JP6555120B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器に関する。
挿入された電子ペンと電気的に接続する電子機器が知られている。例えば特許文献1には、ペン本体を分離型クレードルに挿入すると、ペン本体に設けられた端子が分離型クレードルの接点バネを押し上げて端子と接点バネとが当接し、ペン本体と分離型クレードルが電気的に接続される技術が開示されている。
特開2006−260345号公報
特許文献1の技術では、分離型クレードル内の空間に接点ばねが突き出た状態のままペン本体が挿入されるため、端子が接点バネを押し上げる際にそれらがこすれてしまい、端子が摩耗するという問題がある。
そこで、本発明は、挿入された電子ペンの端子に電極を接触させて電気的に接続される電子機器において、端子と接触する位置に電極が固定されている場合に比べて端子の摩耗を抑制することを目的とする。
本発明の請求項1に係る電子機器は、円筒の形をした円筒部を有する筐体と、当該円筒部の軸から離れた位置に設けられたペン先と、端子を備える電子ペンが自機に挿入されると当該電子ペンを支持する支持部材と、移動可能に支持された電極と、自機に前記電子ペンが挿入されると、当該電子ペンから受ける力によって前記電極を前記端子に接触する第1位置に移動させる移動機構と、前記電子ペンが自機に挿入されると前記ペン先が決められた位置に導かれるように前記電子ペンを回転させる回転機構とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る電子機器は、端子を備える電子ペンが自機に挿入されると当該電子ペンを支持する支持部材と、移動可能に支持された電極と、自機に前記電子ペンが挿入されると、当該電子ペンから受ける力によって前記電極を前記端子に接触する第1位置に移動させる移動機構と、電子部品と、前記電極と前記電子部品とを電気的に接続するフレキシブルプリント基板であって、前記電極が移動する距離に応じた長さのフレキシブルプリント基板とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る電子機器は、端子を備える電子ペンが自機に挿入されると当該電子ペンを支持する支持部材と、移動可能に支持された電極と、自機に前記電子ペンが挿入されると、当該電子ペンから受ける力によって前記電極を前記端子に接触する第1位置に移動させる移動機構と、自機に挿入された前記電子ペンの窪みに押し付けられる押し付け部材であって、前記電子ペンを自機に対して出し入れする際に当該押し付け部材を押し戻すのに要する力に比べて、前記電子ペンを回転させる際に当該押し付け部材を押し戻すのに要する力の方が大きい押し付け部材とを備えることを特徴とする。
請求項1、2、3に係る発明によれば、挿入された電子ペンの端子に電極を接触させて電気的に接続される電子機器において、端子と接触する位置に電極が固定されている場合に比べて端子の摩耗を抑制することができる。
請求項に係る発明によれば、挿入の際に電子ペンの向きに気を付けなくても、電子ペンの端子を電極に接触させることができる。
請求項に係る発明によれば、電極が移動しても電子機器と電極との接続を維持することができる。
請求項に係る発明によれば、自機への電子ペンの抜き差しにおける抵抗を小さくしつつ、自機に挿入された電子ペンの回転を抑制することができる。
実施例に係る電子ペンシステムの全体構成を表す図 符号化画像を説明するための図 電子ペンの構成を表す図 ペン先が突出した状態の電子ペンを表す図 クレードルの構成を表す図 クレードルに電子ペンが挿入された状態を表す図 先端保持部材の板部材を拡大して表す図 電極を拡大して表す図 1つのFPCに接続された2つの電極を表す図 窪み及びロック部材を拡大して表す図 変形例の窪みの例を表す図 変形例のクレードルの一例を表す図 変形例の電子ペンの一例を表す図 変形例のクレードルの一例を表す図 クレードルに挿入される電子ペンの挙動の一例を表す図
[1]実施例
図1は実施例に係る電子ペンシステム100の全体構成を表す。電子ペンシステム100は、電子ペン1と、クレードル2と、媒体200と、PC(Personal Computer)300とを備える。電子ペン1は、媒体200に文字や図形などをユーザが手書きで筆記する機能と、媒体200上に形成された符号化画像を撮像する機能とを実現する。媒体200上に形成された符号化画像は、決められた符号化方式に従って情報を符号化し画像化したものである。
クレードル2は、電子ペン1と電気的に接続することで、電子ペン1と外部装置との通信を仲介したり、電子ペン1への電力の供給を行ったりする(つまり通信機能及び充電機能を有する)電子機器である。クレードル2は、電子ペン1を挿入する穴部3を有し、穴部3に電子ペン1を挿入することで電子ペン1と電気的に接続するようになっている。
媒体200は、紙やOHPシートなどのプラスチック、その他の材質のものでもよいし、表示内容が電気的に書き換えられる電子ペーパでもよい。PC300は、電子ペン1によって指定された位置の符号化画像から情報が復号されると、復号された情報を用いて処理を実行する。PC300は、例えば、ユーザにより電子ペン1を用いて手書きされた筆記内容を電子化し、電子文書を示す電子データを生成する。
図2は符号化画像を説明するための図である。図2に示すように、符号化画像は、複数の点状画像の集合で構成される。図2において、黒で示した矩形の領域A1、A2は点状画像が配置された領域に対応し、斜線の領域A3からA9は点状画像が配置されていない領域に対応する。符号化画像は、媒体200を識別する識別情報や媒体200上の位置を示す位置情報を表す画像であり、点状画像の配置パターンに応じて情報が表される。
図3は電子ペン1の構成を表す。図の電子ペン1は、筐体10と、フレーム20と、電子部品群30と、リフィル40と、ノック部材50と、シャフト60と、支持部材70とを備える。図3(a)は幅方向から見た電子ペン1を表し、図3(b)はノック部材50を正面から見た電子ペン1を表す。電子ペン1においては、後述するペン先41が付いている方を前方といい、その反対側を後方というものとする。
筐体10は、管の形をした部分を有する長尺の部材であり、非金属の材料(例えば樹脂材料)を用いて形成されている。筐体10は、円筒の形をした円筒部11と、円筒部11の前方に形成され、先細りの形をして後述するペン先41が突出する先端部12とを有する。円筒部11の内周面111側には円柱の形をした内部空間15が形成されている。内部空間15、すなわち筐体10の内部には、電子ペン1が備える各部が格納されている。
先端部12には、後述するペン先41が筐体10から突出する際の通り道となる開口16と、上述した符号化画像を撮像する際の光の通り道となる開口17とが形成されている。また、筐体10の円筒部11には窪み18が形成されている。窪み18は、クレードル2に挿入された状態の電子ペン1が回転しないように押さえる部材(詳しくは後述する)が接触する部分である。
フレーム20は、筐体10に固定されて電子部品群30を支持する骨組みである。フレーム20は、固定部21と、ガイド部22と、支持部23とを有する。固定部21は、円筒部11の内周面111と大きさ及び形が共通する面を有し、内周面111に接着等により固定される。ガイド部22は、2本の棒の形をしており、後述する支持部材70が有するスライダー71をこれらの棒に沿って移動可能に支持する。支持部23は、後述する電子部品群30が有する基板31及びバッテリー36を支持する。
電子部品群30は、電子ペン1が上述した符号化画像を撮像する機能を実現するための複数の電子部品である。電子部品群30は、基板31と、照射装置32と、撮影装置33と、圧力センサ34と、フレキシブルプリント基板35と、バッテリー36と、複数のクレードル端子37とを備える。
基板31は、CPU(Central Processing Unit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含む演算装置やメモリなどを備え、電子ペン1の電源を管理する処理、照射装置32及び撮影装置33の駆動を制御する処理、符号化画像を撮影する処理、撮影した符号化画像をPC300に送信する処理などを行う。
照射装置32は、例えばLED(Light Emitting Diode)等の光源を有し、光源が発光した光(本実施例では赤外光)を開口17の方向に照射する。撮影装置33は、レンズ、絞込部、リフレクタ及びイメージセンサ等を有し、開口17から入射してくる光を受光して被写体(例えば上述した符号化画像)を撮影する。
圧力センサ34は、後述するペン先41が押された力を測定する。ペン先41が押された力とは、電子ペン1を用いた筆記の際に媒体に押し付けられたペン先41に作用する圧力、すなわち筆圧である。フレキシブルプリント基板35は、繰り返し変形させても電気的特性を維持する基板であり、基板31と圧力センサ34とを電気的に接続する。バッテリー36は、例えば充電池であり、電子ペン1を駆動するための電力を電子ペン1の各部に供給する。
複数のクレードル端子37は、いずれも筐体10の円筒部11に設けられた端子であり、それぞれが基板31と電気的に接続されている。各クレードル端子37は本発明の「端子」の一例である。クレードル端子37は、電子ペン1がクレードル2に差し込まれた状態でクレードル2の電極と接触し、基板31とクレードル2とを電気的に接続する。これにより、クレードル2を介して接続された外部装置と基板31とが通信を行ったり、その外部装置から供給される電力が基板31に供給されたりする。基板31は、クレードル端子37を介して電力が供給されると、供給された電力により自身及び各部を動作させるとともに、バッテリー36を充電する。
リフィル40は、いわゆる替え芯であり、電子ペン1から取り外して別のリフィル40に交換することが可能となっている。リフィル40は、真っ直ぐな棒状の部材であり、後述する支持部材70によって図中の矢印が示す長手方向B1に移動可能に支持されている。長手方向B1とは棒状のリフィル40の長手に沿った方向である。リフィル40は、前方にペン先41を有し、ペン先41の後方にインク格納部42を有する。
ペン先41は、リフィル40が長手方向B1に移動したときに開口16から突出する位置に配置されている。開口16よりも光の通り道となる開口17の方が大きいため、ペン先41は円筒部11の軸から離れた位置、言い換えると軸よりも円筒部11側に寄った位置、に配置されている。電子ペン1においてペン先41が寄っている側(図3(a)においては左側)をペン先側というものとする。ペン先側の反対側にはクレードル端子37が設けられている。電子ペン1においてクレードル端子37が設けられている側(図3(a)においては右側)をクレードル端子側というものとする。
インク格納部42は、軸が長手方向B1に沿った回転体(具体的には円筒)の形をしており、中空の内部にペン先41に供給するインクを格納する。図3では、ペン先41が筐体10の内部に引っ込んだ状態になっているが、ペン先41が電子ペン1の後方から前方に向かう前向き方向B2(長手方向B1に沿って前方に向かう方向でもある)に移動して筐体10から突出すると、ペン先41を媒体に押し付けて筆記動作が行われることで、ペン先41からインクが吐出されて文字や絵柄が描かれることになる。
ノック部材50は、ペン先41を筐体10の外部に突出させるための力が加えられる部材である。ノック部材50は、リフィル40よりも後ろで外部の物体(例えばユーザの指)に接触してその物体からの力が加えられる。ノック部材50は、外部から加えられた力をシャフト60に伝達する。
シャフト60は、本実施例ではSUS(Steel Use Stainless)で形成された細長い棒状の部材である。シャフト60は、リフィル40よりも後ろで外部から受けた力(ノック部材50が外部から受けた力)を伝達してリフィル40を長手方向B1に移動させる。シャフト60は、ノック部材50に前方に向かう力が加わると、ノック部材50から力が伝達されて前方に移動する。シャフト60の前端は支持部材70に固定されている。
支持部材70は、リフィル40が固定され、フレーム20をガイドとして移動することでリフィル40を長手方向B1に移動可能に支持する部材である。支持部材70は、スライダー71と、バネ72とを有する。スライダー71は、フレーム20が有するガイド部22によりガイドされて、長手方向B1に沿って移動する。スライダー71には、リフィル40の後端が固定されるとともに、シャフト60の前端が固定されている。このため、シャフト60が前方に移動すると、スライダー71も前方に移動し、それに伴ってリフィル40も前方に移動するようになっている。
スライダー71には前述した圧力センサ34が設けられている。圧力センサ34は、リフィル40の後端に接触する位置に設けられている。このため、リフィル40のペン先41が媒体に押し付けられると、ペン先41が媒体に加える圧力(筆圧)に対する媒体からの反力がリフィル40を介して圧力センサ34に伝わり、圧力として測定されるようになっている。
バネ72は、前端がフレーム20の固定部21に接触し、それ以上前方に移動しないようになっている。また、バネ72は、後端がスライダー71に接触し、スライダー71に対して後方向きの力を加えている。これにより、電子ペン1の前方側を鉛直下方に向けてもリフィル40が飛び出てこないようになっている。ただし、ノック部材50に力が加えられると、シャフト60及び支持部材70が前方に移動してリフィル40のペン先41が筐体10から突出する。
図4はペン先41が突出した状態の電子ペン1を表す。図4に表すようにノック部材50が前方に移動すると、基板31を起動するスイッチがノック部材50によって押下され、電子部品群30の各々に電力が供給されることになる。圧力センサ34には、フレキシブルプリント基板35を介して電力が供給される。また、圧力センサ34からの信号はフレキシブルプリント基板35を介して基板31に伝達される。
図4では、ペン先41が媒体200に押し付けられた状態が表されている。この状態では、圧力センサ34が筆圧を測定し、測定した筆圧の値がフレキシブルプリント基板35を介して基板31に供給される。基板31は、例えば閾値以上の筆圧が測定されると、照射装置32及び撮影装置33を駆動させるよう制御を行う。これにより、照射装置32が照射した赤外光が開口17を通って媒体200の領域Rに到達し、領域Rで拡散反射した赤外光(拡散反射光)が撮影装置33に到達する。この拡散反射光は、領域Rに形成されている符号化画像を表す。
領域Rは、ペン先41が媒体200に接触する接触位置P1に応じた位置にある領域である。具体的には、接触位置P1よりも、リフィル40から撮影装置33に向かう方向に、リフィル40と撮影装置33との距離だけずれた位置に領域Rは存在する。撮影装置33は、この領域Rからの光を読み取るセンサであり、読み取った光(拡散反射光)が表す符号化画像を撮影する。
撮影装置33は、この撮影をあらかじめ定められたフレームレート(例えば、60fps(フレーム毎秒))で行う。基板31は、撮影された符号化画像から、その符号化画像が表す情報を復号し、識別情報及び位置情報を抽出する。この抽出には、周知の技術が用いられればよく、例えば特開2013−152705に記載されている技術が用いられる。基板31は、抽出したこれらの情報をPC300に送信する。
図5はクレードル2の構成を表す。図5では、机等に設置されたクレードル2を水平方向に見たところが表されている。クレードル2は、挿入された電子ペン1を覆う形をしているが、クレードル2の内部が分かり易いように、図5では電子ペン1を覆う形をした部材については端面を表している。クレードル2は、支持部材210と、電極部220と、移動機構400と、配線部材260と、基板270と、ペンロック機構280と、ローラー290とを備える。
支持部材210は、電子ペン1がクレードル2に挿入されると挿入された電子ペン1を支持する部材である。支持部材210は、電子ペン1が挿入される穴部3の外周を形成している。支持部材210は、第1支持部材211と、第2支持部材212とを有する。第1支持部材211は、挿入された電子ペン1と接触する接触面211sを有し、図3の説明で述べた電子ペン1のペン先側を支持する。第2支持部材212は、挿入された電子ペン1と接触する接触面212sを有し、電子ペン1のクレードル端子側を支持する。第2支持部材には、後述する電極部220が有する電極を通すための電極穴213及び214が形成されている。
電極部220は、電極221及び222と、回転軸223及び224とを有する。電極221及び222は移動可能に支持されている。詳細には、電極221は、回転軸223を中心にして回転移動するように支持されており、回転移動することで先端221pが電極穴213を通って第2支持部材212の接触面212sから突出するように配置されている。図5では、先端221pが接触面212sよりも引っ込んだ状態になっている。電極222は、回転軸224を中心にして回転移動するように支持されており、回転移動することで先端222pが電極穴214を通って第2支持部材212の接触面212sから突出するように配置されている。図5では、先端222pが接触面212sよりも引っ込んだ状態になっている。
移動機構400は、自機(クレードル2)に電子ペン1が挿入されると、電子ペン1から受ける力によって電極221及び222をクレードル端子37に接触する位置(以下「第1位置」という)に移動させる。移動機構400は、先端保持部材230と、電極保持部材240と、コイルばね250とを備える。
先端保持部材230は、挿入された電子ペン1の先端部12が押し当てられる部材であり、押し当てられた先端部12を保持する。先端保持部材230は、板部材231と、支点部材232とを有する。板部材231は、板状の部材であり、円柱状の部材である支点部材232を中心に回転可能に支持されている。電子ペン1の先端部12は、板部材231のうちの第1支持部材211側の接触領域233が板部材231と接触する。板部材231は、支点部材232を挟んで接触領域233の反対側にある接触領域234が電極保持部材240と接触する。
電極保持部材240は、電極221及び電極222を保持する部材である。電極保持部材240は、第1板部材241と第2板部材242とを有する。第1板部材241は、鉛直下方の端部を板部材231の接触領域234に接触させ、先端保持部材230によって支持されている。先端保持部材230の板部材231が支点部材232を中心に回転すると、それに応じて第1板部材241が上下するようになっている。
第1板部材241は、鉛直上方側に電極穴243及び244が形成されている。電極穴243には、電極221の先端221pとは反対の後端221q側が通されており、電極穴244には、電極222の先端222pとは反対の後端222q側が通されている。図5の状態では、第1板部材241によって両電極の後端側が鉛直下方に力を受けており、この力により各々の回転軸を中心に回転することで、両電極の先端が第2支持部材212の接触面212sよりも引っ込むようになっている。
第2板部材242は、一方の端部が第1板部材241に固定されており、鉛直上方を向いた面にコイルばね250の一方の端部が接触している。コイルばね250の他方の端部は第2支持部材212に接触しており、この位置は動かないものとする。つまり、第2板部材242は、コイルばね250から鉛直下向きの力を受けている。板部材231の接触領域234には、コイルばね250からの力と第1板部材241、第2板部材242に加わる重力とを合計した力F1が鉛直下向きに加えられている。この力F1により、電極221及び電極222の各後端側が鉛直下方に押し下げられ、板部材231の接触領域233側が鉛直上方に押し上げられている。
配線部材260は、電極部220と基板270とを電気的に接続する配線を有する部材である。配線部材260は、第1FPC(Flexible Printed Circuits:フレキシブルプリント基板)261と、第2FPC262とを有する。第1FPC261は、一方の端部が電極穴243よりも後端221q側で電極221に半田263によって半田付けされ、他方の端部が基板270に接続されている。第2FPC262は、電極穴244よりも後端222q側で電極222に半田264によって半田付けされ、他方の端部が基板270に接続されている。これにより各電極と基板270とが電気的に接続されている。
基板270は、図示せぬ外部電源や外部装置と接続され、電極221及び電極222を介して電子ペン1が接続されると、電子ペン1のバッテリー36を充電したり、電子ペン1と外部装置との通信を仲介したりする。基板270は本発明の「電子部品」の一例である。なお、基板270の代わりに別の電子部品が設けられていてもよい(例えば基板が外付けの場合に基板までのケーブルを接続する端子など)。
ペンロック機構280は、クレードル2に挿入された電子ペン1が円筒部11の軸を中心に回転しないようにロックする機構である。ローラー290は、クレードル2に挿入された電子ペン1のクレードル端子側を第2支持部材212に押し付ける部材である。ペンロック機構280及びローラー290については後ほど詳しく説明する。
図6はクレードル2に電子ペン1が挿入された状態を表す。ユーザによりクレードル2に挿入された電子ペン1は、挿入方向B11に移動して、ペン先側が第1支持部材211に接触し、クレードル端子側が第2支持部材212に接触し、先端部12が先端保持部材230に接触することで支持されている。先端保持部材230には、自機に挿入された電子ペン1のペン先41が位置する場所に穴が設けられている。この穴の形状について図7を参照して詳しく説明する。
図7は先端保持部材230の板部材231を拡大して表す。板部材231は、穴235を有する。穴235は、段差面236と、開口237とを有する。穴235は、電子ペン1の先端部12が挿入されてくる側の方が広く、反対側に近づくに連れて狭くなる穴である。また、穴235は途中で狭くなっており、その段差の部分に段差面236が形成されている。段差面236は先端部12側を向いた面であり、円環の形をしている。
段差面236の内縁238はペン先41を通すが筐体10の先端部12は通さない大きさとなっている。また、開口237はペン先41を通す大きさとなっている。これにより、図7(a)に表すようにペン先41が突出した状態の先端部12が挿入された場合、図7(b)に表すようにペン先41が内縁238及び開口237を通り抜ける一方、先端部12は段差面236に接触した状態で停止するようになっている。段差面236のうち先端部12が接触する領域が図5に表す接触領域233となる。
このように穴235が設けられていることで、電子ペン1のペン先41が突出している状態でもペン先41が先端保持部材230に接触しないようになっている。また、電子ペン1のペン先側が接触領域233側に来るため、クレードル端子37を電極221及び222の方に向けて電子ペン1が支持されるようになっている。
また、ペン先41が突出していない状態の電子ペン1が挿入された場合でも、図7(c)に表すように先端部12が段差面236に接触した状態で停止する。このように、電子ペン1においては、ペン先41の状態にかかわらず、電子ペン1が先端保持部材230により保持されるようになっている。また、ペン先41が突出している状態でも突出していない状態でも、クレードル2に電子ペン1が挿入されたときのクレードル端子37の先端保持部材230からの距離が共通となり、各クレードル端子37が第1位置に移動した電極221及び222と接触するようになっている。
図6に戻る。先端保持部材230の板部材231の接触領域233には、電子ペン1の重さによって鉛直下向きの力F2が加わっている。この力F2により、支点部材232を介した反対側の接触領域234には鉛直上向きの力F3が加えられることになる。接触領域233と接触領域234では、支点部材232からの距離が接触領域234の方が近くなっている。そのため、力F3は力F2よりも小さくなるが、それでも図5に表す力F1(コイルばね250からの力と第1板部材241、第2板部材242に加わる重力とを合計した力)よりも大きくなるようになっている。
そのため、板部材231の接触領域234側が鉛直上方に押し上げられ、電極保持部材240が押し上げられる。その結果、電極221及び222が回転してそれぞれの先端221p及び222pが第2支持部材212の接触面212sから突出する。このときには先端部12が板部材231を押し下げる位置まで電子ペン1が挿入されており、クレードル端子37が電極穴213及び214と向かい合う位置まで達している。そのため、電極穴213から突出した電極221の先端221p及び電極穴214から突出した電極222の先端222pは、それぞれ対応するクレードル端子37と接触する。
以上のとおり、先端保持部材230は、自機(クレードル2)に挿入された電子ペン1に押されて姿勢が変化する部材であり、本発明の「姿勢変化部材」の一例である。ここでいう姿勢とは、部材の向きや位置、形状などのことである。本実施例では、先端保持部材230の向きが変化する。また、先端保持部材230は、電子ペン1と接触する部分である接触領域233が電子ペン1の重さで押し下げられることにより姿勢が変化する。移動機構400は、姿勢が変化した先端保持部材230が加える力により電極221及び222を上述した第1位置(クレードル端子37に接触する位置)まで移動させる。この姿勢が変化した先端保持部材230による力は、電極保持部材240を介して電極221及び222に加えられる。
クレードルの電極が突出したまま固定されていると、電極がクレードル端子とこすれてしまい、電極もクレードル端子も摩耗することになる。本実施例では、電子ペン1が挿入されることで電極が突出するため、第1位置(クレードル端子と接触する位置)に電極が固定されている場合に比べて電極及びクレードル端子の摩耗が抑制される。また、突出したまま固定された電極は筐体ともこすれるので、電子ペン1を挿入するときの抵抗となる。
本実施例では電子ペン1の挿入中には電極が突出しておらず筐体10とこすれないので、第1位置に電極が固定されている場合に比べて電子ペン1を挿入するときの抵抗が小さくなる。また、電子ペン1の重さにより先端保持部材230の姿勢が変化するため、電子ペン1を挿入する際に人が力を加えなくても電極221及び222が第1の位置に移動するようになっている。
電極保持部材240が押し上げられると、電極221の後端221q及び電極222の後端222qも押し上げられる。このように電極が移動しても、各電極と基板270とは変形させても電気的特性を維持する配線部材であるFPC261及び262を介して接続されている。また、各FPCは、電極が移動する距離に応じた長さとなっている。この長さについて図8を参照して説明する。
図8は電極221を拡大して表す。電極221が図5に表す状態から図6に表す状態まで回転すると、FPC261のうち電極221に固定されている端部261pが距離L1だけ移動している。この場合、FPC261は、図5に表す状態における自身の両端の距離L2+距離L1よりも長くなっている。これにより、電極が移動しても基板270と電極との接続が維持される。
また、電子ペン1においては、電極221の後端221q側と電極222の後端222q側とが別々のFPC(フレキシブルプリント基板)の端部(図6に表す端部261p及び262p)に接続されている。両電極の後端側が1つのFPCの端部に接続されると、次の問題が生じる。
図9は1つのFPC265に接続された電極221x及び222xを表す。図9(a)では第2支持部材の接触面212sから先端が突出しているときの両電極が表され、図9(b)では接触面212sから先端が引っ込んだときの両電極が表されている。図9(a)では、両電極の後端側に接続されたFPC265の端部265pが1枚の真っ直ぐな板状になっている。これに対し、図9(b)では、端部265pの両電極に挟まれた部分に歪みが生じている。
このように図9の例では、電極を第1位置まで移動させる力の一部がFPC265の端部265pを変形させる力として使われてしまい、端部265pの剛性によっては電極が第1位置まで移動しないということが起こり得る。電子ペン1においては前述したように両電極の後端側が別々のFPCの端部に接続されているので、FPCの端部の変形に力を要するということがなく、図9の例に比べて、電極が第1位置に移動しやすくなっている。また、図9の例に比べると、2つの電極の距離を短く設計してもよくなっている。
ペンロック機構280は、押し付け部材281と、ロック部材282とを有する。押し付け部材281は、ばね等を有し、電子ペン1の方に向かう力を加えてロック部材282を電子ペン1に押し付ける。ペンロック機構280は、電子ペン1がクレードル2に挿入されるとロック部材282が押し付けられる位置に筐体10の窪み18が位置するように配置されている。
図10は窪み18及びロック部材282を拡大して表す。図10(a)では窪み18を含む筐体10の断面が表されている。窪み18は、断面が弧の形をした窪み面181によって形成されている。ロック部材282は自機(クレードル2)に挿入された電子ペン1の窪み18に押し付けられる部材であり、本発明の「押し付け部材」の一例である。
ロック部材282は、円盤の形をした円盤部283と、円盤部283を回転可能に支持する回転軸284とを有する。回転軸284は図示せぬ押し付け部材281により支持されている。窪み面181の半径は、外周面285の半径よりも大きくなっている。これにより、ロック部材282が窪み18に押し付けられると、円盤部283の外周面285が窪み面181に接触するようになっている。
電子ペン1がクレードル2から抜き取られると、筐体10は抜き取り方向B12に移動する。すると、円盤部283は窪み面181との摩擦により回転しながら押し戻される。円盤部283が回転しないと、この摩擦が電子ペン1を抜き取る際の抵抗力となるが、本実施例ではこの摩擦が円盤部283の回転力に変換される。このため、円盤部283が回転しない場合に比べて電子ペン1を抜き取る際の抵抗力が小さくなる。
図10(b)では、正面から見た窪み18と、筐体10を円筒部11の軸を中心に回転させたときの回転方向B13とが表されている。窪み面181の回転方向B13側には、平らな側面182が形成されている。このため、回転方向B13に回転させる力が電子ペン1に加わった場合、円盤部283が側面182に引っ掛かるため、それ以上回転しなくなる。このように、ペンロック機構280によって、クレードル2に挿入された電子ペン1が回転しないようになっている。
ローラー290は、円盤の形をした円盤部291と、円盤部291を回転可能に支持する回転軸292とを有する。円盤部291は、電子ペン1がクレードル2に挿入される際に、筐体10に接触して電子ペン1を第2支持部材212側に押し付ける。筐体10との摩擦により円盤部291が回転しながら電子ペン1を押し付けるので、円盤部291が回転しない場合に比べて電子ペン1を挿入する際の抵抗力が小さくなる。
クレードル2から電子ペン1が抜き取られると、電子ペン1により加えられていた図6に表す力F2及びF3が加わらなくなるので、図5に表すように、力F1により電極221及び222の各後端側が鉛直下方に押し下げられ、板部材231の接触領域233側が鉛直上方に押し上げられる。このように、移動機構400は、自機(クレードル2)から電子ペン1が抜き取られると、電子ペン1が挿入される前に所在していた位置(以下「第2位置」という)まで電極221及び222を移動させる。
力F1は、電極保持部材240及びコイルばね250によって先端保持部材230に加えられる。このように、移動機構400は、電子ペン1が自機(クレードル2)から抜き取られると先端保持部材230(姿勢変化部材の一例)を元の姿勢に戻す力F1を先端保持部材230に加えることで、電極221及び222を前述した第2位置まで移動させる。これにより、電極221及び222が第2位置に移動しない場合に比べて、電子ペン1が抜き取られるときのクレードル端子37の摩耗が抑制される。
[2]変形例
上述した実施例は本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、実施例及び各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
[2−1]ペンロック機構
ペンロック機構は実施例で述べたものに限らない。例えば電子ペン1の窪みに押し付けられる押し付け部材の形状が円盤の形でなく球の形や半球の形であってもよい。その場合の窪みの形状について図11を参照して説明する。
図11は本変形例の窪み18aの例を表す。図11(a)では水平方向に見た窪み18aの断面が表されている。この断面では、窪み18aの窪み面181aが半径r1の円の円周と重なる形をしている。図11(b)では鉛直下方に見た窪み18aの断面が表されている。この断面では、窪み18aの窪み面181aが半径r1よりも小さい半径r2の円の円周と重なる形をしている。
窪み18aに例えば球形の押し付け部材を押し付けた場合、筐体10aが移動する方向における窪み面181aの半径が大きいほど、押し付け部材が緩やかに押し戻されるので、筐体10aを移動させる力が小さくてすむ。よって、窪み18aに球形の押し付け部材を押し付けた場合、電子ペン1を自機(クレードル2)に対して出し入れする際に押し付け部材を押し戻すのに要する力に比べて、電子ペン1を回転させる際に押し付け部材を押し戻すのに要する力の方が大きくなる。
これにより、クレードル2への電子ペン1の抜き差しにおける抵抗を小さくしつつ、クレードル2に挿入された電子ペン1が回転することが抑制される。なお、窪みを形成する面の半径を図11の例のように変える代わりに、押し付け部材の形状を変えてもよい。例えば電子ペンが抜き差しされる方向を長手とする楕円体を押し付け部材とすることで、押し付け部材を押し戻す力が上記のようになる。
[2−2]力の調整機構
電極を第1位置まで移動させる力(以下「第1の力」という)及び電極を第2位置まで移動させる力(以下「第2の力」という)が調整されるようになっていてもよい。
図12は本変形例のクレードル2bの一例を表す。クレードル2bは、先端保持部材230bを備える。先端保持部材230bは、板部材231bと、支点部材232bとを有する。板部材231bは、レール部239を有する。レール部239は、支点部材232bが格納される空間を形成し、円柱状の支点部材232bを接触領域234から接触領域233に向かう方向B21及びその反対向きの方向B22に移動可能に支持する。
支点部材232bは、レール部239におけるいずれかの位置において固定されるようになっている。支点部材232bの固定位置が接触領域233に近いほど、支点が力点(電子ペン1の重さが加わる点)に近くなり、作用点(電極保持部材240に力を加える点)が支点から遠くなるので、接触領域233において電子ペン1から加えられる力F2によって接触領域234で電極保持部材240に加えられる鉛直上向きの力F5が小さくなる。力F5は、電極221及び222を第1位置まで移動させる第1の力の一例である。
反対に、支点部材232bの固定位置が接触領域233から遠いほど、支点が力点から遠くなり、作用点が支点に近くなるので、前述した力F2が変わらなくても力F5が大きくなる。このため、例えば使用されていくうちに電極221及び222が突出しなくなったりクレードル端子との接触が悪くなったりした場合に、力F5が大きくなるように調整することで元通りに接触するようになる。
また、接触領域234に加わる鉛直下向きの力F1(コイルばね250からの力と電極保持部材240に加わる重力とを合計した力)が変わらなくても、支点が接触領域234に近くなるほど先端保持部材230bの接触領域233側を持ち上げる力F6が小さくなり、支点が接触領域234から遠くなるほど力F6が大きくなる。力F6は、先端保持部材230bを元の姿勢に戻す力、すなわち電極221及び222を第2の位置に移動させる第2の力の一例である。このため、例えば使用により先端保持部材230bが元の姿勢に戻らなくなった場合も、力F6が大きくなるように調整することで元の姿勢に戻るようになる。
本変形例では、先端保持部材230bが、姿勢が変化した自部材が電極に加える力(例えば力F5)及び自部材を元の姿勢に戻す力(例えば力F6)の大きさを調整する調整機構として機能する。これにより、例えば重さが異なる電子ペンが挿入される場合も、第1の力及び第2の力を調整することで、電極221及び222の突出の度合いや先端保持部材230bの姿勢の戻り具合が調整される。
なお、調整機構の構成はこれに限らない。例えばコイルばね250の端に接触する部材の位置を変化させてコイルばね250の縮み量を変化させることで第1の力及び第2の力を調整する機構であってもよい。また、例えば電極保持部材に重りなどの重量物を引掛けたりモータ等で負荷を加えたりして第1の力及び第2の力を調整する機構であってもよい。また、第1の力だけを調整する機構であっても、第2の力だけを調整する機構であってもよい。要するに、第1の力及び第2の力のいずれか又は両方を調整する機構であれば、どのような機構が調整機構として用いられてもよい。いずれの場合も、電極とクレードル端子の接触具合又は先端保持部材の姿勢の戻り具合のいずれか又は両方が調整される。
[2−3]ペン回転機構
電子ペンがクレードルに挿入される際に、電子ペンのペン先側が特定の方向を向くように規制されてもよい。
図13は本変形例の電子ペン1cの一例を表す。図13(a)では前方から見た電子ペン1cが表され、図13(b)では電子ペン1cの幅方向に見た電子ペン1cが表されている。電子ペン1cは、開口17cが設けられた先端部12cを有する。開口17cは、図13(a)に表すように前方から見たときに円形の一部が欠けた形をしており、この欠けた部分には先端部12cのうちペン先41が配置されるペン先部121が設けられている。また、先端部12cのうちペン先部121以外の部分には斜面122が形成されている。
図14は本変形例のクレードル2cの一例を表す。図14(a)では電子ペン1cが挿入される方から見たクレードル2cが表され、図14(b)では机等に設置されたクレードル2cの穴部3cの内部を水平方向に見たところが表されている。クレードル2cは、穴部3cに挿入された電子ペン1cのペン先41が先端保持部材230cの穴235cに位置したときに開口17cに対向する位置に規制部材215を有する。
規制部材215は、鉛直上方(穴部3cが開口している方)に斜面216を有する。斜面216は、先端保持部材230cの穴235cから離れている方が高く、穴235cに近い方が低いように斜めに形成された平面である。ここでいう斜めに形成された平面とは、その法線が挿入方向B11及び挿入方向B11に直交する方向のいずれに対しても角度を成す平面のことである。規制部材215は、開口17cよりも小さく形成されており、斜面216側の端部が開口17cに入り込むようになっている。
図15はクレードル2cに挿入される電子ペン1cの挙動の一例を表す。図15(a)では、挿入方向B11に移動する電子ペン1cのペン先41が先端保持部材230cの穴235cが設けられた位置とは異なる位置に向けて移動している様子が表されている。この場合、図13に表す電子ペン1cの斜面122と規制部材215の斜面216とが接触して、ペン先41の挿入方向B11に穴235cがくる位置となるまで電子ペン1cが回転方向B31に回転する。その位置まで回転した後、規制部材215が開口17cに入り込むことで、ペン先41が穴235cを通り抜けて先端部12cが先端保持部材230cによって保持される。
以上のとおり、規制部材215は、電子ペン1cが自機(クレードル2c)に挿入されるとペン先41が決められた位置(図15の例ではペン先41の挿入方向B11に穴235cがくる位置)に導かれるように電子ペン1を回転させる回転機構として機能する。これにより、クレードルに挿入する際に電子ペンの向きに気を付けなくても、電子ペンのクレードル端子が電極に接触するようになっている。
[2−4]電極の数及び配置
実施例ではクレードルに電極が2つ設けられていたが、1つであってもよいし、3つ以上設けられていてもよい。また、実施例では2つの電極が挿入方向B11に並べて配置されていたが、電子ペンの幅方向に並べて配置されていてもよい。要するに、電極は、電子ペンが備えるクレードル端子に対応する数及び位置に設けられていればよい。
[2−5]クレードルの機能
実施例ではクレードルが通信機能及び充電機能を有していたが、これに限らず、両機能のうちのいずれか一方を有していてもよいし、他の機能(例えば周辺機器との接続機能や表示機能、放音機能など)を有していてもよい。
[2−6]姿勢変化部材
実施例では姿勢変化部材の一例である先端保持部材230が電子ペン1の重さにより姿勢を変化させていたが、これに限らず、例えば電子ペン1をユーザが押す力により姿勢を変化させてもよい。これにより、例えば水平方向に沿った挿入方向や鉛直上方の成分を有する挿入方向に電子ペンを挿入するクレードルに本発明を適用してもよくなる。
[2−7]第2位置への移動
実施例ではクレードルから電子ペンが抜き取られると電極が第2位置に移動したが、これに限らない。例えば第1位置に移動した電極を挟み込んで電極を第1位置で固定する固定部材により電子ペンが抜き取られても電極が第1位置で止まったままとなり、クレードルに設けられたレバーをユーザが動かすことで固定部材から解放された電極が第2位置に移動するようになっていてもよい。この場合でも、電子ペンが挿入される際には電極が固定されている場合に比べて電極及びクレードル端子の摩耗が抑制される。
1…電子ペン、2…クレードル、10…筐体、11…円筒部、12…先端部、20…フレーム、30…電子部品群、31…基板、37…クレードル端子、40…リフィル、41…ペン先、50…ノック部材、60…シャフト、70…支持部材、210…支持部材、213…規制部材、220…電極部、230…先端保持部材、240…電極保持部材、250…コイルばね、260…配線部材、270…基板、280…ペンロック機構、290…ローラー、300…PC、400…移動機構

Claims (3)

  1. 円筒の形をした円筒部を有する筐体と、当該円筒部の軸から離れた位置に設けられたペン先と、端子を備える電子ペンが自機に挿入されると当該電子ペンを支持する支持部材と、
    移動可能に支持された電極と、
    自機に前記電子ペンが挿入されると、当該電子ペンから受ける力によって前記電極を前記端子に接触する第1位置に移動させる移動機構と
    前記電子ペンが自機に挿入されると前記ペン先が決められた位置に導かれるように前記電子ペンを回転させる回転機構と
    を備える電子機器。
  2. 端子を備える電子ペンが自機に挿入されると当該電子ペンを支持する支持部材と、
    移動可能に支持された電極と、
    自機に前記電子ペンが挿入されると、当該電子ペンから受ける力によって前記電極を前記端子に接触する第1位置に移動させる移動機構と
    電子部品と、
    前記電極と前記電子部品とを電気的に接続するフレキシブルプリント基板であって、前記電極が移動する距離に応じた長さのフレキシブルプリント基板と
    を備える電子機器。
  3. 端子を備える電子ペンが自機に挿入されると当該電子ペンを支持する支持部材と、
    移動可能に支持された電極と、
    自機に前記電子ペンが挿入されると、当該電子ペンから受ける力によって前記電極を前記端子に接触する第1位置に移動させる移動機構と
    自機に挿入された前記電子ペンの窪みに押し付けられる押し付け部材であって、前記電子ペンを自機に対して出し入れする際に当該押し付け部材を押し戻すのに要する力に比べて、前記電子ペンを回転させる際に当該押し付け部材を押し戻すのに要する力の方が大きい押し付け部材と
    を備える電子機器。
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