JP6544998B2 - 電子アルバム作成装置 - Google Patents
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Description
を備える。
このため、従来の装置では、ユーザは旅の思い出を十分に楽しめていないという課題がある。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本明細書において、「コンテンツ」は、電子アルバムに収められた写真の背景をいう。この背景のコンテンツは、特に動画またはムービーによる動画の背景コンテンツである。
また、「テーマ」は、電子アルバム作成の際のレイアウトテンプレートをいう。
図1は、本発明の実施形態に係る電子アルバム作成システムの構成図である。
図1に示すように、電子アルバム作成システム1は、ユーザ端末10と、電子アルバム作成サービスをユーザ端末10に対して提供する電子アルバム作成サーバ100(電子アルバム作成装置)と、ユーザ端末10からアクセス可能なインターネットからなるネットワーク20と、を備える。
ユーザ端末10は、電子カメラ機能を有するスマートフォン等のPDA(Personal Digital Assistants)、ノート型PC(Personal Computer)である。本実施形態は、本電子アルバムアプリケーションを組み込んだスマートフォンに適用した例である。また、ユーザ端末10は、自身の位置情報を知るための電波をGPS(Global Positioning System)衛星2から受信するGPS機能を備える。
図1に示すように、電子アルバム作成サーバ100は、ユーザ端末10からアップロードした画像を基に電子アルバムを作成し、ユーザ端末10に作成した電子アルバムを提供する。
電子アルバム作成サーバ100は、本装置全体を制御するCPU等からなる制御部110と、記憶部120と、表示部130と、入力部140と、ネットワーク20に接続して通信を行う通信部150と、I/F部160と、を備える。
制御部110は、電子アルバム作成部111、コンテンツ抽出部112、動画レベル判定部113、コンテンツ表示部114、コンテンツ階層表示部115、軌跡表示部116、コンテンツ選択部117、およびコンテンツ最適化部118を備える。
コンテンツ抽出部112は、複数の矩形エリアの座標位置を組み合わせて観光スポットのエリアの内側または外側を判定する第1判定手段と、円の中心点の座標位置と半径を用いて観光スポットのエリアの内側または外側を判定する第2判定手段と、を備える。
コンテンツ表示部114は、地図の自動縮尺、ズームアップを行う。また、コンテンツ階層表示部115、軌跡表示部116、コンテンツ選択部117、およびコンテンツ最適化部118を制御する。
コンテンツ階層表示部115は、背景コンテンツを階層的に順番に表示する背景コンテンツの連続階層表示を行う。
軌跡表示部116は、移動距離に応じた「旅の軌跡(ルート)」表示の切替えを行う。
コンテンツ選択部117は、所定のジャンルに合わせた背景コンテンツの表示を行う。
コンテンツ最適化部118は、デフォルトコンテンツ、地図の最適化を行う。
地図DB122は、日本全国の地図情報を蓄積する。なお、世界地図を蓄積し、同様な手法により全世界に対応することも可能である。
入力部140は、ユーザによる操作指示を受付け、その操作内容を制御部110に出力する。
I/F部160は、各種インターフェースを接続する。
図2は、ユーザ端末10のハードウェア構成図である。
図2に示すように、ユーザ端末10は、制御部11、撮像部12、操作部13、フラッシュライト14、LCD(Liquid Crystal Display)表示部15、タッチパネル16、記憶部17、GPS機能部18、及びインターフェース(I/F)部19を備えて構成される。
制御部11は、電子アルバムアプリケーション11aを備え、電子アルバムアプリケーション11aは、撮影時の撮影画像と位置情報と時間情報とを記録するログファイルを生成する。ログファイルは、撮影画像とGPS機能部18で取得した位置情報(経度及び緯度)と日付時刻とからなる組を時系列に記録した履歴を生成し、記憶部17に保存する。制御部11は、I/F部19およびネットワーク20を介して電子アルバム作成サーバ100に対して画像データや、位置情報の履歴を記載するログファイルを送る。
操作部13は、シャッタボタン、各種モード選択部、及び十字キー等から構成されている。操作部13は、LCD表示部15と一体的に設けられるタッチスクリーンであってもよい。
フラッシュライト14は、暗い場所での撮影時等にユーザ操作等により発光する。
タッチパネル16は、LCD表示部15の表示画面内で、任意の位置を指示するためのポインティングデバイスである。タッチパネル16は、ユーザが上面を指で押したり、スライドしたり、離したりすることにより各操作を検出する。
GPS機能部18は、静止しているGPSの位置情報の電波をGPS衛星2(図1参照)から受信するGPSアンテナ18aを備え、GPSアンテナ18aを介して受信した情報より、現在位置情報を、緯度/経度の2つのパラメータとして算出するGPS機能により位置情報を取得する。
また、Wi-Fi(Wireless Fidelity)測位による位置情報取得、すなわちWi-Fiアクセスポイントと所定の位置情報サービスを利用した位置情報取得を用いてもよい。
図3は、背景コンテンツDB121の構成を示すER(Entity-Relation)図である。
図3(a)−(c)に示すように、エンティティ「テーマ情報」は、テーマIDに最小写真枚数,最大写真枚数,…というアトリビュートを有し、リレーションによりエンティティ「テーマ利用地図情報」「テーマ利用コンテンツ情報」とで結ばれる。「テーマ利用地図情報」は、テーマIDと地図IDがアトリビュート、「テーマ利用コンテンツ情報」は、テーマIDとコンテンツIDがアトリビュートである。ヘッダである「テーマ情報」は、その明細である「テーマ利用地図情報」、「テーマ利用コンテンツ地図情報」と親子関係になっている。
「テーマ情報」は、テーマ動画を生成するために使用するテーマの情報を管理するテーブルである。
「テーマ利用コンテンツ情報」は、テーマで利用できる背景(コンテンツ)を管理するテーブルである。
「コンテンツ情報」は、コンテンツを適用する場所・施設(エリアグループ)と適用する時間帯を管理するテーブルである。
「エリアグループ情報」は、地図上のエリアグループと1つ以上のエリアとの紐付けを管理するテーブルである。
「エリア情報」は、エリアの位置を管理するテーブルである。
図5に示すように、データベースは、「テーマID」「コンテンツID」「有効日時」「エリアグループID」「エリアID」「位置情報」の各テーブルを有する。なお、実データは、ID体系で定義する。
図5に示すように、「テーマID」で沖縄、その「コンテンツID」で美ら海水族館(昼)および美ら海水族館(夜)が指定されたものとする。この指定は、ユーザ端末10からアップロードした写真(画像データ)について、ユーザが、アルバム作成用として選択指示することをいう。アップロードした「美ら海水族館」の画像データには、撮影位置情報および撮影時刻情報が付加されている。
「美ら海水族館」では、開館時間が昼の部と夜の部に区別されている。このため、「コンテンツID」は、美ら海水族館(昼)と美ら海水族館(夜)とを有する。ちなみに、美ら海水族館(昼)の「有効日時」は、「日」については開始・終了とも指定なし、「時」については開始6:00,終了18:00である。また、美ら海水族館(夜)の「有効日時」は、「日」については開始・終了とも指定なし、「時」については開始18:00,終了6:00である。なお、「コンテンツID」に記述された「首里城」「美浜アメリカンビレッジ」についても、昼夜の区別を設ける。
エリアグループIDにおける、「美ら海水族館」は、所定のエリアグループを構成している(後記図14および図15参照)。このため、「エリアグループID」に紐付けた「エリアID」は、エリアグループを構成する美ら海水族館の各エリアである美ら海水族館a,b,c,dをカラム(ER図上のアトリビュート)として有する。そして、図4に示すように、「エリアID」の美ら海水族館a,b,c,dに紐付けた「位置情報」の左上の緯度・経度の(数値)と、右下の緯度・経度の(数値)と、中央の緯度・経度(指定なし)と、エリア半径(指定なし)と、エリア種別(四角)を有する。なお、エリア種別の詳細については、図14および図15で後記する。
[概要]
図6は、電子アルバム作成システム1の動作の概要を説明する図である。
図6に示すように、電子アルバム作成サーバ100は、映像テーマ群(ショート版、ロング版、セミロング版を設けてもよい)を蓄積した背景コンテンツDB121と、全国地図などを蓄積した地図DB122と、観光事業者情報を蓄積した観光情報DB123と、を備える。観光情報DB123は、旅行客の移動ルートログの算出の際に参照される。
電子アルバム作成サーバ100は、ユーザ端末10からの電子アルバム作成要求に従って、電子アルバム作成サービスをユーザ端末10に対して提供する。
ユーザ端末10の電子アルバムアプリケーションを起動する。ユーザ端末10は、写真・コメント・GPSログ、および映像テンプレートを選択し、アップロードする。アップロードされたデータは、ネットワーク20(図1参照)を介して電子アルバム作成サーバ100に送られる。
電子アルバム作成サーバ100は、電子アルバム作成部111(図1参照)が、写真、地図、GPSおよびテーマ選択に基づいて思い出ムービーを自動生成する。また、電子アルバム作成サーバ100は、観光情報の登録・配信を行う。また、電子アルバム作成サーバ100は、ユーザ(旅行客)の移動ルートログを蓄積する。
ユーザ端末10は、電子アルバム作成サーバ100により作成された思い出ムービー(例えば、mp4コーデックされた動画データ「.mp4」)をダウンロードする。ユーザ端末10は、ダウンロードした思い出ムービーを再生する。
これにより、ユーザ(旅行客)の旅の思い出をミニ映画のような動画で楽しむことができる。また、地図は日本全国地図に対応しているので、日本の各地域の多彩な魅力を、豊富なテーマ(テンプレートともいう)で演出することができる。
電子アルバム作成サーバ100は、ユーザ端末10に対して、この思い出ムービーと関連性のある、あるいはユーザ特典となるレア情報配信許可の要否をメール等により送信する。電子アルバム作成サーバ100は、ユーザ端末10からレア情報配信許可を受けると、レア情報を配信する。なお、ユーザ端末10がレア情報配信を予め許可している場合には、配信許可の要否を送信することなく、レア情報配信を送信する。
例えば、電子アルバム作成サーバ100は、ユーザ端末10が事前に認証した事業者と連携することで、ユーザが旅中にレア情報を配信する。これにより、ユーザは旅中にレア情報を取得する特典が得られる。
ユーザ端末10は、SNSアプリケーションを実行することにより、SNS連携や個人ブログによりミニ映画のような動画(思い出ムービー)を国内外へ情報発信・拡散することができる。
ユーザ端末10は、大画面TVのHDMI端子を経由して、WiFi接続により、ミニ映画のような動画(思い出ムービー)を視聴することができる。多人数で思い出ムービーをリアルタイムで共有することができる。
図7は、電子アルバム作成処理を示すフローチャートである。本フローは、電子アルバム作成サーバ100(図1参照)の制御部110、およびユーザ端末10(図2参照)の制御部11により実行される。
図7の左側が電子アルバム作成サーバ100の処理フロー(ステップS101〜S108)、図8の右側がユーザ端末10の処理フロー(ステップS11〜S22)である。また、電子アルバム作成サーバ100とユーザ端末10間のアクセス要求/応答、およびデータのアップロード/ダウンロードは、左右のフローチャートを結ぶ矢印で仮想的に表記している。実際には、図1に示すように、電子アルバム作成システム1においては、電子アルバム作成サーバ100が、ユーザ端末10に対してネットワーク20を介して電子アルバム作成サービスを提供する。なお、電子アルバム作成サーバ100とユーザ端末10間のアクセスに際しては、認証処理が先行して行われるが、ここでは記載を省略している。
ユーザ端末10の電子アルバムアプリケーション起動により、本プログラムがスタートする。まず、ステップS11で、ユーザ端末10の制御部11は、テーマ作成画面を表示する(図17(a)参照)。
ユーザは、図17(a)のテーマ作成画面のテーマ一覧から好きなテーマを選択する。
ステップS12で、制御部11は、テーマ選択されたか否かを判定し、テーマ選択されるまで待つ(ステップS12:No)。テーマ選択された場合(ステップS12:Yes)、制御部11は、テーマ確認画面を表示させる。ユーザは、図17(b)のテーマの説明を確認する。制御部11は、テーマ確認のOKボタンタッチにより、次のページに移行して動画のタイトル入力画面を表示させる(図17(c)参照)。
ユーザは、図18(d)の写真選択・編集画面の写真からムービーにしたい写真を選択する。
ステップS14で、制御部11は、写真選択・編集画面の写真の選択・編集が完了したか否かを判定し、写真の選択・編集が完了(確認のOKボタンタッチ)があれば(ステップS14:Yes)、次のページに移行する。なお、写真の選択・編集が完了するまでは次のページには移行しない(ステップS14:No)。
ステップS15で、制御部11は、コメント入力されたか否かを判定し、コメント入力された後、確認のOKボタンタッチがあれば(ステップS15:Yes)、次のページに移行する。また、コメント入力されていなくても確認のOKボタンタッチがあるならば(ステップS15:No)、次のページに移行する。この場合は、写真のコメントなしの電子アルバムとなる。
ステップS16で、制御部11は、地図の選択が完了したか否かを判定し、地図の選択が完了(確認のOKボタンタッチ)があれば(ステップS16:Yes)、次のページに移行する。なお、地図の選択が完了するまでは次のページには移行しない(ステップS16:No)。
ステップS17で、制御部11は、テーマ作成画面における内容が確定したか否かを判定し、テーマ作成画面における内容が確定している場合はステップS18に進み(ステップS17:Yes)、テーマ作成画面における内容が確定していない場合はステップS12に戻る(ステップS17:No)。
このアップロードを受けて、電子アルバム作成サーバ100は、電子アルバム作成を行う(ステップS101〜S108)。また、作成した電子アルバムをユーザ端末10にダウンロードする。
電子アルバムを受信した場合(ステップS19:Yes)、ステップS20でダウンロードした電子アルバムを記憶部17(図2参照)に保存する。
電子アルバム作成サーバ100の制御部110は、所定タイミングで繰り返し本プログラムを実行する。
まず、ステップS101で、制御部110は、ユーザ端末10から電子アルバム作成要求を受信したか否かを判定する。電子アルバム作成要求を受信しない場合(ステップS101:No)は、本フローを終了する。
電子アルバム作成要求を受信した場合(ステップS101:Yes)、ステップS102で、制御部110は、ユーザ端末10からアップロードされた写真、コメント、GPSログ、選択テーマを取得する。
ステップS104で、電子アルバム作成部111(図1参照)は、抽出したコンテンツを基に、電子アルバムを作成する。
ステップS106で、通信部150は、当該電子アルバムを所定回数送信したか否かを判定する。このステップS106は、次のステップS107と共に送信確認ステップを形成する。
所定回数送信していない場合(ステップS106:No)、ステップS107で通信部150は、ユーザ端末10からダウンロード完了通知を受信したか否かを判定する。
ダウンロード完了通知を受信していない場合(ステップS107:No)、上記ステップS105に戻り、電子アルバムの再送信を行う。ここで、電子アルバムの再送信は、ユーザ端末10からの応答時間を考慮して所定時間経ってから行う。
上記ステップS107でダウンロード完了通知を受信した場合(ステップS107:Yes)は、本フローを終了する。
図8は、コンテンツ抽出処理を示すフローチャートである。本フローは、図7のステップS103のサブルーチンである。
ステップS111で、コンテンツ抽出部112(図1参照)は、背景コンテンツDB121に格納されたテーマ情報マスタ、テーマ利用コンテンツ情報マスタ、コンテンツ情報マスタ、およびエリアグループ情報マスタの定義情報を取得する。ここで、マスタとは、背景コンテンツDB121で処理の基本となるデータを集めたマスターデータのことをいう。
ステップS112で、コンテンツ抽出部112は、ユーザ選択の動画テーマを取得する。
ステップS113で、コンテンツ抽出部112は、取得した定義情報に基づいてユーザ選択動画テーマを適用するエリアのエリアID一覧を取得する。このエリアID一覧は、例えば図4および図5のエリアグループ情報のエリアID(美ら海水族館,首里城,…)である。
ステップS115で、コンテンツ抽出部112は、エリアIDが複数あるか否かを判定する。
エリアIDが複数ある場合(ステップS116:Yes)、ステップS116で、コンテンツ抽出部112は、エリア種別(四角)(図5参照)で各エリアを検索し、そのエリアが含まれるエリアグループを特定する。なお、エリア種別(四角)によるエリアグループを特定の詳細については、図14および図16で後記する。
エリアIDが複数ない場合(ステップS116:No)、ステップS117で、コンテンツ抽出部112は、エリア種別(円)(図5参照)でヒュベニの距離計算式を用いてエリア中心点と写真撮影ポイントの2点間の距離からエリアを特定する。なお、エリア種別(円)によるエリアグループを特定の詳細については、図15で後記する。
ステップS119で、コンテンツ抽出部112は、コンテンツがエリアグループに紐付けできたか否かを判定する。
エリアグループに紐付けできた場合は(ステップS119:Yes)、ステップS120でコンテンツ抽出部112は、コンテンツ情報マスタを検索して得られたコンテンツを決定して本サブルーチンを終了する。
エリアグループに紐付けできない場合は(ステップS119:No)、ステップS121でコンテンツ抽出部112は、エリア無しとして汎用的なコンテンツを決定して本サブルーチンを終了する。
図9は、電子アルバムアプリケーションのその他処理を示すフローチャートである。本フローは、ユーザ端末10(図2参照)の制御部11により実行される。
ユーザ端末10の電子アルバムアプリケーション起動により、本プログラムがスタートする。まず、ステップS31で、ユーザ端末10の制御部11は、レア情報を受信したか否かを判定する。レア情報を受信していない場合(ステップS31:No)、そのままフローを終了する。
レア情報を受信した場合(ステップS31:Yes)、ステップS32で、ユーザ端末10の制御部11は、レア情報を保存する。
SNS発信する場合(ステップS33:Yes)、ステップS34で、ユーザ端末10の制御部11は、SNS連携する。
WiFi接続する場合(ステップS35:Yes)、ステップS36で、ユーザ端末10の制御部11は、WiFi接続して本フローを終了する。
図10乃至図13は、テーマの背景で利用するコンテンツを説明する図であり、季節(春夏秋冬)(周期の長い時間情報)と時間帯(昼/夜)(周期の短い時間情報)でのコンテンツ分割イメージを示す。
図10に示すように、季節や時間帯で背景を変更しない場合、1エリアに対して1コンテンツとする。
図14および図15は、図4のエリア情報のエリア種別を説明する図である。本実施形態では、エリア種別は、四角(矩形)と円のエリア判定領域指定がある。四角のエリア判定領域は、対象物が建造物などで、一または複数のエリア内で定義するのに適した場合に用いる。円のエリア判定領域は、対象物が公園や一群の遺跡など、円内で定義するのに適した場合に用いる。
図14に示すように、エリア種別が四角の場合、エリアに入っているか否かの判定は、下記の通りである。すなわち、下記の条件に合致する場合には、エリア内と判定する。
(エリア情報の右下緯度≦写真の緯度≦エリア情報の左上緯度)、かつ、
(エリア情報の左上経度≦写真の経度≦エリア情報の右下経度)
なお、複数のエリアが定義されている場合には全てのエリアについて確認する。
例えば、図5のエリアグループIDの美ら海水族館(カラム)(観光スポット)に紐付けた「エリアID」は、図14のエリアグループを構成する美ら海水族館の各エリアである美ら海水族館a,b,c,dをカラムとして有する。美ら海水族館a,b,c,dに紐付けた「位置情報」は、それぞれ右上の緯度・経度の(数値)と、右下の緯度・経度の(数値)と、中央の緯度・経度(指定なし)と、エリア半径(指定なし)と、エリア種別(四角)を有する。
図15に示すように、エリア種別が円の場合、エリアに入っているか否かの判定は、下記の通りである。すなわち、2点間の緯度・経度から距離を計算するヒュベニの距離計算式を用いて、エリア中心点と写真撮影ポイントの2点間の距離を算出する。
そして、算出した距離がエリア半径以下の場合には、エリア内と判定する。
なお、複数のエリアが定義されている場合には全てのエリアについて確認する。
例えば、図5のエリアグループIDの首里城(カラム)(観光スポット)に紐付けた「エリアID」は、図15の首里城をカラムとして有する。首里城のエリア判定は、円のエリア判定であるため、「位置情報」は、右上の緯度・経度と右下の緯度・経度(指定なし)、中央の緯度・経度(数値)と、エリア半径(数値)と、エリア種別(円)を有する。
電子アルバム作成の基本処理は、電子アルバム作成部111およびコンテンツ抽出部112が行う。
上述したように、電子アルバム作成サーバ100は、テーママスタ、テーマ利用コンテンツ情報マスタ、コンテンツ情報マスタ、エリアグループ情報マスタの定義を基に、ユーザが選択した動画テーマでカバーするエリアのエリアID一覧を取得する。
そして、電子アルバム作成サーバ100は、写真の位置情報(写真のexifやGPSログから取得)と取得したエリア一覧の緯度・経度を比較し、写真が撮られたエリアのエリアグループIDを特定する。
そして、電子アルバム作成サーバ100は、写真の撮影日時と特定したエリアグループIDを基に、コンテンツ情報マスタを検索し、利用するコンテンツを決定する。
エリア種別が四角の場合、
(エリア情報の右下緯度≦写真の緯度≦エリア情報の左上緯度)、かつ、
(エリア情報の左上経度≦写真の経度≦エリア情報の右下経度)
の条件に合致するエリアを検索し、そのエリアが含まれるエリアグループを特定する。
次に、電子アルバム作成の拡張処理について説明する。
電子アルバム作成の拡張処理は、制御部110(図1参照)の動画レベル判定部113、コンテンツ表示部114、コンテンツ階層表示部115、軌跡表示部116、コンテンツ選択部117、またはコンテンツ最適化部118により実行される。以下順に説明する。
動画レベル判定部113は、以下のような動画レベル判定を行う。具体的には、動画レベル判定部113は、撮影した写真が本電子アルバム作成システムが推奨する動画にどれだけ近いかを評価する動画レベル判定を行う。判断基準は、a.旅の軌跡(ルート)や写真の撮影位置が所定の距離内にあることが分かるかどうか、b.写真に位置が付いているかどうか、c.GPSログが取得されているかなどである。
コンテンツ階層表示部115は、背景コンテンツを階層的に順番に表示する背景コンテンツの連続階層表示を行う。具体的には、コンテンツ階層表示部115は、背景コンテンツを階層的に順番に表示する際、縮尺の遷移(例えば広域→狭域)を行う。一例を挙げると、沖縄県→今帰仁村→美ら海水族館のように広域から狭域に階層的に順番に表示する。また、時間の遷移(過去→現在/未来)を行う。例えば、1980年代→1990年代→2000年代というように背景コンテンツを時間的に辿って順番に表示する。
軌跡表示部116は、移動距離に応じた「旅の軌跡(ルート)」表示の切替えを行う。具体的には、軌跡表示部116は、2点間の写真の位置を基に地図上の移動ルート表示有無を制御する。例えば、軌跡表示部116は、表示切替えを行うためのしきい値を決めておき(仮に500mと2kmの2つを定義したとする)、距離が500m未満の場合には移動ルートの地図を表示しない、距離が500m以上、2km未満の場合は地図は表示するが移動の軌跡は表示しない、距離が2km以上の場合は地図と移動の軌跡を表示する、などである。
軌跡表示部116は、短い距離の移動は地図を表示しないようにすることで、動画の画面切り替えの煩わしさを除外することができる。
コンテンツ選択部117は、所定のジャンルに合わせた背景コンテンツの表示を行う。例えば、コンテンツ選択部117は、年齢層(年代)に合わせた背景コンテンツの表示を行う。具体的には、コンテンツ選択部117は、グルメ、景色、花、イベント(祭りなど)、見所、施設、趣味などの背景が、男性向け、女性向け、子供向け、中高生向け、大学生向け、若者向け、年代向けに、予め準備しておく。そして、コンテンツ選択部117は、これら年代に合わせた背景コンテンツを、ユーザに合わせて自動選択する。その他の例として、コンテンツ選択部117は、地域のキャラクターを使った独自テーマにより独自テーマに合わせた背景コンテンツの表示を行う。
コンテンツ最適化部118は、デフォルトコンテンツ、地図の最適化を行う。例えば、コンテンツ最適化部118は、背景コンテンツ切替の際に、コンテンツの適用エリア外で撮影した写真の場合は、デフォルトのコンテンツを背景に割り当てる。そして、コンテンツ最適化部118は、そのデフォルトコンテンツの決定を最適化する。一例を挙げると、コンテンツ最適化部118は、ユーザが訪れた場所とその回数から、関連コンテンツを導き出し、ユーザの嗜好に合いそうなコンテンツを表示する。
また、コンテンツ最適化部118は、デフォルトコンテンツ最適化と同じ仕組みで、ユーザの嗜好に合うデコレーションをした地図を表示する。例えば、首里城や歴史スポットを多く訪れるユーザには、情緒があるようなテイストとアイコンを配置する等である。
コンテンツ表示部114は、地図の自動縮尺、ズームアップを行う。例えば、コンテンツ表示部114は、移動したルートによって、最適な縮尺地図を利用する。一例を挙げると、日本のどこなのか(場所)がわかるように、日本地図などからズームアップする。
また、コンテンツ表示部114は、同じ撮影地点で撮った写真を見比べて表示する。これにより、昔と今を見比べることができる。
以下、撮られた写真の位置情報から、写真が美ら海水族館である場合を例に採る。
図16は、本発明の実施形態に係る電子アルバム作成システムの実施例を説明する図である。
図16(a)に示すように、電子アルバム作成サーバ100は、全国地図から沖縄本島を表示する。写真の位置情報と取得したエリア一覧の緯度・経度を比較し、写真が撮られたエリアのエリアグループID(図4参照)を特定する。具体的には、電子アルバム作成サーバ100は、地図アプリ(Google Map(登録商標)など)を利用してエリアの緯度・経度(左上と右下の2点)を調査し、事前に背景コンテンツDB121上に登録する。なお、北緯・東経はプラス、南緯・西経はマイナス表記する。
なお、上記背景のコンテンツ、およびコンテンツの切替えは、どのようなものでもよい。
(1)エリアb(エリア内)で撮影した写真に良好な写真がない(枚数が少ない、不鮮明である、撮影アングルが悪い、典型的な写真がない、人物・顔の撮影ばかりであるなど)場合、それを補う観点から図16(c)の上図に示すような美ら海水族館用の背景のコンテンツを使用する。逆に、エリアb(エリア内)で撮影した写真に良好な写真が多い場合、背景のコンテンツとして同じような写真の連続表示を避ける観点(平板的なイメージとなりがち)から、敢て美ら海水族館用の背景のコンテンツを使用せずに、例えば図16(c)の下図に示すような汎用的な背景のコンテンツを使用(挿入)してもよい。
(2)エリアd(エリア外)で、撮影した写真が多い場合など、背景表示のインパクトを変える観点から、図16(c)の下図に示すような汎用的な背景のコンテンツに代えて、図16(c)の上図に示すような水族館用の背景のコンテンツを使用してもよい。
(3) 上記(1)(2)のコンテンツは、季節や時間帯で背景を変更する態様でもよい。
図17乃至図19は、ユーザ端末10の電子アルバムのアップロード/ダウンロードを説明する図である。
本実施形態では、ユーザ端末10(図1参照)は、電子アルバム作成サーバ100へのアクセスおよび電子アルバム表示のアプリケーションを組み込んだスマートフォンに適用した例である。図17乃至図19は、このスマートフォン(ユーザ端末10)の電子アルバム作成アプリケーションを起動後の表示画面である。
図17(a)に示すように、ユーザ端末10は、電子アルバム作成アプリケーションを起動されると、テーマ(テンプレート)一覧を表示する。ユーザ端末10は、画面上部に「テーマ一覧」のメニューバー、画面中央のメイン表示に各テーマ、画面下部にホーム、動画一覧、位置確認、お知らせ、ヘルプの各ソフトキーを表示する。
一般向け標準テーマは、例えば「キャラクター」「スタイリッシュ」「和風テイスト」「近未来」(図示省略)などである。また、有償(課金)や商品購入特典を設定することにより、有償テーマ(例えば10〜50枚)を追加することも可能である。なお、有償(課金)や商品購入特典の場合、動画再生時間が標準(例えば1分以内)より長いロング版である。
タッチ操作によりテーマを選択すると、図17(b)に示すように、ユーザ端末10は、選択したテーマの確認画面を表示する。画面上部のメニューバーが「テーマ確認」となり、メイン表示に選択したテーマのナビゲーション画面とチェック欄(OKボタン)が表示される。ここでは、「キャラクター」テーマが選択された場合を例に採る。「キャラクター」テーマでは、かわいいキャラクターが電子アルバム作成のナビゲーションを行う。
なお、画面下部のホーム、動画一覧、位置確認、お知らせ、ヘルプの各ソフトキーは、電子アルバム作成アプリケーションの実行中は常時表示され、タッチ操作により該当ページに移ることができる。
テーマの説明を確認し、気に入ったらOKボタンを押すと、図17(c)に示すように、ユーザ端末10は、動画タイトル画面を表示する。画面上部のメニューバーが「タイトル入力」となり、メイン表示にタイトル入力ボックスとチェック欄(OKボタン)が表示される。
タイトルを入力し、OKボタンを押すと、図18(d)に示すように、ユーザ端末10は、写真選択・編集画面を表示する。画面上部のメニューバーが「写真選択&編集」となり、メイン表示に候補の写真と、コメント,回転,切り取り,削除の編集キーと、チェック欄(OKボタン)が表示される。
メイン表示画面に表示された写真の中からムービー(動画)にしたい写真を選択する。
写真を選択し、OKボタンを押すと、図18(e)に示すように、ユーザ端末10は、コメント入力ボックスとそのOK/CANCELキーを表示する。
メイン表示画面に表示された写真の中からムービー(動画)にしたい写真を選択する。
コメントを入力し、OKボタンを押すと、図18(f)に示すように、ユーザ端末10は、地図選択画面を表示する。画面上部のメニューバーが「地図選択」となり、メイン表示に写真の位置情報から自動で選ばれた地図と、チェック欄(OKボタン)が表示される。
メイン表示画面に表示された写真の中からムービー(動画)にしたい写真を選択する。また、写真の位置情報から地図を選ぶ旨のメッセージも合せて表示される。図18(f)の枠で囲んだ写真では、5枚撮影されており、これら写真の位置情報から概略位置(★印参照)であった。このため、「撮影した写真の位置から日本地図を推奨します。」のメッセージが表示される。
地図を選択し、OKボタンを押すと、図19(g)に示すように、ユーザ端末10は、動画一覧を表示する。画面上部のメニューバーが「動画一覧」となり、メイン表示に地図選択により選ばれた地図で示される動画再生画面と、再生,削除,共有,動画取得の実行キーとが表示される。
ユーザ端末10は、電子アルバム作成サーバ100から作成された電子アルバムのダウンロードが完了すると、再生,削除,共有の実行キーをアクティブ状態(実行可能状態)に表示する。
上記「再生」をタップ(クリック)操作すると、動画が再生される。
図19(h)は、標準テーマ(ショート版)でキャラクターを選択した場合の電子アルバムの表示例である。ショート版は、例えば動画1分以内/写真5枚以内である。図19(h)の画面の下部のキャラクター部分が、動画再生部分である。なお、この写真上には、図18(e)で入力したコメントが表示される。
図20および図21は、ユーザ端末10の電子アルバム表示例を説明する図である。
図20に示すように、電子アルバム作成サーバ100は、
ユーザ写真の位置情報に基づいて、背景コンテンツデータベースから背景のコンテンツを抽出して動画を自動生成する。
図20は、ユーザ写真の位置情報が北海道である場合の例である。北海道をイメージした北海道版の電子アルバムが作成される。
このように、いままでにない魅力的な動画テーマを提供することができ、商品付加価値を向上させることができる。
図21(a)(b)に示すように、日本全国地図から沖縄県の要部の地図が表示される。上述したように、図19(c)に示す沖縄版の電子アルバムが作成される。図21では、ユーザ写真は「美ら海水族館内」である。この写真の撮影位置情報および撮影時刻情報を基に、背景コンテンツDB121からユーザ写真を最も引き立てるような背景のコンテンツを抽出する。ここでは、背景のコンテンツとして美ら海水族館の水槽の動画が抽出されている。なお、美ら海水族館内の写真に代えて、美ら海水族館外の美ら海公園等のビュー動画とするものでもよい。
このように、いままでにない魅力的な動画テーマを提供することができ、商品付加価値を向上させることができる。
また、事業者が、ご当地の推奨ルートを電子アルバム作成サーバ100で動画を作成し、HPやSNSでPRすることが可能になる。
また、全国当地や、ターゲット(家族、グループ、女子旅)、季節(春夏秋冬)、日中/夜間帯などの複数の豊富なコンテンツをDBとして蓄積することで、柔軟な動画作成が可能となる。
また、上記した実施形態例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
10 ユーザ端末
11 制御部
12 撮像部
13 操作部
15 LCD表示部
16 タッチパネル
17 記憶部
18 GPS機能部
19 インターフェース(I/F)部
20 ネットワーク
100 電子アルバム作成サーバ(電子アルバム作成装置)
110 制御部
111 電子アルバム作成部
112 コンテンツ抽出部
113 動画レベル判定部
114 コンテンツ表示部
115 コンテンツ階層表示部
116 軌跡表示部
117 コンテンツ選択部
118 コンテンツ最適化部
120 記憶部
121 背景コンテンツDB(背景コンテンツ記憶部)
122 地図DB
123 観光情報DB
130 表示部
140 入力部
150 通信部
160 I/F部
Claims (3)
- ユーザ端末からアップロードした画像を基に電子アルバムを作成し、前記ユーザ端末に作成した電子アルバムを提供する電子アルバム作成装置であって、
前記電子アルバムの画像の背景となる背景コンテンツを蓄積する背景コンテンツ記憶部と、
前記アップロードした画像に含まれる撮影位置情報および撮影時刻情報を取得し、観光スポットのエリアの内側または外側のいずれで撮影されたかを判定するとともに、取得した前記撮影位置情報、撮影時刻情報、および当該判定情報に基づいて、前記背景コンテンツ記憶部に蓄積された背景コンテンツの中から、当該電子アルバムに用いる背景コンテンツを抽出するコンテンツ抽出部と、
前記アップロードした画像を、電子アルバムのレイアウトテンプレートに割り当てることによって、前記アップロードした画像の背景を確定し、前記確定した背景に前記コンテンツ抽出部により抽出した背景コンテンツを付けて電子アルバムを作成する電子アルバム作成部と、を備え、
前記コンテンツ抽出部は、
複数の矩形エリアの座標位置を組み合わせて前記観光スポットのエリアの内側または外側を判定する第1判定手段と、円の中心点の座標位置と半径を用いて前記観光スポットのエリアの内側または外側を判定する第2判定手段と、を備える
ことを特徴とする電子アルバム作成装置。 - ユーザ端末からアップロードした画像を基に電子アルバムを作成し、前記ユーザ端末に作成した電子アルバムを提供する電子アルバム作成装置であって、
前記電子アルバムの画像の背景となる背景コンテンツを蓄積する背景コンテンツ記憶部と、
前記アップロードした画像に含まれる撮影位置情報および撮影時刻情報を取得し、観光スポットのエリアの内側または外側のいずれで撮影されたかを判定するとともに、取得した前記撮影位置情報、撮影時刻情報、および当該判定情報に基づいて、前記背景コンテンツ記憶部に蓄積された背景コンテンツの中から、当該電子アルバムに用いる背景コンテンツを抽出するコンテンツ抽出部と、
前記アップロードした画像を、電子アルバムのレイアウトテンプレートに割り当てることによって、前記アップロードした画像の背景を確定し、前記確定した背景に前記コンテンツ抽出部により抽出した背景コンテンツを付けて電子アルバムを作成する電子アルバム作成部と、を備え、
前記コンテンツ抽出部は、背景コンテンツを、周期の長い時間情報と周期の短い時間情報との組み合わせに応じて切り替える
ことを特徴とする電子アルバム作成装置。 - 移動距離に応じた旅の軌跡表示の切替えを行う軌跡表示部を備え、
前記軌跡表示部は、2点間の写真の位置を基に地図上の移動ルート表示有無を制御する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子アルバム作成装置。
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