JP6540278B2 - 光学素子の製造方法 - Google Patents

光学素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6540278B2
JP6540278B2 JP2015130186A JP2015130186A JP6540278B2 JP 6540278 B2 JP6540278 B2 JP 6540278B2 JP 2015130186 A JP2015130186 A JP 2015130186A JP 2015130186 A JP2015130186 A JP 2015130186A JP 6540278 B2 JP6540278 B2 JP 6540278B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
material layer
pattern
etching
dimension
mask pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015130186A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017015834A (ja
Inventor
山田 隆史
隆史 山田
裕明 畑山
裕明 畑山
健史 下村
健史 下村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2015130186A priority Critical patent/JP6540278B2/ja
Publication of JP2017015834A publication Critical patent/JP2017015834A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6540278B2 publication Critical patent/JP6540278B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Weting (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Description

本発明は光学素子の製造方法に関し、特に、光学素子に形成される重要個所のパターン寸法を所望の範囲内で製造することを可能とする光学素子の製造方法に関するものである。
光学素子として、透明基板の上にマスクパターンが形成されたフォトマスクや、透明基板の上に照射光を偏光する細線パターンが形成された偏光子などがある(例えば、特許文献1、2)。
上記のフォトマスクとしては、遮光材料でマスクパターン(このようなマスクパターンを、適宜、遮光用マスクパターンと呼ぶ)が構成されているバイナリー型フォトマスクが、従来から広く用いられてきたが、近年においては、位相を反転させた光を利用して解像度を向上させる位相シフトフォトマスクも広く用いられている。
この位相シフトフォトマスクの中でも広く用いられているタイプが、光を半透過する材料でマスクパターン(このようなマスクパターンを、適宜、位相シフト用マスクパターンと呼ぶ)が構成されているハーフトーン型位相シフトフォトマスクである(例えば、特許文献3)。
このハーフトーン型位相シフトフォトマスクの主な形態としては、例えば図7に示すように、位相シフト用マスクパターン31が設けられた露光領域(有効領域とも呼ばれる)の外周部に、枠状の形態の遮光膜パターン32を有するものを挙げることができる。
また、他の形態として、露光領域内の位相シフト用マスクパターン上に、遮光膜パターンを有するものもある。このような形態は、トライトーン型位相シフトフォトマスクとも呼ばれる。
特開2014−119496号公報 特開2015−018082号公報 特開平8−292550号公報
フォトマスクに形成されるマスクパターンは、半導体デバイスの高集積化に伴って微細化が要求される。しかしながら、急速な微細化の進行により、近年では、ナノメートルレベルの寸法制御が要求されてきており、マスクパターン寸法を仕様値の範囲内で製造することが困難になってきている。
また、偏光子の細線パターンにおいても、波長の短い照射光を用いる偏光子等で、消光比等の偏光特性を向上させようとする場合、上記のマスクパターン寸法と同様に、ナノメートルレベルの寸法制御が要求される場合がある。
ここで、マスクパターンの一部に欠陥が生じた場合には、例えば、イオンビーム等を用いて欠陥箇所ごとに、個々修正することが可能である(例えば、特開平3−015068号公報)。
しかしながら、例えば、レジストパターンの現像不足等、プロセス起因によって、所定のマスクパターンの寸法が一様に仕様値よりも小さくなっているような場合に、上記のような個々の修正では、修正にかかる時間や労力が膨大なものになり、現実的ではない。
それゆえ、場合によっては最初からフォトマスクを製造し直すことになり、生産性を低下させる要因になっていた。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、フォトマスク等の光学素子の製造において、重要個所のパターン寸法を所望の範囲内で製造することを可能にし、再度最初から製造し直すという負担を防止して、生産性を向上させることが可能な光学素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る発明は、透明基板の上に第1の材料層を有し、前記第1の材料層の上に第2の材料層を有する積層体を準備する工程と、前記第2の材料層の上にレジストパターンを形成する工程と、前記レジストパターンの寸法を測定する工程と、前記レジストパターンをドライエッチングして寸法調整する工程と、前記寸法調整したレジストパターンから露出する前記第2の材料層をエッチングして、エッチング用マスクパターンを形成する工程と、前記エッチング用マスクパターンから露出する前記第1の材料層をエッチングして、第1の材料層パターンを形成する工程と、前記エッチング用マスクパターンの寸法を測定する工程と、前記エッチング用マスクパターンの寸法に応じて、前記第1の材料層パターンをウェットエッチングして寸法調整する工程と、を順に備えることを特徴とする光学素子の製造方法である。
また、本発明の請求項2に係る発明は、透明基板の上に第1の材料層を有し、前記第1の材料層の上に第2の材料層を有する積層体を準備する工程と、前記第2の材料層の上に第1のレジストパターンを形成する工程と、前記第1のレジストパターンの寸法を測定する工程と、前記第1のレジストパターンをドライエッチングして寸法調整する工程と、前記寸法調整した第1のレジストパターンから露出する前記第2の材料層をエッチングして、エッチング用マスクパターンを形成する工程と、前記エッチング用マスクパターンから露出する前記第1の材料層をエッチングして、第1の材料層パターンを形成する工程と、前記エッチング用マスクパターンの寸法を測定する工程と、前記エッチング用マスクパターンの寸法に応じて、前記第1の材料層パターンをウェットエッチングして寸法調整する工程と、前記エッチング用マスクパターンの上に第2のレジストパターンを形成する工程と、前記第2のレジストパターンから露出する前記エッチング用マスクパターンをエッチングして、第2の材料層パターンを形成する工程と、を順に備えることを特徴とする光学素子の製造方法である。
また、本発明の請求項3に係る発明は、前記エッチング用マスクパターンの寸法に応じて、前記第1の材料層パターンをウェットエッチングして寸法調整する工程が、アルカリ系エッチング液を用いて、前記第1の材料層パターンをウェットエッチングする工程であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学素子の製造方法である。
また、本発明の請求項4に係る発明は、前記第1の材料層が、モリブデンとシリコンを含む材料層であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法である。
また、本発明の請求項5に係る発明は、前記第2の材料層が、クロムを含む材料層であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法である。
また、本発明の請求項6に係る発明は、前記光学素子がフォトマスクであって、前記第1の材料層パターンが遮光用マスクパターンであることを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造方法である。
また、本発明の請求項7に係る発明は、前記光学素子が位相シフトフォトマスクであって、前記第1の材料層パターンが位相シフト用マスクパターンであり、前記第2の材料層パターンが遮光膜パターンであることを特徴とする請求項2に記載の光学素子の製造方法である。
本発明によれば、フォトマスク等の光学素子の製造において、重要個所のパターン寸法を所望の範囲内で製造することを可能にし、再度最初から製造し直すという負担を防止して、生産性を向上させることができる。
本発明に係る光学素子の製造方法の第1の実施形態の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る光学素子の製造方法の第1の実施形態の一例を示す概略工程図である。 図2に続く本発明に係る光学素子の製造方法の第1の実施形態の一例を示す概略工程図である。 本発明に係る光学素子の製造方法の第2の実施形態の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る光学素子の製造方法の第2の実施形態の一例を示す概略工程図である。 図5に続く本発明に係る光学素子の製造方法の第2の実施形態の一例を示す概略工程図である。 位相シフトフォトマスクの一例を示す概略平面図である。
(第1の実施形態)
まず、本発明に係る光学素子の製造方法の第1の実施形態について、説明する。
本実施形態は、例えば、バイナリー型フォトマスクを製造する方法として、好適なものである。
図1は、本発明に係る光学素子の製造方法の第1の実施形態の一例を示すフローチャートである。また、図2及び図3は、本発明に係る光学素子の製造方法の第1の実施形態の一例を示す概略工程図である。
本実施形態により、バイナリー型フォトマスクのような構成を有する光学素子を製造するには、まず、図2(a)に示すように、透明基板11の上に第1の材料層12Aを有し、前記第1の材料層12Aの上に第2の材料層13Aを有する積層体10を準備する(図1のS1)。
例えば、光学素子がバイナリー型フォトマスクの場合、この積層体10は、フォトマスクブランクスとも呼ばれる。この場合、第1の材料層12Aが、遮光用マスクパターンを形成する材料層に相当し、第2の材料層13Aが、遮光用マスクパターンを形成するためのエッチング用マスクパターンを形成する材料層に相当する。
次に、図2(b)に示すように、第2の材料層13Aの上にレジストパターン14Aを形成する(図1のS2)。
例えば、光学素子がバイナリー型フォトマスクの場合、このレジストパターン14Aは、通常、電子線描画の手法により形成される。
次に、形成されたレジストパターン14Aの寸法(L1)を測定し(図1のS3)、その後、図2(c)に示すように、測定された寸法に応じて、レジストパターン14Aをドライエッチングして寸法調整する(図1のS4)。
上記のドライエッチングは、エッチングガス15に酸素ガスを含むガスを用いて、フォトマスクの製造工程等でアッシングと呼ばれるレジストパターンを除去する工程と同様に行うことができる。
但し、本実施形態において、このドライエッチングは、レジストパターンを完全に除去する目的で行うものではなく、図2(c)に示すように、レジストパターン開口部の寸法を所定量大きくする目的で行うため、通常のアッシングよりもレジストのエッチング量を小さくできる条件で行う。
例えば、エッチングガス15中の酸素ガスの分圧を小さくすることや、ドライエッチング時のプラズマの出力等を小さくすることで、エッチング量を小さくすることができる。
このドライエッチングの工程により、図2(c)に示すように、レジストパターン14Aの開口部の寸法は、L1からL2に調整される。
この寸法調整、すなわちL1からL2への寸法拡大は、予め各種パターンを各種エッチング条件でテストして、エッチング条件と寸法変動量との関係のデータを取得しておき、そのデータに基づいて行われる。それゆえ、調整後の寸法測定は、原則不要となる。
なお、この寸法調整の工程は、複数回実施しても良い。例えば、ドライエッチングの工程の後、レジストパターンの寸法を測定し、その結果に基づいて、再びドライエッチングを施しても良い。但し、上記のように、ドライエッチングの工程は1回とし、調整後の寸法測定も省く方が、生産性は良くなる。
このドライエッチングによる寸法調整は、使用するドライエッチング装置やドライエッチング条件、及びエッチングガスによっても異なってくるが、概ね、レジストパターンの開口部の寸法を5nm以上拡大することに対して有効である。
一方、5nm未満の寸法調整は、プラズマ励起等の関係もあって、安定して行うことには困難性がある。そこで、本実施形態においては、5nm未満の寸法調整については、後述するウェットエッチングの工程(図1のS9)により対応する。
次に、寸法調整したレジストパターン14Bから露出する第2の材料層13Aをエッチングして、図2(d)に示すように、エッチング用マスクパターン13Bを形成する(図1のS5)。
例えば、第2の材料層13Aが、クロム(Cr)を含む材料層である場合、塩素と酸素の混合ガスを用いたドライエッチングにより、エッチング用マスクパターン13Bを形成することができる。
次に、図3(e)に示すように、レジストパターン14Bを除去し(図1のS6)、続いて、エッチング用マスクパターン13Bから露出する第1の材料層12Aをエッチングして、図3(f)に示すように、第1の材料層パターン12Bを形成する(図1のS7)。
例えば、第1の材料層12Aが、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)を含む材料層である場合、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、第1の材料層パターン12Bを形成することができる。
また、レジストパターン14Bの除去は、例えば、酸素ガスを用いたアッシングにより行うことができる。また、洗浄液を用いて除去しても良い。
なお、図1〜図3に示す例においては、エッチング用マスクパターン13Bを形成する工程(図1のS5)の後であって、第1の材料層パターン12Bを形成する工程(図1のS7)の前に、レジストパターン14Bを除去しているが、本実施形態においては、これに限定されず、レジストパターン14Bを除去する工程(図1のS6)は、後述するエッチング用マスクパターン13Bの寸法を測定する工程(図1のS8)の前に、実施されていればよい。
例えば、第1の材料層パターン12Bを形成する工程(図1のS7)の後であって、後述するエッチング用マスクパターン13Bの寸法を測定する工程(図1のS8)の前に、レジストパターン14Bを除去してもよい。
次に、エッチング用マスクパターン13Bの寸法(L3)を測定し(図1のS8)、その後、図3(g)に示すように、エッチング用マスクパターン13Bの寸法に応じて、第1の材料層パターン12Bをウェットエッチングして寸法調整する(図1のS9)。
例えば、第1の材料層パターン12Bが、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)を含む材料から構成されている場合、上記のウェットエッチングは、アルカリ系のエッチング液を用いて、フォトマスクの製造工程等で異物等を除去する洗浄工程と同様に行うことができる。
アルカリ系ウェットエッチング液としては、 例えば、アンモニア水溶液等を用いることができる。そして、エッチング液の濃度や温度を調整することによって、エッチングレートを制御することができる。 また、アンモニア水溶液に過酸化水素を混ぜてエッチングと同時に異物除去力を持たせても良い。
但し、本実施形態において、このウェットエッチングは、異物等を除去する目的で行うものではなく、図3(g)に示すように、第1の材料層パターンの開口部の寸法を所定量大きくする目的で行うものであるため、第1の材料層パターンのエッチング量を小さくできる条件で行う。
例えば、エッチング液のアルカリ濃度を小さくすることや、ウェットエッチング時のエッチング液の温度を低くすることで、エッチング量を小さくすることができる。
このウェットエッチングの工程により、図3(g)に示すように、第1の材料層パターン12Bの開口部の寸法は、L3からL4に調整される。
この寸法調整、すなわちL3からL4への寸法拡大は、予め各種パターンを各種エッチング条件でテストして、エッチング条件と寸法変動量との関係のデータを取得しておき、そのデータに基づいて行われる。
このウェットエッチングによる寸法調整は、使用する装置やウェットエッチング条件、及びエッチング液によっても異なってくるが、例えば、第1の材料層パターン12Bの開口部の寸法を、概ね1nm単位で調整することも可能である。
ただし、このような微細な寸法調整が可能な条件でウェットエッチングを実施する場合、より大きな寸法調整、例えば、5nm以上の寸法調整も同じ工程で行ってしまうと、この工程に長時間を要することになる。
そこで、本実施形態においては、概ね5nm未満の寸法調整については、このウェットエッチングの工程(図1のS9)によって対応し、概ね5nm以上の寸法調整については、上述のドライエッチングの工程(図1のS4)によって対応する。
これにより、製造時間を短縮して、効率良く、最終的に得られる第1の材料層パターン12Cの寸法を所望の範囲内とすることができる。
また、本実施形態においては、図3(f)〜(g)に示すように、第1の材料層パターン12Bの上にエッチング用マスクパターン13Bを残した状態で、上記のウェットエッチングを行う。
それゆえ、このウェットエッチングにより、第1の材料層パターン12Bが、その厚み方向にエッチングされることはない。すなわち、このウェットエッチングにより形成される第1の材料層パターン12Cの膜厚は、原則、第1の材料層パターン12Bの膜厚や第1の材料層12Aの膜厚から変化することはない。
従って、例えば、製造する光学素子がバイナリー型フォトマスクの場合、最終的に得られる遮光用マスクパターン(第1の材料層パターン12Cに相当)の膜厚は、フォトマスクブランクス(積層体10に相当)において遮光性を考慮して設計した第1の材料層12Aの膜厚と同じになり、最終的に得られる遮光用マスクパターンの遮光性も、設計したものから変化しないことになる。
なお、上記のように、ウェットエッチングにアルカリ系のエッチング液を用いる場合、透明基板11もエッチングされるおそれもあるが、例えば、フォトマスクにおいては、この透明基板11には合成石英ガラス基板が用いられており、第1の材料層パターン12Bが、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)を含む材料から構成されている場合、そのエッチング速度は、通常、合成石英ガラスよりも早いため、第1の材料層パターン12Bの1nmレベルの寸法調整においては、透明基板11のエッチング量は、無視することができる。
例えば、本実施形態においては、ウェットエッチング時のエッチング液の温度を20℃〜40℃の範囲とすることで、透明基板11のエッチング量を、無視することができる程の小さい量に抑えることができる。
最後に、エッチング用マスクパターン13Bを除去して(図1のS10)、図3(h)に示すように、第1の材料層パターン12Cの開口部の寸法がL4に調整された光学素子1を得る。
例えば、光学素子1がバイナリー型フォトマスクの場合、この第1の材料層パターン12Cが、遮光用マスクパターンに相当する。
以上のように、本実施形態によれば、バイナリー型フォトマスクのような構成を有する光学素子の製造において、例えナノメートルレベルの寸法制御が要求される場合であっても、重要個所のパターン寸法を所望の範囲内で製造することができ、再度最初から製造し直すという負担を防止して、生産性良く光学素子を製造することができる。
なお、本実施形態の説明においては、光学素子として、主にバイナリー型フォトマスクを主たる例として説明したが、本発明は、例えば、透明基板の上に照射光を偏光する細線パターンが形成された偏光子のように、透明基板の上に、第1の材料層パターンを有する形態の各種光学素子を製造する場合についても、同様に適用することができ、各種光学素子の重要個所のパターン寸法を所望の範囲内で製造することができるものである。
(第2の実施形態)
次に、本発明に係る光学素子の製造方法の第2の実施形態について、説明する。
本実施形態は、例えば、ハーフトーン型位相シフトフォトマスクを製造する方法として、好適なものである。
図4は、本発明に係る光学素子の製造方法の第2の実施形態の一例を示すフローチャートである。また、図5及び図6は、本発明に係る光学素子の製造方法の第2の実施形態の一例を示す概略工程図である。
本実施形態により、ハーフトーン型位相シフトフォトマスクのような構成を有する光学素子を製造するには、まず、図5(a)に示すように、透明基板21の上に第1の材料層22Aを有し、前記第1の材料層22Aの上に第2の材料層23Aを有する積層体20を準備する(図4のS11)。
例えば、光学素子がハーフトーン型位相シフトフォトマスクの場合、この積層体20を、フォトマスクブランクスとも呼ぶ。この場合、第1の材料層22Aが、位相シフト用マスクパターンを形成する材料層に相当し、第2の材料層23Aが、位相シフト用マスクパターンを形成するためのエッチング用マスクパターンと遮光膜パターンを形成する材料層に相当する。
次に、図5(b)に示すように、第2の材料層23Aの上に第1のレジストパターン24Aを形成する(図4のS12)。
例えば、光学素子がハーフトーン型位相シフトフォトマスクの場合、この第1のレジストパターン24Aは、通常、電子線描画の手法により形成される。
次に、形成された第1のレジストパターン24Aの寸法(L5)を測定し(図4のS13)、その後、図5(c)に示すように、測定された寸法に応じて、第1のレジストパターン24Aをドライエッチングして寸法調整する(図4のS14)。
上記のドライエッチングは、エッチングガス26に酸素ガスを含むガスを用いて、フォトマスクの製造工程等でアッシングと呼ばれるレジストパターンを除去する工程と同様に行うことができる。
但し、本実施形態において、このドライエッチングは、第1のレジストパターンを完全に除去する目的で行うものではなく、図5(c)に示すように、第1のレジストパターン開口部の寸法を所定量大きくする目的で行うため、通常のアッシングよりもレジストのエッチング量を小さくできる条件で行う。
例えば、エッチングガス26中の酸素ガスの分圧を小さくすることや、ドライエッチング時のプラズマの出力等を小さくすることで、エッチング量を小さくすることができる。
このドライエッチングの工程により、図5(c)に示すように、第1のレジストパターン24Aの開口部の寸法は、L5からL6に調整される。
この寸法調整、すなわちL5からL6への寸法拡大は、予め各種パターンを各種エッチング条件でテストして、エッチング条件と寸法変動量との関係のデータを取得しておき、そのデータに基づいて行われる。それゆえ、調整後の寸法測定は、原則不要となる。
なお、この寸法調整の工程は、複数回実施しても良い。例えば、ドライエッチングの工程の後、第1のレジストパターンの寸法を測定し、その結果に基づいて、再びドライエッチングを施しても良い。但し、上記のように、ドライエッチングの工程は1回とし、調整後の寸法測定も省く方が、生産性は良くなる。
このドライエッチングによる寸法調整は、使用するドライエッチング装置やドライエッチング条件、及びエッチングガスによっても異なってくるが、概ね、第1のレジストパターンの開口部の寸法を5nm以上拡大することに対して有効である。
一方、5nm未満の寸法調整は、プラズマ励起等の関係もあって、安定して行うことには困難性がある。そこで、本実施形態においては、5nm未満の寸法調整については、後述するウェットエッチングの工程(図4のS19)により対応する。
次に、寸法調整した第1のレジストパターン24Bから露出する第2の材料層23Aをエッチングして、図5(d)に示すように、エッチング用マスクパターン23Bを形成する(図4のS15)。
例えば、第2の材料層23Aが、クロム(Cr)を含む材料層である場合、塩素と酸素の混合ガスを用いたドライエッチングにより、エッチング用マスクパターン23Bを形成することができる。
次に、図5(e)に示すように、第1のレジストパターン24Bを除去し(図4のS16)、続いて、エッチング用マスクパターン23Bから露出する第1の材料層22Aをエッチングして、図6(f)に示すように、第1の材料層パターン22Bを形成する(図4のS17)。
例えば、第1の材料層22Aが、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)を含む材料層である場合、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、第1の材料層パターン22Bを形成することができる。
また、第1のレジストパターン24Bの除去は、例えば、酸素ガスを用いたアッシングにより行うことができる。また、洗浄液を用いて除去しても良い。
なお、図4〜図6に示す例においては、エッチング用マスクパターン23Bを形成する工程(図4のS15)の後であって、第1の材料層パターン22Bを形成する工程(図4のS17)の前に、第1のレジストパターン24Bを除去しているが、本発明においては、これに限定されず、第1のレジストパターン24Bを除去する工程(図4のS16)は、後述するエッチング用マスクパターン23Bの寸法を測定する工程(図4のS18)の前に、実施されていればよい。
例えば、第1の材料層パターン22Bを形成する工程(図4のS17)の後であって、後述するエッチング用マスクパターン23Bの寸法を測定する工程(図4のS18)の前に、第1のレジストパターン24Bを除去してもよい。
次に、エッチング用マスクパターン23Bの寸法(L7)を測定し(図4のS18)、その後、図6(g)に示すように、エッチング用マスクパターン23Bの寸法に応じて、第1の材料層パターン22Bをウェットエッチングして寸法調整する(図4のS19)。
例えば、第1の材料層パターン22Bが、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)を含む材料から構成されている場合、上記のウェットエッチングは、アルカリ系のエッチング液を用いて、フォトマスクの製造工程等で異物等を除去する洗浄工程と同様に行うことができる。
アルカリ系ウェットエッチング液としては、 例えば、アンモニア水溶液等を用いることができる。そして、エッチング液の濃度や温度を調整することによって、エッチングレートを制御することができる。 また、アンモニア水溶液に過酸化水素を混ぜてエッチングと同時に異物除去力を持たせても良い。
但し、本実施形態において、このウェットエッチングは、異物等を除去する目的で行うものではなく、図6(g)に示すように、第1の材料層パターンの開口部の寸法を所定量大きくする目的で行うものであるため、第1の材料層パターンのエッチング量を小さくできる条件で行う。
例えば、エッチング液のアルカリ濃度を小さくすることや、ウェットエッチング時のエッチング液の温度を低くすることで、エッチング量を小さくすることができる。
このウェットエッチングの工程により、図6(g)に示すように、第1の材料層パターン22Bの開口部の寸法は、L7からL8に調整される。
この寸法調整、すなわちL7からL8への寸法拡大は、予め各種パターンを各種エッチング条件でテストして、エッチング条件と寸法変動量との関係のデータを取得しておき、そのデータに基づいて行われる。
このウェットエッチングによる寸法調整は、使用する装置やウェットエッチング条件、及びエッチング液によっても異なってくるが、例えば、第1の材料層パターン22Bの開口部の寸法を、概ね1nm単位で調整することも可能である。
ただし、このような微細な寸法調整が可能な条件でウェットエッチングを実施する場合、より大きな寸法調整、例えば、5nm以上の寸法調整も同じ工程で行ってしまうと、この工程に長時間を要することになる。
そこで、本実施形態においては、概ね5nm未満の寸法調整については、このウェットエッチングの工程(図4のS19)によって対応し、概ね5nm以上の寸法調整については、上述のドライエッチングの工程(図4のS14)によって対応する。
これにより、製造時間を短縮して、効率良く、最終的に得られる第1の材料層パターン22Cの寸法を所望の範囲内とすることができる。
また、本実施形態においては、図6(f)〜(g)に示すように、第1の材料層パターン22Bの上にエッチング用マスクパターン23Bを残した状態で、上記のウェットエッチングを行う。
それゆえ、このウェットエッチングにより、第1の材料層パターン22Bが、その厚み方向にエッチングされることはない。すなわち、このウェットエッチングにより形成される第1の材料層パターン22Cの膜厚は、原則、第1の材料層パターン22Bの膜厚や第1の材料層22Aの膜厚から変化することはない。
従って、例えば、製造する光学素子がハーフトーン型位相シフトフォトマスクの場合、最終的に得られる位相シフト用マスクパターン(第1の材料層パターン22Cに相当)の膜厚は、フォトマスクブランクス(積層体20に相当)において、位相シフト効果を考慮して設計した第1の材料層22Aの膜厚と同じになり、最終的に得られる位相シフト用マスクパターンの位相シフト効果の性能も、設計したものから変化しないことになる。
なお、上記のウェットエッチングにアルカリ系のエッチング液を用いる場合、透明基板21もエッチングされるおそれもあるが、例えば、フォトマスクにおいては、この透明基板21には合成石英ガラス基板が用いられており、第1の材料層パターン22Bが、モリブデン(Mo)とシリコン(Si)を含む材料から構成されている場合、そのエッチング速度は、通常、合成石英ガラスよりも早いため、1nmレベルの寸法調整においては、透明基板11のエッチング量は、無視することができる。
例えば、本実施形態においては、ウェットエッチング時のエッチング液の温度を20℃〜40℃の範囲とすることで、透明基板11のエッチング量を、無視することができる程の小さい量に抑えることができる。
次に、図6(h)に示すように、エッチング用マスクパターン23Bの上に第2のレジストパターン25を形成する(図4のS20)。
例えば、光学素子がハーフトーン型位相シフトフォトマスクの場合、この第2のレジストパターン25は、通常、レーザー描画の手法により形成される。
一方、トライトーン型位相シフトフォトマスクの場合、この第2のレジストパターン25は、通常、電子線描画の手法により形成される。
次に、第2のレジストパターン25から露出するエッチング用マスクパターン23Bをエッチングして、図6(i)に示すように、第2の材料層パターン23Cを形成する(図4のS21)。
例えば、第2の材料層23Aが、クロム(Cr)を含む材料層である場合、塩素と酸素の混合ガスを用いたドライエッチングにより、第2の材料層パターン23Cを形成することができる。
最後に、第2のレジストパターン25を除去して(図4のS22)、図6(j)に示すように、第1の材料層パターン22Cの開口部の寸法がL8に調整された光学素子2を得る。
例えば、光学素子2がハーフトーン型位相シフトフォトマスクの場合、この第1の材料層パターン22Cが、位相シフト用マスクパターンに相当し、第2の材料層パターン23Cが、遮光膜パターンに相当する。
なお、図5及び図6においては、煩雑となるのを避けるため、第1の材料層パターン22Cの開口部近傍の両サイドに、第2の材料層パターン23Cが形成される形態を用いて、本実施形態を説明したが、光学素子2がハーフトーン型位相シフトフォトマスクの場合、例えば、図7に示すハーフトーン型位相シフトフォトマスク30のように、複数の位相シフト用マスクパターン31(第1の材料層パターン22Cに相当)が形成された露光領域の外周部に、遮光膜パターン32(第2の材料層パターン23Cに相当)が、枠状の形態で設けられるのが通常である。
以上のように、本実施形態によれば、ハーフトーン型位相シフトフォトマスクのような構成を有する光学素子の製造において、例えナノメートルレベルの寸法制御が要求される場合であっても、重要個所のパターン寸法を所望の範囲内で製造することができ、再度最初から製造し直すという負担を防止して、生産性良く光学素子を製造することができる。
以上、本発明に係る光学素子の製造方法について、それぞれの実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一の構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなる場合であっても本発明の技術的範囲に包含される。
以下、実施例を用いて、本発明をさらに具体的に説明する。
(実施例1)
この実施例1では、上記の本発明に係る光学素子の製造方法の第1の実施形態に基づいて、バイナリー型フォトマスクを製造する方法について、説明する。
透明基板として、平面サイズ152mm角、厚さ6.35mmの合成石英ガラス基板を用い、その上に、第1の材料層として、膜厚60nmのモリブデンシリサイド(MoSi)膜を形成し、第2の材料層として、膜厚5nmのクロム(Cr)膜を順次形成した積層体を準備した。
次に、上記クロム(Cr)膜の上に、ポジ型の化学増幅型レジストを膜厚300nmで形成し、電子線描画、現像等を施して、レジストパターンを形成した。
このレジストパターンにおける重要個所のパターン寸法を測定したところ、レジストパターンのパターン寸法は所定の狙い寸法に対して8.4nm小さい寸法であった。なお、このパターン寸法測定には、ナノメトリクス社製のATLAS−Mを用いた。
次に、エッチングガスに酸素ガスを含むガスを用いて、レジストパターンをドライエッチングして寸法調整を施した。
このドライエッチングは、予め取得しておいた、エッチング条件と寸法変動量との関係のデータに基づいて、寸法を6.0nm拡大するように行った。
次に、塩素と酸素の混合ガスを用いたドライエッチングにより、寸法調整したレジストパターンから露出するクロム(Cr)膜をエッチングして、エッチング用マスクパターンを形成し、その後、酸素ガスを用いたアッシングによりレジストパターンを除去した。
次に、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、エッチング用マスクパターンから露出するモリブデンシリサイド(MoSi)膜をエッチングして、遮光用マスクパターンを形成した。
次に、クロム(Cr)膜からなるエッチング用マスクパターンの重要個所のパターン寸法を測定したところ、所定の狙い寸法に対して2.2nm小さい寸法であった。なお、このパターン寸法測定には、ナノメトリクス社製のATLAS−Mを用いた。
次に、アルカリ系のエッチング液を用い、液温23℃で、モリブデンシリサイド(MoSi)膜からなる遮光用マスクパターンをウェットエッチングして寸法調整を施した。
このウェットエッチングは、予め取得しておいた、エッチング条件と寸法変動量との関係のデータに基づいて、寸法を2.0nm拡大するように行った。
最後に、クロム(Cr)膜からなるエッチング用マスクパターンを、塩素と酸素の混合ガスを用いたドライエッチングにより除去して、合成石英ガラス基板の上に、寸法調整された遮光用マスクパターンを有するバイナリー型フォトマスクを得た。
得られたバイナリー型フォトマスクの重要個所の遮光用マスクパターン寸法を測定したところ、所定の狙い寸法に対して寸法差が0.4nmと良好な結果を得た。なお、このパターン寸法測定には、ナノメトリクス社製のATLAS−Mを用いた。
(実施例2)
この実施例2では、上記の本発明に係る光学素子の製造方法の第2の実施形態に基づいて、ハーフトーン型位相シフトフォトマスクを製造する方法について、説明する。
透明基板として、平面サイズ152mm角、厚さ6.35mmの合成石英ガラス基板を用い、その上に、第1の材料層として、膜厚65nmのモリブデンシリサイド(MoSi)膜を形成し、第2の材料層として、膜厚50nmのクロム(Cr)膜を順次形成した積層体を準備した。
次に、上記クロム(Cr)膜の上に、ポジ型の化学増幅型レジストを膜厚300nmで形成し、電子線描画、現像等を施して、第1のレジストパターンを形成した。
この第1のレジストパターンにおける重要個所のパターン寸法を測定したところ、レジストパターンのパターン寸法は所定の狙い寸法に対して7.3nm小さい寸法であった。なお、このパターン寸法測定には、ナノメトリクス社製のATLAS−Mを用いた。
次に、エッチングガスに酸素ガスを含むガスを用いて、第1のレジストパターンをドライエッチングして寸法調整を施した。
このドライエッチングは、予め取得しておいた、エッチング条件と寸法変動量との関係のデータに基づいて、寸法を6.0nm拡大するように行った。
次に、塩素と酸素の混合ガスを用いたドライエッチングにより、寸法調整した第1のレジストパターンから露出するクロム(Cr)膜をエッチングして、エッチング用マスクパターンを形成し、その後、酸素ガスを用いたアッシングにより、第1のレジストパターンを除去した。
次に、フッ素系ガスを用いたドライエッチングにより、エッチング用マスクパターンから露出するモリブデンシリサイド(MoSi)膜をエッチングして、位相シフト用マスクパターンを形成した。
次に、クロム(Cr)膜からなるエッチング用マスクパターンの重要個所のパターン寸法を測定したところ、所定の狙い寸法に対して3.2nm小さい寸法であった。なお、このパターン寸法測定には、ナノメトリクス社製のATLAS−Mを用いた。
次に、アルカリ系のエッチング液を用い、液温23℃で、モリブデンシリサイド(MoSi)膜からなる遮光用マスクパターンをウェットエッチングして寸法調整を施した。
このウェットエッチングは、予め取得しておいた、エッチング条件と寸法変動量との関係のデータに基づいて、寸法を3.0nm拡大するように行った。
次に、上記エッチング用マスクパターンの上に、ポジ型のレジストを形成し、描画、現像等を施して、第2のレジストパターンを形成した。
次に、塩素と酸素の混合ガスを用いたドライエッチングにより、第2のレジストパターンから露出するエッチング用マスクパターンをエッチングして、遮光膜パターンを形成し、その後、酸素ガスを用いたアッシングにより、第2のレジストパターンを除去した。
得られたハーフトーン型位相シフトフォトマスクの重要個所の位相シフト用マスクパターン寸法を測定したところ、所定の狙い寸法に対して寸法差が0.4nmと良好な結果を得た。なお、このパターン寸法測定には、ナノメトリクス社製のATLAS−Mを用いた。
1、2 光学素子
10、20 積層体
11 透明基板
12A 第1の材料層
12B、12C 第1の材料層パターン
13A 第2の材料層
13B エッチング用マスクパターン
14A、14B レジストパターン
15 エッチングガス
21 透明基板
22A 第1の材料層
22B、22C 第1の材料層パターン
23A 第2の材料層
23B エッチング用マスクパターン
23C 第2の材料層パターン
24A、24B 第1のレジストパターン
25 第2のレジストパターン
26 エッチングガス
30 ハーフトーン型位相シフトフォトマスク
31 位相シフト用マスクパターン
32 遮光膜パターン

Claims (6)

  1. 透明基板の上に第1の材料層を有し、前記第1の材料層の上に第2の材料層を有する積層体を準備する工程と、
    前記第2の材料層の上にレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンの寸法を測定する工程と、
    前記レジストパターンをドライエッチングして寸法調整する工程と、
    前記寸法調整したレジストパターンから露出する前記第2の材料層をエッチングして、エッチング用マスクパターンを形成する工程と、
    前記エッチング用マスクパターンから露出する前記第1の材料層をエッチングして、第1の材料層パターンを形成する工程と、
    前記エッチング用マスクパターンの寸法を測定する工程と、
    前記エッチング用マスクパターンの寸法に応じて、前記第1の材料層パターンをウェットエッチングして寸法調整する工程と、
    を順に備え
    前記エッチング用マスクパターンの寸法に応じて、前記第1の材料層パターンをウェットエッチングして寸法調整する工程が、アルカリ系エッチング液を用いて、前記第1の材料層パターンをウェットエッチングする工程であり、5nm未満の寸法調整であることを特徴とする光学素子の製造方法。
  2. 透明基板の上に第1の材料層を有し、前記第1の材料層の上に第2の材料層を有する積層体を準備する工程と、
    前記第2の材料層の上に第1のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第1のレジストパターンの寸法を測定する工程と、
    前記第1のレジストパターンをドライエッチングして寸法調整する工程と、
    前記寸法調整した第1のレジストパターンから露出する前記第2の材料層をエッチングして、エッチング用マスクパターンを形成する工程と、
    前記エッチング用マスクパターンから露出する前記第1の材料層をエッチングして、第1の材料層パターンを形成する工程と、
    前記エッチング用マスクパターンの寸法を測定する工程と、
    前記エッチング用マスクパターンの寸法に応じて、前記第1の材料層パターンをウェットエッチングして寸法調整する工程と、
    前記エッチング用マスクパターンの上に第2のレジストパターンを形成する工程と、
    前記第2のレジストパターンから露出する前記エッチング用マスクパターンをエッチングして、第2の材料層パターンを形成する工程と、
    を順に備え
    前記エッチング用マスクパターンの寸法に応じて、前記第1の材料層パターンをウェットエッチングして寸法調整する工程が、アルカリ系エッチング液を用いて、前記第1の材料層パターンをウェットエッチングする工程であり、5nm未満の寸法調整であることを特徴とする光学素子の製造方法。
  3. 前記第1の材料層が、モリブデンとシリコンを含む材料層であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光学素子の製造方法。
  4. 前記第2の材料層が、クロムを含む材料層であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
  5. 前記光学素子がフォトマスクであって、
    前記第1の材料層パターンが遮光用マスクパターンであることを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造方法。
  6. 前記光学素子が位相シフトフォトマスクであって、
    前記第1の材料層パターンが位相シフト用マスクパターンであり、
    前記第2の材料層パターンが遮光膜パターンであることを特徴とする請求項2に記載の光学素子の製造方法。
JP2015130186A 2015-06-29 2015-06-29 光学素子の製造方法 Active JP6540278B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015130186A JP6540278B2 (ja) 2015-06-29 2015-06-29 光学素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015130186A JP6540278B2 (ja) 2015-06-29 2015-06-29 光学素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017015834A JP2017015834A (ja) 2017-01-19
JP6540278B2 true JP6540278B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=57830619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015130186A Active JP6540278B2 (ja) 2015-06-29 2015-06-29 光学素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6540278B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3703918B2 (ja) * 1996-09-20 2005-10-05 株式会社東芝 パターン形成方法
JP2002099072A (ja) * 2000-09-26 2002-04-05 Dainippon Printing Co Ltd フォトマスク製造方法
JP2003121978A (ja) * 2001-10-12 2003-04-23 Hoya Corp ハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法
JP5412107B2 (ja) * 2006-02-28 2014-02-12 Hoya株式会社 フォトマスクブランクの製造方法、及びフォトマスクの製造方法
KR101204667B1 (ko) * 2010-09-13 2012-11-26 에스케이하이닉스 주식회사 위상반전마스크의 시디 보정방법 및 그 제조방법
WO2012043695A1 (ja) * 2010-09-30 2012-04-05 Hoya株式会社 マスクブランク及びその製造方法並びに転写用マスク
JP2013029786A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Hoya Corp 位相シフトマスクの製造方法及びパターン転写方法
EP2594994B1 (en) * 2011-11-21 2016-05-18 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Light pattern exposure method
JP6136675B2 (ja) * 2013-07-10 2017-05-31 大日本印刷株式会社 偏光子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017015834A (ja) 2017-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105452956A (zh) 掩模坯料、带有负型抗抗蚀膜的掩模坯料、相移掩模及使用其的图案形成体的制造方法
JP2009086382A (ja) グレートーンマスクブランクとその製造方法、グレートーンマスクの製造方法及びグレートーンマスク、並びにパターン転写方法
KR102384667B1 (ko) 포토마스크의 수정 방법, 포토마스크의 제조 방법, 포토마스크 및 표시 장치의 제조 방법
JP2012230379A (ja) ブランクマスク及びフォトマスク
JP5067313B2 (ja) ハーフトーン位相シフトマスクの製造方法及び半導体装置の製造方法
JP5982013B2 (ja) 位相シフトマスクおよびその製造方法
JP2010044149A (ja) 多階調フォトマスク、パターン転写方法及び多階調フォトマスクを用いた表示装置の製造方法
US10168612B2 (en) Photomask blank including a thin chromium hardmask
JP6273190B2 (ja) フォトマスクの製造方法、フォトマスク及びパターン転写方法
JP2007093798A (ja) フォトマスク及びその製造方法
KR102609398B1 (ko) 마스크 블랭크, 전사용 마스크 및 반도체 디바이스의 제조 방법
JP6540278B2 (ja) 光学素子の製造方法
US7838179B2 (en) Method for fabricating photo mask
JP2017227804A (ja) マスクパターンの白欠陥修正方法及びフォトマスクの製造方法
CN109983402A (zh) 半色调掩模、光掩模坯和半色调掩模的制造方法
JP5793600B2 (ja) ハーフトーン位相反転マスクを用いた複合波長露光方法
JP2014126835A (ja) 位相シフトマスクの製造方法、位相シフトマスク
JP5596111B2 (ja) 半導体デバイスの製造方法
TW202036154A (zh) 光罩之修正方法、光罩之製造方法、光罩、及顯示裝置之製造方法
JP6322682B2 (ja) パターン転写方法、表示装置の製造方法、及び、多階調フォトマスク
KR102337235B1 (ko) 하프톤 위상반전마스크 및 그 제조 방법
KR20090114254A (ko) 위상반전마스크의 패턴 임계치수 보정 방법
TW565743B (en) Phase shifter mask
JP2006156864A (ja) レジストパターン・ライン幅の算出方法、マスクパターン・ライン幅の補正方法、光近接効果補正方法、露光用マスクの作製方法、露光用マスクを作製するための電子線描画方法、露光方法、及び、半導体装置の製造方法
JP2013068887A (ja) フォトマスクブランク及びその製造方法並びにフォトマスクの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6540278

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150