JP6539090B2 - 無線通信装置及びその制御方法 - Google Patents

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本発明は、双方向に無線通信を行う無線通信技術に関し、特に、変調方式を適応的に変更する無線通信装置及びその制御方法に関する。
従来、双方向に無線通信を行う無線通信装置にて、通信の信頼性を高めると同時に伝送容量を拡大するために、伝搬路の品質に応じて変調方式を変更する適応変調機能を具備するものがある。適応変調機能とは、過去の(直前に送受信した)データの伝搬路品質に基づき、未来の(次に送信する)データの変調方式を決定する機能を云う。
このような適応変調機能として、例えば、回線品質検出値の変動量を測定し、前回の回線品質検出値と今回の回線品質検出値との差である変化量を算出しこの変化量が大きい値に変化しているか否かを判断して変調方式を指示するよう構成し、通信の信頼性を高めた送受信装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、無線通信端末の移動速度に起因する伝搬路の品質か、又は受信方式の違いによって、変調方式を決定する際の基準となる閾値を補正し、無線通信端末自身の使用環境が変わった場合においても適切に変調方式を変更できるように無線通信端末を構成する技法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、復号した信号の誤差やフェージング状態を評価した値を予め設定している閾値テーブルと照らし合わせて、変調方式を変更するように無線通信装置を構成する技法が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−363712号公報 特許第4860211号明細書 特許第5453949号明細書
特許文献1に開示される技法は、回線品質検出値の変動量の閾値と、可変適用する変調方式とを対応付けたテーブルを閾値テーブルとして事前に定めておくことにより、適応変調を実現するところとなる。しかしながら、特許文献1に開示される技法では、このように事前に定めた閾値テーブルのみを用いて適応変調を実現しようとすると、例えば使用する地域環境の違いや、送受信する無線通信装置間の通信障害の変化、或いは天候等の変化などの使用環境の変化を区別することなく、同一基準の閾値で変調方式を決定することとなり、多様な伝搬路に対応できる柔軟性を持たせることができない。
また、特許文献2に開示される技法は、無線通信端末の移動速度や受信方式の違いによって変調方式を決定する際の基準となる閾値を補正するため、無線通信端末自身の使用環境が変わった場合においても適切に変調方式を変更できるように構成しているが、送受信する無線通信装置間の通信障害の変化、或いは天候等の変化などの外的要因による変動によって生じる使用環境の変化に対応できるよう閾値を補正する仕組みとはなっていないため、改善の余地がある。
また、特許文献3に開示される技法においても、復号した信号の誤差やフェージング状態を評価した値について、予め設定している閾値テーブルのみと照らし合わせて、変調方式を変更するように構成するものであるため、使用環境の変化の有無に関わらず同一基準の閾値で変調方式を決定することとなり、多様な伝搬路に対応できる柔軟性を持たせることができない。
即ち、伝搬路品質の変動量は無線通信装置自身の移動速度や受信方式の他、周辺環境や気象条件によっても変化するため、事前に定めた閾値テーブルを用いる場合には、様々な使用環境の変化を考慮して、その適応変調機能の性能劣化を抑制する工夫が望まれる。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、変調方式を適応的に変更する無線通信装置及びその制御方法を提供することにある。
本発明の無線通信装置及びその制御方法は、変調方式の変更に係る閾値テーブルの閾値にマージンを持たせ、様々な使用環境の変化に基づく伝搬路品質の変動が発生しても適切に変調方式を選択できるよう伝搬路品質を継続的に観測し、その伝搬路品質の変動量を基に閾値に対するマージンを動的に調整するよう構成する。
即ち、本発明の無線通信装置は、変調方式を適応的に変更する無線通信装置であって、複数種の変調方式のうち1つを選択して変調信号を生成し無線通信により通信先装置に送信する変調・送信手段と、前記通信先装置から無線通信により送信された変調信号を受信して復調する受信・復調手段と、前記無線通信に係る経時的に計測された1以上の品質情報に応じて、使用する変調方式を適応的に変更判定し決定する変調方式変更判定手段とを備え、前記変調方式変更判定手段は、前記1以上の品質情報ごとに前記使用する変調方式を決定する際の基準となる閾値を示す閾値テーブルについて保持する閾値テーブル格納手段と、前記1以上の品質情報に対応する当該閾値テーブル内の閾値に対するマージンを、前記1以上の品質情報が計測される度に前回計測時の品質情報を加味する所定の算出・更新法により調整し更新するマージン調整手段と、前記マージンを前記1以上の品質情報に対応する当該閾値テーブル内の閾値に加算処理して得られる値を新たな閾値として、新たに得られた当該1以上の品質情報の値から当該使用する変調方式を決定する変調方式決定手段と、を備え、前記1以上の品質情報によって示される値は、受信電力、CN比、及び変調誤差比のうち1以上を含み、前記1以上の品質情報を複数の品質情報とする際に、前記変調方式決定手段は、各品質情報で選択される変調方式のうち最も多くの品質情報から選択された変調方式を用いるよう決定し、複数の変調方式が候補となる際に、品質情報ごとに選択される変調方式のうち変調次数の最も小さい変調方式を用いるよう決定する手段を有することを特徴とする。
また、本発明の無線通信装置において、前記受信・復調手段は、前記通信先装置から無線通信により送信された変調信号を基に、前記1以上の品質情報を計測する手段を有することを特徴とする。
また、本発明の無線通信装置において、前記1以上の品質情報は当該無線通信装置における前記変調・送信手段によって送信した変調信号について前記通信先装置により計測され、前記受信・復調手段は、前記通信先装置により計測された当該1以上の品質情報を受信する手段を有することを特徴とする。
また、本発明の無線通信装置において、前記変調方式決定手段は、前記通信先装置の変調方式を指定するよう構成され、且つ前記通信先装置は、当該無線通信装置の変調方式を指定する変調方式指定情報を生成する手段を有するよう構成され、前記変調・送信手段は、該通信先装置から取得した前記変調方式指定情報を基に、複数種の変調方式のうち1つを選択して変調信号を生成し無線通信により該通信先装置に送信することを特徴とする。
更に、本発明の無線通信装置の制御方法は、変調方式を適応的に変更する無線通信装置の制御方法であって、(A)複数種の変調方式のうち1つを選択して変調信号を生成し無線通信により通信先装置に送信するステップと、(B)前記通信先装置から無線通信により送信された変調信号を受信して復調するステップと、(C)前記無線通信に係る経時的に計測された1以上の品質情報に応じて、使用する変調方式を適応的に変更判定し決定するステップとを含み、前記ステップ(C)は、前記1以上の品質情報ごとに前記使用する変調方式を決定する際の基準となる閾値を示す予め保持している閾値テーブルを参照し、前記1以上の品質情報に対応する当該閾値テーブル内の閾値に対するマージンを、前記1以上の品質情報が計測される度に前回計測時の品質情報を加味する所定の算出・更新法により調整し更新するステップと、前記マージンを前記1以上の品質情報に対応する当該閾値テーブル内の閾値に加算処理して得られる値を新たな閾値として、新たに得られた当該1以上の品質情報の値から当該使用する変調方式を決定するステップと、を含み、前記1以上の品質情報によって示される値は、受信電力、CN比、及び変調誤差比のうち1以上を含み、前記1以上の品質情報を複数の品質情報とする際に、前記ステップ(C)は、各品質情報で選択される変調方式のうち最も多くの品質情報から選択された変調方式を用いるよう決定し、複数の変調方式が候補となる際に、品質情報ごとに選択される変調方式のうち変調次数の最も小さい変調方式を用いるよう決定することを含むことを特徴とする。
本発明によれば、様々な使用環境に対し、双方向に無線通信に係る通信の信頼性を高めることができる。
本発明による第1実施形態の無線通信装置を備える無線通信システムのブロック図である。 本発明による第1実施形態の無線通信装置における1つの受信品質に関する閾値テーブルの一例を示す図である。 本発明による第1実施形態の無線通信装置における制御方法を示すフローチャートである。 本発明による第1実施形態の無線通信装置に関する他の適用例を示す無線通信システムのブロック図である。 本発明による第2実施形態の無線通信装置を備える無線通信システムのブロック図である。 本発明による第2実施形態の無線通信装置における制御方法を示すフローチャートである。 本発明による第3実施形態の無線通信装置を備える無線通信システムのブロック図である。 本発明による第3実施形態の無線通信装置における制御方法を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明による各実施形態の無線通信装置及びその制御方法を説明する。
〔第1実施形態〕
まず、図1乃至図4を参照して、第1実施形態の無線通信装置1及びその制御方法を説明する。図1は、本発明による第1実施形態の無線通信装置1を備える無線通信システムのブロック図である。尚、図1において、無線通信装置2は、無線通信装置1と双方向に無線通信を行う対向側の通信先装置であり、ここでは主に、無線通信装置1と同様の構成要素を備える例を説明する。尚、双方向に無線通信を行うよう対向する無線通信装置1,2は、それぞれ個別に動作対応可能な変調方式が定められてもよいが、以下の説明では、無線通信装置1,2間で共通して使用できる変調方式の種類についてのネゴシエーションが調整済であるとする。
無線通信装置1は、誤り訂正符号化部11、変調部12、送信部13、受信部14、復調部15、誤り訂正復号部16、及び変調方式変更判定部17を備える。変調方式変更判定部17は、マージン調整部171、変調方式決定部172、及び閾値テーブル格納部173を備える。
無線通信装置2は、無線通信装置1と同様の構成要素として、誤り訂正符号化部21、変調部22、送信部23、受信部24、復調部25、誤り訂正復号部26、及び変調方式変更判定部27を備える。変調方式変更判定部27は、マージン調整部271、変調方式決定部272、及び閾値テーブル格納部273を備える。
主として無線通信装置1に着目して、その構成要素を説明するに、誤り訂正符号化部11は、送信データに対して所定の誤り訂正方式に基づいて誤り訂正符号化処理を施し、変調部12に出力する。
変調部12は、変調方式決定部172から適応的に指示される変調方式(例えば、BPSK(binary phase-shift keying),64QAM(quadrature amplitude modulation),128QAM,256QAM等)により、誤り訂正符号化後の送信データに変調処理を施して送信部13に出力する。尚、通信開始時には、予め定めた変調方式で変調処理を施して送信部13に出力する。
送信部13は、アンテナを介して変調部12によって変調処理を施した送信データの変調波の信号を無線通信装置2に向けて送信する。尚、中継に係る基地局等の図示は省略している。
受信部14は、無線通信装置2によって変調処理を施した送信データの変調波の信号を受信して復調部15に出力するとともに、その受信品質を計測し、計測した受信品質の情報を品質情報としてマージン調整部171及び変調方式決定部172に出力する。この受信品質として、例えば受信電力やCN比(Carrier to Noise Ratio)とすることができる。
復調部15は、無線通信装置2によって変調処理を施した送信データの変調波の信号を対応する変調方式により復調して誤り訂正復号部16に出力するとともに、その復調信号の品質を示す情報を品質情報としてマージン調整部171及び変調方式決定部172に出力する。この復調信号の品質として、例えば変調誤差比とすることができる。
誤り訂正復号部16は、復調部14により復調した送信データを対応する所定の誤り訂正方式に基づいて誤り訂正復号処理により復号し、復号データを生成する。復号データは、図示しない表示装置などの他の外部装置に向けて出力される。
マージン調整部171は、受信部14及び復調部15から品質情報を受信すると、所定の算出・更新法に基づいて、1以上の品質情報における当該品質情報ごとに使用する変調方式を決定する際の基準となる閾値に対するマージンを当該1以上の品質情報が計測される度に前回計測時の品質情報を加味して調整し、保持しているマージンを更新する。複数の品質情報が示されるときは、それぞれの品質情報に対応するマージンを更新する。尚、マージン調整部171は、無線通信装置2等の他の無線通信装置との通信開始の時点で保持しているマージンは、その通信開始の時点で所定値(例えばゼロ)に初期化する。また、受信部14及び復調部15では品質情報の計測を通信開始後に経時的に(例えば一定間隔で)行い、マージン調整部171は、前回の品質情報を保持しておくようにする。
(実施例1のマージンの算出・更新法)
マージンの算出・更新法の実施例1として、例えば、前回の品質情報と新たに受信した品質情報の差分の移動平均により得られる値を新たなマージンとして更新する。より具体的には、式(1)に従ってマージンを更新する。
margin_i=margin_i-1×(1−α)+abs(Quality_i−Quality_i-1)×α (1)
margin_iはi回目のデータ受信で算出するマージン、margin_i-1はi−1回目のデータ受信で算出するマージン、abs()は絶対値を返す関数、Quality_iはi回目のデータ受信時に取得した品質情報、Quality_i-1はi−1回目のデータ受信時に取得した品質情報、αは0より大きく1以下の予め定めたパラメータである。
(実施例2のマージンの算出・更新法)
マージンの算出・更新法の実施例2として、伝搬路品質の変動に素早く追従するために、例えば、前回の品質情報と新たに受信した品質情報との差分が保持するマージンよりも大きい場合にはこの差分を新たなマージンとして更新し、その差分が保持するマージン以下の場合には前回の品質情報と新たに受信した品質情報の差分の移動平均により得られる値を新たなマージンとして更新する。より具体的には、式(2)に従ってマージンを更新する。
if (abs(Quality_i−Quality_i-1)>margin_i-1) (2)
then margin_i=abs(Quality_i−Quality_i-1)
else margin_i=margin_i-1×(1−α)+abs(Quality_i - Quality_i-1)×α
変調方式決定部172は、受信部14及び復調部15から品質情報を受信すると、閾値テーブル格納部173に格納された品質情報の種類ごとの閾値テーブル、及びマージン調整部171によって更新されたマージンを参照し、当該品質情報に対応する閾値テーブルに示される閾値に当該更新されたマージンを加算処理し、この加算処理後の新たな閾値を基に、新たに計測した当該品質情報の値から変調方式を決定し、使用する変調方式を変調部12に指示する。
閾値テーブル格納部173は、品質情報の種類ごとの閾値テーブルを保持しており、例えば図2に示すように、閾値テーブルは事前の測定により、或る品質情報において信頼性の高い伝送ができる値で、変調方式を選択可能に設定されている。例えば、或る品質情報の値において、誤り訂正方式によってデータ誤りが全て訂正されるような予め定めたビット誤り率以下となる変調方式を決定する値とする。これにより品質情報における品質を示す値が高くなるにつれて、より伝送容量を拡大する変調次数の大きい変調方式を決定できるように設定されている。そして、品質情報が計測される度に前回計測時の品質情報を加味する所定の算出・更新法(前述した式(1),(2)等)により調整し更新されたマージンは、例えば図2に示される閾値(32dB及び27dB)の全てに対して加算処理されて、変調方式が決定される。
本実施形態の例では、受信部14及び復調部15が、それぞれ異なる1以上の品質情報をマージン調整部171及び変調方式決定部172に出力する例を説明しているが、受信部14と復調部15のいずれか一方が、1つの品質情報をマージン調整部171及び変調方式決定部172に出力するよう構成してもよい。2以上の品質情報を扱う場合について、品質情報ごとに異なる変調方式が選択されるような場合には、各品質情報で選択される変調方式のうち最も多くの品質情報から選択された変調方式を用いるよう決定し、この決定方法で、複数の変調方式が候補となった場合、品質情報ごとに選択される変調方式のうち変調次数の最も小さい変調方式を用いるよう決定する。これにより、伝搬路品質が劣化した際にはデータ誤りの低い変調方式を決定することができ、伝搬路品質が向上した際には、閾値テーブルの設定で、より伝送容量を拡大する変調方式を決定することができる。
図3は、本発明による第1実施形態の無線通信装置1における制御方法を示すフローチャートである。
無線通信装置1は、受信部14と復調部15のいずれか一方、又は双方により、対向する無線通信装置2からの信号を受信し、受信品質を計測する(ステップS11)。
続いて、無線通信装置1は、マージン調整部171により、計測した受信品質から変調方式の変更に係る閾値のマージンを更新する(ステップS12)。
続いて、無線通信装置1は、変調方式決定部172により、更新したマージンを閾値テーブルの値に加算処理し、受信品質と比較する(ステップS13)。
続いて、無線通信装置1は、変調方式決定部172により、当該比較結果から変調方式の変更を判定し、変調方式を決定する(ステップS14)。
続いて、無線通信装置1は、変調部12により、当該決定した変調方式によりデータを変調し、送信部13により対向する無線通信装置2に送信する(ステップS15)。
このように1以上の品質情報に対応する当該閾値テーブル内の閾値に対するマージンを当該1以上の品質情報が計測される度に前回計測時の品質情報を加味して調整するよう構成することで、様々な使用環境に対し、双方向に無線通信に係る通信の信頼性を高めることができる。また、誤り訂正処理前に受信品質に関する品質情報を取得して変調方式を決定するため、伝搬路の受信品質の変動に対して、迅速に適応変調することができる。
尚、第1実施形態の無線通信装置1は、図4に示すように、変調方式変更判定部27を具備しない既存の無線通信装置2に対しても、様々な使用環境に対し、双方向に無線通信に係る通信の信頼性を高めることができる。
〔第2実施形態〕
次に、図5及び図6を参照して、第2実施形態の無線通信装置1及びその制御方法を説明する。図5は、本発明による第2実施形態の無線通信装置1を備える無線通信システムのブロック図である。図6は、本発明による第2実施形態の無線通信装置1における制御方法を示すフローチャートである。尚、図5及び図6は、第1実施形態と同様な構成要素には同一の参照番号を付している。第2実施形態の無線通信装置1は、対向する無線通信装置2で受信品質を計測させ、その品質情報を送信元の無線通信装置1へ送り返させ、送信元の無線通信装置1は、その品質情報を基に、変調方式を適応的に決定するよう構成される。図5において、無線通信装置2は、無線通信装置1と双方向に無線通信を行う対向側の通信先装置であり、ここでは主に、無線通信装置1と同様の構成要素を備える例を説明する。尚、双方向に無線通信を行うよう対向する無線通信装置1,2は、それぞれ個別に動作対応可能な変調方式が定められてもよいが、以下の説明では、無線通信装置1,2間で共通して使用できる変調方式の種類についてのネゴシエーションが調整済であるとする。
第2実施形態の無線通信装置1は、誤り訂正符号化部11、変調部12、送信部13、受信部14、復調部15、誤り訂正復号部16、変調方式変更判定部17、及び品質情報生成部18を備える。変調方式変更判定部17は、マージン調整部171、変調方式決定部172、及び閾値テーブル格納部173を備える。
第2実施形態の無線通信装置2は、無線通信装置1と同様の構成要素として、誤り訂正符号化部21、変調部22、送信部23、受信部24、復調部25、誤り訂正復号部26、変調方式変更判定部27、及び品質情報生成部28を備える。変調方式変更判定部27は、マージン調整部271、変調方式決定部272、及び閾値テーブル格納部273を備える。
主として無線通信装置1に着目して、その構成要素を説明するに、誤り訂正符号化部11は、送信データに対して所定の誤り訂正方式に基づいて誤り訂正符号化処理を施し、変調部12に出力する。
変調部12は、変調方式決定部172から適応的に指示される変調方式(例えば、BPSK,64QAM,128QAM,256QAM等)により、誤り訂正符号化後の送信データに変調処理を施して送信部13に出力する点で第1実施形態と同様である。ただし、第2実施形態の変調部12は、品質情報生成部18によって生成される品質情報を所定の変調方式(好適には、データ誤りの誤り率の低いBPSK)により変調処理を施して送信部13に出力する。
送信部13は、アンテナを介して変調部12によって変調処理を施した送信データの変調波の信号を無線通信装置2に向けて送信する点で第1実施形態と同様である。ただし、第2実施形態の送信部13は、「無線通信装置2によるデータ送信時の変調方式の決定」のための品質情報の信号を無線通信装置2に向けて送信することもできる。
受信部14は、無線通信装置2によって変調処理を施した送信データの変調波の信号を受信して復調部15に出力する点で第1実施形態と同様である。ただし、第2実施形態の受信部14は、無線通信装置2からの送信データの信号を受信すると、「無線通信装置2によるデータ送信時の変調方式の決定」のために、その受信品質を計測し、計測結果を品質情報生成部18に出力する。この受信品質として、例えば受信電力やCN比とすることができる。
復調部15は、無線通信装置2によって変調処理を施した送信データの変調波の信号を対応する変調方式により復調して誤り訂正復号部16に出力する点で第1実施形態と同様である。ただし、第2実施形態の復調部15は、無線通信装置2からの送信データの信号を復調すると、「無線通信装置2によるデータ送信時の変調方式の決定」のために、その復調信号の品質を示す情報を品質情報生成部18に出力する。この復調信号の品質として、例えば変調誤差比とすることができる。更に、第2実施形態の復調部15は、無線通信装置2によって変調処理を施した当該品質情報の変調波の信号を対応する変調方式により復調すると、マージン調整部171及び変調方式決定部172に出力する。
誤り訂正復号部16は、第1実施形態と同様に、復調部14により復調した送信データを対応する所定の誤り訂正方式に基づいて誤り訂正復号処理により復号し、復号データを生成する。復号データは、図示しない表示装置などの他の外部装置に向けて出力される。
マージン調整部171は、復調部15から「無線通信装置2によって生成された品質情報」を受信すると、所定の算出・更新法に基づいて、当該品質情報ごとに使用する変調方式を決定する際の基準となる閾値に対するマージンの計算を行い、保持しているマージンを更新する。尚、マージン調整部171は、無線通信装置2等の他の無線通信装置との通信開始の時点で保持しているマージンは、その通信開始の時点で所定値(例えばゼロ)に初期化する。マージンの算出・更新法は、第1実施形態と同様に構成することができる。
変調方式決定部172は、「無線通信装置2によって生成された品質情報」を受信すると、第1実施形態と同様に、閾値テーブル格納部173に格納された品質情報の種類ごとの閾値テーブル、及びマージン調整部171によって更新されたマージンを参照し、当該品質情報に対応する閾値テーブルに示される閾値に当該更新されたマージンを加算処理し、この加算処理後の閾値と当該品質情報の値との比較から変調方式を決定し、使用する変調方式を変調部12に指示する。
閾値テーブル格納部173は、第1実施形態と同様に、品質情報の種類ごとの閾値テーブルを保持している。
品質情報生成部18は、「無線通信装置2によって変調処理を施した送信データの変調波の信号」に関する受信品質を示す情報を受信部14及び復調部15から受信し、「無線通信装置2によるデータ送信時の変調方式の決定」のための品質情報を生成して、第2実施形態の変調部12に出力する。
本実施形態の例においても、受信部14と復調部15のいずれか一方又は双方から得られる「無線通信装置2によって変調処理を施した送信データの変調波の信号」に関する受信品質を示す情報を基に、それぞれの品質情報を品質情報生成部18により生成するよう構成することができる。どの受信品質についてどのような値を有する品質情報であるかは対向する無線通信装置1,2間で判別可能に予め定めたフォーマットで構成すればよい。
図6は、本発明による第2実施形態の無線通信装置1における制御方法を示すフローチャートである。
無線通信装置1は、送信部13により、対向する無線通信装置2に送信データの変調波の信号を無線通信装置2に向けて送信し、この信号を受信した無線通信装置2は、受信部24と復調部25のいずれか一方、又は双方により受信品質を計測し、品質情報生成部28により「無線通信装置1によるデータ送信時の変調方式の決定」のための品質情報を生成して、変調部22及び送信部23により品質情報の変調波の信号を無線通信装置1に向けて送信する。そして、無線通信装置1は、受信部14を介して復調部15により、品質情報の変調波の信号を復調して取得する(ステップS21)。
続いて、無線通信装置1は、マージン調整部171により、取得した品質情報に示される受信品質の値から変調方式の変更に係る閾値のマージンを更新する(ステップS22)。
続いて、無線通信装置1は、変調方式決定部172により、更新したマージンを閾値テーブルの値に加算処理し、取得した品質情報に示される受信品質の値と比較する(ステップS23)。
続いて、無線通信装置1は、変調方式決定部172により、当該比較結果から変調方式の変更を判定し、変調方式を決定する(ステップS24)。
続いて、無線通信装置1は、変調部12により、当該決定した変調方式によりデータを変調し、送信部13により対向する無線通信装置2に送信する(ステップS25)。
このように1以上の品質情報に対応する当該閾値テーブル内の閾値に対するマージンを当該1以上の品質情報が計測される度に前回計測時の品質情報を加味して調整するよう構成することで、様々な使用環境に対し、双方向に無線通信に係る通信の信頼性を高めることができる。また、誤り訂正処理前に受信品質に関する品質情報を取得して変調方式を決定するため、伝搬路の受信品質の変動に対して、迅速に適応変調することができる。
特に、第2実施形態の無線通信装置1は、実際に送信したデータについて対向する無線通信装置2により受信品質を計測させ、この計測結果を基に無線通信装置1における変調方式を決定するため、第1実施形態の無線通信装置1と比較して、より確実に伝搬路の受信品質の変動に対して、迅速に適応変調することができる。
尚、図5において、第2実施形態の無線通信装置1には品質情報生成部18を設けず、第2実施形態の無線通信装置2には変調方式変更判定部27を設けていない無線通信システムとしてもよい。
〔第3実施形態〕
次に、図7及び図8を参照して、第3実施形態の無線通信装置1及びその制御方法を説明する。図7は、本発明による第3実施形態の無線通信装置1を備える無線通信システムのブロック図である。図8は、本発明による第3実施形態の無線通信装置1における制御方法を示すフローチャートである。尚、図7及び図8は、第1実施形態と同様な構成要素には同一の参照番号を付している。第3実施形態の無線通信装置1は、対向する無線通信装置2で受信品質を計測させ、且つその品質情報を基に、送信元の無線通信装置1に対する変調方式を指示させ、送信元の無線通信装置1は、指示された変調方式を基に適応変調するよう構成される。図7において、無線通信装置2は、無線通信装置1と双方向に無線通信を行う対向側の通信先装置であり、ここでは主に、無線通信装置1と同様の構成要素を備える例を説明する。尚、双方向に無線通信を行うよう対向する無線通信装置1,2は、それぞれ個別に動作対応可能な変調方式が定められてもよいが、以下の説明では、無線通信装置1,2間で共通して使用できる変調方式の種類についてのネゴシエーションが調整済であるとする。
第3実施形態の無線通信装置1は、誤り訂正符号化部11、変調部12、送信部13、受信部14、復調部15、誤り訂正復号部16、対向側変調方式変更判定部17a、及び変調方式設定部19を備える。対向側変調方式変更判定部17aは、マージン調整部171、対向側変調方式決定部174、及び閾値テーブル格納部173を備える。
第3実施形態の無線通信装置2は、無線通信装置1と同様の構成要素として、誤り訂正符号化部21、変調部22、送信部23、受信部24、復調部25、誤り訂正復号部26、対向側変調方式変更判定部27a、及び変調方式設定部29を備える。対向側変調方式変更判定部27aは、マージン調整部271、対向側変調方式決定部274、及び閾値テーブル格納部273を備える。
主として無線通信装置1に着目して、その構成要素を説明するに、誤り訂正符号化部11は、送信データに対して所定の誤り訂正方式に基づいて誤り訂正符号化処理を施し、変調部12に出力する。
変調部12は、「無線通信装置2から指示された変調方式」を基に変調方式設定部19で設定される変調方式(例えば、BPSK,64QAM,128QAM,256QAM等)により、誤り訂正符号化後の送信データに変調処理を施して送信部13に出力する。また、第3実施形態の変調部12は、変調方式変更判定部17aから得られる「無線通信装置2によるデータ送信時の変調方式の設定」のための情報(変調方式指定情報)の信号を所定の変調方式(好適には、データ誤りの誤り率の低いBPSK)により変調処理を施して送信部13に出力する。
送信部13は、アンテナを介して変調部12によって変調処理を施した送信データの変調波の信号を無線通信装置2に向けて送信する点で第1実施形態と同様である。ただし、第3実施形態の送信部13は、変調方式変更判定部17aから得られる「無線通信装置2によるデータ送信時の変調方式の設定」のための変調方式指定情報の信号を無線通信装置2に向けて送信することもできる。
受信部14は、無線通信装置2によって変調処理を施した送信データの変調波の信号を受信して復調部15に出力する点で第1実施形態と同様である。ただし、第3実施形態の受信部14は、「無線通信装置2によるデータ送信時の変調方式の設定」のために、無線通信装置2によって変調処理を施した送信データの変調波の信号を受信すると、その受信品質を計測し、計測した受信品質の情報を品質情報としてマージン調整部171及び対向側変調方式決定部174に出力する。この受信品質として、例えば受信電力やCN比とすることができる。
復調部15は、無線通信装置2によって変調処理を施した送信データの変調波の信号を対応する変調方式により復調して誤り訂正復号部16に出力する点で第1実施形態と同様である。ただし、第3実施形態の復調部15は、「無線通信装置2によるデータ送信時の変調方式の設定」のために、無線通信装置2からの送信データの信号を復調すると、その復調信号の品質を示す情報を品質情報としてマージン調整部171及び対向側変調方式決定部174に出力する。この復調信号の品質として、例えば変調誤差比とすることができる。更に、第3実施形態の復調部15は、「無線通信装置2から指示された変調方式」を示す変調方式指定情報の信号を、受信部14を介して復調すると、その変調方式指定情報を変調方式設定部19に出力する。
誤り訂正復号部16は、第1実施形態と同様に、復調部14により復調した送信データを対応する所定の誤り訂正方式に基づいて誤り訂正復号処理により復号し、復号データを生成する。復号データは、図示しない表示装置などの他の外部装置に向けて出力される。
マージン調整部171は、受信部14及び復調部15から品質情報を受信すると、所定の算出・更新法に基づいて、当該品質情報ごとに使用する変調方式を決定する際の基準となる閾値に対するマージンの計算を行い、保持しているマージンを更新する点で第1実施形態と同様である。ただし、このマージンの更新は、「無線通信装置2によるデータ送信時の変調方式の設定」のために行われ、マージン調整部171は、無線通信装置2等の他の無線通信装置との通信開始の時点で保持しているマージンは、その通信開始の時点で所定値(例えばゼロ)に初期化する。
対向側変調方式決定部174は、「無線通信装置2によるデータ送信時の変調方式の設定」のために、受信部14及び復調部15から品質情報を受信すると、閾値テーブル格納部173に格納された品質情報の種類ごとの閾値テーブル、及びマージン調整部171によって更新されたマージンを参照し、当該品質情報に対応する閾値テーブルに示される閾値に当該更新されたマージンを加算処理し、この加算処理後の閾値と当該品質情報の値との比較から変調方式を決定し、「無線通信装置2によるデータ送信時の変調方式」を指定する変調方式指定情報を変調部12に出力する。
閾値テーブル格納部173は、第1実施形態と同様に、品質情報の種類ごとの閾値テーブルを保持している。
変調方式設定部19は、復調部15から「無線通信装置2から指示された変調方式」を示す変調方式指定情報を取得して、当該指示された変調方式に変更するよう変調部12を設定する。
本実施形態の例においても、受信部14と復調部15のいずれか一方又は双方から得られる受信品質を示すそれぞれの品質情報を基に、対向側変調方式決定部174により変調方式指定情報を生成するよう構成することができる。どの受信品質についてどのような値を有する品質情報であるかは対向する無線通信装置1,2間で判別可能に予め定めたフォーマットで構成すればよい。
図8は、本発明による第3実施形態の無線通信装置1における制御方法を示すフローチャートである。
無線通信装置1は、送信部13により、対向する無線通信装置2に送信データの変調波の信号を無線通信装置2に向けて送信し、無線通信装置2に受信品質を計測させ(ステップS31)、変調方式に係る閾値のマージンを更新させ(ステップS32)、変調方式を決定させる(ステップS33)。即ち、無線通信装置1から当該変調波の信号を受信した無線通信装置2は、受信部24と復調部25のいずれか一方、又は双方により受信品質を計測する。
このとき、無線通信装置2は、マージン調整部271により、計測した受信品質を示す品質情報を基に変調方式に係る閾値のマージンを更新する。
また、無線通信装置2は、対向側変調方式決定部274により、閾値テーブル格納部273に格納された品質情報の種類ごとの閾値テーブル、及びマージン調整部271によって更新されたマージンを参照し、当該品質情報に対応する閾値テーブルに示される閾値に当該更新されたマージンを加算処理し、この加算処理後の閾値と当該品質情報の値との比較から変調方式を決定し、「無線通信装置1によるデータ送信時の変調方式」を指定する変調方式指定情報を変調部22及び送信部23により無線通信装置1に向けて出力する。
続いて、無線通信装置1は、変調方式設定部19により、復調部15から「無線通信装置2から指示された変調方式」を示す変調方式指定情報を取得して、当該指示された変調方式に変更するよう変調部12を設定する(ステップS34)。
続いて、無線通信装置1は、変調部12により、対向する無線通信装置2から指定されて設定した変調方式によりデータを変調し、送信部13により無線通信装置2に送信する(ステップS35)。
このように1以上の品質情報に対応する当該閾値テーブル内の閾値に対するマージンを当該1以上の品質情報が計測される度に前回計測時の品質情報を加味して調整するよう構成することで、様々な使用環境に対し、双方向に無線通信に係る通信の信頼性を高めることができる。また、誤り訂正処理前に受信品質に関する品質情報を取得して変調方式を決定するため、伝搬路の受信品質の変動に対して、迅速に適応変調することができる。
特に、第3実施形態の無線通信装置1は、実際に送信したデータについて対向する無線通信装置2により受信品質を計測させ、且つ変調方式を決定させるため、第1実施形態の無線通信装置1と比較して、より確実に伝搬路の受信品質の変動に対して、迅速に適応変調することができる。
尚、図7において、第3実施形態の無線通信装置1には変調方式変更判定部17aを設けず、第3実施形態の無線通信装置2には変調方式設定部29を設けていない無線通信システムとしてもよい。
以上、特定の実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の各実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、通信方式を時分割複信(Time Division Duplex:TDD)としてもよいし、周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)でもよい。
本発明によれば、様々な使用環境に対し、双方向に無線通信に係る通信の信頼性を高めることができるので、双方向に無線通信に係る無線通信制御の用途に有用である。
1,2 無線通信装置
11,21 誤り訂正符号化部
12,22 変調部
13,23 送信部
14,24 受信部
15,25 復調部
16,26 誤り訂正復号部
17,27 変調方式変更判定部
17a,27a 対向側変調方式変更判定部
18,28 品質情報生成部
19,29 変調方式設定部
171,271 マージン調整部
172,272 変調方式決定部
173,273 閾値テーブル格納部
174,274 対向側変調方式決定部

Claims (5)

  1. 変調方式を適応的に変更する無線通信装置であって、
    複数種の変調方式のうち1つを選択して変調信号を生成し無線通信により通信先装置に送信する変調・送信手段と、前記通信先装置から無線通信により送信された変調信号を受信して復調する受信・復調手段と、前記無線通信に係る経時的に計測された1以上の品質情報に応じて、使用する変調方式を適応的に変更判定し決定する変調方式変更判定手段とを備え、
    前記変調方式変更判定手段は、
    前記1以上の品質情報ごとに前記使用する変調方式を決定する際の基準となる閾値を示す閾値テーブルについて保持する閾値テーブル格納手段と、
    前記1以上の品質情報に対応する当該閾値テーブル内の閾値に対するマージンを、前記1以上の品質情報が計測される度に前回計測時の品質情報を加味する所定の算出・更新法により調整し更新するマージン調整手段と、
    前記マージンを前記1以上の品質情報に対応する当該閾値テーブル内の閾値に加算処理して得られる値を新たな閾値として、新たに得られた当該1以上の品質情報の値から当該使用する変調方式を決定する変調方式決定手段と、を備え
    前記1以上の品質情報によって示される値は、受信電力、CN比、及び変調誤差比のうち1以上を含み、前記1以上の品質情報を複数の品質情報とする際に、前記変調方式決定手段は、各品質情報で選択される変調方式のうち最も多くの品質情報から選択された変調方式を用いるよう決定し、複数の変調方式が候補となる際に、品質情報ごとに選択される変調方式のうち変調次数の最も小さい変調方式を用いるよう決定する手段を有することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記受信・復調手段は、前記通信先装置から無線通信により送信された変調信号を基に、前記1以上の品質情報を計測する手段を有することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記1以上の品質情報は当該無線通信装置における前記変調・送信手段によって送信した変調信号について前記通信先装置により計測され、
    前記受信・復調手段は、前記通信先装置により計測された当該1以上の品質情報を受信する手段を有することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記変調方式決定手段は、前記通信先装置の変調方式を指定するよう構成され、且つ前記通信先装置は、当該無線通信装置の変調方式を指定する変調方式指定情報を生成する手段を有するよう構成され、
    前記変調・送信手段は、該通信先装置から取得した前記変調方式指定情報を基に、複数種の変調方式のうち1つを選択して変調信号を生成し無線通信により該通信先装置に送信することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
  5. 変調方式を適応的に変更する無線通信装置の制御方法であって、
    (A)複数種の変調方式のうち1つを選択して変調信号を生成し無線通信により通信先装置に送信するステップと、
    (B)前記通信先装置から無線通信により送信された変調信号を受信して復調するステップと、
    (C)前記無線通信に係る経時的に計測された1以上の品質情報に応じて、使用する変調方式を適応的に変更判定し決定するステップとを含み、
    前記ステップ(C)は、
    前記1以上の品質情報ごとに前記使用する変調方式を決定する際の基準となる閾値を示す予め保持している閾値テーブルを参照し、前記1以上の品質情報に対応する当該閾値テーブル内の閾値に対するマージンを、前記1以上の品質情報が計測される度に前回計測時の品質情報を加味する所定の算出・更新法により調整し更新するステップと、
    前記マージンを前記1以上の品質情報に対応する当該閾値テーブル内の閾値に加算処理して得られる値を新たな閾値として、新たに得られた当該1以上の品質情報の値から当該使用する変調方式を決定するステップと、を含み、
    前記1以上の品質情報によって示される値は、受信電力、CN比、及び変調誤差比のうち1以上を含み、前記1以上の品質情報を複数の品質情報とする際に、前記ステップ(C)は、各品質情報で選択される変調方式のうち最も多くの品質情報から選択された変調方式を用いるよう決定し、複数の変調方式が候補となる際に、品質情報ごとに選択される変調方式のうち変調次数の最も小さい変調方式を用いるよう決定することを含むことを特徴とする無線通信装置の制御方法。
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