JP6553706B2 - 抗微生物ペプチドデンドリマー - Google Patents
抗微生物ペプチドデンドリマー Download PDFInfo
- Publication number
- JP6553706B2 JP6553706B2 JP2017501499A JP2017501499A JP6553706B2 JP 6553706 B2 JP6553706 B2 JP 6553706B2 JP 2017501499 A JP2017501499 A JP 2017501499A JP 2017501499 A JP2017501499 A JP 2017501499A JP 6553706 B2 JP6553706 B2 JP 6553706B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dabl
- klk
- dabw
- amino acid
- lkl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/04—Antibacterial agents
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/001—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof by chemical synthesis
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K7/00—Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
- C07K7/04—Linear peptides containing only normal peptide links
- C07K7/06—Linear peptides containing only normal peptide links having 5 to 11 amino acids
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K7/00—Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
- C07K7/04—Linear peptides containing only normal peptide links
- C07K7/08—Linear peptides containing only normal peptide links having 12 to 20 amino acids
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Communicable Diseases (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- Oncology (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
アミノ酸配列はN末端からC末端までである。本明細書中で言及されるペプチドデンドリマーの末端のカルボキシ基は、カルボン酸、カルボキシレート基(COO−)又はアミド基(CONH2)である可能性がある。
(式中、Xは
(D2)4、
(D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、又は
(D6)64−(B6−[Y6]o−D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4であり、
それぞれのY(Y2、Y3、Y4、Y5及びY6)はその他のYから独立して、下記の式
o、p、q、r及びsは0又は1であり、
Zは中心部分であり、
それぞれのB(B1、B2、B3、B4、B5及びB6)はその他のBから独立して分岐部分であり、
それぞれのD(D1、D2、D3、D4、D5及びD6)はその他のDから独立して、
i.ジペプチドCH、HC、CC若しくはHH、又は
ii.トリペプチドHCH、HHC、CHH、CCH、CHC、HCC、HHH若しくはCCC
(式中、Hは疎水性側鎖を含む任意のアミノ酸であり、かつ、Cはカチオン性側鎖を含む任意のアミノ酸である。)
である。)
で表される。
(式中、a、b、c及びdは0又は1であり得る(ただし、aが1の場合bは1のみであり得、bが1の場合cは1のみであり得、かつ、cが1の場合dは1のみであり得る)。上記の式で示されるように、結合部分Yは、存在する場所で、アミド結合によってDと結合する酢酸部分を含むシステイン側鎖のチオエーテル結合によって、隣接するDと結合する。当該例示的な結合において、チオエーテル基の硫黄はYのシステイン側鎖が起源であり、かつ、アミド結合中のアミノ基は(システイン残基から見れば)C末端でDに隣接する、N末端のアミノ酸が起源である。)
で表される。
(式中、Xは
(D2)4、
(D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、又は
(D6)64−(B6−[Y6]o−D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4であり、かつ、
それぞれのY(Y2、Y3、Y4、Y5及びY6)はその他のYから独立して、下記の式
o、p、q、r及びsは0又は1であり、
Zは中心部分であり、
それぞれのB(B1、B2、B3、B4、B5及びB6)はその他のBから独立して、一般式CnH2n−1(NH)2CO−で表されるジアミノアルキルカルボン酸部分を表し、nは2〜10の間の数であり、より具体的にはnは2、3、4又は5であり、
それぞれのD(D1、D2、D3、D4、D5及びD6)はその他のDから独立して、
i.ジペプチドCH、HC、CC若しくはHH、又は
ii.トリペプチドHCH、HHC、CHH、CCH、CHC、HCC、HHH若しくはCCC
(式中、Hは疎水性側鎖を含む任意のアミノ酸であり、かつ、Cはカチオン性側鎖を含む任意のアミノ酸である。)
である。)
で表される。
(式中、Xは
(D2)4、
(D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、又は
(D6)64−(B6−[Y6]o−D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4であり、かつ、
それぞれのY(Y2、Y3、Y4、Y5及びY6)はその他のYから独立して、下記の式
o、p、q、r及びsは0又は1であり、少なくともo、p、q、r及びsは1であり、
Zは中心部分であり、
それぞれのB(B1、B2、B3、B4、B5及びB6)はその他のBから独立して、一般式CnH2n−1(NH)2CO−で表されるジアミノアルキルカルボン酸部分を表し、nは2〜10の間の数であり、より具体的にはnは2、3、4又は5であり、
それぞれのD(D1、D2、D3、D4、D5及びD6)はその他のDから独立して、
i.ジペプチドCH、HC、CC若しくはHH、又は
ii.トリペプチドHCH、HHC、CHH、CCH、CHC、HCC、HHH若しくはCCC
(式中、Hは疎水性側鎖を含む任意のアミノ酸であり、かつ、Cはカチオン性側鎖を含む任意のアミノ酸である。)
である。)
で表される。
(式中、Xは
(D2)4、
(D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、又は
(D6)64−(B6−[Y6]o−D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4であり、かつ、
それぞれのY(Y2、Y3、Y4、Y5及びY6)はその他のYから独立して、下記の式
o、p、q、r及びsは0又は1であり、
Zは中心部分であり、
それぞれのB(B1、B2、B3、B4、B5及びB6)はその他のBから独立して、一般式CnH2n−1(NH)2CO−で表されるジアミノアルキルカルボン酸部分を表し、nは2〜10の間の数であり、より具体的にはnは2、3、4又は5であり、
それぞれのD(D1、D2、D3、D4、D5及びD6)はその他のDから独立して、
i.ジペプチドCH、HC、CC若しくはHH、又は
ii.トリペプチドHCH、HHC、CHH、CCH、CHC、HCC、HHH若しくはCCC
(式中、Hは疎水性側鎖を含む任意のアミノ酸であり、かつ、Cはカチオン性側鎖を含む任意のアミノ酸である。)
であり、D1、D2、D3、D4、D5及びD6のうちの少なくとも1つが上記のトリペプチドから選択されるトリペプチドである。)
で表される。
(式中、Xは
(D2)4、
(D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、又は
(D6)64−(B6−[Y6]o−D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4
である。)
という簡略化された形で表されうる。
ccc.(KK)8−(K−LL)4−(K−LL)2−K−GSC
ddd.(KK)8−(K−KK)4−(K−LL)2−K−GSC
eee.(KK)8−(K−KK)4−(K−KK)2−K−GSC
fff.(KL)8−(K−LL)4−(K−LL)2−K−GSC
ggg.(KL)8−(K−KL)4−(K−LL)2−K−GSC
hhh.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−GSC
iii.(KA)8−(K−KA)4−(K−KA)2−K−GSC
jjj.(KH)8−(K−KH)4−(K−KH)2−K−GSC
kkk.(RL)8−(K−LL)4−(K−LL)2−K−GSC
lll.(RL)8−(K−RL)4−(K−LL)2−K−GSC
mmm.(RL)8−(K−RL)4−(K−RL)2−K−GSC。
nnn.(OrnL)4−(K−DabF)2−K−KL
ooo.(OrnF)4−(K−DabL)2−K−KL
ppp.(RF)4−(K−DabL)2−K−KL
qqq.(OrnF)4−(K−DabL)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
rrr.(OrnL)4−(K−DabF)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
sss.(RF)4−(K−DabL)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3。
(式中、Xは
(D2)4、
(D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、又は
(D6)64−(B6−[Y6]o−D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4であり、
それぞれのY(Y2、Y3、Y4、Y5及びY6)はその他のYから独立して、下記の式
o、p、q、r及びsは0又は1でありえ、
Zは中心部分であり、
それぞれのB(B1、B2、B3、B4、B5及びB6)はその他のBから独立して分岐部分であり、
それぞれのD(D1、D2、D3、D4、D5及びD6)はその他のDから独立して、
i.ジペプチドCH、HC、CC若しくはHH、又は
ii.トリペプチドHCH、HHC、CHH、CCH、CHC、HCC、HHH若しくはCCC
(式中、Hは疎水性側鎖を含む任意のアミノ酸であり、かつ、C(L)−2、3−ジアミノ酪酸である。)
である。)
で表されるペプチドデンドリマーが提供される。
(式中、Xは
(D2)4、
(D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、又は
(D6)64−(B6−[Y6]o−D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4であり、かつ、
それぞれのY(Y2、Y3、Y4、Y5及びY6)はその他のYから独立して、下記の式
o、p、q、r及びsは0又は1でありえ、
Zは中心部分であり、
B1、B2、B3、B4、B5及びB6はその他のBからそれぞれ独立して、一般式CnH2n−1(NH)2CO−で表されるジアミノアルキルカルボン酸部分を表し、nは2〜10の間の数であり、より具体的にはnは2、3、4又は5であり、
D1、D2、D3、D4、D5及びD6はその他のDからそれぞれ独立して、
i.ジペプチドCH、HC、CC若しくはHH、又は
ii.トリペプチドHCH、HHC、CHH、CCH、CHC、HCC、HHH若しくはCCC
(式中、Hは疎水性側鎖を含む任意のアミノ酸であり、かつ、Cは(L)−2、3−ジアミノ酪酸であることを特徴とする。)
である。)
で表される、ペプチドデンドリマーが提供される。
(式中、Xは
(D2)4、
(D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、又は
(D6)64−(B6−[Y6]o−D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4であり、かつ、
それぞれのY(Y2、Y3、Y4、Y5及びY6)はその他のYから独立して、下記の式
o、p、q、r及びsは0又は1でありえ、
Zは中心部分であり、
B1、B2、B3、B4、B5及びB6はその他のBからそれぞれ独立して、一般式CnH2n−1(NH)2CO−で表されるジアミノアルキルカルボン酸部分を表し、nは2〜10の間の数であり、より具体的にはnは2、3、4又は5であり、
D1、D2、D3、D4、D5及びD6はその他のDからそれぞれ独立して、
i.ジペプチドCH、HC、CC若しくはHH、又は
ii.トリペプチドHCH、HHC、CHH、CCH、CHC、HCC、HHH若しくはCCC
(式中、Hは疎水性側鎖を含む任意のアミノ酸であり、かつ、Cは(L)−2、3−ジアミノ酪酸であり、かつ、D1、D2、D3、D4、D5及びD6のうちの少なくとも1つがCH、HC、CC、HCH、HHC、CHH、CCH、CHC、HCC又はCCCから選択されることを特徴とする。)
である。)
で表される、ペプチドデンドリマーが提供される。
(式中、Xは
(D2)4、
(D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、又は
(D6)64−(B6−[Y6]o−D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4であり、
それぞれのY(Y2、Y3、Y4、Y5及びY6)はその他のYから独立して、下記の式
o、p、q、r及びsは0又は1でありえ、
Zは中心部分であり、
それぞれのB(B1、B2、B3、B4、B5及びB6)はその他のBから独立して分岐部分であり、
それぞれのD(D1、D2、D3、D4、D5及びD6)はその他のDから独立して、
i.アミノ酸C又はH
ii.ジペプチドCH、HC、CC若しくはHH、又は
iii.トリペプチドHCH、HHC、CHH、CCH、CHC、HCC、HHH若しくはCCC
(式中、Hは疎水性側鎖を含む任意のアミノ酸であり、かつ、Cはカチオン性側鎖を含む任意のアミノ酸である。)
であり、かつ、Z及び/又はN末端のDが一般式CH3(CH2)nCO−によって表されるアルキルカルボン酸部分と結合し、具体的にはnは4〜22の間の数であり、より具体的にはnは6、7、8、9、10、11、12、14又は16であることを特徴とする。)
で表される、ペプチドデンドリマーが提供される。。
(式中、Xは
(D2)4、
(D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、又は
(D6)64−(B6−[Y6]o−D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4であり、かつ、
それぞれのY(Y2、Y3、Y4、Y5及びY6)はその他のYから独立して、下記の式
o、p、q、r及びsは0又は1であり、
Zは中心部分であり、
B1、B2、B3、B4、B5及びB6はその他のBからそれぞれ独立して、一般式CnH2n−1(NH2)2CO−で表されるジアミノアルキルカルボン酸部分を表し、nは2〜10の間の数であり、より具体的にはnは2、3、4又は5であり、
D1、D2、D3、D4、D5及びD6はその他のDからそれぞれ独立して、
i.アミノ酸C又はH
ii.ジペプチドCH、HC、CC又はHH
iii.トリペプチドHCH、HHC、CHH、CCH、CHC、HCC、HHH又はCCC
(式中、Hは疎水性側鎖を含む任意のアミノ酸であり、かつ、Cはカチオン性側鎖を含む任意のアミノ酸である。)
であり、Z及び/又はN末端のDがアルキルカルボン酸部分と結合することを特徴とする。)
で表される、ペプチドデンドリマーが提供される。。
a.(KL)4−(K−KL)2−K−KL
b.(KL)4−(B−KL)2−B−KL
c.(RL)4−(B−RL)2−B−RL
d.(KKL)4−(K−KL)2K−KL
e.(DabW)4−(K−DabW)2−K−DabW
f.(DabL)4−(K−DabL)2−K−DabL
g.(LK)8−(K−LK)4−(K−LK)2−K−LK
h.(KY)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KL
i.(LA)8−(K−LK)4−(K−LA)2−K−KL
j.(KW)8−(K−KW)4−(K−KW)2−K−KW
k.(KF)8−(K−KF)4−(K−KF)2−K−KF
l.(KL)8−(B−KL)4−(B−KL)2−B−KL
m.(RL)8−(B−RL)4−(B−RL)2−B−RL
n.(LL)8−(K−KK)4−(K−LL)2−K−KK
o.(DabL)8−(K−DabL)4−(K−DabL)2−K−DabL
p.(DabL)8−(K−DabW)4−(K−DabL)2−K−DabW
q.(DabL)8−(K−DabL)4−(K−DabW)2−K−DabW
r.(DabL)8−(K−DabW)4−(K−DabW)2−K−DabL
s.(DabL)8−(K−DabW)4−(K−DabW)2−K−DabA
t.(DabL)8−(K−DabW)4−(K−DabA)2−K−DabW
u.(DabL)8−(K−DabA)4−(K−DabW)2−K−DabW
v.(KL)8−(K−KLCKL)4−(K−KL)2−K−KL
w.(KL)16−(K−KL)8−(K−KLCKL)4−(K−KL)2−K−KL
x.(KL)16−(K−KLCKL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KL
y.(RL)8−(K−RLCRL)4−(K−RL)2−K−RL
z.(KKL)4−(K−KKL)2−K−KKL
aa.(KLL)4−(K−KLL)2−K−KLL
bb.(LKL)4−(K−LKL)2−K−LKL
cc.(KLL)8−(K−KLL)4−(K−KLL)2−K−KLL
dd.(LKL)8−(K−LKL)4−(K−LKL)2−K−LKL
ee.(KL)8−(K−KL)4−(K−LKL)2−K−KKL
ff.(KL)8−(K−KL)4−(K−LKL)2−K−KLL
gg.(KL)8−(K−KL)4−(K−LKL)2−K−KLK
hh.(KL)8−(K−KL)4−(K−LKL)2−K−LKL
ii.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)4CH3
jj.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)6CH3
kk.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
ll.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)10CH3
mm.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)4CH3
nn.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)6CH3
oo.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
pp.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)10CH3
qq.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)14CH3
rr.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)16CH3
ss.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)22CH3
tt.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)16CH3
uu.(CH3(CH2)4CO−KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KL
vv.(CH3(CH2)4CO−KL)4−(K−KL)2−K−KL
ww.(KK)8−(K−KK)4−(K−LL)2−K−LL
xx.(KK)8−(K−LL)4−(K−KK)2−K−LL
yy.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)14CH3
zz.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)22CH3
aaa.(OrnL)4−(K−DabF)2−K−KL
bbb.(OrnF)4−(K−DabL)2−K−KL
ccc.(RF)4−(K−DabL)2−K−KL
ddd.(OrnF)4−(K−DabL)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
eee.(OrnL)4−(K−DabF)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
fff.(RF)4−(K−DabL)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
によって特徴付けられる。
全ての試薬、塩及びバッファーはAldrich、Fluka、Acros Organics、TCI Europe又はDr.Grogg Chemie AGのいずれかから購入した。PyBOP、アミノ酸及びそれらの誘導体はAdvanced ChemTech(アメリカ合衆国)、NovaBiochem(スイス国)、IRIS Biotech(ドイツ国)、PolyPeptide(フランス国)、GL Biochem(上海)から購入した。アミノ酸は以下の誘導体として使用された:Fmoc−Ala−OH、Fmoc−β−Ala−OH、Fmoc−Arg(Pbf)−OH、Fmoc−D−Arg(Pbf)−OH、Fmoc−Asp(OtBu)−OH、Fmoc−Gln(Trt)−OH、Fmoc−Gly−OH、Fmoc−His(Boc)−OH、Fmoc−Ile−OH、Fmoc−Leu−OH、Fmoc−D−Leu−OH、Fmoc−Lys(Boc)−OH、Fmoc−D−Lys(Boc)−OH、Fmoc−Lys(Fmoc)−OH、Fmoc−D−Lys(Fmoc)−OH、Fmoc−Lys(Alloc)−OH、Fmoc−Phe−OH、Fmoc−Pro−OH、Fmoc−Ser(tBu)−OH、Fmoc−Thr(tBu)−OH、Fmoc−Tyr(tBu)−OH、Fmoc−Val−OH、Fmoc−Dap(Fmoc)−OH、Fmoc−D−Dap(Fmoc)−OH、Fmoc−Dab(Boc)−OH、4−Fmoc−アミノメチル安息香酸(AMBA)、Fmoc−γ−Abu−OH(GABA)。TentaGel S NH2(荷重:0.32mmol/g)及びTentaGel S RAM(荷重:0.22〜0.26mmol・g−1)レジンはRapp Polymere(ドイツ国)から購入した。5(6)−カルボキシフルオレセイン(CF)はSigmaから購入した。ベシクル調製に利用される卵ホスファチジルコリン(EPC)、卵ホスファチジルグリセロール(EPG)及びMini−ExtruderはAvanti Polar Lipidsから購入した。ペプチドデンドリマーの合成は、ポリエチレンのフリット、テフロン(登録商標)の栓及びストッパーが取り付けられたポリプロピレンシリンジ内で、手動で行われた。分析RP−UHPLCは、Dionex Acclaim RSLC 120 C18カラム(2.2μm、120Å、3.0×50mm、流速1.2ml・min−1)を用いたDionex ULTIMATE 3000 Rapid Separation LC System(ULTIMATE−3000RS diode array detector)で実行した。化合物は214nmの紫外線吸収により検出した。データの記録及び処理はDionex Chromeleon Management System Version 6.80(分析RP−HPLC)で行った。予備のRP−HPLCはDr.Maisch Gmbh Reprospherカラム(C18−DE、100×30mm、5μm、孔経100Å、流速40mL・min−1)を用いたWaters Prep LC2489クロマトグラフィーシステムで実行した。化合物は214nmの紫外線吸収により検出した。RP−HPLCはHPLC級のアセトニトリル及びmQ脱イオン水を用いて実行した。溶出溶液は:A 0.1%TFAを含む水;B 水/アセトニトリル(50:50);C 0.1%TFAを含む水/アセトニトリル(10:90);D 0.1%TFAを含む水/アセトニトリル(40:60)とした。MSスペクトル、アミノ酸分析及びDOSY−NMR測定は、ベルン大学の化学科及び生化学科の質量分析、タンパク質分析及びNMRの設備によってそれぞれ提供された。収率は、他に記載がない限り、定量的なアミノ酸分析(AAA)で決定した。蛍光測定は、攪拌機及び温度制御器(他に記載がない限り25℃での測定)を備えた蛍光分光光度計(Cary Eclipse、Varian)で実行された。
修飾のないペプチドデンドリマー
レジン(TentaGel S RAM)は8mLのジクロロメタンで膨潤させ、そしてDMF中の20%ピペリジン溶液(2×10分)でレジンのFmoc保護基を除去した。さらなる結合として、PyBOP(ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウム)(3当量/G、G=世代)及び約8mLのNMP中のDIPEA(N、N−ジイソプロピルエチルアミン)(5当量/G)の存在下で、レジンを保護されたアミノ酸(3当量/G)の1つでアシル化した。アミノ酸、誘導体又はジアミノ酸は1時間(G0)、2時間(G1)、3時間(G2)、4時間(G3)で結合した。反応の終了は2、4、6−トリニトロベンゼンスルホン酸溶液(TNBS)又は(プロリン用の)クロラニルテストを用いて確認した。ビーズが赤の場合(プロリンは茶色)、いくつかの遊離アミノ基があり、かつレジンテストは陽性であった。それらが無色の場合、遊離アミノ基がなく、かつレジンテストは陰性であった。結合は陽性のテスト後に繰り返された。未反応のペプチド鎖のキャッピングは無水酢酸及びジクロロメタン(1:1v/v)で15分間行われた。各結合後、各シリンジ内のレジンは脱保護され(DMF中の20%ピペリジン、2×10分)、続いてTNBS又はクロラニルテストが行われ(テストは陽性でなければならない)、そして次に保護されたアミノ酸が添加された。合成の終わりに、末端のアミノ基は無水酢酸/ジクロロメタン(1:1)で20分間アセチル化するか、又はアセチル化しないかのいずれかであった。レジンはメタノールで2回洗浄し、真空下で乾燥後、TFA/TIS/水(94:5:1 v/v/v)を用いて4.5時間開裂を行った。システイン又はメチオニンを含むペプチドにおいては、開裂条件はTFA/TIS/水/EDT(94/1/2.5/2.5 v/v/v/v)である。濾過後、ペプチドを50mLの氷冷したtert−ブチルメチルエーテル(TBME)を用いて沈殿させ、4400rpmで15分間遠心分離し、そしてTBMEで2回洗浄した。粗製ペプチドの精製のために、粗製ペプチドをA(100%mQ水、0.1%TFA)に溶解し、予備RP−HPLCに供し、そして凍結乾燥後にTFA塩として得た。記載のない限り、分析HPLCに用いられた勾配は2.2分でA/D=100/0〜0/100、1.2mL・min−1である。
合成は「修飾のないペプチドデンドリマー」に従って行った。Fmoc−Lys(Alloc)−OHが最初にレジンに結合した。最後のFmoc基の脱保護の前にアリルオキシカルボニル(Alloc)保護基を、5mLの無水DCM及び25当量のフェニルシラン(PhSiH3)に溶解した0.25当量のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh3)4を触媒として、乾燥条件下で除去した。該工程は2回繰り返し、間に無水DCMで2回レジンを洗浄した。第2サイクル後、レジンをDCMで1時間洗浄し、そしてTNBSテストで遊離アミン基の検査を行うことによって脱保護を確認した。テストが赤であった場合、最初にHOBt(5当量)、DIC(5当量)及びNMP/DCM(1/1 v/v)中のDIPEA(3当量)を添加したカルボン酸(5当量)をレジンに溶解させ、そして3〜4時間撹拌した。NMP、メタノール、DCMで3回洗浄後、HATU(5当量)及びDMF/DCM(1/1 v/v)中のDIPEA(3当量)を溶解させたカルボン酸(5当量)を用いて結合を一晩繰り返した。最後のFmoc基の脱保護はNMP、メタノール、DCMで3回洗浄後に行い、そしてTNBSテスト(無色)による遊離アミン基の検査の後に行い、続いて「修飾のないペプチドデンドリマー」に記載した開裂及び精製を行った。
チオエーテル連結
コア及び鎖部分のペプチドは上記の手順に従って合成した。固相からのコアペプチドの開裂及び精製の前に、N末端を5mLのDCM中のクロロ酢酸無水物溶液(N末端ごとに10.0当量)で2回、15分間クロロアセチル化した。レジンはNMP、メタノール及びDCMで(それぞれ3回)洗浄した。
サンプルを、0.1%フェノール(v/v)含有6M塩酸を用いて、窒素真空下で、115℃で22時間加水分解した(チャン、J.−Y.及びクネヒト、R.、1992、Anal.Biochem.、197、52−58)。遊離したアミノ酸はフェニルイソチオシアネート(PITC)と結合し、そして結果として生じるフェニルチオカルバミル(PTC)アミノ酸は自動注入装置(Bidlingmeyer、B.A.ら、1984、Journal of Chromatography B、336、93−104)と共にDionex Summit HPLC装置を用いて、Nova Pack C18カラム(4μm、3.9mm×150mm、Waters)によってRP−HPLCによって分析された。対応する酢酸アンモニウムバッファーがpH6.3、0.14Mの酢酸ナトリウムバッファーと置き換わった。チオエーテルの橋にシステインが含まれた場合、カルボメチルシステイン(CMCys)として検出した。そうでない場合はシステインは加水分解中に崩壊した。加水分解が原因でトリプトファンは該方法では検出し得ず、かつアスパラギン/グルタミンはアスパラギン酸/グルタミン酸とそれぞれ同じ保持時間であった。フェニルアラニン及びDap溶出は同様に同じ保持時間であった。本分析ではセリンの検出量は通常、理論上の期待量より著しく低い。全ての収率、MIC(最小発育阻止濃度)MBC(最小殺菌濃度)及びMHC(最小溶血濃度)は該方法から結果として生じたペプチド含有量に従って補正した。
抗微生物ペプチドIの微量液体希釈法
抗微生物活性は枯草菌(BR151株)、大腸菌(DH5α株)、及び緑膿菌(PAO1株)に対して評価した。微量液体希釈法は最小発育阻止濃度(MIC)を決定するために用いた。細菌のコロニーはLB培地中で、37℃で一晩培養した。濃度は600nmでの吸光度を測定することで定量化し、そしてOD600=0.1(1×108CFU/mL)まで希釈した。サンプルは1mg・mL−1水溶液を原液として調製し、そして96ウェルのマイクロプレート(Cornstar、ポリプロピレン、未処理)中の栄養素LB培地中で2/3ずつ連続的に希釈した。サンプル溶液(50μL)はOD600nmが0.001の希釈細菌懸濁液(50μL)と混合した。これにより5×105CFU/mLの最終希望植菌が生じた。プレートを37℃で十分な増殖まで(18−24時間)培養した。各テストに対し、プレートの2つのカラムが無菌のコントロール(SC、培養液のみ)及び増殖コントロール(GC、培養液及び細菌種菌、抗体なし)として保持した。MTTの0.1%水溶液を10μLずつ各ウェルに加えた。最小発育阻止濃度(MIC)は肉眼で試験細菌(黄色)の目に見える増殖を阻害した抗菌物質(ペプチドデンドリマー)の最低濃度として定義した。微生物学的な研究のために、直鎖ペプチドLysTyrLysLysAlaLeuLysLysLeuAlaLysLeuLeu(SEQ ID No.1)をリファレンスとして用いた。
抗微生物活性は緑膿菌(PAO1株)、緑膿菌PT1482(A−)、PT1485(A−B−)、PT1149(A−B−C−algC)、PT331(Z61)(LPS変異株)、緑膿菌PEJ2.6、PEJ9.1、ZEM1.A、ZEM9.A(ジュネーヴ大学/大学医療センターからの臨床分離株)、バークホルデリア・セノセパシア(Burkholderia cenocepacia),黄色ブドウ球菌(MRSA株)及びアシネトバクター・バウマニ(ジュネーヴ大学/大学医療センターからの臨床分離株)に対して評価した。最小発育阻止濃度(MIC)を決定するために、微量液体希釈法を用いた。細菌のコロニーをMH培地で37℃、一晩培養した。サンプルは8mg・mL−1水溶液の原液として調製し、開始濃度を300μLのMH培地中で32、64、128又は256μg/mLまで希釈し、96ウェルのマイクロプレート(トリフェニルホスフェート(TPP)、未処理)の第1ウェルに添加し、そして1/2ずつ連続的に希釈した。細菌の濃度は600nmでの吸光度を測定することで定量化し、そしてMH培地中でOD600=0.022まで希釈した。サンプル溶液(150μL)をおよそ5×105CFUの最終植菌の4μL希釈バクテリア懸濁液と混合した。プレートを37℃で十分な増殖まで(〜18時間)培養した。各テストに対し、プレートの2つのカラムが無菌のコントロール(SC、培養液のみ)及び増殖コントロール(GC、培養液及び細菌種菌、抗生物質なし)として保持した。最小発育阻止濃度(MIC)は肉眼で試験細菌の目に見える増殖を阻害した抗菌物質(ペプチドデンドリマー)の最低濃度として定義した。微生物学的な研究のために、ポリミキシンをリファレンスとして用いた。
最小溶血濃度(MHC)を決定するために、ペプチドデンドリマー水溶液を8mg/mL原液として調製し、そして50μLを96ウェルのプレート(Cornstar又はNunc、ポリスチレン、未処理)中で、50μLのPBS(pH7.4)で1/2ずつ連続的に希釈した。ヒト赤血球(hRBC)を、信頼できる被験者からの全血1.5mLを3000rpmで15分間遠心分離することで得た。血漿を捨て、そしてペレットを15mLのファルコンチューブ内で、最大5mLのPBSで再懸濁した。洗浄を三回繰り返し、そして残余のペレットを10mLのPBSで、最終hRBC濃度が5%となるように再懸濁した。hRBC懸濁液(50μL)を各ウェルに加え、そしてプレートを室温で4時間培養した。最小溶血濃度(MHC)のエンドポイントは溶媒期間後にウェルの目視検査によって決定した。各プレートのコントロールにはブランクの培地のコントロール(50μlPBS+50μlhRBC懸濁液)及び溶血活性コントロール(mQ脱イオン水50μL+50μLhRBC懸濁液)を含んだ。
枯草菌BR151への化合物のMICは、化合物濃度がMICの値の半分であるウェル(1/2MICウェル)からの細胞を用いて15日間毎日決定した。各化合物において、従前のアッセイプレートからの1/2MICウェルからの細菌はLB培養液で再懸濁され、37℃で2〜4時間培養し、そしてOD600を決定した。再懸濁液をその後LB培養液で5×105cells/mlまで希釈し(OD600=0.1であり、その後1:100倍に希釈してOD600=0.001となる)、そして以前これらの細胞を曝したものと同一の化合物のMICを再度決定するために用いた。全てのMICの決定はデュプリケートで行った。
動物:生後4〜6週間のオスのウィスター系ラット(体重範囲200〜500g)を毒性実験に用いた。ラットはベルンティアスタール本部(ベルン大学臨床研究部)から得て、そしてケージ毎に4匹収容した。各実験グループは2匹のラットを含む。動物の全ての処置、世話及び取扱いはスイス国、ベルン州の獣医療サービスによって再検討及び承認され、そしてベルン大学の臨床研究部の、ユーグ・アブリエル教授のグループの協力のもと行った。
細胞生存性は緑膿菌(PAO1株)に対して試験した。細菌のコロニーをLB培地で37℃、一晩培養した。濃度は600nmでの吸光度を測定することで定量化し、そしてOD600=0.1(1×108CFU/mL)まで希釈した。サンプルは1mg・mL−1水溶液を原液として調製し、そして96ウェルのマイクロプレート(TPP、未処理)中で、50μg/mLの濃度までLBで希釈した。サンプル溶液(50μL)はOD600nmが0.001の希釈細菌懸濁液(50μL)と混合した。これにより5×105CFU/mLの最終希望植菌が生じた。プレートを37℃で1、3、6、8及び24時間培養した。各時点で別個のプレートを分析した。各テストに対し、プレートの2つのカラムを無菌のコントロール(SC、培養液のみ)及び増殖コントロール(GC、培養液及び細菌種菌、抗体なし)として保持した。培養後、15μLのWST−8希釈標準溶液(3.31mg/mLのWST−8(Ochem Corporation)、0.074mg/mLのPES(フェナジンエトスルファート))を各ウェルに加え、そして細胞を37℃でGCが希望値になるまで培養した。反応が起こった後、最終吸光度は450nmを示した。計算において、GCの値は細胞生存率100%に設定し、かつネガティブコントロール(細菌なし、SC)の値は細胞生存率0%に設定した。これらの2つの値を用いて較正曲線を作成した。
ペプチド及びペプチドデンドリマーを200μMのPBS溶液を原液として調製した。25%ヒト血清(DMEM希釈)を14000rpmで15分遠心分離して脂質を除去し、そして上澄みを回収して、37℃で15分間培養した。タンパク質分解は50μLの試験ペプチド又はペプチドデンドリマーの50μLの血清への添加及び37℃での振とうによって開始した。最終ペプチド濃度は100μMである。反応混合物は0、1、6、24時間後に氷冷した10%トリクロロ酢酸(TCA)を添加して血清タンパクを沈殿させることで分析した。14000rpmで15分遠心分離後に、上澄みをサンプルごとに回収し、そしてSpeedVacで蒸発させた。個体を100μLのmQ水に溶解後、それらをRP−HPLCで分析した(流速:1.2mL/min、勾配:7.5分でA/D=100/0〜0/100)。残余のペプチド及びペプチドデンドリマーの転換は、Chromeleonソフトウェアを用いることによる、214nmでの吸光度の積分によって算出した。
ペプチド及びペプチドデンドリマーは200μM水溶液の原液として調製した。細菌のコロニーはLB培地中で、37℃で一晩培養した。濃度は600nmでの吸光度を測定することで定量化し、そしてOD600=0.2まで希釈した。分解は50μLの試験ペプチド又はペプチドデンドリマーの50μLの細菌懸濁液への添加及び37℃での振とうによって開始した。最終ペプチド濃度は100μMであり、かつ細菌の最終濃度OD600=0.1(1×108CFU/mL)であった。反応化合物は0、1、6、9、24時間後に95℃で5分間加熱し、続いて14000rpmで15分間遠心分離した後に分析した。50μLの上澄みをサンプルごとに回収し、そして50μLのAを加えて濃度を50μMとした。5μLの4−ヒドロキシ安息香酸(標準)を添加した後、RP−HPLCで分析した(流速:1.2mL/min、勾配:7.5分でA/D=100/0〜0/100)。残余のペプチド及びペプチドデンドリマーの転換は、Chromeleonソフトウェアを用いることによる、214nmでの吸光度の積分によって算出した。
調製
25mgEggPC又はEggPGの1mLメタノール/トリクロロメタン溶液1/1を、ロータリーエバポレーター(rt)及びその後の一晩真空下で、溶液を蒸発させることで脂質薄膜を調製した。結果物である膜を1mLのバッファー(50mM CF、10mM TRIS、10mM NaCl、pH7.4)で30分水和し、凍結融解サイクル(7回)及びポリカーボネート膜(孔経100nm)を通した押出(15回)に供した。小胞外の成分を10mM TRIS、107mM NaCl、pH7.4によるゲル濾過(Sephadex G−50)によって除去した。最終条件:〜2.5mM Egg PC又はEgg PG;内部:50mM CF、10mM TRIS,、10mM NaCl、pH7.4;外部:10mM TRIS、107mM NaCl、pH7.4。
Egg PC又はEgg PGの原液(37.5μL)をバッファー(10mM TRIS、107mM NaCl、pH7.4)で希釈し、恒温蛍光キュベット(25℃)内に入れ、そして緩やかに撹拌した(キュベット内の全容積〜3000μL;最終脂質濃度〜31.25μM)。CF流出は、λem517nm(λex492nm)で、t=50秒での最終濃度が1、5、7.5、10、15、20、25、30μg/mLとなる20μLのペプチドデンドリマーのバッファー(10mM TRIS、107mM NaCl、pH7.4)溶液の添加、及びt=300秒でのtritonX−100(30μL、0.012%最終濃度)の添加後の時間関数として測定した。蛍光強度はI(t)=(It−I0)/(I∞−I0)(式中、I0=Itでペプチドデンドリマーを添加し、I∞=Itで溶菌が飽和する)を用いて、部分発光強度I(t)に正規化された。
分岐部分間に1つ、2つ又は3つのアミノ酸を含む抗微生物ペプチドデンドリマー(AMPD)の設計及び合成
抗微生物作用を有するデンドリマーを特定するために、直鎖抗微生物ペプチドの一般的な特徴を樹状骨格内に組み込んだ(図1)。リシン及びアルギニンのようなカチオン性アミノ酸はペプチドデンドリマーに変化を起こすために選択し、かつ、ロイシン、イソロイシン、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン及びアラニンは両親媒性を持たせるための疎水性対応物として選択した。
MIC(最小発育阻害濃度)の値を決定するために、液体希釈アッセイ(ウィーガンド、Iら、2008、Nat.Protoc.、3、163−75;臨床・検査標準委員会資料M7−A7、第7版)で、全てのペプチドの緑膿菌PAO1に対する活性を試験した。ペプチドデンドリマーの原液は96ウェルのマイクロタイタープレート内で、栄養素LBで2/3ずつ連続希釈した。細菌を栄養素LB中で一晩、37℃で培養した。希釈後に細菌にペプチドを添加し、そして一晩(18〜24時間)37℃で培養した。全ての合成した第3世代のAMPDのMIC値は、ポリミキシン(2μg/mL)及びトブラマイシン(0.5μg/mL)と同様の範囲の極めて高い活性(2μg/mL)から活性がある(14μg/mL)範囲まで及んだ(表10)。最も効力のある配列は、各世代で交互に並ぶ、荷電した(リジン、アルギニン、L−2、3−ジアミノ酪酸)及び疎水性の(ロイシン、トリプトファン、フェニルアラニン)のアミノ酸を含む。疎水性アミノ酸がC末端から1番目に数えられ、かつ荷電したアミノ酸が2番目の位置にある場合、分岐部分間のアミノ酸の位置は最適であると考えられる。追加の疎水性アミノ酸としてアラニンを導入すると活性が減少する(MSt−120)。荷電したアミノ酸の性質は活性に大きな影響を与えないが、活性の変化を疎水性アミノ酸の変化と比較すると、結果としてロイシンが最善であり、トリプトファン及びフェニルアラニンが続き、一方でチロシンは活性が大幅に減少する傾向となる。分岐部分をリジンからより強固なDap(2、3−ジアミノプロピオン酸)に変更すると活性は著しく減少はしなかった。デンドリマー上の電荷が疎水性アミノ酸と離れ、その結果外圏又はコア部分のいずれかが荷電する場合、活性は大幅に減少する。同様に、分岐部分間で荷電した又は疎水性の領域が集合すると活性の減少に至る一方で、L−アミノ酸をD−アミノ酸に変更すると活性が維持され、活性機構は受容体媒介ではないという仮説に繋がる。非常に効果的なAMPDは天然、非天然及びD−アミノ酸で調製し、そしてそれら全てが非常に高い活性を示した。
広い範囲の異なる細菌をカバーするため、グラム陽性細菌である枯草菌BR151、及び別のグラム陰性細菌である大腸菌DH5αに対するAMPDの抗微生物活性をAMPDライブラリーで試験した。枯草菌に対する第3世代のAMPDのMICはすべて1〜10μg/mLの範囲のむしろ良い活性であり、MSt−179はより低い効果である(表16)。従って明確な構造活性相関は全く証明され得なかったが、明らかに疎水性アミノ酸のアラニン及びチロシンは活性の減少に重要な影響を及ぼすと考えられる。第3世代のAMPDを大腸菌に対して用いる場合、それらは緑膿菌と同じ効果の傾向を示す(表10)が、いくつかのペプチド、MSt−199、MSt−114、MSt−120は大幅に活性が低い。
最も有望な10個の化合物(図5)について、緑膿菌の4つの単離株(ZEM9.A,ZEM1.A,PEJ2.6,PEJ9.1)、黄色ブドウ球菌の1つの単離株(COL,MRSA参考株)及び1つのアシネトバクター・バウマニ菌株に対する効率(efficiency)を試験した。ジュネーブにおける実験では、ペプチドデンドリマー及び参照化合物(ポリミキシン)はPBSに溶解され、2倍希釈のミューラー・ヒントン(MH)培養液によって分析された。
ペプチドデンドリマーは、前述のとおり、その直線の類似体と比較してタンパク質分解に非常に安定である。それらの分岐点である開裂部位は、プロテアーゼが作用し難いからである。分岐単位の間のアミノ酸の数もまた、より高い安定性にとって重要である。
細菌膜は、曝されたアニオン性脂質の比較的多くを含む。一方で植物及び動物の膜の外側は、主に正味荷電のない脂質によって構成されている。そのような膜の荷電の構成はリン脂質小胞によって模倣され得る。負の電荷を帯びたPG(ホスファチジルグリセロール)又はPC(ホスファチジルコリン)を含む中性のリン脂質により構成された大規模単層ベシクル(LUVs)が調製され、5(6)−カルボキシフルオレセイン(CF)をカプセル化した。これらのLUVsはAMPDのMst−112、Mst−114、Mst−176、及びMst−181、並びに不活性なペプチドデンドリマーであるMst−138、Mst−139により、それぞれ異なる濃度で処理された。ホスファチジルグリセロールからのLUVs溶液に、50秒で活性のある第3世代のAMPDであるMst−112を加えたところ、蛍光の増加が起こった。Mst−112の濃度が高いほど、CFの漏出が多くなった(図6A)。ホスファチジルグリセロールLUVsにおける(on)不活性なMst−113は100μm/mLにおいてさえも即座に増加を示すことはなく、時間が経過しても無視できる程度の漏出を示すのみであった(図6B)。既知の膜攪乱物質であるポリミキシン並びに、全ての活性なAMPD(Mst−114、Mst−176、及びMst−181)は、ペプチドの添加に伴い、同様のCFの即座の漏出を示す。細菌中でのタンパク質の生合成を妨害する抗生物質であるMst−138及びトブラマイシンは、Mst−113のようにCFの漏出を示さない。一方で、同じ濃度における活性なAMPDとは異なって、Mst−139はCFを漏出する。全ての活性なAMPDは負の電荷を帯びた膜と相互作用を起こし、CFを漏出する。それ故に、膜の透過処理及び攪乱は起こりそうに思われるが、一方で、不活性なペプチドはLUVsの脂質と部分的に相互作用するか又は相互作用しない。
AMPDの殺菌反応速度論を明らかにするために、AMPDと培養した後の時間関数としての生菌量を測定した。生菌を検知するためのWST−8を用いた分析を使用した(Roehm,N.W.et al.,1991,J.immunol.Methods,142,257−265;Chang,J.−Y.et al.,1991 Anal.Biochem,197,52−58)。それ故緑膿菌は、生菌に比例する、ホルマザンの450nmの吸光度を測定する前に、AMPD又は不活性なペプチドデンドリマーにより、25μm/mLの濃度で、0、1、3、6、8、24時間培養した。図9は24時間に渡る細菌生存を示す。全てのAMPD(Mst−112、Mst−176、Mst−181)は、ペプチドデンドリマーの添加直後に、細菌の少なくとも60%がまだ生きているという、同じ挙動を示した。ほとんどのAMPDは、完全な殺菌に3時間を要する。参照化合物であり、緑膿菌を即座に殺菌するポリミキシン及びトブラマイシンと比較して、AMPDはより遅く作用するようである。予期されるとおり、不活性なペプチドデンドリマーMst−138及びMst−139は、24時間後に細菌量を減少させることはできなかった。AMPDのMst−114の性能として、それは非常に強いものであるが、他のAMPDとは異なる。24時間後においてのみ、ほぼ全ての細菌が殺菌された。
AMPDがどのぐらい早く耐性を発現し得るかの初期の見積りのために、MICを15日連続して繰り返し測定し、測定日毎に決定した。通常の培養液希釈分析法においてMIC値を得た後、1/2MICウェルからの細菌(枯草菌)を2〜5時間培養し、希釈分析を繰り返した。この手順は15日実行され、測定日毎のMICが比較された。MICが増加する場合には、AMPDに対する耐性が示唆される。この実験においては、とても効力の強いMst−112、Mst−176、Mst−181は15日に渡ってそのMIC値は著しく変化することはなかった。これに対して、効力がより弱いMst−114、Mst−139、Mst−140は、5〜10日後において、既に活性の喪失を示した。
KLモチーフ(motive)を含む第3世代のAMPDであるMst−112化合物、Mst−181のD−エナンチオマー類似体、RLモチーフ(motive)を含む第3世代のAMPDであるMst−242、及びリシンの代わりにチロシンを含む第3世代のMst−114が、毒性を査定するための、雄のウィスター系ラットを用いた生体内試験に使用された。これらの化合物は、それらの活性に比べて少なくとも10倍の高さである、高いMHC値及びその効力の強さのために選ばれた。それぞれの化合物(2mg/kgの濃度である)は、AMPDの耐性が十分に発現しているか、又は副作用を引き起こし得るかを観察するために、2匹のラットに対し、尾の静脈注射に適用された。MICより約5〜10倍高い濃度を使用した。AMPDのMst−112及びMst−242を注入した後、ラットは標準的な振る舞いをし、かつ目に見える効果は観察されなかった。AMPDのMst−114及びMst−181の注入により、四肢がわずかに青みを帯びたが、これは約5分の後に治まった。ラットは標準的な振る舞いをした。ラットを2日間観察した結果、ラットの振る舞いに異常は見られず、また生存率は100%であった。500μLのPBSを注入したか、又は注入をしていないコントロールのラットはまた、2日の間に標準的な振る舞いを示し、かつ100%の生存率を示した。それ故、ラットはAMPDによく耐え、目に見えるサイト効果又は傷さえもないように思われた。
病原性のグラム陰性菌である緑膿菌に対する、78の化合物のペプチドデンドリマーライブラリーのスクリーニングの後、赤血球の、低い溶血性及び高い活性を持つのいくつかのデンドリマーが発見された。いくつかは第2世代のペプチドデンドリマー(Mst−138、Mst−139、Mst−176)であり、他は第3世代のペプチドデンドリマー(Mst−112、Mst−181、Mst−242)である。グラム陰性菌である大腸菌及びグラム陰性菌である枯草菌に対する追加のスクリーニングによって、Mst−176、Mst−112、Mst−118及びMst−242の幅広い効果が明らかとなった。緑膿菌は一般的な抗生物質に対する耐性を示すが、この臨床単離株によるさらなる研究において、第2世代のAMPDであるMst−176及び第3世代のAMPDであるMst−112、Mst−118及びMst−242は同様に有効であった。グラム陰性菌でアシネトバクター・バウマニに対して、それらはいくらかの活性を示した。
Claims (15)
- 一般式X−(B2−[Y2]s−D1)2−B1−Z
(式中、Xは
(D2)4、
(D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、又は
(D6)64−(B6−[Y6]o−D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4であり、かつ、
それぞれのY(Y2、Y3、Y4、Y5及びY6)はその他のYから独立して、下記の式
o、p、q、r及びsは0又は1であり、
Zは中心部分であり、
それぞれのB(B1、B2、B3、B4、B5及びB6)はその他のBから独立して分岐部分であり、一般式CnH2n−1(NH)2CO−で表されるジアミノアルキルカルボン酸部分を表し(式中、Hは水素原子であり、かつ、Cは炭素原子である。)、nは2〜10の間の数であり、
それぞれのD(D1、D2、D3、D4、D5及びD6)はその他のDから独立して、
i.ジペプチドCH、HC、CC若しくはHH、又は
ii.トリペプチドHCH、HHC、CHH、CCH、CHC、HCC、HHH若しくはCCC
(式中、Hは疎水性側鎖を含む任意のアミノ酸であり、かつ、Cはカチオン性側鎖を含む任意のアミノ酸である。)
である。)
で表される、薬剤として使用するためのペプチドデンドリマー。 - a.B1、B2、B3、B4、B5及びB6は独立して、リジン、オルニチン、(L)−2、3−ジアミノプロピオン酸及び(L)−2、3−ジアミノ酪酸から選択され、
b.前記疎水性側鎖を含む任意のアミノ酸であるHはロイシン、フェニルアラニン、アラニン、チロシン又はトリプトファンから選択され、及び/又は
c.前記カチオン性側鎖を含む任意のアミノ酸であるCはリジン、アルギニン又は(L)−2、3−ジアミノ酪酸から選択される、請求項1に記載の、薬剤として使用するためのペプチドデンドリマー。 - Zは、Zのアミノ官能基とB1のカルボン酸炭素との間のアミド結合によってBと結合し、かつ、D1、D2、D3、D4、D5及びD6はそれぞれ、それらの各々の結合パートナーであるB1、B2、B3、B4、B5及びB6と、B1、B2、B3、B4、B5及びB6のアミノ窒素とD1、D2、D3、D4、D5及びD6のカルボン酸炭素との間のアミド結合によって結合することを特徴とする、請求項1又は2に記載の、薬剤として使用するためのペプチドデンドリマー。
- ZはジペプチドCH若しくはトリペプチドHCHであり(式中、Hは疎水性側鎖を含む任意のアミノ酸であり、かつ、Cはカチオン性側鎖を含む任意のアミノ酸である。)、又はZはLys−Leu、Arg−Leu、Dab−Trp、Lys−Leu−Lys、Lys若しくはLeuから選択され、かつ、DはLys−Leu、Arg−Leu及びDab−Trpから選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の、薬剤として使用するためのペプチドデンドリマー。
- 下記の式:
a.(KL)4−(K−KL)2−K−KL
b.(KL)4−(B−KL)2−B−KL
c.(RL)4−(B−RL)2−B−RL
d.(KKL)4−(K−KL)2 K−KL
e.(DabW)4−(K−DabW)2−K−DabW
f.(DabL)4−(K−DabL)2−K−DabL
g.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KL
h.(RL)8−(K−RL)4−(K−RL)2−K−RL
i.(LK)8−(K−LK)4−(K−LK)2−K−LK
j.(KY)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KL
k.(LA)8−(K−LK)4−(K−LA)2−K−KL
l.(KW)8−(K−KW)4−(K−KW)2−K−KW
m.(KF)8−(K−KF)4−(K−KF)2−K−KF
n.(KL)8−(B−KL)4−(B−KL)2−B−KL
o.(RL)8−(B−RL)4−(B−RL)2−B−RL
p.(LL)8−(K−KK)4−(K−LL)2−K−KK
q.(DabL)8−(K−DabL)4−(K−DabL)2−K−DabL
r.(DabL)8−(K−DabW)4−(K−DabL)2−K−DabW
s.(DabL)8−(K−DabL)4−(K−DabW)2−K−DabW
t.(DabL)8−(K−DabW)4−(K−DabW)2−K−DabL
u.(DabL)8−(K−DabW)4−(K−DabW)2−K−DabA
v.(DabL)8−(K−DabW)4−(K−DabA)2−K−DabW
w.(DabL)8−(K−DabA)4−(K−DabW)2−K−DabW
x.(KL)8−(K−KLCKL)4−(K−KL)2−K−KL
y.(KL)16−(K−KL)8−(K−KLCKL)4−(K−KL)2−K−KL
z.(KL)16−(K−KLCKL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KL
aa.(RL)8−(K−RLCRL)4−(K−RL)2−K−RL
bb.(KKL)4−(K−KKL)2−K−KKL
cc.(KLL)4−(K−KLL)2−K−KLL
dd.(LKL)4−(K−LKL)2−K−LKL
ee.(KLL)8−(K−KLL)4−(K−KLL)2−K−KLL
ff.(LKL)8−(K−LKL)4−(K−LKL)2−K−LKL
gg.(KL)8−(K−KL)4−(K−LKL)2−K−KKL
hh.(KL)8−(K−KL)4−(K−LKL)2−K−KLL
ii.(KL)8−(K−KL)4−(K−LKL)2−K−KLK
jj.(KL)8−(K−KL)4−(K−LKL)2−K−LKL
kk.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)4CH3
ll.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)6CH3
mm.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
nn.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)10CH3
oo.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)4CH3
pp.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)6CH3
qq.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
rr.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)10CH3
ss.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)14CH3
tt.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)16CH3
uu.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)22CH3
vv.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)16CH3
ww.(CH3(CH2)4CO−KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KL
xx.(CH3(CH2)4CO−KL)4−(K−KL)2−K−KL
yy.(KK)8−(K−KK)4−(K−LL)2−K−LL
zz.(KK)8−(K−LL)4−(K−KK)2−K−LL
aaa.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)14CH3
bbb.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)22CH3
ccc.(KK)8−(K−LL)4−(K−LL)2−K−GSC
ddd.(KK)8−(K−KK)4−(K−LL)2−K−GSC
eee.(KK)8−(K−KK)4−(K−KK)2−K−GSC
fff.(KL)8−(K−LL)4−(K−LL)2−K−GSC
ggg.(KL)8−(K−KL)4−(K−LL)2−K−GSC
hhh.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−GSC
iii.(KA)8−(K−KA)4−(K−KA)2−K−GSC
jjj.(KH)8−(K−KH)4−(K−KH)2−K−GSC
kkk.(RL)8−(K−LL)4−(K−LL)2−K−GSC
lll.(RL)8−(K−RL)4−(K−LL)2−K−GSC
mmm.(RL)8−(K−RL)4−(K−RL)2−K−GSC
nnn.(OrnL)4−(K−DabF)2−K−KL
ooo.(OrnF)4−(K−DabL)2−K−KL
ppp.(RF)4−(K−DabL)2−K−KL
qqq.(OrnF)4−(K−DabL)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
rrr.(OrnL)4−(K−DabF)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
sss.(RF)4−(K−DabL)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
(式中、Dabは(L)−2、3−ジアミノ酪酸であり、Bは(L)−2、3−ジアミノプロピオン酸であり、−(CO(CH 2 ) n CH 3 又はCH 3 (CH 2 ) n CO−で表される部分(式中、nは4,6,8、10,14,16又は22であり、Hは水素原子であり、かつ、Cは炭素原子である。)はアルキルカルボン酸部分であり、1文字表記はアミノ酸に用いられ及び大文字はL−エナンチオマーを示し、並びに分岐するジアミノ酸は下線で示している。)
のいずれかによって特徴付けられる、薬剤として使用するためのペプチドデンドリマー。 - デンドリマーのZ及び/又はN末端のDがアルキルカルボン酸部分と結合する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の、薬剤として使用するためのペプチドデンドリマー。
- 細菌感染症の予防又は治療において使用するための、請求項1〜6のいずれか1項に記載の、薬剤として使用するためのペプチドデンドリマー。
- 一般式X−(B2−[Y2]s−D1)2−B1−Z
(式中、Xは
(D2)4、
(D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、又は
(D6)64−(B6−[Y6]o−D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4であり、かつ、
それぞれのY(Y2、Y3、Y4、Y5及びY6)はその他のYから独立して、下記の式
o、p、q、r及びsは0又は1でありえ、
Zは中心部分であり、
B1、B2、B3、B4、B5及びB6はその他のBからそれぞれ独立して分岐部分であり、一般式CnH2n−1(NH)2CO−で表されるジアミノアルキルカルボン酸部分を表し(式中、Hは水素原子であり、かつ、Cは炭素原子である。)、nは2〜10の間の数であり、
D 1、D2、D3、D4、D5及びD6はその他のDからそれぞれ独立して、
i.ジペプチドCH、HC、CC若しくはHH、又は
ii.トリペプチドHCH、HHC、CHH、CCH、CHC、HCC、HHH若しくはCCC
(式中、Hは疎水性側鎖を含む任意のアミノ酸であり、かつ、Cは(L)−2、3−ジアミノ酪酸であることを特徴とする。)
である。)
で表される、ペプチドデンドリマー。 - Zは、Zのアミノ官能基とB1のカルボン酸炭素との間のアミド結合によってBと結合し、かつ、D1、D2、D3、D4、D5及びD6はそれぞれ、それらの各々の結合であるパートナーB1、B2、B3、B4、B5及びB6と、B1、B2、B3、B4、B5及びB6のアミノ窒素とD1、D2、D3、D4、D5及びD6のカルボン酸炭素との間のアミド結合によって結合することを特徴とする、請求項8に記載のペプチドデンドリマー。
- B1、B2、B3、B4、B5及びB6は独立して、リジン、オルニチン、(L)−2、3−ジアミノプロピオン酸及び(L)−2、3−ジアミノ酪酸から選択される、請求項8又は9に記載のペプチドデンドリマー。
- 一般式X−(B2−[Y2]s−D1)2−B1−Z
(式中、Xは
(D2)4、
(D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、
(D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4、又は
(D6)64−(B6−[Y6]o−D5)32−(B5−[Y5]p−D4)16−(B4−[Y4]q−D3)8−(B3−[Y3]r−D2)4であり、かつ、
それぞれのY(Y2、Y3、Y4、Y5及びY6)はその他のYから独立して、下記の式
o、p、q、r及びsは0又は1であり、
Zは中心部分であり、
B1、B2、B3、B4、B5及びB6はその他のBからそれぞれ独立して分岐部分であり、一般式CnH2n−1(NH2)2CO−で表されるジアミノアルキルカルボン酸部分を表し(式中、Hは水素原子であり、かつ、Cは炭素原子である。)、nは2〜10の間の数であり、
D 1、D2、D3、D4、D5及びD6はその他のDからそれぞれ独立して、
iv.アミノ酸C又はH
v.ジペプチドCH、HC、CC又はHH
vi.トリペプチドHCH、HHC、CHH、CCH、CHC、HCC、HHH又はCCC
(式中、Hは疎水性側鎖を含む任意のアミノ酸であり、かつ、Cはカチオン性側鎖を含む任意のアミノ酸であることを特徴とする。)
であり、Z及び/又はN末端のDがアルキルカルボン酸と結合することを特徴とする。)
で表される、ペプチドデンドリマー。 - 前記アルキルカルボン酸部分が一般式CH3(CH2)nCO−によって表される(式中、Hは水素原子であり、かつ、Cは炭素原子である。)、請求項11に記載のペプチドデンドリマー。
- a.ZはジペプチドCH若しくはトリペプチドHCHであり(式中、Hは疎水性側鎖を含む任意のアミノ酸であり、かつ、Cはカチオン性側鎖を含む任意のアミノ酸である。)、又はZはLys−Leu、Arg−Leu、Dab−Trp及びLys−Leu−Lysから選択され、
b.B1、B2、B3、B4、B5及びB6は独立して、リジン、オルニチン、(L)−2、3−ジアミノプロピオン酸及び(L)−2、3−ジアミノ酪酸から選択され、
c.前記疎水性側鎖を含む任意のアミノ酸であるHはロイシン、フェニルアラニン、アラニン、チロシン又はトリプトファンから選択され、及び/又は
d.前記カチオン性側鎖を含む任意のアミノ酸であるCはリジン、アルギニン又は(L)−2、3−ジアミノ酪酸から選択される、請求項11又は12に記載のペプチドデンドリマー。 - Zは、Zのアミノ官能基とB1のカルボン酸炭素との間のアミド結合によってBと結合し、かつ、D1、D2、D3、D4、D5及びD6はそれぞれ、それらの各々の結合パートナーであるB1、B2、B3、B4、B5及びB6と、B1、B2、B3、B4、B5及びB6のアミノ窒素とD1、D2、D3、D4、D5及びD6のカルボン酸炭素との間のアミド結合によって結合することを特徴とする、請求項11〜13のいずれか1項に記載のペプチドデンドリマー。
- 下記の式:
a.(KL)4−(K−KL)2−K−KL
b.(KL)4−(B−KL)2−B−KL
c.(RL)4−(B−RL)2−B−RL
d.(KKL)4−(K−KL)2−K−KL
e.(DabW)4−(K−DabW)2−K−DabW
f.(DabL)4−(K−DabL)2−K−DabL
g.(LK)8−(K−LK)4−(K−LK)2−K−LK
h.(KY)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KL
i.(LA)8−(K−LK)4−(K−LA)2−K−KL
j.(KW)8−(K−KW)4−(K−KW)2−K−KW
k.(KF)8−(K−KF)4−(K−KF)2−K−KF
l.(KL)8−(B−KL)4−(B−KL)2−B−KL
m.(RL)8−(B−RL)4−(B−RL)2−B−RL
n.(LL)8−(K−KK)4−(K−LL)2−K−KK
o.(DabL)8−(K−DabL)4−(K−DabL)2−K−DabL
p.(DabL)8−(K−DabW)4−(K−DabL)2−K−DabW
q.(DabL)8−(K−DabL)4−(K−DabW)2−K−DabW
r.(DabL)8−(K−DabW)4−(K−DabW)2−K−DabL
s.(DabL)8−(K−DabW)4−(K−DabW)2−K−DabA
t.(DabL)8−(K−DabW)4−(K−DabA)2−K−DabW
u.(DabL)8−(K−DabA)4−(K−DabW)2−K−DabW
v.(KL)8−(K−KLCKL)4−(K−KL)2−K−KL
w.(KL)16−(K−KL)8−(K−KLCKL)4−(K−KL)2−K−KL
x.(KL)16−(K−KLCKL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KL
y.(RL)8−(K−RLCRL)4−(K−RL)2−K−RL
z.(KKL)4−(K−KKL)2−K−KKL
aa.(KLL)4−(K−KLL)2−K−KLL
bb.(LKL)4−(K−LKL)2−K−LKL
cc.(KLL)8−(K−KLL)4−(K−KLL)2−K−KLL
dd.(LKL)8−(K−LKL)4−(K−LKL)2−K−LKL
ee.(KL)8−(K−KL)4−(K−LKL)2−K−KKL
ff.(KL)8−(K−KL)4−(K−LKL)2−K−KLL
gg.(KL)8−(K−KL)4−(K−LKL)2−K−KLK
hh.(KL)8−(K−KL)4−(K−LKL)2−K−LKL
ii.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)4CH3
jj.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)6CH3
kk.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
ll.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)10CH3
mm.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)4CH3
nn.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)6CH3
oo.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
pp.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)10CH3
qq.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)14CH3
rr.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)16CH3
ss.(KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)22CH3
tt.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)16CH3
uu.(CH3(CH2)4CO−KL)8−(K−KL)4−(K−KL)2−K−KL
vv.(CH3(CH2)4CO−KL)4−(K−KL)2−K−KL
ww.(KK)8−(K−KK)4−(K−LL)2−K−LL
xx.(KK)8−(K−LL)4−(K−KK)2−K−LL
yy.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)14CH3
zz.(KL)4−(K−KL)2−K−KLK−(CO(CH2)22CH3
aaa.(OrnL)4−(K−DabF)2−K−KL
bbb.(OrnF)4−(K−DabL)2−K−KL
ccc.(RF)4−(K−DabL)2−K−KL
ddd.(OrnF)4−(K−DabL)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
eee.(OrnL)4−(K−DabF)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
fff.(RF)4−(K−DabL)2−K−KLK−(CO(CH2)8CH3
(式中、Dabは(L)−2、3−ジアミノ酪酸であり、Bは(L)−2、3−ジアミノプロピオン酸であり、−(CO(CH 2 ) n CH 3 又はCH 3 (CH 2 ) n CO−で表される部分(式中、nは4,6,8、10,14,16又は22であり、Hは水素原子であり、かつ、Cは炭素原子である。)はアルキルカルボン酸部分であり、1文字表記はアミノ酸に用いられ及び大文字はL−エナンチオマーを示し、並びに分岐するジアミノ酸は下線で示している。)によって特徴付けられる、ペプチドデンドリマー。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP14162252.2 | 2014-03-28 | ||
EP14162252 | 2014-03-28 | ||
PCT/EP2015/056819 WO2015144928A1 (en) | 2014-03-28 | 2015-03-27 | Antimicrobial peptide dendrimers |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017512836A JP2017512836A (ja) | 2017-05-25 |
JP6553706B2 true JP6553706B2 (ja) | 2019-07-31 |
Family
ID=50424028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017501499A Active JP6553706B2 (ja) | 2014-03-28 | 2015-03-27 | 抗微生物ペプチドデンドリマー |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10336792B2 (ja) |
EP (1) | EP3122763B1 (ja) |
JP (1) | JP6553706B2 (ja) |
CN (1) | CN106132979B (ja) |
CA (1) | CA2942240C (ja) |
DK (1) | DK3122763T3 (ja) |
WO (1) | WO2015144928A1 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018081845A1 (en) * | 2016-11-02 | 2018-05-11 | The University Of Melbourne | Antibacterial compositions and methods |
US11154589B2 (en) | 2016-11-02 | 2021-10-26 | The University Of Melbourne | Antimicrobial composition combinations comprising star shaped peptide polymers |
CA3086387A1 (en) | 2016-12-22 | 2018-06-28 | Sorbonne Universite | Cell penetrating peptides with improved internalization properties |
CN107529532A (zh) * | 2017-08-25 | 2018-01-02 | 兰州瑞贝药物研发有限公司 | R9抗菌多肽及其制备方法 |
US20220193244A1 (en) | 2019-05-06 | 2022-06-23 | Université De Genève | Antimicrobial tailored chitosan |
EP4010354A1 (en) * | 2019-08-07 | 2022-06-15 | Universität Bern | Stereoselective ph responsive peptide dendrimers for nucleic acid transfection |
RU2771605C2 (ru) * | 2020-10-26 | 2022-05-06 | Федеральное государственное бюджетное учреждение "Государственный научный центр "Институт иммунологии" Федерального медико-биологического агентства России (ФГБУ "ГНЦ Институт иммунологии" ФМБА России) | Пептиды для внутриклеточной доставки нуклеиновых кислот |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009025691A1 (en) | 2007-05-22 | 2009-02-26 | New York University School Of Medicine | Dendrimeric peptides, pharmaceutical compositions and methods of using the same |
-
2015
- 2015-03-27 EP EP15715696.9A patent/EP3122763B1/en active Active
- 2015-03-27 JP JP2017501499A patent/JP6553706B2/ja active Active
- 2015-03-27 WO PCT/EP2015/056819 patent/WO2015144928A1/en active Application Filing
- 2015-03-27 CN CN201580016444.7A patent/CN106132979B/zh active Active
- 2015-03-27 CA CA2942240A patent/CA2942240C/en active Active
- 2015-03-27 US US15/129,846 patent/US10336792B2/en active Active
- 2015-03-27 DK DK15715696.9T patent/DK3122763T3/da active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DK3122763T3 (da) | 2019-05-13 |
WO2015144928A1 (en) | 2015-10-01 |
EP3122763A1 (en) | 2017-02-01 |
US10336792B2 (en) | 2019-07-02 |
CA2942240C (en) | 2023-09-12 |
US20170137471A1 (en) | 2017-05-18 |
CN106132979B (zh) | 2021-11-09 |
JP2017512836A (ja) | 2017-05-25 |
EP3122763B1 (en) | 2019-03-06 |
CN106132979A (zh) | 2016-11-16 |
CA2942240A1 (en) | 2015-10-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6553706B2 (ja) | 抗微生物ペプチドデンドリマー | |
De Zoysa et al. | Antimicrobial peptides with potential for biofilm eradication: synthesis and structure activity relationship studies of battacin peptides | |
US8686113B2 (en) | Antibiotic peptides | |
AU2008280151B8 (en) | Antibiotic peptides | |
Fang et al. | Tuning the antimicrobial pharmacophore to enable discovery of short lipopeptides with multiple modes of action | |
Mitchell et al. | Simplified lipid II-binding antimicrobial peptides: Design, synthesis and antimicrobial activity of bioconjugates of nisin rings A and B with pore-forming peptides | |
Cardoso et al. | Peptides containing d-amino acids and retro-inverso peptides: general applications and special focus on antimicrobial peptides | |
Li et al. | Effects of N‐terminal modifications on the stability of antimicrobial peptide SAMP‐A4 analogues against protease degradation | |
Dewangan et al. | Design and synthesis of cell selective α/β-diastereomeric peptidomimetic with potent in vivo antibacterial activity against methicillin resistant S. aureus | |
Cárdenas-Martínez et al. | Effects of substituting arginine by lysine in bovine lactoferricin derived peptides: pursuing production lower costs, lower hemolysis, and sustained antimicrobial activity | |
Hu et al. | Lysine stapling screening provides stable and low toxic cationic antimicrobial peptides combating multidrug-resistant bacteria in vitro and in vivo | |
Lyu et al. | Broad-spectrum hybrid antimicrobial peptides derived from PMAP-23 with potential LPS binding ability | |
CA2839024A1 (en) | Modified antibiotic peptides having variable systemic release | |
Park et al. | Bacterial selectivity and plausible mode of antibacterial action of designed Pro‐rich short model antimicrobial peptides | |
WO2021073131A1 (zh) | 高效杀灭耐药病害菌的药物及在抑制耐药病害菌中的应用 | |
Gou et al. | Tuning the Activity of Anoplin by Dendrimerization of Lysine and Lipidation of the N-Terminal | |
RU2715854C1 (ru) | Синтетический пептид лексицин-1, обладающий антимикробным действием | |
Sharma et al. | Synthesis Characterization and Antibacterial Evaluation of Peptides and their Poly-N-Substituted Glycine Congeners | |
Tran et al. | Lysine-homologue substitution: Impact on antimicrobial activity and proteolytic stability of cationic stapled heptapeptides | |
De Zoysa | Synthesis and Structure-Activity Relationship Studies of Battacin Peptides as Potential Therapeutic Agents Against Bacterial Pathogens | |
Trenchs Garcia | Synthesis and study of antibiotic peptides | |
Martari | Structure-function relationships of bolaamphiphilic peptides and peptide hybrids | |
KR20200101344A (ko) | 베타-헤어핀 펩티도미메틱스 | |
Güell Costa | Synthesis of antimicrobial peptides derived from BP100 and BPC194 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180314 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190219 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190514 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190604 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190704 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6553706 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |