JP6547812B2 - 受信装置、電子時計、電波受信方法及びプログラム - Google Patents
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Description
GPS電波を受信するにはGPS衛星からのGPS電波を取得できる環境にいる必要があり、建物の中等の屋内などにいる場合には、GPS衛星からのGPS電波を受信できないため、時刻修正が行えないという問題がある。そこで、充電装置であるソーラーパネルに当たる太陽光の照度によって屋内か屋外かを判定して自動時刻修正する技術がある(特許文献1)。
衛星からの電波を受信する衛星電波受信部と、
所定の間隔で移動を検知する検知部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記衛星電波受信部の受信動作を、前記検知部による直線的な移動の検知時間に基づいて制御することを特徴とする。
図1は、本発明の情報処理装置における一実施形態に係るGPS受信装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。
GPS受信装置1は、例えば腕時計型端末として構成される。
GPS部17は、少なくとも1つの衛星から、時刻の補正に用いるGPSの電波を受信可能に構成される。
時計部19は、デジタルやアナログの時計を表示可能に構成される。
記憶部20は、ハードディスク或いはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種画像のデータを記憶する。
通信部21は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
具体的には、GPS受信装置1では、装置の移動状態から装置を装着するユーザの状態を推測して、GPS電波の受信ができない屋内か、GPS電波の受信が可能な屋外かを判定して、屋外であると判定した場合に、GPS電波の受信の動作を行うように構成する。
本実施形態において、屋外である判定は、所定の時間を連続的に歩行しているか否かで行う。屋外は、屋内とは異なり広い範囲であることから、所定の時間を連続的に歩行しない蓋然性が高いからである。また、歩行を周期的な振動とすることで、屋内のような狭い範囲を巡回的に移動したり、不規則に移動したりしても、周期的な振動を得にくいことから、当該移動を屋内として判定することが可能となる。
自動時刻補正処理とは、GPSの電波受信が可能であるかを判定し、GPSの電波受信が可能である場合には、GPSの電波受信の動作を行って、時刻の補正を行うまでの処理をいう。
また、記憶部20の一領域には、歩行情報記憶部71と、GPS情報記憶部72と、が設定される。
なお、本実施形態においては、歩数がカウントされている時間、即ち、歩行している時間を歩行の判断の要素としたが、単に歩数を歩行の判定の要素としてもよい。また、過去の歩行ピッチは、統計等から算出した一般的な歩行ピッチでもよく、また、ユーザ固有の歩行ピッチであってもよい。
また、歩行判定部52は、検出された歩行状態の歩行情報の他に、過去の検出時刻を加味して、歩行を判定してもよい。
自動時刻補正処理は、ステップS11において、所定の受信時刻である時刻補正タイミングとなった場合に開始される。
時刻補正タイミングでない場合には、ステップS11においてNOと判定されて、時刻補正タイミングとなるまで待機状態となる。
時刻補正タイミングとなった場合には、ステップS11においてYESと判定されて、処理はステップS12に進む。
振動がない場合には、ステップS13においてNOと判定されて、自動時刻補正処理は終了する。
振動が有った場合には、ステップS13においてYESと判定されて、処理はステップS14に進む。
タイムアウトした場合には、ステップS14においてNOと判定されて、自動時刻補正処理は終了する。
タイムアウトしていない場合には、ステップS14においてYESと判定されて、処理はステップS15に進む。
歩行状態でない場合には、ステップS15においてNOと判定されて、処理はステップS24に進む。ステップS24以降の処理については後述する。
歩行状態である合には、ステップS15においてYESと判定されて、処理はステップS16に進む。
歩行ピッチが安定していない場合には、ステップS17においてNOと判定されて、処理はステップS24に進む。
歩行ピッチが安定している場合には、ステップS17においてYESと判定されて、処理はステップS18に進む。
屋外判定により屋内とされた場合には、ステップS19においてNOと判定されて処理はステップS13に戻る。
屋外判定により屋外とされた場合には、ステップS19においてYESと判定されて処理はステップS20に進む。
受信感度は低い場合には、ステップS21においてNOと判定されて、処理はステップS25に進む。ステップS25以降の処理は後述する。
受信感度が高い場合には、ステップS21においてYESと判定されて、処理はステップS22に進む。
これにより、GPS受信装置1においては、屋外でない場合はGPSの受信を行わずに、無駄な電力消費を抑え、GPSが受信可能な屋外の場合のみGPSによる時刻修正を行うことができる。
FG=0の場合は、リトライフラグ未設定の状態である。FG=1の場合には、リトライフラグがすでに設定された後の受信感度は低い状態であるため、電力消費を抑えるために、自動時刻補正処理を終了する。
FG=1の場合には、ステップS25においてYESと判定されて、自動時刻補正処理は終了する。
FG=1でない場合には、ステップS25においてNOと判定されて、処理はステップS26に進む。
第1の実施形態では、屋外判定は、連続歩行時間をカウントし、所定の時間以上連続歩行時間がカウントされた場合には、屋外と判定するように構成した。これに対して、第2の実施形態では、屋外判定は、進行方位から同じ方向に直線的に歩行した時間(以下、「直線歩行時間」という。)をカウントし、所定の時間以上直線歩行時間がカウントされた場合には、屋外と判定するように構成する。特定の方向に連続的に移動しているのは、狭い屋内ではなく、屋外の蓋然性が高いため、屋外判定の判断基準となるからである。
なお、以下において第1の実施形態と同様の構成となる場合には、説明を省略する。
即ち、歩行状態検出部51は、センサ部16から進行方位を取得する。その後、歩行状態検出部51は、取得した進行方位の情報を歩行情報記憶部71に記憶させる。
また、歩行判定部52は、直線歩行時間をカウントする。そして、歩行判定部52は、カウントした直線歩行時間が一定時間以上あった場合には、屋外と判定する。
本例では、第1の実施形態の図3のフローチャートとは、ステップS116〜ステップS119、及びステップS124が異なる。
直進歩行でない場合には、ステップS117においてNOと判定されて、処理はステップS124に進む。
直進歩行である場合には、ステップS117においてYESと判定されて、処理はステップS118に進む。
屋外判定により屋内とされた場合には、ステップS119においてNOと判定されて処理はステップS113に戻る。
屋外判定により屋外とされた場合には、ステップS119においてYESと判定されて処理はステップS120に進む。
このように第2の実施形態の自動時刻補正処理を構成することにより、所定の方角を所定時間歩行した場合を、屋外と判定することができ、当該状況下においてGPS電波の受信を行うことができる。
第1の実施形態では、屋外判定は、連続歩行時間をカウントし、所定の時間以上連続歩行時間がカウントされた場合には、屋外と判定するように構成した。これに対して、第3の実施形態では、屋外判定は、一定時間内における歩行の累積的な時間(以下、「累積歩行時間」という。)をカウントし、所定の時間以上累積歩行時間がカウントされた場合には、屋外と判定するように構成する。
なお、以下において第1の実施形態と同様の構成となる場合には、説明を省略する。
即ち、歩行判定部52は、累積歩行時間をカウントする。そして、歩行判定部52は、一定時間内における累積歩行時間が一定時間以上あった場合には、屋外と判定する。
本例では、第1の実施形態の図3のフローチャートとは、ステップS218及びS219が異なる。また、第1の実施形態のステップS24〜ステップS26の処理が略式化されて省略される。
屋外判定により屋内とされた場合には、ステップS219においてNOと判定されて処理はステップS213に戻る。
屋外判定により屋外とされた場合には、ステップS219においてYESと判定されて処理はステップS220に進む。
このように第3の実施形態の自動時刻補正処理を構成することにより、所定時間以上の累積的な歩行の時間を屋外と判定することができ、当該状況下においてGPS電波の受信を行うことができる。
GPS部17は、GPS電波を受信する。
歩行状態検出部51は、所定の間隔で連続的に装着者の歩行状態を判定する。
歩行情報記憶部71は、歩行状態検出部51により判定された歩行状態を記憶する。
歩行判定部52は、歩行情報記憶部71に記憶された一連の歩行状態に基づいて、GPS電波を受信可能な状態であるか否かを判定する。
GPS制御部53は、歩行判定部52により受信可能な状態であると判定された場合に、前記GPS電波受信手段にGPS電波の受信をおこなわせる。
これにより、GPS受信装置1においては、歩行状態を判定の判断基準とすることで、昼夜においてもGPSが受信可能か否かを判定することができ、GPS受信不可な状態で受信動作を行うことがないため不要な電力消費をすることなく、確実にGPSを受信し、時刻補正に供することができる。即ち、GPS受信装置1においては、ユーザに意識させることなく、GPS電波受信を受信可能な状態であるかを判定し、受信可能な場合には確実にGPS電波受信を行うことができ、さらには、受信可能でない場合には不要なGPS電波受信を行わないため電力消費を抑えることができる。
これにより、GPS受信装置1においては、確実に歩行状態を判定することができるようになり、GPS受信不可な状態で受信動作を行うことがないため不要な電力消費をすることなく、確実にGPSを受信し、時刻補正に供することができる。
これにより、GPS受信装置1においては、直線的な移動(進行方位)及び移動時間を判定要素とすることで、確実に歩行状態を判定することができるようになり、GPS受信不可な状態で受信動作を行うことがないため不要な電力消費をすることなく、確実にGPSを受信し、時刻補正に供することができる。
これにより、一定時間内における累積歩行時間を判定要素とすることで、確実に歩行状態を判定することができるようになり、GPS受信不可な状態で受信動作を行うことがないため不要な電力消費をすることなく、確実にGPSを受信し、時刻補正に供することができる。
具体的には、GPS受信装置1に設けられる判定手段は、移動方向及び移動時間を歩行状態の判定要素として用いるように構成してもよい。
具体的には、歩行判定部52は、時間を判断要素とする場合には、連続的な時間ではなく累積的な時間を歩行状態の判断要素として用いるように構成する。
例えば、本発明は、自動時刻補正処理機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、スマートフォン、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
換言すると、図2の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能がGPS受信装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
[付記1]
GPS電波を受信するGPS電波受信手段と、
所定の間隔で連続的に装着者の歩行状態を判定する歩行状態判定手段と、
前記歩行状態判定手段により判定された歩行状態を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された一連の前記歩行状態に基づいて、GPS電波を受信可能な状態であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により受信可能な状態であると判定された場合に、前記GPS電波受信手段にGPS電波の受信をおこなわせる制御手段と、
を備えることを特徴とするGPS受信装置。
[付記2]
前記判定手段は、一連の前記歩行状態が所定時間以上連続している歩行の場合に、GPS電波を受信可能な状態であると判定する、
ことを特徴とする付記1に記載のGPS受信装置。
[付記3]
前記判定手段は、一連の前記歩行状態が直線的な歩行であり所定時間以上連続している場合に、GPS電波を受信可能な状態であると判定する、
ことを特徴とする付記2に記載のGPS受信装置。
[付記4]
前記判定手段は、一定時間内における一連の前記歩行状態の累積歩行時間が所定時間以上である場合に、GPS電波を受信可能な状態であると判定する、
ことを特徴とする付記1に記載のGPS受信装置。
[付記5]
付記1から付記4のいずれか一項に記載のGPS受信装置を備えることを特徴とする電子時計。
[付記6]
GPS受信装置で実行される制御方法であって、
GPS電波を受信するGPS電波受信ステップと、
所定の間隔で連続的に装着者の歩行状態を判定する歩行状態判定ステップと、
前記歩行状態判定ステップにより判定された歩行状態を記憶する記憶ステップと、
前記記憶ステップに記憶された一連の前記歩行状態に基づいて、GPS電波を受信可能な状態であるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより受信可能な状態であると判定された場合に、前記GPS電波受信ステップにGPS電波の受信をおこなわせる制御ステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。
[付記7]
GPS受信装置を制御するコンピュータを、
GPS電波を受信するGPS電波受信手段、
所定の間隔で連続的に装着者の歩行状態を判定する歩行状態判定手段、
前記歩行状態判定手段により判定された歩行状態を記憶する記憶手段、
前記記憶手段に記憶された一連の前記歩行状態に基づいて、GPS電波を受信可能な状態であるか否かを判定する判定手段、
前記判定手段により受信可能な状態であると判定された場合に、前記GPS電波受信手段にGPS電波の受信をおこなわせる制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
Claims (7)
- 衛星からの電波を受信する衛星電波受信部と、
所定の間隔で自装置の移動を検知する検知部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記検知部による直線的な移動の検知時間に基づいて前記電波の受信環境を推定し、前記推定した受信環境に基づいて前記衛星電波受信部の受信動作の開始を制御することを特徴とする受信装置。 - 前記制御部は、前記検知部による直線的な移動の検知時間が所定時間以上継続しているか否かに基づいて前記電波の受信環境を推定し、前記推定した受信環境に基づいて前記衛星電波受信部の受信動作の開始を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。 - 前記制御部は、前記検知部による直線的な移動の検知時間に基づいて前記電波の受信環境を推定し、前記推定した受信環境に基づいて衛星電波受信部の受信動作を開始させる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の受信装置。 - 前記制御部は、前記検知部による直線的な移動の検知時間に基づいて前記電波の受信環境を推定し、前記推定した受信環境に基づいて衛星電波受信部を起動する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の受信装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の受信装置を備えることを特徴とする電子時計。
- 衛星からの電波を受信する衛星電波受信装置の衛星電波受信方法であって、
所定の間隔で自装置の移動を検知する検知ステップと、
前記検知ステップによる直線的な移動の検知時間に基づいて前記電波の受信環境を推定し、前記推定した受信環境に基づいて衛星電波の受信動作の開始を制御する制御ステップと、
を含むことを特徴とする電波受信方法。 - 受信装置を制御するコンピュータを、
衛星からの電波を受信する衛星電波受信手段、
所定の間隔で自装置の移動を検知する検知手段、
前記検知手段による直線的な移動の検知時間に基づいて前記電波の受信環境を推定し、前記推定した受信環境に基づいて受信動作の開始を制御する制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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