JP6542038B2 - スライス画像作成装置、3次元造形システム、および、スライス画像作成方法 - Google Patents

スライス画像作成装置、3次元造形システム、および、スライス画像作成方法 Download PDF

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Description

本発明は、スライス画像作成装置、3次元造形システム、および、スライス画像作成方法に関する。
従来から、所望の3次元造形物(以下、対象造形物という。)を造形する3次元造形装置が知られている。この種の3次元造形装置では、例えば、コンピュータ支援設計装置(以下、CAD装置ともいう。)を用いて、対象造形物を造形するための3次元モデル(以下、対象造形物モデルという。)のデータを作成している(例えば、特許文献1参照)。そして、対象造形物モデルを所定の間隔でスライスすることで、対象造形物の断面形状に対応した2次元のスライスモデル(以下、対象スライスモデルという。)を複数作成している。
対象スライスモデルは、対象造形物の輪郭線によって構成されており、輪郭線を境にして、造形する造形領域と、造形しない非造形領域に分割されている。そこで、CAD装置は、例えば、対象スライスモデルの領域のうち、造形領域には白色を施し、非造形領域には黒色を施すことによって、対象スライスモデルからスライス画像(以下、対象スライス画像という。)を作成している。
ところで、例えば、3次元造形装置は、開口が形成された台と、台の上に載置され、光硬化性樹脂を収容する槽と、槽の上方に配置された昇降自在なホルダと、台の下方に配置され、光を照射する光学装置とを備えている。光学装置から照射された光は、台の開口を通じて槽内の光硬化性樹脂に照射される。槽内に収容された光硬化性樹脂のうち、光が照射された部分は硬化する。光の照射位置を制御することによって、硬化する樹脂の位置を適宜変更し、対象スライス画像において、白色に施された領域に位置する光硬化性樹脂を硬化させ、黒色に施された領域に位置する光硬化性樹脂を硬化させないようにする。このことによって、対象スライス画像に沿った断面形状を形成することができる。そして、ホルダを順次上昇させることによって、樹脂層が下方に向かって連続的に形成される。このようにして、所望の対象造形物が造形される。
特表2003−535712号公報
ところで、ホルダを順次上昇させる際に、既に造形された樹脂層は、当該樹脂層よりも下方に造形される全樹脂層の荷重を支持することになる。そのため、例えば、断面積の小さな樹脂層があった場合、当該樹脂層よりも下方の全樹脂層の荷重を支えきれない場合がある。その結果、対象造形物を造形する途中に、対象造形物の一部が破損してしまうことがある。例えば、図10(a)および(b)に示すような対象造形物170を造形する。対象造形物170は、大きさが異なる第1造形物170aと第2造形物170bとが隣り合うように並べられた造形物である。造形時、対象造形物170の一部が破損してしまうことを防止するため、図11に示すように、CAD装置などの専用の装置によって演算することで、対象造形物170の一部とホルダ113との間に、造形時に対象造形物170の一部の荷重を支持するための複数のサポート造形物130を追加および配置することが行われる。そして、対象造形物170(第1造形物170aと第2造形物170bとを組み合わせた造形物)およびサポート造形物130が一体となった造形物(以下、全体造形物という。)180を造形することが行われる。なお、以下において、サポート造形物を単に「サポート」と称する。
図12は、全体造形物180に対応した3次元モデルを図11の位置PT100でスライスした2次元のスライスモデル182である。上述したような全体造形物180を造形する際、CAD装置では、全体造形物180に対応した3次元モデル(以下、全体造形物モデルという。)を所定の間隔でスライスすることで、図12に示すような2次元のスライスモデル(以下、全体スライスモデルという。)182が複数作成される。そして、全体スライスモデル182の造形領域と非造形領域とにおいて、異なる色を施すことによって、全体スライスモデルからスライス画像(以下、全体スライス画像という。)を作成する。なお、スライス画像は、造形領域と非造形領域とを区別するための輪郭線を有している。スライス画像には、複数の輪郭線が交差などすることによって多重化している部分が存在するが、造形領域と非造形領域を区別するための輪郭線は、多重化している複数の輪郭線のうちの一つに定められる。通常では、一番外側にあたる輪郭線が、造形領域と非造形領域を区別するための輪郭線に該当する。このような輪郭線を得ることをピーリングと適宜称する。
ところが、全体スライスモデル182には、第1造形物170aのスライスモデル(以下、第1対象スライスモデルという。)172aの輪郭線173aと、第2造形物170bのスライスモデル(以下、第2対象スライスモデルという。)172bの輪郭線173bと、サポート130を所定の間隔でスライスしたモデルであるサポートスライスモデル132の輪郭線133とが混在することがあり得る。そこで、全体スライス画像の作成に先立って、CAD装置は、輪郭線上を追跡することで、第1対象スライスモデル172aの輪郭線173aと、第2対象スライスモデル172bの輪郭線173bと、サポートスライスモデル132の輪郭線133との中から、全体スライスモデル182の造形領域と非造形領域を区別するための輪郭線を得ること(ピーリング)を行う。例えば、図12に示すように、全体スライスモデル182には、輪郭線173aと、輪郭線173bと、輪郭線133とが交わる交点184が存在する。このとき、CAD装置において、図12の矢印のように、輪郭線173a上を追跡している場合、交点184では、輪郭線173aから輪郭線133に乗り移ることが行われる。しかしながら、交点184では、乗り移る輪郭線の候補が複数存在する。具体的には、交点184では、乗り移ることが可能な輪郭線は、輪郭線173bおよび輪郭線133の2つである。そのため、本来なら、輪郭線133aに乗り移るべきではあるが、他の輪郭線である輪郭線173bに乗り移るおそれがあった。この場合、CAD装置は、全体スライスモデル182の所望のピーリングを正しく行うことができないため、所望の全体スライス画像を作成することができないおそれがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、対象造形物にサポートを追加および配置した全体造形物を造形する3次元造形装置において、所望の全体スライス画像を得ることが可能なスライス画像作成装置、3次元造形システム、および、スライス画像作成方法を提供することである。
本発明に係るスライス画像作成装置は、造形対象である対象造形物にサポートを追加および配置した全体造形物を造形する3次元造形装置において、前記全体造形物を造形するためのスライス画像である全体スライス画像を作成するスライス画像作成装置である。前記スライス画像作成装置は、記憶部と、対象スライスモデル作成部と、サポートスライスモデル作成部と、対象スライス画像作成部と、サポートスライス画像作成部と、合成部とを備えている。前記記憶部は、前記対象造形物に対応した3次元モデルである対象造形物モデルと、前記サポートに対応した3次元モデルであるサポートモデルとを記憶する。前記対象スライスモデル作成部は、前記対象造形物モデルを所定の間隔にスライスして、前記対象造形物のスライスモデルである対象スライスモデルを複数作成する。前記サポートスライスモデル作成部は、前記サポートモデルを前記所定の間隔にスライスして、前記サポートのスライスモデルであるサポートスライスモデルを複数作成する。前記対象スライス画像作成部は、前記対象スライスモデルの領域を前記3次元造形装置が造形する対象造形領域と造形しない対象非造形領域とに分割することで、前記対象スライスモデルから画像である対象スライス画像を作成する。前記サポートスライス画像作成部は、前記サポートスライスモデルの領域を前記3次元造形装置が造形するサポート造形領域と造形しないサポート非造形領域とに分割することで、前記サポートスライスモデルから画像であるサポートスライス画像を作成する。前記合成部は、前記対象スライス画像と、前記対象スライス画像と同一層の前記サポートスライス画像と、を重ね合わせ、重ね合わせた領域のうち、前記対象造形領域、または、前記サポート造形領域を含む領域を前記3次元造形装置が造形する全体造形領域とし、前記重ね合わせた領域のうち、前記対象非造形領域、かつ、前記サポート非造形領域を含む領域を前記3次元造形装置が造形しない全体非造形領域とすることで、前記全体スライス画像を作成する。
前記スライス画像作成装置によれば、対象造形物に対応した対象スライス画像と、サポートに対応したサポートスライス画像とを別々に用意する。そして、対象スライス画像と、サポートスライス画像とを重ね合わせることで、全体スライス画像を作成している。このことによって、従来のように、対象スライスモデルの複数の輪郭線とサポートスライスモデルの一つの輪郭線のうち、全体スライスモデルにおいて、どの輪郭線が造形領域と非造形領域とを区別する輪郭線であるかを判定するというピーリングを行わないため、全体スライスモデルの所望の輪郭線が得られないという問題は回避される。したがって、前記スライス画像作成装置によれば、所望の全体スライス画像を得ることができる。
本発明の好ましい一態様によれば、前記対象スライス画像作成部は、前記対象造形領域と前記対象非造形領域とに対して異なる色を施す。前記サポートスライス画像作成部は、前記サポート造形領域と前記サポート非造形領域とに対して異なる色を施す。前記合成部は、前記全体造形領域と前記全体非造形領域とに対して異なる色を施す。
上記態様によれば、対象スライス画像、サポートスライス画像、および、全体スライス画像において、造形領域(対象造形領域、サポート造形領域および全体造形領域)か、非造形領域(対象非造形領域、サポート非造形領域および全体非造形領域)かをそれぞれ異なる色で表現している。そのため、例えば、合成前のスライス画像である対象スライス画像およびサポートスライス画像における、それぞれの造形領域同士および非造形領域同士の演算が容易になる。よって、演算量を削減することができると共に、データの容量を小さくすることができる。したがって、処理時間を短縮することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記対象スライス画像作成部は、前記対象スライス画像にピクセル単位で色を施す。前記サポートスライス画像作成部は、前記サポートスライス画像にピクセル単位で色を施す。前記合成部は、前記全体スライス画像にピクセル単位で色を施す。
上記態様によれば、対象スライス画像、サポートスライス画像、および、全体スライス画像にはピクセル単位で色が施されているため、より細部の形状を表現することができる。よって、3次元造形装置は、より高品位な全体造形物を造形することができる。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記記憶部に記憶された前記対象造形物モデルに対して、前処理である平滑化処理を行う前処理部を備えている。前記対象スライスモデル作成部は、前記前処理部によって前記平滑化処理が行われた前記対象造形物モデルから前記対象スライスモデルを複数作成する。
上記態様によれば、前処理部によって対象造形物モデルを平滑化することで、対象造形物モデルのデータ量を小さくすることができる。そのため、対象スライスモデル作成部、対象スライス画像作成部、および、合成部は、前処理部によってデータ量が小さくなった対象造形物モデルを用いることができる。したがって、演算負荷を好適に小さくすることができる。
本発明に係る3次元造形システムは、3次元造形物を造形する3次元造形装置と、上述した何れかに記載されたスライス画像作成装置と、を備えている。
上記態様によれば、上述した何れかに記載されたスライス画像作成装置を備えた3次元造形システムを提供することができる。
本発明に係るスライス画像作成方法は、造形対象である対象造形物にサポートを追加および配置した全体造形物を造形する3次元造形装置において、前記全体造形物を造形するためのスライス画像である全体スライス画像を作成するスライス画像作成方法である。前記スライス画像作成方法は、対象スライスモデル作成工程と、サポートスライスモデル作成工程と、対象スライス画像作成工程と、サポートスライス画像作成工程と、合成工程とを包含する。前記対象スライスモデル作成工程では、前記対象造形物に対応した3次元モデルである対象造形物モデルを所定の間隔にスライスして、前記対象造形物のスライスモデルである対象スライスモデルを複数作成する。前記サポートスライスモデル作成工程では、前記サポートに対応した3次元モデルであるサポートモデルを前記所定の間隔にスライスして、前記サポートのスライスモデルであるサポートスライスモデルを複数作成する。前記対象スライス画像作成工程では、前記対象スライスモデルの領域を前記3次元造形装置が造形する対象造形領域と造形しない対象非造形領域とに分割して、前記対象スライスモデルから画像である対象スライス画像を作成する。前記サポートスライス画像作成工程では、前記サポートスライスモデルの領域を前記3次元造形装置が造形するサポート造形領域と造形しないサポート非造形領域とに分割して、前記サポートスライスモデルから画像であるサポートスライス画像を作成する。前記合成工程では、前記対象スライス画像と、前記対象スライス画像と同一層の前記サポートスライス画像と、を重ね合わせ、重ね合わせた領域のうち、前記対象造形領域、または、前記サポート造形領域を含む領域を前記3次元造形装置が造形する全体造形領域とし、前記重ね合わせた領域のうち、前記対象非造形領域、かつ、前記サポート非造形領域を含む領域を前記3次元造形装置が造形しない全体非造形領域として、前記全体スライス画像を作成する。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記対象スライス画像作成工程では、前記対象造形領域と前記対象非造形領域とに対して異なる色を施す。前記サポートスライス画像作成工程では、前記サポート造形領域と前記サポート非造形領域とに対して異なる色を施す。前記合成工程では、前記全体造形領域と前記全体非造形領域とに対して異なる色を施す。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記対象スライス画像作成工程では、前記対象スライス画像にピクセル単位で色を施す。前記サポートスライス画像作成工程では、前記サポートスライス画像にピクセル単位で色を施す。前記合成工程では、前記全体スライス画像にピクセル単位で色を施す。
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記対象造形物モデルに対して、前処理である平滑化処理を行う前処理工程を包含する。前記対象スライスモデル作成工程では、前記前処理工程で前記平滑化処理を行った前記対象造形物モデルから前記対象スライスモデルを複数作成する。
本発明によれば、造形する全体造形物に対応する所望の全体スライス画像を得ることができる。
本発明の実施形態に係る3次元造形システムの断面図である。 3次元造形システムの平面図である。 3次元造形システムのブロック図である。 全体スライス画像を作成する手順を示したフローチャートである。 対象スライスモデルの例を示した図である。 サポートスライスモデルの例を示した図である。 図5の対象スライスモデルを対象スライス画像に変換した図である。 図6のサポートスライスモデルをサポートスライス画像に変換した図である。 図7の対象スライス画像と図8のサポートスライス画像とを重ね合わせた全体スライス画像を示した図である。 従来技術において、対象造形物の例を示した図であり、図10(a)は対象造形物の斜視図であり、図10(b)は対象造形物の平面図である。 図10(a)の対象造形物と、ホルダとの間にサポートを追加および配置した状態を示した模式図である。 従来技術における全体スライスモデルの例を示した図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るスライス画像作成装置を備えた3次元造形システムについて説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、本実施形態に係る3次元造形システム10の断面図である。図2は、3次元造形システム10の平面図である。なお、図面中の符号F、Rr、L、Rは、それぞれ前、後、左、右を示している。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、3次元造形システム10の設置態様を何ら限定するものではない。
3次元造形システム10は、3次元造形物を造形するシステムである。図1に示すように、3次元造形システム10は、3次元造形装置10Aと、スライス画像作成装置100(図3参照)とを備えている。3次元造形装置10Aは、3次元造形物の断面形状を用意し、液体の光硬化性樹脂を硬化させて断面形状に対応した形状の樹脂層を順次積層することによって、3次元造形物を造形する装置である。ここで、「断面形状」とは、3次元造形物を所定の厚み(例えば、0.1mm)ごとにスライスしたときの断面の形状である。「光硬化性樹脂」とは、所定の波長を含む光が照射されると、硬化する樹脂である。3次元造形装置10Aは、台11と、槽12と、ホルダ13と、光学装置14と、制御装置16とを備えている。
台11は、ケース25に支持されている。台11には、光硬化性樹脂23に照射する光を通過させる開口21が形成されている。槽12は、液体の光硬化性樹脂23を収容する。槽12は、台11上に取り付け可能に載置されている。図2に示すように、槽12は、台11に載置された状態において、台11の開口21を覆う。槽12は、光を透過させることのできる材料、例えば、透明な材料によって形成されているとよい。
図1に示すように、ホルダ13は、槽12の上方、かつ、台11の開口21の上方に配置されている。ホルダ13は、下降したときに槽12内の光硬化性樹脂23に浸漬し、上昇するときに、光が照射されて硬化した光硬化性樹脂23を吊り上げるように昇降自在に構成されている。ここでは、台11には、上下方向に延びた支柱41が設けられている。支柱41の前方には、スライダ42が取り付けられている。スライダ42は、支柱41に沿って昇降自在であり、モータ43によって上方または下方に移動する。ここでは、ホルダ13は、スライダ42に取り付けられており、支柱41の前方に配置されている。ホルダ13は、モータ43によって上方または下方に移動する。
光学装置14は、台11の下方に配置されている。光学装置14は、槽12内に収容された液体の光硬化性樹脂23に所定の波長からなる光を照射する装置である。光学装置14は、台11の下方に設けられたケース25に収容されている。光学装置14は、プロジェクタ31と、ミラー32とを備えている。プロジェクタ31は、光を発する光源であり、台11の前部の下方に配置されている。プロジェクタ31は、ホルダ13よりも前方に配置されている。プロジェクタ31の後部には、レンズ34が配置されている。プロジェクタ31は、レンズ34を通じて前方から後方に向かって光を発する。ミラー32は、プロジェクタ31から発せられた光を槽12に向かって反射させる部材である。ミラー32は、台11に形成された開口21の下方、かつ、プロジェクタ31の後方に配置されている。プロジェクタ31から発せられた光は、ミラー32によって反射され、台11の開口21を通じて槽12内の光硬化性樹脂23に照射される。
制御装置16は、ホルダ13が取り付けられたスライダ42を昇降自在に制御するモータ43、および、光学装置14のプロジェクタ31に接続されている。制御装置16は、モータ43を駆動することによって、スライダ42およびホルダ13を上方または下方に移動させる。制御装置16は、プロジェクタ31から発せられる光のエネルギー、光度、光量、光の波長帯域、光の形状、光を照射させる位置および光を発するタイミングなどを制御する。なお、制御装置16の構成は特に限定されない。例えば、制御装置16は、コンピュータであり、中央演算処理装置(以下、CPUという。)と、CPUが実行するプログラムなどを格納したROMと、RAMなどを備えていてもよい。
以上、本実施形態に係る3次元造形装置10Aの構成について説明した。ところで、本実施形態に係る3次元造形装置10Aは、サポートを用いて対象造形物を造形するものである。換言すると、3次元造形装置10Aは、対象造形物にサポートを追加および配置した全体造形物を造形する。詳細には、3次元造形装置10Aが全体造形物を造形する際、樹脂層が造形される毎にホルダ13が順次上昇し、当該樹脂層の下方に新たな樹脂層が造形される。ところが、例えば、断面積の小さな樹脂層があった場合、当該樹脂層がそれよりも下方に位置する全樹脂層の荷重を支えきれない場合がある。その結果、造形の途中で全体造形物が破損するおそれがある。そのため、造形途中の対象造形物を十分に支持することができるように、対象造形物と共にサポートが造形される。このことにより、対象造形物が造形途中に破損することを防止することができる。
例えば、3次元造形装置10Aがホルダ13に対象造形物を直接造形したとすると、造形後に対象造形物はホルダ13から引き剥がされる。その際、対象造形物のうちホルダ13と接触している部分をホルダ13から引き剥がす際、対象造形物が破損してしまう場合がある。そこで、図11に示すように、CAD装置などの専用の装置によって演算することで、ホルダ113と対象造形物170(第1造形物170aと第2造形物170bとを組み合わせた造形物)との間にサポート130が追加および配置され、全体造形物180(対象造形物170とサポート130とが一体となった造形物)が造形される。そして、造形完了後に全体造形物180をホルダ113から引き剥がした後、サポート130を対象造形物170から取り除く処理を行うことがある。このことにより、対象造形物170が破損することを防止することができる。
なお、サポート130の形状は特に限定されない。例えば、サポート130として、同一形状の複数本の円柱を用いてもよい。ここでは、サポート130の上端部はホルダ113に設けられ、下端部は対象造形物170に設けられることとする。ただし、上記のサポート130の形状は一例に過ぎない。サポート130の形状は、例えば、断面形状が三角形または四角形の形状であってもよい。複数のサポート130の形状は、それぞれ同じ形状であってもよいし、一部が異なる形状であってもよい。隣り合うサポート130の間隔は特に限定されないが、例えば一定である。複数のサポート130は、等間隔で配置されていてもよい。複数のサポート130は、左右方向および前後方向に揃った位置に配置されていてもよい。ただし、上記のサポート130の配置は一例に過ぎない。隣り合うサポート130の間隔は、一定でなくてもよい。複数のサポート130は、例えば、千鳥状に配置されていてもよい。
従来では、3次元造形装置10Aで全体造形物180を造形する際、まず、造形する全体造形物180に対応した3次元モデルである全体造形物モデルを用意する。全体造形物モデルとは、上述したように、対象造形物170に対応した対象造形物モデルと、サポート130に対応した3次元モデルであるサポートモデルとを組み合わせたモデルである。そして、全体造形物モデルを所定の間隔で水平方向にスライスすることによって、図12の例に示すように、全体造形物180の断面形状に対応した2次元のスライスモデルである全体スライスモデル182のデータを複数作成する。全体造形物モデルをスライスする方向は、水平方向に限定されず、例えば、垂直方向であってもよい。ここでは、全体スライスモデル182のデータとは、STLデータのことである。
3次元造形装置10Aによって全体造形物180を造形する際、全体スライスモデル182を画像に変換した全体スライス画像が利用される。全体スライス画像は、例えば、2値画像である。全体スライス画像は、造形する造形領域と、造形しない非造形領域とに分けられている。ここでは、造形領域と非造形領域とには、異なる色が施される。例えば、全体スライス画像の造形領域には、白色が施されている。全体スライス画像の非造形領域には、黒色が施されている。なお、造形領域には、黒色が施され、非造形領域には、白色が施されていてもよい。また、造形領域と非造形領域とは、異なる模様が施されていてもよい。
ところで、全体スライスモデル182には、上述したように、第1対象スライスモデル172aの輪郭線173aと、第2対象スライスモデル172bの輪郭線173bと、サポートスライスモデル132の輪郭線133とが混在することがあり得る。ここでは、輪郭線173aおよび輪郭線173bとは、対象造形物170または対象造形物モデルの輪郭線でもあり、サポートスライスモデル132の輪郭線133とは、サポート130またはサポートモデルの輪郭線でもある。従来では、全体スライス画像の作成に先立って、CAD装置などを用いて、全体スライスモデル182の輪郭線上を追跡することで、第1対象スライスモデル172aの輪郭線173aと、第2対象スライスモデル172bの輪郭線173bと、サポートスライスモデル132の輪郭線133との中から、全体スライスモデル182の形状を示す輪郭線を抽出するというピーリングを行っていた。例えば、図12に示すように、全体スライスモデル182には、輪郭線173aと、輪郭線173bと、輪郭線133とが交わる交点184が存在する。このとき、CAD装置において、図12に示す矢印のように、輪郭線173a上を追跡している場合、交点184では、輪郭線173aから輪郭線133に乗り移ることが行われる。しかしながら、交点184では、乗り移る輪郭線の候補が複数存在する。具体的には、交点184では、乗り移ることが可能な輪郭線は、輪郭線173bおよび輪郭線133の2つである。そのため、ピーリング本来の目的、すなわち、全体スライスモデル182の所望の輪郭線であって、造形領域と非造形領域を区別するための輪郭線を得る場合、輪郭線133aに乗り移るべきではあるが、他の輪郭線である輪郭線173bに乗り移るおそれがあった。この場合、CAD装置は、全体スライスモデル182の所望のピーリングを正しく行うことができないため、所望の全体スライス画像を作成することができないおそれがあった。
そこで、本実施形態では、スライス画像作成装置100が、従来とは異なる手法を用いて所望の全体スライス画像を作成する。
本願出願人は、対象スライスモデルに対応した対象スライス画像と、サポートスライスモデルに対応したスライス画像であるサポートスライス画像とを別々に作成した後に、対象スライス画像とサポートスライス画像とを合成することで全体スライス画像を作成することを見出した。ここでは、対象スライス画像とサポートスライス画像とを合成するとは、対象スライス画像とサポートスライス画像とを重ね合わせることである。本実施形態における全体スライス画像を作成する具体的な手法は、後述する。本実施形態における全体スライス画像を作成する手法を用いることで、上述したような問題が発生することなく所望の全体スライス画像を作成することができる。
図3は、スライス画像作成装置100のブロック図である。スライス画像作成装置100は、3次元造形装置10Aと別体であってもよいし、3次元造形装置10Aに内蔵されていてもよい。例えば、スライス画像作成装置100は、コンピュータであり、CPUと、CPUが実行するプログラムなどを格納したROMと、RAMなどを備えていてもよい。ここでは、コンピュータ内に保存されたプログラムを使用して、全体スライス画像を作成する。スライス画像作成装置100は、3次元造形システム10のための専用のコンピュータであってもよく、汎用のコンピュータであってもよい。
スライスモデル作成装置100は、記憶部52と、前処理部54と、対象スライスモデル作成部56と、サポートスライスモデル作成部57と、対象スライス画像作成部58と、サポートスライス画像作成部59と、合成部60とを備えている。なお、上述した各部は、ソフトウェアによって構成されていてもよいし、ハードウェアによって構成されていてもよい。
図4は、全体スライス画像86を作成する手順を示したフローチャートである。図5は、対象スライスモデル72の例を示した図である。図6は、サポートスライスモデル32の例を示した図である。図7は、図5の対象スライスモデル72を対象スライス画像76に変換した図である。図8は、図6のサポートスライスモデル32をサポートスライス画像36に変換した図である。本実施形態では、造形するサポートのスライス画像をサポートスライス画像36と称する。図9は、図7の対象スライス画像76と図8のサポートスライス画像36とを合成した全体スライス画像86を示した図である。ここでは、図4のフローチャートに沿って、図9に示すような全体スライス画像86を作成する手順を説明する。
なお、ここでは、記憶部52には、対象造形物に対応する対象造形物モデルのデータ、および、対象造形物に追加および配置されるサポートに対応するサポートモデルのデータが予め記憶されているものとする。対象造形物モデルのデータは、例えば、ユーザの操作によって、記憶媒体または他のコンピュータ(図示せず)から記憶部52に読み込まれる。サポートモデルは、専用のプログラムによって所定のルールに従って、対象造形物モデルに追加および配置される。
対象造形物モデル、および、サポートモデルは、例えば、XYZ直交座標系の複数の点の集合で特定されるものであり、3次元モデルである。対象造形物モデル、および、サポートモデルでは、複数のポリゴンを組み合わせることで、それぞれ対象造形物モデル、および、サポートモデルを再現している。
まず、ステップS101では、前処理部54は、対象造形物モデルに対して、前処理を行う。対象造形物モデルは、造形対象である対象造形物の3次元形状を忠実に再現した詳細なデータであることが多い。対象造形物モデルをそのまま用いると、スライス画像作成装置100における全体スライス画像86の作成処理に多大な時間を要することがある。そこで、前処理部54は、対象造形物モデルに対して前処理を行い、対象造形物モデルのデータ量を小さくすることが好ましい。ここでは、前処理部54は、対象造形物モデルに対して平滑化処理を行う。例えば、平滑化処理として、対象造形物モデルを構成するポリゴンの数を減少させ、データ量を小さくする処理を行えばよい。平滑化処理の方法は特に限定されず、例えば、従来公知の平滑化処理の方法を適用することができる。例えば、平滑化処理の方法として、ガウス関数を使用してもよい。ここでは、平滑化処理が行われた対象造形物モデル72のデータは、記憶部52に記憶される。なお、ステップS101において、前処理部54は、対象造形物モデルと共に、サポートモデルに対して前処理を行ってもよい。このことによって、サポートモデルのデータ量を小さくすることができる。ステップS101の前処理は、省略することが可能である。
次に、ステップS102では、対象スライスモデル作成部56は、複数の対象スライスモデル72を作成する。対象スライスモデル作成部56によって作成された対象スライスモデルの例が図5の対象スライスモデル72である。具体的には、対象スライスモデル作成部56は、記憶部52に記憶された対象造形物モデルを所定の間隔でスライスすることで、複数の対象スライスモデル72を作成する。ここでは、所定の間隔は、予め記憶部52に記憶されている値である。対象造形物モデルをスライスする方向は、特に限定されず、例えば、左右方向であってもよいし、上下方向であってもよい。
次に、ステップS103では、サポートスライスモデル作成部57は、複数のサポートスライスモデル32を作成する。サポートスライスモデル作成部57によって作成されたサポートスライスモデルの例が図6のサポートスライスモデル32である。ここでは、サポートスライスモデル作成部57は、記憶部52に記憶されたサポートモデルを所定の間隔でスライスすることで、複数のサポートスライスモデル32を作成する。ここで、サポートモデルをスライスする際の所定の間隔は、ステップS102において使用された所定の間隔と同じである。また、サポートモデルをスライスする方向は、対象造形物モデルをスライスする方向と同一方向である。図5の対象スライスモデル72と、図6のサポートスライスモデル32とは同一層である。なお、ステップS102で作成された対象スライスモデル72と、ステップS103で作成されたサポートスライスモデル32とは、XY座標系で定められた位置情報によって関連付けられている。
次に、ステップS104では、対象スライス画像作成部58は、ステップS102で作成された複数の対象スライスモデル72を画像変換することで、複数の対象スライス画像76を作成する。ここでは、対象スライス画像作成部58は、対象スライスモデル72を2値画像に変換する。コンピュータ上において、画像はピクセルの集合である。対象スライス画像作成部58は、図5に示すように、対象スライスモデル72において、ピクセル毎に、そのピクセルが造形領域75aか非造形領域75bかを判定する。本実施形態において、対象スライスモデル72の造形領域75aが本発明の「対象造形領域」に対応し、対象スライスモデル72の非造形領域75bが本発明の「対象非造形領域」に対応する。ここでは、図7に示すように、造形領域75a内に配置されているピクセルを白色とし、非造形領域75b内に配置されているピクセルを黒色とする。図7において、黒色に施された領域は、斜線によって表現されている。対象スライス画像作成部58は、対象スライスモデル72に対して、造形領域75a内のピクセルを白色とし、非造形領域75b内のピクセルを黒色として、対象スライス画像76を作成する。
次に、ステップS105では、サポートスライス画像作成部59は、ステップS103で作成された複数のサポートスライスモデル32を画像変換することで、複数のサポートスライス画像36(図8参照)を作成する。ここでは、サポートスライス画像36とは、対象スライス画像76と同様に、2値画像である。サポートスライス画像作成部59は、図6に示すように、サポートスライスモデル32において、造形領域35aと非造形領域35bに分割する。そして、造形領域35a内に配置されているピクセルを白色とし、非造形領域35b内に配置されているピクセルを黒色として、図8に示すようなサポートスライス画像36を作成する。図8において、黒色に施された領域は、斜線によって表現されている。本実施形態では、サポートスライスモデル32の造形領域35aが本発明の「サポート造形領域」に対応し、サポートスライスモデル32の非造形領域35bが本発明の「サポート非造形領域」に対応する。
次に、ステップS106では、合成部60は、対象スライス画像76とサポートスライス画像36とを合成することで、全体スライス画像86を作成する。ここでは、合成部60は、対象スライス画像作成部58によって作成された複数の対象スライス画像のうち一つの対象スライス画像(例えば、図7の対象スライス画像76)を抽出し、抽出した対象スライス画像76に対応したサポートスライス画像、すなわち、抽出した対象スライス画像76と同一層のサポートスライス画像(例えば、図8のサポートスライス画像36)を抽出する。
そして、合成部60は、抽出した図7の対象スライス画像76と図8のサポートスライス画像36とを合成し、図9に示すような全体スライス画像86を作成する。例えば、対象スライス画像76とサポートスライス画像36との合成は、以下のようにして行うことができる。合成部60は、抽出した対象スライス画像76と、サポートスライス画像36とのそれぞれの座標が一致するようにして、対象スライス画像76と、サポートスライス画像36とを重ね合わせる。
次に、重なった領域を判定する。ここで、重なった領域のうち、対象スライス画像76の領域が造形領域75aである領域、または、サポートスライス画像36の領域が造形領域35aである領域を造形領域85aと判定する。換言すると、重なった領域のうち、対象スライス画像76の領域とサポートスライス画像36の領域との少なくとも何れか一方が造形領域である領域を造形領域85aと判定する。すなわち、重なった領域のうち、対象スライス画像76の領域とサポートスライス画像36の領域とが共に造形領域である領域、または、対象スライス画像76の領域とサポートスライス画像36の領域との何れか一方が造形領域である領域を造形領域85aと判定する。
一方、合成部60は、重なった領域のうち、対象スライス画像76の領域とサポートスライス画像36の領域が共に非造形領域である領域を非造形領域85bと判定する。本実施形態において、合成部60が判定する造形領域85aが本発明の「全体造形領域」に対応し、合成部60が判定する非造形領域85bが本発明の「全体非造形領域」に対応する。そして、合成部60は、造形領域85a内のピクセルを白色に変換し、非造形領域85b内のピクセルを黒色に変換して、図9に示すような全体スライス画像86を作成する。なお、図9において、黒色に施された領域は、斜線で表現されている。
なお、3次元造形装置10Aは、以上のようにして作成された全体スライス画像86に沿って全体造形物を造形する。例えば、図9の全体スライス画像86を使用して、全体スライス画像86に対応した断面形状を造形する。具体的には、造形領域85aである白色に施された領域に位置する光硬化性樹脂23にプロジェクタ31から発せられた光を照射させることで、造形領域85aに対応する領域に位置する光硬化性樹脂23を硬化させる。一方、非造形領域85bである黒色に施された領域に位置する光硬化性樹脂23には、プロジェクタ31から発せられた光を照射させない。このことによって、非造形領域85bに対応する位置には、造形させないようにする。
以上のように、本実施形態では、造形する対象造形物に対応した対象スライス画像76(図7参照)と、造形するサポートに対応したサポートスライス画像36(図8参照)とを別々に用意する。そして、合成部60は、対象スライス画像76と、サポートスライス画像36とを合成することで、全体スライス画像86を作成している。このことによって、図11に示すように、従来技術において、対象スライスモデル172の輪郭線173とサポートスライスモデル132の輪郭線133のうち、全体スライスモデル182において、どの輪郭線が造形領域と非造形領域とを区別する輪郭線であるかを判定するというピーリングを行わないため、全体スライスモデルの所望の輪郭線が得られないという問題は回避される。したがって、本実施形態に係るスライス画像作成装置100によれば、図9に示すような所望の全体スライス画像86を得ることができる。
本実施形態では、対象スライス画像76、サポートスライス画像36、および、全体スライス画像86において、造形領域か非造形領域かをそれぞれ異なる色で表現している。具体的に、造形領域には白色が施され、非造形領域には黒色が施されている。そのため、例えば、合成前のスライス画像である対象スライス画像76およびサポートスライス画像36における、それぞれの造形領域同士および非造形領域同士の演算が容易になる。よって、演算量を削減することができると共に、データの容量を小さくすることができる。したがって、処理時間を短縮することができる。
本実施形態では、対象スライス画像作成部58は、対象スライス画像76にピクセル単位で色を施す。サポートスライス画像作成部59は、サポートスライス画像36にピクセル単位で色を施す。合成部60は、全体スライス画像86にピクセル単位で色を施す。このことによって、対象スライス画像76、サポートスライス画像36、および、全体スライス画像86はピクセル単位で色が施されているため、より細部の形状を表現することができる。よって、3次元造形装置10Aは、より高品位な全体造形物80を造形することができる。
本実施形態では、前処理部54によって対象造形物モデルを平滑化することで、対象造形物モデルのデータ量を小さくすることができる。そのため、対象スライスモデル作成部56、対象スライス画像作成部58、および、合成部60は、前処理部54によってデータ量が小さくなった対象造形物モデルを用いることができる。したがって、演算負荷を好適に小さくすることができる。
10 3次元造形システム
10A 3次元造形装置
32 サポートスライスモデル
36 サポートスライス画像
52 記憶部
54 前処理部
56 対象スライスモデル作成部
57 サポートスライスモデル作成部
58 対象スライス画像作成部
59 サポートスライス画像作成部
60 合成部
72 対象スライスモデル
76 対象スライス画像
82 全体スライスモデル
86 全体スライス画像
100 スライス画像作成装置
130 サポート(サポート造形物)
170 対象造形物
180 全体造形物

Claims (9)

  1. 造形対象である対象造形物にサポートを追加および配置した全体造形物を造形する3次元造形装置において、前記全体造形物を造形するためのスライス画像である全体スライス画像を作成するスライス画像作成装置であって、
    前記対象造形物に対応した3次元モデルである対象造形物モデルと、前記サポートに対応した3次元モデルであるサポートモデルとを記憶する記憶部と、
    前記対象造形物モデルを所定の間隔にスライスして、前記対象造形物のスライスモデルである対象スライスモデルを複数作成する対象スライスモデル作成部と、
    前記サポートモデルを前記所定の間隔にスライスして、前記サポートのスライスモデルであるサポートスライスモデルを複数作成するサポートスライスモデル作成部と、
    前記対象スライスモデルの領域を前記3次元造形装置が造形する対象造形領域と造形しない対象非造形領域とに分割することで、前記対象スライスモデルから画像である対象スライス画像を作成する対象スライス画像作成部と、
    前記サポートスライスモデルの領域を前記3次元造形装置が造形するサポート造形領域と造形しないサポート非造形領域とに分割することで、前記サポートスライスモデルから画像であるサポートスライス画像を作成するサポートスライス画像作成部と、
    前記対象スライス画像と、前記対象スライス画像と同一層の前記サポートスライス画像と、を重ね合わせ、重ね合わせた領域のうち、前記対象造形領域、または、前記サポート造形領域を含む領域を前記3次元造形装置が造形する全体造形領域とし、前記重ね合わせた領域のうち、前記対象非造形領域、かつ、前記サポート非造形領域を含む領域を前記3次元造形装置が造形しない全体非造形領域とすることで、前記全体スライス画像を作成する合成部と、
    を備えた、スライス画像作成装置。
  2. 前記対象スライス画像作成部は、前記対象造形領域と前記対象非造形領域とに対して異なる色を施し、
    前記サポートスライス画像作成部は、前記サポート造形領域と前記サポート非造形領域とに対して異なる色を施し、
    前記合成部は、前記全体造形領域と前記全体非造形領域とに対して異なる色を施す、請求項1に記載されたスライス画像作成装置。
  3. 前記対象スライス画像作成部は、前記対象スライス画像にピクセル単位で色を施し、
    前記サポートスライス画像作成部は、前記サポートスライス画像にピクセル単位で色を施し、
    前記合成部は、前記全体スライス画像にピクセル単位で色を施す、請求項1または2に記載されたスライス画像作成装置。
  4. 前記記憶部に記憶された前記対象造形物モデルに対して、前処理である平滑化処理を行う前処理部を備え、
    前記対象スライスモデル作成部は、前記前処理部によって前記平滑化処理が行われた前記対象造形物モデルから前記対象スライスモデルを複数作成する、請求項1から3までの何れか一つに記載されたスライス画像作成装置。
  5. 3次元造形物を造形する3次元造形装置と、
    請求項1から4までの何れか一つに記載されたスライス画像作成装置と、
    を備えた、3次元造形システム。
  6. 造形対象である対象造形物にサポートを追加および配置した全体造形物を造形する3次元造形装置において、前記全体造形物を造形するためのスライス画像である全体スライス画像を作成するスライス画像作成方法であって、
    前記対象造形物に対応した3次元モデルである対象造形物モデルを所定の間隔にスライスして、前記対象造形物のスライスモデルである対象スライスモデルを複数作成する対象スライスモデル作成工程と、
    前記サポートに対応した3次元モデルであるサポートモデルを前記所定の間隔にスライスして、前記サポートのスライスモデルであるサポートスライスモデルを複数作成するサポートスライスモデル作成工程と、
    前記対象スライスモデルの領域を前記3次元造形装置が造形する対象造形領域と造形しない対象非造形領域とに分割して、前記対象スライスモデルから画像である対象スライス画像を作成する対象スライス画像作成工程と、
    前記サポートスライスモデルの領域を前記3次元造形装置が造形するサポート造形領域と造形しないサポート非造形領域とに分割して、前記サポートスライスモデルから画像であるサポートスライス画像を作成するサポートスライス画像作成工程と、
    前記対象スライス画像と、前記対象スライス画像と同一層の前記サポートスライス画像と、を重ね合わせ、重ね合わせた領域のうち、前記対象造形領域、または、前記サポート造形領域を含む領域を前記3次元造形装置が造形する全体造形領域とし、前記重ね合わせた領域のうち、前記対象非造形領域、かつ、前記サポート非造形領域を含む領域を前記3次元造形装置が造形しない全体非造形領域として、前記全体スライス画像を作成する合成工程と、
    を包含する、スライス画像作成方法。
  7. 前記対象スライス画像作成工程では、前記対象造形領域と前記対象非造形領域とに対して異なる色を施し、
    前記サポートスライス画像作成工程では、前記サポート造形領域と前記サポート非造形領域とに対して異なる色を施し、
    前記合成工程では、前記全体造形領域と前記全体非造形領域とに対して異なる色を施す、請求項6に記載されたスライス画像作成方法。
  8. 前記対象スライス画像作成工程では、前記対象スライス画像にピクセル単位で色を施し、
    前記サポートスライス画像作成工程では、前記サポートスライス画像にピクセル単位で色を施し、
    前記合成工程では、前記全体スライス画像にピクセル単位で色を施す、請求項6または7に記載されたスライス画像作成方法。
  9. 前記対象造形物モデルに対して、前処理である平滑化処理を行う前処理工程を包含し、
    前記対象スライスモデル作成工程では、前記前処理工程で前記平滑化処理を行った前記対象造形物モデルから前記対象スライスモデルを複数作成する、請求項6から8までの何れか一つに記載されたスライス画像作成方法。
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