JP6554651B2 - 圧力エア測定装置及びこれを用いた工作機械システム - Google Patents

圧力エア測定装置及びこれを用いた工作機械システム Download PDF

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本発明は、ドリルなどを保持する部材を含む加工用工具を工作機械の主軸に装着する際に、主軸と当接する着脱部のフランジ端面部の清掃を圧力エアの吹き出しにて行う主軸側にあるエア経路の詰まりを検出する圧力エア測定装置に関するものである。
一般に、マシニングセンタのような工作機械では、主軸の内周面に保持する部材を介して加工用工具を保持する機構を有すると共に、この加工用工具には着脱可能にする着脱部を設け、所望の加工をするための複数の工具が整列されたマガジンから必要な工具を自動搬送装置で選択して、主軸に装着して加工を行うことができるように構成されている。
マシニングセンタではこのようなオートツールチェンジャ等の自動機器の導入が進み、機械加工の自動化が飛躍的に進展し、主軸部への加工用工具の交換頻度の増加が顕著となった。自動交換に際して主軸に当接する着脱部のフランジ端面部は、加工用工具の交換時には主軸側から吹き出す圧力エアで清掃されて、異物の付着が無く清浄化された状態にあることは非常に重要である。
もしこのような工作機械の主軸内に設けられた圧力エアの主軸流路中に詰まりが生じていたり、圧力エア供給源に障害が生じたりすると、清掃が充分に行われず主軸と加工用工具の間に異物が存在して、加工用工具の保持姿勢寸法に誤差が生じ、加工精度に影響を及ぼす恐れがある。
従来、この圧力エアの主軸流路の詰まりの検出を目的としたものとして、特許文献1が開示されている。そこでは、圧力エア供給源からエア供給流路に供給されたエアの圧力又は流量を測定して加工用工具の装着有無を判定し、さらに着脱のためのテーパシャンクがクランプされた状態において、主軸流路から吹き出される圧力エアの圧力又は流量を測定し、予め測定した良好な装着状態との値を比較して装着不良の有無を判定している。
特許第4896580号公報
ところが、特許文献1に開示された工作機械の主軸に設けられた圧力エアの流路の詰まりを検出するものでは、エアの圧力や流量の測定を主軸側で行っているため常に状態を監視できるという利点はあるものの、構造が複雑になり、本来の加工の目的では無い付帯装置が付くため、複雑な機構によるコストアップやメンテナンス作業の煩雑化等の課題があった。また目詰まりの有無の判定のため、判定基準値の条件出しが必要であり、エアの圧力や流量の測定のディレイタイミングなど細かな調整を必要としていた。
一方、図9及び図10に示すような、加工用工具と同様に着脱部を有して、工作機械の主軸100に取り付けて、主軸流路の詰まりを目視で検出する従来の圧力エア測定装置が公知であって使用されている。図9は従来の圧力エア測定装置と主軸の構成斜視図であって、図10は従来の圧力エア測定装置が圧力エアの測定を実施した後のものを模式的に表している。従来の圧力エア測定装置は主軸100に8系統設けられた圧力エアを吹き出す主軸流路101に合わせた位置で、ホルダ部2と繋がって筐体41に流路があり、シリンダ42とそのシリンダ内部45で摺動可能なピストン43に接続されている。主軸側の圧力エア供給源から主軸流路に供給された圧力エアは主軸100側からシリンダ内部へ到達し、摺動可能なピストン43を押し出し、その際のピストン43の動きや移動した距離で圧力エアの状態を検出することができる。
このような機構によって主軸流路の目詰まりを検出する場合、摺動可能なピストンはメカニカル式でありそれも複数存在するため摺動抵抗によるばらつきがあること、シリンダはある程度の長さが必要であり曲がりやすいこと、一度エア噴射を受けたピストンは伸びたまま戻らないこと、流路、ピストン及びシリンダの頻繁な清掃が必要であること等、多くの難点があったため、オートツールチェンジャに組み込んで使うことができなかった。したがって測定の際には工作機械を停止させてピストンの動きと移動ストローク量の確認を人が目視で操作して確認する必要があった。
そこで、本発明者らはこの圧力を測定するメカニカルな部分を電気的な出力が可能なセンサ5に置き換えた圧力測定装置(図11及び図12参照)を開発中であるが、以下のような課題が生じる場合があった。
本発明者らが開発中の圧力測定装置で用いているセンサ5はいわゆる気圧センサであって、測定対象とする空間の圧力を検出する第1の測定部5aと大気圧を検出する第2の測定部5bを有し、その差圧を検出して圧力を測定するものである。このセンサ5の第1の測定部51は筐体4aに設けられている第1の測定空間205に密着して挿入されている一方、大気圧を検出する側すなわち第2の測定部52は第2の測定空間30に面して位置している。この圧力測定装置1はクーラントや切粉が散乱している環境下で使用されるため、電子部品や電源が搭載された第2の測定空間30を密閉してこれらの環境から保護することは重要である。
しかしながら測定する対象が非常に高い圧力のエアであると、第1の測定空間205からセンサ5の構造によってはセンサ5を介してエア漏れが僅かではあるが生じる場合があり、これがセンサ5の第2の測定部52が面している第2の測定空間30に徐々に蓄積されて、第2の測定空間30の内圧が上昇してしまうことがあった。さらに圧力エアの吹き出し口(主軸流路101)の数が多い主軸の場合、測定するチャンネル数が多くなってセンサ5の数が増えるとこの傾向が顕著となりやすい。
さらに電子部品や電源が搭載された第2の測定空間30が比較的大きい図11及び図12に示した圧力エア測定装置1に対して、図13及び図14に示すように圧力エア測定装置1の軸方向を短くすると、電子部品や電源が搭載された第2の測定空間30が小さくなるため、センサ5のエア漏れのばらつきも相まって第2の測定空間30の圧力上昇が起こりやすいという傾向が見られた。故にセンサ5の大気圧側の圧力が初期状態から徐々に上昇した場合には測定値がドリフトして正確な値が測定できないという課題があった。
本発明は、上記の欠点を補って、センサの大気圧側部が配置された空間の内圧変化による圧力エアの測定値のドリフトを防止した圧力エア測定装置を得ることが目的である。
本発明に係る圧力エア測定装置は、
加工用工具が着脱可能な工作機械の主軸に設けられた主軸流路から吹き出される圧力エ
アの状態を測定する主軸に着脱可能な圧力エア測定装置であって、
第1の測定部及び第2の測定部を有して圧力エアの圧力及び流量の少なくとも1つを測
定するセンサと、
センサが配置されると共に、一方が主軸の吹き出し流路に繋がり他方が外部に開口する流路に繋がってセンサの第1の測定部が面する第1の測定空間とセンサの第2の測定部が面する閉じた第2の測定空間とを形成する筐体と、
第2の測定空間と外部との気体の出入りを自在にするように筐体に設けられた気体透過
性部材と、で構成されている。
第2の測定空間が略大気圧であって、センサが第1の測定部に加わる圧力と第2の測定部に加わる圧力との差によりこれを圧力エアの圧力値として出力することが好ましい。
第2の測定空間に、センサと電気的に接続される電気電子部品及び配線部材及び電源の少なくとも1つが配置されることが好ましい。
本発明に係る工作機械システムは、主軸に着脱可能な加工用工具を主軸に着脱する際、加工用工具の着脱部へ圧力エアを吹き出すための第1の流路を主軸に設けた工作機械と、主軸に装着される上記圧力エア測定装置とで構成されている。
この構成により、圧力エア測定装置のセンサの一部、配線部材、電源、制御回路基板などの電気電子部品をクーラント及び切粉の飛散から保護する筐体に、センサの一部である大気圧測定側が面する空間と外部との気体の出入りを可能にする気体透過性部材を設けることで、センサの大気圧測定側が配置されている空間の圧力変化による測定値のドリフトを防止した圧力エア測定装置を実現できる。
本発明の第1の実施形態を示した圧力エア測定装置と工作機械の主軸を示した外観斜視図 本発明の第1の実施形態を示す圧力エア測定装置の断面図 本発明の第1の実施形態を示す圧力エア測定装置のセンサ付近拡大詳細断面図 本発明の第2の実施形態を示す圧力エア測定装置の外観斜視図 本発明の第2の実施形態を示す圧力エア測定装置の断面図 本発明の第3の実施形態を示す圧力エア測定装置の外観斜視図 本発明の第3の実施形態を示す圧力エア測定装置の断面図 本発明の実施形態を示す工作機械システムの斜視構成図 従来の圧力測定装置と主軸の構成斜視図 従来の圧力測定装置と主軸の構成斜視図 本発明の第3の実施形態の基となった圧力測定装置の構成斜視図 本発明の第3の実施形態の基となった圧力測定装置の断面図 本発明の第1及び第2の実施形態の基となった圧力測定装置の構成斜視図 本発明の第1及び第2の実施形態の基となった圧力測定装置の断面図
以下、本発明による実施形態について、図面を基に詳細な説明を行う。
図1は本発明の第1の実施形態を示す圧力エア測定装置と工作機械の主軸の略位置関係を示した外観斜視図である。図2は圧力エア測定装置1を中央で切断した断面図である。図3は図2のA部の拡大詳細断面図である。図1〜図3を参照して本発明の圧力エア測定装置1の第1の実施形態を説明する。
ホルダ部2はテーパシャンク2aとフランジ2bによって構成されており、圧力エア測定装置1は加工用工具が有している着脱部同様のホルダ部2を介して、工作機械の主軸100に着脱可能である。
テーパシャンク2aは、従来の図9及び図10に示した圧力測定装置と同様に主軸100の内部に引き込まれ、主軸100にテーパシャンク2aのテーパー面とフランジ端2cのフランジ端面2dの2面拘束で拘束される。本実施形態ではJIS B 6065−1,2規格による2面拘束形モジュラテーパホルダを用いているが、他の2面拘束形ホルダでも実施は可能である。
フランジ2bは、主軸100の装着面102に接するフランジ端2cを有すると共に、テーパシャンク2aと繋がっている。このホルダ部2は、マシニングセンタの所望の加工内容に応じて選択、交換するオートツールチェンジャにて工具マガジンに保管されている加工用工具にあるものと同様なものであって、本発明の圧力エア測定装置1でもこれを有している。
フランジ2bの主軸100に当接する箇所はフランジ端2cであって、主軸100に面するところには弾性部材2eが設けられ、主軸100に接する面はフランジ端面2dである。本実施形態における弾性部材2eは、2つの円弧状のニトリルゴムの平板を使用している。この弾性部材2eは、ネジ10によって固定されてフランジ端2cを構成していると共に、主軸100の主軸流路101に対応した第2の流路202の一部が設けられている。なお弾性部材2eは、全部若しくは一部が上記のゴムのような弾性を有したものであれば良く、金属板にアウトサート成形若しくは金属板をインサート成形したような構成も可能である。またその形状は圧力エアの流路数等によって適宜変形が可能である。
筐体4aは、ホルダ部2と後述の接続部材13を介して繋がって、8系統のエア流路を有すると共に、圧力エアを検出する部材等が収納されている。筐体4aは例えばカップ状の形状であって、材質はクーラント等による腐食を防止するためアルミ合金A6061を用いている。図2では8系統の流路のうち2つの流路断面のみが示されているが、8系統の流路は全て同一形状で、カップ状の筐体4aの中心軸を中心として放射状に形成されている。
フランジ端面2dを起点として、8系統の主軸流路101それぞれに対応して、第2の流路202が軸方向へ設けられている。第2の流路202は直線状であって連通して設けられている。
ホルダ部2と筐体4aは、中間にある接続部材13を介してボルトで固定され、接続部の気密がなされている。接続部材13はゴムなどの弾性体からなる円盤状の板であって、ホルダ部2の第2の流路202と筐体4aの第3の流路203を接続する穴が設けられていて、弾性体がパッキンの役割を成して気密が保たれている。なお本実施形態では、弾性部材2eを含んでいるフランジ2b及び接続部材13を連通した一連の流路を第2の流路202としている。一方、第3の流路203は直線状であって方向を変えて軸方向に対して斜め方向へ向かう流路形状となっている。
第1の測定空間205は第3の流路203と交差及び分岐して筐体4aの軸中心方向へ向かって設けたものであり、センサ5の第1の測定部5aがそれぞれ第1の測定空間205内に配置されていて、センサ5によって出力される信号を基に後述の制御回路基板9にて圧力エアの圧力値や流量値を演算して求めている。
第4の流路204は第3の流路203と繋がって、第3の流路203の延長線方向にさらに伸びて、直線状で外部へ開口して設けられている。よって第3の流路203と第4の流路204は直線状で直列の配置となっている。
筐体4bは円盤状の形状を成して、筐体4aに対向して圧力エア測定装置1の内部の部材を覆うように設けられ、筐体4aと筐体4bとの組合せによって第2の測定空間30を構成する。圧力エア測定装置1はマシニングセンタなどの工作機械で使用されるため、クーラント及び切粉などが飛散する環境であって、これらから電気回路等を保護することが必要である。そのため、筐体4aと筐体4bの間にOリング8を挟みネジ止めすることで第2の測定空間30を密閉している。
センサ5は、第1の測定部5aと第2の測定部5bを有していて、センサ5の第1の測定部5aは筐体4aに設けられた第1の測定空間205内に不図示のシール材と共に密着挿入され配置されている。センサ5の第1の測定部51は円柱状であって第1の測定空間205の壁面に対して密着挿入されて、この第1の測定空間205内の圧力を測定する。一方でセンサ5の第2の測定部5bは第2の測定空間30側にあって第2の測定空間30の圧力を測定する。したがって、センサ5は第1の測定空間205側に第1の測定部51があって、第2の測定空間30側に第2の測定部52があって、センサ5を挟んで第1の測定空間205と第2の測定空間30は対向隔離した状態となっている。
実際の測定に際しては、センサ5の第2の測定部52は大気圧に面している必要があり、センサ5の第1の測定部51で測定する圧力と大気圧の差圧により、第1の測定空間205内の圧力を測定することができる。本実施形態では、メトロダインマイクロシステム社製のアナログ気圧センサを用いている。そして筐体4aには8系統のエア流路があるため、それぞれの経路に対してセンサ5が計8個設けられている。
配線部材6は8個のセンサ5の入出力配線を行う基板であって、個々に筐体4aに固定されている。センサ5がこの基板上に実装されていて、センサ5の駆動用電源と圧力検出の出力電圧の電気配線がなされており、コネクタ及び不図示の電線ケーブルによって後述の制御回路基板9と接続されている。また配線部材6は、リジッドなベース材上に貼られたフレキシブル配線板であっても良く、制御回路基板9との接続配線部がこのフレキシブル配線板の延長部で構成されていても良い。
電源7は、不図示の電線ケーブル若しくは導電性の金属板など電気的に接続する手段により、センサ5及び制御回路基板9へ電力を供給している。本実施形態では充電可能な2次電池であって、ニッケル水素電池を用いている。電源7の種類は、センサ5及び制御回路基板9の消費電力や圧力エア測定装置1に要求される連続使用時間を考慮して適宜選択されるものである。
制御回路基板9は、センサ5へ駆動のための電力を供給すると共に、センサ5にて得られた電圧出力を受けて圧力エアの圧力値とこれを基に流量値を演算し、これを基に圧力エアの状態の測定値情報を生成して、この信号をA/D変換して、無線にて外部へ送信する。無線にて送信された信号は、専用の受信機、受信機を有するパーソナルコンピュータ、受信機を有する工作機械、若しくは工作機械に繋がって受信機を有するパーソナルコンピュータなどで受信及び復調されて、測定値がデータにて保管される。したがってこのような構成であれば予め測定値にしきい値を設けておき、しきい値以下であった場合、警告音を発したり、工作機械を停止させたりすることが可能である。さらに電源7の電圧やインピーダンスを所定の時間間隔でサンプリングして電源7の残量を監視し、電源7の残量が所定の値以下になった際に、残量不足の警告信号を無線にて送信して、充電を促す機能も有している。
気体透過性部材20は、筐体4bに取り付けられていて、センサ5、配線部材6、電源7、制御回路基板9が格納された第2の測定空間30と外部との空気の出入りを自在にする膜を有した部材である。この膜は通気性があり水や埃を通さない構造のメンブレンフィルタであって、例えば4フッ化エチレン樹脂の多孔質材でできている。したがって第2の測定空間30を略大気圧に保つことが可能となり、第2の測定空間30の圧力上昇を防止して測定値のドリフトを防止した圧力エア測定装置が実現できる。なお少なくとも第2の測定空間30にセンサ5の第2の測定部52が面していれば良いので、配線部材6、電源7、制御回路基板9などは別の空間に配置しても良いが、これらを第2の測定空間30に配置することでクーラント及び切粉の飛散から保護すると共に組立て配線も容易にすることができる。
図4は本発明の第2の実施形態を示す圧力エア測定装置の外観斜視図である。図5は本発明の第2の実施形態を示す圧力エア測定装置1を中央で切断した断面図である。本発明の第2の実施形態の基本的な構成は第1の実施形態と同じであるため、相違点のみ記述する。
本発明の第1の実施形態においては、気体透過性部材20は筐体4bに取り付けられていたが、本発明の第2の実施形態では筐体4aの外周部に取り付けられている。筐体4aも第2の測定空間30を形成しているため、気体透過性部材20は筐体4aに取り付けることも可能である。
図6は本発明の第3の実施形態を示す圧力エア測定装置の外観斜視図である。図7は本発明の第3の実施形態を示す圧力エア測定装置1を中央で切断した断面図である。本発明の第3の実施形態の基本的な構成は第1及び第2の実施形態と同じであるため、相違点のみ記述する。
第3の実施形態は第1及び第2の実施形態と比較して、筐体4a及び筐体4bの直径が小さいものであって、その反面軸方向長は長くなり、圧力エア測定装置1に対して要求する機能や使用対象の工作機械の仕様によって適宜選択されるものである。
ホルダ部2の第2の流路202と筐体4aの第3の流路203はOリング11を介して繋がっていて、筐体4aの第3の流路203から直角に折れ曲がって第1の測定空間205がある。最終的には圧力エアは第4の流路204によって外部へ放出される。
筐体4aと筐体4cは、双方設けられたネジによってOリング8を介して締め付けられて第2の測定空間30を形成し、センサ5、配線部材6、電源7、制御回路基板9等がこの第2の測定空間30内に収められている。センサ5は円環状の配線部材6に直接実装されていて、配線部材6は不図示のコネクタ若しくは電線ケーブルにて制御回路基板9と接続されている。よってセンサ5の第2の測定部52は第2の測定空間30にあって、筐体4cに取り付けられた気体透過性部材20によって気体の出入りは可能であって大気圧が保たれ、液体であるクーラント及び切粉の飛散からは保護される。
図8は、本発明の圧力エア測定装置を用いた工作機械システムの実施形態の斜視構成図である。圧力エア測定装置1は、工作機械500内のマガジンに装着され、圧力エアの測定を行いたいタイミングでオートツールチェンジャによってマガジンから取り出されて主軸100に装着され、主軸100から吹き出される清掃用の圧力エアの測定値情報を無線によって送信している。パーソナルコンピュータ503は、圧力エアの測定値情報を受信する受信手段を有すると共に、受信した圧力エアの測定値情報から、工作機械を停止させるか否かを判断する判断手段と、この判断手段によって工作機械500の制御部502へ停止を指令する指令手段を有している。
またパーソナルコンピュータ503は電源7の残量情報も同様に受信して、工作機械を停止させるか否かを判断する判断手段と、この判断手段によって工作機械500の制御部502へ停止を指令する指令手段を有している。さらに警告をパーソナルコンピュータ503の画面に表示し、さらに警告音を発することもできる。工作機械500の制御部502は、パーソナルコンピュータ503から工作機械の停止指令を受け取って実行すると共に、操作画面501や警告音にて警告も発することができる。
さらにこの実施形態の変形として、パーソナルコンピュータ503の役割を成すものが制御部502に組み込まれていても良い。したがって工作機械500の制御部502は直接、圧力エア測定装置1から主軸100の圧力エアの測定値情報及び電源7の残量情報を受けて工作機械500の停止判断を行い、この判断によって停止指令を発して実行すると共に、操作画面501や警告音にて警告も発することができる。
本発明によれば、センサ、配線部材、電源、制御回路基板などの電気電子部品を液体であるクーラント及び切粉の飛散から保護する空間を形成しつつ、この空間と外部との気体のみの出入りを自在にする気体透過性部材を設けることで、この空間の圧力変動を防止して、精度の高い圧力エア測定装置を実現することができる。
さらにまた本発明による工作機械システムは、圧力エアの測定値のドリフトが低減できることから、精度の高い圧力エアの測定が可能であって、正常な状態にもかかわらず誤測定結果が生じたことによる確認時間の低減を実現できる。
本発明の活用例として、マシニングセンタなどの工作機械の保全ツールとしての適用が可能である。
1 圧力エア測定装置
2 ホルダ部
2a テーパシャンク
2b フランジ
2c フランジ端
2d フランジ端面
2e 弾性部材
4a、4b 筐体
5 センサ
5a 第1の測定部(センサ)
5b 第2の測定部(センサ)
6 配線部材
7 電源
8 Oリング
9 制御回路基板
13 接続部材
20 気体透過性部材
30 第2の測定空間(密閉空間)
41 筐体
42 シリンダ
43 ピストン
100 主軸
101 主軸流路
102 装着面
202 第2の流路
203 第3の流路
204 第4の流路
205 第1の測定空間
500 工作機械
501 操作画面
502 制御部
503 パーソナルコンピュータ
504 工作機械システム





Claims (4)

  1. 加工用工具が着脱可能な工作機械の主軸に設けられた主軸流路から吹き出される圧力エアの状態を測定する前記主軸に着脱可能な圧力エア測定装置であって、
    第1の測定部及び第2の測定部を有して前記圧力エアの圧力及び流量の少なくとも1つを測定するセンサと、
    前記センサが配置されると共に、一方が前記主軸の前記吹き出し流路に繋がり他方が外部に開口する流路に繋がって前記センサの前記第1の測定部が面する第1の測定空間と前記センサの前記第2の測定部が面する閉じた第2の測定空間とを形成する筐体と、
    前記第2の測定空間と前記外部との気体の出入りを自在にするように前記筐体に設けられた気体透過性部材と、
    を有することを特徴とする圧力エア測定装置。
  2. 前記第2の測定空間が略大気圧であって、前記センサが前記第1の測定部に加わる圧力
    と前記第2の測定部に加わる圧力との差によりこれを前記圧力エアの圧力値として出力することを特徴とする請求項1に記載の圧力エア測定装置。
  3. 前記第2の測定空間に、前記センサと電気的に接続される電気電子部品及び配線部材及
    び電源の少なくとも1つが配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧力エア測定装置。
  4. 主軸に着脱可能な加工用工具を前記主軸に着脱する際、前記加工用工具の着脱部へ圧力
    エアを吹き出すための主軸流路を前記主軸に設けた工作機械と、
    前記主軸に装着される請求項1から3のいずれか一項に記載の圧力エア測定装置と、
    を有することを特徴とする工作機械システム。
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