JP6535934B2 - 発進制御機 - Google Patents
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Description
このETCにおいては、料金所ゲートへの車両の進入を車両検知器が検知すると、車線サーバが路側アンテナに対して通信指令を発し、これに基づいて路側アンテナが車両に搭載された車載器との通信を開始する。次いで、車線サーバは路側アンテナにより車載器から得られた情報に基づいて、正常車両か異常車両かの別を判断する。そして、正常車両と判断した際には車両通行遮断機の阻止棒を開状態とし、異常車両と判断した際には阻止棒を閉状態に維持することで、車両の通行を許可するか、又は阻止するようになっている。
本発明の第一の態様に係る発進制御機(1)は、阻止棒(2)と、前記阻止棒(2)を保持可能な保持部(3)と、前記保持部(3)に前記阻止棒(2)が保持された状態で、前記阻止棒(2)が車道(R)を閉じる閉位置(P1)から前記車道(R)を開放する開位置(P2)まで動作するように、前記保持部(3)を回転可能に支持する開閉機構(4)と、前記保持部(3)が前記閉位置(P1)にある状態で、前記阻止棒(2)が前記保持部(3)に保持されて前記車道(R)を閉じる使用位置(P1a)から、車両の進行方向(D)奥側(D2)に向けて延びるように配されるリリース位置(P1b)まで、前記保持部(3)に対して前記阻止棒(2)をリリース軸(33)回りに回転可能に支持するリリース回転機構(5)と、前記阻止棒(2)を、前記使用位置(P1a)から前記リリース位置(P1b)へとリリース軸(33)回りに回転させるように前記阻止棒(2)を押すリリース動作機構(6)と、前記リリース動作機構(6)の動作を制御する制御部(61)と、を備えている。
また、本発明の第五の態様に係る発進制御機では、上記第一の態様において、前記阻止棒は、前記保持部が前記閉位置にある状態で前記リリース軸から前記車道へと延びる本体部と、前記保持部が前記閉位置にある状態で前記リリース軸から前記車道とは反対側に延びる基部とを有し、前記リリース動作機構は、前記阻止棒が前記使用位置にあるときに前記基部に押し付けられるとともに、前記阻止棒が前記使用位置から前記リリース位置に向けて回転する際に前記基部が移動する方向に、進出可能に設けられた進退部材を有し、前記基部は、前記使用位置において前記基部が前記保持部に対して相対移動しないように前記保持部に固定され、前記進退部材は、前記基部が前記使用位置において前記保持部に固定される位置と、前記リリース軸との間で前記基部に向けて進出してもよい。
また、本発明の第六の態様に係る発進制御機(1)では、上記第二から第五のいずれかの態様における前記リリース動作機構(6)は、前記基部(12)が移動する方向に、前記進退部材(51)に対して弾性力を与える弾性部材(54)をさらに有していてもよい。
(全体構成)
図1に示すように、発進制御機1は、例えば有料道路や駐車場等の料金所に設けられ、車両の通行を許可、又は阻止する装置である。
阻止棒2は棒状をなし、車道Rを閉じる閉位置P1と車道Rを開放する開位置P2との間で動作可能に車道Rに配置される。
具体的には、図1に示すように、閉位置P1では、阻止棒2は、車両の進行方向Dの手前側D1から奥側D2への通行を遮断するように、車道R上で略水平に延びるように配置される。
一方で、開位置P2では、阻止棒2は、車両の進行方向Dへの通行を許可するように、閉位置P1から図1に示す矢印の方向に向かって回転して、上方へ延びるように配置される。なお、開位置P2での阻止棒2の状態についての詳細を図示しないが、開位置P2では阻止棒2が鉛直方向に延びて直立した状態となっている。
保持部3は、図4に示すように、断面C字状をなすとともに、進行方向Dの奥側D2、及び、上下方向から阻止棒2の基部12を囲むようにして基部12を収容することで阻止棒2を保持可能な長尺状の部材である。即ち、保持部3は、進行方向Dの奥側D2に設けられた底面板15と、この底面板15と一体に設けられて上方に配置された上面板16、及び、この底面板15と一体に設けられて下方に配置された下面板17とを有している。
ここで、阻止棒2が保持部3に保持されている状態とは、突起部材19の先端が凹部12aに入り込んで、阻止棒2が保持部3に固定されている状態を示す。
開閉機構4は、阻止棒2が閉位置P1から開位置P2まで回転可能となるように、保持部3を支持している。
具体的には開閉機構4は、保持部3が閉位置P1にある状態を基準にして、保持部3に突起部材19が設けられた位置よりも車道Rに近い側で、保持部3の底面板15に取り付けられた開閉用シャフト21と、開閉用シャフト21を回転可能に支持する筐体22とを有している。
リリース回転機構5は、図2に示すように、保持部3が閉位置P1にある状態を基準にして、保持部3における車道R側の端部である先端部寄りの位置に設けられて、阻止棒2を保持部3に対して回転可能に支持する回転支持部31と、回転支持部31に設けられたロックレバー部35とを有している。
一方で、作業者が把持部45を把持して回転力をロックレバー部35に付与することで、レバー41が阻止棒2の本体部11を押し、阻止棒2が使用位置P1aに復帰するようになっている。
なお、阻止棒2をリリース位置P1bに固定するために、上述したロックレバー部35を用いた機構以外の他の機構を採用してもよい。
また、作業者がロックレバー部35を操作して、阻止棒2を使用位置P1aに復帰させる場合に限定されず、自動で復帰させる機構を採用してもよい。このような自動リリース復帰機構は、例えば、事務所からの指令によって駆動するモータによってロックレバー部35を回転させる機構等が例示される。
リリース動作機構6は、阻止棒2に対して進退移動する棒状部材(進退部材)51と、棒状部材51の位置を検出する検出センサ52と、棒状部材51を進退移動させる駆動部53とを有している。
本実施形態では、阻止棒2に対して進退移動する進退部材として棒状部材51を用いた例を説明するが、棒状部材51に代えて他の部材を用いてもよい。即ち、進退部材は棒状をなすものに限定されず、例えばブロック状をなす部材や、中空状のパイプ等であってもよい。
より具体的には、棒状部材51は、基端部で、先端部に比べて外径寸法が小さくなっていることで、棒状部材51には、段差面51aが形成されている。段差面51aの法線方向は、回転軸線O1の方向に沿っている。また開閉用シャフト21には、開閉用シャフト21における棒状部材51の基端部側の端面から、回転軸線O1の方向に窪む回転軸線O1を中心とした柱状の空間Sが形成されている。空間Sの開口Saには、棒状部材51を回転軸線O1の方向に貫通させるとともに開口Saを塞ぐようにして回転軸線O1を中心とした環状をなす蓋部材59が開閉用シャフト21に固定されて設けられている。
本実施形態では、コイルバネである弾性部材54が棒状部材51の外周面を覆うようにして空間S内に挿入され、かつ、段差面51aと蓋部材59とによって回転軸線O1の方向の両側から挟まれて設けられている。弾性部材54は、阻止棒2が使用位置P1aに有る状態で、自然長から縮んだ圧縮状態で設けられている。
この駆動部53は、阻止棒2の基部12が移動する方向、即ち、回転軸線O1の方向に棒状部材51を押し付ける直動軸57と、直動軸57を進退駆動させるモータ本体58とを備える直動型ステッピングモータである。
ここで、使用位置P1aとリリース位置P1bとの間での阻止棒2の回転動作について説明する。
まず、車両が進行方向Dに発進制御機1に進入し、例えばETCカードの未挿入等によって異常車両と判断される。この時点で阻止棒2は、例えば車両に引っ掛かって停止しているか、又は、阻止棒2の上下の開閉動作を阻害する位置に停止している。
ここで、作業者の操作によって駆動部53の直動軸57の退避を行う場合に限らず、検知基準(検知用ドグ55)が検知部56から所定距離だけ離れていたら、自動的に直動軸57の退避を行ってもよい。
また、検知基準(検知用ドグ55)が検知部56から所定距離だけ離れている時間を制御部61で監視し、所定の時間経過した時点で、自動的に直動軸57の退避を行ってもよい。
さらに、棒状部材51の先端部が基部12に非接触となっている状態を検知するセンサを別途設け、棒状部材51と基部12との非接触を検知した時点で、自動的に直動軸57の退避を行ってもよい。
以上説明した本実施形態の発進制御機1によると、制御部61によってリリース動作機構6を動作させることで、阻止棒2を車両の進行方向Dの奥側D2に、車両から逃げるようにしてリリース位置P1bまで自動で回転させることができる。
また、阻止棒2の閉位置で車両が阻止棒2に接触して、阻止棒2が進行方向の奥側に押され、それにより阻止棒2が保持部3から外れた場合には、弾性部材54の弾性力によって棒状部材51が進出する。その結果、検出センサ52によって棒状部材51の進出を検知することができる。
さらに、仮に、阻止棒2の閉位置P1で車両が阻止棒に接触し、車両が阻止棒2を進行方向Dの奥側D2に押した場合、(駆動軸53の力によらず)弾性部材54の弾性力によって、自動的に阻止棒2をリリース位置P1bに向けて動作させることができる。即ち、駆動部53を用いることなく、阻止棒2を回転動作させることができ、車両のリリースが可能となる。
例えば、本実施形態では、棒状部材51が開閉用シャフト21を貫通するように設けられているが、この棒状部材51は開閉用シャフト21とは異なる位置、例えば開閉用シャフト21と同じ高さで、開閉用シャフト21を貫通しない位置に設けられていてもよい。
なお、特開2012−214991号公報には、遮断棹を退避位置へ移動させる発明が記載されているが、本発明とはその構造が異なる。
2…阻止棒
3…保持部
4…開閉機構
5…リリース回転機構
6…リリース動作機構
11…本体部
12…基部
12a…凹部
15…底面板
16…上面板
17…下面板
19…突起部材
20…ウェイト
21…開閉用シャフト
21a…ジョイント部
22…筐体
23…軸受
31…回転支持部
32…支持部本体
33…リリース軸
34…連結部材
35…ロックレバー部
41…レバー
42…固定部材
45…把持部
46…フック部
47…板バネ
51…棒状部材(進退部材)
51a…段差面
52…検出センサ
53…駆動部
54…弾性部材
55…検知用ドグ
56…検知部
57…直動軸
58…モータ本体
59…蓋部材
61…制御部
O1…回転軸線
O2…回転軸線
O3…回転軸線
P1…閉位置
P1a…使用位置
P1b…リリース位置
P2…開位置
D…進行方向
R…車道
S…空間
Sa…開口
Claims (6)
- 阻止棒と、
前記阻止棒を保持可能な保持部と、
前記保持部に前記阻止棒が保持された状態で、前記阻止棒が車道を閉じる閉位置から前記車道を開放する開位置まで動作するように、前記保持部を回転可能に支持する開閉機構と、
前記保持部が前記閉位置にある状態で、前記阻止棒が前記保持部に保持されて前記車道を閉じる使用位置から、車両の進行方向奥側に向けて延びるように配されるリリース位置まで、前記保持部に対して前記阻止棒をリリース軸回りに回転可能に支持するリリース回転機構と、
前記阻止棒を、前記使用位置から前記リリース位置へとリリース軸回りに回転させるように前記阻止棒を押すリリース動作機構と、
前記リリース動作機構の動作を制御する制御部と、
を備える発進制御機。 - 前記阻止棒は、
前記保持部が前記閉位置にある状態で前記リリース軸から前記車道へと延びる本体部と、
前記保持部が前記閉位置にある状態で前記リリース軸から前記車道とは反対側に延びる基部とを有し、
前記リリース動作機構は、
前記阻止棒が前記使用位置にあるときに前記基部に押し付けられるとともに、前記阻止棒が前記使用位置から前記リリース位置に向けて回転する際に前記基部が移動する方向に、進出可能に設けられた進退部材と、
前記進退部材の位置を検出する検出センサと、
前記制御部によって制御され、前記進退部材を前記阻止棒の前記基部が移動する方向に進出させるとともに、前記検出センサの検出結果に基づいて退避させるように動作する駆動部と、
を有する請求項1に記載の発進制御機。 - 前記駆動部は、
前記阻止棒の前記基部が移動する方向に前記進退部材を押し付けるとともに、前記基部が移動する方向と反対方向に退避可能な直動軸と、
前記直動軸を進退駆動させるモータ本体と、
を備える直動型ステッピングモータである請求項2に記載の発進制御機。 - 前記開閉機構は、前記保持部を回転可能に支持する開閉用シャフトを有し、
前記阻止棒は、
前記保持部が前記閉位置にある状態で前記リリース軸から前記車道へと延びる本体部と、
前記保持部が前記閉位置にある状態で前記リリース軸から前記車道とは反対側に延びる基部とを有し、
前記リリース動作機構は、
前記阻止棒が前記使用位置にあるときに前記基部に押し付けられるとともに、前記阻止棒が前記使用位置から前記リリース位置に向けて回転する際に前記基部が移動する方向に、進出可能に設けられた進退部材を有し、
前記進退部材は、前記開閉用シャフトを貫通している請求項1に記載の発進制御機。 - 前記阻止棒は、
前記保持部が前記閉位置にある状態で前記リリース軸から前記車道へと延びる本体部と、
前記保持部が前記閉位置にある状態で前記リリース軸から前記車道とは反対側に延びる基部とを有し、
前記リリース動作機構は、
前記阻止棒が前記使用位置にあるときに前記基部に押し付けられるとともに、前記阻止棒が前記使用位置から前記リリース位置に向けて回転する際に前記基部が移動する方向に、進出可能に設けられた進退部材を有し、
前記基部は、前記使用位置において前記基部が前記保持部に対して相対移動しないように前記保持部に固定され、
前記進退部材は、前記基部が前記使用位置において前記保持部に固定される位置と、前記リリース軸との間で前記基部に向けて進出する請求項1に記載の発進制御機。 - 前記リリース動作機構は、前記基部が移動する方向に、前記進退部材に対して弾性力を与える弾性部材をさらに有する請求項2から5のいずれか一項に記載の発進制御機。
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2015
- 2015-03-10 JP JP2015046970A patent/JP6535934B2/ja active Active
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