JP6542622B2 - 燃焼装置、及び、燃焼制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主電源、及び、補助電源と接続可能な燃焼装置、及び、その燃焼装置における燃焼制御装置に関する。
従来、燃焼装置自身の燃焼により燃焼装置自身の装置内部の温度を上げて、その燃焼装置内部の液体燃料の気化を促進させる自己加熱型燃焼装置(以下において、このタイプの燃焼装置を自己加熱型燃焼装置と呼ぶ。)として、以下のような燃焼装置が提案されていた(例えば、特許文献1参照)。その燃焼装置は、気化筒と、略筒体状の燃焼盤と、上記気化筒を回転させるモータと燃焼部に送風する送風ファンとからなる駆動送風部とから構成され、回転する気化筒から燃焼室内に噴霧された液体燃料を着火して生燃焼させ、この生燃焼の燃焼熱により気化筒を加熱して気化筒内の液体燃料を気化し、ガス化燃焼させるものであった。また、商用電源の停電時に補助電源として電池を使用するガス燃焼装置が提案されていた(例えば、特許文献2参照)。このガス燃焼装置は、電池の残量が少なくなったときに可能な限り長期にわたってガスバーナの燃焼運転を行う工夫がなされていた。
公開実用昭59−186618号 特開平09−159162号公報
上記燃焼装置は、最初の着火で赤火燃焼(不完全燃焼)から青火燃焼(完全燃焼)に至るまで数秒から数十秒ほどの時間を要する。特に、外気温が低かったり、燃料が冷えていたりする場合、上記燃焼装置は、青火燃焼(完全燃焼)に至るまでの間、煤などの汚れが発生する。このような燃焼装置を頻繁に使う給湯器等のシステムに組み込むと、この煤がシステム各部に付着して、システムの寿命を短くするおそれがあった。また、ミス着火した時は燃焼装置全体の温度がまだ低いため、噴霧された液体燃料が燃焼室などに溜まっていた。このため、その液体燃料を排出するドレイン配管を設ける必要があった。
また、上記燃焼装置のようなタイプの自己加熱型燃焼装置に補助電源を設けた場合にも、上記ガス燃焼装置のように停電時に長期にわたって運転できるような工夫が望まれる。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、効率よく完全燃焼させられ、停電時にあっても長期にわたって運転できる自己加熱型の燃焼装置、及び、その燃焼装置の燃焼制御装置を提供するものである。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、本発明の燃焼装置は、主電源、及び、補助電源と接続可能でいずれか一方により駆動する燃焼装置であって、上記主電源及び上記補助電源の電力供給線と接続可能で、いずれか一方を選択する電源選択部と、供給された燃料を遠心力により外側へ飛散させて微粒子化する気化筒と、上記気化筒内に送風する送風部と、上記微粒子化した燃料を燃焼させ、その燃焼により上記気化筒を外部から加熱して上記気化筒内の燃料を気化させ、その気化させた燃料を外部へ案内して燃焼させる燃焼部と、上記燃焼装置内部に配置された加熱ヒータと、上記燃焼装置内部の温度が所定温度以下の場合に上記加熱ヒータをオンにする加熱ヒータ制御部と、上記主電源の稼働状況を検出する検出部と、を備え、上記電源選択部は、上記検出部が上記主電源の稼働の停止を検出した際に、上記補助電源を選択し、上記加熱ヒータ制御部は、上記補助電源が選択された際に、少なくとも上記燃焼装置内部の温度が上記所定温度以下の場合に上記加熱ヒータをオフにすることを特徴とする。
また、本発明の燃焼装置において、上記加熱ヒータ制御部は、上記補助電源が選択されている間、上記加熱ヒータをオフにすることを特徴とする。
また、本発明の燃焼装置において、上記加熱ヒータ制御部は、上記補助電源が選択されている間、上記加熱ヒータを定期的、又は、不定期的に、所定期間、又は、瞬間的に少なくとも1回オン状態にすることを特徴とする。
また、本発明の燃焼装置において、上記主電源が商用電源であり、上記補助電源が蓄電池であることを特徴とする。
また、本発明の燃焼制御装置は、供給された燃料を遠心力により外側へ飛散させて微粒子化する気化筒と、上記気化筒内に送風する送風部と、上記微粒子化した燃料を燃焼させ、その燃焼により上記気化筒を外部から加熱して上記気化筒内の燃料を気化させ、その気化させた燃料を外部へ案内して燃焼させる燃焼部と、加熱ヒータと、を具備し、主電源、及び、補助電源と接続可能でいずれか一方により駆動する燃焼装置の燃焼を制御する燃焼制御装置であって、上記主電源及び上記補助電源の電力供給線と接続可能で、いずれか一方を選択する電源選択部と、上記主電源の稼働状況を検出する検出部と、上記燃焼装置内部の温度が所定温度以下の場合に上記加熱ヒータをオンにする加熱ヒータ制御部と、を備え、上記電源選択部は、上記検出部が上記主電源の稼働の停止を検出した際に、上記補助電源を選択し、上記加熱ヒータ制御部は、上記補助電源が選択された際に、少なくとも上記燃焼装置内部の温度が上記所定温度以下の場合に上記加熱ヒータをオフにすることを特徴とする。
本発明の燃焼装置によれば、自己加熱型の燃焼装置であっても効率よく完全燃焼させられ、停電時にあっても長期にわたって運転できるという優れた効果を奏し得る。
本発明の実施の形態における燃焼装置100を示す図である。 本発明の実施の形態における燃焼装置100の機能ブロック図である。 燃焼装置100内部温度の時間経過と、それに対応した加熱ヒータ50の状態の一例を表す図である。 本発明の燃焼装置100における加熱ヒータ50の状態の時間経過の一例を表す図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態における燃焼装置100を示す図である。燃焼装置100は、気化筒10と、送風部20と、燃料供給部30と、燃焼部40と、加熱ヒータ50と、制御部60と、主電源70と、蓄電池80とを備える。
気化筒10は、燃料供給部30から供給された液体燃料を遠心力により外側へ飛散させて微粒子化するものである。微粒子化された液体燃料は、気化筒10の下方に設けられた間隙13を通じて燃焼室45へ噴出される。気化筒10の形状として、例えば、釣鐘形状が一例として想定されるが、これに限るものではなく、その他の形状であってもよい。
また、気化筒10は、内部に燃料飛散体11を備えている。燃料飛散体11の形状は、例えば、下方に向かってテーパ―状になった円錐台形状が一例として想定されるが、これに限るものではない。燃料飛散体11は、気化筒10と回転軸を同じくしている。そして、燃料飛散体11は、気化筒10の内部上面の軸端部12に取り付けられる。
送風部20は、気化筒10内部に送風するものである。送風部20は、図1に示すように、例えば、気化筒10内部の下方から上方へ向かって送風する。送風部20は、ファン21と、モータ22と、モータ回転軸23と、送風筒24と、空気取入口25とを備える。
ファン21は、モータ回転軸23に取り付けられる。ファン21は、空気取入口25を通じて外部から空気を取り入れ、モータ22の回転により回転して送風を行う。送風筒24は、ファン21の送風を燃料飛散体11へ案内するものである。送風筒24の形状は、図1に示すように、例えば、テーパ状の円筒形状が一例として想定されるが、これに限るものではない。すなわち、送風筒24は、ファン21の送風を燃料飛散体11へ案内できれば、その他の形状であってもよい。
気化筒10、及び、燃料飛散体11は、軸端部12においてモータ回転軸23の端部に取り付けられる。モータ回転軸23は、気化筒10、及び、燃料飛散体11の回転軸になる。モータ22の回転によりモータ回転軸23が回転すると、気化筒10、及び、燃料飛散体11も同様に回転する。
燃料供給部30は、例えば、燃料ポンプ31とノズル32とにより構成される。燃料ポンプ31は、内部に液体燃料を保持する。そして、燃料ポンプ31は、ノズル32を通じて液体燃料を燃料飛散体11へ供給する。
燃焼部40は、気化筒10において微粒子化された液体燃料に点火して燃焼させる。また、燃焼部40は、その微粒子化された液体燃料の燃焼により気化筒10を加熱して気化筒10内の液体燃料を気化させる。また、燃焼部40は、その気化筒10内で気化された液体燃料に点火して燃焼させる。このような燃焼部40は、燃焼筒41と、点火部42と、ガス通路43と、炎孔44とを備える。
燃焼筒41は、気化筒10の周囲を囲む筒状の中空部材である。燃焼筒41は、上面が開口している。燃焼筒41と気化筒10との間の空間が燃焼室45となる。燃焼室45内に、上記微粒子化された液体燃料、及び、上記気化された液体燃料が噴出される。
点火部42は、燃焼室45内の上記微粒子化された液体燃料、及び、上記気化された液体燃料に対して点火を行うものである。上記微粒子化された液体燃料、及び、上記気化された液体燃料が燃焼室45内に噴出されたタイミングで点火すると、燃焼室45内で燃焼する。点火部42として、例えば、イグナイタが想定されるが、これに限るものではなく、その他の点火装置であってもよい。
ガス通路43は、気化筒10内で気化された液体燃料であるガスの通路である。ガス通路43はそのガスを炎孔44へ案内する。具体的にガス通路43は、気化筒ガス通路43aと、燃焼筒ガス通路43bとにより構成される。
気化筒ガス通路43aは、気化筒10内で形成されるガス通路である。気化筒ガス通路43aは、気化筒10内で送風筒24が仕切り板となって形成される折り返し通路である。ガスは、液体燃料が気化筒10に沿って下降するときに熱せられて発生し、送風筒24と気化筒10の内壁面とで形成される通路に案内されて燃焼筒ガス通路43bへ進む。
燃焼筒ガス通路43bは、燃焼筒41内の中空部分により形成されるガス通路である。燃焼筒ガス通路43bは、気化筒ガス通路43aと連通しており、燃焼筒41の燃焼盤41aに設けられた炎孔44へガスを案内する。
炎孔44は、燃焼筒41の内側を構成する燃焼盤41aに設けられた複数の孔である。炎孔44へ案内されたガスは、炎孔44から燃焼室45へ噴出される。
加熱ヒータ50は、燃焼装置100内部を加熱するものである。加熱ヒータ50により燃焼装置100内部の温度を上げれば、液体燃料の気化を促進させることができる。このようなことを達成するため、加熱ヒータ50は様々な場所(例えば、気化筒10付近や、送風部20付近や、燃焼部40付近等)に配置されることが想定される。
上記のことを達成するために、第一に、燃料飛散体11を含む気化筒10、または、その気化筒10内部の温度を上昇させることが想定される。この場合、加熱ヒータ50は加熱ヒータ51として、図1に示すように、例えば、送風筒24の内周付近、又は外周付近に配置することが一例として想定される。また、加熱ヒータ50は加熱ヒータ52として、図1に示すように、例えば、気化筒10付近の燃焼筒ガス通路43bの内部又は外部に配置することが一例として想定される。しかしながら、加熱ヒータ50の配置場所は以上に限るものではない。気化筒10、または、その気化筒10内部の温度を上昇させることができれば、その他の場所に加熱ヒータ50を配置してもよい。
特に、加熱ヒータ52であれば、点火ミスにより微粒化した液体燃料が液体燃料のままで燃焼盤41a側面に付着したり、燃焼盤41a下部表面に溜まったりしても蒸発させやすいという効果がある。なお、上記のことは加熱ヒータ51でもできるが、燃焼盤41a側面や燃焼盤41a下部表面まで距離があるため、加熱ヒータ52の方が上記のことを達成しやすい。
また、上記のことを達成するために、第二に、送風部20から送風する空気の温度を上げることが想定される。この場合、加熱ヒータ50は加熱ヒータ53として、図1に示すように、例えば、ファン21付近のケーシング110の内部に配置することが一例として想定される。しかしながら、加熱ヒータ50の配置場所は以上に限るものではない。すなわち、送風部20から送風する空気の温度を上昇させることができれば、その他の場所に加熱ヒータ50を配置してもよい。
加熱ヒータ50は、上記に挙げたような加熱ヒータを少なくとも一つ備えていればよい。上記に挙げたような加熱ヒータを設けるにあたって、加熱ヒータの能力、配置場所、個数は、例えば、燃焼装置の大きさや材質等を考慮して決定すべき設計事項である。
制御部60は、燃焼装置100の動作を制御するものである。また、本発明の実施の形態における燃焼装置100は、主電源としての主電源70と、補助電源としての蓄電池80の両方を備える。制御部60は、主電源70の電力供給線、及び、蓄電池80の電力供給線と接続可能である。制御部60に主電源70の電力供給線、及び、蓄電池80の電力供給線が接続されると、制御部60は、状況に応じて燃焼装置100の駆動電源として主電源70及び蓄電池80から一方を選択する。
なお、主電源70は、主として商用電源が想定されるが、これに限るものでなく、その他の電源であってもよい。また、補助電源として、蓄電池80が想定されるが、これに限るものではなく、その他の電源であってもよい。また、蓄電池80は、燃焼装置100に内蔵されるものでも、燃焼装置100の外部にあるものでもどちらでもよく、両方とも本発明に含まれる。
本発明の燃焼装置100は、主電源70(例えば、商用電源)が停電していない正常時には、主電源70により駆動する。主電源70が停電すると、制御部60は、燃焼装置100の駆動電源を主電源70から蓄電池80に切り替える。そして、制御部60は、燃焼装置100の駆動電源が蓄電池80である間、加熱ヒータ50の動作を停止する。このことについては図2で別途詳細に説明することにする。
次に、以上の燃焼装置100の動作について説明する。燃焼装置100が動作を開始すると、まず、モータ22が回転して、気化筒10、及び、燃料飛散体11を回転させる。そして、燃料ポンプ31がノズル32を通じて液体燃料を燃料飛散体11に供給する。
また、モータ22の回転によりファン21が回転して送風を行う。この送風は、燃料飛散体11に向かって行われる。回転する燃料飛散体11の表面に付着した液体燃料は、上記送風、及び、遠心力により上方へ移動していき、周囲に飛散する。飛散した液体燃料は、気化筒10の内壁に付着する。気化筒10は回転しているため、この動作が繰り返し行われると、気化筒10の内壁には、膜状に液体燃料が拡がっていく。この液体燃料の拡がりが気化筒10の下端部14まで達すると、液体燃料は間隙部13を通じて燃焼室45へ飛散される。間隙部13の幅は非常に狭いため、ここから飛散される液体燃料は、微粒子化された態様になる。
そして、微粒子化された液体燃料は、点火部42で点火されて燃焼する。この燃焼により気化筒10は加熱されて温度が上がる。これにより、気化筒10内の燃料の気化が促進される。
一方で、燃焼装置100には加熱ヒータ50が備えられている。燃焼装置100が動作を開始した際に、加熱ヒータ制御部64が加熱ヒータ50を動作させると、早い段階で、燃焼装置100内部の温度が上がる。このため、加熱ヒータ50が付いていない燃焼装置と比べて、燃焼装置100の気化筒10内の燃料の気化が促進される速度は速くなる。その結果、燃焼装置100は、赤火燃焼(不完全燃焼)から青火燃焼(完全燃焼)に至るまでの時間を短縮することができ、効率の良い燃焼を実現することができる。
この気化された燃料であるガスは、ガス通路43を通じて炎孔44へ案内される。そして、ガスは炎孔44から燃焼室45へ噴出される。その噴出されたガスに点火部42が点火してさらに燃焼が継続する。
以上のような燃焼動作が行われる中で、主電源70に異常が生じて停電状態になったとする。この場合、制御部60は、燃焼装置100の駆動電源を主電源70から蓄電池80に切替える。また、制御部60は、燃焼装置100の駆動電源が蓄電池80である間、加熱ヒータ50をオフにして、加熱ヒータ50の動作を完全に停止させる。なお、制御部60が加熱ヒータ50をオフにする開始タイミングであるが、燃焼装置100の駆動電源が蓄電池80に切り替わった瞬間でもよいし、燃焼装置100の駆動電源が蓄電池80に切り替わった後、所定期間経過後であってもよいし、燃焼装置100の駆動電源が蓄電池80に切り替わった後に、別の処理が行われた後であってもよい。
以降、主電源70の停電が解除されるまでは、制御部60は、加熱ヒータ50を継続してオフにする。すなわち、主電源70の停電が解除されるまでは、燃焼装置100は、加熱ヒータ50の動作がない状態で運転が継続される。これにより、燃焼装置100は、消費電力を抑えた運転を実現でき、停電時にあっても長期にわたって運転可能となる。
なお、主電源70の停電が解除された後に、制御部60が加熱ヒータ50をオンにする開始タイミングであるが、燃焼装置100の駆動電源が主電源70に切り替わった瞬間でもよいし、燃焼装置100の駆動電源が主電源70に切り替わった後、所定期間経過後であってもよいし、燃焼装置100の駆動電源が主電源70に切り替わった後に、別の処理が行われた後であってもよい。
図2は、本発明の実施の形態における燃焼装置100の機能ブロック図である。ここでは、主電源70としての一例として商用電源200を用いている。ただし、主電源70として別の電源を用いた場合も以下の説明を適用可能である。燃焼装置100における制御部60は、検出部61と、電源選択部62と、動作制御部63と、加熱ヒータ制御部64とを少なくとも備える。
検出部61は、商用電源200(主電源)の稼働状況を検出するものである。電源選択部62は、検出部61の検出結果に基づいて、燃焼装置100の駆動電源を商用電源200(主電源)とするか、蓄電池80(補助電源)とするかを選択するものである。商用電源200の稼働状況として、検出部61で商用電源200の停電が検出されない正常状態の場合、電源選択部62は、燃焼装置100の駆動電源として商用電源200を選択する。また、商用電源200の稼働状況として、検出部61で商用電源200の停電が検出されると、電源選択部62は、燃焼装置100の駆動電源として蓄電池80を選択する。
なお、燃焼装置100の駆動電源の選択タイミングであるが、検出部61が主電源70の稼働の停止を検出した際であればよい。すなわち、燃焼装置100の駆動電源の選択タイミングは、例えば、検出部61で商用電源200の停電が検出された瞬間であってもよいし、検出部61で商用電源200の停電が検出された後所定期間経過後であってもよいし、検出部61で商用電源200の停電が検出された後に、別の処理が行われた後であってもよい。
動作制御部63は、電源選択部62で選択された電源により燃焼装置100の動作を制御するものである。具体的には、動作制御部63は、例えば、モータ22、点火部42、燃料ポンプ31等の動作を制御する。
加熱ヒータ制御部64は、燃焼装置100内部の温度が所定温度T1以下の場合に加熱ヒータ50をオンする。また、加熱ヒータ制御部64は、燃焼装置100内部の温度が所定温度T1以上の場合に加熱ヒータ50をオフにする。なお、燃焼装置100内部の温度として、例えば、気化筒10の温度、または、気化筒10付近の温度、または、送風部20の温度、または、送風部20付近の温度、または、燃焼部40の温度、または、燃焼部40付近の温度、または、ケーシング110の温度が一例として想定される。以下において、加熱ヒータ制御部64の上記動作を加熱ヒータオンオフ制御と呼ぶ。また、上記のような所定温度T1を、以下において閾値温度T1と呼ぶこととする。
なお、加熱ヒータオンオフ制御のタイミングであるが、燃焼装置100内部の温度が所定温度T1以下になった際であればよい。すなわち、加熱ヒータオンオフ制御のタイミングは、例えば、燃焼装置100内部の温度が所定温度T1以下になった瞬間であってもよいし、燃焼装置100内部の温度が所定温度T1以下になった後の所定期間経過後であってもよいし、燃焼装置100内部の温度が所定温度T1以下になった後に、別の処理が行われた後であってもよい。
また、加熱ヒータ制御部64は、検出部61の検出結果に基づいて、加熱ヒータ50の制御態様を変える。検出部61で商用電源200の停電が検出されない場合、加熱ヒータ制御部64は、例えば、所定のプログラムにしたがって加熱ヒータオンオフ制御を行う。また、検出部61で商用電源200の稼働の停止(停電)が検出されて、電源選択部62に蓄電池80が選択されると、加熱ヒータ制御部64は、所定のタイミングで加熱ヒータ50をオフにする。そして、加熱ヒータ制御部64は、蓄電池80が選択されている間、加熱ヒータ50をオフにする。
なお、その蓄電池80が選択されている間、基本的には加熱ヒータ50をオフにするが、場合によっては、加熱ヒータ制御部64は、加熱ヒータ50を定期的、又は、不定期的に、所定期間、又は、瞬間的に少なくとも1回オン状態にするように制御してもよい。加熱ヒータ50を所定期間、又は、瞬間的にオン状態にするとは、それぞれ加熱ヒータ50をオンにして所定期間後にオフ、または瞬間的にオフにすることを指す。
以上の動作を説明すると、停電していない正常時は、燃焼装置100は、商用電源200を電源として動作する。一方、停電が発生した場合、燃焼装置100は、蓄電池80を電源として動作するが、加熱ヒータ50の動作は完全に停止される。加熱ヒータ50の停止は停電が解除されるまで継続される。ただし、場合によっては、加熱ヒータ50の動作停止期間中であっても、定期的、又は、不定期的に、所定期間、又は、瞬間的に少なくとも1回オン状態にしてもよい。
停電が発生した場合、加熱ヒータ50の動作を完全に停止させるのは、消費電力を低減させるためである。燃焼装置100を温水暖房装置に適用すれば、停電のない通常時にあっては効率よく液体燃料を気化させて完全燃焼させることができるため、温水暖房装置は効率よく運転を継続することができる。一方、停電時には消費電力の高い加熱ヒータ50を完全に停止する。これにより、停電時であっても長時間に渡って温水暖房装置の運転を継続することができる。
図3は、燃焼装置100内部温度の時間経過と、それに対応した加熱ヒータ50の状態の一例を表す図である。図3を参考にして、加熱ヒータ制御部64における加熱ヒータ50制御の別の実施の形態を説明する。時刻A0で燃焼装置100は燃焼動作を開始したとする。時刻A0において、燃焼装置100内部の温度は温度T0になっている。温度T0は閾値温度T1よりも低いため、加熱ヒータ制御部64は加熱ヒータ50をオンする(下図参照)。加熱ヒータ50をオンすると、燃焼装置100内部の温度は、燃焼装置100の燃焼動作も相俟って時間経過と伴に上昇していく。
時刻A1で燃焼装置100内部の温度は閾値温度T1を超える。閾値温度T1を超えたため、加熱ヒータ制御部64は加熱ヒータ50をオフにする(下図参照)。そして、時刻A2で燃焼装置100は燃焼動作を停止したとすると、燃焼装置100内部の温度は段々下がっていく。
時刻A3で燃焼装置100は再度燃焼動作を開始したとする。時刻A3において、燃焼装置100内部の温度は温度T2になっている。温度T2は閾値温度T1よりも低いため、加熱ヒータ制御部64は加熱ヒータ50をオンする(下図参照)。時刻A4で燃焼装置100内部の温度は閾値温度T1を超える。閾値温度T1を超えたため、加熱ヒータ制御部64は加熱ヒータ50をオフにする(下図参照)。以降、上記説明したように、燃焼装置100は動作していく。
次に、以上を参考にして、加熱ヒータ制御部64における加熱ヒータ50制御の別の実施の形態を説明する。停電が発生しない正常時、図3に示すように、加熱ヒータ制御部64は、燃焼装置100内部の温度が閾値温度T1以下である時刻A0〜時刻A1の間、及び、時刻A3〜時刻A4の間に加熱ヒータ50をオンさせる。加熱ヒータ50の停止を継続させるには、事実上、上記時刻A0〜時刻A1と時刻A3〜時刻A4に加熱ヒータ50をオンさせずにオフにさせればよい。したがって、停電時には、閾値温度T1以下であっても加熱ヒータ50をオフにするよう制御すれば、事実上、加熱ヒータ50のオフ状態を継続できる。
この加熱ヒータ制御部64における加熱ヒータ50制御では、上記加熱ヒータ制御部64本来の加熱ヒータ50オンオフ制御のうちオン制御のみを強制的にオフにさせる制御を想定している。この制御は、図においてオン状態の部分をオフにする制御のことを指す。このような制御も本発明に含まれる。
図4は、本発明の燃焼装置100における加熱ヒータ50の状態の時間経過の一例を表す図である。時刻B0で燃焼装置100の運転を開始する。時刻B1で停電が発生すると、燃焼装置100の駆動電源が蓄電池80に切り替わる。この場合、加熱ヒータ50はオフになる。そして、時刻B5で停電が解除されると、燃焼装置100の駆動電源が主電源80(商用電源200)に切り替わる。
図2を用いた説明で、加熱ヒータ制御部64は、加熱ヒータ50を定期的、又は、不定期的に、所定期間、又は、瞬間的に少なくとも1回オン状態にするように制御する態様も想定されると説明した。それを表すのが、図4における時刻B2、時刻B3、時刻B4である。図4において停電中にも時刻B2、時刻B3、時刻B4と不定期に加熱ヒータ50を所定期間、又は、瞬間的にオン状態にしている。これは、例えば、燃焼装置100において着火状態が悪い場合に、蓄電池80の電力消費を抑えた形で行われる。定期的、又は、不定期的に所定期間、又は、瞬間的にオン状態にすることをどのような態様で行うかは設計事項であり、その地域の外気温などを考慮して決定される。このような制御も本発明の範囲に含まれる。
尚、本発明の燃焼装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
10 気化筒
11 燃料飛散体
12 軸端部
13 間隙部
20 送風部
21 ファン
22 モータ
23 モータ回転軸
24 送風筒
25 空気取入口
30 燃料供給部
31 燃料ポンプ
32 ノズル
40 燃焼部
41 燃焼筒
41a 燃焼盤
42 点火部
43 ガス通路
43a 気化筒ガス通路
43b 燃焼筒ガス通路
44 炎孔
45 燃焼室
50、51、52、53 加熱ヒータ
60制御部
61 検出部
62 電源選択部
63 動作制御部
64 加熱ヒータ制御部
70 電源
80 蓄電池
100 燃焼装置
200 商用電源

Claims (5)

  1. 主電源、及び、補助電源と接続可能でいずれか一方により駆動する燃焼装置であって、
    前記主電源及び前記補助電源の電力供給線と接続可能で、いずれか一方を選択する電源選択部と、
    供給された燃料を遠心力により外側へ飛散させて微粒子化する気化筒と、
    前記気化筒内に送風する送風部と、
    前記微粒子化した燃料を燃焼させ、その燃焼により前記気化筒を外部から加熱して前記気化筒内の燃料を気化させ、その気化させた燃料を外部へ案内して燃焼させる燃焼部と、
    前記燃焼装置内部に配置された加熱ヒータと、
    前記燃焼装置内部の温度が所定温度以下の場合に前記加熱ヒータをオンにする加熱ヒータ制御部と、
    前記主電源の稼働状況を検出する検出部と、
    を備え、
    前記電源選択部は、前記検出部が前記主電源の稼働の停止を検出した際に、前記補助電源を選択し、
    前記加熱ヒータ制御部は、前記補助電源が選択された際に、少なくとも前記燃焼装置内部の温度が前記所定温度以下の場合に前記加熱ヒータをオフにすることを特徴とする燃焼装置。
  2. 前記加熱ヒータ制御部は、前記補助電源が選択されている間、前記加熱ヒータをオフにすることを特徴とする、
    請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 前記加熱ヒータ制御部は、前記補助電源が選択されている間、前記加熱ヒータを定期的、又は、不定期的に、所定期間、又は、瞬間的に少なくとも1回オン状態にすることを特徴とする、
    請求項1及び2のいずれかに記載の燃焼装置。
  4. 前記主電源が商用電源であり、前記補助電源が蓄電池であることを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の燃焼装置。
  5. 供給された燃料を遠心力により外側へ飛散させて微粒子化する気化筒と、
    前記気化筒内に送風する送風部と、
    前記微粒子化した燃料を燃焼させ、その燃焼により前記気化筒を外部から加熱して前記気化筒内の燃料を気化させ、その気化させた燃料を外部へ案内して燃焼させる燃焼部と、
    加熱ヒータと、
    を具備し、
    主電源、及び、補助電源と接続可能で、いずれか一方により駆動する燃焼装置の燃焼を制御する燃焼制御装置であって、
    前記主電源及び前記補助電源の電力供給線と接続可能で、いずれか一方を選択する電源選択部と、
    前記主電源の稼働状況を検出する検出部と、
    前記燃焼装置内部の温度が所定温度以下の場合に前記加熱ヒータをオンにする加熱ヒータ制御部と、
    を備え、
    前記電源選択部は、前記検出部が前記主電源の稼働の停止を検出した際に、前記補助電源を選択し、
    前記加熱ヒータ制御部は、前記補助電源が選択された際に、少なくとも前記燃焼装置内部の温度が前記所定温度以下の場合に前記加熱ヒータをオフにすることを特徴とする燃焼制御装置。
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