JP6545653B2 - 橋桁の横取り方法及び装置 - Google Patents
橋桁の横取り方法及び装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6545653B2 JP6545653B2 JP2016218630A JP2016218630A JP6545653B2 JP 6545653 B2 JP6545653 B2 JP 6545653B2 JP 2016218630 A JP2016218630 A JP 2016218630A JP 2016218630 A JP2016218630 A JP 2016218630A JP 6545653 B2 JP6545653 B2 JP 6545653B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- take
- rail
- bridge girder
- bridge
- over
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 28
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 claims description 24
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 claims description 24
- 239000002783 friction material Substances 0.000 claims description 23
- 238000009434 installation Methods 0.000 claims description 8
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims 1
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 6
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 2
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 241000258937 Hemiptera Species 0.000 description 1
- 230000000740 bleeding effect Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 1
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 1
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 239000000945 filler Substances 0.000 description 1
- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 1
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 230000001141 propulsive effect Effects 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 238000005245 sintering Methods 0.000 description 1
- BFKJFAAPBSQJPD-UHFFFAOYSA-N tetrafluoroethene Chemical group FC(F)=C(F)F BFKJFAAPBSQJPD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
Description
この方法をさらに詳しく説明すると、他方のレール12bが橋桁10の横取り移送方向に敷設されているものであるとし、一方のレール12aが橋桁10の移送路の障害物11を避けるように橋桁10の横取り方向に対し角度θだけ斜めに敷設したものとする。一方のレール12aと他方のレール12bからなるレール12の上には、低摩擦材とステンレス板を介在して横送り装置20の鉛直ジャッキ22が設置され、この鉛直ジャッキ22は、一方側に水平ジャッキ17を介してクランプ装置13に連結され、他方側に連結杆18を介して前記クランプ装置13が解放した時のためのおしみ用クランプ16が連結されている。前記鉛直ジャッキ22の上には、荷重受け盤19が回転自在に載せられ、この荷重受け盤19には、テンションバー14が貫通螺合されている。このテンションバー14の両端部には、縦送り装置21としての油圧ジャッキ15が設けられ、この油圧ジャッキ15は、橋桁10に固定されている。前記橋桁10の下面と前記荷重受け盤19の上面の接触面には、橋桁10を縦送りするために低摩擦材とステンレス板を介在している。
この状態で一方のレール12aと他方のレール12bのそれぞれの水平ジャッキ装置17を伸長して推進力を与えると、橋桁10は、一方のレール12aと他方のレール12bの上をスライドしながら横取りを行う。このとき、他方のレール12b側の鉛直ジャッキ22に搭載された荷重受け盤19は、縦移動せずに横送り装置20で横移動する。一方のレール12aの鉛直ジャッキ22の上の荷重受け盤19には、テンションバー14が貫通螺合しているので、油圧ジャッキ15にて角度θに対応して横送り装置20の横移動と縦送り装置21の縦移動が連動して行われる。横送り装置20の横移動と縦送り装置21の縦移動は、低摩擦材とステンレス板を介在して行われる。
しかるに、この従来の方法は、他方のレール12b側では、横送り装置20により橋桁10と直交する方向にだけ横取りすればよいが、一方のレール12a側では、横送り装置20と縦送り装置21を連動して制御しなければならない。具体的には、他方のレール12b側の横送り装置20の単位時間当たりの移送距離をxとすれば、一方のレール12a側の横送り装置20と縦送り装置21の単位時間当たりの移送距離zとyは、それぞれz=x/cosθ、y=xtanθとなるように制御しなければならない。
複数本の横取りレール26の中から横取り方向に略一致する少なくとも1本を基準の横取りレール26aとして設定するとともに、残りを基準以外の横取りレール26nとして設定する工程と、
前記基準の横取りレール26aと基準以外の横取りレール26nのそれぞれの上に、横取り方向のみ移動可能な横取りシップ27を設置する工程と、
前記基準の横取りレール26aの上の横取りシップ27と前記基準以外の横取りレール26nの上の横取りシップ27のそれぞれの上に、前記橋桁の荷重を受ける荷重受け盤42を設ける工程と、
前記橋桁10の下面に、前記基準の横取りレール26a側の荷重受け盤42の水平移動を制限する位置保持用滑り装置38aを設ける工程と、
前記橋桁10の下面に、前記基準以外の横取りレール26n側の荷重受け盤42の橋軸方向の移動のみを可能にする橋軸方向滑り装置38nを設ける工程と
からなることを特徴とする橋桁の横取り方法。
基準の横取りレール26aと基準以外の横取りレール26nは、それぞれ橋脚25の上に敷設され、前記基準の横取りレール26aは、前記橋脚25の上に移送方向Xと一致する方向に敷設する。
基準以外の横取りレール26nの桁方向移動量は、基準の横取りレール26aの移動量と基準以外の横取りレール26nの設置角度により演算する。基準以外の複数本の横取りレール26nに発生する水平力の総和が0となることが望ましい。
複数本の横取りレール26の中から選択され、横取り方向に略一致する方向に敷設された少なくとも1本の基準の横取りレール26aと、
前記基準の横取りレール26aを除く残りの基準以外の横取りレール26nと、
前記基準の横取りレール26aと前記基準以外の横取りレール26nのそれぞれの上に、横取り方向のみ移動可能に設置された横取りシップ27と、
前記基準の横取りレール26aの上の横取りシップ27と前記基準以外の横取りレール26nの上の横取りシップ27のそれぞれの上に設けられ、前記橋桁の荷重を受ける荷重受け盤42と、
前記橋桁10の下面に設けられ、前記基準の横取りレール26a側の荷重受け盤42の水平移動を制限する位置保持用滑り装置38aと、
前記橋桁10の下面に設けられ、前記基準以外の横取りレール26n側の荷重受け盤42の橋軸方向の移動のみを可能にする橋軸方向滑り装置38nと
からなることを特徴とする橋桁の横取り装置である。
横取りレール26の上面と横取りシップ27の下面の間に介在したステンレス板35と低摩擦材36からなる横取り方向滑り装置33と、荷重受け盤42の上面と橋桁側滑り装置38の下面との間に介在したステンレス板40と低摩擦材41からなる橋桁側滑り装置38を具備してなることを特徴とする。
互いに数度の非平行な複数本の横取りレールの上に橋桁を載せて横取りする橋桁の横取り方法において、
複数本の横取りレールの中から横取り方向に略一致する少なくとも1本を基準の横取りレールとして設定するとともに、残りを基準以外の横取りレールとして設定する工程と、
前記基準の横取りレールと基準以外の横取りレールのそれぞれの上に、横取り方向のみ移動可能な横取りシップを設置する工程と、
前記基準の横取りレールの上の横取りシップと前記基準以外の横取りレールの上の横取りシップのそれぞれの上に、前記橋桁の荷重を受ける荷重受け盤を設ける工程と、
前記橋桁の下面に、前記基準の横取りレール側の荷重受け盤の水平移動を制限する位置保持用滑り装置を設ける工程と、
前記橋桁の下面に、前記基準以外の横取りレール側の荷重受け盤の橋軸方向の移動のみを可能にする橋軸方向滑り装置を設ける工程と
からなることを特徴とする橋桁の横取り方法としたので、
基準の横取りレール上では、橋桁が橋軸方向に移動せず、しかも、基準の横取りレール以外での橋軸方向の移動は、横取り力に伴う分力で橋軸方向滑り装置によって行われ、全体の水平力もほとんど打ち消され、細かな制御なしで非平行な複数本のレールによる横移動を安全、かつ正確に制御でき、所期の目的を短時間に達成することができる。
互いに数度の非平行な複数本の横取りレールの上に橋桁を載せて横取りする橋桁の横取り装置において、
複数本の横取りレールの中から選択され、横取り方向に略一致する方向に敷設された少なくとも1本の基準の横取りレールと、
前記基準の横取りレールを除く残りの基準以外の横取りレールと、
前記基準の横取りレールと前記基準以外の横取りレールのそれぞれの上に、横取り方向のみ移動可能に設置された横取りシップと、
前記基準の横取りレールの上の横取りシップと前記基準以外の横取りレールの上の横取りシップのそれぞれの上に設けられ、前記橋桁の荷重を受ける荷重受け盤と、
前記橋桁の下面に設けられ、前記基準の横取りレール側の荷重受け盤の水平移動を制限する位置保持用滑り装置と、
前記橋桁の下面に設けられ、前記基準以外の横取りレール側の荷重受け盤の橋軸方向の移動のみを可能にする橋軸方向滑り装置と
からなるので、簡便な装置で安全に橋桁の設置や交換ができる。
互いに数度の非平行な複数本の横取りレール26の上に橋桁10を載せて横取りする橋桁の横取り方法において、
複数本の横取りレール26の中から横取り方向に略一致する少なくとも1本を基準の横取りレール26aとして設定するとともに、残りを基準以外の横取りレール26nとして設定する工程と、
前記基準の横取りレール26aと基準以外の横取りレール26nのそれぞれの上に、横取り方向のみ移動可能な横取りシップ27を設置する工程と、
前記基準の横取りレール26aの上の横取りシップ27と前記基準以外の横取りレール26nの上の横取りシップ27のそれぞれの上に、前記橋桁の荷重を受ける荷重受け盤42を設ける工程と、
前記橋桁10の下面に、前記基準の横取りレール26a側の荷重受け盤42の水平移動を制限する位置保持用滑り装置38aを設ける工程と、
前記橋桁10の下面に、前記基準以外の横取りレール26n側の荷重受け盤42の橋軸方向の移動のみを可能にする橋軸方向滑り装置38nを設ける工程と
からなり、縦送り(橋軸方向の送り)は、縦送り装置を用いることなく、横取り力の分力を用いて滑り装置で橋軸方向の移送をするようにした方法である。
互いに数度の非平行な複数本の横取りレール26の上に橋桁10を載せて横取りする橋桁の横取り装置において、
複数本の横取りレール26の中から選択され、横取り方向に略一致する方向に敷設された少なくとも1本の基準の横取りレール26aと、
前記基準の横取りレール26aを除く残りの基準以外の横取りレール26nと、
前記基準の横取りレール26aと前記基準以外の横取りレール26nのそれぞれの上に、横取り方向のみ移動可能に設置された横取りシップ27と、
前記基準の横取りレール26aの上の横取りシップ27と前記基準以外の横取りレール26nの上の横取りシップ27のそれぞれの上に設けられ、前記橋桁の荷重を受ける荷重受け盤42と、
前記橋桁10の下面に設けられ、前記基準の横取りレール26a側の荷重受け盤42の水平移動を制限する位置保持用滑り装置38aと、
前記橋桁10の下面に設けられ、前記基準以外の横取りレール26n側の荷重受け盤42の橋軸方向の移動のみを可能にする橋軸方向滑り装置38nと
からなるものとする。
本発明の実施例1を図1以下に基づき説明する。
図1は、橋桁23bが橋脚に隣接した製作ヤードで組み立てられ又は予め他で組み立てられて台船等で運ばれてきて、橋脚25の上のレール26の端部に載せられている状態を示している。このレール26の端部の位置から古い橋桁を撤去した橋桁23aの位置まで横取りする場合、複数個の橋脚25の上の横取りレール26は、すべて平行していることが望ましい。しかし、既設路24が、河川、道路、鉄道などの上に建設されているような場合には、複数個の橋脚25が非平行であることが多い。このよう非平行の橋脚25に敷設する横取りレール26も互いに非平行に設けざるを得ない。
この図1において、横取り前の橋桁23bを横取り移送する方向を机上にて移送方向Xと設定し、この移送方向Xに最も近い角度の橋脚25aを選択し、この橋脚25aの上に、移送方向Xと一致させて横移送のための基準の横取りレール26aを敷設する(移送方向Xと基準の横取りレール26aのなす角度θa=0に設定する)。このようにして敷設した横取りレールを基準レール26aとする。
なお、前記横取りレール26が3本以上ある場合において、前記基準の横取りレール26aを設定するには、基準の横取りレール26a、基準以外の横取りレール26n1、26n2、26n3、・・・と、移送方向Xとのなすそれぞれの角θa、θn1、θn2、θn3、・・・の正負の和が可能な限り0に近くなる位置の橋脚25に基準の横取りレール26aを設定する。すなわち、基準として設定した橋脚25の左右の移送方向Xとのなす角が+と−でバランスする(左右の滑りにより発生する水平力の和が0に近い)ように基準の横取りレール26aを設定することが望ましい。
横取りレール26として、a、b、c、d、eの5本を有するものとし、aは、任意の設定線Yに対して左方向に+2だけ傾いているものとし、同様に、b、c、d、eは、Yに対して左方向に+1、+1、−1、−1だけ傾いているものとする。傾きは、度数、距離などを表し、概ね±3度程度までとし、橋軸方向の移動は、滑りにより移動する場合に限定する。ただし、橋軸方向の滑りによる移動が円滑に行われる場合には、±3度以上も含むものとする。
これらの中で、aが基準の横取りレール26aと設定されたものとすると、その他の4本の基準以外の横取りレール26nの桁方向の移動量の総和が−8となる。同様に、b、c、d、eがそれぞれ基準の横取りレール26aとすると、その他の4本の基準以外の横取りレール26nの桁方向の移動量の総和がそれぞれ−3、−3、+7、+7となる。したがって、移動量の総和が最も少ないb及び/又はcを基準の横取りレール26aと設定することが好ましい。
基準の横取りレール26aが上記のように複数本ある場合には、複数本を基準の横取りレールとしてもよいが、少なくとも1本であればよい。
ここで、横取りシップ27とは、重量物を移送する船に見立てて名づけられたもので、橋桁などの重量物とレールなどの移送路との間に介在させ、重量物の荷重を受けつつ横取り移送する移送装置をいうものとする。単に重量物を載せて運ぶもの、重量物の上下調整のためのジャッキを内蔵するものなどであってもよい。
前記2台1組の横取りシップ27は、前記横取りクランプ装置32の着脱と前記水平ジャッキ装置31の進退動により、横取りレール26の上のステンレス板35とジャッキ台座34の下面の低摩擦材36からなる横取り方向滑り装置33を摺動して尺取虫のように移動する。前記横取りシップ27には、橋桁23の下面のひずみ、傾斜面等に対応する鉛直ジャッキ29を設ける。この横取りシップ27に内蔵する鉛直ジャッキ29の上には、図5及び図6に示すように、この鉛直ジャッキ29の上面の逆円錐台の球面座43が載せられて、上端が荷重受け盤42に嵌合しているので、前記荷重受け盤42と橋桁23の接触面が多少の傾斜面があっても追随して密接する。
前記クランプ装置32が解放した時のためのおしみ用クランプ(図示せず)が図10と同様に連結される。
なお、橋桁23の下面に設けた橋桁側の滑り装置38のうち橋軸方向滑り装置38nは、橋桁23が湾曲しているなど直線でない図2の例では、橋桁23の湾曲に追従して橋軸方向に一致させて取り付けた。しかし、橋桁23が直線以外の形状であっても移送方向Xと直交する方向に取り付けるようにしてもよく、橋軸方向とはこれらを含むものとする。
前記低摩擦材36と低摩擦材41は、例えば、バックメタルの鋼板に青銅粉末を焼結した多孔質焼結に、特殊充填剤の4フッ化エチレン樹脂を含浸させた3層構造のもので、耐荷重性が強く、放熱性がよく、無給油で使用できるものであり、バックメタルの鋼板には、耐食性向上のため錫メッキが施してあるものが用いられる。
さらに、水平用センサー50は、前記鉛直ジャッキ29nの橋軸方向又は移送方向Xと直交する方向の移動検出用であり、前記集中制御盤44に接続されている。
(1)図1及び図2において、古い橋桁が撤去されたら、複数の橋脚25の上に、それぞれ横取りレール26が敷設される。横取りレール26の敷設については、前述したように、横取り前の橋桁23bを横取り移送する方向を机上にて移送方向Xと設定し、この移送方向Xに最も近い角度の橋脚25aを選択し、この橋脚25aの上に、移送方向Xと一致させて(θa=0)横取りのための基準の横取りレール26aを敷設し、基準レールと設定する。
基準以外の横取りレール26nについては、橋脚25nの方向に沿ってそれぞれ敷設する。具体的には、図中左端の橋脚25n1に敷設された横取りレール26n1は、レール中心線n1が移送方向Xとなす角度を+θn1とし、図中右端の橋脚25n2に敷設された横取りレール26n2は、レール中心線n2が移送方向Xとなす角度を−θn2とし、基準の横取りレール26a以外の横取りレール26が3本以上であるときは、同様に敷設する。
基準の横取りレール26aに載せられた横取りシップ27の鉛直ジャッキ29aは、図5に示すように、横取り前の橋桁23bの下面の位置保持用滑り装置38aに回転できるが水平方向にほとんど移動できないように嵌合している。
また,基準以外の横取りレール26nに載せられた横取りシップ27の鉛直ジャッキ29nは、図6に示すように、横取り前の橋桁23bの下面の橋軸方向滑り装置38nに、回転とガイド板39に沿って水平方向(橋軸方向又は移送方向Xと直交する方向など橋桁の長手方向)の滑りによる移動ができるように嵌合している。
基準以外の横取りレール26nでは、移送方向Xとレール中心線nとの間に角度θを有するので、鉛直ジャッキ29nが橋軸方向滑り装置38nにより橋軸方向(移送方向Xと直交する方向などの橋桁の長手方向)に滑りにより水平移動しつつ基準以外の横取りレール26nに沿って横取りする。基準以外の横取りレール26nにおける単位時間当たりの横取り距離は、d/cosθとなる。基準以外の横取りレール26nの桁方向移動量は、基準の横取りレール26aの移動量と基準以外の横取りレール26nの設置角度により演算する。この基準以外の横取りレール26nにおける単位時間当たりの橋軸方向の移動距離は、橋桁23が直線的な場合には、略d×tanθとなる。橋桁23が曲線など直線以外の場合には、その形状の変化に応じて刻々に演算される。
基準以外の複数本の横取りレール26nには、この横取りレール26nと直交するガイド板39の方向に摩擦力が発生するが、この摩擦力は、角度が異なる横取りレール26n毎のベクトル値となり、単純には、加減算できないが、互いに±3度程度の非平行な複数本の横取りレール26であるとすると、平行とみなして単純に加減算して発生する水平力の総和が0となるように基準の横取りレール26aを設定することが望ましい。
移動距離は、基準レール側以外の横取り用センサー49nで検出されて集中制御盤44にフィードバックされて予め設定された距離となるように横取りジャッキ用電動ポンプユニット48nを制御する。
(a)基準レール側横取り用センサー49aと基準レール側以外の横取り用センサー49nにて検出された信号により横取りシップ27の桁移動による変位量・水平力問題がないかどうかを集中制御盤44で判断し、問題があれば調整する。
(b)水平用センサー50にて検出された信号により鉛直ジャッキ29nの橋軸方向、移送方向Xと直交する方向などの橋桁の長手方向の移動が検出され、問題がないかどうかを集中制御盤44で判断し、問題があれば調整する。
(c)すべての鉛直ジャッキ29の水平力問題がないかどうかを内蔵するセンサー(図示せず)で検出し、問題がないかどうかを集中制御盤44で判断し、問題があれば調整する。
(a)(b)(c)のいずれも問題がなければ、桁移動量所定量かが判断され、所定量になるまで桁移動し、所定量になれば終了する。
橋脚25に固定したら新設橋桁23の滑り装置38、横送りレール26、水平ジャッキ装置31、横取りシップ27等を撤去する。
Claims (8)
- 互いに数度の非平行な複数本の横取りレールの上に橋桁を載せて横取りする橋桁の横取り方法において、
複数本の横取りレールの中から横取り方向に略一致する少なくとも1本を基準の横取りレールとして設定するとともに、残りを基準以外の横取りレールとして設定する工程と、
前記基準の横取りレールと前記基準以外の横取りレールのそれぞれの上に、横取り方向のみ移動可能な横取りシップを設置する工程と、
前記基準の横取りレールの上の横取りシップと前記基準以外の横取りレールの上の横取りシップのそれぞれの上に、前記橋桁の荷重を受ける荷重受け盤を設ける工程と、
前記橋桁の下面に、前記基準の横取りレール側の荷重受け盤の水平移動を制限する位置保持用滑り装置を設ける工程と、
前記橋桁の下面に、前記基準以外の横取りレール側の荷重受け盤の橋軸方向の移動のみを可能にする橋軸方向滑り装置を設ける工程と
からなることを特徴とする橋桁の横取り方法。 - 複数本の横取りレールの中から仮の基準の横取りレールを選択し、選択されなかった横取りレールの橋軸方向移動量を演算し、この橋軸方向移動量の総和が最も少ないレールを基準の横取りレールとして設定したことを特徴とする請求項1記載の橋桁の横取り方法。
- 基準の横取りレールと基準以外の横取りレールは、それぞれ橋脚の上に敷設され、前記基準の横取りレールは、前記橋脚の上に移送方向と一致する方向に敷設したことを特徴とする請求項1又は2記載の橋桁の横取り方法。
- 横取りレールの上面と横取りシップの下面の間にステンレス板と低摩擦材からなる横取り方向滑り装置を介在し、荷重受け盤の上面と橋桁側滑り装置の下面との間にステンレス板と低摩擦材からなる橋桁側滑り装置を介在したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の橋桁の横取り方法。
- 基準以外の横取りレールの桁方向移動量は、基準の横取りレールの移動量と基準以外の横取りレールの設置角度により演算し、基準以外の複数本の横取りレールに発生する水平力の総和を可及的に0近づけるようにしたことを特徴とする請求項2記載の橋桁の横取り方法。
- 互いに数度の非平行な複数本の横取りレールの上に橋桁を載せて横取りする橋桁の横取り装置において、
複数本の横取りレールの中から選択され、横取り方向に略一致する方向に敷設された少なくとも1本の基準の横取りレールと、
前記基準の横取りレールを除く残りの基準以外の横取りレールと、
前記基準の横取りレールと前記基準以外の横取りレールのそれぞれの上に、横取り方向のみ移動可能に設置された横取りシップと、
前記基準の横取りレールの上の横取りシップと前記基準以外の横取りレールの上の横取りシップのそれぞれの上に設けられ、前記橋桁の荷重を受ける荷重受け盤と、
前記橋桁の下面に設けられ、前記基準の横取りレール側の荷重受け盤の水平移動を制限する位置保持用滑り装置と、
前記橋桁の下面に設けられ、前記基準以外の横取りレール側の荷重受け盤の橋軸方向の移動のみを可能にする橋軸方向滑り装置と
からなることを特徴とする橋桁の横取り装置。 - 横取りシップは、ジャッキ台座により鉛直ジャッキを設け、この鉛直ジャッキに荷重受け盤を設けたことを特徴とする請求項6記載の橋桁の横取り装置。
- 横取りレールの上面と横取りシップの下面の間に介在したステンレス板と低摩擦材からなる横取り方向滑り装置と、荷重受け盤の上面と橋桁側滑り装置の下面との間に介在したステンレス板と低摩擦材からなる橋桁側滑り装置とを具備してなることを特徴とする請求項6又は7記載の橋桁の横取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016218630A JP6545653B2 (ja) | 2016-11-09 | 2016-11-09 | 橋桁の横取り方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016218630A JP6545653B2 (ja) | 2016-11-09 | 2016-11-09 | 橋桁の横取り方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018076695A JP2018076695A (ja) | 2018-05-17 |
JP6545653B2 true JP6545653B2 (ja) | 2019-07-17 |
Family
ID=62149061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016218630A Active JP6545653B2 (ja) | 2016-11-09 | 2016-11-09 | 橋桁の横取り方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6545653B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115369781B (zh) * | 2022-08-02 | 2023-04-25 | 中铁二十五局集团第二工程有限公司 | 一种高速铁路连续桥梁同步纠偏方法 |
CN218560124U (zh) * | 2022-09-13 | 2023-03-03 | 中铁上海工程局集团有限公司 | 一种轨道梁锚杆更换用横移装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FI118606B (fi) * | 2006-03-15 | 2008-01-15 | Megasiirto Oy | Menetelmä ja sovitelma sillan siirtämiseksi |
JP5502828B2 (ja) * | 2011-10-14 | 2014-05-28 | 大瀧ジャッキ株式会社 | 重量物搭載装置及び重量物の移動方法 |
JP5937023B2 (ja) * | 2013-02-07 | 2016-06-22 | オックスジャッキ株式会社 | 重量物の横取り移送方法及びその装置 |
JP6167034B2 (ja) * | 2013-12-16 | 2017-07-19 | 株式会社Ihiインフラシステム | 重量物案内装置 |
-
2016
- 2016-11-09 JP JP2016218630A patent/JP6545653B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018076695A (ja) | 2018-05-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6545653B2 (ja) | 橋桁の横取り方法及び装置 | |
KR20170017071A (ko) | 선박의 곡률에 따라 반목의 조정이 가능한 대차장치 | |
JP5502828B2 (ja) | 重量物搭載装置及び重量物の移動方法 | |
EP2250416B1 (en) | Guiding device for supporting an underwater pipeline, lay ramp comprising such a guiding device, laying vessel equipped with such lay ramp | |
US10472030B2 (en) | Transport system | |
JP5937023B2 (ja) | 重量物の横取り移送方法及びその装置 | |
CN108891527A (zh) | 一种舵叶安装工装及安装方法 | |
CN110553815A (zh) | 一种适用于楔形体加速倾斜入水的试验装置 | |
CN102328731B (zh) | 一种管子装卸起重机的超长导轨安装方法 | |
CN112319726A (zh) | 一种火车运输船用加长轨道安装方法及工装车 | |
JP6167034B2 (ja) | 重量物案内装置 | |
CN108221710A (zh) | 一种可自动调整梁底标高的桥梁顶推施工设备 | |
CN202852367U (zh) | 船舶轴系校中照光仪器调节平台 | |
CN103764542A (zh) | 用于起重机的伸缩臂以及包括所述臂的起重机 | |
CN108351046A (zh) | 现场接头传送系统 | |
CN109137737A (zh) | 索导管定位装置 | |
CN209716847U (zh) | 一种钢带剪切对焊机用钢带对接输送装置 | |
CN207959013U (zh) | 一种用于桥梁顶推施工的梁底标高自动调整设备 | |
US20120219362A1 (en) | Offshore s-lay pipelaying vessel | |
CA2974138C (en) | Floating traverse system | |
CN103392090B (zh) | 用于在水体的底部上铺设管线的铺设船及铺设船操作方法 | |
CN202131015U (zh) | 船舶管子装卸起重机导轨结构 | |
US10113666B2 (en) | Marine pipelaying system and method for lowering and/or raising an offshore pipeline and including one or more accessories thereto | |
NL2017072B1 (en) | System and method | |
CN109263831B (zh) | 一种平台线连接方法及平台线 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180823 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190408 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190604 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190619 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6545653 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |