JP6556063B2 - 保険システム、情報提供サーバ及び保険リスク算出方法 - Google Patents

保険システム、情報提供サーバ及び保険リスク算出方法 Download PDF

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Description

本発明は、がんを保障する保険における保険システム、情報提供サーバ及び保険リスク算出方法の技術に関する。
被検者から送られた検体を基に、被検者の健康に関する診断を行い、この診断結果を基に、保険を設定することが行われている。
例えば、特許文献1には「ホームドクターセンター1の加入者2は、体調モニタリングデバイス4を身につけている。デバイス4が測定した体調データが家庭3のパソコン5に対して送信され、連絡経路7を介して家庭3からセンター1に送信される。加入者2から採血した血液がセンター1に対して送られる。センター1は、体調データを解析し、受け取った血液を自動検査システムによって検査する。体調データの解析結果と、血液検査の結果に基づいて、加入者の初期診断を行い、初期診断結果8と、それに基づくアドバイス9が加入者2に対して通知される。センター1は、医療機関10および保険機構11と連携して、加入者の病気の早期発見が可能となり、保険機構11は、初期診断結果を参照して加入者の支払うべき保険料を算定することによって、保険料の低減が可能とされる」ホームドクターシステム、血液収納用カプセルおよび注射装置が開示されている(要約参照)。
特開2001−249996号公報
近年、線虫が、がん患者の尿に対しては誘引行動を示し、健常者の尿に対しては忌避行動を示すことが発見された。これにより、簡便・安価かつ被検者に負担がかからず精度のよいがん検査が可能となることが期待されている。この他にも、血液等、様々な生体物質を用いたがん検査が開発されている。
また、このようながん検査を利用した保険商品の実現も期待されている。しかし、このようながん検査の結果を基にした保険商品は実現も提示もされていない。
このような背景に鑑みて本発明がなされたのであり、本発明は、生体物質によるがん検査を用いて、適切ながんリスクを評価し、そのがんリスク評価を活用した保険システム等を提供することを特徴とする。
前記した課題を解決するため、本発明は、被検者から取得した尿に対する線虫の誘引行動及び忌避行動を基に、がんに関する情報を生成する検査サーバと、前記がんに関する情報と保険のリスクとの関係を示すリスク情報を格納した記憶部を備えて、前記検査サーバから取得した前記がんに関する情報と、前記記憶部の前記リスク情報とを比較することで、前記保険のリスクを算出する情報提供サーバと、前記情報提供サーバが算出した前記保険のリスクを基に、保険内容を設定する保険会社サーバと、を有し、前記検査サーバは、前記尿に対して誘引行動を示した前記線虫の数である誘引反応数と、前記尿に対して忌避行動を示した前記線虫の数である前記線虫の数である忌避反応数とを基に、(誘引反応数−忌避反応数)/全線虫数を計算することによって、前記がんに関する情報である走性解析値を算出し、x軸を、前記走性解析値とし、y軸を、リスク評価値とした座標において、y=f(x)となるような曲線であるリスク評価曲線が、前記リスク情報として設定されているとともに、前記リスク評価値にα<βとなるような所定の閾値であるα及びβが設定されており、前記情報提供サーバは、前記検査サーバが算出した前記走性解析値をx1とし、リスク評価値をr=f(x1)とした場合、r≦αであれば、前記保険のリスクを「陰性・疑いなし」とし、α<r<βであれば、前記保険のリスクを「陰性・経過観察」とし、β≦rであれば、前記保険のリスクを「陽性・疑いあり」とすることを特徴とする。
その他の解決手段は実施形態中において記載する。
本発明によれば、生体物質によるがん検査を用いて、適切ながんリスクを評価し、そのがんリスク評価を活用した保険システム等を提供することができる。
本実施形態に係る保険システムの構成例を示す図である。 本実施形態に係る情報提供サーバと、その周辺装置との構成例を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係る提携機関情報登録処理の流れを示す図である。 本実施形態に係る契約・更新処理の流れを示す図である。 本実施形態に係るがん検査処理の流れを示す図である。 本実施形態に係る検査ステータス管理処理の流れを示す図である。 全がん検査の結果、陰性と判定された際の処理の流れを示す図である。 全がん検査の結果、陽性と判定された際の処理の流れを示す図である。 がん治療が行われている途中で行われる処理の流れを示す図である。 本実施形態に係る標準検査間隔更新処理の流れを示す図である。 本実施形態に係る通知先・本人確認情報登録処理の手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係る通知先設定画面の例を示す図である。 本実施形態に係る全がんリスク評価処理の手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係るがん種別リスク評価処理の手順を示すフローチャートである。 反応数に基づくがんリスク評価モデルを示す図であり、(a)は走性領域を示す図であり、(b)はがんリスク評価モデルを示す図である。 反応速度に基づくがんリスク評価モデルを示す図であり、(a)は走性領域を示す図であり、(b)はがんリスク評価モデルを示す図である。 反応分布に基づくがんリスク評価モデルを示す図であり、(a)は走性領域を示す図であり、(b)は計数結果を示す図であり、(c)はがんリスク評価モデルを示す図である。 本実施形態に係る医療機関マッチング処理の手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係る本人判定処理の手順を示すフローチャートである。 本実施形態に係るがん検査結果通知画面の例を示す図である。 本実施形態に係る被検者情報DBの構成例を示す図である。 本実施形態に係るがん検査結果DBの構成例を示す図である。 本実施形態に係るがんリスク評価結果DBの構成例を示す図である。 本実施形態に係る確定診断結果DBの構成例を示す図である。 本実施形態に係る本人確認情報DBの構成例を示す図である。 本実施形態に係る標準検査間隔情報DBの構成例を示す図である。 本実施形態に係る標準検査間隔の決定方法を説明するための図である。 本実施形態に係る医療機関DBの構成例を示す図である。 本実施形態に係る通知先情報DBの構成例を示す図である。 本実施形態に係る本人確認情報DBの構成例を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態(「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面の説明において、同一の構成については同一の符号を適宜付与することとする。
[システム構成]
図1は、本実施形態に係る保険システムの構成例を示す図である。
本実施形態に係る保険システムZは、情報提供サーバ1、医療機関マッチングサーバ5、端末3、保険会社サーバ2及び医療機関サーバ4がWAN(Wide Area Network)等のネットワーク16を介して、互いに接続している。
また、情報提供サーバ1には、検査センタサーバ6が接続している。
情報提供サーバ1は、情報提供会社11に設置され、検査センタ14で行われたがん検査の結果を基に、保険のためのリスクを算出する等の処理を行う。ここで、「リスク」とは、保険会社12からみたリスクである。
医療機関マッチングサーバ5は、情報提供会社11に設置され、検査センタ14で行われたがん種別検査の結果に基づいて、医療機関13を抽出する処理等を行う。なお、本実施形態では、医療機関マッチングサーバ5が情報提供会社11に設置されているものとしているが、他の施設に設置されてもよい。
端末3は、被検者(又は、被検者の親族等)が個人的に所有している端末であり、携帯可能な電子機械、PC(Personal Computer)等である。
保険会社サーバ2は、保険会社12に設置されているサーバであり、がん検査の結果等を被検者に通知する等といった端末3との送受信や、がん検査によるリスク値に基づいた引受審査の結果の送信等を行う。なお、保険会社12は複数でもよく、この場合、各保険会社12には、少なくとも1台の保険会社サーバ2が設置されている。
医療機関サーバ4は、医療機関13に設置されているサーバであり、医療機関13で行われた確定診断の結果を送信する等の処理を行う。なお、確定診断とは、線虫での検査後、医療機関13で行われ、がんであるかどうかを確定するための詳細な(線虫を用いない)がん検査のことである。なお、医療機関13は複数でもよく、この場合、各医療機関13には、少なくとも1台の医療機関サーバ4が設置されている。
検査センタサーバ6は、線虫によるがん検査を行う検査センタ14に設置され、がん検査の結果を情報提供サーバ1へ送信する等の処理を行う。なお、検査センタ14は複数でもよく、この場合、各検査センタ14には、少なくとも1台の検査センタサーバ6が設置されている。
なお、本実施形態では、各サーバ1,2,4〜6が、それぞれ別の装置となっているが、これに限らず各サーバ1,2,4〜6のうち、少なくとも2台の機能が1台のサーバに搭載されてもよい。
さらに、図1に示すように情報提供サーバ1は、後記して説明するがんリスク評価モデル(リスク情報)131を有している。また、情報提供サーバ1には、被検者情報DB121、がん検査結果DB122、がんリスク評価結果DB123、確定診断結果DB124、本人確認情報DB125及び標準検査間隔情報DB126が接続されている。各DB121〜126の詳細は、後記する。
そして、保険会社サーバ2には、被検者との保険契約に関する情報が格納されている契約情報DB21、がん検査結果等の通知先に関する情報である通知先情報DB22、提供された尿検体が本人のものであるかの確認がとれているか否かの情報が格納されている本人確認情報DB23を有している。通知先情報DB22及び本人確認情報DB23については後記する。
さらに、医療機関マッチングサーバ5には医療機関13に関する情報が格納されている医療機関DB51が接続されている。医療機関DB51についても後記する。
[情報提供サーバ]
図2は、本実施形態に係る情報提供サーバと、その周辺装置との構成例を示す機能ブロック図である。
情報提供サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)102、メモリ101、HD(Hard Disk)等の記憶装置(記憶部)103及び通信インタフェース104が互いにバスによって接続されている。
また、情報提供サーバ1には、キーボードや、マウス等の入力装置105、ディスプレイや、プリンタ等の出力装置106が接続されている。
さらに、情報提供サーバ1は、情報読書装置107を介して被検者情報DB121、がん検査結果DB122、がんリスク評価結果DB123、確定診断結果DB124、本人確認情報DB125及び標準検査間隔情報DB126に接続している。情報読書装置107は、各DB121〜126の情報を読み取って情報提供サーバ1に送ったり、情報提供サーバ1から送られた情報を各DB121〜126に格納したりする。
メモリ101には、記憶装置103に格納されているプログラムがロードされ、CPU102によって実行されることにより、処理部110及び処理部110を構成する情報登録処理部111、検査ステータス更新部112、全がん処理部(リスク算出部,検査期間設定部)113、がん種別処理部(リスク算出部)114及び本人判定処理部115が具現化している。
情報登録処理部111は、情報読書装置107を介して被検者情報DB121、がん検査結果DB122、がんリスク評価結果DB123、確定診断結果DB124、本人確認情報DB125及び標準検査間隔情報DB126に情報を格納する。
検査ステータス更新部112は、がん検査のステータスが変わると、被検者情報DB121の検査ステータスの欄(図21参照)の情報を更新する。
全がん処理部113は、検査センタ14で行われた全がん検査の結果を基に、保険のリスクに関する値(全がんリスク評価値(リスク))を算出する。
がん種別処理部114は、検査センタ14で行われたがん種別検査の結果を基に、保険のリスクに関する値(がん種別リスク評価値(リスク))を算出する。
本人判定処理部115は、検査センタ14から送られた尿検体のDNAに関する情報等を基に、提供された尿検体が本当に本人のものであるか否かを判定する。
なお、記憶装置103には、がんリスク評価モデル131が格納されている。がんリスク評価モデル131は、検査センタ14で行われたがん検査の結果からがんリスク評価値を算出するためのモデルである。がんリスク評価モデル131については後記する。なお、全がんリスク評価値及びがん種別リスク評価値を合わせて、がんリスク評価値と適宜称する。
(提携機関情報登録処理)
図3は、本実施形態に係る提携機関情報登録処理の流れを示す図である。なお、図3〜図9において、情報提供会社11の処理で説明されているものは、情報提供会社11のスタッフによる処理と、情報提供サーバ1による処理とが含まれている。同様に、保険会社12、医療機関13、検査センタ14における処理は、各施設におけるスタッフによる処理と、保険会社サーバ2、医療機関サーバ4、検査センタサーバ6による処理を含んでいる。また、被検者15の処理は、被検者15による処理と、端末3による処理とを含んでいる。
まず、各保険会社12に設置されている保険会社サーバ2が、各々の保険会社12に関する情報(保険会社情報)を情報提供サーバ1へ送信し(S101)、情報提供サーバ1は、送信されたそれぞれの保険会社12に関する情報(保険会社情報)を記憶装置103に格納する(S102)。
また、各医療機関13に設置されている医療機関サーバ4が、各々の医療機関13に関する情報(医療機関情報)を医療機関マッチングサーバ5へ送信し(S103)、医療機関マッチングサーバ5は、送信されたそれぞれの医療機関13に関する情報(医療機関情報)を医療機関DB51に格納する(S104)。
そして、検査センタ14に設置されている検査センタサーバ6が情報提供サーバ1へ検査センタ14に関する情報(検査センタ情報)を送信し(S105)、情報提供サーバ1は送信された検査センタ14に関する情報(検査センタ情報)を記憶装置103に格納する(S106)。
(契約・更新処理)
図4は、本実施形態に係る契約・更新処理の流れを示す図である。
まず、被検者15は、自身が所有している端末3に申込情報や、告知情報を入力し(S201)、さらに、通知先設定を行う(S202)と、端末3は、保険会社サーバ2へ入力した情報を送信する。通知先とは、がん検査結果を通知する宛先である。なお、端末3は保険会社12が有する端末でもよい。
保険会社サーバ2は、申込情報、告知情報、通知先情報等を受信すると、通知先・本人確認情報登録処理を行う(S203)。通知先・本人確認情報登録処理は後記する。なお、ステップS203の処理は、保険の契約時に行う処理であって、更新時では省略されてもよい。また、契約時であれば、保険会社12は、ステップS202の段階で、尿検体を提供してもらってもよい。さらに、最初の契約段階で、保険会社12のスタッフが、後記する本人判定処理で尿のDNA(Deoxyribonucleic Acid)鑑定を行う旨を被検者15に通知してもよい。このようにすることで、他人の尿を尿検体として送付するといった不正を防止することができる。なお、尿検体は、契約時に保険会社12で採取しなくてもよく、後日、自宅等から送付されてもよい。
次に、保険会社12は、被検者情報を情報提供サーバ1に送信し(S204)、情報提供サーバ1は送信された被検者情報を被検者情報DB121に格納する(S205)。
また、保険会社サーバ2は、被検者15から尿検体を取得すると、尿検体を検査センタ14へ送付する(S206)。なお、尿検体は契約時において保険会社12において採取されてもよいし、後日、被検者15が自宅等で採取して検査センタ14へ送付してもよい。
検査センタ14では、尿検体を用いて線虫による全がん検査を行い(S207)、検査センタサーバ6が全がん検査結果を情報提供サーバ1へ送信する(S208)。
そして、情報提供サーバ1は、送信された全がん検査結果を用いて全がんリスク評価処理を行う(S209)。全がんリスク評価処理は後記する。
そして、情報提供サーバ1は、全がんリスク評価結果を保険会社サーバ2へ送信する(S210)。
保険会社12のスタッフは、送信された全がんリスク評価結果を基に引受審査を行い(S211)、さらに全がんリスク評価結果を基に保険料(保険内容)の設定を行う(S212)。
そして、保険会社サーバ2は引受審査結果を情報提供サーバ1へ送信し(S213)、情報提供サーバ1は送信された引受審査結果を被検者情報DB121に格納する(S214)。
(がん検査処理)
図5は、本実施形態に係るがん検査処理の流れを示す図である。
まず、情報提供サーバ1は、被検者情報DB121における次回検査年月日(図21参照)等の情報を基に、がん検査を行う被検者15の抽出処理を行う(S301)。
そして、情報提供サーバ1は、被検者15の抽出処理の結果を保険会社サーバ2へ送信し(S302)、被検者15の抽出処理の結果、抽出された被検者の情報(被検者情報)を受信した保険会社サーバ2は、がん検査案内を抽出された端末3へ送信することで、被検者15にがん検査案内を行う(S303)。
がん検査案内を受信した端末3をみた被検者15は尿検体を検査センタ14へ送付する(S304)。
被検者15から尿検体を受け付けた検査センタ14は、全がん検査を行い(S305)、検査センタサーバ6が全がん検査結果を情報提供サーバ1へ送信する(S306)。
そして、情報提供サーバ1は、検査センタサーバ6から受信した全がん検査結果を基に全がんリスク評価処理を行う(S307)。全がんリスク評価処理は後記する。
(検査ステータス管理処理)
図6は、本実施形態に係る検査ステータス管理処理の流れを示す図である。
まず、検査センタサーバ6が、検査センタ14で行われているがん検査の進捗状況情報を情報提供サーバ1へ送信する(S401)。
そして、情報提供サーバ1の検査ステータス更新部112は、受信したがん検査の進捗状況情報を被検者情報DB121の検査ステータスの欄に格納することで、被検者情報DB121の検査ステータスを更新する(S402)。
次に、被検者15が、端末3を介して検査ステータスを情報提供サーバ1へ問い合わせると(S403)、情報提供サーバ1の検査ステータス更新部112は、後記して示す被検者情報DB121の検査ステータスの欄(図21参照)を検索して、検査ステータス情報を抽出する(S404)。
その後、情報提供サーバ1の検査ステータス更新部112は、抽出した検査ステータス情報を端末3へ送信し(S405)、端末3は、送信された検査ステータス情報を表示画面に表示する(S406)。これにより、被検者15はがん検査の進捗状況(ステータス)を確認することができる。
(陰性時処理)
図7は、図5の全がん検査(S305)の結果、陰性と判定された際の処理の流れを示す図である。
まず、情報提供サーバ1は、全がんリスク評価結果(陰性)を保険会社サーバ2へ送信する(S501)。
そして、保険会社サーバ2は、情報提供サーバ1から受信した全がんリスク評価結果(陰性)を端末3へ送信し(S502)、端末3は、送信された全がんリスク評価結果(陰性)を表示画面に表示する。
また、保険会社サーバ2は、情報提供サーバ1から受信した全がんリスク評価結果(陰性)を基に、インセンティブ付与処理を行う(S503)。
インセンティブ付与処理は、保険会社サーバ2が、連続して(例えば、5回連続して)全がん検査の結果が陰性である被検者15に対して、インセンティブを付与することを指示するものである。インセンティブとしては、例えば、レジャー施設の割引券である。
(陽性時処理)
図8は、図5の全がん検査(S305)の結果、陽性と判定された際の処理の流れを示す図である。
全がん検査の結果、陽性と判定された場合、情報提供サーバ1は、検査センタ14にがん種別検査の指示を送信する(S601)。
がん種別検査を指示された検査センタ14は、がん種別検査を行い(S602)、がん種別検査結果を情報提供サーバ1へ送信する(S603)。なお、がん種別検査は、それぞれのがん種に対応した線虫を用いて行われる。これらの線虫は、例えば、遺伝子操作等によって作り出されるものである。
情報提供サーバ1は、送信されたがん種別検査結果を基に、がん種別リスク評価処理を行う(S604)。がん種別リスク評価処理は後記する。
その後、医療機関マッチングサーバ5及び保険会社サーバ2等が医療機関マッチング処理を行う(S605)。医療機関マッチング処理は後記する。
医療機関マッチング処理の結果を確認した被検者15は、端末3を介して医療機関13の予約を行う(S611)。
医療機関13が予約を受け付けた後、被検者15が医療機関を訪れることで医療機関13は、確定診断を行い、医療機関サーバ4が、確定診断結果を情報提供サーバ1へ送信する(S612)。確定診断とは、一般的に医療機関13で行われているがん検査である。
確定診断結果を受信した情報提供サーバ1は、確定診断結果を保険会社サーバ2へ送信する(S613)。
その後、保険会社サーバ2、検査センタ14、情報提供サーバ1等が、本人判定処理を行う(S614)。本人判定処理は後記する。なお、確定診断を終えた後で、本人判定処理を行うことで、確定診断の結果、疑わしい尿検体のみを本人判定処理にかけることができ、全数検査をさけることができるので、効率を向上させることができる。なお、本人判定処理はすべての尿検体に対して行われてもよい。
そして、保険会社12のスタッフは、確定診断結果及び本人判定処理の結果を基に保険の支払査定(請求前審査)を行う(S615)。
(治療中処理)
図9は、がん治療が行われている途中で行われる処理の流れを示す図である。
まず、情報提供サーバ1が、被検者15の抽出を行い(S701)、抽出した被検者15の情報(被検者情報)を保険会社サーバ2へ送信する(S702)。抽出基準は、前回のがん検査から設定された検査期間を経過している被検者15である。
そして、保険会社サーバ2は、抽出された被検者15の端末3へがん検査案内を送信することで、被検者15にがん検査の案内をする(S703)。
がん検査案内を受信した端末3をみた被検者15は尿検体を検査センタ14へ送付する(S704)。
被検者15から尿検体を受け付けた検査センタ14は、全がん検査を行い(S705)、検査センタサーバ6が全がん検査結果を情報提供サーバ1へ送信する(S706)。
そして、情報提供サーバ1は、検査センタサーバ6から受信した全がん検査結果を基に全がんリスク評価処理を行う(S707)。全がんリスク評価処理は後記する。
全がん検査の結果、陰性であればステップS708へ処理が進み、陽性であればステップS721へ処理が進む。
全がんリスク評価の結果、陰性と判定された場合、情報提供サーバ1は、全がんリスク評価結果(陰性)を医療機関サーバ4と、保険会社サーバ2とへ送信する(S708)。
そして、保険会社サーバ2は、受信した全がんリスク評価結果(陰性)を端末3へ送信する(S709)。
一方、全がん検査の結果、陽性と判定された場合、情報提供サーバ1は、検査センタ14にがん種別検査の指示を送信する(S721)。
がん種別検査を指示された検査センタ14は、がん種別検査を行い(S722)、がん種別検査結果を情報提供サーバ1へ送信する(S723)。
情報提供サーバ1は、送信されたがん種別検査結果を基に、がん種別リスク評価処理を行う(S724)。がん種別リスク評価処理は後記する。
その後、情報提供サーバ1は、がん種別リスク評価結果を医療機関サーバ4と、保険会社サーバ2とへ送信する(S725)。
そして、保険会社サーバ2は、受信したがん種別リスク評価結果を端末3へ送信する(S726)。
また、がん種別リスク評価結果を受け付けた医療機関13は、確定診断を行い(S731)、医療機関サーバ4が、確定診断結果を情報提供サーバ1へ送信する(S732)。確定診断とは、医療機関13で一般的に行われているがん検査である。
確定診断結果を受信した情報提供サーバ1は、確定診断結果を保険会社サーバ2へ送信する(S733)。
その後、保険会社サーバ2、検査センタ14、情報提供サーバ1等が、本人判定処理を行う(S734)。本人判定処理は後記する。前記したように、確定診断を終えた後で、本人判定処理を行うことで、確定診断の結果、疑わしい尿検体のみを本人判定処理にかけることができ、全数検査をさけることができるので、効率を向上させることができる。なお、本人判定処理はすべての尿検体に対して行われてもよい。
(標準検査間隔更新処理)
図10は、本実施形態に係る標準検査間隔更新処理の流れを示す図である。
情報提供サーバ1は、所定期間(例えば、年に一回)毎に、標準検査間隔の更新を行う(S801)。標準検査間隔とは、がんのリスクがない人が行う定期検査の間隔である。
このとき、情報提供会社11は、医療機関13で行われた確定診断結果を基に、標準検査間隔の更新を行う。標準検査間隔の更新については後記する。
<詳細な処理手順>
(通知先・本人確認情報登録処理)
図11は、本実施形態に係る通知先・本人確認情報登録処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図4のステップS203に相当する処理である。
まず、保険会社サーバ2は、通知先設定画面201を介して通知先情報を受け付け(S901)、尿検体の本人確認情報を受け付ける(S902)。通知先設定画面201については後記する。本人確認情報は、例えば、保険会社12で尿検体が採取された場合、スタッフが本人確認情報を入力することで、受付が行われる。従って、被検者15が個人的に尿検体を送付した場合等では、ステップS902の処理は省略されることとなる。
その後、保険会社サーバ2は、通知先情報を通知先情報DB22に格納し、本人確認情報を本人確認情報DB23に格納する(S903)。
図12は、本実施形態に係る通知先設定画面の例を示す図である。
通知先設定画面201は、保険会社12の端末等で表示され、保険会社12のスタッフが入力設定する画面である。
通知先設定領域211には、通知を受ける人の氏名、続柄、結果通知手段を入力する項目がある。図12の例では、検査を受ける本人である「山田太郎」氏と、その妻である「山田花子」氏が通知を受ける人として格納される。すなわち、がん検査の結果は、検査を受ける本人である「山田太郎」氏と、その妻である「山田花子」氏に通知される。
また、「山田太郎」氏には、メールと郵送によってがん検査の結果が通知され、「山田花子」氏には、メールと電話によって「山田太郎」氏のがん検査の結果が通知される。
また、本人確認領域221には、保険会社12で尿検体を採取し、スタッフがそれを確認した場合に、チェックが入る。
(全がんリスク評価処理)
図13は、本実施形態に係る全がんリスク評価処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図4のステップS209、図5のステップS307、図9のステップS707に相当する処理である。
まず、全がん処理部113は、検査センタ14から全がん検査結果を受信する(S1001)。全がん処理部113は、受信した全がん検査結果をがん検査結果DB122に格納する。
そして、全がん処理部113は、がん検査結果DB122と、がんリスク評価モデル131とを基に、全がんリスク評価値r(保険のリスクに関する情報)を算出する(S1002)。全がんリスク評価値rの算出方法については、後記する。
そして、全がん処理部113は、算出された全がんリスク評価値rと各閾値α,β(α<β)とを比較する(S1011)。
ステップS1011の結果、β≦rである場合(S1011→β≦r)、全がん処理部113は、全がんリスク評価(保険のリスクに関する情報)として「陽性:疑いあり」と判定し(S1012)、ステップS1031へ処理を進める。
ステップS1011の結果、r≦αである場合(S1011→r≦α)、全がん処理部113は、全がんリスク評価として「陰性:疑いなし」と判定し(S1013)、ステップS1021へ処理を進める。
ステップS1011の結果、α<r<βである場合(S1011→α<r<β)、全がん処理部113は、全がんリスク評価として「陰性:経過観察」と判定し(S1014)、ステップS1021へ処理を進める。
ステップS1021において全がん処理部113は、前回の全がんリスク評価値r0と、今回の全がんリスク評価値r1とを比較する。
ステップS1021の結果、r0>r1の場合(S1021→r0>r1)、全がん処理部113は、改善傾向にあると判定し(S1022)、検査間隔を標準検査間隔(図26参照)に設定する(S1023)。その後、全がん処理部113は、ステップS1031へ処理を進める。
ステップS1021の結果、r0=r1の場合(S1021→r0=r1)、全がん処理部113は、変化なしと判定し(S1024)、検査間隔をこれまでと同じ検査間隔に設定する(S1025)。その後、全がん処理部113は、ステップS1031へ処理を進める。
ステップ1021の結果、r0<r1の場合(S1021→r0<r1)、全がん処理部113は、悪化傾向にあると判定し(S1026)、検査間隔をこれまでより短い検査間隔に設定する(S1027)。その後、全がん処理部113は、ステップS1031へ処理を進める。
ステップS1031において、全がん処理部113は、がんリスク評価結果DB123を更新し、その後、全がん処理部113は被検者情報DB121を更新する(S1032)。なお、ステップS1032において、被検者情報DB121の検査ステータスの欄も更新される。
(がん種別リスク評価処理)
図14は、本実施形態に係るがん種別リスク評価処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図8のステップS604、図9のステップS724に相当する処理である。
まず、がん種別処理部114は、検査センタサーバ6からがん種別検査結果を受信する(S1101)。がん種別処理部114は、受信したがん種別検査結果をがん検査結果DB122に格納する。
次に、がん種別処理部114は、リスク評価を行うがん種を選択する(S1102)。ここでは、まだ、リスク評価が行われていないがん種が選択される。
そして、がん種別処理部114は、がん検査結果DB122と、がんリスク評価モデル131とを基に、リスク評価対象となっているがん種のがん種別リスク評価値r(保険のリスクに関する情報)を算出する(S1103)。がん種別リスク評価値rの算出方法は、図15〜図17で後記する。
そして、がん種別処理部114は、算出されたがん種別リスク評価値rと各閾値α,β(α<β)とを比較する(S1111)。
ステップS1111の結果、β≦rである場合(S1111→β≦r)、がん種別処理部114は、がん種別リスク評価(保険のリスクに関する情報)として「陽性:疑いあり」と判定し(S1112)、ステップS1121へ処理を進める。
ステップS1111の結果、r≦αである場合(S1111→r≦α)、がん種別処理部114は、がん種別リスク評価として「陰性:疑いなし」と判定し(S1113)、ステップS1121へ処理を進める。
ステップS1111の結果、α<r<βである場合(S1111→α<r<β)、がん種別処理部114は、がん種別リスク評価として「陰性:経過観察」と判定し(S1114)、ステップS1121へ処理を進める。
ステップS1121において、がん種別処理部114は、リスク評価対象となるすべてのがん種についてがん種別リスク評価値の算出が完了したか否かを判定する。
ステップS1121の結果、リスク評価対象となるすべてのがん種についてがん種別リスク評価値の算出が完了していない場合(S1121→No)、がん種別処理部114は、ステップS1102へ処理を戻す。
ステップS1121において、リスク評価対象となるすべてのがん種についてがん種別リスク評価値の算出が完了している場合(S1121→Yes)、がん種別処理部114は、がんリスク評価結果DB123を更新し(S1131)、被検者情報DB121を更新する(S1132)。なお、ステップS1132において、被検者情報DB121の検査ステータスの欄も更新される。
[がんリスク評価モデル]
ここで、がんリスク評価モデルについて説明する。
(反応数に基づくがんリスク評価モデル)
線虫301は、がん患者の尿に対して誘引行動を示し、健常者の尿に対して忌避行動を示す。
図15は、反応数に基づくがんリスク評価モデルを示す図であり、(a)は走性領域を示す図であり、(b)はがんリスク評価モデルを示す図である。
図15(a)に示す例では、図面左端に尿検体が滴下され、培地等の走性領域の中心に線虫301が滴下される。
そして、所定時間後、尿検体に対して誘引行動を示した線虫301の数及び尿検体に対して忌避行動を示した線虫301の数が計数される。
尿検体に対して誘引行動を示した線虫301の数及び尿検体に対して忌避行動を示した線虫301の数は、以下のように定義される。
すなわち、走性領域の中心(線虫301の滴下場所)で、図面縦方向に尿検体側と、尿検体とは反対側の2つの領域を定義する。そして、尿検体側の領域にいる線虫301の数が尿検体に対して誘引行動を示した線虫301の数となる。また、尿検体とは反対側の領域にいる線虫301の数が尿検体に対して忌避行動を示した線虫301の数となる。検査センタサーバ6からは、全がん解析結果又はがん種別解析結果として、このような線虫301の数が送信される。
そして、全がん処理部113及びがん種別処理部114は、図13のステップS1002や、図14のステップS1103において、以下の式(1)により反応数に基づく走性解析値(線虫301の誘引行動又は忌避行動の度合い)を算出する。以下、尿検体に対して誘引行動を示した線虫301の数を誘引反応数と称し、忌避行動を示した線虫301の数を忌避反応数と称する。
走性解析値=(誘引反応数−忌避反応数)/全線虫数 ・・・ (1)
なお、ここでは、全がん処理部113や、がん種別処理部114が走性解析値を算出するとしているが、検査センタサーバ6が走性解析値を算出し、全がん解析結果又はがん種別解析結果として、検査センタサーバ6が走性解析値を情報提供サーバ1へ送信してもよい。以下の、図16や、図17における手法でも同様である。
次に、全がん処理部113及びがん種別処理部114は、図15(b)に示すような、がんリスク曲線を用いてリスク評価値を算出する。
がんリスク曲線は、横軸が式(1)で算出される走性解析値となっており、全がん処理部113及びがん種別処理部114は、算出された走性解析値に対応するリスク評価値を算出する。なお、リスク評価値は、全がん処理部113が算出すれば全がんリスク評価値となり、がん種別処理部114が算出すればがん種別リスク評価値となる。
また、図15(b)に示すように、がんリスク評価値を2つの閾値α,βを設けられている。すなわち、リスク評価値をrとすると、r≦αであれば、全がん処理部113及びがん種別処理部114は「陰性・疑いなし」と判定する。また、α<r<βであれば、全がん処理部113及びがん種別処理部114は「陰性・経過観察」と判定する。さらに、β≦rであれば、全がん処理部113及びがん種別処理部114は陽性・疑いありと判定する。
(反応速度に基づくがんリスク評価モデル)
図16は、反応速度に基づくがんリスク評価モデルを示す図であり、(a)は走性領域を示す図であり、(b)はがんリスク評価モデルを示す図である。
図16(a)に示す例では、図15(a)と同様、図面左端に尿検体が滴下され、培地等の走性領域の中心に線虫301が滴下される。
そして、線虫301の滴下から所定時間後、尿検体に対して誘引行動を示した線虫301の移動距離及び尿検体に対して忌避行動を示した線虫301の移動距離が線虫301毎に計測される。
そして、尿検体に対して誘引行動を示した線虫301の移動距離を線虫301毎に足し合わせ、最後に所定時間で除算することにより、尿検体に対して誘引行動を示した線虫301の平均移動速度が算出される。
同様に、尿検体に対して忌避行動を示した線虫301の移動距離を線虫301毎に足し合わせ、最後に所定時間で除算することにより、尿検体に対して忌避行動を示した線虫301の平均移動速度が算出される。
そして、全がん処理部113及びがん種別処理部114は以下の式(2)により反応速度に基づく走性解析値を算出する。以下、尿検体に対して誘引行動を示した線虫301の平均移動速度を誘引反応速度と称し、忌避行動を示した線虫301の平均移動速度を忌避反応速度と称する。
走性解析値=誘引反応速度−忌避反応速度 ・・・ (2)
なお、反応速度に基づくリスク評価値の算出方法を図16(b)に示すが、横軸が式(2)に基づく走性解析値(mm/sec)であること以外は、図15(b)と同様であるので、ここでの説明を省略する。
(反応分布に基づくがんリスク評価モデル)
図17は、反応分布に基づくがんリスク評価モデルを示す図であり、(a)は走性領域を示す図であり、(b)は計数結果を示す図であり、(c)はがんリスク評価モデルを示す図である。
図17(a)に示す例では、図15(a)と同様、図面左端に尿検体が滴下され、培地等の走性領域の中心に線虫301が滴下される。
そして、線虫301の滴下から所定時間後、尿検体に対して誘引行動を示した線虫301の移動距離及び尿検体に対して忌避行動を示した線虫301の移動距離が線虫301毎に計測される。
このとき、例えば、走性領域の中心(線虫301が滴下された箇所)から同心円の区分領域501〜503を設定し、区分領域501〜503毎に、尿検体に対して誘引行動を示した線虫301の数及び忌避行動を示した線虫301の数が計数される。
図17(b)に計数結果を示す。
図17(b)に示すように、区分領域501〜503毎に誘引行動を示した線虫301の数及び忌避行動を示した線虫301の数が計数されている。ちなみに、図17(b)において、縦軸上方が誘引行動を示した線虫301の数であり、縦軸下方が忌避行動を示した線虫301の数となる。
そして、全がん処理部113及びがん種別処理部114は以下の式(3)により反応分布に基づく走性解析値を算出する。以下、尿検体に対して誘引行動を示した線虫301の数を誘引反応数と称し、忌避行動を示した線虫301の数を忌避反応数と称する。
走性解析値=(Σ(距離×誘引反応数)−Σ(距離×忌避反応数))/全線虫数 ・・・ (3)
ここで、距離は、各区分領域の中心値である。例えば、図17(b)を参照すると、区分領域501に該当する距離は1.0mmであり、区分領域502に該当する距離は2.0mmである。
また、Σは、区分領域毎に足し合わせることを意味している。例えば、Σ(距離×誘引反応数)は、区分領域501での(距離×誘引反応数)+区分領域502での(距離×誘引反応数)+区分領域503での(距離×誘引反応数)を意味している。
なお、ここでは、計算を簡単にするため、図17(a)に示すように、区分領域501〜503に分けて、各区分領域501〜503毎に線虫数を計数したが、式(3)の距離を各々の線虫301の移動距離として、一匹ずつの移動距離を式(3)に代入してもよい。
なお、反応分布に基づくリスク評価値の算出方法を図17(c)に示すが、横軸が式(3)に基づく走性解析値(mm)であること以外は、図15(b)と同様であるので、ここでの説明を省略する。
なお、本実施形態では、がんリスクを、r≦α、α<r<β、β≦rの3段階で評価しているが、これ以外でもよい。
(医療機関マッチング処理)
図18は、本実施形態に係る医療機関マッチング処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図8のステップS605に相当する処理である。
医療機関マッチングサーバ5は、情報提供会社11から医療機関マッチング依頼を受け付ける(S1201)。
そして、医療機関マッチングサーバ5は、情報提供サーバ1から被検者情報を受け付ける(S1202)。このとき、医療機関マッチングサーバ5が受け付ける被検者情報は、後記する被検者情報DB121のレコードである。
さらに、医療機関マッチングサーバ5は、情報提供サーバ1から被検者のがん種別リスク評価結果を受け付ける(S1203)。
次に、医療機関マッチングサーバ5は医療機関13の抽出を行う(S1204)。ステップS1204において、医療機関マッチングサーバ5は以下の処理を行う。
(1)まず、医療機関マッチングサーバ5は、被検者情報から被検者15が居住している地域を抽出する。
(2)次に、医療機関マッチングサーバ5は、がん種別リスク評価結果の情報から被検者15のがん種を抽出する。
(3)次に、医療機関マッチングサーバ5は、抽出した地域と、がん種をキーとして、医療機関DB51を検索し、医療機関13を抽出する。
医療機関13の抽出をすると、医療機関マッチングサーバ5は、被検者15の被検者IDとともに抽出した医療機関13に関する情報(マッチング結果)を情報提供サーバ1へ送信する(S1211)。
そして、被検者IDと、医療機関13に関する情報(マッチング結果)とを受信した情報提供サーバ1は、医療機関13に関する情報と、被検者IDと、被検者15のがん種別評価リスク値に関する情報とを保険会社サーバ2へ送信する(S1212)。
保険会社サーバ2は、送信された医療機関13に関する情報と、とを基に、結果案内を生成する(S1221)。結果案内については後記する。
次に、保険会社サーバ2は、通知先情報DB22を参照し、通知先に被検者15本人が含まれているか否かを判定する(S1222)。
ステップS1222の結果、通知先に被検者15本人が含まれている場合(S1222→Yes)、保険会社サーバ2は、通知先の端末3へ結果案内を送信する(S1223)。その後、保険会社サーバ2は情報提供サーバ1へ結果案内を送信した旨を通知する。
ステップS1222の結果、通知先に被検者15本人が含まれていない場合(S1222→No)、通知先(本人以外)の端末3に結果案内を送信する(S1224)。
結果案内を受け付けた受付人は、被検者15本人に結果案内の内容を告知した後、保険会社サーバ2に結果案内の内容を告知した旨の情報を送信する。
受付人から結果案内の内容を告知した旨の情報を受信した保険会社サーバ2は、結果案内の内容の告知済みの情報を受け付ける(S1225)。このようにすることで、被検者15本人に結果案内を行うことができ、保険会社12のスタッフは、通知先に被検者15本人が含まれていない場合でも、被検者15本人に結果案内の内容が伝わったことを確認することができる。
(本人判定処理)
図19は、本実施形態に係る本人判定処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、図8のステップS614、図9のステップS734に相当する処理である。なお、図19の処理において、一部、情報提供会社11の処理が含まれる。
まず、医療機関サーバ4は、被検者IDとともに、被検者15の確定診断結果を情報提供サーバ1へ送信する。確定診断結果には、がん進行度に関する情報が含まれている。この処理は、図6のステップS612や、図9のステップS732に相当する処理である。
情報提供サーバ1の本人判定処理部115は確定診断結果を受信すると、受信したがん進行度Sと、平均発見進行度Saveとを比較し、Save≧Sであるか否かを判定する(S1301)。平均発見進行度とは、これまでの確定診断情報に基づいて統計的に得られる、確定診断時のがんの平均的な進行度である。これまでの確定診断情報は、情報提供サーバ1の確定診断結果DB124に保持されている情報である。
ステップS1301の結果、Save≧Sである場合(S1301→Yes)、本人判定処理部115はステップS1311へ処理を進める。
ステップS1301の結果、Save<Sである場合(S1301→No)、平均発見進行度より、被検者15の進行度が進んでいることから、なりすまし等の疑いが高いため、本人判定処理部115は、保険会社サーバ2へ尿検体の本人判定を推奨する旨を送信する(S1302)。なお、Save≧Sの場合でも、ステップS1302の処理が行われてもよい。
尿検体の本人判定を推奨する旨を受け付けた保険会社12のスタッフは、尿検体の本人判定を依頼するか否かを決定し、保険会社サーバ2を介して決定内容を送信する。
情報提供サーバ1が、保険会社サーバ2から決定内容を受信すると(S1303)、本人判定処理部115は、ステップS1311へ処理をすすめる。
ステップS1311において、本人判定処理部115は、保険会社12から尿検体の本人判定の依頼があったか否かを判定する(S1311)。ここで、ステップS1301において「Yes」が判定されても、ステップS1311の処理を行う理由は以下の通りである。
すなわち、ステップS1301で「Yes」が判定された場合、被検者15の進行度が平均よりも進んでいないので、なりすましの可能性は低いのであるが、保険会社12が念のため本人判定をしてほしいと依頼する可能性があるためである。
ステップS1311の結果、尿検体の本人判定の依頼がない場合(S1311→No)、本人判定処理部115は、処理を終了する。
ステップS1311の結果、尿検体の本人判定の依頼がある場合(S1311→Yes)、本人判定処理部115は、ステップS1312へ処理を進める。
ステップS1312において、本人判定処理部115は、被検者情報DB121を検索して、被検者15の本人確認フラグ(図21参照)があるか否かを判定する。
ステップS1312の結果、被検者15の本人確認フラグがある場合(S1312→あり)、本人判定処理部115はステップS1321へ処理を進める。本人確認フラグがある場合とは、保険会社12で尿検体が採取され、保険会社12のスタッフによって尿検体が本人のものであることが確認されている場合である。
ステップS1312の結果、被検者15の本人確認フラグがない場合(S1312→なし)、本人判定処理部115は、医療機関サーバ4へ本人確認済み尿検体の送付を依頼する。本人確認済み尿検体とは、例えば、保険会社12で採取された尿検体や、確定診断時に採取された尿検体である。確定診断には、本人が医療機関13に出向いて行う必要があるので、確定診断時に採取された尿検体は、医療機関13によって本人のものであることが確かめられている。
そして、医療機関13が送付した本人確認済み尿検体を情報提供会社11が受け付けると(S1313)、本人判定処理部115はステップS1321へ処理を進める。
ステップS1321において、情報提供会社11は、ステップS1313で受け付けた本人確認済みの尿検体及び過去において被検者15本人から送付された尿検体を検査センタ14へ送付し、DNA抽出を依頼する(S1321)。ここで、本人確認済み尿検体とは、保険会社12で採取された尿検体もしくは確定診断時に採取された尿検体である。
そして、DNA依頼を抽出された検査センタ14は、本人確認済み尿検体及び過去において被検者15本人から送付された尿検体のDNAを抽出し、抽出したDNA情報を情報提供サーバ1へ送信する(S1322)。
DNA情報を受信した情報提供サーバ1の本人判定処理部115は、尿検体の本人判定を行う(S1331)。すなわち、本人判定処理部115は、本人確認済み尿検体のDNAと、過去において被検者15本人から送付された尿検体のDNAとが一致しているか否かを判定する。ステップS1331の結果は、被検者情報DB121の本人判定結果の欄(図21参照)や、本人確認情報DB125等に格納される。
そして、本人判定処理部115は、保険会社サーバ2へステップS1331の結果(本人判定結果)を送信する(S1332)。尿検体が本人のものではない場合、保険会社12は、図8のステップS615の支払査定において、被検者15に保険金を支払わないといった判定を行うことができる。
[検査結果画面]
図20は、本実施形態に係るがん検査結果通知画面の例を示す図である。なお、図20に示す画面は、端末3の表示画面に表示されるものである。
がん検査結果通知画面601は、がん検査結果表示領域610と、推奨医療機関表示領域620と、医療機関検索領域630とを有する。
図20に示すように、がん検査結果表示領域610は、全がん検査の結果を示す領域611と、がん種別検査の結果を示す領域612と、被検者15の情報を示す領域613とを有している。なお、全がん検査の結果を示す領域611と、がん種別検査の結果を示す領域612は、図13のステップS1012〜S1014や、図14のS1112〜S1114における処理で判定された結果(がんリスク評価結果)が表示される。
また、推奨医療機関表示領域620には、図18の医療機関マッチング処理の結果抽出された医療機関13に関する情報が表示される。
そして、医療機関検索領域630は、被検者15によって都合のよい医療機関13が推奨医療機関表示領域620に表示されていない場合、条件を変えて図18の医療機関マッチング処理を行うための表示である。入力装置105を介して医療機関検索領域630の検索ボタン631が選択入力されると、図示しない医療機関検索条件を入力する画面が表示される。被検者15は、医療機関検索条件に、検索条件(希望する医療機関13の最寄り駅等)に関する情報を入力すると、医療機関マッチングサーバ5が該検索条件を基に、図18の医療機関マッチング処理を行い、新たに医療機関13を抽出する。
[DB情報]
(被検者情報DB)
図21は、本実施形態に係る被検者情報の構成例を示す図である。
被検者情報DB121は、被検者ID、契約保険会社、保険証券番号、被検者氏名、生年月日、性別、有効フラグ、契約年月日、満期年月日、地域、がん既往歴、がん有病、告知事項、検査間隔(最新)、前回検査年月日、次回検査年月日(予定)、検査ステータス、検査案内最終送信日、本人確認フラグ、本人確認済検査回目、本人判定実施年月日、本人判定結果、本人非該当検査番号の各欄を有している。
被検者IDの欄には、当該保険に加入している被検者15に対して一意に付与される識別番号が格納される。
契約保険会社の欄には、被検者15が契約している保険会社12が格納される。
保険証券番号の欄には、被検者15に対して保険会社12が付与する保険証券の番号であり、引受審査前であれば「−」が格納され、引受審査後であり契約中であれば、図4のステップS214で、その保険証券番号が格納される。
被検者氏名は、被検者15の氏名であり、生年月日は被検者15の生年月日であり、性別は被検者15の性別である。
有効フラグの欄には、被検者15の保険契約が有効状態であるか否かに関する情報が格納されており、例えば、有効状態であれば「1」が格納され、失効状態であれば「−」が格納される。
契約年月日は被検者15における保険契約の契約年月日であり、満期年月日は被検者15における保険契約の満期年月日である。
地域の欄には被検者15が居住している地域が格納される。
がん既往歴は、被検者15におけるがんの既往歴であり、がん有病は現在において被検者15ががんを発病しているか否かに関する情報が格納される。
告知事項は、手術歴、通院歴、疾病歴、服用中の薬、障害有無の各欄を有している。
手術歴の欄には被検者15における過去の手術歴が格納され、通院歴の欄には被検者15における過去の通院歴が格納され、疾病歴の欄には被検者15における過去の疾病歴が格納される。
また、服用中の薬の欄には被検者15が、現在服用している薬に関する情報が格納されている。
障害の有無の欄には、被検者15における障害の有無に関する情報が格納されている。
検査間隔(最新)の欄には、現在における被検者15の検査間隔に関する情報が格納されている。検査間隔は、図13のステップS1023,S1025,S1027の処理で更新される情報である。
前回検査年月日の欄には、前回における被検者15の検査年月日に関する情報が格納されている。
次回検査年月日(予定)の欄には、検査間隔の欄に格納されている検査間隔に基づいて算出される次回の検査年月日に関する情報が格納されている。
検査ステータスの欄には、現在におけるがん検査の進捗状況(ステータス)に関する情報(尿検体待ち、リスク評価中、リスク評価完了等)が格納される。
検査案内最終送信日の欄には、図5のステップS302で、被検者15にがん検査案内を送るための被検者15の抽出処理の結果が送信された日にちが格納される。
本人確認フラグの欄には、過去において、保険会社12等の第3者によって尿検体が本人のものであると確認されたことがあるか否かに関する情報が格納される。
本人確認済検査回目の欄には、過去において何回目の検査(全がん検査)が本人確認済みであるのかの情報が格納される。
本人判定実施年月日の欄には、図19における本人判定処理が行われた年月日が格納される。
本人判定結果の欄には、図19における本人判定処理の結果が格納される。
本人非該当検査番号の欄には、本人判定処理の結果、「NG」であった場合(すなわち、なりすましの可能性が高い場合)、なりすましの可能性がある尿検体を用いた検査番号が格納される。
被検者情報DB121の各項目のうち、被検者15IDは図4のステップS205において被検者情報が格納される際に、情報提供サーバ1の情報登録処理部111が発行し、格納する情報である。
被検者情報DB121の各項目のうち、契約保険会社〜告知情報の項目は、図4のステップS204で保険会社サーバ2から送信される情報に含まれる情報であり、ステップS205の段階で格納される情報である。
検査間隔(最新)〜次回検査年月日(予定)の項目は、図13のステップS1023,S1025,S1027において、格納される情報である。
検査ステータスの項目は、検査ステータス更新部112が検査のステータスが変化するたびに格納する情報である。
本人確認フラグ及び本人確認済検査回目の項目は、図4のステップS204で保険会社サーバ2から送信される情報に含まれる情報であり、ステップS205の段階で格納される情報である。
本人非該当検査番号、本人判定実施年月日、本人判定結果の項目は、図19のステップS1331の段階で格納される情報である。
(がん検査結果DB)
図22は、本実施形態に係るがん検査結果DBの構成例を示す図である。
がん検査結果DB122には、検査番号、評価ID、被検者ID、検査種別、検査日、検体貯蔵条件、走性解析値、線虫条件、検査室条件の各欄を有する。
検査番号の欄には、がん検査に対して一意に付与される識別番号が格納される。
評価IDの欄には、がんリスク評価結果DB123とリンクするための識別番号が格納される。
被検者IDの欄には、被検者情報DB121とリンクするための識別番号が格納される。
検査種別の欄には、行われたがん検査の種別に関する情報が格納される。がん検査の種別としては、全がん(全がん検査)、胃がん(胃がん検査)、乳がん(乳がん検査)等がある。
検査日の欄には、対象となるがん検査が行われた年月日が格納される。
検体貯蔵条件は、検体採取日、検体受領日、検体状態及び検体貯蔵温度の各欄を有する。ちなみに、ここで「検体」とは「尿検体」を指す。
検体採取日の欄には尿検体が採取された年月日が格納される。
検体受領日は、検査センタ14が尿検体を受領した年月日が格納される。
検体状態は、検査センタ14において尿検体の状態を確認した結果が格納される。なお、「○」は尿検体の状態が良好であることを示している。
検体貯蔵温度は、検査センタ14において尿検体が貯蔵されているときの温度が格納される。
走性解析値は、反応数による走性解析値、反応速度(mm/sec)による走性解析値、反応分布による走性解析値(mm)の各欄を有している。
反応数による走性解析値の欄には、式(1)に基づいて算出された走性解析値が格納される。
反応速度による走性解析値の欄には、式(2)に基づいて算出された走性解析値が格納される。
反応分布による走性解析値の欄には、式(3)に基づいて算出された走性解析値が格納される。
線虫条件は、線虫種類及び生育日数の各欄を有する。
線虫種類の欄には、がん検査に用いられた線虫の種類が格納される。
生育日数の欄には、がん検査時における線虫の生育日数が格納される。
検査室条件は、実施温度及び実施回数の各欄を有する。
実施温度の欄は、がん検査を行った際における環境温度が格納される。
実施回数の欄には、がん検査を行った回数が格納される。すなわち、走性解析値の各欄に格納される走性解析値の各欄には、実施回数分行ったがん検査の走性解析値の平均値が格納される。
がん検査結果DB122において、検査番号「A0001」のレコードは、全がん検査の結果であるので、図4のステップS208、図5のステップS306、図9のステップS706で送信され、図13のステップS1001の後で、格納された情報である。また、検査番号「B0001」及び「B0002」のレコードは、がん種別検査の結果であるので、図8のステップS603、図9のステップS723で送信され、図14のステップS1101の後で、格納された情報である。
(がんリスク評価結果DB)
図23は、本実施形態に係るがんリスク評価結果DBの構成例を示す図である。
がんリスク評価結果DB123は、評価ID、被検者ID、実施場所、全がんリスク評価値(%)、全がんリスク判定、推奨検査期間、がん種別リスク評価の各欄を有している。
評価IDは、全がんリスク評価及びがん種別リスク評価毎に一意に付与される識別番号である。
被検者IDの欄には、被検者情報DB121とリンクするための識別番号が格納される。
実施場所の欄には、線虫によるがん検査が行われた場所(検査センタ14等)である。
全がんリスク評価値の欄には、図13のステップS1002で算出されたリスク評価値である。
全がんリスク判定の欄には、図13のステップS1012〜S1014における判定の結果が格納される。
推奨検査期間の欄には、図13のステップS1023,S1025,S1027で設定された検査間隔である。
がん種別リスク評価の欄には、図14のステップS1103で算出されたがん種別リスク評価値であるリスク評価値(%)と、S1112〜S1114における判定の結果が格納される。
なお、評価ID「1506−25580」のレコードは、全がんリスク評価の結果であるので、図4のステップS209、図5のステップS307及び図9のステップS707(図13のステップS1031)で格納される情報である。また、評価ID「1506−30681」のレコードは、がん種別リスク評価の結果であるので、図8のステップS604及び図9のステップS724(図14のステップS1131)で格納される情報である。
(確定診断結果DB)
図24は、本実施形態に係る確定診断結果DBの構成例を示す図である。
確定診断結果DB124には、確定診断ID、結果受信日、確定診断医療機関ID、被検者ID、確定診断結果の各欄を有する。
確定診断IDの欄には、医療機関13における確定診断に対して一意に付与される識別番号である。
結果受信日の欄には、医療機関13から情報提供会社11が、対象となる確定診断の情報を受信した年月日が格納される。
確定診断医療機関IDの欄には、確定診断が行われた医療機関13の識別番号が格納される。
被検者IDの欄には、被検者情報DB121とリンクするための識別番号が格納される。
確定診断結果の欄には、医療機関13における確定診断の結果が、がん種別に格納される。なお、図24の例では、子宮がんが「ステージI」であることを示している。
確定診断結果DB124の各項目は、図8のステップS612及び図9のステップS732で医療機関サーバ4から送られた情報が格納されたものである。
(本人確認情報DB)
図25は、本実施形態に係る本人確認情報DBの構成例を示す図である。
本人確認情報DB125は、検査番号、被検者ID、本人判定結果の各欄を有している。
検査番号の欄には、がん検査結果DB122とリンクするための識別番号が格納される。
被検者IDの欄には、被検者情報DB121とリンクするための識別番号が格納される。
本人判定結果は、実施日、依頼者、DNA解析結果の各欄を有する。
実施日の欄には、図19のステップS1331におけるDNA情報に基づいた尿検体の本人判定が行われた年月日が格納される。
依頼者の欄には、DNA検査(本人判定処理)を依頼した保険会社12に関する情報が格納される。
DNA解析結果には、図19のステップS1322で送信されたDNA情報に基づいた尿検体の本人判定処理の結果が格納される。
本人確認情報DB125において、検査番号、検査ID及び依頼者の各項目は、図19のステップS1301の前段階で送信され、格納された情報である。
(標準検査間隔情報DB)
図26は、本実施形態に係る標準検査間隔情報DBの構成例を示す図である。
標準検査間隔情報DB126は、更新年月日、ステージ別がん発見件数及び次回全がん標準検査間隔の各欄を有している。
更新年月日の欄には、次回全がん標準検査間隔が更新された年月日が格納される。図26の例では、1年に1回更新されているが、これに限らない。
ステージ別がん発見件数の欄には、前回における標準検査間隔の更新から、今回の次回全がん標準検査間隔の更新の間での各ステージのがんの発見件数が格納される。
次回全がん標準検査間隔の欄には、ステージ別がん発見件数に基づいて算出された次回全がん検査の標準検査間隔が格納される。ここで、次回全がん標準検査間隔は、がんが存在していない人が次に行う定期検査の間隔である。
図27は、本実施形態に係る標準検査間隔の決定方法を説明するための図である。
図27において、曲線701は、前年(例えば、2015年)における各ステージの累積分布を示す曲線である。そして、曲線702は、今年(例えば、2016年)における各ステージの累積分布を示す曲線である。図27から、今年は、例えば、ステージI以下でがんが発見されている割合が低下し、全体として悪化している傾向にあることが分かる(紙面左側に曲線が移動すれば好転傾向にある)。このように、前年と比較して悪化傾向にあれば、情報提供サーバ1は、標準検査間隔を、例えば、6ヶ月短くし、逆に好転傾向にあれば、情報提供サーバ1は、標準検査間隔を、例えば、6ヶ月長くする(ただし、標準検査間隔は、予め上下限が設定されており、その範囲内で標準検査間隔の設定が行われる)。ちなみに、初年度では、臨床研究の結果による年間実績値に応じて、図26の次回全がん標準検査間隔の欄が設定される。
標準検査間隔情報DB126の各項目は、図10のステップS801の段階で格納される情報である。
(医療機関DB)
図28は、本実施形態に係る医療機関DBの構成例を示す図である。
医療機関DB51は、医療機関ID、医療機関名、診療可能がん種及び所在地の各欄を有する。
医療機関IDの欄には、医療機関13に対して一意に付与される識別番号が格納される。
医療機関名の欄には、対象となる医療機関13の名称が格納される。
診療可能がん種の欄は、対象となる医療機関13において、診療可能ながん種に関する情報が格納される。
所在地は、対象となる医療機関13の所在地である。
医療機関DB51の各項目は、図3のステップS104で格納される情報である。
(通知先情報DB)
図29は、本実施形態に係る通知先情報DBの構成例を示す図である。
通知先情報DB22は、申込ID、通知先氏名、続柄、通知手段の各欄を有している。
申込IDの欄には、被検者15が申し込んだ際に付与される識別番号が格納される。
通知先氏名の欄には、がん検査の結果を通知する際の通知対象者の氏名が格納される。
続柄の欄には該当する通知対象者の続柄が格納される。
なお、図29の例において、「山田花子」氏は、「山田太郎」氏と同じ申込IDを有しているため、「山田太郎」氏の関係者と認識される。続柄から「山田太郎」氏が被検者15本人であり、「山田花子」氏がその妻である。
通知手段は、検査結果の通知を行う手段としてメール、郵送、電話、訪問の各欄を有し、通知対象者が希望する手段については「1」が格納され、通知対象者が希望しない手段については「0」が格納される。
図29の例では、被検者15本人である「山田太郎」氏は、メール及び郵送による検査結果の通知を希望し、その妻である「山田花子」氏は、メール及び電話による検査結果の通知を希望している。
なお、通知先情報DB22は、図11のステップS903で格納される情報である。
(本人確認情報DB)
図30は、本実施形態に係る本人確認情報DBの構成例を示す図である。
本人確認情報DB23は、申込ID、被検者氏名及び本人確認フラグの各欄を有している。
申込IDの欄には、通知先情報とリンクするための識別番号が格納される。
被検者氏名の欄には、がん検査を行う被検者15の氏名が格納されている。
本人確認フラグの欄には、尿検体が本人のものであるか否かを示すフラグが格納されている。本人確認フラグの欄には、尿検体が本人のものであることが確認されている場合、「1」が格納され、尿検体が本人のものであることが確認されていない場合、「−」が格納される。
なお、本人確認情報DB23は、図11のステップS903で格納される情報である。
本実施形態では、被検者15の尿検体に対する線虫の誘引行動・忌避行動の情報を基に、がんリスク評価を行っているが、被検者15から得られる生体情報であれば、線虫の誘引行動・忌避行動の情報に限らない。例えば、血液情報や、唾液から得られる情報等でもよい。
また、尿検体に対する線虫の誘引・忌避行動に基づくがん検査の他に、血液によるがん検査等、線虫を用いないがん検査に対しても、(浸襲・非浸襲な検査を問わず)本実施形態を適用できる。
本実施形態によれば、がん検査を利用した保険を確立することができる。特に、本実施形態によれば、線虫を用いたがん検査を利用した保険を確立することができる。
線虫によるがん検査において、被検者15は、尿検体を提供するだけという非常に簡易で非浸襲な方法でがん検査をうけることができ、がん検査の受診促進につながるため、早期発見が可能となり、さらに、治療による完治率が向上する。そして、早期発見と、完治率の向上により、たとえ、がんが発見されたとしても早期の社会復帰、治療費の抑制といった安心を享受することができる。
また、本実施形態に係る保険によれば、生体情報を利用したがん検査により保険会社12はがんの早期発見により治療費が抑制できるので、損害率を改善することができる。具体的には、本実施形態に係る保険によれば、線虫によるがん検査を利用することにより保険会社12はがんの早期発見により治療費が抑制できるので、損害率を改善することができる。
さらに、線虫等による、生体情報を用いたがん検査により、がんリスクを評価できるので、加入時点でがんリスクがない場合は、保険会社12はがん経験者でも加入を受け付けることができる。これにより、保険会社12は売上を向上させることができる。
そして、がんリスク評価結果を保険会社12が把握できるので、保険会社12は、がん罹患リスクの高い被検者15へも能動的にサービスを提供することができる。これにより、保険会社12は売上を向上させることができる。
さらに、がんの治療中及び治療後においても、線虫によるがん検査(特に、がん種別検査)で、早期に転移、再発等を発見することができるため、保険会社12は、2次保険金の支払いを抑制することができる。
また、情報提供会社11は、多くの被検者15、保険会社12、医療機関13、検査センタ14に利用してもらうプラットフォーム型のビジネスを展開することができるので、安定かつ高収益のビジネスを展開することができる。
さらに、線虫によるがん検査を利用するため、保険事故リスクの低減に向けた簡単、迅速、低コスト及び早期発見が可能となる。
また、がん検査のリスク評価値に応じて、個別に適切な検査タイミングを被検者15に通知したり、がん検査の結果、陽性と判定された場合には、医療機関マッチング処理によって検索させた医療機関13を被検者15に紹介したりすることで、がん検査の受診率を向上させ、早期発見及び早期治療の促進を図ることができる。
そして、本人判定処理が行われることにより、尿検体のなりすましを防止することができ、モラルリスクを低下させることができる。
なお、本実施形態によれば、全がん検査を行うことで、スクリーニングや、リスクの算出を実現することができる。また、本実施形態によれば、がん種別検査を行うことで、がん種毎に精度の高い検査や、リスクの算出を実現することができる。
また、本実施形態によれば、全がん検査を行った後、がん種別検査を行うことで、効率的ながん検査をすることができる。
そして、本実施形態の情報提供サーバ1は、算出されたリスク評価値(全がんリスク評価値)に応じて、被検者の検査期間を設定することで、がんのリスクに応じた動的かつ適切な検査期間でがん検査を行うことが可能となる。
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を有するものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した各装置1〜6、各構成、機能、各部、各DB121〜126,21〜23,51等は、それらの一部又はすべてを、例えば集積回路で設計すること等によりハードウェアで実現してもよい。また、図2に示すように、前記した各構成、機能等は、CPU102等のプロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、HD(Hard Disk)に格納すること以外に、メモリ101や、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、IC(Integrated Circuit)カードや、SD(Secure Digital)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に格納することができる。
また、各実施形態において、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、ほとんどすべての構成が相互に接続されていると考えてよい。
1 情報提供サーバ
2 保険会社サーバ
3 端末
4 医療機関サーバ
5 医療機関マッチングサーバ
6 検査センタサーバ(検査サーバ)
11 情報提供会社
12 保険会社
13 医療機関
14 検査センタ
103 記憶装置(記憶部)
111 情報登録処理部
112 検査ステータス更新部
113 全がん処理部(リスク算出部、検査期間設定部)
114 がん種別処理部(リスク算出部)
115 本人判定処理部
121 被検者情報DB
122 がん検査結果DB
123 がんリスク評価結果DB
124 確定診断結果DB
125 本人確認情報DB
126 標準検査間隔情報DB
131 がんリスク評価モデル(リスク情報)
201 通知先設定画面
301 線虫
601 がん検査結果通知画面
Z 保険システム

Claims (20)

  1. 被検者から取得した尿に対する線虫の誘引行動及び忌避行動を基に、がんに関する情報を生成する検査サーバと、
    前記がんに関する情報と保険のリスクとの関係を示すリスク情報を格納した記憶部を備えて、前記検査サーバから取得した前記がんに関する情報と、前記記憶部の前記リスク情報とを比較することで、前記保険のリスクを算出する情報提供サーバと、
    前記情報提供サーバが算出した前記保険のリスクを基に、保険内容を設定する保険会社サーバと、
    を有し、
    前記検査サーバは、
    前記尿に対して誘引行動を示した前記線虫の数である誘引反応数と、前記尿に対して忌避行動を示した前記線虫の数である前記線虫の数である忌避反応数とを基に、(誘引反応数−忌避反応数)/全線虫数を計算することによって、前記がんに関する情報である走性解析値を算出し、
    x軸を、前記走性解析値とし、y軸を、リスク評価値とした座標において、y=f(x)となるような曲線であるリスク評価曲線が、前記リスク情報として設定されているとともに、前記リスク評価値にα<βとなるような所定の閾値であるα及びβが設定されており、
    前記情報提供サーバは、
    前記検査サーバが算出した前記走性解析値をx1とし、リスク評価値をr=f(x1)とした場合、r≦αであれば、前記保険のリスクを「陰性・疑いなし」とし、α<r<βであれば、前記保険のリスクを「陰性・経過観察」とし、β≦rであれば、前記保険のリスクを「陽性・疑いあり」とする
    とを特徴とする保険システム。
  2. 被検者から取得した尿に対する線虫の誘引行動及び忌避行動を基に、がんに関する情報を生成する検査サーバと、
    前記がんに関する情報と保険のリスクとの関係を示すリスク情報を格納した記憶部を備えて、前記検査サーバから取得した前記がんに関する情報と、前記記憶部の前記リスク情報とを比較することで、前記保険のリスクを算出する情報提供サーバと、
    前記情報提供サーバが算出した前記保険のリスクを基に、保険内容を設定する保険会社サーバと、
    を有し、
    前記検査サーバは、
    前記尿に対して誘引行動を示した前記線虫の平均速度である誘引反応速度と、前記尿に対して忌避行動を示した前記線虫の平均速度である忌避反応速度とを基に、誘引反応速度−忌避反応速度を計算することによって、前記がんに関する情報である走性解析値を算出し、
    x軸を、前記走性解析値とし、y軸を、リスク評価値とした座標において、y=f(x)となるような曲線であるリスク評価曲線が、前記リスク情報として設定されているとともに、前記リスク評価値にα<βとなるような所定の閾値であるα及びβが設定されており、
    前記情報提供サーバは、
    前記検査サーバが算出した前記走性解析値をx1とし、リスク評価値をr=f(x1)とした場合、r≦αであれば、前記保険のリスクを「陰性・疑いなし」とし、α<r<βであれば、前記保険のリスクを「陰性・経過観察」とし、β≦rであれば、前記保険のリスクを「陽性・疑いあり」とする
    とを特徴とする保険システム。
  3. 被検者から取得した尿に対する線虫の誘引行動及び忌避行動を基に、がんに関する情報を生成する検査サーバと、
    前記がんに関する情報と保険のリスクとの関係を示すリスク情報を格納した記憶部を備えて、前記検査サーバから取得した前記がんに関する情報と、前記記憶部の前記リスク情報とを比較することで、前記保険のリスクを算出する情報提供サーバと、
    前記情報提供サーバが算出した前記保険のリスクを基に、保険内容を設定する保険会社サーバと、
    を有し、
    前記検査サーバは、
    前記線虫の行動領域に対して、前記線虫が分注された箇所を中心として、同心円状に複数の区分領域を設定し、前記尿に対する前記線虫が誘引行動を行う側を誘引側とし、前記尿に対して前記線虫が忌避行動を行う側を忌避側とした場合、前記誘引側及び前記忌避側のそれぞれについて、前記区分領域まで移動した前記線虫の数を、前記区分領域毎に計数し、前記線虫が分注された箇所から、それぞれの前記区分領域の中心までの距離を中心距離とすると、それぞれの前記区分領域毎に、それぞれの前記区分領域で計数した前記線虫の数に、対応する前記区分領域における前記中心距離を乗算した結果を、すべての前記区分領域について足し合わせた線虫移動距離を誘引側及び忌避側のそれぞれについて算出し、(誘引側の線虫移動距離−忌避側の線虫移動距離)/全線虫数を計算することによって、前記がんに関する情報である走性解析値を算出し、
    x軸を、前記走性解析値とし、y軸を、リスク評価値とした座標において、y=f(x)となるような曲線であるリスク評価曲線が、前記リスク情報として設定されているとともに、前記リスク評価値にα<βとなるような所定の閾値であるα及びβが設定されており、
    前記情報提供サーバは、
    前記検査サーバが算出した前記走性解析値をx1とし、リスク評価値をr=f(x1)とした場合、r≦αであれば、前記保険のリスクを「陰性・疑いなし」とし、α<r<βであれば、前記保険のリスクを「陰性・経過観察」とし、β≦rであれば、前記保険のリスクを「陽性・疑いあり」とする
    とを特徴とする保険システム。
  4. 前記がんに関する情報は、すべてのがん種に対する情報である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の保険システム。
  5. 前記がんに関する情報は、がん種毎に対する情報である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の保険システム。
  6. 前記がんに関する情報は、前記がん種毎に対する情報と、すべてのがん種に対する情報であり、
    前記検査サーバは、
    がん検査の結果、前記すべてのがん種について陽性であった場合、前記がん種毎に関する情報を生成する
    ことを特徴とする請求項に記載の保険システム。
  7. 少なくとも医療機関における診療可能ながん種の情報及び所在地に関する情報を有する医療機関情報を有し、
    前記がん種毎に対する情報と、被検者の住所と、を基に、前記医療機関の抽出を行う医療機関マッチングサーバ
    を有することを特徴とする請求項に記載の保険システム。
  8. 前記情報提供サーバは、
    算出した前記保険のリスクに応じて、被検者の検査期間を設定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の保険システム。
  9. 前記情報提供サーバは、
    検査センタから送信された被検者本人のものと分かっている尿検体に関する情報と、検査対象となっている尿検体に関する情報と、を比較することで、前記検査対象となっている尿検体が前記被検者本人のものであるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の保険システム。
  10. 前記保険会社サーバは、
    前記検査サーバによって生成されたがんに関する情報を通知する通知先の情報を格納した記憶部を備え、前記保険のリスクに関する情報を前記通知先へ通知する
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の保険システム。
  11. 前記通知先の情報は、前記被検者とは別の人物の情報を設定することが可能であり、
    前記通知先の情報に前記被検者の情報が含まれていない場合、前記保険会社サーバが、前記通知先に前記保険のリスクに関する情報と通知した後、前記通知先が前記被検者に前記保険のリスクに関する情報を通知した旨の情報を受け付ける
    ことを特徴とする請求項10に記載の保険システム。
  12. がんに関する情報と保険のリスクとの関係を示すリスク情報を格納した記憶部と、
    被検者から取得した尿に対する線虫の誘引行動及び忌避行動を基に、がんに関する情報を生成する検査サーバから取得した前記がんに関する情報と、前記記憶部の前記リスク情報とを比較することで、前記保険のリスクを算出するリスク算出部と、
    を有し、
    x軸を、前記がんに関する情報である走性解析値とし、y軸を、リスク評価値とした座標において、y=f(x)となるような曲線であるリスク評価曲線が、前記リスク情報として設定されているとともに、前記リスク評価値にα<βとなるような所定の閾値であるα及びβが設定されており、
    前記リスク算出部は、
    検査サーバが、前記尿に対して誘引行動を示した前記線虫の数である誘引反応数と、前記尿に対して忌避行動を示した前記線虫の数である前記線虫の数である忌避反応数とを基に、(誘引反応数−忌避反応数)/全線虫数を計算することによって、得られる前記走性解析値を受信し、
    受信した前記走性解析値をx1とし、リスク評価値をr=f(x1)とした場合、r≦αであれば、前記保険のリスクを「陰性・疑いなし」とし、α<r<βであれば、前記保険のリスクを「陰性・経過観察」とし、β≦rであれば、前記保険のリスクを「陽性・疑いあり」とする
    とを特徴とする情報提供サーバ。
  13. がんに関する情報と保険のリスクとの関係を示すリスク情報を格納した記憶部と、
    被検者から取得した尿に対する線虫の誘引行動及び忌避行動を基に、がんに関する情報を生成する検査サーバから取得した前記がんに関する情報と、前記記憶部の前記リスク情報とを比較することで、前記保険のリスクを算出するリスク算出部と、
    を有し、
    x軸を、前記がんに関する情報である走性解析値とし、y軸を、リスク評価値とした座標において、y=f(x)となるような曲線であるリスク評価曲線が、前記リスク情報として設定されているとともに、前記リスク評価値にα<βとなるような所定の閾値であるα及びβが設定されており、
    前記リスク算出部は、
    検査サーバが、前記尿に対して誘引行動を示した前記線虫の平均速度である誘引反応速度と、前記尿に対して忌避行動を示した前記線虫の平均速度である忌避反応速度とを基に、誘引反応速度−忌避反応速度を計算することによって、得られる前記走性解析値を受信し、
    受信した前記走性解析値をx1とし、リスク評価値をr=f(x1)とした場合、r≦αであれば、前記保険のリスクを「陰性・疑いなし」とし、α<r<βであれば、前記保険のリスクを「陰性・経過観察」とし、β≦rであれば、前記保険のリスクを「陽性・疑いあり」とする
    とを特徴とする情報提供サーバ。
  14. がんに関する情報と保険のリスクとの関係を示すリスク情報を格納した記憶部と、
    被検者から取得した尿に対する線虫の誘引行動及び忌避行動を基に、がんに関する情報を生成する検査サーバから取得した前記がんに関する情報と、前記記憶部の前記リスク情報とを比較することで、前記保険のリスクを算出するリスク算出部と、
    を有し、
    x軸を、前記がんに関する情報である走性解析値とし、y軸をリスク評価値とした座標において、y=f(x)となるような曲線であるリスク評価曲線が、前記リスク情報として設定されているとともに、前記リスク評価値にα<βとなるような所定の閾値であるα及びβが設定されており、
    前記リスク算出部は、
    検査サーバが、前記線虫の行動領域に対して、前記線虫が分注された箇所を中心として、同心円状に複数の区分領域を設定し、前記尿に対する前記線虫が誘引行動を行う側を誘引側とし、前記尿に対して前記線虫が忌避行動を行う側を忌避側とした場合、前記誘引側及び前記忌避側のそれぞれについて、前記区分領域まで移動した前記線虫の数を、前記区分領域毎に計数し、前記線虫が分注された箇所から、それぞれの前記区分領域の中心までの距離を中心距離とすると、それぞれの前記区分領域毎に、それぞれの前記区分領域で計数した前記線虫の数に、対応する前記区分領域における前記中心距離を乗算した結果を、すべての前記区分領域について足し合わせた線虫移動距離を誘引側及び忌避側のそれぞれについて算出し、(誘引側の線虫移動距離−忌避側の線虫移動距離)/全線虫数を計算することによって、得られる前記走性解析値を受信し、
    受信した前記走性解析値をx1とし、リスク評価値をr=f(x1)とした場合、r≦αであれば、前記保険のリスクを「陰性・疑いなし」とし、α<r<βであれば、前記保険のリスクを「陰性・経過観察」とし、β≦rであれば、前記保険のリスクを「陽性・疑いあり」とする
    とを特徴とする情報提供サーバ。
  15. 前記がんに関する情報は、すべてのがん種に対する情報である
    ことを特徴とする請求項12から請求項14のいずれか一項に記載の情報提供サーバ。
  16. 前記がんに関する情報は、がん種毎に対する情報である
    ことを特徴とする請求項12から請求項14のいずれか一項に記載の情報提供サーバ。
  17. 算出した前記保険のリスクに応じて、被検者の検査期間を設定する検査期間設定部
    を有することを特徴とする請求項12から請求項14のいずれか一項に記載の情報提供サーバ。
  18. 検査サーバが、
    被検者から取得した尿に対して誘引行動を示した線虫の数である誘引反応数と、前記尿に対して忌避行動を示した前記線虫の数である前記線虫の数である忌避反応数とを基に、(誘引反応数−忌避反応数)/全線虫数を計算することによって、前記がんに関する情報である走性解析値を算出し、
    x軸を、前記走性解析値とし、y軸を、リスク評価値とした座標において、y=f(x)となるような曲線であるリスク評価曲線が、がんに関する情報と保険のリスクとの関係を示すリスク情報として記憶部に格納されているとともに、前記リスク評価値にα<βとなるような所定の閾値であるα及びβが設定されている情報提供サーバが、
    前記検査サーバが算出した前記走性解析値をx1とし、リスク評価値をr=f(x1)とした場合、r≦αであれば、前記保険のリスクを「陰性・疑いなし」とし、α<r<βであれば、前記保険のリスクを「陰性・経過観察」とし、β≦rであれば、前記保険のリスクを「陽性・疑いあり」とする
    ことを特徴とする保険リスク算出方法。
  19. 検査サーバが、
    被検者から取得した尿に対して誘引行動を示した線虫の平均速度である誘引反応速度と、前記尿に対して忌避行動を示した前記線虫の平均速度である忌避反応速度とを基に、誘引反応速度−忌避反応速度を計算することによって、前記がんに関する情報である走性解析値を算出し、
    x軸を、前記走性解析値とし、y軸を、リスク評価値とした座標において、y=f(x)となるような曲線であるリスク評価曲線が、がんに関する情報と保険のリスクとの関係を示すリスク情報として記憶部に格納されているとともに、前記リスク評価値にα<βとなるような所定の閾値であるα及びβが設定されている情報提供サーバが、
    前記検査サーバが算出した前記走性解析値をx1とし、リスク評価値をr=f(x1)とした場合、r≦αであれば、前記保険のリスクを「陰性・疑いなし」とし、α<r<βであれば、前記保険のリスクを「陰性・経過観察」とし、β≦rであれば、前記保険のリスクを「陽性・疑いあり」とする
    ことを特徴とする保険リスク算出方法。
  20. 検査サーバは、
    線虫の行動領域に対して、前記線虫が分注された箇所を中心として、同心円状に複数の区分領域を設定し、被検者から取得した尿に対する前記線虫が誘引行動を行う側を誘引側とし、前記尿に対して前記線虫が忌避行動を行う側を忌避側とした場合、前記誘引側及び前記忌避側のそれぞれについて、前記区分領域まで移動した前記線虫の数を、前記区分領域毎に計数し、前記線虫が分注された箇所から、それぞれの前記区分領域の中心までの距離を中心距離とすると、それぞれの前記区分領域毎に、それぞれの前記区分領域で計数した前記線虫の数に、対応する前記区分領域における前記中心距離を乗算した結果を、すべての前記区分領域について足し合わせた線虫移動距離を誘引側及び忌避側のそれぞれについて算出し、(誘引側の線虫移動距離−忌避側の線虫移動距離)/全線虫数を計算することによって、前記がんに関する情報である走性解析値を算出し、
    x軸を、前記走性解析値とし、y軸を、リスク評価値とした座標において、y=f(x)となるような曲線であるリスク評価曲線が、がんに関する情報と保険のリスクとの関係を示すリスク情報として記憶部に格納されているとともに、前記リスク評価値にα<βとなるような所定の閾値であるα及びβが設定されている情報提供サーバが、
    前記検査サーバが算出した前記走性解析値をx1とし、リスク評価値をr=f(x1)とした場合、r≦αであれば、前記保険のリスクを「陰性・疑いなし」とし、α<r<βであれば、前記保険のリスクを「陰性・経過観察」とし、β≦rであれば、前記保険のリスクを「陽性・疑いあり」とする
    ことを特徴とする保険リスク算出方法。
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