JP6543147B2 - 画像処理装置、撮影ガイド装置、撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents
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なお、撮影レンズ、撮像素子などから撮像装置の撮像部が構成される。
被写体像はライブビュー画像で確認され、レリーズスイッチの操作のもとで撮影され、デジタル画像を連続して撮影してコマ間圧縮を行えば動画が得られ、連続撮影しなければ静止画が得られる。
すなわち、請求項1記載の本発明によれば、画像処理装置は、共通の移動物、背景を有する少なくとも2つの画像から、移動物の位置差を判定する位置差判定部と、前記画像のコマ送りにおける時間差および前記位置差に対応する前記画像の再生の時間差を設定する時間差設定部と、前記位置差判定部で判定された前記位置差と前記時間差設定部で設定された前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差とにしたがって、前記移動物が半透明状に表示されて画面内に配置された少なくとも1つの補助画像を作成する補助画像作成部と、を備え、前記補助画像における前記半透明状の移動物の画像をライブビュー画像上に表示し、半透明の表示部に移動物が配置されて撮影されるときに、前記半透明状の移動物の画像が半透明とは異なる判別可能な表示に変えられる。
請求項3記載の本発明によれば、共通の移動物、背景を有する少なくとも2つの画像から、移動物の位置差を判定する位置差判定部と、前記画像のコマ送りにおける時間差および前記位置差に対応する前記画像の再生の時間差を設定する時間差設定部と、前記位置差判定部で判定された前記位置差と前記時間差設定部で設定された前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差とにしたがって、前記移動物が前記背景上を移動するコマ画像となる少なくとも1つの補助画像を作成する補助画像作成部と、を備え、背景音楽となる音楽のリズムを検出し、前記時間差設定部がそのリズムに応じて前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差を設定している。
請求項8記載の本発明によれば、画像処理方法は、共通の移動物、背景を有する少なくとも2つの画像から、移動物の位置差を判定するステップと、前記画像のコマ送りにおける時間差および前記位置差に対応する前記画像の再生の時間差を設定するステップと、前記判定された位置差と前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差とにしたがって、前記移動物が半透明状に表示されて画面内に配置された少なくとも1つの補助画像を作成するステップと、前記補助画像における前記半透明状の移動物の画像をライブビュー画像上に表示し、半透明の表示部に移動物が配置されて撮影されるときに、前記半透明状の移動物の画像が半透明とは異なる判別可能な表示に変えるステップと、を備えている。
請求項9記載の本発明によれば、画像処理プログラムは、共通の移動物、背景を有する少なくとも2つの画像から、移動物の位置差を判定する機能と、前記画像のコマ送りにおける時間差および前記位置差に対応する前記画像の再生の時間差を設定する機能と、前記判定された位置差と前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差とにしたがって、前記移動物が半透明状に表示されて画面内に配置された少なくとも1つの補助画像を作成する機能と、前記補助画像における前記半透明状の移動物の画像をライブビュー画像上に表示し、半透明の表示部に移動物が配置されて撮影されるときに、前記半透明状の移動物の画像が半透明とは異なる判別可能な表示に変える機能と、をコンピュータに実現させるため構成されている。
請求項10記載の本発明によれば、画像処理方法は、共通の移動物、背景を有する少なくとも2つの画像から、移動物の位置差を判定するステップと、前記画像のコマ送りにおける時間差および前記位置差に対応する前記画像の再生の時間差を設定するステップと、前記判定された位置差と前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差とにしたがって、前記移動物が前記背景上を移動するコマ画像となる少なくとも1つの補助画像を作成するステップと、背景音楽となる音楽のリズムを検出し、そのリズムに応じて前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差を設定するステップと、を備えている。
請求項11記載の本発明によれば、画像処理プログラムは、共通の移動物、背景を有する少なくとも2つの画像から、移動物の位置差を判定する機能と、前記画像のコマ送りにおける時間差および前記位置差に対応する前記画像の再生の時間差を設定する機能と、 前記判定された位置差と前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差とにしたがって、前記移動物が前記背景上を移動するコマ画像となる少なくとも1つの補助画像を作成する機能と、背景音楽となる音楽のリズムを検出し、そのリズムに応じて前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差を設定する機能と、をコンピュータに実現させるため構成されている。
図1は本発明の一実施例に係る画像処理部(画像処理装置)の概念ブロック図を示す。図2はレンズ型デジタルカメラとスマートフォンとを無線接続した組み合わせからなる本発明の一実施例に係る撮像装置の模式図を示す。
なお、画像処理装置10は、コマ送りにおける撮影(撮像)を補助する画像を作成して撮影のガイドをしており、撮影ガイド装置といい換えることもできる。
撮像部12は複数の画像を撮像し、図2に示す実施例では、スマートフォン10bと別体のレンズ型デジタルカメラ10aが撮像部12として機能し、中央制御回路14〜計時部24は、スマートフォン(撮像装置の本体部)10bに設けられている。中央制御回路14は、コマ送りにおける撮影(撮像)の補助(ガイド)となる補助画像を作成する画像処理部(画像処理装置)114を包含している。
計時部(クロック)24は撮影日時を計時し、その日時情報が撮影画像(撮像画像)とともにメモリ20に記録されることにより、撮像画像は順序よく記録され、検索も容易に行える。
もちろん、画像データ24a、楽曲データ24bなどのデータベース24は、撮像装置10に内蔵されていてもよく、この場合にはメモリ20に画像データなどが保存される。
操作部16は、液晶ディスプレイ上のアイコンのタッチによるパワースイッチ、レリーズスイッチ、モードキーなどにおける撮影者のスイッチ操作を検出し、その検出結果が中央制御回路14に出力され、中央制御回路で撮影操作が制御される。
画像処理部114は、位置差判定部114a、時間差設定部114b、補助画像作成部114cを有している。
位置差判定部114aは、共通の移動物、背景を有する複数の画像から、移動物の位置差を比較して判定し、時間差設定部114bは、その複数の画像の時間差(コマ送りの時間差および再生の時間差)を設定している。また後述するように、位置差判定部114aは、対象とする画像から移動物、背景を判別し、判定(決定)することもできる。補助画像作成部114cは、位置差判定部114aで判定された位置差と時間差設定部114bで設定されたコマ送りにおける時間差および再生の時間差とにしたがって、移動物、背景を有する少なくとも1つの補助画像を作成している。ここで、移動物は、被写体としてのキャラクターをいう。
たとえば、補助画像作成部114cは、対象画像から移動物と背景を必要に応じてそれぞれ画像処理してから補助画像を作成している。
操作制御部114dは、操作部16で検出されて中央制御回路14に出力された操作結果を制御して、位置差判定部114a、時間差設定部114bに出力する。
通信制御部114eは、通信部22を介して入出力される画像データ、楽曲データなどの通信相手の設定やプロトコルを制御する。
画像取り込み部114fには、外部のデータベース24から画像データが通信制御部114eで制御されて、取り込まれる。そのため、撮像部12で撮影された画像だけでなく、外部の画像を利用してアニメ動画のもとなる動画のコマが作成できる。
図3においては、撮像装置10は、レンズ型デジタルカメラ10aをスマートフォン10bに組み込んで一体化され、スマートフォンは三脚10cで支持されている。
まず、図3(A)に示すように、被写体であるキャラクターCaが動画の始点(始点位置)に置かれ、たとえば、スマートフォンの周面側のレリーズスイッチを押して始点の画像が撮影(撮像)される。それから、キャラクターCaが始点から終点まで移動される。そして、図3(B)に示すように、キャラクターCaが動画の終点(終点位置)に置かれ、スマートフォンの周面側のレリーズスイッチを押して終点の画像が撮影される。
たとえば、撮影された始点の画像Im−s、終点の画像Im−fの画像を撮影して、その位置差(始点、終点間での被写体の位置変化つまり始点、終点間の距離)をDmとする。そして、コマ送りの時間差2秒(=F)および再生の時間差(始点から終点までの時間)6秒(=Tm)で、キャラクターがその位置差Dmを移動すると考える。すると、Tm/F=6/2=3で三分割の細かさでキャラクターが始点、終点間を移動すればよい。
補助画像(補間画像、予測画像)が作成されて動画撮影の素材となるため、コマ撮りにおける画像を事前に手軽に知ることができ、アニメ動画のもととなる動画(シーン1、2・・・・の画像)が手軽に作成できる。
図4(A)〜(C)はスマートフォンの画面をそれぞれ示す。
撮像部(レンズ型デジタルカメラ)10aと無線接続(図2)されたスマートフォン10bのアプリケーションの初期画面は、たとえば、図4(A)の画面とされる。
まず、図4(A)の画面で「外部カメラ」をタッチすると、図4(B)の画面がスマートフォン10bに表示され、「カメラ」が選択される。そして、たとえば、補間ガイドでは始点、終点の画像、予測ガイドでは始点と次の画像が、事前にそれぞれ撮影される。
実施例では、動画表現であるキャラクターの動きの「なめらかさ」として「なめらか」「ふつう」「ぱらぱら」が設定されている。「なめらかさ」はコマ数に対応し、コマ数が少なければキャラクターの動きは「ぱらぱら」、つまり、なめらかでない(ぱらぱら感のある)コマ撮りの動きとなり、コマ数が多ければ「なめらか」となり、「ふつう」はそれらの中間の動きをする。たとえば、「ぱらぱら感」を表現したければ、「なめらかさ」として「ぱらぱら」が設定される。
また、楽曲データのリズム、テンポ、音量などを解析し、その解析結果から「なめらかさ」を自動的に設定する構成としてもよい。
ユーザ(撮影者)の好みが一定のなめらかさである場合や、動画のなめらかさを音楽に自動的に合わせる場合は、ユーザによる「なめらかさ」の設定が省略できる。そして、「なめらかさ」の設定を省略すれば、設定の手順が少なくなり、ユーザの負担が軽減される。
しかし、たとえば、図6(C)でパターンの直線の一部を指でタッチしたまま、画面上で指をスライドさせれば、その箇所でパターンを変えることができる。たとえば、パターンの直線の一部を指でタッチしたまま、図6(D)の矢印のように、指を下向きにスライドさせると、タッチされたパターンの直線の箇所が指のスライドに合わせて下方に湾曲される。そして、その箇所でキャラクターの動きが部分的に遅くなり、図6(D)に示すような強弱のアクセントのある動きのパターンが設定される。
なお、このような操作を応用すれば、動きの速さ、スピードのみならず、キャラクターの位置を左右にずらせたりすることも可能となる。
これは、楽曲を判定し、音の強弱の変化や周波数の時間変化をモニタして、繰り返しの特徴やパターンの形状などを検出する機能を、時間差設定部114bが有していれば簡単に実現できる。このような繰り返しは、強弱の変化の時間が何度も現れてほぼ同じ時間であれば容易に判定できる。リズムはだんだん速くなったり、だんだん遅くなったりする場合もあるため、リズムの変化の規則を判定し、リズムを正確に判定すればなおよい。以下、代表例で説明する。
図7(A)の初期画面では、メモリ20や外部のデータベース24に保存された「楽曲1」「楽曲2」の2つの楽曲データが表示されている。下向きの三角マーク(▽)をタッチすれば「楽曲3」以降が繰り上がって表示され、上向きの三角マーク(△)をタッチすれば楽曲番号の若い「楽曲」が表示される。
たとえば、「楽曲1」をタッチすると、図7(B)に示すように、横軸を楽曲の時間、縦軸を楽曲の音量とした楽曲1のフレーズ1の波形(音量)が表示される。
なお、始点、終点の位置を変えれば、それに伴って再生の時間差(1シーンに要する時間)も変更される。
なお、図7(B)(C)で「OK」をタッチすると画面の設定が保存され、「戻る」をタッチする図7(A)の初期画面に戻る。
図4(C)で「位置差」をタッチして選択すると、たとえば、補間ガイドにおける始点、終点の画像が図8(A)に示すようにスマートフォン10bに表示される。たとえば、補間ガイドでのシーン1の始点でのキャラクターの撮影画像(撮像画像)が画面の上半部に表示されるとともに、終点での画像がライブビュー画像として画面に下半部に表示される。
図8(A)(B)で「戻る」をタッチすれば、位置差を保存して図4(C)の画面に切り換わる。
すなわち、予測ガイドでは、シーン1の始点でのキャラクターの撮影画像が図8(A)の画面の上半部に表示されるとともに、始点の次の画像がライブビュー画像として画面の下半部に表示される。撮影者はキャラクターを動かして始点との関係から好ましい位置にキャラクターを置いて次の位置を決める。また、始点のキャラクターの位置は仮に定めた位置であり、好ましくないと感じればキャラクターを動かして始点の位置を変える。
始点、次の位置を種々検討し、始点、次の位置が最終的に決まれば、始点、次の位置でキャラクターを撮影して、始点、次の位置における画像を確定する。
しかし、図6の「時間差」の設定で時間差が2秒に、図7の「楽曲指定」での区間楽曲の指定によって、区間楽曲の時間つまり再生時間が設定されている。たとえば、再生時間が6秒であれば、次の位置の画像から終点の画像まで2つの画像(終点位置の画像を含む)が予測される。そのため、位置差は、始点、次の画像の位置変化(図3(D)のΔDm)の3倍となり、位置差(Dm=ΔDmX3)が確定し、判定(指定)される。また、位置差の判定に伴って、終点の画像の位置が指定される。
図4(C)で「ガイド」をタッチして選択すると、図9(A)に示す画面が表示される。図9(A)で「補間」をタッチすると、図9(B)に示す補間ガイドの画面が表示される。
図9(D)では、図8で判定された位置差のもとで、始点、終点間を三分割した2つのガイドの画像(補間画像)を経て、始点から終点に至る補間ガイドにおけるキャラクターの画像が、楽曲1のフレーズ1の区間楽曲で「ぱらぱら」のなめらかさのもとでシーン1として模擬表示(シミュレーション)される。
図9(D)において、フレーズの波形上の4つの丸は、始点、終点の画像およびそれらの間の2つの補間画像を示す。
図9(B)で「シーン1」をタッチすると「シーン2」が図9(B)に表示されるとともに、「シーン2」で指定されたフレーズ、たとえば、フレーズ2が表示される。
同様に、シーン3以降も判断されて、シーン1・・・・の画像(動画)が順次作成される。
図9(A)の画面で「予測」をタッチして選択すると、図10(A)に示す「予測」の画面が表示される。
図10(C)では、図8で判定された位置差のもとで、始点と、(始点の)次の画像と、(始点の)次の画像から終点の画像までの2つの画像(2つ目の予測画像は終点の画像)という4つのキャラクターの画像が、楽曲データ1のフレーズ1の区間楽曲で「ぱらぱら」のなめらかさのもとでシーン1として模擬表示(シミュレーション)される。
終点位置の予測画像に対応する右端の丸をタッチして画面上で右にスライドした図10(D)では、区間楽曲が延長されて予測画像の数が2から4に増えて6つの画像が表示され、区間楽曲の波形上の丸の数も4から6になっている。
同様に、シーン2以降も判断されて、シーン1・・・・の画像(動画)が順次作成される。
まず、図4(A)のスマートフォンの初期画面で「外部カメラ」が選択され、図4(B)で「カメラ」を選択して、補間ガイドでは始点、終点の画像、予測ガイドでは始点と次の画像が、事前にそれぞれ撮影される。
上記のように、位置差は始点、終点間での被写体の位置変化(1シーンにおける移動距離)、時間差はコマ送りの時間差(1コマに要する時間)および再生の時間差(1シーンに要する時間)をいう。
S24からS1に戻ると、S2でメニューが選択されているかが再び判断されて、選択されていないメニューがあって選択する場合は、S21に分岐してS21で「位置差」を判定するかが判断される。「位置差」が判定されている場合は、S21からS23に進んで「時間差」の設定が判断される。「時間差」が設定されている場合は、S25で「なめらかさ」の設定が判断される。
図12は補助画像作成のサブルーチンを示す。また、図13(A)〜(C)は補助画像の作成における始点、終点でのキャラクターの画像、キャラクターの存在しないライブビュー画像(背景のライブビュー画像)をそれぞれ示す。
図13は補間ガイドの画像であるため、図13(A)の画像が始点の画像、図13(B)の画像は終点の画像と判定される。
具体的には、たとえば、複数の画像を重ねて位置ごとに一致度が高いところを背景と判定する。また、重ねて一致度が低い画像部分の位置、大きさを変えたり、位置をずらしたりして一致度が高いところ移動物(キャラクター)と判定する。
S105で予測画像の作成が選択されると、S107で2画像(始点の画像、次の画像)の差異を強調して、移動物(キャラクター)の予測画像がその予測位置で背景画像に合成される。
S106、S107で補助画像が背景画像に合成されると、図11のメインルーチンに戻ってS12に進む。
予め撮影された2画像(始点、終点の画像、または、始点の画像、次の画像)に、コマ化された補助画像がS16で組み込まれて、動画のシーン(連写画像)が作成、記録され、それらを組合せてアニメ画像が制作される。
動画のシーンを作成したり、アニメ動画を制作するステップを画像処理装置以外で処理すれば、機能が特化されて構成が簡単化されるため、画像処理装置が安価に得られる。
そして、実際の撮影に伴って移動物が背景上を移動するコマ画像となる補助画像を補助画像作成部114cが作成すると、補助画像を関連づけて記録する記録制御部を備えることが好ましく、補助画像作成部が記録制御部を兼ねてもよいし、画像処理装置114が独立した部材としての動画作成部を備えていてもよい。
たとえば、予測ガイドでは、始点と、始点に続く2つの位置でキャラクターを撮影し、3つの画像からキャラクター移動の近似曲線を求め、近似曲線に沿って予測画像を形成してもよい。
そして、音楽のリズムに応じてコマ送りにおける時間差および再生の時間差を設定すれば、コマ送りにおける時間差および再生の時間差がリズムに対応して変化し、リズム感に即した自然な動画表現が得られる。
また、フレーズデータ、またはファイルが、時間差としてのリズム情報を持っていてもよい。
判定部を位置差判定部114aが兼ねて、移動物、背景の判定を自動で行うことにより、ユーザはキャラクターを簡単に判定できる。位置差判定部114aが判定部を兼ねることなく、画像処理装置114が独立した部材としての判定部を備えていてもよい。しかし、位置差判定部114aが判定部を兼ねる構成では、部材点数の増加が避けられる。
ユーザ(撮影者)はなるべく手間を省きたいと考えており、正確な補助画像が作成できれば、ユーザは補助画像をそのまま使うこととなり、再撮影の手間が省略される(S13)。また、従来においては、アニメ動画のためのコマ撮りにかなりの数の撮影が必要だったため煩雑さを感じていたユーザも、実施例の構成では最低2回の撮影だけでよいため、煩雑さを感じることなくコマ撮りを行える。
また、補助画像のみを再生しても、補助画像は実際に撮影されていないものであるため、新しい価値のある画像表現が生み出される。
また、ピントに関しては、通常、主体である移動物にピントが合わせられる。しかし、移動物が前後に動く場合には背景のぼけぐあいが変わり、移動物がユーザの近くに来ると、背景のぼけが目立つ。そのため、移動物でなく背景にピントを合わせてもよい。しかし、背景のぼけが許容範囲であれば、移動物にピントを合わせることが好ましい。
背景にピントを合わせたとき、移動物のぼけが許容範囲を超える場合には、(判定用の撮影とは別の)移動物にピントを合わせた撮影を促す構成、たとえば警告を出す構成にするとよい。また、絞りを絞って移動物のぼけを目立たなくしてもよい。
補助画像における移動物を半透明状に表示して画面内に配置してもよい。
画像処理プログラムは、撮像装置の中央制御回路14に記憶してもよいし、ROMカードなどの外部のメモリから読み込んで利用してもよい。
たとえば、基礎となる画像は、実際に撮影した画像である必要はなく、手書きやパソコン操作で移動物(キャラクター)、背景を描いた画像からも、本発明の補助画像を作成できる。また、手書きやパソコン操作で移動物、背景を描いた画像をラフスケッチにして撮影の補助画像にしてもよい。
また、移動の予測などにも使えるので、様々な産業分野でのシミュレーション機器に応用が可能である。速い動きのものが、どのような動きで変化したかを分析するような検査用機器の用途にも応用できる。さらに、補助画像を表示して、それを見ながら撮影するという考え方にしたがえば、動画表示にかかわらず、レポートやドキュメント作成用の撮影案内などにも応用できる。
10a レンズ型デジタルカメラ
10b スマートフォン
12 撮像部
14 中央制御回路
16 操作部
18 表示部
20 記録部
22 通信部
114 画像処理部(画像処理装置)
114a 位置差判定部
114b 時間差設定部
114c 補助画像作成部
114d 操作制御部
114e 通信制御部
114f 画像取り込み部
Claims (11)
- 共通の移動物、背景を有する少なくとも2つの画像から、移動物の位置差を判定する位置差判定部と、
前記画像のコマ送りにおける時間差および前記位置差に対応する前記画像の再生の時間差を設定する時間差設定部と、
前記位置差判定部で判定された前記位置差と前記時間差設定部で設定された前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差とにしたがって、前記移動物が半透明状に表示されて画面内に配置された少なくとも1つの補助画像を作成する補助画像作成部と、
を備え、
前記補助画像における前記半透明状の移動物の画像をライブビュー画像上に表示し、半透明の表示部に移動物が配置されて撮影されるときに、前記半透明状の移動物の画像が半透明とは異なる判別可能な表示に変えられる画像処理装置。 - 背景音楽となる音楽のリズムを検出し、前記時間差設定部がそのリズムに応じて前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差を設定する請求項1記載の画像処理装置。
- 共通の移動物、背景を有する少なくとも2つの画像から、移動物の位置差を判定する位置差判定部と、
前記画像のコマ送りにおける時間差および前記位置差に対応する前記画像の再生の時間差を設定する時間差設定部と、
前記位置差判定部で判定された前記位置差と前記時間差設定部で設定された前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差とにしたがって、前記移動物が前記背景上を移動するコマ画像となる少なくとも1つの補助画像を作成する補助画像作成部と、
を備え、
背景音楽となる音楽のリズムを検出し、前記時間差設定部がそのリズムに応じて前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差を設定する画像処理装置。 - 前記音楽のリズムが、音楽のフレーズのリズムである請求項3記載の画像処理装置。
- 前記複数の画像が始点の画像および終点の画像を含み、始点、終点の画像の間を補間して補助画像が作成された請求項1〜4のいずれか記載の画像処理装置。
- 前記複数の画像が始点の画像および始点の次以降の画像を含み、始点の画像、始点の次以降の画像から予測して補助画像が作成された請求項1〜5のいずれか記載の画像処理装置。
- 前記複数の画像に、コマ送りした補助画像を組み合わせて動画を作成する動画作成部をさらに有する請求項1〜6のいずれか記載の画像処理装置。
- 共通の移動物、背景を有する少なくとも2つの画像から、移動物の位置差を判定するステップと、
前記画像のコマ送りにおける時間差および前記位置差に対応する前記画像の再生の時間差を設定するステップと、
前記判定された位置差と前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差とにしたがって、前記移動物が半透明状に表示されて画面内に配置された少なくとも1つの補助画像を作成するステップと、
前記補助画像における前記半透明状の移動物の画像をライブビュー画像上に表示し、半透明の表示部に移動物が配置されて撮影されるときに、前記半透明状の移動物の画像が半透明とは異なる判別可能な表示に変えるステップと、
を備える画像処理方法。 - 共通の移動物、背景を有する少なくとも2つの画像から、移動物の位置差を判定する機能と、
前記画像のコマ送りにおける時間差および前記位置差に対応する前記画像の再生の時間差を設定する機能と、
前記判定された位置差と前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差とにしたがって、前記移動物が半透明状に表示されて画面内に配置された少なくとも1つの補助画像を作成する機能と、
前記補助画像における前記半透明状の移動物の画像をライブビュー画像上に表示し、半透明の表示部に移動物が配置されて撮影されるときに、前記半透明状の移動物の画像が半透明とは異なる判別可能な表示に変える機能と、
をコンピュータに実現させるための画像処理プログラム。 - 共通の移動物、背景を有する少なくとも2つの画像から、移動物の位置差を判定するステップと、
前記画像のコマ送りにおける時間差および前記位置差に対応する前記画像の再生の時間差を設定するステップと、
前記判定された位置差と前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差とにしたがって、前記移動物が前記背景上を移動するコマ画像となる少なくとも1つの補助画像を作成するステップと、
背景音楽となる音楽のリズムを検出し、そのリズムに応じて前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差を設定するステップと、
を備える画像処理方法。 - 共通の移動物、背景を有する少なくとも2つの画像から、移動物の位置差を判定する機能と、
前記画像のコマ送りにおける時間差および前記位置差に対応する前記画像の再生の時間差を設定する機能と、
前記判定された位置差と前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差とにしたがって、前記移動物が前記背景上を移動するコマ画像となる少なくとも1つの補助画像を作成する機能と、
背景音楽となる音楽のリズムを検出し、そのリズムに応じて前記コマ送りにおける時間差および再生の時間差を設定する機能と、
をコンピュータに実現させるための画像処理プログラム。
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