JP6541094B2 - 部品管理システムおよびプログラム - Google Patents

部品管理システムおよびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6541094B2
JP6541094B2 JP2015143890A JP2015143890A JP6541094B2 JP 6541094 B2 JP6541094 B2 JP 6541094B2 JP 2015143890 A JP2015143890 A JP 2015143890A JP 2015143890 A JP2015143890 A JP 2015143890A JP 6541094 B2 JP6541094 B2 JP 6541094B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
classification
information
component
parts
attribute
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015143890A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017027281A (ja
Inventor
清水 敬司
敬司 清水
舘野 昌一
昌一 舘野
鈴木 星児
星児 鈴木
正一 菅沼
正一 菅沼
直美 内藤
直美 内藤
浩 村野
浩 村野
真里 堀江
真里 堀江
岡本 佳和
佳和 岡本
靜 須田
靜 須田
若林 公宏
公宏 若林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2015143890A priority Critical patent/JP6541094B2/ja
Publication of JP2017027281A publication Critical patent/JP2017027281A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6541094B2 publication Critical patent/JP6541094B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、部品管理システムおよびプログラムに関する。
特許文献1には、エンジニアとユーザによる分類を紐付けて、その関係をRDB(リレーショナルデータベース)によって整理することを前提とした属性に基づく分類・検索システムが開示されている。
特開平03−282777号公報
様々な種類の部品情報を登録しておき、必要な時には欲しい部品情報の条件を設定して検索することにより条件に合致した部品リストを得られるような部品情報データベースが用いられている。
このような部品情報データベースに新たな部品の部品情報を登録しようとする場合、登録作業者は、その部品の図面を参照して、部品の形状や属性等からその部品を登録する部品分類を総合的に判断する必要がある。
そのため、部品情報の入力の際には、図面に記載されている部品の属性情報等の記載内容を理解できる経験者でないと部品分類を判定できないという問題があった。また、図面から部品分類を判定可能な登録作業者であっても、部品分類を判定するためには図面の記載内容を読み取って、その記載内容を把握する必要があるため、部品分類を決定する作業には時間がかかるという課題も存在した。
本発明の目的は、図面に基づいて部品情報を登録する際に、新しく登録を行う部品の部品分類を図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データから自動的に判定可能な部品管理システムおよびプログラムを提供することである。
[部品管理システム]
請求項1に係る本発明は、部品名に関する情報と部品分類とを互いに対応付けて格納する納手段と、
新しく登録を行う部品の図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データから部品名に関する情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された部品名に関する情報に基づいて、前記格納手段を参照することにより、新しく登録を行う部品の属する部品分類を判定する判定手段とを有する部品管理システムである。
請求項2に係る本発明は、前記格納手段には、部品名に関する情報と部品分類との対応関係とともに当該部品の属性情報が対応付けられており、
前記抽出手段は、新しく登録を行う部品の図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データから当該部品の属性情報を抽出し、
前記判定手段は、前記抽出手段により抽出された部品名に関する情報および当該部品の属性情報とに基づいて、前記格納手段に格納されている前記判定テーブルを参照することにより、新しく登録を行う部品の属する部品分類を判定する請求項1記載の部品管理システムである。
請求項3に係る本発明では、前記抽出手段は、新しく登録を行う部品の図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データに含まれる文字列画像を変換したテキストデータから、新しく登録を行う部品の部品名に関する情報および当該部品の属性情報を抽出する請求項2記載の部品管理システムである。
請求項4に係る本発明では、前記抽出手段は、新しく登録を行う部品の図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データに含まれる文字列画像を変換したテキストデータから、テキストデータ中に含まれる空白文字を削除することにより新しく登録を行う部品の部品名に関する情報および当該部品の属性情報を抽出する請求項3記載の部品管理システムである。
請求項5に係る本発明では、前記抽出手段は、新しく登録を行う部品の図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データから当該部品の属性情報を抽出する際に、自然文により表現された注記情報の中から、当該部品の属性情報を抽出する請求項2記載の部品管理システムである。
請求項6に係る本発明は、前記判定手段により判定された部品分類に対して設定されている属性情報および部品品番を含む部品情報の入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により属性情報および部品品番が入力された部品情報を格納する部品情報データベースと、
前記部品情報データベースに格納されている部品情報の中から、指定された条件に合致する部品情報を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された部品情報のリストを出力する出力手段とをさらに有する請求項1から5のいずれか1項記載の部品管理システムである。
請求項7に係る本発明では、前記部品分類は、前記部品名に関する情報に対応する複数の概念の部品分類である請求項1から6のいずれか1項記載の部品管理システムである。
請求項8に係る本発明では、前記部品分類は、設計的視点による分類である機能分類と、調達・製造的視点による分類である工法・材料・形状分類の2つの分類の組み合わせにより2次元的に設定された複合部品分類であり、
前記属性情報には、選択された複合部品分類に対して設定され各複合部品分類毎に異なる複数の属性情報と、複合部品分類に関係なくどの部品に対しても共通に設定されている共通属性情報が存在する請求項1から6のいずれか1項記載の部品管理システムである。
[プログラム]
請求項9に係る本発明は、新しく登録を行う部品の図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データから部品名に関する情報を抽出する抽出ステップと、
抽出された部品名に関する情報に基づいて、部品名に関する情報と部品分類とが互いに対応付けられた対応関係を参照することにより、新しく登録を行う部品の属する部品分類を判定する判定ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
請求項1に係る本発明によれば、図面に基づいて部品情報を登録する際に、新しく登録を行う部品の部品分類を図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データから自動的に判定可能な部品管理システムを提供することができる。
請求項2に係る本発明によれば、部品名に関する情報からのみでは、新しく登録を行う部品の部品分類を判定できない場合でも、新しく登録を行う部品の部品分類を図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データから自動的に判定可能な部品管理システムを提供することができる。
請求項3に係る本発明によれば、図面に紐付いたテキストデータに部品名に関する情報や部品の属性情報が含まれていない場合でも、新しく登録を行う部品の部品分類を図面画像データから自動的に判定可能な部品管理システムを提供することができる。
請求項4に係る本発明によれば、図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データに含まれる文字列画像を変換したテキストデータに空白文字が含まれている場合でも、新しく登録を行う部品の部品分類を自動的に判定可能な部品管理システムを提供することができる。
請求項5に係る本発明によれば、図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データにおいて部品の注記情報が自然文により表現されている場合でも、新しく登録を行う部品の部品分類を自動的に判定可能な部品管理システムを提供することができる。
請求項6に係る本発明によれば、部品に対する知識が少ない者であっても、部品の種類に応じた登録すべき属性情報を把握することが可能な部品管理システムを提供することができる。
請求項7に係る本発明によれば、図面に基づいて部品情報を登録する際に、新しく登録を行う部品の複数の概念の部品分類を図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データから自動的に判定可能な部品管理システムを提供することができる。
請求項8に係る本発明によれば、開発設計部門と調達・製造部門(環境管理部門・品質部門・原価管理部門等)とで共通に使用することができ、かつ各部品毎に登録する必要がある属性情報の属性項目の数を、全ての部品について同じ属性情報を設定する場合と比較して削減することが可能な部品管理システムを提供することができる。
請求項9に係る本発明によれば、図面に基づいて部品情報を登録する際に、新しく登録を行う部品の部品分類を図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データから自動的に判定可能なプログラムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態の部品管理システム10を含むシステム全体の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の部品管理システム10における管理サーバ31のハードウェア構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の部品管理システム10における管理サーバ31の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の部品管理システム10における端末装置21〜23のハードウェア構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の部品管理システム10における端末装置21〜23の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の部品管理システムにおける部品分類の一例を説明するための図である。 判定テーブル格納部65に格納されている判定テーブルの一例を示す図である。 制御部62が、図7に示したような判定テーブルに基づいて部品分類を判定する際の動作を説明するためのフローチャートである。 図面データベース33に格納されている図面データの一例を示す図である。 図9に示した部品図面に基づいて部品情報の登録を行う際に、端末装置21の表示部63に表示される画面例を示す図である。 ユーザが部品分類自動判定釦71を操作することにより部品分類が自動判定される様子を説明するための画面例である。 「モータ」という部品分類について設定されている属性項目の一例を示す図(図12(A))および、「ギヤ」という部品分類について設定されている属性項目の一例を示す図(図12(B))である。 全ての属性項目に対して属性値が入力された状態を説明するための図である。 制御部62が、新しく登録を行う部品の図面画像データに含まれる注記中の文字列画像をテキスト情報に変換する際に、テキスト情報中に含まれる空白文字を削除する一例を説明するための図である。 制御部62が、新しく登録を行う部品の図面画像データに含まれる注記が自然文により構成されている場合に、自然文により表現された注記情報の中から部品の属性情報を抽出する一例を説明するための図である。 製品を開発設計して販売する一般的な企業における各部門間の連携の様子の概略を示す図である。 複合部品分類の具体例を説明するための図である。 「成型カバー」という複合部品分類が選択された場合に表示される登録フレーム枠の一例を示す図である。 図18に示した登録フレーム枠に対して属性情報を順次入力した場合の様子の一例を示す図である。 「板金カバー」という複合部品分類が選択された場合に表示される登録フレーム枠の一例を示す図である。 「プレスギヤ」という複合部品分類が選択された場合に表示される登録フレーム枠の一例を示す図である。 複合部品分類毎に異なる属性情報が登録された部品情報の一例を示す図である。 複合部品分類毎に異なる属性項目を設定せずに、単に属性項目を増やした場合の比較例を示す図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態の部品管理システム10を含むシステム全体の構成を示す図である。
本発明の第1の実施形態の部品管理システム10は、図1に示されるように、ネットワーク30を介して端末装置21〜23と接続された構成となっている。ここで、端末装置21〜23は、それぞれ、開発設計部門、調達部門、製造部門に設置されている。なお、本実施形態では、説明を簡単にするために3台の端末装置21〜23のみが部品管理システム10に接続されているものとして説明を行うが、実際には多数の端末装置を部品管理システム10に接続することが可能である。
また、部品管理システム10は、管理サーバ31と、部品情報データベース32と、図面データベース33とから構成されている。
部品情報データベース32は、様々な部品の部品品番や属性情報を含む部品情報が格納されている。図面データベース33は、図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データが図面データとして格納されている。
端末装置21〜23は、管理サーバ31にアクセスして、図面データベース33に格納されている図面データを閲覧したり、部品情報データベース32に格納されている部品情報を検索したりすることが可能となっている。
次に、本実施形態の部品管理システム10における管理サーバ31のハードウェア構成を図2に示す。
管理サーバ31は、図2に示されるように、CPU11、メモリ12、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置13、ユーザインタフェース(UI)装置14、ネットワーク30を介して部品情報データベース32、図面データベース33、端末装置21〜23等の外部装置との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)15を有する。これらの構成要素は、制御バス16を介して互いに接続されている。
CPU11は、メモリ12または記憶装置13に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、管理サーバ31の動作を制御する。なお、本実施形態では、CPU11は、メモリ12または記憶装置13内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、当該プログラムをCD−ROM等の記憶媒体に格納してCPU11に提供することも可能である。
図3は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現される管理サーバ31の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態の管理サーバ31は、図3に示されるように、情報送受信部41と、部品検索部42と、部品リスト出力部43とを備えている。
情報送受信部41は、予め設定された複数の部品分類の中から、新しく登録を行う部品に合致する部品分類の選択を受け付ける。そして、情報送受信部41は、選択された部品分類に対して設定されている属性情報および部品品番を含む部品情報の入力を受け付ける(受付手段)。
そして、部品情報データベース32は、情報送受信部41により属性情報および部品品番が入力された部品情報を格納する。
部品検索部42は、部品情報データベース32に格納されている部品情報の中から、情報送受信部41を介して端末装置21〜23から指定された検索条件に合致する部品情報を検索する。
部品リスト出力部43は、部品検索部42により検索された部品情報のリストを、端末装置21〜23のうち検索を指示した端末装置に対して出力する。
次に、本実施形態の部品管理システム10における端末装置21〜23のハードウェア構成を図4に示す。
端末装置21〜23は、それぞれ、図4に示されるように、CPU51、メモリ52、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置53、ユーザインタフェース(UI)装置54、ネットワーク30を介して管理サーバ31等の外部装置との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)55を有する。これらの構成要素は、制御バス56を介して互いに接続されている。
CPU51は、メモリ52または記憶装置53に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、端末装置21〜23の動作を制御する。なお、本実施形態では、CPU51は、メモリ52または記憶装置53内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、当該プログラムをCD−ROM等の記憶媒体に格納してCPU51に提供することも可能である。
図5は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現される端末装置21〜23の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態の端末装置21〜23は、それぞれ、図5に示されるように、通信部61と、制御部62と、表示部63と、操作部64と、判定テーブル格納部65とを備えている。
通信部61は、ネットワーク30を介して管理サーバ31通信を確立して、図面データベース33に格納されている部品の図面データを受信したり、部品情報データベース32からの検索結果等の情報を管理サーバ31から受信する。
制御部62は、通信部61を介して取得した図面データを図面画像として表示部63に表示させたり、部品情報データベース32を検索した検索結果情報等を表示部63に表示させる。
判定テーブル格納部65は、部品名に関する情報と部品分類との関係が予め対応付けられた判定テーブルを格納する。つまり、判定テーブル格納部65は、部品名に関する情報と部品分類とを互いに対応付けて格納する。さらに、判定テーブル格納部65に格納されている判定テーブルには、部品名に関する情報と部品分類との対応関係とともにこの部品の属性情報が対応付けられている。
次に、この判定テーブル格納部65に格納されている判定テーブルについて説明をするが、その前に本実施形態の部品管理システムにおける部品分類を図6を参照して説明する。
本実施形態の部品管理システムでは、部品分類は、図6に示されるように、大分類、中分類、小分類というように階層的に構成されている。大分類は最も上位の分類であり、ここでは機械部品、電気部品の2つに分類されている。そして、中分類は、大分類よりも下位の分類であり、大分類が機械分類であれば、例えば、ベアリング、軸等のように細かい分類となっている。
さらに、小分類は、中分類よりもさらに下位の分類であり、中分類がベアリングであれば、例えば、樹脂ベアリング、焼結ベアリング、ボールベアリング、H/Rベアリング(ヒートロール用ベアリング)、P/Rベアリング(プレッシャーロール用ベアリング)のようにさらに詳細な分類となっている。
なお、中分類の部品によっては、小分類が存在しない部品もあり、例えば、大分類が機械部品で、中分類が軸となる部品は小分類が存在せず、軸という分類が再下位の分類となっている。
そして、部品分類がこのような構成となっている本実施形態の部品管理システムでは、判定テーブル格納部65に格納されている判定テーブルは、例えば図7に示すような構成となっている。
図7に示す判定テーブルでは、部品名に関する情報から部品分類を判定するためのキーワードともに、部品の属性情報からより詳細な部品分類を判定するための詳細情報が登録されている。
そして、制御部62は、新しく登録を行う部品の図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データから部品名に関する情報を抽出する(抽出手段)。そして、制御部62は、抽出された部品名に関する情報に基づいて、判定テーブル格納部65に格納されている判定テーブルを参照することにより、新しく登録を行う部品の属する部品分類を判定する(判定手段)。
なお、部品分類が大分類、中分類、小分類というように階層的に構成されているため、図7に示す判定テーブルにおいても、部品分類は、部品名に関する情報に対応する複数の概念の部品分類となっている。
例えば、図7に示した判定テーブルを用いた場合、制御部62は、図面データから抽出した部品名の情報に、「軸」または「BAR」という単語が含まれる場合には、その部品の大分類は「機械部品」、中分類は「軸」であると判定する。
なお、部品名に関する情報だけでは、登録しようとする部品の詳細な部品分類を特定することができない場合には、制御部62は、新しく登録を行う部品の図面データからこの部品の属性情報を抽出し、抽出された部品名に関する情報および部品の属性情報とに基づいて、上記の判定テーブルを参照することにより、新しく登録を行う部品の属する部品分類を判定する。
例えば、図7に示した判定テーブルを用いた場合、制御部62は、図面データから抽出した部品名の情報に、「ベアリング」という単語が含まれ、図面データの注記情報等から抽出した属性情報中に、「ポリプラ」、「POM」、「PPS」のいずれかの単語が含まれる場合には、その部品の大分類は「機械部品」、中分類は「ベアリング」、小分類は「樹脂ベアリング」であると判定する。
ここで、「POM」とは、POM(Polyoxymethylene:ポリオキシメチレン又はポリアセタール)樹脂を示す単語であり、「PPS」とは、PPS(Polyphenylenesulfide:ポリフェニレンスルファイド)樹脂を示す単語であり、このような単語が図面画像の注記情報等に含まれていることにより、このベアリングが樹脂ベアリングであると判定することができる。
なお、制御部62は、新しく登録を行う部品の図面に紐付いたテキストデータだけでなく、図面画像データに含まれる文字列画像を取得して、取得した文字列画像をOCR(Optical Character Recognition:光学文字認識)処理することによりテキストデータに変換することにより、新しく登録を行う部品の部品名に関する情報および当該部品の属性情報を抽出する。
なお、制御部62は、新しく登録を行う部品の図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データに含まれる文字列画像を変換したテキストデータ中に含まれる空白文字を削除することにより、新しく登録を行う部品の部品分類の判定に関する情報および当該部品の属性情報を抽出するようにしても良い。
さらに、制御部62は、新しく登録を行う部品の図面画像データから当該部品の属性情報を抽出する際に、自然文により表現された注記情報の中から、当該部品の属性情報を抽出するようにしても良い。
操作部64は、ユーザの操作に基づいて、新しく登録を行う部品の属性情報や部品品番等の情報の入力を行う。
そして、制御部62は、入力された属性情報や部品品番の情報を通信部61を介して管理サーバ31に送信する。すると、管理サーバ31では、情報送受信部41により、端末装置21〜23から送信されてきた属性情報等が部品情報として、部品情報データベース32に登録される。
次に、本実施形態の部品管理システム10における具体的な動作を図面を参照して説明する。
先ず、制御部62が、図7に示したような判定テーブルに基づいて部品分類を判定する際の動作を図8のフローチャートを参照して説明する。
制御部62は、図面画像データから抽出された部品名に関する情報を参照して、部品名称中に「ベアリング」が含まれていると判定した場合(ステップS101)、さらに注記情報等の情報中に「ポリプラ」、「POM」または「PPS」のいずれかの単語が含まれているか否かを判定する(ステップS102)。
そして、注記情報中に「ポリプラ」、「POM」または「PPS」のいずれかの単語が含まれている場合(ステップS102においてYes)、制御部62は、この部品の部品分類は「樹脂ベアリング」であると判定する(ステップS103)。
注記情報中に「ポリプラ」、「POM」または「PPS」のいずれの単語も含まれていない場合(ステップS102においてNo)、制御部62は、さらに注記情報中に「ボール」または「BALL」のいずれかの単語が含まれているか否かを判定する(ステップS104)。
そして、注記情報中に「ボール」または「BALL」のいずれかの単語が含まれている場合(ステップS104においてYes)、制御部62は、この部品の部品分類は「ボールベアリング」であると判定する(ステップS105)。
このように図面画像から抽出された注記情報等に含まれる単語を順次判定し、判定テーブルに登録されている単語が確認できない場合、制御部62は、この部品の部品分類を中分類の「ベアリング」であると判定する(ステップS106)。
また、ステップS101のステップにおいて、部品名称中に「ベアリング」が含まれない場合、制御部62は、判定テーブル中の他のキーワードが部品名称中に含まれるか否かの判定を行う。
そして、例えば、部品名称中に「BAR」または「軸」という単語が含まれている場合(ステップS107においてYes)、制御部62は、この部品の部品分類は、「軸」であると判定する(ステップS108)。
このように制御部62は、判定テーブル中のキーワードや詳細情報に登録されている単語が、図面画像中に含まれているか否かを順次判定することにより、新しく登録しようとする部品の部品分類を特定する。
次に、具体的な図面例を参照して、本実施形態の部品管理システムにより新たな部品の部品情報の登録を行う際の動作を説明する。
以下の説明では、この図9に示した図面データの部品の部品情報を、新たに部品情報データベース32に登録する際の動作を用いて説明する。ここでは、端末装置21により部品情報の登録を行う場合を用いて説明する。
図9に示された図面データは、「ベアリング」の図面例であり、部品の外形形状等ともに各種の特性情報等が画像情報として構成されている。
端末装置21では、操作部64の操作により部品情報の登録を行う図面が選択されると(図面選択部)、制御部62は、選択された図面データを、管理サーバ31を介して図面データベース33から受け取り、画面上に表示する。
図9に示した部品図面に基づいて部品情報の登録を行う際に、端末装置21の表示部63に表示される画面例を図10に示す。
この図10に示した画面例では、部品情報の登録を行う部品の図面画像とともに属性情報の入力のための操作画面が表示されている。
そして、登録作業を行うユーザは、先ず、この操作画面上において、登録する部品の部品分類を選択する。ユーザはプルダウンメニューの中から、登録しようとする部品の部品分類を選択することも可能であるが、ここでは、部品分類自動判定釦71を操作して部品分類の自動判定を行う場合について説明する。
ユーザが部品分類自動判定釦71を操作すると、上記で説明したような処理が行われることにより、選択された図面画像に基づいて、この部品の部品分類が自動判定され、図11に示すように、部品分類欄に自動的に部品分類が設定される。
図11に示した画面例では、部品名が「ベアリング」であり注記情報中に「PPS」という単語があることにより、部品分類は「樹脂ベアリング」であると判定されている。
そのため、大分類欄では「機械部品」、中分類欄では「ベアリング」、小分類欄では「樹脂ベアリング」が自動的に設定されている。
そして、このような部品分類の設定が行われることにより、属性情報を入力するための操作画面には、図11に示すように、選択された部品分類である「樹脂ベアリング」に対して予め設定されている属性項目が自動的に表示される。
具体的には、「部品番号」、「部品名」、「メーカー名」、「メーカー型番」、「内径」、「外径」という属性項目が、「樹脂ベアリング」という部品分類を設定することにより表示されている。
なお、表示される属性項目は部品分類毎に設定されており、例えば、「モータ」という部品分類が選択または設定されると図12(A)に示すような属性項目が設定され、「ギヤ」という部品分類が選択または設定されると図12(B)に示すような属性項目が設定されている。
このように、本実施形態では、各部品分類毎に入力すべき属性項目が予め設定されており、部品分類が選択または設定されるだけで、各部品分類毎に設定された属性項目が表示され、属性値の入力が促されることになる。その結果、本実施形態の部品管理システムによれば、部品に対する知識が少ない者であっても、部品の種類に応じた登録すべき属性項目を把握して、部品情報の登録作業を行うことが可能となる。
そして、ユーザは、表示された各属性項目に対して部品図面に基づいて属性値を入力する。この属性値の入力の際に、ユーザは部品図面の文字を参照して手入力により属性値を入力するようにしても良いし、ユーザが図面画像中の入力しようとする文字列領域内を選択すると、選択された文字列画像に対するOCR処理が行われてテキスト情報に変換されて、変換されたテキスト情報が属性値の入力欄に取り込まれるようにしても良い。
そして、ユーザによる操作の結果、図13に示すように全ての属性項目に対して属性値が入力されると、ユーザは、登録釦72をクリックする。
すると、この属性項目に入力された属性値は、この部品の属性情報等として管理サーバ31に送信されて、部品情報データベース32に登録される。
なお、制御部62は、図14に示すように、新しく登録を行う部品の図面データに含まれる注記中の文字列画像をテキスト情報に変換する際に、テキスト情報中に含まれる空白文字を削除して、この部品の属性情報を抽出する。
例えば、図14(A)に示すように、「製 造 番 号:1234567」という文字列から空白文字であるスペースを削除することにより、「製造番号」という属性項目の属性値が「1234567」であると判定する。
また、同様に、図14(B)に示すように、「最 大 電 圧:125V」という文字列から空白文字であるスペースを削除することにより、「最大電圧」という属性項目の属性値が「125V」であると判定する。
さらに、制御部62は、図15に示すように、新しく登録を行う部品の図面データに含まれる注記が自然文により構成されている場合、自然文により表現された注記情報の中から、この部品の属性情報を抽出する。
例えば、図15(A)に示すように、「6 この製品の材料は、PPSである。」という自然文から「材料」という単語を検出することにより、「材料」という属性項目の属性値が「PPS」であると判定する。
また、同様に、図15(B)に示すように、「この製品の色番号は、99−AAAである。」という自然文から「色番号」という単語を検出することにより、「色番号」という属性項目の属性値が「99−AAA」であると判定する。
そして、上記で説明した処理により図面画像から各種属性情報が取り込まれて部品情報が生成され、様々な部品の部品情報が部品情報データベース32に登録される。
ここで、ユーザがある検索条件に合致する部品情報を得ようとする場合、ユーザが端末装置21〜23を介して管理サーバ31に検索条件を指定する。すると、管理サーバ31の部品検索部42は、部品情報データベース32に格納されている部品情報の中から、情報送受信部41を介して端末装置21〜23から指定された検索条件に合致する部品情報を検索する。
そして、部品リスト出力部43は、部品検索部42により検索された部品情報のリストを、端末装置21〜23のうち検索を指示した端末装置に対して出力する。
例えば、ユーザが、部品分類が「ベアリング」、属性項目の「内径」が「12mm」という検索条件を指定すると、部品検索部42は、部品情報データベース32の部品情報の中から、部品分類が「ベアリング」、属性項目の「内径」が「12mm」という条件に合致する部品のリストを抽出する。そして、部品リスト出力部43が、部品検索部42により抽出された部品のリストを端末装置21〜23のうち検索を指示した端末装置に対して出力することにより、この端末装置の画面において抽出された部品リストを見ることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態の部品管理システムについて説明する。
本実施形態の部品管理システムは、図1に示した第1の実施形態の部品管理システム10と基本的な構成は同様であるためその説明は省略する。
本発明の第2の実施形態の部品管理システムは、部品分類が、設計的視点による分類である機能分類と、調達・製造的視点による分類である工法・材料・形状分類の2つの分類の組み合わせにより2次元的に設定された複合部品分類であり、属性情報には、選択された複合部品分類に対して設定され各複合部品分類毎に異なる複数の属性情報と、複合部品分類に関係なくどの部品に対しても共通に設定されている共通属性情報が存在する点が、上記で説明した第1の実施形態の部品管理システムと異なる。
本実施形態における部品情報データベース32は、設計的視点による分類である機能分類と、調達・製造的視点による分類である工法・材料・形状分類の2つの分類の組み合わせにより2次元的に設定された複数の複合部品分類毎に異なる属性情報、複合部品分類に関係なくどの部品に対しても共通に設定されている共通属性情報および部品品番を含む複数の部品情報を格納する。なお、この部品情報データベース32の詳細については後述する。
部品の様々な属性情報が登録されている部品データベースは、社内の様々な部門により使用される。そのため、各部門毎に各部品に対して登録することを希望する属性情報が異なる。
例えば、開発設計部門では、部品を機能毎に分類して、必要な機能を達成するための部品が既に存在するか等の情報を得ることができる部品データベースを希望する。
これに対して、購買部等の調達部門、製造部門等は、部品の機能的な分類よりも、材料、加工法で分類した部品データベースを使用して、調達先の選定等を行うことができることを希望する。何故ならば、購買部等の調達部門では、板金部品であれば板金部品メーカーに発注し、樹脂部品であれば樹脂部品メーカーに発注するため、その部品がどのような機能を有するのかよりもどのような材料、加工法で作られるのかが必要になるからである。
そのため、開発設計部門で必要となる部品データベースと、調達部門、製造部門等で必要な部品データベースとでは要求される仕様が異なり、別々のデータベースを構築して運用する場合もあった。
しかし、部品単価を低減させて製品のコストを削減しようとした場合、開発設計部門の部品データベースと、調達部門、製造部門等の部品データベースが連携していないと、どの部品がどのような価格でどこから調達されているのかを開発設計部門では把握できないという課題が発生する。
そのため、開発設計部門と調達部門、製造部門等とで共通に使用することができ、かつ必要な情報を得ることが可能なデータベースを構築しようとすると、各部品に登録するための属性項目の数が多くなってしまうという問題がある。
また、既に部品品番が設定されている部品の中から希望する仕様の部品を選択する場合や、似たような仕様の部品を統合して部品単価を低減しようとする場合、部品品番毎にその部品の仕様が登録されていることが必要となる。
しかし、部品の種類毎にその部品の特性を表現する属性項目が異なる。例えば、モータ、ベアリングおよび樹脂部品では、その部品の特性を表現するための属性項目が全く異なる。そのため、各部品品番毎に必要な属性項目を登録できるようにした場合、部品品種が多くなると属性項目の数が膨大になってしまい現実的に使用することができなくなる。そのため、各部品の重量、寸法や発注先、材質程度の共通的な属性情報を登録することしかできないという制限があった。
また、膨大な数の図面から属性項目を引き出して紐付ける作業をするためには各部品を分類しておくようにすることが考えられる。なぜなら部品を分類すればその分類種毎に登録する属性項目をあらかじめ決めておく事ができるため、図面に記載されている属性項目のうちどの属性情報を選択して登録するかを容易に判断することができるからである。しかしこの「分類」は、設計部門では「機能分類」で、調達・製造部門では「材料加工分類」で、それぞれ行われてきたためお互いの部門で共通に利用できなかった。
このような事情により、調達部門、製造部門等と開発設計部門とで共通に使用することができ、各部品毎に必要な属性情報が登録可能な部品データベースを構築しようとしても、各部品毎に登録しなければならない属性項目の数が膨大になり現実的に使用可能な範囲を超えてしまい使い難い、または使うことができないものになってしまう。
このような理由により、本実施形態では、開発設計部門と調達・製造部門(環境管理部門・品質部門・原価管理部門等)とで共通に使用することができ、かつ各部品毎に登録する必要がある属性項目の数を、全ての部品について同じ属性項目を設定する場合と比較して削減することが可能な部品管理システムを実現させることを目的としている。
次に、本実施形態の部品管理システムを、図3を参照して説明する。なお、以下の説明では、上記で説明した第1の実施形態の部品管理システムとは異なる部分についてのみ説明を行う。
本実施形態の情報送受信部41は、設計的視点による分類である機能分類と、調達・製造的視点による分類である工法・材料・形状分類の2つの分類の組み合わせにより2次元的に設定された複数の複合部品分類の中から、新しく登録を行う部品に合致する複合部品分類の選択を受け付ける。
そして、本実施形態における情報送受信部41は、選択された複合部品分類に対して設定され各複合部品分類毎に異なる複数の属性情報、複合部品分類に関係なくどの部品に対しても共通に設定されている共通属性情報および部品品番を含む部品情報の入力を受け付ける。
そして、部品情報データベース32は、情報送受信部41により受け付けられ、複合部品分類毎に異なる属性情報が設定された部品情報を格納する。
より詳細に説明すると、本実施形態の部品管理システム10における部品情報データベース32は、上記でも説明したように、設計的視点による分類である機能分類と、調達・製造的視点による分類である工法・材料・形状分類の2つの分類の組み合わせにより2次元的に設定された複数の複合部品分類毎に異なる属性情報、複合部品分類に関係なくどの部品に対しても共通に設定されている共通属性情報および部品品番を含む複数の部品情報を格納する。
このように部品情報データベース32に格納されている部品情報において、複合部品分類毎に異なる属性情報が設定されている理由を説明する。
先ず、製品を開発設計して販売する一般的な企業における各部門間の連携の様子の概略を図16に示す。
いわゆるメーカーと呼ばれる企業における製品の企画、開発、設計、調達、製造、販売、保守等の各部門には、業務を実行する際の流れにより分類すると大きく分けて2つの軸が存在する。そのうちの1つは、企画、開発設計、生産準備、生産技術等の部門によるエンジニアリング軸であり、もう1つは、調達・購買、製造、出荷、販売、販売計画、生産計画、保守等の部門によるサプライチェーン軸である。
そして、これらの各部門は、部品管理を行う際に部品を分類したい分類方法が異なっている。
具体的には、企画、開発設計、生産準備、生産技術等のエンジニアリング軸の部門では、設計的視点による分類である機能分類により部品を管理する必要がある。また、調達・購買、製造、出荷、販売、販売計画、生産計画、保守等の部門のサプライチェーン軸の部門では、調達・製造的視点による分類である工法・材料・形状分類により部品を管理する必要がある。
そのため、本実施形態の部品管理システム10では、部品情報は、設計的視点による分類である機能分類と、調達・製造的視点による分類である工法・材料・形状分類の2つの分類の組み合わせにより2次元的なマトリクス状に設定された複数の複合部品分類毎に異なる属性情報が設定できるようになっている。
次に、この複合部品分類の具体例を図17を参照して説明する。
図17に示した具体例では、設計的視点(開発・設計部門的視点)による分類である機能分類として、ベアリング、ギヤ・歯車、カバー・シュート、フレームという分類が示されている。また、図17に示した具体例では、調達製造的視点(調達部門・製造部門的視点)による分類である工法・材料・形状分類として、金属切削・研削部品、板金・プレス部品、粉末冶金部品、樹脂射出成型部品、樹脂ブロー成型部品という分類が示されている。
そして、複合部品分類として、上記の機能分類、工法・材料・形状分類の2つの分類を2次元的(2軸的)に組み合わせて、ボールベアリング、切削フレーム、プレスギヤ、板金カバー、板金フレーム等の分類が示されている。
例えば、「ボールベアリング」という複合部品分類は、「ベアリング」という機能分類と、「金属切削・研削部品」という工法・材料・形状分類の2つの分類の両方に含まれる部品分類である。
そして、本実施形態の部品管理システム10では、このような「ボールベアリング」、「切削フレーム」、「プレスギヤ」等の複合部品分類毎に、異なる属性項目が登録可能になっている。
そのため、新規の部品の部品情報を部品情報データベース32に登録しようとする場合、部品の登録をしようとするユーザ(使用者)は、この複数の複合部品分類の中から1つの複合部品分類を選択する。
例えば、「成型カバー」という複合部品分類が選択された場合、部品情報を登録するための登録フレーム枠として図18に示すような登録フレーム枠が表示される。
この図18に示される登録フレーム枠では、選択された複合部品分類が「成型カバー」であるため、機能分類として「カバー」、工法・材料・形状分類として「樹脂(射出成型)」という分類名が既に登録済みとなっている。
そして、この図18に示された「成型カバー」という複合部品分類の登録フレーム枠では、属性項目として「最大板厚」、「投影面積」、「成形圧力」、「成形型締め力」という項目が設定されている。
そのため、ユーザは、図19に示すように、この登録フレーム枠に対して、部品品番、部品名、メーカー情報、重量、XYZ(縦、横、高さ)寸法、最大板厚、投影面積、成形圧力、成形型締め力等の属性情報を順次入力して、部品情報として登録することができる。
また、図17に示した複合部品分類において「板金カバー」が選択された場合に表示される登録フレーム枠の一例を図20に示す。
この図20に示した例では、選択された複合部品分類が「板金カバー」であるため、機能分類として「カバー」、工法・材料・形状分類として「板金・プレス」という分類名が既に登録済みとなっている。
そして、この図20に示された「板金カバー」という複合部品分類の登録フレーム枠では、属性項目として「板厚」、「展開寸法」、「プレストン数」、「型種類(単/順送)」、「ステージ数」、「穴数」という項目が設定されている。
また、図17に示した複合部品分類において「プレスギヤ」が選択された場合に表示される登録フレーム枠の一例を図21に示す。
この図21に示した例では、選択された複合部品分類が「プレスギヤ」であるため、機能分類として「ギヤ」、工法・材料・形状分類として「板金・プレス」という分類名が既に登録済みとなっている。
そして、この図21に示された「プレスギヤ」という複合部品分類の登録フレーム枠では、属性項目として「段数」、「歯数」、「外形φ」、「内径φ」、「歯幅」、「歯形誤差」という項目が設定されている。
そして、このように複合部品分類毎に異なる属性情報が登録された部品情報の一例を図22に示す。
図22を参照すると分かるように、機能分類が同じでも工法・材料・形状分類が異なれば違う属性項目が設定される場合もあり、また、工法・材料・形状分類が同じでも機能分類が異なれば違う属性項目が設定される場合もある。
例えば、機能分類が「カバー」であっても、工法・材料・形状分類が「樹脂(射出成型)」であるか「板金・プレス」であるかにより部品情報の属性項目が異なっている(図18、図20参照)。また、例えば、工法・材料・形状分類が「板金・プレス」であっても、機能分類が「カバー」であるか「ギヤ」であるかにより部品情報の属性項目が異なっている(図20、図21参照)。
なお、「ソレノイド」、「ファンモータ」、「その企業に特殊な機能部材」等のように工法・材料・形状分類が存在しない又は分類できない部品については、機能分類毎に異なる属性情報が登録可能になっている。
例えば、シャフトを持った3層ロールの場合は紙送りロールとして登録し、シャフト、ゴムの属性情報を登録する。これは「紙送りロール」が金属シャフトとゴムロールという組合せと製作方法が10年〜20年という時間的スパンで安定的に固定されている事が明瞭であるからである。
また、金属シャフトに成形樹脂ロールを組み合わせて使用するような場合はそれぞれ独立した末端部品として登録する。
さらに、金属シャフトに成形樹脂ロールを一体成形する場合等、特殊な場合は材料分類を複数持たせることで対応させることも可能である。
例えば、金属シャフト周囲にEPDMゴム(エチレン・プロピレン・ジエン・ゴム)を接着固定しその表層にウレタン樹脂を積層したような材料では、このロールが帯電ロールといった従来から認知されている特定の機能部材であれば複合分類のカテゴリではなくその機能名称で一つの分類として登録する。そして、機能が認知されておらず特定できないような部品であれば、ゴムロールといった複合分類にあてはめ、属性としてシャフト材料、積層する2種の有機材料を登録する方法も可能である。工法・材料・形状分類で単にゴムではなく、単層ゴムと積層ゴムなどに分類しておけば、積層ゴムロールなどの分類に登録できる。これらの場合どの分類方法でも、分類につく属性は材料種が複数になる分多くはなるが、単にロールなどといった一般的機能分類の属性数に比べればはるかに低減することができ、必要な属性情報を図面などから抽出する困難さは大幅に軽減される。
本実施形態の部品管理システム10では、管理しようとする数多くの部品を、設計的視点による分類である機能分類と、調達・製造的視点による分類である工法・材料・形状分類の2つの分類の組み合わせにより2次元的に設定された複合部品分類により分類している。そのため、開発設計部門と調達・製造部門(環境管理部門・品質部門・原価管理部門等)の両方の部門において共通して本実施形態の部品管理システム10を使用することができ、全社的に統一した部品管理を行うことが可能となる。
また、本実施形態の部品管理システム10では、この複合部品分類毎に異なる部品情報を各部品に登録することができるようにしているため、部品毎に登録することが必要な属性項目の数を現実的に利用可能な数に抑えつつ、各部品の様々な仕様等を部品情報に登録することが可能となる。
さらに、従来設計部門として必要であった分類により作成され設計部門で活用されてきた部品構成表の分類と、調達や製造部門毎にそれぞれの部門用に分類し構築・活用してきた部品構成表の分類を、複合分類によって少ない修正で結合することが可能であるため、部門毎に構築してきた部品構成表という部門資産を全社資産として継続して有効活用できるというメリットもある。
例えば、複合部品分類毎に異なる属性項目を設定せずに、単に属性項目を増やした場合の比較例を図23に示す。
この図23に示した比較例では、部品の種類に関係なく登録可能な属性項目を増やした場合が示されている。そして、この図23に示した例では、その部品に必要が無い属性項目まで設定されていることによりこの部品についてはどの属性項目を利用して属性情報を登録すれば良いのかが分かり難く利用者が利用し難いものとなっているのが分かる。
具体的には、図23に示した例では、部品として「樹脂のカバー」を登録する際の例が示されていて、属性項目として「最大板厚」、「投影面積」、「成形圧力」、「成形型締め力」という項目に属性情報を登録する場合の例が示されているが、利用者はどの属性項目に属性情報を登録すべきなのかが分かり難いものとなっている。
これに対して、本実施形態の部品管理システム10は、複合部品分類として、「成型カバー」という分類を選択するだけで、図18に示すような登録フレーム枠が用意されることにより、利用者は、どの属性項目に属性情報を登録すべきなのかを容易に把握することができる。
そして、本実施形態の部品管理システム10によれば、各部門間が単独で部品管理をすることなく全部門で共通した部品管理ができるようになり、全社的に統一した部品データベースを構築することが可能となる。そのため、本実施形態の部品管理システム10を利用することにより、製品のコスト削減を効果的に推進して、総原価低減に貢献することができる。
具体的には、本実施形態の部品管理システム10を利用することにより、1つの部品に複数の部品番号が設定されるような一部品多部品品番の発生を防止することにより適正な部品価格の実現が可能となる。
また、本実施形態の部品管理システム10によれば、部品の仕様と単価の比較が容易になることにより、通常より価格設定が高い部品を見つけることが可能となり、適正な部品価格の実現が容易になる。
また、本実施形態の部品管理システム10によれば、仕様が近い部品を容易に把握することができるようになり、部品の標準化を図って部品種類を削減したり、類似属性の部品比較を行ってコスト的に有利な部品選択を行うことができるようになる。
さらに、本実施形態の部品管理システム10を用いることにより、どのような部品をどのような仕入れ先からどれだけ購入しているのかを知ることが可能になり、購買実績、調達状況の把握が容易に把握可能になる。
なお、本実施形態では説明していないが、部品部面の図面データを管理する図面管理システムと本実施形態の部品管理システム10とを連携させるようにすることも可能である。このように、図面管理システムと部品管理システム10とを連携させることにより、図面データから属性情報を直接入力可能としたり、検索した部品の図面データを利用者が容易に閲覧できるようになる。
10 部品管理システム
11 CPU
12 メモリ
13 記憶装置
14 ユーザインタフェース(UI)装置
15 通信インタフェース(IF)
16 制御バス
21〜23 端末装置
30 ネットワーク
31 管理サーバ
32 部品情報データベース
33 図面データベース
41 情報送受信部
42 部品検索部
43 部品リスト出力部
51 CPU
52 メモリ
53 記憶装置
54 ユーザインタフェース(UI)装置
55 通信インタフェース(IF)
56 制御バス
61 通信部
62 制御部
63 表示部
64 操作部
65 判定テーブル格納部
71 部品分類自動判定釦
72 登録釦

Claims (9)

  1. 部品名に関する情報と部品分類とを互いに対応付けて格納する納手段と、
    新しく登録を行う部品の図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データから部品名に関する情報を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された部品名に関する情報に基づいて、前記格納手段を参照することにより、新しく登録を行う部品の属する部品分類を判定する判定手段と、
    を有する部品管理システム。
  2. 前記格納手段には、部品名に関する情報と部品分類との対応関係とともに当該部品の属性情報が対応付けられており、
    前記抽出手段は、新しく登録を行う部品の図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データから当該部品の属性情報を抽出し、
    前記判定手段は、前記抽出手段により抽出された部品名に関する情報および当該部品の属性情報とに基づいて、前記格納手段に格納されている前記判定テーブルを参照することにより、新しく登録を行う部品の属する部品分類を判定する請求項1記載の部品管理システム。
  3. 前記抽出手段は、新しく登録を行う部品の図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データに含まれる文字列画像を変換したテキストデータから、新しく登録を行う部品の部品名に関する情報および当該部品の属性情報を抽出する請求項2記載の部品管理システム。
  4. 前記抽出手段は、新しく登録を行う部品の図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データに含まれる文字列画像を変換したテキストデータから、テキストデータ中に含まれる空白文字を削除することにより新しく登録を行う部品の部品名に関する情報および当該部品の属性情報を抽出する請求項3記載の部品管理システム。
  5. 前記抽出手段は、新しく登録を行う部品の図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データから当該部品の属性情報を抽出する際に、自然文により表現された注記情報の中から、当該部品の属性情報を抽出する請求項2記載の部品管理システム。
  6. 前記判定手段により判定された部品分類に対して設定されている属性情報および部品品番を含む部品情報の入力を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段により属性情報および部品品番が入力された部品情報を格納する部品情報データベースと、
    前記部品情報データベースに格納されている部品情報の中から、指定された条件に合致する部品情報を検索する検索手段と、
    前記検索手段により検索された部品情報のリストを出力する出力手段と、
    をさらに有する請求項1から5のいずれか1項記載の部品管理システム。
  7. 前記部品分類は、前記部品名に関する情報に対応する複数の概念の部品分類である請求項1から6のいずれか1項記載の部品管理システム。
  8. 前記部品分類は、設計的視点による分類である機能分類と、調達・製造的視点による分類である工法・材料・形状分類の2つの分類の組み合わせにより2次元的に設定された複合部品分類であり、
    前記属性情報には、選択された複合部品分類に対して設定され各複合部品分類毎に異なる複数の属性情報と、複合部品分類に関係なくどの部品に対しても共通に設定されている共通属性情報が存在する請求項1から6のいずれか1項記載の部品管理システム。
  9. 新しく登録を行う部品の図面に紐付いたテキストデータ、又は図面画像データから部品名に関する情報を抽出する抽出ステップと、
    抽出された部品名に関する情報に基づいて、部品名に関する情報と部品分類とが互いに対応付けられた対応関係を参照することにより、新しく登録を行う部品の属する部品分類を判定する判定ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2015143890A 2015-07-21 2015-07-21 部品管理システムおよびプログラム Active JP6541094B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015143890A JP6541094B2 (ja) 2015-07-21 2015-07-21 部品管理システムおよびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015143890A JP6541094B2 (ja) 2015-07-21 2015-07-21 部品管理システムおよびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017027281A JP2017027281A (ja) 2017-02-02
JP6541094B2 true JP6541094B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=57945984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015143890A Active JP6541094B2 (ja) 2015-07-21 2015-07-21 部品管理システムおよびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6541094B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05233706A (ja) * 1992-02-25 1993-09-10 Hitachi Ltd 文書分類保管システム
JP2003186888A (ja) * 2001-12-20 2003-07-04 Just Syst Corp 部品情報分類装置、部品情報検索装置および部品情報検索サーバ
JP4427307B2 (ja) * 2003-12-03 2010-03-03 株式会社東芝 図形処理装置
JP4817642B2 (ja) * 2004-10-27 2011-11-16 富士通株式会社 加工工数見積り方法及び装置
JP4324080B2 (ja) * 2004-11-18 2009-09-02 日精樹脂工業株式会社 Cadシステムの部品ファイル作成方法
JP4467583B2 (ja) * 2007-01-17 2010-05-26 富士通株式会社 設計支援プログラム、設計支援方法および設計支援装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017027281A (ja) 2017-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5806069A (en) Method and system of managing construction-related information and production-related information
JP5916947B2 (ja) オンライン商品検索方法およびシステム
JP5231946B2 (ja) 製造情報管理方法及び製造情報管理システム
CN115699109A (zh) 使用多模态融合框架来处理承载有图像的电子文档
JP6538977B2 (ja) 設計支援システム、設計支援方法、及び設計支援プログラム
US10235604B2 (en) Automatic wearable item classification systems and methods based upon normalized depictions
JP5266488B2 (ja) 知識管理装置及び知識管理装置の端末機と知識管理装置のプログラム
US20170300531A1 (en) Tag based searching in data analytics
CN106997390A (zh) 一种设备配件或零部件商品交易信息搜索方法
JP6173848B2 (ja) 文書分類装置
WO2006035924A1 (ja) 環境負荷集計装置および方法
CN107870915A (zh) 对搜索结果的指示
JP6579487B2 (ja) 部品管理システムおよびプログラム
KR20160117965A (ko) NoSQL 모델 생성 방법 및 그 장치
JP4116601B2 (ja) タキソノミー表示装置、タキソノミー表示方法、およびタキソノミー表示プログラム
JP6541094B2 (ja) 部品管理システムおよびプログラム
JP2014134920A (ja) 設計書の検索システム、設計書の検索システムの構築方法およびそのためのプログラム
JPH08305724A (ja) 設計支援情報文書管理装置
JP6565404B2 (ja) 部品管理システムおよびプログラム
JP5769097B1 (ja) 部品管理システムおよびプログラム
JP3879673B2 (ja) 部品標準化支援装置
JP6320901B2 (ja) データ連携支援システムおよびデータ連携支援方法
JP2002230055A (ja) 部品データ処理システム,部品データ処理方法,部品データ処理プログラム、および部品データ処理プログラムを記録した記録媒体
JP6131988B2 (ja) 部品管理システムおよびプログラム
JP6639749B1 (ja) 検索装置、検索方法および機械学習装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6541094

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190602

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350