動を停止するよう設定されている。すなわち、2つの特図表示部50A,50Bにおける図柄変動表示の何れもが大当り表示で停止したり、大当り遊技中に特図表示部50A,50Bで図柄変動表示が大当り表示で停止するのを防止するよう構成されている。また、図柄変動表示が強制的にはずれ表示で停止される場合に、メイン制御CPU60aは、はずれの特図を指定する特図指定コマンドを演出制御CPU65aに出力すると共に、対応する表示装置17,43においてはずれの飾図の図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
ここで、実施例のパチンコ機10では、前記ステップD12の判定結果が肯定の場合は、変動中の特図変動表示に対応する入賞情報に基づく大当り判定の結果が当りおよびはずれの何れの場合にも強制的にはずれとするよう構成してあるので、同時変動中の一方の特図変動表示が大当り表示で停止された場合に、はずれで停止表示された他方の特図変動表示が、もともとは当りであったのかはずれであったのかを遊技者が認識し得ないようにしている。
(演出制御について)
次に、前記演出制御基板65で実行される処理について説明する。演出制御基板65の演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。ここで、演出制御CPU65aが選択可能な演出パターンは、演出モード(遊技モードMA,M1,M2)毎に分類されており、当該演出モードにおいて選択可能な演出パターンから特図変動パターンに対応する演出パターンが選択される。また、演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて対応する第1表示装置17または第2表示装置43に最終停止表示させる各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの飾図を決定する。すなわち、演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合には、大当り表示となる飾図の図柄組み合わせとなるよう各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの飾図が決定される。
また、前記メイン制御CPU60aから出力される特図1指定コマンドおよび特図2指定コマンドに基づいて、次の図柄変動演出を実行する際に演出パターンを決定する基準となる演出モード(遊技モードMA,M1,M2)を示す演出モードフラグを演出制御CPU65aが設定するようになっている。具体的には、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、確変状態を付与する大当り図柄に対応する場合に確変状態を示す確変フラグを「1」に設定し、確変状態を付与しない大当り図柄に対応する場合に確変フラグを「0」に設定する。また、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2が、変短状態を付与する大当り図柄に対応する場合に変短状態を示す変短フラグを「1」に設定し、変短状態を付与しない大当り図柄に対応する場合に変短フラグを「0」に設定する。更に、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで特定される特図1または特図2の種類、および現在の演出モード(遊技モードMA,M1,M2)の種類に応じて、遊技モードMA,M1,M2でのモードフラク処理と同様に対応するモードフラグを設定する。すなわち、演出制御CPU65aでは、前記通常遊技モードフラグに対応する通常演出モードフラグ、前記第1特定遊技モードフラグ(第1種第1特定遊技モードフラグ,第2種第1特定遊技モードフラグ)に対応する第1特定演出モードフラグ(第1種第1特定演出モードフラグ,第2種第1特定演出モードフラグ)、前記第2特定遊技モードフラグに対応する第2特定演出モードフラグを、メイン制御CPU60aが設定した遊技モードフラグに対応して設定する。これにより、演出制御CPU65aは、現在(遊技中)の遊技モードMA,M1,M2をモードフラグの状態(「0」または「1」)によって認識し得るよう構成されている。
そして、前記演出パターンで特定される各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの飾図の停止タイミングにおいて、各列の飾図指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。具体的には、演出制御CPU60aは、特図変動パターン指定コマンドが入力されると同時にタイマ手段(図示せず)により時間の計測を開始し、左の図柄列26a,44aの飾図の停止タイミングにおいて左飾図指定コマンドを出力し、右の図柄列26c,44cの飾図の停止タイミングにおいて右飾図指定コマンドを出力し、中の図柄列26b,44bの飾図の停止タイミングにおいて中飾図指定コマンドを出力する。
また、前記演出制御CPU65aは、特図指定コマンドで指定された停止図柄が、はずれ図柄の場合、はずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。また、演出制御CPU65aは、リーチはずれ演出用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含むはずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。一方、演出制御CPU65aは、はずれ演出用の特図変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含まないはずれを認識可能な図柄組み合わせを決定する。また、演出制御CPU65aは、全図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。
前記演出制御CPU65aは、メイン制御CPU60aが出力する特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指示された大当り図柄の種類と、確変状態の開始および終了に係る各指定コマンドと、演出モードフラグの設定値をもとに、演出モードの種類を決定し、当該決定した演出モードを示す値に演出モードフラグを更新する。演出モードフラグは、現在滞在している演出モードを識別可能な情報で構成されており、演出制御RAM65cに設定される。演出制御CPU65aは、演出モードフラグを更新すると、演出モードを指示するモード指定コマンドを表示制御基板70、ランプ制御基板72および音制御基板73等に出力する。
(表示制御について)
前記表示制御基板70では、演出パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で図柄変動演出を実行させるように第1および第2表示装置17,43を制御する。そして、表示制御CPU70aは、図柄変動演出の開始に伴って演出開始からの経過時間を計時し、計測した時間毎に演出パターンに基づいた画像が表示されるよう第1および第2表示装置17,43に映し出す画像を所定の周期毎に切り替える。そして、表示制御CPU70aは、各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの図柄停止コマンドが入力されると、対応する図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの有効停止位置27,45に飾図指定コマンドで指定された飾図を仮停止させ、全図柄停止コマンドが入力されると、各図柄列26a,26b,26c,44a,44b,44cの有効停止位置27,45に飾図指定コマンドで指示された飾図を第1および第2表示装置17,43に確定停止表示させるように第1および第2表示装置17,43の表示内容を制御し、図柄変動演出を終了させる。また、表示制御CPU70aは、モード指定コマンドが入力されると、指定された演出モードに対応する背景画像を表示させる。
ここで、前記第1および第2表示装置17,43で実行される図柄変動演出の内容は、メイン制御CPU60aから出力される特図変動パターン指定コマンドまたは演出制御CPU65aから出力される演出パターン指定コマンドに応じて設定されるものであり、メイン制御CPU60aおよび演出制御CPU65aが図柄変動演出の内容を特定する演出内容を決定する図柄変動演出決定手段としての機能を有している。
(特図変動パターンの決定について)
ここで、実施例のパチンコ機10においてメイン制御CPU60aによる特図変動パターンの決定に関して具体的に説明する。
前記メイン制御CPU60aが決定可能な特図変動パターンが遊技モード(遊技状態)MA,M1,M2毎に定められており、遊技モードMA,M1,M2毎に定められた特図変動パターン(変動パターン)の種類の中からメイン制御CPU60aが1つの特図変動パターン(変動パターン)を決定することで、これらの遊技モードMA,M1,M2毎に特有の図柄変動(特図変動表示および図柄変動演出)が実行されるよう構成されている。具体的に、メイン制御ROM60bに設定された各特図変動パターンに対する特図変動パターン振分判定値の割当数が遊技モードMA,M1,M2に対応する特図変動パターン群毎に定められており、各遊技モードMA,M1,M2において参照される特図変動パターン群の中から、取得した特図変動パターン振分用乱数に対応する特図変動パターンをメイン制御CPU60aが決定するようになっている。
実施例のパチンコ機10では、遊技モードとして設定されている前記通常遊技モードMAの場合に特図変動パターン振分判定値が割り当てられる第1通常特図変動パターン群(第1通常変動パターン群)PT1および第2通常特図変動パターン群(第1通常変動パターン群)PT2が定められて(図11参照)、該通常遊技モードMAにおいて前記メイン制御CPU60aは、前記第1始動入賞口30aへの入賞を契機として第1通常特図変動パターン群PT1を参照して1つの特図変動パターンを決定すると共に、前記第2始動入賞口31aへの入賞を契機として第2通常特図変動パターン群PT2を参照して1つの特図変動パターンを決定するよう設定されている。また、遊技モードとして設定されている前記第1特定遊技モードM1の場合に特図変動パターン振分判定値が割り当てられる第1特定特図変動パターン群(第1特定変動パターン群)PT3,PT4と、前記第2特定遊技モードM2の場合に特図変動パターン振分判定値が割り当てられる第2特定特図変動パターン群(第2特定変動パターン群)PT5,PT6とが定められて(図12,図13参照)、各特定遊技モードM1,M2において対応の特定特図変動パターン群PT3,PT4,PT5,PT6を参照してメイン制御CPU60aが1つの特図変動パターンを決定するよう設定されている。
なお、第1特定特図変動パターン群PT3,PT4は、第1始動入賞口30aへの入賞を契機として参照する第1種第1特定特図変動パターン群(第1種第1特定変動パターン群)PT3と、第2始動入賞口31aへの入賞を契機として参照する第2種第1特定特図変動パターン群(第2種第1特定変動パターン群)PT4とが設定される。また、第2特定特図変動パターン群PT5,PT6は、第1始動入賞口30aへの入賞を契機として参照する第1種第2特定特図変動パターン群(第1種第2特定変動パターン群)PT5と、第2始動入賞口31aへの入賞を契機として参照する第2種第2特定特図変動パターン群(第2種第2特定変動パターン群)PT6とが設定されている。なお、実施例では、第1特定遊技モードM1に、第1種第1特定遊技モードM1−Aおよび第2種第1特定遊技モードM1−Bが設けられているが、両第1特定遊技モードM1−A,M1−Bにおいて共通する第1特定特図変動パターン群PT3,PT4から特図変動パターンを決定するよう構成されている。
ここで、各特図変動パターン群PT1,PT2,PT3,PT4,PT5,PT6において特図変動パターン振分判定値が割り当てられる特図変動パターンが全て異なっている必要はなく、各特図変動パターン群PT1,PT2,PT3,PT4,PT5,PT6において同じ特図変動パターンに対して同じ特図変動パターン振分判定値を割り当てるようにしてもよい。すなわち、各特図変動パターン群PT1,PT2,PT3,PT4,PT5,PT6に含まれる特図変動パターンの種類は、全て異なっている必要はなく、部分的に共通するようにすることも可能である。なお、特図変動パターンが異なるとは、該特図変動パターンで特定される特図変動表示(図柄変動演出)の内容および変動時間の一方または両方が異なっていることを指す。
次に、前記各特図変動パターン群PT1,PT2,PT3,PT4,PT5,PT6の夫々に設定される特図変動パターンについて説明する。
(第1通常特図変動パターン群PT1について)
前記第1通常特図変動パターン群PT1には、図11(a)に示すように、はずれ用の特図変動パターンとしてリーチすることなくはずれとなるはずれ特図変動パターンP1〜P3とリーチはずれ特図変動パターンP4とが含まれると共に、当り用の特図変動パターンとして大当り特図変動パターンP5〜P7が含まれており、これらの特図変動パターンP1〜P7に対して特図変動パターン振分判定値が割り当てられている。前記通常遊技モードMAの場合に、前記第1始動入賞部30への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定されなかった場合で、演出実行判定が否定の場合は、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ特図変動パターンP1〜P3の中からメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定し、大当り判定で当りと判定されなかった場合で、演出実行判定が肯定の場合は、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて特図変動パターンとしてリーチはずれ特図変動パターンP4をメイン制御CPU60aが決定する。また、第1始動入賞部30への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定された場合には、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて大当り特図変動パターンP5〜P7の中からメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する。
具体的に、実施例における第1通常特図変動パターン群PT1には、3種類のはずれ特図変動パターンP1〜P3が含まれており、大当り判定および演出実行判定の何れも否定の場合において、第1通常特図変動パターン群PT1に基づくはずれ特図変動パターンP1〜P3の選択割合が、はずれ特図変動パターンP1が40%、はずれ特図変動パターンP2が20%、はずれ特図変動パターンP3が40%となるように、前記特図変動パターン振分判定値の割当数が設定されている。また、第1通常特図変動パターン群PT1には、1種類のリーチはずれ特図変動パターンP4が含まれ、該リーチはずれ特図変動パターンP4に全ての特図変動パターン振分判定値が割り当てられており、大当り判定が否定で演出実行判定が肯定の場合において第1通常特図変動パターン群PT1に基づく特図変動パターンの決定では、リーチはずれ特図変動パターンP4がメイン制御CPU60aにより決定される。更に、第1通常特図変動パターン群PT1には、3種類の大当り特図変動パターンP5〜P7が含まれており、大当り判定が肯定の場合において、第1通常特図変動パターン群PT1に基づく大当り特図変動パターンP5〜P7の選択割合が、大当り特図変動パターンP5が20%、大当り特図変動パターンP6が50%、大当り特図変動パターンP7が30%となるように、前記特図変動パターン振分判定値の割当数が設定されている。なお、第1通常特図変動パターン群PT1に含まれる特図変動パターンの数や種類および特図変動パターン振分判定値の割当数は一例に過ぎず、これに限られるものでないことは当然である。
前記第1通常特図変動パターン群PT1に含まれる各特図変動パターンP1〜P7で特定される変動時間について、具体的に説明する。すなわち、はずれ特図変動パターンP1で特定される変動時間は10秒であり、はずれ特図変動パターンP2で特定される変動時間は20秒であり、はずれ特図変動パターンP3で特定される変動時間は30秒であり、リーチはずれ特図変動パターンP4で特定される変動時間は60秒である。また、大当り特図変動パターンP5,P6で特定される変動時間は30秒であり、大当り特図変動パターンP7で特定される変動時間は60秒である。なお、第1通常特図変動パターン群PT1に基づいて前記メイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定した場合の1変動当りの特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間の期待値を平均変動時間と指称し、該平均変動時間について、以下の説明において「VA1」と表す場合がある。
(第2通常特図変動パターン群PT2について)
前記第2通常特図変動パターン群PT2には、図11(b)に示すように、はずれ用の特図変動パターンとしてリーチすることなくはずれとなるはずれ特図変動パターンP8〜P10とリーチはずれ特図変動パターンP11とが含まれると共に、当り用の特図変動パターンとして大当り特図変動パターンP12〜P14が含まれており、これらの特図変動パターンP8〜P14に対して特図変動パターン振分判定値が割り当てられている。前記通常遊技モードMAの場合に、前記第2始動入賞部31への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定されなかった場合で、演出実行判定が否定の場合は、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ特図変動パターンP8〜P10の中からメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定し、大当り判定で当りと判定されなかった場合で、演出実行判定が肯定の場合は、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて特図変動パターンとしてリーチはずれ特図変動パターンP11をメイン制御CPU60aが決定する。また、第2始動入賞部31への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定された場合には、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて大当り特図変動パターンP12〜P14の中からメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する。
具体的に、実施例における第2通常特図変動パターン群PT2には、3種類のはずれ特図変動パターンP8〜P10が含まれており、大当り判定および演出実行判定の何れも否定の場合において、第2通常特図変動パターン群PT2に基づくはずれ特図変動パターンP8〜P12の選択割合が、はずれ特図変動パターンP8が40%、はずれ特図変動パターンP9が20%、はずれ特図変動パターンP10が40%となるように、前記特図変動パターン振分判定値の割当数が設定されている。また、第2通常特図変動パターン群PT2には、1種類のリーチはずれ特図変動パターンP11が含まれ、該リーチはずれ特図変動パターンP11に全ての特図変動パターン振分判定値が割り当てられており、大当り判定が否定で演出実行判定が肯定の場合において第2通常特図変動パターン群PT2に基づく特図変動パターンの決定では、リーチはずれ特図変動パターンP11がメイン制御CPU60aにより決定される。更に、第2通常特図変動パターン群PT2には、3種類の大当り特図変動パターンP12〜P14が含まれており、大当り判定が肯定の場合において、第2通常特図変動パターン群PT2に基づく大当り特図変動パターンP12〜P14の選択割合が、大当り特図変動パターンP12が20%、大当り特図変動パターンP13が50%、大当り特図変動パターンP14が30%となるように、前記特図変動パターン振分判定値の割当数が設定されている。なお、第2通常特図変動パターン群PT2に含まれる特図変動パターンの数や種類および特図変動パターン振分判定値の割当数は一例に過ぎず、これに限られるものでないことは当然である。
前記第2通常特図変動パターン群PT2に含まれる各特図変動パターンP8〜P14で特定される変動時間について、具体的に説明する。すなわち、はずれ特図変動パターンP8〜P10およびリーチはずれ特図変動パターンP4で特定される変動時間は何れも600秒である。また、大当り特図変動パターンP12〜P14で特定される変動時間は何れも0.5秒である。すなわち、第2通常特図変動パターン群PT2に含まれる各特図変動パターンP8〜P14で特定される変動時間の最長時間は600秒であり、最短時間は0.5秒である。また、第2通常特図変動パターン群PT2に含まれるはずれまたはリーチはずれ特図変動パターンP8〜P12の変動時間は何れも最長時間に設定されると共に、第2通常特図変動パターン群PT2に含まれる大当り特図変動パターンP12〜P14の変動時間は何れも最短時間に設定されている。すなわち、通常遊技モードMAにおいて、前記第2始動入賞部31への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定された場合(当りの場合)は、第2通常特図変動パターン群PT2から最短の特図変動パターンP12〜P14が決定される一方で、第2始動入賞部31への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定されなかった場合(はずれの場合)は、第2通常特図変動パターン群PT2から最長の特図変動パターンP8〜P11が決定されるよう構成されている。なお、実施例では、第2通常特図変動パターン群PT2におけるはずれまたはリーチはずれ特図変動パターンP8〜P11に設定される変動時間(600秒)が、全ての特図変動パターン群PT1〜PT6に含まれる全ての特図変動パターンで特定される変動時間の中で最長に設定されると共に、大当り特図変動パターンP12〜P14に設定される変動時間(0.5秒)が、全ての特図変動パターン群PT1〜PT6に含まれる全ての特図変動パターンで特定される変動時間の中で最短に設定されている。また、第2通常特図変動パターン群PT2に基づいて前記メイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定した場合の1変動当りの特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間の平均変動時間について、以下の説明において「VA2」と表す場合がある。また、通常遊技モードMAにおいて、第1通常特図変動パターン群PT1および第1通常特図変動パターン群PT2に基づいてメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定した場合における平均変動時間((VA1+VA2)/2)について、以下の説明において「VAZ」と表す場合がある。
前記第2通常特図変動パターン群PT2に含まれるはずれまたはリーチはずれ特図変動パターンP8〜P11で特定される変動時間(600秒)は、第1通常特図変動パターン群PT1に含まれる特図変動パターンP1〜P7で特定される最長の変動時間(60秒)の10倍の長さに設定されている。実施例では、第1通常特図変動パターン群PT1に含まれるリーチはずれ特図変動パターンP4の変動時間が最長に設定されており、はずれまたはリーチはずれ特図変動パターンP8〜P11で特定される変動時間(600秒)に亘って第2特図変動表示(第2図柄変動演出)が行われている間に、前記第1始動入賞部30への入賞を契機としてリーチはずれ特図変動パターンP4が連続して決定された場合において、該リーチはずれ特図変動パターンP4に基づく第1特図変動表示(第1図柄変動演出)が最大で10回は第2特図変動表示(第2図柄変動演出)と同時に行い得るようになっている。なお、第2始動入賞部31への入賞を契機としてメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する第2通常特図変動パターン群PT2において設定される最長の変動時間は、第1始動入賞部30への入賞を契機としてメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する第1通常特図変動パターン群PT1において設定される最長の変動時間の2倍以上であればよい。
ここで、前記通常遊技モードMAで設定される大当り確率は1/72.10と低確率であるので、当該通常遊技モードMAにおいて第1始動入賞部30および第2始動入賞部31への入賞を契機とした大当り判定では当りと判定される確率は低く、特図変動パターンとしては、対応する通常特図変動パターン群PT1,PT2に含まれるはずれまたはリーチはずれ特図変動パターンP1〜P4,P8〜P11が決定される確率が高い。また、はずれとなる1変動当りの特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間の期待値(平均変動時間)は、第1通常特図変動パターン群PT1に基づいてメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する場合に比べて、第2通常特図変動パターン群PT2に基づいてメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する場合の方が長くなっている。すなわち、通常遊技モードMAにおいて、「右打ち」により第2始動入賞部31へ入賞させて第2特図変動表示(第2図柄変動演出)を実行させるより、「左打ち」により第1始動入賞部30へ入賞させて第1特図変動表示(第1図柄変動演出)を実行させる方が、遊技者にとっては有利である。
なお、前記第2通常特図変動パターン群PT2に含まれる大当り特図変動パターンP12〜P14で特定される変動時間(0.5秒)は、第1および第2通常特図変動パターン群PT1,PT2に含まれる特図変動パターンで特定される変動時間の中で最短の変動時間に設定されている。すなわち、通常遊技モードMAにおいて第2始動入賞部31の入賞を契機として大当り判定で当りと判定されて大当り遊技が決定された場合には、特図変動表示(図柄変動演出)が速やかに終了して決定された大当り遊技が付与され得るようになっている。言い替えると、大当り遊技が発生する当りとなる1変動当りの特図変動表示(図柄変動演出)の変動時間の期待値(平均変動時間)は、第1通常特図変動パターン群PT1に基づいてメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する場合に比べて、第2通常特図変動パターン群PT2に基づいてメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する場合の方が短くなっている。
ここで、前記第2通常特図変動パターン群PT2に含まれる特図変動パターンP8〜P14で特定される最長の変動時間は、前記特図始動保留情報の保留数との関係で設定されるようにしてもよい。具体的には、実施例のパチンコ機10では、特図始動保留情報の保留数の上限数が4個に設定され、特図始動保留情報の保留数が4個ある状態で、特図表示部50Aで第1特図変動表示が行われる可能性があることから、第2通常特図変動パターン群PTA2に設定された変動時間が最長の特図変動パターンP8〜P14で特定される最長の変動時間を、第1通常特図変動パターン群PT1に含まれる特図変動パターンP4で特定される最長の変動時間の5倍に設定する。このように、第2通常特図変動パターン群PT2に設定された最長の変動時間を、第1通常特図変動パターン群PT1で設定された最長の変動時間の5倍に設定することで、特図始動保留情報の保留数が上限数(4個)ある状態で第1特図表示部50Aにおいて第1特図変動表示が行われている状況で、第2通常特図変動パターン群PT2に設定された最長の変動時間の特図変動パターンP8〜P11に基づく第2特図変動表示が開始された場合に、全ての特図始動保留情報に基づく第1特図変動表示が終了するまでの間、第2特図表示部50Bにおいて1つの特図変動パターンに基づく第2特図変動表示を継続して行うことができる。すなわち、第1始動入賞部30への入賞に基づく特図始動保留情報の保留数の上限数+1をKとした場合に、第2始動入賞部31への入賞を契機としてメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する第2通常特図変動パターン群PT2に設定される最長の変動時間を、第1始動入賞部30への入賞を契機としてメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する第1通常特図変動パターン群PT1に設定される最長の変動時間のK倍に設定する。
(第1種第1特定特図変動パターン群PT3について)
前記第1種第1特定特図変動パターン群PT3には、図12(a)に示すように、はずれ用の特図変動パターンとしてリーチすることなくはずれとなるはずれ特図変動パターンP15〜P17とリーチはずれ特図変動パターンP18とが含まれると共に、当り用の特図変動パターンとして大当り特図変動パターンP19〜P21が含まれており、これらの特図変動パターンP15〜P21に対して特図変動パターン振分判定値が割り当てられている。前記第1特定遊技モードM1の場合に、前記第1始動入賞部30への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定されなかった場合で、演出実行判定が否定の場合は、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ特図変動パターンP15〜P17の中からメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定し、大当り判定で当りと判定されなかった場合で、演出実行判定が肯定の場合は、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて特図変動パターンとしてリーチはずれ特図変動パターンP18をメイン制御CPU60aが決定する。また、第1始動入賞部30への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定された場合には、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて大当り特図変動パターンP19〜P21の中からメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する。
具体的に、実施例における第1種第1特定特図変動パターン群PT3には、3種類のはずれ特図変動パターンP15〜P17が含まれており、大当り判定および演出実行判定の何れも否定の場合において、第1種第1特定特図変動パターン群PT3に基づくはずれ特図変動パターンP15〜P17の選択割合が、はずれ特図変動パターンP15が40%、はずれ特図変動パターンP16が20%、はずれ特図変動パターンP17が40%となるように、前記特図変動パターン振分判定値の割当数が設定されている。また、第1種第1特定特図変動パターン群PT3には、1種類のリーチはずれ特図変動パターンP18が含まれ、該リーチはずれ特図変動パターンP18に全ての特図変動パターン振分判定値が割り当てられており、大当り判定が否定で演出実行判定が肯定の場合において第1種第1特定特図変動パターン群PT3に基づく特図変動パターンの決定では、リーチはずれ特図変動パターンP18がメイン制御CPU60aにより決定される。更に、第1種第1特定特図変動パターン群PT3には、3種類の大当り特図変動パターンP19〜P21が含まれており、大当り判定が肯定の場合において、第1種第1特定特図変動パターン群PT3に基づく大当り特図変動パターンP19〜P21の選択割合が、大当り特図変動パターンP19が20%、大当り特図変動パターンP20が50%、大当り特図変動パターンP21が30%となるように、前記特図変動パターン振分判定値の割当数が設定されている。なお、第1種第1特定特図変動パターン群PT3に含まれる特図変動パターンの数や種類および特図変動パターン振分判定値の割当数は一例に過ぎず、これに限られるものでないことは当然である。
前記第1種第1特定特図変動パターン群PT3に含まれる各特図変動パターンP15〜P21で特定される変動時間について、具体的に説明する。すなわち、はずれ特図変動パターンP15で特定される変動時間は10秒であり、はずれ特図変動パターンP16で特定される変動時間は20秒であり、はずれ特図変動パターンP17で特定される変動時間は30秒であり、リーチはずれ特図変動パターンP18で特定される変動時間は60秒である。また、大当り特図変動パターンP19で特定される変動時間は40秒であり、大当り特図変動パターンP20で特定される変動時間は20秒であり、大当り特図変動パターンP21で特定される変動時間は30秒である。なお、第1種第1特定特図変動パターン群PT3に基づいて前記メイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定した場合の1変動当りの特図変動表示(図柄変動演出)の平均変動時間について、以下の説明において「VB1」と表す場合がある。
(第2種第1特定特図変動パターン群PT4について)
前記第2種第1特定特図変動パターン群PT4には、図12(b)に示すように、はずれ用の特図変動パターンとしてリーチすることなくはずれとなるはずれ特図変動パターンP22〜P24とリーチはずれ特図変動パターンP25とが含まれると共に、当り用の特図変動パターンとして大当り特図変動パターンP26〜P28が含まれており、これらの特図変動パターンP22〜P28に対して特図変動パターン振分判定値が割り当てられている。前記第1特定遊技モードM1の場合に、前記第2始動入賞部31への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定されなかった場合で、演出実行判定が否定の場合は、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ特図変動パターンP22〜P24の中からメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定し、大当り判定で当りと判定されなかった場合で、演出実行判定が肯定の場合は、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて特図変動パターンとしてリーチはずれ特図変動パターンP25をメイン制御CPU60aが決定する。また、第2始動入賞部31への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定された場合には、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて大当り特図変動パターンP26〜P28の中からメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する。
具体的に、実施例における第2種第1特定特図変動パターン群PT4には、3種類のはずれ特図変動パターンP22〜P24が含まれており、大当り判定および演出実行判定の何れも否定の場合において、第2種第1特定特図変動パターン群PT4に基づくはずれ特図変動パターンP22〜P24の選択割合が、はずれ特図変動パターンP22が48%、はずれ特図変動パターンP23が26%、はずれ特図変動パターンP24が26%となるように、前記特図変動パターン振分判定値の割当数が設定されている。また、第2種第1特定特図変動パターン群PT4には、1種類のリーチはずれ特図変動パターンP25が含まれ、該リーチはずれ特図変動パターンP25に全ての特図変動パターン振分判定値が割り当てられており、大当り判定が否定で演出実行判定が肯定の場合において第2種第1特定特図変動パターン群PT4に基づく特図変動パターンの決定では、リーチはずれ特図変動パターンP25がメイン制御CPU60aにより決定される。更に、第2種第1特定特図変動パターン群PT4には、3種類の大当り特図変動パターンP26〜P28が含まれており、大当り判定が肯定の場合において、第2種第1特定特図変動パターン群PT4に基づく大当り特図変動パターンP26〜P28の選択割合が、大当り特図変動パターンP26が20%、大当り特図変動パターンP27が50%、大当り特図変動パターンP28が30%となるように、前記特図変動パターン振分判定値の割当数が設定されている。なお、第2種第1特定特図変動パターン群PT4に含まれる特図変動パターンの数や種類および特図変動パターン振分判定値の割当数は一例に過ぎず、これに限られるものでないことは当然である。
前記第2種第1特定特図変動パターン群PT4に含まれる各特図変動パターンP22〜P28で特定される変動時間について、具体的に説明する。すなわち、はずれ特図変動パターンP22で特定される変動時間は2秒であり、はずれ特図変動パターンP23で特定される変動時間は4秒であり、はずれ特図変動パターンP24で特定される変動時間は6秒であり、リーチはずれ特図変動パターンP25で特定される変動時間は8秒である。また、大当り特図変動パターンP26で特定される変動時間は40秒であり、大当り特図変動パターンP27で特定される変動時間は20秒であり、大当り特図変動パターンP28で特定される変動時間は30秒である。なお、第2種第1特定特図変動パターン群PT4に基づいて前記メイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定した場合の1変動当りの特図変動表示(図柄変動演出)の平均変動時間について、以下の説明において「VB2」と表す場合がある。また、第1特定遊技モードM1において、第1種第1特定特図変動パターン群PT3および第2種第1特定特図変動パターン群PT4に基づいてメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定した場合における平均変動時間((VB1+VB2)/2)について、以下の説明において「VBZ」と表す場合がある。
(第1種第2特定特図変動パターン群PT5について)
前記第1種第2特定特図変動パターン群PT5には、図13(a)に示すように、はずれ用の特図変動パターンとしてリーチすることなくはずれとなるはずれ特図変動パターンP29〜P31とリーチはずれ特図変動パターンP32とが含まれると共に、当り用の特図変動パターンとして大当り特図変動パターンP33〜P35が含まれており、これらの特図変動パターンP29〜P35に対して特図変動パターン振分判定値が割り当てられている。前記第2特定遊技モードM2の場合に、前記第1始動入賞部30への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定されなかった場合で、演出実行判定が否定の場合は、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ特図変動パターンP29〜P31の中からメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定し、大当り判定で当りと判定されなかった場合で、演出実行判定が肯定の場合は、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて特図変動パターンとしてリーチはずれ特図変動パターンP32をメイン制御CPU60aが決定する。また、第1始動入賞部30への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定された場合には、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて大当り特図変動パターンP33〜P35の中からメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する。
具体的に、実施例における第1種第2特定特図変動パターン群PT5には、3種類のはずれ特図変動パターンP29〜P31が含まれており、大当り判定および演出実行判定の何れも否定の場合において、第1種第2特定特図変動パターン群PT5に基づくはずれ特図変動パターンP29〜P31の選択割合が、はずれ特図変動パターンP29が40%、はずれ特図変動パターンP30が20%、はずれ特図変動パターンP31が40%となるように、前記特図変動パターン振分判定値の割当数が設定されている。また、第1種第2特定特図変動パターン群PT5には、1種類のリーチはずれ特図変動パターンP32が含まれ、該リーチはずれ特図変動パターンP32に全ての特図変動パターン振分判定値が割り当てられており、大当り判定が否定で演出実行判定が肯定の場合において第1種第2特定特図変動パターン群PT5に基づく特図変動パターンの決定では、リーチはずれ特図変動パターンP32がメイン制御CPU60aにより決定される。更に、第1種第2特定特図変動パターン群PT5には、3種類の大当り特図変動パターンP33〜P35が含まれており、大当り判定が肯定の場合において、第1種第2特定特図変動パターン群PT5に基づく大当り特図変動パターンP33〜P35の選択割合が、大当り特図変動パターンP33が20%、大当り特図変動パターンP34が50%、大当り特図変動パターンP35が30%となるように、前記特図変動パターン振分判定値の割当数が設定されている。なお、第1種第2特定特図変動パターン群PT5に含まれる特図変動パターンの数や種類および特図変動パターン振分判定値の割当数は一例に過ぎず、これに限られるものでないことは当然である。
前記第1種第2特定特図変動パターン群PT5に含まれる各特図変動パターンP29〜P35で特定される変動時間について、具体的に説明する。すなわち、はずれ特図変動パターンP29で特定される変動時間は10秒であり、はずれ特図変動パターンP30で特定される変動時間は20秒であり、はずれ特図変動パターンP31で特定される変動時間は30秒であり、リーチはずれ特図変動パターンP32で特定される変動時間は60秒である。また、大当り特図変動パターンP33で特定される変動時間は40秒であり、大当り特図変動パターンP34で特定される変動時間は20秒であり、大当り特図変動パターンP35で特定される変動時間は30秒である。なお、第1種第2特定特図変動パターン群PT5に基づいて前記メイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定した場合の1変動当りの特図変動表示(図柄変動演出)の平均変動時間について、以下の説明において「VC1」と表す場合がある。
(第2種第2特定特図変動パターン群PT6について)
前記第2種第2特定特図変動パターン群PT6には、図13(b)に示すように、はずれ用の特図変動パターンとしてリーチすることなくはずれとなるはずれ特図変動パターンP36〜P38とリーチはずれ特図変動パターンP39とが含まれると共に、当り用の特図変動パターンとして大当り特図変動パターンP40〜P42が含まれており、これらの特図変動パターンP36〜P42に対して特図変動パターン振分判定値が割り当てられている。前記第2特定遊技モードM2の場合に、前記第2始動入賞部31への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定されなかった場合で、演出実行判定が否定の場合は、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいてはずれ特図変動パターンP36〜P38の中からメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定し、大当り判定で当りと判定されなかった場合で、演出実行判定が肯定の場合は、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて特図変動パターンとしてリーチはずれ特図変動パターンP39をメイン制御CPU60aが決定する。また、第2始動入賞部31への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定された場合には、特図変動パターン振分用乱数の値に基づいて大当り特図変動パターンP40〜P42の中からメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する。
具体的に、実施例における第2種第2特定特図変動パターン群PT6には、3種類のはずれ特図変動パターンP36〜P38が含まれており、大当り判定および演出実行判定の何れも否定の場合において、第2種第2特定特図変動パターン群PT6に基づくはずれ特図変動パターンP36〜P38の選択割合が、はずれ特図変動パターンP36が51%、はずれ特図変動パターンP37が21%、はずれ特図変動パターンP38が28%となるように、前記特図変動パターン振分判定値の割当数が設定されている。また、第2種第2特定特図変動パターン群PT6には、1種類のリーチはずれ特図変動パターンP39が含まれ、該リーチはずれ特図変動パターンP39に全ての特図変動パターン振分判定値が割り当てられており、大当り判定が否定で演出実行判定が肯定の場合において第2種第2特定特図変動パターン群PT6に基づく特図変動パターンの決定では、リーチはずれ特図変動パターンP39がメイン制御CPU60aにより決定される。更に、第2種第2特定特図変動パターン群PT6には、3種類の大当り特図変動パターンP40〜P42が含まれており、大当り判定が肯定の場合において、第2種第2特定特図変動パターン群PT6に基づく大当り特図変動パターンP40〜P42の選択割合が、大当り特図変動パターンP40が20%、大当り特図変動パターンP41が50%、大当り特図変動パターンP42が30%となるように、前記特図変動パターン振分判定値の割当数が設定されている。なお、第2種第2特定特図変動パターン群PT6に含まれる特図変動パターンの数や種類および特図変動パターン振分判定値の割当数は一例に過ぎず、これに限られるものでないことは当然である。
前記第2種第2特定特図変動パターン群PT6に含まれる各特図変動パターンP36〜P42で特定される変動時間について、具体的に説明する。すなわち、はずれ特図変動パターンP36で特定される変動時間は2秒であり、はずれ特図変動パターンP37で特定される変動時間は4秒であり、はずれ特図変動パターンP38で特定される変動時間は6秒であり、リーチはずれ特図変動パターンP39で特定される変動時間は8秒である。また、大当り特図変動パターンP40で特定される変動時間は40秒であり、大当り特図変動パターンP41で特定される変動時間は20秒であり、大当り特図変動パターンP42で特定される変動時間は30秒である。なお、第2種第2特定特図変動パターン群PT6に基づいて前記メイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定した場合の1変動当りの特図変動表示(図柄変動演出)の平均変動時間について、以下の説明において「VC2」と表す場合がある。また、第2特定遊技モードM2において、第1種第2特定特図変動パターン群PT5および第2種第2特定特図変動パターン群PT6に基づいてメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定した場合における平均変動時間((VC1+VC2)/2)について、以下の説明において「VCZ」と表す場合がある。
(第1特定特図変動パターン群PT3,PT4の関係について)
前記第1特定遊技モードM1において、前記第1始動入賞部30への入賞を契機として前記メイン制御CPU60aが対応する第1種第1特定特図変動パターン群PT3に基づいて特図変動パターンを決定した場合における平均変動時間VB1と、第2種第1特定特図変動パターン群PT4に基づいて特図変動パターンを決定した場合における平均変動時間VB2を比較すると、平均変動時間VB2は、平均変動時間VB1より短かくなる(VB2<VB1)よう設定されている。すなわち、第1特定遊技モードM1において、第1始動入賞部30への入賞を契機としてメイン制御CPU60aが第1種第1特定特図変動パターン群PT3に基づいて特図変動パターンを決定した場合の平均変動時間VB1が、第2始動入賞部31への入賞を契機としてメイン制御CPU60aが第2種第1特定特図変動パターン群PT4に基づいて特図変動パターンを決定した場合の平均変動時間VB2より長くなっている。これにより、第1特定遊技モードM1においては、「左打ち」により第1始動入賞部30への入賞回数を増やすより、「右打ち」により第2始動入賞部31への入賞回数を増やす方が遊技者にとって有利となるよう構成されている。
(第2特定特図変動パターン群PT5,PT6の関係について)
前記第2特定遊技モードM2において、前記第1始動入賞部30への入賞を契機として前記メイン制御CPU60aが対応する第1種第2特定特図変動パターン群PT5に基づいて特図変動パターンを決定した場合における平均変動時間VC1と、第2種第2特定特図変動パターン群PT6に基づいて特図変動パターンを決定した場合における平均変動時間VC2を比較すると、平均変動時間VC2は、平均変動時間VC1より短かくなる(VC2<VC1)よう設定されている。すなわち、第2特定遊技モードM2において、第1始動入賞部30への入賞を契機としてメイン制御CPU60aが第1種第2特定特図変動パターン群PT5に基づいて特図変動パターンを決定した場合の平均変動時間VC1が、第2始動入賞部31への入賞を契機としてメイン制御CPU60aが第2種第2特定特図変動パターン群PT6に基づいて特図変動パターンを決定した場合の平均変動時間VC2より長くなっている。これにより、第2特定遊技モードM2においては、「左打ち」により第1始動入賞部30への入賞回数を増やすより、「右打ち」により第2始動入賞部31への入賞回数を増やす方が遊技者にとって有利となるよう構成されている。
(特図変動パターン群PT3,PT4,PT5,PT6の関係について)
前記第1特定遊技モードM1において、前記第1種第1特定特図変動パターン群PT3および第2種第1特定特図変動パターン群PT4に基づいてメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定した場合における平均変動時間VBZと、前記第2特定遊技モードM2において、前記第1種第2特定特図変動パターン群PT5および第2種第2特定特図変動パターン群PT6に基づいて特図変動パターンを決定した場合における平均変動時間VCZとを比較すると、第1特定遊技モードM1での平均変動時間VBZと第2特定遊技モードM2での平均変動時間VCZとは略同じ(VBZ≒VCZ)に設定されている。すなわち、第1特定遊技モードM1における単位時間当りの第1特図変動表示(第1図柄変動演出)の単位時間当りの変動回数と、第2特定遊技モードM2における単位時間当りの第2特図変動表示(第2図柄変動演出)の単位時間当りの変動回数とは略同じとなるよう設定される。
(特図変動パターン群PT1〜PT5の関係について)
前記通常遊技モードMAにおいて、前記第1通常特図変動パターン群PT1および第2通常特図変動パターン群PT2に基づいてメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定した場合における平均変動時間VAZと、第1特定遊技モードM1において、前記第1種第1特定特図変動パターン群PT3および第2種第1特定特図変動パターン群PT4に基づいてメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定した場合における平均変動時間VBZとを比較すると、第1特定遊技モードM1での平均変動時間VBZは、通常遊技モードMAでの平均変動時間VAZより短かくなる(VBZ<VAZ)よう設定されている。すなわち、第1特定遊技モードM1における単位時間当りの特図変動表示(図柄変動演出)の単位時間当りの変動回数と、通常遊技モードMAにおける単位時間当りの特図変動表示(図柄変動演出)の単位時間当りの変動回数とでは、第1特定遊技モードM1の場合の方が多くなり、第1特定遊技モードM1は通常遊技モードMAより有利な遊技モードとして設定されている。また、第2特定遊技モードM2での平均変動時間VCZは、前述したように第1特定遊技モードM1での平均変動時間VBZと略同じに設定されているので、該第2特定遊技モードM2についても通常遊技モードMAより有利な遊技モードである。すなわち、通常遊技モードMAにおいてモード移行条件の成立によって前記メイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定する特図変動パターン群を通常特図変動パターン群PT1,PT2から第1特定特図変動パターン群PT3,PT4または第2特定特図変動パターン群PT5,PT6に切り替えた場合は、図柄変動(特図変動表示、図柄変動演出)の変動効率が高くなり、スピーディーな遊技を行い得るようになっている。
(特図変動パターンと演出パターン群との関係について)
次に、前記各遊技モードMA,M1(M1−A,M1−B),M2においてメイン制御CPU60aが決定可能な特図変動パターン群PT1〜PT6と、各特定遊技モードMA,M1(M1−A,M1−B),M2に対応する演出モードNA,N1−A,N1−B,N2において演出制御CPU65aが決定可能な表示装置17,43で実行される演出の内容を特定する演出パターンとの関係について説明する。
前記演出制御CPU65aが、前記始動入賞部30,31への入賞(始動条件の成立)を契機として決定可能な演出パターンが、遊技モード(遊技状態)MA,M1,M2毎に定められており、前記メイン制御CPU60aが決定した特図変動パターンに応じて演出制御CPU65aが複数種類の中から演出パターンを決定するよう構成されている。実施例では、通常演出モードNAにおいて第1通常特図変動パターン群PT1から特図変動パターンが決定された場合に、演出制御CPU65aは第1通常演出パターン群RP1の中から演出パターンを決定するよう構成されている。また、通常演出モードNAにおいて第2通常特図変動パターン群PT2から特図変動パターンが決定された場合に、演出制御CPU65aは第2通常演出パターン群RP2の中から演出パターンを決定するよう構成されている。なお、第1通常演出パターン群RP1および第2通常演出パターン群RP2には、対応する第1通常特図変動パターン群PT1および第2通常特図変動パターン群PT2の各特図変動パターンで特定される変動時間に対応する複数種類の演出パターンが設定されており、該演出パターンが乱数および判定値によって選択されるようになっている。
また、第1種第1特定演出モードN1−Aにおいて第1種第1特定特図変動パターン群PT3から特図変動パターンが決定された場合に、演出制御CPU65aは第1種第1特定演出パターン群RP3の中から演出パターンを決定するよう構成されている。また、第1種第1特定演出モードN1−Aにおいて第2種第1特定特図変動パターン群PT4から特図変動パターンが決定された場合に、演出制御CPU65aは第2種第1特定演出パターン群RP4の中から演出パターンを決定するよう構成されている。なお、第1種第2特定演出パターン群RP3および第2種第1特定演出パターン群RP4には、対応する第1種第1特定特図変動パターン群PT3および第2種第1特定特図変動パターン群PT4の各特図変動パターンで特定される変動時間に対応する複数種類の演出パターンが設定されており、該演出パターンが乱数および判定値によって選択される。
また、第2種第1特定演出モードN1−Bにおいて第1種第1特定特図変動パターン群PT3から特図変動パターンが決定された場合に、演出制御CPU65aは第1共通演出パターン群RP5の中から演出パターンを決定するよう構成されている。また、第2種第1特定演出モードN1−Bにおいて第2種第1特定特図変動パターン群PT4から特図変動パターンが決定された場合に、演出制御CPU65aは第2共通演出パターン群RP6の中から演出パターンを決定するよう構成されている。なお、第1共通演出パターン群RP5および第2共通演出パターン群RP6には、対応する第1種第1特定特図変動パターン群PT3および第2種第1特定特図変動パターン群PT4の各特図変動パターンで特定される変動時間に対応する複数種類の演出パターンが設定されており、該演出パターンが乱数および判定値によって選択される。
そして、第2特定演出モードN2において第1種第2特定特図変動パターン群PT5から特図変動パターンが決定された場合に、演出制御CPU65aは第1共通演出パターン群RP5の中から演出パターンを決定するよう構成されている。また、第2特定演出モードN2において第2種第2特定特図変動パターン群PT6から特図変動パターンが決定された場合に、演出制御CPU65aは第2共通演出パターン群RP6の中から演出パターンを決定するよう構成されている。なお、第1共通演出パターン群RP5および第2共通演出パターン群RP6には、対応する第1種第2特定特図変動パターン群PT5および第2種第2特定特図変動パターン群PT6の各特図変動パターンで特定される変動時間に対応する複数種類の演出パターンが設定されており、該演出パターンが乱数および判定値によって選択される。
前記通常演出パターン群RP1,RP2に設定されている演出パターンと、前記第1特定演出パターン群RP3,RP4および共通演出パターン群RP5,RP6に設定されている演出パターンとは異なるよう設定されており、通常演出モードN2、第1特定演出モードN1−A,N1−Bおよび第2特定演出モードN2において対応する演出パターン群RP1,RP2,RP3,RP4,RP5,RP6から演出パターンが決定されることで、遊技者は表示装置17,43で行われる図柄変動演出の内容から通常演出モードN2であるのか、第1特定演出モードN1−A,N1−B、第2特定演出モードN2であるのかを認識し得るようになっている。言い替えると、図柄変動演出の内容から現在の遊技モードが通常遊技モードMAであるのか特定遊技モードM1,M2であるのかを遊技者が識別し得るようになっている。これに対し、第2種第1特定演出モードN1−Bと第2特定演出モードN2においては、共通する共通演出パターン群RP5,RP6から演出パターンを決定するよう構成されているので、遊技者は表示装置17,43で行われる図柄変動演出の内容からは第2種第1特定演出モードN1−Bであるのか第2特定演出モードN2であるのかを認識し得ないようになっている。言い替えると、図柄変動演出の内容から現在の遊技モードが第2種第1特定遊技モードM1−Bであるのか第2特定遊技モードM2であるのかを遊技者に識別させ得ないように構成されている。
なお、実施例では、第1種第1特定演出モードN1−Aと第2種第1特定演出モードN1−Bとで異なる演出パターン群RP3,RP4,RP5,RP6から演出パターンを決定するよう構成してあるので、遊技者は表示装置17,43で行われる図柄変動演出の内容から第1種第1特定演出モードN1−Aであるのか第2種第1特定演出モードN1−Bであるのかを認識し得るようになっている。言い替えると、図柄変動演出の内容から現在の遊技モードが第1種第1特定遊技モードM1−Aであるのか第2種第1特定遊技モードM1−Bであるのかを遊技者が識別し得るようになっている。
すなわち、前記演出制御CPU65aは、前記始動入賞部30,31への入賞を始動条件の成立として、始動条件の成立を契機として表示装置17,43で実行される演出の内容を特定する複数種類の演出パターンから演出パターンを決定する演出パターン決定手段としての機能を備えている。そして、演出制御CPU65aは、前記第1特定遊技モードM1における第2種第1特定遊技モードM1−Bおよび第2特定遊技モードM2では、複数種類の演出パターンからなる共通演出パターン群RP5,RP6から演出パターンを決定するよう構成されている。
(実施例の作用)
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
実施例のパチンコ機10は、通常遊技モードMAにおいて「左打ち」によって前記第1球流下経路75aを流下するパチンコ球が前記第1始動入賞部30へ入賞することを契機として第1特図変動表示(第1図柄変動演出)が行われる。通常遊技モードMAでの遊技中は、前記第1通常特図変動パターン群PT1または第2通常特図変動パターン群PT2に基づいて特図変動パターンが決定される。しかしながら、前述したように、第2通常特図変動パターン群PT2に基づいてメイン制御CPU60aが決定する可能性が高いはずれまたはリーチはずれ特図変動パターンP8〜P11で特定される変動時間は、第1通常特図変動パターン群PT1に基づいてメイン制御CPU60aが決定する可能性が高いはずれまたはリーチはずれ特図変動パターンP1〜P4で特定される変動時間に比較して極めて長く(実施例では10倍)設定されているので、通常遊技モードMAでは、「右打ち」を行うことなく「左打ち」によって第1始動入賞部30への入賞を期待して遊技を行う方が、遊技者とって有利である。なお、通常遊技モードMAは、前記特定遊技モードM1,M2に比べて有利度合は低いものの、該通常遊技モードMAにおいて第1始動入賞部30と第2始動入賞部31とで、異なる通常変動パターン群PT1,PT2から特図変動パターンを決定するよう構成してあるので、図柄変動の多様化を図って興趣を向上し得る。また、通常遊技モードMAにおいて、第2始動入賞部31への入賞を契機として特図変動パターンを決定する第2通常特図変動パターン群PT2に設定されている当り用の特図変動パターンP12〜P14で特定される変動時間は極めて短い(0.5秒)ので、第2始動入賞部31への入賞で大当り判定で当り判定された場合には、速やかに大当り遊技を付与して興趣が低下するのを防ぐことができる。
実施例のパチンコ機10は、図3,図10に示す如く、前記通常遊技モードMAにおいて大当り判定で当りと判定された大当り図柄が図柄Aの場合には、当該図柄Aに対応する第1の大当り遊技が付与される。そして、該第1の大当り遊技の終了後に、第1特定遊技モードM1の第1種第1特定遊技モードM1−Aに移行する。この第1種第1特定遊技モードM1−Aでは、前記メイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定するために参照する特図変動パターン群を、通常特図変動パターン群PT1,PT2から第1種第1特定特図変動パターン群PT3および第2種第1特定特図変動パターン群PT4に切り替える。前述したように、第1特定特図変動パターン群PT3,PT4に基づいて特図変動パターンが決定された場合の平均変動時間VBZは、通常特図変動パターン群PT1,PT2に基づいて特図変動パターンが決定され場合の平均変動時間VAZより短く設定されている。すなわち、第1の大当り遊技の終了後には、メイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定するための特図変動パターン群として平均変動時間が短くなる特図変動パターン群に切り替えることで、特図変動表示(図柄変動演出)が行われる間隔が変化することで遊技がスピーディーに進行すると共に、単位時間当りの変動回数が増加することで、大当り判定で当りと判定される確率が高まる新たな遊技性により、遊技の興趣を向上させることができる。
前述したように、第1特定遊技モードM1において、第1始動入賞部30への入賞を契機としてメイン制御CPU60aが第1種第1特定特図変動パターン群PT3に基づいて特図変動パターンを決定した場合の平均変動時間VB1は、第2始動入賞部31への入賞を契機としてメイン制御CPU60aが第2種第1特定特図変動パターン群PT4に基づいて特図変動パターンを決定した場合の平均変動時間VB2より長くなっている。すなわち、第1種第1特定遊技モードM1−A(第1特定遊技モードM1)においては、「左打ち」により第1始動入賞部30への入賞回数を増やすより、「右打ち」により第2始動入賞部31への入賞回数を増やす方が遊技者にとって有利となっており、該第1種第1特定遊技モードM1−Aでは「右打ち」による遊技が行われる。そして、第1種第1特定遊技モードM1−Aにおいて、「右打ち」で遊技を行っている状況において前記第2始動入賞部31への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定された大当り図柄が図柄eの場合には、当該図柄eに対応する第5の大当り遊技が付与される。そして、該第5の大当り遊技の終了後の遊技モードは、図10に示す如く、第1種第1特定遊技モードM1−A(第1特定遊技モードM1)に維持される。すなわち、図柄eで大当りに当選することで、遊技者にとって有利な第1種第1特定遊技モードM1−A(第1特定遊技モードM1)での遊技を継続することができ、遊技の興趣を向上し得る。
また、第1種第1特定遊技モードM1−Aにおいて、「右打ち」で遊技を行っている状況において前記第2始動入賞部31への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定された大当り図柄が図柄dの場合には、当該図柄dに対応する第4の大当り遊技が付与される。そして、該第4の大当り遊技の終了後には、図10に示す如く、遊技モードが第2特定遊技モードM2に移行される。すなわち、図柄dで大当りに当選することで、第1種第1特定遊技モードM−A(第1特定遊技モードM1)と同等の有利度合である第2特定遊技モードM2に移行するので、遊技者は有利な遊技を継続することができ、遊技の興趣を向上し得る。なお、第1種第1特定遊技モードM1−Aから第2特定遊技モードM2に移行する場合には、前記ランプ装置18の点灯態様を変えることで、第2特定遊技モードM2に移行することが報知される。
前述したように、第2特定遊技モードM2において、第1始動入賞部30への入賞を契機としてメイン制御CPU60aが第1種第2特定特図変動パターン群PT5に基づいて特図変動パターンを決定した場合の平均変動時間VC1は、第2始動入賞部31への入賞を契機としてメイン制御CPU60aが第2種第2特定特図変動パターン群PT6に基づいて特図変動パターンを決定した場合の平均変動時間VC2より長くなっている。すなわち、第2特定遊技モードM2においては、「左打ち」により第1始動入賞部30への入賞回数を増やすより、「右打ち」により第2始動入賞部31への入賞回数を増やす方が遊技者にとって有利となっており、該第2特定遊技モードM2では「右打ち」による遊技が行われる。そして、第2特定遊技モードM2において、「右打ち」で遊技を行っている状況において前記第2始動入賞部31への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定された大当り図柄が図柄d,eの場合には、当該図柄d,eに対応する第4または第5の大当り遊技が付与される。そして、該第4または第5の大当り遊技の終了後の遊技モードは、図10に示す如く、第2特定遊技モードM2に維持される。すなわち、図柄d,eで大当りに当選することで、遊技者にとって有利な第2特定遊技モードM2での遊技を継続することができ、遊技の興趣を向上し得る。
また、第2特定遊技モードM2において、「右打ち」で遊技を行っている状況で前記第2始動入賞部31への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定された大当り図柄が図柄fの場合には、当該図柄fに対応する第6の大当り遊技が付与される。そして、該第6の大当り遊技の終了後には、図10に示す如く、遊技モードが第1特定遊技モードM1における第2種第1特定遊技モードM1−Bに移行される。すなわち、図柄fで大当りに当選することで、第2特定遊技モードM2と同等の有利度合である第2種第1特定遊技モードM1−Bに移行するので、遊技者は有利な遊技を継続することができ、遊技の興趣を向上し得る。また、第2特定遊技モードM2から第2種第1特定遊技モードM1−Bに移行する場合には、前記ランプ装置18の点灯態様を変えることで、第2種第1特定遊技モードM1−B(第1特定遊技モードM1)に移行することが報知される。
前述したように、第2特定遊技モードM2において、「右打ち」で遊技を行っている状況において前記第2始動入賞部31への入賞を契機として当選する可能性のある第4〜第6の大当り遊技(図柄d,e,f)に当選した場合は、第2特定遊技モードM2を維持するか、または有利度合が同等の第2種第1特定遊技モードM1−B(第1特定遊技モードM1)に移行し、通常遊技モードMAに移行することはない。また、第2特定遊技モードM2から第2種第1特定遊技モードM1−Bに移行する場合には、前記ランプ装置18の点灯態様を変えることで、第2種第1特定遊技モードM1−Bに移行することが報知される。すなわち、第2特定遊技モードM2の状態では、「右打ち」で遊技を行っている状況において当選する可能性のある大当り遊技の種類に関わらず、いきなり通常遊技モードMAになり難いので、有利な特定遊技モードM1,M2であることを期待して遊技を継続することができ、今までにない斬新な遊技性によって興趣を高めることができる。言い替えると、第2特定遊技モードM2の状態では、「右打ち」で遊技を行っている状況において大当り遊技の後は、必ず第2特定遊技モードM2が維持されるか有利度合が同等の遊技モード(第1特定遊技MA)に移行するので、当該第2特定遊技モードM2の状態では、有利度合が同等の遊技モードをストックしているといえ、極めて斬新な遊技性を有する。また、第1特定遊技モードM1(第1種第1特定遊技モードM1−A)から第2特定遊技モードM2に移行する場合には、前記ランプ装置18の点灯態様を変えることで通常遊技モードMAになり難い第2特定遊技モードM2を報知するようにしているので、遊技者は安心して遊技を楽しむことができる。
前記第2特定遊技モードM2から移行した第2種第1特定遊技モードM1−Bにおいて、「右打ち」で遊技を行っている状況で前記第2始動入賞部31への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定された大当り図柄が図柄dの場合には、当該図柄dに対応する第4の大当り遊技が付与された後、再び第2特定遊技モードM2に移行される。また、第2種第1特定遊技モードM1−Bにおいて、「右打ち」で遊技を行っている状況で第2始動入賞部31への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定された大当り図柄が図柄eの場合には、当該図柄eに対応する第5の大当り遊技が付与された後、遊技モードは第1種第1特定遊技モードM1−Aに移行される。これに対し、第2種第1特定遊技モードM1−Bにおいて、「右打ち」で遊技を行っている状況で第2始動入賞部31への入賞を契機とした大当り判定で当りと判定された大当り図柄が図柄fの場合には、当該図柄fに対応する第6の大当り遊技が付与された後、遊技モードは通常遊技モードMA(第2通常遊技モードMA−2)に移行される。すなわち、第1特定遊技モードM1では、「右打ち」で遊技を行っている状況であっても大当り遊技の種類によっては通常遊技モードMAに移行する可能性があり、遊技者は有利度合が低くなる遊技モードに転落するスリルを味わいながら遊技を楽しむことができる。また、第2特定遊技モードM2から第1特定遊技モードM1(第2種第1特定遊技モードM1−B)に移行する場合には、前記ランプ装置18の点灯態様の変化によって第1特定遊技モードM1に移行することを報知するので、通常遊技モードMAになる可能性を認識して遊技を行うことができる。
実施例のパチンコ機10では、第1特定遊技モードM1において当選した場合に通常遊技モードMAに移行する第6の大当り遊技(図柄f)に、第2特定遊技モードM2において当選した場合は、当該第6の大当り遊技の終了後は、通常遊技モードMAでなく有利度合が同等の第1特定遊技モードM1に移行するよう構成したので、当った大当り遊技の種類に対する興味を高めて、興趣を向上することができる。
また、実施例のパチンコ機10では、第1特定遊技モードM1および第2特定遊技モードM2の出球率は同じであるので、第2特定遊技モードM2から第1特定遊技モードM1に移行したとしても、遊技者を落胆させることなく遊技の興趣を向上し得る。更に、第1特定遊技モードM1において第1特定特図変動パターン群PT3,PT4に基づいてメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定した場合の平均変動時間VBZと、第2特定遊技モードM2において第2特定特図変動パターン群PT5,PT6に基づいてメイン制御CPU60aが特図変動パターンを決定した場合の平均変動時間VCZとは略同じであるので、図柄変動の種類によっては何れの特定遊技モードM1,M2であるのかを認識させ難くすることができ、特定遊技モードを推測する遊技性によって興趣を向上することができる。更に、実施例のパチンコ機10では、第1特定遊技モードM1における第2種第1特定遊技モードM1−Bおよび第2特定遊技モードM2において表示装置17,43で実行される図柄変動演出の内容を特定する演出パターンを、共通演出パターン群RP5,RP6から演出制御CPU65aが決定するよう構成しているので、表示装置17,43で実行される図柄変動演出によって第1特定遊技モードM1における第2種第1特定遊技モードM1−Bであるか第2特定遊技モードM2であるかを特定することはできず、特定遊技モードの種類を推測することを更に困難にして興趣を向上し得る。すなわち、「右打ち」で遊技を行っている状況において、通常遊技モードMAに移行する可能性のある第1特定遊技モードM1か通常遊技モードMAに移行する可能性のない第2特定遊技モードM2かを識別できないので、遊技者にドキドキ感を与えて遊技の興趣を高めることができる。
また、実施例のパチンコ機10では、通常遊技モードMAおよび特定遊技モードM1,M2の何れの遊技モードにおいても、前記第1始動入賞部30への入賞を契機とした第1特図変動表示(第1図柄変動演出)と、前記第2始動入賞部31への入賞を契機とした第2特図変動表示(第2図柄変動演出)とを同時に行い得るよう構成されているので、通常遊技モードMAおよび特定遊技モードM1,M2の何れにおいても同時変動が可能となる遊技性によって、他機種との差別化を図ることができる。すなわち、第1始動入賞部30への入賞または第2始動入賞部31への入賞を契機する一方の特図変動表示(図柄変動演出)のみを行うパチンコ機に比べ、大当り判定(当り判定)の実行回数を増加させて、当りとなる期待値を向上することができ、遊技の興趣を向上し得る。
また、通常遊技モードMAでの遊技中は、前記第1通常特図変動パターン群PT1および第2通常特図変動パターン群PT2に基づいて特図変動パターンが決定される。通常遊技モードMAにおいて、前記第2始動入賞部31への入賞を契機として特図変動パターンが決定される第2通常特図変動パターン群PT2には、第1始動入賞部30への入賞を契機として特図変動パターンが決定される第1通常特図変動パターン群PT1に設定される最長の変動時間の10倍に変動時間が設定されたはずれ用の特図変動パターンP8〜P11が設定されている(図11参照)。従って、はずれ用の特図変動パターンP8〜P11に基づく第2特図変動表示および第2図柄変動演出が対応する第2特図表示部50Bおよび第2表示装置43で行われている状態で、前記第1特図表示部50Aおよび第1表示装置17では、最大で10回の第1特図変動表示および第1図柄変動演出を行うことができる。すなわち、前記第2表示装置43(第2特図表示部50B)において第2図柄変動演出(第2特図変動表示)が継続して行われるのに対し、前記第1表示装置17(第1特図表示部50A)では第1図柄変動演出(第1特図変動表示)が多数回に亘って繰り返し行われるので、遊技者は何れの始動入賞部30,31への入賞に基づく図柄変動演出(特図変動表示)であるのかを変動態様の違いによって明確に知ることができる。
実施例のパチンコ機10は、第1始動入賞部30への入賞を契機として取得した入賞情報に基づく第1特図変動表示(第1図柄変動演出)と、第2始動入賞部31への入賞を契機として取得した入賞情報に基づく第2特図変動表示(第2図柄変動演出)とが同時に行われる場合に、一方の特図変動表示が当り表示で停止した場合は、当該当りに基づく当り遊技が開始される前に、他方の変動中の特図変動表示を強制的にはずれ表示で停止させるよう構成されている。すなわち、複数の特図変動表示(図柄変動演出)を同時に行い得る構成において、複数の当りが同時に発生するのを防止することができる。
(変更例)
本願発明は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、通常遊技モードより有利な特定遊技モードを2種類設けたが、該特定遊技モードは3種類であってもよい。
(2) 実施例では、通常遊技モードにおいて、第2特定遊技モードに移行可能な大当り遊技(第4の大当り遊技)を設定したが、通常遊技モードにおいては、何れの大当り遊技に当選した場合であっても第2特定遊技モードへ直接移行させない構成を採用し得る。
(3) 実施例では、第2特定遊技モードにおいて、第1始動入賞部への入賞を契機として大当りに当選した場合に、通常遊技モードに移行させる大当り遊技(第2および第3の大当り遊技)を設定したが、第2特定遊技モードにおいては、第1および第2始動入賞部への入賞を契機として何れの大当りに当選した場合であっても通常遊技モードに移行させない構成を採用し得る。
(4) 実施例では、第1特定特図変動パターン群から特図変動パターンを決定した場合の平均変動時間と、第2特定特図変動パターン群から特図変動パターンを決定した場合の平均変動時間とを略同じ場合で説明したが、大きく異なるように設定してもよい。
(5) 実施例では、第1特定遊技モードにおいて、該特定遊技モードを維持する大当り遊技を、第1始動入賞部に入賞した場合および第2始動入賞部に入賞した場合の何れの場合も付与し得るよう構成したが、第2始動入賞部に入賞した場合にのみ付与し得るようにしてもよい。
(6) 実施例では、第1特定遊技モードにおいて、特図変動パターンを決定する際に参照する第1種第1特定特図変動パターン群および第2種第1特定特図変動パターン群に1種類のリーチはずれ特図変動パターンのみを設定したが、変動時間が異なる複数種類のリーチはずれ特図変動パターンを設け、各リーチはずれ特図変動パターンの選択割合を第1種第1特定特図変動パターン群と第2種第1特定特図変動パターン群とで異なるように設定することで、平均変動時間を異ならせるようにしてもよい。
(7) 実施例では、報知手段としてパチンコ機の目立つ位置に設けたランプ装置を挙げたが、遊技情報表示部に報知手段としての遊技モード表示部を設け、該遊技モード表示部の点灯状態によって各遊技モードを報知する構成を採用し得る。
(8) 実施例では、第1特図表示部に対応する第1表示装置と、第2特図表示部に対応する第2表示装置とを設けたが、1つの表示装置の画像表示面に、第1特図表示部に対応する図柄変動演出を表示する第1表示部と第2特図表示部に対応する図柄変動演出を表示する第2表示部とを設定するよう構成してもよい。このように、1つの表示装置の画像表示面に2つの表示部を設定する構成では、特図変動表示が同時に行われないときには、一方の特図変動表示に対応する図柄変動演出を画像表示面の全体に表示し、2つの特図変動表示が同時に行われるときに画像表示面を2つの表示部に分けて各表示部で対応する図柄変動演出を同時に表示するようにすればよい。
(9) 実施例において、一方の特図変動表示(図柄変動演出)が当り表示で停止した場合に、変動中の他方の特図変動表示(図柄変動演出)の変動をはずれ表示で停止するタイミングは、当り遊技が開始する前であれば、一方の特図変動表示(図柄変動演出)が当り表示で停止すると同時、あるいは当り表示での停止状態で当り遊技が開始する前のタイミングであってもよい。
(10) 実施例では、第2種第1特定演出モードおよび第2特定演出モードでは共通演出パターン群から演出パターンを決定する一方で、第1種第1特定演出モードおよび第2種第1特定演出モードでは異なる演出パターン群から演出パターンを決定するよう構成したが、第1種第1特定演出モードおよび第2種第1特定演出モードでは共通演出パターン群から演出パターンを決定する一方で、第2種第1特定演出モードおよび第2特定演出モードでは異なる演出パターン群から演出パターンを決定する構成を採用することができる。すなわち、表示装置で行われる図柄変動演出の内容から第1種第1特定演出モードであるのか第2種第1特定演出モードであるのかを認識し得ないようにすることで、第2特定遊技モードから移行し遊技モードが第1種第1特定遊技モードであるのか第2種第1特定遊技モードであるのかを遊技者に識別させ得ないようにして、何れの遊技モードに移行したのかを推測するゲーム性によって遊技の興趣を向上させることができる。
(11) 実施例では、確変状態を付与する付与しないを、始動入賞部への入賞(始動入賞検出センサによる球検出)を契機とした当り判定により当選した大当り遊技の種類(図柄の種類)によって一義的に決定する構成としたが、その他の手段によって確変状態を付与する付与しないを決定する構成を採用し得る。例えば、大当り遊技における特定ラウンドにおいて第2特別入賞口を開閉手段により開放する第2特別入賞部を設けると共に、第2特別入賞口に入賞した遊技球が通入可能な特定領域を第2特別入賞部に設ける。そして、大当り遊技における特定ラウンドにおいて特定領域にパチンコ球が通入したことを特定領域入球検出センサが検出した場合は、大当り遊技の終了後に確変状態を付与することをメイン制御CPUが決定し、特定ラウンドにおいて特定領域にパチンコ球が通入したことを特定領域入球検出センサが検出しない場合は、大当り遊技の終了後に確変状態を付与することをメイン制御CPUが決定しない構成を採用し得る。また、第2特別入賞部に、第2特別入賞口に通入したパチンコ球を特定領域に通入不能な第1状態と通入可能な第2状態とに切り替え動作可能な案内体を設け、大当り遊技における特定ラウンドでの案内体の切り替え動作パターンを大当り遊技の種類に応じて変えることで、確変状態の付与確率を変えるようにすることもできる。
(12) 実施例では、特定領域を有する第2特別入賞部を設け、該第2特別入賞部の特定領域にパチンコ球が入球したことを特定領域入球検出センサが検出することで、大当り遊技の終了後に確変状態を付与するよう構成したが、確変状態を付与する付与しないを、始動入賞部への入賞(始動入賞検出センサによる球検出)を契機とした当り判定により当選した大当り遊技の種類(図柄の種類)によって一義的に決定される構成であってもよい。このように、始動入賞部への入賞を契機とした当り判定により当選した大当り遊技の種類によって確変状態の付与可否を決定する構成であれば、第2特別入賞部を省略し得る。
(13) 実施例では、第2始動入賞部にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)を記憶保留しないよう構成したが、第1始動入賞部の場合と同様に上限数(4つ)まで機内部の記憶手段(メイン制御RAM)に特図始動保留情報(始動保留情報)として記憶して保留する構成を採用することができる。
(14) 実施例においてメイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、メイン制御基板とサブ制御基板(演出制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例におけるメイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に、別途制御基板を備えて、実施例のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部または一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(15) また、実施例において演出制御手段(演出制御CPU)が備える機能の全部または一部を表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段が備える機能の全部または一部を演出制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、演出制御基板(演出制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例における演出制御手段および表示制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、演出制御手段が兼用することができる。
(16) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
17 第1表示装置(演出用表示手段)
18 ランプ装
0 第1始動入賞部(始動入賞部)
31 第2始動入賞部(始動入賞部)
43 第2表示装置(演出用表示手段)
50A 第1特図表示部(表示手段、第1表示手段)
50B 第2特図表示部(表示手段、第2表示手段)
60a メイン制御CPU(当り判定手段、当り遊技種類決定手段、変動パターン決定手段)
60c メイン制御RAM(始動記憶手段)
65a 演出制御CPU(演出パターン決定手段)
75 遊技領域
MA 通常遊技モード(遊技モード)
M1 第1特定遊技モード(遊技モード)
M2 第2特定遊技モード(遊技モード)
PT1 第1通常特図変動パターン群(第1通常変動パターン群)
PT2 第2通常特図変動パターン群(第2通常変動パターン群)
PT3 第1種第1特定特図変動パターン群(第1特定変動パターン群)
PT4 第2種第1特定特図変動パターン群(第1特定変動パターン群)
PT5 第1種第2特定特図変動パターン群(第2特定変動パターン群)
PT6 第2種第2特定特図変動パターン群(第2特定変動パターン群)
VBZ 第1特定特図変動パターン群(第1特定変動パターン群)の平均変動時間
VCZ 第2特定特図変動パターン群(第2特定変動パターン群)の平均変動時間

Claims (3)

  1. 始動条件の成立を契機として当り判定する当り判定手段を備え、前記当り判定手段が当りと判定した場合に当り遊技を実行するよう構成された遊技機において、
    遊技領域を流下する遊技球の入賞により前記始動条件が成立する始動入賞部と、
    前記始動条件の成立を契機として図柄を変動させる図柄変動を行う表示手段と、
    前記始動条件の成立を契機として前記表示手段で行われる図柄変動の変動時間を定めた変動パターンとして変動時間が異なる複数の変動パターンから何れかを決定する変動パターン決定手段と、
    前記当り判定手段が当りと判定した場合に、第1の特定の当り遊技、第2の特定の当り遊技、第3の特定の当り遊技を含む複数種類の当り遊技から何れかを決定する当り遊技種類決定手段を備え、
    通常遊技モードと、該通常遊技モードより有利な第1特定遊技モードおよび第2特定遊技モードとの複数種類の遊技モードを有し、
    前記通常遊技モードにおいて前記当り遊技種類決定手段が当り遊技として第1の特定の当り遊技を決定した場合には、該第1の特定の当り遊技後に前記第1特定遊技モードになり、
    前記第1特定遊技モードにおいて前記当り遊技種類決定手段が当り遊技として決定した当り遊技の種類に応じて、当り遊技後に前記通常遊技モード、第1特定遊技モードまたは第2特定遊技モードの何れかになるよう構成され、
    前記第2特定遊技モードにおいて前記当り遊技種類決定手段が当り遊技として決定した当り遊技の種類に応じて、当り遊技後に第2特定遊技モードに維持されるか、または前記第1特定遊技モードになり得るよう構成されると共に、前記第2特定遊技モードにおいて前記当り遊技種類決定手段が当り遊技として決定した当り遊技の種類に関わらず、当り遊技後に前記通常遊技モードになり難いよう構成され、
    前記当り判定手段が当りと判定した場合は、前記変動パターン決定手段が決定した変動パターンに基づいて前記表示手段で図柄変動が行われた後に、当り遊技が実行されるよう構成され、
    前記変動パターン決定手段が変動パターンを決定する変動パターン群として、第1特定変動パターン群および第2特定変動パターン群が設定され、
    前記変動パターン決定手段は、前記第1特定遊技モードでは第1特定変動パターン群から変動パターンを決定すると共に、前記第2特定遊技モードでは第2特定変動パターン群から変動パターンを決定するよう構成され、
    前記第1特定変動パターン群および第2特定変動パターン群は、該第1特定変動パターン群および第2特定変動パターン群から前記変動パターン決定手段が変動パターンを決定した場合の平均変動時間が略同じに設定され、
    前記遊技領域に投入された遊技球の数に対する賞球の数の割合である出球率は、前記第1特定遊技モードおよび第2特定遊技モードで略同じに設定され
    前記第2特定遊技モードを報知するランプ装置を備え
    前記ランプ装置は、前記第2特定遊技モードにおいて、前記当り遊技種類決定手段が当り遊技として第2または第3の特定の当り遊技を決定した場合には、点灯態様を特有の点灯態様に変化させることで、他の遊技モードに移行することなく第2特定遊技モードに維持されることを報知するよう構成され、
    前記ランプ装置は、前記通常遊技モードまたは第1特定遊技モードにおいて、前記当り遊技種類決定手段が当り遊技として第3の特定の当り遊技を決定した場合には、点灯態様を特有の点灯態様に変化させることで第2特定遊技モードに移行することを報知すると共に、該第2特定遊技モード中は常に特有の点灯態様を維持するよう構成した
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記始動入賞部として、第1始動入賞部および第2始動入賞部が設けられ、
    前記第1始動入賞部への遊技球の入賞を契機として取得した入賞情報を始動保留情報として上限数まで記憶可能な始動記憶手段を備え、
    前記変動パターン決定手段が変動パターンを決定する変動パターン群として、第1通常変動パターン群および第2通常変動パターン群が設定され、
    前記変動パターン決定手段は、前記通常遊技モードにおいて前記第1始動入賞部への入賞を契機として前記始動記憶手段に記憶した始動保留情報に基づいて前記第1通常変動パターン群から変動パターンを決定すると共に、前記通常遊技モードにおいて前記第2始動入賞部への入賞を契機として前記第2通常変動パターン群から変動パターンを決定するよう構成され、
    前記始動記憶手段が記憶可能な始動保留情報の上限数+1をKとして、前記第2通常変動パターン群に設定された最長の変動パターンに定められる変動時間は、前記第1通常変動パターン群に設定された最長の変動パターンに定められる変動時間のK倍に設定され、
    前記変動パターン決定手段は、前記通常遊技モードにおいて前記第2始動入賞部への入賞を契機として前記当り判定手段が当りと判定した場合には、前記第2通常変動パターン群から変動時間が最短の変動パターンを決定するよう構成された請求項記載の遊技機。
  3. 前記表示手段は、前記第1始動入賞部への入賞を契機として図柄を変動させる図柄変動を行う第1表示手段と、前記第2始動入賞部への入賞を契機として図柄を変動させる図柄変動を行う第2表示手段とからなり、
    前記第1表示手段および第2表示手段の一方の表示手段において図柄変動が実行されている間に、他方の表示手段において図柄変動を行い得るよう構成され、
    一方の始動入賞部への入賞を契機として当り遊技が行われる場合に、該当り遊技が開始される前に他方の始動入賞部への入賞を契機とした当り判定の結果を強制的にはずれにすると共に該他方の図柄変動の結果をはずれ表示で終了させるよう構成され
    前記始動条件の成立を契機として、演出用表示手段で実行される演出の内容を特定する複数種類の演出パターンから演出パターンを決定する演出パターン決定手段を備え、
    前記演出パターン決定手段は、前記第1特定遊技モードおよび第2特定遊技モードでは、複数種類の演出パターンからなる共通演出パターン群から演出パターンを決定するよう構成された請求項記載の遊技機。
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