JP6538718B2 - カプセル化肥料の形成方法 - Google Patents

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Description

発明の属する技術分野
本発明は、概して、カプセル化肥料の形成方法、及び該方法により形成されたカプセル化肥料、具体的には、コア粒子及び該コア粒子の周りに配置された層を含むカプセル化肥料の形成方法であって、該層はイソシアネート成分と周囲水分との反応生成物を含む、前記形成方法に関する。
関連技術の説明
徐放性肥料などのカプセル化肥料が農業分野において知られている。このようなカプセル化肥料は、典型的には、コア粒子、典型的には肥料(例えば、尿素)の周りに配置された1つ以上のポリウレタン層を含む。ポリウレタン層の厚さ及び完全性は、カプセル化肥料の溶出速度、具体的には、コア粒子が分解してそれ自体、例えば、「ペイロード」を、水分を含む土壌中に放出する速度を制限する。
残念なことに、従来のカプセル化肥料の多くは不均一な厚さのポリウレタン層を含み、このため溶出速度が速くなる。このように溶出速度が速くなると無駄が生じ、また植物毒性、即ち、肥料の植物生長への毒性作用につながる。更に、従来のカプセル化肥料の多くは、ポリウレタン層に亀裂、窪み、凹み等の欠陥があるため、完全性に問題のあるポリウレタン層を有する。このような欠陥を含むポリウレタン層がコア粒子の周りに配置されると、亀裂、窪み、及び/又は凹みによって水や他の液体がポリウレタン層に浸透し、こうして早すぎる時点でコア粒子に接触して溶出させることとなる。このような欠陥を補うために、通常、コア粒子の周りに複数のポリウレタン層を配置しなければならず、その結果、カプセル化肥料を形成するために時間と費用のかかる製造プロセスとなる。更に、従来のカプセル化肥料の多くは、ポリウレタン層が適度な硬度と弾力性に欠けるため、破損しやすい。このような破損により、カプセル化肥料の貯蔵寿命が短縮し、カプセル化肥料の保管、取り扱い、及び使用中に無駄が生じる。
従来のポリウレタン層は、通常、一方の部分がイソシアネートであり、他方の部分がポリオールである2成分(「2K」)ウレタン系に基づく。コーティングプロセス中に存在する水分からのイソシアネート/水の副反応のために、ポリオールに対して過剰のイソシアネートが使用されることが多い。また、多くのプロセスは、イソシアネートとポリオールを異なる時間に又は厳密に同時に適用することを要求し、このことは製造時の矛盾となる。また、反応成分の適用中の矛盾した水分の問題もある。反応成分の適用中に水が多すぎる場合、ポリオール全てと反応するのに十分なイソシアネートがないこともあり得る。これは、ポリウレア反応(水とイソシアネート基の間の反応)がポリウレタン反応(ポリオールとイソシアネート基の間の反応)よりも速いことがあり得るためである。このことは、未反応のポリオールがカプセル化肥料の性能を低下させるという、得られた層の矛盾した特性につながり得る。
従って、カプセル化肥料の改良された形成方法を提供する機会が残されている。また、改善されたカプセル化肥料を提供する機会も残されている。
発明の概要と利点
カプセル化肥料の形成方法が開示されている。本方法はコア粒子を準備する工程を含む。コア粒子は、肥料を含み且つ外表面を有する。本方法は更に、コア粒子の外表面にイソシアネート成分を直接適用する工程を含む。イソシアネート成分はイソシアネート官能基を有する。本方法は更にイソシアネート成分を周囲水分と反応させてコア粒子の周りに配置された層を形成し、カプセル化肥料を形成する工程を含む。層はポリウレア結合を含む。任意に、層は更にポリウレタン結合を含み得る。
一般に、1つの成分(即ち、イソシアネート成分)のみを使用することは、2つ以上の反応性成分、例えば、イソシアネートとポリオールを使用する系と比較して、適用を単純化してカプセル化肥料の製造生産量を増加させる。一般に、イソシアネート成分が適用された後に起こる反応はポリウレア反応のみであるため、より一貫性のあるより良いコーティング層が得られる。一貫性のあるコーティング層を有することで、より標準化された徐放性の肥料も得られる。
本発明の別の利点は、添付の図面と関連付けて考慮する際に以下の詳細な説明を参照することによってより良く理解されるので容易に理解されることとなる:
図1は、コア粒子及び層を有するカプセル化肥料の断面図である。 図2は、中間層を更に有する別のカプセル化肥料の断面図である。 図3は、シーラント層を更に有する別のカプセル化肥料の断面図である。 図4は、中間層とシール層の両方を有する別のカプセル化肥料の断面図である。 図5は、実施例のカプセル化肥料の溶出速度を示すチャートである。
発明の詳細な説明
カプセル化肥料の形成方法が開示されている。また、本方法によって形成されるカプセル化肥料も開示されている。複数の視点を通して同じ番号が同じ部分を示す図を参照すると、本方法に従って形成されたカプセル化肥料は概して10で示される。カプセル化肥料10は縮尺通りには描かれていない。
本方法は、コア粒子12を準備する工程を含む。コア粒子12は外表面14を有する。本方法は更に、コア粒子12の外表面14に直接イソシアネート成分を適用する工程を含む。この方法は更にイソシアネート成分を周囲水分と反応させて、コア粒子12の周りに配置された層16を形成し、カプセル化肥料10を形成する工程を含む。層16はポリウレア結合を含む。特定の実施態様では、層16は更にポリウレタン結合を含む。
カプセル化肥料10はコア粒子12を含む。コア粒子12は肥料を含む。様々な実施態様では、コア粒子12の外表面14は肥料を含む。特定の実施態様では、コア粒子12全体が肥料を含む。特定の実施態様では、コア粒子12は本質的に肥料からなる。更なる実施態様では、コア粒子12は肥料からなる(即ち、肥料である)。
様々な実施態様では、肥料は、窒素、リン酸塩、カリ、硫黄、及びそれらの組み合わせの群から選択される。特定の実施態様では、肥料は窒素系である。適切な窒素系肥料の例としては、無水アンモニア、尿素、硝酸アンモニウム、尿素硝酸アンモニウム、硝酸カルシウムアンモニウム、及びそれらの組み合わせが挙げられる。特定の実施態様では、肥料は、尿素を含む、本質的に尿素からなる、又は尿素からなる。他の実施態様では、肥料はリン酸塩系である。適切なリン酸塩系肥料の例としては、リン酸、リン酸一アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸硫酸アンモニウム、及びそれらの組み合わせが挙げられる。更に別の実施態様では、肥料はカリ系である。適切なカリ系肥料の例としては、カリ、硝酸アンモニウム、及びそれらの組み合わせが挙げられる。更に別の実施態様では、肥料は硫黄系である。適切な硫黄系肥料の例としては、硫酸アンモニウム、硫酸、及びそれらの組み合わせが挙げられる。肥料の様々な組み合わせは、コア粒子12として、又はコア粒子12中で使用され得る。適切な肥料は、様々な供給業者から市販されており、この開示は特定のものに限定されない。
典型的には、カプセル化肥料10は、例えば、図面に示すような、コア粒子12の1つを含む。しかしながら、カプセル化肥料10は、上記コア粒子12のうち2つ以上の任意の組み合わせも含み得る。このような実施態様では、コア粒子12は、コア粒子組成物のブレンド、コア粒子12の個々のサブ粒子、及び/又は異なるコア粒子組成物の層を含み得るが、これらに限定されない。例えば、コア粒子12は硫黄を含む内部コアを含むことができ、その際、外部コアは内部コアの周りに配置されて且つ尿素を含む(図示せず)。
コア粒子12は様々な大きさと形状であり得る。典型的には、コア粒子12は、実質的に球形であり、約0.1〜約5ミリメートル(mm)、約0.1〜約2.5ミリメートル(mm)、約0.25〜約1ミリメートル(mm)の平均直径、又は約0.1mm〜約5mmの間の任意の平均直径を有する。不規則な粒子、楕円形の粒子、及び/又は小板状の粒子など、他のサイズ及び/又は形状のコア粒子12も使用され得る。
様々な実施態様では、コア粒子12は適用工程の前に水分を有する。コア粒子12は様々な含水率を有し得る。典型的には、コア粒子12は、少なくとも約1質量パーセント(質量%)の含水率、あるいは約1〜約20質量%、約1〜約10質量%、約5〜約10質量%の含水量、又は約1〜約20質量%の間の任意の含水率を有する。
含水率は、意図的な添加(例えば、浸漬、噴霧、コーティング、ディップ等による)によって付与され得るが、更に典型的には固有のものである。例えば、特定の肥料(例えば、尿素)は吸湿性である。吸湿性の高い肥料は大気中の水分を吸収しやすい。これは、肥料の日常的な製造、取扱い、及び/又は保管中に起こり得る。換言すれば、水分/水を意図的に添加する必要はない。コア粒子12の含水率は、以下に更に説明するように周囲水分を確保するのに役立つ。更に、コア粒子12の含水率により、コア粒子12の外表面14上に又はそこで表面水分を得ることもできる。このような場合、残りの水分は、概してコア粒子12全体に存在する及び/又は概して含水率の勾配として存在する。
コア粒子12の外表面14が表面水分を含む実施態様では、反応工程は、イソシアネート成分を周囲水分及び表面水分と反応させてカプセル化肥料10を形成することとして更に定義される。このように、コア粒子12の外表面14に適用された後、イソシアネート成分の両側で反応が起こる。具体的には、イソシアネート成分によってもたらされるイソシアネート官能基は、(形成中に)コア粒子12の外表面14上で表面水分と自由に反応し、同様に層16の表面20で周囲水分とも自由に反応する。
別の実施態様では、コア粒子12の外表面14は、アミン官能基(即ち、「表面アミン」)を含む。コア粒子12が肥料として尿素を含む場合など、表面アミンはコア粒子12によって提供され得る。これらの実施態様では、反応工程は、イソシアネート成分を周囲水分及びアミン官能基と反応させてカプセル化肥料10を形成することとして更に定義される。このように、コア粒子12の外表面14に適用された後、イソシアネート成分の両側で反応が起こる。具体的には、イソシアネート成分によってもたらされるイソシアネート官能基は、(形成中に)コア粒子12の外表面14上でアミン基と自由に反応し、同様に層16の表面20で周囲水分とも自由に反応する。
関連する実施態様では、コア粒子12の外表面14は、表面水分及び表面アミンの両方を含む。これらの実施態様では、反応工程は、イソシアネート成分を周囲水分、表面水分、及びアミン官能基と反応させてカプセル化肥料10を形成することとして更に定義される。この反応スキームは、前述の実施態様の組み合わせである。具体的には、イソシアネート成分によって付与されるイソシアネート官能基は、(形成中に)コア粒子12の外表面14上で表面水分及び表面アミンと自由に反応し、同様に層16の表面20で周囲水分とも自由に反応する。
コア粒子12は、カプセル化肥料10中に様々な量で存在し得る。典型的には、コア粒子12は、それぞれ100pbwのカプセル化肥料10を基準として、約75〜約99質量部(pbw)、約90〜約99質量部(pbw)、約96〜約98質量部(pbw)の量で、又は約75〜約99pbwの間の任意の量でカプセル化肥料10中に存在する。
図に示すように、層16はコア粒子12の周りに配置されている。本明細書で使用されるように、「〜の周りに配置された」との用語は、コア粒子12の部分被覆及び完全被覆の両方を包含することが理解されるべきである。典型的には、コア粒子12は、層16によって完全に覆われており、それによってコア粒子12を環境条件への暴露(例えば、早すぎる水分への暴露)から保護する。
層16は様々な平均厚さであり得る。層16は、典型的には、従来のカプセル化層、例えば、従来の肥料カプセル化層の厚さに似た平均厚さを有する。様々な実施態様において、層16は、少なくとも約5ミクロン、少なくとも約10ミクロン、少なくとも約15ミクロン、あるいは約15〜約300ミクロン、約50〜約200ミクロン、約100〜150ミクロン、約125〜約150ミクロンの平均厚さ、又は約5〜約300ミクロンの間の任意の平均厚さを有する。層16は、カプセル化肥料10の溶出速度などの1つ以上の所望の特性に応じて様々な厚さに形成することができる。従って、平均厚さは本明細書に具体的に記載された厚さよりも薄くても厚くてもよい。特定の実施態様では、図1及び図3のように、層16はコア粒子12と直接接触している。換言すれば、層16とコア粒子12の外表面14との間に介在層(又はその一部)が存在しない。
層16の様々な実施態様に関して、「ポリウレア」との用語は、ポリウレア結合及び/又はウレア結合の両方を含む化学的性質を包含することが理解されるべきである。様々な実施態様では、層16はポリウレア層16として定義されている。更なる実施態様では、層16は、ポリウレア結合並びに更なる結合、例えば、ポリウレタン結合及び/又はウレタン結合を含む。例えば、以下に記載される特定の実施態様では、層16は、ポリウレア/ポリウレタン層16として更に定義される。本明細書で使用されるように、層16の説明は、概してポリウレア層16又はポリウレア/ポリウレタン層16の説明と交換可能である。
典型的には、層16は、イソシアネート成分と水との反応生成物を含む。具体的には、層16は、イソシアネート成分と最初は周囲水分の形態である水との反応生成物を含む。更なる実施態様では、層16は本質的にイソシアネート成分と水との反応生成物からなる。更に別の実施態様では、層16は、イソシアネート成分と水との反応生成物からなる(即ち、反応生成物である)。これらの実施態様では、水分の一部は、全て周囲水分によってではなく、表面水分によっても付与され得る。表面水分との反応に加えて又はその代わりに、表面アミンも反応生成物に寄与し得る。
層16は、カプセル化肥料10中に様々な量で存在し得る。典型的には、層16は、それぞれ100pbwのカプセル化肥料10を基準として、約25pbw〜約1pbw、約10pbw〜約1pbw、約4pbw〜約2pbwの量で、又は約25pbw〜約1pbwの間の任意の量でカプセル化肥料10中に存在する。一般的に、本開示は、従来技術のカプセル化肥料に対して、より少ない材料の使用、例えば、より少ないイソシアネート成分の使用を提供する。
イソシアネート成分はイソシアネート官能基を有する。イソシアネート成分は、典型的には、2つ以上のイソシアネート官能基(NCO)を有するポリイソシアネートを含む。適切なポリイソシアネートとしては、慣用の脂肪族、脂環式、芳香脂肪族及び芳香族イソシアネートが挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施態様では、イソシアネート成分は、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、高分子ジフェニルメタンジイソシアネート(PMDI)、及びそれらの組み合わせの群から選択される。高分子ジフェニルメタンジイソシアネートは、当該技術分野ではポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネートとも呼ばれる。特定の実施態様では、イソシアネート成分はMDIを含む。他の適切なイソシアネートの例としては、トルエンジイソシアネート(TDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
様々な実施態様では、イソシアネート成分は、イソシアネート末端プレポリマーを含む、実質的にイソシアネート末端プレポリマーからなる又はイソシアネート末端プレポリマーからなる(即ち、イソシアネート末端プレポリマーである)。イソシアネート末端プレポリマーは、典型的には、イソシアネートとポリオール及び/又はポリアミンとの反応生成物である。イソシアネートは、任意の種類のイソシアネート、例えば、上記のポリイソシアネートのうちの1つ以上であり得る。様々な種類のポリオール及びポリアミンが使用され得る。
1つ以上のポリオールの使用は、ポリウレタン結合をイソシアネート末端プレポリマーに、従って層16に付与するのに有用である。同様に、1つ以上のポリアミンの使用は、ポリウレア結合をイソシアネート反応性成分に、従って層16に付与するのに有用である。ポリウレタン結合を形成するためのイソシアネートとヒドロキシル基との間の反応は当該技術分野において理解されている。更には、ポリウレア結合を形成するためのイソシアネート基とアミン基との間の反応は、当該技術分野において理解されている。当業者は、使用される特定のイソシアネート成分に応じてポリウレア結合のみ又はポリウレア結合とポリウレタン結合の両方を有する層16の実施態様を容易に想定することができる。
特定の実施態様では、イソシアネート末端プレポリマーは、MDIと少なくとも2つのヒドロキシル官能基を有するポリオールとの反応生成物を含む。これらの実施態様では、イソシアネート末端プレポリマーは、層16がポリウレア/ポリウレタン層16であるようにポリウレタン結合を含む。更に、イソシアネート成分は、イソシアネート末端プレポリマーに加えて遊離イソシアネートも含み得る。このような場合、イソシアネート末端プレポリマーは、イソシアネート成分中に様々な量で存在し得る。典型的には、イソシアネート末端プレポリマーは、それぞれ100pbwのイソシアネート成分を基準として、約10pbw〜約90pbw、約25pbw〜約75pbw、約40pbw〜約60pbw、約45pbw〜約55pbwの量で、又は約25pbw〜約75pbwの間の任意の量で存在する。
イソシアネート末端プレポリマーを使用することにより、以下のような1つ以上の非限定的な利点が得られると考えられる。イソシアネート末端プレポリマーの使用は、ポリオール(及び/又はポリアミン)とイソシアネートとの間のより一貫性のある反応を保証し、望ましい疎水性を有する一貫性のある層16をもたらし得る。具体的には、適用/コーティングプロセス中の競合する反応(ポリウレア対ポリウレタンの反応)がないため、改良されたより一貫した特性(例えば、硬度、粘着性、表面張力、疎水性、靭性等)を有する層16が得られる。典型的には、カプセル化肥料10の形成の間に1成分(即ち、プレポリマー)のみが適用されるので、2成分(例えば、イソシアネート及びポリオール)の混合比の問題は存在しない。従って、複雑な又は多数の散布器は必要とされていない。2成分の代わりに1成分を適用することによっても、適用時間が早くなり、層16が改良され、及び/又はカプセル化肥料10の生産量が増加する。
イソシアネート末端プレポリマーを製造するために使用する場合、ポリオールは、典型的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、グリセロール、トリメチロールプロパン、トリエタノールアミン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、及びそれらの組み合わせの群から選択される。特定の実施態様では、イソシアネート末端プレポリマーを形成するために利用されるポリオールは、グラフトポリオールである。一実施態様では、グラフトポリオールはポリマーポリオールである。他の実施態様では、グラフトポリオールは、ポリ尿素(PHD)ポリオール、ポリイソシアネート重付加(PIPA)ポリオール、及びそれらの組み合わせの群から選択される。
イソシアネート末端プレポリマーを製造するために使用する場合、ポリアミンは、典型的には、エチレンジアミン、トルエンジアミン、ジアミノジフェニルメタン及びポリメチレンポリフェニレンポリアミン、アミノアルコール、及びそれらの組み合わせの群から選択される。適切なアミノアルコールの例としては、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、及びそれらの組み合わせが挙げられる。イソシアネート末端プレポリマーは、上記のポリオール及び/又はポリアミンのうち2つ以上の組み合わせから形成され得る。
イソシアネート成分はまた、カルボジイミド、アロファネート、イソシアヌレート、及びビウレットなどの変性イソシアネートであってもよい。他の適切なイソシアネート及び任意の成分としては、Menteによる米国特許第7,416,785号明細書(U.S. Pat. Nos. 7,416,785)及びMenteによる米国特許第8,303,680号明細書(U.S. Pat. Nos. 8,303,680)、Hudsonらによる米国特許出願公開第2013/0305796号明細書(U.S. Pat. App. Pub. Nos. 2013/0305796)及びNeffらによる米国特許出願公開第2013/0309499号明細書(U.S. Pat. App. Pub. Nos. 2013/0309499)、及びNeffらによる国際公開第2012/151506号(WO2012151506)に記載されているものが挙げられ、それらの開示はその全体が本明細書に援用されている。適切なイソシアネート成分の特別な例としては、商標LUPRANATE(登録商標)の下で、ニュージャージー州、フローラムパークのBASF社から市販されているもの、例えば、LUPRANATE(登録商標)M、LUPRANATE(登録商標)MI、LUPRANATE(登録商標)M20、LUPRANATE(登録商標)M20SB、LUPRANATE(登録商標)M20HB、LUPRANATE(登録商標)M20FB、及びLUPRANATE(登録商標)MP102のイソシアネートが挙げられる。
イソシアネート成分は様々な粘度であり得る。典型的には、イソシアネート成分は、例えば、イソシアネート成分を吹き付け、噴霧及び/又は霧吹きして、イソシアネート成分をコア粒子12の外表面14に適用することによる、イソシアネート成分のコア粒子12への特別な適用に適した粘度を有する。特定の実施態様では、イソシアネート成分は、ASTM D2196に従って、25℃で約10cps〜約5,000cps、約25cps〜約2,500cps、約50cps〜約1,500cps、約100cps〜約1,000cps、約500cps〜約1,000cps、又は25℃で約10cps〜約5,000cpsの間の任意の粘度を有する。適用技術に関わらず、イソシアネート成分の粘度は、コア粒子12を適切に被覆するのに十分でなければならない。
イソシアネート成分は、様々な公称官能価及びNCO含有率であり得る。特定の実施態様では、イソシアネート成分は、約1〜約5、約1.5〜約4、約2〜約3の公称官能価、又は約1〜約5の間の任意の公称官能価を有する。特定の実施態様では、イソシアネート成分は、それぞれ100pbwのイソシアネート成分を基準として、約1質量%〜約50質量%、約1質量%〜約40質量%、約1質量%〜約30質量%、約10質量%〜約30質量%、約20質量%〜約25質量%のNCO含有率、又は約20質量%〜約50質量%の間の任意のNCO含有率を有する。上記のNCO含有率は、概して無欠陥層16の形成を助けるより高い分子架橋密度のイソシアネート成分をもたらし、また、単位質量当たりの化学結合量がより多いイソシアネート成分をもたらしてコスト効率を改善する。イソシアネート成分は、上記のイソシアネート及び/又はイソシアネート末端プレポリマーの任意の組み合わせを含み得る。
反応生成物は、添加剤成分を更に含み得る。使用する場合、添加剤成分は、典型的には、離型剤、触媒、殺生物剤、充填剤、可塑剤、安定剤、架橋剤、連鎖延長剤、連鎖停止剤、空気放出剤、湿潤剤、表面改質剤、水分捕捉剤、乾燥剤、粘度低下剤、補強剤、着色剤、酸化防止剤、相容化剤、紫外線安定剤、チキソトロピー剤、老化防止剤、潤滑剤、カップリング剤、溶剤、レオロジー促進剤、増粘剤、帯電防止剤、及びそれらの組み合わせの群から選択される。使用する場合、添加剤成分は通常の量で存在し得る。添加剤成分は、上記添加剤の任意の組み合わせを含み得る。添加剤成分は、使用される添加剤に応じてイソシアネート成分に対して反応性及び/又は不活性であり得る。
特定の実施態様では、添加剤成分は触媒成分を含む。換言すれば、層16は触媒の存在下で形成される。一実施態様では、触媒成分は錫触媒を含む。適切な錫触媒としては、有機カルボン酸の錫(II)塩、例えば、酢酸錫(II)、オクタン酸錫(II)、エチルヘキサン酸錫(II)及びラウリン酸錫(II)が挙げられる。一実施態様では、有機金属触媒は、有機カルボン酸のジアルキル錫(IV)塩であるジブチル錫ジラウレートを含む。適切な有機金属触媒の具体例、例えばジブチル錫ジラウレートは、商標DABCO(登録商標)で、ペンシルバニア州アレンタウンのエアープロダクツアンドケミカルズ社(Air Products and Chemicals, Inc.)から市販されている。有機金属触媒は、有機カルボン酸の他のジアルキル錫(IV)塩、例えば、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫マレアート及びジオクチル錫ジアセテートも含み得る。
他の好適な触媒の例としては、塩化鉄(II);塩化亜鉛;オクタン酸鉛;トリス(ジアルキルアミノアルキル)−s−ヘキサヒドロトリアジン、例えば、トリス(N,N−ジメチルアミノプロピル)−s−ヘキサヒドロトリアジン;テトラアルキルアンモニウム水酸化物、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム;アルカリ金属水酸化物、例えば、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム;アルカリ金属アルコキシド、例えば、ナトリウムメトキシド及びカリウムイソプロポキシド;並びに10〜20個の炭素原子及び/又は側方OH基を有する長鎖脂肪酸のアルカリ金属塩が挙げられる。
他の適切な触媒、特に三量化触媒の更なる例としては、N,N,N−ジメチルアミノプロピルヘキサヒドロトリアジン、カリウム、酢酸カリウム、N,N,N−トリメチルイソプロピルアミン/ギ酸塩、及びそれらの組合せが挙げられる。適切な三量化触媒の具体例は、POLYCAT(登録商標)の商標でエアープロダクツアンドケミカルズ社から市販されている。
他の適切な触媒、特に第三級アミン触媒の更に別の例としては、ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミノエトキシエタノール、トリエチルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、N,N,N’,N’,N’’−ペンタメチルジプロピレントリアミン、トリス(ジメチルアミノプロピル)アミン、N,N−ジメチルピペラジン、テトラメチルイミノ−ビス(プロピルアミン)、ジメチルベンジルアミン、トリメチルアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N−メチルピロリドン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、ビス(2−ジメチルアミノ−エチル)エーテル、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン(DMCHA)、N,N,N’,N’,N’’−ペンタメチルジエチレントリアミン、1,2−ジメチルイミダゾール、3−(ジメチルアミノ)プロピルイミダゾール、及びそれらの組み合わせが挙げられる。適切な第三級アミン触媒の具体例は、POLYCAT(登録商標)の商標でエアープロダクツアンドケミカルズ社から市販されている。
使用する場合、触媒成分は通常の量で使用することができる。触媒成分は、上記の触媒のあらゆる組み合わせを含み得る。特定の実施態様では、カプセル化肥料10は、触媒の不在下で形成される。
1種以上の触媒を使用する実施態様では、イソシアネート成分と周囲水分との間の反応のために触媒が意図的に添加され得る。あるいは、又はそれに加えて、周囲水分と反応する前に、1種以上の触媒が既にイソシアネート成分中に存在し得る。例えば、イソシアネート末端プレポリマーを使用する場合、プレポリマーを最初に形成するために1種以上の触媒(例えば、第三級アミン触媒)が使用されてよく、このような触媒は層16の形成中になお存在し得る。
特定の実施態様では、添加剤成分は、層16を着色するために、着色剤、例えば、色素及び/又は顔料を含む。着色剤は、層16の完全性を視覚的に評価することができ、様々なマーケティングの利点をもたらすことができる。使用する場合、着色剤は通常の量で使用することができる。
特定の実施態様では、コア粒子12の外表面14は、肥料以外の化合物で、少なくとも部分的に被覆されているか、あるいは完全に被覆されている。例えば、図2及び図4に示すように、カプセル化肥料10は、コア粒子12と層16との間に配置された中間層18を含む。具体的には、中間層18はコア粒子12の周りに配置されており、層16は中間層18の周りに配置されている。
中間層18は、部分的な又は完全な被覆であってもよい。中間層18は、典型的にはこの化合物から形成されている。典型的には、中間層18は、層16の形成前に既にコア粒子12上に存在している。例えば、中間層18は、コア粒子12の保護層であり得る。
様々な実施態様では、この化合物は、当該技術分野において粉塵抑制剤と呼ぶことができる。粉塵抑制剤は、コア粒子12を取り扱うのに有用であり、且つ防塵の抑制に加えて又はその代わりの他の目的(例えば、凝集、皮膚接触、吸湿等の防止)のために存在し得る。粉塵抑制剤は、典型的には液体、例えば油であるが、固体、例えばワックスであり得る。粉塵抑制剤の具体例は、石油残渣、水素化鉱油、及びワックスである。使用され得るワックスの適切な例としては、有機ワックス、熱可塑性ポリマー、鉱油、又はそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。より具体的には、ワックスは、パラフィン系オイル、パラフィン系ワックス、植物系ワックス、トリグリセライド、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、オレフィン、ポリエチレン、石油ワックス、及びそれらの組み合わせを含み得る。一実施態様では、ワックスは石油ワックスを含む。別の実施態様では、ワックスは、石油ワックスと少なくとも1種の他のワックスを含む。
任意であるが、粉塵抑制剤は様々な量で使用することができる。典型的には、中間層18は、それぞれ100pbwのコア粒子12を基準として、約0.1pbw〜約10pbw、約0.1pbw〜約5pbw、約0.5pbw〜約3pbw、又は約0.1pbw〜約10pbwの間の任意の量で存在する。中間層18は、上記の層16の場合のように、様々な平均厚さであり得る。
典型的には、層16は形成後に実質的に水を含まない。「実質的に含まない」とは、これらの実施態様では、水が、それぞれ100pbwの層16を基準として、約5pbw以下、約2.5pbw以下、約1pbw以下、又は0pbwに近似するか0pbwに等しい量で存在することを意味する。層16が完全に水を含まない場合、層16は無水に分類される。一般的に、軟化、破裂、又は他の隣接するカプセル化肥料10又は表面への固着/凝集などによる、早い段階での分解からカプセル化肥料10を保護するために、層16に水が殆ど又は全くないことが好ましい。このような劣化は、コア粒子12の早すぎる放出を引き起こし、無駄を生じさせ得る。
特定の実施態様では、層16は、実質的にパラフィンなどのワックスを含まない。「実質的に含まない」とは、これらの実施態様では、ワックスが、それぞれ100pbwの層16を基準として、約5pbw以下、約2.5pbw以下、約1pbw以下、又は0pbwに近似するか0pbwに等しい量で存在することを意味する。典型的には、層16は、層16を均一にするワックスを殆ど又は全く有していないので、層16に水が浸透するのを防ぐことができる。しかしながら、ワックスは、使用される特定の成分、例えば、イソシアネート成分と適合する場合、層16で使用することができる。慣用のワックスとその量を使用することができる。特定の実施態様では、カプセル化肥料10は、ワックスの非存在下で形成される。
特定の実施態様では、層16は実質的に硫黄を含まない。「実質的に含まない」とは、これらの実施態様では、硫黄が、それぞれ100pbwの層16を基準として、約5pbw以下、約2.5pbw以下、約1pbw以下、又は0pbwに近似するか0pbwに等しい量で存在することを意味する。この方法はここで更に詳細に説明される。
図3及び図4を参照すると、カプセル化肥料10は、層16の周りに配置されたシーラント層22を含み得る。シーラント層22は、層16内の不完全部を封止し、カプセル化肥料10の流動特性を改善し、且つ改善された防湿特性をもたらし得る。シーラント層22は、パラフィン系ワックス、植物系ワックス、トリグリセリド、微結晶性熱可塑性ポリマー、鉱油、石油ワックス又はそれらの組み合わせなどの有機ワックスを含み得る。より具体的には、シーラント層22は、パラフィン系オイル、パラフィン系ワックス、植物系ワックス、トリグリセリド、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム、オレフィン、ポリエチレン、及びそれらの組み合わせを含み得る。シーラント層22を形成するのに適した更なるシーラントは、Hudsonらによる米国特許出願公開第2013/0305796号明細書(U.S. Pat. App. Pub. No. 2013/0305796)に記載されている。
シーラント層22は、上記のもの以外の他の材料を含み得る。シーラント層22は、様々な従来の添加剤を含み得る。例えば、シーラント層22は、耐摩耗性及びバリア性を改善するための様々なポリマー、取り扱い性を改善するための粘着防止補助剤、染料、及び他の公知の補助剤を含み得る。
一般に、シーラント層22は、コア粒子12及び層16の融点よりも低い融点を有する。例えば、シーラント層22は約80℃を下回る融点を有し且つその適用工程の温度で流動し得る。シーラント層22は、約60℃、50℃又は40℃を下回る温度で層16に適用した後に非タックフリーであり得る。更には、シーラント層22は、層16を有するコア粒子12上での良好な流動性を可能にするために、その適用温度で約1,500cP未満又は約1,000cP未満の溶融粘度を有し得る。
任意であるが、シーラントは様々な量で使用され得る。例えば、カプセル化肥料10は、カプセル化肥料10の所望の放出速度に応じて様々な量でシーラント層22を含み得る。典型的には、シーラント層22は、それぞれ約100pbwのカプセル化肥料10を基準として、約0.1〜約10pbw、約0.1〜約5pbw、約0.5〜約3pbwの量で、又は約0.1〜約10pbwの間の任意の量で存在する。シーラント層22は、上記の層16の場合のように、様々な平均厚さであり得る。
上記で紹介したように、コア粒子12がもたらされる。コア粒子12は、自由流動粒子状など様々な方法で準備することができる。典型的には、コア粒子12を容器に入れてコア粒子12を保持し、カプセル化肥料10の形成を補助する。容器は様々な大きさや形状であってよく、カプセル化肥料10の製造の間、その中に成分を保持するために閉鎖可能又は密封可能でなければならない。コア粒子12は中間層18の有無に関わらず準備することができる。
様々な実施態様では、本方法は、コア粒子12を加熱する工程を更に含む。コア粒子12は、直接的な熱及び/又は間接的な熱により加熱され得る。例えば、容器が(例えば、熱交換器を介して)加熱され得る、容器内の空気が加熱され得る、コア粒子12が加熱され得る等、及びそれらの組み合わせである。容器内の周囲空気に依存してイソシアネート成分との反応のための周囲水分を得てもよいが、コア粒子12の加熱は、周囲水分の少なくとも一部、あるいは周囲水分の大部分(又は全部)をイソシアネート成分との反応のために確保するのに有用である。これは、特に、コア粒子12の肥料が吸湿性である(例えば、肥料が尿素を含む)場合である。コア粒子12の加熱は、イソシアネート成分を間接的に加熱し、反応を促進すること等にも有用であり得る。
特定の実施態様では、コア粒子12は、少なくとも約20℃の温度、あるいは約15℃〜約45℃、約40℃〜約90℃、約60℃〜約120℃の温度、又は約0℃〜200℃の間の任意の温度に加熱される。コア粒子12は、様々な時間にわたり加熱することができる。周囲水分、特にコア粒子12によってもたらされる周囲水分を保持/確保するために、容器は閉じられなければならない。容器を閉じることは温度を維持するのにも有用である。特定の実施態様では、容器を加熱して、そこに配置されたコア粒子12を加熱する。更なる実施態様では、容器は、均一な混合、加熱等を可能にするタンブラーである。
特定の実施態様では、本方法は更にイソシアネート成分を加熱する工程を含む。これは、コア粒子12の加熱に加えて又はそれに代わり得る。イソシアネート成分は、直接及び/又は間接加熱を介して加熱され得る。例えば、イソシアネート成分は、イソシアネート成分を容器に入れる前に(例えば、ドラム及び/又はインライン内で)予熱され得る。特定の実施態様では、イソシアネート成分は、少なくとも約0℃の温度、あるいは約20℃〜約40℃、約25℃〜約60℃、約15℃〜約80℃の温度、又は約0℃〜150℃の間の任意の温度に加熱される。
イソシアネート成分はコア粒子12に適用される。接触時(及び当該技術分野で理解されている反応条件下の間)、イソシアネート成分と周囲水分が反応し始めて、コア粒子12の周りに配置された層16を形成する。具体的には、コア粒子12の外表面14にイソシアネート成分を適用した後、周囲水分(即ち、気体状の水)がイソシアネート成分によってもたらされる遊離イソシアネート基と反応し始めてポリウレア結合を形成し、その結果、層16を形成すると考えられる。適用されたイソシアネート成分が容器内の周囲空気/水分よりも低い温度の場合、周囲水分の一部が、適用されたイソシアネート成分上で液体の形に凝縮し、これが層16の形成を更に容易にするとも考えられる。また、表面水分及び/又は表面アミン(存在する場合)とイソシアネート成分との間で反応が起こることもあり得る。
イソシアネート成分は、当該技術分野で理解されている様々な方法によって適用され得る。適切なカプセル化方法の例としては、バルクコーティング、タンブリング、シートコーティング、パンコーティング、流動床コーティング、共押出、スプレー及びスピニングディスクカプセル化等が挙げられる。これらの方法及び他のカプセル化方法は、当業者には理解されている。
特定の実施態様では、コア粒子12が適切な装置内で撹拌されている間に、イソシアネート成分は、コア粒子12、典型的には多数のコア粒子12上に吹き付けられ、噴霧され、及び/又は霧化される。イソシアネート成分をコア粒子12上に吹き付け、噴霧、及び/又は霧化することにより、一般に、コア粒子12の周りに配置された均一で完全な無欠陥層16が得られる。イソシアネート成分を吹き付け、噴霧、及び/又は霧化することによっても、より薄くてより安価な層16がコア粒子12の周りに配置される。複数の適用工程を使用して層16の厚さを増やすことができる。イソシアネート成分の吹き付け、噴霧及び霧化は、容器内で1つ以上のノズルを使用して行うことができる。特定の実施態様では、イソシアネート成分はコア粒子12上に吹き付けられる。
コア粒子12の付着量を最大限にするために様々な実施態様では、イソシアネート成分は一般に、コア粒子12がロータリーブレンダー又は類似の装置内で(即ち、容器と同様に)回転される時に、コア粒子12上にイソシアネート成分の小滴を吹き付けるか又はイソシアネート成分の粒子を噴霧又は霧化することによって適用される。別の例としては、コア粒子12を、少なくとも1つのスピニングディスクアトマイザーを備えた回転式ドラムブレンダー内でイソシアネート成分により被覆することができる。バッフルを含むタンブラー、ドラム、又はローラーも容器として使用することができる。あるいは、コア粒子12をキャリア、例えば、ふるい分けコンベヤベルトに直接供給することができ、イソシアネート成分を、例えば、吹き付け又はシーティングによって、コア粒子12に適用して、カプセル化肥料10を形成することができる。層16が完全に硬化する前に、カプセル化肥料10は、典型的には、凝集を避けるために動かし続ける。場合により、シーラントを、後で、上記のイソシアネート成分と同じ方法で適用し、シーラント層22を形成することができる。
適用されてコア粒子12と混合されるべきイソシアネート成分の量は、複数の変動要素、例えば、特定のイソシアネート成分、コア粒子12のサイズ及び種類、カプセル化肥料10の意図する最終用途、所望の層16の厚さ、所望のカプセル化肥料10の特性等に応じて変わる。
典型的には、本開示の方法は、イソシアネート反応性成分をコア粒子12に適用してカプセル化肥料10を形成する工程を含まない。換言すれば、イソシアネート反応性成分はコア粒子12の外表面14に存在していない。イソシアネート反応性成分は、典型的には、ポリオール、ポリアミン、水、及びそれらの組み合わせの群から選択される。上記のように、イソシアネート成分は、コア粒子12の外表面14に直接適用される。従って、意図的に適用されたイソシアネート反応性成分から形成される介在層は存在しない。表面の水分はいくらか存在し得るが、これはコア粒子12に水を意図的に適用することの範囲外である。
カプセル化肥料10は、様々なサイズ及び形状であり得る。典型的には、カプセル化肥料10は、実質的に球形であり、約0.5mm〜約7.5mm、約0.5mm〜約3mm、約1mm〜約2mmの平均直径、又は約0.5mm〜約7.5mmの間の任意の平均直径を有する。しかしながら、カプセル化肥料10は、他の形状、例えば、不規則な形状、ぽつぽつと穴のあいた形状、長方形又は小板状であり得る。
カプセル化肥料10は、様々な方法で消費者に供給され得る。典型的には、カプセル化肥料10は、取扱い及び使用の容易さのために約1ポンド〜約80ポンドのカプセル化肥料10を含有する紙袋及び/又はプラスチック袋などの袋に供給される。このような袋には、カプセル化肥料10に加えて他の栄養素及び/又は充填剤、例えば、典型的には、従来の肥料と一緒に含まれているものを含めることができる。特定の実施態様では、袋には、カプセル化肥料と非カプセル化肥料の両方を含めることができる。袋には、異なる層16の厚さによって付与され得る、異なる溶出速度を有するものなど、異なる等級のカプセル化肥料10を含めることができる。
様々な種類のカプセル化肥料10は、ブレンドで消費者に供給することができ、例えばカプセル化肥料10は、様々なコア粒子12、例えば、窒素とカリウム、窒素と硫黄等の様々な種類の肥料を有する。カプセル化肥料10は、また、様々な物理的特性、例えば、様々なサイズ及び形状、様々な溶出速度、様々な硬度等のものであり得る。このような特性を以下に記載する。一般に、カプセル化肥料10は凝集しないので、カプセル化肥料10は使い易さのために注ぐことができる、即ち、自由流動性であり、それによってカプセル化肥料10を供給及び/又は散布するために使用される装置を詰まらせない。
カプセル化肥料10は、複数の変動要素、例えば、特定の成分及びそれらの使用量、コア粒子12のサイズ及び形状、カプセル化肥料10のサイズ及び形状、並びに層16の厚さに応じて様々な硬度(又は「クラッシュ」強度)を有し得る。典型的には、カプセル化肥料10は、従来技術のカプセル化肥料と比較して優れた硬度を有する。カプセル化肥料10の硬度は、より長い寿命のカプセル化肥料10をもたらし、その結果、カプセル化肥料10は、取扱いに優れ且つ貯蔵/貯蔵寿命を有する。具体的には、層16は、従来のカプセル化肥料と比較して、カプセル化肥料10の弾力性を高める。典型的には、カプセル化肥料10は、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約5ヶ月、又は少なくとも約10ヶ月の貯蔵寿命を有する。カプセル化肥料10は、一部、水分への暴露(又はその不足)に基づいて、ほぼ無限の貯蔵寿命、より典型的には20年以上の貯蔵寿命を有し得る。
カプセル化肥料10はまた、コア粒子12、例えば、肥料を、持続放出の方法で提供するのに有用である。持続放出、即ち、層16が穿孔されて、コア粒子12を周囲環境に放出できるのに必要な時間は、複数の変動要素、例えば、特定の成分及びその使用量、コア粒子12のサイズ及び形状、カプセル化肥料10のサイズ及び形状、並びに層16の厚さに応じて変わる。このような測定は、カプセル化肥料10を水で満たされたビーカーに入れて、カプセル化肥料10を水で完全に覆うことによって容易に試験することができる。層16の穿孔は、カプセル化肥料10の目視検査により及び/又は水の透明度の変化を観察することにより評価することができる。穿孔は、ピンホールから層16の剥がれ落ちまで及び得る。持続放出は、層16がコア粒子12を完全に包み込む場合のみ利用される;そうでなければ、コア粒子12は既に周囲環境に少なくとも部分的に曝されている。
カプセル化肥料10の持続放出も、上記で紹介されるように、カプセル化肥料10の溶解速度と関連する。溶解速度は、一般に、どれくらいのコア粒子12が周囲環境中に分散されているかの目安である。例えば、カプセル化肥料10が、例えば雨又は灌漑からの水分に曝されると、一定量の肥料が時間とともに周囲の土壌に放出される。カプセル化肥料10は、従来技術のカプセル化肥料と比較して、優れた溶解速度を有する。一般に、本開示のカプセル化肥料10は、一定の溶解速度を有する、即ち、コア粒子12は一定期間にわたりほぼ定常状態で放出される。あるいは、又はそれに加えて、本開示のカプセル化肥料10は徐放性を有する、例えば、カプセル化肥料10が十分な量の水分に初めて曝されて層16に浸透した後に、コア粒子12が溶解し始めて、ある期間放出する。
このような溶解が機能する1つの方法は、層16に浸透することによって、水がカプセル化肥料10に入り込めることである。水が入った後、水はコア粒子12と相互作用することができる。例えば、コア粒子12が窒素系肥料を含む場合、水が層16を通って移動した後、窒素系肥料はカプセル化肥料10内部の溶液に溶解し、溶液は次に層16を通って周囲の土壌に移動し、窒素を運ぶ。コア粒子12が肥料である場合、水及び/又は他の液体は一般に層16に速すぎて浸透することができず、従って水及び/又は他の液体が急速にコア粒子12を溶解することを防ぎ、それにより植物毒性を防止し、そしてより予測可能で且つ制御された溶解速度をもたらす。
本開示の方法及びカプセル化肥料を例示する以下の実施例は、本発明を説明することを意図しており、本発明を制限するものではない。
実施例
カプセル化肥料を、ラボスケールタンブラー(又はミキサー)内で調製する。コア粒子、特に尿素肥料球をタンブラーに加える。タンブラーを閉じる。タンブラーを加熱し、その中の周囲水分を確保する。具体的には、コア粒子を約60℃に90分間加熱する。コア粒子は、加熱前に約5質量%〜約10質量%の含水率を有する。含水率は水分バランスによって決定することができる。
イソシアネート成分を約35℃に加熱する。イソシアネート成分は、液体変性MDI、特に過剰の4,4’−MDIと少なくとも1種のポリオールとの反応生成物を含むイソシアネート末端プレポリマーである。イソシアネート成分は、23質量%のNCO含有率、25℃で700cpsの粘度を有し且つBASF社から市販されている。
タンブラーを開けて、イソシアネート成分をタンブラー内に及びコア粒子の上に吹き付ける。タンブラーを閉じ、回転させてコア粒子とイソシアネート成分とを確実に完全に接触させる。完全に接触させることで、コア粒子の周りに配置された層が生じる。層はポリウレア/ポリウレタン層である。回転はアグロメレーションを最小限にし続け、その結果、カプセル化肥料、即ち、カプセル化尿素球の自由流動群が得られる。全体的に、層は全コア粒子の質量を基準として3質量%で適用される。
図5を参照すると、様々なカプセル化肥料の溶解速度を評価することができる。「1成分」カプセル化肥料(即ち、本発明の実施例)は、3質量%の層を有する上記の実施例である。「2成分系A」及び「2成分系B」カプセル化肥料(即ち、比較例)は、イソシアネート及びイソシアネート反応性成分をコア粒子に別々に適用することによってそれぞれ形成される。「A」及び「B」は、それぞれ、2.5質量%のウレタン/尿素及び0.5質量%のワックスを含む3質量%の層を有する。比較例は、一般に、Menteによる米国特許第7,416,785号明細書(U.S. Pat. No. 7,416,785)の開示によって形成される。チャートに示されているように、本発明の実施例の溶解速度は、一般に、時間の経過とともに比較例よりも一定になると考えられる。
添付の特許請求の範囲は、詳細な説明に記載された特定の化合物、組成物又は方法を表現することに制限されず、これらは添付の特許請求の範囲内に入る特定の実施態様の間で変更され得ることが理解されるべきである。様々な実施態様の特定の特徴又は態様を説明するために本明細書で依拠される全てのマーカッシュ群に関して、異なる、特別な、及び/又は予期せぬ結果が、他の全てのマーカッシュメンバーとは無関係にそれぞれのマーカッシュ群の各メンバーから得られることが評価されるべきである。マーカッシュ群の各メンバーは、個別に又は組み合わせて依拠され、添付の特許請求の範囲内の特定の実施態様に対して適切な根拠を示す。
また、本発明の様々な実施態様を記載する際に依拠される任意の範囲及び部分範囲が、独立的に及び包括的に添付の特許請求の範囲内に含まれ、このような値が本明細書に明記されていない場合でも、その中の整数値及び/又は小数値を含む、全ての範囲を記載し且つ考慮することが理解されるべきである。当業者は、列挙された範囲及び部分範囲が本発明の種々の実施態様を十分に記載し且つ可能にし、かかる範囲及び部分範囲が、関連する2分の1、3分の1、4分の1、5分の1等に更に詳細に記載され得ることを容易に理解する。ほんの一例として、「0.1〜0.9の」範囲は、下方の3分の1、即ち、0.1〜0.3、中央の3分の1、即ち、0.4〜0.6、上方の3分の1、即ち、0.7〜0.9に更に詳細に記載されてよく、これらは個別に且つ包括的に添付の特許請求の範囲内に含まれ、また、個別に及び/又は包括的に依拠され且つ添付の特許請求の範囲内の特定の実施態様に対して適切な根拠を示し得る。更に、「少なくとも」、「よりも大きい」、「未満」、「以下」等の範囲を規定又は修飾する言葉に関して、このような言葉は、部分範囲及び/又は上限若しくは下限を含むことが理解されるべきである。別の例として、「少なくとも10」の範囲は、本質的に、少なくとも10〜35の部分範囲、少なくとも10〜25の部分範囲、25〜35の部分範囲等を含み、各部分範囲は、個別に及び/又は包括的に依拠されてよく、添付の特許請求の範囲内の特定の実施態様に対して適切な根拠を示す。最後に、開示された範囲内の個々の数値は依拠され、添付の特許請求の範囲内の特定の実施態様に対して適切な根拠を示す。例えば、「1〜9の」範囲は、種々の個々の整数、例えば3、及び小数点(又は分数)を含む個々の数値、例えば4.1を含み、これらの数値は依拠され、添付の特許請求の範囲内の特定の実施態様に対して適切な根拠を示す。
本発明は、本明細書に例示的な方法で記載されており、使用されてきた用語は、限定ではなくむしろ説明の用語の範疇に入ることが意図されていると理解されるべきである。本発明の多くの修飾及び変更は、上記の教示に照らして可能である。本発明は、添付の特許請求の範囲内に具体的に記載されたもの以外でも実施され得る。独立請求項及び従属請求項の全ての組み合わせの主題(単一及び複数従属の両方)は、本明細書において明らかに考慮されている。

Claims (13)

  1. カプセル化肥料の形成方法であって、前記方法は以下の工程:
    肥料を含み且つ外表面を有するコア粒子を準備すること;
    イソシアネート官能基を有するイソシアネート成分をコア粒子の外表面に直接適用すること;及び
    イソシアネート成分と周囲水分とを反応させてコア粒子の周りに配置された層を形成し、カプセル化肥料を形成すること
    を含み、
    その際、層がポリウレア結合、及び任意に、ポリウレタン結合を含む前記形成方法であり、但し、ポリオール、ポリアミン、水、及びそれらの組合せの群から選択されるイソシアネート反応性成分をコア粒子に適用してカプセル化肥料を形成する工程を含まない、前記形成方法。
  2. イソシアネート反応性成分がコア粒子の外表面上に存在しない、請求項1に記載の方法。
  3. コア粒子が肥料以外の化合物で少なくとも部分的に被覆され、適用工程の前にイソシアネート成分に対して不活性である、請求項1又は2に記載の方法。
  4. イソシアネート成分がイソシアネート末端プレポリマーを含み、ただし、イソシアネート末端プレポリマーがポリウレタン結合を含み、これにより層がポリウレア/ポリウレタン層として更に規定され、且つイソシアネート末端プレポリマーが、
    i)ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)と少なくとも2つのヒドロキシル官能基を有するポリオールとの反応生成物を含むか;
    ii)100質量部のイソシアネート成分を基準として、10質量部〜90質量部、あるいは25質量部〜75質量部、あるいは40質量部〜60質量部の量で存在するか、あるいは
    iii)i)とii)の両方
    である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. イソシアネート成分が:
    i)高分子ジフェニルメタンジイソシアネート(PMDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、及びそれらの組み合わせの群から選択されるか;
    ii)1質量%〜50質量%、あるいは1質量%〜40質量%のNCO含有率を有するか;あるいは
    iii)i)とii)の両方
    である、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. コア粒子が適用工程の前に、少なくとも1質量%、あるいは1質量%〜20質量%の含水率を有する、請求項1から5までのいずれか1項に記載の方法。
  7. イソシアネート成分との反応のために、コア粒子を少なくとも0℃の温度に、あるいは0〜200℃の温度に加熱して周囲水分の少なくとも一部、あるいは周囲水分の大部分を確保する工程;及び
    イソシアネート成分を加熱する工程
    のうち少なくとも1つを更に含む、請求項6に記載の方法。
  8. 適用工程が吹き付けとして更に規定される、請求項1から7までのいずれか1項に記載の方法。
  9. コア粒子の外表面が表面水分を含み、反応工程がイソシアネート成分と周囲水分及び表面水分とを反応させてカプセル化肥料を形成することとして更に規定される、請求項1から8までのいずれか1項に記載の方法。
  10. コア粒子の外表面がアミン官能基を含み、反応工程がイソシアネート成分と周囲水分、表面水分(存在する場合)及びアミン官能基とを反応させてカプセル化肥料を形成することとして更に規定される、請求項1から9までのいずれか1項に記載の方法。
  11. 層が:
    i)コア粒子と直接接触し;及び/又は
    ii)実質的に硫黄を含まず;及び/又は
    iii)触媒の存在下で形成され;及び/又は
    iv)少なくとも5ミクロン、あるいは1〜300ミクロン、あるいは5〜200ミクロンの平均厚さを有する、請求項1から10までのいずれか1項に記載の方法。
  12. 外表面14を有するコア粒子12と、前記コア粒子12の周りに配置された層16とを有するカプセル化肥料であって、
    前記コア粒子12は肥料を含み、
    前記コア粒子12の外表面14には、イソシアネート官能基を有するイソシアネート成分が存在するが、ポリオール、ポリアミン、水、及びそれらの組合せの群から選択される意図的に適用されたイソシアネート反応性成分は存在しておらず、かつ、前記コア粒子12の周りに配置された層16は、前記イソシアネート成分と周囲水分との反応により形成されたポリウレア結合を含む層であり、前記イソシアネート反応性成分から形成される介在層は存在していない、前記カプセル化肥料。
  13. コア粒子12の外表面14が、粉塵抑制剤を含む中間層18によって少なくとも部分的に被覆されている、請求項12に記載のカプセル化肥料。
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