JP6536685B2 - 共振子及び共振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の振動腕が面外の屈曲振動モードで振動する共振子及び共振装置に関する。
従来、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いた共振装置が例えばタイミングデバイスとして用いられている。この共振装置は、スマートフォンなどの電子機器内に組み込まれるプリント基板上に実装される。共振装置は、下側基板と、下側基板との間でキャビティを形成する上側基板と、下側基板及び上側基板の間でキャビティ内に配置された共振子と、を備えている。
例えば特許文献1には、複数の振動腕を備えた共振子が開示されている。この共振子では、振動腕はその固定端で基部の前端に接続されており、基部は、前端とは反対側の後端で支持部に接続されている。支持部は、例えば下側基板及び上側基板の間に挟み込まれる基台に接続されている。特許文献1の図1の例では、振動腕に印加される電界が互いに逆方向に設定されることによって、内側の振動腕と外側の2本の振動腕との間で互いに逆位相の振動が実現される。
特許第5071058号公報
逆位相の振動時、特許文献1の図1(c)に示されるように、Y軸に平行に延びる中心軸回りで各振動腕に捩れモーメントが発生する。この捩れモーメントによって、共振子の基部では、隣接する逆位相で振動する振動腕の中心軸同士の間で、当該中心軸に平行に規定される回転軸回りに屈曲振動が発生する。この振動は基部から支持部を通じて基台に伝達される。基台は下側基板及び上側基板の間に保持されているので、基台である程度の振動が減衰される。本発明者らは、この振動の減衰が、振動腕の振動の振幅が大きい場合に、共振波形を歪ませ、共振周波数をシフトさせることを発見した。共振周波数のシフトは共振特性や位相ノイズへの影響が大きいため、改善が求められている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、共振子において、共振周波数のシフトを抑制することを目的とする。
本発明の一側面に係る共振子は、基部と、一端が基部と接続された複数の振動腕と、を有する振動部と、振動部の周囲の少なくとも一部に設けられた保持部と、振動部と保持部との間に設けられ、一端が基部における、振動腕と接続する前端と基部を挟んで対向する後端に接続され、他端が保持部に接続された保持腕と、を備え、保持腕は、それぞれの一端が後端において基部と接続する1対の第1支腕と、1対の第1支腕を連結して保持部と接続する連結部と、を有する。
かかる共振子によると、振動部は、基部における、振動腕が接続される領域(前端)に対向する領域(後端)から引き出される1対の保持腕に接続される。1対の保持腕は、1本に連結した後、保持部に接続する構成となっている。これによって、保持腕は、基部の屈曲変位を阻害することなく基部を保持することができるため、大振幅駆動時における周波数の上昇を低減することができる。その結果、共振周波数のシフトを抑制することがきる。
また、1対の第1支腕は、複数の振動腕が延びる第1方向に設けられ、連結部は、第1方向に略直交する第2方向に設けられ、一端が1対の第1支腕の一方の他端と接続され、他端が1対の第1支腕の他方の他端と接続された第1連結腕と、第1方向に設けられ、一端が第1連結腕の中央付近と接続され、他端が保持部における、基部における後端と対向する領域に接続された第2支腕と、を有することが好ましい。
また、1対の第1支腕は、複数の振動腕が延びる第1方向に設けられ、連結部は、第1方向に略直交する第2方向に設けられ、一端が1対の第1支腕の一方の他端と接続され、他端が1対の第1支腕の他方の他端と接続された第1連結腕と、第2方向に沿って、第1連結腕と保持部との間に設けられた第2連結腕と、第1方向に設けられ、一端が第1連結腕の中央付近と接続され、他端が第2連結腕の中央付近と接続された第2支腕と、第1方向に設けられ、一端が第2連結腕のいずれかの端部と接続され、他端が複数の振動腕の他端と対向する領域と接続された1対の第3支腕と、を有することが好ましい。
また、1対の第1支腕は、複数の振動腕が延びる第1方向に設けられ、連結部は、第1方向に略直交する第2方向に設けられ、一端が1対の第1支腕の一方の他端と接続され、他端が1対の第1支腕の他方の他端と接続された第1連結腕と、第2方向に沿って、第1連結腕と保持部との間に設けられた第2連結腕と、第1方向に設けられ、一端が第1連結腕の中央付近と接続され、他端が第2連結腕の中央付近と接続された第2支腕と、第1方向に設けられ、一端が第2連結腕のいずれかの端部と接続された1対の第3支腕と、第2方向に設けられ、一端が1対の第3支腕の一方と接続され、他端が保持部における、第3支腕の一方と対向する領域と接続された第4支腕と、第2方向に設けられ、一端が1対の第3支腕の他方と接続され、他端が保持部における、第3支腕の他方と対向する領域と接続された第5支腕と、を有することが好ましい。
かかる共振子によると、振動部は、基部における、振動腕が接続される辺に対向する辺から引き出される1対の保持腕に接続される。1対の保持腕は、基部の中央で1本に連結した後、保持部に接続する構成となっている。これによって、保持腕は、基部の屈曲変位を阻害することなく基部を保持することができるため、大振幅駆動時における周波数の上昇を低減することができる。その結果、共振周波数の変動を抑制することがきる。また、保持腕は、屈曲点を有する構成となっている。これによって、保持腕において回転モーメントの分散が生じるため、回転モーメントによる歪みの基部に集中することを低減することができ、周波数の変動を抑えることが可能になる。
また、1対の第1支腕は、基部における、振動腕と接続する前端と基部を挟んで対向する後端における、振動腕の振動による変位が最小となる部位において、基部に接続されることが好ましい。また、第1腕は、複数の振動腕のうち、最も外側の振動腕の第2方向における中心よりも内側において、基部に接続されることも好ましい。また、第1腕は、複数の振動腕の間において、基部に接続されることも好ましい。
この好ましい態様では、保持腕は、振動部と、基部の振動腕が接続される前端に対向する後端であって、振動による変位が小さい箇所おいて接続している。これによって振動漏れが抑制されQ値をより一層向上させることができる。
本発明の一側面に係る共振装置は、上記のいずれかに記載の共振子を備える。
かかる共振装置によると、大振幅駆動時における周波数の上昇を低減することができ、その結果、共振周波数のシフトを抑制することがきる。
本発明によれば、共振子において、共振周波数のシフトを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る共振装置の外観を概略的に示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る共振装置の構造を概略的に示す分解斜視図である。 上側基板を取り外した本発明の第1実施形態に係る共振子の平面図である。 図1のA−A´線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態に係る共振子の振動の変位量の分布を示す図である。 図3に対応し、上側基板を取り外した本発明の第2実施形態に係る共振子の平面図である。 図3に対応し、上側基板を取り外した本発明の第3実施形態に係る共振子の平面図である。 図3に対応し、上側基板を取り外した本発明の第4実施形態に係る共振子の平面図である。 図3に対応し、上側基板を取り外した本発明の第5実施形態に係る共振子の平面図である。
[第1の実施形態]
以下、添付の図面を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る共振装置1の外観を概略的に示す斜視図である。また、図2は、本発明の第1実施形態に係る共振装置1の構造を概略的に示す分解斜視図である。
この共振装置1は、共振子10と、共振子10を挟んで設けられた上蓋30及び下蓋20と、を備えている。すなわち、共振装置1は、下蓋20と、共振子10と、上蓋30とがこの順で積層されて構成されている。
また、共振子10と下蓋20及び上蓋30とが接合され、これにより、共振子10が封止され、また、共振子10の振動空間が形成される。共振子10、下蓋20及び上蓋30は、それぞれSi基板を用いて形成されている。そして、共振子10、下蓋20及び上蓋30は、Si基板同士が互いに接合されて、互いに接合される。共振子10及び下蓋20は、SOI基板を用いて形成されてもよい。
共振子10は、MEMS技術を用いて製造されるMEMS共振子である。なお、共振子10は水晶共振子であってもよい。
以下、共振装置1の各構成について詳細に説明する。
(1.上蓋30)
上蓋30はXY平面に沿って平板状に広がっており、その裏面に例えば平たい直方体形状の凹部31が形成されている。凹部31は、側壁33に囲まれており、共振子10が振動する空間である振動空間の一部を形成する。
(2.下蓋20)
下蓋20は、XY平面に沿って設けられる矩形平板状の底板22と、底板22の周縁部からZ軸方向(すなわち、下蓋20と共振子10との積層方向)に延びる側壁23とを有する。下蓋20には、共振子10と対向する面において、底板22の表面と側壁23の内面とによって形成される凹部21が設けられる。凹部21は、共振子10の振動空間の一部を形成する。上述した上蓋30と下蓋20とによって、この振動空間は気密に封止され、真空状態が維持される。この振動空間には、例えば不活性ガス等の気体が充填されてもよい。
(3.共振子10)
図3は、本実施形態に係る、共振子10の構造を概略的に示す平面図である。図3を用いて本実施形態に係る共振子10の各構成について説明する。共振子10は、振動部120と、保持部140と、保持腕110とを備えている。
(a)振動部120
振動部120は、図3の直交座標系におけるXY平面に沿って平板状に広がる板状の輪郭を有している。振動部120は、保持部140の内側に設けられており、振動部120と保持部140との間には、所定の間隔で空間が形成されている。図3の例では、振動部120は、基部130と4本の振動腕135A〜135Dとを有している。なお、振動腕の数は、4本に限定されず、例えば3本以上の任意の数に設定される。
基部130は、X軸方向に長辺131a、131b、Y軸方向に短辺131c、131dを有する、略直方体の板である。図3の例では、基部130は、長辺131b(後端の一例である。)において、後述する保持腕110によって保持部140に接続され、保持されている。本実施形態では、長辺131a、131bの長さは260μm程度、短辺131c、131dの長さは50μm程度に設定される。なお、基部130は略直方体に限定されず、長辺131aの垂直二等分線に沿って規定される平面に対して略面対称に形成されていればよい。基部130は、例えば、長辺131bが131aより短い台形や、長辺131aを直径とする半円の形状であってもよい。また、長辺131a、131b、短辺131c、131dは直線に限定されず、曲線であってもよい。
振動腕135A〜135Dは、それぞれが基部130と保持部140との間にY軸方向に平行に設けられ、一端は、基部130の一方の長辺131a(前端の一例である。)と接続されて固定端となっており、他端は自由端となっている。本実施形態において、各振動腕135A〜135Dは、基部130と一体に形成されている。また、各振動腕135A〜135Dは、Y軸方向(第1方向の一例である)に延びる角柱形状に形成され、それぞれ同一のサイズを有している。振動腕135A〜135Dは、例えばX軸方向の幅が50μm程度、Y軸方向の長さが643μm程度である。
図3に示すように、本実施形態の振動部120では、X軸方向において、外側に2本の振動腕135A、135Dが配置されており、内側に2本の振動腕135B、135Cが配置されている。X軸方向における、振動腕135Bと135Cとの間隔W1は、X軸方向における、外側の振動腕135A(135D)と当該外側の振動腕135A(135D)に隣接する内側の振動腕135B(135C)との間の間隔W2よりも大きく設定される。間隔W1は例えば25μ程度、間隔W2は例えば20μm程度である。間隔W2は間隔W1より小さく設定することにより、振動特性が改善される。また、共振装置1の小型化できるように、間隔W1を間隔W2よりも小さく設定してもよいし、等間隔にしても良い。
(b)保持部140
保持部140は、XY平面に沿って矩形の枠状に形成される。保持部140は、XY平面に沿って振動部120の外側を囲むように設けられる。なお、保持部140は、振動部120の周囲の少なくとも一部に設けられていればよく、枠状の形状に限定されない。例えば、保持部140は、振動部120を保持し、また、上蓋30及び下蓋20と接合できる程度に、振動部120の周囲に設けられていればよい。
保持部140は、角柱形状の枠体140a〜140dからなる。なお、枠体140a〜140dは、一体に形成されている。
枠体140aは、振動腕135A〜135Dの自由端に対向して、長手方向がX軸に平行に設けられる。枠体140bは、基部130の長辺131bに対向して、長手方向がX軸に平行に設けられる。枠体140cは、振動腕135Aの長辺に対向して、長手方向がY軸に平行に設けられ、その両端で枠体140a、140bの一端にそれぞれ接続される。枠体140dは、振動腕135Dの長辺に対向して、長手方向がY軸に平行に設けられ、その両端で枠体140a、140bの他端にそれぞれ接続される。
なお、以下の説明では、枠体140a側を共振子10の上側、枠体140b側を共振子10の下側として説明する。
(c)保持腕110
保持腕110は、保持部140の内側に設けられ、基部130の長辺131bと枠体140aとを接続する。図3に示すように、保持腕110は、基部130のX軸方向の中心線に沿ってYZ平面に平行に規定される仮想平面Pに対して略面対称に形成される。
保持腕110は、腕111A、111B(1対の第1支腕の一例である。)、腕112(第1連結腕の一例である。)、腕113(第2支腕の一例である。)を有している。
腕111A、111Bは、基部130と枠体140bとの間に、枠体140c及び枠体140dそれぞれに対向して、長手方向がY軸に平行になるように設けられている。腕111A、111Bは、一端が基部130の長辺131bにおいて基部130と接続しており、そこから長辺131bに対して略垂直、すなわち、Y軸方向に延びている。腕111AのX軸方向の中心を通る軸は、振動腕135Aの中心線よりも内側に設けられることが望ましい。図3の例では、腕111Aは、振動腕135Aの中心線と振動腕135Bの中心線との間に設けられている。また、腕111BのX軸方向の中心を通る軸は、振動腕135Dの中心線よりも内側に設けられることが望ましい。図3の例では、腕111Bは、振動腕135Cの中心線と振動腕135Dの中心線との間に設けられている。
腕111Aの他端は、その側面(YZ平面上の面)において、腕112の一端に接続されている。また、腕111Bの他端は、その側面(YZ平面上の面)において、腕112の他端に接続されている。腕111A、111Bは、X軸方向に規定される幅が20μm程度であり、Y軸方向に規定される長さが40μmである。
腕112は、基部130と枠体140bとの間に、枠体140bに対向して、長手方向がX軸に平行(第2方向の一例である)になるように設けられている。腕112は、一端が、腕111Aの他端における、枠体140dに対向する側の側面に接続し、そこから腕111Aに対して略垂直、すなわち、X軸方向に延びている。また、腕112の他端は、腕111Bの他端における、枠体140cと対向する側の側面に接続している。腕112は、例えばY軸方向に規定される幅が20μm程度であり、X軸方向に規定される長さが120μm程度である。
腕113は、基部130と枠体140bとの間に、枠体140c、140dに対向して、長手方向がY軸に平行になるように設けられている。
腕113の一端は、腕112の長手方向(X軸方向)の中央付近に接続し、そこから腕112に対して略垂直、すなわちY軸方向に延びている。また腕113の他端は、枠体140bのX軸方向の中央付近において、枠体140bと接続している。
腕113は、例えばX軸方向に規定される幅が30μm程度、Y軸方向に規定される長さが70μm程度である。
以上のとおり、本実施形態に係る保持腕110は、腕111A、111Bの一端において基部130と接続し、腕111A、111Bの他端と腕112との接続箇所において屈曲し、腕112と腕113との接続箇所で屈曲した後に、保持部140へと接続する構成となっている。言い換えると、保持腕110は、2本の腕111A、111Bが、腕112によって1本の腕にまとめられ、さらに1本の腕113によって保持部140に接続する。これによって、本実施形態に係る保持腕110は、基部130の長辺131bに接続する複数の腕を1本にまとめて保持部140に接続させるため、基部130の屈曲変位を阻害することなく、基部130を保持することができる。その結果、大振幅駆動時における周波数の上昇を低減することが可能になる。この結果、本実施形態に係る共振子10は、共振周波数のシフトを抑制することができる。
なお、保持腕110は、各腕の接続箇所において屈曲している形状に限定されない。保持腕110における、各腕の接続箇所は曲線の形状であってもよい。
また保持腕110は腕112を有さず、腕113が腕111Aと腕111Bとを連結して、保持部140に接続させる構成でもよい。この場合、腕111A、111Bは基部130の接続箇所から、長辺131aの垂直二等分線に向かって互いに近づくように設けられてもよい。また、この場合、例えば、腕111A、111Bとは、腕113によって連結されることでV字型やU字型の形状となるように形成されてもよい。
また、基部130を保持する保持腕110は、保持腕110の1本の腕で保持部140に接続されるため、保持部140に複数の腕で接続される場合よりも、保持腕110によるアンカーロスを低減することができる。また、保持腕110は、振動部120と枠体140c、140dとの間に配置されないため、共振装置1の小型化を図ることができる。
(4.積層構造)
図4を用いて共振装置1の積層構造について説明する。図4は、図1のAA´断面図である。
図4に示すように、本実施形態に係る共振装置1では、下蓋20の側壁23上に共振子10の保持部140が接合され、さらに共振子10の保持部140と上蓋30の側壁33とが接合される。このように下蓋20と上蓋30との間に共振子10が保持され、下蓋20と上蓋30と共振子10の保持部140とによって、振動腕135A〜135Dが振動する振動空間が形成される。
下蓋20の底板22及び側壁23は、Si(シリコン)により、一体的に形成されている。側壁23の上面には酸化ケイ素(例えばSiO(二酸化ケイ素))膜F1が形成されており、この酸化ケイ素膜F1によって、下蓋20と共振子10の保持部140と接合されている。Z軸方向に規定される下蓋20の厚みは例えば、150μm、凹部21の深さは例えば50μmである。
上蓋30は、所定の厚みのSi(シリコン)ウエハにより形成されている。図4に示すように、上蓋30はその周辺部(側壁33)で共振子10の保持部140と接合されている。上蓋30の周縁部と保持部140との間には、上蓋30と保持部140とを接合するために、接合部Hが形成されている。接合部Hは、例えばAu(金)膜及びSn(錫)膜によって形成されている。
共振子10では、保持部140、基部130、振動腕135A〜135D、保持腕110は、同一プロセスで形成される。共振子10では、まず、Si(シリコン)層F2の上に、金属層E1が積層されている。そして、金属層E1の上には、金属層E1を覆うように圧電薄膜F3が積層されており、さらに、圧電薄膜F3の上には、金属層E2が積層されている。
Si層F2は、例えば、厚さ10μm程度の縮退したn型Si半導体から形成されており、n型ドーパントとしてP(リン)やAs(ヒ素)、Sb(アンチモン)などを含むことができる。Si層F2に用いられる縮退Siの抵抗値は0.5mΩ・cm以上0.9mΩ・cm以下であることが望ましい。なお、Si層F2の下面には酸化ケイ素(例えばSiO)層が形成されてもよい。これにより、温度特性を向上させることが可能になる。
また、金属層E2、E1は、例えば厚さ0.1μm程度のMo(モリブデン)やアルミニウム(Al)等を用いて形成される。なおSi層F2として、縮退したSiを用いることで、Si層F2が金属層E2を兼ねることができる。
金属層E2、E1は、エッチング等により、所望の形状に形成される。金属層E1は、例えば振動部120上においては、下部電極E1として機能するように形成される。また、金属層E1は、保持腕110や保持部140上においては、共振子10の外部に設けられた交流電源に下部電極E1を接続するための配線として機能するように形成される。
他方で、金属層E2は、振動部120上においては、上部電極E2として機能するように形成される。また、金属層E2は、保持腕110や保持部140上においては、共振子10の外部に設けられた交流電源に上部電極E2を接続するための配線として機能するように形成される。
なお、交流電源から下部配線または上部配線への接続にあたっては、上蓋30の外面に電極を形成して、当該電極が交流電源と下部配線または上部配線とを接続する構成や、上蓋30内にビアを形成し、当該ビアの内部に導電性材料を充填して配線を設け、当該配線が交流電源と下部配線または上部配線とを接続する構成が用いられてもよい。
圧電薄膜F3は、印加された電圧を振動に変換する圧電体の薄膜であり、例えば、AlN(窒化アルミニウム)等の窒化物や酸化物を主成分とすることができる。具体的には、圧電薄膜F3は、ScAlN(窒化スカンジウムアルミニウム)により形成することができる。ScALNは、窒化アルミニウムにおけるアルミニウムの一部をスカンジウムに置換したものである。また、圧電薄膜F3は、例えば、1μmの厚さを有する。
圧電薄膜F3は、金属層E2、E1によって圧電薄膜F3に印加される電界に応じて、XY平面の面内方向すなわちY軸方向に伸縮する。この圧電薄膜F3の伸縮によって、振動腕135A〜135Dは、下蓋20及び上蓋30の内面に向かってその自由端を変位させ、面外の屈曲振動モードで振動する。
本実施形態では、図4に示すように、外側の振動腕135A、135Dに印加される電界の位相と、内側の振動腕135B、135Cに印加される電界の位相とが互いに逆位相になるように設定される。これにより、外側の振動腕135A、135Dと内側の振動腕135B、135Cとが互いに逆方向に変位する。例えば、外側の振動腕135A、135Dが上蓋30の内面に向かって自由端を変位すると、内側の振動腕135B、135Cは下蓋20の内面に向かって自由端を変位する。
以上のような共振装置1では、逆位相の振動時、すなわち、図4に示す振動腕135Aと振動腕135Bとの間でY軸に平行に延びる中心軸r1回りに振動腕135Aと振動腕135Bとが上下逆方向に振動する。また、振動腕135Cと振動腕135Dとの間でY軸に平行に延びる中心軸r2回りに振動腕135Cと振動腕135Dとが上下逆方向に振動する。これによって、中心軸r1とr2とで互いに逆方向の捩れモーメントが生じ、基部130で屈曲振動が発生する。
図5は、本実施形態における振動部120の振動による変位量の分布を模式的に示す図である。図5において、色の濃い箇所は、色の薄い箇所にくらべて、変位が少ない部位を示している。図5に示すように、中心軸r1、r2は、他の部位と比較して、変位が少ない部位の中心を通っている。
中心軸r1、r2で発生したモーメントは、基部130の振動腕135Aと135Bの間、及び振動腕135Cと135Dの間(図5の色の濃い箇所)から、基部130全体に伝搬する。本実施形態に係る共振装置1は、基部130を直接保持部140に固定せずに、保持腕110を介して接続されている。これによって、保持腕110において回転方向のモーメントを分散させることができ、共振子10の振動周波数の変動を低減させることができる。さらに、保持腕110を屈曲させることでこの効果をより向上させることができる。
また、本実施形態に係る共振装置1は、基部130と保持腕110とを、振動腕135A〜135Dが接続されている長辺131aに対向する長辺131bにおいて接続することによって、振動漏れを抑制させることができ、Q値が向上する。さらに、長辺131bのうち、振動による変位が他の箇所と比較して小さい部位、好ましくは最小となる部位に、保持腕110との接続点を設けることで、振動特性をより向上させることができる。具体的には、保持腕110は、腕111A、111BのX軸方向の中心を通る軸が中心軸r1、r2と一致するように、長辺131bと接続することが望ましい。
[第2の実施形態]
第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
図6は、本実施形態に係る、共振子10の平面図の一例を示す図である。以下に、本実施形態に係る共振装置1の詳細構成のうち、第1の実施形態との差異点を中心に説明する。
本実施形態では、振動部120は、基部130の長辺131bに接続する保持腕110によって、枠体140aにおいて保持部140に接続されている。
本実施形態では、保持腕110は、腕111A、111B、112及び113に加え、腕114(第2連結腕の一例である。)、腕115A、115B(一対の第3支腕の一例である。)を有している。
腕113は、他端が、腕114のX軸方向の中央付近に接続している。腕113は、本実施形態では、例えばX軸方向に規定される幅が30μm程度、Y軸方向に規定される幅が40μm程度である。
腕114は、腕112と枠体140bとの間に、枠体140bに対向して、長手方向がX軸方向に平行になるように設けられている。腕114の一端は、その側面において、腕115Aに接続されている。また、腕114の他端は、その側面において、腕115Bに接続されている。腕114は、例えばX軸方向に規定される長さが350μm程度、Y軸方向に規定される幅が20μm程度である。
腕115Aは、振動腕135Aと枠体140cとの間に、長手方向がY軸に平行になるように設けられている。腕115Aは、一端が、腕114の一端であって、基部130における長辺131bと対向する側の側面に接続し、そこから腕114に対して略垂直、すなわちY軸方向に延びている。また、腕115Aは、他端が、枠体140aの振動部120と対向する位置よりも外側に接続している。
腕115Aは、例えばX軸方向に規定される幅が20μm程度、Y軸方向に規定される長さが780μm程度である。
なお、腕115Bの構成は、腕115Aと同様である。
保持腕110のその他の腕については、第1の実施形態と同様である。
このように、本実施形態に係る保持腕110は、基部130の長辺131bと枠体140bとを接続しないため、長辺131bと枠体140bとの間の空間を狭くすることが可能になる。その結果、共振装置1の小型化を図ることができる。また、保持腕110が複数回(4回)屈曲して保持部140と接続することにより、大振幅駆動における周波数の上昇をより低減することが可能になる。その結果、共振周波数の変動抑制効果をより向上させることができる。
その他の構成、効果は第1の実施形態と同様である。
[第3の実施形態]
第3の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
図7は、本実施形態に係る、共振子10の平面図の一例を示す図である。以下に、本実施形態に係る共振装置1の詳細構成のうち、第1の実施形態との差異点を中心に説明する。
本実施形態では、振動部120は、基部130に長辺131bに接続する保持腕110によって、枠体140c、140dにおいて保持部140に接続されている。
本実施形態では、保持腕110は、腕111A、111B、112及び113に加え、腕114、115A、115B,116A(第4支腕の一例である。),116B(第5支腕の一例である。)を有している。
腕113、腕114の構成は第2の実施形態と同様である。
腕115Aは、振動腕135Aと枠体140cとの間に、長手方向がY軸に平行になるように設けられている。腕115Aは、一端が、腕114の一端であって、基部130における長辺131bと対向する側の側面に接続し、そこから腕114に対して略垂直、すなわちY軸方向に延びている。また、腕115Aの他端は、枠体140cと対向する側の側面において、腕116Aの一端に接続されている。
腕115Aは、例えばX軸方向に規定される幅が20μm程度、Y軸方向に規定される長さが750μm程度である。
なお、腕116Bの構成は、腕116Aと同様である。
腕116Aは、振動腕135Aと枠体140cとの間に、枠体140aに対向して、長手方向がX軸方向に平行になるように設けられている。腕116Aの一端は、腕115Aの他端であって枠体140cと対向する側の側面に接続し、そこから腕115Aに対して略垂直、すなわちX軸方向に延びされている。また、腕116Aは、他端が、振動腕135Aの自由端の端部に対向する位置において、枠体140cと接続している。
腕116A、116Bは、例えばY軸方向に規定される幅が20μm程度、X軸方向に規定される長さが10μm程度である。
なお、腕115Bの構成は、腕115Aと同様である。
保持腕110のその他の腕については、第1の実施形態と同様である。
以上のとおり、本実施形態に係る保持腕110は、一端が基部130の長辺131bに2本の腕で接続しており、そこから枠体140bに向かって延びている。そして、保持腕110は、2本の腕のうち一方は、枠体140cに向かう方向(すなわち、X軸負の方向)に屈曲し、他方は枠体140dに向かう方向(すなわち、X軸正の方向)に屈曲して、1本の腕に連結している。さらに、保持腕110は、そこから枠体140cに向かう方向(すなわち、X軸負の方向)、及び枠体140dに向かう方向(すなわち、X軸正の方向)に屈曲して、枠体140aに向かう方向(すなわち、Y軸方向)に屈曲し、さらに枠体140c又は140dに向かう方向に再度屈曲して、他端が枠体140c又は140dに接続されている。
このように本実施形態では、保持腕110は、5回屈曲した後、枠体140c、140dに接続されている。これによって、振動部120における大振幅駆動時の周波数の上昇をより低減することが可能になり、その結果、共振周波数の変動抑制効果をより向上させることができる。
その他の構成、効果は第1の実施形態と同様である。
[第4の実施形態]
図8は、本実施形態に係る、共振子10の平面図の一例を示す図である。以下に、本実施形態に係る共振装置1の詳細構成のうち、第1の実施形態との差異点を中心に説明する。
本実施形態では、振動部120は、基部130の長辺131bに接続する保持腕110によって、枠体140c、140dにおいて保持部140に接続されている。
本実施形態では、保持腕110は、腕111A、111B、112及び113に加え、腕114、115A、115B.116A,116Bを有している。
腕113、腕114の構成は第2の実施形態と同様である。
腕115A、115Bの構成は第3の実施形態と同様である。ただし、本実施形態においては、腕115A、115Bは、例えばX軸方向に規定される幅が20μm程度、Y軸方向に規定される長さが130μm程度である。
腕116Aは、本実施形態においては、他端が、基部130の長辺131aと振動腕135Aとの接続箇所に対向する位置近傍において、枠体140cと接続している。その他の腕116Aの構成は第3の実施形態と同様である。
なお、腕116Bの構成は、腕116Aと同様である。
保持腕110のその他の腕については、第1の実施形態と同様である。
以上のとおり、本実施形態に係る保持腕110は、一端が基部130の長辺131bに2本の腕で接続しており、そこから枠体140bに向かって延びている。そして、保持腕110は、2本の腕のうち一方は、枠体140cに向かう方向(すなわち、X軸負の方向)に屈曲し、他方は枠体140dに向かう方向(すなわち、X軸正の方向)に屈曲して、1本の腕に連結している。さらに、保持腕110は、そこから枠体140cに向かう方向(すなわち、X軸負の方向)、及び枠体140dに向かう方向(すなわち、X軸正の方向)に屈曲して、枠体140aに向かう方向(すなわち、Y軸方向)に屈曲し、さらに枠体140c又は140dに向かう方向に再度屈曲して、他端が枠体140c又は140dに接続されている。
このように本実施形態では、保持腕110は、第3の実施形態に係る共振子10と同様に、2回以上屈曲した後、枠体140c、140dに接続されている。これによって、振動部120における大振幅駆動時の周波数の上昇をより低減することが可能になり、その結果、共振周波数の変動抑制効果をより向上させることができる。
[第5の実施形態]
図9は、本実施形態に係る、共振子10の平面図の一例を示す図である。以下に、本実施形態に係る共振装置1の詳細構成のうち、第1の実施形態との差異点を中心に説明する。
本実施形態では、保持腕110は、腕111A、111B、112及び113に加え、腕114、115A〜117A、115B〜117Bを有している。
腕113、腕114の構成は第2の実施形態と同様である。
腕115Aの他端は、枠体140dと対向する側の側面において、腕116Aの一端に接続されている。腕115AのX軸方向に規定されるは20μm、Y軸方向に規定される長さは800μmである。その他の腕115Aの構成は、第3の実施形態と同様である。
なお、腕115Bの構成は、腕115Aと同様である。
腕116Aは、振動腕135Aと枠体140cとの間に、枠体140aに対向して、長手方向がX軸方向に平行になるように設けられている。腕116Aの一端は、腕115Aの他端であって枠体140dと対向する側の側面に接続し、そこから腕115Aに対して略垂直、すなわちX軸方向に延びされている。また、腕116Aは、他端が、腕117Aの一端であって枠体140cと対向する側の側面と接続している。
腕116Aは、例えばY軸方向に規定される幅が20μm程度、X軸方向に規定される長さが10μm程度である。
なお、腕116Bの構成は、腕116Aと同様である。
腕117Aは、振動腕135Aと枠体140aとの間に、枠体140cに対向して、長手方向がY軸方向に平行になるように設けられている。腕117Aの一端は、その側面において、腕116Aの他端に接続されている。また、腕117Aの他端は、振動腕135Aと対向する位置において、枠体140aと接続し、そこから枠体140aに対して略垂直、すなわち、Y軸方向に延びている。
腕117Aは、例えばX軸方向に規定される幅が20μm程度、Y軸方向に規定される長さが40μm程度である。
なお、腕117Bの構成は、腕117Aと同様である。
保持腕110のその他の腕については、第1の実施形態と同様である。
以上のとおり、本実施形態に係る保持腕110は、一端が基部130の長辺131bに2本の腕で接続しており、そこから枠体140bに向かって延びている。そして、保持腕110は、2本の腕のうち一方は、枠体140cに向かう方向(すなわち、X軸負の方向)に屈曲し、他方は枠体140dに向かう方向(すなわち、X軸正の方向)に屈曲して、1本の腕に連結している。さらに、保持腕110は、そこから枠体140cに向かう方向(すなわち、X軸負の方向)、及び枠体140dに向かう方向(すなわち、X軸正の方向)に屈曲して、枠体140aに向かう方向(すなわち、Y軸方向)に屈曲し、再度それぞれ枠体140d又は140cに向かう方向に屈曲し、さらに枠体140aに向かう方向に屈曲して、他端が枠体140aに接続されている。
このように本実施形態では、保持腕110の屈曲箇所を増やすことによって、保持腕110におけるモーメントをより分散させ、共振周波数の変動抑制効果をより向上させることができる。
その他の構成、効果は第1の実施形態と同様である。
以上説明した各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るととともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、各実施形態が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。例えば、既述の実施形態において、保持腕110は所定の回数屈曲する構成として説明したが、屈曲回数についてはこれに限定されない。保持腕110は、例えば、既述の実施形態において説明した以上の回数屈曲し、基部130の長辺131bと枠体140b、又は枠体140c、140dとを接続する構成であってもよい。また、各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもなく、これらも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1 共振装置
10 共振子
30 上蓋
20 下蓋
140 保持部
140a〜d 枠体
110 保持腕
111〜117 腕
120 振動部
130 基部
131a、131b 長辺
131c、131d 短辺
135A〜D 振動腕

Claims (8)

  1. 基部と、一端が前記基部と接続された複数の振動腕と、を有する振動部と、
    前記振動部の周囲の少なくとも一部に設けられた保持部と、
    前記振動部と前記保持部との間に設けられ、一端が前記基部における前記複数の振動腕に接続された前端と前記基部を挟んで対向する後端に接続され、他端が前記保持部に接続された保持腕と、
    を備え、
    前記保持腕は、
    それぞれの一端が前記基部における前記後端において前記基部と接続する1対の第1支腕と、
    前記1対の第1支腕を連結して前記保持部と接続する連結部と、
    を有する共振子。
  2. 前記1対の第1支腕は、
    前記複数の振動腕が延びる第1方向に設けられ、
    前記連結部は、
    前記第1方向に略直交する第2方向に設けられ、一端が前記1対の第1支腕の一方の他端と接続され、他端が前記1対の第1支腕の他方の他端と接続された第1連結腕と、
    前記第1方向に設けられ、一端が前記第1連結腕の中央付近と接続され、他端が前記保持部における、前記基部における前記後端と対向する領域に接続された第2支腕と、
    を有する請求項1に記載の共振子。
  3. 前記1対の第1支腕は、
    前記複数の振動腕が延びる第1方向に設けられ、
    前記連結部は、
    前記第1方向に略直交する第2方向に設けられ、一端が前記1対の第1支腕の一方の他端と接続され、他端が前記1対の第1支腕の他方の他端と接続された第1連結腕と、
    前記第2方向に沿って、前記第1連結腕と前記保持部との間に設けられた第2連結腕と、
    前記第1方向に設けられ、一端が前記第1連結腕の中央付近と接続され、他端が前記第2連結腕の中央付近と接続された第2支腕と、
    前記第1方向に設けられ、一端が前記第2連結腕のいずれかの端部と接続され、他端が前記保持部における前記複数の振動腕の他端と対向する領域と接続された1対の第3支腕と、
    を有する請求項1に記載の共振子。
  4. 前記1対の第1支腕は、
    前記複数の振動腕が延びる第1方向に設けられ、
    前記連結部は、
    前記第1方向に略直交する第2方向に設けられ、一端が前記1対の第1支腕の一方の他端と接続され、他端が前記1対の第1支腕の他方の他端と接続された第1連結腕と、
    前記第2方向に沿って、前記第1連結腕と前記保持部との間に設けられた第2連結腕と、
    前記第1方向に設けられ、一端が前記第1連結腕の中央付近と接続され、他端が前記第2連結腕の中央付近と接続された第2支腕と、
    前記第1方向に設けられ、一端が前記第2連結腕のいずれかの端部と接続された1対の第3支腕と、
    前記第2方向に設けられ、一端が前記1対の第3支腕の一方と接続され、他端が前記保持部における、前記1対の第3支腕の前記一方と対向する領域と接続された第4支腕と、
    前記第2方向に設けられ、一端が前記1対の第3支腕の他方と接続され、他端が前記保持部における、前記第3支腕の他方と対向する領域と接続された第5支腕と、
    を有する、請求項1に記載の共振子。
  5. 前記1対の第1支腕は、
    前記基部における、前記振動腕と接続する前記前端と前記基部を挟んで対向する前記後端における、前記振動腕の振動による変位が最小となる部位において、前記基部に接続される、請求項1乃至4の何れか一項に記載の共振子。
  6. 前記1対の第1支腕は、
    前記複数の振動腕のうち、最も外側の振動腕の前記第2方向における中心よりも内側において、前記基部に接続される、請求項2乃至4の何れか一項に記載の共振子。
  7. 前記1対の第1支腕は、
    前記複数の振動腕の間において、前記基部に接続される、請求項1乃至4の何れか一項に記載の共振子。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項に記載の共振子と、当該共振子を間に挟む下蓋と上蓋とを備える共振装置。
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