JP6536935B2 - 補助吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつの脚開口における漏れ防止性能を向上させる補助吸収性物品に関するものである。
パンツタイプ使い捨ておむつやテープタイプ使い捨ておむつのように装着時に脚開口を有する使い捨ておむつにおいては、脚開口が排泄位置に近いことや、股間部における吸収量が飽和し易いこと等により、脚開口からの漏れが発生し易く、そのため立体ギャザー等の漏れ防止手段により漏れ防止を図ることが一般的となっている。
しかし、座位時のように、脚開口に隙間が生じ易く、かつ使い捨ておむつの表面と装着者の身体表面との隙間が少なくなる状況では、排泄物が脚開口に向かい易く、脚開口からの漏れが発生し易いという問題点があった。
他方、このような問題を解決するものとして、使い捨ておむつの脚開口の周縁部から装着者の腿にかけて覆うように装着される帯状の補助吸収性物品が提案されているが、この補助吸収性物品は使い捨ておむつに対して連結されておらず、装着時の周方向の締め付けのみで腿の付け根に保持されるものであるため、ずれ易く、使い捨ておむつと補助吸収性物品との間に隙間を生じ易いという問題点があった。
特開2001−327521号公報 特開2001−224615号公報
そこで、本発明の主たる課題は、漏れ防止性に優れた脚開口装着型の補助吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決した補助吸収性物品は次記のとおりである。
1の補助吸収性物品
使用時に周方向に連結されるか又は予め周方向に連結されて形成される筒状の補助吸収性物品であって、
一方の開口側の端部に、使い捨ておむつにおける脚開口の周囲に対して着脱可能に連結されるおむつ連結部が設けられ、
他方の開口側の端部に、当該他方の開口側の端部を装着者の腿にフィットさせる口部弾性伸縮部材が設けられ、
少なくとも前記おむつ連結部を有する領域と前記口部弾性伸縮部材を有する領域との間に、内周面から吸収を行う吸収領域が設けられている、
ことを特徴とする補助吸収性物品。
(作用効果)
本補助吸収性物品は、装着状態で筒状をなす点では特許文献1記載のものと同様であるが、一方の開口側の端部に、使い捨ておむつにおける脚開口の周囲に対して着脱可能に連結されるおむつ連結部が設けられているため、使用に際し、一方の開口側の端部を使い捨ておむつの脚開口の周囲に連結することができる。よって、本補助吸収性物品によれば、使い捨ておむつと補助吸収性物品との間に隙間が生じ難く、漏れ防止性に優れたものとなる。
2の補助吸収性物品
前記一方の開口の縁は、内腿側の部位から外腿側の部位に向かうにつれて、内腿側の部位を通る周方向の仮想線からの距離が段階的又は連続的に増加するように形成されている、1の補助吸収性物品。
(作用効果)
使い捨ておむつの脚開口部に接続される側の開口である一方の開口を、このような形状とすることにより、使用時に補助吸収性物品の一方の開口の縁が腿の付け根に沿う形状となるため、おむつ連結部による連結が外れ難い、補助吸収性物品のフィット性が良好となる等の利点がもたらされる。
3の補助吸収性物品
前記吸収領域には、前記周方向と直交する軸方向に並ぶ複数の吸収体が内蔵されている、1又は2の補助吸収性物品。
(作用効果)
このように複数の吸収体を軸方向に並べて設けることにより、腿の動きに追従して変形し易くなる。
4の補助吸収性物品
前記おむつ連結部を有する領域と前記吸収領域との間に、前記周方向と交差する方向に弾性伸縮する伸縮領域が設けられている、1〜3のいずれか1の補助吸収性物品。
(作用効果)
このような伸縮領域を備えることにより、腿の動きに追従して変形し易くなる。
5の補助吸収性物品
他方の開口側の内周面から内空側に突出する部分と、この突出する部分の少なくとも先端部に周方向に伸張した状態で固定されているギャザー弾性伸縮部材とを有する立体ギャザーが、周方向に沿って環状に設けられている、1〜4のいずれかの補助吸収性物品。
(作用効果)
このような環状の立体ギャザーを設けることにより、他方の開口からの漏れ防止性が向上する。
以上のとおり本発明によれば、漏れ防止性に優れた脚開口装着型の補助吸収性物品となる等の利点がもたらされる。
補助吸収性物品の展開状態の表面を示す平面図である。 補助吸収性物品の展開状態の裏面を示す平面図である。 図1のA−A断面図である。 補助吸収性物品の斜視図である。 補助吸収性物品の使用状態の概略図である。 補助吸収性物品の展開状態の表面を示す平面図である。 図6のA−A断面図である。 補助吸収性物品の斜視図である。 補助吸収性物品の展開状態の表面を示す平面図である。 図9のA−A断面図である。 補助吸収性物品の斜視図である。 補助吸収性物品の展開状態の表面を示す平面図である。 図12のA−A断面図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら詳説する。
図1〜図5は、使い捨ておむつ100の脚開口101に装着される補助吸収性物品10の例を示している。この補助吸収性物品10は、帯状体1の長手方向両端部1a,1bが連結されて筒状とされたものであり、図5に示すように、一方の開口から装着者の脚を通し、当該一方の開口側の端部11で使い捨ておむつ100の脚開口101の周囲が覆われる程度まで引き上げて使用するものである。特徴的には、一方の開口側の端部11に、使い捨ておむつ100における脚開口101の周囲に対して着脱可能に連結されるおむつ連結部13が設けられるとともに、他方の開口側の端部12に、当該他方の開口側の端部12を装着者の腿にフィットさせる口部弾性伸縮部材14が設けられ、また、おむつ連結部13を有する領域と口部弾性伸縮部材14を有する領域との間に、内周面から吸収を行う吸収領域15が設けられている。したがって、図5に装着状態を示すように、本補助吸収性物品10はその一方の開口側の端部11に設けられたおむつ連結部13により、使い捨ておむつ100における脚開口101の周囲に対して着脱可能に連結することができるため、使い捨ておむつ100と補助吸収性物品10との間に隙間が生じ難く、漏れ防止性に優れたものとなる。なお、図5に示す装着状態では、使い捨ておむつ100の片方の脚開口101にのみ補助吸収性物品10を装着しているが、両方の脚開口101に補助吸収性物品10を装着できることはいうまでもない。
補助吸収性物品10の形状は筒状の装着状態としうる限り特に限定されないが、図1〜図4に示すように、帯状体1における一方(使い捨ておむつ100の脚開口101に接続される側)の開口の縁11eとなる長辺が湾曲(又は屈曲)されており、その長手方向両端部を連結した筒状の状態で、一方の開口の縁11eが、内腿側の部位から外腿側の部位に向かうにつれて、内腿側の部位を通る周方向の仮想線11vからの距離が段階的又は連続的に増加する形状とされていると、使用時に補助吸収性物品10における一方の開口の縁11eが腿の付け根に沿う形状となるため、おむつ連結部13による連結が外れ難い、補助吸収性物品10のフィット性が良好となる等の利点がもたらされるため好ましい。もちろん、製造を容易にし、トリムロス(切断廃材)を無くすために、図6〜図8に示すように、長方形の帯状体1の長手方向両端部を連結した円筒状の形態とするのも好ましい形態である。
補助吸収性物品101の寸法は適宜定めれば良いが、例えば展開状態での帯状体1の長手方向(周方向)寸法1Yは65〜1000mm程度、幅方向寸法1Xは30〜500mm程度とすることができる。
補助吸収性物品10の素材構成は、上記機能を実現しうる限り特に限定されないが、図示形態では、内周面を形成する液透過性トップシート2と、その外側に位置し、吸収領域15を形成する吸収体4と、吸収体4の外側を覆う液不透過性シート3と、液不透過性シート3の外側を覆い、かつ外周面を形成する外装シート5とを基本構成とし、これらを積層し、素材相互を適宜固定して帯状体1を形成し、この帯状体1を筒状に形成している。素材相互の固定は、ヒートシールや超音波シール等の素材溶着手段の他、ホットメルト接着剤等の接着剤等、特に限定無く用いることができる。図中では、素材相互を接合するためのホットメルト接着剤を点模様で表している。
素材としては、公知のものを適宜用いることができる。例えば、トップシート2としては、目付け10〜35g/m2程度の各種不織布の他、多数の孔を有する孔開きフィルム等を用いることができる。不織布としてはエアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布等、特に限定されない。
液不透過性シート3としては、ポリエチレンフィルム等からなる非通気性フィルムまたは通気性多孔質フィルム等の液不透過性シートを用いることができる。また、外装シート5としては、目付け10〜40g/m2程度の各種不織布、特に強度および柔軟性の両立の観点から、SMS不織布やSMMS不織布等の積層不織布を好適に用いることができる。外装シート5は省略することができる。
吸収体4としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布等の繊維集合体を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。吸収体4における繊維目付けは80〜150g/m2程度であるのが好ましく、高吸収性ポリマーの目付けは50〜180g/m2程度であるのが好ましい。吸収体4は、薄葉紙等の包装シートにより包装したものとすることができる。
帯状体1の長手方向両端部1a,1bを連結するための手段としては、図示形態ではヒートシールや超音波シール等の素材溶着手段を想定しているが、ホットメルト接着剤等の接着剤を用いることもでき、また、粘着剤やメカニカルファスナー(面ファスナー)のように着脱可能な連結手段を用いることもできる。したがって、図示形態の補助吸収性物品10は、帯状体1の長手方向両端部1a,1bが予め連結されて筒状に形成されたものであるが、本発明は製品状態では帯状体1であるものの使用時に筒状に連結される形態のものも含む。
おむつ連結部13としては、粘着剤やメカニカルファスナー(面ファスナー)のように使い捨ておむつ100の脚開口101の周囲に着脱可能な連結手段を用いる。おむつ連結部13は、一方の開口側の端部11に設けられる限り、図示形態のように補助吸収性物品10の周方向に連続的に設ける他、間欠的に設けることもでき、また必要に応じて他の部位にも設けることができる。おむつ連結部13メカニカルファスナーを用いる場合、雄材(フック材)及び雌材(ループ材)の両者を用い、いずれか一方を補助吸収性物品10に、他方を連結対象の使い捨ておむつ100に設けても良いが、使い捨ておむつ100の外面が不織布のように雄材が係止可能となっている場合には、補助吸収性物品10のおむつ連結部13にメカニカルファスナーの雄材を用い、使い捨ておむつ100には雌材を設けない形態とするのが好ましい。おむつ連結部13としてメカニカルファスナーの雄材を補助吸収性物品10の周方向に連続的に設ける場合、雄材の硬さがフィット性を低下させるおそれがあるため、図示形態のように雄材(おむつ連結部13)を適宜の長さで切断して補助吸収性物品10の周方向に複数の部分に分割することが好ましい。
口部弾性伸縮部材14としては、糸状、紐状等の細長状弾性伸縮部材や帯状弾性伸縮部材を用いることができる。口部弾性伸縮部材14としては、合成ゴムを用いても、天然ゴムを用いても良い。口部弾性伸縮部材14は他方の開口側の端部12において周方向全体にわたるように設けることが好ましいが、補助吸収性物品10の周方向に間欠的に設けたり、周方向の一部に設けたりすることもできる。口部弾性伸縮部材14は、他方の開口側の端部12における素材間に設けることが好ましく、吸収体4を有しない位置に設けることが好ましい。図示形態では、トップシート2、液不透過性シート3及び外装シート5が吸収体4の周縁よりも外側に延在され、その延在部分において隣接層が接合されて、吸収体4の無いフラップ部6が形成されており、このフラップ部6の層間に口部弾性伸縮部材14が周方向に伸長した状態で固定されている。フラップ部6における隣接層の貼り合せや、その間に挟まれる口部弾性伸縮部材14の固定には種々の塗布方法によるホットメルト接着またはヒートシールや超音波シールを用いることができる。
口部弾性伸縮部材14として細長状のものを用いる場合には、太さは470〜1240dtex程度であるのが好ましく、固定時の伸長率は150〜350%であるのが好ましい。また、口部弾性伸縮部材14の本数は1本とする他、補助吸収性物品10の周方向と直交する方向に間隔を空けて複数本配置することもでき、複数本設ける場合、その配置間隔は4〜12mm程度とすることが好ましい。
吸収領域15は吸収体4を有する領域であって、少なくともおむつ連結部13を有する領域と口部弾性伸縮部材14を有する領域との間に設けられる限り、他の領域に付加的に設けることもできる。吸収体4は剛性が比較的に高い素材であるため、図6に示す形態のように広範囲に一体的に設けるよりも、補助吸収性物品10の周方向と直交する軸方向に複数並べて設けると、柔軟性が向上し、腿の動きに追従して変形し易くなる。この場合、吸収体4を接触させて並べることもできるが、図示形態のように間隔を空けて設ける方が好ましい。
図9〜図11に示す形態のように、おむつ連結部13を有する領域と吸収領域15との間に、補助吸収性物品10の周方向と交差する方向に弾性伸縮する伸縮領域16が設けられているのも好ましい形態である。このような伸縮領域16を備えることにより、腿の動きに追従して変形し易くなる。伸縮領域16は、当該領域の素材を伸縮不織布や伸縮フィルムのようにそれ自身で弾性伸縮する素材とすることにより形成する他、図示形態のように、基端側弾性伸縮部材17を補助吸収性物品10の周方向と交差(好ましくは直交)する方向に伸長した状態で固定することで形成することができる。この場合、自然長状態では、図11に示すように基端側弾性伸縮部材17の収縮に伴い伸縮領域16が収縮した状態となり、腿の動きにより図中に矢印で示すような曲げ変形力が働くと、投げ方向と反対側が相対的に伸長することにより追従変形することになる。
基端側弾性伸縮部材17としては、糸状、紐状等の細長状弾性伸縮部材や帯状弾性伸縮部材を用いることができる。基端側弾性伸縮部材17としては、合成ゴムを用いても、天然ゴムを用いても良い。基端側弾性伸縮部材17は補助吸収性物品10の全周にわたり周方向に間欠的に設ける他、周方向の一部に設けたりすることもできる。基端側弾性伸縮部材17は、伸縮領域16の素材間に設けることが好ましい。伸縮領域16は吸収体4を有しない部分であり、図示形態ではトップシート2、液不透過性シート3及び外装シート5が積層されて形成されており、これらの層間に基端側弾性伸縮部材17が補助吸収性物品10の周方向と交差する方向に伸長した状態で固定されている。伸縮領域16における隣接層の貼り合せや、その間に挟まれる基端側弾性伸縮部材17の固定には種々の塗布方法によるホットメルト接着またはヒートシールや超音波シールを用いることができる。基端側弾性伸縮部材17として細長状のものを用いる場合には、太さは470〜1240dtex程度であるのが好ましく、固定時の伸長率は120〜200%であるのが好ましい。
図12及び図13に示す形態のように、補助吸収性物品10の他方の開口側の内周面から内空側に突出する突出部分66と、この突出する部分の少なくとも先端部に、補助吸収性物品10の周方向に伸張した状態で固定されているギャザー弾性伸縮部材63とを有する立体ギャザー60が、補助吸収性物品10の周方向に沿って環状に設けられているのも好ましい形態である。このような環状の立体ギャザー60を設けることにより、他方の開口からの漏れ防止性が向上する。
より詳細に説明すると、図示形態の立体ギャザー60は、他方の開口側の端部12に固定された付根部分65と、この付根部分65から一方の開口側に突出する突出部分66と、突出部分66の少なくとも先端部に前後方向に伸張した状態で固定されているギャザー弾性伸縮部材63とを有するものであり、不織布等のギャザーシート62を二つ折りして二層構造として、その層間にギャザー弾性伸縮部材63を挟んで固定した構造を有するものである。装着時には、突出部分66が腿の表面に追従するように変形してフィット状態が維持され、他方の開口からの漏れ防止性能が向上する。
立体ギャザー60を形成するギャザーシート62は図示形態のように折り畳むことにより複数層構造とする他、複数枚の素材を貼り合わせて複数層構造とすることもできる。ギャザーシート62のシート状素材としてはスパンボンド不織布(SS、SSS等)やSMS不織布(SMS、SSMMS等)、メルトブロー不織布等の柔軟で均一性・隠蔽性に優れた不織布に、必要に応じてシリコーンなどにより撥水処理を施したものを好適に用いることができる。
ギャザー弾性伸縮部材63としては、糸状、紐状等の細長状弾性伸縮部材や帯状弾性伸縮部材を用いることができる。ギャザー弾性伸縮部材63としては、合成ゴムを用いても、天然ゴムを用いても良い。ギャザー弾性伸縮部材63として細長状のものを用いる場合には、太さは470〜1240dtex程度であるのが好ましく、固定時の伸長率は170〜290%であるのが好ましい。ギャザー弾性伸縮部材63の本数は1本とする他、補助吸収性物品10の周方向と直交する方向に間隔を空けて複数本配置することもでき、複数本設ける場合、その配置間隔は4〜12mm程度とすることが好ましい。
立体ギャザー60の付根部分65の固定対象は、トップシート2、裏面シート3、吸収体4等適宜の部材とすることができ、固定位置は補助吸収性物品10の表面側であっても、裏面側であっても良い。
立体ギャザー60の寸法は適宜定めることができるが、例えば、立体ギャザー60の起立高さ(展開状態における突出部分66の幅方向長さ)は10〜30mmであるのが好ましい。また、立体ギャザー60の付根部分65の幅方向長さは15〜30mmであるのが好ましい。
表1に示される各種形態の補助吸収性物品を試作し、ダミー人形(太腿の周長:280mm、胴周りの周長:430mm)に適切に装着したMサイズのテープタイプ使い捨ておむつの脚開口の周囲に各補助吸収性物品を装着し、そのフィット性及び装着性について23人の被験者が五段階(5点:非常に満足、4点:満足、3点:ふつう、2点:やや不満、1点:不満)で官能評価した。なお、実施例1〜4及び比較例1は、下記の同じ素材を使用して作製した。
・トップシート2:エアスルー不織布、目付け22g/m2
・吸収体4:パルプ繊維の積繊体(繊維目付け100g/m2、高吸収性ポリマーの目付け120g/m2
・液不透過性シート3:通気性多孔質フィルム
・外装シート5:スパンボンド不織布(目付け19g/m2
・口部弾性伸縮部材14:伸長率は220%、太さは620dtex
表1に評価結果を示した。表1中、フィット性の評価結果は、官能評価の平均点数により、◎…5.0〜4.0、○…4.0未満3.0以上、△…3.0未満2.0以上、×…2.0未満の四段階で表記し、装着性の評価結果は官能評価の平均点数により、◎…5.0〜4.0、○…4.0未満3.0以上、△…3.0未満2.0以上、×…2.0未満の四段階で表記した。その結果、表1に示すように全ての例において比較例1と比べて良好なフィット性が得られた。また、装着性については実施例4を除いて良好な結果が得られた。
Figure 0006536935
<明細書中の用語の説明>
明細書中の以下の用語は、明細書中に特に記載が無い限り、以下の意味を有するものである。
・「目付け」は次のようにして測定されるものである。試料又は試験片を予備乾燥した後、標準状態(試験場所は、温度20±5℃、相対湿度65%以下)の試験室又は装置内に放置し、恒量になった状態にする。予備乾燥は、試料又は試験片を相対湿度10〜25%、温度50℃を超えない環境で恒量にすることをいう。なお、公定水分率が0.0%の繊維については、予備乾燥を行わなくてもよい。恒量になった状態の試験片から米坪板(200mm×250mm、±2mm)を使用し、200mm×250mm(±2mm)の寸法の試料を切り取る。試料の重量を測定し、1平米あたりの重さを算出し、目付けとする。
・「厚み」は、自動厚み測定器(KES−G5 ハンディ圧縮計測プログラム)を用い、荷重:0.098N/cm2、及び加圧面積:2cm2の条件下で自動測定する。
・「伸長率」は、自然長を100%としたときの値を意味する。
本発明は、使い捨ておむつの脚開口に装着される補助吸収性物品として利用できるものである。
1…帯状体、2…トップシート、3…液不透過性シート、4…吸収体、5…外装シート、6…フラップ部、10…補助吸収性物品、11…一方の開口側の端部、11e…一方の開口の縁、11v…仮想線、12…他方の開口側の端部、13…おむつ連結部、14…口部弾性伸縮部材、15…吸収領域、16…伸縮領域、17…基端側弾性伸縮部材、60…立体ギャザー、62…ギャザーシート、63…ギャザー弾性伸縮部材、65…付根部分、66…突出部分、100…使い捨ておむつ、101…脚開口。

Claims (5)

  1. 使用時に周方向に連結されるか又は予め周方向に連結されて形成される筒状をなし、一方の開口側から装着者の脚を通して、使い捨ておむつの外面における脚開口の周縁部から装着者の腿にかけて覆うように装着する、使い捨ておむつとは別体の補助吸収性物品であって、
    一方の開口側の端部に、使い捨ておむつの外面における脚開口の周囲に対して着脱可能に連結されるおむつ連結部が設けられ、
    前記連結部よりも他方の開口側の部分は、使い捨ておむつの脚開口から突出する装着者の腿を覆う部分をなし、
    他方の開口側の端部に、当該他方の開口側の端部を装着者の腿にフィットさせる口部弾性伸縮部材が設けられ、
    少なくとも前記おむつ連結部を有する領域と前記口部弾性伸縮部材を有する領域との間に、内周面から吸収を行う吸収領域が設けられている、
    ことを特徴とする補助吸収性物品。
  2. 前記一方の開口の縁は、内腿側の部位から外腿側の部位に向かうにつれて、内腿側の部位を通る周方向の仮想線からの距離が段階的又は連続的に増加するように形成されている、請求項1記載の補助吸収性物品。
  3. 前記吸収領域には、前記周方向と直交する軸方向に並ぶ複数の吸収体が内蔵されている、請求項1又は2記載の補助吸収性物品。
  4. 使用時に周方向に連結されるか又は予め周方向に連結されて形成される筒状の補助吸収性物品であって、
    一方の開口側の端部に、使い捨ておむつにおける脚開口の周囲に対して着脱可能に連結されるおむつ連結部が設けられ、
    他方の開口側の端部に、当該他方の開口側の端部を装着者の腿にフィットさせる口部弾性伸縮部材が設けられ、
    少なくとも前記おむつ連結部を有する領域と前記口部弾性伸縮部材を有する領域との間に、内周面から吸収を行う吸収領域が設けられており、
    前記おむつ連結部を有する領域と前記吸収領域との間に、前記周方向と交差する方向に弾性伸縮する伸縮領域が設けられている、
    ことを特徴とする補助吸収性物品。
  5. 他方の開口側の内周面から内空側に突出する部分と、この突出する部分の少なくとも先端部に周方向に伸張した状態で固定されているギャザー弾性伸縮部材とを有する立体ギャザーが、周方向に沿って環状に設けられている、請求項1〜のいずれか1項に記載の補助吸収性物品。
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