JP6557080B2 - 診断装置、太陽光発電システム、および、劣化・故障診断方法 - Google Patents

診断装置、太陽光発電システム、および、劣化・故障診断方法 Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池モジュールの劣化または故障を診断する診断装置、太陽光発電システム、および、劣化・故障診断方法に関する。
近年、太陽光等の再生可能エネルギーに着目し、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する太陽電池を用いた太陽光発電システムが普及してきている。例えば、住居の屋根に置かれた一般家庭用の小規模のものからメガソーラーシステムなどの大規模なものまで製品化されている。太陽光発電システムは、太陽電池モジュールと電力変換装置(パワーコンディショナ;PCS)とを備えており、太陽電池モジュールによって生成される直流電力を、パワーコンディショナにより交流電力に変換し、電力系統に交流電力を供給している。
このような太陽光発電システムにおいて、その発電量は、日射量や太陽電池モジュールの性能などにより、異なってくる。また、太陽電池モジュールの不良やパワーコンディショナの不良などにより、発電量が低下する。したがって、発電量を確保するために、これらの不良を監視することが重要となってきている。例えば、特許文献1のような太陽電池アレイの故障等を診断する太陽電池診断システムが開発されている。この特許文献1の太陽電池診断システムは、太陽電池アレイと、当該太陽電池アレイとは別にパイロットモジュール(診断用の太陽電池モジュール)とを備えている。そして、パイロットモジュールの出力特性曲線から太陽電池アレイの出力特性曲線を予測し、予測した太陽電池アレイの出力特性曲線と、実際の太陽電池アレイの出力特性曲線と、を比較して、異常を診断している。
特開平8−64653号公報
上記のように特許文献1で開示される太陽電池診断システムでは、太陽電池アレイの異常を診断するために、診断用の太陽電池モジュールを備える必要があった。また、この診断用の太陽電池モジュール自体に劣化や故障などが発生した場合、太陽電池アレイの出力特性曲線を正しく予測することができず、太陽電池アレイの異常を正常に診断することができなくなる可能性がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みて創作されたものであり、診断用に別の太陽電池モジュールを備えることなく、太陽電池モジュールの劣化や故障を診断することができる診断装置、太陽光発電システム、および、劣化・故障診断方法を提供することにある。
本発明の第1の側面によって提供される診断装置は、太陽電池モジュールの劣化または故障を診断する診断装置であって、前記太陽電池モジュールに関する各種計測値に基づき、非線形最適化の手法により、予め定義された評価関数の評価値を最小にする、前記太陽電池モジュールの特性を示す特性パラメータの推定値を求めるパラメータ推定手段と、当該パラメータ推定手段が求めた前記特性パラメータの推定値に基づき、前記太陽電池モジュールの診断を行う診断手段と、を備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記特性パラメータは、開放電圧VOC、短絡電流ISC、曲線因子FF、開放電圧温度係数α1、および、短絡電流温度係数α2を含んでおり、前記パラメータ推定手段は、前記評価値を最小にする前記特性パラメータの推定値の組み合わせを求める。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記各種計測値は、前記太陽電池モジュールの出力電流I、前記太陽電池モジュールの出力電圧V、および、前記太陽電池モジュールのモジュール温度Tである。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記出力電圧Vを所定のステップで変化させるスイープ手段を、さらに備え、前記各種計測値は、前記スイープ手段が変化させた複数の前記出力電圧Vに対し、各前記出力電流Iおよび前記モジュール温度Tが得られ、前記パラメータ推定手段は、複数組の前記出力電流Iと前記出力電圧Vと前記モジュール温度Tとに基づき、前記特性パラメータの推定値を求める。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記パラメータ推定手段は、前記出力電流I、前記出力電圧V、および、前記モジュール温度Tの各組毎に、(1)式で示される前記太陽電池モジュールの特性を示すモデル式に基づき、複数の算出電流Icalを算出し、算出した前記複数の前記算出電流Icalと複数の前記出力電流Iとに基づき、(2)式で示される前記評価関数の評価値Jを最小にする開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2、および、短絡電流ISCの組み合わせを探索し、そして、探索した開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2、および、短絡電流ISCを用いて、(3)式で示される前記開放電圧VOCと、算出した前記開放電圧VOCを用いて、(4)式で示される曲線因子FFと、を算出することで、前記特性パラメータの推定値を求める。
Figure 0006557080
ただし、I0は逆方向飽和電流、qは電気素量、nは理想ダイオード因子、kはボルツマン定数、VMAXは最大電力点電圧、IMAXは最大電力点電流である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記出力電流Iを計測する電流センサ、前記出力電圧Vを計測する電圧センサ、および、前記モジュール温度Tを計測する温度センサを、さらに備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記各種計測値には、さらに前記太陽電池モジュールに入射される太陽光の日射強度Sを含んでおり、前記スイープ手段による前記出力電圧Vの変化毎に、前記日射強度Sも得られる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記パラメータ推定手段は、前記出力電流I、前記出力電圧V、前記モジュール温度T、および、前記日射強度Sの各組毎に、(5)式で示される前記太陽電池モジュールの特性を示すモデル式に基づき、複数の算出電圧Vcalを算出し、そして、算出した前記複数の算出電圧Vcalと複数の前記出力電圧Vとに基づき、(6)式で示される前記評価関数の評価値Jを最小にする前記開放電圧VOC、前記短絡電流ISC、前記曲線因子FF、前記開放電圧温度係数α1、および、前記短絡電流温度係数α2の組み合わせを探索することで、前記特性パラメータの推定値を求める。
Figure 0006557080
本発明の好ましい実施の形態においては、前記パラメータ推定手段は、前記日射強度Sと前記モジュール温度Tの一方あるいは双方が異なる、少なくとも2つ以上の計測値を用いて、前記特性パラメータの推定値を求める。
本発明の好ましい実施の形態においては、さらに、前記出力電流Iを計測する電流センサ、前記出力電流Vを計測する電圧センサ、前記モジュール温度Tを計測する温度センサ、および、前記日射強度Sを計測する日射センサを、備える。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記診断手段は、前記パラメータ推定手段が求めた特定パラメータの推定値のうち少なくとも1つの推定値において、予め設定された閾値を超えた場合に、劣化または故障であると診断する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記パラメータ推定手段が求めた前記特性パラメータの推定値を記憶する記憶手段を、さらに備え、前記診断手段は、前記記憶手段に記憶される前記特性パラメータの推定値と、前記パラメータ推定手段が求めた最新の前記特性パラメータの推定値と、を比較し、当該比較結果に応じて、劣化または故障を診断する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記診断手段は、前記特性パラメータの推定値として求めた前記曲線因子FFの推定値に基づき、劣化を診断する。
本発明の第2の側面によって提供される太陽光発電システムは、本発明の第1の側面によって提供される診断装置と、前記太陽電池モジュールと、前記太陽電池モジュールから出力される直流電力を、交流電力に変換する電力変換装置と、を備える。
本発明の第3の側面によって提供される劣化・故障診断方法は、太陽電池モジュールに関する各種計測値に基づき、最適化の手法により、予め定義された評価関数の評価値を最小にする、前記太陽電池モジュールの特性を示す特性パラメータの推定値を求める第1の工程と、当該第1の工程により求められた前記特性パラメータの推定値に基づき、前記太陽電池モジュールの劣化または故障を診断する第2の工程と、を有する。
本発明によると、太陽電池モジュールに関する各種計測値に基づき、非線形最適化の手法により、太陽電池モジュールの特性を示す特性パラメータの推定値を求めるようにした。そして、当該特性パラメータの推定値に基づき、太陽電池モジュールの劣化・故障を診断するようにした。これにより、診断用に別の太陽電池モジュールを備えることなく、太陽電池モジュールの劣化や故障を診断することができる。
第1実施形態に係る太陽光発電システムの全体構成を示す図である。 第1実施形態に係る診断機能部の構成を示す図である。 第1実施形態に係る特性パラメータの推定値を求める処理を説明するための図である。 第1実施形態に係る太陽電池モジュールの劣化・故障診断の処理を説明するためのフロー図である。 第2実施形態に係る診断機能部の構成を示す図である。 第2実施形態に係る特性パラメータの推定値を求める処理を説明するための図である。 第2実施形態に係る太陽電池モジュールの劣化・故障診断の処理を説明するためのフロー図である。
以下、本発明の実施の形態について、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換し、電力系統に供給する系統連系型太陽光発電システムを例に、図面を参照して、説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る太陽光発電システムAの全体構成を説明するための図である。図示するように、太陽光発電システムAは、太陽電池モジュール1と電力変換装置(パワーコンディショナ;PCS)2とを含んで構成されている。太陽光発電システムAは、太陽電池モジュール1から出力される直流電力を、パワーコンディショナ2により交流電力に変換し、電力系統3に供給する逆潮流システムである。
太陽電池モジュール1は、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換するものである。太陽電池モジュール1は、例えばシリコンなどの半導体で生成された太陽電池セルを、複数直列接続して構成される。そして、太陽電池モジュール1は、この直列接続された複数の太陽電池セルを、屋外で利用できるように樹脂や強化ガラスなどで保護し、パッケージ化したものである。各太陽電池セルで生成された直流電力が合成されて、太陽電池モジュール1から出力される。
一般的に、直列接続された太陽電池セルの数やこの太陽電池セルが受ける日射量(日射強度)により、太陽電池モジュール1から出力される電力量は異なる。したがって、面積の広い場所に設置される場合は、太陽電池セルの直列数を多くすることができるので、大きな電力を出力することができる。
また、太陽電池モジュール1の性能を特徴づける特性パラメータとして、開放電圧VOC、短絡電流ISC、開放電圧温度係数α1、短絡電流開放係数α2、および、曲線因子FFなどがある。1つの太陽電池モジュール1において、これらの特性パラメータの値は、一意に決定される。ただし、経年変化などにより、これらの特性パラメータの値は変化する。例えば、曲線因子FFは、太陽電池モジュール1の出力特性の良さを表す指標であり、太陽電池モジュール1の最大出力電力PMAX(=VMAX×IMAX;VMAXは最大電力点電圧、IMAXは最大電力点電流)を、開放電圧VOCと短絡電流ISCとの積で除算した値(0〜1の範囲)である。この曲線因子FFは、太陽電池モジュール1の経年変化により、徐々に低下していくことが知られている。
パワーコンディショナ2は、太陽電池モジュール1から入力される直流電力を交流電力に変換するものである。パワーコンディショナ2は、太陽電池モジュール1から入力される直流電力を電力系統3と同期がとれた交流電力に変換するインバータ回路、インバータ回路から出力される交流電圧を昇圧(または降圧)するための変圧器、および、インバータ回路を制御する制御回路などを含んで構成されている。パワーコンディショナ2は、変換した交流電力を電力系統3に供給する。
また、パワーコンディショナ2は、太陽電池モジュール1の劣化・故障を診断する診断機能部2Aを有する。すなわち、パワーコンディショナ2は、太陽電池モジュール1の劣化・故障を診断する診断装置としても機能する。図2は、パワーコンディショナ2に備えられる診断機能部2Aの機能構成図を示す図である。図示するように、診断機能部2Aは、センサ群21、スイープ部22、パラメータ推定部23、および、診断部24を備えている。
センサ群21は、太陽電池モジュール1に関する各種物理量を計測するための各種センサにより構成され、電圧センサ211、電流センサ212、日射センサ213、および、温度センサ214を含んでいる。電圧センサ211は、太陽電池モジュール1の出力電圧(パワーコンディショナ2の入力電圧)Vの実効値を計測するものである。電流センサ212は、太陽電池モジュール1の出力電流(パワーコンディショナ2の入力電流)Iの実効値を計測するものである。日射センサ213は、太陽電池モジュール1に入射する太陽光の強さである日射強度Sを計測するものであり、太陽電池モジュール1の近くに配置される。温度センサ214は、太陽電池モジュール1の温度(モジュール温度)Tを計測するものであり、太陽電池モジュール1の内部に配置される。センサ群21の各センサ211〜214は、計測した出力電圧V、出力電流I、日射強度S、および、モジュール温度Tをパラメータ推定部23に出力する。なお、センサ群21として、パワーコンディショナ2が各種制御や記録などを行うために備える各種センサを代用してもよい。
スイープ部22は、太陽電池モジュール1からの出力電圧Vを、所定のステップで意図的に変化させるものである。例えば、スイープ部22は、図示しない上記インバータ回路を制御することで、出力電圧Vを変化させる。スイープ部22が出力電圧Vを変化させると、それに応じて、出力電流Iが変化する。センサ群21の各センサ211〜214は、その都度、各種計測値をパラメータ推定部23に出力する。
パラメータ推定部23は、太陽電池モジュール1の特性を示す特性パラメータの推定値を求めるものである。パラメータ推定部23は、センサ群21から入力される各種計測値に基づき、非線形最適化法を用いて、予め定義された評価関数の評価値を最小にする特性パラメータの推定値を求める。パラメータ推定部23は、求めた特性パラメータの推定値を診断部24に出力する。
図3は、パラメータ推定部23が、特性パラメータの推定値を求める処理を説明するための図である。図3(a)は、その機能ブロック図を示したものである。図示するように、パラメータ推定部23は、その機能ブロックとして、メモリ231、特性モデル算出部232、および、非線形最適化処理部233を含んで構成される。
メモリ231は、センサ群21から入力される各種計測値を、対応付けて記憶するものである。例えば、メモリ231には、図3(b)に示すように、センサ群21から入力される出力電圧Vi、出力電流Ii、日射強度Si、および、モジュール温度Ti(i=1,2,・・・,n)を1組として、複数組の計測値が記憶されている。
特性モデル算出部232は、センサ群21から入力され、メモリ231に記憶された1組の出力電流Ii、日射強度Si、および、モジュール温度Tiと、後述する非線形最適化処理部233から入力される特性パラメータの暫定値(暫定開放電圧VOC’、暫定短絡電流ISC’、暫定開放電圧温度係数α1’、暫定短絡電流温度係数α2’、暫定曲線因子FF’)と、を用いて、予め定義した下記(7)式に示す特性モデル式を用いて、算出電圧Vcaliを算出する。特性モデル算出部232は、この算出電圧Vcaliを、メモリ231に記憶される複数組の計測値の各々に対して算出し、算出した複数の算出電圧Vcaliを非線形最適化処理部233に出力する。
Figure 0006557080
非線形最適化処理部233は、特性モデル算出部232により算出された複数の算出電圧Vcaliと、メモリ231に記憶された複数の出力電圧Viとを用いて、特性パラメータの最適解を、非線形最適化の手法によって探索する。本実施形態において、非線形最適化のための評価関数として、最小二乗法を用いた下記(8)式を用いて、その評価値Jが最小になる特性パラメータの最適解を、ガウス・ニュートン法により探索する。なお、評価関数は、これに限定されず、適宜設計すればよい。また、非線形最適化の手法もガウス・ニュートン法に限定されず、例えば、勾配法(最急降下法、共役勾配法)、ニュートン法、準ニュートン法(DFP法、BFGS法)、Nelder−Mead法、Powell法、BOBYQA、CMA−ESなどを用いるようにしてもよい。上記(7)式に示す特性モデル式や、計算量、および、精度などの兼ね合いで、適切な手法を用いるようにすればよい。
Figure 0006557080
具体的には、非線形最適化処理部233は、特性パラメータの暫定値(暫定開放電圧VOC’、暫定短絡電流ISC’、暫定開放電圧温度係数α1’、暫定短絡電流温度係数α2’、暫定曲線因子FF’)を変化させて、変化させた特性パラメータの暫定値を特性モデル算出部232に出力する。その後、特性モデル算出部232から、新たな暫定値により算出された複数の算出電圧Vcaliが、非線形最適化処理部233に入力される。非線形最適化処理部233は、新たに算出された複数の算出電圧Vcaliと、メモリ231に記憶された複数の出力電圧Viと、を用いて、再度評価関数の評価値Jを求める。非線形最適化処理部233は、これを繰り返し実行し、評価値Jを最小にする特性パラメータの最適解を探索する。
非線形最適化処理部233は、特性パラメータの最適解の探索が完了すると、この特性パラメータの最適解(開放電圧VOC、短絡電流ISC、開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2、および、曲線因子FF)を特性パラメータの推定値として、診断部24に出力する。
パラメータ推定部23は、このようにして、センサ群21から入力される各種計測値に基づき、特性パラメータの推定値を求め、診断部24に出力する。
診断部24は、パラメータ推定部23から入力される特性パラメータの推定値に基づき、太陽電池モジュール1の劣化・故障を診断するものである。診断部24は、パラメータ推定部23から入力される特性パラメータの推定値(開放電圧VOC、短絡電流ISC、開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2、および、曲線因子FF)のうち少なくとも1つの推定値が、当該特性パラメータに対して予め設定された閾値を超えた場合、太陽電池モジュール1が劣化または故障していると診断する。例えば、診断部24は、曲線因子FFが予め設定された閾値より低下した場合、太陽電池モジュール1が劣化または故障したと診断する。
また、診断部24は、上記のように特性パラメータの推定値が入力される度に、当該特性パラメータの推定値に基づき、劣化または故障を診断するのではなく、過去に推定した特性パラメータの推定値と比較し、劣化または故障を診断するようにしてもよい。そのため、診断部24は、パラメータ推定部23から特性パラメータの推定値が入力される度に、図示しない記憶手段に記憶させる。このとき、診断部24は、パラメータ推定部23から入力された時刻(特性パラメータの推定値が推定された時刻)と対応付けて記憶させる。例えば、診断部24は、記憶された特性パラメータの推定値が、時刻情報に基づき、過去の推定値から最新の推定値に向け、徐々に低下(あるいは上昇)していき、最も古い推定値から所定値以上低下(あるいは上昇)した場合に劣化したと診断する。また、過去の推定値と、最新の推定値と、を用いて、1つ前に推定した特性パラメータの推定値からの変化量が所定値以上となった場合(あるいは、変化率が所定値以上になった場合)、故障と診断するようにしてもよい。
以上のように、診断部24により劣化・故障と診断された場合、その情報を、例えば、図示しない報知部に出力し、報知部がその旨を報知する。これにより、太陽電池モジュール1の劣化・故障を管理者に知らせることができ、管理者は太陽電池モジュール1の修理や交換を行う。
このように構成された太陽光発電システムAが行う、太陽電池モジュール1の劣化・故障診断方法(劣化・故障診断処理)について、説明する。図4は、第1実施形態に係る劣化・故障診断処理のフローを示す図である。太陽光発電システムAが行う、太陽電池モジュール1の劣化・故障診断処理は、例えば、パワーコンディショナ2に備えられた操作部を操作することで、開始される。あるいは、所定期間毎に、自動的に開始される構成であってもよい。
太陽光発電システムAの太陽電池モジュール1の劣化・故障診断処理が開始されると、スイープ部22が、出力電圧Vを所定のステップで意図的に変化させ、スイープを開始する(ステップS101)。そして、センサ群21の各センサ211〜214は、太陽電池モジュール1に関する各種物理量(出力電圧V、出力電流I、日射強度S、モジュール温度T)を計測する(ステップS103)。センサ群21は、各種計測値(出力電圧Vi、出力電流Ii、日射強度Si、モジュール温度Ti)を対応付けて、メモリ231に記憶させる(ステップS105)。これにより、複数組の各種計測値がメモリ231に記憶される。
スイープ部22により、スイープが完了すると(ステップS107のYES)、パラメータ推定部23の特性モデル算出部232は、メモリ231に記憶された1組の各種計測値(出力電流Ii、日射強度Si、モジュール温度Ti)と、非線形最適化処理部233から入力される特性パラメータの暫定値(暫定開放電圧VOC’、暫定短絡電流ISC’、暫定開放電圧温度係数α1’、暫定短絡電流温度係数α2’、暫定曲線因子FF’)と、を用いて、上記(7)式に示す特性モデル式により、算出電圧Vcaliを算出する(ステップS109)。なお、このとき最初に入力される特性パラメータの暫定値は、非線形最適化処理部233に予め設定された特性パラメータの初期値である。特性モデル算出部232は、メモリ231に記憶される複数組の計測値に対して算出電圧Vcaliを算出し、非線形最適化処理部233に出力する。
非線形最適化処理部233は、特性モデル算出部232により算出された複数の算出電圧Vcaliと、メモリ231に記憶された複数の出力電圧Viと、を用いて、ガウス・ニュートン法を用いた非線形最適化により、特性パラメータの最適解(開放電圧VOC、短絡電流ISC、開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2、曲線因子FF)を探索する。具体的には、非線形最適化処理部233は、算出電圧Vcaliと出力電圧Viと、を用いて、上記(8)式に示す評価関数の評価値Jを求める(ステップS111)。そして、非線形最適化処理部233は、評価値Jが最小となる特性パラメータの最適解が得られ、探索が完了したか否かを判断する(ステップS113)。非線形最適化処理部233は、算出した評価値Jが変化しなくなった(具体的には、前回算出した評価値Jからの変化量が所定値以下になった)場合に、特性パラメータの最適解が得られ、探索が完了したと判断する。
非線形最適化処理部233は、特性パラメータの最適解の探索が完了していない場合(ステップS113のNO)、特性パラメータの暫定値を変更し、特性モデル算出部232に出力する(ステップS115)。そして、特性モデル算出部232は、新たな特性パラメータの暫定値を用いて、上記(7)式に示す特性モデル式により、再度複数の算出電圧Vcaliを算出する。すなわち、新たな特性パラメータの暫定値を用いて、特性モデル算出部232によりステップS109の処理が実行される。その後、非線形最適化処理部233により、ステップS111の処理が実行される。
これを繰り返し実行し、評価値Jが最小となる特性パラメータの最適解が得られ、探索が完了すると(ステップS113のYES)、非線形最適化処理部233は、特性パラメータの最適解(開放電圧VOC、短絡電流ISC、開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2、曲線因子FF)を、特性パラメータの推定値として、診断部24に出力する(ステップS117)。
診断部24は、非線形最適化処理部233から入力される特性パラメータの推定値(開放電圧VOC、短絡電流ISC、開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2、曲線因子FF)に基づき、太陽電池モジュール1の劣化・故障を診断する(ステップS119)。
以上のことから、本発明の第1実施形態に係る太陽光発電システムAによれば、各センサ211〜214が計測した出力電圧V、出力電流I、日射強度S、および、モジュール温度Tから、予め定義された式を用いて、非線形最適化の手法により、太陽電池モジュール1の特性パラメータである開放電圧VOC、短絡電流ISC、開放電圧温度係数α1、短絡電流開放係数α2、および、曲線因子FFを推定する。そして、求めた特性パラメータの推定値に基づき、劣化または故障の診断を行うようにした。これにより、診断用に別の太陽電池モジュールを備えることなく、太陽電池モジュール1の劣化または故障を診断することが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態に係る太陽光発電システムBについて、図面を参照して、説明する。なお、上記第1実施形態に係る太陽光発電システムAと同一あるいは類似する構成については、同一の符号番号を付して、その説明を省略する。本発明の第2実施形態に係る太陽光発電システムBは、上記第1実施形態に係るパワーコンディショナ2の診断機能部2Aの代わりに、診断機能部2Bを用いて、構成される。
図5は、この診断機能部2Bの機能構成図を示す図である。図示するように、診断機能部2Bは、センサ群21’、スイープ部22、パラメータ推定部23’、および、診断部24を備えている。すなわち、第1実施形態に係る診断機能部2Aと比較し、センサ群21がセンサ群21’に、パラメータ推定部23がパラメータ推定部23’に、置き換わっている点で異なる。
センサ群21’は、太陽電池モジュール1に関する各種物理量を計測するための各種センサにより構成され、電圧センサ211、電流センサ212、および、温度センサ214を含んでいる。よって、第1実施形態に係るセンサ群21と比較し、日射センサ213を備えていない点で異なる。
パラメータ推定部23’は、太陽電池モジュール1の特性を示す特性パラメータの推定値を求めるものである。パラメータ推定部23’は、センサ群21’から入力される各種計測値に基づき、非線形最適化法を用いて、予め定義された評価関数の評価値を最小にする特性パラメータの推定値を求める。パラメータ推定部23’は、第1実施形態に係るパラメータ推定部23と比較し、特性パラメータの推定手法が異なる。
図6は、パラメータ推定部23’が、特性パラメータの推定値を求める処理を説明するための図であり、その機能ブロック図を示したものである。図示するように、パラメータ推定部23’は、その機能ブロックとして、メモリ231、特性モデル算出部232’、非線形最適化処理部233’、および、パラメータ演算部234を含んで構成される。よって、第1実施形態に係るパラメータ推定部23と比較し、特性モデル算出部232が特性モデル算出部232’に、非線形最適化処理部233が非線形最適化処理部233’に置き換えられ、さらにパラメータ演算部234が追加されている。
特性モデル算出部232’は、センサ群21’から入力され、メモリ231に記憶された1組の出力電圧Viおよびモジュール温度Tiと、後述する非線形最適化処理部233’から入力される特性パラメータの暫定値(暫定短絡電流ISC’、暫定開放電圧温度係数α1’、暫定短絡電流温度係数α2’)と、を用いて、予め定義した下記(9)式に示す特性モデル式を用いて、算出電流Icaliを算出する。この算出電流Icaliを、メモリ231に記憶される複数組の計測値の各々に対して算出し、算出した複数の算出電流Icaliを非線形最適化処理部233’に出力する。
Figure 0006557080
なお、上記(9)式において、I0は逆方向飽和電流、qは電気素量、nは理想ダイオード因子、kはボルツマン定数であり、特性モデル算出部232’に予め設定されている。
非線形最適化処理部233’は、特性モデル算出部232’により算出された複数の算出電流Icaliと、メモリ231に記憶された複数の出力電流Iiと、を用いて、特性パラメータの最適解を、非線形最適化の手法によって探索する。本実施形態において、非線形最適化のための評価関数として、最小二乗法を用いた下記(10)式を用いて、その評価値Jが最小になる特性パラメータの最適解を、ガウス・ニュートン法により、探索する。なお、評価関数はこれに限定されず、また、非線形最適化の手法も、ガウス・ニュートン法に限定されない。
Figure 0006557080
具体的には、非線形最適化処理部233’は、特性パラメータの暫定値(暫定短絡電流ISC’、暫定開放電圧温度係数α1’、暫定短絡電流温度係数α2’)を変化させて、変化させた特性パラメータの暫定値を特性モデル算出部232’に出力する。その後、特性モデル算出部232’から、新たな暫定値により算出された複数の算出電流Icaliが、非線形最適化処理部233’に入力される。非線形最適化処理部233’は、新たに入力された複数の算出電流Icaliと、メモリ231に記憶された複数の出力電流Iiとを用いて、再度評価関数の評価値Jを求める。非線形最適化処理部233’は、これを繰り返し実行し、評価値Jを最小にする特性パラメータの最適解を探索する。
非線形最適化処理部233’は、特性パラメータの最適解の探索が完了すると、この特性パラメータの最適解(短絡電流ISC、開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2)を特性パラメータの推定値として、パラメータ演算部234および診断部24に出力する。
パラメータ演算部234は、非線形最適化処理部233’から入力された特性パラメータの推定値(短絡電流ISC、開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2)を用いて、他の特性パラメータの推定値(開放電圧VOC、曲線因子FF)を演算するものである。
具体的には、パラメータ演算部234は、非線形最適化処理部233’から入力される特性パラメータの推定値(短絡電流ISC、開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2)を用いて、下記(11)式に示す関係式により、開放電圧VOCを演算する。
Figure 0006557080
そして、パラメータ演算部234は、上記(11)式で求めた開放電圧VOC、非線形最適化処理部233’が求めた短絡電流ISC、後述する最大電力点電圧VMAX、および、最大電力点電流IMAXを用いて、下記(12)式により、曲線因子FFを演算する。
Figure 0006557080
ここで、パワーコンディショナ2は、発電量を最大にするために、最大電力点追従(Maximum Power Point Tracking;MPPT)制御を行っている。太陽光発電システムBは、このMPPT制御により、最適動作点(最大電力点)で動作し、出力電力が最大となるように制御されている。パラメータ推定部23’は、このMPPT制御により最適動作点で動作しているときの最大電力点電圧VMAXと最大電力点電流IMAXを、取得する。パラメータ演算部234は、この最大電力点電圧VMAXと最大電力点電流IMAXとを用いて、上記(12)式を算出する。
パラメータ演算部234は、演算した特性パラメータの演算値(開放電圧VOC、曲線因子FF)を、特性パラメータの推定値として、診断部24に出力する。
このようにして、非線形最適化処理部233’およびパラメータ演算部234により求められた特性パラメータの推定値(開放電圧VOC、短絡電流ISC、開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2、および、曲線因子FF)が、診断部24に入力される。
このように構成された太陽光発電システムBが行う、太陽電池モジュール1の劣化・故障診断方法(劣化・故障診断処理)について、説明する。図7は、第2実施形態に係る劣化・故障診断処理のフローを示す図である。太陽光発電システムBが行う、太陽電池モジュール1の劣化・故障診断処理は、例えば、パワーコンディショナ2に備えられた操作部を操作することで、開始される。あるいは、所定期間毎に、自動的に開始される構成であってもよい。
太陽光発電システムBの太陽電池モジュール1の劣化・故障診断処理が開始されると、スイープ部22が、出力電圧Vを所定のステップで意図的に変化させ、スイープを開始する(ステップS201)。そして、センサ群21’の各センサ211,212,214は、太陽電池モジュール1に関する各種物理量(出力電圧V、出力電流I、モジュール温度T)を計測する(ステップS203)。センサ群21’は、各種計測値(出力電圧Vi、出力電流Ii、モジュール温度Ti)を対応付けて、メモリ231に記憶させる(ステップS205)。これにより、複数組の各種計測値がメモリ231に記憶される。
スイープ部22により、スイープが完了すると(ステップS207のYES)、パラメータ推定部23’の特性モデル算出部232’は、メモリ231に記憶された1組の各種計測値(出力電圧Vi、モジュール温度Ti)と、非線形最適化処理部233’から入力される特性パラメータの暫定値(暫定短絡電流ISC’、暫定開放電圧温度係数α1’、暫定短絡電流温度係数α2’)と、を用いて、上記(9)式に示す特性モデル式により、算出電流Icaliを算出する(ステップS209)。なお、このとき最初に入力される特性パラメータの暫定値は、非線形最適化処理部233’に予め設定された特性パラメータの初期値である。特性モデル算出部232’は、メモリ231に記憶される複数組の計測値に対して算出電流Icaliを算出し、非線形最適化処理部233’に出力する。
非線形最適化処理部233’は、特性モデル算出部232’により算出された複数の算出電流Icaliと、メモリ231に記憶された複数の出力電流Iiと、を用いて、ガウス・ニュートン法を用いた非線形最適化により、特性パラメータの最適解(短絡電流ISC、開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2)を探索する。具体的には、非線形最適化処理部233’は、算出電流Icaliと出力電流Iiと、を用いて、上記(10)式に示す評価関数の評価値Jを求める(ステップS211)。そして、非線形最適化処理部233’は、評価値Jが最小となる特性パラメータの最適解が得られ、探索が完了したか否かを判断する(ステップS213)。非線形最適化処理部233’は、算出した評価値Jが変化しなくなった(具体的には、前回算出した評価値Jからの変化量が所定値以下になった)場合、特性パラメータの最適解が得られ、探索が完了したと判断する。
非線形最適化処理部233’は、特性パラメータの最適解の探索が完了していない場合(ステップS213のNO)、特性パラメータの暫定値を変更し、特性モデル算出部232’に出力する(ステップS215)。そして、特性モデル算出部232’は、新たな特性パラメータの暫定値を用いて、上記(9)式に示す特性モデル式により、再度複数の算出電流Icaliを算出する。すなわち、新たな特性パラメータの暫定値を用いて、特性モデル算出部232’によりステップS209の処理が実行される。その後、非線形最適化処理部233’により、ステップS211の処理が実行される。
これを繰り返し実行し、評価値Jが最小となる特性パラメータの最適解が得られ、探索が完了すると(ステップS213のYES)、非線形最適化処理部233’は、特性パラメータの最適解(短絡電流ISC、開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2)を特性パラメータの推定値として、パラメータ演算部234および診断部24に出力する。
パラメータ演算部234は、非線形最適化処理部233’から特性パラメータの推定値が入力されると、その特性パラメータの推定値を用いて、予め定義された関係式に基づき、他の特性パラメータの推定値(開放電圧VOC、曲線因子FF)を演算する(ステップS217)。
具体的には、パラメータ演算部234は、非線形最適化処理部233’から入力される特性パラメータの推定値(短絡電流ISC、開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2)を用いて、上記(11)式に示す式により、開放電圧VOCを演算する。その後、パラメータ演算部234は、求めた開放電圧VOC、短絡電流ISC、最大電力点電圧VMAX、最大電力点電流IMAXを用いて、上記(12)式により、曲線因子FFを演算する。パラメータ演算部234は、求めた特性パラメータの演算値(開放電圧VOC、曲線因子FF)を、特性パラメータの推定値として、診断部24に出力する。
診断部24は、非線形最適化処理部233’およびパラメータ演算部234から入力される特性パラメータの推定値(開放電圧VOC、短絡電流ISC、開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2、曲線因子FF)に基づき、太陽電池モジュール1の劣化・故障を診断する(ステップS219)。
以上のことから、本発明の第2実施形態に係る太陽光発電システムBによれば、各センサ211,212,214が計測した出力電圧V、出力電流I、および、モジュール温度Tから、予め定義された式を用いて、非線形最適化の手法により、太陽電池モジュール1の特性パラメータである開放電圧VOC、短絡電流ISC、開放電圧温度係数α1、短絡電流開放係数α2、および、曲線因子FFを推定する。そして、求めた特性パラメータの推定値に基づき、劣化または故障の診断を行うようにした。これにより、上記第1実施形態と同様に、診断用に別の太陽電池モジュールを備えることなく、太陽電池モジュール1の劣化または故障を診断することが可能となる。
上記第1実施形態および第2実施形態において、パラメータ推定部23(23’)から診断部24に、全ての特性パラメータの推定値を出力する場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、太陽電池モジュール1の劣化・故障を曲線因子FFだけで判断する場合には、特性パラメータの推定値として曲線因子FFの推定値だけを出力してもよい。
上記第1実施形態および第2実施形態において、劣化・故障診断処理が開始されてから、スイープ部22が出力電圧Vをスイープさせ、特性パラメータの推定および劣化・故障の診断を行う場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、所定期間毎(例えば、朝、昼、夕方)に自動的にスイープ部22が出力電圧Vをスイープさせ、各種計測値をメモリ231に記憶させておく。そして、劣化・故障診断処理が開始されたときに、メモリ231に記憶させた各種計測値を用いて、特性パラメータの推定および劣化・故障の診断を行うようにしてもよい。このようにすることで、さまざまな条件下での各種計測値を用いて、特性パラメータの推定値を求めることができるため、より精度良く、特性パラメータの推定および劣化・故障の診断を行うことができる。特に、モジュール温度Tや日射強度Sは短時間に急激に変化することが少ないため、スイープ部22によるスイープが一度だけでは、モジュール温度Tや日射強度Sの変化が少ない(または変化しない)。そのため、上記のようにモジュール温度Tや日射強度Sが異なる条件下で、特性パラメータを推定することで、特性パラメータの推定値をより精度よく求めることができる。
上記第1実施形態および第2実施形態の太陽光発電システムA(B)において、太陽電池モジュール1の劣化・故障を診断する診断部24をパワーコンディショナ2に備えた場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、上記診断部24を、無線通信可能な外部のコンピュータに備えるようにしてもよい。具体的には、パラメータ推定部23(23’)が求めた特性パラメータの推定値を送信するための無線通信部を診断機能部2A(2B)に設けておく。そして、当該無線通信部が、パラメータ推定部23(23’)が求めた特性パラメータの推定値を、外部のコンピュータに送信する。当該コンピュータは、これを受信すると、内蔵する診断部24により、劣化または故障の診断を行う。このようにすることで、複数の場所に配置された太陽電池モジュール1を一箇所で集中管理することが可能となる。
さらに、上記外部のコンピュータに、診断部24だけなく、パラメータ推定部23(23’)を備えるようにしてもよい。この場合、上記無線通信部は、センサ群21(21’)が計測した各種計測値を外部のコンピュータに送信する。当該コンピュータは、各種計測値を受信すると、内蔵するパラメータ推定部23(23’)による特性パラメータの推定および診断部24による劣化または故障の診断を行う。このようにすることで、外部のコンピュータが特性パラメータの推定を行うので、パワーコンディショナ2の構成を簡素化することができる。
上記第1実施形態および第2実施形態において、電力系統3に電力を供給する系統連系型太陽光発電システムを例に説明したが、これに限定されない。例えば、蓄電池や負荷を搭載した独立型太陽光発電システムにおいても、適用可能である。この場合、本発明に係る診断装置(診断機能部2A(2B))は、パワーコンディショナ2の代わりに、太陽電池モジュールと蓄電池や負荷との間に設置され、蓄電池や負荷への電力供給の制御を行う充放電コントローラに備えられる。また、本発明に係る診断装置を、パワーコンディショナ2や充放電コントローラに内蔵するのではなく、上記診断装置をパワーコンディショナ2や充放電コントローラとは別の単独の装置としてもよい。
上記第1実施形態および第2実施形態において、太陽電池モジュール1を備えた太陽光発電システムを例に説明したが、これに限定されない。例えば、太陽電池モジュール1の代わりに、太陽電池モジュール1を複数接続して構成された太陽電池アレイを備えた太陽光発電システムであってもよい。この場合、本発明に係る診断装置は、太陽電池アレイの出力電流および出力電圧を計測して、特性パラメータの推定を行うと、太陽電池アレイ全体を診断することになる。一方、太陽電池アレイを構成する各太陽電池モジュールの出力電流および出力電流を計測して、特性パラメータの推定を行うと、当該太陽電池モジュールを診断することになる。
本発明に係る診断装置、太陽光発電システム、および、劣化・故障診断方法は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲を逸脱しなければ、各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A,B 太陽光発電システム
1 太陽電池モジュール
2 パワーコンディショナ(診断装置)
2A,2B 診断機能部(診断装置)
21 センサ群
211 電圧センサ
212 電流センサ
213 日射センサ
214 温度センサ
22 スイープ部(スイープ手段)
23,23’ パラメータ推定部(パラメータ推定手段)
231 メモリ
232,232’ 特性モデル算出部
233,233’ 非線形最適化部
234 パラメータ演算部
24 診断部(診断手段)
3 電力系統

Claims (15)

  1. 太陽電池モジュールの劣化または故障を診断する診断装置であって、
    前記太陽電池モジュールに関する各種計測値に基づき、非線形最適化の手法により、予め定義された評価関数の評価値を最小にする、前記太陽電池モジュールの特性を示す特性パラメータの推定値を求めるパラメータ推定手段と、
    当該パラメータ推定手段が求めた前記特性パラメータの推定値に基づき、前記太陽電池モジュールの診断を行う診断手段と、
    を備えており、
    前記特性パラメータは、短絡電流、開放電圧温度係数、および、短絡電流温度係数を含んでおり、
    前記パラメータ推定手段は、前記評価値を最小にする、前記短絡電流、前記開放電圧温度係数、および、前記短絡電流温度係数の各推定値の組み合わせを求める、
    ことを特徴とする診断装置。
  2. 前記特性パラメータは、開放電圧および曲線因子さらに含んでおり、
    前記パラメータ推定手段は、前記評価値を最小にする、前記開放電圧、前記曲線因子、前記短絡電流、前記開放電圧温度係数、および、前記短絡電流温度係数の各推定値の組み合わせを求める、
    請求項1に記載の診断装置。
  3. 前記各種計測値は、前記太陽電池モジュールの出力電流、前記太陽電池モジュールの出力電圧、および、前記太陽電池モジュールのモジュール温度である、
    請求項2に記載の診断装置。
  4. 前記出力電圧を所定のステップで変化させるスイープ手段を、さらに備え、
    前記各種計測値は、前記スイープ手段が変化させた複数の前記出力電圧に対し、各前記出力電流および前記モジュール温度が得られ、
    前記パラメータ推定手段は、複数組の前記出力電流と前記出力電圧と前記モジュール温度とに基づき、前記特性パラメータの推定値を求める、
    請求項3に記載の診断装置。
  5. 前記出力電流をI、前記出力電圧をV、前記モジュール温度をT、前記開放電圧をV OC 、前記短絡電流をI SC 、前記曲線因子をFF、前記開放電圧温度係数をα 1 、および、前記短絡電流温度係数をα 2 で示し、
    前記パラメータ推定手段は、前記出力電流I、前記出力電圧V、および、前記モジュール温度Tの各組毎に、(1)式で示される前記太陽電池モジュールの特性を示すモデル式に基づき、複数の算出電流Icalを算出し、算出した前記複数の前記算出電流Icalと複数の前記出力電流Iとに基づき、(2)式で示される前記評価関数の評価値Jを最小にする開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2、および、短絡電流ISCの組み合わせを探索し、そして、探索した開放電圧温度係数α1、短絡電流温度係数α2、および、短絡電流ISCを用いて、(3)式で示される前記開放電圧VOCと、算出した前記開放電圧VOCを用いて、(4)式で示される曲線因子FFと、を算出することで、前記特性パラメータの推定値を求める、
    請求項4に記載の診断装置。
    Figure 0006557080
    ただし、I0は逆方向飽和電流、qは電気素量、nは理想ダイオード因子、kはボルツマン定数、VMAXは最大電力点電圧、IMAXは最大電力点電流である。
  6. 前記出力電流を計測する電流センサ、前記出力電圧を計測する電圧センサ、および、前記モジュール温度を計測する温度センサを、さらに備える、
    請求項3ないし請求項5のいずれか一項に記載の診断装置。
  7. 前記各種計測値には、さらに前記太陽電池モジュールに入射される太陽光の日射強度を含んでおり、前記スイープ手段による前記出力電圧の変化毎に、前記日射強度も得られる、
    請求項4に記載の診断装置。
  8. 前記出力電流をI、前記出力電圧をV、前記モジュール温度をT、前記日射強度をS、前記開放電圧をV OC 、前記短絡電流をI SC 、前記曲線因子をFF、前記開放電圧温度係数をα 1 、および、前記短絡電流温度係数をα 2 で示し、
    前記パラメータ推定手段は、前記出力電流I、前記出力電圧V、前記モジュール温度T、および、前記日射強度Sの各組毎に、(5)式で示される前記太陽電池モジュールの特性を示すモデル式に基づき、複数の算出電圧Vcalを算出し、そして、算出した前記複数の算出電圧Vcalと複数の前記出力電圧Vとに基づき、(6)式で示される前記評価関数の評価値Jを最小にする前記開放電圧VOC、前記短絡電流ISC、前記曲線因子FF、前記開放電圧温度係数α1、および、前記短絡電流温度係数α2の組み合わせを探索することで、前記特性パラメータの推定値を求める、
    請求項7に記載の診断装置。
    Figure 0006557080
  9. 前記パラメータ推定手段は、前記日射強度と前記モジュール温度の一方あるいは双方が異なる、少なくとも2つ以上の計測値を用いて、前記特性パラメータの推定値を求める、
    請求項8に記載の診断装置。
  10. さらに、前記出力電流を計測する電流センサ、前記出力電圧を計測する電圧センサ、前記モジュール温度を計測する温度センサ、および、前記日射強度を計測する日射センサを、備える、
    請求項7ないし請求項9のいずれか一項に記載の診断装置。
  11. 前記診断手段は、前記パラメータ推定手段が求めた特定パラメータの推定値のうち少なくとも1つの推定値において、予め設定された閾値を超えた場合に、劣化または故障であると診断する、
    請求項2ないし請求項10のいずれか一項に記載の診断装置。
  12. 前記パラメータ推定手段が求めた前記特性パラメータの推定値を記憶する記憶手段を、さらに備え、
    前記診断手段は、前記記憶手段に記憶される前記特性パラメータの推定値と、前記パラメータ推定手段が求めた最新の前記特性パラメータの推定値と、を比較し、当該比較結果に応じて、劣化または故障を診断する、
    請求項2ないし請求項10のいずれか一項に記載の診断装置。
  13. 前記診断手段は、前記特性パラメータの推定値として求めた前記曲線因子の推定値に基づき、劣化を診断する、
    請求項11または請求項12のいずれかに記載の診断装置。
  14. 請求項1ないし請求項13のいずれか一項に記載の診断装置と、
    前記太陽電池モジュールと、
    前記太陽電池モジュールから出力される直流電力を、交流電力に変換する電力変換装置と、
    を備える太陽光発電システム。
  15. 太陽電池モジュールに関する各種計測値に基づき、最適化の手法により、予め定義された評価関数の評価値を最小にする、前記太陽電池モジュールの特性を示す特性パラメータの推定値を求める第1の工程と、
    当該第1の工程により求められた前記特性パラメータの推定値に基づき、前記太陽電池モジュールの劣化または故障を診断する第2の工程と、
    を有しており、
    前記特性パラメータは、短絡電流、開放電圧温度係数、および、短絡電流温度係数を含んでおり、
    前記第1の工程において、前記評価値を最小にする、前記短絡電流、前記開放電圧温度係数、および、前記短絡電流温度係数の各推定値の組み合わせを求める、
    ことを特徴とする劣化・故障診断方法。
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