JP6551910B2 - フック折り曲げ具 - Google Patents

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Description

本発明は、野縁受けの上フランジから前後方向へ延出する連結クリップの第1フックを折り曲げるフック折り曲げ具に関する。
細長い矩形かつ平板状に形成された本体部と、平板状に形成されて本体部の幅方向の一方の側の縁の一部から所定寸法だけ突出する第1の突出部と、平板状に形成されて第1の突出部と直交する方向に第1の突出部の先端から所定寸法だけ突出する第2の突出部とを有し、所定の幅を備えた細長い矩形な平板状の素材を切断して折り曲げることで一体成形された野縁受けが開示されている(特許文献1参照)。
特許文献1に開示の野縁受けでは、第1の突出部と第2の突出部とが設けられていない部位において、連結クリップを利用して野縁が連結されている。前後方向へ略等間隔離間して並ぶ複数の野縁受けの直下に幅方向へ略等間隔離間して並ぶ複数の野縁が位置し、野縁受けに対して野縁が略直交した状態で連結クリップの第1フックが野縁受けの上フランジに係合し、連結クリップの第2フックが野縁の係合リップに係合することで、野縁受けに野縁が連結される。
特開2013−32644号公報
天井の内装工事や天井の改修工事を行う場合、野縁受けと野縁とを金属製の複数個の連結クリップによって連結する必要があるが、従来の天井の内装工事や天井の改修工事では、脚立に乗った作業員が天井スラブから垂下する吊りボルトの下端部をハンガーに螺着して吊りボルトをハンガーに固定するとともに、ハンガーに野縁受けを係合させた後、野縁の係合リップに連結クリップの第2フックを係合させつつ、連結クリップの第1フックを野縁受けの上フランジに乗せた状態で野縁受けの直下に野縁を重ね、野縁受けの上フランジから前後方向へ延出する連結クリップの第1フックの一部を下方に向かって指で折り曲げ、連結クリップの第1フックを野縁受けの上フランジに固定していた。
すべての連結クリップの第1フックの一部を作業者が指で折り曲げることは大きな労力が必要になるとともに、指に疲労が蓄積することで連続した連結作業を困難にしていた。近年は地震による天井の落下を防止するため、野縁受けや野縁から連結クリップが外れ難くなるように、連結クリップの第1および第2フックの厚みが大きくなってその硬度が硬くなり、第1フックの一部を指で折り曲げるには相当の力を必要とする。したがって、第1フックの一部を作業者が指で折り曲げる従来の手順では、連結クリップを利用した野縁受けと野縁との連結作業に手間と時間とを要し、連結作業を短時間に効率よく行うことができない。
本発明の目的は、野縁受けと野縁とを連結する連結クリップの第1フックをわずかな力で簡単に折り曲げることができ、連結クリップを利用した野縁受けと野縁との連結作業を少ない労力で容易に行うことができるフック折り曲げ具を提供することにある。本発明の他の目的は、連結クリップを利用した野縁受けと野縁と連結作業に手間と時間とを要せず、連結作業を短時間に効率よく行うことができるフック折り曲げ具を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、野縁受けとその直下に重なる野縁とを連結する連結クリップの野縁受けの上フランジから前後方向へ延出する第1フックを折り曲げるフック折り曲げ具である。
前記前提における本発明の特徴は、フック折り曲げ具が、連結クリップを幅方向へ跨いで野縁受けに着脱可能に設置される嵌合フックと、上下方向へ旋回することで連結クリップの第1フックに当接しつつ第1フックを下方へ向かって折り曲げる折曲プレスと、折曲プレスに連結されて折曲プレスを上下方向へ旋回させる旋回ハンドルとから形成されていることにある。
本発明の一例としては、嵌合フックが、幅方向へ延びる当接プレートと、当接プレートの幅方向両側に位置して幅方向へ所定寸法離間し、当接プレートの前端から下方へ延びる一対の第1嵌合プレートと、当接プレートの幅方向両側に位置して幅方向へ所定寸法離間し、第1嵌合プレートに対向して当接プレートの後端から下方へ延びる一対の第2嵌合プレートとを有し、折曲プレスが、当接プレートに取り付けられて当接プレートの前端の側に位置する蝶番と、蝶番の径方向外方へ延びていて蝶番を中心に上下方向へ旋回して第1フックを押圧する押圧プレートとを有し、旋回ハンドルが、押圧プレートに取り付けられて当接プレートに並行して幅方向へ延びる第1旋回ロッドと、第1旋回ロッドの延出端から第1旋回ロッドと交差する方向へ延びる第2旋回ロッドとを有する。
本発明の他の一例としては、第1嵌合プレートがその下端から第2嵌合プレートに向かって前後方向へ延びていて野縁受けの下フランジに当接する当接部を有する。
本発明の他の一例として、フック折り曲げ具では、第1嵌合プレートと第2嵌合プレートとの前後方向の離間寸法が上方から下方に延びるにつれて次第に大きくなっている。
本発明の他の一例として、フック折り曲げ具では、第1および第2嵌合プレートが野縁受けを前後方向から挟み込むことで嵌合フックが野縁受けに嵌り込む。
本発明の他の一例としては、折曲プレスの蝶番が当接プレートの前端の外側に位置し、折曲プレスの押圧プレートが幅方向へ離間する第1嵌合プレートの間に位置し、フック折り曲げ具では、蝶番を中心として押圧プレートを上方から下方へ旋回させたときに、押圧プレートが当接プレートの前端の外側を通るとともに第1嵌合プレートの間を通って当接プレートの下面の側に位置する。
本発明の他の一例としては、折曲プレスの押圧プレートが旋回ハンドルの第1旋回ロッドから離間する方向へ凸となる凸部を有する。
本発明の他の一例としては、凸部が蝶番の側から離間するにつれて第1旋回ロッドからの離間寸法が次第に大きくなる斜面を有する。
本発明の他の一例として、フック折り曲げ具では、旋回ハンドルの第2旋回ロッドが力点になり、折曲プレスの蝶番が支点になるとともに、折曲プレスの押圧プレートが作用点になる。
本発明にかかるフック折り曲げ具によれば、連結クリップを幅方向へ跨いだ状態で嵌合フックを野縁受けに設置し、旋回ハンドルを上方から下方に向かって旋回させるとともに、旋回ハンドルによって折曲プレスを上方から下方に向かって旋回させることで、連結クリップの第1フックに当接する折曲プレスによって第1フックを下方へ向かって折り曲げることができるから、作業者がその指で第1フックを折り曲げる必要はなく、連結クリップの第1フックをわずかな力で簡単に折り曲げることができ、連結クリップを利用した野縁受けと野縁との連結作業を少ない労力で容易に行うことができる。フック折り曲げ具は、作業者の指に疲労が蓄積することはなく、連結クリップを利用した野縁受けと野縁との連結作業を連続して行うことができるから、連結クリップを利用した連結作業に手間と時間とを要せず、連結作業を短時間に効率よく行うことができる。フック折り曲げ具は、梃子の原理によってわずかな力で旋回ハンドルを旋回させるだけで折曲プレスに大きな力を伝えることができ、連結クリップの第1フックをわずかな力で簡単に折り曲げることができる。
嵌合フックが、幅方向へ延びる当接プレートと、当接プレートの幅方向両側に位置して当接プレートの前端から下方へ延びる一対の第1嵌合プレートと、当接プレートの幅方向両側に位置して当接プレートの後端から下方へ延びる一対の第2嵌合プレートとを有し、折曲プレスが、当接プレートの前端の側に位置する蝶番と、蝶番を中心に上下方向へ旋回して第1フックを押圧する押圧プレートとを有し、旋回ハンドルが、押圧プレートに取り付けられて幅方向へ延びる第1旋回ロッドと、第1旋回ロッドの延出端から第1旋回ロッドと交差する方向へ延びる第2旋回ロッドとを有するフック折り曲げ具は、第1および第2嵌合プレートの間に野縁受けを配置し、連結クリップを幅方向へ跨いだ状態で嵌合フックを野縁受けに設置した後、第2旋回ロッドを上方から下方に向かって旋回させて第1旋回ロッドを旋回させ、第1旋回ロッドの旋回によって蝶番を中心に折曲プレスの押圧プレートを上方から下方に向かって旋回させることで、連結クリップの第1フックを押圧する押圧プレートによって第1フックを下方へ向かって折り曲げることができるから、作業者がその指で第1フックを折り曲げる必要はなく、連結クリップの第1フックをわずかな力で簡単に折り曲げることができ、連結クリップを利用した野縁受けと野縁との連結作業を少ない労力で容易に行うことができる。フック折り曲げ具は、作業者の指に疲労が蓄積することはなく、連結クリップを利用した野縁受けと野縁との連結作業を連続して行うことができるから、連結クリップを利用した連結作業に手間と時間とを要せず、連結作業を短時間に効率よく行うことができる。フック折り曲げ具は、梃子の原理によってわずかな力で旋回ハンドルの第2旋回ロッドを旋回させるだけで折曲プレスの押圧プレートに大きな力を伝えることができ、連結クリップの第1フックをわずかな力で簡単に折り曲げることができる。
第1嵌合プレートがその下端から第2嵌合プレートに向かって前後方向へ延びていて野縁受けの下フランジに当接する当接部を有するフック折り曲げ具は、第1嵌合プレートの下端から前後方向へ延びる当接部が野縁受けの下フランジに当接することで、嵌合フックを野縁受けに遊動不能にしっかりと設置することができ、嵌合フックが野縁受けから不用意に外れることはなく、折曲プレスによって連結クリップの第1フックを確実に折り曲げることができる。
第1嵌合プレートと第2嵌合プレートとの前後方向の離間寸法が上方から下方に延びるにつれて次第に大きくなっているフック折り曲げ具は、第1嵌合プレートと第2嵌合プレートとのうちの少なくとも一方が上方から下方に延びるにつれて末広がりになることで、野縁受けの前後方向両側に第1および第2嵌合プレートを容易に差し込むことができるから、嵌合フックを野縁受けに簡単に設置することができるとともに、第1および第2嵌合プレートが野縁受けを前後方向から挟み込むことで嵌合フックを野縁受けにしっかりと設置することができる。
第1および第2嵌合プレートが野縁受けを前後方向から挟み込むことで嵌合フックが野縁受けに嵌り込むフック折り曲げ具は、第1および第2嵌合プレートが野縁受けを前後方向から挟み込むことで、嵌合フックを野縁受けに遊動不能にしっかりと設置することができ、嵌合フックが野縁受けから不用意に外れることはなく、折曲プレスによって連結クリップの第1フックを確実に折り曲げることができる。
折曲プレスの蝶番が当接プレートの前端の外側に位置し、折曲プレスの押圧プレートが幅方向へ離間する第1嵌合プレートの間に位置し、蝶番を中心として押圧プレートを上方から下方へ旋回させたときに、押圧プレートが当接プレートの前端の外側を通るとともに第1嵌合プレートの間を通って当接プレートの下面の側に位置するフック折り曲げ具は、押圧プレートが当接プレートの下面の側に位置するまで旋回することで、連結クリップの第1フックを約90°以上に折り曲げることができ、第1フックを野縁受けの上フランジに確実に係合させることができるとともに、連結クリップによって野縁受けと野縁とを確実に連結することができる。
折曲プレスの押圧プレートが旋回ハンドルの第1旋回ロッドから離間する方向へ凸となる凸部を有するフック折り曲げ具は、折曲プレスを下方へ旋回させたときに、第1旋回ロッドから離間する方向へ凸となる凸部が連結クリップの第1フックに当接しつつ凸部が第1フックを下方へ押圧するから、凸部によって第1フックを容易に折り曲げることができ、第1フックを野縁受けの上フランジに確実に係合させることができる。
凸部が蝶番の側から離間するにつれて第1旋回ロッドからの離間寸法が次第に大きくなる斜面を有するフック折り曲げ具は、折曲プレスを下方へ旋回させたときに、凸部の斜面が連結クリップの第1フックに順に当接し、凸部の斜面の略全体によって第1フックを下方へ押圧するから、凸部の斜面によって第1フックを確実に折り曲げることができ、第1フックの部分的な折れ曲がりや第1フックの折れ曲がり不足を防ぐことができる。
旋回ハンドルの第2旋回ロッドが力点になり、折曲プレスの蝶番が支点になるとともに、折曲プレスの押圧プレートが作用点になるフック折り曲げ具は、梃子の原理によってわずかな力で旋回ハンドルの第2旋回ロッドを旋回させるだけで折曲プレスの押圧プレートに大きな力を伝えることができ、連結クリップの第1フックをわずかな力で簡単に折り曲げることができる。
一例として示すフック折り曲げ具の斜視図。 フック折り曲げ具の正面図。 フック折り曲げ具の背面図。 フック折り曲げ具の側面図。 野縁受けと野縁とに連結クリップをセットした状態の斜視図。 フック折り曲げ具を野縁受けに設置した状態の正面図。 フック折り曲げ具を野縁受けに設置した状態の背面図。 旋回ハンドルを下方に旋回させ、連結クリップの第1フックを折り曲げる途中の状態を示す側面図。 図8から続く連結クリップの第1フックを折り曲げる途中の状態を示す側面図。 連結クリップの第1フックを完全に折り曲げた状態を示す側面図。 野縁受けと野縁とに連結クリップをセットした状態の他の例を示す斜視図。 フック折り曲げ具を野縁受けに設置した状態の他の例を示す正面図。 フック折り曲げ具を野縁受けに設置した状態の他の例を示す背面図。 旋回ハンドルを下方に旋回させ、連結クリップの第1フックを折り曲げる途中の状態を示す側面図。 連結クリップの第1フックを完全に折り曲げた状態を示す側面図。
一例として示すフック折り曲げ具10の斜視図である図1等の添付の図面を参照し、本発明にかかるフック折り曲げ具の詳細を説明すると、以下のとおりである。なお、図2は、フック折り曲げ具10の正面図であり、図3は、フック折り曲げ具10の背面図である。図4は、フック折り曲げ具10の側面図である。図1では、前後方向を矢印A、上下方向を矢印Bで示し、幅方向を矢印Cで示す。
フック折り曲げ具10は、野縁受け34(図5参照)と野縁35(図5参照)との連結作業において、連結クリップ45(図5参照)の第1フック47を下方に向かって折り曲げることで、連結クリップ45を野縁受け34に固定する。フック折り曲げ具10は、アルミニウムやアルカリ金属等の軽金属、または、ステンレス鋼やスチール鋼等の金属から作られているが、合成樹脂(好ましくは、強化プラスチック)から作られていてもよい。フック折り曲げ具10は、野縁受け34に着脱可能に設置される嵌合フック11と、連結クリップ45の第1フック47を折り曲げる折曲プレス12と、折曲プレス12を旋回させる旋回ハンドル13とから形成されている。
嵌合フック11は、野縁受け34を前後方向へ跨いで設置され、フック折り曲げ具10を野縁受け34に遊動不能に設置(固定)する。嵌合フック11は、幅方向へ延びる略長方形かつ平板状の当接プレート14と、当接プレート14の前端15から下方へ延びる平板状の一対の第1嵌合プレート16と、当接プレート14の後端17から下方へ延びる平板状の一対の第2嵌合プレート18とを有する。当接プレート14の前後方向の寸法は、野縁受け34の上フランジ39の前後方向の寸法よりもわずかに大きい。当接プレート14は、嵌合フック11が野縁受け34に嵌め込まれたときに、野縁受け34の上フランジ39の上に載置された状態で上フランジ39に当接(密着)する。
それら第1嵌合プレート16は、当接プレート14の幅方向両側に位置し、幅方向へ所定寸法離間している。第1嵌合プレート16は、当接プレート14の前端15につながり、当接プレート14と略直交するように、当接プレート14の前端15から下方へ略直状に延びている。なお、第1嵌合プレート16の略下半分に延びる部分19が下方へ延びるにつれて当接プレート14の前端15から前方へ次第に離間するように延びていてもよい。それら第1嵌合プレート16の上下方向の長さ寸法は、野縁受け34のウェブ37の上下方向の長さ寸法よりもわずかに大きい。
それら第1嵌合プレート16は、その下端20から第2嵌合プレート18に向かって前後方向後方へわずかに延びる当接部21を有する。当接部21は、野縁受け34の下フランジ38の直下に位置して下フランジ38に当接する。それら第1嵌合プレート16の間には、幅方向へ延びる第1嵌合部22が作られている。第1嵌合部22は、当接プレート14と略直交するように、当接プレート14の前端15から下方へわずかに延出している。第1嵌合部22は、野縁受け34の上フランジ39の外側または野縁受け34のウェブ37の外側に位置して上フランジ39またはウェブ37に当接する。
それら第2嵌合プレート18は、当接プレート14の幅方向両側に位置し、幅方向へ所定寸法離間している。第2嵌合プレート18は、当接プレート14の後端17につながり、当接プレート14と略直交するように、後端17から下方へ延びている。それら第2嵌合プレート18は、その略下半分に延びる部分23が当接プレート14の後端17から下方に延びるにつれて後端17から後方へ次第に離間するように延びている。なお、第2嵌合プレート18が当接プレート14の後端17から下方へ略直状に延びていてもよい。
それら第2嵌合プレート18の上下方向の長さ寸法は、野縁受け34のウェブ37の上下方向の長さ寸法よりもわずかに大きい。それら第2嵌合プレート18の間には、幅方向へ延びる第2嵌合部24が作られている。第2嵌合部24は、当接プレート14と略直交するように、当接プレート14の後端17から下方へわずかに延出している。第2嵌合部24は、野縁受け34の上フランジ39の外側または野縁受け34のウェブ37の外側に位置して上フランジ39またはウェブ37に当接する。
第1嵌合プレート16と第2嵌合プレート18とは、当接プレート14の幅方向両側の一方に位置するプレート16,18どうしが前後方向に対向し、当接プレート14の幅方向両側の他方に位置するプレート16,18どうしが前後方向に対向している。第1および第2嵌合プレート16,18は、第2嵌合プレート18の略下半分に延びる部分23が当接プレート14の後端17から後方へ次第に離間するように延びているから、それらプレート16,18の略下半分に延びる部分19,23の前後方向の離間寸法が上方から下方に延びるにつれて次第に大きくなっている。第1嵌合プレート16の略上半分に延びる部分25と第2嵌合プレート18の略上半分に延びる部分26との前後方向の離間寸法は、野縁受け34の上フランジ39の前後方向の寸法よりもわずかに小さい。
フック折り曲げ具10では、第1嵌合プレート16と第2嵌合プレート18との間に野縁受け34が位置するように第1および第2嵌合プレート16,18を野縁受け34の上フランジ39から下方に向かってに差し込むと、第1および第2嵌合プレート16,18の略上半分に延びる部分25,26が野縁受け34の上フランジ39とウェブ37とを前後方向から挟み込むとともに、第1および第2嵌合部22,24が野縁受け34の前後方向両側に位置して野縁受け34の上フランジ39とウェブ37とに当接し、さらに、第1嵌合プレート16の当接部21が野縁受け34の下フランジ38に当接し、それによって嵌合フック11が野縁受け34に嵌り込み、フック折り曲げ具10が野縁受け34に設置(固定)される。なお、嵌合フック11が野縁受け34に設置された状態から嵌合フック11を野縁受け34の上方へ引き抜くことで、フック折り曲げ具10を野縁受け34から取り外すことができる。
フック折り曲げ具10では、第2嵌合プレート18の略下半分に延びる部分23が当接プレート14の後端17から下方に延びるにつれて後端17から後方へ次第に離間するように延びており、第1嵌合プレート16の略下半分に延びる部分19と第2嵌合プレート18の略下半分に延びる部分23との前後方向の離間寸法が上方から下方に延びるにつれて次第に大きくなっているから、野縁受け34の前後方向両側に第1および第2嵌合プレート16,18を容易に差し込むことができ、嵌合フック11を野縁受け34にスムースに嵌め込むことができる。
折曲プレス12は、上方から下方へ旋回することで連結クリップ45の第1フック47に当接しつつ第1フック47を下方へ向かって折り曲げる。折曲プレス12は、当接プレート14に取り付けられた蝶番27(ヒンジ)と、上下方向へ旋回する押圧プレート28とを有する。蝶番27は、当接プレート14の前端15の外側(前方)に位置し、当接プレート14の前端15につながっている。なお、蝶番27が当接プレート14の前端15の外側(前方)に位置している場合の他、蝶番27が当接プレート14の前端15の内側であって前端15近傍に位置する場合もある。蝶番27は、その幅方向の寸法が幅方向へ離間する第1嵌合プレート16の間の離間寸法よりもわずかに小さく、それら第1嵌合プレート16の間において幅方向へ延びている。
押圧プレート28は、蝶番27の径方向外方へ延びており、その幅方向の寸法が幅方向へ離間する第1嵌合プレート16の間の離間寸法よりもわずかに小さく、それら第1嵌合プレート16の間に旋回したときに、それら第1嵌合プレート16の間を通過する。押圧プレート28は、蝶番27の径方向外方(後記する旋回ハンドル13の第1旋回ロッド31から離間する方向)へ凸となる凸部29を有する。凸部29は、蝶番27の側から離間するにつれて旋回ハンドル13の第1旋回ロッド31からの離間寸法が次第に大きくなる斜面30を有する。押圧プレート28の凸部29(斜面30)は、蝶番27を中心として上下方向へ旋回し、連結クリップ45の第1フック47を下方へ押圧する。
旋回ハンドル13は、折曲プレス12に連結されてプレス12の押圧プレート28の凸部29を上方または下方へ旋回させる。旋回ハンドル13は、円筒状の第1旋回ロッド31と、円筒状の第2旋回ロッド32とを有する。第1旋回ロッド31は、押圧プレート28に取り付けられて当接プレート14に並行するように幅方向へ延びている。第1旋回ロッド31は、当接プレート14の幅方向両側の一方に位置する第1嵌合プレート16を幅方向へ超える長さ寸法を有する。第1旋回ロッド31は、その基端部が押圧プレート28に固定され、その延出端が第1嵌合プレート16の幅方向外方に位置している。
第2旋回ロッド32は、第1旋回ロッド31の延出端につながり、延出端から第1旋回ロッド31と交差する方向へ延びている。第2旋回ロッド32の延出端には、合成樹脂から作られた球状のつまみ33が取り付けられている。第2旋回ロッド32を上下方向へ旋回させることで、第1旋回ロッド31が上下方向へ旋回するとともに、折曲プレス12の押圧プレート28の凸部29が上下方向へ旋回する。
図5は、野縁受け34と野縁35とに連結クリップ45をセットした状態の斜視図であり、図6は、フック折り曲げ具10を野縁受け34に設置した状態の正面図である。図7は、フック折り曲げ具10を野縁受け34に設置した状態の背面図である。図5では、1個の連結クリップ45のみを図示しているが、現実には野縁受け34と野縁35との各交差箇所44(連結箇所)に連結クリップ45が設置され、複数個の連結クリップ45によって野縁受け34と野縁35とが連結される。図5では、前後方向を矢印A、上下方向を矢印Bで示し、幅方向を矢印Cで示す。
天井スラブ(図示せず)では、幅方向へ延びる複数本の野縁受け34が前後方向へ略等間隔離間して並び、前後方向へ延びる複数本の野縁35がそれら野縁受け34の直下に位置した状態で幅方向へ略等間隔離間して並んでいる。なお、図示はしていないが、野縁受け34がハンガーに係入し、天井スラブから垂下する吊りボルトの下端部がハンガーに螺着されてハンガーに取り付けられている。野縁受け34と野縁35とは、野縁35が野縁受け34の直下に重なった状態で、それらが直角に交差する格子状に組み上げられている。
野縁受け34は、図5に示すように、断面コ字状に成型された軽鉄製の溝形鋼であり、溝開口36が横向きになるように配置されている。野縁受け34は、垂直に配置されて上下方向へ延びるウェブ37と、水平に配置されて前後方向へ延びる下フランジ38と、下フランジ38の上方に位置し、水平に配置されて前後方向へ延びる上フランジ39とを有する。野縁受け34は、ウェブ37と下フランジ38と上フランジ39とがひとつながりになった一体成形品である。野縁受け34の寸法は、JIS規格に準じ、天井の大きさや重量等の各種条件に応じて所定のそれが選択される。野縁受け34のウェブ37の寸法には、19mm、25mm、38mm、40mmがあり、野縁受け34の上下フランジ38,39の寸法には、10mm、12mm、20mmがある。
野縁35は、軽鉄製の係合リップ付溝形鋼であり、溝開口40が上向きになるように配置されている。野縁35は、水平に配置されて幅方向へ延びる底壁部41と、底壁部41の両側縁から上方へ延びていて垂直に配置される一対の側壁部42と、側壁部42の上端に位置する一対の係合リップ43とを有する。野縁35は、底壁部41や側壁部42、係合リップ43がひとつながりになった一体成形品である。
係合リップ43は、側壁部42の上端から水平方向内方に折り曲げられた後、底壁部41に向かって垂直方向下方に折り曲げられ、鍵状に成形されている。野縁35の寸法は、JIS規格に準じ、天井の大きさや重量等の各種条件に応じて所定のそれが選択される。野縁35の底壁部41の寸法には、25mm、50mmがあり、野縁35の側壁部42の寸法には、19mm、25mmがある。
野縁受け34と野縁35とは、それらの各交差箇所44(連結箇所)において複数の連結クリップ45を利用して連結される。連結クリップ45は、JIS規格に準じ、規格化されてその大きさ(幅寸法や縦寸法)や硬度(堅さ)が統一されており、一般に普及しているそれが使用されている。連結クリップ45は、野縁受け34のウェブ37に並行(当接)する接続部46と、接続部46の上方に位置して野縁受け34の上フランジ39から前後方向へ延びる一対の第1フック47と、接続部46の下方に位置して野縁35の係合リップ43に係合する一対の第2フック48とを有する。
連結クリップ45の第1フック47は、接続部46の上端の幅方向両側に位置し、連結クリップ45の第2フック48は、接続部46の下端の幅方向両側に位置している。第2フック47は、接続部46の幅方向両側から幅方向へ延びた後、接続部46の上端に向かって上方へ延びている。連結クリップ45は、野縁受け34の下フランジ38と野縁35の係合リップ43とが当接する交差箇所44(連結箇所)に配置され、一対の第2フック48の上方へ延びる部分が野縁35の係合リップ43に係合している。連結クリップ45の接続部44は、野縁受け34の下フランジ38と上フランジ39との間に延びている。連結クリップ45の第1フック47は、野縁受け34の上フランジ39の上に載置され、その一部49が上フランジ39から前後方向へ延出(露出)している。
天井スラブから垂下する吊りボルトの下端部をハンガーに螺着して吊りボルトをハンガーに固定するとともに、野縁受け34をハンガーに係入させた後、野縁35の係合リップ43に連結クリップ45の第2フック48を係合させつつ、連結クリップ45の第1フック47を野縁受け34の上フランジ39の上に載置し、野縁受け34の直下に野縁35を重ねる。連結クリップ45を利用して野縁受け34と野縁35とを重ねた後、野縁受け34と野縁35との交差箇所44(連結箇所)における野縁受け34にフック折り曲げ具10を設置する。
野縁受け34と野縁35との交差箇所44において、嵌合フック11の第1嵌合プレート16が野縁受け34のウェブ37の側に位置し、第2嵌合プレート18が野縁受け34の上下フランジ38,39の延出端の側に位置するように、嵌合フック11を野縁受け34の上方に配置し、第1および第2嵌合プレート16,18が野縁受け34を前後方向へ跨ぐとともに、第2嵌合プレート18が連結クリップ45の接続部46を幅方向へ跨いだ状態で、嵌合フック11の第1および第2嵌合プレート16,18を野縁受け34の前後方向両側に差し込み、嵌合フック11を野縁受け34に嵌め込む。嵌合フック11を野縁受け34に嵌め込むことでフック折り曲げ具10が野縁受け34に設置(固定)される。
フック折り曲げ具10を野縁受け34に設置すると、嵌合フック11の第1嵌合プレート16と第2嵌合プレート18の略上半分に延びる部分26とが野縁受け34の上フランジ39とウェブ37とを前後方向から挟み込み、嵌合フック11が野縁受け34に嵌り込んでフック折り曲げ具10が野縁受け34に設置(固定)される。
フック折り曲げ具10を野縁受け34に設置した状態では、図6,7に示すように、当接プレート14が野縁受け34の上フランジ39の上面に当接(密着)し、第1嵌合プレート16が野縁受け34の上下フランジ38,39の接続端とウェブ37の前面(表面)とに当接(密着)するとともに、第2嵌合プレート18の略上半分に延びる部分26が野縁受け34の上フランジ39の延出端に当接(密着)する。さらに、第1および第2嵌合部22,24が野縁受け34の前後方向両側に位置し、第1嵌合部22が野縁受け34の上フランジ39の接続端とウェブ37の前面とに当接(密着)し、第2嵌合部24が野縁受け34の上フランジ39の延出端に当接(密着)するとともに、第1嵌合プレート16の当接部21が野縁受け34の下フランジ38の下面に当接(密着)する。
フック折り曲げ具10を野縁受け34に設置した状態では、旋回ハンドル13の第1旋回ロッド31と第2旋回ロッド32とが蝶番27を中心に上方へ旋回し、折曲プレス12の押圧プレート28の凸部29が蝶番27を中心に上方へ旋回しているとともに、図7に示すように、連結クリップ45の接続部46が嵌合フック11の第2嵌合プレート18の間に位置している。
フック折り曲げ具10は、それが野縁受け34に設置された場合、第1および第2嵌合プレート16,18が野縁受け34を前後方向から挟み込み、当接プレート14が野縁受け34の上フランジ39の上面に当接(密着)し、第1嵌合プレート16が野縁受け34の上下フランジ38,39の接続端とウェブ37の前面(表面)とに当接(密着)し、第2嵌合プレート18の略上半分に延びる部分26が野縁受け34の上フランジ39の延出端に当接(密着)し、第1嵌合部22が野縁受け34の上フランジ39の接続端とウェブ37の前面とに当接(密着)するとともに、第2嵌合部24が野縁受け34の上フランジ39の延出端に当接(密着)し、第1嵌合プレート16の当接部21が野縁受け34の下フランジ38の下面に当接(密着)するから、嵌合フック11を野縁受け34に遊動不能にしっかりと設置することができ、嵌合フック11が野縁受け34から不用意に外れることはなく、フック折り曲げ具10を野縁受け34に着脱可能に固定することができる。
図8は、旋回ハンドル13を下方に旋回させ、連結クリップ45の第1フック47を折り曲げる途中の状態を示す側面図であり、図9は、図8から続く連結クリップの第1フックを折り曲げる途中の状態を示す側面図である。図10は、連結クリップの第1フックを完全に折り曲げた状態を示す側面図である。フック折り曲げ具10を野縁受け34に設置した図6,7の状態から第2旋回ロッド32のつまみ33を把持し、図8に矢印L1で示すように、旋回ハンドル13の第2旋回ロッド32を下方(野縁受け34の前後方向)へ旋回させる。
第2旋回ロッド32を下方へ旋回させると、それによって旋回ハンドル13の第1旋回ロッド31が蝶番27を中心に下方へ旋回するとともに、折曲プレス12の押圧プレート28の凸部29が蝶番27を中心に下方へ旋回する。押圧プレート28の凸部29が下方へ旋回すると、押圧プレート28(凸部29)が当接プレート14の前端15の外側を通り、図8に示すように、凸部29が連結クリップ45の第1フック47のうちの上フランジ39から前後方向へ延出(露出)する一部49(延出部分)に当接する。
図8の状態からさらに第2旋回ロッド32を下方へ旋回させると、押圧プレート28の凸部29が第1フック47の一部49を下方へ押圧し、それによって第1フック47の一部49が下方に向かって折り曲げられる。図8の状態から押圧プレート28の凸部29を下方へ旋回させて連結クリップ45の第1フック47の一部49を折り曲げて行くときに、図9に示すように、凸部29の斜面30のうちの蝶番27の側に位置する一端50(第1旋回ロッド16からの離間寸法が最も小さい他端51)が第1フック47の一部49に最初に当接し、その後、凸部29の斜面30の一端50から蝶番27の反対側に位置する他端51(第1旋回ロッド16からの離間寸法が最も大きい一端50)に向かって凸部29の斜面30の全体が徐々に第1フック47の一部49に当接し、凸部29の斜面30の全体が第1フック47の一部49に当接する。
図10に示すように、第2旋回ロッド32を下方へ旋回させて第1フック47の折り曲げを開始してから、第1フック47の一部49が水平方向から下方に略90°折り曲げられ、第1フック47の一部49が凸部29の斜面30の全体と野縁受け34のウェブ37の前面とに挟まれ、第1フック47の一部49が野縁受け34のウェブ37の前面に当接(密着)することで、第1フック49の折り曲げが完了する。凸部29の斜面30がその一端50から他端51に向かって連結クリップ45の第1フック47に順に当接し、凸部29の斜面30の略全体によって第1フック47を押圧するから、凸部29の斜面30によって第1フック47を確実に折り曲げることができ、第1フック47の部分的な折れ曲がりや第1フック47の折れ曲がり不足を防ぐことができる。
フック折り曲げ具10では、旋回ハンドル13の第2旋回ロッド32が力点になり、折曲プレス12の蝶番27が支点になるとともに、折曲プレス12の押圧プレート28の凸部29が作用点になる。少ない力で第2旋回ロッド32を旋回させるだけで大きな力が凸部30に作用するから、少ない力で第1フック47の一部49が折れ曲がる。
第1フック47の折り曲げが完了した後、図10に矢印L2で示すように、旋回ハンドル13の第2旋回ロッド32を上方(野縁受け34の前後方向)へ旋回させる。第2旋回ロッド32を上方へ旋回させると、それによって旋回ハンドル13の第1旋回ロッド31が蝶番27を中心に上方へ旋回するとともに、折曲プレス12の押圧プレート28の凸部29が蝶番27を中心に上方へ旋回する。第2旋回ロッド32を上方へ旋回させた状態において、嵌合フック11(第1および第2嵌合プレート16,18)を野縁受け34の上方へ引き抜き、フック折り曲げ具10を野縁受け34から取り外す。フック折り曲げ具10を野縁受け34から取り外した後、次の野縁受け34と野縁35との交差箇所44(連結箇所)における野縁受け34にフック折り曲げ具10を設置し、連結グリップ45の第1フック47の折り曲げを行う。
図11は、野縁受け34と野縁35とに連結クリップ45をセットした状態の他の例を示す斜視図であり、図12は、フック折り曲げ具10を野縁受け34に設置した状態の他の例を示す正面図である。図13は、フック折り曲げ具10を野縁受け34に設置した状態の他の例を示す背面図であり、図14は、旋回ハンドル13を下方に旋回させ、連結クリップ45の第1フック47を折り曲げる途中の状態を示す側面図である。図15は、連結クリップ45の第1フック47を完全に折り曲げた状態を示す側面図である。
図11では、図5と同様に、天井スラブにおいて、野縁35が野縁受け34の直下に重なった状態で野縁受け34と野縁35とが直角に交差する格子状に組み上げられている。野縁受け34の下フランジ38と野縁35の係合リップ43とが当接する交差箇所44(連結箇所)に配置された連結クリップ45は、それら第2フック48の上方へ延びる部分が野縁35の係合リップ43に係合し、連結クリップ45の接続部46が野縁受け34のウェブ37に当接しているとともに、第1フック47が野縁受け34の上フランジ39の上に載置されてその一部49が上フランジ39から前後方向へ延出(露出)している。連結クリップ45を利用して野縁受け34と野縁35とを重ねた後、野縁受け34と野縁35との交差箇所44(連結箇所)における野縁受け34にフック折り曲げ具10を設置する。
野縁受け34と野縁35との交差箇所44において、嵌合フック11の第1嵌合プレート16が野縁受け34の上下フランジ38,39の延出端の側に位置し、第2嵌合プレート18が野縁受け34のウェブ37の側に位置するように、嵌合フック11を野縁受け34の上方に配置し、第1および第2嵌合プレート16,18が野縁受け34を前後方向へ跨ぐとともに、第1嵌合プレート16が連結クリップ45の接続部46を幅方向へ跨いだ状態で、嵌合フック11の第1および第2嵌合プレート16,18を野縁受け34の前後方向両側に差し込み、嵌合フック11を野縁受け34に嵌め込む。嵌合フック11を野縁受け34に嵌め込むことでフック折り曲げ具10が野縁受け34に設置(固定)される。
フック折り曲げ具10を野縁受け34に設置すると、嵌合フック11の第1および第2嵌合プレート16,18の略上半分に延びる部分25,26が野縁受け34の上フランジ39とウェブ37とを前後方向から挟み込み、嵌合フック11が野縁受け34に嵌り込んでフック折り曲げ具10が野縁受け34に設置(固定)される。フック折り曲げ具10を野縁受け34に設置した状態では、図12,13に示すように、当接プレート14が野縁受け34の上フランジ39の上面に当接(密着)し、第1嵌合プレート16が野縁受け34の上下フランジ38,39の延出端に当接(密着)するとともに、第2嵌合プレート18の略上半分に延びる部分26が野縁受け34の上フランジ39の接続端とウェブ37の前面(表面)とに当接(密着)する。さらに、第1および第2嵌合部22,24が野縁受け34の前後方向両側に位置し、第1嵌合部22が野縁受け34の上フランジ39の延出端に当接(密着)し、第2嵌合部24が野縁受け34の上フランジ39の接続端とウェブ37の前面とに当接(密着)するとともに、第1嵌合プレート16の当接部21が野縁受け34の下フランジ38の下面に当接(密着)する。
フック折り曲げ具10を野縁受け34に設置した状態では、旋回ハンドル13の第1旋回ロッド31と第2旋回ロッド32とが蝶番27を中心に上方へ旋回し、折曲プレス12の押圧プレート28の凸部29が蝶番27を中心に上方へ旋回しているとともに、図13に示すように、連結クリップ45の接続部46が嵌合フック11の第2嵌合プレート18の間に位置している。
フック折り曲げ具10は、それが野縁受け34に設置された場合、第1および第2嵌合プレート16,18が野縁受け34を前後方向から挟み込み、当接プレート14が野縁受け34の上フランジ39に当接(密着)し、第1嵌合プレート16が野縁受け34の上下フランジ38,39の延出端に当接(密着)し、第2嵌合プレート18の略上半分に延びる部分26が野縁受け34の上フランジ39の接続端とウェブ37の前面とに当接(密着)し、第1嵌合部22が野縁受け34の上フランジ39の延出端に当接(密着)するとともに、第2嵌合部24が野縁受け34の上フランジ39の接続端とウェブ37の前面とに当接(密着)し、第1嵌合プレート16の当接部21が野縁受け34の下フランジ38の下面に当接(密着)するから、嵌合フック11を野縁受け34に遊動不能にしっかりと設置することができ、嵌合フック11が野縁受け34から不用意に外れることはなく、フック折り曲げ具10を野縁受け34に着脱可能に固定することができる。
フック折り曲げ具10を野縁受け34に設置した図12,13の状態から第2旋回ロッド32のつまみ33を把持し、図14に矢印L1で示すように、旋回ハンドル13の第2旋回ロッド32を下方(野縁受け34の前後方向)へ旋回させる。第2旋回ロッド32を下方へ旋回させると、それによって旋回ハンドル13の第1旋回ロッド31が蝶番27を中心に下方へ旋回するとともに、折曲プレス12の押圧プレート28の凸部29が蝶番27を中心に下方へ旋回する。押圧プレート28の凸部29が下方へ旋回すると、押圧プレート28(凸部29)が当接プレート14の前端15の外側を通り、図14に示すように、凸部29が連結クリップ45の第1フック47のうちの上フランジ39から前後方向へ延出(露出)する一部49に当接する。
図14の状態からさらに第2旋回ロッド32を下方へ旋回させると、押圧プレート28の凸部29が第1フック47の一部49を下方に押圧し、それによって第1フック47の一部49が下方に向かって折り曲げられる。図14の状態から押圧プレート28の凸部29を下方へ旋回させて連結クリップ45の第1フック47の一部49を折り曲げて行くときに、凸部29の斜面30のうちの蝶番27の反対側に位置する一端50(第1旋回ロッド31からの離間寸法が最も大きい一端50)が第1フック47の一部49に最初に当接し、その後、凸部29の斜面30の一端50から蝶番27の側に位置する他端51(第1旋回ロッド31からの離間寸法が最も小さい他端51)に向かって凸部29の斜面30の全体が徐々に第1フック47の一部49に当接し、凸部29の斜面30の全体が第1フック47の一部49に当接する。その後、押圧プレート28(凸部29)が第1嵌合プレート16の間を通って当接プレート14の下面の側に旋回して当接プレート14の下面の側に位置し、凸部29の斜面30の一端50が第1フック47の一部49に当接しつつ、第1フック47の一部49を当接プレート14の下面の側に折り曲げる。フック折り曲げ具10は、押圧プレート28(凸部30)が当接プレート14の下面の側に位置するまで旋回することで、連結クリップ45の第1フック47の一部49を約90°以上に折り曲げることができる。
図15に示すように、第2旋回ロッド32を下方へ旋回させて第1フック47の折り曲げを開始してから、第1フック47の一部49が水平方向から下方に略130°以上折り曲げられることで、第1フック47の折り曲げが完了する。凸部29の斜面30がその一端50から他端51に向かって連結クリップ45の第1フック47に順に当接するとともに、押圧プレート28(凸部30)が第1嵌合プレート16の間を通った後、凸部29の斜面30の一端50が第1フック47の一部49に当接し、凸部29の斜面30によって第1フック47を押圧するから、凸部29の斜面30によって第1フック47を確実に折り曲げることができ、第1フック47の部分的な折れ曲がりや第1フック47の折れ曲がり不足を防ぐことができる。なお、旋回ハンドル13の第2旋回ロッド32が力点になり、折曲プレス12の蝶番27が支点になるとともに、折曲プレス12の押圧プレート28の凸部29が作用点になる。
第1フック47の折り曲げが完了した後、図15に矢印L2で示すように、旋回ハンドル13の第2旋回ロッド32を上方(野縁受け34の前後方向)へ旋回させる。第2旋回ロッド32を上方へ旋回させると、それによって旋回ハンドル13の第1旋回ロッド31が蝶番27を中心に上方へ旋回するとともに、折曲プレス12の押圧プレート28の凸部29が蝶番27を中心に上方へ旋回する。第2旋回ロッド32を上方へ旋回させた状態において、嵌合フック11(第1および第2嵌合プレート16,18)を野縁受け34の上方へ引き抜き、フック折り曲げ具10を野縁受け34から取り外す。フック折り曲げ具10を野縁受け34から取り外した後、次の野縁受け34と野縁35との交差箇所44(連結箇所)における野縁受け34にフック折り曲げ具10を設置し、第1フック47の折り曲げを行う。
フック折り曲げ具10は、第1および第2嵌合プレート16,18の間に野縁受け34を配置し、第2嵌合プレート18が連結クリップ45の接続部46を幅方向へ跨いだ状態で嵌合フック11を野縁受け34に設置した後、旋回ハンドル13の第2旋回ロッド32を上方から下方に向かって旋回させて旋回ハンドル13の第1旋回ロッド31を旋回させ、第1旋回ロッド31の旋回によって蝶番27を中心に折曲プレス12の押圧プレート28の凸部29を上方から下方に向かって旋回させることで、連結クリップ45の第1フック47を押圧する押圧プレート28の凸部29によって第1フック47の一部49を野縁受け34のウェブ37の前面や上フランジ39の下面の側に向かって下方へ折り曲げることができるから、第1フック47の一部49を作業者がその指で折り曲げる必要はなく、第1フック47の一部49をわずかな力で簡単に折り曲げることができ、連結クリップ45を利用した野縁受け34と野縁35との連結作業を少ない労力で容易に行うことができる。
フック折り曲げ具10は、作業者の指に疲労が蓄積することはなく、連結クリップ45を利用した野縁受け34と野縁35との連結作業を連続して行うことができるから、連結クリップ45を利用した連結作業に手間と時間とを要せず、連結作業を短時間に効率よく行うことができる。フック折り曲げ具10は、梃子の原理によってわずかな力で旋回ハンドル13の第2旋回ロッド32を旋回させるだけで折曲プレス12の押圧プレート28(凸部30)に大きな力を伝えることができ、連結クリップ45の第1フック47の一部49をわずかな力で簡単に折り曲げることができる。
フック折り曲げ具10は、旋回ハンドル13の第2旋回ロッド32が力点になり、折曲プレス12の蝶番27が支点になるとともに、折曲プレス12の押圧プレート28(凸部30)が作用点になるから、梃子の原理によってわずかな力で旋回ハンドル13を旋回させるだけで折曲プレスの押圧プレート28(凸部30)に大きな力を伝えることができ、連結クリップ45の第1フック47の一部49をわずかな力で簡単に折り曲げることができる。
10 フック折り曲げ具
11 嵌合フック
12 折曲プレス
13 旋回ハンドル
14 当接プレート
15 前端
16 第1嵌合プレート
17 後端
18 第2嵌合プレート
19 部分
20 下端
21 当接部
22 第1嵌合部
23 部分
24 第2嵌合部
25 部分
26 部分
27 蝶番
28 押圧プレート
29 凸部
30 斜面
31 第1旋回ロッド
32 第2旋回ロッド
33 つまみ
34 野縁受け
35 野縁
36 溝開口
37 ウェブ
38 下フランジ
39 上フランジ
40 溝開口
41 底壁部
42 側壁部
43 係合リップ
44 交差箇所
45 連結クリップ
46 接続部
47 第1フック
48 第2フック
49 一部
50 一端
51 他端

Claims (8)

  1. 野縁受けとその直下に重なる野縁とを連結する連結クリップの前記野縁受けの上フランジから前後方向へ延出する第1フックを折り曲げるフック折り曲げ具において、
    前記フック折り曲げ具が、前記連結クリップを幅方向へ跨いで前記野縁受けに着脱可能に設置される嵌合フックと、上下方向へ旋回することで前記連結クリップの第1フックに当接しつつ該第1フックを下方へ向かって折り曲げる折曲プレスと、前記折曲プレスに連結されて該折曲プレスを上下方向へ旋回させる旋回ハンドルとから形成されており、
    前記嵌合フックが、幅方向へ延びる当接プレートと、前記当接プレートの幅方向両側に位置して幅方向へ所定寸法離間し、該当接プレートの前端から下方へ延びる一対の第1嵌合プレートと、前記当接プレートの幅方向両側に位置して幅方向へ所定寸法離間し、前記第1嵌合プレートに対向して該当接プレートの後端から下方へ延びる一対の第2嵌合プレートとを有し、前記折曲プレスが、前記当接プレートに取り付けられて該当接プレートの前端の側に位置する蝶番と、前記蝶番の径方向外方へ延びていて該蝶番を中心に上下方向へ旋回して前記第1フックを押圧する押圧プレートとを有し、前記旋回ハンドルが、前記押圧プレートに取り付けられて前記当接プレートに並行して幅方向へ延びる第1旋回ロッドと、前記第1旋回ロッドの延出端から該第1旋回ロッドと交差する方向へ延びる第2旋回ロッドとを有することを特徴とするフック折り曲げ具。
  2. 前記第1嵌合プレートが、その下端から前記第2嵌合プレートに向かって前後方向へ延びていて前記野縁受けの下フランジに当接する当接部を有する請求項に記載のフック折り曲げ具。
  3. 前記フック折り曲げ具では、前記第1嵌合プレートと前記第2嵌合プレートとの前後方向の離間寸法が上方から下方に延びるにつれて次第に大きくなっている請求項1または請求項に記載のフック折り曲げ具。
  4. 前記フック折り曲げ具では、前記第1および第2嵌合プレートが前記野縁受けを前後方向から挟み込むことで前記嵌合フックが前記野縁受けに嵌り込む請求項ないし請求項いずれかに記載のフック折り曲げ具。
  5. 前記折曲プレスの蝶番が、前記当接プレートの前端の外側に位置し、前記折曲プレスの押圧プレートが、幅方向へ離間する前記第1嵌合プレートの間に位置し、前記フック折り曲げ具では、前記蝶番を中心として前記押圧プレートを上方から下方へ旋回させたときに、前記押圧プレートが前記当接プレートの前端の外側を通るとともに前記第1嵌合プレートの間を通って前記当接プレートの下面の側に位置する請求項ないし請求項いずれかに記載のフック折り曲げ具。
  6. 前記折曲プレスの押圧プレートが、前記旋回ハンドルの第1旋回ロッドから離間する方向へ凸となる凸部を有する請求項ないし請求項いずれかに記載のフック折り曲げ具。
  7. 前記凸部が、前記蝶番の側から離間するにつれて前記第1旋回ロッドからの離間寸法が次第に大きくなる斜面を有する請求項に記載のフック折り曲げ具。
  8. 前記フック折り曲げ具では、前記旋回ハンドルの第2旋回ロッドが力点になり、前記折曲プレスの蝶番が支点になるとともに、前記折曲プレスの押圧プレートが作用点になる請求項ないし請求項いずれかに記載のフック折り曲げ具。
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