JP2003121490A - 標本抽出方法、半導体特性算出装置およびその制御方法 - Google Patents
標本抽出方法、半導体特性算出装置およびその制御方法Info
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- Testing Of Individual Semiconductor Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 測定した電圧・電流曲線(IVデータ)から
IVデータの点数、測定間隔(密度)に関係なく正しく
直線近似を行える標本データ抽出方法および標本データ
を用いて半導体特性値を算出する。 【解決手段】 測定された電流値(I)と電圧値(V)
の組である複数のIVデータ組の中から電流値が0とな
る点に隣接する4個以上の組を抽出し(S130)、こ
の抽出データ組を用いて回帰直線を算出し、前記回帰直
線のバラツキを算出し(S140)、前記抽出データ組
から電圧のバラツキを算出し、前記電圧のバラツキの前
記回帰直線のバラツキに対する割合を算出し(S15
0)、前記割合が閾値以上か否かを識別し、前記割合が
閾値以上の場合に前記抽出データ組を標本データ組とし
(S160)、前記標本データ組を用いて前記特性値を
算出する(S180−S190)ことにより半導体特性
値を算出する。
IVデータの点数、測定間隔(密度)に関係なく正しく
直線近似を行える標本データ抽出方法および標本データ
を用いて半導体特性値を算出する。 【解決手段】 測定された電流値(I)と電圧値(V)
の組である複数のIVデータ組の中から電流値が0とな
る点に隣接する4個以上の組を抽出し(S130)、こ
の抽出データ組を用いて回帰直線を算出し、前記回帰直
線のバラツキを算出し(S140)、前記抽出データ組
から電圧のバラツキを算出し、前記電圧のバラツキの前
記回帰直線のバラツキに対する割合を算出し(S15
0)、前記割合が閾値以上か否かを識別し、前記割合が
閾値以上の場合に前記抽出データ組を標本データ組とし
(S160)、前記標本データ組を用いて前記特性値を
算出する(S180−S190)ことにより半導体特性
値を算出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽電池等の半導体
の開放電圧や直列抵抗などの特性値を算出するための標
本抽出方法、半導体特性算出装置およびその制御方法に
関し、特に回帰直線を求める場合に最適な標本数を自動
的に算出できる標本抽出方法および半導体特性算出装置
およびその制御方法に関する。
の開放電圧や直列抵抗などの特性値を算出するための標
本抽出方法、半導体特性算出装置およびその制御方法に
関し、特に回帰直線を求める場合に最適な標本数を自動
的に算出できる標本抽出方法および半導体特性算出装置
およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池の開放電圧、短絡電流、直列抵
抗、短絡抵抗などの特性値を求める場合、一般的には、
まずその太陽電池の電圧・電流曲線(IVカーブ)を測
定する。 この場合、一般的にはデジタルマルチメータ
かAD変換ボードなどを用いて、電圧・電流をデジタル
データとしてパーソナルコンピュータ(PC)に取り込
んだ上で各特性を計算する。
抗、短絡抵抗などの特性値を求める場合、一般的には、
まずその太陽電池の電圧・電流曲線(IVカーブ)を測
定する。 この場合、一般的にはデジタルマルチメータ
かAD変換ボードなどを用いて、電圧・電流をデジタル
データとしてパーソナルコンピュータ(PC)に取り込
んだ上で各特性を計算する。
【0003】図11に、太陽電池の電圧・電流曲線(I
Vカーブ)を測定する機器の一例を示す。図11では、
被測定物である太陽電池201にその電力を消費させる
負荷202を接続しており、太陽電池201の電圧を測
定する電圧計211を並列に、太陽電池201から負荷
202に流れる電流を測定する電流計212を直列に組
み込んでいる。電圧計211と電流計212の測定デー
タは、パーソナルコンピュータ(PC)213にデジタ
ルデータとして取り込まれる。
Vカーブ)を測定する機器の一例を示す。図11では、
被測定物である太陽電池201にその電力を消費させる
負荷202を接続しており、太陽電池201の電圧を測
定する電圧計211を並列に、太陽電池201から負荷
202に流れる電流を測定する電流計212を直列に組
み込んでいる。電圧計211と電流計212の測定デー
タは、パーソナルコンピュータ(PC)213にデジタ
ルデータとして取り込まれる。
【0004】図10に、取り込まれた太陽電池の一般的
なIVカーブを示す。図10では横軸は電圧、縦軸は電
流を示している。
なIVカーブを示す。図10では横軸は電圧、縦軸は電
流を示している。
【0005】図10において、例えば、太陽電池の特性
の一つである開放電圧(Voc)を求める場合、このI
Vカーブ101上で電流値が0になる点の電圧をVoc
111とするが、測定されたデータは通常ノイズなどの
影響で図9に一例を示すように、必ずしも電流値が0に
なる点の電圧を正しく開放電圧(Voc)111として
測定できるとは限らない。
の一つである開放電圧(Voc)を求める場合、このI
Vカーブ101上で電流値が0になる点の電圧をVoc
111とするが、測定されたデータは通常ノイズなどの
影響で図9に一例を示すように、必ずしも電流値が0に
なる点の電圧を正しく開放電圧(Voc)111として
測定できるとは限らない。
【0006】そこで、通常は、測定されたデータ101
の近似線を引いて、その近似線と電流値0の線とが交わ
る切片の電圧をVocとする方法が一般的に用いられて
いる。
の近似線を引いて、その近似線と電流値0の線とが交わ
る切片の電圧をVocとする方法が一般的に用いられて
いる。
【0007】元のデータ101は図10に示すように曲
線であるため、近似線としては2次曲線などを使うこと
もできるが、 1)太陽電池の特性上VocやIsc付近は非常に緩や
かな曲線であること、 2)2次曲線だとわずかなノイズで誤差が大きくなって
しまうこと、 3)Vocの点の接線を求めることで直列抵抗(Rs)
が、Iscの点の接線を求めることで短絡抵抗(Rs
h)が同時に求まるという理由から、直線近似を行なう
ことが多い。
線であるため、近似線としては2次曲線などを使うこと
もできるが、 1)太陽電池の特性上VocやIsc付近は非常に緩や
かな曲線であること、 2)2次曲線だとわずかなノイズで誤差が大きくなって
しまうこと、 3)Vocの点の接線を求めることで直列抵抗(Rs)
が、Iscの点の接線を求めることで短絡抵抗(Rs
h)が同時に求まるという理由から、直線近似を行なう
ことが多い。
【0008】図10において、直線近似法によって、V
oc111の点の接線102と、IVカーブ101上で
電流値が0になる点の電圧である短絡電流Isc112
の点の接線103を求めた例を示す。
oc111の点の接線102と、IVカーブ101上で
電流値が0になる点の電圧である短絡電流Isc112
の点の接線103を求めた例を示す。
【0009】また、接線102の傾きを算出することで
直列抵抗(Rs)113を、接線103の傾きを算出す
ることで短絡抵抗(Rsh)114を求めることができ
る。
直列抵抗(Rs)113を、接線103の傾きを算出す
ることで短絡抵抗(Rsh)114を求めることができ
る。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上述
べたような従来の半導体特性算出装置を用いて半導体特
性値を算出する場合には、次のような問題がある。
べたような従来の半導体特性算出装置を用いて半導体特
性値を算出する場合には、次のような問題がある。
【0010】すなわち、直線近似を行なうプログラムで
は、直線近似を行なうために抽出する標本数をあらかじ
め決めておかなければならない。
は、直線近似を行なうために抽出する標本数をあらかじ
め決めておかなければならない。
【0011】例えば、開放電圧(Voc)を求めるため
電流が0付近のデータを予め6点だけ抽出して近似する
と決めておいたとする。その時、図8に示すようなノイ
ズの多いデータを測定した場合には、図中で黒く示した
6点のデータから回帰直線を算出すると102のような
直線となり、その切片(Voc)もその傾き(Rs)も
非常に誤差の大きなものとなってしまう。
電流が0付近のデータを予め6点だけ抽出して近似する
と決めておいたとする。その時、図8に示すようなノイ
ズの多いデータを測定した場合には、図中で黒く示した
6点のデータから回帰直線を算出すると102のような
直線となり、その切片(Voc)もその傾き(Rs)も
非常に誤差の大きなものとなってしまう。
【0012】また、図7のように50点ものデータを標
本数として抽出すると曲線101の曲率が大きくなりす
ぎて、これまた誤差が非常に大きくなってしまう。これ
は想定以上に入力された標本データの電流値が小さかっ
た時などに起きる。
本数として抽出すると曲線101の曲率が大きくなりす
ぎて、これまた誤差が非常に大きくなってしまう。これ
は想定以上に入力された標本データの電流値が小さかっ
た時などに起きる。
【0013】あらかじめ入力されるIVデータの範囲が
決まっている場合には、標本点数を固定することで上記
の問題を解決することも可能である。
決まっている場合には、標本点数を固定することで上記
の問題を解決することも可能である。
【0014】しかしながら、IVデータの点数、IVデ
ータの測定間隔(密度)、IV曲線の傾きなど、IVデ
ータが不確定な場合には、標本点数を固定することは上
記説明した理由から危険であるといえる。
ータの測定間隔(密度)、IV曲線の傾きなど、IVデ
ータが不確定な場合には、標本点数を固定することは上
記説明した理由から危険であるといえる。
【0015】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、その目的は、測定された
電圧・電流曲線(IVカーブ)から例えば、太陽電池の
特性値を求める場合、IVデータの点数、IVデータの
測定間隔(密度)、IV曲線の傾きなどに関係なくどの
ようなIVデータを用いても正しく直線近似を行うこと
のできる標本抽出方法およびこの標本抽出方法を用いて
目的とする特性値を算出できる半導体特性算出装置およ
びその制御方法を提供することである。
るためになされたものであり、その目的は、測定された
電圧・電流曲線(IVカーブ)から例えば、太陽電池の
特性値を求める場合、IVデータの点数、IVデータの
測定間隔(密度)、IV曲線の傾きなどに関係なくどの
ようなIVデータを用いても正しく直線近似を行うこと
のできる標本抽出方法およびこの標本抽出方法を用いて
目的とする特性値を算出できる半導体特性算出装置およ
びその制御方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る一実施形態の標本抽出方法は、以下の構
成を有する。すなわち、データから回帰直線算出用の標
本データを抽出する標本抽出方法であって、前記データ
から近似を行う点に隣接する所定数のデータを抽出して
抽出データとする第1ステップと、前記抽出データを用
いて回帰直線を算出する第2ステップと、前記回帰直線
に関するバラツキを算出する第3ステップと、前記抽出
データのバラツキを算出する第4ステップと、前記抽出
データのバラツキの前記回帰直線のバラツキに対する割
合を算出する第5ステップと、前記割合が閾値以上か否
かを識別し、前記割合が閾値以上の場合に前記抽出デー
タを標本データとする第6ステップと、を有することを
特徴とする。
の本発明に係る一実施形態の標本抽出方法は、以下の構
成を有する。すなわち、データから回帰直線算出用の標
本データを抽出する標本抽出方法であって、前記データ
から近似を行う点に隣接する所定数のデータを抽出して
抽出データとする第1ステップと、前記抽出データを用
いて回帰直線を算出する第2ステップと、前記回帰直線
に関するバラツキを算出する第3ステップと、前記抽出
データのバラツキを算出する第4ステップと、前記抽出
データのバラツキの前記回帰直線のバラツキに対する割
合を算出する第5ステップと、前記割合が閾値以上か否
かを識別し、前記割合が閾値以上の場合に前記抽出デー
タを標本データとする第6ステップと、を有することを
特徴とする。
【0017】ここで、例えば、前記データは2次元デー
タであり、前記所定数のデータとは4個以上のデータで
あることが好ましい。
タであり、前記所定数のデータとは4個以上のデータで
あることが好ましい。
【0018】ここで、例えば、前記第6ステップにおい
て前記割合が閾値未満と識別された場合には、前記第1
ステップで抽出する抽出データを増やして前記第2ステ
ップ以降を繰り返すことが好ましい。
て前記割合が閾値未満と識別された場合には、前記第1
ステップで抽出する抽出データを増やして前記第2ステ
ップ以降を繰り返すことが好ましい。
【0019】ここで、例えば、前記増やす抽出データと
は、前記第1ステップで抽出された抽出データに隣接す
る1個以上のデータであることが好ましい。
は、前記第1ステップで抽出された抽出データに隣接す
る1個以上のデータであることが好ましい。
【0020】ここで、例えば、前記閾値は、1以上4.
5未満であることが好ましい。
5未満であることが好ましい。
【0021】ここで、例えば、前記第3ステップで前記
回帰直線の標準誤差を算出し、前記第4ステップで前記
抽出データの標準偏差を算出することが好ましい。
回帰直線の標準誤差を算出し、前記第4ステップで前記
抽出データの標準偏差を算出することが好ましい。
【0022】上記目的を達成するための本発明に係る一
実施形態の半導体特性算出装置の制御方法は、以下の構
成を有する。すなわち、測定された電流値(I)と電圧
値(V)の組であるIVデータ組を複数組用いて半導体
の特性値を算出する半導体特性算出装置の制御方法であ
って、前記複数組のIVデータ組の中から電流値が0と
なる点に隣接する所定組のIVデータ組を抽出して抽出
データ組とするデータ組抽出工程と、前記抽出データ組
を用いて回帰直線を算出する回帰直線算出工程と、前記
回帰直線に関するバラツキを算出する回帰直線バラツキ
算出工程と、前記抽出データ組から電圧のバラツキを算
出する電圧バラツキ算出工程と、前記電圧のバラツキの
前記回帰直線のバラツキに対する割合を算出する割合算
出工程と、前記割合が閾値以上か否かを識別し、前記割
合が閾値以上の場合に前記抽出データ組を標本データ組
とする標本データ組抽出工程と、前記標本データ組を用
いて前記特性値を算出する半導体特性算出工程と、を有
することを特徴とする。
実施形態の半導体特性算出装置の制御方法は、以下の構
成を有する。すなわち、測定された電流値(I)と電圧
値(V)の組であるIVデータ組を複数組用いて半導体
の特性値を算出する半導体特性算出装置の制御方法であ
って、前記複数組のIVデータ組の中から電流値が0と
なる点に隣接する所定組のIVデータ組を抽出して抽出
データ組とするデータ組抽出工程と、前記抽出データ組
を用いて回帰直線を算出する回帰直線算出工程と、前記
回帰直線に関するバラツキを算出する回帰直線バラツキ
算出工程と、前記抽出データ組から電圧のバラツキを算
出する電圧バラツキ算出工程と、前記電圧のバラツキの
前記回帰直線のバラツキに対する割合を算出する割合算
出工程と、前記割合が閾値以上か否かを識別し、前記割
合が閾値以上の場合に前記抽出データ組を標本データ組
とする標本データ組抽出工程と、前記標本データ組を用
いて前記特性値を算出する半導体特性算出工程と、を有
することを特徴とする。
【0023】ここで、例えば、前記所定組は、4組以上
であることが好ましい。
であることが好ましい。
【0024】ここで、例えば、前記特性値は開放電圧で
あり、前記開放電圧は、前記標本データ組を用いて算出
した前記回帰直線上の電流が0となる点の電圧であるこ
とが好ましい。
あり、前記開放電圧は、前記標本データ組を用いて算出
した前記回帰直線上の電流が0となる点の電圧であるこ
とが好ましい。
【0025】ここで、例えば、前記特性値は直列抵抗で
あり、前記直列抵抗は前記標本データ組を用いて算出し
た前記回帰直線上の傾きから求まることが好ましい。
あり、前記直列抵抗は前記標本データ組を用いて算出し
た前記回帰直線上の傾きから求まることが好ましい。
【0026】ここで、例えば、前記標本データ組抽出工
程において前記割合が閾値未満と識別された場合には、
前記データ組抽出工程で抽出する抽出データを増して、
前記回帰直線算出工程以降を繰り返すことが好ましい。
程において前記割合が閾値未満と識別された場合には、
前記データ組抽出工程で抽出する抽出データを増して、
前記回帰直線算出工程以降を繰り返すことが好ましい。
【0027】ここで、例えば、前記増やす抽出データと
は、前記データ組抽出工程で抽出する抽出データに隣接
する1個以上のデータであることが好ましい。
は、前記データ組抽出工程で抽出する抽出データに隣接
する1個以上のデータであることが好ましい。
【0028】ここで、例えば、前記閾値は、1以上4.
5未満であることが好ましい。
5未満であることが好ましい。
【0029】ここで、例えば、前記回帰直線算出工程で
前記回帰直線の標準誤差を算出し、前記回帰直線バラツ
キ算出工程で前記抽出データの標準偏差を算出すること
が好ましい。
前記回帰直線の標準誤差を算出し、前記回帰直線バラツ
キ算出工程で前記抽出データの標準偏差を算出すること
が好ましい。
【0030】ここで、例えば、前記IVデータ組を入力
する入力工程を更に有することが好ましい。
する入力工程を更に有することが好ましい。
【0031】上記目的を達成するための本発明に係る一
実施形態の半導体特性算出装置は、以下の構成を有す
る。すなわち、測定された電流値(I)と電圧値(V)
の組であるIVデータ組を複数組用いて半導体の特性値
を算出する半導体特性算出装置であって、前記複数組の
IVデータ組の中から電圧値が0となる点に隣接する所
定組のIVデータ組を抽出して抽出データ組とするデー
タ組抽出手段と、前記抽出データ組を用いて回帰直線を
算出する回帰直線算出手段と、前記回帰直線に関するバ
ラツキを算出する回帰直線バラツキ算出手段と、前記抽
出データ組から電流のバラツキを算出する電流バラツキ
算出手段と、前記電流のバラツキの前記回帰直線のバラ
ツキに対する割合を算出する割合算出手段と、前記割合
が閾値以上か否かを識別し、前記割合が閾値以上の場合
に前記抽出データ組を標本データ組とする標本データ組
抽出手段と、前記標本データ組を用いて前記特性値を算
出する半導体特性算出手段と、を有することを特徴とす
る。
実施形態の半導体特性算出装置は、以下の構成を有す
る。すなわち、測定された電流値(I)と電圧値(V)
の組であるIVデータ組を複数組用いて半導体の特性値
を算出する半導体特性算出装置であって、前記複数組の
IVデータ組の中から電圧値が0となる点に隣接する所
定組のIVデータ組を抽出して抽出データ組とするデー
タ組抽出手段と、前記抽出データ組を用いて回帰直線を
算出する回帰直線算出手段と、前記回帰直線に関するバ
ラツキを算出する回帰直線バラツキ算出手段と、前記抽
出データ組から電流のバラツキを算出する電流バラツキ
算出手段と、前記電流のバラツキの前記回帰直線のバラ
ツキに対する割合を算出する割合算出手段と、前記割合
が閾値以上か否かを識別し、前記割合が閾値以上の場合
に前記抽出データ組を標本データ組とする標本データ組
抽出手段と、前記標本データ組を用いて前記特性値を算
出する半導体特性算出手段と、を有することを特徴とす
る。
【0032】本発明に係る半導体特性算出装置は、測定
された電流値(I)と電圧値(V)の組であるIVデー
タ組を複数組用いて半導体の特性値を算出することがで
き、複数組の中から電圧値が0となる点に隣接する4個
以上のデータを抽出し、抽出したデータから回帰直線、
前記回帰直線のバラツキ、前記抽出データのバラツキ、
前記抽出データのバラツキの前記回帰直線のバラツキに
対する割合を算出し、前記割合が予め定められた閾値以
上になったときの抽出データを回帰直線算出用の最適な
標本数とし、この標本データ組を用いて特性値を自動的
に算出することができる。
された電流値(I)と電圧値(V)の組であるIVデー
タ組を複数組用いて半導体の特性値を算出することがで
き、複数組の中から電圧値が0となる点に隣接する4個
以上のデータを抽出し、抽出したデータから回帰直線、
前記回帰直線のバラツキ、前記抽出データのバラツキ、
前記抽出データのバラツキの前記回帰直線のバラツキに
対する割合を算出し、前記割合が予め定められた閾値以
上になったときの抽出データを回帰直線算出用の最適な
標本数とし、この標本データ組を用いて特性値を自動的
に算出することができる。
【0033】上記目的を達成するための本発明に係る一
実施形態のコンピュータ可読記憶媒体は、以下の構成を
有する。すなわち、データから回帰直線算出用の標本デ
ータを抽出する標本抽出処理を制御するための標本抽出
処理プログラムを格納したコンピュータ可読記憶媒体で
あって、前記標本抽出処理プログラムは、前記データの
中から近似を行う点に隣接する所定数のデータを抽出し
て抽出データとする第1ステップと、前記抽出データを
用いて回帰直線を算出する第2ステップと、前記回帰直
線に関するのバラツキを算出する第3ステップと、前記
抽出データのバラツキを算出する第4ステップと、前記
抽出データのバラツキの前記回帰直線のバラツキに対す
る割合を算出する第5ステップと、前記割合が閾値以上
か否かを識別し、前記割合が閾値以上の場合に前記抽出
データを標本データとする第6ステップと、を有するこ
とを特徴とする。
実施形態のコンピュータ可読記憶媒体は、以下の構成を
有する。すなわち、データから回帰直線算出用の標本デ
ータを抽出する標本抽出処理を制御するための標本抽出
処理プログラムを格納したコンピュータ可読記憶媒体で
あって、前記標本抽出処理プログラムは、前記データの
中から近似を行う点に隣接する所定数のデータを抽出し
て抽出データとする第1ステップと、前記抽出データを
用いて回帰直線を算出する第2ステップと、前記回帰直
線に関するのバラツキを算出する第3ステップと、前記
抽出データのバラツキを算出する第4ステップと、前記
抽出データのバラツキの前記回帰直線のバラツキに対す
る割合を算出する第5ステップと、前記割合が閾値以上
か否かを識別し、前記割合が閾値以上の場合に前記抽出
データを標本データとする第6ステップと、を有するこ
とを特徴とする。
【0034】上記目的を達成するための本発明に係る一
実施形態のコンピュータ可読記憶媒体は、以下の構成を
有する。すなわち、測定された電流値(I)と電圧値
(V)の組であるIVデータ組を複数組用いて半導体の
特性値を算出する半導体特性値の算出処理を制御するた
めの処理プログラムを格納したコンピュータ可読記憶媒
体であって、前記処理プログラムは、前記複数組のIV
データ組の中から電流値が0となる点に隣接する所定組
のIVデータ組を抽出して抽出データ組とするデータ組
抽出工程と、前記抽出データ組を用いて回帰直線を算出
する回帰直線算出工程と、前記回帰直線に関するバラツ
キを算出する回帰直線バラツキ算出工程と、前記抽出デ
ータ組から電圧のバラツキを算出する電圧バラツキ算出
工程と、前記電圧のバラツキの前記回帰直線のバラツキ
に対する割合を算出する割合算出工程と、前記割合が閾
値以上か否かを識別し、前記割合が閾値以上の場合に前
記抽出データ組を標本データ組とする標本データ組抽出
工程と、前記標本データ組を用いて前記特性値を算出す
る半導体特性算出工程と、を有することを特徴とする。
実施形態のコンピュータ可読記憶媒体は、以下の構成を
有する。すなわち、測定された電流値(I)と電圧値
(V)の組であるIVデータ組を複数組用いて半導体の
特性値を算出する半導体特性値の算出処理を制御するた
めの処理プログラムを格納したコンピュータ可読記憶媒
体であって、前記処理プログラムは、前記複数組のIV
データ組の中から電流値が0となる点に隣接する所定組
のIVデータ組を抽出して抽出データ組とするデータ組
抽出工程と、前記抽出データ組を用いて回帰直線を算出
する回帰直線算出工程と、前記回帰直線に関するバラツ
キを算出する回帰直線バラツキ算出工程と、前記抽出デ
ータ組から電圧のバラツキを算出する電圧バラツキ算出
工程と、前記電圧のバラツキの前記回帰直線のバラツキ
に対する割合を算出する割合算出工程と、前記割合が閾
値以上か否かを識別し、前記割合が閾値以上の場合に前
記抽出データ組を標本データ組とする標本データ組抽出
工程と、前記標本データ組を用いて前記特性値を算出す
る半導体特性算出工程と、を有することを特徴とする。
【0035】上記目的を達成するための本発明に係る一
実施形態のプログラムは、以下の構成を有する。すなわ
ち、上記に記載の標本抽出方法を実現することを特徴と
する。
実施形態のプログラムは、以下の構成を有する。すなわ
ち、上記に記載の標本抽出方法を実現することを特徴と
する。
【0036】上記目的を達成するための本発明に係る一
実施形態のプログラムは、以下の構成を有する。すなわ
ち、上記に記載の半導体特性算出装置の制御方法を実現
することを特徴とする。
実施形態のプログラムは、以下の構成を有する。すなわ
ち、上記に記載の半導体特性算出装置の制御方法を実現
することを特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明に
係る好適な実施の形態の一例を説明するが、本発明は下
記に示す実施の形態に限られるものではない。
係る好適な実施の形態の一例を説明するが、本発明は下
記に示す実施の形態に限られるものではない。
【0038】[回帰直線の誤差に関する統計学的法則]
発明者は、測定バラツキが大きい時には回帰直線の標本
数を増やすことで回帰直線の算出誤差を減らし、本来の
曲線と回帰直線との乖離が大きくなれば標本数を減らし
て算出誤差を減らすため、回帰直線の誤差に関する統計
学的法則を見出すことに成功した。
発明者は、測定バラツキが大きい時には回帰直線の標本
数を増やすことで回帰直線の算出誤差を減らし、本来の
曲線と回帰直線との乖離が大きくなれば標本数を減らし
て算出誤差を減らすため、回帰直線の誤差に関する統計
学的法則を見出すことに成功した。
【0039】すなわち、回帰直線の誤差に関する統計学
的法則とは、「データの標準偏差を回帰直線の標準誤差
で割った商が約2.5以上である最も少ない標本数を選
択すると回帰直線と実際のデータ曲線との差が最も小さ
くなる確率が高い。」という法則である。
的法則とは、「データの標準偏差を回帰直線の標準誤差
で割った商が約2.5以上である最も少ない標本数を選
択すると回帰直線と実際のデータ曲線との差が最も小さ
くなる確率が高い。」という法則である。
【0040】この法則が正しいことを統計的に求めてみ
たものが図3のヒストグラムである。この元データとし
て、図5に示すようにY軸の変化率に対して緩やかな曲
線を描く程度の2次曲線11を作成した。求めるべき点
はこの2次曲線と、この2次曲線におけるX=0のY切
片であるY(0)1である。この例の場合はY(0)1
=0.5となる。
たものが図3のヒストグラムである。この元データとし
て、図5に示すようにY軸の変化率に対して緩やかな曲
線を描く程度の2次曲線11を作成した。求めるべき点
はこの2次曲線と、この2次曲線におけるX=0のY切
片であるY(0)1である。この例の場合はY(0)1
=0.5となる。
【0041】次にその2次曲線11(2次方程式)の
X,Yそれぞれのデータに0.1%から10%の正規ノ
イズを発生させた。12(○で示すデータ)が0.1%
のノイズを乗せたものであり、13(▲で示すデータ)
が10%のノイズを乗せたものである。
X,Yそれぞれのデータに0.1%から10%の正規ノ
イズを発生させた。12(○で示すデータ)が0.1%
のノイズを乗せたものであり、13(▲で示すデータ)
が10%のノイズを乗せたものである。
【0042】図5のグラフを見て分かるとおり、0.1
%ノイズデータはバラツキが少なく回帰直線が引きやす
いデータであるが、10%ノイズデータは逆にバラツキ
が多すぎて回帰直線を引くのが困難なデータという位置
付けである。
%ノイズデータはバラツキが少なく回帰直線が引きやす
いデータであるが、10%ノイズデータは逆にバラツキ
が多すぎて回帰直線を引くのが困難なデータという位置
付けである。
【0043】次に、ノイズを乗せたデータからY切片で
あるY(0)1に近い順に4点のデータを抽出し、抽出
した4点のデータに基づき「回帰直線の標準誤差Sy
x」と「データの標準偏差σy」を求める。
あるY(0)1に近い順に4点のデータを抽出し、抽出
した4点のデータに基づき「回帰直線の標準誤差Sy
x」と「データの標準偏差σy」を求める。
【0044】なお、「回帰直線の標準誤差Syx」と
「データの標準偏差σy」は、式(1)および式(2)
で導きだすことができる。
「データの標準偏差σy」は、式(1)および式(2)
で導きだすことができる。
【0045】
【数1】
【0046】そして、次に、標準偏差σyの標準誤差S
yxに対する割合σy/Syxを求める。また、その時
の回帰直線のY切片、すなわち計算によって求められた
Y切片であるY(0)1と、本当(真)のY切片である
Y(0)1との差を算出誤差として求める。
yxに対する割合σy/Syxを求める。また、その時
の回帰直線のY切片、すなわち計算によって求められた
Y切片であるY(0)1と、本当(真)のY切片である
Y(0)1との差を算出誤差として求める。
【0047】次に、抽出点数を上記説明した4点から5
点に増やし、上記説明した方法で同様にσy/Syxと
算出誤差を算出する。次に、同様にして抽出点数を上記
説明した5点から6点に増やして、σy/Syxと算出
誤差を算出する。さらに抽出点数を増加させながら、上
記説明したのと同様にσy/Syxと算出誤差を算出す
る。
点に増やし、上記説明した方法で同様にσy/Syxと
算出誤差を算出する。次に、同様にして抽出点数を上記
説明した5点から6点に増やして、σy/Syxと算出
誤差を算出する。さらに抽出点数を増加させながら、上
記説明したのと同様にσy/Syxと算出誤差を算出す
る。
【0048】なお自明であるが、抽出点数が少ない時
は、算出誤差はノイズの影響を受けやすく、抽出点数が
多くなってくるとノイズの影響を受けにくくなり、逆に
抽出点数が少ないうちは、ほぼ直線なので曲線との乖離
が少ないが、点数が多くなるに従って、曲線と回帰直線
との乖離が発生してくるため、算出誤差に影響を及ぼ
す。
は、算出誤差はノイズの影響を受けやすく、抽出点数が
多くなってくるとノイズの影響を受けにくくなり、逆に
抽出点数が少ないうちは、ほぼ直線なので曲線との乖離
が少ないが、点数が多くなるに従って、曲線と回帰直線
との乖離が発生してくるため、算出誤差に影響を及ぼ
す。
【0049】このσy/Syxと算出誤差の組み合わせ
データから、「σy/SyxがN以上である最も少ない
標本数」の時の算出誤差をN=0.5から12まで変化
させてみて最も算出誤差が小さくなる最大のNを選ぶ。
データから、「σy/SyxがN以上である最も少ない
標本数」の時の算出誤差をN=0.5から12まで変化
させてみて最も算出誤差が小さくなる最大のNを選ぶ。
【0050】これを更に0.1%ノイズデータから10
%ノイズデータまで変化させてみて、10000ポイン
トのNを選び出した。その一部を図6に示す。
%ノイズデータまで変化させてみて、10000ポイン
トのNを選び出した。その一部を図6に示す。
【0051】図6において、算出誤差が%で示されてい
るのは、求めるべきY切片1に対してのパーセンテージ
で表したからであり、一番右の列が「最も算出誤差が小
さくなる最大のN」である。なお、算出誤差が空白の部
分は、σy/SyxがそのN以上の点が無かったことを
示す。
るのは、求めるべきY切片1に対してのパーセンテージ
で表したからであり、一番右の列が「最も算出誤差が小
さくなる最大のN」である。なお、算出誤差が空白の部
分は、σy/SyxがそのN以上の点が無かったことを
示す。
【0052】このようにして選び出した10000個の
「最も算出誤差が小さくなる最大のN」をヒストグラム
にしたのが図3である。
「最も算出誤差が小さくなる最大のN」をヒストグラム
にしたのが図3である。
【0053】図3より、「データの標準偏差を回帰直線
の標準誤差で割った商が2.5以上である最も少ない標
本数を選択すると回帰直線と実際のデータ曲線との差が
最も小さくなる確率が高い。」ことが見て取れる。
の標準誤差で割った商が2.5以上である最も少ない標
本数を選択すると回帰直線と実際のデータ曲線との差が
最も小さくなる確率が高い。」ことが見て取れる。
【0054】また、図3のヒストグラムのそれぞれのデ
ータ区間における差を算出したものが図4である。
ータ区間における差を算出したものが図4である。
【0055】図4より、0.5から1の間と、4から4.
5の間で個数が急激に変化していることがわかる。この
ことから、前記法則における「2.5」という閾値は、
「1以上4.5未満」の範囲で変化させたとしても有効
であることが分かる。つまり、計算の高速化のために
2.5という実数を使わずに3という整数を使ってプロ
グラムを組んだとしても精度が落ちることは無いと言え
る。
5の間で個数が急激に変化していることがわかる。この
ことから、前記法則における「2.5」という閾値は、
「1以上4.5未満」の範囲で変化させたとしても有効
であることが分かる。つまり、計算の高速化のために
2.5という実数を使わずに3という整数を使ってプロ
グラムを組んだとしても精度が落ちることは無いと言え
る。
【0056】以上説明したことから、回帰直線の誤差に
関する統計学的法則である、「データの標準偏差を回帰
直線の標準誤差で割った商が約2.5以上である最も少
ない標本数を選択すると回帰直線と実際のデータ曲線と
の差が最も小さくなる確率が高い。」は、統計的に正し
いことが証明された。
関する統計学的法則である、「データの標準偏差を回帰
直線の標準誤差で割った商が約2.5以上である最も少
ない標本数を選択すると回帰直線と実際のデータ曲線と
の差が最も小さくなる確率が高い。」は、統計的に正し
いことが証明された。
【0057】そこで、発見したこの法則を用いて、回帰
直線を算出するための標本を確定するための標本抽出方
法およびそれを使った半導体特性算出装置を発明した。
直線を算出するための標本を確定するための標本抽出方
法およびそれを使った半導体特性算出装置を発明した。
【0058】
【実施例】以下に、本発明の実施例により更に詳細に説
明する。なお、実施例では計算の高速化のため、2.5
でなく3を閾値として使用している。
明する。なお、実施例では計算の高速化のため、2.5
でなく3を閾値として使用している。
【0059】(実施例1)図1に本発明に係る半導体特性
算出装置を用いた回帰直線を算出するための標本を確定
するための標本抽出方法およびそれを使った半導体特性
値の算出方法を示す。
算出装置を用いた回帰直線を算出するための標本を確定
するための標本抽出方法およびそれを使った半導体特性
値の算出方法を示す。
【0060】本発明に係る半導体特性算出装置のハード
ウェア構成の一例は、図11に示すように従来技術で説
明したのと同じ構成であり、この装置では、太陽電池の
電圧・電流データ(IVデータ)を直接測定する。
ウェア構成の一例は、図11に示すように従来技術で説
明したのと同じ構成であり、この装置では、太陽電池の
電圧・電流データ(IVデータ)を直接測定する。
【0061】図11では、被測定物である太陽電池20
1にその電力を消費させる負荷202を接続しており、
太陽電池201の電圧を測定する電圧計211を並列
に、太陽電池201から負荷202に流れる電流を測定
する電流計212を直列に組み込んでいる。
1にその電力を消費させる負荷202を接続しており、
太陽電池201の電圧を測定する電圧計211を並列
に、太陽電池201から負荷202に流れる電流を測定
する電流計212を直列に組み込んでいる。
【0062】電圧計211と電流計212によって測定
されるデータは、図10で既に説明したのと同様の太陽
電池の電圧・電流データ(IVデータ)であり、パーソ
ナルコンピュータ(PC)213にデジタルデータとし
て取り込まれる。また電圧・電流データは、既に図10
で説明済みであるので、重複するのでここでの説明は省
略する。
されるデータは、図10で既に説明したのと同様の太陽
電池の電圧・電流データ(IVデータ)であり、パーソ
ナルコンピュータ(PC)213にデジタルデータとし
て取り込まれる。また電圧・電流データは、既に図10
で説明済みであるので、重複するのでここでの説明は省
略する。
【0063】なお半導体特性算出装置は上記説明した例
に限ることはなく、例えば、太陽電池の電圧・電流デー
タ(IVデータ)を直接測定する代わりに、予め測定済
みの電圧・電流データを半導体特性算出装置に入力する
ような構成にしても良い。
に限ることはなく、例えば、太陽電池の電圧・電流デー
タ(IVデータ)を直接測定する代わりに、予め測定済
みの電圧・電流データを半導体特性算出装置に入力する
ような構成にしても良い。
【0064】次に本発明に係る半導体特性算出装置のソ
フトウェアとしては、入力された電圧・電流データか
ら、例えば、太陽電池の特性値である開放電圧、短絡電
流、直列抵抗、短絡抵抗などを求めることができるが、
実施例1におけるソフトウェアでは、入力された電圧・
電流データから、太陽電池の特性として、開放電圧(V
oc)と直列抵抗(Rs)を算出するように構成されて
いる。
フトウェアとしては、入力された電圧・電流データか
ら、例えば、太陽電池の特性値である開放電圧、短絡電
流、直列抵抗、短絡抵抗などを求めることができるが、
実施例1におけるソフトウェアでは、入力された電圧・
電流データから、太陽電池の特性として、開放電圧(V
oc)と直列抵抗(Rs)を算出するように構成されて
いる。
【0065】[開放電圧と直列抵抗の算出:図1]図1
のフローチャートを用いた以下の説明では、入力された
電圧・電流データから、開放電圧(Voc)と直列抵抗
(Rs)を算出する方法について説明する。 まず、I
Vデータ入力ステップS110において、受け取った複
数の電圧・電流データをIVデータソートステップS1
20において、電流の絶対値昇順にソートする。
のフローチャートを用いた以下の説明では、入力された
電圧・電流データから、開放電圧(Voc)と直列抵抗
(Rs)を算出する方法について説明する。 まず、I
Vデータ入力ステップS110において、受け取った複
数の電圧・電流データをIVデータソートステップS1
20において、電流の絶対値昇順にソートする。
【0066】次に初期標本抽出ステップS130におい
て、例えば、データの先頭5点を抽出する。これによっ
て電流が0に最も近いデータが5点抽出される。
て、例えば、データの先頭5点を抽出する。これによっ
て電流が0に最も近いデータが5点抽出される。
【0067】なお、ここでは初期値を5点としている
が、4点以上あればほぼ問題なく標本を抽出できるので
抽出するデータ数は任意に設定することができる。
が、4点以上あればほぼ問題なく標本を抽出できるので
抽出するデータ数は任意に設定することができる。
【0068】次に回帰直線標準誤差算出ステップS14
0において、上記5点のデータから算出されるべき回帰
直線の標準誤差Sxyを算出する。なお、標準誤差Sx
yは、式(3)で導きだすことができる。
0において、上記5点のデータから算出されるべき回帰
直線の標準誤差Sxyを算出する。なお、標準誤差Sx
yは、式(3)で導きだすことができる。
【0069】
【数2】
【0070】続いてデータ標準偏差算出ステップS15
0で上記5点の電圧データの標準偏差を算出する。な
お、標準偏差σxは、式(4)で導き出すことができ
る。
0で上記5点の電圧データの標準偏差を算出する。な
お、標準偏差σxは、式(4)で導き出すことができ
る。
【0071】
【数3】
そして割合算出ステップS160で上記データ標準偏差
σxの回帰直線標準誤差Sに対する割合σx/Sxyを
算出する。
σxの回帰直線標準誤差Sに対する割合σx/Sxyを
算出する。
【0072】もしこの割合σ/Sxyが3未満であれ
ば、標本追加抽出ステップS170に行き、次の2個の
データを標本に追加して、回帰直線標準誤差算出ステッ
プS140、データ標準偏差算出ステップS150、割
合算出ステップS160を繰返す。
ば、標本追加抽出ステップS170に行き、次の2個の
データを標本に追加して、回帰直線標準誤差算出ステッ
プS140、データ標準偏差算出ステップS150、割
合算出ステップS160を繰返す。
【0073】ここで追加データを2個としているのは、
単に計算の高速化のためだけであり、より正確に求める
ために1個ずつ追加しても差し支えない。
単に計算の高速化のためだけであり、より正確に求める
ために1個ずつ追加しても差し支えない。
【0074】割合σx/Sxyが3以上になったら、回
帰直線算出ステップS180で回帰直線の傾きと電流値
が0になる点の電圧切片を算出する。
帰直線算出ステップS180で回帰直線の傾きと電流値
が0になる点の電圧切片を算出する。
【0075】なお、傾きと切片は式(5)および式
(6)で導き出すことができる。
(6)で導き出すことができる。
【0076】
【数4】
【0077】最後に結果出力ステップS190で電圧切
片を開放電圧Vocとして、傾きを直列抵抗Rsとして
表示する。
片を開放電圧Vocとして、傾きを直列抵抗Rsとして
表示する。
【0078】このように、割合σx/Sxyが3以上で
ある最少の標本数を使うことによって、回帰直線と元の
曲線との誤差を最小にすることができ、太陽電池の開放
電圧と直列抵抗を精度よく導き出すことができる。
ある最少の標本数を使うことによって、回帰直線と元の
曲線との誤差を最小にすることができ、太陽電池の開放
電圧と直列抵抗を精度よく導き出すことができる。
【0079】なお全データを抽出しても割合σx/Sx
yが3以上にならない場合がある。この場合は測定デー
タにノイズが多く含まれていて、回帰直線が算出できな
い場合である。従って本実施形態の半導体特性算出装置
は、割合σx/Sxyが3以上にならない場合には、デ
ータの近似を行なうべきではないことを示す効果も有し
ている。
yが3以上にならない場合がある。この場合は測定デー
タにノイズが多く含まれていて、回帰直線が算出できな
い場合である。従って本実施形態の半導体特性算出装置
は、割合σx/Sxyが3以上にならない場合には、デ
ータの近似を行なうべきではないことを示す効果も有し
ている。
【0080】(実施例2)図2に本発明に係る半導体特性
算出装置を用いた回帰直線を算出するための標本を確定
するための標本抽出方法およびそれを使った半導体特性
値の算出方法の別の実施例を示す。
算出装置を用いた回帰直線を算出するための標本を確定
するための標本抽出方法およびそれを使った半導体特性
値の算出方法の別の実施例を示す。
【0081】実施例2におけるソフトウェアでは、入力
された電圧・電流データから、太陽電池の特性として、
短絡電流(Isc)と短絡抵抗(Rsh)を算出するよ
うに構成されている。
された電圧・電流データから、太陽電池の特性として、
短絡電流(Isc)と短絡抵抗(Rsh)を算出するよ
うに構成されている。
【0082】図2のフローチャートを用いて、入力され
た電圧・電流データから短絡電流(Isc)と短絡抵抗
(Rsh)を算出する方法について説明する。
た電圧・電流データから短絡電流(Isc)と短絡抵抗
(Rsh)を算出する方法について説明する。
【0083】まず、実施例1と同様にIVデータ入力ス
テップS110で受け取った複数の電圧・電流データを
IVデータソートステップS220で今度は電圧の絶対
値昇順にソートする。
テップS110で受け取った複数の電圧・電流データを
IVデータソートステップS220で今度は電圧の絶対
値昇順にソートする。
【0084】次に初期標本抽出ステップS230で同様
にデータの先頭5点を抽出する。これによって電流が0
に最も近いデータが5点抽出される。なお、ここでは初
期値を5点としているが、4点以上あればほぼ問題なく
標本を抽出できるので抽出するデータ数は任意に設定す
ることができる。
にデータの先頭5点を抽出する。これによって電流が0
に最も近いデータが5点抽出される。なお、ここでは初
期値を5点としているが、4点以上あればほぼ問題なく
標本を抽出できるので抽出するデータ数は任意に設定す
ることができる。
【0085】次に回帰直線標準誤差算出ステップS24
0で上記5点のデータから算出されるべき回帰直線の標
準誤差Syxを算出する。なお、標準誤差Syxは、式
(7)で導きだすことができる。
0で上記5点のデータから算出されるべき回帰直線の標
準誤差Syxを算出する。なお、標準誤差Syxは、式
(7)で導きだすことができる。
【0086】
【数5】
ここで、実施例2における標準誤差Syxでは、y(電
流データ)とx(電圧データ)の式の中での使われ方
が、実施例1の標準誤差Sxyと比べて逆になっている
がわかる。
流データ)とx(電圧データ)の式の中での使われ方
が、実施例1の標準誤差Sxyと比べて逆になっている
がわかる。
【0087】これは、実施例1が電流(y)が0の点の
接線を求めようとしていたのに対し、実施例2では電圧
(x)が0の点の接線を求めるからである。このことは
以降のステップにおいても同様である。
接線を求めようとしていたのに対し、実施例2では電圧
(x)が0の点の接線を求めるからである。このことは
以降のステップにおいても同様である。
【0088】続いてデータ標準偏差算出ステップS25
0で上記5点の電流データの標準偏差σyを算出する。
なお、標準偏差σyは式(8)で導き出すことができ
る。
0で上記5点の電流データの標準偏差σyを算出する。
なお、標準偏差σyは式(8)で導き出すことができ
る。
【0089】
【数6】
【0090】そして割合算出ステップS260で上記デ
ータ標準偏差σyの回帰直線標準誤差Syxに対する割
合σy/Syxを算出する。
ータ標準偏差σyの回帰直線標準誤差Syxに対する割
合σy/Syxを算出する。
【0091】もしこの割合σ/Syxが3未満であれ
ば、標本追加抽出ステップS270に行き、次の2個の
データを標本に追加して、回帰直線標準誤差算出ステッ
プS240、データ標準偏差算出ステップS250、割
合算出ステップS260を繰返す。
ば、標本追加抽出ステップS270に行き、次の2個の
データを標本に追加して、回帰直線標準誤差算出ステッ
プS240、データ標準偏差算出ステップS250、割
合算出ステップS260を繰返す。
【0092】ここでも追加データは2個でなく、1個ず
つ追加しても差し支えない。
つ追加しても差し支えない。
【0093】割合σy/Syxが3以上になったら、回
帰直線算出ステップS280で回帰直線の傾きと電圧値
が0になる点の電流切片を算出する。なお、傾きは式
(9)で、切片は式(10)で導き出すことができる。
帰直線算出ステップS280で回帰直線の傾きと電圧値
が0になる点の電流切片を算出する。なお、傾きは式
(9)で、切片は式(10)で導き出すことができる。
【0094】
【数7】
【0095】最後に結果出力ステップS290で電圧切
片を短絡電流Iscとして、傾きを短絡抵抗Rshとし
て表示する。
片を短絡電流Iscとして、傾きを短絡抵抗Rshとし
て表示する。
【0096】このように、割合σy/Syxが3以上で
ある最少の標本数を使うことによって、回帰直線と元の
曲線との誤差を最小にすることができ、太陽電池の短絡
電流と短絡抵抗を精度よく導き出すことができる。
ある最少の標本数を使うことによって、回帰直線と元の
曲線との誤差を最小にすることができ、太陽電池の短絡
電流と短絡抵抗を精度よく導き出すことができる。
【0097】なお実施例2の場合においても、全データ
を抽出しても割合が3以上にならない場合がある。この
場合は測定データにノイズが多く含まれていて、回帰直
線が算出できない場合である。従って本実施形態の半導
体特性算出装置は、割合σy/Syxが3以上にならな
い場合には、データの近似を行なうべきではないことを
示す効果も有している。
を抽出しても割合が3以上にならない場合がある。この
場合は測定データにノイズが多く含まれていて、回帰直
線が算出できない場合である。従って本実施形態の半導
体特性算出装置は、割合σy/Syxが3以上にならな
い場合には、データの近似を行なうべきではないことを
示す効果も有している。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
測定された電圧・電流曲線(IVカーブ)から、例え
ば、太陽電池の特性値を求める場合など、IVデータの
点数、IVデータの測定間隔(密度)、IV曲線の傾き
などに関係なく、どのようなIVデータを用いても正し
く直線近似を行うことのできる標本抽出方法およびこの
標本抽出方法を用いて目的とする特性値を算出できる半
導体特性算出装置およびその制御方法を提供することが
できる。
測定された電圧・電流曲線(IVカーブ)から、例え
ば、太陽電池の特性値を求める場合など、IVデータの
点数、IVデータの測定間隔(密度)、IV曲線の傾き
などに関係なく、どのようなIVデータを用いても正し
く直線近似を行うことのできる標本抽出方法およびこの
標本抽出方法を用いて目的とする特性値を算出できる半
導体特性算出装置およびその制御方法を提供することが
できる。
【図1】本発明に係る実施例1の標本抽出方法を使用し
た太陽電池特性の算出例を示すフローチャートである。
た太陽電池特性の算出例を示すフローチャートである。
【図2】本発明に係る実施例2の標本抽出方法を使用し
た太陽電池特性の算出例を示すフローチャートである。
た太陽電池特性の算出例を示すフローチャートである。
【図3】最良のσ/Sの割合を求めるためのヒストグラ
ムである。
ムである。
【図4】図3のヒストグラムのそれぞれのデータ区間に
おける差を算出した図である。
おける差を算出した図である。
【図5】ヒストグラム算出のための元データのグラフで
ある。
ある。
【図6】ノイズを含むデータにおけるσ/Sの割合と算
出誤差および最も算出誤差が小さくなる最大のNを説明
する図である。
出誤差および最も算出誤差が小さくなる最大のNを説明
する図である。
【図7】従来の方法で回帰直線を算出した場合の図であ
る。
る。
【図8】従来の方法で回帰直線を算出した場合の図であ
る。
る。
【図9】太陽電池の電圧・電流特性グラフのVoc付近
の拡大図である。
の拡大図である。
【図10】太陽電池の電圧・電流特性より特性値の算出
方法を説明する図である。
方法を説明する図である。
【図11】太陽電池の電圧・電流特性を測定する半導体
特性算出装置のブロック図である。
特性算出装置のブロック図である。
1 Y切片
11 検証用2次曲線
12 0.1%ノイズデータ
13 10%ノイズデータ
101 電圧・電流曲線(IVカーブ)
102 短絡電流(Isc)の接線
103 開放電圧(Voc)の接線
111 開放電圧(Voc)
112 短絡電流(Isc)
113 直列抵抗(Rs)
114 短絡抵抗(Rsh)
201 太陽電池
202 負荷
211 電圧計
212 電流計
213 パーソナルコンピュータ(PC)
Claims (28)
- 【請求項1】 データから回帰直線算出用の標本データ
を抽出する標本抽出方法であって、 前記データから近似を行う点に隣接する所定数のデータ
を抽出して抽出データとする第1ステップと、 前記抽出データを用いて回帰直線を算出する第2ステッ
プと、 前記回帰直線に関するバラツキを算出する第3ステップ
と、 前記抽出データのバラツキを算出する第4ステップと、 前記抽出データのバラツキの前記回帰直線のバラツキに
対する割合を算出する第5ステップと、 前記割合が閾値以上か否かを識別し、前記割合が閾値以
上の場合に前記抽出データを標本データとする第6ステ
ップと、を有することを特徴とする標本抽出方法。 - 【請求項2】 前記データは2次元データであり、前記
所定数のデータとは4個以上のデータであることを特徴
とする請求項1に記載の標本抽出方法。 - 【請求項3】 前記第6ステップにおいて前記割合が閾
値未満と識別された場合には、前記第1ステップで抽出
する抽出データを増やして前記第2ステップ以降を繰り
返すことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
標本抽出方法。 - 【請求項4】 前記増やす抽出データとは、前記第1ス
テップで抽出された抽出データに隣接する1個以上のデ
ータであることを特徴とする請求項3に記載の標本抽出
方法。 - 【請求項5】 前記閾値は、1以上4.5未満であるこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
記載の標本抽出方法。 - 【請求項6】 前記第3ステップで前記回帰直線の標準
誤差を算出し、前記第4ステップで前記抽出データの標
準偏差を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項
4のいずれか1項に記載の標本抽出方法。 - 【請求項7】 測定された電流値(I)と電圧値(V)
の組であるIVデータ組を複数組用いて半導体の特性値
を算出する半導体特性算出装置の制御方法であって、 前記複数組のIVデータ組の中から電流値が0となる点
に隣接する所定組のIVデータ組を抽出して抽出データ
組とするデータ組抽出工程と、 前記抽出データ組を用いて回帰直線を算出する回帰直線
算出工程と、 前記回帰直線に関するバラツキを算出する回帰直線バラ
ツキ算出工程と、 前記抽出データ組から電圧のバラツキを算出する電圧バ
ラツキ算出工程と、 前記電圧のバラツキの前記回帰直線のバラツキに対する
割合を算出する割合算出工程と、 前記割合が閾値以上か否かを識別し、前記割合が閾値以
上の場合に前記抽出データ組を標本データ組とする標本
データ組抽出工程と、 前記標本データ組を用いて前記特性値を算出する半導体
特性算出工程と、を有することを特徴とする半導体特性
算出装置の制御方法。 - 【請求項8】 前記所定組は、4組以上であることを特
徴とする請求項7に記載の半導体特性算出装置の制御方
法。 - 【請求項9】 前記特性値は開放電圧であり、前記開放
電圧は、前記標本データ組を用いて算出した前記回帰直
線上の電流が0となる点の電圧であることを特徴とする
請求項7または請求項8に記載の半導体特性算出装置の
制御方法。 - 【請求項10】 前記特性値は直列抵抗であり、前記直
列抵抗は前記標本データ組を用いて算出した前記回帰直
線上の傾きから求まることを特徴とする請求項7または
請求項8に記載の半導体特性算出装置の制御方法。 - 【請求項11】 前記標本データ組抽出工程において前
記割合が閾値未満と識別された場合には、前記データ組
抽出工程で抽出する抽出データを増して、前記回帰直線
算出工程以降を繰り返すことを特徴とする請求項7乃至
請求項10のいずれか1項に記載の半導体特性算出装置
の制御方法。 - 【請求項12】 前記増やす抽出データとは、前記デー
タ組抽出工程で抽出する抽出データに隣接する1個以上
のデータであることを特徴とする請求項11に記載の半
導体特性算出装置の制御方法。 - 【請求項13】 前記閾値は、1以上4.5未満である
ことを特徴とする請求項7乃至請求項12のいずれか1
項に記載の半導体特性算出装置の制御方法。 - 【請求項14】 前記回帰直線算出工程で前記回帰直線
の標準誤差を算出し、前記回帰直線バラツキ算出工程で
前記抽出データの標準偏差を算出することを特徴とする
請求項7乃至請求項13のいずれか1項に記載の半導体
特性算出装置の制御方法。 - 【請求項15】 前記IVデータ組を入力する入力工程
を更に有することを特徴とする請求項7乃至請求項14
のいずれか1項に記載の半導体特性算出装置の制御方
法。 - 【請求項16】 測定された電流値(I)と電圧値
(V)の組であるIVデータ組を複数組用いて半導体の
特性値を算出する半導体特性算出装置であって、 前記複数組のIVデータ組の中から電圧値が0となる点
に隣接する所定組のIVデータ組を抽出して抽出データ
組とするデータ組抽出手段と、 前記抽出データ組を用いて回帰直線を算出する回帰直線
算出手段と、 前記回帰直線に関するバラツキを算出する回帰直線バラ
ツキ算出手段と、 前記抽出データ組から電流のバラツキを算出する電流バ
ラツキ算出手段と、 前記電流のバラツキの前記回帰直線のバラツキに対する
割合を算出する割合算出手段と、 前記割合が閾値以上か否かを識別し、前記割合が閾値以
上の場合に前記抽出データ組を標本データ組とする標本
データ組抽出手段と、 前記標本データ組を用いて前記特性値を算出する半導体
特性算出手段と、を有することを特徴とする半導体特性
算出装置。 - 【請求項17】 前記所定組は、4組以上であることを
特徴とする請求項16に記載の半導体特性算出装置。 - 【請求項18】 前記特性値は短絡電流であり、前記短
絡電流は、前記標本データ組を用いて算出した前記回帰
直線上の電圧が0となる点の電流であることを特徴とす
る請求項16または請求項17に記載の半導体特性算出
装置。 - 【請求項19】 前記特性値は短絡抵抗であり、前記短
絡抵抗は前記標本データ組を用いて算出した前記回帰直
線上の傾きから求まることを特徴とする請求項16また
は請求項17に記載の半導体特性算出装置。 - 【請求項20】 前記標本データ組抽出手段において前
記割合が閾値未満と識別された場合には、前記データ組
抽出手段で抽出する抽出データを増して、前記回帰直線
算出手段以降を繰り返すことを特徴とする請求項16乃
至請求項19のいずれか1項に記載の半導体特性算出装
置。 - 【請求項21】 前記増やす抽出データとは、前記デー
タ組抽出手段で抽出された抽出データに隣接する1個以
上のデータであることを特徴とする請求項20に記載の
半導体特性算出装置。 - 【請求項22】 前記閾値は、1以上4.5未満である
ことを特徴とする請求項16乃至請求項21のいずれか
1項に記載の半導体特性算出装置。 - 【請求項23】 前記回帰直線算出手段で前記回帰直線
の標準誤差を算出し、前記回帰直線バラツキ算出手段で
前記抽出データの標準偏差を算出することを特徴とする
請求項16乃至請求項22のいずれか1項に記載の半導
体特性算出装置。 - 【請求項24】 前記IVデータ組を入力する入力手段
を更に有することを特徴とする請求項16乃至請求項2
3のいずれか1項に記載の半導体特性算出装置。 - 【請求項25】 データから回帰直線算出用の標本デー
タを抽出する標本抽出処理を制御するための標本抽出処
理プログラムを格納したコンピュータ可読記憶媒体であ
って、 前記標本抽出処理プログラムは、 前記データの中から近似を行う点に隣接する所定数のデ
ータを抽出して抽出データとする第1ステップと、 前記抽出データを用いて回帰直線を算出する第2ステッ
プと、 前記回帰直線に関するのバラツキを算出する第3ステッ
プと、 前記抽出データのバラツキを算出する第4ステップと、 前記抽出データのバラツキの前記回帰直線のバラツキに
対する割合を算出する第5ステップと、 前記割合が閾値以上か否かを識別し、前記割合が閾値以
上の場合に前記抽出データを標本データとする第6ステ
ップと、を有することを特徴とするコンピュータ可読記
憶媒体。 - 【請求項26】 測定された電流値(I)と電圧値
(V)の組であるIVデータ組を複数組用いて半導体の
特性値を算出する半導体特性値の算出処理を制御するた
めの処理プログラムを格納したコンピュータ可読記憶媒
体であって、 前記処理プログラムは、 前記複数組のIVデータ組の中から電流値が0となる点
に隣接する所定組のIVデータ組を抽出して抽出データ
組とするデータ組抽出工程と、 前記抽出データ組を用いて回帰直線を算出する回帰直線
算出工程と、 前記回帰直線に関するバラツキを算出する回帰直線バラ
ツキ算出工程と、 前記抽出データ組から電圧のバラツキを算出する電圧バ
ラツキ算出工程と、 前記電圧のバラツキの前記回帰直線のバラツキに対する
割合を算出する割合算出工程と、 前記割合が閾値以上か否かを識別し、前記割合が閾値以
上の場合に前記抽出データ組を標本データ組とする標本
データ組抽出工程と、 前記標本データ組を用いて前記特性値を算出する半導体
特性算出工程と、を有することを特徴とするコンピュー
タ可読記憶媒体。 - 【請求項27】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記
載の標本抽出方法を実現するためのプログラム。 - 【請求項28】 請求項7乃至請求項15のいずれかに
記載の半導体特性算出装置の制御方法を実現するための
プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001311950A JP2003121490A (ja) | 2001-10-09 | 2001-10-09 | 標本抽出方法、半導体特性算出装置およびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001311950A JP2003121490A (ja) | 2001-10-09 | 2001-10-09 | 標本抽出方法、半導体特性算出装置およびその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003121490A true JP2003121490A (ja) | 2003-04-23 |
Family
ID=19130684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001311950A Withdrawn JP2003121490A (ja) | 2001-10-09 | 2001-10-09 | 標本抽出方法、半導体特性算出装置およびその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003121490A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009071119A (ja) * | 2007-09-14 | 2009-04-02 | Iwasaki Electric Co Ltd | 太陽電池出力特性の測定方法、評価装置及びそのソフトウェア |
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EP2594951A1 (en) * | 2011-11-21 | 2013-05-22 | Mitsubishi Electric R&D Centre Europe B.V. | Apparatus for determining if a fault exists in a photovoltaic source |
JP2017022879A (ja) * | 2015-07-10 | 2017-01-26 | 株式会社ダイヘン | 診断装置、太陽光発電システム、および、劣化・故障診断方法 |
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JP2020025452A (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-13 | 東北電力株式会社 | 太陽電池の検査装置、検査システム、検査方法及びプログラム |
-
2001
- 2001-10-09 JP JP2001311950A patent/JP2003121490A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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