JP6554290B2 - 開閉装置用の開閉体及び該開閉体を用いた開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、オーバーヘッドドアやシャッター装置等の開閉装置に用いられる開閉体、及び該開閉体を用いた開閉装置に関するものである。
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載されるもののように、上下に並ぶ複数のパネル(パネル状部材11)からなる開閉体(10)と、該開閉体(10)を上方へ開放して上方斜め後方へ収納するガイドレール(30)とを具備したオーバヘッドドアがある。このオーバヘッドドアによれば、開閉体(10)をガイドレール(30)の上部側に収納する際には、隣接する前記パネル間を折り曲げるようにして、前記パネルの一方を他方に対し回動させる。このため、隣接する前記パネルの間は、軸状部材等を有するヒンジ部によって接続されている(特許文献1の図1参照)。
しかしながら、上記従来技術では、前記ヒンジ部によって開閉体(10)の室内側面に凹凸が形成される。詳細に説明すれば、前記ヒンジ部が開閉体(10)の室内側面から開閉体厚さ方向へ突出するため、該ヒンジ部が凸部になり、該ヒンジ部の上側と下側がそれぞれ凹部になる。
したがって、開閉体(10)面が凹凸になり該凹部に塵埃や異物等が付着したり、突出するヒンジ部の作動音が耳触りであったり等するおそれがある。
特開2014−109184号公報
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、ヒンジ部による凹凸を無くして開閉体面への塵埃や異物等の付着を抑制することができる開閉装置用の開閉体及び該開閉体を用いた開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するための一手段は、開閉方向に並ぶ複数のパネルからなる開閉装置用の開閉体において、開閉方向に隣り合う二つのパネルの間には、一方のパネルに対し他方のパネルを折り曲げるように回動させるとともにこの回動の際に前記二つのパネル間の角度が狭まる方向側で前記二つのパネルの厚み内に位置するヒンジ部と、該ヒンジ部により形成される凹凸を、開閉体厚み方向側から覆って略平坦状にする第1のカバー部及び第2のカバー部とが設けられ、第1のカバー部は、第2のカバー部に対向する端部側が前記ヒンジ部の回動軸の外周に沿うとともに、その逆端側が前記一方のパネルに対し着脱可能に固定され、第2のカバー部は、第1のカバー部に対向する一端側を、前記回動の前後にわたって第1のカバー部の前記端部側に近接するように形成するとともに、その他端側が前記他方のパネルに対し着脱可能に固定されていることを特徴とする。
本発明は、以上説明したように構成されているので、ヒンジ部による凹凸を無くして開閉体面への塵埃や異物等の付着を抑制することができる。
本発明に係る開閉体の一例を示す斜視図である。 パネルの一例を示す側面図である。 同開閉体の要部拡大側面図である。 同開閉体のパネル間を示す要部拡大図であり、(a)と(b)はパネル間を曲げる前の状態と後の状態を示している。 パネルの他例を示す側面図であり、(a)はカバー部材を外した状態を示し、(b)はカバー部材を装着した状態を示す。 図5のパネルを連結した状態を示す側面図であり、(a)と(b)はパネル間を曲げる前の状態と後の状態を示している。 パネルの他例を示す側面図である。 図7のパネルを連結した状態を示す側面図であり、(a)と(b)はパネル間を曲げる前の状態と後の状態を示している。
本実施の形態の第一の特徴は、開閉方向に並ぶ複数のパネルからなる開閉装置用の開閉体において、開閉方向に隣り合う二つのパネルの間には、これら二つのパネルの厚み内に位置して一方のパネルに対し他方のパネルを折り曲げるように回動させるヒンジ部と、該ヒンジ部により形成される凹凸を、開閉体厚み方向側から覆って略平坦状にするカバー部とが設けられている。
ここで、前記「凹凸」は、例えば、ヒンジ部の軸部分により形成される凸部と、該凸部の両側に形成される凹部等である。
この構成によれば、ヒンジ部により形成される凹凸をカバー部により覆って略平坦状にすることができ、開閉体面に塵埃や異物等が付着し難くしたり、ヒンジ部の回動音を低減したりすることができる。
第二の特徴として、開閉体面への塵埃や異物等の付着をより効果的に抑制するために、前記カバー部は、前記二つのパネルが略直線状に並んだ際にこれら二つのパネルに対し略面一になるように設けられている。
第三の特徴として、メンテナンス性を向上するために、前記ヒンジ部と前記カバー部の各々は、前記パネルに対し着脱可能に設けられている。
第四の特徴として、好ましい具体的態様を得るために、前記カバー部は、前記二つのパネルのうちの一方に対し着脱可能な第1のカバー部と、その他方に対し着脱可能な第2のカバー部とから構成され、第1のカバー部は、第2のカバー部に対向する端部側に、前記ヒンジ部の回動軸に沿う曲面部を有し、第2のカバー部は、第1のカバー部に対向する端部側を、前記回動の前後にわたって前記曲面部に近接するように形成している(図1,図3及び図4参照)。
第五の特徴として、他の好ましい具体的態様を得るために、前記ヒンジ部と前記カバー部の各々は、前記パネルに対し着脱不能な一体状に設けられている(図7及び図8参照)。
第六の特徴として、上記開閉体を具備して開閉装置を構成した。
次に、上記特徴を有する好ましい実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。
なお、本明細書中、「開閉体厚さ方向」とは、全閉状態の開閉体の厚さ方向を意味する。また、本明細書中、「開閉体幅方向」又は「開閉体横幅方向」とは、開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、前記開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
図1は、本発明に係る開閉装置用の開閉体の一例を示す斜視図である。
この開閉体1は、開閉方向に並ぶ複数のパネル10からなり、開閉方向に隣り合う二つのパネル10,10の間には、これら二つのパネル10.10の厚み内に位置して一方のパネル10に対し他方のパネル10を折り曲げるように回動させるヒンジ部20と、該ヒンジ部20により形成される凹凸を、開閉体厚み方向側から覆って略平坦状にする複数のカバー部11,12,33,34とが設けられている。
なお、前記「略平坦状」とは、幾何学的に平坦である場合を含むのは勿論のこと、使用上において支障がない程度に平坦であって若干の間隙や凹凸がある状態を含む。
各パネル10は、図2に示すように、内部に中空部を有するとともに上下方向へ長尺な断面略枠状の部材であり、前記断面形状を開閉体横幅方向へ連続している。なお、図2によれば、便宜上、パネル10の横幅寸法を短尺に図示しているが、このパネル10の実際の横幅寸法は、開閉体1によって開閉される開口部の幅と略同等であり、通常は比較的長尺な寸法であり左右対称の構造となる。
このパネル10の上下方向の中央寄りにおいて、その表面と裏面には、それぞれ、平坦面部10a,10bが形成される。
そして、表側の平坦面部10aの上下端側には、後述するカバー部として機能する突片部11,12が形成される。
また、裏側の平坦面部10bの上下端側には、着脱可能なカバー部33,34を固定するための被嵌合部13,14及び被止着部15,16、ヒンジ部20を固定するための被止着部17,18等が設けられる。
上側の突片部11(カバー部)は、平坦面部10aよりも開閉体厚さ方向に若干凹んでいる(図2参照)。この突片部11は、後述するヒンジ部20の軸部を覆うように縦断面湾曲状に形成される(図3参照)。
下側の突片部12(カバー部)は、平坦面部10aと面一になるようにして、下方へ突出しており、図3に示すように、下側に隣接するパネル10の突片部11に重なり合う。
上側の被嵌合部13は、着脱可能な一方のカバー部33を嵌め合せるように(図3参照)、底部を下方へ向けた凹状に形成される。
下側の被嵌合部14は、着脱可能な他方のカバー部34を嵌め合せるように(図3参照)、底部を斜め下方へ向けた凹状に形成される。
上側の被止着部15は、カバー部33に挿通したネジ39を螺合して止着するためのネジ孔である(図3参照)。
被止着部15よりもさらに上側の被止着部17は、ヒンジ部20の下側に挿通したネジ39を止着するためのネジ孔である(図3参照)。
また、下側の被止着部16は、カバー部34に挿通したネジ39を螺合して止着するためのネジ孔である(図3参照)。
被止着部16よりもさらに下側の被止着部18は、ヒンジ部20の上側に挿通したネジ39を止着するためのネジ孔である(図3参照)。
ヒンジ部20は、筒状軸部21の両側に2つの板状の回動板22,23を回動自在に支持してなる。このヒンジ部20は、上下に隣接するパネル10,10の間において、横幅方向へ間隔を置いて複数配設される(図示省略)。
各ヒンジ部20は、上下に隣接するパネル10,10の厚み内に位置するよう設けられ、一方の回動板22を、上側のパネル10に対しネジ39によって止着するとともに、他方の回動板23を下側のパネル10に対しネジ39によって止着している。
開閉体幅方向へ並べられる複数のヒンジ部20のうち、最も側端寄りに位置するヒンジ部20の筒状軸部21には、転動装置24の軸部24aが挿入され支持される(図1参照)。
転動装置24は、軸部24aの先端側にローラ24bを回転自在に支持している。ローラ24bは、当該開閉体1の適用対象となる開閉装置のガイドレールに嵌り合って転動する。
また、一方のカバー部33(第1のカバー部)は、その上端側に凸湾曲状の曲面部33aを有するとともに、下端部に係合突起33bを有し、これら曲面部33aと係合突起33bの間に、上下のパネル10,10が略直線状に並んだ際に、これらパネル10,10の平坦面部10b,10bと略面一になる平坦面部33cを有する。
曲面部33aは、図4に示すように、他方のカバー部34(第2のカバー部)の下端部に対向するように、上端側に配置される。そして、この曲面部33aは、ヒンジ部20の回動軸となる筒状軸部21の周面に沿う曲面状に形成され、上側のパネル10の回動の前後にわたって、上側のカバー部34の下端部との隙間を略一定の間隔に維持する。
係合突起33bは、パネル10上側の被嵌合部13に嵌り合うように断面略クランク状に曲げられている(図3参照)。
上記構成のカバー部33は、先ず、係合突起33bが被嵌合部13に嵌め合せられる。この状態で、カバー部33は、落下しないようにパネル10に係止される。次に、カバー部33は、ネジ39によってパネル10に対し不動に固定される(図3参照)。このカバー部33は、ネジ39を緩めることで取り外し可能である。
他方のカバー部34(第2のカバー部)は、その上端側に係合突起34aを有するとともに、下端部に曲面部34bを有し、これら係合突起34aと曲面部34bの間に、上下のパネル10,10が略直線状に並んだ際に、これらパネル10,10の平坦面部10b,10bと略面一になる平坦面部34cを有する。
係合突起34aは、パネル10下側の被嵌合部14に嵌り合うように、開閉体厚さ方向において斜め下方を向く突片状に形成される(図3参照)。
曲面部34bは、上側のパネル10及びカバー部34の回動の前後にわたって(図4(a)(b)参照)、下側のカバー部33の曲面部33aに対し、略一定の隙間を置いて近接するように形成される。
上記構成のカバー部34は、先ず、係合突起34aが被嵌合部14に嵌め合せられる。この状態で、カバー部34は、落下しないようにパネル10に係止される。次に、カバー部34は、ネジ39によってパネル10に対し不動に固定される(図3参照)。このカバー部34は、ネジ39を緩めることで取り外し可能である。
なお、他例としては、図3に示す曲面部34bと曲面部33aとの関係が上下逆になるようにしてもよい。すなわち、この他例では、曲面部34bが筒状軸部21の周面に沿う下向きの曲面状に形成され、曲面部33aは上側のパネル10の回動の前後にわたって前記曲面部34bの表面に対し、下側から略一定の隙間を置いて近接するように形成される。
図1中、符号40は、パネル10が全閉した際に、床面等の着座対象部位に対し当接して変形するパッキンである。このパッキン40は、着座対象部位に対し開閉体幅方向の略全長にわたって接触し、当該パネル10により閉鎖性を向上する。
上記構成の開閉体1は、例えば特許文献1に示す開閉装置(オーバーヘッドドア)の開閉体と置換して用いられる。そして、この開閉体1は、ガイドレール(図示せず)に沿って移動することで、空間を仕切るようにして下方へ閉鎖動作したり、上方へ開放動作したりする。
次に、上記構成の開閉体1及び該開閉体1を用いた開閉装置について、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
複数のパネル10を上下方向に直線状に並べた閉鎖状態においては、図1、図3及び図4(a)等に示すように、ヒンジ部20によってパネル10面に形成される凹凸が、突片部11,12(カバー部)、及びカバー部33,34により覆われる。このため、上下に並ぶパネル10,10間の接続部分が、上下のパネル10,10の平坦面部10a,10bに連続する略平坦状になる(図4(a)参照)。
よって、当該パネル10における外観上の体裁を向上するとともに、開閉体面への塵埃や異物等の付着を抑制することができる。しかも、ヒンジ部20を、突片部11,12(カバー部)、及びカバー部33,34により覆うようにしているため、ヒンジ部20の回動音を低減することもできる。
また、着脱可能なカバー部33,34を外せば、ヒンジ部20や転動装置24の交換を容易に行うことができ、メンテナンス性が良好である。
また、開閉体1によれば、図4(a)(b)に示すように、上側のパネル10を、下側のパネル10に対し折り曲げるようにして回動させる際、カバー部34下端の曲面部34bとカバー部33上端の曲面部33aとの間の隙間が略一定に維持される。このため、前記回動中においても、上下のパネル10,10間に隙間が殆ど形成されず、外観上の体裁が良好であり、また、前記隙間に異物等が挟まるようなことも防ぐことができる。
次に本発明に係る開閉体の他例について説明する。なお、以下に説明する開閉体については、上述した開閉体1の一部を変更したものであるため、主にこの変更部分について詳述し、重複する詳細説明を省略する。
図5及び図6に示す開閉体2は、上述した開閉体1に対し、上記パネル10をパネル50に置換し、カバー部33,34を単数の着脱可能なカバー部60に置換したものである。
各パネル50は、図5に示すように、上下方向へ長尺な部材であり、その上下方向の中央寄りにおける表面側に平坦面部50aが形成され、同表面側において、平坦面部50aの上下端側には、カバー部として機能する突片部51,52が形成される。これら突片部51,52は、上記パネル10における突片部11,12と同形状である。
また、このパネル50の裏面側には、その上端側に、被嵌合部53および被止着部54,55が形成され、下端側に、被嵌合部56および被止着部57,58が形成される。
上側の被嵌合部53は、着脱可能なカバー部60の上側の係合突起61を嵌め合せるように(図5参照)、底部を下方へ向けた凹状に形成される。
下側の被嵌合部56は、同カバー部60の下側の係合突起62を係止するように上方向きの突片状に形成される(図5参照)。
上側の被止着部54は、カバー部60に挿通したネジ39を螺合して止着するためのネジ孔である(図5参照)。
被止着部54よりもさらに上側の被止着部55は、ヒンジ部20の下側に挿通したネジ39を止着するためのネジ孔である(図3及び図4参照)。
上記構成のパネル50は、上方方向に並べられ、隣り合うパネル50,50間がヒンジ部20により接続された後、各パネル50の裏面側に、単数のカバー部60が装着される。
カバー部60は、その上端側に凸湾曲状の曲面部63を有するとともに、下端部に、下方側のカバー部60の曲面部63に近接するように、凹湾曲状の曲面部64を有し、これら曲面部63,64の上下間に、平坦面部60aを有する。
平坦面部60aは、パネル10の上下方向及び横幅方向の略全長にわたって連続する平坦状の面である。
上記構成のパネル50は、図6に示すように、上方方向へ並べられるとともにその上下間がヒンジ部20によって接続される。そして、この接続の後、各パネル50には、カバー部60が装着される。カバー部60は、その上下に挿通されるネジ39,39によって、カバー部60に止着される。上下のパネル50,50が略直線状に並んだ際に、上下の平坦面部60a,60aは略面一になる(図6(a)参照)。
また、開閉体2の横幅方向端部に位置するヒンジ部20には、上述した開閉体1と略同様にして転動装置24(図1参照)が装着される。
よって、図5及び図6に示す開閉体2によれば、ヒンジ部20によってパネル50面に形成される凹凸が、カバー部51,52,60等により覆われる。このため、上下に並ぶパネル50,50間の接続部分が、上下方向へ連続する略平坦状になる(図6(a)参照)。
よって、当該パネル50における外観上の体裁を向上したり、ヒンジ部20の回動音を低減したりすることができる。
また、着脱可能なカバー部60を外せば、ヒンジ部20や転動装置24の交換を容易に行うことができ、メンテナンス性が良好である。
また、例えば、補強等の目的で、パネル50とカバー部60とで挟まれた中空部に補強部材等を嵌め込む場合でも、前記中空部に特別な凹凸等を設けることなく、パネル50とカバー部60の間に前記補強部材等を容易に嵌め込むことができる。
また、窓を形成する目的でパネル50及びカバー部60に貫通孔を設け、該貫通孔に対応するように、パネル50とカバー部60の間の中空部にガラス等の透明部材を嵌め込む場合にも、これらの工程を容易に行うことができる。
図7及び図8に示す開閉体2は、上述した開閉体1に対し、上記パネル10をパネル70に置換し、着脱可能なカバー部を用いない構成としている。
各パネル70は、図7に示すように、上下方向へ長尺な部材であり、その上下方向の中央寄りにおける表面側と裏面側にそれぞれ平坦面部70a,70bが形成される。
各パネル70の表面側(図7によれば左側面)において、平坦面部70aの上下端側には、カバー部として機能する突片部71,72が形成される。これら突片部71,72は、上記パネル10における突片部11,12と同形状である。
また、各パネル70の裏面側(図7によれば右側面)において、平坦面部70aの上端側には、断面凸曲状の曲面部73が形成される。
そして、開閉体厚さ方向において、突片部71と曲面部73の間には、後述する軸部76に嵌め合せられる軸受部74が形成される。この軸受部74は、上方を開口した断面C字状に形成される。
また、各パネル70の裏面側(図7によれば右側面)において、平坦面部70aの下端側には、下側に位置するパネル70の曲面部73の外面に近接して該曲面部73を覆うように、曲面部75が形成され、さらに、曲面部75の下方側には、軸部76が形成される。
軸部76は、図7に示すように、括れ部76aを介して、パネル70下端側に接続されており、軸受部74内で所定量回転する軸状に形成される。この軸部76は、他のパネル70の軸受部74に対し、開閉体幅方向の端部側から挿入される。
よって、図7及び図8に示す開閉体2によれば、ヒンジ部を構成する軸受部74及び軸部76が、表面側においてカバー部71,72により覆われ、また、裏面側においては曲面部73,75等によって覆われる。そして、上下に並ぶパネル70,70間の接続部分が、上下のパネル70,70の平坦面部70a,70bに連続する略平坦状になる(図7(a)参照)。
よって、当該パネル70における外観上の体裁を向上したり、ヒンジ部を構成する軸受部74及び軸部76の回動音を低減したりすることができる。
なお、上述した開閉体1,2,3は、特にオーバーヘッドドアの開閉体として好適であるが、シャッター装置に適用することも可能である。
1,2,3:開閉体
10,50.70:パネル
20:ヒンジ部
11,12,51,52,71,72:突片部(カバー部)
33:カバー部(第1のカバー部)
33a:曲面部
34:カバー部(第2のカバー部)
60:カバー部
74:軸受部(ヒンジ部)
76:軸部(ヒンジ部)

Claims (8)

  1. 開閉方向に並ぶ複数のパネルからなる開閉装置用の開閉体において、
    開閉方向に隣り合う二つのパネルの間には、一方のパネルに対し他方のパネルを折り曲げるように回動させるとともにこの回動の際に前記二つのパネル間の角度が狭まる方向側で前記二つのパネルの厚み内に位置するヒンジ部と、該ヒンジ部により形成される凹凸を、開閉体厚み方向側から覆って略平坦状にする第1のカバー部及び第2のカバー部とが設けられ、
    第1のカバー部は、第2のカバー部に対向する端部側が前記ヒンジ部の回動軸の外周に沿うとともに、その逆端側が前記一方のパネルに対し着脱可能に固定され、
    第2のカバー部は、第1のカバー部に対向する一端側を、前記回動の前後にわたって第1のカバー部の前記端部側に近接するように形成するとともに、その他端側が前記他方のパネルに対し着脱可能に固定されていることを特徴とする開閉装置用の開閉体。
  2. 第1のカバー部又は第2のカバー部は、着脱可能なネジにより、対応する前記パネルに止着されていることを特徴とする請求項1記載の開閉装置用の開閉体。
  3. 開閉方向に隣り合う二つの前記パネルは、開閉体厚み方向において第1及び第2のカバー部側に対する反対側の表面が平坦状に形成され、この平坦状の表面と前記第1及び第2のカバー部との間に、前記ヒンジ部を配置していることを特徴とする請求項1又は2記載の開閉装置用の開閉体。
  4. 前記パネルには、開閉方向の中央寄りに平坦面部が設けられ、この平坦面部における開閉方向の端部側に前記ヒンジ部を着脱可能に固定するための被止着部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載の開閉装置用の開閉体。
  5. 第1のカバー部は、第2のカバー部に対向する端部側に対する逆端側に、対応する前記パネルに嵌り合う係合突起を有し、
    第2のカバー部は、第1のカバー部に対向する一端側に対する他端側に、対応する前記パネルに嵌り合う係合突起を有することを特徴とする請求項1〜4何れか1項記載の開閉装置用の開閉体。
  6. 開閉方向に並ぶ複数のパネルからなる開閉装置用の開閉体において、
    開閉方向に隣り合う二つのパネルの間には、一方のパネルに対し他方のパネルを折り曲げるように回動させるとともにこの回動の際に前記二つのパネル間の角度が狭まる方向側で前記二つのパネルの厚み内に位置するヒンジ部が設けられ、これら二つのパネルには、前記ヒンジ部により形成される凹凸を開閉体厚み方向側から覆って略平坦状にするように、それぞれカバー部が着脱可能に固定され、
    前記各カバー部は、開閉方向の一端側部分を、前記ヒンジ部の回動軸の外周に沿って形成し、その他端側部分を、開閉方向に隣り合うカバー部の前記一端側部分に対し前記回動の前後にわたって近接するように形成し、開閉方向の一端側と他端側の間を略平坦状に形成していることを特徴とする開閉装置用の開閉体。
  7. 前記開閉方向が上下方向であり、第1のカバー部は第2のカバー部に対し下側に位置していることを特徴とする請求項1〜何れか1項記載の開閉装置用の開閉体。
  8. 第1のカバー部は、第2のカバー部に対向する端部側に、前記ヒンジ部の回動軸の外周に沿う凸湾曲状の曲面部を有し、
    第2のカバー部は、第1のカバー部に対向する一端側に、前記凸湾曲状の曲面部に沿う凹湾曲状の曲面部を有することを特徴とする請求項1〜5,7何れか1項記載の開閉装置用の開閉体。
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