JP6537684B1 - 噴霧器用防塵ケースおよび防塵性噴霧システム - Google Patents

噴霧器用防塵ケースおよび防塵性噴霧システム Download PDF

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Abstract

【課題】塵埃の多い環境下であっても、除菌性水溶液を噴霧する噴霧器の噴霧性能を保持し、故障の発生を抑制することができる噴霧器用防塵ケースおよび防塵性噴霧システムを提供する。【解決手段】次亜塩素酸水等の除菌性水溶液を噴霧する噴霧器2を収容するための防塵ケース1であって、合板によって箱状に形成されており、その正面に設けられた保守作業用開口部11が、上下にスライドするケンドン式の前扉12で防塵されている。。【選択図】 図2

Description

本発明は、次亜塩素酸水等の除菌性水溶液を噴霧する噴霧器を収容するための噴霧器用防塵ケース、および当該噴霧器用防塵ケースに噴霧器を搭載してなる防塵性噴霧システムに関するものである。
従来、馬・牛・豚・鶏等の家畜を飼育する畜舎内においては、細菌による感染症の発生が問題となっている。特に、生後間もない家畜は感染症にかかりやすく、一旦発症すると、他の家畜にも次々と感染するため、死亡や廃用による損失金額が甚大となる。そこで近年、畜舎内において、次亜塩素酸水等の除菌性水溶液を噴霧することにより、家畜の飼育環境を改善し、感染症等の病気を予防する試みが行われている。
なお、次亜塩素酸水等を噴霧することによって空気を除菌する技術として、例えば、特開2003−169842号公報には、次亜塩素酸水溶液貯留部内の次亜塩素酸水溶液に対して超音波振動子によって超音波を作用させ、微粒子発生部で次亜塩素酸水溶液の微粒子を発生させ、この微粒子を誘導管路によって噴霧口から大気中に放出する殺菌装置が開示されている(特許文献1)。
特開2003−169842号公報
しかしながら、特許文献1に記載された殺菌装置は、病院内等のクリーンな環境下での使用を想定しているため、外気取入れ口が単なる開口によって構成されている(図1等)。このため、畜舎内等のように塵埃の多い環境下で使用すると、装置内部に塵埃が蓄積して噴霧性能が低下したり、故障が発生し易くなるという問題がある。
また、細菌による感染症が多発する時期は、冬期間の気温が低下する時期や乾燥する時期であるところ、北海道や東北等の寒冷地における畜舎内は氷点下まで気温が低下するため、タンク内の除菌性水溶液が凍ってしまい、噴霧できなくなってしまうという問題も抱えている。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、塵埃の多い環境下であっても、除菌性水溶液を噴霧する噴霧器の噴霧性能を保持し、故障の発生を抑制することができる噴霧器用防塵ケースおよび防塵性噴霧システムを提供する。また、本発明は、寒冷地における除菌性水溶液の凍結を防止して噴霧機能を維持することもできる防塵性噴霧システムを提供する。
本発明に係る噴霧器用防塵ケースは、塵埃の多い環境下であっても、除菌性水溶液を噴霧する噴霧器の噴霧性能を保持し、故障の発生を抑制するという課題を解決するために、次亜塩素酸水等の除菌性水溶液を噴霧する噴霧器を収容するための防塵ケースであって、合板によって箱状に形成されており、その正面に設けられた保守作業用開口部が、上下にスライドするケンドン式の前扉で防塵されている。
また、本発明の一態様として、前扉を容易に着脱させ、防塵性の高い保守作業用開口部を構成するという課題を解決するために、前記保守作業用開口部には、その左右両端部の内縁に沿って防塵可能な深さの溝状に形成された密閉式ガイドレールが設けられているとともに、その下端部の内縁に沿って防塵可能な深さの溝状に形成された密閉式嵌入溝が前記密閉式ガイドレールと連続的に設けられており、前記密閉式ガイドレールは、前記保守作業用開口部の左右両端部の上下全体にわたって内方に突出された前後一対のレール部材により防塵可能な深さの溝状に形成されており、前記密閉式嵌入溝は、前記保守作業用開口部の下端部の左右全体にわたって内方に突出された前後一対のレール部材により防塵可能な深さの溝状に形成されていてもよい。
さらに、本発明の一態様として、補給作業用開口部における防塵性を向上するという課題を解決するために、前記噴霧器用防塵ケースには、前記保守作業用開口部に対して奥側上方位置に、前記噴霧器に前記除菌性水溶液を供給するためのタンクを載置するタンク載置棚が設けられているとともに、このタンク載置棚の上方の天板には、前記タンクに前記除菌性水溶液を補給するために開口された補給作業用開口部と、この補給作業用開口部を開閉する天板開閉蓋とが設けられており、前記補給作業用開口部の内縁部と前記天板開閉蓋の裏面との隙間には、前記補給作業用開口部と前記天板開閉蓋との隙間を閉塞するために内方に突出された閉塞フレームが前記補給作業用開口部の内縁部に沿って設けられていてもよい。
また、本発明の一態様として、除菌性水溶液が凍結するのを防止する凍結防止ヒーターを容易に着脱するという課題を解決するために、前記噴霧器用防塵ケースの内部底面には、凍結防止ヒーターの脚部を両側から把持して固定するための一対のヒーター固定フレームが、前記保守作業用開口部の近傍位置において当該開口部に対して前後方向に沿って配置されていてもよい。
また、本発明に係る防塵性噴霧システムは、防塵性能を向上するとともに、噴霧器の保守作業を効率化するという課題を解決するために、上述したいずれかの態様を有する噴霧器用防塵ケースに噴霧器を搭載してなる防塵性噴霧システムであって、前記噴霧器用防塵ケースには、前記保守作業用開口部と対向する一側面に防塵フィルタ付の換気口が設けられており、前記換気口の前方に設けられた前記タンク載置棚に前記タンクが載置されているとともに、このタンクよりも前方側であって前記保守作業用開口部の近傍位置には、前記噴霧器が防塵フィルタ付の吸気口を前記保守作業用開口部に向けた状態で配置されてなる。
また、本発明の一態様として、タンクや噴霧用ホース内の除菌性水溶液が凍結するのを防止し、冬期においても除菌性水溶液を継続的に噴霧するという課題を解決するために、前記噴霧器の上方には、前記除菌性水溶液を噴霧するための噴霧用ホースが接続されているとともに、当該噴霧用ホースが噴霧器用防塵ケースの天板に開口されたホース孔から外部に延出されており、前記噴霧器用防塵ケース内には、前記ヒーター固定フレームに凍結防止ヒーターが搭載されており、当該凍結防止ヒーターおよび前記噴霧器の上方に、前記タンクおよび前記噴霧用ホース内における前記除菌性水溶液の凍結を防止するための保温空間が設けられていてもよい。
本発明によれば、塵埃の多い環境下であっても、除菌性水溶液を噴霧する噴霧器の噴霧性能を保持し、故障の発生を抑制することができる。また、寒冷地における除菌性水溶液の凍結を防止して噴霧機能を維持することができる。
本発明に係る噴霧器用防塵ケースの一実施形態を示す(a)平面図、(b)側面図、(c) 背面図および(d)正面図である。 本実施形態の噴霧器用防塵ケースに噴霧器、タンクおよび凍結防止ヒーターを搭載してなる防塵性噴霧システムを示す(a)図1(b)のA−A線断面図、(b)図1(a)のB−B線断面図、および(c)図1(b)のC−C線断面図である。 本実施形態の防塵性噴霧システムにおいて、前扉を開いた状態を示す写真である。 本実施形態の防塵性噴霧システムにおいて、天板開閉蓋を開いた状態を示す写真である。
以下、本発明に係る噴霧器用防塵ケースおよび防塵性噴霧システムの実施形態について図面を用いて説明する。
本実施形態の噴霧器用防塵ケース1は、次亜塩素酸水等の除菌性水溶液を噴霧する噴霧器2を収容するためのものであり、図1に示すように、合板によって略直方体形状に形成されている。また、本実施形態の防塵性噴霧システム10は、図2に示すように、噴霧器用防塵ケース1に噴霧器2を搭載してなるものであり、台車3等によって移動可能に構成されている。以下、各構成について説明する。
なお、本実施形態において、除菌性水溶液としては、次亜塩素酸水を使用しているが、これに限定されるものではなく、除菌作用を有する液体であればよい。また、噴霧器2としては、超音波によって除菌性水溶液をミスト状にする超音波式の噴霧器2を使用しているが、これに限定されるものではなく、除菌性水溶液を噴霧できるものであればよい。さらに、合板としては、ウレタン塗装を施したランバーコアを使用し、噴霧器用防塵ケース1の撥水性を高めているが、これに限定されるものではなく、保温性の高い合板であればよい。
噴霧器用防塵ケース1は、図1に示すように、その正面に、噴霧器2の保守作業を行うために開口されてなる保守作業用開口部11と、この保守作業用開口部11を開閉する前扉12とを有している。そして、保守作業用開口部11が、上下にスライドするケンドン式の前扉12で防塵されている。
具体的には、保守作業用開口部11には、図2に示すように、その左右両端部の内縁に沿って防塵可能な深さの溝状に形成された密閉式ガイドレール13が設けられている。また、保守作業用開口部11には、その下端部の内縁に沿って防塵可能な深さの溝状に形成された密閉式嵌入溝14が、密閉式ガイドレール13と連続的に設けられている。一方、前扉12は、密閉式ガイドレール13に沿って上下に着脱自在にスライドし、密閉式嵌入溝14に嵌入されて保守作業用開口部11を密閉するようになっている。
本実施形態において、密閉式ガイドレール13は、図2に示すように、保守作業用開口部11の左右両端部の上下全体にわたって内方に突出された前後一対のレール部材13a,13aで構成されており、各レール部材13aの壁面により防塵可能な深さの溝状に形成されている。また、密閉式嵌入溝14は、保守作業用開口部11の下端部の左右全体にわたって内方に突出された前後一対のレール部材14a,14aで構成されており、各レール部材14aの壁面により防塵可能な深さの溝状に形成されている。
また、噴霧器用防塵ケース1には、図2に示すように、保守作業用開口部11に対して奥側上方位置に、噴霧器2に除菌性水溶液を供給するためのタンク4を載置するタンク載置棚15が設けられている。そして、当該タンク載置棚15の上方の天板には、タンク4に除菌性水溶液を補給するために開口された補給作業用開口部16と、この補給作業用開口部16を開閉する天板開閉蓋17とが設けられている。
また、補給作業用開口部16の内縁部と天板開閉蓋17の裏面との隙間には、図1(a)および図2(b)に示すように、閉塞フレーム18が設けられている。この閉塞フレーム18は、補給作業用開口部16と天板開閉蓋17との隙間を閉塞するために内方に突出されており、補給作業用開口部16の内縁部に沿って略矩形状に設けられている。
なお、本実施形態では、図1(a)に示すように、保守作業用開口部11に対して左右方向に沿う一対の横閉塞フレーム18a,18aが、補給作業用開口部16の内縁部側に固定され、保守作業用開口部11に対して前後方向に沿う一対の縦閉塞フレーム18b,18bが、天板開閉蓋17の裏面側に固定されている。しかしながら、この構成に限定されるものではなく、閉塞フレーム18が、補給作業用開口部16と天板開閉蓋17との隙間を漏れなく閉塞する位置に設けられていればよい。例えば、補給作業用開口部16の内縁部または天板開閉蓋17の裏面のいずれか一方のみに、閉塞フレーム18が設けられていてもよい。
なお、本実施形態では、図2(b)に示すように、天板開閉蓋17が、天板の略中央に設けられたヒンジ機構によって開閉可能に設けられているが、この構成に限定されるものではなく、取り外し可能に構成されていてもよい。
また、本実施形態において、噴霧器用防塵ケース1には、図1(b),(c)に示すように、保守作業用開口部11と対向する一側面に防塵フィルタF付の換気口19が設けられている。この換気口19の防塵フィルタFは面ファスナーによって容易に交換可能に取り付けられている。そして、この換気口19の前方(図2(a)の右方向)には、図2(a),(b)に示すように、噴霧器2よりも上方位置にタンク載置棚15が設けられており、当該タンク載置棚15に換気口19と向かい合う状態でタンク4が載置されるようになっている。
なお、本実施形態では、図2(a)に示すように、タンク4よりも前方側(図2(a)の右方向側)であって保守作業用開口部11の近傍位置には、噴霧器2の位置ズレを防止するための噴霧器固定フレーム20が略長方形状に設けられている。そして、当該噴霧器固定フレーム20には、噴霧器2が防塵フィルタF付きの吸気口21を保守作業用開口部11に向けた状態で配置されるようになっている。同様に、タンク載置棚15の載置面上には、タンク4の位置ズレを防止するためのタンク固定フレーム22が設けられている。当該タンク固定フレーム22は、噴霧器用防塵ケース1の内側面との間に、タンク4の横幅と同程度の載置スペースを形成するように配置されている。
さらに、本実施形態において、噴霧器用防塵ケース1の内部底面には、図2(a),(c)に示すように、凍結防止ヒーター5を固定するための一対のヒーター固定フレーム23,23が設けられている。このヒーター固定フレーム23は、凍結防止ヒーター5の脚部を両側から把持して固定するためのものであり、保守作業用開口部11の近傍位置において、当該保守作業用開口部11に対して前後方向に沿って配置されている。具体的には、図2(c)に示すように、各ヒーター固定フレーム23は、凍結防止ヒーター5の脚部に合わせた断面鉤爪状に形成され、互いに向かい合う状態で固定されている。
なお、本実施形態では、凍結防止ヒーター5として、小型のパネルヒーターを使用しているが、これに限定されるものではなく、噴霧器用防塵ケース1に収容可能な暖房器具であればよい。また、ヒーター固定フレーム23の形状も特に限定されるものではなく、凍結防止ヒーター5を固定しうる形状であればよい。さらに、除菌性水溶液が凍結するおそれのない地域では、凍結防止ヒーター5自体が不要のため、ヒーター固定フレーム23を設ける必要がない。
また、本実施形態において、噴霧器2の上方には、図2(b),(c)に示すように、除菌性水溶液を噴霧するための噴霧用ホース24が接続されている。そして、当該噴霧用ホース24が噴霧器用防塵ケース1の天板に開口されたホース孔25から外部に延出されている。以上のような噴霧器用防塵ケース1内のヒーター固定フレーム23に凍結防止ヒーター5を搭載してなる防塵性噴霧システム10においては、図2(b)に示すように、凍結防止ヒーター5および噴霧器2の上方に、タンク4および噴霧用ホース24内における除菌性水溶液の凍結を防止するための保温空間26が設けられている。
なお、ホース孔25の形状や位置は、図示したものに限定されるものではなく、噴霧器2に付属する噴霧用ホース24の形状等に応じて、適宜変更してもよい。例えば、ホース孔25の形状は円形に限らず、四角形や多角形でもよい。また、噴霧用ホース24としては、硬質スパイラルダクトを使用しているが、除菌性水溶液の通路となるダクト状のものであればよい。
つぎに、本実施形態の噴霧器用防塵ケース1および防塵性噴霧システム10の作用について説明する。
本実施形態の防塵性噴霧システム10を用いて、冬期における畜舎内に除菌性水溶液を噴霧する場合、まず、噴霧器用防塵ケース1の保守作業用開口部11から噴霧器2、タンク4および凍結防止ヒーター5を内部に搭載する。このとき、噴霧器2は噴霧器固定フレーム20内に載置され、タンク4はタンク固定フレーム22に当接され、凍結防止ヒーター5はヒーター固定フレーム23によって固定されるため、それぞれ位置ズレが防止される。
また、本実施形態では、ヒーター固定フレーム23が、保守作業用開口部11の近傍位置にあるため、凍結防止ヒーター5の取り付け・取り外し作業がしやすく、前後方向に沿って配置されているため、凍結防止ヒーター5を前後方向にスライドさせるだけで容易に着脱される。さらに、本実施形態では、噴霧器2よりも上方位置に設けられたタンク載置棚15にタンク4を載置することにより、除菌性水溶液が重力によって噴霧器2に供給されるため、ポンプ等が不要である。
つぎに、保守作業用開口部11の密閉式ガイドレール13に沿って前扉12を下方へスライドさせ、その下端縁部を密閉式嵌入溝14に嵌入させる。これにより、前扉12が、防塵可能な深さの溝状に形成された密閉式ガイドレール13および密閉式嵌入溝14に嵌入された状態で保守作業用開口部11を密閉する。このため、塵埃の多い環境下で使用しても噴霧器2の噴霧性能が保持され、故障の発生が抑制される。
また、本実施形態では、密閉式ガイドレール13が、保守作業用開口部11の左右両端部の上下全体にわたって内方に突出された前後一対のレール部材13a,13aにより形成されており、密閉式嵌入溝14が、保守作業用開口部11の下端部の左右全体にわたって内方に突出された前後一対のレール部材14a,14aによって形成されている。このため、密閉式ガイドレール13および密閉式嵌入溝14は、前扉12を容易に着脱させる構成でありながら、保守作業用開口部11の防塵性をより一層高めている。
つづいて、噴霧器2を動作させると、ミスト状の除菌性水溶液が噴霧用ホース24から畜舎内へ噴霧される。このとき、凍結防止ヒーター5を動作させることにより、噴霧器用防塵ケース1内の保温空間26が、暖められた空気によってタンク4および噴霧用ホース24内における除菌性水溶液の凍結を防止する。このため、畜舎内が氷点下となるような寒冷地域や冬期間においても、除菌性水溶液が凍結することがなく、継続的に噴霧させることが可能となる。
除菌性水溶液が噴霧されている間、噴霧器2の吸気口21から空気が吸い込まれるとともに、噴霧器用防塵ケース1の換気口19から空気が吸い込まれる。このとき、当該換気口19に取り付けられた防塵フィルタFが、噴霧器用防塵ケース1内に塵埃が入るのを防止し、吸気口21に取り付けられた防塵フィルタFが、噴霧器2内に塵埃が入るのを防止する。さらに、換気口19と向かい合う状態で載置されたタンク4が、換気口19をすり抜けた微細な塵埃をブロックし、噴霧器用防塵ケース1内に拡散するのを防止する。
なお、防塵フィルタFをこまめに交換ないし洗浄することにより、噴霧器2のファンモーターに大きな負荷がかかることが防止される。このとき、本実施形態では、図3に示すように、噴霧器2が保守作業用開口部11の近傍位置に、吸気口21を保守作業用開口部11に向けた状態で配置されるため、防塵フィルタFの確認や交換等の保守作業が容易である。
また、天板開閉蓋17を開けると、図4に示すように、補給作業用開口部16からタンク4が露出するため、簡単かつ迅速に除菌性水溶液の補給作業が行われる。一方、天板開閉蓋17を閉めると、閉塞フレーム18が、補給作業用開口部16と天板開閉蓋17との隙間を閉塞し、塵埃の侵入を防止する。これにより、補給作業用開口部16における防塵性が向上するため、噴霧器用防塵ケース1自体の防塵性能が向上する。
以上のような本実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
1.畜舎内や工場内等の塵埃の多い環境下であっても、除菌性水溶液を噴霧する噴霧器2の噴霧性能を保持し、故障の発生を抑制することができる。
2.前扉12を容易に着脱させ、防塵性の高い密閉式ガイドレール13および密閉式嵌入溝14を構成することができる。
3.補給作業用開口部16における防塵性を向上することができる。
4.凍結防止ヒーター5を容易に着脱することができる。
5.防塵性能を向上するとともに、噴霧器2の保守作業を効率化することができる。
6.タンク4や噴霧用ホース24内の除菌性水溶液が凍結するのを防止し、氷点下となる地域や時期においても除菌性水溶液を継続的に噴霧することができる。
7.噴霧器2にタイマーを設け、間欠的に除菌性水溶液を噴霧することで、人手が足りない酪農・畜産業における畜舎内の現場に貢献することができる。例えば、100Lのタンク4を用いて、15分おきに噴霧と停止を繰り返す運転を行わせることより、2.5日間は人手要らずとなる。
なお、本発明に係る噴霧器用防塵ケース1および防塵性噴霧システム10は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、上述した本実施形態では、密閉式ガイドレール13および密閉式嵌入溝14が、前後一対のレール部材によって形成されているが、この構成に限定されるものではない。例えば、密閉式ガイドレール13は、保守作業用開口部11の左右両端部における内壁面に形成した上下方向の凹溝によって構成し、密閉式嵌入溝14は、保守作業用開口部11の下端部における内壁面に形成した左右方向の凹溝によって構成してもよい。
また、上述した本実施形態では、補給作業用開口部16および天板開閉蓋17を、噴霧器用防塵ケース1の天板に設けているが、この構成に限定されるものではない。例えば、保守作業用開口部11と同様、噴霧器用防塵ケース1の一側面に補給作業用開口部16を設けるとともに、当該補給作業用開口部16に対して密閉式ガイドレール13および密閉式嵌入溝14を設け、当該密閉式ガイドレール13に沿って上下に着脱自在にスライドし、密閉式嵌入溝14に嵌入されて補給作業用開口部16を密閉する開閉蓋を設けてもよい。
さらに、上述した本実施形態では、氷点下での使用を想定し、噴霧器用防塵ケース1内に凍結防止ヒーター5を搭載している。しかしながら、温暖な地域や時期に使用する場合には、凍結防止ヒーター5を設ける必要はない。また、上述した本実施形態では、畜舎内を除菌対象としているが、ビニールハウスや各種の工場等のように、塵埃の多い全ての空間に適用可能である。
1 噴霧器用防塵ケース
2 噴霧器
3 台車
4 タンク
5 凍結防止ヒーター
10 防塵性噴霧システム
11 保守作業用開口部
12 前扉
13 密閉式ガイドレール
13a レール部材
14 密閉式嵌入溝
14a レール部材
15 タンク載置棚
16 補給作業用開口部
17 天板開閉蓋
18 閉塞フレーム
18a 横閉塞フレーム
18b 縦閉塞フレーム
19 換気口
20 噴霧器固定フレーム
21 吸気口
22 タンク固定フレーム
23 ヒーター固定フレーム
24 噴霧用ホース
25 ホース孔
26 保温空間
F 防塵フィルタ

Claims (5)

  1. 次亜塩素酸水等の除菌性水溶液を噴霧する噴霧器を収容するための噴霧器用防塵ケースであって、
    合板によって箱状に形成されているとともに、その正面に設けられた保守作業用開口部が、上下にスライドするケンドン式の前扉で防塵されており、
    前記噴霧器用防塵ケース内には、前記噴霧器とこの噴霧器に前記除菌性水溶液を供給するためのタンクとが搭載されるとともに、前記噴霧器用防塵ケースには前記噴霧器に接続される噴霧用ホースを外部に延出するためのホース孔が形成されており、
    前記噴霧器がファンモーターによって吸気口から空気を吸い込みつつ前記タンク内の前記除菌性水溶液を前記噴霧用ホースから噴霧するものであり、
    前記噴霧器用防塵ケースには、前記タンクに前記除菌性水溶液を補給するために開口された補給作業用開口部と、この補給作業用開口部を開閉する天板開閉蓋とが設けられており、
    前記補給作業用開口部の内縁部と前記天板開閉蓋の裏面との隙間には、前記補給作業用開口部と前記天板開閉蓋との隙間を閉塞するために内方に突出された閉塞フレームが前記補給作業用開口部の内縁部に沿って設けられている、噴霧器用防塵ケース。
  2. 前記保守作業用開口部には、その左右両端部の内縁に沿って防塵可能な深さの溝状に形成された密閉式ガイドレールが設けられているとともに、その下端部の内縁に沿って防塵可能な深さの溝状に形成された密閉式嵌入溝が前記密閉式ガイドレールと連続的に設けられており、
    前記密閉式ガイドレールは、前記保守作業用開口部の左右両端部の上下全体にわたって内方に突出された前後一対のレール部材により防塵可能な深さの溝状に形成されており、
    前記密閉式嵌入溝は、前記保守作業用開口部の下端部の左右全体にわたって内方に突出された前後一対のレール部材により防塵可能な深さの溝状に形成されている、請求項1に記載の噴霧器用防塵ケース。
  3. 前記噴霧器用防塵ケースの内部底面には、凍結防止ヒーターの脚部を両側から把持して固定するための一対のヒーター固定フレームが、前記保守作業用開口部の近傍位置において当該開口部に対して前後方向に沿って配置されている、請求項1または請求項に記載の噴霧器用防塵ケース。
  4. 次亜塩素酸水等の除菌性水溶液を噴霧する噴霧器を収容するための噴霧器用防塵ケースに噴霧器を搭載してなる防塵性噴霧システムであって、
    前記噴霧器用防塵ケースは、合板によって箱状に形成されているとともに、その正面に設けられた保守作業用開口部が、上下にスライドするケンドン式の前扉で防塵されており、
    前記噴霧器用防塵ケース内には、前記噴霧器とこの噴霧器に前記除菌性水溶液を供給するためのタンクとが搭載されるとともに、前記噴霧器用防塵ケースには前記噴霧器に接続される噴霧用ホースを外部に延出するためのホース孔が形成されており、
    前記噴霧器がファンモーターによって吸気口から空気を吸い込みつつ前記タンク内の前記除菌性水溶液を前記噴霧用ホースから噴霧するものであり、
    前記噴霧器用防塵ケースには、前記保守作業用開口部と対向する一側面に防塵フィルタ付の換気口が設けられており、
    前記換気口の前方に前記タンクが載置されているとともに、このタンクよりも前方側であって前記保守作業用開口部の近傍位置には、前記噴霧器が防塵フィルタ付の前記吸気口を前記保守作業用開口部に向けた状態で配置されてなる、防塵性噴霧システム。
  5. 前記噴霧器用防塵ケース内には、凍結防止ヒーターが搭載されており、当該凍結防止ヒーターおよび前記噴霧器の上方に、前記タンクおよび前記噴霧用ホース内における前記除菌性水溶液の凍結を防止するための保温空間が設けられている、請求項に記載の防塵性噴霧システム。
JP2018149863A 2018-08-09 2018-08-09 噴霧器用防塵ケースおよび防塵性噴霧システム Active JP6537684B1 (ja)

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