JPH01245395A - 画像監視システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的コ （産業上の利用分野） 本発明は監視対象領域を撮像入力した画像から長時間に
亙る放置物を検出して警報を発する画像監視システムに
関する。

（従来の技術） 駅構内や空港ロビー等に長時間に亙る放置物がある場合
、その中身を確認し、危険物等である場合には速やかに
撤去する必要がある。しかし警備員等によって長時間に
亙る放置物が存在するか否かを常時監視することは極め
て困難である。しかもその物（荷物等）が−時的にその
場に置かれたものであるか、或いは放置されたものであ
るかを把握することも非常に困難である。特にその監視
対象領域が広範囲に亙るような場合、監視領域内を移動
しながらその隅々までまんべんなく監視するには多大な
労力を必要とすることが否めない。

そこで従来では所定の監視対象領域を撮像するテレビカ
メラを設け、その像を警備室等で常時モニタすることが
行なわれている。しかし監視対象領域の像を常時モニタ
するにしても、その監視員に多大な負担を強いることに
なる。しかもモニタ画像から放置物を見出し、これを監
視するには極めて多大な注意力を必要とする。この為、
放置物が見過ごされることが往々に生じ、十分な監視効
果が期待できないと云う問題があった。

（発明が解決しようとする課ＷＵ） このように従来の画像を用いた監視システムでは、長時
間に亙る放置物を速やかに発見して適切な対処を講じる
ことが非常に困難であり、その監視コストの割には信頼
性の高い監視ができないと云う問題があった。

本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、そ
の目的とするところは、人手を介することなく画像処理
だけによって監視対象領域における長時間に亙る放置物
を効果的に発見し、適切な対処を講じることのできる実
用性の高い画像監視システムを提供することにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明に係る画像監視システムは、所定の時間間隔で撮
像入力される監視対象領域の入力画像と上記監視対象領
域の初期画像との差を求めて上記監視対象領域内におけ
る人物像を切出し、この所定の時間間隔で逐次求められ
る人物像を相互に比較して該人物像から分離する物体像
を検出し、物体像が検出されたときにはこの物体像の放
置時間を計測し、所定の時間が経過したときに警報を発
するようにしたことを特徴とするものである。

（作用） 本発明によれば、ＴＶ左カメラから所定の時間間隔で撮
像入力される監視対象領域の像から人物像が逐次切出さ
れ、６上記所定の時間間隔で求められる人物像を相互に
比較して人物像から分離した物体の像が検出される。そ
してその物体像の放置時間が計測され、計測された放置
時間が長時間に及ぶとき、これを不自然な放置物の５発
見として警報が発せられる。この結果、監視対象領域の
像を常時モニタしなくてもその監視対象領域における不
自然な放置物を速やかに発見し、適切な対処を講じるこ
とが可能となる。しかも不自然な放置物に対する監視の
全てを画像処理に委ねることが可能となるので、監視コ
ストの大幅な低減を図り、且つ信頼性の高い監視効果を
生むことが可能となる。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明の一実施例につき説明する
。

第１図は本発明の一実施例に係る画像監視システムの概
略構成図である。

撮像装置としのＴＶカメラｌは、所定の監視領域の像を
所定の時間間隔（例えば１分間隔）で撮像入力するもの
で、このＴＶカメラ１にて撮像入力されたの画像信号は
Ａ／Ｄ変換器２を介してディジタル化されて取込まれ、
入力画像メモリ３に逐次格納される。尚、初期画像メモ
リ４は監視対象領域に人がいない状態での入力画像を、
予め初期画像として格納するものである。

しかして画像処理部５は前記入力画像メモリ３に格納さ
れた入力画像について、予め初期画像メモリ４に格納さ
れている初期画像との差を求め、上記入力画像中の人物
像だけを切抜き抽出する。

具体的には第３図（ａ）に示すような入力画像Ａ中から
、同図（ｂ）に示すような初期画像Ｂに示される固定物
の像成分を除去して上記監視対象領域に侵入した人物の
像成分を切出し、これを第３図（Ｃ）に示す如き監視人
物像Ｃとしている。

しかして画像処理部５は上述した如く所定の時間間隔で
検出される前記監視対象領域の人物像Ｃを相互に比較し
、その時間的変化を検出している。

そして人物像Ｃ中の１つの人物画領域が複数の領域に分
離したとき、分離した複数の像について時間的な移動を
伴うか否かを判定し、移動しない像をに荷物像として特
定する。この荷物像の検出は、例えば前記監視対象領域
から検出される人物の像を個々にラベリングし、所定の
時間間隔毎にラベリングされた像の移動を追跡する。そ
して１つの像が複数に分離したとき、例えばその像面積
の小さい方を荷物像として判定し、その荷物像が時間的
な移動を伴うか否かを調べる。そして時間的な移動を伴
わない場合、先の人物像がその場に置いた荷物像である
と特定し、その人物像に関連付けてラベリングして管理
する。

その後、画像処理部５において上記荷物像がそこに置か
れている時間の計測を開始する。この時間計測は、その
荷物像が先の人物像と再び合体し、人物像と共に監視対
象領域からいなくなるまで行なわれる。そしてその荷物
像に対する時間計測が所定時間を経過したとき、例えば
その荷物像が分離した人物像が監視対象領域からいなく
なっていることを条件として、忘れ物、或いは不信な放
置物の発見として警報発生部７を駆動し、警報を発する
。

尚、人物像から分離した荷物像が検出されたとき、その
ときの入力画像を画像記録部６に記録しておき、上記警
報の発生時にその記録画像をモニタ８にて再生し得るよ
うにしておいても良い。このようにしておけば、荷物を
放置した（置忘れた）人物の情報を効果的に記録し、こ
れをモニタすることが可能となる。

第２図は上述した本装置での画像処理部５における一連
の処理手続きの流れを示す図である。この画像処理は、
先ず入力画像Ａと初期画像Ｂとの差を求め（ステップａ
）、人物画像Ｃを求めることから行なわれる。つまり第
３図（ａ）に示す入力画像Ａから第３図（ｂ）に示す初
期画像Ｂの成分を除去し、監視対象領域内に侵入した人
物像Ｃを第３図（Ｃ）に示すように求める。このように
して抽出される人物像Ｃについては、例えば背景部を［
０］、人物部を［１］とする２値化処理を施して内部メ
モリに一時的に格納する（ステップｂ）。

またこの際、監視対象領域内で検出される人物像の数を
計数し、個々の人物像をそれぞれラベリングして管理す
る（ステップＣ）。

しかして次の入力画像が得られた時、同様にして人物像
Ｃの検出を行ない、内部メモリに格納されている先のシ
ーンでの人物像との差を求める（ステップｄ）。この差
分処理によって人物像の移動等を監視し、また人物像か
ら分離する荷物像の検出を行なう（ステップｅ）。この
人物像の移動および荷物像の検出は、前述したラベリン
グ情報を用いながら行なわれることは勿論のことである
。

具体的には、第３図（Ｃ）に示す人物像から、その人物
像の一部が第３図（ｄ）に示すように分離し、その後、
第３図（１３）に示すように人物像が移動したにも拘ら
ずその分離物体像が移動しないとき、これを荷物像とし
て検出する。

このようにして荷物像が検出されたとき、その荷物につ
いての放置時間の計測を開始する（ステップｆ）。同時
に、そのときの入力画像を第３図（「）に示すように格
納記憶し、その人物像の情報を記録する。この画像の記
録は、例えばＶＴＲを作動させること等により行なわれ
る。

しかる後、荷物を置いた人物像を監視し、その人物像が
監視対処領域から消え、且つ上記荷物像の放置時間が所
定の時間を経過したとき、不信な放置荷物の発見として
警報を発する（ステップｇ）。この場合、必要に応じて
画像記録された人物像の再生モニタが行なわれる。

かくしてこのように構成された本システムによれば、画
像処理だけによって監視対象領域に放置された荷物を検
出することができ、またその荷物の放置時間が長時間に
及ぶ場合には速やかに警報を発することができる。そし
てその荷物の中身をしらぼる等、適切な対処を速やかに
講じることができ、また荷物を置去りにした人物の情報
を画像記録された情報から容易に知ることが可能となる
。

またこのような画像処理による監視によれば、従来のよ
うに撮像画像を常時モニタする必要がなくなるので、そ
の分、監視員の負担を軽減し、また監視員を常駐させや
必要がなくなるので監視コストの大幅な低減を図ること
が可能となる等の効果が奏せられる。

尚、本発明は上述した実施例に限定されるものではない
。例えば監視対象領域として腹数の領域を設定し、各領
域毎に上述した画像処理を施すことも可能である。また
荷物の判定をその像が占める面積の割合いから検出する
ことも可能であり、人物像の移動については、上述した
ラベリングの手法のみならず先のシーンでの人物像との
重なり関係から検出することも可能である。その他、本
発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施す
ることができる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、監視対象領域を撮
像した画像からそこに置去りにされた荷物を効果的に検
出し、その置去りにされた荷物に対する時間経過から不
信な荷物を速やかに、且つ確実に検出し、適切な対処を
講じることができる。これ故、その監視コストの大幅な
低減を図ることができ、しかも監視員の健康状態等に左
・右されることのない監視を行なうことが可能となる等
の実用上多大なる効果が奏せられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る画像監視システムの概
略構成図、第２図は実施例システムにおける画像処理手
続きの流れを示す図、第３図は処理画像の例を示す図で
ある。 ■・・・ＴＶカメラ、２・・・Ａ／Ｄ変換部、３・・・
入力画像メモリ、４・・・初期画像メモリ、５・・・画
像処理部、６・・・画像記録部、７・・・警報発生部、
８・・・モニタ。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 所定の時間間隔で監視対象領域の像を撮像入力する手段
   と、この入力画像と上記監視対象領域の初期画像との差
   を求めて上記監視対象領域内における人物像を切出す手
   段と、所定の時間間隔で前記入力画像から求められる人
   物像を相互に比較して該人物像から分離した荷物像を求
   める手段と、この荷物像の放置時間を計測する手段と、
   この放置時間が所定時間を経過したときに警報を発する
   手段とを具備したことを特徴とする画像監視システム。