以下、図面を参照して、本発明の情報処理装置の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態である情報処理システムの概略構成を示す図である。図1において、第1実施形態の情報処理システムSは、情報処理装置1、閲覧装置2、撮像装置3、表示装置4及び入力指示装置5を備える。
情報処理装置1は、これら閲覧装置2及び撮像装置3により撮像されたコンテンツファイルを取り込む。なお、本明細書では、コンテンツファイルとして主に画像ファイルを中心に説明するが、コンテンツファイルが動画ファイル等であっても本明細書の説明に大きな変更はなく、適宜適用が可能である。情報処理装置1の詳細については後述する。閲覧装置2及び撮像装置3は、被写体を撮像してコンテンツファイルを生成し、その際、このコンテンツファイルの一部に撮像時刻データ等を付与する。閲覧装置2は例えばスマートフォン、タブレット端末であり、撮像装置3は例えばデジタルスチルカメラである。
閲覧装置2によって撮像されたコンテンツファイルは、無線LAN等の無線通信手段を介して情報処理装置1に取り込まれる。また、撮像装置3によって撮像されたコンテンツファイルは、一例として、データ転送ケーブルの一例であるUSB(Universal Serial Bus)ケーブル6を介して情報処理装置1に取り込まれる。あるいは、閲覧装置2及び撮像装置3によって撮像されたコンテンツファイルはメモリーカード7に格納され、このメモリーカード7が情報処理装置1に挿入されることにより情報処理装置1に取り込まれる。
表示装置4は、一例として、データ転送ケーブルの一例であるHDMI(High Definition Multimedia Interface:登録商標)ケーブル8により情報処理装置1に接続されている。情報処理装置1から出力される表示画面生成用信号はこのHDMIケーブル8を介して表示装置4に入力され、表示装置4は、入力された表示画面生成用信号に基づいてその表示画面4aに画像を表示する。あるいは、表示装置4は、コンポジット映像信号の送受信が可能なRCA端子を有するケーブル、S端子を有するケーブルにより情報処理装置1に接続されてもよく、さらには、表示装置4は、コンポーネント映像信号の送受信が可能なD端子を有するケーブルにより情報処理装置1に接続されてもよい。あるいは、表示装置4は、無線LAN等の無線通信手段を介して情報処理装置1に接続されてもよい。表示装置4は、例えばTV、モニタ、スマートフォンやタブレット端末である。
同様に、情報処理装置1から出力される表示画面生成用信号は無線通信手段を介して閲覧装置2に入力され、閲覧装置2は、入力された表示画面生成用信号に基づいてその表示画面2aに画像を表示する。従って、本実施形態では、閲覧装置2は表示装置としても動作する。なお、以下の説明において、閲覧装置2及び表示装置4における表示動作については表示装置4の動作のみ説明し、閲覧装置2における表示動作については適宜説明を省略することがある。
入力指示装置5は、情報処理装置1に対する入力指示等を行う装置であり、いわゆるリモコン(リモートコントローラ)として動作する、この入力指示装置5は、有線または無線通信手段を備え、ユーザが入力指示装置5を操作することにより入力される入力信号を有線または無線通信手段により情報処理装置1に送信する。
情報処理装置1及び閲覧装置2は、それぞれ無線通信手段を介して無線アクセスポイント(AP)9との間で無線通信が可能とされている。この無線アクセスポイント9及び情報処理装置1そのものは、スイッチングハブ等の中継機器10を介してLAN11に接続されている。LAN11は、ルータ12を介してインターネット等のWAN13(Wide Area Network)に接続されている。これにより、情報処理装置1及び閲覧装置2は、WAN13上に存在する外部サーバ14との間でデータの送受信が可能である。
(第1実施形態の情報処理装置の構成)
図2は、本発明の第1実施形態である情報処理システムSを構成する情報処理装置1の概略構成を示すブロック図である。図2において、本実施形態の情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)20、ROM(Read Only Memory)21、RAM(Random Access Memory)22、入出力デバイス23、HDMIインタフェース(I/F)24、ネットワークインタフェース(I/F)25、HDD(Hard Disk Drive)部26及び無線LANインタフェース(I/F)27を備えており、これらはバスにより互いに接続されている。
CPU20は、後述するROM21内に格納されたファームウェア等のプログラムが実行されることにより、情報処理装置1全体の制御を行う。また、CPU20は、ROM21内に格納されたプログラムが実行されることにより、図4に示すような各機能部としても動作する。図4に示す各機能部の動作については後述する。さらに、CPU20は図略の内部時計を備える。ROM21には、上述したファームウェア等のプログラムが格納されている。RAM22は情報処理装置1のワークメモリとして機能し、CPU20を含めた情報処理装置1の動作時に一時的に使用されるプログラム、データ等が格納される。
入出力デバイス23は、入力インタフェース(I/F)230、入力指示部231、カードインタフェース(I/F)232及びUSBインタフェース(I/F)233を備える。
入力インタフェース230には入力指示部231及び入力指示装置5が接続され、ユーザが入力指示部231または入力指示装置5を操作することにより入力される入力信号を受信する。入力指示部231としては、例えば画像取り込み指示ボタン等が挙げられる。入力指示装置5は、ユーザにより操作される操作位置に対応する複数の操作部5aを備え、入力指示装置5は、ユーザにより少なくとも一つの操作部5aが操作されると、操作された操作部5aに対応する入力信号を出力する。入力指示装置5としては、例えばリモコン、キーボード、マウス等が挙げられ、操作部5aとしては、これらリモコン等に備えられたボタン等が挙げられる。
カードインタフェース232はカードスロット(図略)を備え、このカードスロットに挿入されたメモリーカード7に対してデータの読み出し/書き込みを行う。メモリーカード7の形式に限定はなく、一例としてmini、microを含むSDメモリーカードが好適に挙げられる。USBインタフェース233はUSBコネクタ(図略)を備え、このUSBコネクタに直接、あるいはUSBケーブル6を介して接続されたUSB機器30に対して、USB2.0またはUSB3.0規格に沿ったデータの読み出し/書き込みを行う。USB機器30としては、USBフラッシュメモリ、USBインタフェースを備えた撮像装置3が挙げられる。
HDMIインタフェース24はHDMIコネクタ(図略)を備え、このHDMIコネクタにHDMIケーブル8を介して接続されたHDMI出力機器31に対してAVストリーム(映像信号及び音声信号)を出力する。HDMI出力機器31としては、例えば表示装置4が挙げられる。ネットワークインタフェース25はネットワークコネクタ(図略)を備え、このネットワークコネクタにネットワークケーブル(図略)を介してルータ12が接続され、このルータ12がWAN13に接続されることで、外部ネットワークとの間でデータの送受信がされる。このネットワークインタフェース25は、例えばIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.3規格に基づく有線通信を行うものである。
HDD部26は、HDD261とHDDインタフェース(I/F)260とを備える。HDD261は、記録媒体であるディスクと、このディスクの回転を行う回転部と、ディスクに対してデータの読み出し/書き込みを行うヘッド部とを備える(いずれも不図示)。HDDインタフェース260は、このHDD261に対するデータの読み出し/書き込み指令があった場合に、HDD261全体の制御を行うとともに、データの読み出し/書き込み制御を行い、読み出されたデータを出力する。また、このHDD261には、閲覧装置2及び撮像装置3等から取り込んだコンテンツファイル60、及びサムネイルファイル61、タグテーブル62が格納されている。
コンテンツファイル60をHDD261に格納する手法は任意であるが、一例として、上述のように閲覧装置2及び撮像装置3が撮像して得られたコンテンツファイルをメモリーカード7内に格納し、このメモリーカード7をカードインタフェース232のカードスロットに挿入して、入力指示部231が操作されたことによりこのメモリーカード7内に格納されたコンテンツファイルをHDD261内に取り込む手法が挙げられる。また、コンテンツファイルを撮像した撮像装置3に接続されたUSBケーブル6をUSBインタフェース233のUSBコネクタに挿入して、入力指示部231が操作されたことにより撮像装置3内に格納されたコンテンツファイルをHDD261内に取り込んでもよい。また、閲覧装置2及び情報処理装置1の無線LANインタフェース27と無線アクセスポイント9の間で無線通信を確立して、閲覧装置2からの指示によりこの閲覧装置2内に格納されたコンテンツファイルを無線通信経由でHDD261内に取り込んでもよい。さらに、WAN13に存在するコンテンツファイルをルータ12及びネットワークインタフェース25を介してHDD261内に取り込んでもよい。コンテンツファイル60、サムネイルファイル61及びタグテーブル62の詳細な構成については後述する。なお、図2においてコンテンツファイル60は1つのみ図示されているが、本実施例においてコンテンツファイル60は複数個HDD261内に格納されていてもよい。
無線LANインタフェース27は、例えばIEEE802.11規格に準拠して無線アクセスポイント9と無線通信を行う。この無線LANインタフェース27は、情報処理装置1を無線LANクライアントとして動作させることが可能である。
(第1実施形態の閲覧装置の構成)
図3は、第1実施形態の情報処理システムSを構成する閲覧装置2の概略構成を示すブロック図である。図3において、閲覧装置2は、CPU(Central Processing Unit)40、ROM(Read Only Memory)41、RAM(Random Access Memory)42、表示デバイス43、カメラデバイス44、内部ストレージ部45、移動体通信モジュール460、音声インタフェース(I/F)461、マイクロフォン462、スピーカ463、アンテナ464、入出力デバイス47及び無線LANインタフェース48を備え、CPU40、ROM41、RAM42、表示デバイス43、カメラデバイス44、内部ストレージ部45、移動体通信モジュール460、入出力デバイス47、及び無線LANインタフェース48はそれぞれ共通のバスにより接続されている。
CPU40は、ROM41内に格納されたファームウェア等のプログラムがRAM42において展開された後で実行されることで、閲覧装置2全体の動作制御を行う。また、CPU40は図略の内部時計を備える。ROM41には、上述のファームウェア等のプログラムや、各種設定データが格納されている。RAM42は、閲覧装置2のワークメモリとして動作し、各種プログラム及びデータが一時的に格納される。
表示デバイス43は、液晶パネル431とこの液晶パネル431を駆動させる液晶ドライバ430とを備える。液晶パネル431は、その表示面が閲覧装置2の表面に露出して設けられている。液晶ドライバ430は、表示画面2aを構成するデータがCPU40からこの液晶ドライバ430に供給されると、液晶パネル431の表示面に所望の表示画面2aを表示するようにこの液晶パネル431を駆動する。
カメラデバイス44は、カメラモジュール441とこのカメラモジュール441を駆動させるカメラドライバ440とを備える。カメラモジュール441は、閲覧装置2の外方に存在する被写体を撮像可能であり、撮像素子と、この撮像素子に対して被写体を結像させるためのレンズ等の結像部とを含む。好ましくは、結像部は、レンズ等の結像素子を駆動する駆動部を備える。カメラドライバ440は、カメラモジュール441の撮像素子、結像部の動作を制御する。また、カメラドライバ440は、カメラモジュール441からの出力信号を受け、この出力信号に基づいて、被写体を撮像したコンテンツファイルを生成して出力する。
内部ストレージ部45は、内部ストレージ451と内部ストレージインタフェース(I/F)450とを備える。内部ストレージ451は、例えばフラッシュメモリのような不揮発性半導体メモリであり、閲覧装置2において用いられるアプリケーションプログラム等が格納される。特に、本実施形態の内部ストレージ451には、カメラデバイス44により撮像されたコンテンツファイル60が適宜格納される。コンテンツファイル60の詳細については後述する。内部ストレージインタフェース450は、この内部ストレージ451に対するデータの読み出し/書き込み指令があった場合に、内部ストレージ451全体の制御を行うとともに、データの読み出し/書き込み制御を行い、読み出されたデータを出力する。なお、内部ストレージ451は、例えばmicroSDのような挿脱可能な不揮発性メモリーカードであってもよく、この場合、内部ストレージインタフェース450は、このメモリーカードが装着されるメモリカードスロットをさらに備える。
移動体通信モジュール460は、例えばIMT(International Mobile Telecommunication)−2000規格に準拠して、アンテナ464を介して移動体通信網との間で移動体無線通信を行う。すなわち、移動体通信モジュール460は、移動体通信網の基地局から受信した電波をデコードして得られた音声信号を、音声インタフェース461を介してスピーカ463から発音させ、音声インタフェース461を介してマイクロフォン462が集音した音声をエンコードして、アンテナ464を介して電波として移動体通信網の基地局に送信する。また、移動体通信モジュール460は、パケット化されたデータを移動体通信網の基地局との間で送受信をすることで、データ通信を行う。なお、この移動体通信モジュール460が対応する規格には、3G/HSDPA(3rd Generation/High-Speed Downlink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IMT−Advancedの少なくとも一つが含まれうる。
入出力デバイス47は、入力インタフェース(I/F)470、入力指示部471、タッチパネル472及びUSBインタフェース473を備える。
入力インタフェース470には入力指示部471が接続され、ユーザが入力指示部471を操作することにより入力される入力信号を受信する。入力指示部471としては、例えば設定入力開始動作指示等を行うファンクションボタン等が挙げられる。タッチパネル472は、本実施形態では液晶パネル431の表示面の上面に重畳されて設けられ、この液晶パネル431の表示面と略同一の大きさを有する。ユーザによりタッチパネル472の表面がタッチされ、すなわち、タッチパネル472の表面上の特定位置がユーザにより触れられたら、タッチパネル472の表面上の特定位置が2次元の座標位置として検出され、この座標位置は入力インタフェース470を介して出力される。
USBインタフェース473はUSBコネクタ(図略)を備え、このUSBコネクタに直接、あるいはUSBケーブルを介して接続されたUSB機器50に対して、USB2.0またはUSB3.0規格に沿ったデータの読み出し/書き込みを行う。USB機器50としては、USBフラッシュメモリ、キーボード等が挙げられる。
無線LANインタフェース48は、無線LANインタフェース27と同様に、例えばIEEE802.11規格に準拠して、無線アクセスポイント9と無線通信を行う。この無線LANインタフェース48は、情報処理装置1を無線LANクライアントとして動作させることが可能である。
(第1実施形態の情報処理システムの機能構成)
図4は、第1実施形態の情報処理システムSの機能構成を示す機能ブロック図である。図4において、本実施形態の情報処理システムSを構成する情報処理装置1は、制御部70、記憶部71、入力部72及び出力部73を備える。
記憶部71には、コンテンツファイル60、サムネイルファイル61及びタグテーブル62が格納されている。コンテンツファイル60はコンテンツデータ60a及びタグデータ60bを備える。
サムネイルファイル61は、コンテンツファイル60のコンテンツデータ60aを閲覧装置2、表示装置4の表示画面2a、4aに表示する際に、コンテンツデータ60aの解像度(縦×横の画素数等)を削減して、あるいは、コンテンツデータ60aがJPEG(Joint Photographic Experts Group)データであった場合、その圧縮率等コンテンツの見栄えに関するパラメータを低下させて作成したサムネイルデータを有するファイルである。このようなサムネイルファイル61は、情報処理装置1から表示装置4へのデータ転送時間の削減、及び、表示装置4の表示画面4aの解像度の制限等から作成されるものである。ここで、1つのコンテンツファイル60から、解像度等の異なる複数のサムネイルファイル61が生成されてもよい。このサムネイルファイル61は、情報処理装置1へのコンテンツファイル60取り込み後に制御部70が自動的に、あるいはユーザからの指示により作成を開始してもよく、あるいは、情報処理装置1が長時間動作を行っていない際に、制御部70がいわゆるバックグラウンド処理で作成をしてもよい。
以下、閲覧装置2、表示装置4の表示画面2a、4aにコンテンツファイル60のコンテンツデータ60aを表示すると説明した場合、このコンテンツファイル60に関連するサムネイルファイル61のサムネイルデータを表示する場合も含むものとする。また、閲覧装置2、表示装置4の表示画面2a、4aにコンテンツファイル60またはサムネイルファイル61のコンテンツデータ60aまたはサムネイルデータを表示することを、単にコンテンツファイル60を表示画面2a、4aに表示するとして省略して説明することがある。
タグテーブル62は、コンテンツファイル60のタグデータ60bの少なくとも一部を含むタグデータが、このコンテンツファイル60と関連付けられて格納されたテーブルである。本実施形態における関連情報は、コンテンツファイル60のタグデータ60b及びタグテーブル62に格納されたタグデータを含み、また、「関連付けられている」とは、コンテンツファイル60内にタグデータ60bが含まれること、及び、タグテーブル62のタグデータがコンテンツファイル60に関連付けられて格納されていることの双方を含む。加えて、コンテンツファイル60が記憶部71内にフォルダ構造で(つまりツリー構造で)格納されている場合、このフォルダを特定するための情報、一例としてフォルダ名も関連情報に含まれる。コンテンツファイル60及びタグテーブル62の詳細については後述する。
コンテンツファイル60のタグデータ60b、またはタグテーブル62を構成するタグデータは、既に説明したように、閲覧装置2、撮像装置3等によるコンテンツファイル60生成時にこの撮像装置3等により付与されるものと、情報処理装置1の記憶部71に格納された状態で、ユーザの指示により付与されるものとがある。ユーザの指示により付与されるタグデータには、コンテンツファイル60の分類のために付与されるものが含まれる。以下、このようなタグデータに分類されたコンテンツファイル60は、特定のグループに分類されているコンテンツファイル60であるという表現をする。
コンテンツファイル60とグループとの関係の一例について、図6を参照して説明する。本実施形態においては、図6に示すように、記憶部71(を構成するHDD261)内には、コンテンツファイル60が複数のグループであるアルバム51に関連付けられて格納されている。より詳細には、少なくとも一つのコンテンツファイル60はアルバム51に関連付けられており、好ましくは、コンテンツファイル60は複数のアルバム51の少なくとも一つのアルバム51に関連付けられている。従って、一つのコンテンツファイル60は複数のアルバム51に関連付けられてもよく、あるいは、どのアルバム51にも関連付けられていないコンテンツファイル60も存在しうる。図6に示す例では、「○○子」「お正月」「旅行」等の名称が付けられた複数のアルバム51が存在し、それぞれのアルバム51には複数のコンテンツファイル60が関連付けられている。なお、本実施形態では、記憶部71内においてコンテンツファイル60とアルバム51とを関連付ける手法として、タグテーブル62に特定のタグデータを入力する手法を例示したが、コンテンツファイル60とアルバム51とを関連付ける手法については任意であり、一例として、記憶部71内にアルバム51に対応するフォルダを作成してこのフォルダ内にコンテンツファイル60を格納してもよい。この場合、上述したように、フォルダを特定するための情報であるフォルダ名であり、アルバム51を特定するためのアルバム名も関連情報に含まれうる。
制御部70は、画像取り込み部74、抽出部75、表示制御部76、関連付け部77、関連情報履歴保持部78、関連情報頻度算出部79及び関連情報関係性算出部80を備える。
画像取り込み部74は、ユーザからの指示入力、あるいは、情報処理装置1に閲覧装置2、撮像装置3が接続されたことを検知して、これら閲覧装置2、撮像装置3からコンテンツファイル60を取り込み、取り込んだコンテンツファイル60を記憶部71に格納する。コンテンツファイル60の情報処理装置1への取り込み方の詳細については既に説明したので、ここでの説明は省略する。
抽出部75は、記憶部71に格納されたコンテンツファイル60を選択する選択入力を入力部72が受け入れたら、この選択入力に基づいてコンテンツファイル60を記憶部71から抽出するとともに、記憶部71に格納された関連情報から関連付けの候補となる候補関連情報を抽出する。より詳細には、抽出部75は、入力部72が受け入れた選択入力に基づいて、選択されたコンテンツファイル60を記憶部71から検索して抽出する。また、抽出部75は、このコンテンツファイル60に対して関連付けられる可能性が高いと判断される候補関連情報であるタグデータを、タグデータ60b及びタグテーブル62の少なくとも一方から検索して抽出する。抽出部75が抽出する関連情報であるタグデータは、主に、上述した、コンテンツファイル60をグループに分類するためのタグデータである。関連付けられる可能性が高いと抽出部75が判断する手順については後述する。
なお、抽出部75は、情報処理装置1の記憶部71内に格納されている関連情報のみならず、WAN13上に存在する外部サーバ14内に格納されている関連情報を抽出の対象としてもよい。好ましくは、この外部サーバ14は、本実施形態の記憶部71と同様に、コンテンツファイル60及びタグテーブル62が格納され、コンテンツファイル60はコンテンツデータ60a及びタグデータ60bを備えることが好ましい。この場合、入力部72は外部サーバ14内にある関連情報であるタグデータ60b及びタグテーブル62のタグデータを受け入れ、抽出部75は、入力部72が受け入れたタグデータも抽出の対象とする。このような外部サーバ14は、一例として、複数のユーザ間でコンテンツファイル60を共有するために設けられたコンテンツサーバや、WAN13を介して接続された他の情報処理装置1等である。
ここで、抽出部75は、抽出したコンテンツファイル60に既に関連情報が関連付けられている場合は、既に関連付けられた関連情報に基づいて候補関連情報を抽出することが好ましい。より詳細には、抽出部75は、選択入力に基づいて記憶部71からコンテンツファイル60を検索して抽出したら、このコンテンツファイル60に関連付けられている関連情報であるタグデータ60b及びタグテーブル62のタグデータの少なくとも一方を検索し、検索されたタグデータ60b及びタグテーブル62のタグデータの少なくとも一方に基づいて、コンテンツファイル60に対して関連付けられる可能性が高いと判断される候補関連情報であるタグデータを、タグデータ60b及びタグテーブル62の少なくとも一方から検索して抽出する。コンテンツファイル60に既に関連付けられている関連情報であるタグデータ60b及びタグテーブル62のタグデータは、ユーザにより適切な関連情報であるとして関連付けられている可能性が高いので、この、既に関連付けられている関連情報に基づいて抽出した候補関連情報であるタグデータ60b及びタグテーブル62のタグデータは、コンテンツファイル60に対して関連付けられる可能性がより高いと考えられる。
また、上述のように記憶部71内の関連情報の少なくとも一部がグループに分類されている場合、抽出部75は、抽出したコンテンツファイル60に関連付けられた関連情報がグループに分類されている場合は、関連付けられた関連情報が属するグループの他の関連情報を候補関連情報として抽出することが好ましい。より詳細には、選択入力に基づいて記憶部71からコンテンツファイル60を検索して抽出したとき、このコンテンツファイル60のタグデータ60b及びこのコンテンツファイル60に関連付けられたタグテーブル62のタグデータの少なくとも一方が、アルバム51分類のためのタグデータを含む場合、このアルバム51に分類されている他のコンテンツファイル60のタグデータ60b及びこのコンテンツファイル60に関連付けられたタグテーブル62のタグデータの少なくとも一方を候補関連情報として抽出することが好ましい。
特に、抽出部75が外部サーバ14内に格納されている関連情報を抽出の対象とする場合、記憶部71から抽出したコンテンツファイル60のタグデータ60b及びこのコンテンツファイル60に関連付けられたタグテーブル62のタグデータの少なくとも一方が、アルバム51分類のためのタグデータを含む場合、このアルバム51分類のためのタグデータが外部サーバ14内に関連情報として格納されているか否かを検索することが好ましい。そして、外部サーバ14内に、このアルバム51分類のためのタグデータが含まれている場合は、このアルバム51に分類されている他のコンテンツファイル60のタグデータ60b及びこのコンテンツファイル60に関連付けられたタグテーブル62のタグデータの少なくとも一方を候補関連情報として抽出することが好ましい。
表示制御部76は、抽出部75により抽出されたコンテンツファイル60及び候補関連情報を閲覧装置2、表示装置4の表示画面2a、4aに表示するための表示画面生成用信号を生成する。表示制御部76が生成する表示画面生成用信号により閲覧装置2、表示装置4に表示される表示画面2a、4aの例については後述する。
また、表示制御部76は、特定のアルバム51の指定入力を入力部72が受け入れたら、あるいは、所定条件の入力を入力部72が受け入れたら、この所定条件に合致するアルバム51を選択し、このアルバム51に関連付けられたコンテンツファイル60を記憶部71から抽出して、抽出したコンテンツファイル60を閲覧装置2、表示装置4の表示画面2a、4aに表示するための表示画面生成用信号を生成してもよい。この際、表示制御部76は、複数のコンテンツファイル60を一つの表示画面2a、4aに表示するための表示画面生成用信号を生成することが好ましい。このような、表示制御部76が生成する表示画面生成用信号により閲覧装置2や表示装置4に表示される表示画面2a、4aとしては、いわゆるサムネイル表示と呼ばれる表示画面が好適に挙げられる。このサムネイル表示では、特定のアルバム51に属する単一または複数のコンテンツファイル60が表示画面2a、4aで所定の大きさに表示される。
あるいは、表示制御部76は、いわゆるスライドショー表示と呼ばれる表示画面2a、4aを表示するための表示画面生成用信号を生成してもよい。表示制御部76によるスライドショー表示の態様は任意であり、一例として、コンテンツファイル60を順次切り替えながら所定時間毎に表示させる態様が挙げられる。当然、表示制御部76がコンテンツファイル60を表示させる例としては、上述したスライドショー表示に限定されず、いわゆるフォトブックと呼ばれる、銀塩写真を貼付するためのアルバムに類似した表示をさせてもよい。
ここで、入力部72が、表示画面に表示されているコンテンツファイル60に対して関連付けるべき関連情報を、表示画面に表示されている候補関連情報から選択する関連情報選択入力を受け入れた場合、関連付け部77は、入力部72が受け入れた関連情報選択入力に基づいて、選択された候補関連情報を関連情報としてコンテンツデータに関連付ける。
より詳細には、表示制御部76が生成した表示画面生成用信号に基づいて、閲覧装置2、表示装置4の表示画面2a、4aにコンテンツファイル60及び候補関連情報であるタグデータが表示されている状態で、候補関連情報のなかからコンテンツファイル60に関連付けるべき関連情報であるタグデータがユーザにより選択され、この関連情報選択入力を入力部72が受け入れたら、関連付け部77は、関連情報選択入力に基づいて、選択された候補関連情報であるタグデータを関連情報としてコンテンツファイル60のタグデータ60bを更新するか、あるいはタグテーブル62を更新する。あるいは、関連付け部77は、コンテンツファイル60のタグデータ60b及びタグテーブル62の双方を更新する。
関連情報履歴保持部78は、関連付け部77による関連情報の関連付けの履歴を保持する。より詳細には、関連付け部77が関連情報選択入力に基づいて、選択された候補関連情報であるタグデータを関連情報としてコンテンツファイル60のタグデータ60b及びタグテーブル62の少なくとも一方を更新した場合、この関連付け部77によるタグデータのコンテンツファイル60への関連付けの履歴を保持する。関連情報履歴保持部78による関連情報の関連付けの履歴は、好ましくはタグテーブル62内に格納される。
そして、抽出部75は、関連情報履歴保持部78に保持された関連付けの履歴に基づいて、候補関連情報を抽出する。より詳細には、抽出部75は、入力部72が受け入れた選択入力に基づいてコンテンツファイル60を記憶部71から抽出し、このコンテンツファイル60に対して関連付けられる可能性が高いと判断される候補関連情報を、関連情報履歴保持部78に保持された関連付けの履歴に基づいて抽出する。関連情報履歴保持部78に保持された関連付けの履歴に基づいて抽出部75が候補関連情報を抽出する手順は任意であり、一例として、関連付けが行われた期間を限定して、この期間内に関連付けが行われた関連情報を一律に抽出して候補関連情報とする等の手法が挙げられる。
関連情報頻度算出部79は、関連情報履歴保持部78に格納された関連付けの履歴に基づいて、関連情報がコンテンツファイル60に関連付けられた頻度を算出する。より詳細には、関連情報頻度算出部79は、関連情報履歴保持部78により保持された関連情報であるタグデータのコンテンツファイル60への関連付けの履歴を、タグテーブル62を検索することで参照し、タグデータがコンテンツファイル60に関連付けられた頻度を算出する。関連情報頻度算出部79が算出した関連付けの頻度は、記憶部71に少なくとも一時的に格納される。
そして、抽出部75は、関連情報頻度算出部79により算出された関連情報の関連付けの頻度に基づいて、候補関連情報を抽出する。より詳細には、抽出部75は、入力部72が受け入れた選択入力に基づいてコンテンツファイル60を記憶部71から抽出し、このコンテンツファイル60に対して関連付けられる可能性が高いと判断される候補関連情報を、関連情報頻度算出部79により算出された関連情報の関連付けの頻度に基づいて抽出する。関連情報頻度算出部79により算出された関連情報の関連付けの頻度に基づいて抽出部75が候補関連情報を抽出する手順は任意であり、一例として、関連付けが行われた期間を限定して、この期間内に関連付けが行われた関連情報の関連付けの履歴の頻度を算出し、頻度を降順に並べ直して、上位に位置する関連情報を候補関連情報とする等の手法が挙げられる。
また、関連情報関係性算出部80は、関連情報履歴保持部78に格納された関連付けの履歴に基づいて複数の関連情報の間の関係性を求める。より詳細には、関連情報関係性算出部80は、関連情報履歴保持部78により保持された関連情報であるタグデータのコンテンツファイル60への関連付けの履歴を、タグテーブル62を検索することで参照し、この履歴に基づいて、既に関連付けが行われた複数のタグデータ間の関係性を求める。関連情報関係性算出部80が求めるタグデータ間の関係性は、一例として、閲覧装置2、撮像装置3毎に特定のタグデータがコンテンツファイル60に関連付けられている、タグデータ間の上位概念−下位概念といった概念の連関性などである。
そして抽出部75は、抽出したコンテンツデータに関連付けられた関連情報と、この関連情報について関連情報関係性算出部80により算出された関係性に基づいて候補関連情報を抽出する。より詳細には、抽出部75は、入力部72が受け入れた選択入力に基づいてコンテンツファイル60を記憶部71から抽出し、このコンテンツファイル60に対して関連付けられる可能性が高いと判断される候補関連情報を、コンテンツファイル60に既に関連付けられたタグデータと、このタグデータに対して関連情報関係性算出部80が算出した関係性とに基づいて抽出する。
上述した関係性の具体例に沿って例示すると、関連情報関係性算出部80が閲覧装置2、撮像装置3毎のタグデータの関連付けを算出した場合は、抽出部75は、抽出したコンテンツファイル60が撮像された閲覧装置2、撮像装置3に頻繁に関連付けられているタグデータを候補関連情報として抽出する。また、関連情報関係性算出部80がタグデータ間の上位概念−下位概念といった概念の連関性を算出した場合は、抽出部75は、既に関連付けられたタグデータに対して上位概念または下位概念に属する他のタグデータを候補関連情報として抽出する。
また、記憶部71内のコンテンツファイル60は、このコンテンツファイル60が生成された日時を表す第1の日時情報に関連付けられるとともに、記憶部71内の関連情報も特定の日時を表す第2の日時情報に関連付けられることが好ましい。このような第1の日時情報の一例は、閲覧装置2、撮像装置3によりコンテンツファイル60が撮像された撮像日時情報である。この第1の日時情報は、コンテンツファイル60のタグデータ60b及びタグテーブル62の少なくとも一方に格納される。また、第2の日時情報の一例は、関連情報であるタグデータが季節に関係する、例えば「お正月」「お花見」等であった場合、この季節を表す日時情報(日時の範囲を含む)である。この第2の日時情報も、コンテンツファイル60のタグデータ60b及びタグテーブル62の少なくとも一方に格納される。
そして、抽出部75は、抽出されたコンテンツファイル60に関連付けられた第1の日時情報、及び選択入力を受け付けた日時の少なくとも一方と、関連情報に関連付けられた第2の日時情報とを参照して候補関連情報を抽出する。より詳細には、抽出部75は、入力部72が受け入れた選択入力に基づいてコンテンツファイル60を記憶部71から抽出し、このコンテンツファイル60に関連付けられた撮像時刻情報等の第1の日時情報、及び選択入力を受け付けた日時の少なくとも一方と、タグデータに関連付けられた季節を表す日時情報等の第2の日時情報とを参照して、このコンテンツファイル60に対して関連付けられる可能性が高いと判断される候補関連情報を抽出する。一例として、コンテンツファイル60に関連付けられた撮像日時情報が、タグデータ「お正月」に関連付けられた季節を表す日時情報の範囲内に該当する場合、抽出部75はタグデータ「お正月」を候補関連情報として抽出する。
また、抽出部75は、複数の候補関連情報を組にして抽出することが好ましい。より詳細には、入力部72が受け入れた選択入力に基づいてコンテンツファイル60を記憶部71から抽出した後、このコンテンツファイル60に対して関連付けられる可能性が高いと判断される候補関連情報を複数抽出し、これら複数の候補関連情報を組にすることが好ましい。
特に、抽出部75は、抽出した複数の候補関連情報を組にする際に、関連情報履歴保持部78により算出された関連付けの履歴、関連情報頻度算出部79により算出された関連情報の関連付けの頻度、関連情報関係性算出部80により算出された関係性、及び第1の日時情報のうち少なくとも2つを用いて候補関連情報を組にすることが好ましい。
そして、表示制御部76は、抽出部75が抽出した候補関連情報の組を、閲覧装置2または表示装置4の表示画面2a、4aに表示するための表示画面生成用信号を生成することが好ましい。
入力部72は、閲覧装置2、撮像装置3、入力指示装置5を含む外部入力機器から情報処理装置1に入力される各種入力信号を受け付け、受け付けた入力信号を制御部70に入力し、必要に応じて制御部70経由で記憶部71に格納する。特に、入力部72は、記憶部71に格納されたコンテンツファイル60を選択する選択入力を受け入れ、好ましくは、入力部72は、閲覧装置2、表示装置4の表示画面2a、4aに表示されているコンテンツファイル60に対して関連付けるべき関連情報を、表示画面2a、4aに表示されている候補関連情報から選択する関連情報選択入力を受け入れる。出力部73は、表示画面生成用信号を含む、制御部70または記憶部71内の各種データを、閲覧装置2、表示装置4を含む外部出力機器に出力する。
また、本実施形態の情報処理システムSを構成する閲覧装置2は、表示部81及び操作部82を備える。表示部81は、情報処理装置1を含む外部機器から閲覧装置2に入力される表示画面生成用信号を受け付け、受け付けた表示画面生成用信号に基づいて表示画面2aを表示する。操作部82は、ユーザによる操作に対応して入力信号を生成し、この入力信号を情報処理装置1を含む外部機器に出力する。
以上の構成において、制御部70及び制御部70を構成する画像取り込み部74、抽出部75、表示制御部76、関連付け部77、関連情報履歴保持部78、関連情報頻度算出部79及び関連情報関係性算出部80は主にCPU20により構成され、記憶部71は主にメモリーカード7、ROM21、RAM22及びHDD部26により構成され、入力部72は主に入出力デバイス23、ネットワークインタフェース25及び無線LANインタフェース27により構成され、出力部73は主にHDMIインタフェース24、ネットワークインタフェース25及び無線LANインタフェース27により構成される。また、表示部81は主に表示デバイス43により構成され、操作部82は主に入出力デバイス47により構成される。図4に示す各機能部の動作については後に詳述する。
(コンテンツファイルのデータ構造)
図5は、本実施形態の情報処理装置1のHDD261内に格納されているコンテンツファイル60のデータ構造の一例を示す図である。本実施形態のコンテンツファイル60はExif規格で定められるファイルフォーマットを有し、そのヘッダ部分90にタグデータが格納され、さらにサムネイル画像データが格納されたサムネイル画像領域91、及びコンテンツデータ60aが格納されたコンテンツデータ領域92が設けられている。従って、ヘッダ部分90に格納されたタグデータが、コンテンツファイル60のタグデータ60bに相当する。本実施形態のコンテンツファイル60では、ヘッダ部分90に格納されたタグデータ60bは、例えば、被写体撮像時に閲覧装置2及び撮像装置3によりコンテンツファイル60のヘッダ部分90の所定領域に記述される。
コンテンツファイル60のヘッダ部分90には、コンテンツファイル60を特定するための一意の値(ID)が記述されるID領域93、コンテンツデータ60aの画素数が記述される画素数領域94、コンテンツファイル60の撮影日時である撮像時刻データが記述される撮影日時領域95、コンテンツファイル60の情報処理装置1への取り込み日時が記述される取り込み日時領域96、コンテンツファイル60が撮像された閲覧装置2及び撮像装置3の機種名が記述される機種名領域97、コンテンツファイル60のコンテンツデータ60aが撮像された際の閲覧装置2及び撮像装置3の各種情報、例えば絞り値、焦点距離が記述される撮影情報領域98、コンテンツファイル60が撮像されたときに閲覧装置2及び撮像装置3が所在する位置、すなわち撮像位置をGPSシステムにより得た位置情報(例えば緯度、経度、高度情報)が記述されるGPS情報領域99、及び情報処理装置1のユーザが各種情報を任意に記述するためのユーザ定義領域100が設けられている。当然、これ以外の領域をコンテンツファイル60のヘッダ部分90に設けることは任意である。
ここで、ヘッダ部分90の各領域に記述される各種タグデータ60bについて一例を挙げて説明する。撮影日時領域95には、閲覧装置2及び撮像装置3の内部時計を参考にして、コンテンツファイル60のコンテンツデータ60aが生成されたときの日時、つまり撮影日時を示す撮像時刻データが、一例として“2013/06/01 10:15:24”、すなわち年月日及び秒単位までの時間として記述される。取り込み日時領域96には、情報処理装置1の図略の内部時計を参考にして、コンテンツファイル60のコンテンツデータ60aが情報処理装置1に取り込まれたときの日時、つまり取り込み日時が、一例として“2013/06/28 18:00:58”、すなわち年月日及び秒単位までの時間として記述される。機種名領域97には、閲覧装置2及び撮像装置3の機種名が、これら閲覧装置2等の製造者が定めたデータで、一例として「XYZ−○」として記述される。撮影情報領域98には、コンテンツファイル60のコンテンツデータ60aが生成された際の閲覧装置2及び撮像装置3の各種情報が、一例として「絞り値F=8、シャッタースピード1/125」として記述される。GPS情報領域99には、コンテンツファイル60が生成されたときに閲覧装置2及び撮像装置3が所在する位置をGPSシステムを用いて得た位置情報を示すデータ、より詳細には閲覧装置2等が所在する位置の緯度情報、経度情報及び高度情報が、一例として“lat=+35.09.36.266, lon=+136.54.21.114,alt=50”として記述される。
(タグテーブルの内容)
図7は、本実施形態の情報処理装置1のHDD261内に格納されているタグテーブル62の内容の一例を示す図である。本実施形態のタグテーブル62は、アルバムタグテーブル101(図7(a)参照)、コンテンツタグテーブル102(図7(b)参照)、関連付けタグテーブル103(図7(c)参照)及びシソーラスタグテーブル104(図7(d)参照)を備える。
アルバムタグテーブル101は、アルバムID領域101a、アルバム名称領域101b及び関連時期領域101cを備える。アルバムID領域101aには、個々のアルバム51を識別するためのID番号が格納され、アルバム名称領域101bには、ID番号で特定されるアルバム51に付された名称がテキストデータとして格納され、関連時期領域101cには、ID番号で特定されるアルバム51が特定の時期に関連付けられているときは、この特定の時期を示す情報が格納されている。
コンテンツタグテーブル102は、コンテンツID領域102a、コンテンツファイル名領域102b、回転角領域102c、及び撮像時刻領域102dを備える。コンテンツID領域102aには、HDD261に格納されている個々のコンテンツファイル60を識別するためのID番号が格納され、コンテンツファイル名領域102bには、ID番号で特定されるコンテンツファイル60のファイル名がテキストデータとして格納され、回転角領域102cには、このコンテンツファイル60がどのような角度をもって表示されるかを示す回転角データが格納され、撮像時刻領域102dにはコンテンツファイル60の撮像時刻データが格納されている。これら各領域102a〜102dのうち、回転角領域102c及び撮像時刻領域102dに格納されたデータは、上述したコンテンツファイル60のヘッダ部分90に記述された情報から生成されるものである。従って、このコンテンツタグテーブル102にどのような領域を設けるかは、コンテンツファイル60のヘッダ部分90に記述された情報に基づいて任意に設定可能である。
関連付けタグテーブル103は、コンテンツID領域103a、アルバムID領域103b及び関連付け日時領域103cを備える。コンテンツID領域103aには、コンテンツタグテーブル102のコンテンツID領域102aに記述されたコンテンツファイル60のID番号が格納され、アルバムID領域103bには、このID番号で特定されるコンテンツファイル60が関連付けられたアルバム51のID番号が格納され、関連付け日時領域103cには、コンテンツID領域103aに記述されたID番号で特定されるコンテンツファイル60が、同様にアルバムID領域103bに記述されたID番号で特定されるアルバム51に関連付けられた日時に関する情報が格納される。
シソーラスタグテーブル104は、大分類領域104a、中分類領域104b及び小分類領域104cを備える。大分類領域104aには、特定のアルバム51が大分類の概念に属する場合にこのアルバム51を特定するためのID番号が格納され、中分類領域104bには、大分類領域104aに格納されたID番号で特定されるアルバム51の下位概念に属する(言い換えれば中分類の概念に属する)アルバム51を特定するためのID番号が格納され、そして、小分類領域104cには、中分類領域104bに格納されたID番号で特定されるアルバム51の下位概念に属する(言い換えれば小分類の概念に属する)アルバム51を特定するためのID番号が格納される。
(第1実施形態の情報処理システムの動作)
次に、図9〜図11のフローチャートを参照して、本実施形態の情報処理システムSの動作を説明する。図9〜図11は、本実施形態の情報処理システムSを構成する情報処理装置1に格納されたコンテンツファイル60を閲覧装置2により閲覧する動作を説明するためのフローチャートである。
図9に示すフローチャートは、閲覧装置2においてコンテンツファイル60を閲覧するためのアプリケーションを立ち上げる等の動作により開始する。まず、ステップS1では、情報処理装置1の表示制御部76が、閲覧装置2の表示画面2aに初期画面を表示するための表示画面生成用信号を生成し、この表示画面生成用信号を出力部73を介して閲覧装置2に送信する。ステップS2では、閲覧装置2の表示部81がこの表示画面生成用信号を受け付け、表示画面生成用信号に基づいて表示画面2aに初期画面を表示する。
ステップS3では、閲覧装置2の操作部82が、ユーザにより閲覧条件が入力されるのを待ち、ユーザにより閲覧条件が入力される(ステップS3においてYES)と、ステップS4において、ユーザにより入力された閲覧条件とともに、コンテンツファイル60の閲覧要求を操作部82が情報処理装置1に送信する。ここで、閲覧条件とは、閲覧装置2の表示画面2aに表示すべきコンテンツファイル60の条件であり、一例として、特定のアルバム51を指定する条件である。
一方、ステップS5では、情報処理装置1の制御部70が、閲覧装置2からの閲覧要求を入力部72が受信するのを待ち、閲覧条件とともに閲覧要求を入力部72が受信すると(ステップS5においてYES)、ステップS6において、抽出部75が閲覧条件に基づいて記憶部71に格納されたコンテンツファイル60及びタグテーブル62を検索し、この閲覧条件に合致するコンテンツファイル60を抽出する。
そして、ステップS7では、抽出部75が、ステップS6での抽出結果に基づいて、閲覧条件に合致するコンテンツファイル60の閲覧リストを作成する。ここで、閲覧リストとは、閲覧条件に合致するコンテンツファイル60のそれぞれについて閲覧装置2が送信要求可能なデータが記載されたリストであり、一例として、情報処理システムS内においてのみ適用可能なコンテンツファイル60のネットワーク上のパス、URL等が記載されたリストである。
ステップS8では、情報処理装置1の表示制御部76が、出力部73を介して閲覧リストを送信し、ステップS9では、閲覧装置2の表示部81が情報処理装置1から送信された閲覧リストを受信して、表示部81においてコンテンツファイル60を表示する態様に基づいて、表示画面2aで表示するコンテンツファイル60に関連付けられたサムネイルファイル61の送信要求を情報処理装置1に送信する。ステップS10では、表示制御部76が、閲覧装置2から送信されたサムネイルファイル61の送信要求に基づいて、送信要求があったサムネイルファイル61を出力部73を介して送信する。そして、ステップS11では、表示部81が、情報処理装置1から送信されたサムネイルファイル61を表示画面2a上に表示する。
表示部81においてコンテンツファイル60を表示する態様の具体的内容については、既に説明したようなサムネイル表示、スライドショー表示等種々の態様が可能であるので、ここでは詳細な説明は省略する。表示部81におけるコンテンツファイル60の表示態様はユーザにより適宜設定可能である。表示部81は、設定された表示態様においてどの(時に複数の)コンテンツファイル60のサムネイルファイル61が必要であるかを、閲覧リストを参照して決定し、この閲覧リストに記載された情報を用いて、表示が必要なコンテンツファイル60の送信要求を送信する。
次に、ステップS12では、ユーザが閲覧装置2の操作部82を操作することで、現在表示画面2aに表示されているコンテンツファイル60(サムネイルファイル61)のうち、いずれかのコンテンツファイル60へのタグデータの付与要求が入力されたか否かが判断され、付与要求がユーザにより入力された(ステップS12においてYES)場合は、プログラムはステップS13に移行し、付与要求がその時点で入力されていない(ステップS12においてNO)場合は、プログラムはステップS25に移行する。ステップS13では、ステップS12で特定されたコンテンツファイル60へのタグデータの付与要求を操作部82が情報処理装置1に送信する。
一方、ステップS14では、情報処理装置1の入力部72が、閲覧装置2から送信されたタグデータの付与要求を受信したか否かが判断され、タグデータの付与要求を受信した(ステップS14においてYES)場合は、プログラムはステップS15に移行し、タグデータの付与要求をその時点で受信していない(ステップS14においてNO)場合は、プログラムはステップS27に移行する。
ステップS15では、情報処理装置1の抽出部75が、ステップS13で閲覧装置2から送信された、ステップS12で特定されたコンテンツファイル60へのタグデータの付与要求に応じて、このコンテンツファイル60に対して関連付けられる可能性が高いと判断される候補関連情報である候補タグデータを抽出する。
ステップS15における候補タグデータ抽出動作において、抽出部75は、既に説明したように、特定されたコンテンツファイル60に既にタグデータが関連付けられていればこのタグデータを参照することが好ましい。また、抽出部75は、関連情報履歴保持部78、関連情報頻度算出部79、関連情報関係性算出部80の動作結果に基づいて候補タグデータを抽出することが好ましい。さらに、抽出部75は、コンテンツファイル60の撮像時刻情報及び現在の日時情報の少なくとも一方と、アルバム51の関連時期情報とに基づいて候補タグデータを抽出することが好ましい。
ステップS15において抽出部75が候補タグデータを抽出する手順の一例を図8に示す。まず、図8(a)に示す初回の候補タグデータの抽出、すなわち、特定されたコンテンツファイル60にタグデータが関連付けられていない場合における候補タグデータの抽出手順について説明する。
初回の候補タグデータ抽出手順の一例として、まず、関連付けタグテーブル103の関連付け日時領域103cを参照して候補タグデータを抽出する手順が挙げられる。より詳細には、抽出部75は、現在の日時情報、あるいは、コンテンツファイル60の撮影日時領域95またはコンテンツタグテーブル102の撮像時刻領域102dに記述されているコンテンツファイル60の撮像時刻情報と関連付けタグテーブル103の関連付け日時領域103cに記述された関連付け日時情報とを参照して、アルバムタグテーブル101に格納されているいずれかのアルバム51を候補タグデータとして抽出する。一例として、抽出部75は、現在の日時情報を参照して、現在の日時から例えば1週間前までの期間内に該当する関連付け日時情報を関連付けタグテーブル103から検索し、この関連付け日時情報を有するアルバムIDをアルバムID領域103bから抽出し、このアルバムIDに対応するアルバム名称をアルバムタグテーブル101のアルバム名称領域101bから抽出してこれを候補タグデータとする。
また、初回の候補タグデータ抽出手順の別の例として、外部サーバ14を参照して候補タグデータを抽出する手順が挙げられる。より詳細には、抽出部75は、WAN13を介して外部サーバ14にアクセスし、この外部サーバ14に蓄積されているタグデータから候補タグデータを抽出する。好ましくは、外部サーバ14には、本実施形態の他の情報処理装置1を含む情報処理装置や撮像装置3において関連付けられたタグデータがWAN13を介して蓄積されている。あるいは、外部サーバ14には、情報処理装置1において関連付けられることが好ましいタグデータが予め蓄積されている。
また、初回の候補タグデータ抽出手順の別の例として、コンテンツファイル60の撮影日時領域95またはコンテンツタグテーブル102の撮像時刻領域102dに記述されている撮像時刻情報を参照して候補タグデータを抽出する手順が挙げられる。より詳細には、抽出部75は、コンテンツファイル60の撮影日時領域95またはコンテンツタグテーブル102の撮像時刻領域102dに記述されている撮像時刻情報と、アルバムタグテーブル101の関連時期領域101cに記述されている関連時期情報とを参照して、アルバムタグテーブル101に格納されているいずれかのアルバム51を候補タグデータとして抽出する。一例として、抽出部75は、コンテンツタグテーブル102の撮像時刻領域102dに記述されている撮像時刻情報を参照して、この撮像時刻情報が期間として含まれる関連時期情報を関連時期領域101cから検索し、検索された関連時期情報が記述された関連時期領域101cに対応するアルバム名称をアルバムタグテーブル101のアルバム名称領域101bから抽出してこれを候補タグデータとする。
また、初回の候補タグデータ抽出手順の別の例として、現在の日時情報を参照して候補タグデータを抽出する手順が挙げられる。より詳細には、抽出部75は、現在の日時情報と、アルバムタグテーブル101の関連時期領域101cに記述されている関連時期情報とを参照して、アルバムタグテーブル101に格納されているいずれかのアルバム51を候補タグデータとして抽出する。一例として、抽出部75は、現在の日時情報を参照して、この日時情報が期間として含まれる関連時期情報を関連時期領域101cから検索し、検索された関連時期情報が記述された関連時期領域101cに対応するアルバム名称をアルバムタグテーブル101のアルバム名称領域101bから抽出してこれを候補タグデータとする。
さらに、初回の候補タグデータ抽出手順の別の例として、コンテンツファイル60の機種名領域97を参照して候補タグデータを抽出する手順が挙げられる。より詳細には、抽出部75は、コンテンツファイル60の機種名領域97に記述された機種名情報と、関連付けタグテーブル103の関連付け日時領域103cに記述された関連付け日時情報とを参照して、アルバムタグテーブル101に格納されているいずれかのアルバム51を候補タグデータとして抽出する。一例として、抽出部75は、特定されたコンテンツファイル60の機種名領域97に記述されている機種名情報を抽出し、この機種名情報をコンテンツタグテーブル102から検索し、検索された機種名情報に対応するコンテンツIDをコンテンツID領域102aから抽出し、さらに、このコンテンツIDに関連付けられたアルバムIDを関連付けタグテーブル103のアルバムID領域103bから検索し、そして、このアルバムIDに対応するアルバム名称をアルバムタグテーブル101のアルバム名称領域101bから抽出してこれを候補タグデータとする。この場合、コンテンツタグテーブル102に、機種名情報が記述される機種名情報領域を設けることが好ましい。
そして、初回の候補タグデータ抽出手順の別の例として、コンテンツファイル60のコンテンツデータ60aに撮像された被写体を認識した情報(被写体認識情報)を参照して候補タグデータを抽出する手順が挙げられる。より詳細には、抽出部75は、コンテンツファイル60のユーザ定義領域100に記述された被写体認識情報と、関連付けタグテーブル103の関連付け日時領域103cに記述された関連付け日時情報とを参照して、アルバムタグテーブル101に格納されているいずれかのアルバム51を候補タグデータとして抽出する。一例として、抽出部75は、特定されたコンテンツファイル60の被写体認識情報を抽出し、この被写体認識情報をコンテンツタグテーブル102から検索し、検索された被写体認識情報に対応するコンテンツIDをコンテンツID領域102aから抽出し、さらに、このコンテンツIDに関連付けられたアルバムIDを関連付けタグテーブル103のアルバムID領域103bから検索し、そして、このアルバムIDに対応するアルバム名称をアルバムタグテーブル101のアルバム名称領域101bから抽出してこれを候補タグデータとする。この場合、コンテンツファイル60及びコンテンツタグテーブル102に、被写体認識情報が記述される被写体認識情報領域を設けることが好ましい。加えて、少なくとも情報処理装置1の制御部70は、コンテンツファイル60のコンテンツデータ60aを解析して、このコンテンツデータ60aに撮像されている被写体を特定する被写体認識情報を出力する機能を有することが好ましい。
続いて、図8(b)に示す2回目以降の候補タグデータの抽出、すなわち、特定されたコンテンツファイル60にタグデータが既に関連付けられている場合における候補タグデータの抽出手順について説明する。
2回目以降の候補タグデータ抽出手順の一例として、まず、シソーラスタグテーブル104を参照して候補タグデータを抽出する手順が挙げられる。より詳細には、抽出部75は、特定されたコンテンツファイル60のコンテンツIDをID領域93から抽出し、抽出したコンテンツIDを関連付けタグテーブル103のコンテンツID領域103aから検索する。次に、抽出部75は、検索されたコンテンツIDに対応するアルバムIDをアルバムID領域103bから検索する。さらに、抽出部75は、検索されたアルバムIDをシソーラスタグテーブル104の大分類領域104a、中分類領域104b及び小分類領域104cから検索する。さらに、アルバムIDが大分類領域104aに記述されている場合、抽出部75は、この大分類領域104aに対応する中分類領域104b、小分類領域104cに記述されているアルバムIDを抽出し、このアルバムIDをアルバムタグテーブル101のアルバムID領域101aから検索する。そして、抽出部75は、検索したアルバムIDに対応するアルバム名称をアルバムタグテーブル101のアルバム名称領域101bから抽出してこれを候補タグデータとする。
さらに、アルバムIDが中分類領域104bに記述されている場合、抽出部75は、この中分類領域104bに対応する大分類領域104a、小分類領域104cに記述されているアルバムIDを抽出し、このアルバムIDをアルバムタグテーブル101のアルバムID領域101aから検索する。そして、抽出部75は、検索したアルバムIDに対応するアルバム名称をアルバムタグテーブル101のアルバム名称領域101bから抽出してこれを候補タグデータとする。
また、アルバムIDが小分類領域104cに記述されている場合、抽出部75は、この小分類領域104cに対応する大分類領域104a、中分類領域104bに記述されているアルバムIDを抽出し、このアルバムIDをアルバムタグテーブル101のアルバムID領域101aから検索する。そして、抽出部75は、検索したアルバムIDに対応するアルバム名称をアルバムタグテーブル101のアルバム名称領域101bから抽出してこれを候補タグデータとする。
また、2回目以降の候補タグデータ抽出手順の別の例として、関連付けタグテーブル103の関連付け日時領域103cを参照して候補タグデータを抽出する手順が挙げられる。より詳細には、抽出部75は、特定されたコンテンツファイル60のコンテンツIDをID領域93から抽出し、抽出したコンテンツIDを関連付けタグテーブル103のコンテンツID領域103aから検索する。次に、抽出部75は、検索されたコンテンツIDに対応する関連付け日時情報を関連付け日時領域103cから抽出する。次に、抽出部75は、抽出した関連付け日時情報を含む期間を設定し、この期間内に該当する関連付け日時情報を関連付け日時領域103cから抽出する。さらに、抽出部75は、抽出した関連付け日時情報に対応するアルバムIDをアルバムID領域103bから抽出する。さらに、抽出部75は、抽出したアルバムIDの中から、例えば最も数多く抽出されたアルバムIDといった特定のアルバムIDを決定し、このアルバムIDに対応するアルバム名称をアルバムタグテーブル101のアルバム名称領域101bから抽出してこれを候補タグデータとする。
さらに、2回目の候補タグデータ抽出手順の別の例として、外部サーバ14を参照して候補タグデータを抽出する手順が挙げられる。より詳細には、抽出部75は、特定されたコンテンツファイル60のコンテンツIDをID領域93から抽出し、抽出したコンテンツIDを関連付けタグテーブル103のコンテンツID領域103aから検索する。次に、抽出部75は、検索されたコンテンツIDに対応するアルバムIDをアルバムID領域103bから検索する。さらに、抽出部75は、検索されたアルバムIDをアルバムタグテーブル101のアルバムID領域101aから検索し、このアルバムIDに対応するアルバム名称をアルバム名称領域101bから抽出する。さらに、抽出部75は、WAN13を介して外部サーバ14にアクセスし、抽出したアルバム名称を用いて、この外部サーバ14に蓄積されているタグデータから候補タグデータを抽出する。例えば、抽出部75は、上述した関連付け日時情報を用いた候補タグデータ抽出動作を、外部サーバ14を用いて行う。
図8(a)、(b)に示した候補タグデータ抽出手順において、既にアルバムタグテーブル101のアルバム名称領域101bに格納されているアルバム名称を候補タグデータとして用いる場合は「既存タグ」と表示しており、アルバムタグテーブル101のアルバム名称領域101bに格納されていないアルバム名称を候補タグテーブルとして用いる場合は「新規タグ」と表示している。「新規タグ」を候補タグデータとして用いる場合、抽出部75は、この新規タグを抽出した時点、あるいは、ユーザによりこの新規タグがタグデータとしてコンテンツファイル60に関連付けられた(関連付けタグテーブル103に記述された)時点で、この新規タグに係る情報をアルバムタグテーブル101に記述することが好ましい。
図9のフローチャートに戻って、ステップS16では、情報処理装置1の表示制御部76が、ステップS12においてユーザにより特定されたコンテンツファイル60(またはサムネイルファイル61)のコンテンツデータ60a(またはサムネイルデータ)と、ステップS15において抽出部75が抽出した候補関連情報である候補タグデータとを、閲覧装置2の表示画面2aに表示し、このコンテンツファイル60に対して候補タグデータのいずれかを関連付けるためのタグ付け画面を表示するための表示画面生成用信号を生成し、この表示画面生成用信号を出力部73を介して送信する。図10のステップS17では、閲覧装置2の表示部81が情報処理装置1から送信された表示画面生成用信号を受信し、この表示画面生成用信号に基づいて、表示画面2aにコンテンツファイル60のコンテンツデータ60a及び候補タグデータを含むタグ付け画面を表示する。
閲覧装置2の表示画面2aに表示されるタグ付け画面の一例を、図11を参照して説明する。図11に示すように、閲覧装置2の表示画面2aにはタグ付け画面110が表示されている。このタグ付け画面110には、ステップS12においてユーザにより特定されたコンテンツファイル60のコンテンツデータ60a、及び、ステップS15において抽出部75が抽出した候補タグデータのうち、既存タグに分類されるタグデータ111と新規タグに分類されるタグデータ112、さらに、コンテンツファイル60に既にタグデータが関連付けられている場合は、既に関連付けられているタグデータ113が表示されている。
ステップS18では、閲覧装置2の操作部82が、ユーザが閲覧装置2を操作することにより、候補タグデータのいずれかをコンテンツファイル60に関連付けられるべきタグデータとして選択する入力がされるのを待ち、選択入力がされると(ステップS18においてYES)、ステップS19において、閲覧装置2の操作部82が、選択されたタグデータを情報処理装置1に送信する。
ステップS20において、情報処理装置1の入力部72が、閲覧装置2から送信された、選択されたタグデータを受信したか否かが判断され、選択されたタグデータを受信した(ステップS20においてYES)場合は、プログラムはステップS21に移行する。ステップS21では、情報処理装置1の制御部70が、ステップS19において送信された、選択されたタグデータをコンテンツファイル60に関連付ける作業を行う。具体的には、選択されたタグデータによりタグテーブル62の関連付けタグテーブル103を更新するとともに、選択されたタグデータが新規タグであった場合、アルバムタグテーブル101にこの新規タグデータを記述する。
ステップS22では、ステップS15と同様に、情報処理装置1の抽出部75が、ステップS13で閲覧装置2から送信された、ステップS12で特定されたコンテンツファイル60へのタグデータの付与要求に応じて、このコンテンツファイル60に対して関連付けられる可能性が高いと判断される候補関連情報である候補タグデータを再度抽出し、ステップS23では、ステップS22において抽出された候補タグデータに基づいて、表示制御部76がタグ付け画面110を表示するための表示画面生成用信号を生成し、この表示画面生成用信号を出力部73を介して送信する。ステップS24では、閲覧装置2の表示部81が情報処理装置1から送信された表示画面生成用信号を受信し、この表示画面生成用信号に基づいて、表示画面2aにコンテンツファイル60のコンテンツデータ60a及び候補タグデータを含むタグ付け画面を再度表示する。
ユーザによる候補タグデータの選択の一例を図12を参照して説明する。図11に示すタグ付け画面110が閲覧装置2の表示画面2aに表示されている状態で、図12(a)に示すように、関連付けを希望するタグデータ(図12(a)では既存タグ111)がユーザによりタッチされることで選択入力がされる(図12(a)においてハッチングで示す)。この選択入力された既存タグ111が情報処理装置1に送信されると、情報処理装置1の抽出部75は、選択入力された既存タグ111に基づいて再度候補タグデータの抽出作業を行う。そして、表示制御部76が、再度抽出された候補タグデータに基づくタグ付け画面110を表示するための表示画面生成用信号を生成して出力部73を介して閲覧装置2に送信し、閲覧装置2の表示部81は、この表示画面生成用信号に基づいてタグ付け画面110を表示画面2aに表示する。ステップS23において閲覧装置2の表示画面2aに表示されるタグ付け画面110の一例を図12(b)に示す。ステップS23において抽出部75が新たに抽出した候補タグデータは、図12(b)においてハッチングで示した部分に表示されている。
ステップS25では、ユーザが閲覧装置2の操作部82を操作することで、表示画面2aに表示されている候補タグデータをコンテンツファイル60へ関連付ける動作(タグ付け動作)を終了する指示が入力されたか否かが判断され、タグ付け動作終了指示がユーザにより入力された(ステップS25においてYES)場合は、プログラムはステップS26に移行し、終了指示がその時点で入力されていない(ステップS25においてNO)場合は、プログラムはステップS18に戻る。ステップS26では、タグ付け終了指示を操作部82が情報処理装置1に送信する。
一方、ステップS27では、情報処理装置1の入力部72が、閲覧装置2から送信されたタグ付け動作の終了指示を受信したか否かが判断され、タグ付け動作の終了指示を受信した(ステップS27においてYES)場合は、プログラムはステップS5に戻り、タグ付け動作の終了指示をその時点で受信していない(ステップS27においてNO)場合は、プログラムはステップS20に戻る。
(第1実施形態の効果)
以上詳細に説明したように、本実施形態の情報処理装置1では、特定されたコンテンツファイル60に対して、このコンテンツファイル60に対して関連付けられる可能性が高いと判断される候補関連情報である候補タグデータを抽出部75が抽出し、表示制御部76がこれらコンテンツファイル60及び候補タグデータを閲覧装置2の表示画面2aに表示するための表示画面生成用信号を生成し、出力部73を介して送信された表示画面生成用信号に基づいて閲覧装置2の表示部81が表示画面2aを表示しているので、ユーザにより付与可能なタグデータの候補を適切に選択して提示すること可能となり、ユーザが関連情報であるタグデータをコンテンツファイル60に関連付ける際の候補タグデータが固定化されることがなくなる。従って、ユーザが所望するタグデータをコンテンツファイル60に付与できる可能性が格段に高まる。
(第2実施形態)
上述した第1実施形態では、情報処理装置1は記憶部71を備え、この記憶部71内にコンテンツファイル60が格納されていた。しかしながら、情報処理装置1は内部にコンテンツファイル60を格納しておく必要はなく、情報処理装置1とは別体の記憶装置を設け、情報処理装置1は、この記憶装置からコンテンツファイル60の少なくとも一部を受け入れても、本発明を実現することが可能である。
図13は、本発明の第2実施形態である情報処理システムSの機能構成を示す機能ブロック図である。
図13において、本実施形態の情報処理装置1には記憶装置105が接続され、この記憶装置105には、第1実施形態と同様のコンテンツファイル60が格納されている。記憶装置105は、例えば外付けのHDD装置、USBフラッシュメモリ装置、メモリーカード7等である。情報処理装置1と記憶装置105との接続形態は、情報処理装置1と記憶装置105との間で、コンテンツファイル60の少なくとも一部、例えばコンテンツデータ60aとタグデータ60bの少なくとも一部の送受信が可能な形態であれば特段の限定はなく、ケーブルを介して接続する形態、無線LAN等、電波を介して接続する形態、さらには、メモリーカード7を情報処理装置1のカードインタフェース232(図2参照)に挿入する形態等、周知の接続形態が採用可能である。
また、本実施形態の情報処理装置1は、制御部70、記憶部71、データ入力部72a、指示入力部72b及び表示出力部73aを備える。なお、以下の説明において、上述の第1実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
本実施形態の制御部70は、第1実施形態の制御部70と比較して、画像取り込み部74を備えていないことを除き、その機能構成は第1実施形態の制御部と同一である。また、抽出部75及び表示制御部76は、データ入力部72aを介して記憶装置105に格納されたコンテンツファイル60を受け入れ、各種動作を行う。また、本実施形態の記憶部71にはサムネイルファイル61及びタグテーブル62が格納されている。
データ入力部72aは、情報処理装置1に接続された記憶装置105からコンテンツファイル60を受け入れる。指示入力部72bは入力指示装置5からの入力信号を受け入れる。そして、表示出力部73aは、コンテンツファイル60またはサムネイルファイル61を閲覧装置2、表示装置4の表示画面2a、4a上に表示するための表示画面生成用信号を出力する。
従って、本実施形態によっても、上述の第1実施形態と同様の効果を得ることができる。特に、本実施形態によれば、情報処理装置1と記憶装置105とを別体にすることが可能であり、例えば、記憶装置105をWAN13上に存在する外部サーバ14(図1参照)で構成することも可能であり、情報処理装置1全体の構成の簡略化を図ることができる。
(第3実施形態)
上述した第1実施形態では、情報処理装置1の記憶部71内にコンテンツファイル60が格納されていた。しかしながら、情報処理装置1の記憶部71内のみならず、閲覧装置2の記憶部である内部ストレージ部45にもコンテンツファイル60が格納され、このコンテンツファイル60に対して候補関連情報が抽出されてもよい。この場合特に、閲覧装置2の内部ストレージ部45に格納されたコンテンツファイル60を、適宜情報処理装置1に転送してその記憶部71に格納してもよい。
図14は、本発明の第3実施形態である情報処理システムSの機能構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態の情報処理システムSを構成する情報処理装置1、閲覧装置2等の概略構成は、上述の第1実施形態のそれと同様であるので、その説明を省略する。また、本実施形態の情報処理装置1、表示装置4及び入力指示装置5の機能構成も、上述の第1実施形態のそれと同様であるので、同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
図14において、本実施形態の情報処理システムSを構成する閲覧装置2は、制御部120、記憶部121、入力部122及び出力部123を備える。本実施形態の入力部122及び出力部123は、それぞれ上述の第1実施形態における操作部82及び表示部81の機能も備える。
記憶部121には、コンテンツファイル60及びサムネイルファイル61が格納されている。コンテンツファイル60はコンテンツデータ60a及びタグデータ60bを備える。
本実施形態においては、図15に示すように、記憶部121(を構成する内部ストレージ451)内には、コンテンツファイル60が複数のフォルダ130のうちいずれかのフォルダ130に格納されている。より詳細には、記憶部121内には、図15に示すように3つのフォルダ130が設けられており、それぞれ「旅行」「沖縄旅行」「水族館」というフォルダ名が付されている。そして、「沖縄旅行」フォルダ130は「旅行」フォルダ130に属し、「水族館」フォルダ130は「沖縄旅行」フォルダ130に属している。すなわち、これらフォルダ130はツリー構造を有している。この場合、上述したように、フォルダを特定するための情報であるフォルダ名も関連情報に含まれうる。
制御部120は、画像取り込み部124、抽出部125、表示制御部126及び関連付け部127を備える。これら画像取り込み部124等は、閲覧装置2の記憶部121内に格納されたコンテンツファイル60に対する動作を行う点を除き、基本的に上述の第1実施形態の画像取り込み部74等と同様の動作を行う。従って、その詳細な説明は簡略化する。
但し、抽出部125は、記憶部121に格納されたコンテンツファイル60を選択する選択入力を入力部122が受け入れたら、この選択入力に基づいてコンテンツファイル60を記憶部121から抽出するとともに、このコンテンツファイル60が格納されたフォルダ130のフォルダ名も入手し、このフォルダ名を、コンテンツファイル60に対して関連付けられる可能性が高いと判断される候補関連情報であるとして、フォルダ名を示すタグデータを抽出して生成する。
(第3実施形態の情報処理システムの動作)
次に、図16及び図17のフローチャート及び図18及び図19を参照して、本実施形態の情報処理システムSの動作を説明する。図16及び図17は、本実施形態の情報処理システムSを構成する閲覧装置2に格納されたコンテンツファイル60を情報処理装置1に転送する動作を説明するためのフローチャートである。
図16に示すフローチャートは、閲覧装置2においてコンテンツファイル60を転送するためのアプリケーションを立ち上げる等の動作により開始する。まず、ステップS30では、閲覧装置2の表示制御部126が、閲覧装置2の表示画面2aに初期画面を表示するための表示画面生成用信号を生成し、この表示画面生成用信号を出力部123に出力する。出力部123は、この表示画面生成用信号に基づいて、表示画面2aに初期画面を表示する。
ステップS30において表示画面2aに表示される初期画面の一例を図18(a)に示す。初期画面131は、情報処理装置1への転送を指示するコンテンツファイル60及びフォルダ130の少なくとも一方がドラッグ&ドロップされることによりコンテンツファイル60の選択入力がされる選択窓132と、この選択窓132にフォルダがドラッグ&ドロップされたとき、このフォルダのフォルダ名を用いたタグデータ60bを生成してコンテンツデータ60aとともに情報処理装置1に転送し、この情報処理装置1がタグデータ60bを用いてアルバム51を生成させるか否かを選択するチェックボックス133と、どのフォルダ名を用いてタグデータ60bを生成するかを選択させるための画面(後述)を表示させるためのボタン134と、選択窓132にドラッグ&ドロップされたコンテンツファイル60の情報処理装置1への転送開始を指示するボタン135とが表示されている。
次に、ステップS31では、閲覧装置2の入力部122を用いて、ユーザが情報処理装置1への転送を希望するコンテンツファイル60を初期画面131の選択窓132にドラッグ&ドロップすることにより、記憶部121に格納されたコンテンツファイル60を選択する選択入力を入力部122が受け入れるのを待ち、コンテンツファイル60を選択する選択入力を入力部122が受け入れた(ステップS31においてYES)場合は、プログラムはステップS32に移行する。
ステップS31においてコンテンツファイル60が選択入力された状態において表示画面2aに表示されている画面の一例を図18(b)に示す。選択窓132には、選択入力されたコンテンツファイル60のファイル名が表示されている。
ステップS32では、フォルダ名を使ってアルバムを作成する選択がなされているか否か、すなわち、チェックボックス133がチェックされているか否かが判定され、フォルダ名を使ってアルバムを作成する選択がなされている(ステップS32においてYES)場合は、プログラムはステップS33に移行し、フォルダ名を使ってアルバムを作成する選択がなされていない(ステップS32においてNO)場合は、プログラムはステップS37に移行する。
ステップS33では、抽出部125が、ステップS31において選択入力されたコンテンツファイル60が、記憶部121内においてフォルダ130に格納されている場合、そのフォルダ130のフォルダ名を取得する。この場合、抽出部125は、コンテンツファイル60が複数のフォルダ130に属する場合、全てのフォルダ130のフォルダ名を取得する。一例として、図16に示す例において、「水族館」フォルダ130に格納されているコンテンツファイル60が選択入力された場合、この「水族館」フォルダ130が属する「旅行」フォルダ130及び「沖縄旅行」フォルダ130のフォルダ名も取得する。
ステップS34では、どのフォルダ名を用いてタグデータ60bを生成するかを選択させるための画面を表示させるためのボタン134に対する操作入力がその時点で入力部122により受け入れられたか否かが判定され、ボタン134に対する操作入力が受け入れられた(ステップS34においてYES)場合は、プログラムはステップS35に移行し、ボタン134に対する操作入力がその時点では受け入れられていない(ステップS34においてNO)場合は、プログラムはステップS37に移行する。
ステップS35では、表示制御部126が、ステップS33において取得されたフォルダ130のフォルダ名に基づいて、どのフォルダ名についてタグデータ60bを生成して、このタグデータ60bに基づいて情報処理装置1にアルバム作成を指示するかを選択するための表示画面2aを閲覧装置2の表示面に表示させるための表示画面生成用信号を生成して出力部123に送出し、出力部123はこの表示画面生成用信号に基づいて表示画面2aを生成する。
ステップS35において表示面に表示される表示画面の一例を図19に示す。この表示画面では、図18(b)に示す表示画面に重畳して、アルバム作成を選択させるための選択ウィンドウ136が表示されている。この選択ウィンドウ136には、アルバム作成を指示する候補としてのフォルダ名137と、このフォルダ名のフォルダ130に属するコンテンツファイル60についてアルバム作成を指示するか否かを選択するためのチェックボックス138と、チェックボックス138がチェックされたフォルダ130に対してアルバム作成を指示するためのボタン139とが表示されている。
ステップS36では、ボタン139が操作されてチェックボックス138がチェックされたフォルダ130に対してアルバム作成が指示されるのを待ち、アルバム作成が指示されると(ステップS36においてYES)、プログラムはステップS37に移行する。
ステップS37では、ボタン135に対する操作入力がその時点で入力部122により受け入れられたか否かが判定され、ボタン135に対する操作入力が受け入れられた(ステップS37においてYES)場合は、プログラムはステップS38に移行し、ボタン135に対する操作入力がその時点では受け入れられていない(ステップS37においてNO)場合は、プログラムはステップS32に戻る。
ステップS38では、抽出部125が、チェックボックス133、138のチェック結果に基づいて、ステップS33で取得したフォルダ名を用いてコンテンツファイル60毎のタグデータ60bを生成する。
ステップS38において抽出部125が抽出、生成するタグデータ60bの生成基準について説明する。図15に示すようなフォルダ構造において、「旅行」フォルダ130に属するコンテンツファイル60及びこの「旅行」フォルダ130の下位に属する「沖縄旅行」「水族館」フォルダ130に属するコンテンツファイル60がステップS31において選択指示された場合を例に取る。この場合、「旅行」フォルダ130に属するコンテンツファイル60についてはタグデータ60bが生成されず、「沖縄旅行」フォルダ130に属するコンテンツファイル60については「沖縄旅行」というタグデータ60bが生成され、「水族館」フォルダ130に属するコンテンツファイル60については「沖縄旅行」及び「水族館」の両方のタグデータ60bが生成される。
ステップS39では、ステップS31において選択されたコンテンツファイル60と、ステップS38において生成されたタグデータ60bとが、出力部123を介して情報処理装置1に転送される。その後、情報処理装置1の制御部70は、転送されたコンテンツファイル60を記憶部71に格納するとともに、タグデータ60bに基づいてタグテーブル62を更新する。
(第3実施形態の効果)
従って、本実施形態によっても、上述の各実施形態と同様の効果を奏することができる。
(変形例)
なお、本発明の情報処理装置等は、その細部が上述の各実施形態に限定されず、種々の変形例が可能である。一例として、上述の各実施形態においては、情報処理装置1の表示制御部76が生成した表示画面生成用信号は閲覧装置2に送信されて、その表示画面2aにおいて表示されていたが、表示装置4に送信されてその表示画面4aにおいて表示されてもよい。この場合、ユーザは入力指示装置5を操作して候補関連情報を選択してコンテンツファイル60への関連付けを指示すればよい。
また、上述の第1実施形態において、個々の候補関連情報である候補タグデータは、図11及び図12に示すように、単一の候補タグデータが選択可能に表示されていたが、候補タグデータの関連性を考慮して、複数の候補タグデータを組にして表示することも可能である。
一例として、候補タグデータA〜Hが抽出部75により抽出され、これらを4組の候補タグデータの組として表示する場合、候補タグデータAはコンテンツファイル60の撮影日時領域95に基づいて抽出されたものであり、ユーザにより関連付けられる可能性がかなり高いと判断して全ての組に含められる。また、候補タグデータB、Cは外部サーバ14を参照して抽出されたものであり、ユーザにより同時に関連付けられる可能性が高いと判断して同一の組に含められる。同様に、候補タグデータE、Fはコンテンツファイル60の機種名領域97に基づいて、候補タグデータG、Hは被写体認識結果に基づいて抽出されたものであり、ユーザにより同時に関連付けられる可能性が高いと判断して同一の組に含められる。このようにして、第1の組:候補タグデータA、B、C、第2の組:候補タグデータA、D、第3の組:候補タグデータA、E、F、第4の組:候補タグデータA、G、Hが抽出部75により抽出され、組単位でユーザにより選択可能な状態となるような表示画面生成用信号が表示制御部76により生成される。
また、上述の各実施形態において、図11及び図12を用いて、表示制御部76が生成した表示画面生成用信号に基づいて、閲覧装置2の表示画面2aに表示されるタグ付け画面110の一例を説明したが、本発明の情報処理装置1により生成される表示画面生成用信号に基づいて閲覧装置2、表示装置4の表示画面2a、4aに表示されるタグ付け画面110は図11及び図12の一例に限定されない。以下、図20〜図25を参照して、タグ付け画面110の他の例について説明する。
図20は、閲覧装置2の表示画面2aに表示されるタグ付け画面の他の例を示す図である。図20に示すタグ付け画面110では、図20(a)に示すように、複数の既存タグ111及び新規タグ112が、ユーザにより特定されたコンテンツデータ60aの下部にそれぞれ一列に表示されている。また、図20のタグ付け画面110では、ユーザにより特定される前(ユーザにより特定される候補となる)コンテンツデータ60aが複数表示されている。
この状態で、図20(b)に示すように、タグ付け画面110に表示されている複数の既存タグ111及び新規タグ112のうち、コンテンツファイル60への関連付けを希望しない候補タグデータを、ユーザがスワイプ動作(ユーザが表示画面2a上に表示された候補タグデータを指でタッチした状態で画面外に向けて指を滑らす動作)等をすることで特定すると、スワイプ動作された候補タグデータの表示が順次表示画面2aから消去される。そして、最終的に、ユーザがコンテンツファイル60への関連付けを希望する候補タグデータのみが表示画面2aに表示された状態で、ユーザがタグ付け終了指示を入力すると、最終的に残された候補タグデータが情報処理装置1に送信されてコンテンツファイル60に関連付けられ、既に関連付けられたタグデータ113として表示画面2aに表示される。
次に、図21は、閲覧装置2の表示画面2aに表示されるタグ付け画面のまた他の例を示す図である。図21に示すタグ付け画面110では、シソーラスタグテーブル104の大分類領域104a、中分類領域104b及び小分類領域104cにそれぞれ記述されている候補タグデータ114〜116が、円筒状のドラム117の表面にそれぞれ並べられて表示されている。
そして、ユーザがスワイプ動作またはフリック動作(ユーザが表示画面2a上に表示された候補タグデータ114〜116を指でタッチした状態で画面2aの上下方向に指をはじくような動作)等をすると、ドラム117が擬似的に回転する表示がされることで候補タグデータ114〜116が次々と更新される。そして、ユーザが関連付けを希望する候補タグデータ114〜116がドラム117の中央部に表示された状態で、ユーザがタグ付け指示を入力すると、ドラム117の中央部に表示された候補タグデータ114〜116が情報処理装置1に送信されてコンテンツファイル60に関連付けられる。ユーザによるタグ付け指示入力は、タグ付け画面110に指示ボタンを表示してこのボタンが操作されることによってもよいし、また、ユーザがドラム117の中央部を画面左右方向にスワイプ動作することによってもよい。
また、いずれかの候補タグデータ114〜116をドラム117の中央部に移動させると、この候補タグデータ114〜116の大分類、中分類または小分類に分類される他の候補タグデータ114〜116がドラム117の中央部に表示されてもよい。さらに、ドラム117の表面に等間隔に候補タグデータ114〜116を表示する必要はなく、さらには、候補タグデータ114〜116が意識的に表示されない領域を設けてもよい。この、候補タグデータ114〜116が意識的に表示されない領域がドラム117の中央部に表示された状態でユーザによるタグ付け指示入力がされた場合、候補タグデータ114〜116が関連付けられない処理がされることが好ましい。
次に、図22は、閲覧装置2の表示画面2aに表示されるタグ付け画面のまた他の例を示す図である。図22に示すタグ付け画面110では、シソーラスタグテーブル104の大分類領域104a、中分類領域104b及び小分類領域104cにそれぞれ記述されている候補タグデータ114〜116が、図22において表示画面2aの上方から下方に向けて上下方向に移動するように表示されている。
そして、ユーザが関連付けを希望する候補タグデータ114〜116が画面2aの中央部に表示された状態で、ユーザが画面2a中央部を画面左右方向にスワイプ動作すると、画面2a中央部に表示された候補タグデータ114〜116が情報処理装置1に送信されてコンテンツファイル60に関連付けられる。この時、タグ付け指示入力がされたことを音や光で表示しても良い。
さらに、図23は、閲覧装置2の表示画面2aに表示されるタグ付け画面のまた他の例を示す図である。図23に示すタグ付け画面110では、まず、図23(a)に示すように、大分類領域104aに記述されている候補タグデータ114が表示画面2aに表示されている。
この状態で、図23(b)に示すように、ユーザが関連付けを希望する候補タグデータ114をタッチすると(図23(b)においてハッチングで示す)、この候補タグデータ114に対応する中分類領域104bに記述された候補タグデータ115が候補タグデータ114の図中右側に表示される。さらに、ユーザが関連付けを希望する候補タグデータ115をタッチすると(図23(b)においてハッチングで示す)、この候補タグデータ115に対応する小分類領域104cに記述された候補タグデータ116が候補タグデータ115の図中右側に表示される。そして、これらユーザが関連付けを希望する候補タグデータ114〜116が情報処理装置1に送信される。
あるいは、図23(b)において、ユーザが関連付けを希望する候補タグデータ114をタッチした後、ユーザがタッチした指を画面2aから離さないまま、関連付けを希望する候補タグデータ115まで指を移動させ、さらに、ユーザがタッチした指を画面2aから離さないまま、関連付けを希望する候補タグデータ116まで指を移動させ、指を離した時点でタッチされていた候補タグデータ116、及び既に関連付け希望が入力された候補タグデータ114、115を情報処理装置1に送信しても良い。
さらに、図24は、閲覧装置2の表示画面2aに表示されるタグ付け画面のまた他の例を示す図である。図24に示すタグ付け画面110では、図23の例と同様に、図24(a)に示すように、大分類領域104aに記述されている候補タグデータ114が表示画面2aに表示されている。
この状態で、ユーザが関連付けを希望する候補タグデータ114をタッチすると(図24(a)においてハッチングで示す)、この候補タグデータ114に対応する中分類領域104bに記述された候補タグデータ115が、関連付けを希望する候補タグデータ114の図中下方に表示される。さらに、図24(b)に示すように、ユーザが関連付けを希望する候補タグデータ115をタッチすると(図24(b)においてハッチングで示す)、この候補タグデータ115に対応する小分類領域104cに記述された候補タグデータ116が候補タグデータ115の図中下方に表示される。そして、これらユーザが関連付けを希望する候補タグデータ114〜116が情報処理装置1に送信される。
そして、図25は、閲覧装置2の表示画面2aに表示されるタグ付け画面のまた他の例を示す図である。図25に示すタグ付け画面110では、シソーラスタグテーブル104の大分類領域104aに記述されている候補タグデータ114が画面2aの最上部に、中分類領域104bに記述されている候補タグデータ115が画面2aの中間部に、そして、小分類領域104cに記述されている候補タグデータ116が、画面2aの下部にそれぞれ表示されている。そして、候補タグデータ114は、図中点線で示す楕円の周の上に配置され、それぞれの候補タグデータ114に対応する中分類領域104bに記述された候補タグデータ115がこの候補タグデータ114の略下方に、それぞれの候補タグデータ115に対応する小分類領域104cに記述された候補タグデータ116がこの候補タグデータ115の略下方にそれぞれ表示されている。
この状態で、ユーザが画面2aをタッチした状態で楕円の周に沿って指を移動させると、候補タグデータ114〜116が擬似的にこの楕円の周に沿って回転移動するように表示される。この状態で、ユーザが候補タグデータ114〜116をタッチする等して、関連付けを希望する候補タグデータ114〜116を入力する。
なお、上述の図11〜図12及び図19〜図25のタグ付け画面110において、複数の候補タグデータ111、112、114〜116について関連付け希望指示をする際に、ユーザがいずれかの候補タグデータ111、112、114〜116をタッチした状態で、指を画面2aから離さずに別の候補タグデータ111、112、114〜116まで移動させ、いわば一筆書き状態で複数の候補タグデータ111、112、114〜116について関連付け希望指示をしてもよい。同様に、ユーザが画面2aをタッチした状態で指を滑らせ、この指のタッチの軌跡により閉領域が指示されたら、この閉領域内に表示されている候補タグデータ111、112、114〜116について関連付け希望指示をしてもよい。
そして、上述の各実施形態において、情報処理装置1及び閲覧装置2を動作させるプログラムはROM21、HDD部26等に格納されて提供されていたが、不図示の光学ディスクドライブ、USBインタフェース233、473等を用いて、プログラムが格納されたDVD(Digital Versatile Disc)、USBフラッシュメモリ装置、メモリーカード7等を接続し、このDVD等からプログラムを情報処理装置1、閲覧装置2に読み込んで動作させてもよい。また、WAN13上の外部サーバ14内にプログラムを格納しておき、ネットワークインタフェース25を介してこのプログラムを情報処理装置1に読み込んで動作させてもよい。さらに、上述の各実施形態において、情報処理装置1、閲覧装置2は複数のハードウェア要素により構成されていたが、これらハードウェア要素の一部の動作をCPU20、40がプログラムの動作により実現することも可能である。加えて、上述の各実施形態ではHDD部26を用いていたが、HDD部26以外の記憶媒体、一例としてSSD(Solid State Drive)装置やメモリーカード等の周知の記憶媒体を用いることも可能である。