JP6545653B2 - 橋桁の横取り方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数本の横取りレールが互いに数度の角度で非平行に敷設されている場合において、これらのレールを用いて長尺の橋桁を目的の方向に横取り移送するための橋桁の横取り方法及び装置に関するものである。
図10に示すように、橋桁10を横取りする場合であって、移送路の途中に障害物11があって、一方のレール12aを他方のレール12bと平行に敷設することができず、非平行に敷設して橋桁10を横取り移送する方法が知られている(特許文献1)。
この方法をさらに詳しく説明すると、他方のレール12bが橋桁10の横取り移送方向に敷設されているものであるとし、一方のレール12aが橋桁10の移送路の障害物11を避けるように橋桁10の横取り方向に対し角度θだけ斜めに敷設したものとする。一方のレール12aと他方のレール12bからなるレール12の上には、低摩擦材とステンレス板を介在して横送り装置20の鉛直ジャッキ22が設置され、この鉛直ジャッキ22は、一方側に水平ジャッキ17を介してクランプ装置13に連結され、他方側に連結杆18を介して前記クランプ装置13が解放した時のためのおしみ用クランプ16が連結されている。前記鉛直ジャッキ22の上には、荷重受け盤19が回転自在に載せられ、この荷重受け盤19には、テンションバー14が貫通螺合されている。このテンションバー14の両端部には、縦送り装置21としての油圧ジャッキ15が設けられ、この油圧ジャッキ15は、橋桁10に固定されている。前記橋桁10の下面と前記荷重受け盤19の上面の接触面には、橋桁10を縦送りするために低摩擦材とステンレス板を介在している。
このような構成において、一方のレール12aの上に位置する縦送り装置21のテンションバー14は、橋桁10の橋軸方向と一致するように設置する。また、他方のレール12bは、傾きがなく、縦移動しないので、荷重受け盤19は、鉛直ジャッキ22の上に載せられたままである。
この状態で一方のレール12aと他方のレール12bのそれぞれの水平ジャッキ装置17を伸長して推進力を与えると、橋桁10は、一方のレール12aと他方のレール12bの上をスライドしながら横取りを行う。このとき、他方のレール12b側の鉛直ジャッキ22に搭載された荷重受け盤19は、縦移動せずに横送り装置20で横移動する。一方のレール12aの鉛直ジャッキ22の上の荷重受け盤19には、テンションバー14が貫通螺合しているので、油圧ジャッキ15にて角度θに対応して横送り装置20の横移動と縦送り装置21の縦移動が連動して行われる。横送り装置20の横移動と縦送り装置21の縦移動は、低摩擦材とステンレス板を介在して行われる。
特開2014−152490号公報。
図10に示す方法は、障害物11を避けるために一方のレール12aが横取り方向と角度θをもって斜めに敷設されており、これらの一方のレール12aと他方のレール12bとによって横取りするものである。
しかるに、この従来の方法は、他方のレール12b側では、横送り装置20により橋桁10と直交する方向にだけ横取りすればよいが、一方のレール12a側では、横送り装置20と縦送り装置21を連動して制御しなければならない。具体的には、他方のレール12b側の横送り装置20の単位時間当たりの移送距離をxとすれば、一方のレール12a側の横送り装置20と縦送り装置21の単位時間当たりの移送距離zとyは、それぞれz=x/cosθ、y=xtanθとなるように制御しなければならない。
このように、単位時間当たりの送り装置の移送距離を細かに制御しなければ、円滑な横移送ができないという問題があった。また、斜めに敷設された一方のレール12aには、縦送り装置21を荷重受け盤19と橋桁10との間に介在しなければならず、装置としての機械高さが高くなり、安全性に若干の問題があるばかりか、縦送り装置21を有しない他方のレール12b側にも高さ調整部材を介在させる必要がある。さらに、橋桁10の下面に縦送り装置21を取り付けて縦移送するということは、橋桁10の下面に凹凸や傾斜面の変断面がある場合、これに対応するブラケット等を介在して水平にするが、他方のレール12b側にも不要な高さ調整ブラケットを、介在させなければならないという問題があった。また、斜めに敷設されたレールが複数本あると、それぞれに縦送り装置を取り付け、それぞれについて単位時間当たりの送り装置の移送距離を細かに制御しなければ、円滑な横移送ができないという問題があった。
本発明は、互いに数度の角度で異なる方向に敷設した複数本の横取りレールを用いて橋桁を横取り力のみで目的の方向に横取りする方法及びその装置であって、機高を低くでき、安全性、経済性に優れた方法及び装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、互いに数度の非平行な複数本の横取りレール26の上に橋桁10を載せて横取りする橋桁の横取り方法において、
複数本の横取りレール26の中から横取り方向に略一致する少なくとも1本を基準の横取りレール26aとして設定するとともに、残りを基準以外の横取りレール26nとして設定する工程と、
前記基準の横取りレール26aと基準以外の横取りレール26nのそれぞれの上に、横取り方向のみ移動可能な横取りシップ27を設置する工程と、
前記基準の横取りレール26aの上の横取りシップ27と前記基準以外の横取りレール26nの上の横取りシップ27のそれぞれの上に、前記橋桁の荷重を受ける荷重受け盤42を設ける工程と、
前記橋桁10の下面に、前記基準の横取りレール26a側の荷重受け盤42の水平移動を制限する位置保持用滑り装置38aを設ける工程と、
前記橋桁10の下面に、前記基準以外の横取りレール26n側の荷重受け盤42の橋軸方向の移動のみを可能にする橋軸方向滑り装置38nを設ける工程と
からなることを特徴とする橋桁の横取り方法。
複数本の非平行の横取りレール26の中から仮の基準の横取りレール26aを選択し、選択されなかった横取りレール26nの橋軸方向移動量を演算し、この演算を繰り返して橋軸方向移動量の総和が最も少ないレールを基準の横取りレール26aとして設定する。
基準の横取りレール26aと基準以外の横取りレール26nは、それぞれ橋脚25の上に敷設され、前記基準の横取りレール26aは、前記橋脚25の上に移送方向Xと一致する方向に敷設する。
橋軸方向の滑り装置として、横取りレール26の上面と横取りシップ27の下面の間にステンレス板35と低摩擦材36からなる横取り方向滑り装置33を介在し、荷重受け盤42の上面と橋桁側滑り装置38の下面との間にステンレス板40と低摩擦材41からなる橋桁側滑り装置38を介在する。
基準以外の横取りレール26nの桁方向移動量は、基準の横取りレール26aの移動量と基準以外の横取りレール26nの設置角度により演算する。基準以外の複数本の横取りレール26nに発生する水平力の総和が0となることが望ましい。
本発明は、互いに数度の非平行な複数本の横取りレール26の上に橋桁10を載せて横取りする橋桁の横取り装置において、
複数本の横取りレール26の中から選択され、横取り方向に略一致する方向に敷設された少なくとも1本の基準の横取りレール26aと、
前記基準の横取りレール26aを除く残りの基準以外の横取りレール26nと、
前記基準の横取りレール26aと前記基準以外の横取りレール26nのそれぞれの上に、横取り方向のみ移動可能に設置された横取りシップ27と、
前記基準の横取りレール26aの上の横取りシップ27と前記基準以外の横取りレール26nの上の横取りシップ27のそれぞれの上に設けられ、前記橋桁の荷重を受ける荷重受け盤42と、
前記橋桁10の下面に設けられ、前記基準の横取りレール26a側の荷重受け盤42の水平移動を制限する位置保持用滑り装置38aと、
前記橋桁10の下面に設けられ、前記基準以外の横取りレール26n側の荷重受け盤42の橋軸方向の移動のみを可能にする橋軸方向滑り装置38nと
からなることを特徴とする橋桁の横取り装置である。
横取りシップ27は、ジャッキ台座34により鉛直ジャッキ29を設け、この鉛直ジャッキ29に荷重受け盤42を設けたことを特徴とする。
横取りレール26の上面と横取りシップ27の下面の間に介在したステンレス板35と低摩擦材36からなる横取り方向滑り装置33と、荷重受け盤42の上面と橋桁側滑り装置38の下面との間に介在したステンレス板40と低摩擦材41からなる橋桁側滑り装置38を具備してなることを特徴とする。
請求項1記載の発明は、
互いに数度の非平行な複数本の横取りレールの上に橋桁を載せて横取りする橋桁の横取り方法において、
複数本の横取りレールの中から横取り方向に略一致する少なくとも1本を基準の横取りレールとして設定するとともに、残りを基準以外の横取りレールとして設定する工程と、
前記基準の横取りレールと基準以外の横取りレールのそれぞれの上に、横取り方向のみ移動可能な横取りシップを設置する工程と、
前記基準の横取りレールの上の横取りシップと前記基準以外の横取りレールの上の横取りシップのそれぞれの上に、前記橋桁の荷重を受ける荷重受け盤を設ける工程と、
前記橋桁の下面に、前記基準の横取りレール側の荷重受け盤の水平移動を制限する位置保持用滑り装置を設ける工程と、
前記橋桁の下面に、前記基準以外の横取りレール側の荷重受け盤の橋軸方向の移動のみを可能にする橋軸方向滑り装置を設ける工程と
からなることを特徴とする橋桁の横取り方法としたので、
基準の横取りレール上では、橋桁が橋軸方向に移動せず、しかも、基準の横取りレール以外での橋軸方向の移動は、横取り力に伴う分力で橋軸方向滑り装置によって行われ、全体の水平力もほとんど打ち消され、細かな制御なしで非平行な複数本のレールによる横移動を安全、かつ正確に制御でき、所期の目的を短時間に達成することができる。
請求項2記載の発明は、複数本の横取りレールの中から仮の基準の横取りレールを選択し、選択されなかった横取りレールの橋軸方向移動量を演算し、この橋軸方向移動量の総和が最も少ないレールを基準の横取りレールとして設定したので、基準のレールを容易に設定できる。
請求項3記載の発明は、基準の横取りレールと基準以外の横取りレールは、それぞれ橋脚の上に敷設され、前記基準の横取りレールは、前記橋脚の上に移送方向と一致する方向に敷設したので、古い橋桁と新設橋桁の交換が新たな架設用構造物をほとんど建設することなく可能となる。
請求項4記載の発明は、横取りレールの上面と横取りシップの下面の間にステンレス板と低摩擦材からなる横取り方向滑り装置を介在し、荷重受け盤の上面と橋桁側滑り装置の下面との間にステンレス板と低摩擦材からなる橋桁側滑り装置を介在したので、橋軸方向の縦送り装置を必要とせず、摩擦力の低下により、補強設備も不要となり、また、安価に橋桁の設置ができる。
請求項5記載の発明によれば、基準以外の横取りレール26nの桁方向移動量は、基準の横取りレール26aの移動量と基準以外の横取りレール26nの設置角度により演算するようにしたので、横取りの際の各レール間の水平力を最小限に抑え、安全に工事ができる。
請求項6記載の発明は、
互いに数度の非平行な複数本の横取りレールの上に橋桁を載せて横取りする橋桁の横取り装置において、
複数本の横取りレールの中から選択され、横取り方向に略一致する方向に敷設された少なくとも1本の基準の横取りレールと、
前記基準の横取りレールを除く残りの基準以外の横取りレールと、
前記基準の横取りレールと前記基準以外の横取りレールのそれぞれの上に、横取り方向のみ移動可能に設置された横取りシップと、
前記基準の横取りレールの上の横取りシップと前記基準以外の横取りレールの上の横取りシップのそれぞれの上に設けられ、前記橋桁の荷重を受ける荷重受け盤と、
前記橋桁の下面に設けられ、前記基準の横取りレール側の荷重受け盤の水平移動を制限する位置保持用滑り装置と、
前記橋桁の下面に設けられ、前記基準以外の横取りレール側の荷重受け盤の橋軸方向の移動のみを可能にする橋軸方向滑り装置と
からなるので、簡便な装置で安全に橋桁の設置や交換ができる。
請求項7記載の発明は、横取りシップは、ジャッキ台座により鉛直ジャッキを設け、この鉛直ジャッキに荷重受け盤を設けたので、橋桁、横取りレール等に移送中の歪や湾曲するなどが生じたとき、鉛直ジャッキで調整しながら安全、かつ、短時間に横取り工事ができる。
請求項8記載の発明は、横取りレールの上面と横取りシップの下面の間に介在したステンレス板と低摩擦材からなる横取り方向滑り装置と、荷重受け盤の上面と橋桁側滑り装置の下面との間に介在したステンレス板と低摩擦材からなる橋桁側滑り装置を具備したので、橋軸方向の移動手段を必要とせずに非平行のレールによる橋桁の横取りができる。
本発明による橋桁の横取り方法及び装置の実施例1の概略を説明する平面から見た模式図である。 図1の詳細な平面図である。 図1及び図2における本発明による橋桁の横取り方法及び装置の側面図である。 図3の平面図である。 図2におけるA-A線断面図である。 図2におけるB-B線断面図である。 本発明の橋桁の横取り方法及び装置を制御するための油圧回路図である。 本発明による橋桁の横取り方法及び装置における基準の横取りレールを設定する方法の説明図である。 本発明による橋桁の横取り方法及び装置の制御のためのフローチャートである。 従来の横取り装置を示す模式図である。
本発明による橋桁の横取り方法は、
互いに数度の非平行な複数本の横取りレール26の上に橋桁10を載せて横取りする橋桁の横取り方法において、
複数本の横取りレール26の中から横取り方向に略一致する少なくとも1本を基準の横取りレール26aとして設定するとともに、残りを基準以外の横取りレール26nとして設定する工程と、
前記基準の横取りレール26aと基準以外の横取りレール26nのそれぞれの上に、横取り方向のみ移動可能な横取りシップ27を設置する工程と、
前記基準の横取りレール26aの上の横取りシップ27と前記基準以外の横取りレール26nの上の横取りシップ27のそれぞれの上に、前記橋桁の荷重を受ける荷重受け盤42を設ける工程と、
前記橋桁10の下面に、前記基準の横取りレール26a側の荷重受け盤42の水平移動を制限する位置保持用滑り装置38aを設ける工程と、
前記橋桁10の下面に、前記基準以外の横取りレール26n側の荷重受け盤42の橋軸方向の移動のみを可能にする橋軸方向滑り装置38nを設ける工程と
からなり、縦送り(橋軸方向の送り)は、縦送り装置を用いることなく、横取り力の分力を用いて滑り装置で橋軸方向の移送をするようにした方法である。
基準の横取りレール26aは、複数本の横取りレール26の中から仮の基準の横取りレール26aを選択し、選択されなかった横取りレール26nの橋軸方向移動量を演算し、この演算を繰り返して橋軸方向移動量の総和が最も少ないレールを設定する。
橋桁の交換の場合には、基準の横取りレール26aと基準以外の横取りレール26nは、それぞれ橋脚25の上に敷設され、前記基準の横取りレール26aは、前記橋脚25の上に移送方向Xと一致する方向に敷設する。
橋軸方向の移動は、横取りレール26の上面と横取りシップ27の下面の間にステンレス板35と低摩擦材36からなるレール側滑り装置横取り方向滑り装置33を介在し、荷重受け盤42の上面と橋桁側滑り装置38の下面との間にステンレス板40と低摩擦材41からなる橋桁側滑り装置38を介在して行う。
基準以外の横取りレール26nの桁方向移動量は、基準の横取りレール26aの移動量と基準以外の横取りレール26nの設置角度により演算し、桁方向移動量の総和又は橋桁側滑り装置38に発生する水平力が可能な限り0に近くなるように選択する。
本発明による橋桁の横取り装置は、
互いに数度の非平行な複数本の横取りレール26の上に橋桁10を載せて横取りする橋桁の横取り装置において、
複数本の横取りレール26の中から選択され、横取り方向に略一致する方向に敷設された少なくとも1本の基準の横取りレール26aと、
前記基準の横取りレール26aを除く残りの基準以外の横取りレール26nと、
前記基準の横取りレール26aと前記基準以外の横取りレール26nのそれぞれの上に、横取り方向のみ移動可能に設置された横取りシップ27と、
前記基準の横取りレール26aの上の横取りシップ27と前記基準以外の横取りレール26nの上の横取りシップ27のそれぞれの上に設けられ、前記橋桁の荷重を受ける荷重受け盤42と、
前記橋桁10の下面に設けられ、前記基準の横取りレール26a側の荷重受け盤42の水平移動を制限する位置保持用滑り装置38aと、
前記橋桁10の下面に設けられ、前記基準以外の横取りレール26n側の荷重受け盤42の橋軸方向の移動のみを可能にする橋軸方向滑り装置38nと
からなるものとする。
橋桁、横取りレール等に移送中の歪や湾曲するなどが生じたときに対処するために、基準用横取りシップ27は、ジャッキ台座34により鉛直ジャッキ29を設け、この鉛直ジャッキ29に荷重受け盤42を設ける。
橋桁の橋軸方向の移動には、横取りレール26の上面と横取りシップ27の下面の間に介在したステンレス板35と低摩擦材36からなる横取り方向滑り装置33と、荷重受け盤42の上面と橋桁側滑り装置38の下面との間に介在したステンレス板40と低摩擦材41からなる橋桁側滑り装置38を利用する。
本発明は、複数本の横取りレール26のうち、少なくとも一部のレールが互いに非平行に敷設されている場合であって、非平行の程度が互いに数度(±3度程度)までを対象とする。横取り移動力は、水平ジャッキなどにより付与されるが、橋軸方向の移動力は、横取り移動力の分力で滑り装置により得られるようにする。このような互いに非平行に敷設せざるを得ない場合に、新設橋桁23を安全に、かつ、効率よく目的の方向に横取り移送することを可能とする橋桁の横取り方法及び装置である。横取りされる橋桁23は、n次曲線を有するもの、直線的なもの、曲線部分と直線部分で連結されたもの等を含む。
本発明の実施例1を図1以下に基づき説明する。
図1は、橋桁23bが橋脚に隣接した製作ヤードで組み立てられ又は予め他で組み立てられて台船等で運ばれてきて、橋脚25の上のレール26の端部に載せられている状態を示している。このレール26の端部の位置から古い橋桁を撤去した橋桁23aの位置まで横取りする場合、複数個の橋脚25の上の横取りレール26は、すべて平行していることが望ましい。しかし、既設路24が、河川、道路、鉄道などの上に建設されているような場合には、複数個の橋脚25が非平行であることが多い。このよう非平行の橋脚25に敷設する横取りレール26も互いに非平行に設けざるを得ない。
図1は、既設路24の3個所の橋脚25に跨って据え付けられている古い橋桁23を新たなものと交換する際に、横取り前の橋桁23bから横取り後の橋桁23aまで横取りする例を示している。
この図1において、横取り前の橋桁23bを横取り移送する方向を机上にて移送方向Xと設定し、この移送方向Xに最も近い角度の橋脚25aを選択し、この橋脚25aの上に、移送方向Xと一致させて横移送のための基準の横取りレール26aを敷設する(移送方向Xと基準の横取りレール26aのなす角度θa=0に設定する)。このようにして敷設した横取りレールを基準レール26aとする。
基準レール26aを設定する方法の詳細を図2で説明する。図中左端の橋脚25n1に敷設された基準以外の横取りレール26n1は、レール中心線28n1と移送方向Xとのなす角度を+θn1とする。同様に、図中右端の橋脚25n2に敷設された基準以外の横取りレール26n2は、レール中心線28n2と移送方向Xとのなす角度を−θn2とする。基準の横取りレール26a以外の横取りレール26nが3本以上であるときは、それぞれの横取りレール26n3、26n4、・・・における移送方向Xとのなす角度±θn1、±θn1、・・・を設定する。
なお、前記横取りレール26が3本以上ある場合において、前記基準の横取りレール26aを設定するには、基準の横取りレール26a、基準以外の横取りレール26n1、26n2、26n3、・・・と、移送方向Xとのなすそれぞれの角θa、θn1、θn2、θn3、・・・の正負の和が可能な限り0に近くなる位置の橋脚25に基準の横取りレール26aを設定する。すなわち、基準として設定した橋脚25の左右の移送方向Xとのなす角が+と−でバランスする(左右の滑りにより発生する水平力の和が0に近い)ように基準の横取りレール26aを設定することが望ましい。
基準の横取りレール26aを設定する方法を図8に基づきさらに具体的に説明する。
横取りレール26として、a、b、c、d、eの5本を有するものとし、aは、任意の設定線Yに対して左方向に+2だけ傾いているものとし、同様に、b、c、d、eは、Yに対して左方向に+1、+1、−1、−1だけ傾いているものとする。傾きは、度数、距離などを表し、概ね±3度程度までとし、橋軸方向の移動は、滑りにより移動する場合に限定する。ただし、橋軸方向の滑りによる移動が円滑に行われる場合には、±3度以上も含むものとする。
これらの中で、aが基準の横取りレール26aと設定されたものとすると、その他の4本の基準以外の横取りレール26nの桁方向の移動量の総和が−8となる。同様に、b、c、d、eがそれぞれ基準の横取りレール26aとすると、その他の4本の基準以外の横取りレール26nの桁方向の移動量の総和がそれぞれ−3、−3、+7、+7となる。したがって、移動量の総和が最も少ないb及び/又はcを基準の横取りレール26aと設定することが好ましい。
基準の横取りレール26aが上記のように複数本ある場合には、複数本を基準の横取りレールとしてもよいが、少なくとも1本であればよい。
図3〜図6において、橋脚25の上には、横取りレール26が固定的に敷設され、この横取りレール26の上に、横取り推進ジャッキ31が横取りクランプ32により着脱自在に固定されている。この横取り推進ジャッキ31は、連結材30で連結された2台1組の横取りシップ27からなり、横取りレール26の上の横取り方向滑り装置33に摺動自在に載せられ、横取りシップ27の両側のガイド板37で横取りレール26からの外れを防止している。
ここで、横取りシップ27とは、重量物を移送する船に見立てて名づけられたもので、橋桁などの重量物とレールなどの移送路との間に介在させ、重量物の荷重を受けつつ横取り移送する移送装置をいうものとする。単に重量物を載せて運ぶもの、重量物の上下調整のためのジャッキを内蔵するものなどであってもよい。
前記2台1組の横取りシップ27は、前記横取りクランプ装置32の着脱と前記水平ジャッキ装置31の進退動により、横取りレール26の上のステンレス板35とジャッキ台座34の下面の低摩擦材36からなる横取り方向滑り装置33を摺動して尺取虫のように移動する。前記横取りシップ27には、橋桁23の下面のひずみ、傾斜面等に対応する鉛直ジャッキ29を設ける。この横取りシップ27に内蔵する鉛直ジャッキ29の上には、図5及び図6に示すように、この鉛直ジャッキ29の上面の逆円錐台の球面座43が載せられて、上端が荷重受け盤42に嵌合しているので、前記荷重受け盤42と橋桁23の接触面が多少の傾斜面があっても追随して密接する。
前記クランプ装置32が解放した時のためのおしみ用クランプ(図示せず)が図10と同様に連結される。
前記橋桁23の下面には、橋桁側の滑り装置38が固定的に設けられている。この橋桁側の滑り装置38は、ガイド板39とステンレス板40と前記荷重受け盤42の上面の低摩擦材41とからなるが、基準の横取りレール26a側に設けられる位置保持用滑り装置38aと、基準以外の横取りレール26n側に設けられる橋軸方向滑り装置38nとでは、異なる構成となっている。具体的には、基準の横取りレール26a側に設けられる位置保持用滑り装置38aは、ガイド板39の下面のステンレス板40と前記荷重受け盤42の上面の低摩擦材41が密接しているが、図5に示すように、ガイド板39の下面の窪みに遊嵌し、回転はできるが、水平方向には全方向にほとんど移動できず、橋桁23を基準の横取りレール26aの上に位置保持されるようになっている。
これに対し、基準以外の横取りレール26n側に設けられる橋軸方向滑り装置38nは、図6に示すように、ガイド板39が断面下向きコ字形で軸方向に長く、鉛直ジャッキ29nがステンレス板40と低摩擦材41を介在し、横取り移動のための水平ジャッキ31の分力で橋桁23の軸方向(橋桁の長手方向)にのみ摺動しつつ移動できる(横取り方向には移動できない)ようになっている。
なお、橋桁23の下面に設けた橋桁側の滑り装置38のうち橋軸方向滑り装置38nは、橋桁23が湾曲しているなど直線でない図2の例では、橋桁23の湾曲に追従して橋軸方向に一致させて取り付けた。しかし、橋桁23が直線以外の形状であっても移送方向Xと直交する方向に取り付けるようにしてもよく、橋軸方向とはこれらを含むものとする。
前記低摩擦材36と低摩擦材41は、例えば、バックメタルの鋼板に青銅粉末を焼結した多孔質焼結に、特殊充填剤の4フッ化エチレン樹脂を含浸させた3層構造のもので、耐荷重性が強く、放熱性がよく、無給油で使用できるものであり、バックメタルの鋼板には、耐食性向上のため錫メッキが施してあるものが用いられる。
図7に示す油圧制御回路において、CPUなどの集中制御盤44には、計測制御用パソコン45が接続され、この計測制御用パソコン45には、図示しない制御を指令する入力装置、各種データの記録装置、表示装置、プリンタ等を接続した計測制御用パソコン45が接続されている。前記集中制御盤44に接続されている油圧制御回路46は、設定された前記基準の横取りレール26aを制御する基準レール用油圧制御回路46aと、前記基準以外の横取りレール26nを制御する基準レール以外用油圧制御回路46nとからなる。前記基準レール用油圧制御回路46aは、前記横取りシップ27の鉛直ジャッキ29aに圧油を送る鉛直ジャッキ用電動ポンプユニット47aと前記基準レール用水平ジャッキ装置31aの横取りのために圧油を送る横取りジャッキ用電動ポンプユニット48aを有する。前記基準レール以外用油圧制御回路46nは、前記横取りシップ27の鉛直ジャッキ29nに圧油を送る鉛直ジャッキ用電動ポンプユニット47nと前記基準レール用以外の水平ジャッキ装置31nの横取りのために圧油を送る横取りジャッキ用電動ポンプユニット48nを有する。
前記基準レール用水平ジャッキ装置31aの移動量を検出する基準レール側横取り用センサー49aと前記基準レール用以外の水平ジャッキ装置31nの移動量を検出する基準レール側以外の横取り用センサー49nは、前記集中制御盤44に接続され、また、前記基準レール用水平ジャッキ装置31aのバルブ51aと前記基準レール用以外の水平ジャッキ装置31nのバルブ51nは、前記集中制御盤44に接続されている。
さらに、水平用センサー50は、前記鉛直ジャッキ29nの橋軸方向又は移送方向Xと直交する方向の移動検出用であり、前記集中制御盤44に接続されている。
以上の構成による作用を説明する。
(1)図1及び図2において、古い橋桁が撤去されたら、複数の橋脚25の上に、それぞれ横取りレール26が敷設される。横取りレール26の敷設については、前述したように、横取り前の橋桁23bを横取り移送する方向を机上にて移送方向Xと設定し、この移送方向Xに最も近い角度の橋脚25aを選択し、この橋脚25aの上に、移送方向Xと一致させて(θa=0)横取りのための基準の横取りレール26aを敷設し、基準レールと設定する。
基準以外の横取りレール26nについては、橋脚25nの方向に沿ってそれぞれ敷設する。具体的には、図中左端の橋脚25n1に敷設された横取りレール26n1は、レール中心線n1が移送方向Xとなす角度を+θn1とし、図中右端の橋脚25n2に敷設された横取りレール26n2は、レール中心線n2が移送方向Xとなす角度を−θn2とし、基準の横取りレール26a以外の横取りレール26が3本以上であるときは、同様に敷設する。
(2)それぞれの横取りレール26には、鉛直ジャッキ29を有する横取りシップ27を載せる。この鉛直ジャッキ29の上に、制作ヤードで組み立てられ、又は他で組み立てられて台船に載せられて運ばれてきた橋桁23を載せる。
基準の横取りレール26aに載せられた横取りシップ27の鉛直ジャッキ29aは、図5に示すように、横取り前の橋桁23bの下面の位置保持用滑り装置38aに回転できるが水平方向にほとんど移動できないように嵌合している。
また,基準以外の横取りレール26nに載せられた横取りシップ27の鉛直ジャッキ29nは、図6に示すように、横取り前の橋桁23bの下面の橋軸方向滑り装置38nに、回転とガイド板39に沿って水平方向(橋軸方向又は移送方向Xと直交する方向など橋桁の長手方向)の滑りによる移動ができるように嵌合している。
(3)横取りレール26の上に、横取り前の橋桁23bが載せられたら、図7に示すように、集中制御盤44からの指令により、鉛直ジャッキ用電動ポンプユニット47aから鉛直ジャッキ29aに、鉛直ジャッキ用電動ポンプユニット47nから鉛直ジャッキ29nにそれぞれ圧油を送り、橋桁23の下面に密着させる。また、橋桁23の横取りジャッキ用電動ポンプユニット48aから基準レール用水平ジャッキ装置31aに、横取りジャッキ用電動ポンプユニット48nから基準レール用以外の水平ジャッキ装置31nにそれぞれ圧油を送り、橋桁23の横取り移動を開始する。
基準の横取りレール26aでは、鉛直ジャッキ29aが位置保持用滑り装置38aにより水平移動できないので、移送方向X方向のみの横取りとなる。単位時間当たりの横取り移動距離をdとする。移動距離は、基準レール側横取り用センサー49aで検出されて集中制御盤44にフィードバックされて予め設定された距離となるように横取りジャッキ用電動ポンプユニット48aを制御する。
基準以外の横取りレール26nでは、移送方向Xとレール中心線nとの間に角度θを有するので、鉛直ジャッキ29nが橋軸方向滑り装置38nにより橋軸方向(移送方向Xと直交する方向などの橋桁の長手方向)に滑りにより水平移動しつつ基準以外の横取りレール26nに沿って横取りする。基準以外の横取りレール26nにおける単位時間当たりの横取り距離は、d/cosθとなる。基準以外の横取りレール26nの桁方向移動量は、基準の横取りレール26aの移動量と基準以外の横取りレール26nの設置角度により演算する。この基準以外の横取りレール26nにおける単位時間当たりの橋軸方向の移動距離は、橋桁23が直線的な場合には、略d×tanθとなる。橋桁23が曲線など直線以外の場合には、その形状の変化に応じて刻々に演算される。
基準以外の複数本の横取りレール26nには、この横取りレール26nと直交するガイド板39の方向に摩擦力が発生するが、この摩擦力は、角度が異なる横取りレール26n毎のベクトル値となり、単純には、加減算できないが、互いに±3度程度の非平行な複数本の横取りレール26であるとすると、平行とみなして単純に加減算して発生する水平力の総和が0となるように基準の横取りレール26aを設定することが望ましい。
移動距離は、基準レール側以外の横取り用センサー49nで検出されて集中制御盤44にフィードバックされて予め設定された距離となるように横取りジャッキ用電動ポンプユニット48nを制御する。
(4)基準の横取りレール26aと複数本の基準以外の横取りレール26nで互いに連動して以上の動作を繰り返すが、水平ジャッキ装置31のストローク限界に達したら、水平ジャッキ装置31を緩めて固定位置を変えて移送を繰り返す。横取り前の橋桁23bが既設路24の取り付け位置の横取り後の橋桁23aまで達したら移動を停止し、橋桁23を橋脚25に固定する。
(5)図9によりさらに詳しく説明する。
(a)基準レール側横取り用センサー49aと基準レール側以外の横取り用センサー49nにて検出された信号により横取りシップ27の桁移動による変位量・水平力問題がないかどうかを集中制御盤44で判断し、問題があれば調整する。
(b)水平用センサー50にて検出された信号により鉛直ジャッキ29nの橋軸方向、移送方向Xと直交する方向などの橋桁の長手方向の移動が検出され、問題がないかどうかを集中制御盤44で判断し、問題があれば調整する。
(c)すべての鉛直ジャッキ29の水平力問題がないかどうかを内蔵するセンサー(図示せず)で検出し、問題がないかどうかを集中制御盤44で判断し、問題があれば調整する。
(a)(b)(c)のいずれも問題がなければ、桁移動量所定量かが判断され、所定量になるまで桁移動し、所定量になれば終了する。
橋脚25に固定したら新設橋桁23の滑り装置38、横送りレール26、水平ジャッキ装置31、横取りシップ27等を撤去する。
10…橋桁、11…障害物、12…レール、13…クランプ装置、14…テンションバー、15…油圧ジャッキ、16…おしみ用クランプ、17…水平ジャッキ装置、18…連結杆、19…荷重受け盤、20…横送り装置、21…縦送り装置、22…鉛直ジャッキ、23…橋桁、24…既設路、25…橋脚、26…横取りレール、27…横取りシップ、28…レール中心線、29…鉛直ジャッキ、30…連結材、31…水平ジャッキ装置、32…クランプ装置、33…横取り方向滑り装置、34…ジャッキ台座、35…ステンレス板、36…低摩擦材、37…ガイド板、38…橋桁側の滑り装置(38a…位置保持用滑り装置、38n…橋軸方向滑り装置)、39…ガイド板、40…ステンレス板、41…低摩擦材、42…荷重受け盤、43…球面座、44…CPUなどの集中制御盤、45…計測制御用パソコン、46…油圧制御回路、47…基準レール以外用油圧制御回路、48…横取りジャッキ用ポンプユニット、49…横取り用センサー、50…水平用センサー、51…バルブ。

Claims (8)

  1. 互いに数度の非平行な複数本の横取りレールの上に橋桁を載せて横取りする橋桁の横取り方法において、
    複数本の横取りレールの中から横取り方向に略一致する少なくとも1本を基準の横取りレールとして設定するとともに、残りを基準以外の横取りレールとして設定する工程と、
    前記基準の横取りレールと前記基準以外の横取りレールのそれぞれの上に、横取り方向のみ移動可能な横取りシップを設置する工程と、
    前記基準の横取りレールの上の横取りシップと前記基準以外の横取りレールの上の横取りシップのそれぞれの上に、前記橋桁の荷重を受ける荷重受け盤を設ける工程と、
    前記橋桁の下面に、前記基準の横取りレール側の荷重受け盤の水平移動を制限する位置保持用滑り装置を設ける工程と、
    前記橋桁の下面に、前記基準以外の横取りレール側の荷重受け盤の橋軸方向の移動のみを可能にする橋軸方向滑り装置を設ける工程と
    からなることを特徴とする橋桁の横取り方法。
  2. 複数本の横取りレールの中から仮の基準の横取りレールを選択し、選択されなかった横取りレールの橋軸方向移動量を演算し、この橋軸方向移動量の総和が最も少ないレールを基準の横取りレールとして設定したことを特徴とする請求項1記載の橋桁の横取り方法。
  3. 基準の横取りレールと基準以外の横取りレールは、それぞれ橋脚の上に敷設され、前記基準の横取りレールは、前記橋脚の上に移送方向と一致する方向に敷設したことを特徴とする請求項1又は2記載の橋桁の横取り方法。
  4. 横取りレールの上面と横取りシップの下面の間にステンレス板と低摩擦材からなる横取り方向滑り装置を介在し、荷重受け盤の上面と橋桁側滑り装置の下面との間にステンレス板と低摩擦材からなる橋桁側滑り装置を介在したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の橋桁の横取り方法。
  5. 基準以外の横取りレールの桁方向移動量は、基準の横取りレールの移動量と基準以外の横取りレールの設置角度により演算し、基準以外の複数本の横取りレールに発生する水平力の総和を可及的に0近づけるようにしたことを特徴とする請求項2記載の橋桁の横取り方法。
  6. 互いに数度の非平行な複数本の横取りレールの上に橋桁を載せて横取りする橋桁の横取り装置において、
    複数本の横取りレールの中から選択され、横取り方向に略一致する方向に敷設された少なくとも1本の基準の横取りレールと、
    前記基準の横取りレールを除く残りの基準以外の横取りレールと、
    前記基準の横取りレールと前記基準以外の横取りレールのそれぞれの上に、横取り方向のみ移動可能に設置された横取りシップと、
    前記基準の横取りレールの上の横取りシップと前記基準以外の横取りレールの上の横取りシップのそれぞれの上に設けられ、前記橋桁の荷重を受ける荷重受け盤と、
    前記橋桁の下面に設けられ、前記基準の横取りレール側の荷重受け盤の水平移動を制限する位置保持用滑り装置と、
    前記橋桁の下面に設けられ、前記基準以外の横取りレール側の荷重受け盤の橋軸方向の移動のみを可能にする橋軸方向滑り装置と
    からなることを特徴とする橋桁の横取り装置。
  7. 横取りシップは、ジャッキ台座により鉛直ジャッキを設け、この鉛直ジャッキに荷重受け盤を設けたことを特徴とする請求項6記載の橋桁の横取り装置。
  8. 横取りレールの上面と横取りシップの下面の間に介在したステンレス板と低摩擦材からなる横取り方向滑り装置と、荷重受け盤の上面と橋桁側滑り装置の下面との間に介在したステンレス板と低摩擦材からなる橋桁側滑り装置とを具備してなることを特徴とする請求項6又は7記載の橋桁の横取り装置。
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