JP6540608B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される機器に供給する電力について制御を行う技術に関する。
従来、車両における消費電力を低減するための種々の技術が開発されている。
特許文献1では、運転席に設けられたシートセンサにより運転席が空席になったことが検出された場合に、運転者が車両を離れたと判断し、車両における電力の供給を全て中止する技術が開示されている。
米国特許4381042号明細書
ところで、車両において、例えば、ナビゲーション装置の設定やシート位置の設定といった、車両の乗員によって操作可能な装置が、座席毎に搭載されていることがある。
このような車両に特許文献1に記載の技術を適用すると、運転者が車両を離れた際に車両における電力の供給が全て中止されるので、助手席や後部座席に残っている乗員は何ら車両内の装置を操作することができない。つまり、車両内に存在する乗員の利便性が害されるという問題が生じる。
かといって、車両に搭載された全ての機器に常に電力を供給するとなると、消費電力が増大するという問題が生じる。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、車両内に存在する人の利便性が害されることを抑制し、且つ、消費電力を低減する技術を提供することを目的としている。
本発明の制御装置は、車両において、電力の供給について制御を行う装置であって、機器取得部(S145)と、領域判断部(S150)と、特定部(S155)と、供給制御部(S165)と、を備える。
機器取得部は、車両内における予め定められた複数の領域と、複数の領域内に配置される一又は複数の機器との対応関係を領域毎に表す機器情報、を取得する。領域判断部は、複数の領域のうちいずれの領域に人が存在するかを判断する。特定部は、機器情報と領域判断部による判断結果とに基づいて、人が存在する領域に対応する機器を表す周囲機器を特定する。供給制御部は、周囲機器に電力を供給し、且つ、機器情報に含まれる機器のうちの周囲機器を除く機器を表す非周囲機器のうち少なくとも一部には電力を供給しない制御を行う。
このような構成によれば、車両内に存在する人は周囲機器を利用することが可能となるので、車両内に存在する人の利便性が害されることを抑制することができる。更に、非周囲機器のうち少なくとも一部には電力が供給されないので、消費電力を低減することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
電力制御システムの構成を示すブロック図。 LFアンテナにより電波が送信される領域を説明する図。 バッテリによる電力の供給を説明する図。 電力制御処理のフローチャート。 機器情報を説明する図。 受信強度と距離との関係と、第1の閾値及び第2の閾値とを説明する図。 通信機処理のフローチャート。 人が存在する座席を特定する例を説明する図。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。
[1.構成]
本発明が適用された図1に示す電力制御システム1は、車両内において人が存在する領域を特定し、特定した領域に対応する機器に電力を供給する機能を有する。
電力制御システム1は、車両に搭載された車載装置10と、主に車両内において人に所持されうる一又は複数の通信機20とを備える。なお以下では車両内における人を乗員ともいう。ここでいう通信機20とは、人に携帯されて移動可能であって、後述するように車載装置10から電波が送信されるたびに送信された電波を受信して強度情報を送信する装置を表す。強度情報とは、受信した電波の受信強度を受信した順に表した情報を示す。
車載装置10が備える制御装置50と通信機20とは、高周波数(以下、RF)帯の電波、及び低周波数(以下、LF)帯の電波を用いて通信を行うように設定されている。なお、ここでいうRF帯とは数百MHZ程度の周波数の範囲をいう。LF帯とは周波数が百〜数百kHZ程度の周波数の範囲をいう。
車載装置10は、制御装置50に加えて、RFアンテナ31、LFアンテナ32、エンジン始動ボタン33、タッチセンサ34、ECU35、及び供給部36を備える。制御装置50とECU35とは、通信用のバス11を介して互いに通信可能に接続されている。なお、バス11を介した通信の通信方式は、例えば、CAN、LIN等といった通信方式を含む任意の通信方式であってよい。
なお、CANは、登録商標であり、Controller Area Networkの略である。LINは、Local Interconnect Networkの略である。ECUは、Electronic Control Unitの略である。
制御装置50は、CPU51と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ52)と、RFレシーバ53と、LFドライバ54とを有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。
制御装置50の各種機能は、CPU51が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。例えば、上記ROMが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、制御装置50を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
CPU51は後述する電力制御処理等のプログラムを実行することで、電力制御等の各種機能を実現する。制御装置50の機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の要素を、論理回路やアナログ回路等を組み合わせたハードウェアを用いて実現してもよい。
例えば、CPU51は、電力制御処理以外の処理として、エンジン始動ボタン33が操作された際に、車両内の通信機20との認証を行い、認証が成功すれば後述するエンジンECUに対してエンジンの始動を許可する処理等を実施する。
メモリ52には、認証機を識別する情報(以下、認証情報)が記録されている。認証機とは、本電力制御システム1が搭載された車両の鍵として機能する通信機20を表す。鍵として機能するとは、例えば、車両の施錠や開錠、或いはエンジンの始動といった機能を有することを表す。
ここで、通信機20からデータが受信される際には、RFアンテナ31を介してRF帯の信号が受信され、RFレシーバ53によりRF帯の信号が復調され、復調された信号がCPU51に入力される。一方、車両から通信機20にデータが送信される際には、CPU51にて生成されたデータがLFドライバ54によりLF帯の信号に変調され、変調された信号がLFアンテナ32から送信される。
RFアンテナ31は、車両内に設置され、RF帯の電波を受信する。
LFアンテナ32は、車両内に設置され、LF帯の電波を送信する。ここでいう車両内とは、主に車両の室内を表す。本実施形態では、車両内に、複数のLFアンテナ32a、32b、32cが配置されている。
なお、以下では、個々の構成要素について説明する場合には「LFアンテナ32a」のように符号の後ろに添え字を付し、共通する内容を説明する場合には「LFアンテナ32」のように添え字を略して、表記する。
LFアンテナ32は、LF帯の電波を送信可能な領域(以下、通信領域)が予め定められている。
図2に示すように、車両5内には、運転席71、助手席72、運転席71の後ろ側の席(以下、運転席後部席)73、助手席72の後ろ側の席(以下、助手席後部席)74、等の座席が含まれる。
LFアンテナ32aは、運転席71と助手席72との間の床上に設置されており、その通信領域(以下、第1の通信領域321)は、運転席71及び助手席72に対して定められている。LFアンテナ32bは運転席後部席73の座席シートの足下の床上に設置されており、その通信領域(以下、第2の通信領域322)は、運転席後部席73に対して定められている。
LFアンテナ32cは助手席後部席74の座席シートの足下の床上に設置されており、その通信領域(以下、第3の通信領域323)は、助手席後部席74に対して定められている。
図1に戻り説明を続ける。タッチセンサ34は車両5のドアを開錠または施錠する際に人によって触れられる周知のセンサである。タッチセンサ34が触れられると、CPU51は、通信機20の認証を行い、認証が成功するとドアの開錠や施錠を行うアクチュエータに対して開錠または施錠するよう指示を送る。
図3に示すように、本実施形態では、ECU35としての、ナビECU35a、エアコンECU35b、シートECU35c、エンジンECU35dを備える。
ナビECU35aは、ナビゲーション装置41の制御を行う。ここでいうナビゲーション装置は、少なくともタッチパネルディスプレイを備え、乗員からの入力を受け付けるとともに、画像データに基づく画像を表示する周知の装置である。ナビゲーション装置にて入力が受け付けられると、ナビECU35aは、入力に応じた画像データを生成し、ナビゲーション装置に該画像データに基づく画像を表示するよう指示と画像データとを送る。
図3に示すように、ナビゲーション装置41a〜41dは、各座席における乗員がそれぞれ入力の操作を行ったり画像を観たりすることが可能なように、それぞれ、運転席71、助手席72、運転席後部席73、助手席後部席74の付近に設けられている。ナビECU35aは、それぞれのナビゲーション装置41a〜41dに対する電力の供給及び停止についても制御も行う。
エアコンECU35bは、エアコンディショナー(以下、エアコン)の吹き出し口における風量や温度の調整等について制御を行う周知の装置である。エアコンの吹き出し口は各座席の付近に設けられている。また、各座席における乗員がそれぞれ風量や温度を調整することが可能なように、乗員からの風量や温度を調整するための入力を受け付ける装置(以下、エアコン入力装置)42a〜42dが、それぞれ、運転席71、助手席72、運転席後部席73、助手席後部席74の付近に設けられている。
エアコンECU35bは、入力を受け付けると、吹き出し口における風量や温度を変化させるようエアコンに対して指示を送る。エアコンECU35bは、エアコン入力装置42a〜42dに対する電力の供給及び停止についても制御も行う。
シートECU35cは、座席の前後の位置及び背もたれの角度等といった座席の調整等について制御を行う周知の装置である。各座席における乗員がそれぞれ座席を調整することが可能なように、乗員からの座席の調整を行うための入力を受け付ける装置(以下、座席入力装置)43a〜43dが、それぞれ、運転席71、助手席72、運転席後部席73、助手席後部席74の付近に設けられている。
シートECU35cは、入力を受け付けると、座席の前後の位置及び背もたれの角度を変化させるアクチュエータに対して、位置及び角度を変化させるよう指示を送る。シートECU35cは、シート入力装置43a〜43dに対する電力の供給及び停止についても制御を行う。
エンジンECU35dは、エンジンの制御を行う周知の装置である。前述のように、エンジン始動ボタン33が触れられると、CPU51は、通信機20の認証が成功した後にエンジンに対して始動を行うよう指示を送る。CPU51は、その後、再びエンジン始動ボタン33が触れられると、エンジンに対して停止するよう指示を送る。
エンジン始動ボタン33は、運転席71に座った乗員が容易に操作できるように、インスツルメントパネルにおける運転席71近くに設けられている。エンジンECU35dは、エンジン始動ボタン33に対する電力の供給及び停止についても制御を行う。
供給部36は、図示しないバッテリと、複数の電力リレー361a〜361dとを備える。電力リレー361は、CPU51から出力される指示に従ってオン、オフされるリレーである。電力リレー361の一方はバッテリに接続され、他方は電力リレー361がオンされている際に電力を供給するシステム及び装置等に接続されている。
電力リレー361aの他方は、少なくともナビECU35a及びナビゲーション装置41a〜41dに接続されている。電力リレー361bの他方は、少なくともエアコンECU35b及び各エアコン入力装置42a〜42dに接続されている。電力リレー361cの他方は、少なくともシートECU35c及びシート入力装置43a〜43dに接続されている。電力リレー361dの他方は、少なくともエンジンECU35d及びエンジン始動ボタン33に接続されている。
図1に戻り説明を続ける。通信機20は、車両5の施錠、開錠、及びエンジンを始動させる際に、認証を行うための識別情報を送信する機能を有する。
通信機20は、CPU21及びROM、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ22)とを有する周知のマイクロコンピュータと、RF送信部23と、RFアンテナ24と、LFアンテナ25と、LF受信部26とを備える。
CPU21は、メモリ22に格納された通信機処理等のプログラムを実行することで、例えば、LF帯の信号を復調して得られるデータを受信したり、強度情報といったデータを生成して該データを送信するといった機能等を実現する。通信機20の機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の要素を、論理回路やアナログ回路等を組み合わせたハードウェアを用いて実現してもよい。
メモリ22には、識別情報が記録されている。識別情報とは、通信機20を識別する情報を表す。
RF送信部23は、CPU21にて生成された車両宛のデータをRF帯の信号に変調する。RFアンテナ24は、RF帯の信号を送信する。LFアンテナ25は、LF帯の信号を受信し、LF受信部26に出力する。LF受信部26は、LF帯の信号を復調し、復調後のデータをCPU21に出力する。
[2.処理]
制御装置50は、図4に示す電力制御処理を実施する。また、通信機20は、図7に示す通信機処理を実施する。
電力制御処理は、車両5における電力の供給について制御を行うための処理である。電力制御処理は定期的に起動する処理である。通信機処理は、及び通信機処理通信機処理は後述するようにサーチ指令を受信したことをきっかけに起動する処理である。以下では、電力制御システム1が通信機20を1つ備える場合について説明する。
[電力制御処理]
制御装置50におけるCPU51が実行する電力制御処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。なお、以下の説明において主語が省略されている場合は、CPU51を主語とする。
CPU51は、S100では、サーチ指令を送信する。サーチ指令とは、通信機20に、後述する通信機処理を開始させるための指示を表す。サーチ指令は、LFドライバ54を介してLFアンテナ32a〜32cから送信される。
続くS105では、CPU51は、車両5内に設置され電波を送信するLFアンテナ32に、予め定められた複数の領域に向けて予め定められた順に、LF帯の電波を送信させるよう、指示を出力する。
具体的には、CPU51は、LFアンテナ32aに第1の通信領域321に向けてLF帯の電波を送信させ、次にLFアンテナ32bに第2の通信領域322に向けてLF帯の電波を送信させ、最後にLFアンテナ32cに第3の通信領域323に向けてLF帯の電波を送信させるよう、LFドライバ54に指示を出力する。LFドライバ54は、指示に従ってLFアンテナ32a、32b、32cに順にLF帯の電波を出力する。
なお、CPU51は、S105の処理を実行した回数(以下、LF送信回数)をメモリ52に記録している。
CPU51は、S110では、通信機20から識別情報を取得する。後述するように、通信機20は、サーチ指令を受信すると、LFアンテナ32から順に送信されるLF帯の電波の受信強度をそれぞれ記録して強度情報を生成し、メモリ22に記録されている識別情報と強度情報とをRF帯の電波を用いて送信するように構成されている。CPU51は、本ステップにおいて、このようにして送信される識別情報を取得する。
CPU51は、S115では、識別情報を送信した通信機20が認証機であるか否かを判断する。具体的には、CPU51は、メモリ52に予め記録されている認証情報と、S110にて取得した識別情報とが一致している場合に、通信機20が認証機であると判断する。CPU51は、通信機20が認証機である場合に処理をS120へ移行させ、認証機でない場合に本電力制御処理を終了する。
CPU51は、S120では、通信機20から送信された強度情報をRFアンテナ31及びRFレシーバ53を介して取得する。強度情報とは、通信機20が、LFアンテナ32からLF帯の電波が送信されるたびに送信された電波を受信して、受信した電波の受信強度を受信した順に記録して生成した情報を表す。
CPU51は、S125では、S120にて取得された強度情報をメモリ52に記録する。
CPU51は、S130では、S120にて取得された強度情報において、強度閾値以上となる値を示す受信強度が含まれている場合に、該受信強度に対応する電波の送信元となる領域を閾値超え領域として設定する。なお以下では、強度閾値以上となる値を示す受信強度を閾値超え受信強度ともいう。
強度閾値とは、予め定められた値を表し、本実施形態では第1の閾値S1に定められている。第1の閾値S1は、LFアンテナ32によりLF帯の電波が送信された領域と同じ領域に通信機20が存在する場合の、該通信機20による受信強度程度の値又はそれ以下の値に設定されている。また、第1の閾値S1は、LFアンテナ32によりLF帯の電波が送信された領域と異なる領域に通信機20が存在する場合の、該通信機20による受信強度よりも大きい値に設定されている。
第1の閾値S1は、このような範囲において任意の値に設定されてよい。第1の閾値S1は、メモリ52に予め記録されている。
なお、CPU51は、閾値越え受信強度が強度情報において何番目に記録されているかに基づいて、対応する電波の送信元を特定する。具体的には、CPU51は、例えば強度情報において2番目に記録されている受信強度が第1の閾値S1以上である場合は、該受信強度に対応する電波の送信元を第2の通信領域322であると特定し、第2の通信領域322を閾値超え領域として設定する。CPU51は閾値超え領域をメモリ52に記録する。
ところで、本実施形態では、第1の通信領域321〜第3の通信領域323といった複数の領域に向けて順に、予め定められた時間(以下、サーチ時間)内に予め定められた複数回、LF帯の電波が送信されるように構成されている。すなわち、CPU51は、サーチ指令を送信した後に、第1の通信領域321〜第3の通信領域323といった複数の領域に向けて順に電波を送信する、という一連の処理を複数回(以下、サーチ回数)、繰り返すように構成されている。
具体的には、CPU51は、S135にてLF送信回数が予め定められたサーチ回数以上となったか否かを判断する。サーチ回数とは、複数の領域に電波を送信する一連の処理を繰り返す回数を表す。本実施形態では、サーチ回数は2回に定められており、予めメモリ52に記録されている。なお、サーチ時間とは、複数の領域に電波を送信する一連の処理を連続してサーチ回数繰り返すのに必要な時間を表す。
前述のように、CPU51は、S105の処理を実行した回数としてのLF送信回数をメモリ52に記録している。CPU51は、LF送信回数がサーチ回数未満である場合に処理をS100へ移行させ、LF送信回数がサーチ回数以上である場合に処理をS140へ移行させる。
続いてCPU51は、S140では、閾値越え領域において、時間の経過に伴う受信強度の変化量(以下、経過変化量)が予め定められた変化量閾値未満であるか否かを判断する。閾値越え領域とは、前述のように受信強度が強度閾値以上となる領域を表し、メモリ52に記録されている。
CPU51は、LFアンテナ32に第1の通信領域321、第2の通信領域322及び第3の通信領域323に向けて順に、予め定められた時間内に、サーチ回数繰り返し電波を送信させるので、メモリ52には複数回分、つまりサーチ回数分の強度情報が記録されている。
CPU51は、このようなサーチ回数分の強度情報において、閾値越え領域における受信強度の経過変化量が強度閾値以上であるか否かを判断する。
変化量閾値とは、乗員が車両内において座席を移動する前後における受信強度の変化量程度の値を表す。ここで、経過変化量が変化量閾値以上であるということは、車両内において乗員の移動があったことを表す。変化量閾値は予めメモリ52に記録されている。なお、変化量閾値は任意の値に設定されてもよい。
CPU51は、閾値越え領域において経過変化量が変化量閾値未満である場合に処理をS145へ移行させ、変化量閾値以上である場合に処理を本電力制御処理を終了させる。
CPU51は、S145では、機器情報、を取得する。機器情報とは、車両内における予め定められた複数の領域と、複数の領域内に配置される一又は複数の機器との対応関係を表す情報をいう。
ここでいう領域とは、第1の通信領域321、第2の通信領域322、及び第3の通信領域323のそれぞれを表す。これらの領域は、前述のように、一または複数の座席に対して定められている。
ここでいう機器とは、各領域内に存在する人による直接操作により作動する機器、及び各領域内に存在する人による直接操作が不可能で制御装置50等による制御に従って自動で作動する機器、の両方を表す。
直接操作には、手のような身体の一部を用いる操作や、リモコン等を用いる操作が含まれてよい。具体的には、前述のナビゲーション装置41、エアコン入力装置42、シート入力装置43、等が直接操作が可能な機器に含まれうる。また例えば、図示していないが、各領域に設置されてある領域に乗員が存在することが検出された場合に自動で該領域内を照らす照明装置や、各領域に設置されてある領域に乗員が存在することが検出された場合に自動で画像や音声を出力する該領域内のディスプレイ等が、自動で作動する機器に含まれてもよい。
機器情報の一例を図5に示す。なお、本実施形態では、後述するようにCPU51は人が存在する座席を判断するように構成されているで、機器情報は、座席と座席に対して配置される一または複数の機器との対応関係が座席毎に表されるものとなっている。
なお、機器情報では、エンジン始動ボタン33は運転席71にのみ対応付けられている。すなわち、複数の領域のうち運転席71に対して定められた領域以外に対しては、言い換えれば、助手席72、運転席後部席73、助手席後部席74のそれぞれに対して定められた領域に対しては、少なくともエンジンを起動させる機器が対応付けられないように設定されている。
CPU51は、S150では、第1の通信領域321〜第3の通信領域323といった複数の領域のうちいずれの領域に人が存在するかを判断する。
具体的には、CPU51は、メモリ52に記録されている強度情報を用いて、複数の領域のうち受信強度が予め定められた強度閾値以上となる領域を通信機20が存在する領域として推定し、通信機20が存在する領域を乗員が存在する領域として判断する。
本実施形態では、図6に示すように、受信強度に対して第1の閾値S1と、第1の閾値S1よりも小さい第2の閾値S2とが、強度閾値として予め設定されており、第1の閾値S1及び第2の閾値S2は予めメモリ52に記録されている。図6に示す距離とは、LFアンテナ32の通信領域の中心からの距離を表す。
なお、LFアンテナ32は、図示していないが、本実施形態では、電波を送信する際の強度を表す送信強度が、通信領域内においてはほぼ一定であり、通信領域外においては該通信領域から離れるに従って小さくなるように、構成されている。本実施形態では、第1の閾値S1は通信領域内の位置における受信強度の大きさに設定され、第2の閾値S2は通信領域外であって比較的通信領域に近い位置における受信強度の大きさに設定されている。
CPU51は、まず、第1の閾値S1を強度閾値として用いて、乗員が存在する領域を判断する。
CPU51は、例えば図5に示すように、第1の通信領域321に対応する受信強度のみが第1の閾値S1以上である場合、第1の通信領域を人が存在する領域であると判断する。
第1の通信領域321は複数の座席に対して定められているため、CPU51は、本実施形態では更に、複数の座席のうちいずれの座席に対して定められた領域に人が存在するのかを判断する。該判断には、第2の閾値S2を用いる。
具体的には、CPU51は、第2の通信領域322に対応する受信強度が第2の閾値S2以上であり、第3の通信領域323に対応する受信強度が第2の閾値S2未満である場合、運転席71に対して定められた領域を人が存在する領域であると判断する。言い換えれば、運転席71を人が存在する座席であると判断する。
また、CPU51は、第2の通信領域322に対応する受信強度が第2の閾値S2未満であり、第3の通信領域323に対応する受信強度が第2の閾値S2以上である場合、助手席72に対して定められた領域を人が存在する領域であると判断する。言い換えれば、助手席72を人が存在する座席であると判断する。
CPU51は、第2の通信領域322に対応する受信強度が第1の閾値S1以上であり、残りの通信領域に対応する受信強度が第2の閾値S2未満である場合、第2の通信領域322を、すなわち運転席後部席73に対して定められた領域を人が存在する領域であると判断する。言い換えれば、運転席後部席73を人が存在する座席であると判断する。
同様に、CPU51は、第3の通信領域323に対応する受信強度が第1の閾値S1以上であり、残りの通信領域に対応する受信強度が第2の閾値S2未満である場合、第3の通信領域323を、すなわち助手席後部席74に対して定められた領域を人が存在する領域であると判断する。言い換えれば、助手席後部席74を人が存在する座席であると判断する。
なお、CPU51は、第1の通信領域321〜第3の通信領域323に対応する受信強度が全て第1の閾値S1未満であった場合、車両5内に人が存在しないと判断する。
CPU51は、人が存在すると判断した領域をメモリ52に記録する。また、CPU51は、車両5内に人が存在しないと判断した場合は、車両5内に人が存在しないことをメモリ52に記録する。
CPU51は、S155では、S150による判断結果と機器情報とに基づいて、周囲機器と非周囲機器とを特定する。周囲機器とは、車両内において人が存在する領域に対応する機器を表す。非周囲機器とは、機器情報に含まれる機器のうちの周囲機器を除く機器を表す。すなわち、非周囲機器とは、車両内において人が存在しない領域に対応する機器を表す。
例えば、CPU51は、運転席71に人が存在すると判断された場合、運転席71に対応して配置されたナビゲーション装置41a、エアコン入力装置42a、シート入力装置43a、エンジン始動ボタン33を、周囲機器として特定する。
また、この場合、CPU51は、複数の領域のうち運転席71に対して定められた領域を除く領域に配置された装置の全てを非周囲機器として特定する。つまり、助手席72、運転席後部席73、助手席後部席74に対応して配置されたナビゲーション装置41b〜41d、エアコン入力装置42b〜42d、シート入力装置43b〜43d、を非周囲機器として特定する。
例えば、CPU51は、S150にて助手席72に人が存在すると判断された場合、助手席72に対応して配置されたナビゲーション装置41b、エアコン入力装置42b、シート入力装置43b、を周囲機器として特定する。
また、この場合、CPU51は、複数の領域のうち運転席71に対して定められた領域を除く領域に配置された装置の全てを非周囲機器として特定する。つまり、運転席71、運転席後部席73、助手席後部席74に対応して配置されたナビゲーション装置41a、41c〜41d、エアコン入力装置42a、42c〜42d、シート入力装置43a、43c〜43d、及びエンジン始動ボタン33を非周囲機器として特定する。
CPU51は、S160では、車両5が停止中であるか否かを判断する。ここでいう停止とは、車速が0であることを表す。具体的には、CPU51は、車速を検出する車速センサから取得した車速が0である場合に車両5が停止中であると判断する。なお、ここでいう0とは、厳密な意味での0に限るものではなく、目的とする効果を奏するのであれば厳密に0でなくてもよい。
CPU51は、車両5が停止中である場合に処理をS165へ移行させ、停止中でない場合に本電力制御処理を終了させる。
CPU51は、S165では、電力の制御を行うための指令(以下、制御指令)を出力する。CPU51は、周囲機器に電力を供給し、且つ、非周囲機器の全てに電力を供給しない制御を行うよう指令を制御指令として出力する。具体的には、CPU51は、ナビECU35a、エアコンECU35b、シートECU35c、エンジンECU35dに対して、それぞれのECUに接続される周囲機器及び非周囲機器への電力の供給及び停止を実行させるための指令を出力する。そして、本電力制御処理を終了する。
[通信機処理]
CPU21が実行する通信機処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。以下の説明において主語が省略されている場合は、CPU21を主語とする。
CPU21は、S200では、サーチ指令を受信したか否かを判断する。サーチ指令を受信した場合は処理をS210へ移行させ、受信していない場合は本通信機処理を終了する。
CPU21は、S210では、LF帯の電波を受信した際の受信強度を、LF帯の電波を受信した順に、メモリ22に記録する。
上述のように、本実施形態では、LFアンテナ32は、LFアンテナ32a、LFアンテナ32b、LFアンテナ32cの順にLF帯の電波を送信する。LF帯の電波が送信される際の時間間隔は予め定められており、メモリ22に記録されている。CPU21は、該時間間隔に基づいて、各LFアンテナ32から送信されたLF帯の電波に対応する受信強度を順にメモリ52記録する。このように、受信強度を順に記録した情報が強度情報である。
CPU21は、S220では、メモリ22に記録されている識別情報を取得する。
CPU21は、S230では、強度情報及び識別情報をRF送信部23に出力する。これにより、強度情報及び識別情報がRFアンテナ24を介してRF帯の電波として送信される。
このように、通信機20は、サーチ指令を受信する毎に、第1の通信領域321〜第3の通信領域323に対して順に送信されたLF帯の電波の受信強度を受信した順に記録した強度情報を、RF帯の電波を用いて送信するように構成されている。
[作動]
このように構成された電力制御システム1の作動の一例について説明する。以下では、一例として図8に示すように、通信機20を携帯した乗員が運転席後部席73に位置している場合について説明する。
車載装置10は、サーチ指令を出力し、LFアンテナ32を用いて順にLF帯の電波を送信する。通信機20は、サーチ指令を受信し、LF帯の電波の受信強度を順に記録した強度情報を生成し、該強度情報を車載装置10へ送信する。本実施形態ではサーチ回数は2回に設定されているので、車載装置10はLFアンテナ32からLF帯の電波を順に送信するまでの一連の作動を、通信機20は強度情報を送信するまでの一連の作動を、それぞれ2回繰り返す。
通信機20は、通信機20が運転席後部席73に位置する場合、3つのLFアンテナ32から送信されたLF帯の電波のうち、LFアンテナ32bから第2の通信領域322に対して送信されたLF帯の電波のみを、第1の閾値S1以上となる受信強度で受信する。また、通信機20は、第1の通信領域321及び第3の通信領域323に対して送信されたLF帯の電波については、第2の閾値S1未満となる受信強度で受信する。通信機20は、このように受信強度を表した強度情報を送信する。
車載装置10は、強度情報を受信すると、第2の通信領域323を閾値越え領域として特定する。次に、車載装置10は、1回目及び2回目に受信した強度情報において、該閾値越え領域の受信強度についての経過変化量が変化量閾値未満である場合に、車両内において人の移動がなかったものと判断する。続いて車載装置10は、強度情報と機器情報とに基づいて、通信機20が第2の通信領域322に位置すると判断し、通信機20の位置する運転席後部席73が人100の存在する座席であると判断する。
車載装置10は、運転席後部席73に対応する周囲機器に対して電力を供給する。これにより、運転席後部席73に存在する人100は、周囲機器を利用することが可能となる。また、車載装置10は、非周囲機器に対して電力の供給を停止する。これにより、車両5における消費電力が低減される。
[3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)制御装置50は、車両5において、電力の供給について制御を行う。制御装置50は、車両5内における予め定められた第1の通信領域321〜第3の通信領域323と、第1の通信領域321〜第3の通信領域323内に配置される一又は複数の機器との対応関係を領域毎に表す機器情報、を取得する。制御装置50は、第1の通信領域321〜第3の通信領域323のうちいずれの領域に人が存在するかを判断する。
制御装置50は、機器情報と領域判断部による判断結果とに基づいて、人が存在する領域に対応する機器を表す周囲機器を特定する。制御装置50は、周囲機器に電力を供給し、且つ、機器情報に含まれる機器のうちの周囲機器を除く機器を表す非周囲機器のうち少なくとも一部には電力を供給しない制御を行う。
このような構成によれば、車両内に存在する人は周囲機器を利用することが可能となるので、車両に存在する人の利便性が害されることを抑制することができる。更に、非周囲機器のうち少なくとも一部には電力が供給されないので、消費電力を低減することができる。
(2)制御装置50は、車両5内に設置され電波を送信するLFアンテナ32に、複数の領域に向けて順に電波を送信させる。制御装置50は、人に携帯されて移動可能な通信機20であって、LFアンテナ32から電波が送信されるたびに送信された電波を受信して受信した電波の受信強度を受信した順に表した強度情報を送信する通信機20、から強度情報を取得する。
制御装置50は、強度情報を用いて、複数の領域のうち受信強度が予め定められた強度閾値以上となる領域を通信機20が存在する領域として推定し、通信機20が存在する領域を人が存在する領域として判断する。
これによれば、通信機20が乗員に携帯されている場合又は通信機20が乗員の側に置かれている場合に、乗員が存在する領域を精度よく推定することができる。
(3)制御装置50は、LFアンテナ32に複数の領域に向けて順に、予め定められた時間内に複数回、電波を送信させる。制御装置50は、強度情報を複数回分取得する。制御装置50は、少なくとも受信強度が強度閾値以上となる領域において時間の経過に伴う受信強度の変化量が予め定められた変化量閾値未満である場合に、複数の領域のうちいずれの領域に人が存在するかを判断する。
これによれば、車両内において人が移動していないときに、車両内における人が存在する領域を特定することができる。
(4)制御装置50は、通信機20から、通信機20を識別する情報を表す識別情報を取得する。制御装置50は、車両5における記録部に予め記録されている車両5の鍵として機能する認証機を識別する情報と、識別情報とが一致している場合に、通信機20が認証機であると判断する。
制御装置50は、通信機20が認証機である場合に、周囲機器に電力を供給し、且つ、非周囲機器のうち少なくとも一部に電力を供給しない制御を行う。
これによれば、通信機20が認証機である場合に電力の制御が行われる。つまり、車両の鍵として機能する認証機と通信機20とを兼ねることができるので、利便性の向上を図ることができる。
(5)複数の領域には、車両5内における運転席を除く領域が含まれており、制御装置50は、運転席を除く領域に人が存在すると判断された場合に、少なくともエンジンを起動させる機器に電力を供給しない。
ここでいうエンジンを起動させる機器とは、エンジン始動ボタン33を表す。
これによれば、運転席71以外に人が存在したとしても、運転席71に人が存在しない場合はエンジンを起動させることができない。すなわち、仮に運転席71以外に人が存在する場合に運転席71に第三者が乗り込んできたとしてもエンジン始動ボタン33には電力が供給されずエンジンが起動されないので、該第三者による車両5の盗難を抑制することができる。
(6)第1の通信領域321〜第3の通信領域323は、それぞれ、車両5内における一又は複数の座席に対して定められている。これによれば、一又は複数の座席に対して配置された装置に対する電力の供給について制御を行うことができる。
(7)制御装置50は、車両5が停止している場合に、周囲機器に電力を供給し、且つ、非周囲機器のうち少なくとも一部に電力を供給しない制御を行う。
これによれば、車両が停止している場合に、車両内に人が存在しない領域に対応した機器の少なくとも一部には電力を供給しない構成を備えるので、停止中のバッテリによる消費電力を抑制することができる。
[4.他の実施形態]
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)上記実施形態では、LFアンテナ32によりLF帯の電波が順に送信される複数の領域は、それぞれ、運転席71及び助手席72、運転席後部席73、助手席後部席74に対して定められていたが、これに限定されるものではない。複数の領域は、車両内における任意の一又は複数の座席に対して定められてもよい。また、該複数の領域は、車両内における一又は複数の座席に対してではなく、車両内における任意の領域に対して定められてもよい。また、複数の領域に対して電波を送信する順は、任意に定められてよい。
(2)上記実施形態では、制御装置50は、複数の領域のうち受信強度が強度閾値以上となる領域を通信機20が存在する領域、すなわち人が存在する領域として判断していたが、これに限定されるものではない。制御装置50は、複数の領域のうち受信強度が最大となる領域を通信機20が存在する領域、すなわち人が存在する領域として判断してもよい。
(3)上記実施形態では、サーチ回数は2回に定められていたが、これに限定されるものではない。サーチ回数は任意に定められてよい。
例えば、サーチ回数は1回に設定されていてもよい。この場合、CPU51は、S140において常に処理をS150へ移行させるように構成されてもよい。また例えば、サーチ回数は3回以上の複数回に設定されていてもよい。この場合、CPU51は、S140にて、例えば、経過変化量の平均値が変化量閾値未満であるか否かを判断するように構成されてもよい。
(4)上記実施形態では、制御装置50は、受信強度が強度閾値以上となる領域を閾値越え領域として特定していたが、これに限定されるものではない。制御装置50は、例えば、強度情報において最大値を示す受信強度に対応する領域を閾値越え領域として特定してもよい。
(5)上記実施形態では、CPU51は、S165では、周囲機器に電力を供給し、且つ、非周囲機器の全てに電力を供給しないよう制御する指令を制御指令として出力していたが、これに限定されるものではない。CPU51は、S165では、周囲機器に電力を供給し、且つ、非周囲機器のうち少なくとも一部に電力を供給しないよう制御する指令を制御指令として出力してもよい。
(6)上記実施形態では、CPU51は、車両5が停止している場合に制御指令を出力するよう構成されていたが、これに限定されるものではない。CPU51は、車両5の走行中に制御指令を出力するように構成されてもよい。この場合、図4に示すフローチャートにおいてS160が省略されてもよい。
(7)上記実施形態では、制御装置50は、運転席71を除く領域に人が存在すると判断された場合に、エンジンを起動させる機器としてのエンジン始動ボタン33に電力を供給しないよう構成されていたが、これに限定されるものではない。制御装置50は、エンジンの駆動に関する任意の装置をエンジンを起動させる機器として、該機器に対して電力を供給しないように構成されてもよい。例えば、制御装置50は、エンジン始動ボタン33に代えてエンジンの制御を実行するエンジンECUに電力を供給しないよう構成されてもよい。
(8)上記実施形態では、電力制御システム1は、通信機20を1つ備えていたが、これに限定されるものではない。電力制御システム1は、複数の通信機20を備えていてもよい。
この場合、制御装置50は、通信機20ごとの強度情報に基づいて人が存在する領域を判断してもよい。複数の通信機20のうちそれぞれの通信機20の識別は識別情報を用いて行われてもよい。なお、この場合、S130にて閾値越え領域が複数設定されることが有り得る。このような場合、制御装置50は、S140にて、全ての閾値越え領域において経過変化量が変化量閾値未満である場合にのみ処理をS145へ移行させるよう構成されてもよい。
(9)上記実施形態において、車両5内に人が存在しないと判断された場合、CPU51は、電力リレー361a〜電力リレー361cをオフする指令を制御指令として出力してもよい。
(10)上記実施形態において、供給部36では、電力リレー361毎に同様の機能を有する機器及び該機器を制御するECUが接続されていた。例えば、電力リレー361aには、ナビゲーションに関する機器を有するナビゲーション装置41及びナビECU35aが接続されていた。ただし、供給部36の構成はこれに限定されるものではない。
例えば、供給部36は、電力リレー361毎に、同一の通信領域又は座席に対応して配置された機器が接続されるよう、構成されてもよい。
具体的には、供給部36において、電力リレー361aに、運転席71に対応して配置された機器として、ナビゲーション装置41a、エアコン入力装置42a、シート入力装置43a、エンジン始動ボタン33が接続されてもよい。他の電力リレーについても同様に、各座席に対応して配置された機器が接続されてもよい。
そして、制御装置50は、例えば、運転席71を人が存在する領域であると判断した場合に電力リレー361aをオンして運転席71に対応する機器に電力を供給するよう構成されてもよい。また、制御装置50は、運転席71を人が存在する領域であると判断しなかった場合に、電力リレー361aをオフして運転席71に対応する機器に電力を供給しないよう構成されてもよい。
(11)上記実施形態では、制御装置50は、車両内における複数の領域のうち、電波の受信強度に基づいて通信機20が存在する領域を推定し、該領域を車両内において人が存在する領域であると判断していたが、これに限定されるものではない。制御装置50は、例えば重量に基づいて各座席に人がいることを検出するセンサを用いる等、周知である種々の構成に基づいて、車両内における人が存在する領域または座席を推定してもよい。
(12)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
(13)上述した電力制御システム1、制御装置50、CPU51、通信機20、CPU21の他、CPU51、CPU21を機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、電力制御方法など、種々の形態で本発明を実現することもできる。
[実施形態の構成と本発明の構成との対応関係]
制御装置50が、送信指示部、識別取得部、認証部、強度取得部、機器取得部、領域判断部、特定部、供給制御部に相当する。また、LFアンテナ32が送信機に相当し、RFアンテナ31が受信機に相当する。
また、S105が送信指示部としての処理に相当し、S110が識別取得部としての処理に相当し、S115が認証部としての処理に相当し、S120が強度取得部としての処理に相当する。また、S145が機器取得部としての処理に相当し、S150が領域判断部としての処理に相当し、S155が特定部としての処理に相当し、S165が供給制御部としての処理に相当する。
また、第1の通信領域321〜第3の通信領域323が複数の領域に相当する。
32 LFアンテナ、 50 制御装置、52 メモリ。

Claims (6)

  1. 車両において、電力の供給について制御を行う制御装置であって、
    前記車両内における予め定められた複数の領域と、前記複数の領域内に配置される一又は複数の機器との対応関係を前記領域毎に表す機器情報、を取得するように構成された機器取得部(S145)と、
    前記複数の領域のうちいずれの領域に人が存在するかを判断するように構成された領域判断部(S150)と、
    前記機器情報と前記領域判断部による判断結果とに基づいて、前記人が存在する領域に対応する機器を表す周囲機器を特定するように構成された特定部(S155)と、
    前記周囲機器に電力を供給し、且つ、前記機器情報に含まれる機器のうちの前記周囲機器を除く機器を表す非周囲機器のうち少なくとも一部には電力を供給しない制御を行うように構成された供給制御部(S165)と、
    前記車両内に設置され電波を送信する送信機に、前記複数の領域に向けて順に電波を送信させるように構成された送信指示部(S105)と、
    人に携帯されて移動可能な通信機であって、前記送信機から電波が送信されるたびに送信された電波を受信して受信した電波の受信強度を受信した順に表した強度情報を送信する通信機、から前記強度情報を取得するように構成された強度取得部(S120)と、
    を備え
    前記領域判断部は、前記強度情報を用いて、前記複数の領域のうち前記受信強度が予め定められた強度閾値以上となる領域を前記通信機が存在する領域として推定し、前記通信機が存在する領域を前記人が存在する領域として判断するように構成された
    制御装置。
  2. 請求項に記載の制御装置であって、
    前記送信指示部は、前記送信機に前記複数の領域に向けて順に、予め定められた時間内に複数回、電波を送信させるように構成され、
    前記強度取得部は、前記強度情報を前記複数回分取得するように構成され、
    前記領域判断部は、少なくとも前記受信強度が前記強度閾値以上となる領域において時間の経過に伴う受信強度の変化量が予め定められた変化量閾値未満である場合に、前記複数の領域のうちいずれの領域に人が存在するかを判断するように構成された
    制御装置。
  3. 請求項または請求項に記載の制御装置であって、
    前記通信機から前記通信機を識別する情報を表す識別情報を取得するように構成された識別取得部(S110)と、
    前記車両における記録部に予め記録されている前記車両の鍵として機能する認証機を識別する情報と、前記識別情報とが一致している場合に、前記通信機が前記認証機であると判断するように構成された認証部(S115)と、
    を備え、
    前記供給制御部は、前記通信機が前記認証機である場合に、前記周囲機器に電力を供給し、且つ、前記非周囲機器のうち少なくとも一部に電力を供給しない制御を行うように構成された
    制御装置。
  4. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の制御装置であって、
    前記複数の領域には、前記車両内における運転席を除く領域が含まれており、
    前記供給制御部は、前記領域判断部によって前記運転席を除く領域に人が存在すると判断された場合に、少なくともエンジンを起動させる機器に電力を供給しないよう構成された
    制御装置。
  5. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の制御装置であって、
    前記複数の領域は、それぞれ、前記車両内における一又は複数の座席に対して定められている
    制御装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の制御装置であって、
    前記供給制御部は、前記車両が停止している場合に、前記周囲機器に電力を供給し、且つ、前記非周囲機器のうち少なくとも一部に電力を供給しない制御を行うように構成された
    制御装置。
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