JP6551211B2 - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

この明細書による開示は、移動体の乗員によって視認可能な虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置に関する。
従来、車両等の移動体に搭載される表示装置の一種として、例えば特許文献1には、第1表示器と、第1表示器の光を反射して虚像を表示するハーフミラーと、ハーフミラーによる虚像と交差する位置で実像を表示する第2表示器とを備えた構成が開示されている。特許文献1に開示の車両用の表示装置は、虚像と実像とを交差させた表示により、視認者に対して奥行き感を感じさせることができる。
特開2006−234442号公報
しかし、特許文献1の表示装置において、虚像及び実像のそれぞれは、第1表示器及び第2表示器によって表示された単なる平面状の画像であり、立体的な態様とはなっていない。そのため、虚像及び実像を組み合わせた表示を行ったとしても、特許文献1の表示装置によって表現される奥行き感は、リアルさを欠いた擬似的な奥行き感にならざるを得なかった。
本開示は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、虚像の表示によってリアルな奥行き感を表現することが可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、開示された第一の態様は、移動体(A)に搭載され、当該移動体の乗員によって視認可能な虚像(60,260)として結像される光を、投影領域(21)に投影するヘッドアップディスプレイ装置であって、移動体の外観形状の少なくとも一部を模した立体形状に透光性の材料によって形成され、移動体の前方に対し下方に向かう姿勢で配置されている立体透光モデル(71,271)と、投影領域に投影する光を立体透光モデルに入射及び透過させることにより、虚像として、発光する透光性の立体透光モデルの立体虚像(61,261)を表示させるモデル光源(50,250)と、を備えるヘッドアップディスプレイ装置とされる。
この態様におけるヘッドアップディスプレイ(以下、HUD)装置は、移動体の外観形状の少なくとも一部を模した立体形状である立体透光モデルの虚像を、立体虚像として表示する。こうした表示であれば、結像される立体虚像自体が、奥行きを持って空中に浮かぶ立体的な態様となり得る。故にHUD装置は、虚像の表示によってリアルな奥行き感を表現することが可能になる。
尚、上記括弧内の参照番号は、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、技術的範囲を何ら制限するものではない。
第一実施形態のHUD装置において、運転席に着座した運転者から視認されるコンバイナ及びコンビネーションメータの配置を示す正面図である。 HUD装置に設けられた透光モデル群の構成及び配置を示す平面図である。 HUD装置に設けられた透光モデル群の構成及び配置を示す断面図である。 第一実施形態の虚像の形状及び配置を示す図である。 HUD装置の電気系の構成を示すブロック図である。 BSM表示の詳細を説明するための図である。 歩行者警告表示の詳細を説明するための図である。 運転支援機能のステータス表示の詳細を説明するための図である。 第二実施形態のHUD装置による虚像の形状及び配置を示す図である。 HUD装置に設けられた透光モデル群の構成及び配置を示す断面図である。 HUD装置の電気系の構成を示すブロック図である。
以下、本開示の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第一実施形態)
図1〜図4に示す本開示の第一実施形態によるHUD(Head-Up Display)装置100は、自車両Aに搭載されている。HUD装置100は、自車両Aの乗員である運転者によって視認可能な種々の虚像60を表示することで、自車両Aに係る情報を運転者へ向けて提示する。HUD装置100は、コンビネーションメータ110と共に運転者の正面に配置されている。HUD装置100の本体部分は、自車両Aのインシツルメントパネル11に収容されている。
HUD装置100は、コンバイナ20、ハウジング40、透光モデル群70、モデル光源50、及び制御回路80(図5参照)等によって構成されている。
コンバイナ20は、自車両Aのウインドシールド13から、運転者の着座する運転席側へ離れた位置に、ウインドシールド13とは別体で設けられている。コンバイナ20は、コンビネーションメータ110の上方に配置されている。コンバイナ20は、入射する光の一部を透過し、他の一部を反射するハーフミラーである。コンバイナ20は、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、及びガラス等の透光性材料により、湾曲した板状に形成されている。コンバイナ20には、投影領域21が設けられている。
投影領域21は、コンバイナ20の両面のうちで運転席側を向く一方の面に形成されている。投影領域21は、凹面状に湾曲した形状とされている。投影領域21には、虚像60として結像される光が投影される。投影領域21は、投影された光を運転者へ向けて反射させる。その結果、投影された光像を拡大した虚像60が、投影領域21よりも遠い位置に、運転者によって視認可能に表示される。投影領域21に拡大率が設定されることにより、投影領域21から虚像60の結像位置までの距離は、透光モデル群70から投影領域21までの距離よりも長くなる。
ハウジング40は、樹脂材料によって箱状に形成されたHUD装置100の筐体である。ハウジング40は、透光モデル群70、モデル光源50、及び制御回路80(図5参照)等を収容している。ハウジング40は、運転者から視認され難いように、インシツルメントパネル11に収容されている。ハウジング40には、投射開口41が設けられている。
投射開口41は、ハウジング40を構成する複数の壁部のうちで、透光モデル群70から投影領域21へ向けて射出される光の照射範囲に形成された貫通開口である。投射開口41には、透光性の樹脂材料によって板状に形成された蓋部材42が嵌め込まれている。蓋部材42は、透光モデル群70から放出された光の透過を許容しつつ、投射開口41を物理的に塞ぐことにより、ハウジング40内への塵及び埃等の侵入を防いでいる。
透光モデル群70は、自車両モデル71、前走車モデル72、一対の後続車モデル73,74、一対の区画線モデル75,76、及び一対の歩行者モデル77,78と、複数の導光台座部71a〜74a,77a,78a等とによって構成されている。各モデル71〜78及び各導光台座部71a〜74a,77a,78aは、無色透明なアクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂等の透光性の樹脂材料により、中実又は中空に形成されている。各モデル71〜78は、モデル光源50から放出された光を透過させることによって発光する。各モデル71〜78は、ハウジング40内において、自車両モデル71を中心とした配置で並べられており、自車両Aの周囲の交通シーンを三次元的に再現している。
自車両モデル71は、自車両Aの外観形状を模した立体形状に形成されている。自車両モデル71は、上部後方を投影領域21に向けた姿勢にて、四角柱状に形成された導光台座部71aの中央頂面71bに載置されている。中央頂面71bは、自車両Aが載置されている水平面に対し、自車両Aの後方へ向かうに従って上方へ傾斜した平面状に形成されている。自車両モデル71は、正面を自車両Aの後方へ向けたヨー姿勢にて、中央頂面71bに一体的に固定されている。自車両モデル71は、中央頂面71bから射出される光によって発光状態となる。
前走車モデル72、左後続車モデル73、及び右後続車モデル74はそれぞれ、車両の外観形状を模した立体形状に形成されている。各モデル72〜74は、自車両モデル71よりも小型に形成されている。各モデル72〜74の形状は、自車両モデル71と相似形状に形成されていてもよく、自車両モデル71とは異なる車両形状であってもよい。各モデル72〜74は、自車両モデル71の周囲を囲むように並べて配置されることにより、自車両Aとは異なる他車両A1(図6参照)を示す機能を有している。
前走車モデル72は、自車両Aの前後方向において自車両モデル71の後方に配置されており、自車両モデル71の正面方向に位置している。前走車モデル72は、自車両Aの周囲に存在し得る他車両A1(図6参照)のうちで、自車両Aの前方を走行する前走車を示す他車両モデルである。前走車モデル72は、四角柱状に形成された導光台座部72aの前方頂面72bに載置されている。前方頂面72bは、中央頂面71bに沿った傾斜姿勢に形成されており、中央頂面71bよりも上方に位置している。前走車モデル72は、自車両モデル71と同様に、正面を自車両Aの後方へ向けたヨー姿勢にて、前方頂面72bに一体的に固定されている。前走車モデル72は、前方頂面72bから射出される光によって発光状態となる。
左後続車モデル73及び右後続車モデル74はそれぞれ、自車両Aの前後方向において自車両モデル71に対し前方にずれて配置されており、自車両モデル71の左右の後側方に位置している。左後続車モデル73は、自車両Aの周囲に存在し得る他車両A1(図6参照)のうちで、自車両Aの左後側方を走行する後続車を示す他車両モデルである。一方、右後続車モデル74は、自車両Aの右後側方を走行する後続車を示す他車両モデルである。
左後続車モデル73及び右後続車モデル74はそれぞれ、四角柱状に形成された各導光台座部73a,74aの各後側方頂面73b,74bに載置されている。各後側方頂面73b,74bは、中央頂面71bに沿った傾斜姿勢に形成されており、中央頂面71bよりも下方に位置している。各後続車モデル73,74は、自車両モデル71と同様に、正面を自車両Aの後方へ向けたヨー姿勢にて、各後側方頂面73b,74bに一体的に固定されている。各後続車モデル73,74は、各後側方頂面73b,74bから射出される光によって発光状態となる。
各区画線モデル75,76は、自車両モデル71の幅方向の両側に一つずつ配置されている。各区画線モデル75,76は、自車両Aの走行する車線の左右の区画線を示している。各区画線モデル75,76は、自車両Aの上下方向に沿って立設された壁状に形成されている。各区画線モデル75,76は、自車両Aの前後方向に沿って延設されている。各区画線モデル75,76はそれぞれ、各帯状頂面75b,76bを発光させる。各帯状頂面75b,76bは、中央頂面71bに沿った傾斜姿勢で、自車両モデル71の前後方向に帯状に延伸している。
左区画線モデル75は、自車両モデル71の左側に配置されており、自車両モデル71と左後続車モデル73との間の境界線を形成している。右区画線モデル76は、自車両モデル71の右側に配置されており、自車両モデル71と右後続車モデル74との間の境界線を形成している。各帯状頂面75b,76bの後方の端部は、前走車モデル72の両側まで延伸している。各帯状頂面75b,76bの前方の端部は、各後続車モデル73,74の後端近傍まで延伸している。
各歩行者モデル77,78はそれぞれ、歩行者を模した板形状に形成されている。各歩行者モデル77,78は、自車両Aの前後方向において自車両モデル71の後側に配置されており、自車両モデル71の左右の前側方に位置している。各歩行者モデル77,78は、自車両Aの前方を移動する歩行者を示す機能を有している。各歩行者モデル77,78は、板厚方向を自車両Aの前後方向に沿わせた姿勢にて、各導光台座部77a,78aの各歩行者頂面77b,78bに載置されている。各導光台座部77a,78aは、自車両Aの上下方向に沿って立設された壁状に形成されており、自車両Aの幅方向に沿って延設されている。各歩行者頂面77b,78bは、中央頂面71bよりも上方に位置しており、且つ、前方頂面72bよりも下方に位置している。
左歩行者モデル77は、自車両モデル71に対して左側にずれて位置しており、左区画線モデル75の外側に配置されている。左歩行者モデル77の進行方向は、左区画線モデル75の内側(右側)へ向けられている。右歩行者モデル78は、自車両モデル71に対して右側にずれて位置しており、右歩行者モデル78の外側に配置されている。右歩行者モデル78の進行方向は、右区画線モデル76の内側(左側)へ向けられている。
モデル光源50は、投影領域21に投影する光を透光モデル群70に入射させることにより、発光する各モデル71〜78の立体的な虚像60を表示させる。モデル光源50は、自車両光源51、前走車光源52、左後続車光源53、右後続車光源54、左区画線光源55、右区画線光源56、左歩行者光源57、及び右歩行者光源58等によって構成されている。各光源51〜58は、発光色を変更させることが可能な発光ダイオードを一つ以上含む構成であり、虚像60として結像される光を放出する。各光源51〜58から放出された光は、各モデル71〜78を透過して、投影領域21に投影される。
自車両光源51は、投影領域21に投影する光を自車両モデル71に入射させる光源である。自車両光源51は、導光台座部71aの下方に配置されている。自車両光源51は、上方の導光台座部71aへ向けて光を放出することにより、自車両モデル71を発光させる。自車両モデル71を発光させている光が投影領域21によって運転席側に反射されることにより、複数の虚像60の一つとして、自車両Aを示す立体的な自車両虚像61が投影領域21前方の空間中に結像される。
前走車光源52は、前走車モデル72に光を入射させる光源である。前走車光源52は、導光台座部72aの下方に配置されている。前走車光源52は、上方の導光台座部72aへ向けて光を放出することにより、前走車モデル72を発光させる。前走車モデル72を発光させている光が投影領域21によって運転席側に反射されることにより、複数の虚像60の一つとして、前走車を示す立体的な前走車虚像62が自車両虚像61の上方に結像される。
左後続車光源53は、左後続車モデル73に光を入射させる光源である。右後続車光源54は、右後続車モデル74に光を入射させる光源である。各後続車光源53,54はそれぞれ、導光台座部73a,74aの下方に配置されている。左後続車光源53は、上方の導光台座部73aへ向けて光を放出することにより、左後続車モデル73を発光させる。左後続車モデル73を発光させている光が投影領域21によって運転席側に反射されることにより、左後続車を示す立体的な左後続車虚像63が自車両虚像61の左下方に結像され、発光表示される。
右後続車光源54は、上方の導光台座部74aへ向けて光を放出することにより、右後続車モデル74を発光させる。右後続車モデル74を発光させている光が投影領域21によって運転席側に反射されることにより、右後続車を示す立体的な右後続車虚像64が自車両虚像61の右下方に結像され、発光表示される。
左区画線光源55は、左区画線モデル75に光を入射させる光源である。右区画線光源56は、右区画線モデル76に光を入射させる光源である。各区画線光源55,56はそれぞれ、各区画線モデル75,76の下方に配置されている。各区画線光源55,56は、上方の各区画線モデル75,76へ向けて光を放出することにより、各帯状頂面75b,76bを発光させる。各帯状頂面75b,76bを発光させている光が投影領域21によって運転席側に反射されることにより、自車両Aの前後方向に奥行きをもって延伸する一対の区画線虚像65,66が自車両虚像61の左右に結像され、発光表示される。左区画線虚像65は、自車両虚像61と左後続車虚像63との間に表示される。右区画線虚像66は、自車両虚像61と右後続車虚像64との間に表示される。
左歩行者光源57は、左歩行者モデル77に光を入射させる光源である。右歩行者光源58は、右歩行者モデル78に光を入射させる光源である。各歩行者光源57,58はそれぞれ、各導光台座部77a,78aの下方に配置されている。各歩行者光源57,58は、上方の各導光台座部77a,78aへ向けて光を放出することにより、各歩行者モデル77,78を発光させる。左歩行者モデル77を発光させている光が投影領域21によって運転席側に反射されることにより、左前方から接近する歩行者を示す左歩行者虚像67が自車両虚像61の左上方に結像され、発光表示される。また、右歩行者モデル78を発光させている光が投影領域21によって運転席側に反射されることにより、右前方から接近する歩行者を示す右歩行者虚像68が自車両虚像61の右上方に結像され、発光表示される。
制御回路80は、図5及び図4に示すように、HUD装置100による表示を制御する回路である。制御回路80は、プロセッサ、RAM、及び記憶媒体等を有するマイクロコントローラ81を主体に構成されている。制御回路80は、モデル光源50の各光源51〜58と接続されている。加えて制御回路80は、自車両Aに搭載された表示制御装置88と接続されている。
表示制御装置88は、自車両Aに搭載された通信バス89と接続されている。通信バス89には、種々の車載センサによる検出結果に基づいた自車両Aの情報が出力されている。表示制御装置88は、通信バス89を通じて自車両Aの情報を取得する。通信バス89には、具体的に、周辺監視システム90及び車両制御システム190等が接続されている。
周辺監視システム90は、カメラユニット、レーダーユニット、及びライダーユニット等の複数の外界センサと、周辺監視ECU等とを組み合わせた構成である。周辺監視システム90は、歩行者、自転車、及び他車両のような移動物体、さらに路上の落下物、交通信号、道路標識、及び区画線のような静止物体を検出可能である。周辺監視システム90は、自車両Aの周囲の移動物体及び静止物体、例えば、歩行者P(図7参照)、前走車、後続車、区画線等の検出結果を、監視情報として通信バス89へ出力する。
車両制御システム190は、周辺監視システム90による監視情報等に基づいて自車両Aの走行を制御することで、運転者の運転操作を支援又は代行する運転支援機能を備えている。運転支援機能には、例えばACC(Adaptive Cruise Control)及びLTC(Lane Trace Control)等の機能が含まれている。ACCは、自車両Aの走行速度を制御することにより、自車両Aを定速巡航又は前走車に追従走行させることができる。LTCは、周辺監視システム90によって認識された区画線への接近を阻む方向への操舵力を発生させることにより、自車両Aを走行中の車線に沿って走行させることができる。車両制御システム190は、運転支援機能の作動に係る制御情報を、通信バス89へ出力する。
表示制御装置88は、取得した自車両Aの情報を運転者に通知するための虚像60の表示態様を決定する。例えば表示制御装置88は、監視情報及び制御情報に基づき、自車両Aの周囲にて検出された他車両、歩行者、及び区画線に対応した虚像62〜68を、自車両虚像61と共に表示させる。表示制御装置88は、決定した態様の表示を指示する制御信号を制御回路80へ向けて出力する。
制御回路80は、表示制御装置88から出力された制御信号に従い、各光源51〜58の発光制御を実施する。こうした制御回路80及び表示制御装置88による発光制御に基づき、HUD装置100によって投影される虚像表示の態様を、図3及び図6〜図8に基づいて、図5を参照しつつ説明する。尚、図3では、消灯状態にある前走車モデル72をドットにて示す。また図6及び図7では、消灯状態にあるモデルの図示を省略し、点滅状態にあるモデルをドットにて示す。
図6及び図3は、運転者にとって死角となり易い左右の後側方の他車両A1を警告するブラインドスポットモニタ(Blind Spot Monitor,BSM)の表示である。周辺監視システム90は、外界センサにより、例えば左後側方を走行する他車両A1を検出すると、この他車両A1に係る監視情報を出力する。以上のように、自車両Aの周囲に警告の対象となる他車両A1(以下、警告車両A1a)が検出された場合、表示制御装置88は、監視情報に基づいて、虚像60の表示態様を決定する。
制御回路80は、表示制御装置88からの制御信号に基づき、他車両A1を示す複数のモデル72〜74(図2参照)のうちで、警告車両A1aの自車両Aに対する相対位置(左後側方)に対応した左後続車モデル73を発光させる。具体的に、制御回路80は、予め点灯されていた自車両光源51及び各区画線光源55,56に加えて、左後続車光源53をさらに点灯させる。以上により、透光モデル群70のうちで、自車両モデル71、左後続車モデル73、及び各区画線モデル75,76が発光状態となる。その結果、投影領域21を通して、自車両虚像61、左後続車虚像63、及び各区画線虚像65,66が視認可能な状態とされる。
加えてBSM表示では、警告車両A1aの相対位置を示す左後続車虚像63と、自車両虚像61及び左後続車虚像63の間に配置された左区画線虚像65とが、自車両虚像61とは異なる態様で発光表示される。具体的には、自車両虚像61が白色で発光表示される一方で、左後続車虚像63及び左区画線虚像65は、黄色又はアンバー(橙色)等の警告を促すような警告色で点滅表示される。
図7は、自車両Aに接近する歩行者Pを警告する歩行者警告の表示である。周辺監視システム90は、外界センサにより、例えば自車両Aの進行方向に右前方から横断しようとする歩行者Pを検出すると、この歩行者Pに係る監視情報を出力する。以上のように、自車両Aの周囲に警告の対象となる歩行者P(以下、警告歩行者Pa)が検出された場合、表示制御装置88は、監視情報に基づいて、虚像60の表示態様を決定する。
制御回路80は、表示制御装置88からの制御信号に基づき、歩行者を示す各歩行者モデル77,78(図2参照)のうちで、警告歩行者Paの自車両Aに対する相対位置(右前方)に対応した右歩行者モデル78を発光させる。具体的に、制御回路80は、予め点灯されていた自車両光源51及び各区画線光源55,56に加えて、右歩行者光源58をさらに点灯させる。以上により、透光モデル群70のうちで、自車両モデル71、各区画線モデル75,76、及び右歩行者モデル78が発光状態となる。その結果、投影領域21を通して、自車両虚像61、各区画線虚像65,66、及び右歩行者虚像68が視認可能な状態とされる。
加えて歩行者警告表示では、警告歩行者Paの自車両Aに対する相対位置を示す右歩行者虚像68が、自車両虚像61とは異なる態様で発光表示される。具体的には、自車両虚像61が白色で発光表示される一方で、右歩行者虚像68は、黄色又はアンバー(橙色)等の警告色で点滅表示される。
図8は、自車両Aに搭載された運転支援機能の作動状態を示すステータス表示である。表示制御装置88は、車両制御システム190から出力される制御情報に基づき、例えばACCにて前走車が設定されている場合に、前走車虚像62を表示させるよう制御回路80に指示を行う。また、例えばLTCの作動に必要な区画線の認識確度が低下した場合、表示制御装置88は、各区画線虚像65,66を警告色で点滅表示させるよう制御回路80に指示を行う。その結果、制御回路80は、制御情報に応じた前走車モデル72及び各区画線モデル75,76(図2参照)の発光状態の変更により、自車両虚像61、前走車虚像62、及び各区画線虚像65,66を組み合わせたステータス表示を行うことができる。
ここまで説明した第一実施形態によるHUD装置100は、自車両Aを模した立体形状である自車両モデル71の虚像60を、自車両虚像61として表示する。こうした表示であれば、結像される自車両虚像61自体が、奥行きを持って空中に浮かぶ立体的な態様となる。故にHUD装置100は、虚像60によってリアルな奥行き感を表現することが可能になる。
加えて第一実施形態の自車両モデル71は、自車両Aの全体を模した形状とされている。故に、HUD装置100による表示上において、自車両虚像61は、自車両Aの後部を上方から俯瞰して見たような態様となる。さらに、他車両A1を示す各モデル72〜73を自車両モデル71と組み合わせて虚像表示に用いることによれば、実際の三次元的な交通シーンが表示上で再現可能になる。その結果、HUD装置100による表示は、警告車両A1aの相対位置を分かり易く運転者に提示できるようになる。
また第一実施形態の自車両モデル71は、前走車モデル72及び各後続車モデル73,74よりも大型に形成されている。以上によれば、自車両虚像61に加えて、他車両A1を示す各虚像62〜64が表示された状態でも、運転者は、自車両Aを示す自車両モデル71を誤りなく把握して、警告車両A1aの相対位置を認識することができる。
さらに第一実施形態では、警告車両A1aに対応した虚像62〜64は、自車両モデル71とは異なる発光態様で強調表示される。以上によれば、強調表示された虚像62〜64の自車両虚像61に対する相対位置から、運転者は、自車両Aに対して警告車両A1aがどの方向にいるのかを容易に認識できるようになる。
加えて第一実施形態では、自車両虚像61の両側に、自車両虚像61の前後方向に沿って延伸した態様の各区画線虚像65,66が表示される。以上によれば、立体的に表示される自車両虚像61等の態様と相俟って、HUD装置100による表示は、自車両Aが走行している交通シーンをいっそうリアルに表現できる。さらに、自車両Aの前後方向に延伸する各区画線虚像65,66の立体形状によれば、表示にはいっそうリアルな奥行き感が付与される。
また第一実施形態のHUD装置100では、自車両モデル71の周囲に二つの歩行者モデル77,78が設けられているため、歩行者Pの存在する交通シーンが表示上で再現可能となっている。故に、HUD装置100は、歩行者Pの存在を運転者に注意喚起するような情報提示を行うことができる。
さらに第一実施形態のHUD装置100では、各歩行者モデル77,78を自車両モデル71の両側に設けて、周辺監視システム90によって検出された歩行者Pの相対位置に対応した一方が発光状態とされる。以上によれば、HUD装置100は、左歩行者虚像67及び右歩行者虚像68のいずれか一方を表示することで、警告歩行者Paの存在だけでなく、警告歩行者Paの相対位置も分かり易く視認者に提示できる。
そして第一実施形態では、コンバイナ20に設けた凹面状の投影領域21で光を反射させる構成であるため、投影領域21の曲率を大きくして、虚像60の拡大率を高く設定することが可能になる。その結果、自車両虚像61は、自車両モデル71よりも確実に拡大され、自車両モデル71よりも前後方向に長い形状で空間中に結像表示される。このようにして、自車両虚像61の奥行きがさらに誇張されれば、HUD装置100の表示は、奥行き感をいっそう強調した態様となる。
尚、第一実施形態において、コンバイナ20が「投影部材」に相当し、自車両虚像61が「立体虚像」に相当し、前走車虚像62、左後続車虚像63、及び右後続車虚像64が「他車両虚像」に相当する。また、自車両モデル71が「立体透光モデル」に相当し、前走車モデル72、左後続車モデル73、及び右後続車モデル74が「立体他車両モデル」に相当し、自車両Aが「移動体」に相当する。
(第二実施形態)
図9〜図11に示す第二実施形態のHUD装置200は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態によるHUD装置200は、第一実施形態の透光モデル群70(図2参照)及びモデル光源50(図5参照)に相当する構成として、透光モデル群270及びモデル光源250を備えている。加えてHUD装置200には、表示器230が設けられている。
透光モデル群270は、ボンネットモデル271、前走車モデル272、及び一対の区画線モデル275,276と、各導光台座部271a,272a等とによって構成されている。透光モデル群270は、主に自車両Aの前方の交通シーンを三次元的に再現している。
ボンネットモデル271は、自車両Aの外観形状の一部として、ボンネット近傍を模した立体形状に形成されている。ボンネットモデル271は、正面を自車両Aの後方へ向けたヨー姿勢にて、導光台座部271aの第一頂面271bに載置されている。第一頂面271bは、第一実施形態の中央頂面71b(図3参照)と同様に、自車両Aが載置されている水平面に対し、自車両Aの後方へ向かうに従って上方へ傾斜した平面状に形成されている。ボンネットモデル271は、第一頂面271bから射出される光によって発光状態となる。
前走車モデル272は、第一実施形態と前走車モデル72(図3参照)と実質同一の構成であり、四角柱状に形成された導光台座部272aの第二頂面272bに載置されている。前走車モデル272は、自車両Aの前後方向においてボンネットモデル271及び表示器230の後方に配置されており、ボンネットモデル271の正面方向に位置している。前走車モデル272は、第一頂面271bに沿った傾斜姿勢とされた第二頂面272bから射出される光によって発光状態となる。
各区画線モデル275,276は、第一実施形態と各区画線モデル75,76(図3参照)に相当する構成である。各区画線モデル275,276は、ボンネットモデル271、表示器230、及び前走車モデル272を挟んだ幅方向の両側に一つずつ配置されている。各区画線モデル275,276はそれぞれ、各帯状頂面275b,276bを発光させる。各帯状頂面275b,276bは、各頂面271b,272bに沿った傾斜姿勢で、ボンネットモデル271の両側から前走車モデル272の両側まで、平面状に延伸している。
モデル光源250は、ボンネット光源251と、第一実施形態と実質同一の前走車光源52、左区画線光源55、及び右区画線光源56等とによって構成されている。モデル光源250から放出される光により、HUD装置200は、虚像260として、ボンネット虚像261、前走車虚像62、左区画線虚像65、及び右区画線虚像66を表示可能である。
ボンネット光源251は、投影領域21に投影する光をボンネットモデル271に入射させる光源である。ボンネット光源251は、導光台座部271aの下方に配置されている。ボンネット光源251は、上方の導光台座部271aへ向けて光を放出することにより、ボンネットモデル271を発光させる。ボンネットモデル271を発光させている光が投影領域21によって運転席側に反射されることにより、自車両Aを示す立体的なボンネット虚像261が前走車虚像62の下方に結像される。
表示器230は、自車両Aの前後方向において、ボンネットモデル271と前走車モデル272との間に配置されている。表示器230は、自車両Aの幅方向において、二つの区画線モデル275,276の間に配置されている。表示器230は、液晶パネル231及び投影光源233等によって構成されている。
液晶パネル231は、表示面232を有している。表示面232は、矩形の平板状に形成されている。液晶パネル231は、表示面232を投影領域21と対面させた姿勢で固定されている。表示面232には、多数の画素が二次元状に配列されている。液晶パネル231は、表示面232上に種々の画像をカラー表示可能である。
投影光源233は、白色の光源光を放射する複数のLEDを有している。各LEDから放射された光は、表示面232の背面側に導光され、表示面232に形成された画像を透過照明する。表示面232を通過した光が投影領域21によって運転席側に反射されることにより、種々の情報を表示可能なマルチ表示虚像269が結像される。
マルチ表示虚像269は、自車両Aの上下方向において、ボンネット虚像261と前走車虚像62との間に表示される。また、マルチ表示虚像269は、運転者から見て、ボンネット虚像261の奥側であって、且つ、前走車虚像62の手前側に結像される。マルチ表示虚像269としては、例えば自車両Aの現在の走行速度を示すスピードメータ、及びACCに設定された前走車との車間距離の長さを示す画像等が表示される。
ここまで説明した第二実施形態でも、ボンネット虚像261自体が立体的な態様で奥行きを持って空間中に結像される。故に、第一実施形態と同様の効果を奏し、HUD装置200は、虚像260によってリアルな奥行き感を表現することが可能になる。
加えて第二実施形態では、透光モデル群270の中に表示器230を配置する構成により、ボンネット虚像261及び前走車虚像62の近傍に、マルチ表示虚像269が表示される。以上によれば、HUD装置200は、自車両A及び前走車に関連する情報を、マルチ表示虚像269として表示する画像を用いて、運転者に分かり易くに提示することができる。
尚、第二実施形態において、ボンネット虚像261が「立体虚像」に相当し、ボンネットモデル271が「立体透光モデル」に相当し、前走車モデル272が「立体他車両モデル」に相当する。
(他の実施形態)
以上、複数の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
上記第一実施形態の変形例1では、左後続車モデル及び右後続車モデルが自車両の前後方向に沿って移動可能に設けられている。各後続車モデルは、自車両に対する警告車両の相対距離に応じて、自車両モデルに対して接近又は離間する。以上の変形例1の表示によれば、運転者は、警告車両がどの方向にいるのかという情報に加えて、どの程度の距離まで接近してきているのかという情報も把握可能になる。
上記実施形態における自車両モデル71及びボンネットモデル271の立体形状は、自車両Aの外観形状を忠実に反映していなくてもよい。各モデルの形状は、当該モデルの虚像が自車両を示していることを運転者に示唆できる程度に、自車両の外観形状を模っていればよい。同様に、各他車両モデル及び各歩行者モデルの形状についても、他車両及び歩行者を示していることを運転者に示唆できる程度まで簡略化が可能である。また、透光モデル群に含まれるモデルの種類、数、形状、及び配置は、適宜変更可能であり、例えば、各区画線モデルは省略されていてもよい。
上記実施形態では、画像の光を射出する表示器として、液晶パネル及び投影光源を組み合わせたプロジェクタが用いられていた。しかし、表示器の構成は、適宜変更可能である。例えば、多数のマイクロミラーを有するデジタルマイクロデバイス(DMD)と、DMDへ向けて光を投射する投射光源とを有するDLP(Digital Light Processing,登録商標)方式のプロジェクタが、表示器として採用可能である。さらに、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーと、MEMSミラーへ向けて光を投射するレーザ光源とを有するレーザスキャナが、表示器として採用可能である。
上記実施形態では、ウインドシールド13とは別に設けられたコンバイナ20で透光モデル群70より射出された光が運転者へ向けて反射されていた。しかし、透光モデル群70の光が投影される投影部材は、例えばウインドシールドの車室内側に貼り付けられたコンバイナ等であってもよい。
上記実施形態では、透光モデル群から射出された光は、投影領域に直接的に入射していた。しかし、投影領域から透光モデル群までの光路距離を拡大させるために、ハウジング内にて光を屈折させる一つ又は複数の凹面鏡又は平面鏡、或いはレンズ等を含む光学系が設けられていてもよい。こうした形態では、透光モデル群における幅方向及び前後方向は、自車両Aにおける前後方向及び幅方向と一致していなくてもよい。
上記実施形態における表示制御装置88の機能は、HUD装置の制御回路80に組み込まれていてもよい。又は、自車両Aに搭載された他の車載機器の制御回路が、表示制御装置88の機能を兼ねていてもよい。例えば、コンビネーションメータ110に設けられた制御回路が、当該メータの表示と共に、HUD装置の虚像表示を制御可能である。或いは、運転者への情報提示を統合的に制御するHCU(HMI(Human Machine Interface)Control Unit)が、表示制御装置88の機能を兼ねていてもよい。さらに、運転者によって車室内に持ち込まれた携帯端末の制御回路が、表示制御装置88の機能を兼ねていてもよい。
上記実施形態のような自車両Aでは、運転者の眼の位置の分布を統計的に表したアイレンジに基づき、右眼及び左眼のそれぞれに対してアイリプスが設定可能である。HUD装置は、アイリプス内に左右の眼を位置させた運転者によって視認可能となるよう、各虚像を表示させることが望ましい。尚、本開示の特徴構成は、車両以外の船舶及び航空機等の各種移動体(輸送機器)に搭載されたHUD装置にも、適用可能である。
A 自車両(移動体)、A1 他車両、A1a 警告車両、P 歩行者、Pa 警告歩行者、20 コンバイナ(投影部材)、21 投影領域、230 表示器、50,250 モデル光源、60,260 虚像、61 自車両虚像(立体虚像)、261 ボンネット虚像(立体虚像)、62 前走車虚像(他車両虚像)、63 左後続車虚像(他車両虚像)、64 右後続車虚像(他車両虚像)、65 左区画線虚像(区画線虚像)、66 右区画線虚像(区画線虚像)、67 左歩行者虚像(歩行者虚像)、68 右歩行者虚像(歩行者虚像)、71 自車両モデル(立体透光モデル)、271 ボンネットモデル(立体透光モデル)、72,272 前走車モデル(立体他車両モデル)、73 左後続車モデル(立体他車両モデル)、74 右後続車モデル(立体他車両モデル)、75,275 左区画線モデル(区画線モデル)、76,276 右区画線モデル(区画線モデル)、77 左歩行者モデル(歩行者モデル)、78 右歩行者モデル(歩行者モデル)、100,200 HUD装置(ヘッドアップディスプレイ装置)

Claims (9)

  1. 移動体(A)に搭載され、当該移動体の乗員によって視認可能な虚像(60,260)として結像される光を、投影領域(21)に投影するヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記移動体の外観形状の少なくとも一部を模した立体形状に透光性の材料によって形成され、前記移動体の前方に対し下方に向かう姿勢で配置されている立体透光モデル(71,271)と、
    前記投影領域に投影する光を前記立体透光モデルに入射及び透過させることにより、前記虚像として、発光する透光性の前記立体透光モデルの立体虚像(61,261)を表示させるモデル光源(50,250)と、
    を備えるヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記立体透光モデルは、前記移動体としての自車両の外観形状の少なくとも一部を模した立体形状に形成されている請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 車両の外観形状を模した立体形状に形成されて前記立体透光モデルと並べて配置されることにより、前記自車両とは異なる他車両(A1)を示す透光性の立体他車両モデル(72〜74,272)、をさらに備え、
    前記モデル光源は、前記投影領域に投影する光を前記立体他車両モデルに入射させることにより、発光する前記立体他車両モデルの他車両虚像(62〜64)を、前記立体虚像と並べて表示させる請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記立体他車両モデルは、前記立体透光モデルの周囲に複数配置されており、
    前記モデル光源は、前記自車両の周囲に警告の対象となる警告車両(A1a)が検出された場合に、複数の前記立体他車両モデルのうちで、前記警告車両の前記自車両に対する相対位置に対応した一つの前記立体他車両モデルによる前記他車両虚像を、前記立体虚像とは異なる態様で発光表示させる請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記立体透光モデルの幅方向の両側に少なくとも一つずつ配置されており、前記立体透光モデルの前後方向に沿って帯状に延伸している透光性の一対の区画線モデル(75,76,275,276)、をさらに備え、
    前記モデル光源は、前記投影領域に投影する光を前記区画線モデルに入射させることにより、発光する前記区画線モデルの区画線虚像(65,66)を、前記立体虚像の両側に表示させる請求項2〜4のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 歩行者(P)を模した形状に形成されており、前記立体透光モデルと並べて配置されている透光性の歩行者モデル(77,78)、をさらに備え、
    前記モデル光源は、前記投影領域に投影する光を前記歩行者モデルに入射させることにより、発光する前記歩行者モデルの歩行者虚像(67,68)を、前記立体虚像と並べて表示させる請求項2〜5のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  7. 前記歩行者モデルは、前記立体透光モデルの周囲に複数配置されており、
    前記モデル光源は、前記自車両の周囲に警告の対象となる警告歩行者(Pa)が検出された場合に、複数の前記歩行者モデルのうちで、前記警告歩行者の前記自車両に対する相対位置に対応した一つの前記歩行者モデルによる前記歩行者虚像を、前記立体虚像とは異なる態様で発光表示させる請求項6に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  8. 前記立体透光モデルと並べて配置されており、前記立体虚像の周囲に前記虚像として結像される画像の光を射出する表示器(230)、をさらに備える請求項1〜7のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  9. 凹面状に湾曲した前記投影領域を形成することにより、前記立体透光モデルを拡大した前記立体虚像を表示させる投影部材(20)、をさらに備える請求項1〜8のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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