JP2017227804A - マスクパターンの白欠陥修正方法及びフォトマスクの製造方法 - Google Patents

マスクパターンの白欠陥修正方法及びフォトマスクの製造方法 Download PDF

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【課題】修正成功率が高く、且つTAT(turn around time)の良いマスクパターンの白欠陥修正方法を提供する。【解決手段】基板上に形成されたマスクパターンに生じた白欠陥を、基板をエッチングすることにより修正する。その際に、マスクパターンの撮影画像に基づきシミュレーションを行い、マスクパターンを用いて転写した場合に得られる転写パターンを予測し、転写パターンを目標とする転写パターンにし得る基板のエッチング領域及びエッチング深さを検出する。そして、シミュレーションにより検出された基板のエッチング領域を、検出されたエッチング深さだけエッチングする。【選択図】 図4

Description

本発明は、マスクパターンの白欠陥修正方法及びフォトマスクの製造方法に関する。
近年、半導体加工、特に大規模集積回路の高集積化により、回路パターンの微細化が進められている。そのため、フォトマスクの製造においても、より微細で正確なマスクパターンを描画できる技術が求められている。
より高精度のマスクパターンを形成するためには、フォトマスクブランク上に高精度のレジストパターンを作成し、エッチングするプロセスが必要になる。
一方、プロセス後のフォトマスクの欠陥には、本来必要なパターンが欠損又は欠落しているものつまり白欠陥と、不要なパターンが余剰に存在しているものつまり黒欠陥とがある。白欠陥の修正方法としては、アシストガスを吹き付けながらFIB(Focused Ion Beam)、又はEB(Electron Beam)を照射して、白欠陥部分にデポジッション膜を堆積することにより位相差や透過率を調整し、正常部と同等の効果を得る方法が主流となっている。
しかし、特に回路パターン近傍に配されるSRAF(Sub Resolution Assist Features)等のアシストパターンは、線幅が小さく堆積による修正は難易度が高く、また、堆積膜の断面形状がテーパー形状となることにより、修正成功率が低い。さらに修正に失敗した際にエッチングやデポジッションを繰り返し実施する事により製品のTAT(turn around time)に悪影響を及ぼす。
そのため、回路パターンエッジに発生した白欠陥箇所のクォーツ(Qz)基板部分をエッチングし、位相差や透過率を調整して、正常部と同等の効果を得る方法(例えば、特許文献1参照)等が提案されている。
特開2003−121991公報
しかしながら、近年では回路パターンだけではなく、回路パターンのウェハ上での解像性を補助するアシストパターンの修正品質向上も求められている。白欠陥箇所のQz基板部分をエッチングすることで白欠陥を修正するようにした方法を用いて、アシストパターンのように微細なパターンの修正を行うことは困難であり、微細なパターンにおける白欠陥を高精度に修正することの可能な修正方法が望まれていた。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、修正成功率が高く、且つTATの良いマスクパターンの白欠陥修正方法及びフォトマスクの製造方法を提供する事にある。
本願発明の一態様によれば、基板上に形成されたマスクパターンに生じた白欠陥を、基板をエッチングすることにより修正するマスクパターンの白欠陥修正方法であって、マスクパターンの撮影画像に基づきマスクパターンを用いて転写した場合に得られる転写パターンを予測し、この転写パターンを目標とする転写パターンにし得る基板のエッチング領域及びエッチング深さを検出するシミュレーションを行うシミュレーション工程と、このシミュレーション工程により検出された基板のエッチング領域を、検出されたエッチング深さだけエッチングするエッチング工程と、を備えるマスクパターンの白欠陥修正方法が提供される。
本発明の一態様によれば、製品TATが短く、且つ修正後の位相差や透過率や反射率を、高精度に正常部と同等にしたマスクパターンを得ることができる。
既存の白欠陥修正方法の手順の一例を示すフローチャートである。 白欠陥を含むフォトマスクの一例である。 既存の白欠陥修正方法により修正を行ったフォトマスクの一例である。 本発明の一実施形態に係る白欠陥修正方法の手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る白欠陥修正方法により修正を行ったフォトマスクの一例である。 白欠陥を含むEUVマスクの一例である。 既存の白欠陥修正方法により修正を行ったEUVマスクの一例である。 本発明の一実施形態に係る白欠陥修正方法により修正を行ったEUVマスクの一例である。 エッチング深さ及びエッチング領域のプロセスウィンドウの一例である。 既存の白欠陥修正方法及び本発明の一実施形態に係る白欠陥修正方法による修正前後の光学特性の一例である。
以下に、本発明の一実施形態に係るマスクパターンの白欠陥修正方法について図面を参照して説明する。ただし、以下に説明する各図において相互に対応する部分には同一符号を付し、重複部分においては後述での説明を適宜省略する。また、各図面は説明を容易にするために適宜誇張して表現している。
さらに、本発明の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、各部の材質、形状、構造、配置、寸法等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
<従来の白欠陥修正方法(透過型マスク)>
初めに、透過型マスクに含まれるSRAFパターンに対する、従来の白欠陥修正方法を説明する。図1は、従来の白欠陥修正方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。
従来の白欠陥修正方法では、例えば図2に示すように、透過型マスクであるフォトマスク100が形成されたクォーツ(Qz)基板1bに対して、例えば欠陥検査装置を用いて欠陥検査を行う(ステップS1)。フォトマスク100は、例えば図2に示すように、回路パターン等のメインパターン110と、メインパターン110の両側に形成されたアシストパターンとしてのSRAFパターン111とを含む。一方のSRAFパターン111には、白欠陥112が生じている。
続いて、白欠陥が発生した箇所を、SEM(Scanning Electron Microscope)により撮影してその像を観察し、撮影した像を元に、デポジッションによる修正量の見積もり等を行う(ステップS2)。
続いて、SRAFパターン111に発生した白欠陥112に対し、例えばモリブデンシリサイドMoSi等の193nm露光波長に対して遮光性をもつ材料を含むデポジッションガス雰囲気中で、EB又はFIB等を用いてビーム照射し、デポジッション修正を実施して、図3に示すように白欠陥112の発生箇所に修正部113を形成する(ステップS3)。
そして、修正部113の寸法が、予め設定したSRAFパターン111のパターン寸法CD(critical dimension)(nm)に達したか否かを判定する(ステップS4)。修正部113の寸法が、所定のパターン寸法に達していなければ、堆積不足としてステップS3に戻り、再度デポジッションを行う。一方、修正部113の寸法が所定のパターン寸法を超過している場合には、堆積過多としてステップS5に移行し、公知の手順でエッチングを行って過多分を除去する。
そして、修正部113の寸法が、パターン寸法CDと一致したならば、白欠陥112の修正を終了する。これにより、図3に示すように、デポジッション修正後のフォトマスク101は、白欠陥112の発生箇所に修正部113が形成された形状となる。
なお、図2及び図3において、(a)は、フォトマスク100、101が形成されたクォーツ基板1bの平面図、(b)は(a)のA−A′断面図である。また、図2、図3中の1aは、フォトマスク100、101を構成するMoSi遮光膜を表し、1cは、デポジッション修正により形成されたMoSi遮光膜つまり修正部113を表す。
<本発明の一実施形態に係る白欠陥修正方法(透過型マスク)>
次に、本発明の一実施形態に係る、透過型マスクに含まれるSRAFパターンに対する、白欠陥修正方法を説明する。
本発明の一実施形態に係る白欠陥修正方法では、図4のフローチャートに示すように、まず、図2に示すように透過型マスクであるフォトマスク100が形成されたクォーツ基板1bに対して、例えば欠陥検査装置を用いて欠陥検査を行う(ステップS11)。続いて、白欠陥が発生した箇所を、SEMにより撮影し(ステップS12)、その像を元に白欠陥が生じた領域及びクォーツ(Qz)基板1bのエッチング量を変化させて転写シミュレーションを実施し、白欠陥112の影響度からクォーツ基板1bのエッチング量を見積もる(ステップS13)。
そして、見積もったエッチング量にしたがって、図5の修正部114に示すように、クォーツ基板1bのエッチングを行う(ステップS14)。クォーツ基板1bのエッチングは、例えば、FIB修正装置又はEB修正装置等を用いて行う。
修正部114の寸法が、見積もったエッチング量から得られるパターン寸法CDと一致していなければ(ステップS15)ステップS14に戻って、再度エッチングを行い、パターン寸法CDと一致したならば、白欠陥112の修正を終了する。
なお、図5において、(a)は、エッチングによる修正部114が形成されたフォトマスク102を含むクォーツ基板1bの平面図、(b)は(a)のA−A′断面図である。
<従来の白欠陥修正方法(EUVマスク)>
次に、反射型マスクであるEUVマスクに含まれるSRAFパターンに対する、従来の白欠陥修正方法を説明する。
従来の、EVUマスクに対する白欠陥修正方法では、図1のフローチャートに示す手順と同様の手順で行い、例えば図6に示すように、反射型マスクであるEUVマスク105が形成されたクォーツ(Qz)基板1fに対して、例えば欠陥検査装置を用いて欠陥検査を行う(ステップS1)。EUVマスク105は、例えば図6に示すように、クォーツ基板1f上に形成された反射層1dの上に形成され、メインパターン120と、メインパターン120の両側に形成されたSRAFパターン121とを含む。そして、一方のSRAFパターン121に白欠陥122が生じている。
続いて、EUVマスク105の、白欠陥が発生した箇所を含む領域を、SEMにより撮影してその像を観察し、撮影した像を元に、デポジッションによる修正量の見積もり等を行う(ステップS2)。そして、図6に示すようにEUVマスク105のSRAFパターン121に発生した白欠陥122に対し、例えばタンタルTa等の13.5nm露光波長に対して吸収効率の高い材料を含むデポジッションガス雰囲気中で、EB又はFIB等を用いてビーム照射し、デポジッション修正を実施する。これにより、図7に示すように白欠陥122の発生箇所に修正部123が形成される(ステップS3)。そして、修正部123の寸法が、予め設定したSRAFパターンのパターン寸法CD(critical dimension)(nm)に達するようにデポジッション又はエッチングを行い(ステップS3、ステップS5)、修正部123の寸法が、パターン寸法CDと一致したならば(ステップS4)、白欠陥122の修正を終了する。
これにより、デポジッション修正後のEUVマスク106は、図7に示すように、白欠陥122の発生箇所に修正部123が形成された形状となる。
なお、図6及び図7において、(a)は、EUVマスク105、106が形成されたクォーツ基板1fの平面図、(b)は(a)のB−B′断面図である。また、図6、図7中の1eは、EUVマスク105、106を構成するTa吸収層を表し、1gはデポジッション修正により形成されたTa吸収層つまり修正部123を表す。
<本発明の一実施形態に係る白欠陥修正方法(EUVマスク)>
次に、本発明の一実施形態に係る、反射型マスクであるEUVマスクに含まれるSRAFパターンに対する、白欠陥修正方法を説明する。
本発明の一実施形態に係る、EUVマスクの白欠陥修正方法は、図4のフローチャートに示す手順と同様の手順で行い、例えば図6に示すように、反射型マスクであるEUVマスク105が形成されたクォーツ基板1fに対して、例えば欠陥検査装置を用いて欠陥検査を行う(ステップS11)。続いて、EUVマスク105の、白欠陥が発生した箇所を含む領域をSEMにより撮影し(ステップS12)、その像を元に転写シミュレーションを実施し、白欠陥122の影響度からエッチング量を見積もる。EUVマスク105の場合には、反射層1d及びクォーツ基板1fのエッチング量を見積もる(ステップS13)。
そして、見積もったエッチング量にしたがって、図8の修正部124に示すように、反射層1d及びクォーツ基板1fのエッチングを行う(ステップS14)。反射層1d及びクォーツ基板1bのエッチングは、例えば、FIB修正装置又はEB修正装置等を用いて行う。
修正部124の寸法が、見積もったエッチング量から得られるパターン寸法CDと一致していなければ(ステップS15)ステップS14に戻って再度エッチングを行い、パターン寸法CDと一致したならば、白欠陥122の修正を終了する。
なお、図8において、(a)は、EUVマスク107が形成されたクォーツ基板1fの平面図、(b)は(a)のB−B′断面図である。
本発明の一実施形態に係る白欠陥修正方法において、対象欠陥をSEM撮影した後に実施する転写シミュレーションは、図2のフォトマスク100や図6のEUVマスク105に対して、クォーツ(Qz)基板1b、1fのエッチング深さとエッチング領域とを決定するために実施する。転写シミュレータはフォトマスク100の193nm露光波長及びEUVマスク105の13.5nm露光波長に対応したソフトウェアを使用し、対象膜種をそれぞれMoSi、Ta等指定し、サンプルの屈折率、つまり対象膜種の屈折率を表す光学定数n値、また、消衰計数を表すk値を入力して計算する。転写シミュレータは、SEM撮影データから得られた像を2値化し、形状を再現しこれをマスクモデルとする。その結果、転写シミュレータにより、図9に示すように、クォーツ基板1b、1fに対する、Qzエッチング深さとQzエッチング領域の最適値をプロセスウィンドウとして得る事ができる。このQzエッチング深さとQzエッチング領域の最適値は、プロセスウィンドウに対して内接円を描き、その中心とした。また、エッチング領域は既存のデポジッションによる修正と同様に基本的にはSRAFパターンが消失した部分に対して全く同じ領域を基準として、エッチング領域の大小を加味してエッチング修正する。
プロセスウィンドウ内のエッチング深さ及びエッチング領域を用いて、白欠陥部分のエッチングを行うことにより、フォトマスク100のメインパターン110又はEUVマスク105のメインパターン120の転写後線幅が正常部と同様の結果を得ることができる。
このように、本発明の一実施形態では、転写シミュレータを用いてクォーツ基板又はクォーツ基板と反射層の、エッチング領域及び深さの最適値を検出し、検出したエッチング領域及び深さにしたがってエッチングを行うようにした。フォトマスク100又はEUVマスク105のメインパターン近傍に形成された、SRAFパターン等の微細なアシストパターンに発生した白欠陥について、従来のデポジッションによる堆積を使用した修正では、堆積膜がテーパーであり位相差や透過率や反射率を正常部と同等にする事は非常に困難であった。これに対し、本発明の一実施形態のようにエッチングによる白欠陥修正方法を用いる事で、製品TATが短く、かつ修正後の位相差や透過率や反射率が正常部と同等なアシストパターンの白欠陥修正を行うことができる。また、白欠陥をエッチングにより修正した後のフォトマスク102やEUVマスク107を用いてマスクパターンの転写を行った場合に、所望とするメインパターン110、120を転写し得る、エッチング深さとエッチング領域とを転写シミュレータを用いて推測し、この推測結果を用いて、白欠陥修正のためのエッチングを行っている。そのため、修正後のフォトマスク102やEUVマスク107の修正成功率を向上させることができる。
なお、上記実施形態において、白欠陥の修正を行った後に、再度SEM撮影を行い、撮影画像を用いて転写シミュレーションを行って、白欠陥修正後のマスクパターンを用いることによって、所望とする転写パターンを得ることができるかどうかを確認するようにしてもよい。このようにすることによって、修正成功率をより向上させることができる。
また、上記実施形態においては、アシストパターンの白欠陥を修正する場合について説明したが、例えば回路パターン等からなるメインパターンの白欠陥を修正する場合であっても適用することができる。
以上、本発明の一実施形態を例示したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本実施形態の技術的思想を逸脱しない限り、包材としての用途を考慮し、要求されるその他の物性である剛性、強度、衝撃性等を向上する目的で、他の層や構造を任意に形成できることはいうまでもない。
本発明の一実施形態に係る白欠陥修正方法を用いて、白欠陥の修正を行うにあたり、露光波長193nmのフォトリソグラフィーで一般的に使用されるOMOG(Opaque MoSi on Glass)マスクを用い、通常のリソグラフィープロセスにより、MoSi遮光膜のパターンを作成した。電子線描画パターンには、図2のフォトマスク100と同様に、メインパターン110としてのMoSi遮光膜パターンと共に、白欠陥112を有するSRAFパターン111を設け、敢えてMoSi遮光膜からなるSRAFパターン111に断線部分を設けた。
このようにして形成した白欠陥を有するSRAFパターン111を有するフォトマスク100に対して、対象白欠陥とメインパターン110とが含まれるように、例えばフォトマスク100の、白欠陥を有するSRAFパターン111を含む領域に対し、SEM撮影を実施した。撮影したSEM像をSiウェハ転写シミュレータに入力し、マスクモデルを作成して転写シミュレーションを実施した。その結果、図9に示す、クォーツ基板(Qz)エッチング量とクォーツ基板(Qz)エッチング領域のプロセスウィンドウを得た。
得られたプロセスウィンドウの楕円中心をソフトウェア上で算出した所、横幅領域が80nm、且つ掘り込み量が200nmである事が判明した。この横幅領域が80nm、且つ掘り込み量が200nmというクォーツ(Qz)基板のエッチング条件が、最も安定的に正常部と同一のメインパターン線幅が得られる条件と予想される。
計算結果に則り、クォーツ(Qz)基板に対し、横幅領域80nm且つエッチング量200nmで白欠陥を有するSRAFパターン111に対し、白欠陥エッチング修正を実施した。具体的には、フッ素系ガス又は塩素系ガス等のエッチングガス雰囲気中で電子線又はイオンビームにより、エッチング反応を促進させフォトマスク100の基板である酸化ケイ素(Qz)基板をエッチングした。
その後、フォトマスク100を用いた転写シミュレーション装置AIMS(Aerial Image Measurement System)により、修正箇所の転写後イメージを取得し、メインパターン線幅を測定した所、図10に示す結果が得られた。従来のデポジッションを行って白欠陥を修正する方法を用いた場合(既存修正後)と、本発明の一実施形態に係るエッチングにより白欠陥を修正する方法を用いた場合(本発明修正後)とでは、線幅は非常に近い値が得られた。さらに、光学特性を検出したところ、本発明修正後の方が、欠陥箇所のウェハへの転写性を示すMEEF(Mask Error Enhancement Factor)の値が小さく、欠陥がウェハ転写へ影響し難くなっている良好な結果が得られた。また、露光裕度DOFについては、本発明修正後と既存修正後とでは非常に近い値が得られた。
本発明の一実施形態に係る白欠陥修正方法は、回路パターンであるメインパターンの近傍に配されたアシストパターンの白欠陥修正を実施する際に高い効果を奏し、EB又はFIB又は、その他各種修正手法を用いた、フォトマスクおよびEUVマスクの製造工程および研究開発に用いる事が期待される。
100 フォトマスク
101 既存デポジッション手法にて白欠陥を修正したフォトマスク
102 本発明の一実施形態におけるエッチング手法にて白欠陥を修正したフォトマスク
105 EUVマスク
106 既存デポジッション手法にて白欠陥を修正したEUVマスク
107 本発明の一実施形態におけるエッチング手法にて白欠陥を修正したEUVマスク
110 フォトマスクのメインパターン
111 フォトマスクのSRAFパターン
112 フォトマスクのSRAFパターンの白欠陥
113 フォトマスクの白欠陥を既存デポジッション手法により修正した修正部
114 フォトマスクの白欠陥を本発明の一実施形態におけるエッチング手法により修正した修正部
120 EUVマスクのメインパターン
121 EUVマスクのSRAFパターン
122 EUVマスクのSRAFパターンの白欠陥
123 EUVマスクの白欠陥を既存デポジッション手法により修正した修正部
124 EUVマスクの白欠陥を本発明の一実施形態におけるエッチング手法により修正した修正部
1a フォトマスクのMoSi遮光層
1b フォトマスクのクォーツ(Qz)基板
1c フォトマスクのデポジッション修正によるMoSi遮光層
1d EUVマスクの反射層
1e EUVマスクのTa吸収層
1f EUVマスクのクォーツ(Qz)基板
1g EUVマスクのデポジッション修正によるTa反射層

Claims (7)

  1. 基板上に形成されたマスクパターンに生じた白欠陥を、前記基板をエッチングすることにより修正するマスクパターンの白欠陥修正方法であって、
    前記マスクパターンの撮影画像に基づき前記マスクパターンを用いて転写した場合に得られる転写パターンを予測し、当該転写パターンを目標とする転写パターンにし得る前記基板のエッチング領域及びエッチング深さを検出するシミュレーションを行うシミュレーション工程と、
    当該シミュレーション工程により検出された前記基板のエッチング領域を、検出された前記エッチング深さだけエッチングするエッチング工程と、を備えることを特徴とするマスクパターンの白欠陥修正方法。
  2. 前記エッチング工程後に、当該エッチング工程後の前記マスクパターンを用いて得られる転写パターンを予測するシミュレーションを行う工程を、さらに備えることを特徴とする請求項1に記載のマスクパターンの白欠陥修正方法。
  3. 前記マスクパターンは透過型のマスクパターンであって、
    前記シミュレーション工程では、前記マスクパターンを用いて露光波長193nmで転写した場合をシミュレーションすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマスクパターンの白欠陥修正方法。
  4. 前記マスクパターンは反射型のマスクパターンであって、
    前記シミュレーション工程では、前記マスクパターンを用いて露光波長13.5nmで転写した場合をシミュレーションすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマスクパターンの白欠陥修正方法。
  5. 前記エッチング工程では、アシストエッチングガス雰囲気中で荷電粒子線を用いて前記基板をエッチングすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のマスクパターンの白欠陥修正方法。
  6. 前記マスクパターンは、回路パターンの近傍に形成されるアシストパターンであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のマスクパターンの白欠陥修正方法。
  7. 基板上にマスクパターンを形成する工程と、
    前記マスクパターンに対して請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のマスクパターンの白欠陥修正方法を用いて白欠陥の修正を行う工程と、
    を備えることを特徴とするフォトマスクの製造方法。
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