JP6532043B2 - 置去り物監視装置およびこれを備えた置去り物監視システムならびに置去り物監視方法 - Google Patents

置去り物監視装置およびこれを備えた置去り物監視システムならびに置去り物監視方法 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置により撮像された監視領域の撮像画像に基づいて監視領域内に置き去りにされた置去り物を検出し、置去り物が検出された場合に警報を発報する置去り物監視装置およびこれを備えた置去り物監視システムならびに置去り物監視方法に関する。
従来、駅や空港等の不特定多数の者が利用する空間では、防犯等を目的として、不審物の置き去りを監視することが行われている。置き去りの監視は一般的に、監視カメラ(撮像装置)により撮像された監視領域の撮像画像を監視員がモニタリングすることにより行われるが、監視員の負担軽減および置き去り検出の精度向上のために、監視領域の撮像画像に基づいて置去り物を自動的に検出することが求められている。
そこで、撮像装置により撮像された監視領域の撮像画像に基づいて置去り物を自動的に検出するための様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の従来技術では、所定の時間間隔で撮像入力される監視対象領域の入力画像と監視対象領域の初期画像との差を求めて監視対象領域内における人物像を切り出し、この所定の時間間隔で逐次求められる人物像を相互に比較して該人物像から分離する物体像を検出し、物体像が検出されたときにはこの物体像の放置時間を計測し、所定の時間が経過したときに警報を発報するようにしている。
特開平1−245395号公報
しかしながら、上記特許文献1の従来技術では、置去り物が検出されてから警報を発報するまでの時間である発報時間は一律であるため、監視領域内に複数の置去り物が略同時または短時間内に検出された場合は、複数の警報が略同時にまたは連続して発報されることになる。複数の警報が略同時にまたは連続して発報された場合は、それらに同時に対処することは難しいため、監視員は置去り物毎に不審度や危険度を判断しなければならない。そのため、監視員の負担が大きくなる。このことは、とりわけ、監視領域が混雑している場合や監視領域が広範囲である場合に顕著になる。もし、発報時間を置去り物の不審度または危険度に応じて制御することができれば、特に監視領域内に複数の置去り物が略同時または短時間内に検出された場合の監視員の負担を軽減することが可能となるので有益である。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みて案出されたものであり、発報時間を置去り物の不審度または危険度に応じて制御することが可能な置去り物監視装置およびこれを備えた置去り物監視システムならびに置去り物監視方法を提供することを主目的とする。
本発明の置去り物監視装置は、撮像装置により撮像された監視領域の撮像画像に基づいて前記監視領域内に置き去りにされた置去り物を検出し、前記置去り物が検出された場合に警報を発報する置去り物監視装置であって、前記撮像装置により撮像された前記監視領域の撮像画像を取得する画像取得部と、前記撮像画像から前記監視領域内に出現した物体を検出し、検出された物体毎に前記撮像画像間で追跡する物体追跡部と、前記物体追跡部による前記検出された物体毎の追跡結果に基づき、予め定められた時間を超えて変位しない前記物体を前記置去り物として検出する置去り物検出部と、前記置去り物が検出された場合に、前記置去り物との距離に基づき、前記置去り物の置去り主を検出する置去り主検出部と、前記物体追跡部による前記検出された物体毎の追跡結果に基づき、前記置去り物と前記置去り主との間の離間距離を検出する離間距離検出部と、前記置去り主が検出されてから、前記離間距離が予め定められた距離を超えるまでの離間時間を計測する離間時間計測部と、前記置去り物が検出されてから警報を発報するまでの発報時間を制御する発報時間制御部と、を備え、前記発報時間制御部は、前記離間時間に基づいて、前記発報時間を制御することを特徴とする。
本発明によれば、置去り主が置去り物から予め定められた距離を離れる離間時間に基づく置去り主の不審度に応じて、発報時間を制御することが可能となる。これにより、特に監視領域内に複数の置去り物が略同時または短時間内に検出された場合の監視員の負担を軽減することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る置去り物監視システムの概略構成図 (A)撮像画像から監視領域内に出現した物体(カバンを持った人物)が検出された例を示す図、(B)撮像画像から監視領域内に新規に出現した出現物体(カバン)が検出された例を示す図 置去り物の種別と発報時間との対応関係を予め記憶したテーブルを示す図 (A)報知画像P1の例を示す図、(B)報知画像P2の例を示す図、(C)報知画像P3の例を示す図 第1実施形態に係る置去り物監視装置での処理の流れを示すフロー図 本発明の第2実施形態に係る置去り物監視システムの概略構成図 (A)報知画像P4の例を示す図、(B)置去り主の移動軌跡を示す図 第2実施形態に係る置去り物監視装置での処理の流れを示すフロー図 本発明の第3実施形態に係る置去り物監視システムの概略構成図 (A)報知画像P4の例を示す図、(B)置去り主が置去り物の近傍に位置している状態を示す図 第3実施形態に係る置去り物監視装置での処理の流れを示すフロー図 本発明の第4実施形態に係る置去り物監視システムの概略構成図 (A)報知画像P4の例を示す図、(B)置去り主が置去り物から離れる方向に移動している状態を示す図 第4実施形態に係る置去り物監視装置での処理の流れを示すフロー図
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、撮像装置により撮像された監視領域の撮像画像に基づいて前記監視領域内に置き去りにされた置去り物を検出し、前記置去り物が検出された場合に警報を発報する置去り物監視装置であって、前記撮像装置により撮像された前記監視領域の撮像画像を取得する画像取得部と、前記撮像画像から前記監視領域内に出現した物体を検出し、検出された物体毎に前記撮像画像間で追跡する物体追跡部と、前記物体追跡部による前記検出された物体毎の追跡結果に基づき、予め定められた時間を超えて変位しない前記物体を前記置去り物として検出する置去り物検出部と、前記置去り物が検出された場合に、前記置去り物との距離に基づき、前記置去り物の置去り主を検出する置去り主検出部と、前記物体追跡部による前記検出された物体毎の追跡結果に基づき、前記置去り物と前記置去り主との間の離間距離を検出する離間距離検出部と、前記置去り主が検出されてから、前記離間距離が予め定められた距離を超えるまでの離間時間を計測する離間時間計測部と、前記置去り物が検出されてから警報を発報するまでの発報時間を制御する発報時間制御部と、を備え、前記発報時間制御部は、前記離間時間に基づいて、前記発報時間を制御することを特徴とする。
この第1の発明に係る置去り物監視装置によれば、置去り主が置去り物から予め定められた距離を離れる離間時間に基づく置去り主の不審度に応じて、発報時間を制御することが可能となる。これにより、特に監視領域内に複数の置去り物が略同時または短時間内に検出された場合の監視員の負担を軽減することが可能となる。
また、第2の発明では、上記第1の発明において、前記置去り物または前記置去り主が検出されたときに、前記置去り物または前記置去り主を取り囲む枠画像を前記撮像画像に重畳した報知画像を生成する報知画像生成部をさらに備えたことを特徴とする。
この第2の発明に係る置去り物監視装置によれば、置去り物または置去り主が検出されたときに、監視者に対して、置去り物あるいは置去り主を視覚的に分かりやすく表示することが可能となる。
また、第3の発明では、上記第1の発明または第2の発明のいずれかにおいて、検出された前記置去り物の種別を判定する置去り物種別判定部と、この置去り物種別判定部により、前記置去り物の種別が判定されたときに、前記置去り物の種別を示す情報を前記撮像画像に重畳した報知画像を生成する報知画像生成部と、をさらに備えたことを特徴とする。
この第3の発明に係る置去り物監視装置によれば、置去り物の種別が判定されたときに、監視者に対して、置去り物の種別を知らせることが可能となる。
また、第4の発明は、上記第1の発明から第3の発明のいずれかに記載の置去り物監視装置と、監視領域を撮像するための撮像装置と、前記置去り物監視装置から発報された警報をユーザに報知する報知装置とを備えた置去り物監視システムである。
また、第5の発明は、撮像装置により撮像された監視領域の撮像画像に基づいて前記監視領域内に置き去りにされた置去り物を検出し、前記置去り物が検出されたときに警報を発報する置去り物監視方法であって、前記撮像装置により撮像された前記監視領域の撮像画像を取得するステップと、前記撮像画像から前記監視領域内に出現した物体を検出し、検出された物体毎に前記撮像画像間で追跡するステップと、前記検出された物体毎の追跡結果に基づき、予め定められた時間を超えて変位しない前記物体を前記置去り物として検出するステップと、前記置去り物が検出された場合に、前記置去り物との距離に基づき、前記置去り物の置去り主を検出するステップと、前記追跡するステップによる前記検出された物体毎の追跡結果に基づき、前記置去り物と前記置去り主との間の離間距離を検出するステップと、前記置去り主が検出されてから、前記離間距離が予め定められた距離を超えるまでの離間時間を計測するステップと、前記置去り物が検出されてから警報を発報するまでの発報時間を制御するステップと、を備え、前記発報時間を制御するステップでは、前記離間時間に基づいて、前記発報時間を制御することを特徴とする。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係る置去り物監視システム1について、図1〜5を参照して説明する。この置去り物監視システム1は、撮像装置2により撮像された監視領域の撮像画像に基づいて監視領域内に置き去りにされた置去り物を検出し、置去り物が検出された場合に警報を発報するためのシステムであり、駅や空港等の不特定多数の者が利用する空間における不審物の置き去りの監視に適用可能である。以下では、本発明に係る置去り物監視システム1を、駅構内での不審物の置き去りの監視に適用した場合について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る置去り物監視システム1の概略構成図である。図1に示すように、置去り物監視システム1は、撮像装置2と、置去り物監視装置3と、表示装置4と、発報装置5とを備えて構成される。表示装置4および発報装置5は、監視員に対して警報を報知するための報知装置としての役割を果たす。置去り物監視装置3は、撮像装置2、表示装置4および発報装置5と、LAN(Local Area Network)等の有線または無線通信(例えば、Wi−Fi(登録商標)等)を介して接続されている。なお、置去り物監視装置3と、撮像装置2、表示装置4および発報装置5との接続形態は特に限定されるものではなく、例えば、インターネット等のネットワークを介した接続であってよいし、汎用のインターフェース(例えばUSB(Universal Serial Bus)インターフェース)を用いて通信ケーブルで互いに接続してもよい。
撮像装置2は、例えばCCDカメラ等の一般的な撮像装置であり、壁や天井等に設置され、予め定められた監視領域を、静止画像または動画像として時系列に撮像する。なお、撮像装置2は、監視領域を時系列に撮像可能な限りにおいて、その形態、機能、配置、数量等については、特に限定されるものではなく種々の変更が可能である。例えば、撮像装置2は、壁等に設置され1台で180度撮影できるパノラマ型カメラや、天井等に設置され1台で360度撮影できる全方位型カメラであってもよい。撮像装置2により時系列に撮像された監視領域の撮像画像は、置去り物監視装置3に入力される。
表示装置4は、監視員が監視業務を行う監視室等に設置されたモニタ(ディスプレイ)等の一般的な表示装置であり、置去り物監視装置3から出力された報知画像(図4参照)を表示する。報知画像の詳細については後述する。なお、表示装置4は、報知画像の表示が可能な限りにおいて、その形態、機能、配置、数量等については、特に限定されるものではなく種々の変更が可能である。例えば、表示装置4は、巡回等で監視室を離れる場合に監視員が携帯する携帯端末の表示画面であってもよい。
発報装置5は、警報ブザーや警報ランプ等の一般的な発報装置であり、置去り物監視装置3により制御されて、警報音声や警報ランプの点滅等によって警報の発報を行う。なお、発報装置5は、警報の発報が可能な限りにおいて、その形態、機能、配置、数量等については、特に限定されるものではなく種々の変更が可能である。
置去り物監視装置3は、一般的なコンピュータ装置であり、詳細は図示しないが、所定の制御プログラムに基づき各種情報処理や周辺機器の制御等を統括的に実行するCPU(Central Processing Unit)、CPUのワークエリア等として機能するRAM(Random Access Memory)、CPUが実行する制御プログラムやデータを格納するROM(Read Only Memory)、ネットワークを介した通信処理を実行するネットワークインターフェース等を含んで構成されている。後に詳述する置去り物監視装置3の各種機能(例えば、発報時間の制御処理)は、CPUが所定の制御プログラム(例えば、発報時間制御プログラム)を実行することによって実現可能である。なお、置去り物監視装置3としては、コンピュータ装置に限らず、同様の機能を果たすことが可能な他の情報処理装置(サーバ等)を用いることもできる。また、置去り物監視装置の機能の少なくとも一部を他の公知のハードウェアによる処理によって代替してもよい。
図1に示すように、置去り物監視装置3は、画像取得部11と、画像処理部12と、発報時間制御部13と、報知画像生成部14とを備えており、画像処理部12は、物体追跡部21と、置去り物検出部22と、置去り物種別判定部23とを有している。各部は、図示しない制御部によって制御される。
画像取得部11は、撮像装置2と接続されており、撮像装置2から監視領域の撮像画像を取得する。画像取得部11は、画像処理部12および報知画像生成部14と接続されており、画像取得部11が撮像装置2から取得した撮像画像は、画像処理部12および報知画像生成部14に入力される。
画像処理部12は、画像取得部11から撮像画像を取得する。撮像画像が所定時間間隔で撮像された静止画像である場合は、その静止画像データとして取得し、撮像画像が動画像である場合は、該動画像から所定時間間隔で抽出した静止画像データ(画像フレームデータ)として取得する。画像処理部12が画像取得部11から取得した撮像画像(静止画像データ)は、物体追跡部21、置去り物検出部22および置去り物種別判定部23で処理される。
物体追跡部21は、撮像画像から監視領域に出現した物体(以降、「出現物体」と称する)を検出し、検出された出現物体毎に、該出現物体の検出以降の撮像画像間で追跡する。出現物体は、人物、車椅子や電動カート等の人が乗っている移動物体、またはその他の有人または無人の移動物体等であり得る。出現物体の検出は、予め撮像した背景画像と撮像画像との比較、または時系列に互いに隣接する2枚の撮像画像の比較により行われる。具体的には、比較される撮像画像間の対応する画素の画素値(例えば、輝度値)の相違度(差または相関値)を求め、求められた相違度が予め定められた閾値を超える画素を抽出し、近接して抽出された画素をまとめた領域を出現物体として検出する。撮像画像から出現物体が検出されたら、検出された出現物体毎に個別の識別符号を付与し、該出現物体の検出以降の撮像画像間で追跡する。既に検出済みの出現物体の近くに新規の出現物体が出現した場合は、既に検出済みの出現物体から新規の出現物体が分離したと判断する。この場合は、既に検出済みの出現物体の識別符号は変更せず、新規に出現した出現物体に新しい識別符号を付与して管理する。
図2(A)は、物体追跡部21により、撮像画像から監視領域内に出現した出現物体31が検出された例を示す図である。図2(A)の例では、出現物体31は、紙袋32を持った人物33である。この時点では、紙袋32と人物33は個別に識別されておらず、1つの出現物体31として検出される。図2(B)は、物体追跡部21により、撮像画像から監視領域内に新規に出現した出現物体34が検出された例を示す図である。図2(B)の例では、人物33から分離した紙袋32が新たな出現物体34として検出される。以降、紙袋32は、新たな出現物体34として追跡される。また、紙袋32が分離した出現物体31(すなわち、人物33)は、そのまま出現物体31として追跡される。
置去り物検出部22は、物体追跡部21による出現物体毎の追跡結果に基づき、置去り物を検出する。具体的には、物体追跡部21で検出された出現物体毎に、該出現物体の撮像画像内での経時的な変位を求め、予め定められた時間を超えて変位しない、すなわち予め定められた時間を超えて静止している出現物体を置去り物として検出する。置去り物が検出されたら、置去り物毎に固有の識別符号を付与し、該置去り物の検出以降の撮像画像間で追跡する。また、置去り物が検出された場合は、その検出結果が報知画像生成部14に入力される。
置去り物種別判定部23は、置去り物検出部22で検出された置去り物の種別を判定する。置去り物の種別の判定は、公知の画像認識技術を用いて行うことができる。例えば、撮像画像から検出された置去り物の形状特徴やテクスチャ特徴に基づいて置去り物の種別を識別する識別器を用いるとよい。この場合は、置去り物の形状特徴やテクスチャ特徴と置去り物の種別との対応関係を予め記憶したデータベースを用意しておく。なお、置去り物の種別を識別する方法は特に限定されるものではなく、従来公知の様々な方法を用いることが可能である。置去り物種別判定部23で判定された置去り物の種別は、発報時間制御部13に入力される。
発報時間制御部13は、置去り物種別判定部23で判定された置去り物の種別に応じて、置去り物が検出されてから警報を発報するまでの時間である発報時間を制御する。具体的には、図3に示すような、置去り物の種別と発報時間との対応関係を予め記憶したテーブルを用意しておき、このテーブルを参照して置去り物の種別に対応する発報時間を選択する。図3のテーブルには、「紙袋」に対応する発報時間は「3分」であり、「カバン」に対応する発報時間は「5分」であり、「キャリーバック」に対応する発報時間は「10分」であり、「灯油缶」に対応する発報時間が「即時」であることが記憶されている。なお、上記の置去り物の種別およびそれに対応する発報時間は一例であり、置去り物の種別と、それに対応発報時間は適宜設定することができる。
置去り物は、その種別によって不審度や危険度が異なる。不審度が高い置去り物は、監視領域から早めに撤去する必要があるので、発報時間は短くする。紙袋やカバンは、不審物である可能性が高いため不審度が高いと見なし、発報時間は「3分」または「5分」と短めに設定する。紙袋はカバンより不審度が高いと見なし、紙袋の発報時間はカバンよりも短く設定する。一方、不審度が低い置去り物は、監視領域から急いで撤去する必要がないので、発報時間は長めに設定する。キャリーバックは、乗客等が所用のために一時的にその場を離れた際に生じた放置物である可能性が高いため不審度は低いと見なし、発報時間は「10分」と長めに設定する。そして、危険度が高い置去り物は、監視領域から即座に撤去する必要があるので、発報時間は「即時」に設定する。灯油缶は危険物と見なされるので、発報時間は「即時」に設定する。
また、発報時間制御部13は、発報装置5を制御することができる。発報時間制御部13は、上記のようにして選択した発報時間に基づいて発報装置5を駆動し、警報音声や警報ランプの点滅等によって、置去り物の検出を知らせる警報の発報を行う。また、発報時間制御部13で選択された発報時間は報知画像生成部14に入力され、報知画像生成部14で生成される報知画像を用いて、表示装置4を介して警報の発報を行う。なお、本実施形態では、警報の発報は、発報装置5と表示装置4との両方を介して行うように構成したが、警報の発報は、発報装置5または表示装置4のいずれか一方を介して行うように構成してもよい。
報知画像生成部14は、置去り物検出部22で置去り物が検出されたときに、画像取得部11から入力された撮像画像に、置去り物を取り囲む枠画像を重畳して報知画像P1を生成する。図4(A)は、報知画像P1の例を示す図である。図4(A)の例では、置去り物としてカバン41が検出されており、撮像画像にカバン41を取り囲む枠画像42を重畳した報知画像P1が生成されている。
また、報知画像生成部14は、置去り物種別判定部23で置去り物の種別が判定されたときに、図4(A)に示した報知画像P1に、置去り物の種別を示す情報をさらに重畳して報知画像P2を生成する。置去り物が種別を示す情報としては、例えば、置去り物の種別の名称の文字を用いることができる。図4(B)は、報知画像P2の例を示す図である。図4(B)の例では、置去り物はカバン41なので、置去り物の種別を示す情報として「カバン」という文字43を報知画像P1に重畳した報知画像P2が生成されている。なお、置去り物が種別を示す情報は、置去り物の種別の名称の文字に限定されるものではなく、例えば、置去り物の種別を示す絵や記号等であってもよい。また、本実施形態では、報知画像P1および報知画像P2の両方を生成したが、報知画像P1または報知画像P2のいずれか一方だけを生成するようにしてもよい。また、ポップアップ画面を用いて、置去り物の種別を示す情報を表示するようにしてもよい。
また、報知画像生成部14は、発報時間制御部13から入力された発報時間に基づいて、図4(B)に示した報知画像P2に、警報の発報を示す情報をさらに重畳して報知画像P3を生成する。図4(C)は、報知画像P3の例を示す図である。図4(C)の例では、置去り物であるカバン41を取り囲む枠画像42の色を目立つ色に変更することにより、報知画像に警報の発報を示す情報を重畳している。なお、図4(C)では、枠画像42の線を太くすることにより、枠画像42の色が目立つ色に変更されたことを示している。なお、警報の発報を示す情報は、置去り物を取り囲む枠画像42の色の変更に限定されるものではなく、例えば、枠画像42の点滅や、警報の発報を示す文字や絵等の表示等あってもよい。
報知画像生成部14で生成された報知画像は、表示装置4に出力される。また、報知画像生成部14は、置去り物検出部22で置去り物が検出されないときは、画像取得部11から入力された撮像画像をそのまま表示装置4に出力する。
次に、図1に示した本発明の第1実施形態に係る置去り物監視システム1の置去り物監視装置3での処理の流れを、図5のフロー図を参照して説明する。
まず、画像取得部11が、撮像装置2から撮像画像を取得し、画像処理部12および報知画像生成部14に入力する(ステップST101)。続いて、物体追跡部21が、撮像画像から監視領域内に出現した出現物体(図2(A)、図2(B)参照)の検出を行う(ステップST102)。出現物体が検出された場合(ステップST102:Yes)は、ステップST103に進み、出現物体が検出されなかった場合(ステップST102:No)は、ステップST101に戻る。
ステップST103では、物体追跡部21が、検出された出現物体毎に、該出現物体の検出以降の撮像画像間での追跡を開始する。続くステップST104では、置去り物検出部22が、物体追跡部21による出現物体毎の追跡結果に基づき、予め定められた時間を超えて変位しない出現物体を置去り物として検出する。置去り物が検出された場合(ステップST104:Yes)は、ステップST105に進み、置去り物が検出されなかった場合(ステップST104:No)は、ステップST101に戻る。ステップST101に戻った場合、その次のステップST102では、既に検出済みの出現物体以外の、新規に検出される出現物体の検出を行う。
ステップST105では、報知画像生成部14が、画像取得部11から入力された撮像画像に、置去り物41を取り囲む枠画像42を重畳して報知画像P1(図4(A)参照)を生成し、表示装置4に出力する。次に、ステップST106では、置去り物種別判定部23が、置去り物検出部22で検出された置去り物41の種別を判定する。続いて、ステップST107では、報知画像生成部14が、報知画像P1に置去り物41の種別を示す情報43を重畳して報知画像P2(図4(B)参照)を生成し、表示装置4に出力する。
次のステップST108では、発報時間制御部13が、置去り物の種別と発報時間との対応関係を記憶したテーブル(図3参照)を参照して、置去り物種別判定部23で判定された置去り物の種別に対応する発報時間を選択する。そして、ステップST109では、発報時間制御部13で選択された、置去り物の種別に対応する発報時間で、表示装置4および発報装置5を介して警報の発報を行う。具体的には、報知画像生成部14で報知画像P3(図4(C)参照)を生成して表示装置4に出力することにより、並びに発報装置5を駆動することにより、警報の発報を行う。
以上のように、この第1実施形態によれば、置去り物が検出されてから警報を発報するまでの発報時間を置去り物の種別に応じて制御することができるので、発報時間を置去り物の不審度または危険度に応じて制御することが可能となる。また、これにより、特に監視領域内に複数の置去り物が略同時または短時間内に検出された場合の監視員の負担を軽減することが可能となる。なお、上記の実施形態では、置去り物の種別として紙袋やカバン等の物品を例示したが、物品に限らず人物も置去り物の種別として設定することもできる。この場合、泥酔や転倒等の理由により不動状態にある人物は、保護の緊急性が高いことから、発報時間は「即時」に設定するとよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る置去り物監視システム1について、図6〜8を参照して説明する。この第2実施形態に係る置去り物監視装置3は、置去り主検出部24と、移動軌跡抽出部25とをさらに備えている点が、図1に示した第1実施形態に係る置去り物監視装置3と異なる。他の点は上述した第1実施形態と同じであるので、同一の符号を付してその説明は省略する。
置去り主検出部24は、置去り物検出部22で置去り物が検出された場合に、置去り物との距離に基づき、置去り物の置去り主を検出する。具体的には、置去り物から予め定められた距離以内に存在する、置去り物以外の出現物体を置去り主として検出する。置去り物以外の出現物体が複数存在する場合は、置去り物との距離が最も近い出現物体を置去り主として検出する。置去り物とそれ以外の出現物体との間の距離としては、撮像画像における置去り物とそれ以外の出現物体との間の画素間の距離を用いる。
報知画像生成部14は、置去り主検出部24で置去り主が検出されたときに、画像取得部11から入力された撮像画像に、置去り主51を取り囲む枠画像52を重畳して報知画像P4を生成する。図7(A)は、報知画像生成部14により生成された報知画像P4の例を示す図である。図7(A)の例では、置去り物としてのキャリーバック53と、それに近接して位置する置去り主51が検出されている。なお、置去り物53を取り囲む枠画像54は、置去り物検出部22で置去り物53が検出されたときに既に撮像画像に重畳されているものとする。
移動軌跡抽出部25は、物体追跡部21による出現物体毎の追跡結果に基づき、置去り物53の検出時点よりも過去の置去り主51の移動軌跡を抽出する。例えば、置去り物53が検出された時点を終点とする予め定められた期間内における置去り主51の移動軌跡を抽出する。図7(B)は、移動軌跡抽出部25により抽出された置去り主51の移動軌跡55を示す図である。図7(B)の例では、置去り主51の移動軌跡55は、左右に大きく蛇行している。
発報時間制御部13は、移動軌跡抽出部25で抽出された置去り主51の移動軌跡55が予め定められた条件に当てはまるか否かを判断し、前記条件に当てはまると判断された場合は、上記第1実施形態において発報時間制御部13が選択した置去り物の種別に応じた発報時間に関係なく、表示装置4および発報装置5を介して即時に警報を発報するように発報時間を制御する。具体的は、移動軌跡55が、予め定められた許容範囲を超えて大きく蛇行している場合に、即時に警報を発報するようにする。一方、前記条件に当てはまらないと判断された場合は、置去り物の種別に応じた発報時間で、表示装置4および発報装置5を介して警報の発報を行う。
次に、図6に示した本発明の第2実施形態に係る置去り物監視システム1の置去り物監視装置3での処理の流れを、図8のフロー図を参照して説明する。
この第2実施形態に係る置去り物監視装置3での処理は、図5のフロー図を参照して説明した第1実施形態に係る置去り物監視装置3での処理のステップST108とステップST109との間に、ステップST201〜204が追加された点と、ステップST204に続くステップST205が追加された点が、第1実施形態と異なる。以下、追加されたステップST201〜205について説明する。
ステップST108(図5参照)に続くステップST201では、置去り主検出部24が、置去り物との距離に基づき、置去り物の置去り主を検出する。続いて、ステップST202では、報知画像生成部14が、画像取得部11から入力された撮像画像に、置去り主51を取り囲む枠画像52を重畳して報知画像P4(図7(A)参照)を生成する。次のステップST203では、移動軌跡抽出部25が、物体追跡部21による出現物体毎の追跡結果に基づき、置去り物53の検出時点よりも過去の置去り主51の移動軌跡55を抽出する(図7(B)参照)。
続くステップST204では、発報時間制御部13が、移動軌跡抽出部25で抽出された置去り主51の移動軌跡55が予め定められた条件に当てはまるか否かを判断する。移動軌跡55が前記条件に当てはまると判断された場合(ステップST204:Yes)はステップST205に進み、移動軌跡55が前記条件に当てはまらないと判断された場合(ステップST204:No)はステップST108に進む。
ステップST205では、先のステップST108(図5参照)において選択された置去り物の種別に応じた発報時間に関係なく、表示装置4および発報装置5を介して即時に警報の発報を行う。一方、ステップST109では、置去り物の種別に応じた発報時間で、表示装置4および発報装置5を介して警報の発報を行う。
以上のように、この第2実施形態によれば、置去り物の検出時点よりも過去の置去り主の移動軌跡が予め定められた条件に当てはまる場合は、置去り物の種別に応じた発報時間に関係なく即時に警報を発報することができる。これにより、例えば、置去り物の検出時点よりも過去の置去り主の移動軌跡が左右に大きく蛇行している場合は、置去り主が泥酔者である可能性が高いと判断して、即時に警報を発報することが可能となる。このようにすると、泥酔者が荷物を置き忘れるのを防止したり、泥酔者を迅速に保護したりすることが可能となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る置去り物監視システム1について、図9〜11を参照して説明する。この第3実施形態に係る置去り物監視装置3は、移動軌跡抽出部25の代わりに離間距離検出部26を備えている点が、図6に示した第2実施形態に係る置去り物監視装置3と異なる。他の点は上述した第2実施形態と同じであるので、同一の符号を付してその説明は省略する。
離間距離検出部26は、置去り主検出部24で置去り主が検出された場合に、物体追跡部21による出現物体毎の追跡結果に基づき、置去り物と置去り主との間の離間距離を検出する。具体的には、撮像画像における置去り物と置去り主との間の画素間の距離を離間距離として検出する。
報知画像生成部14は、置去り主検出部24で置去り主が検出されたときに、画像取得部11から入力された撮像画像に、置去り主61を取り囲む枠画像62を重畳して報知画像P4を生成する。図10(A)は、報知画像生成部14により生成された報知画像P4の例を示す図である。図10(A)の例では、置去り物としてのカバン63と、それに近接して位置する置去り主61とが検出されている。なお、置去り物63を取り囲む枠画像64は、置去り物検出部22で置去り物63が検出されたきに既に撮像画像に重畳されているものとする。図10(B)は、置去り主61が置去り物63の近傍に位置している状態を示す図である。離間距離検出部26は、このときの、置去り主61と置去り物63との間の離間距離Dを検出する。
発報時間制御部13は、離間距離検出部26で検出された離間距離Dが予め定められた閾値距離Dth1未満であるか否かを判断し、離間距離Dが閾値距離Dth1未満であると判断された場合は、上記第1実施形態において発報時間制御部13が選択した置去り物の種別に応じた発報時間を経過しても警報を発報しないように発報時間を制御する。一方、離間距離Dが閾値距離Dth1以上であると判断された場合は、置去り物の種別に応じた発報時間で、表示装置4および発報装置5を介して警報を発報する。
次に、図9に示した本発明の第3実施形態に係る置去り物監視システム1の置去り物監視装置3での流れを、図11のフロー図を参照して説明する。
この第3実施形態に係る置去り物監視装置3での処理は、図5のフロー図を参照して説明した第1実施形態に係る置去り物監視装置3での処理のステップST108とステップST109との間に、ステップST301〜304が追加された点が、第1実施形態と異なる。以下、追加されたステップST301〜304について説明する。
ステップST108(図5参照)に続くステップST301では、置去り主検出部24が、置去り物との距離に基づき、置去り物の置去り主を検出する。続いて、ステップST302では、報知画像生成部14が、画像取得部11から入力された撮像画像に、置去り主61を取り囲む枠画像62を重畳して報知画像P4(図10(A)参照)を生成する。次のステップST303では、離間距離検出部26が、物体追跡部21による出現物体毎の追跡結果に基づき、置去り物と置去り主との間の離間距離Dを検出する(図10(B)参照)。
続くステップST304では、発報時間制御部13が、離間距離検出部26で検出された離間距離Dが予め定められた閾値距離Dth1未満であるか否かを判断する。離間距離Dが閾値距離Dth1未満であると判断された場合(ステップST304:Yes)はステップST303に戻り、離間距離Dが閾値距離Dth1以上であると判断された場合(ステップST304:No)はステップST109に進む。そして、ステップST109では、置去り物の種別に応じた発報時間で、表示装置4および発報装置5を介して警報の発報を行う。
以上のように、この第3実施形態によれば、置去り物と置去り主との間の離間距離が予め定められた閾値距離未満である場合は、置去り物の種別に応じた発報時間を経過しても警報を発報しないように発報時間を制御することができる。これにより、置去り主が置去り物の近くに存在する場合は、置去り物の不審度が低いと判断して、警報の発報を行わないことが可能となる。また、これにより、監視領域内に複数の置去り物が略同時または短時間内に検出された場合の監視員の負担をさらに軽減することが可能となる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る置去り物監視システム1について、図12〜14を参照して説明する。この第4実施形態に係る置去り物監視装置3は、離間時間計測部をさらに備えている点が、図9に示した第3実施形態に係る置去り物監視装置3と異なる。他の点は第3実施形態と同じであるので、同一の符号を付してその説明は省略する。
離間時間計測部27は、置去り主検出部24で置去り主が検出されてから、置去り物と置去り主との間の離間距離Dが予め定められた閾値距離Dth2を超えるまでの離間時間を計測する。具体的には、置き去り主検出部24で置去り主が検出された時刻と、離間距離Dが閾値距離Dth2を超えた時刻とをそれぞれ記憶し、両時刻の差分を計算して離間時間を求める。なお、置去り物と置去り主との間の離間距離Dは、離間距離検出部26で検出する。
報知画像生成部14は、置去り主検出部24で置去り主が検出されたときに、画像取得部11から入力された撮像画像に、置去り主71を取り囲む枠画像72を重畳して報知画像P4を生成する。図13(A)は、報知画像生成部14により生成された報知画像P4の例を示す図である。図13(A)の例では、置去り物としての紙袋73と、それに近接して位置する置去り主71とが検出されている。なお、置去り物73を取り囲む枠画像74は、置去り物検出部22で置去り物73が検出されたときに既に撮像画像に重畳されているものとする。図13(B)は、置去り主71が置去り物73から離れる方向に移動している状態を示す図である。離間距離検出部26は、このときの、置去り主61と置去り物63との間の離間距離Dを検出する。そして、離間時間計測部27は、置去り主検出部24で置去り主が検出された時点から、離間距離Dが閾値距離Dth2を超えた時点までの時間を計測する。
発報時間制御部13は、離間時間計測部27で計測された離間時間Tが予め定められた閾値時間Tth未満であるか否かを判断し、離間時間Tが閾値時間Tth未満であると判断された場合は、上記第1実施形態において発報時間制御部13が選択した置去り物の種別に応じた発報時間に関係なく、表示装置4および発報装置5を介して即時に警報を発報するように発報時間を制御する。一方、離間時間Tが閾値時間Tth以上であると判断された場合は、置去り物の種別に応じた発報時間で、表示装置4および発報装置5を介して警報の発報を行う。
次に、図12に示した本発明の第4実施形態に係る置去り物監視システム1の置去り物監視装置3での流れを、図14のフロー図を参照して説明する。
この第4実施形態に係る置去り物監視装置3の処理は、図5を参照して説明した第1実施形態に係る置去り物監視装置3の処理のステップST108とステップST109との間にステップST401〜404が追加された点と、ステップST404に続くステップST405が追加された点が、第1実施形態と異なる。以下、追加されたステップST401〜405について説明する。
ステップST108(図5参照)に続くステップST401では、置去り主検出部24が、置去り物との距離に基づき、置去り物の置去り主を検出する。続いて、ステップST402では、報知画像生成部14が、画像取得部11から入力された撮像画像に、置去り主71を取り囲む枠画像72を重畳して報知画像P4(図13(A)参照)を生成する。
次のステップST403では、離間距離検出部26が、物体追跡部21による出現物体毎の追跡結果に基づき、置去り物73と置去り主71との間の離間距離Dを検出する。続くステップST404では、離間時間計測部27が、置去り主検出部24で置去り主が検出されてから、置去り物73と置去り主71との間の離間距離D(図13(B)参照)が予め定められた閾値距離Dth2を超えるまでの離間時間を計測する。
次に、ステップST405では、発報時間制御部13が、離間時間計測部27で計測された離間時間Tが予め定められた閾値時間Tth未満であるか否かを判断する。離間時間Tが閾値時間Tth未満であると判断された場合(ステップST405:Yes)はステップST406に進み、離間時間Tが閾値時間Tth以上であると判断された場合(ステップST405:No)はステップST109に進む。
ステップST406では、ステップST108(図5参照)において選択された置去り物の種別に応じた発報時間に関係なく、表示装置4および発報装置5を介して即時に警報の発報を行う。一方、ステップST109では、置去り物の種別に応じた発報時間で、表示装置4および発報装置5を介して警報の発報を行う。
以上のように、この第4実施形態によれば、置去り主が検出されてから、置去り物と置去り主との間の離間距離が予め定められた距離を超えるまでの離間時間が予め定められた閾値時間未満である場合は、置去り物の種別に応じた発報時間に関係なく即時に警報を発報することができる。これにより、置去り主が置去り物からすぐに離れた場合は、置去り主の行動が不審であることから置去り物の不審度が高いと判断して、即時に警報を発報することが可能となる。
以上、本発明を特定の実施形態に基づいて説明したが、これらの実施形態はあくまでも例示であって、本発明はこれらの実施形態によって限定されるものではない。なお、上記実施形態に示した本発明に係る置去り物監視装置およびこれを備えた置去り物監視システムならびに置去り物監視方法の各構成要素は、必ずしも全てが必須ではなく、少なくとも本開示の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
本発明に係る置去り物監視装置およびこれを備えた置去り物監視システムならびに置去り物監視方法は、発報時間を置去り物の不審度または危険度に応じて制御することが可能な置去り物監視装置およびこれを備えた置去り物監視システムならびに置去り物監視方法等として有用である。
1 置去り物監視システム
2 撮像装置
3 置去り物監視装置
4 表示装置(報知装置)
5 発報装置(報知装置)
11 画像取得部
12 画像処理部
13 発報時間制御部
14 報知画像生成部
21 物体追跡部
22 置去り物検出部
23 置去り物種別判定部
24 置去り主検出部
25 移動軌跡抽出部
26 離間距離検出部
27 離間時間検出部

Claims (5)

  1. 撮像装置により撮像された監視領域の撮像画像に基づいて前記監視領域内に置き去りにされた置去り物を検出し、前記置去り物が検出された場合に警報を発報する置去り物監視装置であって、
    前記撮像装置により撮像された前記監視領域の撮像画像を取得する画像取得部と、
    前記撮像画像から前記監視領域内に出現した物体を検出し、検出された物体毎に前記撮像画像間で追跡する物体追跡部と、
    前記物体追跡部による前記検出された物体毎の追跡結果に基づき、予め定められた時間を超えて変位しない前記物体を前記置去り物として検出する置去り物検出部と、
    前記置去り物が検出された場合に、前記置去り物との距離に基づき、前記置去り物の置去り主を検出する置去り主検出部と、
    前記物体追跡部による前記検出された物体毎の追跡結果に基づき、前記置去り物と前記置去り主との間の離間距離を検出する離間距離検出部と、
    前記置去り主が検出されてから、前記離間距離が予め定められた距離を超えるまでの離間時間を計測する離間時間計測部と、
    前記置去り物が検出されてから警報を発報するまでの発報時間を制御する発報時間制御部と、を備え、
    前記発報時間制御部は、前記離間時間に基づいて、前記発報時間を制御することを特徴とする置去り物監視装置。
  2. 前記置去り物または前記置去り主が検出されたときに、前記置去り物または前記置去り主を取り囲む枠画像を前記撮像画像に重畳した報知画像を生成する報知画像生成部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の置去り物監視装置。
  3. 検出された前記置去り物の種別を判定する置去り物種別判定部と、
    この置去り物種別判定部により、前記置去り物の種別が判定されたときに、前記置去り物の種別を示す情報を前記撮像画像に重畳した報知画像を生成する報知画像生成部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の置去り物監視装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の置去り物監視装置と、
    監視領域を撮像するための撮像装置と、
    前記置去り物監視装置から発報された警報をユーザに報知する報知装置と、
    を備えた置去り物監視システム。
  5. 撮像装置により撮像された監視領域の撮像画像に基づいて前記監視領域内に置き去りにされた置去り物を検出し、前記置去り物が検出されたときに警報を発報する置去り物監視方法であって、
    前記撮像装置により撮像された前記監視領域の撮像画像を取得するステップと、
    前記撮像画像から前記監視領域内に出現した物体を検出し、検出された物体毎に前記撮像画像間で追跡するステップと、
    前記検出された物体毎の追跡結果に基づき、予め定められた時間を超えて変位しない前記物体を前記置去り物として検出するステップと、
    前記置去り物が検出された場合に、前記置去り物との距離に基づき、前記置去り物の置去り主を検出するステップと、
    前記追跡するステップによる前記検出された物体毎の追跡結果に基づき、前記置去り物と前記置去り主との間の離間距離を検出するステップと、
    前記置去り主が検出されてから、前記離間距離が予め定められた距離を超えるまでの離間時間を計測するステップと、
    前記置去り物が検出されてから警報を発報するまでの発報時間を制御するステップと、
    を備え、
    前記発報時間を制御するステップでは、前記離間時間に基づいて、前記発報時間を制御することを特徴とする置去り物監視方法。
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