JP6551967B2 - 肝細胞がんの転移性再発リスクの予測方法 - Google Patents

肝細胞がんの転移性再発リスクの予測方法 Download PDF

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Description

本発明は、肝細胞がんの転移性再発リスクを予測する方法や、かかる方法に用いるためのキットに関する。
我が国では死亡原因の第1位はがんであり、その対策は国民の健康という観点から最重要課題となっている。肝細胞がん(hepatocellular carcinoma;HCC、以下、「HCC」ともいう)の発生率は世界で第6位であり、死亡率もがん関連死の第3位であることが報告されている。HCCは、その殆どがウイルス感染に起因する慢性肝炎や、慢性肝炎から進行した肝硬変を背景として発症することが知られており、HCC患者の中で、C型肝炎ウイルス(HCV)に陽性である人の割合は約70%にのぼる(非特許文献1)。肝炎ウイルスがHCCを引き起こすメカニズムの詳細は明らかにされていないが、ウイルスの持続感染が慢性肝炎や肝硬変等を引き起こす過程で、肝細胞のがん化が起こると考えられている。
現在のところ、HCC治療法としては外科的な摘除手術が有効であるとされているが、術後5年以内の再発率は40〜80%ときわめて高く、しかも予後不良であることが知られている(非特許文献2)。この再発率の高さは、肝炎ウイルス感染を素地とするde novoによる再発(多中心性再発)に加えて、肝内転移による再発の2つが要因となっている。以上のように、HCCの治療には、高い再発の危険性が伴っており、特に肝内転移による術後早期の再発は予後不良で有り、外科的な摘除手術の治療後の再発を予測するためのバイオマーカーの開発は同時に転移抑制法の開発にもつながり、HCC患者のQOL(quality of life)の観点から非常に重要であると共に、外科的な摘除手術の治療後は再発を怖れずに安心して暮らせる術後補助療法が求められている。
また、これまでにDNAチップ法等の網羅的解析から、がん細胞での遺伝子発現プロファイルが構築され、がん特異的遺伝子が多数同定されてきた。そこで、がん特異的遺伝子のmRNA発現量を指標として、がんに対する早期検出・分類・予後予測等の診断法が開発されている(特許文献1参照)。しかしながら、現在までに実用化されたものは、米国食品医薬品局に認可された、乳がんの再発リスクを70の遺伝子の発現から予測するMammaPrint(登録商標:Agendia社製)にとどまっているのが現状である。また、これまでに本発明者らは、CYP2A6、SLC10A1、SLC22A1、ESR1、GLYAT、TSPAN8、又はNQO1遺伝子のmRNAの発現の増減を検出することによるHCC発症リスクの判定方法(特許文献2参照)を提案して開発を進めているが、実用化には至っていない。
一方、がん組織における一部のがん細胞には、胚性幹細胞や体性幹細胞等の幹細胞に特徴的な性質である、自身と同じ細胞を作り出す自己複製能と多種類の細胞に分化できる多分化能とを有するがん幹細胞(cancer stem cells;CSCs)が存在し、かかるがん幹細胞が、自己複製能により自身と同じ細胞を維持しながら、多分化能によりがん組織における多数の分化したがん細胞を生み出していると考えられている。したがって、外科的な摘除手術等によってがん細胞を除いても、体内にごく少数のがん幹細胞が生き残っていれば再発が起こりうることになる。
上記がん幹細胞はがん細胞のなかでごく少数しか含まれていないため、がん幹細胞の研究はあまり進んでいなかった。そこで本発明者らは、血清を含有しない動物細胞培養用基礎培地に、神経生存因子−1(NSF−1)を添加した無血清培地を用いた消化器系がん幹細胞の増殖方法(特許文献3参照)を提案した。かかる方法を用いれば、がん幹細胞がほとんど含まれていないSK−HEP−1等の低分化型のHCC由来細胞株からHCC幹細胞を効率よく誘導・濃縮することや、HCC幹細胞を長期間安定して増殖培養することが可能となり、HCC幹細胞をターゲットとしたHCC治療薬の開発が期待されている。
特開2010−178650号公報 特開2014−027898号公報 特開2013−208104号公報
Umeura T. et al., Journal of Gastroenterology 44:102-107 (2009) Hashimoto N. et al., BMC Cancer 14:722(2014)
HCCは再発率が高い疾患であり、また、de novoによる再発に比べて転移性再発は予後が悪いため、早期に転移性再発リスクを予測することが肝要である。そこで、本発明の課題は、HCCの転移性再発リスクを予測する方法や、かかる方法に用いるためのキットを提供することにある。
これまでにがんの再発予測リスクの判定方法が実用化に至っていない背景として、がん細胞のみならず、がん細胞集団の中でも極少数であるがん幹細胞においても多様性(heterogeneity)が存在することが挙げられ、真に転移性再発の原因となる細胞に対する特異的特徴を明らかとする必要がある。上記、HCC幹細胞の誘導・濃縮によって得られた肝転移能の亢進を示す細胞に共通し、また、術後肝内再発を来したヒト臨床検体においても共通する発現プロファイルは、HCCの再発予測リスクを予測する方法及びHCC治療薬開発において有用である。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を続けていく過程において、HCC細胞株であるSK−HEP−1細胞株と、該SK−HEP−1細胞株を上記特許文献3記載の方法で培養して得られた細胞塊(sphere:HCC幹細胞)を、それぞれRag欠損(Ragnull)マウスとIL−2rγノックアウトマウスを交配して作製された免疫不全のNRGマウス(Pearson, T. et al., Clin. Exp. Immunol 154: 270-284(2008))に投与した試験により、SK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊はSK−HEP−1細胞株と比較して肝転移能が亢進することを見いだした。そこで、SK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊に、転移性再発に関与する遺伝子が含まれていると考え、SK−HEP−1細胞株とSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊におけるmRNA発現解析を行って比較したところ、mRNAの発現量の増減が3倍以上となる遺伝子が125種類あることを確認した。さらに、摘除手術後1年以内肝内再発HCC患者と摘除手術後2年以上肝内無再発HCC患者からの摘除標本(摘除した肝組織)におけるmRNA発現解析を行うことで、上記125遺伝子のうち、TM4SF19遺伝子、HILPDA遺伝子、KISS1遺伝子、PAPPA遺伝子が再発と相関があることを見いだした。また、SK−HEP−1細胞株とSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊におけるタンパク質発現解析を行って比較したところ、発現量の増減量が2倍以上となるタンパク質が59種類あることを確認し、そのうちRAB27Bが摘除標本においても再発と相関があることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)被検者から採取した生体試料中のTM4SF19遺伝子、HILPDA遺伝子、KISS1遺伝子、PAPPA遺伝子又はRAB27B遺伝子のmRNAの発現量、又は前記mRNAがコードするタンパク質の発現量を指標として、肝細胞がんの転移性再発リスクを予測する方法。
(2)生体試料が、肝組織であることを特徴とする上記(1)記載の方法。
(3)上記(1)又は(2)記載の方法に用いるためのキットであって、被検者から採取した生体試料中のTM4SF19遺伝子、HILPDA遺伝子、KISS1遺伝子、PAPPA遺伝子又はRAB27B遺伝子のmRNAの発現量を検出するためのプライマー対若しくはプローブ、又はそれらの標識物を備えることを特徴とするキット。
(4)上記(1)又は(2)記載の方法に用いるためのキットであって、被検者から採取した生体試料中のTM4SF19遺伝子、HILPDA遺伝子、KISS1遺伝子、PAPPA遺伝子又はRAB27B遺伝子のmRNAがコードするタンパク質に特異的に結合する抗体、又はこれらの標識物を備えることを特徴とするキット。
なお、上記本発明のHCCの転移性再発リスクを予測する方法には医師による診断行為は含まれず、また上記HCCの転移性再発リスクを予測する方法のその他の態様としては、HCCの再発リスクの予測を補助する方法や、HCCの再発リスクを予測するためのデータを収集する方法を挙げることができる。
本発明によると、HCC治療における術後のHCCの転移性再発リスクを予測することが可能となり、HCC治療の術後の治療方針を決定することができる。また、本発明によりHCCの転移性再発リスクを予測することで、HCCの転移性再発の予防及び早期発見のために有用な情報を提供することができる。
SK−HEP−1細胞株、及びSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊(SK−sphere)の写真である。 DNAチップ法により、KISS1遺伝子、TM4SF19遺伝子、PAPPA遺伝子、又はHILPDA遺伝子について、摘除手術後1年以内肝内再発HCC患者(with IHR)と摘除手術後2年以上肝内無再発HCC患者(without IHR)の摘除標本におけるがん部肝組織、及び非がん部肝組織(non-Tumor)におけるmRNAの発現量を調べた結果示す図である。 定量PCRにより、KISS1遺伝子、TM4SF19遺伝子、PAPPA遺伝子、又はHILPDA遺伝子について、SK−HEP−1細胞株(左カラム:SK−HEP−1)とSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊(右カラム:SK−sphere)におけるmRNAの発現量を示す図である。 定量PCRにより、KISS1遺伝子、TM4SF19遺伝子、又はHILPDA遺伝子について、摘除手術後1年以内肝内再発HCC患者(with IHR)と摘除手術後2年以上肝内無再発HCC患者(without IHR)の摘除標本におけるがん部肝組織(Tumor)、及び非がん部肝組織(non-Tumor)のmRNAの発現量を調べた結果示す図である。 定量PCRにより、KISS1遺伝子、TM4SF19遺伝子について、高分化型HCC(HCC(G1))患者、中分化型HCC(HCC(G2))患者、低分化型HCC(HCC(G3))患者の摘除標本における非がん部肝組織(non-Tumor)及びがん部肝組織(G1,G2,G3)のmRNAの発現量を調べた結果示す図である。 定量PCRにより、RAB27B遺伝子について、摘除手術後1年以内肝内再発HCC患者(with IHR)と摘除手術後2年以上肝内無再発HCC患者(without IHR)の摘除標本におけるがん部肝組織(Tumor)、及び非がん部組織(non-Tumor)のmRNAの発現量を調べた結果示す図である。
本発明のHCCの転移性再発リスクを予測する方法としては、被検者から採取した生体試料中のTM4SF19遺伝子、HILPDA遺伝子(別名:HIG2遺伝子)、KISS1遺伝子、PAPPA遺伝子又はRAB27B遺伝子(以下、「本件HCCバイオマーカー遺伝子」ともいう)のmRNAの発現量、又は前記mRNAがコードするタンパク質の発現量を指標として、HCCの転移性再発リスクを予測する方法であれば特に制限されず、ここで、本発明において「HCCの転移性再発」とは、肝炎ウイルス感染を素地とするde novoによる再発とは異なり、肝内転移巣や血液からの遺残がん細胞の再増殖によるHCCの再発を意味し、主として摘除手術後1年若しくは2年以内の再発である。
また、本発明のHCCの転移性再発リスクを予測する方法に用いるためのキットとしては、被検者から採取した生体試料中の本件HCCバイオマーカー遺伝子のmRNAの発現量を検出するためのプライマー対若しくはプローブ、又はそれらの標識物を備えたキット(以下、「本件キット1」ともいう)や、被検者から採取した生体試料中の本件HCCバイオマーカー遺伝子のmRNAがコードするタンパク質に特異的に結合する抗体、又はこれらの標識物を備えたキット(以下、「本件キット2」ともいう)であれば特に制限されず、かかるキットを用いることで、HCCの転移性再発リスクを容易に予測することが可能となる。
本発明のHCCの転移性再発リスクを予測する方法、本件キット1及び本件キット2における本件HCCバイオマーカー遺伝子は、1種でも2種以上組み合わせてもよく、また、本件HCCバイオマーカー遺伝子に、HCCの転移性再発リスクを予測可能な他の遺伝子を組み合わせてもよい。
本発明において、生体試料としては、肝組織、細胞等の非液性試料や、血液、血清、唾液等の液性試料を例示することができ、肝組織であることを好適に例示することができ、TM4SF19遺伝子、HILPDA遺伝子、KISS1遺伝子又はPAPPA遺伝子のmRNAの発現量や、前記mRNAがコードするタンパク質の発現量を指標とする場合には、がん部肝組織であることが好ましく、RAB27B遺伝子のmRNAの発現量や、RAB27B遺伝子のmRNAがコードするタンパク質の発現量を指標とする場合には、非がん部肝組織であることが好ましい。なお、転移生再発は血行性転移でもあることから、上記細胞として血液中の循環がん細胞を用いてもよい。また、上記肝組織は、被検者より採取された後に、凍結処理が施された凍結組織であっても、病理組織学的処理が施された病理組織であってもよく、かかる病理組織としては、ホルマリン固定組織や、ホルマリン固定パラフィン包埋組織等を例示することができる。
本発明のHCCの転移性再発リスクを予測する方法におけるHCCの転移性再発リスクの予測は、被検者から採取された生体試料中の本件HCCバイオマーカー遺伝子のmRNAの発現量、又は前記mRNAがコードするタンパク質の発現量を測定することによって行うことができる。例えば、事前に摘除手術後1年以上肝内無再発HCC患者、好ましくは摘除手術後2年以上肝内無再発HCC患者と、摘除手術後2年以内肝内再発HCC患者、好ましくは摘除手術後1年以内肝内再発HCC患者それぞれ2検体以上、好ましくは4検体以上、より好ましくは5検体以上から採取された生体試料中の本件HCCバイオマーカー遺伝子のmRNAの発現量、又は前記mRNAがコードするタンパク質の発現量を測定し、かかる発現量の中央値又は平均値を算出し、前記中央値又は平均値を基にカットオフ値を定める。次いで被検者から採取された生体試料中の本件HCCバイオマーカー遺伝子のmRNAの発現量、又は前記mRNAがコードするタンパク質の発現量を測定し、被検者から採取された生体試料中のmRNAの発現量、又は前記mRNAがコードするタンパク質の発現量と前記カットオフ値とを比較することで、被検者におけるHCCの転移性再発リスクを予測することが可能である。
被検者から採取された生体試料中のmRNAの発現量、又は前記mRNAがコードするタンパク質の発現量がカットオフ値以上であれば、被検者のHCCの転移性再発リスクが高い、或いは被検者におけるHCC治療の予後が悪い(予後不良)と予測することができる。一方、被検者から採取された生体試料中のmRNAの発現量、又は前記mRNAがコードするタンパク質の発現量がカットオフ値未満であれば、被検者のHCCの転移性再発リスクが低い、或いは被検者におけるHCC治療の予後がよい(予後良好)と予測することができる。
この他、被検者から採取された生体試料中のmRNAの発現量、又は前記mRNAがコードするタンパク質の発現量、及び、摘除手術後1年以上肝内無再発HCC患者、好ましくは摘除手術後2年以上肝内無再発HCC患者と、摘除手術後2年以内肝内再発HCC患者、好ましくは摘除手術後1年以内肝内再発HCC患者それぞれ2検体以上、好ましくは4検体以上、より好ましくは5検体以上から採取された生体試料中の本件HCCバイオマーカー遺伝子のmRNAの発現量、又は前記mRNAがコードするタンパク質の発現量とを組み合わせた判別式をロジスティック回帰分析等により構築して予測する方法を挙げることができる。
なお、上記HCCの転移性再発リスクの予測方法において、本件HCCバイオマーカー遺伝子のmRNA又はタンパク質の発現量の代わりに、本件HCCバイオマーカー遺伝子のmRNA又はタンパク質の発現量と相関又は逆相関の関係にあるフリーDNA又はフリーRNAの発現量を測定してもよい。
本発明のHCCの転移性再発リスクを予測する方法において、遺伝子のmRNAの発現量を検出する方法としては、本件HCCバイオマーカー遺伝子のmRNAの一部若しくは全部を特異的に検出できる方法であればどのような方法であってもよく、具体的には、被検者から採取された生体試料中の全RNAを抽出・精製し、本件HCCバイオマーカー遺伝子のmRNAに相補的な塩基配列からなるプローブを用いたノーザンブロッティング法で検出する方法や、被検者から採取された生体試料中の細胞における全RNAを抽出・精製し、逆転写酵素を用いてcDNAを合成した後、かかるcDNAを特異的に増幅するプライマー対を用いた、競合的PCR法、リアルタイムPCR法等の定量PCR法で検出する方法や、被検者から採取された生体試料中の全RNAを抽出・精製し、逆転写酵素を用いてcDNAを合成した後、ビオチン(biotin)やジゴキシゲニン(digoxigenin)等でcDNAをラベルし、蛍光物質が標識されたビオチンに対する親和性の高いアビジン(avidin)やジゴキシゲニンを認識する抗体等で間接的にcDNAを標識した後、ガラス、シリコン、プラスチック等のハイブリダイゼーションに使用可能な支持体上に固定化された、本件HCCバイオマーカー遺伝子のcDNAに相補的な塩基配列からなるプローブを用いたマイクロアレイで検出する方法や、被検者から採取された生体試料中の全RNAを抽出・精製し、逆転写酵素を用いてcDNAを合成した後、cDNAを制限酵素(MspI、MseI等)によって切断し、アダプター配列を結合した後、これらを鋳型DNAとしたPCRを行い、それぞれのPCR産物をキャピラリー電気泳動により展開し、得られたPCR産物由来のピークを検証するHiCEP法等の方法を挙げることができる。なお、本件HCCバイオマーカー遺伝子のmRNAやcDNAの配列情報は、例えば本件HCCバイオマーカー遺伝子名を基に、NCBI(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/guide/)のデータベースで検索することにより得ることができる。
本発明のHCCの転移性再発リスクを予測する方法において、タンパク質の発現量を検出する方法としては、本件HCCバイオマーカー遺伝子のmRNAがコードするタンパク質(以下、「本件HCCバイオマーカータンパク質」という)の一部若しくは全部を特異的に検出できる方法であればどのような方法であってもよく、具体的には、本件HCCバイオマーカータンパク質を特異的に認識する抗体を用いた免疫学的測定法や、本件HCCバイオマーカータンパク質を構成するペプチドを検出する質量分析法を挙げることができる。なお、本件HCCバイオマーカータンパク質のアミノ酸配列情報は、例えば本件HCCバイオマーカータンパク質名を基に、NCBI(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/guide/)のデータベースで検索することにより得ることができる。
本件キット1におけるプライマー対としては、本件HCCバイオマーカー遺伝子から合成されるcDNAの上流及び下流の配列の一部とアニーリングしうる相補的なプライマー対であれば、プライマー配列の長さ、かかるcDNAとアニーリングする部位、増幅するcDNAの長さ等は、DNAの増幅効率や特異性を考慮して適宜選択することができる。例えば、プライマー配列の長さとしては、15〜30塩基を選択することができ、また、増幅するcDNAの長さとしては、50〜300塩基を選択することができる。
本件キット1におけるプローブとしては、本件HCCバイオマーカー遺伝子、又はかかる遺伝子から合成したcDNAの一部若しくは全部がハイブリダイゼーションするプローブであれば、プローブの長さ、かかるスプライシングバリアントとハイブリダイズする部位等は、ハイブリダイゼーションの効率や特異性を考慮して適宜選択することができる。また、本件キット1には、必要と目的に応じた緩衝液、pH調製剤、反応容器、HCCの転移性再発リスクを予測する方法を記載した説明書等をさらに備えたものであってもよい。
本件キット2における抗体としては、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、ヒト抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体等の抗体であってもよく、また、この中には、F(ab’)2、Fab、diabody、Fv、ScFv、Sc(Fv)2等の抗体の一部からなる抗体断片も含まれる。また、本件キット2には、本件HCCバイオマーカータンパク質のアミノ酸残基に結合した本件キット2における抗体を検出するための、蛍光物質、酵素等の標識物質をコンジュゲートした2次抗体を含めることや、本件キット2における抗体とは異なるエピトープと反応する少なくとも1種類の抗体を含めることができる。また、本件キット2には、必要と目的に応じた緩衝液、pH調製剤、反応容器、HCCの転移性再発リスクを予測する方法を記載した説明書等をさらに備えたものであってもよい。
本件キット1におけるプライマー対の標識物やプローブの標識物としては、標識物質が結合した上記プライマー対や標識物質が結合した上記プローブであればよく、本件キット2における抗体の標識物としては、標識物質が結合した上記抗体であればよく、かかる標識物質としては、例えばビオチン、緑色蛍光タンパク質(Green Fluorescent Protein;GFP)、西洋ワサビペルオキシダーゼ(Horse Radish Peroxidase;HRP)、32P等を具体的に挙げることができる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。
[細胞塊の調製]
転移に関わるがん幹細胞様細胞を誘導するために、まずはHCC由来細胞株から浮遊細胞塊を調製した。
(無血清培地の作製)
SK−HEP−1を培養して浮遊細胞塊を作製するための無血清培地として、以下の成分A、B、及びCからなるものを作製した。
(1)成分A
DMEM/F12(シグマ−アルドリッチ社製社製) 86mL
1M Hepes(4-(2-hydroxyethyl)-1-piperazineethanesulfonic acid) 900μl
Antibiotic/antimycotic liquid(100倍濃度) 900μl
30%グルコース 1.7ml
(2)成分B
DMEM/F12培地(シグマ−アルドリッチ社製) 8.6ml
30%グルコース(シグマ−アルドリッチ社製) 200μl
トランスフェリン(シグマ−アルドリッチ社製) 10mg+H2O 200μl
インスリン(シグマ−アルドリッチ社製)2.5mg+0.1N HCl 100μl(先にインスリンを溶解)+H2O 900μl(溶解後に加える) 計1ml
プトレシン(Alexis Biochemicals社製) 19.33mg
0.3mM 亜セレン酸ナトリウム(シグマ−アルドリッチ社製) 10μl
2mM プロゲステロン(シグマ−アルドリッチ社製) 1μl
(3)成分C
200μg/ml ヒトEGF(シグマ−アルドリッチ社製) 10μl
4μg/ml Basic FGF(和光純薬工業社製) 500μl
1mg/ml ヘパリン(シグマ−アルドリッチ社製) 200μl
10μg/ml LIF(ケミコン社製) 100μl
NSF−1(50倍濃度)(カンブレックス社製) 2ml(最終濃度;2%[w/v])
60mg/ml N−アセチルシステイン(N-acetylcysteine)(シグマ−アルドリッチ社製) 100μl
なお、ここでは約100mlの無血清培地を作製する場合の組成を記載している。また、無血清培地は、成分A、B及びCをそれぞれ個別に作製した後、混合して作製した。
(SK−HEP−1細胞株由来の細胞塊の形成)
SK−HEP−1細胞株の生細胞数をトリパンブルー染色より計測し、1.0x10個/mlとなるように上記で作製した無血清培地に懸濁した後、ベントキャップタイプフラスコ(BDファルコン社製)、又は超低接着表面フラスコ カントネック ベントキャップ(Corning社製)に播種し、37℃、5%CO2条件下で培養した。培養後7日目には、SK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊を形成した。SK−HEP−1細胞株、及び形成したSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊(SK−sphere)を図1に示す。
[DNAチップ法によるmRNA発現解析]
(SK−HEP−1細胞株とSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊におけるmRNA発現解析)
DNAチップ法により、SK−HEP−1細胞株とSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊のmRNA発現量を調べて比較した。
まず、SK−HEP−1細胞株とSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊から、miRNeasy(QIAGEN社製)により全RNAの抽出・精製を行った。次にcRNAを3D−Gene(登録商標)全遺伝子型DNAチップ(東レ社製)を用いて、そのプロトコルに従ってDNAチップ解析を行った。その後の統計学的解析は、GeneSpring GX(アジレント・テクノロジー社製)を用いて行った。選択基準(Fold-change>3.0、P値<0.05)を基に、HCC再発に関わる候補遺伝子を同定した。P値は、漸近計算した対応のないt−検定(unpaired t-test)とBenjamini-Hochberg FDR多重検定(multiple-testing correction)により算出した。
SK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊における各mRNAの発現量をSK−HEP−1細胞株における各mRNAの発現量と比較したところ、mRNAの発現量の増減が3倍以上となる遺伝子が125種類あることが確認された。
(肝組織におけるmRNA発現解析)
摘除手術後2年以上肝内無再発HCC患者(without IHR)及び摘除手術後1年以内肝内再発HCC患者(with IHR)からの摘除標本におけるがん部肝組織、及び非がん部肝組織(non-Tumor)(それぞれn=5)から、TRIzol Reagent(Life Technologies社製)とPureLink Micro-to-Midi Total RNA Purification Kit(Life Technologies社製)を用いて全RNAの抽出・精製及びcDNA合成を行い、DNA Labeling Kits(Roche Applied Science社製)を用いてCy3で上記cDNAを蛍光標識した後、かかるcDNAをHuman Gene Expression 4x72K Arrays(Roche Diagnostics社製)にハイブリダイズさせた。ハイブリダイゼーションは、Hybridization Kits(Roche Applied Science社製)及びNimbleGen Hybridization Systems(Roche Applied Science社製)を用いて42℃にて16時間の条件下で行った。蛍光シグナルのスキャニングは、GenePix 4000B(Molecular Devices社製)を用いて行い、取得した蛍光シグナルの画像解析は、NimbleScan Software(Roche Applied Science社製)を用いて行った。その後の統計学的解析は、GeneSpring GX(アジレント・テクノロジー社製)を用いて行った。
摘除手術後1年以内肝内再発HCC患者と摘除手術後2年以上肝内無再発HCC患者の摘除標本におけるがん部肝組織のmRNAの発現量を比較したところ、mRNAの発現量の増減が2倍以上となる遺伝子が3166種類あることが確認された。このうち、KISS1遺伝子、TM4SF19遺伝子、PAPPA遺伝子、HILPDA遺伝子は、上述のSK−HEP−1細胞株とSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊におけるmRNA発現解析によって得られた125種類のHCC再発に関わる候補遺伝子に含まれていた。4種類それぞれの遺伝子の摘除手術後1年以内肝内再発HCC患者と摘除手術後2年以上肝内無再発HCC患者の摘除標本におけるがん部肝組織、及び非がん部肝組織におけるmRNAの発現量を図2に示す。図2において、縦軸はDNAチップ解析から得られた発現量をGlobal normalization法により標準化した数値を任意の値(Arbitrary Unit)として示したものである。
図2に示すように、KISS1遺伝子、TM4SF19遺伝子、PAPPA遺伝子、HILPDA遺伝子は、HCC患者の非がん部肝組織や摘除手術後2年以上肝内無再発HCC患者の摘除標本におけるがん部肝組織と比較して摘除手術後1年以内肝内再発HCC患者の摘除標本におけるがん部肝組織において発現量が多く、KISS1遺伝子、TM4SF19遺伝子、PAPPA遺伝子、又はHILPDA遺伝子の発現量を調べることで、HCCの転移性再発を予測できることが明らかとなった。
[定量PCR法によるmRNA発現解析]
(SK−HEP−1細胞株とSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊におけるmRNA発現解析)
上述のKISS1遺伝子、TM4SF19遺伝子、PAPPA遺伝子、又はHILPDA遺伝子の4種類について、定量PCRによりSK−HEP−1細胞株とSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊のmRNA発現を調べて比較した。まず、SK−HEP−1細胞株とSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊を用いて、miRNeasy(QIAGEN社製)を用いて全RNAを抽出・精製し、さらにPrimeScript RT reagent Kit(TaKaRa Bio社製)を用いてcDNAを合成した。合成したcDNAを鋳型として、LightCycler 480 Probe Master(Roche Diagnostics社製)、Universal ProbeLibrary(Roche Diagnostics社製)、及びLightCycler480 System II(Roche Diagnostics社製)を用いて定量PCRを行った。結果を図3に示す。図3において、縦軸の各mRNAの発現量(mRNA level)はGAPDH及びPGK1を参照遺伝子として標準化した後に、SK−HEP−1細胞株からの発現量を基準(1.0)とした相対値である。
図3に示すように、いずれの遺伝子もSK−HEP−1細胞株と比べて肝転移能が高いSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊で発現量が高いことが定量PCR法においても確認された。
(肝組織におけるmRNA発現解析1)
摘除手術後2年以上肝内無再発HCC患者(without IHR)及び摘除手術後1年以内肝内再発HCC患者(with IHR)からの摘除標本において、それぞれ摘除した非がん部肝組織(non-Tumor)及びがん部肝組織(Tumor)(それぞれn=6)から全RNAを抽出・精製し、上記と同様の方法で定量PCRを行ってKISS1遺伝子、TM4SF19遺伝子、又はHILPDA遺伝子のmRNAの発現量を測定した。結果を図4に示す。図4において、縦軸はGAPDH及びPGK1を参照遺伝子として標準化した後に、非がん部肝組織12例の平均値を基準(1.0)とした相対値である。また、カラムの中の太線は中央値であり、fold chargeは平均値を用いて示している。
図4に示すように、KISS1遺伝子、TM4SF19遺伝子、HILPDA遺伝子は、摘除手術後2年以上肝内無再発HCC患者の摘除標本におけるがん部肝組織と比較して摘除手術後1年以内肝内再発HCC患者の摘除標本におけるがん部肝組織において発現量が多く、がん部肝組織のKISS1遺伝子、TM4SF19遺伝子、又はHILPDA遺伝子の発現量を調べることで、HCCの転移性再発を予測できることが確認された。
(肝組織におけるmRNA発現解析2)
高分化型HCC(HCC(G1))患者、中分化型HCC(HCC(G2))患者、低分化型HCC(HCC(G3))患者の摘除標本における非がん部肝組織(non-Tumor)及びがん部肝組織(G1,G2,G3)から全RNAを抽出・精製し、上記と同様の方法で定量PCRを行ってKISS1遺伝子、TM4SF19遺伝子のmRNAの発現量を測定した。結果を図5に示す。図5において、縦軸はGAPDH及びPGK1を参照遺伝子として標準化した後に、非がん部肝組織12例の平均値を基準(1.0)とした相対値である。また、カラムの中の太線は中央値である。
図5に示すように、KISS1遺伝子、TM4SF19遺伝子は、非がん部肝組織と比べて転移性再発の可能性が高い低分化型HCC患者のがん部肝組織において発現量が多いことが明らかとなり、KISS1遺伝子やTM4SF19遺伝子の発現量と転移性再発に相関があることが確認された。
(iTRAQ標識(登録商標)2D−LC−MS/MS解析によるタンパク質発現解析)
iTRAQ標識2D−LC−MS/MS解析により、SK−HEP−1細胞株とSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊のタンパク質発現量を調べて比較した。
まず、SK−HEP−1細胞株とSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊からタンパク質画分を調製し、トリプシン消化の後に安定同位体標識iTRAQ試薬(Applied Biosystems社製)で処理して、2D−LC−MS/MS解析を行った。得られたペプチド配列について、NCBIのタンパク質データベースとタンパク質同定ソフトウェアProteinPlotを用いてタンパク質を同定した。
SK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊における各タンパク質の発現量をSK−HEP−1細胞株における各タンパク質の発現量と比較したところ、59種類のタンパク質において、発現量の増減が2倍以上であることが確認され、そのうち、RAB27BはSK−HEP−1細胞株と比較してSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊において発現量が4.7倍であった。さらに実施例2におけるDNAチップ法によるmRNA発現解析により、SK−HEP−1細胞株と比較してSK−HEP−1細胞株由来の浮遊細胞塊においてRAB27B遺伝子のmRNAの発現量は2.2倍であったことから、RAB27B遺伝子をHCC再発に関わる候補遺伝子とした。
(肝組織におけるRAB27B遺伝子のmRNA発現解析)
摘除手術後2年以上肝内無再発HCC患者(without IHR)及び摘除手術後1年以内肝内再発HCC患者(with IHR)からの摘除標本において、それぞれ摘除した非がん部肝組織(non-Tumor)及びがん部肝組織(Tumor)(それぞれn=6)から全RNAを抽出・精製し、実施例3と同様の方法で定量PCRを行ってRAB27B遺伝子のmRNAの発現量を測定した。結果を図6に示す。図6において、縦軸はGAPDH及びPGK1を参照遺伝子として標準化した後に、非がん部肝組織12例の平均値を基準(1.0)とした相対値である。また、カラムの中の太線は中央値であり、fold chargeは平均値を用いて示している。
図6に示すように、RAB27B遺伝子は、摘除手術後2年以上肝内無再発HCC患者の摘除標本における非がん部肝組織と比較して摘除手術後1年以内肝内再発HCC患者の摘除標本における非がん部肝組織において発現量が多く、非がん部肝組織のRAB27B遺伝子の発現量を調べることで、HCCの転移性再発を予測できることが確認された。
以上の結果から、KISS1遺伝子、TM4SF19遺伝子、PAPPA遺伝子、HILPDA遺伝子又はRAB27B遺伝子や、RAB27B遺伝子をコードするタンパク質はin vitro解析において転移能が高いHCC幹細胞において発現量が多く、さらにHCC再発や進展といった臨床所見を伴うヒト臨床検体においてもそれらの発現量と臨床所見との相関が確認された。したがって、KISS1遺伝子、TM4SF19遺伝子、PAPPA遺伝子、HILPDA遺伝子又はRAB27B遺伝子や、これら遺伝子をコードするタンパク質の発現量を調べることにより、HCCの転移性再発リスクを予測することができることが明らかとなった。本構成要素により予測されるHCCの再発は、転移生再発の根源的原因と考えられるがん幹細胞の発生を予測するものであり、従来の門脈浸潤や門脈塞栓などよりも早い段階でのがんの悪性化を検出するものである。
本発明によると、HCC治療における術後のHCCの転移性再発リスクを予測することが可能となり、HCC治療の術後の治療方針を決定する場合に利用可能である。

Claims (2)

  1. 被検者から採取した生体試料中のTM4SF19遺伝子のmRNAの発現量、又は前記mRNAがコードするタンパク質の発現量を指標として、肝細胞がんの転移性再発リスクを予測する方法。
  2. 生体試料が、肝組織であることを特徴とする請求項1記載の方法。
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