以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の一例である被写体メタデータ管理システムを説明するためのブロック図である。この被写体メタデータ管理システムは、インターネット、ルーター、LAN回線等で構成されるネットワーク100に接続されるメタデータグループ編集装置101、およびメタデータグループファイルサーバー(メタデータ候補ファイル管理装置)102を備える。
メタデータグループファイルサーバー102は、メタデータグループのファイルをクライアントに対して提供する。また、メタデータグループファイルサーバー102の保持するメタデータグループファイルは記憶装置103に格納される。また、被写体メタデータ管理システムは、アクセスポイント104を介して無線LANによりネットワーク100に接続される撮像装置(メタデータ設定装置)105を備える。
撮像装置105は、無線LANアンテナ106、およびGPSアンテナ107を用いてアクセスポイント104、およびGPS衛星108との間で無線通信可能とされている。
次に、図2を参照して、撮像装置105の内部構成を説明する。
撮像装置105は、レンズユニット201、絞り機構を有するシャッター202、レンズユニット201を通った光を電気信号として出力するための撮像素子であるCCDユニット203を備える。CCDユニット203から出力されたアナログ信号をA/Dコンバータ204によりデジタル信号へ変換される。
また、SSGユニット205は、CCDユニット203、およびA/Dコンバータ204に同期信号を供給し、信号処理ユニット206は、画像処理や圧縮、伸張などの処理を高速に実現する。DMAコントローラ207は、システムバスを介してそれぞれのブロック間におけるデータ転送を高速に行う。DRAM208は、撮像装置105の主記憶装置であり、撮影時のバッファメモリとしても使用される。フラッシュROM209は、ファームウエアプログラムを格納する。
マイクロフォン210は、撮像装置105の外部音声を電気信号に変換する。マイクロフォン210からのアナログ音声信号はA/Dコンバータ211よりにデジタル信号に変換される。絞り制御212は、絞り・シャッター202を制御し、レンズ制御213は、レンズユニット201に対してAFのためのレンズ駆動、ズームのためのレンズ駆動といったレンズ制御を行う。
CPU214は、フラッシュROM209よりロードしたファームウエアプログラムをDRAM208を主記憶として実行することにより、撮像装置105における各種の制御を行う。表示制御215は、TFT液晶等で構成される表示装置222の制御を行い、通信制御216は、USBプロトコルを用いた通信のための制御を行う。通信コネクタ223は、USBケーブルを介して外部のPCやプリンタ等と接続を行う。
メモリーカードコントローラー217は、CFカードやSDカード等の外部記憶媒体224に対してデータの読み書きのための制御を行い、電源制御219は、DC/DCコンバータ220の制御、および電池218の残量検出を行う。DC/DCコンバータ220は、電池218からの電力を撮像装置105全体へ適切な電圧に変換して供給する。入力装置221は、表示装置222上に表示されるメニュー画面の各種操作を行うためのキーパッド、ズームレバー、電源スイッチ、及びレリーズスイッチ等で構成される。システムバス225は、各回路ブロック間の高速なデータ転送を実現する。
GPSモジュール231は、GPSアンテナ107を用いて受信した人工衛星から発せられるGPSの電波を位置情報に変換する処理を行う。無線LANモジュール232は、無線LANアンテナ106により送受信される電波を介してアクセスポイント104と所定のプロトコルに従って通信を行う。
次に、図3を参照して、メタデータグループファイルの構造の一例について説明する。
図3に示すように、メタデータグループファイルはXMLで記述されており、その内部構造は図4に示す階層構造で定義されている。「メタデータグループ」タグは以下の階層がメタデータグループの内容を示すことを表している。「メタデータグループ」タグの下の階層には「スケジュール(日時情報)」タグ、「位置情報」タグ、「ジャンル」タグ、「メタデータ」タグが配置される。
「スケジュール」タグは以下の階層がメタデータグループのスケジュール情報を表すことを示している。「スケジュール」タグの下の階層には「タイトル」エレメント、「開始日」エレメント、「開始時間」エレメント「終了日」エレメント、「終了時間」エレメントを表すタグが配置される。「タイトル」エレメントは、当該メタデータグループが表す被写体情報のタイトルが記述される。「開始日」エレメント、「開始時間」エレメント「終了日」エレメント、「終了時間」エレメントはそれぞれ日付及び時刻を表すテキストデータで記述される。
「位置情報」タグは以下の階層がメタデータグループの位置情報を表すことを示している。「位置情報」タグの下の階層には「緯度」エレメント、「経度」エレメント、「住所」エレメントを表すタグが配置される。「緯度」エレメント、「経度」エレメントはそれぞれ数値情報として記述される。「住所」エレメントは住所を現すテキストデータとして記述される。
「ジャンル」タグは「ジャンル」エレメントを示す。「ジャンル」エレメントは、所定のキーワードから選択されたテキスト情報が記述される。所定のキーワードとは、例えば、「スポーツ」「風景」「旅行」「子供」「パーティ」などの、被写体のジャンルに応じたものである。
「頻度」タグは「頻度」エレメントを示す。「頻度」エレメントは、メタデータグループの表すイベント等の開催頻度を表すキーワードが記述される。例えば「高」「中」「低」などのテキストが記述される。
「メタデータ」タグは「メタデータ」エレメントを表すものであり、必要に応じて種別を持つことができる。種別にはメイン、サブ、といった定義が用意されており、「メタデータ」エレメントの階層構造を構成することができるようになっている。「メタデータ」エレメントはメタデータグループが表すメタデータ候補を表すものである。「メタデータ」エレメントは種別を用いることによって、例えば、種別=メインのエレメントにチーム名を、種別=サブのエレメントにメンバー名を記述する、といった使い方ができる。
なお、上述のメタデータグループファイルの階層構造は一例であり、必要に応じてXMLファイルのタグを定義することによって、他の所望のエレメントを定義して使用することができる。また、上述の各タグ及びエレメントは必要に応じて省略することが可能である。例えば、スケジュール情報や位置情報などはそれらの情報が無い場合は省略することも可能である。さらに、スケジュール情報や位置情報に関しては複数のエレメントを持ったり、範囲指定を行ったりすることも可能である。
次に、メタデータグループファイルの作成について説明する。
メタデータグループ編集装置101は、PC(パーソナルコンピュータ)と、そのアプリケーションであるメタデータグループファイル生成のためのアプリケーションによって構成される。本実施形態においては、メタデータグループファイル生成のためのアプリケーションの例として、スケジュール管理アプリケーション、及び地図アプリケーションを用いる。
まず、スケジュール管理アプリケーションから起動したメタデータグループ編集画面を用いてメタデータグループを生成および編集するための処理の流れについて図を用いて説明する。
図8は、スケジュール管理アプリケーションを起動した画面600を示している。この画面600には、メニューバー601、表示中のカレンダーを前月に移動する前移動ボタン602、表示中のカレンダーを今月に移動する今月移動ボタン603、表示中のカレンダーを来月に移動する次移動ボタン604が配置されている。
また、画面600には、選択されている月の一か月分の日付を表示するカレンダー表示領域610が配置されている。カレンダー領域610の日付表示611をマウス等でクリックすることによって指定した日付の予定を入力することが可能となる。また、予定表示612には、入力済みの予定のタイトルが表示される。メタデータアイコン613は、予定表示612で表されている入力済みの予定に対してメタデータグループが設定されているか否かを表すために用いられる。このメタデータアイコン613が表示されている予定にはメタデータグループが設定されていることを表している。
さらに、画面600には、メタデータアップロードボタン614が配置されている。メタデータアップロードボタン614は、作成済みのメタデータグループファイルを、ネットワーク100を介してメタデータグループファイルサーバー102にアップロードするためのボタンである。
図9は、スケジュール管理アプリケーションを用いてメタデータグループの生成からアップロードまでの一連の処理の流れを示したシーケンス図である。
まず、ユーザー操作により、PC画面上の所定のアイコンがダブルクリックされると(ステップS701)、スケジュール管理アプリケーションはスケジュール管理アプリケーション起動のイベントを受け付ける(ステップS711)。
スケジュール管理アプリケーション起動のイベントによりスケジュール管理アプリケーションが起動されると、起動画面表示を行う(ステップS712)。このステップS712で、図8に示すスケジュール管理アプリケーションの画面600が表示される。
次に、ユーザー操作により、カレンダー表示領域610内にある所望の既存の予定表示612がクリックされると(ステップS702)、スケジュール管理アプリケーションはユーザーによるスケジュール編集イベントを受け付ける(ステップS713)。このイベントを受け付けると、スケジュール管理アプリケーションは所望の予定のスケジュール編集画面500(図5参照)を表示する(ステップS714)。
次に、ユーザー操作により、スケジュール編集画面500上のメタデータグループ作成ボタン540が押下されると(ステップS703)、スケジュール管理アプリケーションはメタデータグループ作成イベントを受け付ける(ステップS715)。このイベントを受け付けると、スケジュール管理アプリケーションは図7に示すメタデータ候補グループ編集画面501を表示する(ステップS716)。
次に、ユーザー操作により、メタデータ情報が入力されると(ステップS704)、スケジュール管理アプリケーションはメタデータグループ編集処理を行う(ステップS717)。メタデータグループ編集処理の詳細については後述する。
メタデータグループ編集処理が完了後、ユーザー操作により、図7に示すメタデータグループ保存ボタン571が押下されると(ステップS705)、スケジュール管理アプリケーションはメタデータグループ保存イベントを受け付ける(ステップS718)。このイベントを受け付けると、スケジュール管理アプリケーションはメタデータグループファイルをXML形式で保存する(ステップS719)。
次に、ユーザー操作により、図8のメタデータグループアップロードボタン614が押下されると(ステップS706)、スケジュール管理アプリケーションはメタデータグループアップロードイベントを受け付ける(ステップS720)。このイベントを受け付けると、スケジュール管理アプリケーションはメタデータグループファイルを、メタデータグループファイルサーバー102へネットワーク100を経由してアップロードする。
以上がスケジュール管理アプリケーションを用いてメタデータ候補の生成からアップロードするまでの一連の処理の流れである。
次に、図5を参照して、上述したスケジュール編集画面500の一例について説明する。
図5に示すように、スケジュール編集画面500には、予定名が表示される領域510、予定の日時が表示される領域520、場所名が表示され領域530を有している。領域510では、デキストボックス511に予定名を入力することができる。領域520では、開始日時521、終了日時522をコンボボックスから選択することができる。また、領域520の繰り返しチェックボックス523のチェックボックスをオンにすると、コンボボックス524から繰り返し日程を選択することが可能となる。繰り返し日程の選択は、毎日、毎曜日、任意日付設定、などの項目から選択される。領域530では、テキストボックス531に場所名を入力することができる。
また、スケジュール編集画面500には、メタデータグループ作成ボタン540、キャンセルボタン541、保存ボタン542が配置されている。メタデータグループ作成ボタン540は、表示中の予定に対してメタデータグループを作成するためのメタデータグループ編集画面501を起動するために用いられる。キャンセルボタン541は、編集中の内容を破棄するために用いられる。保存ボタン542は、編集中の内容を保存するために用いられる。
次に、図10を参照して、地図アプリケーションから起動したメタデータグループ編集画面を用いてメタデータグループを生成、および編集するための処理の流れについて説明する。
まず、ユーザー操作により、PC画面上の所定のアイコンがダブルクリックされると(ステップS801)、地図アプリケーションは地図アプリケーション起動のイベントを受け付ける(ステップS811)。地図アプリケーション起動のイベントにより地図アプリケーションが起動されると、起動画面表示を行う(ステップS812)。起動画面表示により、図11に示す地図アプリケーションの画面900が表示される。
次に、ユーザー操作により、画面900の地図910上のアイコン911をダブルクリックすると(ステップS802)、地図アプリケーションはユーザーによる位置指定イベントを受け付ける(ステップS813)。このイベントを受け付けると、地図アプリケーションは図6に示す位置情報編集画面502を表示する(ステップS814)。
次に、ユーザー操作により、位置情報編集画面502上のメタデータグループ作成ボタン540が押下されると(ステップS803)、地図アプリケーションはメタデータグループ作成イベントを受け付ける(ステップS815)。このイベントを受け付けると、地図アプリケーションは図7に示すメタデータ候補グループ編集画面501を表示する(ステップS816)。
次に、ユーザー操作により、メタデータ情報が入力されると(ステップS804)、地図アプリケーションによりメタデータグループ編集処理が行われる(ステップS817)。メタデータグループ編集処理の詳細については後述する。
メタデータグループ編集処理が完了後、ユーザー操作により、図7のメタデータグループ保存ボタン571が押下されると(ステップS805)、地図アプリケーションはメタデータグループ保存イベントを受け付ける(ステップS818)。このイベントを受け付けると、地図アプリケーションはメタデータグループファイルをXML形式で保存する(ステップS819)。
次に、ユーザー操作により、図8に示すメタデータグループアップロードボタン614が押下されると(ステップS806)、地図アプリケーションはメタデータグループアップロードイベントを受け付ける(ステップS820)。このイベントを受け付けると、地図アプリケーションはメタデータグループファイルを、メタデータグループファイルサーバー102へネットワーク100を経由してアップロードする。
以上が地図アプリケーションを用いてメタデータ候補の生成からアップロードまでの一連の処理の流れである。
次に、図11を参照して、地図アプリケーションの起動画面900の一例について説明する。
この起動画面900には、場所テキストボックス901、住所テキストボックス902が配置される。場所テキストボックス901または住所テキストボックス902に所望の文字列を入力して位置情報取得ボタン903を押下すると、場所または住所に応じた位置情報が、不図示のネットワーク上の位置情報検索サービスを用いて検索される。検索結果は、緯度経度表示904及び地図表示910上のアイコン911にて表される。上下左右の矢印ボタン905、906、907、908を押下することによって、地図910を任意の方向にスクロールすることが出来る。
また、アイコン911をポインティングデバイスを用いてドラッグアンドドロップすることにより地図上で所望の場所を指定することも可能である。アイコン911が移動されると、それに応じて場所テキストボックス901、住所テキストボックス902、緯度経度表示904の値が変更される。地図上の所望の場所に配置したアイコン911をダブルクリックすると、位置情報画面502が表示される。
次に、図6を参照して、位置情報編集画面502の一例について説明する。
この位置情報編集画面502には、場所名が表示される領域530、位置情報表示領域550が配置される。領域530では、テキストボックス531に場所名を入力することができる。位置情報表示領域550では、領域530のテキストボックス531に表示されている場所名に相当する位置情報が表示される。位置情報表示領域550の位置情報取得ボタン551が押下されると、テキストボックス531に入力された場所名に相当する住所、緯度、軽度、といった位置情報を、不図示の位置情報取得手段を利用することによって取得する。なお、位置情報取得手段はインターネット等の通信手段を介してWebサービスを利用することによって実現する。
位置情報取得手段においては、テキストボックス531に記載されている場所名をキーに住所を検索するが、記載されている場所名に相当する住所が検索で見つからない場合は位置情報を取得するとこができない。このような場合は、利用者が直接住所552の入力を行うことも可能である。利用者が住所552に入力後、位置情報取得ボタン551を押下すると、緯度、経度の値が、位置情報取得手段を介して取得され、緯度553、経度554に表示される。
また、位置情報編集画面502には、メタデータグループ作成ボタン540、キャンセルボタン570が配置される。メタデータグループ作成ボタン540は、表示中の位置情報に対してメタデータグループを作成するためのメタデータ候補グループ編集画面501(図7)を起動するために用いられる。キャンセルボタン541は、編集中の内容を破棄するために用いられる。
次に、図9のステップS717、および図10のステップS817におけるメタデータグループ編集処理の詳細について説明する。
図7は、図5および図6のメタデータグループ作成ボタンを押下することによって表示されるメタデータ候補グループ編集画面501である。なお、メタデータ候補グループ編集画面501における510〜531までの符号で表示される内容は、図5のスケジュール編集画面500のものと同等であるので説明を省略する。また、メタデータグループ編集画面501おける550〜554までの符号で表示される内容は、図6の位置情報編集画面502のものと同等であるので説明を省略する。
メタデータ候補グループ編集画面501には、被写体メタデータの設定を行うために用いられるメタデータ表示領域560が配置される。メタデータ表示領域560のジャンル選択561は、あらかじめ用意されている複数のジャンル情報から使用者が所望のジャンルの文字列を選択するために用いられる。また、頻度選択562は、メタデータの使用頻度を設定する。使用頻度は、メタデータグループファイルを利用する場合において、複数のメタデータグループファイルから所望のものを選びやすいようにファイルの優先順位を付けて表示する場合の判断材料として用いられる。
また、メタデータ表示領域560のキャンセルボタン570は、一連の作業をキャンセルするために用いられる。保存ボタン571は、押下されると、一連の入力を終えたデータをメタデータグループファイルとしてメタデータグループ編集装置101のローカルな記憶領域に保存する。
また、メタデータ表示領域560には、メインデータを定義するためのテキストボックス564が配置される。テキストボックス564にメインデータが入力されている状態で、所望のメインデータをカーソルで選択すると矢印566が移動し、選択されているメインデータに対応するサブデータがサブデータ1のテキストボックス565に表示される。使用者は、メインデータのテキストボックス564及びサブデータ1のテキストボックス565に所望テキストデータを入力することによって、メタデータを定義する。
さらに、メタデータ表示領域560には、インポートボタン563が配置される。インポートとは、既存のメタデータグループファイルからメインデータ/サブデータの情報を再利用することである。インポートボタン563が押下されると、インポートのために図15に示すメタデータグループの検索画面1300が表示される。
このメタデータグループの検索画面1300では、図15に示すように、ジャンル1301、撮影日1302、場所1303、緯度経度1304といった検索キーを入力することができる。なお、検索キーは複数を単独で入力することも、組み合わせて入力することも可能である。メタデータグループの検索画面1300に所望の検索キーを入力して検索を行うと、条件に合った利用可能なメタデータグループファイル検索結果一覧画面1000が表示される(図12参照)。
このメタデータグループファイル検索結果一覧画面1000では、矢印1001をカーソル移動操作で動かすことにより、検索結果から所望のメタデータグループファイルを選択することができる。そして、決定ボタン1002を押下すると、選択されたメタデータグループよりメタデータのメインデータ/サブデータがコピーされ、再利用することができる。
使用者は、上述のインポート操作、もしくはメインデータのテキストボックス564及びサブデータ1のテキストボックス565に所望テキストデータを入力することによって、メタデータの定義を完了させる。メタデータの定義が完了した後、図7の保存ボタン571が押下されるメタデータグループファイル生成され、メタデータグループ編集装置101内の不図示の記憶装置に保存される。保存が完了するとメタデータ候補グループ編集画面501を終了し、スケジュール管理アプリケーション画面600へ戻る。
スケジュール管理アプリケーション画面600のアップロードボタン614が押下されると、メタデータグループ編集装置101に記憶保存されたメタデータグループファイルはネットワーク100を介してメタデータグループファイルサーバー102へ転送される。メタデータグループファイルサーバー102は、メタデータグループファイルを受信すると、記憶装置103に格納する。
次に、本実施形態におけるメタデータグループファイルを用いた被写体メタデータの設定処理について説明する。
まず、撮像装置105について説明する。図13は、撮像装置105の背面図であり、撮像装置105には、電源ボタン1101、シャッターボタン1102、モード切り替えSW1103、十字キー1104が配置されている。モード切り替えSW1103は再生モードと撮影モードとの切り替えを行うために用いられ、十字キー1104には上下左右にそれぞれ対応したボタンが配置されている。また、撮像装置105には、メニューボタン1105、METAボタン1106、セットボタン1107、液晶表示画面1108、METAボタンLED1109が配置されている。
次に、撮像装置105においてメタデータグループファイルを取得する動作シーケンスについて説明する。
撮像装置105は、メタデータグループファイルサーバー102上の記憶装置103に格納されているメタデータグループファイルの中から所定のファイルを指定してダウンロードを行う。ファイルのダウンロードは撮像装置105が無線LANアンテナ106、アクセスポイント104によりネットワーク100に接続し、該ネットワーク100を介してメタデータグループファイルサーバー102に接続することによって行われる。
ファイルのダウンロードを行うために、撮像装置105は所望のメタデータグループファイルを見つけるために記憶装置103内を検索する。ファイルの取得のための検索及びダウンロードは、ユーザー操作によって手動で行われる場合と、撮像装置が自動で実行する場合がある。
図14は、手動によるダウンロードの動作シーケンスを示した図である。
まず、使用者1200は、撮像装置105のモード切り替えスイッチ1103を操作して撮影モードに切り替える(ステップS1201)。次に、使用者1200はMETAボタン1106を押下する(ステップS1202)。
撮像装置105は撮影モードにおいてMETAボタン1106が押下されると、メタデータグループダウンロードモードに移行する。撮像装置105はメタデータグループダウンロードモードに移行すると、メタデータグループファイルサーバー102に対して接続確立要求を送信する(ステップS1203)。
これ以降、撮像装置105とメタデータグループファイルサーバー102との間の通信はすべて無線LANを介して行われる。
メタデータグループファイルサーバー102は接続確立要求を受信すると、撮像装置105のIDを参照し、サーバーへの接続許可判定を行う。サーバーへの接続許可が判断されたら、メタデータグループファイルサーバー102は接続許可を送信する(ステップS1204)。
撮像装置105は接続許可を受信したら、メタデータグループ検索画面を液晶表示画面1108に表示する(ステップS1205)。液晶表示画面1108に表示するメタデータグループ検索画面の一例を図31に示す。図31に示すように、このメタデータグループ検索画面2000では、ジャンル2001、撮影日2002、場所2003、緯度経度2004、といった情報を元にメタデータグループの検索条件を指定することができる。なお、撮影日2002には操作時の撮像装置105内のCPU214が持つ時計機能により取得した当日の値がデフォルトで設定される。また、場所2003及び緯度経度2004の値は、操作時点の撮像装置105内のGPSモジュール231がGPSアンテナ230を介して取得した位置情報を元に算出した値がデフォルトで設定される。
使用者1200は所望の検索条件を入力したら(ステップS1206)、METAボタンを1109押下することにより検索を実行する(ステップS1207)。撮像装置105は、検索要求をメタデータグループファイルサーバー102に送信する(ステップS1208)。メタデータグループファイルサーバー102は、記憶装置103内のファイルの中から指定された条件に近いメタデータグループファイルを検索する(ステップS1209)。検索が完了するとメタデータグループファイルサーバー102は、検索結果を撮像装置105に転送する(ステップS1210)。
撮像装置105は、検索結果を受信すると検索結果一覧を液晶表示画面1108に表示する(ステップS1211)。液晶表示画面1108に表示するメタデータグループの検索結果一覧画面の一例を図32に示す。
使用者1200は、図32に示すメタデータグループ検索結果一覧画面2100の中から所望のメタデータグループを撮像装置105の十字キー1104を用いて矢印2101を移動させることによってファイルを選択する(ステップS1212)。また、使用者1200は、撮像装置105のセットボタン1107を押下することにより、ファイルの選択を決定する(ステップS1213)。
撮像装置105は、指定されたメタデータグループファイルの取得要求をメタデータグループファイルサーバー102に対して送信する(ステップS1214)。メタデータグループファイルサーバー102は、指定されたファイルを記憶装置103より取得し(ステップS1215)、撮像装置105にファイルを転送する(ステップS1216)。
撮像装置105は、取得したメタデータグループファイルをフラッシュROM209またはSD/CFカード224内の所定の場所に保存する(ステップS1217)。ファイルの保存が完了すると、撮像装置105はメタデータグループの情報が有効になったことを示すためにMETAボタン1106に内蔵されたLED1109を点灯させる(ステップS1218)。
以上説明した一連の動作により、メタデータグループファイルの手動によるダウンロードが完了する。
図17は、自動ダウンロードの動作シーケンスを示したシーケンス図である。
まず、使用者15100は、撮像装置105の電源スイッチ1101を押下して電源オンにする(ステップS1501)。電源がオンになると、撮像装置105はGPSモジュール231がGPSアンテナ230を介して取得した位置情報を取得する(ステップS1502)。次に、撮像装置105はCPU214が持つ時計機能より時刻の情報を取得する(ステップS1503)(時刻情報取得手段)。そして、撮像装置105は、メタデータグループファイルサーバー102に対して接続確立要求を送信する(ステップS1504)。
これ以降、撮像装置105とメタデータグループファイルサーバー102との間の通信はすべて無線LANを介して行われる。
メタデータグループファイルサーバー102は接続確立要求を受信すると、撮像装置105のIDを参照し、サーバーへの接続許可判定を行う。サーバーへの接続許可が判断されたら、メタデータグループファイルサーバー102は接続許可を送信する(ステップS1505)。
次に、撮像装置105は、検索条件を決定する。検索条件は、ジャンルとして撮像装置105に設定されている撮影モード、撮影日としてステップS1503で取得した時刻情報、緯度経度としてステップS1502で取得した位置情報を用いる。そして、撮像装置105は、決定した検索条件をキーとして検索要求をメタデータグループファイルサーバー102に送信する(ステップS1506)。
メタデータグループファイルサーバー102は、記憶装置103内のファイルの中から指定された条件に近いメタデータグループファイルを検索する(ステップS1507)。検索が完了するとメタデータグループファイルサーバー102は、検索結果を撮像装置105に転送する(ステップS1508)。
撮像装置105は、あらかじめ指定された上限数までのメタデータグループファイルの取得要求をメタデータグループファイルサーバー102に対して送信する(ステップS1509)。
メタデータグループファイルサーバー102は、検索結果の上位から指定された数だけのファイル各々を記憶装置103より取得し(ステップS1510)、撮像装置105にファイルを転送する(ステップS1511)。
撮像装置105は、取得したメタデータグループファイルすべてをフラッシュROM209またはSD/CFカード224内の所定の場所に保存する(ステップS1512)。ファイルの保存が完了すると、撮像装置105はメタデータグループの情報が有効になったことを示すためにMETAボタン1106に内蔵されたLED1109を点灯させる(ステップS1513)。
以上説明した一連の動作により、メタデータグループファイルの自動ダウンロードが完了する。
なお、本実施形態では、撮像装置105の電源ON時に自動ダウンロードを起動する構成としたが、これに限定されない。電源ON時以外のタイミングとして、撮像装置105の動作モード切り替え時や、画像転送のためにPCに接続したときなどに自動ダウンロードを起動するようにしてもよい。また、撮像装置105の位置情報を監視することによって撮像装置105が所定値以上移動するごとに自動ダウンロードを起動するようにしてもよい。さらに、撮像装置105の時計を監視することによって所定時間経過するごとに自動ダウンロードを起動するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、メタデータグループファイルの取得のために無線LANを用いているが、使用する伝送路及びプロトコルに関してはこれに限定するものではない。伝送路に関しては、USB等の有線接続であってもよい。
さらに、本実施形態においては、有効なメタデータグループファイルが見つかった場合には自動でダウンロードを開始するが、メタデータグループファイルのダウンロードを実行するか否かの問い合わせをユーザーに対して行うためのダイアログを表示してもよい。図16に、ダイアログの表示例を示す。図16に示すダイアログ1400では、有効なメタデータグループファイルが見つかったときに、OKボタン1401またはキャンセルボタン1402でダウンロードを実行するか否かを選択することができる。
次に、撮像装置105においてダウンロード済みのメタデータグループファイルの情報を用いて、撮影画像に被写体メタデータを付与する動作シーケンスについて説明する。
撮影画像に被写体メタデータを付与する動作シーケンスには、次の2つのケースが考えられる。1つめが撮像装置105による撮影完了時であり、2つめが撮像装置105による撮影済み画像再生時である。
図16は、被写体メタデータの設定手順を示すフローチャート図である。
撮影モードにおいて撮影完了時に直前の画像を表示するレックビュー表示中、及び再生モードにおいて撮影済み画像再生時表示中に、撮像装置105は被写体メタデータの設定処理を受け付ける(ステップS1601)。
そして、レックビュー表示中、又は画像再生表示中において、撮像装置105はSD/CFカード224に格納されている撮影済み画像を表示している(ステップS1602)。図20に、撮影済み画像が液晶表示装置1108に表示されている状態を示す。
次に、撮像装置105は、フラッシュROM209またはSD/CFカード224内のメタデータグループファイルを検索する(ステップS1603)。検索の結果、有効なメタデータグループファイルを見つけた場合は、ステップS1604へ移行し、有効なメタデータグループファイルが見つからなかった場合は、処理を終了する。メタデータグループファイルの有効無効の判定は、画像ファイルの属性情報に記録されている撮影日時、場所等の画像属性情報に所定の範囲内で該当するか否かで行われる。
ステップS1604では、表示中の画像の属性情報部に既に被写体メタデータが設定されているか否かを判定する。ステップS1604で、既に被写体メタデータが設定されている場合は、ステップS1606へ移行し、設定されていない場合は、ステップS1605へ移行する。
ステップS1605では、METAボタン1106のLED1109を点灯させ、被写体メタデータの設定を使用者に促す。ステップS1606では、LED1109が点灯している状態で、METAボタン1106を押下することにより被写体メタデータの設定処理が起動される。次に、ステップS1607で、被写体メタデータ選択処理が完了したら、処理を終了する。
次に、図19を参照して、図18のステップS1607での被写体メタデータ選択処理について説明する。
まず、ステップS1701では、メタデータグループを選択する(メタデータ候補ファイル選択手段)。メタデータグループの選択は、ダウンロード済みのメタデータグループファイルの中に現在表示中の画像の属性情報とマッチするものが複数存在する場合にのみ行われる処理である。図21に、メタデータグループ選択時の画面表示を示す。図21の画面には、メタデータグループ選択のリスト1802が表示される。このリスト1802には、メタデータグループの日時、タイトル、ジャンル、等の属性情報が一覧表示される。
使用者は撮像装置105の背面にある十字キー1104を用いてリスト1802より所望のメタデータグループを選択する。図21においては3番目のグループである「下丸子小学校05年運動会」が選択されている状態を表している。撮像装置105のセットキー1107を押下すると選択が確定し、ステップS1702の被写体候補決定処理に移行する。
ステップS1702の被写体候補決定処理は、画像中の主被写体と思われる被写体領域を決定する処理であり、被写体の画像認識技術、測距点,測光点を用いて被写体位置を特定する方法、画像領域(被写体領域)のキー入力により被写体位置を特定する方法等によって実現される(被写体領域選択手段)。本実施形態においては、所定の被写体候補決定処理を行った結果2つの被写体候補が決定された。図22に、被写体候補の画面表示を示す。図22の画面には、選択済みのメタデータグループ1802、現在選択中の主被写体位置を示す矢印1803、主被写体1の位置を示す楕円1804、主被写体2の位置を示す楕円1805、選択中被写体1806が表示される。本実施形態では、被写体が複数認識されたのでステップS1703の判定において、ステップS1704へ遷移する。
ステップS1704では、撮像装置105の十字キー1104を用いて複数の被写体の中から任意の被写体を選択する。図22においては、被写体1、被写体2の中で被写体1が矢印で選択されているため、選択中の被写体1の楕円1804を点滅表示する。また、選択中被写体1806には「被写体1」が表示されている。
複数の被写体から任意の被写体を選択し、撮像装置105のセットキー1107を押下すると、被写体の選択が確定し、ステップS1705に移行して、被写体メタデータ候補一覧が表示される。図23は、被写体メタデータ候補一覧の第1の画面である。第1の画面には、選択中のメタデータグループのメインデータの一覧1810が表示され、一覧1810には前回選択されていた行が選択された状態で現れる。
撮像装置105の十字キー1104を用いて複数のメインデータの中から任意のメインデータを選択し、セットキー1107を押下すると選択が確定し、図24の画面が表示される。図24は、被写体メタデータ候補一覧表示の第2の画面である。第2の画面には、選択中被写体のメタデータグループメインデータ1807が表示される。符号1820は選択中のメタデータグループメインデータのサブデータ一覧の表示画面である。一覧1820には、前回選択されていた行が選択された状態で現れる。
撮像装置105の十字キー1104を用いて複数のサブデータの中から任意のサブデータを選択し、セットキー1107を押下すると選択が確定する。図25に、被写体1のメタデータが確定した状態の表示例を示す。被写体1のメタデータが確定すると、選択したメインデータ1807、選択したサブデータ1808をそれぞれ表示する。さらに、表示画像の被写体の位置に重畳する形で18031にサブデータを表示する。
以上、図23及び図24で示した処理によって、ステップS1706でのユーザーによる被写体メタデータ選択処理が完了する。
次に、ステップS1707では、ステップS1702にて決定されたすべての被写体候補に対してメタデータ選択処理が実施されたか否かを判定する。すべての被写体に対して実施されていた場合は、処理を終了する。すべての被写体に対して実施されていない場合は、すべての被写体に対してステップS1704からステップS1706の処理を繰り返す。図26、図27は、被写体2に対するメタデータ選択の画面である。符号1803は現在選択中の主被写体位置を示す矢印表示である。図26では、被写体2が選択されているため、矢印表示1803が主被写体2の楕円表示1805を指している。符号1806は選択中被写体表示である。
図26においては、被写体1、被写体2の中で被写体2が矢印で選択されているために、選択中の被写体2の楕円表示1805は点滅表示を行う。さらに、選択中被写体表示1806には「被写体2」が表示されている。撮像装置105のセットキー1107を押下すると選択が確定し、被写体メタデータ候補一覧表示(図27)に遷移する。
図27では、既にステップS1706での被写体1のメタデータ選択において、メインデータ、サブデータが選択済みであるので、サブデータ表示1820の状態からステップS1706での被写体メタデータ候補一覧表示を行う。撮像装置105の十字キー1104を用いて複数サブデータの中から任意のサブデータを選択し、セットキー1107を押下すると選択が確定する。
図28に、被写体2のメタデータが確定した状態の表示例を示す。被写体2のメタデータが確定すると、選択したメインデータ1807を表示し、選択したサブデータ1808を表示する。さらに、被写体の位置に重畳する形でサブデータ1832を表示する。撮像装置105の十字キー1104を用いて、被写体1、被写体2の選択を切り替えることにより、設定済みのメタデータを表示することが可能となる。図29に、被写体1が選択されている状態の表示例を示す。
以上でステップS1607での被写体メタデータ選択処理を完了する。
なお、上述の被写体メタデータ設定処理で設定された被写体のメタデータは画像ファイルの属性情報として関連付けられて保存される(被写体メタデータ記録手段)。本実施形態においては、Exifの属性情報の領域(コメント領域やメーカーノート領域)に保存される。
本実施形態において用いられる画像ファイルフォーマットであるExif(JEIDA規格 デジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規格)に関して説明する。
ExifはJPEG(ISO/IEC10918−1)にアプリケーションマーカーセグメント(APP1)を挿入記録している。APP1には画像の付属情報として撮影情報やサムネイル画像を記録している。
図33に、Exifファイルの内部構造を示す。T1からT2はExif画像ファイル全体の構成を示している。T1からT2において、SOI,APP1,DQT,DHT,SOF,SOS,EOIの各マーカーセグメントを表している。Exifにおいては、これらのマーカーセグメントと圧縮画像データを含んでいる。図35に、これらのマーカーの説明を記載している。
これらのマーカーの記録順序は、SOIの直後にAPP1を記録し、APP2を記録する場合にはAPP1に続けて記録する。本実施形態において、APP2マーカーは記録していない。DQT,DHT,DRI,SOFはAPP2より後ろ、SOSよりも前に記録する。これらの記録順序は問わない。
T3からT4には、APP1マーカーセグメントの内部構造を表している。このAPP1マーカーセグメントは、JPEGの規格により64kByteを超えてはならない。T10からT13まではAPP1内に記録される付属情報本体である。付属情報はFileHeaderを含むTIFFの構造をとり、2つのIFD(0thIFD,1stIFD)を記録する。0thIFD(T11からT12)には、圧縮されている画像(主画像)に関する付属情報を記録する。1stIFD(T12からT13)には、サムネイル画像を記録することができる。
0thIFDは、サブIFDとしてExifIFDとGPSIFDを持つ。ExifIFD内には、Exif規格で定められた画像属性情報を記録する。GPSIFD内には、Exif規格で定められた撮影時の位置情報が記録される。このExifIFD内(T5からT6)には、MakerNoteタグを利用したT20からT21で示されるMakerNoteIFD領域(以下、メーカーノートという)が確保されており、メーカー独自の属性情報を記録することができる。図34に、これらのIFDの階層構造を示す。
次に、本実施形態においてExifのメーカーノート領域に保存されるメタデータについて説明する。
図36に、本実施形態でExifメーカーノート領域に保存されるメタデータのデータ構造を示す。図36の被写体メタデータ情報テーブル2501の詳細を図30に示す。被写体メタデータ情報テーブル2501には、画像座標、楕円半径、メインデータ、サブデータ等の情報を被写体ごとに保存する。テーブルの保存はXML形式による記述を用いる。また、図36のメタデータグループファイル2502は、被写体メタデータ設定において使用したメタデータグループファイルの情報であり、元のメタデータグループファイルと同様にXML形式にて記述され保存される。図36のメタデータグループファイルURI2503には、メタデータグループファイルのネットワーク100上のアドレスがURIとして保存される。なお、メタデータグループファイル2502、及びメタデータグループファイルURI2503の情報は、必要に応じて保存するか否かを決定するものである。
以上、本実施形態で用いる画像ファイルの中に保存される被写体メタデータの情報の詳細について説明した。
被写体メタデータ情報テーブル2501の情報を用いることにより、PCアプリケーションや撮像装置の再生アプリケーション等で画像に記録された被写体に対応したメタデータの表示や、メタデータを利用した被写体検索等の機能を実現することが可能になる。
また、画像に付加されたメタデータグループファイル2502の情報を利用することにより、被写体メタデータの追加、編集等が可能となる。例えば、撮像装置等では設定が煩雑となるような詳細な被写体メタデータの設定等を、PC上のアルバムアプリ等によって行うことも可能となる。この場合、メタデータグループファイルの取得から画像への付加までを撮像装置で行い、被写体メタデータの選択をPC上で行うことが考えられる。
さらには、メタデータグループファイルURI2503の情報を利用することにより、以前ダウンロードしたメタデータグループファイルの内容がメタデータグループファイルサーバー102上で改版されたことを検知することが可能となる。
メタデータグループファイルの改版は、誤りの訂正や、詳細情報の追加等のユースケースが考えられる。例えば、メタデータグループファイルの内容に誤りがあり、メタデータグループファイルサーバー102のファイルが修正された場合、画像ファイルに設定済みの被写体メタデータ情報テーブル2501の値も自動修正されるアプリケーションの実現が可能になる。
また、画像を表示するアプリケーションを使用中に、画像の属性情報に記録されているメタデータグループ2502の内容に誤りがあることを検出して修正した場合等にも、次の処理が可能となる。すなわち、メタデータグループファイルURI2503の情報を利用することにより、メタデータグループファイルサーバー102に対して修正内容のフィードバックを行うことが可能となる。
これにより、メタデータグループファイルサーバー102上のメタデータグループファイルの情報が常に正しいものに更新されるという効果が期待できる。
さらに、メタデータグループファイルサーバー102上のファイルが更新された場合に、被写体メタデータを設定済みの画像内の被写体メタデータ情報テーブル2501の内容を自動に更新することも可能になる。
以上説明したように、この実施形態では、撮像装置105が、メタデータグループファイルサーバー102で管理されているメタデータ候補ファイルを無線LANを介して取得することで、取得したメタデータ候補ファイルの中から被写体メタデータを設定することができる。これにより、外部装置を持つ個人以外にも、煩雑な操作を行うことなく容易に被写体メタデータを設定することが可能となる。
また、通信手段として無線LANを用いることにより、容易にメタデータグループファイルサーバー102にアクセスすることが可能となる。これにより、撮影現場において、常時、被写体に合致したメタデータ候補ファイルからメタデータを選択することが可能となり、効果的にメタデータを設定することが可能となる。
さらに、撮像装置105の情報(時間、位置、撮影モード等)に応じてメタデータの候補ファイルが取得、選択されることにより、被写体に合致したメタ候補ファイルからメデータを選択することが可能となり、効果的にメタデータを設定することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、メタデータ設定装置として、撮像装置105を用いてメタデータグループファイルの取得、及び被写体メタデータグループの設定等を行ったが、これに限定されない。例えば、メタデータ設定装置として、画像再生装置や、画像表示機能付きの携帯電話等の機器を用いてもよい。
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。