JP6548957B2 - 放射線検出器および放射線検出装置ならびに放射線検出器の製造方法 - Google Patents

放射線検出器および放射線検出装置ならびに放射線検出器の製造方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、放射線検出器および放射線検出装置ならびに放射線検出器の製造方法に関する。
X線CT等の放射線検出装置では、シンチレータと光電変換素子の積層体が縦横に複数配設された検出器が用いられる。シンチレータを縦横に配列したアレイの製造方法が複数知られているが、特に、アスペクト比の高い微細なシンチレータのアレイを得る際に、切断溝が曲がる、素子が折れる、チッピングが多発するなど特性劣化を招く等の問題点があった。つまり、アレイ全体としての特性の均一性を維持するのが困難であった。
国際公開第2012/147747
本実施形態は、アスペクト比の高い微細なシンチレータを有するシンチレータアレイを備えた放射線検出器および放射線検出装置ならびに放射線検出器の製造方法を提供する。
本実施形態の放射線検出器の製造方法は、第1方向の厚さが前記第1方向とそれぞれ交わる第2および第3方向の長さに比べて小さく、かつ前記第1方向と交わる第1面と、前記第1面に対向する第2面と、前記第2方向と交わる第3面と、前記第3面に対向する第4面とを有するシンチレータ部材に、前記第3面から前記第2方向に沿って前記第1面から前記第2面まで貫通し前記第4面まで達しない切り込みを形成することにより前記第4面近傍で連結部分を有するシンチレータアレイ列を複数個形成する工程と、複数個の前記シンチレータアレイ列を前記第1方向に間隙を有するように積層し、隣接するシンチレータアレイ列の前記間隙にスペーサ部材を挿入する工程と、前記積層されたシンチレータアレイ列間の前記間隙および前記切り込みに反射材を挿入する工程と、前記積層されたシンチレータアレイ列のそれぞれの連結部を切断する工程と、を備えている。
一実施形態の製造方法によって製造される放射線検出器を説明する斜視図。 放射線検出装置を示す図。 放射線検出部とコリメータとの関係を示す図。 第1実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第1実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第1実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第1実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第1実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第1実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第2実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第2実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第2実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第2実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第2実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第2実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第2実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第3実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第3実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第3実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第3実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第3実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第3実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第4実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第4実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。 第4実施形態による放射線検出器の製造方法を説明する図。
(第1実施形態)
第1実施形態による放射線検出器の製造方法を図1乃至図9を参照して説明する。第1実施形態および後述する第2乃至第4実施形態のいずれかによって製造される放射線検出器は放射線検出部に含まれ、この放射線検出部を図1に示す。この放射線検出部510は、素子支持板200上に放射線検出器10が固定されている。放射線検出器10は、内部に複数の光電変換素子114が配設された光電変換層110と、放射線をシンチレーション光に変換するシンチレータがアレイ状に配列されたシンチレータアレイ210と、を有する。光電変換層110およびシンチレータアレイ210は、光電変換層110の入射面側とシンチレータアレイ210の出射面側とが接着層により接着された積層構造を有する。
シンチレータアレイ210は、直交する2方向において所定のピッチで形成された光反射層215を有する。光電変換層110およびシンチレータアレイ210は、光反射層215によって、マトリックス状に配列した複数の光電変換要素220に画定される。複数の光電変換要素220はそれぞれ、シンチレータと、このシンチレータからのシンチレータ光を電気信号に変換する光電変換素子114とを含む。光電変換要素220ごとに入射した放射線のエネルギーが検出される。なお、図1において、符号151は、放射線検出部510を後述する放射線検出装置に含まれるコリメータに取り付ける場合の金具を示している。
図2に示すように、放射線検出装置500は、放射線管520と、放射線管520に対向して設けられた放射線検出部510と、信号処理部580と、を備えている。
放射線管520は、対向する放射線検出部510に向かって、ファン状にX線等の放射線ビーム530を照射する装置である。放射線管520から照射された放射線ビーム530は、図示しない架台上の被検体540を透過して、放射線検出部510に入射する。
放射線検出部510は、放射線管520から照射され、一部が被検体540を透過する放射線ビーム530を入射面221で受けて、放射線を可視光に変換し、それを電気信号として検出する装置である。
放射線検出装置500は、略円弧状に配列した複数の放射線検出部510と、放射線検出部510の入射面221側に設置されたコリメータ550と、各放射線検出部510に信号線150を介して接続される信号処理部580とを有する。
放射線検出部510は、入射面221から入射した放射線(放射線ビーム530)を可視光に変換し、後述する光電変換素子114により可視光を電気信号に変換(光電変換)する。
コリメータ550は、放射線検出部510の入射面221側に設置され、放射線検出部550に対して放射線が平行に入射するようにさせる光学系である。
信号処理部580は、各放射線検出部510によって光電変換された電気信号を、信号線150を介して受信し、この電気信号の値により各放射線検出部510に入射する放射線のエネルギーを算出する。そして、信号処理部580は、各放射線検出部510に入射する放射線のエネルギーから被検体540の物質に応じたカラー化された放射線画像を生成する。
そして、放射線管520および放射線検出部510は、上述の被検体540を中心として回転するように配置されている。これによって、放射線検出装置500は、被検体540の断面画像を生成することができる。
図3に示すように、複数の放射線検出部510は、略円弧状に配列して構成され、放射線の入射面側にはコリメータ550が配置される。
なお、放射線検出装置500は、人体および動植物の断層像だけでなく、物品の内部の透視等のセキュリティ装置等の各種検査装置としても適用できる。
次に、第1実施形態の製造方法によって製造される放射線検出器のシンチレータアレイ210の製造工程を図4乃至図9に示す。
まず、図4に示すように、第1方向(z方向)の厚さが第2方向(x方向)および第3方向(y方向)のそれぞれの長さに比べて、小さいシンチレータ部材30を用意する。例えば、z方向の厚さが0.45mm、縦の長さが(x方向の長さ)が10mm、横方向(y方向)の長さが30mmのシンチレータ部材30を用意する。図4乃至図9において、シンチレータ部材30の向こう側の側面から見た場合の面をA面(第3面)、上面から見た場合の面をB面(第1面)、右側の側面から見た場合の面をC面と呼ぶ。A面は、シンチレータ部材30が加工されてシンチレータになった場合に、放射線が照射される面となる。図4において、矢印32は放射線の照射方向を示す。
続いて、ブレード34を矢印36の方向に回転しながら移動させることにより、A面方向からシンチレータ部材30に溝31を複数個形成する。これらの溝31は、シンチレータ部材30の厚さ方向に貫通する、すなわちB面(第1面)からこのB面に対向する面(第2面)まで貫通するが、A面(第3面)と反対側の面(第4面)にブレード34が達しないように形成される。すなわち、溝31は切り込みであり、シンチレータ部材30は、A面と反対側の面近傍の端部が連結された状態となる(図4参照)。このように加工されたシンチレータ部材30を図5に示す。図5において、符号30aは、連結された端部を示す。本実施形態においては、説明を簡単にするため、図5に示すように、溝31は3個、素子としては4個形成されている。しかし、実際にはシンチレータ部材30の大きさおよび素子数に応じて溝は4個以上、素子として5個以上形成してもよい。このことは、後述する第3および第4実施形態においても、同様である。例えば、本実施形態においては、厚さが0.45mm、縦の長さ(x方向の長さ)が10mm、横の長さ(y方向の長さ)が30mmのシンチレータ部材を用いているので、横方向(y方向)には60個の素子(シンチレータ)が形成される。このとき、各素子の幅は0.45mm、溝31の幅が0.05mmとなる。
次に、図6に示すように、溝31が形成されたシンチレータ部材30を複数個、行方向に間隙を持って積層する。図6においては、説明を簡単にするため、4個のシンチレータ部材30が行方向に積層されるが、実際には行方向に所定の素子数分、積層される。続いて、積層されたシンチレータ部材30の行方向、列方向の間隙の少なくとも下部にスペーサ38を挿入する。なお、スペーサ38は間隙の上部に挿入してもよい。
次に、図7に示すように、A面を上面とした場合、積層されたシンチレータ部材30の側面に仕切り板40を形成する。この仕切り板40は、積層されたシンチレータ部材30の行方向の間隙および各シンチレータ部材30の溝31に反射材42を充填するために用いられる。続いて、積層されたシンチレータ部材30の行方向の間隔および各シンチレータ部材30の溝31に反射材42を充填する。
次に、反射材42が乾燥した後、仕切り板40を除去する。このときの積層されたシンチレータ部材30を図8に示す。続いて、図8に示すように、各シンチレータ部材の連結した端部30aを研磨または切断することにより、除去する。このように、各シンチレータ部材の連結した端部30aが除去されることにより、図9に示すように、シンチレータ50がアレイ状に配置されたシンチレータアレイ210が形成される。
このように、第1実施形態および後述する第2乃至第4実施形態の製造方法を用いれば、シンチレータ部材30の縦方向(x方向)の長さが大きくなってアスペクト比が増大しても、微細なシンチレータを容易に作製することができる。
なお、第1実施形態および後述する第2乃至第4実施形態においては、シンチレータ部材としては、例えば、Ce:YAlO(YAP)、Ce:(Lu,Y)SiO(LYSO)等が用いられる。なお、シンチレータ材料としては、これらに限られるものではない。
以上説明した第1実施形態の製造方法によれば、アスペクト比の高い微細なシンチレータを有するシンチレータアレイを精度良く容易に作製することができる。また、縦および横のサイズよりも薄い厚さのシンチレータ部材に溝を形成し、溝が形成されたシンチレータ部材を積層する工程を用いて、シンチレータアレイを形成しているので、チッピング、加工変質層(特性劣化)を抑制することができる。更に、従来の場合に比べて、微細なシンチレータを製造することが可能となり、単位面積当たりの放射線の計数率を向上させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態による放射線検出器の製造方法について、図10乃至図16を参照して説明する。図10乃至図16は、第2実施形態の製造方法によって製造される放射線検出器のシンチレータアレイ210の製造工程を示す図である。
まず、図10に示すように、厚さが縦および横のそれぞれの長さに比べて、小さいシンチレータ部材30を用意する。例えば、厚さが0.45mm、縦方向の長さが2mm、横方向の長さが30mmのシンチレータ部材30を用意する。図10乃至図15において、シンチレータ部材30の向こう側の側面から見た場合の面をA面、上面から見た場合の面をB面、右側の側面から見た場合の面をC面と呼ぶ。A面は、シンチレータ部材30が加工されてシンチレータになった場合に、放射線が照射される面となる。図10において、矢印32は放射線の照射方向を示す。
続いて、第1実施形態で用いたブレード34よりも厚いブレード34Aを矢印36の方向に回転しながら移動させることにより、A面方向からシンチレータ部材30に溝31aを複数個形成する。これらの溝31aは、第1実施形態における溝31と異なり、シンチレータ部材30の厚さ方向に貫通せず、A面からこのA面と反対側の面まで、溝(凹部)31aが形成される。すなわち、B面と反対側の面が全体として連結部30aとなる(図11)。A面に複数の溝31aが形成されたシンチレータ部材30は、複数の凸部を有する。第2実子形態においては、説明を簡単にするため、図10に示すように、2個の溝31aと3個の凸部が形成される。しかし、実際には部材30の大きさおよび素子数に応じて溝31aは3個以上形成してもよい。なお、例えば、凸部の高さおよび幅がそれぞれ0.3mmおよび0.2mmで、凹部31aの幅が0.22mmとなる。
次に図12に示すように、このように複数の溝31aが形成されたシンチレータ部材30を2つ用意し、一方のシンチレータ部材30Aの溝31aが形成されたB面と、他方のシンチレータ部材30Bの溝31aが形成されたB面と、を対向するように配置する(図12)。続いて、一方のシンチレータ部材30Aの溝31aと他方のシンチレータ部材30Bの凸部とを噛み合わせ、反射材となる接着材42を用いて、接合する(図13)。接着材42の厚みを制御するために、シンチレータ部材30Aとシンチレータ部材30Bの間にスペーサを入れても良い。
次に、一対のシンチレータ部材30A、30Bのそれぞれの連結部30aを研磨することにより除去するか、あるいは切断することにより除去する(図14)。これにより、図15に示すように、4個のシンチレータ50からなる一列のシンチレータアレイ52が形成される。なお、第2実子形態においては、説明を簡単にするため、一列のシンチレータアレイ52を4個のシンチレータ50から形成したが、5個以上のシンチレータから形成してもよい。各シンチレータ50の幅が0.2mm、隣接するシンチレータ50間の間隙は0.01mmとなる。
続いて、一列のシンチレータアレイ52を複数組、反射材となる接着剤42を用いて行方向に積層し、放射線検出器に用いられるシンチレータアレイを形成する(図16)。接着材42の厚みを制御するために、シンチレータ部材30Aとシンチレータ部材30Bの間にスペーサを入れても良い。
以上説明したように、第2実施形態の製造方法によれば、第1実施形態に比べて、隣接するシンチレータ間の間隙を狭くすること可能となり、シンチレータが密に配列されたシンチレータアレイ210を製造することができる。すなわち、第1実施形態に比べて、単位面積当たりの放射線の計数率を向上させることができる。
また、第2実施形態も第1実施形態と同様に、アスペクト比の高い微細なシンチレータを有するシンチレータアレイを精度良く容易に作製することができる。また、縦および横のサイズよりも薄い厚さのシンチレータ部材に溝を形成し、溝が形成されたシンチレータ部材を積層する工程を用いて、シンチレータアレイを形成しているので、チッピング、加工変質層(特性劣化)を抑制することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態による放射線検出器の製造方法について、図17乃至図22を参照して説明する。図17乃至図22は、第2実施形態の製造方法によって製造される放射線検出器のシンチレータアレイ210の製造工程を示す図である。
まず、図17に示すように、厚さが縦および横のそれぞれの長さに比べて、小さいシンチレータ部材30を用意する。例えば、厚さが0.45mm、縦方向の長さが2mm、横方向のの長さが30mmのシンチレータ部材30を用意する。図17乃至図22において、シンチレータ部材30の向こう側の側面から見た場合の面をA面、上面から見た場合の面をB面、右側の側面から見た場合の面をC面と呼ぶ。A面は、シンチレータ部材30が加工されてシンチレータになった場合に、放射線が照射される面となる。図17において、矢印32は放射線の照射方向を示す。
続いて、第1実施形態で用いたブレード34を矢印36の方向に回転しながら移動させることにより、A面方向からシンチレータ部材30に溝31aを複数個形成する。これらの溝31aは、第1実施形態における溝31と異なり、シンチレータ部材30の厚さ方向に貫通せず、A面からこのA面と反対側の面まで、溝31aが形成される。すなわち、B面と反対側の面が全体として連結部30aとなる(図18)。図18においては、3個の溝31aが形成される。本実施形態においては、複数の溝31aが形成されたシンチレータ部材は、複数のシンチレータが連結30aによって連結された一列のシンチレータアレイ(シンチレータアレイ列)となる。
次に、図19に示すように、このようにA面に複数溝31aが形成されたシンチレータアレイ列30を複数個、行方向に積層する。図19においては、4個のシンチレータアレイ列30が行方向に間隙を持って積層される。続いて、積層されたシンチレータアレイ列30の行方向、列方向の間隙の少なくとも下部にスペーサ38を挿入する。なお、スペーサ38は間隙の上部に挿入してもよい。
次に、図20に示すように、A面を上面とした場合、積層されたシンチレータアレイ列30の側面に仕切り板40を形成する。この仕切り板40は、積層されたシンチレータアレイ列30の行方向の間隔および溝31aに反射材42を充填するために用いられる。続いて、積層されたシンチレータアレイ列30の行方向の間隔および溝31aに反射材42を充填する。
次に、反射材42が乾燥した後、仕切り板40を除去する。このときの積層されたシンチレータアレイ列30を図21に示す。続いて、図21に示すように、各シンチレータアレイ列30の、スペーサ38が挿入された部分、例えば下部30bを研磨または切断することにより、除去する。このように、各シンチレータアレイ列30のスペーサ38が挿入された部分が除去されることにより、図22に示すように、複数の溝31aの形成されたシンチレータアレイ列30が行方向に配置されたシンチレータアレイ210が形成される。
このように形成されたシンチレータアレイ210においては、複数の溝31aが形成された各シンチレータアレイ列30は、連結部30aを有する。
この第3実施形態も第1実施形態と同様に、アスペクト比の高い微細なシンチレータを有するシンチレータアレイを精度良く容易に作製することができる。また、縦および横のサイズよりも薄い厚さのシンチレータ部材に溝を形成し、溝が形成されたシンチレータ部材を積層する工程を用いて、シンチレータアレイを形成しているので、チッピング、加工変質層(特性劣化)を抑制することができる。更に、従来の場合に比べて、微細なシンチレータを製造することが可能となり、単位面積当たりの放射線の計数率を向上させることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態による放射線検出器の製造方法について、図23乃至図25を参照して説明する。図23乃至図25は、第3実施形態の製造方法によって製造される放射線検出器のシンチレータアレイ210の製造工程を示す図である。
まず、第3実施形態の製造方法によって製造されたシンチレータアレイ210を用意する。このシンチレータアレイ210をA面、B面、C面から見た図を図23に示す。図23のA面において、横方向が被検体をスライスする方向になり、縦方向がチャネル方向となる。各シンチレータアレイ列30にはスライス方向に連結部30aを有しているので、可視光のクロストークが生じる可能性がある。一方、チャネル方向は連結部30aによって各シンチレータアレイ列30は分離されているので、可視光のクロストークは生じない。
そこで、本実施形態の製造方法においては、図24、25に示すように、放射線検出部510のシンチレータアレイ210をコリメータ550と対向配置する際に、各シンチレータアレイ列30の連結部30aがコリメータ550のスライス方向に平行となり、かつ放射線の照射方向(A面)から見たときに、連結部30aがコリメータ550に隠れるように配置する。このような配置とすることにより、コリメータ550によって各シンチレータアレイ列30の連結部30aに放射線が入射するのを阻止することが可能となり、スライス方向のクロストークを防止することができる。
この第4実施形態も第3実施形態と同様に、アスペクト比の高い微細なシンチレータを有するシンチレータアレイを精度良く容易に作製することができる。また、縦および横のサイズよりも薄い厚さのシンチレータ部材に溝を形成し、溝が形成されたシンチレータ部材を積層する工程を用いて、シンチレータアレイを形成しているので、チッピング、加工変質層(特性劣化)を抑制することができる。更に、従来の場合に比べて、微細なシンチレータを製造することが可能となり、単位面積当たりの放射線の計数率を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 放射線検出器
30、30A、30B シンチレータ部材(シンチレータアレイ列)
30a 連結部
31 溝(切り込み)
31a 溝(凹部)
34、34A ブレード
36 切断方向
38 スペーサ
40 仕切り板
42 反射材(接着材)
50 シンチレータ
52 シンチレータアレイ
110 光電変換層
114 光電変換素子
150 信号線
151 取り付け金具
200 素子支持板
210 シンチレータアレイ
215 反射層
220 光電変換要素
221 入射面
500 放射線検出装置
510 放射線検出部
520 放射線管
530 放射線ビーム
540 被検体
550 コリメータ
580 信号処理部

Claims (9)

  1. 第1方向の厚さが前記第1方向とそれぞれ交わる第2および第3方向の長さに比べて小さく、かつ前記第1方向と交わる第1面と、前記第1面に対向する第2面と、前記第2方向と交わる第3面と、前記第3面に対向する第4面とを有するシンチレータ部材に、前記第3面から前記第2方向に沿って前記第1面から前記第2面まで貫通し前記第4面まで達しない切り込みを形成することにより前記第4面近傍で連結部分を有するシンチレータアレイ列を複数個形成する工程と、
    複数個の前記シンチレータアレイ列を前記第1方向に間隙を有するように積層し、隣接するシンチレータアレイ列の前記間隙にスペーサ部材を挿入する工程と、
    前記積層されたシンチレータアレイ列間の前記間隙および前記切り込みに反射材を挿入する工程と、
    前記積層されたシンチレータアレイ列のそれぞれの連結部を切断する工程と、
    を備えた放射線検出器の製造方法。
  2. 前記切り込みは、
    ブレードを回転しながら移動することによって形成される請求項1記載の放射線検出器の製造方法。
  3. 第1方向の厚さが前記第1方向とそれぞれ交わる第2および第3方向の長さに比べて小さく、かつ前記第1方向と交わる第1面と、前記第1面に対向する第2面と、前記第2方向と交わる第3面と、前記第3面に対向する第4面とを有するシンチレータ部材の前記第1面に、前記第3面から前記第4面に達する、前記第2方向に沿って設けられる凹部および凸部を形成することにより前記凹部および前記凸部が形成された面に対向する面の近傍領域が連結部となるシンチレータ部材を複数個形成する工程と、
    複数個の前記シンチレータ部材から2つのシンチレータ部材の凹部と凸部を互いに噛み合わせて接着剤により接着する工程と、
    接着された前記2つのシンチレータ部材のそれぞれの連結部を切断することによりシンチレータアレイ列を形成する工程と、
    複数個の前記シンチレータアレイ列を前記第1方向に間隙を有するように積層する工程と、
    前記積層されたシンチレータアレイ列間の前記間隙に反射材を挿入する工程と、
    を備えた放射線検出器の製造方法。
  4. 前記接着剤は、光を反射する機能を有している請求項3記載の放射線検出器の製造方法。
  5. 第1方向の厚さが前記第1方向とそれぞれ交わる第2および第3方向の長さに比べて小さく、かつ前記第1方向と交わる第1面と、前記第1面に対向する第2面と、前記第2方向と交わる第3面と、前記第3面に対向する第4面とを有するシンチレータ部材の前記第1面に、前記第3面から前記第4面に達する、前記第2方向に沿って設けられる凹部を形成することにより前記凹部が形成された面に対向する面の近傍領域が連結部となるシンチレータアレイ列を複数個形成する工程と、
    複数個の前記シンチレータアレイ列を前記第1方向に間隙を有するように積層し、隣接ずるシンチレータアレイ列の前記間隙にスペーサ部材を挿入する工程と、
    前記積層されたシンチレータアレイ列間の前記間隙および前記凹部に反射材を挿入し、シンチレータアレイを形成する工程と、
    を備えた放射線検出器の製造方法。
  6. 前記シンチレータアレイをコリメータと対向配置する際に、前記シンチレータアレイの前記連結部は、前記コリメータのスライス方向に平行でかつ前記第1方向から見たときに、前記連結部がコリメータに隠れるように配置される請求項5記載の放射線検出器の製造方法。
  7. 前記凹部は、ブレードを回転しながら移動することによって形成される請求項3乃至6のいずれかに記載の放射線検出器の製造方法。
  8. シンチレータアレイと、前記シンチレータアレイからの光を光電変換する光電変換層と、を備え、前記シンチレータアレイは第1方向に積層された複数のシンチレータアレイ列を有し、各シンチレータアレイ列は、第1方向の厚さが前記第1方向とそれぞれ交わる第2および第3方向の長さに比べて小さく、かつ前記第1方向と交わる第1面と、前記第1面に対向する第2面と、前記第2方向と交わる第3面と、前記第3面に対向する第4面とを有し、かつ前記第1面に前記第3面から前記第4面に達する、前記第2方向に沿って設けられる凹部と、前記凹部が形成された面に対向する面の近傍領域に設けられた連結部と、を備えている放射線検出器。
  9. 請求項8記載の放射線検出器と、
    前記放射線検出器に対向して設けられた被写体を介して放射線を前記放射線検出器に放射する放射線管と、
    前記放射線検出器から出力される信号を処理する信号処理部と、
    を備えた放射線検出装置。
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