JP6542665B2 - 点眼薬容器 - Google Patents

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Description

本発明は、点眼薬容器に関するものである。
従来、点眼薬容器として、例えば特許文献1に記載されるものが周知である。この点眼薬容器は、薬液が収容される扁平な容器本体と、この容器本体に装着されるノズルと、このノズルを被うように容器本体に着脱可能に装着されるキャップとを含む。使用方法は、周知の通り、キャップを外してノズル先端を下向きにし、容器本体を軽く圧迫してノズル先端から薬液を滴下させる。
この点眼薬容器において、前記ノズルは、容器本体に形成される筒状口頸部に液密状態で嵌入されている。そして、キャップ装着時には、当該キャップに形成された軸状の突起部がノズル先端の注出口に差し込まれ、これにより注出口が塞がれる。
上記従来の点眼薬容器では、キャップの突起部がノズル先端の注出口に差し込まれるため、これらの寸法に誤差があると、キャップの取り外しの際に、キャップと共にノズルが筒状口頸部から引き抜かれることが考えられる。このような不都合は、ノズルと筒状口頸部の嵌め合いをきつくすることで解消できる。しかし、この場合には、容器本体に対するノズルの組付が困難となって、点眼薬容器の組立性が悪くなり、また、筒状口頸部にひび割れ(クラック)が発生する原因になる、という問題がある。
また、点眼薬容器では、ノズルと筒状口頸部との液密性や、上述した組立性を良好に確保する観点から、容器本体が硬質の合成樹脂材料(例えばポリエチレンテレフタレート)により形成される一方で、ノズルが軟質の合成樹脂材料(例えばポリエチレン)から形成されたものが知られている。しかし、軟質の合成樹脂材料は、時に点眼薬の成分吸着が懸念されるため、成分吸着を抑制する加工が別途必要となったり、ノズルの材質の選択肢が制限される場合がある。従って、点眼薬の品質安定性と、上記の液密性や組立性とを両立させることが難しいという問題がある。
また、近年、楽な姿勢で点眼を行うことを可能としたり、点眼時のノズル位置の視認性を高める等、ユーザーニーズに対応した多様な点眼薬容器が検討されている。点眼し易さを追及する観点では、例えば、点眼薬容器を真下に向けることなく点眼できるように注出口がノズルの側面に形成されたものや、ノズル位置が容器の中心部から外側に偏心したものなどがある。これらのいわゆる異型ノズルを備える点眼薬容器は、容器本体に対するノズル注出口の向きに制約があるため、組み立て不良を誘発し易いという問題がある。
また、近年、例えばアイライン等の化粧崩れを防止すべく、ノズルを細径化して、1回の滴下量が少なくなるようにした点眼薬容器が求められている。このような点眼薬容器の製造工程では、組立前の部品保管中や、製造工程のノズル供給装置内においてノズル同士が数珠繋ぎ状態に嵌合してノズルの使用が不能になったり、ノズルの供給が滞ったりする。このように数珠繋ぎ状態となったノズルは通常廃棄されるため、歩留まりが悪いという課題がある。
特開平10−329855号公報
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、組立性および歩留まりの向上に寄与する点眼薬容器を提供することを目的とする。
そして、本発明の一の局面に係る点眼薬容器は、液体収容部およびこの液体収容部に繋がる筒状口頸部を有する容器本体と、この容器本体に係止可能な係止部および液注出用のノズル部を有し、前記筒状口頸部に被さるように前記容器本体に係止されるカバー部材と、前記ノズル部の注出口を開閉するキャップと、を含み、前記カバー部材は、前記ノズル部とその他の部分とが互いに異なる樹脂材料によって一体成型されたものであり、前記ノズル部が前記筒状口頸部に接した状態で前記係止部を介して前記容器本体に係止されているものである。
図1(a)は、本発明の点眼薬容器(第1実施形態)の断面図(キャップを外した状態)であり、図1(b)は、キャップを装着した状態の(a)のI−I線断面図である。 図2(a)は、容器体の分解状態の断面図であり、図2(b)は、カバー部材(ノズル部とホールド部とを異なる色彩の材料で成型したカバー部材)の平面図である。 図3(a)は、本発明の点眼薬容器(第2実施形態)の断面図(キャップを外した状態)であり、図3(b)は、容器体の分解状態の断面図である。 図4(a)は、本発明の点眼薬容器(第3実施形態)の断面図(キャップカバーを開放した状態)であり、図4(b)は、分解状態の断面図である。 図5(a)は、本発明の点眼薬容器(第4実施形態)を示す断面図(キャップを外した状態)であり、図5(b)は、容器体の分解状態の断面図である。 図6は、キャップが装着された点眼薬容器の断面図(図5(a)のVI−VI線断面図)である。 図7(a)は、本発明の点眼薬容器(第5実施形態)を示す断面図(キャップカバーを開放した状態)であり、図7(b)は分解状態の断面図である。 図8は、本発明の点眼薬容器(第6実施形態)の断面図(キャップカバーを開放した状態)である。 図9は、点眼薬容器の分解状態の断面図である。 図10は、図8のX−X線断面図である。 図11は、キャップカバーを閉じた点眼薬容器の図8のX−X線断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。
(第1実施形態)
図1(a)、(b)は、本発明の点眼薬容器を断面図で示している。図1(a)、(b)に示すように、点眼薬容器1A(以下、容器1Aと略す)は、容器体2と、この容器体2に着脱可能に装着されるキャップ3とを備えた、いわゆるツイストキャップタイプの容器である。
容器体2は、図2(a)に示すように、容器本体10とカバー部材16とを備える。
容器本体10は、上下方向にやや細長くかつ扁平な略直方体状の液体収容部11と、その上端部に繋がるショルダ部12と、このショルダ部12の中央に立設される、断面円形の筒状口頸部13とを有し、これら液体収容部11、ショルダ部12および筒状口頸部13が、透明又は半透明の同一樹脂材料により一体成型されたものである。当例では、容器本体10は、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート等のポリエステル樹脂、又はポリアリレート、ポリプロピレン、ポリスチレン等の合成樹脂材料により成型されている。
カバー部材16は、ノズル部16aとホールド部16b(本発明のその他の部分に相当する)とが互いに異なる樹脂材料により一体成型(例えば、二色成型)されている。具体的には、ノズル部16aは、例えば低密度ポリエチレンで成型され、ホールド部16bは、例えばポリプロピレンで成型されている。なお、ノズル部16aの材料としては、低密度ポリエチレンの他、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エラストマー等の軟性合成樹脂が適用可能であり、ホールド部16bの材料としては、ポリプロピレンの他、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリスチレン等の合成樹脂が適用可能である。
前記ホールド部16bは、容器本体10の前記液体収容部11の輪郭とほぼ同等の輪郭を有する天壁部20と、この天壁部20の外周部から垂下する外壁部22と、前記天壁部20の中央部分においてその下面からそれぞれ垂下する一対の係止片24(本発明の係止部)とを備えている。
そして、図1(a)、(b)に示すように、このホールド部16bが筒状口頸部13に被さるようにして、カバー部材16が容器本体10に対して係止されている。
詳しくは、ホールド部16bの前記一対の係止片24は、容器本体10の前記筒状口頸部13の径方向外側に位置し、かつ当該筒状口頸部13の軸方向に延びている。これら係止片24の対向面は、その全体が筒状口頸部13の外周面に対応した断面円弧状に形成されており、各々の先端部(下端部)には係止溝24aが形成されている。他方、筒状口頸部13は、その外周面であって当該筒状口頸部13の根本部分に径方向外向きに突出するリング状の突起部13a(本発明の係止突起に相当する)を備えている。つまり、図1(a)示すように、各係止片24の間に容器本体10の筒状口頸部13が挿入され、当該筒状口頸部13の前記突起部13aに各係止片24の係止溝24aが係合することにより、カバー部材16が容器本体10に係止されている。
このようにカバー部材16が容器本体10に係止された状態では、図1(a)に示すように、ホールド部16bの外壁部22の下端部がショルダ部12の外縁に沿って形成された段差部分12aに嵌合する。これにより、カバー部材16(ホールド部16b)の外側面と容器本体10の液体収容部11の外側面とが略面一となって上下方向にほぼ連続する滑らかな容器体2の外形ラインが形成されている。
前記ノズル部16aは、天壁部20から下向きに延びる円筒状の挿入部17aと、その上端に繋がる鍔部17bと、天壁部20の上面から上方に突出するノズル本体17cとを有している。点眼薬は、ノズル本体17cの先端から滴下される。
前記カバー部材16が容器本体10に係止された状態では、前記ノズル部16aは、図1(a)に示すように、挿入部17aが容器本体10の筒状口頸部13に嵌入され、かつ鍔部17bが筒状口頸部13の上端部に当接している。これによりノズル部16aが液密状態で筒状口頸部13に装着されている。
なお、ノズル部16aとホールド部16bとは、ノズル部16aの鍔部17bがホールド部16bの天壁部20により外側(ノズル本体17cの側)から被われた状態で一体に成型されている。この構成により、カバー部材16に対するノズル部16aの引き抜き強度(上向きの引き抜き強度)が高められている。
前記キャップ3は、覆壁部30と、その外周に沿って形成される周壁部32とを備えたドーム型の形状であり、カバー部材16の上部に被せるように容器体2に装着される。
キャップ3のうち、覆壁部30の下面には円筒状の栓部34が突設されており、キャップ3が容器体2に装着されると、当該栓部34がノズル部16a(ノズル本体17c)の注出口に嵌入され、これにより当該注出口が閉止される。また、このようにキャップ3を容器体2に装着すると、図1(b)に示すように、キャップ3の内側面(周壁部32の内側面)に形成されたフック部32aが、カバー部材16(ホールド部16b)の外側面に形成された係止突起23に係合し、これによりキャップ3が容器本体10に係止される。
この容器1Aの使用方法は、従来のこの種の点眼薬容器と同じである。すなわち、点眼操作を行う際には、図1(a)の二点鎖線に示すキャップ装着状態からノズル本体17c回りにキャップ3を90°程度回転させ、これによりキャップ3を容器体2から取り外す。つまり、キャップ3を回転させると、カバー部材16(ホールド部16b)の天壁部20にキャップ3が乗り上げ、この乗り上げに伴いキャップ3が上方に押し上げられるとともに、各フック部32aと係止突起23との係止状態が解除される。従って、その後、キャップ3を容器体2から取り外すことで点眼が可能となる。点眼時には、ノズル部16aの先端を下向きにし、容器本体10を軽く圧迫することでノズル部16aから点眼薬を滴下させることができる。使用後は、容器体2にキャップ3を被せ、当該キャップ3を液体収容部11側に押圧してフック部32aを係止突起23に係合させることで、容器体2に対するキャップ3の装着状態が保持される。従って、この状態で容器1Aを保管することができる。
以上のような容器1Aによれば、次のような利点がある。
まず、この容器1Aによれば、ノズル部16aとホールド部16bとが一体成型(二色成型)されているため、キャップ3を取り外す際にノズル部16aに外力が作用した場合でも、ノズル部16aが容器本体10(筒状口頸部13)から引き抜かれることが防止される。つまり、キャップ3の栓部34やノズル部16a(ノズル本体17c)の寸法誤差により、ノズル本体17cが栓部34に比較的きつく嵌合しているような場合には、キャップ3を取り外す際に、引き抜き方向の強い外力がノズル部16aに作用する。しかし、このような場合でも、容器1Aによれば、ノズル部16aとホールド部16bとが一体成型された上で、カバー部材16(ホールド部16b)が係止片24を介して容器本体10(筒状口頸部13)に係止されているので、ノズル部16aが容器本体10から引き抜かれることが防止される。特に、ノズル部16aは、その鍔部17bがホールド部16b(天壁部20)により外側から被われた状態で当該ホールド部16bと一体成型され、これにより引き抜き強度が高められている。そのため、当該ノズル部16aがそれ単独でカバー部材16から引き抜かれることが防止される。そして、この容器1Aによれば、上記のような引き抜き力(外力)は係止片24に作用するため、ノズル部16aの抜け防止のために、筒状口頸部13に対するノズル部16a(挿入部17a)の嵌め合い公差をきつくする必要はなく、液密性を確保できる範囲内で当該嵌め合い公差を可及的に緩く設定することができる。従って、この容器1Aによれば、容器本体10の筒状口頸部13からノズル部16aが意図せず引き抜かれることを防止できる一方で、容器本体10へのカバー部材16の組付け作業、つまり、ノズル部16a(挿入部17a)の筒状口頸部13への挿入作業を容易に行うことができる。
また、この容器1Aによれば、例えば図2(b)に示すように、カバー部材16において、ノズル部16aとホールド部16bとを互いに異なる色の樹脂材料を用いて成型することもできる。従って、このようにノズル部16aとホールド部16bとが互いに異なる色の容器1Aによれば、点眼時において、注出口の視認性を高めることができ、使い勝手が良いものになる、という利点がある。
(第2実施形態)
図3(a)、(b)は、第2実施形態に係る点眼薬容器1B(以下、容器1Bと略す)を断面図で示している。第2実施形態の容器1Bは、第1実施形態の容器1Aの変形例であり、従って、当該容器1Aと共通する部分については同一符号を付して説明を省略し、以下に、第1実施形態の容器1Aとの主な相違点について説明する。
この容器1Bが第1実施形態の容器1Aと最も異なる点は、カバー部材16のホールド部16bに、天壁部20の下面から下向きに突出する円筒状のシール部21が形成されていることである。このシール部21は、係止片24とノズル部16aとの間の位置においてノズル部16aを包囲するように形成されている。このシール部21が容器本体10の筒状口頸部13の外周面に密接することで、当該ホールド部16b(カバー部材16)と筒状口頸部13(容器本体10)との間がシールされている。
このような第2実施形態の容器1Bによると、上述した第1実施形態の容器1Aの利点に加えて、ノズル部16aを、製剤成分の吸着性の低いポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル系樹脂で構成することが可能となり、薬液(点眼薬)の品質安定性の向上に寄与するという利点がある。つまり、容器本体10内の薬液が接触するノズル部16aは、容器本体10と同様に、製剤成分の吸着性が低いPET等のポリエステル系樹脂で構成する方が品質安定性の観点からは好ましい。しかし、PET等のポリエステル系樹脂は弾力性が低いこともあり、従来は、液漏れ防止を重視する観点から、比較的弾力性のあるポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等でノズル部を形成し、これにより、ノズル部と容器本体(筒状口頸部)との間のシール性を確保することが行われている。これに対して、第2実施形態の容器1Bによれば、上記の通り、ホールド部16b(キャップ本体部40)に形成されたシール部21により当該ホールド部16bと容器本体10(筒状口頸部13)との間がシールされ、これにより液漏れが防止される。従って、例えばカバー部材16のうちホールド部16bをPE、PPで成型する一方、ノズル部16aを容器本体10と同様のPET等のポリエステル系樹脂で構成すれば、液漏れを防止しながら、製剤成分のノズル部16aへの吸着を防止して薬液の品質安定性を向上させることができる、という利点がある。
(第3実施形態)
図4(a)、(b)は、第3実施形態に係る点眼薬容器1C(以下、容器1Cと略す)を断面図で示している。第3実施形態の容器1Cは、第2実施形態の容器1Bの変形例であり、従って、当該容器1Bと共通する部分については同一符号を付して説明を省略し、以下に、第2実施形態の容器1Bとの主な相違点について説明する。
この容器1Cは、概略的には、第2実施形態の容器1Bの容器構造を上記ツイストキャップタイプからヒンジキャップタイプに変更したものである。具体的には、容器1Cは、容器1Bのキャップ3およびカバー部材16に代えて、ヒンジキャップ15を備えている。
このヒンジキャップ15は、ノズル部16a及びホールド部16bを含みかつ容器本体10の上端部に固定されるキャップ本体部40(本発明のカバー部材に相当する)と、ノズル部16aの注出口を開閉するためのキャップカバー18(本発明のキャップに相当する)と、このキャップカバー18をキャップ本体部40に連結するヒンジ部19とを有する。つまり、キャップ本体部40が容器1Bのカバー部材16に対応し、キャップカバー18が容器1Bのキャップ3に対応するものである。
ヒンジキャップ15は、ノズル部16aとその他の部分とが互いに異なる樹脂材料により一体成型(すなわち、二色成型)されている。具体的には、ノズル部16aは、例えば低密度ポリエチレンで成型され、その他の部分(ホールド部16b、キャップカバー18およびヒンジ部19)は、例えばポリプロピレンで成型されている。なお、ノズル部16aの材料としては、低密度ポリエチレンの他、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エラストマー等の軟性合成樹脂が適用可能であり、前記その他の部分(ホールド部16b、キャップカバー18およびヒンジ部19)の材料としては、ポリプロピレンの他、ポリスチレン等の合成樹脂が適用可能である。
キャップカバー18は、キャップ本体部40(ホールド部16b)の天壁部20に重って前記ノズル部16aを被う閉止位置(図4(a)の二点鎖線に示す位置)と、この位置からキャップ本体部40の側方に展開してノズル部16aの注出口を開放する開放位置(図4(a)の実線に示す位置)とに亘って揺動変位可能となるように、ヒンジ部19を介してホールド部16bに連結されている。そして、キャップカバー18が閉止(閉止位置に配置)されると、当該キャップカバー18の栓部34がノズル部16a(ノズル本体17c)の注出口に嵌入され、これにより当該注出口が閉止される。また、キャップカバー18に設けられたフック部32aが、ホールド部16bに設けられた係止突起23(図示省略)に係合し、これによりキャップカバー18が閉止位置に保持されるようになっている。
詳しく図示していないが、上記ヒンジ部19は、形状の異なる2種類のヒンジ部からなり、ホールド部16bの前記天壁部20とキャップカバー18との成す角度が鋭角となる状態ではキャップカバー18を閉止位置に付勢し、天壁部20とキャップカバー18との成す角度が鈍角となる状態ではキャップカバー18を開放位置に付勢するように構成されている。この構成により、点眼時には、キャップカバー18を開放位置に保持しておくことが可能となっている。
以上のような第3実施形態の容器1Cによれば、容器本体10とヒンジキャップ15の2パーツ構造であるため、第2実施形態の容器1Bに比べると部品点数を減らすことができる。従って、組立性を向上させ、コストダウンを図ることができるという利点がある。なお、第3実施形態の容器1Cは、上記の通り、第2実施形態の容器1Bの容器構造をツイストキャップタイプからヒンジキャップタイプに変更したものであり、それ以外の構成は、第2実施形態の容器1Bと同等である。従って、この第3実施形態の容器1Cにおいても、第2実施形態の容器1Bと同等の作用効果を享受することができる。
(第4実施形態)
図5(a)、(b)は、第4実施形態に係る点眼薬容器1D(以下、容器1Dと略す)を断面図で示している。第4実施形態の容器1Dは、第2実施形態の容器1Bの変形例であり、従って、当該容器1Bと共通する部分については同一符号を付して説明を省略し、以下に、第2実施形態の容器1Bとの主な相違点について説明する。
第2実施形態の容器1B(図3(a))では、ホールド部16b(天壁部20)の下面から下向きに突出するようにシール部21が形成されていたが、第4実施形態の容器1Dには、このようなシール部21は設けられていない。その代わりに、図5(a)、(b)に示すように、天壁部20の中央が上方に延びる円筒状に形成されており、この円筒状の部分(円筒部20aと称す)の内側にノズル部16aが配置され、この円筒部20aの外側に係止片24が設けられている。つまり、この容器1Dでは、天壁部20の円筒部20aが容器本体10の筒状口頸部13の外周面に密接することで、当該ホールド部16b(カバー部材16)と容器本体10との間がシールされている。要するに、この容器1Dでは、円筒部20aが本発明のシール部に相当する。
また、第4実施形態の容器1Dでは、ノズル部16a(ノズル本体17c)の注出口はノズル本体17cの天面ではなく略側面に横向きに設けられている。つまり、この容器1Dは、当該容器1Dを横向きにした(容器1Dを真下に向けることなく)楽な姿勢で点眼を行うことができる。特に、この容器1Dでは、図6に示すように、ノズル本体17cは、容器水平断面の短辺方向(図6では左右方向)において挿入部17aの中心(容器中心)から片側(同図では左側)に偏った位置に設けられている。ノズル本体17cの注出口は、ノズル本体17cが偏った側に外向き(図6では左向き)に開口している。これにより、前記短辺方向の両側から容器本体10を摘んで傾ければ、注出口を最大限眼に近づけて点眼操作を行えるようになっている。
また、図6に示すように、キャップ3の栓部34は円筒状であり、キャップ3が容器体2に装着されると、ノズル部16a(ノズル本体17c)の先端がこの栓部34の内側に嵌入され、これによりノズル部16aの注出口が閉止されるようになっている。特に、この容器1Dは、上記のようにノズル本体17cが挿入部17aの中心(容器中心)から片側に偏心している関係上、キャップ3には、前記短辺方向に2つの栓部34が並べて設けられている。これにより、容器体2とキャップ3との輪郭が一致するように容器体2にキャップ3を装着すれば、ノズル本体17cの位置を気にすることなくキャップ3を装着でき、使い勝手が向上する。
なお、キャップ3の栓部34の内側には、球状部分34aが形成されており、キャップ3が容器体2に装着されると、ノズル部16a(ノズル本体17c)の先端が栓部34の内側に挿入され、ノズル本体17cの注出口を含むその周縁に球状部分34aが密接することで、当該注出口が閉止されるようになっている。
この第4実施形態の容器1Dによれば、横向きで点眼薬を滴下するタイプの点眼薬容器の組立性が向上するという利点がある。すなわち、横向きで点眼薬を滴下するタイプの従来の点眼薬容器では、容器本体に対して注出口が特定方向を向くようにノズル部を組み付ける必要があり、このようなノズル部の方向規制が必要となる結果、特別な工程が必要となり、製造工程が複雑になるといった問題があった。しかし、ノズル部16aとホールド部16bとが一体成型(二色成型)されたカバー部材16を備える上記容器1Dの構成によれば、容器本体10にカバー部材16を組み付ければ、自ずとノズル部16aの向きが決まるため、容器1Dの製造工程において、ノズル部16aの方向規制を行うための特別な工程が不要となる。従って、この容器1Dによれば、横向きで点眼可能なタイプの点眼薬容器において、特段の注意を払うことなく組立不良の発生を防止することができる。よって、容器1Dの組立性を向上させることができるという利点がある。
(第5実施形態)
図7(a)、(b)は、第5実施形態に係る点眼薬容器1E(以下、容器1Eと略す)を断面図で示している。第5実施形態の容器1Eは、第4実施形態の容器1Dの変形例であり、従って、当該容器1Dと共通する部分については同一符号を付して説明を省略し、以下に、第4実施形態の容器1Dとの主な相違点について説明する。
第5実施形態の容器1Eは、横向きで点眼薬を滴下するタイプの点眼薬容器である点で第4実施形態の容器1Eと構成が共通するが、容器構造がヒンジキャップタイプである点で、第4実施形態の容器1Dと構成が相違している。すなわち、第5実施形態の容器1Eは、第4実施形態の容器1Dのキャップ3およびカバー部材16に代えて、ヒンジキャップ15を備えている。
ヒンジキャップ15の基本構成は、第3実施形態の容器1C(図4(a))のものと同等である。しかし、以下の点で、当該容器1Cと構成が相違している。
上記の通り、容器1Eは、横向きで点眼薬を滴下するタイプの点眼薬容器であるため、点眼薬の注出口がノズル部16a(ノズル本体17c)の側面に設けられている。具体的には、ノズル部16aの注出口は、容器水平断面の長辺方向(図7(a)では左右方向)においてヒンジ部19と反対側(同図では左側)に向かって開口している。さらに、ノズル本体17cは前記長辺方向において挿入部17aの中心からヒンジ部19とは反対側(同図では左側)に偏った位置に設けられている。
また、容器1Eのヒンジキャップ15は、ホールド部16bの天壁部20上であって、ヒンジ部19の近傍位置に一対の係止板38を備えている。これら一対の係止板38は容器水平断面の短辺方向(図7(a)では紙面に直交する方向)に並んでいる。各係止板38の対向面には係止突起38aが形成されている。他方、キャップカバー18の周壁部32の外側面にはフック部32a(図示省略)が形成されている。これにより、キャップカバー18を閉止すると、両係止板38の間にキャップカバー18が介在して、キャップカバー18のフック部32aが係止突起38aに係合する。これによりキャップカバー18が閉止位置に保持される。キャップカバー18の栓部34は、第4実施形態の容器1Dの栓部34と同等であり、キャップカバー18を閉止すると、ノズル部16a(ノズル本体17c)の先端が栓部34の内側に挿入され、ノズル本体17cの注出口を含むその周縁に前記球状部分34aが密接することで、当該注出口が閉止される。
この容器1Eによれば、容器本体10とヒンジキャップ15の2パーツ構造であるため、ノズル部16aの側面に設けられた抽出口から点眼薬を滴下するタイプの点眼薬容器においてその組立性がさらに向上するという利点がある。
(第6実施形態)
図8〜図11は、第6実施形態に係る点眼薬容器1F(以下、容器1Fと略す)を断面図で示している。第6実施形態の容器1Fは、第3実施形態の容器1Cの変形例であり、従って、当該容器1Cと共通する部分については同一符号を付して説明を省略し、以下に、第3実施形態の容器1Cとの主な相違点について説明する。
上述した第3実施形態の容器1C(図4(a))では、ノズル本体17cは、やや太めの軸状であったが、第6実施形態の容器1Fのノズル本体17cは、細径のニードル状である。
そして、キャップ本体部40のホールド部16bには、このようなニードル状のノズル本体17cを保護するとともに点眼時の安全確保のために一対の保護板36が設けられている。具体的には、図10に示すように、前記天壁部20の上面のうち、ノズル本体17c(ノズル部16a)の両側の位置にはそれぞれ、前記キャップカバー18が介在することが可能な間隔を隔てて上向きに突出する側面視山型の一対の保護板36が形成されている。各保護板36は、その頂部がノズル本体17cの先端よりも僅かに上方に位置している。そして、各保護板36の対向面に、内向きに突出する係止突起36aがそれぞれ形成されるとともに、キャップカバー18の周壁部32の外側面にフック部32a(図示省略)が形成されている。つまり、キャップカバー18を閉止位置に配置すると、図11に示すように、当該キャップカバー18が両保護板36の間に介在し、キャップカバー18のフック部32aが前記係止突起36aに係合する。これによりキャップカバー18が閉止位置に保持されるようになっている。キャップカバー18の栓部34は円筒状であり、キャップカバー18が閉止されると、ノズル部16a(ノズル本体17c)の先端がこの栓部34の内側に嵌入され、これによりノズル部16aの注出口が閉止される。
なお、図8及び図9中の符号24bは、各係止片24の背面に沿って上下方向に延びる板状の補強リブである。
このような第6実施形態の容器1Fによれば、上記のとおりノズル本体17cがニードル状であるため、比較的小さな液滴を形成して点眼することができる。そのため、アイライン等の化粧崩れを防止する上で有用である。特に、この容器1Fは、ヒンジキャップ15にノズル部16aが一体成型(二色成型)された構成であるため、上記のようにニードル状のノズル本体17c(ノズル部16a)を備えながらも、従来のこの種の容器、つまり、容器本体にノズルが単独で組み付けられる従来容器(背景技術の特許文献1に記載される容器)のように、組立前の部品保管中や、製造工程のノズル供給装置内においてノズル同士が数珠繋ぎ状態に嵌合してノズルの使用が不能になったり、ノズルの供給が滞ったりすることが防止される。従って、従来のように数珠繋ぎになったノズルを廃棄することが無くなり、歩留まりを向上させることできるという利点がある。
以上、本発明の第1〜第6実施形態にかかる点眼薬容器1A〜1Fについて説明したが、これらの容器1A〜1Fは、本発明にかかる点眼薬容器の好ましい実施形態の例示であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更である。
例えば、第1、第2の実施形態の容器1A、1Bの構造は、上記の通りツイストキャップタイプであるが、例えばスクリューキャップタイプであってもよい。このスクリューキャップタイプの容器は、ノズル部16aの中心と同心円上に位置しかつ外周面に雄ねじを備えた軸状部を容器体2(カバー部材16)に有する一方、キャップ3の内側(覆壁部30)に、栓部34と同心円状に位置しかつ内周面に雌ねじを備えた筒状部を有する。つまり、スクリューキャップタイプの容器は、前記筒状部に前記軸状部を螺合、挿入させることにより、キャップ3を容器体2に装着するタイプである。
また、各容器1A〜1Fにおける容器本体10とカバー部材16又はヒンジキャップ15との結合構造は、各容器1A〜1Eの間で相互に転用可能である。例えば、第4実施形態の容器1Dのように、ホールド部16bに円筒部20aを設けて筒状口頸部13とホールド部16bとの間をシールする構造は、他の容器1A〜1C、1E、1Fにも適用可能である。
また、各容器1A〜1Fのノズル部16aは、何れも挿入部17aを有しており、この挿入部17aが筒状口頸部13に嵌入される構造であるが、例えば容器1B〜1Dについては、シール部21や円筒部20aによりホールド部16bと筒状口頸部13との間がシールされるため、当該容器1B〜1Dのノズル部16aについては、挿入部17aを省略してもよい。つまり、ノズル部16aは、筒状口頸部13に挿入されることなく、当該筒状口頸部13の上端に鍔部17bを介して当接する構成であってもよい。
また、各容器1A〜1Fに適用されている材料はあくまでも適用例であり、具体的な材料は、点眼液の性状等に応じて適宜選定可能である。
以上説明した本発明をまとめると以下の通りである。
本発明の一の局面に係る点眼薬容器は、液体収容部およびこの液体収容部に繋がる筒状口頸部を有する容器本体と、この容器本体に係止可能な係止部および液注出用のノズル部を有し、前記筒状口頸部に被さるように前記容器本体に係止されるカバー部材と、前記ノズル部の注出口を開閉するキャップと、を含み、前記カバー部材は、前記ノズル部とその他の部分とが互いに異なる樹脂材料によって一体成型されたものであり、前記ノズル部が前記筒状口頸部に接した状態で前記係止部を介して前記容器本体に係止されているものである。
この点眼薬容器の構成によれば、容器本体に係止されるカバー部材にノズル部が一体成型されている。そのため、例えば筒状口頸部にノズル部が嵌入されている点眼薬容器において、キャップ取り外しの際にノズル部に外力(引き抜き力)が作用した場合でも、筒状口頸部からノズル部が引き抜かれることが有効に防止される。この場合、上記外力は主に係止部に作用する。そのため、従来容器のように、ノズル部の抜け防止のために、筒状口頸部に対するノズル部の嵌め合い公差をきつくする必要はなく、シール性を確保できる範囲内で当該嵌め合い公差を緩く設定することが可能となる。これにより、筒状口頸部からノズル部が引き抜かれることを防止する一方で、当該筒状口頸部に対するノズル部の挿入(組付け)も容易に行うことが可能となる。また、ノズル部の注出口が横向きに開口するような点眼薬容器の場合でも、ノズル部はカバー部材に一体成型されているため、点眼薬容器の組立段階でノズル部の向きを間違えるリスクが低減される。さらに、組立前の保管中に、ノズル先端が他のノズル後部に嵌り込んで数珠繋ぎ状態に連結するといった不都合が生じることも防止できる。
上記の点眼薬容器において、前記ノズル部は、前記筒状口頸部に挿入される筒状の挿入部と、この挿入部に繋がり前記筒状口頸部の縁部に当接する鍔部とを含み、当該鍔部が前記その他の部分により外側から被われているのが好適である。
この構成によれば、カバー部材におけるノズル部の引き抜き強度が大きくなり、カバー部材に対するノズル部の一体性がより高度に高められる。
また、上記の点眼薬容器において、カバー部材の前記その他の部分は、前記筒状口頸部の外周面に密接することにより当該筒状口頸部とカバー部材との間をシールするシール部を有するものであるのが好適である。
この構成によれば、カバー部材のシール部によって筒状口頸部からの液漏れが防止されるため、ノズル部に求められるシール性能を低減させることが可能となる。そのため、ノズル部を構成する材料等に関する自由度が向上する。
なお、上記の点眼薬容器において、前記筒状口頸部は、その外周面に径方向外向きに突出する係止突起を備え、前記係止部は、筒状口頸部の径方向両外側に位置しかつ当該筒状口頸部の軸方向に延びて前記係止突起にそれぞれ係合する一対の係止片であるのが好適である。
この構成によれば、筒状口頸部に被さるようにカバー部材が容器本体に装着されると、各係止片が筒状口頸部の係止突起にそれぞれ係合し、これによりカバー部材が各係止片を介して容器本体に係止される。そのため、簡単な構成でカバー部材を容器本体に組み付けることが可能となる。
なお、前記キャップは、カバー部材の前記その他の部分と同一の樹脂材料からなりかつ当該その他の部分と一体成型されたものであり、前記ノズル部を被う閉止位置とこの閉止位置から外側に展開して前記注出口を開放する開放位置とに揺動可能なものであってもよい。
この構成によれば、点眼薬容器が、キャップを含むカバー部材と容器本体の2パーツ構成となるので、上述したような作用効果を享受しながら、より一層生産性を高めることが可能となる。

Claims (6)

  1. 液体収容部およびこの液体収容部に繋がる筒状口頸部を有する容器本体と、
    この容器本体に係止可能な係止部および液注出用のノズル部を有し、前記筒状口頸部に被さるように前記容器本体に係止されるカバー部材と、
    前記ノズル部の注出口を開閉するキャップと、を含み、
    前記カバー部材は、前記ノズル部とその他の部分とが互いに異なる樹脂材料によって一体成型されたものであり、前記ノズル部が前記筒状口頸部に接した状態で前記係止部を介して前記容器本体に係止されており、
    前記ノズル部は、前記筒状口頸部に挿入される筒状の挿入部と、この挿入部に繋がり前記筒状口頸部の縁部に当接する鍔部とを含み、当該鍔部が前記その他の部分により外側から被われていることを特徴とする点眼薬容器。
  2. 請求項1に記載の点眼薬容器において、
    前記カバー部材の前記その他の部分は、前記筒状口頸部の外周面に密接することにより当該筒状口頸部とカバー部材との間をシールするシール部を有することを特徴とする点眼薬容器。
  3. 請求項1又は2に記載の点眼薬容器において、
    前記筒状口頸部は、その外周面に径方向外向きに突出する係止突起を備え、
    前記係止部は、前記筒状口頸部の径方向両外側に位置しかつ当該筒状口頸部の軸方向に延びて前記係止突起にそれぞれ係合する一対の係止片である、ことを特徴とする点眼薬容器。
  4. 請求項1乃至の何れか一項に記載の点眼薬容器において、
    前記キャップは、カバー部材の前記その他の部分と同一の樹脂材料からなりかつ当該その他の部分と一体成型されたものであり、前記ノズル部を被う閉止位置とこの閉止位置から外側に展開して前記注出口を開放する開放位置とに揺動可能である、ことを特徴とする点眼薬容器。
  5. 請求項1乃至の何れか一項に記載の点眼薬容器において、
    前記キャップは、前記カバー部材に係止されるものである、ことを特徴とする点眼薬容器。
  6. 請求項1乃至の何れか一項に記載の点眼薬容器において、
    前記容器本体は、液体収容部の上端部に繋がるショルダ部を有し、このショルダ部の中央に前記筒状口頸部が設けられるものであって、
    前記カバー部材のうち、前記その他の部分は、前記容器本体の前記液体収容部の輪郭とほぼ同等の輪郭を有しかつ前記ノズル部が配置される天壁部と、その外周部から垂下する外壁部とを備え、当該その他の部分が前記筒状口部に被さるようにして前記容器本体に係止される、ことを特徴とする点眼薬容器。
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