<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図10によって説明する。本実施形態では、テレビ受信装置10TV、テレビ受信装置10TVに用いられる液晶表示装置10、及び液晶表示装置10に用いられるバックライト装置12について例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、図4及び図5などに示す上側を表側とし、同図下側を裏側とする。
本実施形態に係るテレビ受信装置10TVは、図1に示すように、液晶表示装置10と、当該液晶表示装置10を挟むようにして収容する表裏両キャビネット10Ca,10Cbと、電源10Pと、テレビ信号を受信するチューナー(受信部)10Tと、スタンド10Sと、を備えて構成される。液晶表示装置(表示装置)10は、全体として横長(長手)の方形状(矩形状)をなし、縦置き状態で収容されている。この液晶表示装置10は、図2に示すように、画像を表示する表示パネルである液晶パネル11と、液晶パネル11に表示のための光を供給する外部光源であるバックライト装置(照明装置)12と、を備え、これらが枠状のベゼル13などにより一体的に保持されるようになっている。
次に、液晶表示装置10を構成する液晶パネル11及びバックライト装置12について順次に説明する。このうち、液晶パネル(表示パネル)11は、平面に視て横長な方形状をなしており、一対のガラス基板が所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両ガラス基板間に電界印加に伴って光学特性が変化する物質である液晶分子を含む液晶層(図示せず)が封入された構成とされる。一方のガラス基板(アレイ基板、アクティブマトリクス基板)には、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子(例えばTFT)と、ソース配線とゲート配線とに囲まれた方形状の領域に配されてスイッチング素子に接続される画素電極と、がマトリクス状に平面配置される他、配向膜等が設けられている。他方のガラス基板(対向基板、CF基板)には、R(赤色),G(緑色),B(青色)等の各着色部が所定配列でマトリクス状に平面配置されたカラーフィルタが設けられる他、各着色部間に配されて格子状をなす遮光層(ブラックマトリクス)、画素電極と対向状をなすベタ状の対向電極、配向膜等が設けられている。なお、両ガラス基板の外側にはそれぞれ偏光板が配されている。また、液晶パネル11における長辺方向がX軸方向と一致し、短辺方向がY軸方向と一致し、さらに厚さ方向がZ軸方向と一致している。
続いて、バックライト装置12について詳しく説明する。バックライト装置12は、図2に示すように、表側(出光側、液晶パネル11側)に開口する光出射部(出光部、開口部)14bを有した略箱型をなすシャーシ14と、シャーシ14の光出射部14bを覆うようにして配される複数の光学部材15と、複数の光学部材15における外周縁部の間に介在する形で配されるフレーム16と、を備える。さらに、シャーシ14内には、LED(光源)17と、LED17が実装されたLED基板18と、LED基板18においてLED17に対応した位置に取り付けられる拡散レンズ(光源)19と、シャーシ14内の光を反射させる反射シート(反射部材)20と、LED基板18及び反射シート20をシャーシ14に対して固定するための固定部材21と、が備えられる。このように、本実施形態に係るバックライト装置12は、シャーシ14内において液晶パネル11及び光学部材15の直下位置にLED17が配されてその発光面17aが対向状をなす、いわゆる直下型とされる。以下では、バックライト装置12の各構成部品について詳しく説明する。なお、本実施形態に係るバックライト装置12におけるオプティカルディスタンス(具体的には、反射シート20の底側反射部20aから光学部材15に至るまでの距離によって定義される光学距離)は、例えば10mm〜40mm程度とされるが、必ずしもその限りではない。
シャーシ14は、例えばアルミニウム板や電気亜鉛めっき綱板(SECC)などの金属板からなり、図3から図5に示すように、液晶パネル11と同様に横長な方形状(矩形状、長方形状)をなす底板部(底部)14aと、底板部14aの各辺(一対の長辺及び一対の短辺)の外端部からそれぞれ表側(光出射側)に向けて立ち上がる側板部(側部)14cと、各側板部14cの立ち上がり端から外向きに張り出す受け板部(受け部)14dと、からなり、全体としては表側に向けて開口した浅い略箱型(略浅皿状)をなしている。シャーシ14は、その長辺方向がX軸方向と一致し、短辺方向がY軸方向と一致している。シャーシ14における底板部14aは、LED基板18に対して裏側、つまりLED17に対してその発光面17a側(光出射側)とは反対側に配されている。この底板部14aは、短辺方向についての各端位置であり且つ長辺方向についての各端位置、つまり四隅位置に4つの角部を有している。側板部14cは、底板部14aの外周端部、つまり各角部を構成する一対の長辺側の外端部及び一対の短辺側の外端部からそれぞれ表側に向けて立ち上がるとともに、底板部14aに対してそれぞれ傾斜状をなしている。4枚の側板部14cは、表側の開口端側(光出射部14b側)ほど開口間口が広くなるよう全体としてラッパ状をなしている。このような構成により、液晶表示装置10及びテレビ受信装置10TVの外観が薄く見えるようになり、デザイン性などに優れる。受け板部14dには、表側からフレーム16及び次述する光学部材15が載置可能とされる。各受け板部14dには、フレーム16がねじ止めされている。
光学部材15は、図2に示すように、液晶パネル11及びシャーシ14と同様に平面に視て横長の方形状をなしている。光学部材15は、図4及び図5に示すように、その外縁部が受け板部14dに載せられることで、シャーシ14の光出射部14bを覆うとともに、液晶パネル11とLED17との間に介在して配される。光学部材15は、LED17に対して表側、つまり光出射側に所定の間隔を空けて対向状をなしている。光学部材15は、裏側(LED17側、光出射側とは反対側)に配される拡散板15aと、表側(液晶パネル11側、光出射側)に配される光学シート15bと、から構成される。拡散板15aは、所定の厚みを持つほぼ透明な樹脂製の基材内に拡散粒子を多数分散して設けた構成とされ、透過する光を拡散させる機能を有する。光学シート15bは、拡散板15aと比べると板厚が薄いシート状をなしており、例えば2枚が積層して配されている。具体的な光学シート15bの種類としては、例えば拡散シート、レンズシート、反射型偏光シートなどがあり、これらの中から適宜に選択して使用することが可能である。
フレーム16は、図2に示すように、液晶パネル11及び光学部材15の外周縁部に沿う枠状をなしている。このフレーム16と各受け板部14dとの間で光学部材15における外縁部を挟持可能とされている(図4及び図5)。また、このフレーム16は、液晶パネル11における外縁部を裏側から受けることができ、表側に配されるベゼル13との間で液晶パネル11の外縁部を挟持可能とされる(図4及び図5)。
次に、LED17及びLED17が実装されるLED基板18について説明する。LED17は、図4及び図5に示すように、LED基板18上に表面実装されるとともにその発光面17aがLED基板18側とは反対側を向いた、いわゆる頂面発光型とされている。LED17は、発光面17aが光学部材15の板面と対向状をなす位置関係にある。LED17は、LED基板18の板面に固着される基板部上に半導体発光素子であるLEDチップ(LED素子)を樹脂材により封止した構成とされる。基板部に実装されるLEDチップは、主発光波長が1種類とされ、具体的には、青色を単色発光するものが用いられている。その一方、LEDチップを封止する樹脂材には、LEDチップから発せられた青色の光により励起されて所定の色を発光する蛍光体が分散配合されており、全体として概ね白色光を発するものとされる。
LED基板18は、図3から図5に示すように、横長な方形状(矩形状、長方形状)をなしており、長辺方向(長さ方向)がX軸方向と一致し、短辺方向(幅方向)がY軸方向と一致する状態でシャーシ14内において底板部14aに沿って延在しつつ収容されている。LED基板18の基材は、シャーシ14と同じアルミ系材料などの金属製とされ、その表面に絶縁層を介して銅箔などの金属膜からなる配線パターン(図示せず)が形成され、さらには最外表面には、白色を呈する反射層(図示せず)が形成された構成とされる。この反射層によりLED17から出射されてLED基板18側に戻された光を反射することで、その反射光を表側に向けて立ち上げて出射光として利用することが可能とされる。なお、LED基板18の基材に用いる材料としては、セラミックなどの絶縁材料を用いることも可能である。このLED基板18の基材の板面のうち、表側を向いた板面(光学部材15側を向いた板面)には、上記した構成のLED17が表面実装されており、ここが実装面18aとされる。LED17は、LED基板18における長辺方向(X軸方向)に沿って複数が直線的に並列して配されるとともに、LED基板18に形成された配線パターンにより直列接続されている。具体的には、LED基板18には、10個のLED17がX軸方向に沿って直線的に且つ間欠的に並んで配されており、その配列間隔がほぼ一定(等間隔)とされている。
上記のような構成のLED基板18は、図3に示すように、シャーシ14内においてX軸方向及びY軸方向に沿って複数ずつが互いに長辺方向及び短辺方向を揃えた状態で並んで配置されている。具体的には、LED基板18は、シャーシ14内においてX軸方向に2枚ずつ、Y軸方向に9枚ずつ、合計18枚が行列状に並んでおり、Y軸方向についての配列間隔がほぼ一定とされている。従って、シャーシ14の底板部14aの面内においてLED17は、X軸方向及びY軸方向について複数ずつ行列状(マトリクス状)に配置されていると言える。また、LED基板18のうち後述する固定部材21の取付位置に対応する位置には、固定部材21を通すための貫通孔が形成されている(図4及び図5)。
そして、各LED基板18には、図3及び図4に示すように、LED17に対する給電のためのコネクタ部(給電部)22が設けられている。コネクタ部22は、LED基板18における長さ方向(X軸方向)の一端部における実装面18aに実装されている。従って、このLED基板18は、LED17及びコネクタ部22が片側の板面上に実装された片面実装タイプとされ、両面実装タイプのものよりも製造コストが低くなっている。各LED基板18は、その長辺方向についての両端部のうち、各コネクタ部22が実装された側の端部がシャーシ14における長辺方向の両端側に、各コネクタ部22が実装されない側の端部がシャーシ14における長辺方向の中央側に、それぞれ位置するよう配置されている。従って、各コネクタ部22は、シャーシ14における長辺方向の両端側においてY軸方向に沿って直線的に並ぶ形で配されている。コネクタ部22には、図示しない配線部材が接続されており、この配線部材を介して図示しないLED駆動基板(光源駆動基板)から駆動電力が供給されるようになっている。つまり、このコネクタ部22は、「ワイヤーツーボード(Wire To Board)」タイプである。また、LED基板18のうち、コネクタ部22が設けられた側とは反対側の端部において配線パターンが折り返し状をなす形で設けられている。なお、本実施形態に係るコネクタ部22における高さ寸法(Z軸方向についての寸法)は、例えば1.5mm程度とされるが、必ずしもその限りではない。いずれにしても、コネクタ部22の高さ寸法は、既述したオプティカルディスタンスに比べると、遙かに小さいものとされる。
拡散レンズ19は、ほぼ透明で(高い透光性を有し)且つ屈折率が空気よりも高い合成樹脂材料(例えばポリカーボネートやアクリルなど)からなる。拡散レンズ19は、図3及び図4に示すように、所定の厚みを有するとともに、平面に視て略円形状に形成されており、LED基板18に対して各LED17を表側(光出射側)から個別に覆うよう、つまり平面に視て各LED17と重畳するようそれぞれ取り付けられている。拡散レンズ19は、LED17の発光面17aと対向しており、その対向部分が円弧状に凹んだ形状とされている。そして、この拡散レンズ19は、LED17から発せられた指向性の強い光を拡散させつつ出射させることができる。つまり、LED17から発せられた光は、拡散レンズ19を介することにより指向性が緩和されるので、隣り合うLED17間の間隔を広くとってもその間の領域が暗部として視認され難くなる。これにより、輝度ムラの発生を抑制しつつもLED17の設置個数を少なくすることが可能となっている。この拡散レンズ19は、平面に視てLED17とほぼ同心となる位置に配されている。
反射シート20は、表面が光の反射性に優れた白色を呈するものとされており、図2から図5に示すように、シャーシ14の内面をほぼ全域にわたって覆う大きさ、つまり底板部14aに沿って平面配置された全LED基板18を一括して覆う大きさを有している。この反射シート20によりシャーシ14内の光を表側(光出射側、光学部材15側)に向けて反射させることができる。反射シート20は、全体としては略擂鉢状をなしており、LED基板18及び底板部14aに倣って延在するとともに各LED基板18を一括してそのほぼ全域を覆う大きさの底側反射部20aと、底側反射部20aの各外端部から表側に立ち上がって少なくとも一部が底側反射部20aに対して傾斜状をなす4つの立ち上がり反射部20bと、各立ち上がり反射部20bの外端部から外向きに延出するとともにシャーシ14の側部14cの受け板部14dに載せられる延出部(外縁部)20cと、から構成されている。
反射シート20の底側反射部20aは、図4及び図5に示すように、各LED基板18における表側の面、つまりLED17の実装面18aに対して表側に重なる形で配される。底側反射部20aは、シャーシ14の底板部14a及び光学部材15の板面に並行する形で延在する構成とされているため、光学部材15までのZ軸方向についての間隔が面内の全域にわたってほぼ一定とされている。底側反射部20aには、各LED17と平面に視て重畳する位置に各LED17及び各拡散レンズ19を個別に挿通する挿通孔(光源挿通孔)20dが開口して設けられている。この挿通孔20dは、各LED17及び各拡散レンズ19の配置に対応してX軸方向及びY軸方向について行列状(マトリクス状)に複数が並んで配置されている。また、底側反射部20aには、各固定部材21と重畳する位置に各固定部材21を通す孔が複数開口して形成されている。このように底側反射部20aは、平面に視てLED17と重畳する配置とされており、シャーシ14内の「LED配置領域(光源配置領域)」に配されている、と言える。底側反射部20aは、短辺方向についての各端位置であり且つ長辺方向についての各端位置、つまり四隅位置に4つの角部20a1を有している。
立ち上がり反射部20bは、図3から図5に示すように、底側反射部20aの外周端部、つまり各角部20a1を構成する一対の長辺側の外端部及び一対の短辺側の外端部からそれぞれ表側に向けて立ち上がる形で4つが設けられている。各立ち上がり反射部20bのうち、短辺側の一対の立ち上がり反射部20bSは、各LED基板18における各コネクタ部22と平面に視て重畳する配置とされている。これにより、各コネクタ部22は、表側から短辺側の一対の立ち上がり反射部20bSにより覆われることになる。短辺側の立ち上がり反射部20bSは、コネクタ部22と重畳する「コネクタ部重畳立ち上がり反射部(給電部重畳立ち上がり反射部)」である、と言える。なお、以下では立ち上がり反射部20bを区別する場合には、長辺側のものの符号に添え字Lを、短辺側のものの符号に添え字Sを付し、区別せずに総称する場合には、符号に添え字を付さないものとする。各立ち上がり反射部20bは、平面に視てLED17とは非重畳となる配置とされており、シャーシ14内の「LED非配置領域(光源非配置領域)」に配されている、と言える。LED非配置領域に配された立ち上がり反射部20bは、少なくとも一部が底側反射部20aに対して傾斜状をなしていることで、反射光に所定の角度付けをすることができ、それによりLED非配置領域において光量不足(暗部)が生じ難くなっている。延出部20cは、シャーシ14の受け板部14dと、光学部材15の拡散板15aと、の間で挟み込まれることでその保持が図られている。なお、反射シート20における各部位20a〜20cの間の境界位置には、展開状態から組み立てる際に折り目を付けやすくするためのミシン目(図示せず)が設けられるのが好ましい。このようにすれば、母材から打ち抜いて得た展開状態の反射シート20に、ミシン目に沿って曲げ加工を施すことで、反射シート20の立体形状を容易に成形することができる。
固定部材21は、ポリカーボネートなどの合成樹脂製とされており、表面が光の反射性に優れた白色を呈する。固定部材21は、図4及び図5に示すように、LED基板18及び底側反射部20aの面に沿う本体部と、本体部から裏側、つまりシャーシ14の底板部14a側に向けて突出して底板部14aに固定される固定部と、を少なくとも備える。固定部材21は、各LED基板18に対して複数ずつ重畳する形で取り付けられており、その配置が特定のLED17に対してX軸方向について隣り合うものとされる。このように平面配置された複数の固定部材21によって各LED基板18及び反射シート20の底側反射部20aがシャーシ14の底板部14aに対して取付状態に固定されるようになっている。なお、複数の固定部材21には、本体部から表側に突出するとともに光学部材15を裏側から支持する支持部を有するものが含まれている。
ところで、従来のバックライト装置では、反射シートにおける立ち上がり反射部が底側反射部に対する傾斜角度が全長にわたって一定とされていたため、立ち上がり反射部における立ち上がり基端位置が、底側反射部に対する傾斜角度に依存した配置となっている。このため、LED基板においてコネクタ部側の端に位置するLEDをバックライト装置の端位置に近づけるのには限界があり、当該端に位置するLEDからバックライト装置の端側へと供給される光量が不足しがちとなっていた。また、上記のように底側反射部に対する傾斜角度が全長にわたって一定とされる立ち上がり反射部においては、その基端側に反射光量が極端に少なくなる領域が局所的に生じてしまいそこが暗部として視認されるおそれがあった。
そこで、本実施形態に係る反射シート20は、図6に示すように、短辺側の一対の立ち上がり反射部20bSを、相対的に底側反射部20aに近い立ち上がり基端側部分23と相対的に底側反射部20aから遠い立ち上がり先端側部分24とに区分したとき、立ち上がり基端側部分23が立ち上がり先端側部分24よりも底側反射部20aに対してなす角度が相対的に大きくなる構成とされている。このような構成によれば、従来のように底側反射部に対する立ち上がり反射部の傾斜角度が全域にわたって立ち上がり先端側部分の同傾斜角度と同じとされる場合に比べると、短辺側の各立ち上がり反射部20bSにおける立ち上がり基端位置(立ち上がり基端側部分23の立ち上がり基端位置)をバックライト装置12における端位置に近づけることができ、それに伴って各立ち上がり反射部20bSに最も近いLED17を上記端位置により近い配置とすることが可能となる。これにより、バックライト装置12における端側部分にLED17からの光をより多く供給することができるので、バックライト装置12における端側部分からの出射光量と中央側部分からの出射光量との間に生じ得る差が緩和され、もって輝度ムラを好適に抑制することができる。また、従来のように底側反射部に対する立ち上がり反射部の傾斜角度が全域にわたって一定とされた場合には、短辺側の各立ち上がり反射部20bSの基端側に反射光量が極端に少なくなる領域が局所的に生じてそこが暗部となる可能性があるが、上記のように立ち上がり反射部20bSが立ち上がり基端側部分23が立ち上がり先端側部分24よりも底側反射部20aに対してなす角度が大きくされることで、上記のような暗部の発生が抑制されて輝度ムラを好適に抑制することができる。このように、輝度ムラが抑制されれば、バックライト装置12の薄型化を図る上でも好適となる。なお、長辺側の一対の立ち上がり反射部20bLは、図7に示すように、全長にわたって底側反射部20aに対する傾斜角度がほぼ一定とされている。
上記のように立ち上がり基端側部分23と立ち上がり先端側部分24とで底側反射部20aに対する傾斜角度が異なる(前者が後者よりも大きい)立ち上がり反射部20bSは、図6に示すように、LED基板18のコネクタ部22を覆う形で配されている。詳しくは、立ち上がり反射部20bSは、立ち上がり基端側部分23の立ち上がり先端位置(立ち上がり先端側部分24との境界位置)が、Z軸方向についてコネクタ部22よりも高くなるよう構成されており、それによりコネクタ部22に対する立ち上がり反射部20bSの干渉が避けられている。ここで、仮に、従来のように立ち上がり反射部の傾斜角度を一定にしたまま立ち上がり基端位置をコネクタ部に近づけると、立ち上がり反射部がコネクタ部に干渉することになるため、立ち上がり反射部にコネクタ部を通すための開口を設けることになるが、そのような開口を設けると、その開口からコネクタ部側へと光が漏れ出すなどによって暗部が生じることが懸念される。その点、上記のような立ち上がり反射部20bSによれば、開口を設けることなくコネクタ部22との干渉を避けつつコネクタ部22を覆うことができるので、バックライト装置12内の光反射率が均一に保たれて出射光量が局所的に少なくなる暗部が生じ難いものとなるとともに、立ち上がり反射部20bSによって光が効率的に反射される。これにより、輝度ムラの抑制を図る上でより好適となるとともに、光の利用効率が高くて低消費電力化などを図る上で好適となる。
短辺側でコネクタ部22と重畳する立ち上がり反射部20bSにおける立ち上がり基端側部分23は、図6に示すように、底側反射部20aに対する傾斜角度がほぼ90°(直角)とされている。つまり、立ち上がり反射部20bSは、立ち上がり基端側部分23が底側反射部20aに対してほぼ垂直をなす形で立ち上がっている。このようにすれば、立ち上がり反射部20bSを構成する立ち上がり基端側部分23における立ち上がり基端位置が、立ち上がり基端側部分23における立ち上がり先端位置(立ち上がり先端側部分24との境界位置)とX軸方向についてほぼ同じ配置となる。つまり、立ち上がり反射部20bSにおける立ち上がり基端位置がバックライト装置12の端位置(コネクタ部22)に最も近い配置となるので、バックライト装置12における端側部分にLED17からの光をさらに多く供給することができる。これにより、バックライト装置12における端側部分からの出射光量と中央側部分からの出射光量との間に生じ得る差がより好適に緩和され、もって輝度ムラを一層好適に抑制することができる。特に、立ち上がり反射部20bSにおける立ち上がり基端側部分23における底側反射部20aに対する傾斜角度は、85°〜95°の範囲とされるのが好ましい。このような構成によれば、仮に上記傾斜角度が85°を下回った場合に比べると、LED17をバックライト装置12における端位置のより近くに設置することが可能となるので、輝度ムラを抑制する上でより好適となるとともに、立ち上がり反射部20bSにおける立ち上がり基端側部分23によってコネクタ部22を覆う高さを十分に確保することができてコネクタ部22に対する立ち上がり反射部20bSの干渉を好適に避けることができる。また、仮に上記傾斜角度が95°を上回る場合に比べると、立ち上がり反射部20bSによる光反射性能(具体的には、LED17及び拡散レンズ19からの光を反射する際に光に付与する角度付けに係る特性)を良好に発揮することができる。これに対し、立ち上がり反射部20bSにおける立ち上がり先端側部分24は、底側反射部20aに対する傾斜角度が90°よりも小さく、鋭角となっている。従って、立ち上がり反射部20bSは、立ち上がり先端側部分24と光学部材15(拡散板15a)との間のZ軸方向についての間隔が、立ち上がり先端側部分24の立ち上がり基端位置(立ち上がり基端側部分23との境界位置)から立ち上がり先端位置へ向けて連続的に漸次減少するものとされている。
短辺側でコネクタ部22と重畳する立ち上がり反射部20bSは、図6に示すように、立ち上がり先端側部分24が、立ち上がり基端側部分23よりも延面距離が長くなるよう形成されている。このような構成によれば、立ち上がり反射部20bSのうち、底側反射部20aに対する傾斜角度が相対的に小さい立ち上がり先端側部分24によって光をバックライト装置12における端位置へ向けて効率的に導くことができ、輝度ムラの抑制を図る上で好適となる。また、この立ち上がり反射部20bSは、立ち上がり基端側部分23と立ち上がり先端側部分24との境界位置の高さが全域にわたって一定とされる。このような構成によれば、立ち上がり反射部20bSの形状が単純化されるので、反射シート20の製造や設計が容易なものとなる。
また、シャーシ14を構成する側板部14cは、図6に示すように、底板部14aに対する傾斜角度が、短辺側でコネクタ部22と重畳する立ち上がり反射部20bSにおける立ち上がり先端側部分24の底側反射部20aに対する傾斜角度よりも大きくなるよう形成されている。このような構成によれば、側板部14cと立ち上がり反射部20bSとの干渉を防ぎつつそれらの間に十分な空間を確保することができる。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。液晶表示装置10の電源を投入すると、図示しないコントロール基板のパネル制御回路により液晶パネル11の駆動が制御されるとともに、図示しないLED駆動基板のLED駆動回路によりLED基板18のLED17の駆動が制御される。点灯されたLED17からの光は、図4及び図5に示すように、拡散レンズ19によって広角に拡散された形で光学部材15(拡散板15a及び各光学シート15b)に照射され、光学部材15にて所定の光学作用が付与された後に液晶パネル11へと照射されて、液晶パネル11の表示画素に基づく画像の表示に利用される。
ここで、反射シート20の作用について詳しく説明する。反射シート20のうちの底側反射部20aは、図4及び図5に示すように、シャーシ14の底板部14aの各端部を除いた大部分を覆う形で配されるとともに、底板部14aの板面に並行するフラットなシート状をなしているので、拡散板15aなどの光学部材15により裏側に戻された光、液晶パネル11により裏側に戻された光、及び拡散レンズ19から出射されて正面方向に対してなす角度が±90度を超える光などを反射して表側の光学部材15へと向かわせることができる。反射シート20のうちの立ち上がり反射部20bは、シャーシ14の底板部14aにおける4辺の各外端部から表側に向けて立ち上がって傾斜状をなしているから、拡散レンズ19から出射した光に、バックライト装置12の端側へ向かうような角度付けを付与する形で当該光を反射するものとされる。
そして、本実施形態に係る短辺側の一対の立ち上がり反射部20bSは、図6に示すように、立ち上がり基端側部分23が立ち上がり先端側部分24よりも底側反射部20aに対する傾斜角度が相対的に大きくなっているから、従来に比べると、各立ち上がり反射部20bSにおける立ち上がり基端位置がバックライト装置12における端位置により近くなり、それに伴って各立ち上がり反射部20bSに最も近いLED17が上記端位置により近い配置となっている。このように、LED17がX軸方向についてバックライト装置12の端位置により近い配置となれば、そのLED17から発せられて拡散レンズ19を介して出射される光がバックライト装置12における端側部分により多く届くことになる。言い換えると、X軸方向について端に位置するLED17及び拡散レンズ19の有効照射領域(照射光に係る輝度が一定以上となる範囲)によって、バックライト装置12の端側部分を十分にカバーすることが可能となり、バックライト装置12の端側部分に暗部が生じ難いものとなる。従って、バックライト装置12における端側部分からの出射光量と中央側部分からの出射光量との間に生じ得る差が緩和されることになり、それにより輝度ムラを好適に抑制することができる。また、立ち上がり反射部20bSにおける立ち上がり基端側に、従来のような反射光量が極端に少なくなる領域が生じ難いものとなっているから、輝度ムラをより好適に抑制することができる。
さらには、短辺側の立ち上がり反射部20bSは、図6に示すように、底側反射部20aに対してほぼ垂直に立ち上がる立ち上がり基端側部分23と、底側反射部20aに対して鋭角をなす立ち上がり先端側部分24と、によってLED基板18のコネクタ部22を表側から覆っているので、立ち上がり反射部20bSに開口を設けることなくコネクタ部22との干渉を避けることができる。立ち上がり反射部20bSに開口が設けられることがないので、バックライト装置12内の光反射率が均一に保たれて出射光量が局所的に少なくなる暗部が生じ難いものとなるとともに、立ち上がり反射部20bSによって光が効率的に反射される。これにより、輝度ムラの抑制を図る上でより好適となるとともに、光の利用効率が高くて低消費電力化などを図る上でも好適となる。上記のように短辺側の立ち上がり反射部20bSは、立ち上がり基端側部分23が底側反射部20aに対してほぼ垂直に立ち上がるので、立ち上がり基端側部分23における立ち上がり基端位置が、バックライト装置12の端位置(コネクタ部22)に最も近い配置となる。これにより、バックライト装置12における端側部分にLED17からの光をさらに多く供給して輝度ムラのさらなる抑制が図られる。以上のようにしてバックライト装置12に係る出射光の輝度ムラが抑制されることで、バックライト装置12、液晶表示装置10並びにテレビ受信装置10TVの薄型化を図る上で好適となる。
上記のような作用及び効果を実証するため、以下の比較実験1,2を行った。まず、比較実験1について説明する。比較実験1では、反射シートの立ち上がり反射部における傾斜角度を全長にわたって一定とし且つ立ち上がり反射部にコネクタ部との干渉を避けるための開口を設けるようにしたバックライト装置を比較例1とし、本段落以前に記載した反射シート20を備えるバックライト装置12を実施例1としており、これら比較例1及び実施例1に係る各バックライト装置のLEDを点灯したときにおけるバックライト装置の出射光に関して輝度分布を測定した。比較実験1の実験結果を図8及び図9に示す。図8及び図9では、バックライト装置の出射光に係る輝度の高低に応じてドットの密度を変化させるようにしており、ドットの密度が高くなるほど輝度が高く、ドットの密度が低くなるほど輝度が低いものとされる。
比較実験1の実験結果について説明する。比較例1に係るバックライト装置では、図8に示すように、バックライト装置を平面に見た外周端側部分の輝度が中央側部分よりも低くなっているのに加えて、外周端側部分のうち短辺側の端側部分の輝度が特に低く、さらには四隅の角部においては輝度が著しく低いものとなっている。短辺側の端側部分において輝度低下が生じた理由は、傾斜角度が一定とされる短辺側の立ち上がり反射部における立ち上がり基端位置がバックライト装置の短辺側の端位置から遠くなっており、LEDからの光がバックライト装置の短辺側の端側部分に届き難くなっているのが主要な要因と考えられる。それに加えて、短辺側の立ち上がり反射部には、コネクタ部を通すための開口が設けられているため、その開口から光が漏れ出していることも大きな要因と考えられる。四隅の角部において著しい輝度低下が生じた理由は、上記した2つの要因による光量不足が角部において顕著に発現したためと考えられる。
一方、実施例1に係るバックライト装置12では、図9に示すように、バックライト装置12を平面に視た外周側部分の輝度が中央側部分よりは低くなっているものの、上記した比較例1に係るバックライト装置における外周側部分の輝度よりは高いものとされており、中央側部分との間に生じた輝度差が相対的に小さくなっている。外周端側部分のうち短辺側の端側部分の輝度は、長辺側の端側部分に比べるとやや低いものの、比較例1に比べると高いものとされる。これは、立ち上がり反射部20bSにおける立ち上がり基端側部分23が立ち上がり先端側部分24よりも傾斜角度が大きいことで、立ち上がり反射部20bSにおける立ち上がり基端位置がバックライト装置12の短辺側の端位置に近い配置となることで、LED17の光がバックライト装置12の短辺側の端側部分へとより多く供給されるのに加えて、立ち上がり反射部20bSにおける立ち上がり基端側に局所的な光量不足に起因する暗部が生じ難くなることに因るものと考えられる。そして、四隅の角部においては、比較例1のような著しい輝度低下が生じることがなく、実用上十分な輝度が得られている。これは、上記した立ち上がり反射部20bSの構成によってバックライト装置12の角位置へLED17の光が効率的に供給されることに因るものと考えられる。
続いて、比較実験2について説明する。比較実験2は、上記した比較実験1の実施例1に係る反射シート20の短辺側の立ち上がり反射部20bSを構成する立ち上がり基端側部分23における底側反射部20aに対する傾斜角度を変化させたときに、立ち上がり基端側部分23の高さ寸法(Z軸方向についての寸法)がどのように変化するか、に関して知見を得るべく行われている。比較実験2では、立ち上がり反射部20bSを構成する立ち上がり基端側部分23における幅寸法(X軸方向についての寸法)を固定し、その状態で立ち上がり基端側部分23の傾斜角度を0°から連続的に増加させて82.5°程度に至らせるようにし、その傾斜角度の変化に伴う立ち上がり基端側部分23の高さ寸法の変化を測定または計算した。その結果は、図10に示される通りである。図10では、横軸が立ち上がり基端側部分23の傾斜角度(単位は「°」)を表しており、縦軸が立ち上がり基端側部分23の高さ寸法(単位は「mm」)を表している。
比較実験2の実験結果について説明する。図10によれば、立ち上がり基端側部分23の高さ寸法は、傾斜角度の増加に伴って指数関数に近似する変化率でもって増加しており、傾斜角度が60°に至るまでは2mmに満たないものの、70°を超えると約3mmに達し、さらに80°に至ると6mmに達するようになっている。本実施形態に係るコネクタ部22の高さ寸法は、1.5mm程度であることから、組み付け時の公差を考慮すると、立ち上がり基端側部分23の高さ寸法が3mm以上確保されるのが、コネクタ部22に対する立ち上がり反射部20bSの干渉を避ける上で好ましいものとされる。従って、立ち上がり基端側部分23の傾斜角度が70°以上であれば、LED17をバックライト装置12における端位置に十分に近い位置に設置しつつ、立ち上がり反射部20bSにおける立ち上がり基端側部分23によってコネクタ部22を覆う高さを十分に確保することができて反射シート20の組み付け性を損なうことがないものとされる。
以上説明したように本実施形態のバックライト装置(照明装置)12は、LED(光源)17と、LED17の発光面17a側とは反対側に底板部(底部)14aを有しLED17を収容するシャーシ14と、LED17が実装され底板部14aに沿って配されるLED基板(光源基板)18と、LED17からの光を反射する反射シート(反射部材)20と、を備え、反射シート20は、LED基板18の発光面17a側に重なる底側反射部20aと、底側反射部20aから出光側に向けて立ち上がる立ち上がり反射部20bと、を少なくとも有し、立ち上がり反射部20bは、立ち上がり基端側部分23が立ち上がり先端側部分24よりも底側反射部20aに対してなす角度が大きい。
LED基板18に実装されたLED17から発せられた光は、反射シート20を構成する底側反射部20a及び立ち上がり反射部20bにより反射されるなどして出射される。立ち上がり反射部20bは、立ち上がり基端側部分23が立ち上がり先端側部分24よりも底側反射部20aに対してなす角度が大きいので、仮に底側反射部20aに対してなす立ち上がり反射部20bの角度が全域にわたって立ち上がり先端側部分24の同角度と同じとされる場合に比べると、立ち上がり反射部20bにおける立ち上がり基端位置を当該バックライト装置12における端位置に近づけることができ、それに伴ってLED17を上記端位置により近い配置とすることが可能となる。これにより、当該バックライト装置12における端側部分にLED17からの光をより多く供給することができるので、当該バックライト装置12における端側部分からの出射光量と中央側部分からの出射光量との間に生じ得る差が緩和され、もって輝度ムラを好適に抑制することができる。また、仮に底側反射部20aに対してなす立ち上がり反射部20bの角度が全域にわたって一定とされた場合には、立ち上がり反射部20bの基端側に反射光量が極端に少なくなる領域が局所的に生じてそこが暗部となる可能性があるが、上記のように立ち上がり反射部20bが立ち上がり基端側部分23が立ち上がり先端側部分24よりも底側反射部20aに対してなす角度が大きくされることで、上記のような暗部の発生が抑制されて輝度ムラを好適に抑制することができる。このように、輝度ムラが抑制されれば、当該バックライト装置12の薄型化を図る上でも好適となる。
また、LED基板18に設けられてLED17に給電するためのコネクタ部(給電部)22を備えており、立ち上がり反射部20bは、コネクタ部22を覆う形で配されている。このようにすれば、仮に反射シート20のうちコネクタ部22と重畳する部分に開口を形成した場合に比べると、光反射率が均一に保たれて出射光量が局所的に少なくなる暗部が生じ難いものとなるとともに、立ち上がり反射部20bによって光が効率的に反射される。これにより、輝度ムラの抑制を図る上でより好適となるとともに、光の利用効率が高くて低消費電力化などを図る上で好適となる。
また、立ち上がり反射部20bは、立ち上がり基端側部分23が底側反射部20aに対してなす角度が70°〜95°の範囲とされる。このように、立ち上がり反射部20bの立ち上がり基端側部分23が底側反射部20aに対してなす角度を70°以上とすることで、仮に同角度が70°を下回る場合に比べると、LED17を当該バックライト装置12における端位置に十分に近い位置に設置しつつ、立ち上がり反射部20bにおける立ち上がり基端側部分23によってコネクタ部22を覆う高さを十分に確保することができる。また、立ち上がり反射部20bの立ち上がり基端側部分23が底側反射部20aに対してなす角度を95°以下とすることで、仮に同角度が95°を上回る場合に比べると、立ち上がり反射部20bによる光反射性能を良好に発揮することができる。
また、立ち上がり反射部20bは、立ち上がり基端側部分23が底側反射部20aに対してなす角度が85°〜95°の範囲とされる。このようにすれば、仮に上記角度が85°を下回った場合に比べると、LED17を当該バックライト装置12における端位置のより近くに設置することが可能となるので、輝度ムラを抑制する上でより好適となるとともに、立ち上がり反射部20bにおける立ち上がり基端側部分23によってコネクタ部22を覆う高さを十分に確保することができる。また、立ち上がり反射部20bの立ち上がり基端側部分23が底側反射部20aに対してなす角度を95°以下とすることで、仮に同角度が95°を上回る場合に比べると、立ち上がり反射部20bによる光反射性能を良好に発揮することができる。
また、シャーシ14は、底板部14aから出光側に向けて立ち上がる側板部(側部)14cを有しており、側板部14cは、底板部14aに対して傾斜状をなしている。このようにすれば、当該バックライト装置12の外観がスリムに見え易くなるので、デザイン性に優れる。
また、側板部14cは、底板部14aに対してなす角度が、立ち上がり反射部20bにおける立ち上がり先端側部分24が底側反射部20aに対してなす角度よりも大きい。このようにすれば、側板部14cと立ち上がり反射部20bとの干渉を防ぎつつそれらの間に空間を確保することができる。
また、立ち上がり反射部20bは、立ち上がり先端側部分24が、立ち上がり基端側部分23よりも延面距離が長い。このようにすれば、立ち上がり反射部20bのうち、底側反射部20aに対してなす角度が相対的に小さい立ち上がり先端側部分24によって光を当該バックライト装置12における端位置へ向けて効率的に導くことができ、輝度ムラの抑制を図る上で好適となる。
また、立ち上がり反射部20bは、立ち上がり基端側部分23と立ち上がり先端側部分24との境界位置の高さが全域にわたって一定とされる。このようにすれば、立ち上がり反射部20bの形状が単純化されるので、反射シート20の製造や設計が容易なものとなる。
本実施形態に係る液晶表示装置10は、上記記載のバックライト装置12と、バックライト装置12から照射される光を利用して画像を表示す液晶パネル(表示パネル)11と、を備える。このような構成の液晶表示装置10によれば、バックライト装置12からの出射光に生じ得る輝度ムラが抑制されているから、表示品位に優れた表示を実現することができる。
本実施形態に係るテレビ受信装置10TVは、上記記載の液晶表示装置10を備える。このようなテレビ受信装置10TVによれば、液晶表示装置10の表示品位が優れたものとされているから、表示品位に優れたテレビ画像の表示を実現することができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図11から図15によって説明する。この実施形態2では、立ち上がり反射部120bの形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る反射シート120は、図11から図13に示すように、底側反射部120aにおける四隅の各角部120a1を構成する各端部からそれぞれ立ち上がる長辺側の一対の立ち上がり反射部(一方の立ち上がり反射部)120bLと、短辺側の一対の立ち上がり反射部(他方の立ち上がり反射部)120bSと、のうち、短辺側の一対の立ち上がり反射部120bSにおける立ち上がり先端側部分124に、隣り合う長辺側の各立ち上がり反射部120bL側に突出して長辺側の立ち上がり反射部120bLに対して重なる重畳突部25がそれぞれ設けられている。このような構成によれば、互いに隣り合う長辺側の立ち上がり反射部120bLと短辺側の立ち上がり反射部120bSとの間に生じ得る隙間を重畳突部25によって閉塞することができる。これにより、上記隙間からの光漏れなどが生じ難くなるとともに、各立ち上がり反射部120bS,120bLにおける形状安定性が良好なものとなるので、輝度ムラの抑制を図る上でより好適となる。なお、図11から図13では、上記した実施形態1に記載した拡散レンズ19や固定部材21などの図示を省略している。
詳しくは、重畳突部25は、図12及び図13に示すように、短辺側の各立ち上がり反射部120bSにおける立ち上がり先端側部分124のうち、長辺側の各立ち上がり反射部120bLに対して隣り合うY軸方向についての両端部に一対ずつ設けられており、隣り合う長辺側の各立ち上がり反射部120bLに対して表側に重なる形で配されている。重畳突部25は、立ち上がり先端側部分124におけるY軸方向についての端部の全長にわたって設けられている。重畳突部25は、隣り合う長辺側の各立ち上がり反射部120bL側への突出寸法が、立ち上がり先端側部分124における立ち上がり基端側(立ち上がり基端側部分123側)から立ち上がり先端側に向かって連続的に漸次増加するものとされており、平面形状が略三角形状をなしている。このような重畳突部25が重ねられる長辺側の各立ち上がり反射部120bLは、上記した実施形態1にて説明した通り、底側反射部120aに対する傾斜角度が全長にわたってほぼ一定とされる。
上記のような立体形状に成形される前の展開状態とした反射シート120について説明する。展開状態の反射シート120のうち、長辺側の立ち上がり反射部120bLと短辺側の立ち上がり反射部120bSとの境界位置には、図14及び図15に示すように、途中で屈曲した平面形状の切れ目26が入れられている。この切れ目26は、短辺側の立ち上がり反射部120bSにおける立ち上がり基端側部分123と立ち上がり先端側部分124との境界位置にて屈曲されている。切れ目26のうち、立ち上がり基端側部分123側の第1部26aが、立ち上がり先端側部分124側の第2部26bよりも、X軸方向に対する傾斜角度が大きなものとされる。そして、切れ目26のうち、立ち上がり先端側部分124側の第2部26bによって、立ち上がり先端側部分124に連なる重畳突部25が画定されている。なお、図14及び図15では、展開状態の反射シート120の成形に伴う折り曲げ予定位置(折り目)を破線により図示し、展開状態の反射シート120に入れられた切れ目を実線により図示している。
以上説明したように本実施形態によれば、底側反射部120aは、角部120a1を有しており、立ち上がり反射部120bは、底側反射部120aにおける角部120a1を構成する一対の端部のそれぞれから立ち上がる形で少なくとも一対設けられており、少なくとも一対の立ち上がり反射部120bのうち、一方の立ち上がり反射部120bLは、底側反射部120aに対してなす角度が一定とされているのに対し、他方の立ち上がり反射部120bSは、立ち上がり基端側部分123が立ち上がり先端側部分124よりも底側反射部120aに対してなす角度が大きなものとされ且つ立ち上がり先端側部分124に一方の立ち上がり反射部120bL側に突出して一方の立ち上がり反射部120bLに対して重なる重畳突部25が設けられている。このように、一対の立ち上がり反射部120bのうち、立ち上がり基端側部分123が立ち上がり先端側部分124よりも底側反射部120aに対してなす角度が大きなものとされる他方の立ち上がり反射部120bSは、一方の立ち上がり反射部120bL側に突出して一方の立ち上がり反射部120bLに対して重なる重畳突部25が立ち上がり先端側部分124に設けられているから、一方の立ち上がり反射部120bLと他方の立ち上がり反射部120bSとの間に生じ得る隙間を重畳突部25によって閉塞することができる。これにより、上記隙間からの光漏れなどが生じ難くなるとともに、一対の立ち上がり反射部120bにおける形状安定性が良好なものとなるので、輝度ムラの抑制を図る上でより好適となる。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図16または図17によって説明する。この実施形態3では、上記した実施形態2から長辺側の立ち上がり反射部220bLの形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態2と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る反射シート220は、図16及び図17に示すように、長辺側の立ち上がり反射部220bLを、相対的に底側反射部220aに近い立ち上がり基端側部分223と相対的に底側反射部220aから遠い立ち上がり先端側部分224とに区分したとき、立ち上がり基端側部分223が立ち上がり先端側部分224よりも底側反射部220aに対してなす角度が相対的に大きくなる構成とされている。つまり、底側反射部220aを取り囲むように環状に並ぶ一対ずつの各立ち上がり反射部220bS,220bLは、それぞれの立ち上がり基端側部分223が立ち上がり先端側部分224よりも底側反射部220aに対する傾斜角度が大きいものとされる。言い換えると、本実施形態では図示を省略しているコネクタ部22(図3を参照)とは平面に視て非重畳とされる長辺側の一対の立ち上がり反射部220bLの断面形状が、コネクタ部22に対して平面に視て重畳する短辺側の一対の立ち上がり反射部220bSの断面形状と同様とされている。このような構成によれば、長辺側の各立ち上がり反射部220bLにおける立ち上がり基端位置をバックライト装置212におけるY軸方向についての端位置に近づけることができるので、Y軸方向について端に位置するLED217を上記端位置に近い配置とすることができる。従って、底側反射部220aの面内においてマトリクス状に並んで配されるLED217のうち、最外周位置に配された各LED217を、バックライト装置212における端位置にそれぞれ近づけた配置を採ることができるので、バックライト装置212の外周側部分の全周にわたって暗部が生じ難いものとなり、もって輝度ムラを抑制する上でより好適となる。しかも、短辺側の各立ち上がり反射部220bSに加えて長辺側の各立ち上がり反射部220bLにおいても、立ち上がり基端側に出射光量が局所的に少なくなる暗部が生じ難くなるので、輝度ムラの抑制を図る上でさらに好適となる。
以上説明したように本実施形態によれば、立ち上がり反射部220bは、底側反射部220aを取り囲むよう複数が環状に並んで配されるとともに、それぞれの立ち上がり基端側部分223がそれぞれの立ち上がり先端側部分224よりも底側反射部220aに対してなす角度が大きい。このように、底側反射部220aを取り囲むよう環状に並ぶ複数の立ち上がり反射部220bのそれぞれの立ち上がり基端側部分223がそれぞれの立ち上がり先端側部分224よりも底側反射部220aに対してなす角度が大きいものとされているから、各立ち上がり反射部220bにおける立ち上がり基端位置を当該バックライト装置212における端位置に近づけ、LED217を上記端位置により近い配置とすることが可能となり、もって輝度ムラをより好適に抑制することができる。また、各立ち上がり反射部220bの基端側にそれぞれ暗部が生じ難くなるので、輝度ムラの抑制を図る上でより好適となる。
<実施形態4>
本発明の実施形態4を図18によって説明する。この実施形態4では、上記した実施形態1から立ち上がり基端側部分323の傾斜角度を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る反射シート320を構成する短辺側の各立ち上がり反射部320bSは、図18に示すように、立ち上がり基端側部分323が底側反射部320aに対してなす傾斜角度が鈍角とされており、具体的には約95°とされる。このような構成によれば、仮に上記傾斜角度が95°を上回る場合に比べると、立ち上がり反射部320bSによる光反射性能を良好に発揮することができる。なお、本実施形態では、立ち上がり基端側部分323の傾斜角度が約95°となる場合を図示しているが、立ち上がり基端側部分323の具体的な傾斜角度θは、鈍角であれば「90°<θ<95°」の範囲内で適宜に変更可能である。
<実施形態5>
本発明の実施形態5を図19によって説明する。この実施形態5では、上記した実施形態1から立ち上がり基端側部分423の傾斜角度を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る反射シート420を構成する短辺側の各立ち上がり反射部420bSは、図19に示すように、立ち上がり基端側部分423が底側反射部420aに対してなす傾斜角度が鋭角とされており、具体的には約85°とされる。このような構成によれば、仮に上記傾斜角度が85°を下回った場合に比べると、LED417をバックライト装置412における端位置のより近くに設置することが可能となるので、輝度ムラを抑制する上でより好適となるとともに、立ち上がり反射部420bSにおける立ち上がり基端側部分423によってコネクタ部422を覆う高さを十分に確保することができてコネクタ部422に対する立ち上がり反射部420bSの干渉を好適に避けることができる。なお、本実施形態では、立ち上がり基端側部分423の傾斜角度が約85°となる場合を図示しているが、立ち上がり基端側部分423の具体的な傾斜角度θは、鋭角であれば「85°<θ<90°」の範囲内で適宜に変更可能である。
<実施形態6>
本発明の実施形態6を図20から図27によって説明する。この実施形態6では、上記した実施形態1からLED基板518の構造及び反射シート520の特徴構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るLED基板518には、図20及び図21に示すように、X軸方向について隣り合うLED基板518との間を電気的に接続するための基板間コネクタ部27が設けられている。基板間コネクタ部27は、X軸方向に沿って並ぶ2枚のLED基板518のうち、バックライト装置512におけるX軸方向についての中央側の各端部における表側の板面、つまり実装面518aにそれぞれ実装されている。従って、このLED基板518は、上記した実施形態1に記載されたものと同様に片面実装型とされている。各LED基板518に実装された各基板間コネクタ部27は、バックライト装置512におけるX軸方向についての中央位置付近において、Y軸方向に沿って列状(直線状)に並ぶ形で配されている。この基板間コネクタ部27には、相互に嵌合可能な雄型のものと雌型のものとが含まれている。従って、X軸方向に沿って並ぶ2枚のLED基板518のうちの一方側のLED基板518には雄型の基板間コネクタ部27が、他方側のLED基板518には雌型の基板間コネクタ部27が、それぞれ設けられており、これら雄雌両基板間コネクタ部27同士が嵌合されることで、X軸方向について隣り合うLED基板518間の電気的な接続が図られている。このように、この基板間コネクタ部27は、「ボードツーボード(Board To Board)」タイプである。なお、X軸方向に沿って並ぶ2枚のLED基板518のうちの一方側(図20に示す左側)のLED基板518には、上記した実施形態1にて説明した「ワイヤーツーボード」タイプのコネクタ部522が選択的に設けられており、このコネクタ部522及び図示しない配線部材を介してLED駆動基板との電気的な接続が図られている。これに対し、X軸方向に沿って並ぶ2枚のLED基板518のうちのコネクタ部522が設けられない他方側(図20に示す右側)のLED基板518には、基板間コネクタ部27が設けられた側とは反対側の端部において配線パターンが折り返し状をなす形で設けられている。また、本実施形態に係る反射シート520では、短辺側の各立ち上がり反射部520bSにおける底側反射部520aに対する傾斜角度が、長辺側の各立ち上がり反射部520bLと同様に、全長にわたってほぼ一定とされている点で上記した実施形態1に記載されたものとは異なっている。
ところで、従来のバックライト装置においては、上記のような基板間コネクタ部が反射シートの底側反射部と重なり合う位置関係となったとき、例えば底側反射部に基板間コネクタ部を通す開口を形成する構成を採った場合には、底側反射部に形成された開口を通して露出する基板間コネクタ部によって光の反射効率が局所的に低下して暗部が発生するおそれがある。それ以外にも、例えば底側反射部の形状を基板間コネクタ部の外形に沿って膨出させようとすれば、真空成形などの高価な加工を反射シートに施す必要が生じることから、反射シートに係る製造コストが高くなるおそれがある。
そこで、本実施形態に係る反射シート520には、図20及び図21に示すように、底側反射部520aの一部を表側(LED基板518側とは反対側)に膨出させる形で膨出部28が設けられている。膨出部28は、平面に視て基板間コネクタ部27と重畳する配置とされており、基板間コネクタ部27の並び方向であるY軸方向に並行する折り目28aに沿って屈曲された状態でY軸方向に沿って並ぶ複数の基板間コネクタ部27を一括して覆っている。膨出部28は、断面形状が略台形状をなしており、折り目28aが底側反射部520aからの立ち上がり基端位置と立ち上がり先端位置とに2つずつ入れられている。この折り目28aがY軸方向に沿って直線状に延在することで、曲げ加工による膨出部28の成形が可能なものとされている。なお、折り目28aに沿って図示しないミシン目を入れるのが成形容易性を担保する上で好ましい。このような構成によれば、従来のように底側反射部に基板間コネクタ部を通す開口を形成した場合に比べると、基板間コネクタ部27が底側反射部520aの表側に露出することが避けられるから、バックライト装置512内における光の反射効率が局所的に低下する事態が避けられ、もって輝度ムラが生じ難いものとされる。しかも、膨出部28は、複数の基板間コネクタ部27の並び方向に並行する折り目28aに沿って屈曲された状態で複数の基板間コネクタ部27を一括して覆うものとされているから、例えば、底側反射部520aに曲げ加工を施して膨出部28を容易に成形することが可能となり、従来のように真空成形法を用いて膨出部を成形する場合に比べると、反射シート520に係る製造コストを低下させる上で好適となる。その他にも、仮に膨出部を複数の基板間コネクタ部27毎に個別に設けるようにした場合に比べると、底側反射部520aの形状が複雑化せずに単純なものとなることで、反射シート520の製造が容易になるのに加えて、底側反射部520aにおいて膨出部28によって影となる領域が生じ難くなり、それによっても輝度ムラが生じ難いものとなる。また、仮に膨出部を複数の基板間コネクタ部27毎に個別に設けるようにした場合には、反射シート520の組み付けに際して各膨出部を各基板間コネクタ部27に対して位置合わせする必要があるのに比べると、反射シート520の組み付けが容易なものとなる。
詳しくは、膨出部28は、図22及び図23に示すように、底側反射部520aにおける長辺方向(X軸方向)の中央位置付近に配されるとともに、底側反射部520aの短辺方向(Y軸方向)に沿って延在していて、平面に視て略帯状をなしている。従って、膨出部28における延在方向(Y軸方向)の両端部は、4つの立ち上がり反射部520bのうち、長辺側の一対の立ち上がり反射部520bLと隣り合う配置となっている。そして、反射シート520のうち、底側反射部520aにおける膨出部28と、長辺側の一対の立ち上がり反射部520bLと、の境界位置には、図25に示すように、切れ目29が入れられており、この切れ目29によって長辺側の一対の立ち上がり反射部520bLが膨出部28から切り離された状態とされている。長辺側の各立ち上がり反射部520bLは、切れ目29に沿う立ち上がり側第1切離端縁(第1切離端縁)520bLaを、膨出部28は、切れ目29に沿う底側第1切離端縁(第3切離端縁)28bを、それぞれ有しており、反射シート520が成形される前の展開状態では、立ち上がり側第1切離端縁520bLa及び底側第1切離端縁28bが互いに並行する形で隣接している。このような構成によれば、母材から打ち抜いて得た展開状態の反射シート520に曲げ加工を施して底側反射部520aのうちの膨出部28の立体形状を成形する場合には、長辺側の一対の立ち上がり反射部520bLが膨出部28から切り離されていることで、膨出部28の成形に追従して各立ち上がり反射部520bLに変形が生じるような事態が避けられる。このように膨出部28を曲げ加工によって容易に成形することができるので、仮に真空成形法を用いて膨出部を成形した場合に比べると、反射シート520に係る製造コストを低下させる上でより好適となる。
長辺側の立ち上がり反射部520bLには、図25に示すように、切れ目29に連なる第2の切れ目30が入れられており、この第2の切れ目30によって長辺側の立ち上がり反射部520bLが一対の分割立ち上がり反射部31に分割されている。第2の切れ目30によって分割された一対の分割立ち上がり反射部31は、立ち上がり側第1切離端縁520bLaに連なる形で第2の切れ目30に沿う立ち上がり側第2切離端縁(第2切離端縁)31aをそれぞれ有しており、反射シート520が成形される前の展開状態では、各立ち上がり側第2切離端縁31aが互いに並行する形で隣接している。そして、一対の分割立ち上がり反射部31は、図22及び図23に示すように、反射シート520が立体形状に成形された状態では、立ち上がり側第2切離端縁31aを有する部分同士が重なり合うものとされ、重畳部分を有している。このような構成によれば、仮に立ち上がり反射部が非分割の構成とされると、膨出部28の成形に伴って立ち上がり反射部を折り畳むよう加工する必要が生じるのに比べると、立ち上がり側第2切離端縁31aが立ち上がり側第1切離端縁520bLaに連なるよう分割された一対の分割立ち上がり反射部31における立ち上がり側第2切離端縁31aを有する部分同士を重ね合わせればよいから、立ち上がり反射部520bLの形状を安定的に保つ上で好適となり、もって立ち上がり反射部520bLの光反射性能を安定的に発揮させることができる。なお、第2の切れ目30は、立ち上がり反射部520bLに加えて延出部520cについても一対に分割するよう延長形成されている。
立ち上がり反射部520bLには、図25に示すように、第2の切れ目30が、切れ目29における一方(図25に示す左側)の端部に連通する形で設けられており、切れ目29及び第2の切れ目30が平面に視てL字型をなしている。これにより、一対の分割立ち上がり反射部31のうち、一方(図25に示す右側)の分割立ち上がり反射部31は、立ち上がり側第1切離端縁520bLa及び立ち上がり側第2切離端縁31aを共に有しているのに対し、他方(図25に示す左側)の分割立ち上がり反射部31は、立ち上がり側第2切離端縁31aのみを有していて立ち上がり側第1切離端縁520bLaを有していない。つまり、一対の分割立ち上がり反射部31のうち、一方の分割立ち上がり反射部31は底側反射部520a(膨出部28)から切り離されるのに対し、他方の分割立ち上がり反射部31については底側反射部520aから切り離されることがなくて全域にわたって連なった状態とされる。これにより、他方の分割立ち上がり反射部31には、不用意な変形などが生じ難いものとなる。
しかも、展開状態とされる反射シート520における底側反射部520aには、図25に示すように、一対の切れ目29にそれぞれ連なる第3の切れ目32が入れられており、この第3の切れ目32によって反射シート520が一対の分割反射シート33に分割されている。第3の切れ目32によって分割された一対の分割反射シート33は、底側第1切離端縁28bに連なる形で第3の切れ目32に沿う底側第2切離端縁(第4切離端縁)33aをそれぞれ有しており、反射シート520が成形される前の展開状態では、各底側第2切離端縁33aが互いに並行する形で隣接している。そして、一対の分割反射シート33は、図22及び図23に示すように、反射シート520が立体形状に成形された状態では、底側第2切離端縁33aを有する部分同士が重なり合うものとされる。このような構成によれば、仮に反射シートが非分割の構成とされると、製造に際して一対の分割反射シート33を個別に取り扱うことができ、例えば展開状態とされた各分割反射シート33をそれぞれ個別に立体形状に成形しておき、それらを相互に組み付けることで反射シート520の立体化を図ることができるので、組み付け作業性に優れる。
反射シート520には、図25に示すように、第3の切れ目32が、一対の切れ目29における他方(図25に示す右側、第2の切れ目30側とは反対側)の端部にそれぞれ連通する形で設けられており、一対の切れ目29及び第3の切れ目32が平面に視てチャンネル型をなしている。これにより、一対の分割反射シート33のうち、一方(図25に示す左側)の分割反射シート33は、底側第1切離端縁28b及び底側第2切離端縁33aを共に有しているのに対し、他方(図25に示す右側)の分割反射シート33は、底側第2切離端縁33aのみを有していて底側第1切離端縁28bを有していない。言い換えると、膨出部28は、一方の分割反射シート33に選択的に設けられており、他方の分割反射シート33には設けられていない。このように、一対の分割反射シート33のうち、一方の分割反射シート33は底側反射部520a(膨出部28)が立ち上がり反射部520bLから切り離されるのに対し、他方の分割反射シート33については底側反射部520aが立ち上がり反射部520bLから切り離されることがなくて全域にわたって連なった状態とされる。これにより、他方の分割反射シート33には、不用意な変形などが生じ難いものとなる。特に、成形状態においては、一対の分割反射シート33のうち、一方の分割反射シート33における底側反射部520aのうち底側第2切離端縁33aを有する部分は、図22及び図23に示すように、他方の分割反射シート33における底側反射部520aのうち底側第2切離端縁33aを有する部分に対して裏側(LED基板518側、底板部514a側)に重なる形で配されており、表側に露出することが避けられている。その上で、他方の分割反射シート33は、底側反射部520aにおける底側第2切離端縁33aが膨出部28の折り目28aとほぼ重畳する配置とされている。これにより、バックライト装置512の使用時に、底側第2切離端縁33aがムラとして視認され難いものとなる。
また、反射シート520には、図22から図24に示すように、一対の分割反射シート33が互いに重なり合う重畳部分34に共通の固定部材521が貫通する形で取り付けられている。つまり、シャーシ514の底板部514aの面内に分散配置された複数の固定部材521には、一対の分割反射シート33の各底側反射部520aが互いに重なり合わない非重畳部分を貫通する形で取り付けられて各分割反射シート33を個別に固定する個別固定タイプと、一対の分割反射シート33における各底側反射部520aの重畳部分34を貫通する形で取り付けられて一対の分割反射シート33を纏めて固定する共通固定タイプと、が含まれている。このような共通固定タイプの固定部材521が含まれることで、使用する固定部材521の数が削減されるとともに固定部材521を組み付ける作業工数が削減され、生産性に優れる。
続いて、本実施形態に係る反射シート520によって得られる作用及び効果を検証するため、以下の比較実験3を行った。比較実験3では、反射シートの底側反射部に基板間コネクタ部を通す開口を形成したバックライト装置を比較例2とし、本段落以前に記載した反射シート520を備えるバックライト装置512を実施例2としており、これら比較例2及び実施例2に係る各バックライト装置のLEDを点灯したときにおけるバックライト装置の出射光に関して輝度分布を測定した。比較実験3の実験結果を図26及び図27に示す。図26及び図27では、バックライト装置の出射光に係る輝度の高低に応じてドットの密度を変化させるようにしており、ドットの密度が高くなるほど輝度が高く、ドットの密度が低くなるほど輝度が低いものとされる。
比較実験3の実験結果について説明する。比較例2に係るバックライト装置では、図26に示すように、バックライト装置を平面に見た外周端側部分の輝度が中央側部分よりも低くなっているのに加えて、中央側部分におけるX軸方向についての中央位置付近における輝度が局所的に低くなっていてY軸方向に沿って延びる帯状の暗部Dが生じている。このような暗部Dが生じた理由は、反射シートの底側反射部に設けられた開口を通して基板間コネクタ部がバックライト装置の内部空間に露出した状態となっており、この基板間コネクタ部の光反射率が底側反射部の光反射率よりも低くて光が露出した基板間コネクタ部によって吸収されるため、と考えられる。一方、実施例2に係るバックライト装置512では、図27に示すように、バックライト装置512を平面に視た外周側部分の輝度が中央側部分よりは低くなっているものの、中央側部分における輝度に関しては概ね均一なものとなっており、上記した比較例2に係るバックライト装置のような暗部Dが生じていない。これは、反射シート520の底側反射部520aのうち基板間コネクタ部27と重畳する部分には、基板間コネクタ部27に被さる形で膨出部28が設けられており、膨出部28によって基板間コネクタ部27がバックライト装置512の内部空間に露出しないよう覆っていて基板間コネクタ部27による光の吸収が生じないことに因るものと考えられる。
以上説明したように本実施形態に係るバックライト装置(照明装置)512は、LED(光源)517と、LED517が実装される複数のLED基板(光源基板)518と、複数のLED基板518に対してLED517の発光面517a側とは反対側に配される底板部(底部)514aを有し底板部514aに沿って複数のLED基板518が並んで配されるシャーシ514と、複数のLED基板18に設けられて底板部514aに沿って列状に並んで配される複数の基板間コネクタ部(給電部)27と、複数のLED基板518を覆う形で配される底側反射部520aを有していてLED517からの光を反射する反射シート(反射部材)520と、底側反射部520aの一部をLED基板518側とは反対側に膨出させる形で形成される膨出部28であって、複数の基板間コネクタ部27の並び方向に並行する折り目28aに沿って屈曲された状態で複数の基板間コネクタ部27を一括して覆う膨出部28と、を備える。
複数のLED基板518に実装されたLED517の発光面517aから発せられた光は、反射シート520を構成する底側反射部520aにより反射されるなどして出射される。複数のLED基板518には、底板部514aに沿って列状に並んで配される複数の基板間コネクタ部27により給電が図られている。底側反射部520aには、その一部をLED基板518側とは反対側に膨出する形で膨出部28が形成されており、この膨出部28によって複数の基板間コネクタ部27が覆われているので、仮に底側反射部に基板間コネクタ部27を通す開口を形成した場合に比べると、光の反射効率が局所的に低下する事態が避けられ、もって輝度ムラが生じ難いものとされる。しかも、膨出部28は、複数の基板間コネクタ部27の並び方向に並行する折り目28aに沿って屈曲された状態で複数の基板間コネクタ部27を一括して覆うものとされているから、例えば、底側反射部520aに曲げ加工を施して膨出部28を容易に成形することが可能となり、仮に真空成形法を用いて膨出部28を成形する場合に比べると、反射シート520に係る製造コストを低下させる上で好適となる。その他にも、仮に膨出部を複数の基板間コネクタ部27毎に個別に設けるようにした場合に比べると、底側反射部520aの形状が複雑化せずに単純なものとなることで、反射シート520の製造が容易になるのに加えて、底側反射部520aにおいて膨出部28によって影となる領域が生じ難くなり、それによっても輝度ムラが生じ難いものとなる。また、仮に膨出部を複数の基板間コネクタ部27毎に個別に設けるようにした場合には、反射シート520の組み付けに際して各膨出部28を各基板間コネクタ部27に対して位置合わせする必要があるのに比べると、反射シート520の組み付けが容易なものとなる。
また、反射シート520は、底側反射部520aから出光側に向けて立ち上がる立ち上がり反射部520bを有しており、立ち上がり反射部520bは、底側反射部520aにおける膨出部28から切り離された状態とされる。このようにすれば、例えば、展開状態の反射シート520に曲げ加工を施して底側反射部520aの一部である膨出部28の成形を行う場合には、立ち上がり反射部520bが底側反射部520aにおける膨出部28から切り離された状態とされることで、膨出部28の成形に追従して立ち上がり反射部520bが変形するような事態が避けられる。このように膨出部28を曲げ加工によって容易に成形することができるので、仮に真空成形法を用いて膨出部を成形した場合に比べると、反射シート520に係る製造コストを低下させる上でより好適となる。
また、立ち上がり反射部520bは、膨出部28から切り離された立ち上がり側第1切離端縁(第1切離端縁)520bLaに連なる立ち上がり側第2切離端縁(第2切離端縁)31aを有するよう分割されて立ち上がり側第2切離端縁31aを有する部分同士が重なり合う一対の分割立ち上がり反射部31からなる。このようにすれば、仮に立ち上がり反射部が非分割の構成とされると、膨出部28の成形に伴って立ち上がり反射部を折り畳むよう加工する必要が生じるのに比べると、立ち上がり側第2切離端縁31aが立ち上がり側第1切離端縁520bLaに連なるよう分割された一対の分割立ち上がり反射部31における立ち上がり側第2切離端縁31aを有する部分同士を重ね合わせればよいから、立ち上がり反射部520bの形状を安定的に保つ上で好適となり、もって立ち上がり反射部520bの光反射性能を安定的に発揮させることができる。
また、一対の分割立ち上がり反射部31は、一方の分割立ち上がり反射部31が立ち上がり側第1切離端縁520bLa及び立ち上がり側第2切離端縁31aを共に有するのに対し、他方の分割立ち上がり反射部31が立ち上がり側第2切離端縁31aを有するよう構成されている。このようにすれば、一対の分割立ち上がり反射部31のうち、一方の分割立ち上がり反射部31は、底側反射部520aにおける膨出部28から切り離されるのに対し、他方の分割立ち上がり反射部31は、底側反射部520aから切り離されることがない。これにより、他方の分割立ち上がり反射部31には、不用意な変形などが生じ難いものとなる。
また、反射シート520は、底側反射部520aのうち立ち上がり反射部520bから切り離された底側第1切離端縁(第3切離端縁)28bに連なる底側第2切離端縁(第4切離端縁)33aを有するよう分割されて底側第2切離端縁33aを有する部分同士が重なり合う一対の分割反射シート(分割反射部材)33からなる。このようにすれば、製造に際して一対の分割反射シート33を個別に取り扱うことができるので、組み付け作業性に優れる。
また、一対の分割反射シート33は、一方の分割反射シート33が底側第1切離端縁28b及び底側第2切離端縁33aを共に有するのに対し、他方の分割反射シート33が底側第2切離端縁33aを有するよう構成されている。このようにすれば、一対の分割反射シート33のうち、一方の分割反射シート33は、底側反射部520aが立ち上がり反射部520bから切り離されるのに対し、他方の分割反射シート33は、底側反射部520aが立ち上がり反射部520bから切り離されることがない。これにより、他方の分割反射シート33における立ち上がり反射部520bから切り離されずに連なった状態とされる底側反射部520aには、不用意な変形などが生じ難いものとなる。
また、底側反射部520aと底板部514aとを貫通する形で設けられて反射シート520をシャーシ514に対して固定する固定部材521を備えており、固定部材521には、一対の分割反射シート33における重畳部分34を貫通するものが含まれている。このようにすれば、仮に一対の分割反射シートを別々の固定部材521によって固定した場合に比べると、使用する固定部材521の数が削減されるとともに固定部材521を組み付ける作業工数が削減され、生産性に優れる。
<実施形態7>
本発明の実施形態7を図28から図30によって説明する。この実施形態7では、上記した実施形態6から反射シート620の構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態6と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る反射シート620は、図28及び図29に示すように、長辺側の一対の立ち上がり反射部620bLについてはそれぞれ分割されているものの、底側反射部620aについては分割されない構造となっている。つまり、この反射シート620には、図30に示すように、底側反射部620aにおける膨出部628と長辺側の各立ち上がり反射部620bLとの境界位置に切れ目629が入れられるとともに、長辺側の各立ち上がり反射部620bL及び長辺側の各延出部620cに第2の切れ目630が入れられる点では上記した実施形態6と同様であるものの、底側反射部620aには実施形態6のような第3の切れ目32(図25を参照)が入れられていない点において実施形態6とは異なっている。これにより、反射シート620は、2部品化されずに1部品として取り扱うことができるので、バックライト装置612における部品点数が削減されて部品管理などで優れる。このような構成では、長辺側の各立ち上がり反射部620bLは、一対の分割立ち上がり反射部631に分割されているので上記した実施形態6と同様に互いに重畳する重畳部分を有しているものの、底側反射部620aについては分割されていないので上記した実施形態6のような重畳部分34(図23及び図24を参照)を有していない。
以上説明したように本実施形態によれば、反射シート620は、底側反射部620aと立ち上がり反射部620bとの少なくともいずれか一方が非分割とされる。このようにすれば、仮に反射シートを分割構造とした場合に比べると、当該バックライト装置612に係る部品点数が削減されるので、部品管理などで優れる。
<実施形態8>
本発明の実施形態8を図31によって説明する。この実施形態8では、上記した実施形態6から膨出部728の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態6と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る膨出部728は、図31に示すように、断面形状が略半円形状(ドーム型)とされている。このような構成によれば、膨出部728における折り目728aが立ち上がり基端位置の2箇所となり、上記した実施形態6に記載したものよりも折り目728aの数が少ないものとなる。これにより、折り目728aに起因するムラの発生が軽減される。
<実施形態9>
本発明の実施形態9を図32によって説明する。この実施形態9では、上記した実施形態8から膨出部828の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態8と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る膨出部828は、図32に示すように、断面形状が略三角形状とされている。このような構成によれば、膨出部828における折り目828aが立ち上がり基端位置と頂点位置との3箇所となり、上記した実施形態6に記載したものよりも折り目828aの数が少ないものとなる。これにより、折り目828aに起因するムラの発生が軽減される。
<実施形態10>
本発明の実施形態10を図33によって説明する。この実施形態10では、上記した実施形態9から膨出部928の形状を変更したものを示す。なお、上記した実施形態9と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る膨出部928は、図33に示すように、断面形状が略三角形状で且つ一対の斜面部分が円弧状をなしている。一対の斜面部分は、内向き(基板間コネクタ部927寄り)に引っ込むような断面形状とされている。このような構成においては、上記した実施形態9と同様の作用及び効果が得られる。
<実施形態11>
本発明の実施形態11を図34または図35によって説明する。この実施形態11では、上記した実施形態6からLED基板1018の構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態6と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るLED基板1018は、図34及び図35に示すように、バックライト装置1012における長辺方向についての中央側の端部にコネクタ部1022が設けられている。バックライト装置1012内においてX軸方向に沿って並ぶ2つのLED基板1018は、所定の間隔(後述する配線部材35を通すためのスペース)を空けて配されており、それらのLED基板1018に実装された2つのコネクタ部1022は、バックライト装置1012における長辺方向についての中央位置付近において上記間隔を空けて対向状に配されている。従って、コネクタ部1022は、バックライト装置1012における長辺方向についての中央位置付近において、Y軸方向に沿う2つの列をなす形で配置されている。なお、本実施形態に係るLED基板1018のうち、バックライト装置1012における長辺方向についての端側の端部には、上記した実施形態1,6に記載されたようなコネクタ部22,522は設けられていない。
このコネクタ部1022には、配線部材35の端部に設けられた配線側コネクタ(図示せず)が嵌合可能とされている。従って、このコネクタ部1022は、上記した実施形態1,6にて説明したコネクタ部22,522と同様の「ワイヤーツーボード」タイプとされる。配線部材35は、両端部にそれぞれ配線側コネクタが設けられており、一方の配線側コネクタが図示しないLED駆動基板に、他方の配線側コネクタが上記したコネクタ部1022に、それぞれ電気的に接続されており、それによりLED基板1018に対する給電が中継されるようになっている。そして、反射シート1020の底側反射部1020aに設けられた膨出部1028は、X軸方向に沿って並ぶ2つのコネクタ部1022及びその間に配された配線部材35を一括して覆う形で配されている。このような構成においても、上記した実施形態6に記載されたものと同様の作用及び効果を得ることができる。なお、図35では、コネクタ部1022及び配線部材35を見やすくするため、バックライト装置1012から反射シート1020を取り外した状態を図示している。
<実施形態12>
本発明の実施形態12を図36によって説明する。この実施形態12では、上記した実施形態6から反射シート1120の構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態6と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る反射シート1120には、図36に示すように、第2の切れ目1130が、切れ目1129における中央位置付近に繋がる形で入れられている。従って、長辺側の立ち上がり反射部1120bLを構成する一対の分割立ち上がり反射部1131は、それぞれ立ち上がり側第1切離端縁1120bLa及び立ち上がり側第2切離端縁1131aを有している。
<実施形態13>
本発明の実施形態13を図37によって説明する。この実施形態13では、上記した実施形態7から反射シート1220の構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態7と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る反射シート1220は、図37に示すように、長辺側の立ち上がり反射部1220bLが非分割の構造となっている。つまり、この反射シート1220には、底側反射部1220aにおける膨出部1228と長辺側の各立ち上がり反射部1220bLとの境界位置に切れ目1229が入れられる点では、上記した実施形態7と同様であるものの、長辺側の各立ち上がり反射部1220bL及び長辺側の各延出部1220cには実施形態7のような第2の切れ目630(図30を参照)が入れられていない点では、実施形態7とは異なっている。このような構成においても、展開状態とされる反射シート1220を成形する際には、底側反射部1220aの膨出部1228を曲げ加工により成形するとともに、長辺側の立ち上がり反射部1220bLを折り畳むように曲げることで、底側反射部1220aの変形に伴って長辺側の立ち上がり反射部1220bLに不用意な変形が生じるのを避けることができる。
<実施形態14>
本発明の実施形態14を図38によって説明する。この実施形態14では、上記した実施形態6から反射シート1320の構造を変更したものを示す。なお、上記した実施形態6と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る反射シート1320は、図38に示すように、底側反射部1320aについては分割されているものの、長辺側の一対の立ち上がり反射部1320bLについてはそれぞれ分割されない構造となっている。つまり、この反射シート1320には、底側反射部1320aにおける膨出部1328と長辺側の各立ち上がり反射部1320bLとの境界位置に切れ目1329が入れられるとともに、底側反射部1320aに第3の切れ目1332が入れられる点では、上記した実施形態6と同様であるものの、長辺側の各立ち上がり反射部1320bL及び長辺側の各延出部1320cには実施形態6のような第2の切れ目30(図25を参照)が入れられていない点では、実施形態6とは異なっている。これにより、反射シート1320は、2部品化されずに1部品として取り扱うことができるので、バックライト装置における部品点数が削減されて部品管理などで優れる。なお、展開状態とされる反射シート1320を成形する際には、上記した実施形態13と同様に、底側反射部1320aの膨出部1328を曲げ加工により成形するときに、長辺側の立ち上がり反射部1320bLを折り畳むように曲げるようにすればよい。
<実施形態15>
本発明の実施形態15を図39によって説明する。この実施形態15は、上記した実施形態1とは立ち上がり基端側部分1423の立ち上がり高さが異なる例を示している。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係る反射シート20を構成する短辺側の各立ち上がり反射部1420bSは、図39に示すように、その立ち上がり基端側部分1423が、底側反射部20aから出光側に立ち上がる構成を備えており、具体的には、拡散レンズ(光源)19の光を出射しない部分よりも高い位置(拡散レンズ19の下面(取付脚部198の上面))から、拡散レンズ19の頂部(パネル側頂部)199よりも低い位置の間まで立ち上がる構成となっている。このような構成により、立ち上がり反射部1420bSに対してムラなく光が照射され、その結果、立ち上がり反射部1420bSから液晶パネル11に対してムラなく反射光が照射されることで、液晶パネル11における輝度ムラが生じにくいものとなっている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した実施形態1〜5では、立ち上がり反射部を構成する立ち上がり基端側部分の傾斜角度が少なくとも85°以上とされる場合を示したが、上記傾斜角度が85°以下で且つ70°の範囲であっても構わない。場合によっては、上記傾斜角度が70°以下であっても構わない。
(2)上記した実施形態1〜5では、立ち上がり反射部を構成する立ち上がり基端側部分の傾斜角度が少なくとも95°以下とされる場合を示したが、上記傾斜角度が95°以上であっても構わない。
(3)上記した実施形態1〜5では、短辺側の一対の立ち上がり反射部における各立ち上がり基端側部分が各立ち上がり先端側部分よりも底側反射部に対する傾斜角度が相対的に大きくなる構成を示したが、立ち上がり基端側部分が立ち上がり先端側部分よりも底側反射部に対する傾斜角度が相対的に大きくなるのが片方の短辺側の立ち上がり反射部のみとされ、もう片方の短辺側の立ち上がり反射部については底側反射部に対する傾斜角度が一定とされていても構わない。
(4)上記した実施形態3では、長辺側の一対の立ち上がり反射部における各立ち上がり基端側部分が各立ち上がり先端側部分よりも底側反射部に対する傾斜角度が相対的に大きくなる構成を示したが、立ち上がり基端側部分が立ち上がり先端側部分よりも底側反射部に対する傾斜角度が相対的に大きくなるのが片方の長辺側の立ち上がり反射部のみとされ、もう片方の長辺側の立ち上がり反射部については底側反射部に対する傾斜角度が一定とされていても構わない。
(5)上記した実施形態1,2,4,5では、短辺側の立ち上がり反射部(コネクタ部と重畳する立ち上がり反射部)における立ち上がり基端側部分が立ち上がり先端側部分よりも底側反射部に対する傾斜角度が相対的に大きくなり、長辺側の立ち上がり反射部(コネクタ部とは非重畳とされる立ち上がり反射部)については底側反射部に対する傾斜角度が一定とされる場合を示したが、長辺側の立ち上がり反射部(コネクタ部とは非重畳とされる立ち上がり反射部)における立ち上がり基端側部分が立ち上がり先端側部分よりも底側反射部に対する傾斜角度が相対的に大きくなり、短辺側の立ち上がり反射部(コネクタ部と重畳する立ち上がり反射部)については底側反射部に対する傾斜角度が一定とされる構成であっても構わない。
(6)上記した実施形態1〜5では、X軸方向に沿って並ぶ2枚のLED基板が個々のコネクタ部によって給電される構成を示したが、実施形態6のようにX軸方向に沿って並ぶ2枚のLED基板に相互に嵌合可能な基板間コネクタ部を設けるとともに、片方のLED基板のみに配線部材に接続されるコネクタ部を設けるようにしても構わない。要は、実施形態1〜5に記載された立ち上がり反射部(立ち上がり基端側部分が立ち上がり先端側部分よりも底側反射部に対する傾斜角度が相対的に大きくなる構成を有する立ち上がり反射部)を備えた反射シートと、実施形態6〜14に記載された基板間コネクタ部を備えたLED基板と、を組み合わせることも可能である。
(7)上記した実施形態1〜5に記載された立ち上がり反射部(立ち上がり基端側部分が立ち上がり先端側部分よりも底側反射部に対する傾斜角度が相対的に大きくなる構成を有する立ち上がり反射部)を備えた反射シートに、実施形態6〜14に記載された膨出部を始めとする特徴的な各種構成(分割立ち上がり反射部、分割反射シートなど)を設けるようにしても構わない。
(8)上記した実施形態2以外にも、重畳突部の具体的な形状は適宜に変更可能である。
(9)上記した実施形態3は、実施形態2に記載された構成(重畳突部を有する反射シート)を前提としたものであるが、実施形態1,4,5に記載された構成(重畳突部を有さない反射シート)を前提とすることも勿論可能である。
(10)上記した実施形態4,5は、実施形態1に記載された構成(重畳突部を有さない反射シート)を前提としたものであるが、実施形態2に記載された構成(重畳突部を有する反射シート)を前提とすることも勿論可能である。
(11)上記した実施形態1〜5では、立ち上がり反射部における底側反射部に対する傾斜角度が2段階で変化する構成を示したが、立ち上がり反射部における底側反射部に対する傾斜角度が3段階以上で変化する構成であってもよい。
(12)上記した実施形態1〜5では、シャーシの側板部が底板部に対してなす角度が、反射シートの立ち上がり反射部における立ち上がり先端側部分が底側反射部に対してなす角度よりも大きくなる場合を示したが、これらの角度の大小関係が逆転した構成や角度が等しくなる構成であっても構わない。
(13)上記した実施形態1〜5では、反射シートの立ち上がり反射部における立ち上がり先端側部分が立ち上がり基端側部分よりも延面距離が長くなる場合を示したが、立ち上がり先端側部分と立ち上がり基端側部分との延面距離の大小関係が逆転した構成や延面距離が等しくなる構成であっても構わない。
(14)上記した実施形態6〜14(実施形態7,12,13を除く)では、底側反射部における底側第2切離端縁(第3の切れ目)がY軸方向に沿って真っ直ぐな形状とされる場合を示したが、底側第2切離端縁(第3の切れ目)がY軸方向に対して傾斜状をなしていても構わない。
(15)上記した実施形態6〜12では、長辺側の立ち上がり反射部における立ち上がり側第2切離端縁(第2の切れ目)がY軸方向に沿って真っ直ぐな形状とされる場合を示したが、立ち上がり側第2切離端縁(第2の切れ目)がY軸方向に対して傾斜状をなしていても構わない。
(16)上記した実施形態6〜14では、複数の基板間コネクタがY軸方向(シャーシの短辺方向)に沿って並ぶ構成を前提として、膨出部の折り目がY軸方向に並行する構成を採った場合を示したが、例えば、複数の基板間コネクタがX軸方向(シャーシの長辺方向)に沿って並ぶ構成とされた場合には、膨出部の折り目がX軸方向に並行する構成とすればよい。
(17)上記した各実施形態では、平面に視て横長なバックライト装置を例示したが、平面に視て縦長なバックライト装置にも本発明は適用可能である。その場合、実施形態1〜5に関しては、長辺側の各立ち上がり反射部がコネクタ部と平面に視て重畳する配置となることから、長辺側の各立ち上がり反射部について「立ち上がり先端側部分よりも底側反射部に対する傾斜角度が相対的に大きくなる構成」を優先的に採るのが好ましいものとされる。また、実施形態6〜14に関しては、短辺側の各立ち上がり反射部に第2の切れ目を入れて分割構造としたり、膨出部の成形に伴って折り畳み構造としたりするのが好ましいものとされる。
(18)上記した各実施形態では、平面形状が略長方形とされるバックライト装置を例示したが、平面形状が正方形とされるバックライト装置であっても構わない。
(19)上記した実施形態8〜11は、実施形態6に記載された構成(分割構造とされた反射シート)を前提としたものであるが、実施形態7,12〜14に記載された構成(非分割の反射シート)を前提とすることも勿論可能である。また、実施形態8〜10に記載された構成と、実施形態11に記載された構成と、を組み合わせることも可能である。
(20)上記した実施形態12は、実施形態7に記載された構成(非分割の反射シート)を前提としたものであるが、実施形態6,8〜11に記載された構成(分割構造とされた反射シート)を前提とすることも勿論可能である。
(21)上記した実施形態7〜14では、底側反射部に入れられた第3の切れ目が、底側反射部と立ち上がり反射部との境界位置に入れられた切れ目の端部に連なる場合を例示したが、第3の切れ目が切れ目の端部よりも中央寄りの位置に連なる構成であっても構わない。
(22)上記した実施形態6〜14以外にも、膨出部の具体的な断面形状や平面形状については適宜に変更可能である。
(23)上記した各実施形態では、シャーシの側板部が底板部に対して傾斜状をなす構成を例示したが、側板部が底板部に対してほぼ垂直をなす構成であってもよい。
(24)上記した各実施形態以外にも、シャーシの底板部の面内における固定部材の配置、設置数などは変更可能である。また、固定部材以外の固定方法(例えば接着材料や両面テープなど)によって反射シートやLED基板の固定化を図ることができるのであれば、固定部材を省略することも可能である。
(25)上記した各実施形態では、LED基板に拡散レンズを設置した場合を示したが、拡散レンズを省略することも可能である。その場合、LEDの発光面が光学部材の板面に対して直接的に対向配置されることになる。
(26)上記した各実施形態では、光学部材を構成する光学シートが2枚とされる場合を示したが、光学シートの枚数を1枚または3枚以上に変更することも可能である。その場合、複数の光学シートを積層して相互に接着することで一体化を図った積層型複合光学シートを用いることも可能である。また、光学シートの具体的な種類についても適宜に変更可能である。
(27)上記した各実施形態では、光学部材を構成する拡散板が1枚とされる場合を示したが、拡散板の枚数を複数としたり、拡散板を省略したりすることも可能である。
(28)上記した各実施形態では、シャーシが金属製とされた場合を例示したが、シャーシを合成樹脂製とすることも可能である。
(29)上記した各実施形態では、光源としてLEDを用いたものを示したが、有機ELなどの他の光源を用いることも可能である。
(30)上記した各実施形態では、液晶表示装置のスイッチング素子としてTFTを用いたが、TFT以外のスイッチング素子(例えば薄膜ダイオード(TFD))を用いた液晶表示装置にも適用可能であり、カラー表示する液晶表示装置以外にも、白黒表示する液晶表示装置にも適用可能である。
(31)上記した各実施形態では、透過型の液晶表示装置を例示したが、それ以外にも反射型の液晶表示装置や半透過型の液晶表示装置にも本発明は適用可能である。
(32)上記した各実施形態では、表示パネルとして液晶パネルを用いた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネルを用いた表示装置にも本発明は適用可能である。
(33)上記した各実施形態では、チューナーを備えたテレビ受信装置を例示したが、チューナーを備えない表示装置にも本発明は適用可能である。具体的には、電子看板(デジタルサイネージ)や電子黒板として使用される液晶表示装置にも本発明は適用することができる。